JP2002020173A - 炭化珪素成形体の脱脂方法、多孔質炭化珪素焼結体の製造方法 - Google Patents

炭化珪素成形体の脱脂方法、多孔質炭化珪素焼結体の製造方法

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JP2002020173A JP2000195870A JP2000195870A JP2002020173A JP 2002020173 A JP2002020173 A JP 2002020173A JP 2000195870 A JP2000195870 A JP 2000195870A JP 2000195870 A JP2000195870 A JP 2000195870A JP 2002020173 A JP2002020173 A JP 2002020173A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性の低下や引火といった不具合を伴うこ
となく、最終的に品質及び強度に優れた多孔質炭化珪素
焼結体を得ることができる炭化珪素成形体の脱脂方法を
提供すること。 【解決手段】 本発明の脱脂方法では、炭化珪素成形体
M1を、酸素濃度が1%〜20%の雰囲気下にて、炭化
珪素成形体M1中のバインダが分解しうる温度に加熱す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化珪素成形体の
脱脂方法、多孔質炭化珪素焼結体の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車の台数は飛躍的に増加しており、
それに比例して自動車の内燃機関から出される排気ガス
の量も急激な増加の一途を辿っている。特にディーゼル
エンジンの出す排気ガス中に含まれる種々の物質は、汚
染を引き起こす原因となるため、現在では世界環境にと
って深刻な影響を与えつつある。また、最近では排気ガ
ス中の微粒子(ディーゼルパティキュレート)が、とき
としてアレルギー障害や精子数の減少を引き起こす原因
となるとの研究結果も報告されている。つまり、排気ガ
ス中の微粒子を除去する対策を講じることが、人類にと
って急務の課題であると考えられている。
【0003】このような事情のもと、従来より、多様多
種の排気ガス浄化装置が提案されている。一般的な排気
ガス浄化装置は、エンジンの排気マニホールドに連結さ
れた排気管の途上にケーシングを設け、その中に微細な
孔を有するフィルタを配置した構造を有している。フィ
ルタの形成材料としては、金属や合金のほか、セラミッ
クがある。セラミックからなるフィルタの代表例として
は、コーディエライト製のハニカムフィルタが知られて
いる。
【0004】ここで、コーディエライト製のハニカムフ
ィルタを製造する一般的な方法を簡単に紹介する。ま
ず、押出成形機の金型を介してセラミック原料を連続的
に押し出すことにより、柱状かつハニカム状の成形体を
形成する。次に、この成形体を酸素雰囲気下にて熱風乾
燥することにより、主として成形体中の分散媒液を揮発
させる。次いで、前記成形体を所定長さに切断した後、
切断された成形体のセルを市松模様状に封口する。この
後、成形体を熱風循環式の脱脂炉に入れて酸素雰囲気下
にて脱脂することにより、主として成形体中におけるバ
インダ等の有機分を分解・除去する。なお、脱脂を行う
ことは残炭量の低減につながる。このようにして脱脂さ
れた成形体を焼成炉において焼成する。以上の結果、所
望のハニカムフィルタが完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
耐熱性・機械的強度・捕集効率が高い、化学的に安定し
ている、圧力損失が小さい等の利点があることから、非
酸化物セラミックの一種である多孔質炭化珪素をフィル
タ形成材料として用いる場合がある。
【0006】しかし、多孔質炭化珪素焼結体からなるハ
ニカムフィルタを製造するにあたって好適な脱脂条件
は、いまだ見出されているとは言い難い状況にあった。
また、従来の酸化物セラミックの脱脂装置・方法を炭化
珪素成形体の脱脂に単純に適用したとしても、好適な機
械的強度を有する焼結体が得られなかったり、発生ガス
の引火によって製品の品質が低下したりするおそれがあ
った。加えて、生産性を極力低下させない条件で脱脂を
行いたいという要請もあった。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、生産性の低下や引火といった不具
合を伴うことなく、最終的に品質及び強度に優れた多孔
質炭化珪素焼結体を得ることができる炭化珪素成形体の
脱脂方法を提供することにある。
【0008】また、本発明の別の目的は、脱脂時におけ
る生産性の低下や引火といった不具合を伴うことなく、
品質及び強度に優れた多孔質炭化珪素焼結体を製造する
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑みて本願発
明者が鋭意研究を重ねた結果、脱脂時における雰囲気、
特に雰囲気中の酸素濃度に着目し、この濃度が低すぎて
も高すぎても強度的に優れたものが得られないという知
見を得た。そして、本願発明者はかかる知見に基づき、
さらにそれを発展させ、最終的に下記の発明を想到する
に至ったのである。
【0010】即ち、上記の課題を解決するために、請求
項1に記載の発明では、炭化珪素成形体を、酸素濃度が
1%〜20%の雰囲気下にて、前記炭化珪素成形体中の
バインダが分解しうる温度に加熱することを特徴とする
炭化珪素成形体の脱脂方法をその要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明では、炭化珪素成形
体を、酸素濃度が5%〜10%の雰囲気下にて、前記炭
化珪素成形体中のバインダが分解しうる温度に加熱する
ことを特徴とする炭化珪素成形体の脱脂方法をその要旨
とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記雰囲気における不活性気体の主成分は
窒素であるとした。請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至3のいずれか1項において、前記炭化珪素成形体を
200℃〜600℃に加熱するとした。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1項において、前記炭化珪素成形体はハニカ
ム構造を有するとした。請求項6に記載の発明では、炭
化珪素成形体を成形した後、乾燥、脱脂及び焼成を順に
行うことにより多孔質炭化珪素焼結体を製造する方法で
あって、請求項1乃至5のいずれかの方法により前記脱
脂を行うことを特徴とする多孔質炭化珪素焼結体の製造
方法をその要旨とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6におい
て、前記多孔質炭化珪素焼結体は、残炭率が0.2%以
下かつ破壊強度が40MPa以上であって、端部開口が
交互に封止されているハニカムフィルタであるとした。
【0015】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜7に記載の発明によると、生産性の低下
や引火を伴うことなく、強度的に優れたものを得ること
ができる。
【0016】酸素濃度が1%よりも低いと、バインダの
分解反応が進みにくくなる結果、残炭量が多くなって焼
成での粒成長を阻害し、強度低下を来す。これに加え、
バインダを十分に分解させるために長い時間が必要とな
り、生産性が低下する。逆に、酸素濃度が20%よりも
高いと、バインダを十分に分解するという観点からは好
都合である反面、引火性のガスが多量に発生する結果、
ガスが引火しやすくなる。また、成形体中の炭化珪素が
酸化することにより、炭化珪素以外の化合物が生じる結
果、強度低下を来してしまうおそれがある。
【0017】この場合、請求項2に記載の発明のごと
く、酸素濃度を5%〜10%に設定することがより好ま
しい。請求項3に記載の発明によると、雰囲気における
不活性気体として主に窒素を用いているため、酸素濃度
のコントロールが容易になるとともに、強度低下の原因
となるような化合物が生成されにくくなる。
【0018】請求項4に記載の発明によると、炭化珪素
成形体を200℃〜600℃に加熱することにより、生
産性やコスト性の低下を伴うことなくバインダを確実に
分解・除去することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態のセラミック製ハニカムフィルタの製造方法を図1
〜図7に基づき詳細に説明する。
【0020】まず、本実施形態においてて製造されるハ
ニカムフィルタ1について説明する。このハニカムフィ
ルタ1は、ディーゼルパティキュレートを除去するもの
であるため、一般にディーゼルパティキュレートフィル
タ(DPF)と呼ばれる。このハニカムフィルタ1は四
角柱状であって、その外形寸法は33mm×33mm×16
7mmに設定されている(図6参照)。
【0021】これらのハニカムフィルタ1は、セラミッ
ク焼結体の一種である多孔質炭化珪素焼結体製である。
炭化珪素焼結体を採用した理由は、他のセラミックに比
較して、とりわけ機械的強度、耐熱性及び熱伝導性等に
優れるという利点があるからである。
【0022】図7に示されるように、ハニカムフィルタ
1は同方向に延びる多数のセルからなるハニカム構造を
備えている。ハニカム構造を採用した理由は、微粒子の
捕集量が増加したときでも圧力損失が小さいという利点
があるからである。ハニカムフィルタ1には、断面略正
方形状をなす複数の貫通孔12がその軸線方向に沿って
規則的に形成されている。各貫通孔12は薄いセル壁1
3によって互いに仕切られている。セル壁13の外表面
には、白金族元素(例えばPt等)やその他の金属元素
及びその酸化物等からなる酸化触媒が担持されている。
各貫通孔12の開口部は、いずれか一方の端面9a,9
bの側において封止体14(ここでは多孔質炭化珪素焼
結体)により市松模様状に封止されている。従って、端
面9a,9b全体としてみると市松模様状を呈してい
る。その結果、ハニカムフィルタ1には、断面四角形状
をした多数のセルが形成されている。セルの密度は20
0個/インチ前後に設定され、セル壁13の厚さは0.
3mm前後に設定され、セルピッチは1.8mm前後に設定
されている。多数あるセルのうち、約半数のものは上流
側端面9aにおいて開口し、残りのものは下流側端面9
bにおいて開口している。
【0023】ハニカムフィルタ1の平均気孔径は1μm
〜50μm、さらには5μm〜20μmであることが好
ましい。平均気孔径が1μm未満であると、微粒子の堆
積によるハニカムフィルタ1の目詰まりが著しくなる。
一方、平均気孔径が50μmを越えると、細かい微粒子
を捕集することができなくなるため、濾過能力が低下し
てしまう。
【0024】ハニカムフィルタ1の気孔率は30%〜7
0%、さらには40%〜60%であることが好ましい。
気孔率が30%未満であると、ハニカムフィルタ1が緻
密になりすぎてしまい、内部に排気ガスを流通させるこ
とができなくなるおそれがある。一方、気孔率が70%
を越えると、ハニカムフィルタ1中に空隙が多くなりす
ぎてしまうため、強度的に弱くなりかつ微粒子の捕集効
率が低下してしまうおそれがある。
【0025】ハニカムフィルタ1の残炭率は0.2%以
下であることが好ましい。 その理由は、残炭率が0.
2%以下であると、焼結体中における炭化珪素の存在比
率が大きくなり、破壊強度が向上するからである。ま
た、ハニカムフィルタ1の破壊強度は40MPa以上で
あることが好ましい。その理由は、破壊強度が40MP
a以上であると、排気ガスの圧力や走行時の振動がハニ
カムフィルタ1に加わったとしても、ハニカムフィルタ
1に破壊が生じにくくなるからである。
【0026】次に、上記のハニカムフィルタ1を製造す
る手順を説明する。まず、押出成形工程で使用するセラ
ミック原料スラリー、端面封止工程で使用する封止用ペ
ーストをあらかじめ作製しておく。
【0027】セラミック原料スラリーとしては、炭化珪
素粉末に有機バインダ及び水等の分散媒液を所定分量ず
つ配合し、かつ混練したものを用いる。封止用ペースト
としては、炭化珪素粉末に有機バインダ、潤滑剤、可塑
剤及び水を配合し、かつ混練したものを用いる。
【0028】有機バインダとしては、例えばメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ポリエチレングリコール、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。有機バインダの配合
量は、通常、炭化珪素粉末100重量部に対して、1重
量部〜10重量部程度であることがよい。
【0029】分散媒液としては、上記した水の他、例え
ばメタノール等のアルコール類や、ベンゼン等の有機溶
媒を用いることができる。次に、前記セラミック原料ス
ラリーを押出成形機に投入し、かつ金型を介してそれを
連続的に押し出す。そして、押出成形されてくる炭化珪
素成形体M1を、マイクロ波乾燥機や熱風乾燥機を用い
て酸素雰囲気下で乾燥する。これにより、主として炭化
珪素成形体M1中の分散媒液を揮発させる。この場合、
乾燥温度を100℃〜200℃に設定することがよい。
その後、乾燥工程を経た炭化珪素成形体M1を等しい長
さに切断し、ハニカム構造を有する四角柱状の炭化珪素
成形体M1を得る。
【0030】さらに、成形工程を経た炭化珪素成形体M
1の各セルの片側開口に所定量ずつ封止用ペーストを充
填し、両端面9a,9bを市松模様状に封止する。ここ
で、封止用ペーストを乾燥させるために再度乾燥を行っ
てもよい。
【0031】次に、乾燥工程を経た炭化珪素成形体M1
を連続脱脂炉21を用いて脱脂することにより、主とし
て炭化珪素成形体M1中における有機バインダを分解・
除去する。なお、連続脱脂炉21及びそれを用いた脱脂
方法については後で詳述する。
【0032】次に、脱脂工程を経た炭化珪素成形体M1
を、アルゴン等の不活性ガス雰囲気に保たれた焼成炉に
おいて焼成する。以上の結果、所望のハニカムフィルタ
1が完成するようになっている。この場合、焼成温度を
2000℃〜2200℃程度に設定し、焼成時間を0.
1時間〜5時間に設定し、炉内圧力を常圧に設定するこ
とがよい。
【0033】続いて、本実施形態において使用される連
続脱脂炉21の構成を図1〜図5に基づいて説明する。
図1(b)に等に示されるように、この連続脱脂炉21
を構成する横長の本体フレーム22には、管状であって
耐熱材料からなるマッフル23が横置きに支持されてい
る。このマッフル23の入口部23a付近には入口パー
ジ室24が設けられている。入口パージ室24よりも前
段側、即ち図1における左側には、搬入部25が設けら
れている。一方、マッフル23の出口部23b付近には
出口パージ室26が設けられている。出口パージ室26
よりも後段側、即ち図1における右側には、搬出部27
が設けられている。
【0034】マッフル23の内部には、無端状かつメッ
シュ状のコンベアベルト31の一部がマッフル23の長
手方向に沿って延びるように敷設されている。マッフル
23の後端側下方には、モータ32及び複数のプーリ3
3からなるコンベア駆動部が配設されている。コンベア
ベルト31は各プーリ33に巻装されている。モータ3
2を駆動すると、コンベアベルト31は入口部23aか
ら出口部23bに向かって、即ち図1の左側から右側に
向かって移動するようになっている。コンベアベルト3
1は搬入部25及び搬出部27において露出した状態と
なっている。従って、搬入部25においてコンベアベル
ト31上にワークW1(炭化珪素成形体M1及び治具G
1)を水平に載置することができる。また、搬出部27
においてコンベアベルト31上からワークW1を除くこ
とができる。本実施形態では、コンベアベルト31、モ
ータ32及びプーリ33により、炭化珪素成形体M1を
入口部23aから出口部23bに向かって搬送する搬送
手段が構成されている。
【0035】マッフル23において後端部を除く箇所
は、四角筒状の断熱材34によって包囲されている。断
熱材34の内部には加熱手段としてのヒータ35が設置
されている。前記ヒータ35は、マッフル23内を移動
する炭化珪素成形体M1を脱脂可能温度に加熱するため
のものである。マッフル23の後端部には、冷却手段と
しての冷却ジャケット36が配設されている。冷却ジャ
ケット36は、加熱されたワークを常温まで冷却するた
めのものである。
【0036】図1(b)に示されるように、マッフル2
3において断熱材34により包囲されている部分は、便
宜上、11の領域に等分されている。ここでは、同図の
左側から順に、第1、第2、第3…第11の領域とす
る。本実施形態では、第1〜第4の領域が昇温ゾーンZ
1、第5〜第10の領域が均熱ゾーンZ2、第11の領
域が徐冷ゾーンZ3に割り当てられている。なお、図1
(b)においては、冷却ジャケット36がある箇所は冷
却ゾーンZ4として示されている。
【0037】図4に示されるように、本実施形態のマッ
フル23は偏平な断面形状を呈している。マッフル23
の天井部23cは曲率の小さな円弧状に形成されてい
る。前記円弧は上方に向かって凸になっているため、コ
ンベアベルト31の中心線の直上に対応する部分が天井
部23cにおいて最も高くなっている。つまり、天井部
23cの内面は非水平面となっている。
【0038】コンベアベルト31上に治具G1を置いた
場合、炭化珪素成形体M1は進行方向(コンベアベルト
31の長手方向)に対して垂直な状態でその治具G1上
に横置きされる。このとき、炭化珪素成形体M1の両端
面はマッフル23の側壁23dのほうを向いた状態とな
る。なお、治具G1の載置面にはリブが設けられている
ため、炭化珪素成形体M1において下側を向いている面
と前記載置面との間には、一定の隙間が確保される。
【0039】マッフル23の後端側にある冷却ゾーンZ
4は、マッフル23における加熱ゾーン(即ち昇温ゾー
ンZ1、均熱ゾーンZ2及び徐冷ゾーンZ3)よりも断
面積が小さくなるように設定されている。言い換える
と、マッフル23は後端側が狭窄している。
【0040】具体的には、マッフル23における加熱ゾ
ーンのワーク投入時の断面積は、0.1m2以下、好ま
しくは0.09m2以下に設定されることがよい。ま
た、マッフル23における加熱ゾーンのワーク非投入時
の断面積は、0.07m2以下、好ましくは0.05m2
以下に設定されることがよい。その理由は、加熱ゾーン
の断面積が小さいと、マッフル23内における気体の流
速を比較的容易に速くすることができるからである。
【0041】本実施形態の連続脱脂炉21は、マッフル
23内に低酸素濃度の気体を導入する気体導入手段41
を備えている。気体導入手段41は、図示しない気体供
給源に接続された配管42と、その配管42の先端に設
けられたノズル43とによって構成されている。ノズル
43はマッフル23の両方の側壁23dにおいて左右対
をなすように配置されている。これらのノズル43から
は、低酸素濃度の気体(具体的にいうと本実施形態では
エア(空気)と窒素(N2)との混合気)が横方向に向
けて噴出されるようになっている。図4(b)にて概略
的に示されるように、本実施形態ではノズル43が第1
〜第11の領域の全てにおいて設置されている。
【0042】ここで、前記気体における酸素濃度は1%
〜20%、好ましくは5%〜10%、特に好ましくは7
%〜10%に設定されていることがよい。酸素濃度が1
%よりも低いと、バインダの分解反応が進みにくくなる
結果、残炭量が多くなって強度低下を来すことに加え、
バインダを十分に分解させるためには長い時間が必要と
なり生産性が低下するからである。逆に、酸素濃度が2
0%よりも高いと、バインダを十分に分解するという観
点からは好都合である反面、引火性のガスが多量に発生
する結果、ガスが引火しやすくなるからである。また、
炭化珪素成形体M1中の炭化珪素が酸化することによ
り、炭化珪素以外の化合物が生じる結果、強度低下を来
してしまうおそれがあるからである。
【0043】低酸素濃度の気体を構成している不活性気
体は、主として窒素であることが好ましい。不活性気体
として窒素を用いた場合、酸素濃度のコントロールが容
易になるとともに、強度低下の原因となるような化合物
が生成されにくくなるからである。
【0044】また、本実施形態の連続脱脂炉21は、前
記気体や炉内において発生したガスをマッフル23外へ
排出する気体排出手段46を備えている。気体排出手段
46を構成する配管47の端部には、前記気体を強制的
に排出するためのエジェクタ48が設けられている。本
実施形態では、エジェクタ48は複数個であって異なる
位置に設けられている。
【0045】図5(a)に示されるように、本実施形態
のエジェクタ48は、配管47に接続される主管部48
b、主管部48b内に配置されたノズル部48a、その
ノズル部48aエジェクタエアを供給するエア導入管4
8c等を備えている。エア導入管48cを経て供給され
てくるエジェクタエアは、ノズル部48aから噴出され
る。その結果、図5(a)の下方から上方に向かうエア
の流れが形成され、この流れによってマッフル23側の
気体が吸引されるようになっている。一方、エジェクタ
48から配管47側に流入した気体は、図示しない脱臭
装置にて脱臭された後、大気に放出される。
【0046】図5(b)に示されるように、エジェクタ
48はヒータ49を備えていることが好ましい。この図
においては、主管部48bにおけるタールT1の付着を
確実に回避するため、エジェクタ48を構成する主管部
48bの周囲にシーズヒータ49が巻き付けられてい
る。従って、このようなシーズヒータ49により主管部
48bが加熱されることにより、エジェクタ48の詰ま
りが未然に防がれ、排出能力の低下が防止される。
【0047】前記ヒータ49による加熱温度は、200
℃以上、好ましくは250℃以上に設定されることがよ
い。主管部48b内の温度が200℃よりも低くなる
と、タールT1が結露して主管部48bの内壁面に付着
するおそれがあるからである。また、エア導入管48c
上に図示しないヒータを設け、そのヒータによりエアを
300℃〜500℃程度に加熱したうえでノズル部48
a側に供給することがなおよい。加えて、配管47の周
囲には熱のロスを少なくするために断熱材50が配設さ
れている。
【0048】図5(b)に示されるように、エジェクタ
48は、マッフル23における第2、第3、第5及び第
6の領域に設けられている。言い換えると、エジェクタ
48は昇温ゾーンZ1に2個設けられるとともに、さら
に均熱ゾーンZ2にも2個設けられている。即ち、エジ
ェクタ48はマッフル23における低温領域のみなら
ず、高温領域にも設けられている。
【0049】続いて、上記の連続脱脂炉21を用いた場
合の脱脂方法について述べる。脱脂工程において、炭化
珪素成形体M1はバインダが分解しうる温度に加熱され
る必要があり、使用しているバインダの種類に応じて2
00℃〜600℃に加熱されることがよい。このときの
加熱温度が低すぎると、生産性が低下するばかりでな
く、バインダを十分に分解・除去することができなくな
る。よって、残炭量を低減することができなくなり、ハ
ニカムフィルタ1の高強度化の達成が困難になる。逆
に、加熱温度が高すぎると、熱エネルギーのロスが増
え、コスト性が低下する。また、高温に短時間で昇温さ
せようとするとクラック等の発生につながり、かえって
高強度化の達成を妨げてしまうおそれもある。以上のよ
うな事情を考慮して、本実施形態では脱脂温度が450
℃±10℃に設定されている。
【0050】なお、発生ガスの主成分であるメタノール
の引火点は385℃であり、この温度を超える環境下で
メタノール濃度が爆発限界下限値である6重量%を超え
ると、マッフル23内においてメタノールが爆発するお
それが生じてくる。このため、本実施形態では、爆発限
界下限値よりも相当低い値となるように、マッフル23
内のメタノール濃度を管理している。具体的には、メタ
ノール濃度が1.5重量%を超えないように管理してい
る。
【0051】また、脱脂工程における昇温速度は5℃/
分〜10℃/分、降温速度は8℃/分〜13℃/分に設
定されることが望ましい。炭化珪素成形体M1の搬送速
度は45mm/分〜60mm/分に設定されることが望
ましい。
【0052】マッフル23における加熱ゾーンを流れる
前記気体の流速は、500mm/秒以上、さらには75
0mm/秒以上、特には1000mm/秒以上に設定さ
れることがよい。その理由は、流速値を大きく定するこ
とにより、気体がマッフル23内にて滞留しにくくなる
からである。従って、マッフル23との接触により冷や
されて結露する前に、気体を確実にマッフル23外に排
出させることができる。なお、本実施形態の連続脱脂炉
21では、エジェクタ48の排出能力を調整することに
より、流速の設定を行っている。
【0053】
【実施例及び比較例】(実施例1の作製)α型炭化珪素
粉末51.5重量%とβ型炭化珪素粉末22重量%とを
湿式混合し、得られた混合物に有機バインダ(メチルセ
ルロース)と水とをそれぞれ6.5重量%、20重量%
ずつ加えて混練した。次に、前記混練物に可塑剤と潤滑
剤とを少量加えてさらに混練したものを連続的に押出成
形することにより、ハニカム構造を有する生の炭化珪素
成形体M1を得た。
【0054】次に、通常の空気中(即ち酸素雰囲気下)
において、炭化珪素成形体M1を乾燥させることによ
り、炭化珪素成形体M1中の水分を蒸発させた。ここで
は具体的には、まずマイクロ波乾燥機を用いて100℃
で3分の乾燥を行った後、熱風乾燥機を用いて110℃
で20分の乾燥を行った。さらに、乾燥された炭化珪素
成形体M1を切断した後、炭化珪素成形体M1の貫通孔
12を炭化珪素からなる封止用ペーストによって封止し
た。
【0055】続いて、端面封止工程を経た炭化珪素成形
体M1を連続脱脂炉21に投入して脱脂を行った。この
とき、脱脂時における温度(均熱ゾーンZ2での温度)
を450℃±10℃に設定し、当該温度域でのキープ時
間を約70分に設定した。また、昇温速度及びその所要
時間を9.5℃/分、約50分に設定し、降温速度及び
その所要時間を10.5℃/分、約29分に設定した。
また、炭化珪素成形体M1の搬送速度を55mm/分に
設定するとともに、流速を1068mm/秒に設定し
た。また、マッフル23における加熱ゾーンのワーク投
入時の断面積を0.09m2に設定し、ワーク非投入時
の断面積を0.049m2に設定した。そして、混合気
の配合比を適宜変更することにより、マッフル23内の
酸素濃度を2%に設定した。
【0056】以上のような条件にて脱脂を行った後、連
続脱脂炉21から炭化珪素成形体M1を取り出し、さら
にそれを焼成炉内にセットした。この状態で、常圧のア
ルゴン雰囲気下において2200℃で約3時間の焼成を
行った。その結果、実施例1のハニカムフィルタ1を得
た。 (実施例2,3,4及び比較例1,2の作製)混合気の
配合比を適宜変更することにより、マッフル23内の酸
素濃度を5%、10%、15%にそれぞれ設定して前記
脱脂工程を行った後、前記同様の焼成工程を行った。そ
の結果、実施例2,3,4のハニカムフィルタ1をそれ
ぞれ得た。
【0057】また、酸素濃度を20.95%(即ち地球
大気と同じ濃度)に設定して脱脂工程を行った後、焼成
工程を行うことにより、比較例1のハニカムフィルタ1
を得た。さらに、酸素濃度を0.1%に設定して脱脂工
程を行った後、焼成工程を行うことにより、比較例2の
ハニカムフィルタ1を得た。 (評価試験の方法及び結果)脱脂時において連続脱脂炉
21内の様子を調査したところ、各実施例及び比較例2
の脱脂条件では引火は発生しなかったのに対し、酸素濃
度の高い比較例1の脱脂条件では引火が発生する場合が
あり、最終的に品質の低下を招くおそれが高いことが示
唆される結果となった。
【0058】また、脱脂工程後に各炭化珪素成形体M1
の肉眼による外観検査を行った。その結果、各実施例及
び比較例1については、いずれもタールT1の付着は認
められず、クラックの発生も認められなかった。一方、
比較例2については、タールT1の付着が若干認めら
れ、脱脂後にそれを除去する作業を行う必要があった。
【0059】さらに、焼成後において従来公知の手法に
より残炭率(%)及び破壊強度(MPa)を測定したと
ころ、下記の表1に示すとおりの値となった。
【0060】
【表1】 従って、本実施形態の前記実施例によれば以下のような
効果を得ることができる。
【0061】(1)前記各実施例では、成形、乾燥、脱
脂及び焼成を順に行って多孔質炭化珪素焼結体を製造す
るにあたり、炭化珪素成形体M1を酸素濃度が1%〜2
0%の雰囲気下にて有機バインダが分解しうる温度に加
熱している。従って、脱脂時における生産性の低下や引
火を伴うことなく、品質及び強度に優れた脱脂品、ひい
ては品質及び強度に優れた焼成品を得ることができる。
【0062】なお、この場合に得られる焼成品は、残炭
率が0.2%以下かつ破壊強度が40MPa以上であっ
て端部開口が交互に封止されたハニカムフィルタ1であ
る。従って、圧力損失が小さくて濾過能力が高いばかり
でなく、高温での使用に適し、しかも熱応力による破壊
が起こりにくい、という極めて好適な諸性能を備えたハ
ニカムフィルタ1を得ることができる。
【0063】(2)前記各実施例では、連続脱脂炉21
を用いて脱脂を行っている。このため、バッチ式の炉で
脱脂を行う場合に比べ、そもそも生産性に優れている。 (3)前記各実施例では、雰囲気における不活性気体と
して主に窒素が用いられている。このため、他の不活性
気体を用いる場合に比べて、酸素濃度のコントロールが
容易になる。ゆえに、例えば急激な酸素濃度の変動等に
起因する引火の発生を確実に防ぐことができる。また、
強度低下の原因となるような化合物が生成されにくくな
る。以上のことから、ハニカムフィルタ1の高品質化及
び高強度化を確実に達成することができる。
【0064】(4)前記各実施例では、炭化珪素成形体
M1を200℃〜600℃に加熱している。従って、生
産性やコスト性の低下を伴うことなくバインダを確実に
分解・除去することができ、最終的にハニカムフィルタ
1の高強度化を確実に達成することができる。
【0065】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 治具G1を用いることなく炭化珪素成形体M1をそ
のままコンベアベルト31上に載置して脱脂を行っても
よい。
【0066】・ 脱脂時おける不活性気体として窒素以
外のもの、例えばアルゴン等を用いることもできる。 ・ エジェクタ48のヒータ49は不要であれば省略さ
れてもよい。
【0067】・ 連続脱脂炉21内においてマッフル2
3は複数個並列に配置されていてもよい。 ・ 気体排出手段46はエジェクタ48を用いないもの
であってもよい。即ち、気体排出手段46は気体を強制
的に排出するものでなくてもよい。
【0068】・ 実施形態においては、本発明の多孔質
炭化珪素焼結体の製造方法を、ディーゼルエンジンに取
り付けられる排気ガス浄化装置用のハニカムフィルタ1
の製造方法として具体化していた。
【0069】勿論、本発明の多孔質炭化珪素焼結体の製
造方法は、ハニカム状でないセラミックフィルタの製造
方法として具体化されたり、フィルタ以外のもの(例え
ば熱交換器用部材等)の製造方法として具体化されるこ
とも可能である。
【0070】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項1乃至5のいずれか1つにおいて、前記
炭化珪素成形体は、連続脱脂炉内において搬送されなが
ら連続的に加熱されること。従って、この技術的思想1
に記載の発明によれば、生産性に優れたものとすること
ができる。
【0071】(2) 技術的思想1において、前記雰囲
気を構成する低酸素濃度の気体は、前記連続脱脂炉の備
える気体導入手段によって炉内に導入されるとともに、
前記連続脱脂炉の備える気体排出手段によって炉外に強
制的に排出されること。従って、この技術的思想2に記
載の発明によれば、流速値を比較的容易に大きく設定す
ることができる。
【0072】(3) 技術的思想1または2において、
前記昇温速度は5℃/分〜10℃/分であり、降温速度
は8℃/分〜13℃/分であること。 (4) 技術的思想1乃至3のいずれか1つにおいて、
前記炭化珪素成形体の搬送速度は45mm/分〜60m
m/分であること。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜5に記
載の発明によれば、生産性の低下や引火といった不具合
を伴うことなく、最終的に品質及び強度に優れた多孔質
炭化珪素焼結体を得ることができる炭化珪素成形体の脱
脂方法を提供することができる。
【0074】請求項3に記載の発明によれば、多孔質炭
化珪素焼結体の高品質化及び高強度化を確実に達成する
ことができる。請求項4に記載の発明によれば、生産性
やコスト性の低下を伴うことなく、多孔質炭化珪素焼結
体の高強度化を確実に達成することができる。
【0075】請求項6,7に記載の発明によれば、脱脂
時における生産性の低下や引火といった不具合を伴うこ
となく、品質及び強度に優れた多孔質炭化珪素焼結体を
製造する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明を具体化した一実施形態の連続
脱脂炉の全体正面図、(b)はその連続脱脂炉を概略的
に示した図。
【図2】図1(a)のB−B線における概略断面図。
【図3】図1(a)のA−A線における概略断面図。
【図4】(a)はマッフルの断面図、(b)はマッフル
における排気位置を説明するための概略図。
【図5】(a),(b)は、気体排出手段のノズル部の
断面図。
【図6】ハニカムフィルタの斜視図。
【図7】ハニカムフィルタの一部破断断面図。
【符号の説明】
1…多孔質炭化珪素焼結体としてのハニカムフィルタ、
M1…炭化珪素成形体。
フロントページの続き Fターム(参考) 4D019 AA01 BA05 BB06 BD01 CA01 CB06 4G001 BA22 BA73 BB22 BC34 BC54 BD36

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭化珪素成形体を、酸素濃度が1%〜20
    %の雰囲気下にて、前記炭化珪素成形体中のバインダが
    分解しうる温度に加熱することを特徴とする炭化珪素成
    形体の脱脂方法。
  2. 【請求項2】炭化珪素成形体を、酸素濃度が5%〜10
    %の雰囲気下にて、前記炭化珪素成形体中のバインダが
    分解しうる温度に加熱することを特徴とする炭化珪素成
    形体の脱脂方法。
  3. 【請求項3】前記雰囲気における不活性気体の主成分は
    窒素であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    炭化珪素成形体の脱脂方法。
  4. 【請求項4】前記炭化珪素成形体を200℃〜600℃
    に加熱することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載の炭化珪素成形体の脱脂方法。
  5. 【請求項5】前記炭化珪素成形体はハニカム構造を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記
    載の炭化珪素成形体の脱脂方法。
  6. 【請求項6】炭化珪素成形体を成形した後、乾燥、脱脂
    及び焼成を順に行うことにより多孔質炭化珪素焼結体を
    製造する方法であって、請求項1乃至5のいずれかの方
    法により前記脱脂を行うことを特徴とする多孔質炭化珪
    素焼結体の製造方法。
  7. 【請求項7】前記多孔質炭化珪素焼結体は、残炭率が
    0.2%以下かつ破壊強度が40MPa以上であって、
    端部開口が交互に封止されているハニカムフィルタであ
    ることを特徴とする請求項6に記載の多孔質炭化珪素焼
    結体の製造方法。
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