JP2002021846A - すべり軸受 - Google Patents

すべり軸受

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JP2002021846A
JP2002021846A JP2000204525A JP2000204525A JP2002021846A JP 2002021846 A JP2002021846 A JP 2002021846A JP 2000204525 A JP2000204525 A JP 2000204525A JP 2000204525 A JP2000204525 A JP 2000204525A JP 2002021846 A JP2002021846 A JP 2002021846A
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convex surface
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sliding bearing
layer
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JP2000204525A
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Yuichi Tomita
裕一 富田
Motohei Yamada
素平 山田
Tomoshi Marumo
知史 丸茂
Atsushi Okado
篤 岡戸
Hidehiko Tamura
英彦 田村
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Daido Metal Co Ltd
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Daido Metal Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/12Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load
    • F16C17/24Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load with devices affected by abnormal or undesired positions, e.g. for preventing overheating, for safety
    • F16C17/246Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load with devices affected by abnormal or undesired positions, e.g. for preventing overheating, for safety related to wear, e.g. sensors for measuring wear

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩耗状況の確認が容易で且つ正確に判断する
ことが可能なインジケータ機能付きのすべり軸受を提供
する。 【構成】 裏金11の内側に軸受合金層12を接合し、
さらにその表面にオーバレイ層13を被覆したすべり軸
受において、軸受合金層12の表面に凸面14、15を
形成し、摩耗した後のオーバレイ層13と軸受合金層1
2の凸面14、15によって形成される上面視模様形態
により摩耗度合いが測定できるようにしたことにより、
すべり軸受をハウジングに嵌着したままの状態で、すべ
り軸受の表面を視認してその模様形態から摩耗状況の確
認を容易に且つ正確に判断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裏金の内側に軸受
合金層を接合したすべり軸受、又は裏金の内側に軸受合
金層を接合し、さらにその表面にオーバレイ層を被覆し
たすべり軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼製の裏金の内側にAl−Sn合
金などの比較的硬度が柔らかい合金からなる軸受合金層
を接合したすべり軸受や、鋼製の裏金の内側にCu−P
b合金などの比較的硬度が硬い合金からなる軸受合金層
を接合しさらにその表面にPb−Sn合金などの軟質材
料からなるオーバレイ層を被覆したすべり軸受は、よく
知られている。これらのすべり軸受の中には、ディーゼ
ルエンジンや船舶用エンジンのクランク軸を軸支する主
軸受、あるいはコンロッドを軸支するコンロッド軸受の
ように長期間の使用によって摩耗し、交換を必要とする
場合がある。
【0003】しかして、従来において、摩耗による寿命
を確認する際、すべり軸受が嵌着されるハウジングをク
ランク軸等から分離し、しかも、分離したハウジングか
らすべり軸受を取り外し、肉厚を測定して摩耗度合いを
確認するか、あるいは分離したハウジングに嵌着された
状態ですべり軸受の表面を目視し、その目視による経験
的な判断で摩耗度合いを確認するかのいずれかであっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
すべり軸受をハウジングから取り外して肉厚を測定する
方法では、その取り外し作業が面倒であることに加え
て、再度すべり軸受をハウジングに取り付けたときに、
組付け誤差が生じ易く、再度なじみ摩耗が発生したり、
最悪の場合は焼付くおそれがあった。また、後者の目視
による経験的な判断方法では、熟練を要することに加え
て、大まかな摩耗判断しかできないという欠点があっ
た。
【0005】本発明は、上記した事情に鑑みなされたも
ので、その目的とするところは、摩耗状況の確認が容易
で且つ正確に判断することが可能なインジケータ機能付
きのすべり軸受を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1に係る発明においては、裏金の内側に
軸受合金層を接合したすべり軸受において、前記軸受合
金層の表面に凸面を形成し、摩耗した後の前記凸面によ
って形成される上面視模様形態により摩耗度合いが測定
できるようにしたことを特徴とする。このように構成す
ることにより、すべり軸受をハウジングに嵌着したまま
の状態で、すべり軸受の表面を視認してその模様形態か
ら摩耗状況の確認を容易に且つ正確に判断することがで
きる。
【0007】また、請求項2に係る発明においては、裏
金の内側に軸受合金層を接合し、さらにその表面にオー
バレイ層を被覆したすべり軸受において、前記軸受合金
層の表面に凸面を形成し、摩耗した後の前記オーバレイ
層と前記軸受合金層の凸面によって形成される上面視模
様形態により摩耗度合いが測定できるようにしたことを
特徴とする。このように構成することにより、すべり軸
受をハウジングに嵌着したままの状態で、すべり軸受の
表面を視認してその模様形態から摩耗状況の確認を容易
に且つ正確に判断することができる。
【0008】また、請求項3に係る発明においては、前
記凸面は、高さの異なる複数段に形成したことを特徴と
する。このように構成することにより、摩耗の進行に応
じて各段差が順次摩耗するので、上面視模様形態が変化
するため、摩耗状況をより正確に判断することができ
る。
【0009】また、請求項4に係る発明においては、前
記凸面は、軸受の荷重部又は荷重部近傍に単数又は複数
形成したことを特徴とする。このように構成することに
より、すべり軸受の使用状況又は使用態様によって予め
把握できる軸受の荷重部又は荷重部近傍に単数又は複数
の凸面を形成しておけば、当該軸受の最も摩耗する部分
の摩耗状況の確認を容易に行なうことができることに加
えて、凸面を軸受合金層の全面に形成する場合と比較し
て、凸面を形成し易く製造コストを低減することができ
る。
【0010】また、請求項5に係る発明においては、前
記凸面は、マスキングしたエッチングにより形成したこ
とを特徴とする。このように構成することにより、凸面
をマスキング材で被覆した形状に沿って正確に形成する
ことができる。また、エッチングにより軸受合金層の表
面に凸面を形成するため、軸受合金層の有する軸受特性
などが維持された状態を保持し、さらに凸面の高さを正
確に形成することができる。
【0011】更に、請求項6に係る発明においては、前
記凸面は、プレス加工により形成したことを特徴とす
る。このように構成することにより、極めて簡単な作業
で凸面を正確に形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について図面を参照して説明する。図1は、実
施形態に係るすべり軸受がコンロッド軸受として利用さ
れた場合の分解斜視図であり、図2は、実施形態に係る
すべり軸受の構造を示す斜視図である。
【0013】図1において、コンロッド本体1とピスト
ン2とは、図示しないピストンピンによって連結されて
おり、コンロッド本体1の下部が図示しないクランク軸
に連結されている。コンロッド本体1のクランク軸への
連結は、コンロッド本体1の下部円弧状部4とキャップ
3とでクランク軸を挟み込むようにして連結される。そ
して、コンロッド本体1の下部円弧状部4とキャップ3
の円弧状部5の内側に本実施形態に係るすべり軸受10
が嵌着される。つまり、コンロッド本体1とキャップ3
は、ハウジングを構成するものである。すべり軸受10
は、クランク軸が回転しているときに、油膜圧力によっ
てクランク軸を支持するものであるが、特にクランク軸
の回転始動時や回転終了時にクランク軸とすべり軸受1
0とが接触してすべり軸受10を摩耗させるものであ
る。
【0014】図示のすべり軸受10は、図2に示すよう
に、オーバレイ層13を被覆したものであるが、その製
造方法は、鋼製の裏金11にCu−Pb合金からなる軸
受合金層12を接合した帯状のバイメタルを所定寸法に
切断し、機械加工により、半円筒形に湾曲した後、各種
端面処理を施し、その後、Pb−Sn合金めっきにより
オーバレイ層13が軸受合金層12を被覆する。裏金1
1は、用途によって0.5mm〜50mm程度の厚さの
鋼が使用され、また、軸受合金層12は、用途によって
0.3〜2.5mm程度の厚さで接合され、オーバレイ
層13は、20μm前後の厚みを有している。
【0015】ところで、本実施形態におけるすべり軸受
10においては、オーバレイ層13を電気めっきする前
の段階で、軸受合金層12の表面に凸面を形成する工程
が挿入される。即ち、半円筒形に湾曲形成したすべり軸
受10に対して水系洗浄脱脂、電解脱脂、酸洗いの順で
前処理を行なった後に凸面の形状に沿ってマスキング材
(例えば、奥村製薬工業株式会社製のマスキング材HE
R300(登録商標))を使用してパッド印刷でマスキ
ングを行なう。なお、マスキングは、パッド印刷のほ
か、スクリーン印刷、フォトレジスト等を利用すること
ができる。
【0016】例えば、図3に示すような高さの異なる第
1凸面14(上面視では、図4(A)に示すように、ド
ーナッツ形)と第2凸面15(上面視では、図4(A)
に示すように、円形)を形成する場合には、第1凸面1
4に相当する軸受合金層12の上面をマスキング材で覆
った上で、エッチングを行なう。エッチングは、硝酸2
0ml/l、塩酸20ml/l、過酸化水素20ml/
lのエッチング液中に浸漬し、電流密度2A/dm2
温度20℃の条件で約3分間、第1段階の電解エッチン
グを行なう。これにより、パッド印刷によりマスキング
材により覆われていない軸受合金層12が深さ5μm
(図面上aと表示)にエッチングされ、マスキング材に
覆われていた部位はエッチングされずに残存して第1凸
面14が形成される。更に、電解エッチングを終了した
後、水洗してマスキング材を除去し、その後、再度前記
前処理を行なった後、前記第1凸面14及びその内周面
の第2凸面15をマスキング材で覆った上で、前記と同
じ条件でエッチングを行なう。そうすると、図3に示す
ように、第1凸面14及び第2凸面15を除く部位がさ
らに深さ5μm(図面上aと表示)エッチングされて合
金層表面16を形成する。なお、電解エッチングの条件
を適宜変更することによって、エッチング深さが調整さ
れる。
【0017】上記のように軸受合金層12に凸面14、
15を形成した後、Pb−Sn合金めっきにより厚さ約
20μm(図面上、2a+b)のオーバレイ層13が被
覆される。つまり、図示の実施形態において、第1凸面
14の上にも厚さb(約10μm)のオーバレイ層13
が存在することになる。このようにして得られたすべり
軸受10に仕上げの機械加工が施されて、本実施形態に
おけるすべり軸受10が完成する。
【0018】なお、前記凸面14、15は、すべり軸受
10の軸受合金層12の全領域にわたって形成する必要
はなく、最も摩耗し易い軸受の荷重部又は荷重部近傍に
単数又は複数形成しておけば良い。これによって、軸受
の最も摩耗し易い部分の摩耗状況の確認を容易に行なう
ことができることに加えて、凸面14、15を軸受合金
層12の全面に形成する場合と比較して、凸面14、1
5を形成し易く製造コストを低減することができる。ま
た、すべり軸受10の荷重部は、使用される部位によっ
ておおよそ把握できるものであり、例えば、図1に示す
コンロッド軸受の場合には、コンロッド本体1の下部円
弧状部4に嵌着される上すべり軸受10に最も荷重がか
かる荷重部があり、その荷重部の正確な位置は、エンジ
ン実験などの実験時にほぼ正確に把握できるものであ
る。
【0019】図3に示す、すべり軸受10が前記コンロ
ッド本体1やキャップ3などのハウジングに嵌着されて
使用されると、まず、時間が余り経過していない状態に
おいては、図4(A)に示すように、上面視でオーバレ
イ層13が視認できるだけである。次いで、ある程度の
時間が経過すると、オーバレイ層13の厚みbが摩耗し
て、図4(B)に示すように、上面視で軸受合金層12
の第1凸面14が露出し、その第1凸面14の内部及び
外部がオーバレイ層13となっている。つまり、軸受合
金層12がドーナッツ形状に露出する。更に時間が経過
すると、第1凸面14及びオーバレイ層13の厚みaが
摩耗して、図4(C)に示すように、上面視で軸受合金
層12の第2凸面15が露出し、第1凸面14の外周部
がオーバレイ層13となっている。つまり、軸受合金層
12が円形状に露出する。そして、更に時間が経過する
と、第1凸面14と第2凸面15及びオーバレイ層13
の厚みaが摩耗して、図4(D)に示すように、上面視
で全面に軸受合金層12が露出し、オーバレイ層13が
なくなる。
【0020】上記した図4(A)〜(D)に示すよう
に、摩耗の進行に応じて各段差が順次摩耗するので、上
面視模様形態が変化するため、すべり軸受10をハウジ
ングに嵌着したままの状態で摩耗状況をより正確に判断
することができる。なお、図4(C)に示す状態では、
オーバレイ層13の摩耗度合いが進んでいるので、交換
時期が近いと判断でき、図4(D)に示す状態では、オ
ーバレイ層13が摩耗して軸受合金層12が露出した状
態となっているので、焼付きを防止するために、すべり
軸受10の交換が必要であると判断できる。つまり、複
数の凸面14、15は、摩耗状況の確認が容易で且つ正
確に判断することが可能なインジケータ機能を奏するも
のである。
【0021】以上、本発明の1つの実施形態を例にして
詳細に説明したが、本実施形態に限ることなく、下記に
例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施
することができる。
【0022】(1)上記した実施形態では、軸受合金層
12の表面をオーバレイ層13で被覆した3層のすべり
軸受10について説明してきたが、オーバレイ層13の
ない2層のすべり軸受の軸受合金層(例えば、Al合
金)に凸面を形成したものでも良い。この場合でも、凸
面によって上面視模様形態を変化させることができるの
で、すべり軸受をハウジングに嵌着したままの状態で、
すべり軸受の表面を視認してその模様形態から摩耗状況
の確認を容易に且つ正確に判断することができる。
【0023】(2)上記した実施形態では、凸面14、
15をマスキングしたエッチングにより形成したものを
示したが、プレス加工により凸面を形成しても良い。こ
の場合において、例えば、図3に示す第1凸面14及び
第2凸面15を形成するには、すべり軸受10の内周面
の全域に合致した金型に第1凸面14と第2凸面15に
対応する凹部を形成し、プレスすることにより軸受合金
層12の表面を金型で押圧して合金層表面16が第1凸
面14と第2凸面15よりも低くなるように形成すれば
良い。このようなプレス加工で凸面を形成する場合に
は、極めて簡単な作業で凸面を正確に形成することがで
きると言う利点がある。
【0024】(3)上記した実施形態では、ドーナッツ
形の第1凸面14とその中心の第2凸面15とで高さの
異なる段差状の凸面を示したが、段差状の凸面は、任意
の形状又は段数で形成すれば良い。例えば、図5に示す
ように、円形状の第1凸面20の周囲にそれよりも低い
第2凸面21を円形状に形成し、更にその第2凸面21
の周囲に合金層表面23よりも低い円形状の凹面22を
形成して段差状としても良い。また、図6に示すよう
に、円形状の第1凸面30の周囲にそれよりも低い第2
凸面31を円形状に形成し、更にその第2凸面31の周
囲にそれよりも低い第3凸面32を円形状に形成し、合
金層表面33よりも高い3段の凸面を形成したものでも
良い。また、上記の図3に示す実施形態及び図5、図6
に示す実施形態のものにおいても、各段差の高さは、5
μmでなくても、段差の合計がオーバレイ層13の厚み
の範囲内に収まれば良い。更に、凸面を複数段ではな
く、1段の凸面で形成してもよい。例えば、図3の第2
凸面15に相当する凸面だけを形成した場合であって
も、第2凸面15が摩耗によって露出していれば、交換
時期を容易に予測することができる。
【0025】(4)図3乃至図6に示す断面図では、オ
ーバレイ層13の表面が円滑な内側表面としたものを示
したが、これは表面加工を施すことにより得られるもの
である。一般的に軸受合金層12の表面が凹凸状になっ
ていれば、めっきによって形成されるオーバレイ層13
もその凹凸に倣って凹凸状となるものである。そして、
オーバレイ層13の凹凸を表面加工することなく使用し
ても何ら差し支えない。むしろ、オーバレイ層13の凸
面によって図示しない軸が支持されることになり、初期
なじみ性に優れ、また、潤滑油が流れ易く初期の非焼付
き性にも優れた作用を奏するものである。
【0026】(5)上記の実施形態においては、オーバ
レイ層13としてPb−Sn合金からなるものを示した
が、他の軟質材料、例えば樹脂やSn系の合金を使用し
たものでも良い。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1に係る発明においては、裏金の内側に軸受
合金層を接合したすべり軸受において、前記軸受合金層
の表面に凸面を形成し、摩耗した後の前記凸面によって
形成される上面視模様形態により摩耗度合いが測定でき
るようにしたことにより、すべり軸受をハウジングに嵌
着したままの状態で、すべり軸受の表面を視認してその
模様形態から摩耗状況の確認を容易に且つ正確に判断す
ることができる。
【0028】また、請求項2に係る発明においては、裏
金の内側に軸受合金層を接合し、さらにその表面にオー
バレイ層を被覆したすべり軸受において、前記軸受合金
層の表面に凸面を形成し、摩耗した後の前記オーバレイ
層と前記軸受合金層の凸面によって形成される上面視模
様形態により摩耗度合いが測定できるようにしたことに
より、すべり軸受をハウジングに嵌着したままの状態
で、すべり軸受の表面を視認してその模様形態から摩耗
状況の確認を容易に且つ正確に判断することができる。
【0029】また、請求項3に係る発明においては、前
記凸面は、高さの異なる複数段に形成したことにより、
摩耗の進行に応じて各段差が順次摩耗するので、上面視
模様形態が変化するため、摩耗状況をより正確に判断す
ることができる。
【0030】また、請求項4に係る発明においては、前
記凸面は、軸受の荷重部又は荷重部近傍に単数又は複数
形成したことにより、すべり軸受の使用状況又は使用態
様によって予め把握できる軸受の荷重部又は荷重部近傍
に単数又は複数の凸面を形成しておけば、当該軸受の最
も摩耗する部分の摩耗状況の確認を容易に行なうことが
できることに加えて、凸面を軸受合金層の全面に形成す
る場合と比較して、凸面を形成し易く製造コストを低減
することができる。
【0031】また、請求項5に係る発明においては、前
記凸面は、マスキングしたエッチングにより形成したこ
とにより、凸面をマスキング材で被覆した形状に沿って
正確に形成することができる。また、エッチングにより
軸受合金層の表面に凸面を形成するため、軸受合金層の
有する軸受特性などが維持された状態を保持し、さらに
凸面の高さを正確に形成することができる。
【0032】更に、請求項6に係る発明においては、前
記凸面は、プレス加工により形成したことにより、極め
て簡単な作業で凸面を正確に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るすべり軸受がコンロッド軸受と
して利用された場合の分解斜視図である。
【図2】実施形態に係るすべり軸受の構造を示す斜視図
である。
【図3】凸面部分のすべり軸受の断面図である。
【図4】摩耗状況に応じたすべり軸受の凸面部分の断面
図と上面視平面図である。
【図5】凸面構造の異なる他のすべり軸受の断面図であ
る。
【図6】凸面構造の異なる他のすべり軸受の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 すべり軸受 11 裏金 12 軸受合金層 13 オーバレイ層 14 第1凸面 15 第2凸面 16 合金層表面 20 第1凸面 21 第2凸面 22 凹面 23 合金層表面 30 第1凸面 31 第2凸面 32 第3凸面 33 合金層表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸茂 知史 愛知県名古屋市北区猿投町2番地 大同メ タル工業株式会社内 (72)発明者 岡戸 篤 愛知県名古屋市北区猿投町2番地 大同メ タル工業株式会社内 (72)発明者 田村 英彦 愛知県名古屋市北区猿投町2番地 大同メ タル工業株式会社内 Fターム(参考) 3J011 AA20 BA13 CA06 NA01 PA02 QA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏金の内側に軸受合金層を接合したすべ
    り軸受において、 前記軸受合金層の表面に凸面を形成し、摩耗した後の前
    記凸面によって形成される上面視模様形態により摩耗度
    合いが測定できるようにしたことを特徴とするすべり軸
    受。
  2. 【請求項2】 裏金の内側に軸受合金層を接合し、さら
    にその表面にオーバレイ層を被覆したすべり軸受におい
    て、 前記軸受合金層の表面に凸面を形成し、摩耗した後の前
    記オーバレイ層と前記軸受合金層の凸面によって形成さ
    れる上面視模様形態により摩耗度合いが測定できるよう
    にしたことを特徴とするすべり軸受。
  3. 【請求項3】 前記凸面は、高さの異なる複数段に形成
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のすべ
    り軸受。
  4. 【請求項4】 前記凸面は、軸受の荷重部又は荷重部近
    傍に単数又は複数形成したことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載のすべり軸受。
  5. 【請求項5】 前記凸面は、マスキングしたエッチング
    により形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれかに記載のすべり軸受。
  6. 【請求項6】 前記凸面は、プレス加工により形成した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載のすべり軸受。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014152516A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Assist Ltd 滑り止め部材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014152516A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Assist Ltd 滑り止め部材

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