JP2002018416A - バガスの処理方法 - Google Patents

バガスの処理方法

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JP2002018416A
JP2002018416A JP2000200211A JP2000200211A JP2002018416A JP 2002018416 A JP2002018416 A JP 2002018416A JP 2000200211 A JP2000200211 A JP 2000200211A JP 2000200211 A JP2000200211 A JP 2000200211A JP 2002018416 A JP2002018416 A JP 2002018416A
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bagasse
carbonization
gas
mixture
carbonized
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JP2000200211A
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Masami Ueno
正実 上野
Yoshinobu Kawamitsu
芳信 川満
Hiroshi Nishino
博 西野
Shigeru Kitano
滋 北野
Miyuki Nomura
美由紀 野村
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Maywa Co Ltd
Original Assignee
Maywa Co Ltd
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Coke Industry (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バガスを農場等における土壌改良資材とす
る、バガスの新たな利用を提供する。 【解決手段】 バガスに、結合剤を加えて混合し、この
混合物を塊状に成形し、この成形物を加熱乾燥し、この
乾燥物を550℃以下の温度で乾留することにより炭化
することを特徴とするバガスの処理方法にあり、この方
法により、大量に発生する余剰バガスを、土壌改良剤用
の炭として活用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砂糖黍の搾り粕、
即ちバガスの処理方法に関し、特に、バガスを土壌改良
材として活用するバガスの処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】砂糖は、裁断された砂糖黍を圧搾して得
られる生汁に石灰を加えて中和し、生じる沈殿を分離
し、濃縮して砂糖を晶出させて製造される。砂糖の消費
に応じて、砂糖黍を圧搾した段階でバガスが大量に発生
する。また、製糖工程で最後に砂糖を晶出分離して残っ
た糖蜜は廃糖蜜として排出されている。砂糖黍の圧搾滓
は、排出時においては、粉状のものから長さ300mm
の髭状のものまで種々の形態のものを含み、水分含有率
40乃至50重量%で、パサパサした状態であり、製糖
工場で燃料として直ちに消費される他は、家畜敷料とし
て使用され、又はテックスとして建築資材に使用され又
はボイラ燃料として使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最新の大型製
糖工場で砂糖黍を大量に処理するところでは、製糖工場
で燃料として消費しきれずに、大量の余剰バガスを発生
しており、その処理が問題とされている。バガスは、非
常に嵩張り、しかも種々の形態のものが混在しているた
めに、他所で燃料等に使用するとしても、取り扱いが難
しく、また搬送に不便であるなど、その処理が問題とさ
れている。本発明は、これらバガスの有効利用に係る問
題点を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、バガスを
成形することにより、炭化が容易となり、しかも得られ
るバガス炭が農場等における土壌改良資材として利用で
きることを発見して、本発明に至った。本発明は、バガ
スを炭化して農場等における土壌改良資材とする、バガ
スの新たな利用を提供することを目的としている。
【0005】即ち、本発明は、バガスを塊状に成形し、
この成形物を乾燥し、この乾燥物を550℃以下の温度
で乾留することにより炭化することを特徴とするバガス
の処理方法にあり、また、本発明は、バガスに、結合剤
を加えて混合し、この混合物を塊状に成形し、この成形
物を加熱乾燥し、この乾燥物を550℃以下の温度で乾
留することにより炭化することを特徴とするバガスの処
理方法にあり、さらに、本発明は、バガスに、結合剤及
び炭化歩留まり改良剤を加えて混合し、この混合物を成
形し、この成形物を熱風により加熱乾燥し、この乾燥物
を550℃以下の温度で乾留することにより炭化するこ
とを特徴とするバガスの処理方法にあり、さらにまた、
本発明は、バガスに、結合剤及び炭化歩留まり改良剤を
加えて混合し、この混合物を成形し、この成形物を、バ
ガスの乾留時に発生する乾留ガスの一部の燃焼ガスによ
り加熱乾燥し、この乾燥物を550℃以下の温度で乾留
することにより炭化することを特徴とするバガスの処理
方法にあり、さらに加えて、本発明は、バガスに、該搾
り粕100重量部に対し廃糖蜜60乃至80重量部、乾
留タール18乃至30重量部及びアンモニウムの無機酸
塩5乃至15重量%の水溶液を35乃至150重量部を
加えて混合し、この混合物を熱風で150乃至180℃
の温度で乾燥し、この乾燥物を150乃至550℃の温
度で乾留することにより炭化することを特徴とするバガ
スの処理方法にある。
【0006】
【発明の実施の形態】バガスはパサパサな状態にあっ
て、燃え易く、嵩張って効率よく取り扱うことが難いた
めに、本発明においては、バガスは、炭化に先立って、
例えば塊状に成形され、嵩張らないように減容積化が図
られ、取り扱い易い形状にされる。バガスは、最大長さ
が30mmという髭状のものから粉状のものまで含んで
いるので、その侭では成形が難しいために、適当な含水
率に調整して、又は結合剤、即ち成形用結合剤(バイン
ダー)を使用して成形することが好ましい。このような
成形用結合剤としては、例えば、一般に粉体の造粒に使
用される成形用の結合剤を使用することができる。しか
し、本発明においては、成形用結合剤としては、製糖工
場における副産物の廃糖蜜を使用することが好ましい。
また、成形用結合剤としては、廃糖蜜の他に、バガスの
炭化の工程の副産物の乾留タールを使用することが好ま
しい。本発明において、例えば廃糖蜜及び/又は乾留タ
ール等の成形用結合剤は、成形に先立ってバガスに混合
される。廃糖蜜等の成形用結合剤を、成形に先立ってバ
ガスに混合すると、バガスの成形を容易にさせるので好
ましい。本発明において、バガスの成形の前に、バガス
には、廃糖蜜等の成形用結合剤の他に、バガスの炭化歩
留まり改良剤を混合することができる。
【0007】本発明において、バガスの炭化歩留まり改
良剤は、バガスの炭化工程で、バガスの燃焼を抑制する
ように作用するものであり、該炭化歩留まり改良剤の使
用により、バガスから得られるバガス炭の歩留まりを高
めることができる。本発明において、バガスの炭化歩留
まり改良剤としては、炭化する工程の雰囲気を不活性に
することができる薬剤又は物質等を使用することができ
る。本発明において、炭化歩留まり改良剤として使用さ
れる塩化アンモニウムや硫酸アンモニウム等のアンモニ
ウムの無機酸塩は、アンモニウムの無機酸塩水溶液の形
で、バガスの成形に先立って、バガスに混合される。こ
のようにバガスに混合されたアンモニウムの無機酸塩水
溶液は、炭化の過程で、熱により水蒸気を発生すると共
に熱分解されてアンモニアガスを発生して、水蒸気及び
アンモニアガスを含む雰囲気ガスを形成して、バガスの
着火による炭化歩留まりの減少を防止することができ
る。
【0008】本発明において、バガス混合物の成形は、
例えばロールプレス等の成形装置により、嵩張らないよ
うに塊状に成形される。本発明において、塊状とは、柱
状、棒状、板状、波板状、角形状、球状、回転楕円体
状、ブロック状等の取り扱い易く嵩張らない各種形状の
固体を意味する。バガス混合物の成形物は、取り扱い易
くするために、炭化に先立って、乾燥硬化される。成形
物の形状は、乾燥硬化工程で、バガス混合物の成形物が
重なり合っても熱風の通路が確保できるように、波板形
状、丸形棒状、球状、回転楕円体形状とするのが好まし
い。バガス混合物の成形物の乾燥及び硬化は、180℃
以下の温度において行うことができる。例えば、バガス
混合物の成形物の乾燥及び硬化は、80乃至180℃の
範囲内の温度で行うことができる。特に、150乃至1
80℃の範囲内の温度で行うと、乾燥硬化時間は、例え
ば約3時間程度に短縮できるので好ましい。
【0009】本発明において、乾燥硬化されたバガス混
合物の成形物は、炭化工程に送られ550℃以下の温度
での乾留により炭化される。この乾留による炭化工程に
おいては、バガス混合物の成形物は、先ず、酸素ガスを
殆ど含有しない550℃以下の温度に制御された乾溜加
熱用の熱風を乾燥成形物にあて、例えば150℃から4
50℃まで約2時間かけて昇温加熱して、熱分解による
乾留処理される。熱分解による乾留処理されたバガス混
合物の成形物の揮発しないで残った熱分解乾留生成物
は、酸素ガスを殆ど含有しない550℃以下の温度に制
御された乾溜加熱ガスによりさらに加熱されて熱分解さ
れ、熱分解乾留生成物の温度が450℃乃至550℃の
範囲内の温度に至ったところで、少量の空気を、例え
ば、約1/4時間吹込んで、僅かに酸化雰囲気にして、
揮発しないで残る熱分解乾留生成物を焼き締め、次い
で、これを空冷し及び水冷して、さらに完全に消化して
バガス炭を製造する。
【0010】本発明において、バガス混合物の成形物の
乾燥及び炭化工程は、一貫して連続的に行っても良く、
また夫々の工程を独立させて、バッチ式に行っても良
い。バガス混合物の成形物の乾燥及び炭化工程は、例え
ば連続処理が可能な、内熱方式若しくは外熱方式の回転
炉又は竪型炉により行うことができる。バガスは比較的
着火し易いので、自己焙焼により炭化させることができ
る。この場合は炭化炉に熱ガスを供給しないで行うこと
ができ、炭化炉に付属して熱ガス炉を設けないで済む。
バガスの発熱量は約1820Kcal/Kgであり、乾
留タール及び木酢並びに二酸化炭素を分離した所謂精製
乾留ガスは、一酸化炭素やメタン等のガス状炭化水素を
含有しており、その発熱量は、約1600乃至2300
Kcal/Kgである。本発明においては、バガス及び
精製乾留ガスの保有する発熱量を有効に活用するため
に、バガス混合物の成形物の乾燥用の熱ガスは、バガス
及び/又は低カロリーガスを燃焼して得ることができ
る。
【0011】このようにバガス混合物の成形物を乾留し
て製造されたバガス炭は、多孔質で着火性が高く、した
がって、軽く、通気性や保水性に優れ、砂糖黍の搾り粕
に含まれるリン酸、カリウム、石灰及び苦土分を有して
おり、その侭の形で、又は結合剤を使用して造粒して、
流通単位のサイズに梱包して砂糖黍栽培の土壌改良資材
として利用することができる。バガス炭を、例えばたど
んや練炭等の燃料として使用する場合は、廃糖蜜及び/
又は乾留タールを混合して造粒又は成形して作ることが
できる。このようにすると、着火が容易となるので好ま
しい。
【0012】
【実施例】以下に、図により本発明の実施例を説明する
が、本発明は、以下の実施例及び説明により、何ら限定
されるものではない。図1は、本発明の一実施例につい
ての工程図である。図2は、図1に示す本発明の実施例
において、炭化装置として縦型自己燃焼式の炭化装置を
使用する炭化工程についての概略の説明図である。図3
は、図1に示す本発明の一実施例において、炭化装置と
して縦型自己燃焼式の炭化装置を使用する炭化工程につ
いての図1の実施例とは異なる実施例についての概略の
説明図である。図1乃至図3において対応する箇所には
同一の符号が付されている。本例においては、成形用結
合剤として廃糖蜜及び乾留タールを使用し、炭化歩留ま
り改良剤として塩化アンモニウムが使用されている。
【0013】図1に示す実施例において、バガスが入れ
られているバガス供給槽1は、バガスを混合装置3に導
入できるように、バガス供給コンベヤ路2を介して混合
装置3に接続しており、廃糖蜜が入れられている廃糖蜜
供給槽4は、廃糖蜜を混合装置3に導入できるように、
廃糖蜜供給管路5を介して混合装置3に接続しており、
乾留タールが入れられている乾留タール供給槽6は、乾
留タールを混合装置3に導入できるように、乾留タール
供給管路7を介して混合装置3に接続しており、及び塩
化アンモニウム水溶液が入れられている塩化アンモニウ
ム水溶液供給槽8は、塩化アンモニウム混合装置3に導
入できるように、塩化アンモニウム水溶液を供給管路9
を介して混合装置3に接続している。
【0014】バガス、廃糖蜜、乾留タール及び塩化アン
モニウム水溶液は、混合装置3に供給されて、混合され
る。混合装置3の混合物排出路10は、ロールプレス型
成形装置11に接続しており、混合装置3で混合された
バガス混合物は、混合装置3の混合物排出路10からロ
ールプレス11に排出され、其処で、例えば波形板状物
に成形される。ロールプレス11の成形物排出コンベヤ
路12は乾燥装置13に接続しており、ロールプレス1
1で成形された波形板状成形物は、ロールプレス11の
成形物排出コンベヤ路12により乾燥装置13に送られ
る。
【0015】本例において、乾燥装置13には、熱風炉
14の熱風供給管路15が接続している。熱風炉14
は、燃料としてのバガス及び低カロリーガスを燃焼して
熱風を形成している。燃料バガスが入れられているバガ
ス燃料供給槽16はバガス燃料供給スクリューコンベヤ
路17を有しており、このバガス燃料供給コンベヤ路1
7は熱風炉14に接続している。熱風炉14には、さら
に低カロリーガス燃料が入れられている低カロリーガス
燃料供給タンク18に設けられている低カロリーガス第
一供給管路19が接続している。熱風炉14では、バガ
ス燃料供給槽16からバガス燃料供給コンベヤ路17を
介して供給されたバガス燃料及び低カロリーガス燃料供
給タンク18から低カロリーガス第一供給管路19を介
して供給された低カロリーガス燃料を燃焼して、180
℃以下、好ましくは、150℃乃至180℃の温度の熱
風を形成し、この形成された熱風を熱風供給管路15か
ら乾燥装置13に供給して、成形装置のロールプレス1
1で成形されて乾燥装置13に供給されたバガス混合物
の成形物を乾燥し硬化する。乾燥装置13には、排気処
理装置20に接続する乾燥排ガス排出管路21が設けら
れている。乾燥装置13でバガス混合物の成形物の乾燥
に使用された乾燥排ガスは、乾燥排ガス排出管路21を
介して排気処理装置20に排出され、其処で排気ガスは
処理される。乾燥装置13には、炭化装置22に接続す
る乾燥物排出管路23が設けられており、乾燥硬化され
たバガス混合物の成形物は、乾燥物排出管路23により
炭化装置22に送られる。
【0016】本例において、バガス混合物の成形物は、
炭化装置22において、供給される酸素ガスを殆ど含ま
ない550℃以下、好ましくは450乃至550℃の温
度の熱ガスにより乾留される。このような熱ガスは、熱
ガス炉において、燃料として灯油及び低カロリーガスを
使用して形成される。炭化装置22には、熱ガス炉24
に設けられている熱ガス供給管路25が接続している。
熱ガス炉24には、灯油供給槽26から延びる灯油供給
管路27に接続している灯油燃焼ノズル28が設けら
れ、また、熱ガス炉24には、低カロリーガス燃料供給
タンク18から延びる低カロリーガス第二供給管路29
が接続しており、灯油燃焼ノズル28により燃焼され発
生する灯油燃焼ガスに、低カロリーガスを供給して、灯
油燃焼ガス中の酸素ガスで、低カロリーガス中の可燃成
分を燃焼して、酸素ガスを殆ど含有しない550℃以
下、好ましくは450乃至550℃の温度の熱ガスを形
成する。炭化装置22には、熱ガス炉24で形成された
酸素ガスを殆ど含有しない550℃以下、好ましくは4
50乃至550℃のの温度の熱ガスが供給されて、酸素
ガスを殆ど含有しない550℃以下、好ましくは450
乃至550℃の温度の雰囲気が形成される。炭化装置2
2に供給される乾燥硬化されたバガス混合物の乾燥硬化
成形物は、前記雰囲気ガス中で乾留されて炭化される。
炭化装置22にはバガス炭収容槽30に接続し、バガス
冷却装置を備えるバガス炭排出管路31が設けられてお
り、炭化装置22でバガス混合物の成形物の乾留により
形成されたバガス炭は、バガス炭排出コンベヤ路31か
ら冷却されてバガス炭収容槽30に排出される。
【0017】炭化装置22には、冷却装置32に接続し
て乾留ガス排出管路33が設けられており、炭化装置2
2から発生する二酸化炭素、一酸化炭素、炭素、木酢及
び炭化水素等を含有する乾留ガスは、乾留ガス排出管路
33から、冷却装置32に流出し、冷却装置32におい
て、其処に設けられている水冷装置(図示されていな
い)により、冷却されて、木酢を含む乾留タールを凝縮
させ、乾留ガスから分離される。冷却装置32には、乾
留タール排出路34が設けられており、該乾留タール排
出路34は乾留タール収容槽に接続している。冷却装置
32において乾留ガスから凝縮されて分離された木酢を
含む乾留タールは、乾留タール排出管路34から乾留タ
ール収容槽35に排出され、貯留される。
【0018】冷却装置32には、ガス洗浄装置36に接
続する冷乾留ガス排出管路37が設けられており、冷却
装置32において、冷却されて木酢を含む乾留タールを
凝縮分離された冷乾留ガスは、冷乾留ガス排出管路37
からガス洗浄装置36に排出される。ガス洗浄装置36
には、苛性ソーダ水溶液供給槽38から延びる苛性ソー
ダ水溶液供給管路39が接続しており、ガス洗浄装置3
6内に苛性ソーダ水溶液を噴霧して、二酸化炭素等の苛
性ソーダ水溶液に可溶性のガスを吸収分離する。洗浄に
使用された苛性ソーダ水溶液は、二酸化炭素を吸収して
おり、炭酸ソーダが形成される。ガス洗浄装置36に
は、炭酸ソーダ水溶液収容槽40に接続する洗浄済み苛
性ソーダ水溶液の排出管路41及び洗浄された乾留ガス
排出管路42が設けられている。洗浄済み苛性ソーダ水
溶液は、ガス洗浄装置36において、乾留ガス中の二酸
化炭素を吸収して炭酸ソーダを含有しており、洗浄済み
苛性ソーダ水溶液を苛性ソーダの排出管路41から炭酸
ソーダ収容槽40に排出する。ガス洗浄装置36で苛性
ソーダ水溶液により洗浄された乾留ガスは、可燃性の一
酸化炭素及び炭化水素ガスを含む低カロリーガスであ
り、洗浄済み乾留ガス排出管路42は、前記ガス洗浄装
置36に一方で接続し、他方で低カロリーガスの第二供
給管路29に接続しており、ガス洗浄装置36からの低
カロリーガスは、洗浄済み乾留ガス排出管路42を介し
て、低カロリーガスの第二供給管路29に送られる。
【0019】例1 図1に示す実施例において、混合装置3には、バガス供
給槽1からバガス供給用コンベヤ路2を介して、1時間
当たり100重量部の比率で、水分含有率が40乃至5
0重量%のバガスが供給され、また、廃糖蜜供給槽4か
ら廃糖蜜供給管路5を介して1時間当たり70重量部の
比率で廃糖蜜が供給され、さらに、乾留タール供給槽6
から乾留タール供給管路7を介して1時間当たり24重
量部の比率で乾留タールが供給され、さらにまた、塩化
アンモニウム水溶液供給槽8から塩化アンモニウム水溶
液供給管路9を介して、1時間当たり濃度10%の塩化
アンモニウム水溶液の60重量部が供給された。バガ
ス、廃糖蜜、乾留タール及び塩化アンモニウム水溶液が
混合装置3に供給されたところで、これらバガス、廃糖
蜜、乾留タール及び塩化アンモニウム水溶液は、混合装
置3内で撹拌混合される。混合されたバガス混合物は、
混合装置3の混合物排出コンベヤ路10から、ロールプ
レス11に供給され、ロールプレス11により波板状物
に圧縮成形される。ロールプレス11で成形された波板
状物は、送風乾燥機等の乾燥装置13に送られて、熱風
炉14から送られる150℃乃至180℃の熱風により
乾燥硬化されて、比較的堅い波板状物を形成する。
【0020】本例において、乾燥装置で乾燥されて形成
された波板状物は、炭化装置22に供給されて、熱ガス
炉24から供給される酸素ガスを殆ど含まない450乃
至550℃の温度の熱ガスにより乾留されて炭化され
る。本例において、このような酸素ガスを殆ど含有しな
い450℃乃至550℃の温度の熱ガスは、熱ガス炉2
4内において、灯油及び低カロリーガスを燃焼して形成
される。炭化装置22で炭化されて生成したバガス炭
は、炭化装置22のバガス炭排出路31から冷却されて
バガス炭収容槽30に排出され、貯留される。炭化装置
22の乾留ガス排出管路33から流出する乾留ガスは、
冷却装置32に送られ、其処で水により20℃以下の温
度に冷却されて乾留タールが凝縮分離される。ここで分
離された乾留タールは、燃料として使用するために乾留
タール収容槽35に収容される。冷却装置32におい
て、乾留タールが凝縮分離された冷乾留ガスは、苛性ソ
ーダ洗浄装置に送られて苛性ソーダ水溶液により洗浄さ
れる。この洗浄された乾留ガスは、一酸化炭素及び炭化
水素ガスを含む低カロリーガスであり、灯油等の他の燃
料と共に、前記熱風炉及び熱ガス炉の燃料として使用さ
れる。本例におけるバガス炭の歩留まりは、乾燥された
原料バガスに対し23重量%であった。
【0021】図2に示す実施例は、縦型自己燃焼式の炭
化装置によるバガス混合物の成形物の炭化工程の概略の
説明図である。図2において、バガス混合物の成形物の
炭化装置22は基台43に設けられている。炭化装置2
2には、内部に焼成部44が形成されている。炭化装置
22には、その上部にバガス混合物の成形物の導入部2
3が形成され、下部にはバガス炭排出部31が形成され
ている。
【0022】本例において、焼成部44の上部には、バ
ガス混合物の成形物導入用開口45が形成されている。
該成形物導入用開口45には、バガス混合物の成形物導
入用のスクリューコンベヤ46の一端が接続しており、
該スクリューコンベヤ46の他端は該成形物供給用ホッ
パー47の出口48に接続している。前記該成形物導入
用開口45を覆って、開閉扉49が丁番(蝶番)により
開閉可能に取付けられている。該成形物導入管46の該
成形物導入用開口45側外周には、該成形物導入管内で
バガス混合物の成形物が燃焼しないように、成形物導入
管内が該成形物の発火温度以下に保つために、水冷ジャ
ケット50が設けられている。水冷ジャケット50に
は、冷却水入口51及び冷却水出口52を備えている。
【0023】焼成部44の下方には焼成床部53が設け
られており、その焼成床部53の一部には、バガス混合
物の成形物の炭化により形成されたバガス炭の排出口5
4が形成されている。バガス炭排出口54の下方には、
バガス炭排出管路31が設けられている。バガス炭排出
管路31は、バガス炭排出口54の下方に設けられてい
る、バガス炭排出管55と、バガス炭排出管55内に排
出されたバガス炭を冷却するために、冷却水導入口56
及び冷却水排出口57を備えて、前記バガス炭排出管5
5を覆う水槽型冷却ジャケット58と、バガス炭排出管
55の下端部59に接続し、斜め上方に傾斜して延びて
設けられているバガス炭取出し用のスクリューコンベヤ
60とを備えている。
【0024】本例において、該バガス炭取出し用のスク
リューコンベヤ60は、冷却されてバガス炭排出管55
の下端部59から取り出されるバガス炭が室温又は取出
し温度にまで冷却されるように、バガス炭排出管55の
下端部59に接続する側に、冷却水入口61が設けら
れ、バガス炭取出し側に冷却水出口62が設けられてい
る冷却ジャケット63で覆われている。前記炭化装置2
2から排出されたバガス炭は、バガス炭排出管55に充
填された状態で、バガス炭排出管55を徐々に下方に移
動する間に、水槽型冷却ジャケット58の冷却水により
冷却される。該バガス炭排出管55の下端部59から排
出される冷却されたバガス炭は、バガス炭取出し用スク
リューコンベヤ60内に送り出されてバガス炭取出し用
スクリューコンベヤの排出口64からバガス炭収用槽3
0内に導入される。
【0025】該炭化装置22の下部には、熱ガス炉24
に接続する熱ガス供給管25が接続しており、熱ガス
は、前記炭化装置22内のバガス混合物成形物の堆積物
65の下層を形成する該バガス混合物成形物の堆積物下
層部66から導入されて、バガス混合物の成形物を熱分
解させる。本例において、炭化装置22の下部には,攪
拌装置(図示されていない)が設けられており、堆積物
下層部66内を攪拌混合して、一様に炭化させると共
に、炭化されたバガス炭を、バガス炭排出口54から排
出させる。本例において、炭化装置22内のバガス混合
物成形物の堆積物65の下層を形成する該バガス混合物
の成形物堆積物下層部66は、該バガス混合物の成形物
炭化層であり、該バガス混合物の成形物堆積物下層部6
6の上に形成される該バガス混合物の成形物堆積物中層
部67は該バガス混合物の成形物熱分解層であり、該バ
ガス混合物の成形物堆積物中層部67の上に形成される
該バガス混合物の成形物堆積物上層部68は、供給され
たバガス混合物の成形物層である。バガス混合物の成形
物堆積物上層部68は、供給されたバガス混合物の成形
物と共に炉内に随伴される、熱風ガス中の酸素ガスの堆
積物65内への侵入を抑制するための該バガス混合物の
成形物によって形成される堆積層であり、該バガス混合
物の成形物未炭化物層65の全表面を覆って形成されて
いる。
【0026】本例においては、炭化装置22内の該バガ
ス混合物の成形物の量は、該バガス混合物の成形物の表
面の位置を検出して行われる。炭化装置22内の該バガ
ス混合物の成形物表面のレベルを検出する該バガス混合
物の成形物表面レベル検出装置69は、下端部に該バガ
ス混合物の成形物層内に潜り込ませないように、金属板
部70、該金属板部70に接続する位置検出用の金属棒
体部71及びオンオフ型の近接センサ72を備えてい
る。
【0027】本例において、炉内における該バガス混合
物の成形物の表面は、炉内の該バガス混合物の成形物の
量の変動により上下するので、オンオフ型の近接センサ
72により、上下する金属棒体部71の近接を検出し
て、該バガス混合物の成形物表面レベルを検出して、炉
内の該バガス混合物の成形物の量を知ることができる。
本例において、スクリューコンベヤ46の駆動部(図示
されていない)は近接センサ72に制御可能に接続して
おり、近接センサ72に金属棒体部70が接近したこと
を検出して、炉内の該バガス混合物の成形物の量の過剰
を検出して、スクリューコンベヤ46の駆動を停止する
ことができる。
【0028】本例においては、炭化装置22内において
発生する乾留ガスは、炉内上部に設けられている乾留ガ
ス排出管路33から排出され、乾留タール及び酢酸等を
凝縮分離するために、冷却装置に排出される。炭化装置
22に備えられている乾留ガス排出管路33は、冷却装
置32に接続しており、冷却装置32において、乾留ガ
スは、乾留タール及び酢酸等が分離される。冷却装置3
2に設けられている冷乾留ガス排出管路37は、ガス洗
浄装置36に接続しており、冷却装置32で冷却された
冷乾留ガスは、ガス洗浄装置36において二酸化炭素等
の水溶性ガスが分離されて低カロリーガスとして、洗浄
済み乾留ガス排出管路42から低カロリーガス第二供給
管路29に送られる。
【0029】本例は以上のように構成されているので、
該バガス混合物の成形物は、該成形物ホッパー47に入
れられて、スクリューコンベヤ46により、炭化装置2
2内に搬送される。該炭化装置22内に該バガス混合物
の成形物が所定の高さに堆積されたことを、該成形物表
面レベル検出装置69の近接センサ72により検出し
て、該成形物導入用のスクリューコンベヤ46の作動を
停止し、開閉扉49を閉じる。炭化装置22内に所定量
の該成形物が充填されたところで、該熱ガス炉24から
熱ガスを、該炭化装置22内の堆積物65の下層部66
に導入して、バガス混合物の成形物を熱分解して炭化さ
せる。このようにして形成されたバガス炭は、堆積物6
5の下層部分66から形成される。
【0030】乾留されて生成したバガス炭は、焼成用床
部53に形成されているバガス炭排出用出口54から、
バガス炭排出管55内に排出される。本例において、バ
ガス炭は、バガス炭排出管55内に堆積して、バガス炭
排出管55内を移動し、その間に水槽型冷却ジャケット
58の冷却水により冷却される。冷却されたバガス炭は
バガス炭排出管55の下端部59から、スクリューコン
ベヤ63に導入され、スクリューにより掻き出されて、
バガス炭取出し口64からバガス炭収容槽30内に排出
され、貯留される。
【0031】本例において、バガス炭取出し用スクリュ
ーコンベヤ60には水冷用のジャケット63が設けられ
ており、バガス炭取出し用スクリューコンベヤ60によ
り搬送される過程でも冷却される。冷却されてバガス炭
取出し用スクリューコンベヤ60のバガス炭取出し口6
4から排出されたバガス炭は、次の工程、例えば造粒工
程等に送られて用途に応じて造粒して製品とされる。
【0032】炭化装置22内に積まれた該バガス炭混合
物の成形物は、空気が遮断された状態で加熱され、一
部、熱分解して蒸気状となり、該炭化装置22の乾留ガ
ス排出管路33から流出し、蒸気状にならずに残る固体
分は炭化してバガス炭となる。該炭化装置22の該バガ
ス混合物の成形物の堆積物下層部66は、成形物炭化層
であり、その上方の成形物堆積物中層部67には、一部
に炭化が進行している成形物熱分解層が形成されてお
り、その上部の成形物堆積物上層部68は、熱風ガス中
の酸素ガスに成形物堆積物の中層部及び下層部が触れる
のを避けるために設けられている成形物未炭化層68で
ある。本例においては、該成形物が焼成されて形成され
たバガス炭は、水槽型冷却ジャケット58により冷却さ
れているバガス炭排出管55内に送り出されて、バガス
炭排出管55内に充填された状態で下方に移動する。バ
ガス炭排出管55内は、水槽型冷却ジャケット58内の
冷却水により、高温のバガス炭が間接的に冷却されるよ
うになっている。
【0033】本例においては、該成形物は、空気が遮断
された状態で加熱され、一部、熱分解して蒸気状の可燃
性ガスとなるために、該炭化装置22内には、可燃性ガ
スが存在する。一方、該バガス炭混合物の成形物の炭化
装置22への導入時には、バガス混合物の成形物と共
に、空気の混入は避けられないので、可燃性ガスと空気
の比率を爆発限界外に調整するために、熱ガス炉からの
燃焼ガスにより、炭化装置22内の乾留ガスを、乾留ガ
ス排出管路33から排出させる。本例においては、熱ガ
ス炉の燃焼ガスは、熱ガス炉の灯油燃焼ガスに、低カロ
リーガスを加えて燃焼させて、酸素ガスを含まない熱ガ
スとするので、炭化装置22内における爆発の危険性を
避けることができる。
【0034】図3に示す実施例は、炭化装置22の焼成
部44の天井部73に、バガス混合物の成形物乾燥物の
導入用開口45が形成されている点、バガス混合物の成
形物乾燥物の導入用のスクリューコンベヤ46が、斜め
下方から延びて設けられている点、及び該スクリューコ
ンベヤ46の端部74とバガス混合物の成形物乾燥物の
導入用開口45とを接続して、内部に開閉用シャツター
75を備える案内管路76が形成されている点で、図2
の炭化装置と相違し、その他の点では、図2の炭化装置
22と同様に構成されている。
【0035】
【発明の効果】本発明は、砂糖黍の搾り粕即ちバガスを
塊状に成形し、この成形物を乾燥し、この乾燥物を55
0℃以下の温度で乾留することにより炭化するので、従
来、その処理が難しいとされていた、大量に発生する余
剰バガスを、土壌改良剤用の炭として活用することがで
きることとなり、経済的にも環境的にも有用である。し
かも本発明によると、製糖工場の副産物である廃糖蜜も
バガス成形用結合剤として活用でき、乾留時に生成する
乾留タールも成形用結合剤として活用することができ、
また精製乾留ガス(低カロリーガス)は、燃焼して、バ
ガスの乾留工程に熱ガスとして使用できるなど、副産物
の殆どを有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例についての工程図である。
【図2】図1に示す本発明の一実施例であって、炭化装
置として縦型自己燃焼式の炭化装置を使用する炭化工程
についての概略の説明図である。
【図3】図1に示す本発明の一実施例において、炭化装
置として縦型自己燃焼式の炭化装置を使用する炭化工程
についての図1の実施例とは異なる実施例についての概
略の説明図である。
【符号の説明】
1 バガス供給槽 2 バガス供給コンベヤ路 3 混合装置 4 廃糖蜜供給槽 5 廃糖蜜供給管路 6 乾留タール供給槽 7 乾留タール供給管路 8 塩化アンモニウム水溶液供給槽 9 塩化アンモニウム水溶液供給管路 10 混合工程3の混合物排出コンベヤ路 11 ロールプレス 12 ロールプレス11の成形物排出コンベヤ路 13 乾燥装置 14 熱風炉 15 熱風供給管路 16 バガス燃料供給槽 17 バガス燃料供給コンベヤ路 18 低カロリーガス供給タンク 19 低カロリーガス第一供給管路 20 排気工程 21 乾燥排ガス排出路 22 炭化工程 23 乾燥物排出路 24 熱ガス形成工程 25 熱ガス供給路 26 灯油供給部 27 灯油供給路 28 灯油燃焼工程 29 低カロリーガス第二供給路 30 バガス炭収容部 31 バガス炭排出路 32 冷却工程 33 乾留ガス排出路 34 乾留タール収容部 35 乾留タール排出路 36 ガス洗浄工程 37 冷乾留ガス排出路 38 苛性ソーダ水溶液供給部 39 苛性ソーダ水溶液供給路 40 炭酸ソーダ収容部 41 洗浄済み苛性ソーダ水溶液の排出路 42 洗浄済み苛性ソーダ水溶液排出路 43 基台 44 焼成部 45 バガス混合物の成形物導入用開口 46 スクリューコンベヤ 47 バガス混合物の成形物供給用ホッパー 48 出口 49 開閉扉 50 水冷ジャケット 51、61 冷却水入り口 52、62 冷却水出口 53 焼成床部 54 バガス炭排出口 55 冷却水導入口 56 冷却水導入口 57 冷却水排出口 58 水槽型冷却水ジャケット 59 バガス炭排出管の下端部 60 バガス炭取出し用スクリューコンベヤ 63 冷却ジャケット 64 バガス炭取出し用スクリューコンベヤの排出口 65 バガス炭混合物の成形物堆積物 66 バガス炭混合物の成形物堆積物下層部 67 バガス炭混合物の成形物堆積物中層部 68 バガス炭混合物の成形物堆積物上層部 69 バガス混合物の成形物表面レベル検出装置 70 金属板 71 金属棒体部 72 オンオフ型近接センサ 73 焼成部44の天井部 74 スクリューコンベヤ46の端部 75 開閉用シャツター 76 案内管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10B 57/10 C09K 101:00 // C09K 101:00 B09B 3/00 ZAB (72)発明者 西野 博 大阪府吹田市山田東2丁目9−20−507 西野技術開発有限会社内 (72)発明者 北野 滋 石川県金沢市薬師堂町イ29番地 明和工業 株式会社内 (72)発明者 野村 美由紀 石川県金沢市薬師堂町イ29番地 明和工業 株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA04 AC05 BA04 BA10 CA04 CA13 CA15 CA26 CA42 CB04 CB36 CC11 CC15 CC16 DA03 DA06 4H012 JA11 KA02 KA03 KA04 KA05 RA05 4H026 AA17 AB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バガスを塊状に成形し、この成形物を乾
    燥し、この乾燥物を550℃以下の温度で乾留すること
    により炭化することを特徴とするバガスの処理方法。
  2. 【請求項2】 バガスに、結合剤を加えて混合し、この
    混合物を塊状に成形し、この成形物を加熱乾燥し、この
    乾燥物を550℃以下の温度で乾留することにより炭化
    することを特徴とするバガスの処理方法。
  3. 【請求項3】 バガスに、結合剤及び炭化歩留まり改良
    剤を加えて混合し、この混合物を成形し、この成形物を
    熱ガスにより加熱乾燥し、この乾燥物を550℃以下の
    温度で乾留することにより炭化することを特徴とするバ
    ガスの処理方法。
  4. 【請求項4】 バガスに、結合剤及び炭化歩留まり改良
    剤を加えて混合し、この混合物を成形し、この成形物
    を、バガスの乾留時に発生する乾留ガスの一部の燃焼ガ
    スにより加熱乾燥し、この乾燥物を550℃以下の温度
    で乾留することにより炭化することを特徴とするバガス
    の処理方法。
  5. 【請求項5】 結合剤が廃糖蜜及び/又は乾留タールで
    あることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記
    載のバガスの処理方法。
  6. 【請求項6】 炭化歩留まり改良剤が、アンモニウム無
    機酸塩であることを特徴とする請求項3又は4に記載の
    バガスの処理方法。
  7. 【請求項7】 バガスに、該搾り粕100重量部に対し
    廃糖蜜60乃至80重量部、乾留タール18乃至30重
    量部及びアンモニウムの無機酸塩5乃至15重量%の水
    溶液を35乃至150重量部を加えて混合し、この混合
    物を熱風で150乃至180℃の温度で乾燥し、この乾
    燥物を150乃至550℃の温度で乾留することにより
    炭化することを特徴とするバガスの処理方法。
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