JP2002019581A - シートベルトテンションセンサー - Google Patents

シートベルトテンションセンサー

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JP2002019581A
JP2002019581A JP2001164386A JP2001164386A JP2002019581A JP 2002019581 A JP2002019581 A JP 2002019581A JP 2001164386 A JP2001164386 A JP 2001164386A JP 2001164386 A JP2001164386 A JP 2001164386A JP 2002019581 A JP2002019581 A JP 2002019581A
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seat belt
tension sensor
belt tension
arm spring
sensor
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JP2001164386A
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English (en)
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Tomonori Senoo
友紀 妹尾
Kenji Kitazawa
賢次 北澤
Eiji Yanagi
英治 柳
Hideaki Yano
秀明 矢野
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Takata Corp
Original Assignee
Takata Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れたシートベルトテンションセン
サーを提供する。 【解決手段】 ウェビングWにテンションが発生する
と、図9(A)に示すように、ストッパーピン25がウ
ェビングWによって牽引され、アームスプリング27は
ピボットピン9を回転軸中心として図面上時計方向に回
動する。これによって、当接部49が歪みプレート55
に押圧され、スプリング部53が撓む。スプリング部5
3が撓んでも歪プレート55に作用する力は一定なの
で、歪プレート55は所定量だけ撓む。この撓み量を歪
ゲージ65で検知してウエピングWのテンション値を測
定することができる。ストッパーピン25とピボットピ
ン9の距離よりも、アームスプリング27の基端部51
と当接部49の距離の方が長いので、ウェビングWのテ
ンションは弱められて歪みプレート55に伝わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【従来の技術】衝突等の事故発生時に、乗員を保護する
ためにエアバッグ装置が設けられている。このエアバッ
グは、事故発生時に急速に展開し、乗員を保護するもの
であるが、シートに固定されたチャイルドシートに幼児
が載った状態では、展開させなかったりするような制御
が行われるようになってきている。よって、チャイルド
シートをシートに固定するシートベルトにかかるテンシ
ョンを検出することにより、チャイルドシートがシート
に固定されているかどうかを判別してエアバックの展開
を制御することが試みられている。
【0002】このような目的や、他の目的のために用い
られるシートベルトテンションセンサーとしては、たと
えば、USP 5,996,421や、USP 3,817,093に記載されるも
のが公知となっている。
【0003】これらのものは、いずれも、シートベルト
にかかる張力により弾性体を曲げ変形させ、その曲げ量
を弾性体に設けられたセンサに伝えることによりシート
ベルトにかかるテンションを測定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、USP 5,
996,421や、USP 3,817,093に記載されるような従来の技
術においては、弾性体の変形量をセンサに伝達して測定
しているので、弾性体が繰り返し荷重をうけて疲労した
ときに、正確なテンションが測定できなくなるという問
題点を有する。さらに、シートベルトの張力を直接弾性
体にかけているので、大きな力が弾性体にかかるという
問題点がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、耐久性に優れたシートベルトテンションセンサ
ーを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、シートベルトにかかる張力を測定する
シートベルトテンションセンサーであって、車体に直接
又は間接的に固定される支持部と、支持部に設けられた
軸受に回動自在に軸支されたアームスプリング部と、支
持部に保持され、アームスプリング部の先端で押圧され
る荷重測定部とを有してなり、アームスプリング部は、
支持部に設けられた軸受部に回動自在に支持される軸支
部と、軸支部の一端にその一端を固定され、軸支部の長
手方向とクロスする方向に延設され、その他の一端で荷
重測定部を押圧する力伝達部材と、軸支部の他端に設け
られたシートベルト巻き付け部とを有し、シートベルト
巻き付け部とアームスプリング部の回動中心間の距離
は、力伝達部材の長さよりも短くされていることを特徴
とするシートベルトテンションセンサー(請求項1)で
ある。
【0007】本手段においては、シートベルトに張力が
かかると、シートベルト巻き付け部に巻き付けられたシ
ートベルトが、支持部に対してシートベルト巻き付け部
を相対的に引っ張る。それにより、軸支部は、回動中心
の周りに回動するか回動しようとする。すると、軸支部
の端に設けられた力伝達部も回動するか回動しようと
し、その一端が荷重測定部を押圧して荷重測定部に力が
加わる。この荷重測定部に加わる力は、シートベルトに
かかる張力と一定の関係があるので、その力を検出する
ことによりシートベルト張力が検出できる。
【0008】軸支部は、力伝達部が弾性体であるときは
実際に回動し、力伝達部が剛体であるときは回動しよう
とするのみである。本手段においては、シートベルト巻
き付け部とアームスプリング部の回動中心間の距離は、
力伝達部材の長さよりも短くされているので、てこの原
理により、荷重測定部にかかる力がシートベルトにかか
る張力よりも小さくなる。よって、荷重測定部の強度を
強くする必要がない。また、シートベルトにかかる張力
をアームスプリング部を介して荷重測定部に伝達してい
るので、たとえ、アームスプリング部が疲労したような
場合でも、力を荷重測定部に正確に伝えることができ
る。
【0009】前記課題を解決するための第2の手段は、
前記第1の手段であって、前記支持部と前記アームスプ
リング部には、前記アームスプリング部の回動を所定範
囲に制限するためのストッパー機構が設けられているこ
とを特徴とするもの(請求項2)である。
【0010】本手段においては、このようなストッパー
機構により、ある一定以上の張力がシートベルトに加わ
っても、アームスプリング部の回動が所定範囲に制限さ
れるので、過大な張力によりアームスプリング部や荷重
測定部が破損することがない。
【0011】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第1の手段又は第2の手段であって、前記力伝達部
材と前記荷重測定部の少なくとも一方の、互いに当接す
る部分に、ヒステリシスの発生を抑制する部材が設けら
れていることを特徴とするもの(請求項3)である。
【0012】ヒステリシスの発生を抑制する部材として
は、樹脂膜や樹脂ピンのように、力伝達部材と記荷重測
定部の間に発生する摩擦力を低減する部材が適当であ
る。本手段においては、このような部材を設けることに
より、検出されるシートベルトテンションにヒステリシ
スが発生することを防止できる。
【0013】前記課題を解決するための第4の手段は、
前記第1の手段から第3の手段のいずれかであって、前
記力伝達部材が弾性体であることを特徴とするものであ
る。
【0014】本手段においては、シートベルトにテンシ
ョンがかかったとき、力伝達部材が弾性変形しながら、
その力を荷重測定部に伝達する。この弾性変形量は、シ
ートベルトにかかる張力と関係があるので、これにより
アームスプリングの回動量が決まる。よって、ストッパ
ー機構を、アームスプリングの回動を制限するように設
けることにより実現することができ、簡単な機構で、荷
重測定部にかかる荷重を制限することができる。
【0015】前記課題を解決するための第5の手段は、
前記第1の手段から第4の手段のいずれかであって、前
記アームスプリング部の軸支部と力伝達部が別体で構成
されていることを特徴とするもの(請求項5)である。
【0016】本手段においては、アームスプリング部の
軸支部と力伝達部が別体で構成されているので、アーム
スプリング部の製作が容易となる。
【0017】前記課題を解決するための第6の手段は、
前記第1の手段から第5の手段のいずれかであって、前
記アームスプリング部の軸支部には、回動ピンが通る孔
が設けられ、その孔に回動ピンが挿通されて、当該回動
ピンが前記支持部の軸受部に軸支されていることを特徴
とするもの(請求項6)である。
【0018】本手段においては、軸支部と回動ピンを別
々に製作することができるので、アームスプリング部の
製作が容易となる。
【0019】前記課題を解決するための第7の手段は、
シートベルトにかかる張力を、機構を利用して荷重セン
サに伝え、荷重センサによってシートベルトに係る張力
を検出するシートベルトテンションセンサーであって、
車体に直接的又は間接的に、180°より狭い角度だけ
回動自在に固定されるものにおいて、荷重センサよりの
配線を収納し、シートベルトテンションセンサーの回動
中心の周りに回動可能なハーネス収納装置を、シートベ
ルトテンションセンサーに取り付けたことを特徴とする
シートベルトテンションセンサー(請求項7)である。
【0020】本手段においては、荷重センサよりの配線
を収納し、シートベルトテンションセンサーの回動中心
の周りに回動可能なハーネス収納装置を、シートベルト
テンションセンサーに取り付けてあるので、このハーネ
ス収納装置に荷重センサよりの配線を通してから、電気
回路部に導くことにより、シートベルトテンションセン
サーが回動しても、配線がからまったり、引っ張られて
切れたりすることがない。
【0021】前記課題を解決するための第8の手段は、
前記第7の手段であって、前記ハーネス収納装置が、円
筒状の内壁と外壁と底部により囲まれた空間部を有して
なり、荷重センサよりの配線は、外壁の一部に設けられ
た切り欠き部よりこの空間部に導入され、空間部の中を
一周した後、前記切り欠き部より外部に出て、荷重検出
用電気回路に導かれていることを特徴とするもの(請求
項8)である。
【0022】本手段によれば、確実に、シートベルトテ
ンションセンサーが回動しても、配線がからまったり、
引っ張られて切れたりすることがないようにすることが
できる。
【0023】前記課題を解決するための第9の手段は、
前記第7の手段又は第8の手段であって、前記ハーネス
収納装置には、当該ハーネス収納装置の所定量以上の回
動を防止するためのストッパーが設けられていることを
特徴とするもの(請求項9)である。
【0024】本手段によれば、ハーネス収納装置の回
動、すなわちシートベルトテンションセンサーの回動が
ストッパーにより制限されるので、確実に、配線がから
まったり、引っ張られて切れたりすることがないように
することができる。
【0025】前記課題を解決するための第10の手段
は、シートベルトにかかる張力を、機構を利用して歪み
ゲージが貼られた弾性体に伝達し、当該弾性体をたわま
せて歪みゲージによってシートベルトにかかる張力を検
出するシートベルトテンションセンサーであって、前記
弾性体が、その一端を固定部に支持され、他端が自由端
となっていることを特徴とするシートベルトテンション
センサー(請求項10)である。
【0026】本手段においては、弾性体が、その一端を
固定部に支持され、他端が自由端となっているので、容
易に撓むことができ、少しの力で大か変形量を歪みゲー
ジに与えることができる。よって、感度の良いシートベ
ルトテンションセンサーとすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係るシートベルトテンションセンサーをテンション
センサー上部とテンションセンサー下部とに分解した状
態を示す図である。図2は、図1に示すシートベルトテ
ンションセンサーのテンショシセンサー下部を示す図で
あって、(A)はその上面図、(B)は(A)をボルト
孔側から見た正面図、(C)は(A)をアームスプリン
グの基端部側から見た後面図、(D)は(A)の側面
図、(E)は(A)のA−A断面図、(F)は(A)の
裏面図である。
【0028】シートベルトテンションセンサー1は、図
1に示すように、テンションセンサー上部3とテンショ
ンセンサー下部5とから構成される。テンションセンサ
ー上部3は、テンションセンサー下部5に被せてテンシ
ョンセンサー下部5を防護するカバーであり、テンショ
ンセンサー下部5に形成された溝7に嵌合する図示しな
い爪部がテンションセンサー上部3の内面の所定の場所
に突出形成されている。このテンションセンサー上部3
をテンションセンサー下部5に被せると、爪部が溝7に
ラッチされてしっかりと結合される。
【0029】なお、テンションセンサー上部3をテンシ
ョンセンサー下部5に結合したときにテンションセンサ
ー上部3がピボットピン9に接触しないように、テンシ
ョンセンサー上部3の所定の場所に切欠部11が形成さ
れている。これにより、ピボットピン9にヒステリシス
が生じるのを防止している。
【0030】図3は、図1に示すシートベルトテンショ
ンセンサーのテンションセンサー下部の分解斜視図であ
る。テンションセンサー下部5は、図3に示すように、
ベースプレート13と側壁部15とから成る、例えばス
チール製のベース17と、このベースプレート13にリ
ベット19によって片方が固定端に、他方が自由端にな
るように固定される歪センサー21と、後述するラップ
ベルト23が回旋されるストッパーピン25を備えてい
て、2つの側壁部15の間にピボットピン9を懸架する
ことによって回動自在に軸支されるアームスプリング2
7とから構成される。
【0031】図4は、図1に示すシートベルトテンショ
ンセンサーのべ一スプレートを示す図であって、(A)
はその上面図、(B)は(A)をボルト孔側から見た正
面図、(C)は(A)の側面図、(D)は(A)のB−
B線から見た見通し断面図である。図4に示すように、
ベースプレート13は、この場合スチール製のプレート
であって、後述するボルトアッセンブリー29が装着さ
れるボルト孔31と、歪センサー21の撓みストローク
を確保できるだけの深さを有する凹状溝(図4(D)参
照)である凹部33と、凹部33の近傍に穿設されリベ
ット19が装着される孔35と、アームスプリング27
に備えられたストッパーピン25が揺動できかつラップ
ベルト23が挿入できるだけのスペースを有するベルト
挿通孔37と、ベルト押通孔37の孔周縁の一部に突出
形成されたストッパー39(図4(A)参照)とからな
る。アームスプリング27がベースプレート13に向か
って所定量回動すると、ストッパー39がストッパーピ
ン25に当接してアームスプリング27の回動を止め、
アームスプリング27と歪センサー21とに過剰な負荷
を与えないようにしている。
【0032】なお、ベースプレート13の裏面に突出し
た凸部41は、凹部33を形成した際にできる突出部で
ある。また、側壁部15は、ベースプレート13の両側
端からほぼ直角に互いに対向するように所定長さだけ延
出形成されている(図4(B)(C)参照)。この側壁
部15には、ピボットピン9が挿入される孔43が所定
の場所に互いに対向するようにそれぞれ形成されている
(図4(C)(D)参照)。
【0033】図5は、図1に示すシートベルトテンショ
ンセンサーのアームスプリングを示す図であって、
(A)はその上面図、(B)は(A)の基端部側から見
た後面図、(C)は(A)の当接部側から見た正面図、
(E)は(A)の側面図である。図5に示すように、ア
ームスプリング27は、上面視がほぼ三角形状のステン
レス製の弾性プレートであって、後述するラップベルト
23の幅狭部45よりも幅が広い軸支部47と、軸支部
47から後述する当接部49へ向かうに従って徐々に幅
が縮小するように形成され、かつ後述する基端部51近
傍から所定方向に所定量だけ折れ曲げられていて、当接
部49に近づくに従って折れ曲がり方向とは反対方向に
やや弓なり状に反らせて、当接部49が基端部51の面
とほぼ平行になるように形成されたスプリング部53
と、スプリング部53の先端に幅狭の方形状のプレート
が基端部51の面とほぼ平行になるように延出形成され
た、歪センサー21を押圧する当接部49とから成る。
【0034】この場合、基端部51の面と当接部49の
面との平行間隔は、アームスプリング27を側壁部15
に軸支した場合に当接部49が歪センサー21の後述す
る歪プレート55に対してほぼ平行に接触されるように
形成されている。軸支部47は、基端部51の両端から
ほぼ直角方向に互いに対向する2つの軸支部47をスプ
リング部53の曲げ方向に所定長さだけ延出形成し、こ
の2つの軸支部47から更に基端部51とほぼ平行かつ
内方に所定長さだけ延出形成し、更に軸支部47と平行
かつ同一方向に所定長さだけ延出形成された2つのスト
ッパー支持部57を備えている。この2つの軸支部47
には、ピボットピン9が固定される孔59がそれぞれ穿
設されている。また2つのストッパー支持部57には、
ストッパーピン25が固定される孔61がそれぞれ穿設
されている。
【0035】なお、このストッパーピン25の両端近傍
部には、ストッパーピン25がストッパー支持部57か
らの抜去されるのを防止するように、図示しないEリン
グが嵌入される溝(図示なし)がそれぞれ形成されてい
る。
【0036】なお、この場合、アームスプリング27に
固定されるストッパーピン25の回動ストロークは、例
えば約1mm(ミリメートル)であって、これ以上は回
動しないようにストッパーピン25がストッパー39に
よって止められる。
【0037】図6は、図1に示すシートベルトテンショ
ンセンサーの歪センサーを示す図である。図6に示すよ
うに、歪センサー21は、ステンレス製のプレートであ
って、所定寸法を有し一端にリベット19が圧入される
孔63を備えた方形状の歪プレート55と、歪プレート
55の所定の場所に所定の配列(この場合は歪プレート
55の長手方向ほぼ中央部からやや孔63側に変移した
場所にほぼ正方形状に所定の向きで配列)で貼設された
複数の歪ゲージ65(この場合は4つの歪ゲージ)とか
らなる。
【0038】なお、歪センサー21の撓み量は、ストッ
パーピン25の回動ストローク1mmに対し、約0.0
1mmになるように、歪プレート55の寸法が選定され
ている。これによって、歪センサー21は、ウェビング
Wのテンションを、例えば0から20Kgf(キログラ
ム重)の範囲まで測定できるように設定されている。
【0039】なお、当接部49の裏面(歪センサーに当
接する面)には肉厚約0.5mmの例えばテフロン製の
滑らかな樹脂膜(図示せず)が貼設してあり、当接部4
9が歪プレート55を押圧する際の金属同士の摩擦を防
止し、ヒステリシスの発生を抑えることができるように
構成されている。
【0040】このようにアームスプリング27と歪セン
サー21とを構成すると、ウェビングWのテンションに
よりストッパーピン25が牽引されたとき、アームスプ
リング27のスプリング部53が撓みながら、当接部4
9が歪プレート55を押圧する。歪プレート55の当接
領域は、この押圧力を受けて、この場合、ストッパーピ
ン25のストロークの約100分の1だけ撓む。この撓
みを4つの歪ゲージ65が検知してウェビングWに発生
したテンションを測定することができる。
【0041】図7は、図1に示すシートベルトテンショ
ンセンサーのボルトアッセンブリーを示す分解構成図を
示している。図7に示すように、ボルトアッセンブリー
29は、ボルト67と、このボルト67のネジ山部69
に挿嵌されベースプレート13のボルト孔31周辺を適
度に押圧するようにバネ付勢するコイルバネ71と、コ
イルバネ71の次に挿嵌されるスペーサー73と、スペ
ーサー73の次に挿嵌されるスプリングワッシャ75
と、スプリングワッシャ75の次に挿嵌され、コイルバ
ネ71、スペーサー73、及びスプリングワッシャ75
がネジ山部69からの脱落するのを防止するティーズド
ワッシャ77とから構成される。
【0042】そして、ボルト67は、6角形状の頭部7
9と、頭部の座面を成すフランジ部81と、フランジ部
81の下方に形成され、ベースプレート13のボルト孔
31の内径よりもかなり小さめの外径を有していてベー
スプレート13が遊動可能な間隔を有し、ネジ山の形成
されていないスペース部83と、ネジ山が形成されたネ
ジ山部69とから構成される。
【0043】例えばアウターラップアンカーの代わりに
本発明の実施の形態であるシートベルトテンションセン
サー1をBピラー下部に固定する場合に、ベースプレー
ト13のボルト孔31にこのボルトアッセンブリー29
を押通し、Bピラー下部に螺合させる。その他、ショル
ダーアンカーの代わりに本発明の実施の形態であるシー
トベルトテンションセンサー1をBピラー上部に装着す
る場合に、このボルトアッセンブリー29を用いること
もできる。
【0044】このように構成すれば、ベースプレート1
3がボルト67のスペース部83でコイルバネ71に適
度に押圧されながら自由に遊動することができるので、
例えばボルト軸に対して様々な傾斜角度でシートベルト
テンションセンサー1が牽引されても、ベースプレート
13はその傾斜角度に無理なく適応することができる。
【0045】図8は、シートベルトテンションセンサー
にウェビングを接続する場合のウェビングの接続要領を
示す図であり、(A)はウェビングに幅狭部を形成した
状態を示す図、(B)はシートベルトテンションセンサ
ーにウェビングを結合した状態を示す図である。
【0046】ウェビングWは、図8(A)に示すよう
に、例えばラップベルト23の端部85から所定間隔だ
け離れた領域でウェビングWの幅が狭くなるように両側
を中央に向けて織り、その領域を縫製してある。上述し
たように構成されたシートベルトテンションセンサー1
のベースプレート13のベルト押通孔37にラップベル
ト23の端部85を挿入し、この幅狭部45でストッパ
ーピン25を牽引してピボットピン9で軸支されたアー
ムスプリング27を図面上時計方向に回動することがで
きるように幅狭部45が配置される。
【0047】そして、ラップベルト23の端部85を、
図8(B)に示すように、ウェビングWの所定の場所に
重ね合わせてしっかりと縫製することにより、シートベ
ルトテンションセンサー1はラップベルト23の端部8
5に接続される。また、ラップベルト23の端部85に
限らず、図示しないショルダーベルトの端部にも同様の
要領で本発明のシートベルトテンシヨンセンサーを接続
することができる。
【0048】以下、図1〜図8に示すシートベルトテン
ションセンサーの動作につき説明する。図9は、図1〜
図9に示すシートベルトテンションセンサーの動作を説
明するための説明図であって、(A)はウェビングにテ
ンションが発生している状態を示す状態図、(B)はウ
ェビングにテンションが発生していない状態を示す状態
図である。
【0049】シートベルトテンションセンサー1は、例
えば車両のアウターラップアンカーとして車両のフロア
ーにボルト67で自由に遊動できるように固定されてい
る。図9(B)に示すように、ウェビングWにテンショ
ンが発生していない場合、ストッパーピン25にウェビ
ングWからの牽引力が作用しないので、アームスプリン
グ27は回動せず、当接部49は歪センサー21を押圧
しない。よって、歪プレート55は撓まない。従って、
この場合には、歪ゲージ65によって、ウェビングWの
テンションはゼロと検知される。
【0050】例えば搭乗者がベルトを使用することによ
りウェビングWにテンションが発生すると、図9(A)
に示すように、ストッパーピン25がウェビングWによ
って牽引され、アームスプリング27はピボットピン9
を回転軸中心として図面上時計方向に回動する。これに
よって、当接部49が歪みプレート55に押圧され、ス
プリング部53が撓む。スプリング部53が撓んでも歪
プレート55に作用する力は一定なので、歪プレート5
5は所定量だけ撓む。この撓み量を歪ゲージ65で検知
してウエピングWのテンション値を測定することができ
る。
【0051】なお、例えば車両衝突事故等でラップベル
ト23が搭乗者の前方移動によって強く牽引され、スト
ッパーピン25に例えば2t(トン)の引っ張り荷重が
かかっても、ストッパーピン25がストッパー39によ
って止められ、当接部49の動きが規制される。よっ
て、アームスプリング27と歪センサー21に過剰な負
荷がかかることがない。
【0052】本発明に係るシートベルトテンションセン
サーは、アウターラップアンカーの他に、ショルダーア
ンカーとして用いることも可能である。
【0053】(第2の実施の形態)以下、本発明に係る
シートベルトテンションセンサーの第2の実施の形態に
ついて説明する。第2の実施の形態であるシートベルト
テンションセンサー100は、第1の実施の形態である
シートベルトテンションセンサーと基本的な構成はほぼ
同一の構成を有する。よって、概ね同一の構成部品につ
いては、その説明を省略することがある。図10は、第
2の実施の形態であるシートベルトテンションセンサー
100の全体構成を示す図であって、(A)はその分解
斜視図、(B)はその完成図である。
【0054】図10(A)及び(B)に示すように、シ
ートベルトテンションセンサー100は、テンションセ
ンサー上部101と、テンションセンサー下部103
と、アームスプリング105と、回動部材107と、歪
プレート109と、ボルト111と、樹脂ピン113
と、図示しないボルトアッセンブリー29(図7参照)
と、図示しないハーネスとからなる。
【0055】図11は、図10に示すシートベルトテン
ションセンサーを構成するテンションセンサー上部を示
す図であって、(A)はその上面図、(B)は(A)を
カバー部側から見た側面図、(C)は(A)のD−D線
から見た断面見通し図、(D)は斜視図である。
【0056】テンションセンサー上部101は、図11
に示すように、例えば樹脂(プロピレン等)製であっ
て、第1カバー部115と、第2カバー部117とから
なる。第1カバー部115には、溝118(テンション
センサー下部の後述する側壁部に形成されている)を塞
ぐ凸部119が、第1カバー部115の内面の所定箇所
(2箇所)に凸設されている。そして、溝118には、
回動部材107が回動自在に設けられている。
【0057】第1カバー部115の内面の所定箇所に
は、回動部材107の後述するストッパーピン121と
後述する軸支部123との隙間からベルトを押通して後
述するベルト押通孔125からベルトを引き出す時に、
第2カバー部117側にベルトが挿入されないようにし
てベルト押通孔125へ案内するための突片であるガイ
ド部127が延出形成されている。
【0058】また、第1カバー部115の内面は、回動
部材107とアームスプリング105が回動自在に動作
できるスペースが確保されるように凹状とされている。
第2カバー部117は、テンションセンサー下部103
に設けられた孔129に連通するように形成された孔1
31が所定箇所に穿設されていて、図示しないボルトで
第2カバー部117をテンションセンサー下部103に
結合するようになっている。第2カバー部117の内面
は、アームスプリング105と歪プレート109とが回
動自在に動作できるスペースが確保されるように凹状と
されている。
【0059】図12は、図10に示すシートベルトテン
ションセンサーを構成するテンションセンサー下部を示
す図であって、(A)はその上面図、(B)は(A)を
ベルト孔側から見た側面図、(C)は(A)を側壁部側
から見た側面図である。テンションセンサー下部103
は、例えばスチール製であって、図12に示すように、
第1の実施の形態と同じようにベースプレート133と
側壁部135とからなる。ベースプレート133は、第
1の実施の形態と同じように、ボルト孔137と、凹部
139と、孔35と、孔129と、ベルト押通孔125
と、ストッパー141とを備えている。
【0060】側壁部135には、回動部材107の後述
するピボットピン143を回動自在に支持する溝118
が形成されている。なお、ボルト孔137の口径は、ボ
ルト孔137に挿入される図示しないボルト(図7の符
号67と同等)のスペース部(図7の符号83と同等)
の外径よりも小さく、かつフランジ部(図7の符号81
と同等)の外径よりも小さい。
【0061】図13は、図10に示すシートベルトテン
ションセンサーを構成する歪プレートを示す上面図であ
る。図14は、図10に示すシートベルトテンションセ
ンサーを構成する樹脂ピンを示す図であって、(A)は
その上面図、(B)はその側面図である。歪プレート1
09は、例えばステンレス製であって、図13に示すよ
うに、孔145にボルト111を挿入することによりベ
ースプレート133に結合される固定端部147と、幅
を狭く形成された幅狭部149と、アームスプリング1
05の後述する当接部151が押圧力を付与する領域で
あって、当接部151との摩擦を軽減する樹脂ピン11
3、例えばポリプロピレン製のピン(図14参照)が圧
入される孔153を備えた押圧部155と、ベースプレ
ート133に設けられた凹部139周縁の所定箇所に当
接する自由端部157とからなる。
【0062】図13に示すように、幅狭部149と固定
端部147との境界近傍、および幅狭部149と抑圧部
155との境界近傍に所定数の歪ゲージ159、ここで
は4枚の歪ゲージ159が貼設(この場合は、スクリー
ン印刷を用いる)されている。なお、歪ゲージ159
は、曲げモーメントが最大となる領域の近傍に、ここで
は2個づつ貼設されている。また、歪プレート109に
幅狭部149を設けるのは、幅を狭くすることによって
歪プレート109の所定領域の曲げモーメントを大きく
するためである。
【0063】図15は、図10に示すシートベルトテン
ションセンサーを構成する回動部材を示す図であって、
(A)はその上面図、(B)はその側面図、(C)は
(A)のE−E線から見た断面見通し図、(D)はその
斜視図である。回動部材107は、例えばスチール製で
あり、図15に示すように、軸支部123の両端に側壁
部135の溝118に回動自在に懸架されるピボットピ
ン143が平行に突設されていて、この軸支部123に
対し2つのストッパー支持部161を介してほぼ平行に
離間するように形成されたストッパーピン121を備え
ている。
【0064】軸支部123は、図15(C)に示すよう
に、ほぼ四角形状であって、ストッパーピン121と反
対側の面にアームスプリング105を固定するための凹
部163が一方に偏った位置に形成されている。凹部1
63には、アームスプリング105を結合するためのボ
ルト165が螺合されるネジ孔167が3つ形成されて
いる。
【0065】ストッパーピン121には、図15(C)
に示すように、一面に滑らかな曲面169が形成されて
いると共に、他面に平坦面171が形成されている。ス
トッパーピン121は、この滑らかな曲面169にシー
トベルトが回旋し、一方の平坦面171にはストッパー
141が当接するように構成されている。
【0066】図16は、図10に示すシートベルトテン
ションセンサーを構成するアームスプリングを示す図で
あって、(A)はその上面図、(B)は(A)の側面
図、(C)は(A)を当接部側から見た正面図、(D)
はその斜視図である。アームスプリング105は、例え
ばステンレス製であって、図16(A)に示すように、
ほぼホームベース状の形状を備えていて、回動部材10
7の凹部163にボルト165によって結合させるため
の3つの孔173を備えた基端部175と、基端部17
5から一旦やや屈曲させてから基端部175とほぼ平行
になるように曲げ戻したスプリング部177と、スプリ
ング部177の先端に設けられ、歪プレート109に圧
入させた樹脂ピン113に当接する当接部151とを備
えている。
【0067】図17は、図10に示すシートベルトテン
ションセンサーにウェビングを装着した状態を示す図で
あって、(A)はその上面から見た透視図、(B)は
(A)をポルト孔側から見た透視図、(C)は(A)を
F−F線から見た断面見通し図である。図17に示すよ
うに、第2の実施の形態であるシートベルトテンション
センサー100は、第1の実施の形態のものの構成とは
異なり、シートベルト(ウェビングW)に図8に示すよ
うな幅狭部45を形成しないように、ストッパーピン1
21の長手方向の長さをウェビングWの幅よりも長くし
てある。なお、このストッパーピン121の長さをウェ
ビングWの幅よりも長くしたことが、第2の実施の形態
に係るシートベルトテンションセンサーが第1の実施の
形態に係るものの構成と大きく異なる点である。
【0068】このように構成すれば、ウェビングWに幅
狭部45(図8参照)を形成する手間を省けると共に、
ウェビングWを折り曲げる際に弾性変形したウェビング
Wによる復元応力が残留する等によってヒステリシスの
影響を受けることを防止することができる。なお、シー
トベルトテンションセンサー100のボルト孔137に
装着されるボルトアッセンブリー29については、前記
第1の実施の形態において既に説明したものと同じであ
るので、ここではその構成についての説明は省略する
(図7および図9参照)。また、第2の実施の形態にお
けるシートベルトテンションセンサー100の動作につ
いては、第1の実施の形態と同様であるので、同様に説
明を省略する。
【0069】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態であるシートベルトテンションセンサー2
00の構成について説明する。なお、本実施の形態に係
るシートベルトテンションセンサー200が第2の実施
の形態のものと異なる点は、シートベルトテンションセ
ンサー200にハーネス201を収納すると共に、図示
しない車体に固定されたシートベルトテンションセンサ
ー200の回動動作を阻害しないハーネス収納装置20
3を設けた点である。
【0070】図18は、本実施例に係るシートベルトテ
ンションセンサーを構成するハーネス収納装置を含む分
解斜視図である。図19は、ハーネス収納装置を構成す
るリールプレートを示す図であって、(A)はその上面
図、(B)は(A)を前側から見た側面図、(C)は
(A)を右側から見た側面図、(D)は斜視図である。
図20は、ハーネス収納装置を構成するガイドリールを
示す図であって、(A)はその上面図、(B)は(A)
を前側から見た側面図、(C)は(A)を右側から見た
側面図、(D)はその斜視図である。図21は、第3の
実施の形態であるシートベルトテンションセンサーにシ
ートベルトを装着した状態を示す図であって、(A)は
(B)のH−H線から見た断面見通し図、(B)は
(A)のG−G線から見た断面見通し図、(C)はその
斜視図である。図22は、第3の実施の形態であるシー
トベルトテンションセンサーを車体に固定した場合に回
動する動作を示す図であって、(A)は反時計方向に4
5度傾斜した状態を示す図、(B)は直立した状態を示
す図、(C)は時計方向に45度傾斜した状態を示す図
である。
【0071】ハーネス収納装置203は、図18に示す
ように、リールプレート205と、ガイドリール207
と、ブッシュ209と、ベースプレート133のボルト
孔137の近傍の所定の縁部に架設された凸部211と
からなる。リールプレート205は、スチール製の部材
であって、図19(A)に示すように、中心部に図示し
ないボルトが挿入される孔237を有する円板状のベー
ス部213からなり、このベース部213の周縁部にほ
ぼ三角形状にそれぞれ配置された車体固定部215と回
転止め部217とハーネス固定部219とを備えてい
る。
【0072】車体固定部215は、ベース部213に対
して所定の高さでほぼ直角に立設させた突片である。回
転止め部217は、ベース部213に対しほぼ直角に立
設された突片であって、車体固定部215の伸びる方向
と反対方向に長く伸びるように立設されている。なお、
回転止め部217の曲げはじめの部分がベース部213
の中心側に近い所から曲がるようにするため、回転止め
部217の根元の両側がえぐられ、凹部221が形成さ
れている。ハーネス固定部219は、回転止め部217
の伸びる方向にやや屈曲させてあって、その先端に幅広
部223を備えた突片である。
【0073】ガイドリール207は、例えば樹脂製の部
材であって、図20に示されるように、中心部に後述す
るブッシュ209を回動自在に挿入可能な孔225を備
えた円板状の底部227を有し、この底部227の内周
縁には、所定高さの円環状の壁である内環状壁229が
立設されている。また、この底部227の外周縁には、
内環状壁229と同一の高さの円環状の壁である外環状
壁231が内環状壁229と同一側面に立設されてい
る。また、外環状壁231の所定の部分にハーネスを押
通させるスリット232が形成されている。
【0074】さらに、外環状壁231の外側の所定の領
域に外環状壁231に沿って湾曲した帯状の底部233
が形成されていて、この底部233の周縁部に外環状壁
231よりも低い高さの外壁であるストッパー壁235
が立設されている。ガイドリール207とリールプレー
ト205は、ガイドリール207にブッシュ209を介
してリールプレート205を装着し、リールプレート2
05の孔237に図示しないボルトを挿入した時に、ス
トッパー壁235内にリールプレート205の回転止め
部217が適正に挿入されて、ガイドリール207の回
転止めとなるように構成されている。また、外環状壁2
31が立設されていない側の底部227の外周縁の所定
の領域に円弧状の壁である2つの円弧状壁239が所定
の間隔(以後、スリット241と呼ぶ)を開けて立設さ
れている。
【0075】このスリット241には、ベースプレート
133の凸部211が嵌合してベースプレート133と
ガイドリール207は一体となって動く。この場合、ガ
イドリール207のスリット241の位置を何処に配置
するかによってストッパー壁235の配置が決定され、
シートベルトテンションセンサー200の回動角度が決
まる。この実施の形態では、この2つの円弧状壁239
を、図22に示すように、シートベルトテンションセン
サー200が時計方向に例えば45度、半時計方向に例
えば45度だけ揺動できるような適正な位置に設けられ
ている。
【0076】ブッシュ209は、図18に示すように、
図示しないボルトのネジ山部(図7参照)の外径よりも
大きく、かつスペース部(図7参照)の外径よりも小さ
い口径の孔243が中心部に形成されていて、外環状壁
231の底部227からの高さよりもやや高い高さを有
する例えばスチール製の厚肉円柱である。なお、スペー
ス部の長手方向の長さは、少なくともベースプレート1
33の肉厚よりも長い。
【0077】以下、図18に示すシートベルトテンショ
ンセンサー200を構成するハーネス収納装置203に
ハーネス245を収納する方法を説明する。まず、ハー
ネス245の一端に形成されたコネクタ246を第2カ
バー117のスリット249から挿入して歪ゲージ15
9と結線する。次に、ブッシュ209をガイドリール2
07の孔225に挿入した状態で、ベースプレート13
3の凸部211をガイドリール207のスリット241
に嵌合するように、ガイドリール207をベースプレー
ト133に配置する。次に、ハーネス245をガイドリ
ール207の外環状壁231と内環状壁229との隙間
に、図18や図21(B)に示すように、所定回数(こ
こでは2回)回旋させて収納する。
【0078】次に、図21(B)に示すように、ハーネ
ス245をハーネス固定部219に巻き付けて固定す
る。次に、リールプレート205の車体固定部215
を、図示しない車体の所定の場所、例えばBピラー下部
(ラップアンカーを装着する位置)に形成された図示し
ない孔に挿入しつつ、ボルト孔137を車体に設けられ
た図示しないネジ孔に連通するように位置合わせを行
う。次に、この状態でベースプレート133のボルト孔
237から図示しないボルト(図7の符号67と同等)
を挿入し、車体に設けられた図示しないネジ孔に螺合す
る。
【0079】このようにすると、図示しないボルトのス
ペース部(図7の符号83と同等)の外径がブッシュ2
09の孔243の口径よりも大きいので、図示しないボ
ルトが車体に螺合することによってスペース部がブッシ
ュ209の孔243の周縁部を押圧する。よって、リー
ルプレート205は、ブッシュ209によって車体側に
圧着される。図示しないボルトのスペース部(図7の符
号83と同等)の長手方向の長さは、ベースプレート1
33の肉厚よりも長いので、図示しないボルトのフラン
ジ部(図7の符号81と同等)とブッシュ209との間
の隙間ができ、ベースプレート133が回動することが
できる。
【0080】次に、ハーネス245の他端のコネクタ2
47を、例えば図示しない車体側のECU(E1ectronic
Center Unit)に接続する。このようにハーネス収納装
置203を構成すれば、シートベルトテンションセンサ
ー200が車体側に固定されている場合、様々な角度か
らシートベルトテンションセンサー200が牽引されて
もハーネス245がシートベルトテンションセンサー2
00の回動を阻害(例えばハーネス245がシートベル
トテンションセンサー200に絡みついて回動を阻害す
る等)することなく、スムーズに回動することが可能と
なる.また、ハーネス245をきれいに収納することが
できて長さの余ったハーネス245の処理に困ることが
ない。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
荷重測定部に伝わる力を小さくすることができ、それに
より荷重測定部を小型で安価なものとすることができ
る。また、シートベルトテンションセンサーが回動して
も、配線が絡まったり、ちぎれたりすることを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるシートベルト
テンションセンサーを、テンションセンサー上部とテン
ションセンサー下部とに分解した状態を示す図である。
【図2】図1に示すシートベルトテンションセンサーの
テンションセンサー下部を示す図である。
【図3】図1に示すシートベルトテンションセンサーの
テンションセンサー下部の分解斜視図である。
【図4】図1に示すシートベルトテンションセンサーの
ベースプレートを示す図である。
【図5】図1に示すシートベルトテンションセンサーの
アームスプリングを示す図である。
【図6】図1に示すシートベルトテンションセンサーの
歪センサーを示す図である。
【図7】図1に示すシートベルトテンションセンサーの
ボルトアッセンブリーを示す分解構成図である。
【図8】シートベルトテンションセンサーにウェビング
を接続する場合のウェビングの接続要領を示す図であ
る。
【図9】図1〜図8に示すシートベルトテンションセン
サーの動作を説明するための説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態であるシートベル
トテンションセンサーの全体構成を示す図である。
【図11】図10に示すシートベルトテンションセンサ
ーを構成するテンションセンサー上部を示す図である。
【図12】図10に示すシートベルトテンションセンサ
ーを構成するテンションセンサー下部を示す図である。
【図13】図10に示すシートベルトテンションセンサ
ーを構成する歪プレートを示す上面図である。
【図14】図10に示すシートベルトテンションセンサ
ーを構成する樹脂ピンを示す図である。
【図15】図10に示すシートベルトテンションセンサ
ーを構成する回転部材を示す図である。
【図16】図10に示すシートベルトテンションセンサ
ーを構成するアームスプリングを示す図である。
【図17】図10に示すシートベルトテンションセンサ
ーにウェビングを装着した状態を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態であるシートベル
トテンションセンサーを示す分解斜視図である。
【図19】図18に示すシートベルトテンションセンサ
ーにおけるハーネス収納装置を構成するリールプレート
を示す図である。
【図20】図18に示すシートベルトテンションセンサ
ーにおけるハーネス収納装置を構成するガイドリールを
示す図である。
【図21】図18に示すシートベルトテンションセンサ
ーにベルトを装着した状態を示す図である。
【図22】図18に示すシートベルトテンションセンサ
ーを車体に固定した場合に回動する動作を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…シートベルトテンションセンサー、3…テンション
センサー上部、5…テンションセンサー下部、7…溝、
9…ピボットピン、11…切欠部、13…ベースプレー
ト、15…側壁部、17…ベース、19…リベット、2
1…歪みセンサ、23…ラップベルト、25…ストッパ
ーピン、27…アームスプリング、29…ボルトアッセ
ンブリー、31…ボルト孔、33…凹部、35…孔、3
7…ベルト挿通孔、39…ストッパー、41…凸部、4
3…孔、45…幅狭部、47…軸支部、49…当接部、
51…基端部、53…スプリング部、55…歪みプレー
ト、57…ストッパー支持部、59…孔、61…孔、6
3…孔、65…歪みゲージ、67…ボルト、69…ネジ
山部、71…コイルバネ、73…スペーサ、75…スプ
リングワッシャ、77…ティーズドワッシャ、79…頭
部、81…不乱自部、83…スペース部、85…端部、
100…シートベルトテンションセンサー、101…テ
ンションセンサー上部、103…テンションセンサー下
部、105…アームスプリング、107…回動部材、1
09…歪みプレート、111…ボルト、113…樹脂ピ
ン、115…第1カバー部、117…第2カバー部、1
18…溝、119…凸部、121…ストッパーピン、1
23…軸支部、125…ベルト挿通孔、127…ガイド
部、129…孔、131…孔、133…ベースプレー
ト、135…側壁部、137…ボルト孔、139…凹
部、141…ストッパー、143…ピボットピン、14
5…孔、147…固定端部、149…幅狭部、151…
当接部、153…孔、155…押圧部、157…自由端
部、159…歪みゲージ、161…ストッパー支持部、
163…凹部、165…ボルト、167…ネジ孔、16
9…曲面、171…平坦部、173…孔、175…基端
部、177…スプリング部、200…シートベルトテン
ションセンサー、201…ハーネス、203…ハーネス
収納装置、205…リールプレート、207…ガイドリ
ール、209…ブッシュ、211…凸部、213…ベー
ス部、215…車体固定部、217…回転止め部、21
9…ハーネス固定部、221…凹部、223…幅広部、
225…孔、227…底部、229…円環状壁、231
…外環状壁、233…スリット、233…底部、235
…ストッパー壁、237…孔、239…円弧状壁、24
1…スリット、243…孔、245…ハーネス、246
…コネクタ、247…コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/231954 (32)優先日 平成12年9月12日(2000.9.12) (33)優先権主張国 米国(US) (72)発明者 柳 英治 東京都港区六本木一丁目4番30号 タカタ 株式会社内 (72)発明者 矢野 秀明 東京都港区六本木一丁目4番30号 タカタ 株式会社内 Fターム(参考) 2F051 AA01 AB09 CA00 3D054 EE10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートベルトにかかる張力を測定するシー
    トベルトテンションセンサーであって、車体に直接又は
    間接的に固定される支持部と、支持部に設けられた軸受
    に回動自在に軸支されたアームスプリング部と、支持部
    に保持され、アームスプリング部の先端で押圧される荷
    重測定部とを有してなり、アームスプリング部は、支持
    部に設けられた軸受部に回動自在に支持される軸支部
    と、軸支部の一端にその一端を固定され、軸支部の長手
    方向とクロスする方向に延設され、その他の一端で荷重
    測定部を押圧する力伝達部材と、軸支部の他端に設けら
    れたシートベルト巻き付け部とを有し、シートベルト巻
    き付け部とアームスプリング部の回動中心間の距離は、
    力伝達部材の長さよりも短くされていることを特徴とす
    るシートベルトテンションセンサー。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のシートベルトテンション
    センサテンションセンサーであって、前記支持部と前記
    アームスプリング部には、前記アームスプリング部の回
    動を所定範囲に制限するためのストッパー機構が設けら
    れていることを特徴とするシートベルトテンションセン
    サー。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載のシートベル
    トテンションセンサーであって、前記力伝達部材と前記
    荷重測定部の少なくとも一方の、互いに当接する部分
    に、ヒステリシスの発生を抑制する部材が設けられてい
    ることを特徴とするシートベルトテンションセンサー。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のうちいずれか1項
    に記載のシートベルトテンションセンサーであって、前
    記力伝達部材が弾性体であることを特徴とするシートベ
    ルトテンションセンサー。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のうちいずれか1項
    に記載のシートベルトテンションセンサーであって、前
    記アームスプリング部の軸支部と力伝達部が別体で構成
    されていることを特徴とするシートベルトテンションセ
    ンサー。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5のうちいずれか1項
    に記載のシートベルトテンションセンサーであって、前
    記アームスプリング部の軸支部には、回動ピンが通る孔
    が設けられ、その孔に回動ピンが挿通されて、当該回動
    ピンが前記支持部の軸受部に軸支されていることを特徴
    とするシートベルトテンションセンサー。
  7. 【請求項7】シートベルトにかかる張力を、機構を利用
    して荷重センサに伝え、荷重センサによってシートベル
    トに係る張力を検出するシートベルトテンションセンサ
    ーであって、車体に直接的又は間接的に、180°より
    狭い角度だけ回動自在に固定されるものにおいて、荷重
    センサよりの配線を収納し、シートベルトテンションセ
    ンサーの回動中心の周りに回動可能なハーネス収納装置
    を、シートベルトテンションセンサーに取り付けたこと
    を特徴とするシートベルトテンションセンサー。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のシートベルトテンション
    センサーであって、前記ハーネス収納装置は、円筒状の
    内壁と外壁と底部により囲まれた空間部を有してなり、
    荷重センサよりの配線は、外壁の一部に設けられた切り
    欠き部よりこの空間部に導入され、空間部の中を一周し
    た後、前記切り欠き部より外部に出て、荷重検出用電気
    回路に導かれていることを特徴とするシートベルトテン
    ションセンサー。
  9. 【請求項9】請求項7又は請求項8に記載のシートベル
    トテンションセンサーであって、前記ハーネス収納装置
    には、当該ハーネス収納装置の所定量以上の回動を防止
    するためのストッパーが設けられていることを特徴とす
    るシートベルトテンションセンサー。
  10. 【請求項10】シートベルトにかかる張力を、機構を利
    用して歪みゲージが貼られた弾性体に伝達し、当該弾性
    体をたわませて歪みゲージによってシートベルトにかか
    る張力を検出するシートベルトテンションセンサーであ
    って、前記弾性体が、その一端を固定部に支持され、他
    端が自由端となっていることを特徴とするシートベルト
    テンションセンサー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004065183A1 (ja) 2003-01-23 2004-08-05 Autoliv Development Ab シートベルト装置
US6851715B2 (en) * 2002-03-12 2005-02-08 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Apparatus for measuring tension in seat belt webbing

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