JP2002018741A - タイヤチェーン緊締具 - Google Patents

タイヤチェーン緊締具

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JP2002018741A
JP2002018741A JP2000210026A JP2000210026A JP2002018741A JP 2002018741 A JP2002018741 A JP 2002018741A JP 2000210026 A JP2000210026 A JP 2000210026A JP 2000210026 A JP2000210026 A JP 2000210026A JP 2002018741 A JP2002018741 A JP 2002018741A
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Japan
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tire
chain
lock gear
tire chain
casing
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JP2000210026A
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English (en)
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Keiji Sato
圭次 佐藤
Terumasa Kaimori
輝征 貝森
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HIGASHI NIPPON KOGYO KK
Original Assignee
HIGASHI NIPPON KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な手作業で確実且つ堅固にタイヤチェー
ンの両端部同士を相互連結するとともに、タイヤの側面
に近接配置し且つタイヤと一緒に回転し得る小型のタイ
ヤチェーン緊締具を提供する。 【解決手段】 タイヤチェーン緊締具10は、タイヤTの
外周に巻回したタイヤチェーン1の端部同士を相互連結
する。緊締具は、タイヤチェーンの第1端部に取付けら
れたローラーチェーン3と、タイヤチェーンの第2端部
に取付けられ且つローラーチェーンの先端部を導入可能
なケーシング11と、ケーシング内に回転可能に配置され
且つローラーチェーンを巻掛け可能なスプロケット40
と、ケーシング内に配置され且つスプロケットと一体的
に回転可能なロックギア50と、ロックギアの正転を許可
するとともに、ロックギアと係合してロックギアの逆転
を禁止する戻り止め部材60と、戻止め部材をロックギア
と係合するように付勢する弾性部材70とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤチェーン緊
締具に関するものであり、より詳細には、簡易な手作業
で確実且つ堅固にタイヤチェーンの両端部同士を相互連
結し得るコンパクトな構造のタイヤチェーン緊締具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】積雪時又は路面凍結時に車両のタイヤに
捲装可能なタイヤチェーンが広く実用に供されている。
タイヤチェーンとして、全体的に帯状の鋼製又は合金製
チェーン、或いは、合成樹脂製チェーンが一般に使用さ
れる。この種のタイヤチェーンは、タイヤの幅及び外周
長に相当する幅及び長さ寸法を有する。運転者等は、積
雪地域又は路面凍結地域を走行する直前にタイヤチェー
ンをタイヤに装着しなければならない。タイヤチェーン
の捲装作業は、一般に手作業で行われるが、タイヤチェ
ーン自体の構造及び用法や、ジャッキ等の工具の使用等
に関する経験及び知識を要するばかりでなく、熟練した
チェーン捲装技術を要するので、一般車両の運転者にと
っては、かなりの精神的且つ労力的な負担となる。
【0003】殊に、大型車両用タイヤチェーンは、かな
りの重量を有し、しかも、チェーン捲装作業は、寒冷地
域又は積雪地域の過酷な環境の下で実施せざるを得ず、
このため、チェーン捲装作業は、タイヤチェーンの捲装
作業に精通した業務用大型車両の運手者等にとっても、
必ずしも安易な作業ではない。このため、チェーン捲装
作業の精神的負担及び労力の軽減を意図した各種の対策
又は改良が、従来より検討されてきた。
【0004】例えば、タイヤの回転を利用したチェーン
捲装作業を可能にする各種構成のタイヤチェーンが従来
より提案されてきた(特開昭57−198104号公報
等)。この種の構成のタイヤチェーンは、タイヤチェー
ンの先端部をタイヤに係止した後、車両を若干前進又は
後退させ、タイヤの回転により、タイヤチェーンをタイ
ヤの外周部に捲装するように構成したものである。ま
た、タイヤチェーンを比較的容易にタイヤに捲装するこ
とを意図した各種構成のチェーン装着具が、従来より提
案されている(例えば、特許第2914910号公報
等)。この種のチェーン装着具は、運転者等が手指で握
持可能な把手部と、タイヤチェーンの先端部を係止可能
な係止部とから概ね構成される。このようなチェーン装
着具によれば、運転者等は、把手部を握持し且つタイヤ
チェーン先端部を係止部に係止した後、係止部をタイヤ
の全周に沿って案内することにより、タイヤチェーンを
タイヤに捲装する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】タイヤチェーンは、こ
のような捲装方法又は装着具を用いて比較的簡易にタイ
ヤの全周に周回し得たとしても、走行時のタイヤの回転
及び振動等に抗してタイヤの外周域に弛緩なく捲装し続
けなければならず、従って、運転者は、タイヤチェーン
の両端部を堅固に緊締ないし相互連結しなければならな
い。
【0006】ここに、タイヤチェーン両端部を相互連結
する緊締具は、タイヤと一緒に回転するので、タイヤの
側面に近接可能なコンパクトな構成のものでなければな
らない。しかながら、簡易な手作業でタイヤチェーンの
両端部同士を確実且つ堅固に緊結し、しかも、タイヤの
側面に密着し得るコンパクトな構造のチェーン緊締具に
ついては、依然として開発されていない。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、簡易な手作業で確
実且つ堅固にタイヤチェーンの両端部同士を相互連結す
るとともに、タイヤの側面に近接配置し且つタイヤと一
緒に回転し得る小型のタイヤチェーン緊締具を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
目的を達成すべく、タイヤの外周に巻回したタイヤチェ
ーンの端部同士を相互連結するタイヤチェーン緊締具に
おいて、タイヤチェーンの第1端部に取付けられたロー
ラーチェーンと、前記タイヤチェーンの第2端部に取付
けられ且つ前記ローラーチェーンの先端部を導入可能な
ケーシングと、該ケーシング内に回転可能に配置され且
つ前記ローラーチェーンを巻掛け可能なスプロケット
と、前記ケーシング内に配置され且つ前記スプロケット
と一体的に回転可能なロックギアと、前記ロックギアの
正転を許可するとともに、前記ロックギアと係合して該
ロックギアの逆転を禁止する戻り止め部材と、前記戻止
め部材を前記ロックギアと係合するように付勢する弾性
部材とを備えたことを特徴とするタイヤチェーン緊締具
を提供する。
【0009】本発明の上記構成によれば、運転者等のユ
ーザは、タイヤチェーンをタイヤに捲装する際、タイヤ
チェーンをタイヤの外周に巻回した後、ローラーチェー
ンをケーシング内に導入し、スプロケットに巻掛け、し
かる後、スプロケットを正転させてローラーチェーンを
ケーシング内に引き込み、これにより、タイヤチェーン
の両端部同士を相互連結することができる。他方、タイ
ヤチェーンをタイヤから取り外す場合、ユーザは、戻止
め部材とロックギアとの係合を解放し、ロックギアの逆
転を可能にする。スプロケットは、タイヤチェーンの自
重、或いは、ローラーチェーンに対する手指の引き抜き
力により逆転し、タイヤチェーンは、ケーシングから引
き出される。このような構成のタイヤチェーン緊締具
は、簡易な手作業で確実且つ堅固にタイヤチェーンの両
端部同士を相互連結し得る構成を備えるばかりでなく、
非常にコンパクトに設計可能な構造を備えており、タイ
ヤの側面に近接配置し且つタイヤと一緒に回転し得る小
型のタイヤチェーン緊締具を構成する。
【0010】
【発明の実施形態】本発明の好適な実施形態によれば、
上記スプロケット及びロックギアは、ケーシングに回転
可能に支持された回転軸上に固定され、回転軸は、ケー
シングの壁体を貫通する外端部を有する。回転軸の外端
部には、回転工具と係合し且つ回転工具の回転力を前記
回転軸に伝達する回転工具係合手段が設けられる。好ま
しくは、ロックギアは、スプロケットの両側に対をなし
て配置される。
【0011】本発明の更に好適な実施形態によれば、上
記戻止め部材は、ケーシングの壁体に支承された軸部材
に支持され、弾性部材は、弾性反発力により戻止め部材
をロックギアに常時係合せしめる。弾性部材は又、手指
の押圧力により戻止め部材をロックギアから解放し、ロ
ックギアの逆転を可能にする。
【0012】本発明の好ましい実施形態において、上記
回転軸は、ケーシングの側壁に回転可能に支持され且つ
全長に亘って均一な多角形断面を有し、回転軸の一端部
には、六角穴付ボルトが螺合する。また、ケーシングの
端壁には、ローラーチェーンを挿入可能な開口部が形成
され、反対側のケーシングの端壁には、吊環付きボルト
又は係止孔付きスクリュ等の連結手段を螺入可能な螺子
孔が穿設される。連結手段は、係止具を介して、上記タ
イヤチェーンの第2端部に連結される。上記スプロケッ
トは、ローラーチェーンの各ローラーに係合可能な外周
ギアを備えるとともに、回転軸を嵌入可能な多角形の孔
を備えており、回転軸と一体的に回転する。ロックギア
は、戻止め部材と係合可能な外周ギアを備えるととも
に、回転軸を嵌入可能な多角形の孔を備えており、回転
軸と一体的に回転する。ロックギアの各ギア歯は、半径
方向に延びる衝合縁と、弦方向に延びる摺接縁とを備え
る。戻止め部材は、回転軸と平行にケーシングに支持さ
れた支軸を中心に揺動可能な揺動レバーを備え、揺動レ
バーは、ロックギアの外周ギアに係合する。揺動レバー
の構面は、支軸と平行に延在し、揺動レバーの先端縁
は、外周ギアと噛合し、外周ギアの逆転を禁止する。上
記弾性部材は、支軸に支持された捩じりコイルバネから
なり、捩じりコイルバネは、ケーシングの端壁に支承さ
れるとともに、揺動レバーの裏面に当接し、揺動レバー
を常時押圧する。
【0013】
【実施例】以下、図1乃至図7を参照して、本発明に係
るタイヤチェーン緊締具の実施例について詳細に説明す
る。図1及び図2は、タイヤTに対するタイヤチェーン
1の巻回方法を示す斜視図、正面図及び側面図であり、
図3は、図1に示すタイヤクランプ2の構造を示す斜視
図である。また、図4は、タイヤチェーン緊締具10に
よるタイヤチェーン両端部の連結方法を示す斜視図であ
り、図5は、タイヤチェーン1をタイヤTに捲装した状
態を示す側面図である。図1乃至図5に示す如く、運転
者等のユーザは、タイヤクランプ2及びタイヤチェーン
緊締具10を使用して、タイヤチェーン1をタイヤTの
外周面に捲装する。
【0014】先ず、ユーザは、図1(A)及び図2に示
す如く、タイヤクランプ2をタイヤTに取付ける。タイ
ヤクランプ2は、図3に示す如く、左右の腕部5a、5
bを備えたチェーン牽引部5と、腕部5aの先端部に取
付けられたタイヤ係合部6と、腕部5bの先端部に取付
けられたタイヤ支承部7と、腕部5a、5bの外側面に
夫々取付けられた一対のチェーン係止部材8とから構成
される。牽引部5は、タイヤTのトレッド部を挿入可能
な凹状の空所Uを画成し、空所Uは、タイヤTのトレッ
ド部を受入れ可能な幅及び奥行を有する。タイヤ係合部
6は、内螺子付きの管状部材からなり、管状部材の中心
軸線は、タイヤTと外側面と直交するように配向され
る。タイヤ支承部7は、タイヤ係合部6と対向する位置
に配置され、空所U内に突出する。使用において、L型
締付具Lの外螺子付先端部が、係合部6内に螺入する。
締付具Lは、空所U内に挿入されたタイヤTの部分を押
圧し、タイヤ支承部7は、締付具Lと協働してタイヤT
をクランプする。
【0015】ユーザは、図1(A)に示す如く、トレッ
ド部を跨ぐようにタイヤクランプ2をタイヤTの外周部
に位置決めした後、締付具Lの螺子部(先端部)をタイ
ヤ係合部6に螺入し、係合部6を中心に締結具9の把手
部分を締付け方向に回転させる。締付具Lの螺子部は、
係合部6から空所U内に突出してタイヤTの側面に当接
する。タイヤクランプ2は、締結具9の締付力および支
承部7の支持反力により、タイヤTを堅固に把持する。
【0016】ユーザは、タイヤTにタイヤクランプ2を
固定した後、図1(A)及び図2に示す如く、タイヤチ
ェーン1の先端部を左右のチェーン係止部材8に引掛け
る。車体外側に位置するタイヤチェーン1の先端部に
は、金属製連結具4によってローラーチェーン3が取付
けられ、同タイヤチェーン1の末端部には、金属製係止
具9によってタイヤチェーン緊締具10が取付けられ
る。ローラーチェーン3及びタイヤチェーン緊締具10
は、タイヤチェーン1をタイヤクランプ2に引掛ける前
にタイヤチェーン1に取付けても、或いは、タイヤチェ
ーン1をタイヤクランプ2に引掛けた後にタイヤチェー
ン1に取付けても良い。なお、車体内側に位置するタイ
ヤチェーンの先端部及び/又は末端部には、金属製フッ
ク等の従来の係止具が取付けられる。
【0017】ユーザは、このようにしてタイヤチェーン
1の先端部分をタイヤTに仮止めした後、車両を僅かに
前進又は後退させ、タイヤTを回転させる。タイヤクラ
ンプ2は、タイヤTの回転により周方向に移動し、これ
に伴って、タイヤチェーン1は、タイヤクランプ2に牽
引され、図1(B)に示す如く、概ねタイヤTの外周全
域に巻回される。ローラーチェーン3及びタイヤチェー
ン緊締具10は、タイヤTの周方向に相互間隔を隔てた
位置において、タイヤチェーン1の末端部から垂下す
る。
【0018】ユーザは更に、締付具Lを解放方向に回転
してタイヤクランプ2をタイヤTから取外した後、ロー
ラーチェーン3の先端部をタイヤチェーン緊締具10に
挿入し、図4(A)に示す如く、六角棒スパナSによっ
て緊締具10を締付け、ローラーチェーン3を緊締具1
0内に引き込む。かくして、タイヤチェーン1は、緊締
具10の締付け力により周方向に緊縮され、図4(B)
及び図5に示す如く、タイヤTの外周部に弛緩なく捲装
される。なお、車体内側のタイヤチェーン先端部及び末
端部は、上記従来構造の係止具によって相互連結され
る。
【0019】図6及び図7は、本発明の実施例に係るタ
イヤチェーン緊締具の構成を示す平面図及び縦断面図で
ある。タイヤチェーン緊締具10は、ローラーチェーン
3を挿入可能な金属製ケーシング11と、ケーシング1
1の側壁12、13に回転可能に支持された回転軸20
と、側壁12、13を貫通する支軸30とを備える。所
望により、図7に仮想線で示す如く、頂部カバー11a
をケーンシグ11に取付けても良い。
【0020】ケーシング11の第1端壁14には、ロー
ラーチェーン3を挿入可能な開口部16が形成され、ケ
ーシング11の第2端壁15には、金属製アイボルト1
8を螺入可能な螺子孔17が穿設される。アイボルト1
8の吊環部19には、係止具9のフック部分が係止され
る。なお、係止具9は、例えば、S字形に賦形された金
属線型部材からなり、係止具9の他方のフック部分(図
示せず)は、タイヤチェーン1の先端部分に係止され
る。
【0021】回転軸20は、全長に亘って均一な正六角
形断面を有する。回転軸20の中心部には、内螺子を備
えた軸孔21が形成される。回転軸20の各端部には、
丸頭螺子23及び六角穴付ボルト26が夫々螺合する。
螺子23は、側壁12を貫通する外螺子付シャンク24
と、側壁12に当接可能なヘッド部25とを備える。他
方、ボルト26は、側壁13を貫通する外螺子付シャン
ク27と、側壁13に当接可能なヘッド部28とを備え
る。ヘッド部28には、六角棒スパナ(図示せず)が係
合可能な六角穴29が形成される。螺子23及びボルト
26のシャンク24、27は、回転軸20の軸孔21に
螺入し、ヘッド部25、28は、側壁12、13の外面
に当接する。かくして、回転軸20は、左右の側壁1
2、13に回転可能に支持され、螺子23及びボルト2
6と一体的に回転する。
【0022】ケーシング11内には、ローラーチェーン
3を巻掛け可能なスプロケット40が配置されるととも
に、スプロケット40の回転を規制するロックギア5
0、戻止め部材60及び捩じりコイルバネ70が収容さ
れる。
【0023】スプロケット40は、左右のロックギア5
0の間に配置される。スプロケット40は、ローラーチ
ェーン3の各ローラーに係合可能な外周ギア41を備え
るとともに、回転軸20を嵌入可能な六角孔42を備え
ており、回転軸20と一体的に回転する。対をなす左右
のロックギア50は、所定間隔を隔てて左右対象に配置
される。ロックギア50は、戻止め部材60と係合可能
な外周ギア51を備えるとともに、回転軸20を嵌入可
能な六角孔を備えており、回転軸20と一体的に回転す
る。外周ギア51の各ギア歯は、半径方向に延びる衝合
縁55と、弦方向に延びる摺接縁56とを備える。
【0024】回転軸20と平行に配置された支軸30
は、側壁12、13を貫通する円形断面のシャンク31
と、側壁12に当接可能なヘッド部32とを備える。ク
リップ型の係止ピン33が、シャンク31の先端部を貫
通し、支軸30は、側壁12、13に回転可能に支持さ
れる。
【0025】戻止め部材60は、支軸30を中心に揺動
可能な左右一対の側壁61と、ロックギア50の外周ギ
ア51に係合可能な揺動レバー62とから構成される。
側壁61は、支軸30の軸線と直交する方向に延在し、
支軸30は、各側壁61の円形開口を貫通する。揺動レ
バー62は、左右の側壁61、62の各頂縁に連接し、
揺動レバー62の構面は、支軸30と平行に延在する。
揺動レバー63の先端縁が、外周ギア41の衝合縁55
と衝合し、外周ギア41の反時計廻り方向の回転、即
ち、逆転を禁止する。
【0026】捩じりコイルバネ70は、コイル中心に支
軸30を挿通した金属製の線型バネ材からなり、中央隆
起部分71が上方に延び、揺動レバー63の裏面に当接
し、レバー63を時計廻り方向に押圧する。コイルバネ
70の左右の腕部72が、ケーシング11の端壁15に
当接し、端壁15に支承される。かくして、揺動レバー
62は、コイルバネ70のバネ弾性により時計廻り方向
に常時付勢される。
【0027】次に、タイヤチェーン緊締具10の作動に
ついて説明する。緊締具10の初期状態において、揺動
レバー62の先端縁は、ロックギア50の外周ギア41
と係合し、スプロケット40は、揺動レバー62及びロ
ックギア50の相互係止により回転を禁止され、静止し
ている。ユーザは、開口部16からローラーチェーン3
の先端部をケーシング11内に挿入するとともに、揺動
レバー62の端部を手指にて下方に押圧する。揺動レバ
ー62は、コイルバネ70の弾性反発力に抗して反時計
廻りに回転し、ロックギア50を遊動回転可能な状態に
解放する。ユーザは、ローラーチェーン3をスプロケッ
ト40廻りに周回せしめた後、揺動レバー62を押圧す
る手指を解放する。揺動レバー62は、コイルバネ70
の弾性反発力により時計廻り方向に回動し、揺動レバー
62の先端縁は、外周ギア51と再係合し、ロックギア
50の逆転を禁止する。
【0028】ユーザは更に、六角棒スパナS(図4)を
ボルト26の六角穴29に挿入し、時計廻り方向に回転
させる。外周ギア51の摺接縁56は、揺動レバー62
の先端縁を押し上げ、ロックギア50及びスプロケット
40は、六角棒スパナ4の回転に従って時計廻り方向に
正転し、外周ギア41と係合するローラーチェーン3
は、時計廻り方向に移動する。ローラーチェーン3は、
ケーシング11内に引き込まれ、ローラーチェーン3の
末端部に接続されたタイヤチェーン1は、ローラーチェ
ーン3に牽引される。ローラーチェーン3の先端部は、
スプロケット40の回転に従って、図7に仮想線で示す
如く、開口部16から繰り出される。
【0029】タイヤチェーン1が、タイヤTに締付けら
れ、図5に示す如く、緊締具10の締付け力により周方
向に緊縮したとき、ユーザは、六角棒スパナ4の回転を
止め、六角棒スパナ4を六角穴29から引き抜く。ロッ
クギア50は、僅かに反時計廻り方向に逆転し、揺動レ
バー63の先端縁は、外周ギア51の衝合縁55と衝合
し、ロックギア50の更なる逆転を禁止する。
【0030】かくして、タイヤチェーン1は、タイヤT
の外周部に弛緩なく捲装され、緊締具10は、車両の走
行中に生じ得る振動等の外力に抗して、タイヤチェーン
1の捲装状態を保持する。
【0031】ユーザは、タイヤチェーン1をタイヤTか
ら取外すとき、揺動レバー62の端部を手指にて下方に
押圧する。揺動レバー62は、コイルバネ70の弾性反
発力に抗して反時計廻りに若干回転し、ロックギア50
を解放する。スプロケット40は、遊動回転可能な状態
に移行し、タイヤチェーン1の自重、或いは、ローラー
チェーン3を緊締具10から引き抜こうとする手指の力
により比較的容易に逆転する。ローラーチェーン3が緊
締具10から完全に引き出された後、揺動レバー62に
対する手指の押圧力は解放され、揺動レバー62の先端
縁は、コイルバネ70の弾性反発力により、ロックギア
50と再係合する。
【0032】以上、本発明の好適な実施例について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で
種々の変形又は変更が可能である。例えば、上記実施例
では、車体外側に位置するタイヤチェーンの両端部のみ
をタイヤチェーン緊締具で相互連結したが、車体内側に
位置するタイヤチェーンの両端部を同様にタイヤチェー
ン緊締具で相互連結しても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、簡
易な手作業で確実且つ堅固にタイヤチェーンの両端部同
士を相互連結するとともに、タイヤの側面に近接配置し
且つタイヤと一緒に回転し得る小型のタイヤチェーン緊
締具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤに対するタイヤチェーンの巻回方法を示
す斜視図である。
【図2】タイヤに対するタイヤチェーンの巻回方法を示
す正面図及び側面図である。
【図3】図1に示すタイヤクランプの構造を示す斜視図
である。
【図4】タイヤチェーン緊締具によるタイヤチェーン両
端部の連結方法を示す斜視図である。
【図5】タイヤチェーン緊締具によりタイヤチェーン両
端部を連結した状態を示すタイヤの側面図である。
【図6】本発明の実施例に係るタイヤチェーン緊締具の
構成を示す平面図である。
【図7】図6に示すタイヤチェーン緊締具の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 タイヤチェーン 2 タイヤクランプ 3 ローラーチェーン 4 連結具 9 係止具 10 タイヤチェーン緊締具 11 ケーシング 16 開口部 18 アイボルト 20 回転軸 29 六角穴 30 支軸 40 スプロケット 41 外周ギア 50 ロックギア 51 外周ギア 60 戻り止め部材 62 揺動レバー 70 捩じりコイルバネ T タイヤ S 六角棒スパナ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤの外周に巻回したタイヤチェーン
    の端部同士を相互連結するタイヤチェーン緊締具におい
    て、 タイヤチェーンの第1端部に取付けられたローラーチェ
    ーンと、 前記タイヤチェーンの第2端部に取付けられ且つ前記ロ
    ーラーチェーンの先端部を導入可能なケーシングと、 該ケーシング内に回転可能に配置され且つ前記ローラー
    チェーンを巻掛け可能なスプロケットと、 前記ケーシング内に配置され且つ前記スプロケットと一
    体的に回転可能なロックギアと、 前記ロックギアの正転を許可するとともに、前記ロック
    ギアと係合して該ロックギアの逆転を禁止する戻止め部
    材と、 前記戻止め部材を前記ロックギアと係合するように付勢
    する弾性部材とを備えたことを特徴とするタイヤチェー
    ン緊締具。
  2. 【請求項2】 前記スプロケット及び前記ロックギア
    は、前記ケーシングに回転可能に支持された回転軸上に
    配置され、該回転軸と一体的に回転し、前記回転軸は、
    前記ケーシングの壁体を貫通する外端部を有し、前記外
    端部には、回転工具と係合し且つ該回転工具の回転力を
    前記回転軸に伝達する回転工具係合手段が設けられるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のタイヤチェーン緊締
    具。
  3. 【請求項3】 前記ロックギアは、前記スプロケットの
    両側に対をなして配置されることを特徴とする請求項2
    に記載のタイヤチェーン緊締具。
  4. 【請求項4】 前記戻止め部材は、前記ケーシングの壁
    体に支承された軸部材に支持され、前記弾性部材は、弾
    性反発力により前記戻止め部材を前記ロックギアに常時
    係合せしめるとともに、手指の押圧力により前記戻止め
    部材を前記ロックギアから解放し、前記ロックギアの逆
    転を可能にすることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか1項に記載のタイヤチェーン緊締具。
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