JP2002019900A - 貯蔵液位の管理システム - Google Patents

貯蔵液位の管理システム

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JP2002019900A
JP2002019900A JP2000212394A JP2000212394A JP2002019900A JP 2002019900 A JP2002019900 A JP 2002019900A JP 2000212394 A JP2000212394 A JP 2000212394A JP 2000212394 A JP2000212394 A JP 2000212394A JP 2002019900 A JP2002019900 A JP 2002019900A
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Kazuhiko Miyashita
和彦 宮下
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Air Liquide Japan GK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵液位の測定情報に関する各種情報を詳細
かつ正確に管理することができ、また、充填量をより正
確に計算して導入することで、測定情報と共に一元管理
することができる貯蔵液位の管理システムを提供する。 【解決手段】 液体を貯蔵する貯蔵手段1と、その貯蔵
液位を測定する測定手段2と、出力された測定情報を時
間情報と関連付けて継続的に記憶する端末側情報処理手
段3と、少なくともその記憶した測定情報を管理側に送
信する通信手段4と、受信した測定情報を利用して情報
管理を行うホスト側情報処理手段5とを備える貯蔵液位
の管理システムであって、端末側情報処理手段3等は、
測定情報の経時変化から充填の開始時及び終了時を判別
した後、記憶した測定情報を利用して充填中の消費量の
推定値を算出し、その推定値と充填の開始時及び終了時
の測定情報とに基づいて補正後の充填量を算出する処理
手順を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンク等の貯蔵液
位の測定情報を端末側情報処理手段に一旦記憶した後、
通信手段を介して受信した測定情報に基づいてホスト側
情報処理手段で情報管理を行う貯蔵液位の管理システム
に関し、特に、工業用ガス、石油など、工業用地の顧客
の構内でこれらの製品を消費する設備に近接して設置さ
れたタンクまたは適切な貯蔵施設に貯蔵される製品の貯
蔵液位の遠隔管理システムとして有用である。
【0002】
【従来の技術】近年、情報通信技術の発達に伴い、タン
ク内の製品残量に応じて、通信手段を介して自動的に製
品の発注を行う製品残量等の遠隔監視システムが普及し
つつある。このようなシステムでは、例えばセンサによ
ってタンクの貯蔵液位を連続的に検知し、予め設定した
閾値以下になった時に、電話回線等を介して、タンク補
充の責任のある供給者側に補充命令を送信するような制
御を行っている。
【0003】更に、特開平11−294757号公報に
は、貯蔵液体の残量に関する消費情報を、管理者側の要
求に応じて又は決められた時間間隔毎に、通信手段を介
して管理者側に送信する管理システムが提案されてい
る。管理者側はこの情報に基づいて製品の配送計画や料
金の算出が行えるようになる。
【0004】上記のように、タンク内に貯蔵した製品の
管理は、貯蔵液位の測定値に基づいて行われており、更
にこの測定情報を演算処理することによって、より顧客
及び供給者のニーズに対応した管理が行えるようにな
る。しかし、特開平11−294757号公報に記載の
管理システムでは、測定情報を記憶・蓄積していないた
め、大まかな消費情報を管理することは可能でも、更に
詳細・厳密な演算処理を行うには、情報が不十分であっ
た。
【0005】一方、上記システムにより発注が行われる
と、製品の供給者はタンクローリで製品を現地まで運搬
し、タンクに適当な量の製品を充填する方法がとられて
いる。その際、製品の充填量は、積算流量計や充填前後
の重量差により計測されるが、タンク側でなくタンクロ
ーリ側で計測されるため、計測値を管理システムに導入
するには、運搬者が計測値を控えておき、センタに戻っ
た後にセンタ内の入力手段で入力する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手動操
作を介在させると入力ミス等が生じ易く、また、リアル
タイムでの情報管理が行えないという問題がある。つま
り、上記の如き管理システムでは、データ(情報)を一
元管理することが重要であり、充填量についても管理対
象とする必要があったが、上記のような方式では、情報
の正確性とリアルタイム性が不十分となっていた。
【0007】一方、製品の充填前後において、タンク内
の製品の貯蔵液位を検知して、差分を求めることで、充
填量を算出する方法も考えられるが、充填時間(例えば
数十分)中に、使用者による使用を中断するのは実際的
ではなく、その使用量の分だけ誤差が生じるため正確な
充填量を算出するのが困難であった。
【0008】そこで、本発明の目的は、貯蔵液位の測定
情報に関する各種情報を詳細かつ正確に管理することが
でき、また、充填量をより正確に計算して導入すること
で、測定情報と共に一元管理することができる貯蔵液位
の管理システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の如き
本発明により達成できる。即ち、本発明の管理システム
は、液体を貯蔵する貯蔵手段と、その貯蔵手段内の貯蔵
液位を測定する測定手段と、その測定手段から出力され
た測定情報を時間情報と関連付けて継続的に記憶する端
末側情報処理手段と、少なくともその記憶した測定情報
を管理側の要求に応じて又は設定に基づき管理側に送信
する通信手段と、その通信手段を介して受信した測定情
報を利用して情報管理を行うホスト側情報処理手段とを
備える貯蔵液位の管理システムであって、前記端末側情
報処理手段及び/又は前記ホスト側情報処理手段は、前
記測定情報の経時変化から前記貯蔵手段への充填の開始
時及び終了時を判別した後、記憶した測定情報を利用し
て充填中の消費量の推定値を算出し、その推定値と充填
の開始時及び終了時の測定情報とに基づいて補正後の充
填量を算出する処理手順を実行することを特徴とする。
ここで、測定情報とは、測定手段から出力されるそのま
まの情報の他、それを利用して作成された情報を含む概
念である。
【0010】上記において、充填の開始時の直前の測定
情報と充填の終了時の直後の測定情報とに基づいて充填
中の消費量の推定値を算出することが好ましい。ここ
で、開始時の直前の測定情報とは、開始時直前を含む開
始時までの所定時間内の測定情報を意味し、また、終了
時の直後の測定情報とは、終了時直後を含む終了時まで
の所定時間内の測定情報を意味する。
【0011】また、前記端末側情報処理手段が、前記測
定手段から出力される測定情報を常時監視して、その測
定情報の経時変化から前記貯蔵手段への充填の開始時及
び終了時を判別した後、補正後の充填量を算出する前記
処理手順を実行すると共に、その算出結果を直ちに又は
一旦記憶した後に前記通信手段を介して前記ホスト側情
報処理手段へ送信することが好ましい。
【0012】その際、前記推定値の算出は、開始時の直
前の測定情報の記憶から得られる消費パターンP1と、
終了時の直後の測定情報の記憶から得られる消費パター
ンP3との間を補間するのに最も適した消費パターンP
sを、記憶した測定情報から選出した後、その消費パタ
ーンPsにおける充填時間中の消費量を算出することが
好ましい。
【0013】また、消費パターンP1、消費パターンP
3、及び消費パターンPsをグラフ化して出力する端末
側出力手段と、算出した前記充填量を使用者が承認した
際に入力可能な端末側入力手段とを備えると共に、前記
端末側情報処理手段は、入力による承認データを直ちに
又は一旦記憶した後に前記通信手段を介して前記ホスト
側情報処理手段へ送信する処理手順を実行することが好
ましい。
【0014】[作用効果]本発明によると、測定情報を
時間情報と関連付けて継続的に記憶する端末側情報処理
手段と、通信手段を介して受信した測定情報を利用して
情報管理を行うホスト側情報処理手段とを備えるため、
貯蔵液位の測定情報を詳細かつ正確にホスト側情報処理
手段に導入することができるので、各種演算処理によっ
て、測定情報に関する各種情報を詳細かつ正確に管理す
ることができる。また、このような記憶した測定情報を
利用できるため、前記処理手順を実行することで、測定
情報の経時変化から充填の開始時及び終了時を判別する
ことができ、また、記憶した測定情報を利用して充填中
の消費量の推定値を算出したり、その推定値と充填の開
始時及び終了時の測定情報とに基づいて補正後の充填量
を算出することができる。その結果、貯蔵液位の測定情
報に関する各種情報を詳細かつ正確に管理することがで
き、また、充填量をより正確に計算して導入することで
測定情報と共に一元管理することができる貯蔵液位の管
理システムを提供することができる。
【0015】充填の開始時の直前の測定情報と充填の終
了時の直後の測定情報とに基づいて充填中の消費量の推
定値を算出する場合、充填時間に最も近い時間帯に関す
る測定情報とに基づいて推定値を算出するため、より信
頼性の高い推定値が得られるようになる。
【0016】前記端末側情報処理手段が、前記測定手段
から出力される測定情報を常時監視して、その測定情報
の経時変化から前記貯蔵手段への充填の開始時及び終了
時を判別した後、補正後の充填量を算出する前記処理手
順を実行すると共に、その算出結果を直ちに又は一旦記
憶した後に前記通信手段を介して前記ホスト側情報処理
手段へ送信する場合、測定手段から出力される測定情報
を常時監視して充填を判別するため、ホスト側情報処理
手段で当該処理手順を実行する場合と比較して、充填状
態をより早い時期に判別できるので、より早く充填量の
算出結果をホスト側へ導入することができる。
【0017】前記推定値の算出は、開始時の直前の測定
情報の記憶から得られる消費パターンP1と、終了時の
直後の測定情報の記憶から得られる消費パターンP3と
の間を補間するのに最も適した消費パターンPsを、記
憶した測定情報から選出した後、その消費パターンPs
における充填時間中の消費量を算出する場合、充填前後
の消費パターンと過去の消費パターンとの比較により最
も適した推定値を算出できるため、使用者の承認が得ら
れ易く、より現実的な充填量を算出できるようになる。
【0018】消費パターンP1、消費パターンP3、及
び消費パターンPsをグラフ化して出力する端末側出力
手段と、算出した前記充填量を使用者が承認した際に入
力可能な端末側入力手段とを備えると共に、前記端末側
情報処理手段は、入力による承認データを直ちに又は一
旦記憶した後に前記通信手段を介して前記ホスト側情報
処理手段へ送信する処理手順を実行する場合、使用者は
充填前後の消費パターンと過去の消費パターンとを視覚
的に対比して、充填量算出の根拠が信頼できるかどうか
を確認することができ、更に入力による承認データをホ
スト側情報処理手段へ送信できるため、算出した充填量
について使用者との間で後日問題が生じにくくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0020】まず、図1に基づいて、本発明におけるシ
ステム構成について説明する。本発明の管理システム
は、液体を貯蔵する貯蔵手段1と、その貯蔵手段1内の
貯蔵液位を測定する測定手段2と、測定手段2から出力
された測定情報を時間情報と関連付けて継続的に記憶す
る端末側情報処理手段3とを端末側に備える。
【0021】貯蔵手段1としては、液体用の各種貯槽が
何れも使用でき、また、貯蔵される液体としては、酸
素、窒素、アルゴン等の液化ガス、石油、ガソリン等の
燃料など何れでもよい。
【0022】測定手段2は貯蔵液位を測定して、液位に
応じた電気信号を出力できるものであれば何れでもよ
く、例えば貯槽内の液体底部の圧力と貯槽上部の圧力と
の差圧を測定する圧力センサ、貯槽内の絶対圧を測定す
る圧力センサ、センサの較正を行う較正部で主に構成さ
れる液位測定装置等が挙げられる。
【0023】端末側情報処理手段3は、パーソナルコン
ピュータ、専用の端末コンピュータ、マイコン等で構成
され、グラフ等の印刷が可能な端末側出力手段6と、使
用者の承認データが入力可能なキーボード等の端末側入
力手段4等が付設されている。
【0024】この端末側情報処理手段3は、測定手段2
と電気的に接続されており、内部クロックの時間情報に
基づいて、予め設定した測定間隔時間(例えば1秒〜1
分)ごとに、信号を取り込むことができる。信号は、信
号データとして又はそれを変換した液位値データ等の形
式で記憶され、このような測定情報を時間情報と関連付
けて継続的に、ハードディスク等の記憶部に記憶され
る。記憶された測定情報は、記憶部の容量に応じて、そ
の一部が定期的に新たな測定情報と書き換えられる。ま
た、記憶部で記憶した測定情報は、後述の充填量を算出
する処理手順で読み出されて利用されたり、ホスト側情
報処理手段5に送信されて利用される。
【0025】なお、端末側情報処理手段3は、複数の使
用者に対して、個々に設けられるが、同一の使用者が複
数の貯蔵手段1を使用する場合、1台の端末側情報処理
手段3で処理を行ってもよい。その場合、各々の貯蔵手
段からの測定情報を特定するためのコードが通常、測定
情報に付される。
【0026】通信手段4は、端末側送受信機4aとホス
ト側送受信機4cと両者を通信接続する電話回線4b等
で主に構成される。電話回線4bは、電話回線で直接接
続する方法の他、インターネットやLANなどを経由し
て接続したものでもよい。通信には通信制御プログラム
が通常使用され、アナログ回線を使用する場合、変調器
等が使用される。
【0027】通信手段4は、管理側(ホスト側)の要求
に応じて、端末側情報処理手段3に記憶した測定情報を
送信する機能を有する。また、経過時間や記憶データ量
等に応じた設定値に基づいて、管理側に送信するように
してもよい。更に、測定情報をホスト側に送信した時点
から、新たな測定情報の上書きするようにしてもよい。
【0028】データの信頼性を高めるために、ホスト側
に測定情報を送信した後に、受信した測定情報を端末側
に再送付して、端末側情報処理手段3で送信データと受
信データとを比較して、認証データ又は再度測定情報を
送信するようにしてもよい。
【0029】ホスト側情報処理手段5は、通信手段4を
介して受信した測定情報を利用して情報管理を行うが、
測定情報の連続性を得るため、受信した測定情報(一次
情報)を一旦全て記憶部に記憶するのが好ましい。ま
た、後述の充填量を算出する処理手順を端末側で実行す
る場合には、ホスト側の測定情報の情報密度が多少低く
ても許容されるので、受信した測定情報(一次情報)の
一部を間引いて記憶してもよい。通常は、複数の使用者
が存在するため、使用者ID等によって、使用者の測定
情報が識別できる形式で記憶される。
【0030】このような使用者毎又は貯蔵手段毎の測定
情報を利用して、使用者毎又は貯蔵手段毎の液体消費の
傾向、充填時期の予測、充填量、費用請求、などの管理
が行える。また、使用者毎の管理情報を利用して、全体
の管理を行うことができ、管理者が各々の製品の生産計
画、配送計画を立てることができる。
【0031】記憶した測定情報のホスト側への送信の間
隔が短い場合(例えば数時間に1回)、ホスト側に受信
した測定情報に基づいて、貯蔵液位がしきい値以下の場
合に自動的に発注がかかるような処理を行うことも可能
である。
【0032】一旦記憶した測定情報(一次情報)は、情
報管理の処理のためのプログラムによって読み出され
て、各種演算、出力(表示、印刷)等がなされた後、必
要に応じて2次情報として記憶部に記憶される。記憶さ
れた一次情報等についても、記憶部の容量に応じて、そ
の一部が定期的に新たな一次情報と書き換えられる。
【0033】次に、本発明における処理手順について、
図2〜図4に基づいて説明する。当該処理手順は、端末
側情報処理手段3又はホスト側情報処理手段5の何れで
行ってもよく、両者で並行して又は分担して行ってもよ
い。本実施形態では、端末側情報処理手段3で行う例を
示す。
【0034】まず、測定情報の経時変化から貯蔵手段1
への充填の開始時及び終了時を判別するが、測定情報と
しては、一旦記憶した測定情報又は測定手段2から出力
される測定情報の何れも使用可能である。但し、リアル
タイム性の面から後者が好ましい。
【0035】充填の開始時の判別は、変化する測定情報
を常時監視して、例えば液位が上昇に転じたかを判断す
ることで行うことができる(ステップ1参照)。但し、
外部要因などによって、一時的に液位が上昇する場合が
あるので、それによる誤動作を避けるために、設定した
時間(例えば5秒〜20秒)だけ上昇が継続した場合の
みに、開始時と判別するような処理を行ってもよい。
【0036】充填の開始時が判別されると、判別時の付
近で液位が最低値となる液位データを読み出し、この最
低値をLmin として記憶し、対応する時刻をTsとして
記憶する(ステップ2参照)。
【0037】次いで、開始時の判別と同様にして、例え
ば液位が下降(又は一定)に転じたか否かによって、充
填の終了時の判別を行う(ステップ3参照)。判別時の
付近で液位が最高値となる液位データを読み出し、この
最高値をLmax として記憶し、対応する時刻をTfとし
て記憶する(ステップ4参照)。
【0038】このTfからTsを差し引いて、充填時間
T2を計算する(ステップ5参照)。この時点では時刻
がTfと略同じであるため、終了時Tfの直後の30分
間の測定情報が利用できるように、30分待ち時間を設
ける(ステップ6参照)。但し、一旦記憶した測定情報
を利用して本発明における処理手順を実行する場合に
は、このステップは不要である。
【0039】この待ち時間は、充填時間が10〜60分
程度であるため、その間の消費量の推定を行うための前
後の消費傾向として十分な時間となる。但し、直前直後
の僅かの時間でもその瞬間の消費速度を知ることができ
るため、前記待ち時間としては、1〜120分の範囲が
好ましく、10〜60分の範囲がより好ましい。この時
間が長過ぎると、リアルタイム性に乏しくなり、また、
補間のための過去の消費パターンを選出するのが難しく
なる。
【0040】待ち時間が終わると、終了時Tfから時刻
Tf+30分までの時間T3間の液位データを記憶部か
ら読み出す(ステップ7参照)。そして、時刻Tfでの
液位Lmax を基準として差分を計算することにより、読
み出した液位データからその後30分間の消費パターン
P3を算出する(ステップ8参照)。
【0041】一方、並行処理として、ステップ2を行っ
た後、時刻Ts−30分から開始時Tsまでの時間T1
間の液位データを記憶部から読み出し(ステップ9参
照)、時刻Ts−30分での液位を基準として差分を計
算することにより、読み出した液位データから30分間
の消費パターンP1を算出する(ステップ10参照)。
【0042】両方の処理が完了した後、消費パターンP
1と消費パターンP3とを補間するのに最も適した消費
パターンPsを、記憶した測定情報(液位データ又はパ
ターンデータ)から選出する(ステップ11参照)。こ
の処理について、図4に基づき更に説明すると次のよう
になる。
【0043】例えば図4(a)に示すように、時間T1
の間の消費パターンP1が一定の消費速度であり、時間
T3の間の消費パターンP3がこれと同じ消費速度であ
る場合、補間パターンP2も直線である消費パターンP
sが選出される。その際、補間パターンP2の両端の傾
斜角(消費速度)が同一で、中間の傾斜角が異なる屈曲
した補間パターンP2を含む消費パターンPsによっ
て、補間することも可能であるが、消費パターンP1と
消費パターンP3とが同一の傾斜角(消費速度)の場合
には、直線の補間パターンP2が優先的に選出される。
図4(b)は、消費パターンP1と消費パターンP3と
が消費速度0の場合であるが、この場合には、消費速度
0の消費パターンPsが選出される。
【0044】図4(c)及び図4(d)のように、消費
パターンP1と消費パターンP3のP2側端部が異なる
傾斜角(消費速度)の場合には、1箇所で屈曲した消費
パターンPsが優先的に選出される。このような消費パ
ターンPsは、端末側情報処理手段3又はホスト側情報
処理手段5の何れに記憶していてもよく、ホスト側に記
憶している場合には、通信手段4を介して読み出すよう
にすればよい。
【0045】即ち、ステップ11の処理は、消費パター
ンP1と消費パターンP3のP2側端部の傾斜角が異な
るか否かを判断し、同一の場合には、直線の補間パター
ンP2を含む消費パターンPsを選出し、異なる場合に
は、補間パターンP2の屈曲数が少ないものから優先的
に消費パターンPsを選出する。
【0046】次に、選出された消費パターンPsにおけ
る時間T2の間の消費量、即ち充填中の消費量の推定値
を算出する(ステップ12参照)。時間T2の間の消費
量(補間パターンP2での消費量)は、例えば補間パタ
ーンP2の両端の液位の差を求めればよい。
【0047】求めた推定値L2と充填の開始時及び終了
時の測定情報(Lmin ,Lmax )とに基づいて補正後の
充填量を算出する(ステップ13参照)。これは、Lma
x −Lmin +L2の値に、液位高さ当たりの液体量を乗
ずることにより計算できる。
【0048】消費パターンP1、消費パターンP3、及
び消費パターンPsのデータに基づいて、それをグラフ
化するためのグラフ化データを作成する(ステップ14
参照)。これに基づき、図4に示すような、グラフ化さ
れた消費パターンP1、消費パターンP3、及び消費パ
ターンPsをCRT(これも出力手段に含む)3aに表
示すると共に、補正後の充填量を表示する(ステップ1
5参照)。
【0049】また、表示したグラフ等と同様の内容を端
末側出力手段6で印刷する(ステップ16参照)。この
表示又は印刷物を参考にして、算出した充填量を使用者
が承認した場合、端末側入力手段7から認証データを入
力する(ステップ17参照)。
【0050】この承認データは、算出した充填量と共
に、直ちに又は一旦記憶した後に通信手段4を介してホ
スト側情報処理手段5へ送信される(ステップ18参
照)。ホスト側では、そのデータが受信され(ステップ
19参照)、2次情報として記憶される。
【0051】[他の実施形態]以下、本発明の他の実施
の形態について説明する。
【0052】(1)前述の実施形態では、充填の開始時
の直前の測定情報と充填の終了時の直後の測定情報とに
基づいて充填中の消費量の推定値を算出する例を示した
が、本発明における推定値の算出は、以下のように、記
憶した測定情報を利用して算出するものであればよい。
【0053】a)記憶した過去の測定情報に基づいて、
一日の時間帯ごとに、又は各曜日の一日の時間帯ごとに
各使用者の消費速度を算出しておき、充填時の時間情報
から消費速度を決定した後、充填に要した時間に消費速
度を乗じて推定値の算出する方法、 b)充填の開始時の直前の測定情報、又は充填の終了時
の直後の測定情報の何れかのみを利用する方法、例えば
開始時又は終了時の消費速度に、充填に要した時間を乗
じて推定値の算出する方法、 c)充填当日の充填の開始時までの測定情報、又は充填
当日の全体の測定情報を利用する方法、例えば当日の平
均消費速度に、充填に要した時間を乗じて推定値の算出
する方法、 d)過去の測定情報(消費傾向)から使用者毎又は貯蔵
手段毎に決定した消費速度を利用する方法、などが挙げ
られる。
【0054】(2)また、充填の開始時の直前の測定情
報と充填の終了時の直後の測定情報とに基づいて算出す
る他の処理手順としては、充填の開始時の消費速度と充
填の終了時の消費速度とから、両者の平均値として算出
した消費速度を利用する方法、前述の実施形態の処理手
順に、更に過去の測定情報に基づく1日の時間帯毎の消
費速度や曜日毎の消費速度を加味する方法等が挙げられ
る。
【0055】(3)本発明では、更に、端末側情報処理
手段を利用して、そのCRTに各種情報を表示させるよ
うにしてもよい。例えば、貯槽の現在の液位をパーセン
トで表示させたり、液体が枯渇するまでの見積り期間を
表示させたり、貯蔵されている液体の種類を表示させた
り、自動発注が行われたか否かを表示させたりすること
ができる。
【0056】(4)前述の実施形態では、ホスト側情報
処理手段における情報管理の際に、残量に応じて自動発
注を行う例を示したが、端末側情報処理手段において、
自動発注を行うための処理手順を実行してもよい。その
場合、測定情報を時間情報と関連付けて継続的に記憶部
に記憶する際に、設定したしきい値以下か否かを判断
し、しきい値以下となった場合に、通信手段を介してそ
の旨を示す情報をホスト側に送信すればよい。また、し
きい値を2段階に設定しておき、一方を予備的な情報と
して送信するようにしてもよい。
【0057】(5)前述の実施形態では、充填量を算出
する処理手順までを実行する例を示したが、ホスト側情
報処理手段において、算出した充填量に基づいて、請求
書を発行するなどの処理手順を実行してもよい。その
際、充填開始時の液位Lmin や、発注時の液位に応じ
て、製品単価を変えることも可能であり、その場合に
も、記憶した測定情報を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管理システムのシステム構成を示す概
略図
【図2】本発明における処理手順の一例を示すフローチ
ャート
【図3】本発明における処理手順の一例を示すフローチ
ャート(図2のつづき)
【図4】本発明における消費パターン等の例を示すグラ
【符号の説明】
1 貯蔵手段 2 測定手段 3 端末側情報処理手段 4 通信手段 5 ホスト側情報処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E070 AA03 AB03 AB31 AB32 CA03 CB03 CC05 DA01 QA04 RA02 RA30 3E072 GA01 3E073 BB00 3E083 AA13 AB16 AC01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を貯蔵する貯蔵手段と、その貯蔵手
    段内の貯蔵液位を測定する測定手段と、その測定手段か
    ら出力された測定情報を時間情報と関連付けて継続的に
    記憶する端末側情報処理手段と、少なくともその記憶し
    た測定情報を管理側の要求に応じて又は設定に基づき管
    理側に送信する通信手段と、その通信手段を介して受信
    した測定情報を利用して情報管理を行うホスト側情報処
    理手段とを備える貯蔵液位の管理システムであって、 前記端末側情報処理手段及び/又は前記ホスト側情報処
    理手段は、前記測定情報の経時変化から前記貯蔵手段へ
    の充填の開始時及び終了時を判別した後、記憶した測定
    情報を利用して充填中の消費量の推定値を算出し、その
    推定値と充填の開始時及び終了時の測定情報とに基づい
    て補正後の充填量を算出する処理手順を実行することを
    特徴とする貯蔵液位の管理システム。
  2. 【請求項2】 充填の開始時の直前の測定情報と充填の
    終了時の直後の測定情報とに基づいて充填中の消費量の
    推定値を算出する請求項1記載の管理システム。
  3. 【請求項3】 前記端末側情報処理手段が、前記測定手
    段から出力される測定情報を常時監視して、その測定情
    報の経時変化から前記貯蔵手段への充填の開始時及び終
    了時を判別した後、補正後の充填量を算出する前記処理
    手順を実行すると共に、その算出結果を直ちに又は一旦
    記憶した後に前記通信手段を介して前記ホスト側情報処
    理手段へ送信する請求項1又は2記載の管理システム。
  4. 【請求項4】 前記推定値の算出は、開始時の直前の測
    定情報の記憶から得られる消費パターンP1と、終了時
    の直後の測定情報の記憶から得られる消費パターンP3
    との間を補間するのに最も適した消費パターンPsを、
    記憶した測定情報から選出した後、その消費パターンP
    sにおける充填時間中の消費量を算出するものである請
    求項2記載の管理システム。
  5. 【請求項5】 消費パターンP1、消費パターンP3、
    及び消費パターンPsをグラフ化して出力する端末側出
    力手段と、算出した前記充填量を使用者が承認した際に
    入力可能な端末側入力手段とを備えると共に、前記端末
    側情報処理手段は、入力による承認データを直ちに又は
    一旦記憶した後に前記通信手段を介して前記ホスト側情
    報処理手段へ送信する処理手順を実行する請求項4記載
    の管理システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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