JP2002016882A - 多重化映像情報のエンコード/デコードシステム - Google Patents

多重化映像情報のエンコード/デコードシステム

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JP2002016882A
JP2002016882A JP2000200132A JP2000200132A JP2002016882A JP 2002016882 A JP2002016882 A JP 2002016882A JP 2000200132 A JP2000200132 A JP 2000200132A JP 2000200132 A JP2000200132 A JP 2000200132A JP 2002016882 A JP2002016882 A JP 2002016882A
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JP2000200132A
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Kuniaki Takahashi
国昭 高橋
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Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数カメラ映像を多重化した映像情報をMPE
G圧縮して記録/再生するデジタル記録再生システムで
は、ブロック歪みが発生するとブロック歪みを受けた映
像の出所が分からなくなる。 【解決手段】複数チャネルのカメラ映像入力ソースを映
像フレーム単位で順次切り替えて、MPEG圧縮単位
(GOP単位)の映像データ列(CH1映像〜CH4映
像)を記憶する(ST10)。MPEG符号化する映像
単位(チャネル単位)に対応するカメラ番号情報(D2
2)を獲得する(ST12)。記憶されたMPEG圧縮
単位の映像データ列をMPEG符号化し、符号化された
映像データにカメラ番号情報(UDWに含まれるD2
2)を付加して、MPEG圧縮ストリームを生成する
(ST14)。生成されたMPEG圧縮ストリームを情
報記憶媒体(DVD−RAMなど)に書き込む(ステッ
プST16)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数カメラ映像
などを多重化した映像情報のエンコード/デコードシス
テムに関する。
【0002】とくに、多重化映像情報を圧縮して記録/
再生するデジタルレコーダに利用されるエンコード/デ
コードシステムに関する。
【0003】
【従来の技術】監視カメラシステムのように、設置場所
の異なる複数カメラからの映像をフレーム単位で切り替
えながら同時にモニタし記録し再生するシステムでは、
特定のモニタ映像がどのカメラからのものであるかを識
別できなければならない。
【0004】この要求は、各カメラ映像の垂直ブランキ
ングエリアの一部に該当カメラを特定する情報(カメラ
番号などのコード情報)を埋め込んで、今現在出力され
ている映像がどのカメラからの映像なのかを特定するこ
とで、満足できる。
【0005】ところで、監視カメラシステムでは、複数
カメラの映像をリアルタイムでモニタするだけでなく、
複数カメラの映像を記録し再生することも要求される
(用途によってはリアルタイムモニタよりも複数カメラ
映像の長時間記録の方が重要な場合も多い)。このよう
な記録再生をデジタルレコーダで行う場合、デジタル圧
縮の方法によっては問題が生じる。以下、動画情報に対
する圧縮効率の高さで定評があるMPEGを利用したデ
ジタル記録再生システムを例にとって、この問題を具体
的に説明する。
【0006】MPEGでは、総合的な圧縮効率を高める
ために、デジタル動画情報の圧縮に複数の圧縮技術(フ
レーム内圧縮、フレーム間圧縮など)を組み合わせて利
用している。そのうち、フレーム内圧縮にはDCT(デ
ィスクリート・コサイン・トランスフォーム)変換が利
用される。
【0007】DCTを利用して圧縮されたデジタルデー
タの記録・再生において、情報量の多い記録内容に対し
て記録のビットレートが不足すると、その記録内容の再
生時(MPEGデコード時)にブロック歪みが生じるこ
とがある。ブロック歪みが生じると、その部分は記録前
(MPEGエンコード前)と同じ内容に正確に復元でき
ない(ブロック歪みを受けた再生映像の画面上にはモザ
イク状のブロックノイズが生じる)。
【0008】この「記録前と同じ内容に正確に復元でき
ない」部分が、前記「該当カメラを特定する情報(カメ
ラ番号などのコード情報)」が埋め込まれた部分を含ん
でいると、今現在出力されている(ブロック歪みを受け
た)映像がどのカメラからの情報であるのか分からなく
なる。
【0009】つまり、デジタル圧縮(MPEGエンコー
ド)されたデータがブロック歪みを受ける可能性がある
限り、ブロック歪みを受けた映像の出所(どのカメラか
らの映像なのか)が分からなくなるという可能性が常に
付いて回ることになる。
【0010】上記MPEGに関係した公知技術を開示し
たものとして、たとえば特開平11ー261962号公
報および特開平11ー238318号公報がある。
【0011】特開平11ー261962号公報には、圧
縮されたビデオ、オーディオデータを多重化して記録媒
体に記録する際に、フレーム位置情報も記録する方法が
開示されている。しかし、この公報のフレーム位置情報
は、多重化された映像入力のどれが今現在出力されてい
るかを示すような情報ではない。
【0012】また特開平11ー238318号公報に
は、多重化記録されたビデオとオーディオの再生タイミ
ングのずれを防止するシステムが開示されている。しか
し、この公報におけるIピクチャ開始オーディオサンプ
ル番号、オーディオ同期情報フラグなどの情報は多重化
された映像入力のどれが今現在出力されているかを示す
ような情報ではない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】MPEGエンコード
(デジタル圧縮記録)の場合、ブランキングエリアはエ
ンコードされないので、通常は映像データエリアの水平
ラインを数本分使用してその部分に前述した「該当カメ
ラを特定する情報(カメラ番号などのコード情報)」を
埋め込んで圧縮記録するようにしている。
【0014】しかし、この方法では、限られた記憶媒体
容量で長時間記録をするために圧縮率を高くした場合、
上記「該当カメラを特定する情報(カメラ番号などのコ
ード情報)」も高圧縮されてしまい、再生時にブロック
歪みが生じると正常にデコードできなくなってしまう。
すると、MPEGデコードされた多重化映像データをカ
メラ番号毎に並べ替えて再生することができなくなる。
【0015】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、多重化映像情報を圧縮した部分の再生
時にブロック歪みが生じたとしても、ブロック歪みが生
じたときの映像情報の出所が分からなくなるのを防止す
る多重化映像情報のエンコード/デコードシステムを提
供することである。
【0016】この発明の他の目的は、多重化映像情報を
圧縮した部分の再生時にブロック歪みが生じたとして
も、ブロック歪みが生じたときの映像情報の出所が分か
らなくなるのを防止する方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る多重化映像情報のエンコード/デコ
ードシステムは、複数チャネルの映像入力ソース(1
0)を所定のタイミングで順次切り替えてチャネルシー
ケンスの映像データ列(CH1映像〜CH4映像がシー
ケンシャルに並んだ多重化映像信号D20)を出力する
スイッチャ(20)と;前記複数チャネル映像入力ソー
ス(10)の順次切替情報(D22;カメラ番号情報)
を提供するチャネル切替制御部(22)と;前記スイッ
チャ(20)からの映像データ列を一時記憶するバッフ
ァメモリ(26)と;前記バッファメモリ(26)から
読み出された映像データ(D26W)を所定フォーマッ
ト(MPEG2フォーマット)の圧縮データ(D30
W)に変換するとともに、前記チャネル切替制御部(2
2)から提供された順次切替情報(D22)に対応した
ユーザデータ(UDW)を前記圧縮データ(D30W)
に付加してエンコードするエンコーダ(30W)と;前
記ユーザデータ(UDW)が付加された前記圧縮データ
(D30W)を含むデジタル情報を所定の記録再生シス
テム(32)に記録させ、記録後にこの記録再生システ
ム(32)から前記デジタル情報を読み出させるシステ
ム制御部(28)と;前記記録再生システム(32)か
ら読み出された前記デジタル情報に含まれる前記圧縮デ
ータ(D30W=D30R)を圧縮前の映像データ(D
26R)にデコードするデコーダ(30R)と;前記記
録再生システム(32)から読み出された前記デジタル
情報に含まれる前記ユーザデータ(UDW=UDR)を
取り出すユーザデータ取出手段(30R、28)と;前
記取り出されたユーザデータ(UDR)に基づいて、前
記デコーダ(30R)によりデコードされた前記映像デ
ータ(D26R)の内容を、前記映像入力ソース(1
0)のチャネル別(CH1〜CH4)に振り分けるチャ
ネル振り分け制御部(23)と;前記チャネル別(CH
1〜CH4)に振り分けられた前記映像データ(D26
R)の内容を、前記複数チャネルの映像入力ソース(1
0)に対応させて外部出力(D27)する出力手段(2
7)とを備えている。
【0018】以上の構成において、前記映像データ(D
26W)は所定フォーマット(MPEG2フォーマッ
ト)の圧縮データ(D30W)に変換されるが、前記順
次切替情報(D22)に対応したユーザデータ(UD
W)は前記圧縮データ(D30W)に付加されるだけで
あり、前記所定フォーマット(MPEG2フォーマッ
ト)の圧縮(MPEGフォーマットならDCT変換を含
む圧縮を受ける)を受けないようになっている。このた
め、デコード時に前記圧縮データ(D30W)が前記圧
縮に伴う障害(ブロック歪み)を受けるとしても、前記
ユーザデータ(UDW)はこのような障害を回避できる
ようになる。
【0019】前記圧縮データ(D30W)は、MPEG
(MPEG2)規格に準拠してDCT変換を含めて圧縮
でき、前記ユーザデータ(UDW)はMPEG圧縮スト
リーム内に設けられたユーザデータエリアにDCT変換
をせずに格納できる。
【0020】前記チャネル切替制御部(22)により提
供される前記順次切替情報(D22)は、前記スイッチ
ャ(20)から今出力された映像データがどの映像入力
ソースからのものかを示す情報(カメラCH番号など)
を含むことができる。
【0021】前記スイッチャ(20)、チャネル切替制
御部(22)、バッファメモリ(26)、エンコーダ
(30W)、システム制御部(28)、デコーダ(30
R)、ユーザデータ取出手段(30R、28)、チャネ
ル振り分け制御部(23)および出力手段(27)は、
前記記録再生システム(32)から切り離された個別製
品として製造販売可能なように構成できる。このように
構成すれば、前記エンコーダ(30W)からの圧縮デー
タ(D30W)を、ユーザ手持ちの(あるいはこの発明
実施品でない)デジタルストリームレコーダに記録する
ことができる。この場合、前記記録再生システム(3
2)抜きでこの発明の実施製品を安価に製造・販売でき
る。
【0022】また、前記スイッチャ(20)、チャネル
切替制御部(22)、バッファメモリ(26)、エンコ
ーダ(30W)、システム制御部(28)、デコーダ
(30R)、ユーザデータ取出手段(30R、28)、
チャネル振り分け制御部(23)および出力手段(2
7)のうち、少なくとも1つ以上のものを集積回路化
し、この集積回路単位で製造販売可能に構成することも
できる。このような実施の形態を採れば、この発明がな
される以前に設計されたレコーダにこの発明の集積回路
(およびその周辺回路)を適宜組み込むだけで、容易に
この発明を実施できる。
【0023】また、上記他の目的を達成するために、こ
の発明に係るMPEG圧縮ストリームの記録方法では、
複数チャネルのカメラ映像入力ソース(10)を映像フ
レーム単位で順次切り替えて、MPEG圧縮単位(GO
P単位)の映像データ列(CH1映像〜CH4映像)を
記憶し(ステップST10);MPEG符号化する映像
単位(チャネル単位)に対応するカメラ番号情報(D2
2)を獲得し(ステップST12);前記記憶されたM
PEG圧縮単位の映像データ列(CH1映像〜CH4映
像)をMPEG符号化し、符号化された映像データに前
記獲得されたカメラ番号情報(UDWに含まれるD2
2)を付加して、MPEG圧縮ストリームを生成し(ス
テップST14);前記生成されたMPEG圧縮ストリ
ームを情報記憶媒体(DVD−RAMなど)に書き込む
(ステップST16)ようにしている。
【0024】以上の処理工程において、前記MPEG圧
縮単位の映像データ列(CH1映像〜CH4映像)はM
PEG符号化されるが、前記MPEG符号化する映像単
位(チャネル単位)に対応するカメラ番号情報(D2
2)はMPEG符号化されない。このため、MPEGデ
コード時に前記映像データ列(CH1映像〜CH4映
像)がブロック歪みを受けるとしても、前記カメラ番号
情報(D22)はブロック歪みの影響を回避できるよう
になる。
【0025】また、上記他の目的を達成するために、こ
の発明に係るMPEG圧縮ストリームの再生方法では、
前記情報記憶媒体(DVD−RAMなど)から前記MP
EG圧縮ストリームを読み出し(ステップST20);
前記読み出されたMPEG圧縮ストリームをデコードし
て前記映像データ列(CH1映像〜CH4映像)および
前記カメラ番号情報(UDW=UDRに含まれたD2
2)を再生し(ステップST22);前記再生されたカ
メラ番号情報(UDW=UDRに含まれたD22)を取
り出し(ステップST24);前記取り出されたカメラ
番号情報(D22)からチャネル振り分け情報(D2
3)を生成し、生成された前記チャネル振り分け情報
(D23)に基づいて、前記再生された映像データ列
(CH1映像〜CH4映像)をチャネル別に振り分け、
チャネル別に振り分けられた映像データ(個別のCH1
映像〜CH4映像)を提供する(ステップST26)よ
うにしている。
【0026】以上の処理工程において、前記再生された
映像データ列(CH1映像〜CH4映像)の出所(CH
1映像〜CH4映像のうちどれか)を示す前記カメラ番
号情報(UDW=UDRに含まれたD22)はブロック
歪みの影響を受けずにデコードできるので、前記チャネ
ル振り分けを確実に実行できる。
【0027】さらに、上記他の目的を達成するために、
この発明に係るMPEG圧縮ストリームの記録方法で
は、複数チャネルのカメラ映像入力ソース(10)を映
像フレーム単位で順次切り替えて、MPEG圧縮単位
(GOP単位)の映像データ列(CH1映像〜CH4映
像)とし(ステップST30);MPEG符号化する映
像単位(チャネル単位)に対応するカメラ番号情報(D
22)を獲得し(ステップST32);前記MPEG圧
縮単位の映像データ列(CH1映像〜CH4映像)をソ
フトウエアあるいはファームウエアの処理でMPEG符
号化し、符号化された映像データに前記獲得されたカメ
ラ番号情報(UDWに含まれるD22)を付加して、M
PEG圧縮ストリームを生成し(ステップST34);
前記生成されたMPEG圧縮ストリームを情報記憶媒体
(DVD−RAMなど)に書き込む(ステップST3
6)ようにしている。
【0028】以上の処理工程において、前記MPEG圧
縮単位の映像データ列(CH1映像〜CH4映像)はソ
フトウエアあるいはファームウエアの処理でMPEG符
号化され、他方、前記MPEG符号化する映像単位(チ
ャネル単位)に対応するカメラ番号情報(D22)はM
PEG符号化されない。このため、MPEGデコード時
に前記映像データ列(CH1映像〜CH4映像)がブロ
ック歪みを受けるとしても、前記カメラ番号情報(D2
2)はブロック歪みの影響を回避できるようになる。
【0029】この実施の形態は、システム制御に高速マ
イクロコンピュータを利用できる場合に適している。そ
の際、マイクロコンピュータで利用されるデータあるい
はアプリケーションをMPEG符号化せずにMPEG符
号化された映像データに付加すれば、この「マイクロコ
ンピュータで利用されるデータあるいはアプリケーショ
ン」も、ブロック歪みの影響を回避できるようになる。
【0030】さらに、上記他の目的を達成するために、
この発明に係るMPEG圧縮ストリームの再生方法で
は、前記情報記憶媒体(DVD−RAMなど)から前記
MPEG圧縮ストリームを読み出し(ステップST4
0);前記読み出されたMPEG圧縮ストリームから前
記カメラ番号情報(UDW=UDRに含まれたD22)
を取り出し(ステップST43);前記読み出されたM
PEG圧縮ストリームをソフトウエアあるいはファーム
ウエアの処理でデコードして前記映像データ列(CH1
映像〜CH4映像)を再生し、再生された映像データ列
(CH1映像〜CH4映像)を前記取り出されたカメラ
番号情報(D22)に基づいてチャネル別に振り分ける
(ステップST45)ようにしている。
【0031】以上の処理工程において、前記ソフトウエ
アあるいはファームウエアの処理でデコードして再生さ
れた映像データ列(CH1映像〜CH4映像)の出所
(CH1映像〜CH4映像のうちどれか)を示す前記カ
メラ番号情報(UDW=UDRに含まれたD22)は、
ブロック歪みの影響を受けずにデコードできるので、前
記チャネル振り分けを確実に実行できる。
【0032】この実施の形態も、システム制御に高速マ
イクロコンピュータを利用できる場合に適している。そ
の際、マイクロコンピュータで利用されるデータあるい
はアプリケーションがMPEG符号化されずにMPEG
符号化された映像データに付加されているときは、この
「マイクロコンピュータで利用されるデータあるいはア
プリケーション」も、ブロック歪みの影響を回避できる
ようになる。
【0033】さらに、この発明に係る記録システムは、
入力された映像信号(D20)をデジタル圧縮フォーマ
ット(MPEGまたはJPEG)に変換して出力するエ
ンコーダ(30W)と、記録装置(32)の現在の記録
動作モード(連続記録モードか、タイムラプス記録モー
ドか等)に応じて前記エンコーダ(30W)の動作を制
御する制御部(28)とを有する構成(図1)を持つこ
とができる。この構成において、前記入力された映像信
号(D20)が所定の周期毎(たとえばフレーム毎)に
切り替わるような信号であるときに、この所定の周期毎
に切り替わる信号のうちその時点で記録しようとする映
像信号に関する情報(カメラチャネル番号、記録日時な
どの情報)を、前記デジタル圧縮フォーマットに変換さ
れた映像信号に付加するように構成できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係る多重化映像情報のエンコード/デ
コードシステムを説明する。
【0035】図1は、この発明の一実施の形態に係る多
重化映像情報のエンコード/デコードシステムの構成を
説明するブロック図である。この例では、監視用ビデオ
カメラ群10は異なる場所に設置された4台の監視用ビ
デオカメラCH1〜CH4により構成されている。
【0036】4台のビデオカメラCH1〜CH4それぞ
れからのビデオ信号は、スイッチャ20(アナログビデ
オスイッチング回路;一種のマルチプレクサ)に入力さ
れる。スイッチャ20は、所定の周期(たとえばNTS
Cビデオの1フレーム周期)で順次カメラ入力チャネル
を切り替え、この切り替えにより時間軸方向に多重化
(CH1、CH2、CH3、CH4の順に多重化)され
たアナログビデオ信号をビデオデコーダ24に供給す
る。
【0037】ここで、スイッチャ20の入力チャネル切
替は、チャネル切替制御部22により制御される。チャ
ネル切替制御部22は、スイッチャ20から今出力され
た映像データがどの映像入力ソースからのものか(どの
チャネルのカメラからのものか)を示す情報(カメラチ
ャネル番号など)を含む順次切替情報D22を、システ
ム制御部28に入力するようになっている。
【0038】ビデオデコーダ24は、入力されたアナロ
グビデオ信号をデジタル化し、デジタル化された映像デ
ータを、バッファメモリ26(ファーストイン・ファー
ストアウト形のバッファ)に書き込む。
【0039】バッファメモリ26に書き込まれた映像デ
ータを読み出すとき、システム制御部28は、チャネル
切替制御部22からの順次切替情報D22に基づいて、
読み出しタイミング制御信号S26を発生する。この読
み出しタイミング制御信号S26は、スイッチャ20で
多重化されたCH1〜CH4のカメラ映像データがバッ
ファメモリ26に書き込まれるようになってから発生
し、スイッチャ20のチャネル切替周期(たとえばNT
SCビデオの1フレーム周期)に同期して変化する内容
を持つ。この読み出しタイミング制御信号S26によ
り、バッファメモリ26の読み出しタイミングが制御さ
れる。
【0040】上記読み出しタイミング制御信号S26に
より特定されるタイミングでもって、バッファメモリ2
6からは、格納されたCH1〜CH4のカメラ映像デー
タD26Wが、チャネル毎(CH1のGOP、CH2の
GOP、CH3のGOP、CH4のGOP)に区切られ
て、順次読み出される。これらチャネル毎のGOPに下
記ユーザデータが付加されて、MPEGエンコードが実
行されることになる。
【0041】具体的には、信号S26の最初の変化点で
CH1のカメラ映像データがMPEGエンコーダ(MP
EG2対応の集積回路)30Wに転送される。このと
き、システム制御部28は、エンコーダ30Wに今転送
されたデータがCH1カメラの映像であることを示すユ
ーザデータUDW(たとえばカメラ番号「1」のコード
データ)を、MPEGエンコーダ30Wの内部レジスタ
(図示せず)に書き込む。
【0042】すると、MPEGエンコーダ30Wは、所
定のシーケンスヘッダの後に続くシーケンスエクステン
ション内に設けられたユーザデータエリアにユーザデー
タUDW(ここではカメラ番号「1」のコードデータ)
を挿入し、そのシーケンスエクステンションのあとに、
CH1カメラ映像の符号化された映像データ(DCT変
換を含むMPEG圧縮処理が施されたCH1カメラ映像
データ)を配置する。
【0043】同様に、信号S26の2番目の変化点でC
H2のカメラ映像データがMPEGエンコーダ30Wに
転送される。このとき、システム制御部28は、エンコ
ーダ30Wに今転送されたデータがCH2カメラの映像
であることを示すユーザデータUDW(カメラ番号
「2」のコードデータ)を、MPEGエンコーダ30W
の内部レジスタに書き込む。すると、MPEGエンコー
ダ30Wは、シーケンスエクステンションのユーザデー
タエリアにユーザデータUDW(カメラ番号「2」のコ
ードデータ)を挿入し、そのシーケンスエクステンショ
ンのあとにCH2カメラ映像の符号化された映像データ
を配置する。
【0044】以下同様に、信号S26の3番目の変化点
に対応してシーケンスエクステンションのユーザデータ
エリアにユーザデータUDW(カメラ番号「3」のコー
ドデータ)が挿入されそのあとにCH3カメラ映像の符
号化された映像データが配置される。また、信号S26
の4番目の変化点に対応してシーケンスエクステンショ
ンのユーザデータエリアにユーザデータUDW(カメラ
番号「4」)が挿入されそのあとにCH4カメラ映像の
符号化された映像データが配置される。
【0045】以上のようにして、出所(該当映像を出力
したカメラ)の異なる映像データ毎にその出所を示すユ
ーザデータ(カメラ番号など)が付加されたMPEG圧
縮ストリームD30Wが生成される。
【0046】ここで重要なことは、カメラ映像データは
DCT変換を含む圧縮を受けているが、そのカメラ映像
データの出所を示すユーザデータはDCT変換を受けて
いないことである。DCT変換を受けた映像データは、
その記録ビットレートが低いと再生時にブロック歪みの
影響を受ける可能性が高い。内容がカメラ映像ならブロ
ック歪みが生じてもモザイク状の見苦しいノイズが画面
上に現れるだけであり、必ずしも再生不能にはならな
い。しかし、ユーザデータ(コードデータ)にブロック
歪みが生じると、その内容が破壊され、そのユーザデー
タが付加されたカメラ映像の出所(カメラ番号など)が
分からなくなってしまう。
【0047】そこで、この実施の形態では、ユーザデー
タをDCT変換を受けない場所(たとえばMPEGスト
リームのシーケンスエクステンション中に設けたユーザ
データエリア)に格納することにより、このような不都
合を回避できるようにしている。
【0048】ユーザデータ(カメラ番号など)が付加さ
れたMPEG圧縮ストリームD30Wは、図1のシステ
ムに一体化された記録再生システム(たとえばDVD−
RAM、DVD−RW、DVD−R、DVDストリー
マ、D−VHSなどのデジタルストリーム記録が可能な
ように構成できるレコーダ)32により記録(リアルタ
イム連続記録あるいは間欠的・断片的に長時間記録を行
うタイムラプス記録)することができる。
【0049】一方、図1のシステムから離れた場所に設
置された図示しないデジタルレコーダ(DVD−RA
M、DVDストリーマ、D−VHSなど)に、ユーザデ
ータ(カメラ番号など)が付加されたMPEG圧縮スト
リームD30Wを、IEEE1394シリアルバスある
いはパーソナルコンピュータで用いられるUSBなどを
介して転送し、その遠隔設置レコーダにより記録するこ
ともできる。
【0050】システム内に一体化された(あるいは遠隔
地に設置された)記録再生システム(DVDファミリの
リアルタイムレコーダあるいはストリーマ、D−VHS
などのデジタルストリームレコーダ)32から再生され
たMPEG圧縮ストリームD30Rは、MPEGデコー
ダ(MPEG2対応の集積回路)30Rに転送される。
【0051】デコーダ30Rでは、転送されてきたスト
リームD30Rからユーザデータエリア内のユーザデー
タUDR(読み取り時にエラーが発生しなければその内
容は書き込み時のユーザデータUDWと同じ)が抽出さ
れ、抽出されたユーザデータUDR(=UDW)がデコ
ーダ30R内の図示しない内部レジスタに書き込まれ
る。このレジスタ書き込みの直後から、あるいはその書
き込みと同時並行して、そのユーザデータUDRが付加
されたMPEG圧縮ストリームD30RのMPEGデコ
ードが開始される。
【0052】こうしてデコードされたMPEGストリー
ムD30Rは、書き込み時のカメラ映像データD26W
と同じ配列(CH1〜CH4)の多重化されたカメラ映
像データD26Rとなっている。
【0053】MPEGデコーダ30Rの図示しない内部
レジスタに書き込まれたユーザデータUDR(=UD
W)は、システム制御部28に送られる。また、MPE
Gデコーダ30Rによりデコードされた多重化カメラ映
像データD26Rは、チャネル振り分け制御部23に送
られる。
【0054】デコードされたMPEG圧縮ストリームD
30R中のシーケンスエクステンション内に設けられた
ユーザデータエリアには、前述したように、カメラ番号
「1」〜「4」のコードデータを含むユーザデータUD
Wが挿入されている。
【0055】このコードデータ(カメラ番号「1」〜
「4」)は、記録ビットレート不足時のDCT変換に伴
うブロック歪みを受けないので、記録再生システム32
から再生されたMPEG圧縮ストリームD30Rがエラ
ー訂正不能なほど(ECC処理が失敗するほど)大きく
損傷していない限り、正確に再現される。
【0056】システム制御部28は、送られてきたユー
ザデータUDR(=UDW)から、デコードされた多重
化カメラ映像データD26Rに含まれる映像データが現
在どのカメラチャネルからのものであるのかを示す振り
分け情報D23を、発生する。
【0057】チャネル振り分け制御部23は、システム
制御部28からの振り分け情報D23に基づいて、デコ
ードされた多重化カメラ映像データD26Rに含まれる
映像データをチャネル番号(CH1〜CH4)毎に区分
し振り分けて、表示バッファメモリ27に書き込む。こ
うして表示バッファメモリ27に書き込まれた複数チャ
ネル分カメラ映像の表示エリアを1表示画面に収まるサ
イズに縮小して、1画面上に4台のカメラ映像を同時に
展開したビデオデータD27が、モニタ装置の表示部3
4に送られる。
【0058】なお、上記の例では4チャネル分のカメラ
映像が1表示画面上で均等4分割して表示されている
が、この表示方法は色々可能である。
【0059】たとえば、監視カメラ1および監視カメラ
4が窃盗行為を捉えていたと仮定すると、システムユー
ザは、CH1およびCH4のカメラ映像だけを2分割モ
ニタ表示させることができる。あるいは、監視カメラ3
がATMの不正操作行為を捉えていたと仮定すると、シ
ステムユーザは、CH1〜CH4の縮小表示画面上に、
CH3の拡大画面をオーバーラップさせてモニタ表示さ
せることもできる。
【0060】このようなことができるのも、各カメラ映
像の出所を示すカメラ番号情報がブロック歪みの影響を
受けることなく記録再生システム32から取り出される
からである。もし、各カメラ映像の出所を示すカメラ番
号情報がブロック歪みの影響を受けて読み取り不能(デ
コード不能)となると、システム制御部28は、今再生
している映像がどのカメラからの映像であるのかを特定
できなくなるから、図1の表示部34に例示されるよう
な4分割モニタ表示はむろんのこと、特定カメラ映像を
取り出して拡大表示するといった操作を自動的には行う
ことはできなくなる。
【0061】図2は、図1のシステムがハードウエアベ
ースで構成された場合における記録制御動作を説明する
フローチャートである。このフローチャートの処理は、
システム制御部28のマイクロコンピュータ(MPU)
により実行できる。この処理の内容は、システム制御部
28の内部ROMにファームウエアとして書き込んでお
くことができる。また、その処理のワークエリアとし
て、システム制御部28の内部RAMを利用できる。
【0062】まず、システム制御部28のMPUの指示
により、複数チャネル(CH1〜CH4)のカメラ映像
入力ソース(10)が映像フレーム単位で順次切り替え
られ、MPEG圧縮単位(GOP単位)の映像データ列
(CH1映像〜CH4映像)となってバッファメモリ2
6に取り込まれる(ステップST10)。
【0063】ここで、記録再生システム32が離れた場
所に設置されたIEEE1394およびAV/Cコマン
ドに対応する機器であれば、MPUは、IEEE139
4シリアルバスの非同期転送を利用して「記録」コマン
ドを記録再生システム32に送る。そして、MPEGエ
ンコーダ30Wから記録再生システム32へ、IEEE
1394のアイソクロナス転送を利用してMPEGスト
リームD30Wを転送して、MPEGストリームD30
Wを情報記憶媒体(DVD−RAMなど)に記録させる
ことができる。
【0064】次に、MPUは、MPEG符号化する映像
単位(チャネル単位)に対応するカメラ番号情報(D2
2)を、チャネル切り替え制御部22より獲得する(ス
テップST12)。
【0065】次に、MPUの指示により、チャネル切り
替え制御部22より獲得したカメラ番号情報(D22)
が、MPEGエンコーダ30の内部レジスタ(図示せ
ず)に書き込まれる。そして、MPEGエンコーダ30
の内部レジスタに書き込まれたカメラ番号情報(D2
2)が符号化(DCTを含む圧縮ではない)される。さ
らに、バッファメモリ26に取り込まれたMPEG圧縮
単位の映像データ列(CH1映像〜CH4映像)がMP
EG符号化(DCTを含む圧縮)され、MPEG符号化
された映像データ列に符号化されたカメラ番号情報(D
22)が付加されて、MPEG圧縮ストリームが生成さ
れる(ステップST14)。
【0066】こうして生成されたMPEG圧縮ストリー
ムが、記録再生システム32に装填された情報記憶媒体
(DVD−RAMなど)に書き込まれる(ステップST
16)。
【0067】ステップST10〜ST16の処理は、記
録が終了する(ステップST18イエス)まで反復され
る。
【0068】図3は、図1のシステムがハードウエアベ
ースで構成された場合における再生制御動作を説明する
フローチャートである。このフローチャートの処理は、
システム制御部28のマイクロコンピュータ(MPU)
により実行できる。この処理の内容は、システム制御部
28の内部ROMにファームウエアとして書き込んでお
くことができる。また、その処理のワークエリアとし
て、システム制御部28の内部RAMを利用できる。
【0069】まず、システム制御部28のMPUの指示
により、記録再生システム32に装填された情報記憶媒
体(DVD−RAMなど)から、MPEG圧縮ストリー
ムが読み出される(ステップST20)。
【0070】ここで、記録再生システム32が離れた場
所に設置されたIEEE1394およびAV/Cコマン
ド対応機器であれば、MPUは、IEEE1394シリ
アルバスの非同期転送を利用して「再生」コマンドを記
録再生システム32に送り、IEEE1394のアイソ
クロナス転送を利用して情報記憶媒体(DVD−RAM
など)から読み出されたMPEGストリームD30Rを
MPEGデコーダ30Rに転送させることができる。
【0071】次に、MPUの指示により、MPEGデコ
ーダ30Rは、読み出されたMPEG圧縮ストリームD
30Rをデコードする。こうして、前記映像データ列
(CH1映像〜CH4映像)および前記カメラ番号情報
(UDW=UDRに含まれたD22)が再生される(ス
テップST22)。
【0072】次に、MPUは、再生されたカメラ番号情
報(UDW=UDRに含まれたD22)を取り出す(ス
テップST24)。
【0073】次に、MPUは、取り出されたカメラ番号
情報(D22)からチャネル振り分け情報(D23)を
生成する。生成されたチャネル振り分け情報(D23)
に基づいて、チャネル振り分け制御部23は、再生され
た映像データ列(CH1映像〜CH4映像)をチャネル
別に振り分け、チャネル別に振り分けられた映像データ
(個別のCH1映像〜CH4映像)を表示バッファメモ
リ27に入力する(ステップST26)。
【0074】こうして表示バッファメモリ27に入力さ
れたチャネル別の映像データ(個別のCH1映像〜CH
4映像)は、モニタの表示部34で表示される。
【0075】ステップST20〜ST26の処理は、再
生が終了する(ステップST28イエス)まで反復され
る。
【0076】図4は、図1のシステムがソフトウエアベ
ースで構成された場合における記録制御動作を説明する
フローチャートである。このフローチャートの処理は、
システム制御部28のマイクロコンピュータ(MPU)
により実行できる。この処理の内容は、システム制御部
28の内部ROMにファームウエアとして書き込んでお
くことができる。また、その処理のワークエリアとし
て、システム制御部28の内部RAMを利用できる。
【0077】まず、システム制御部28のMPUは、複
数チャネルのカメラ映像入力ソース(10)を、映像フ
レーム単位で順次切り替えて、MPEG圧縮単位(GO
P単位)の映像データ列(CH1映像〜CH4映像)と
する。このMPEG圧縮単位(GOP単位)の映像デー
タ列は、バッファメモリ26に取り込まれる(ステップ
ST30)。
【0078】次に、MPUは、MPEG符号化する映像
単位(チャネル単位)に対応するカメラ番号情報(D2
2)をチャネル切り替え制御部22より獲得する(ステ
ップST32)。
【0079】次に、MPUは、チャネル切り替え制御部
22より獲得したカメラ番号情報(D22)を符号化
(DCTを含む圧縮ではない)する。さらに、バッファ
メモリ26に取り込まれたMPEG圧縮単位の映像デー
タ列(CH1映像〜CH4映像)を、ソフトウエアある
いはファームウエアの処理でMPEG符号化し、符号化
された映像データに符号化したカメラ番号情報(UDW
に含まれるD22)を付加して、MPEG圧縮ストリー
ムD30Wを生成する(ステップST34)。
【0080】MPUは、こうして生成されたMPEG圧
縮ストリームD30Wを、記録再生システム32に装填
された情報記憶媒体(DVD−RAMなど)に書き込ま
せる(ステップST36)。
【0081】ステップST30〜ST36の処理は、記
録が終了する(ステップST18イエス)まで反復され
る。
【0082】図5は、図1のシステムがソフトウエアベ
ースで構成された場合における再生制御動作を説明する
フローチャートである。このフローチャートの処理は、
システム制御部28のマイクロコンピュータ(MPU)
により実行できる。この処理の内容は、システム制御部
28の内部ROMにファームウエアとして書き込んでお
くことができる。また、その処理のワークエリアとし
て、システム制御部28の内部RAMを利用できる。
【0083】まず、システム制御部28のMPUは、記
録再生システム32に装填された情報記憶媒体(DVD
−RAMなど)から、MPEG圧縮ストリームD30R
を読み出す(ステップST40)。読み出されたMPE
G圧縮ストリームD30Rは、MPEGデコーダ30R
に取り込まれる。
【0084】次に、MPUは、MPEGデコーダ30R
に取り込まれたMPEG圧縮ストリームD30Rから、
前記カメラ番号情報(UDW=UDRに含まれたD2
2)を読み出す(ステップST43)。そして、読み出
されたカメラ番号情報(D22)からチャネル振り分け
情報(D23)を生成する。生成されたチャネル振り分
け情報(D23)に基づいて、チャネル振り分け制御部
23は、再生された映像データ列(CH1映像〜CH4
映像)をチャネル別に振り分け、チャネル別に振り分け
られた映像データ(個別のCH1映像〜CH4映像)を
表示バッファメモリ27に入力する(ステップST4
5)。こうして表示バッファメモリ27に入力されたチ
ャネル別の映像データ(個別のCH1映像〜CH4映
像)は、モニタの表示部34で表示される。
【0085】ステップST40〜ST45の処理は、再
生が終了する(ステップST28イエス)まで反復され
る。
【0086】なお、図2〜図5のいずれの処理において
も、ユーザエリアに書き込まれる情報は、カメラチャネ
ル番号情報に限られることはない。たとえば、該当映像
信号の記録日時情報(あるいはタイムコード)を、ユー
ザエリアに書き込むようにしてもよい。
【0087】さらに、これらの情報(カメラチャネル番
号情報、記録日時情報など)は、MPEGのユーザエリ
ア以外に、JPEGのメーカノートやユーザコメント
(ユーザ情報に関するタグ)に記録する方法もある。
【0088】前述したこの発明の実施の形態は、複数台
のカメラからの入力映像をフレーム単位で切り替えてデ
ジタル圧縮(MPEGエンコード)して記録した映像を
再生(MPEGデコード)する場合に、とくに効果を発
揮する。
【0089】しかし、この発明は、必ずしもMPEGを
利用することに限定はされない。この発明は、複数映像
データとそれらの映像データの出所を示すコードデータ
の2種類をデジタル記録/デジタル再生するシステムに
おいて、映像データ側が記録ビットレート不足などで再
生時に障害を受けてもコードデータ側がそのような障害
を受けない(あるいは受けにくい)システムに対して、
適用し得る。
【0090】さらにいえば、この発明は、ロスありのデ
ジタル圧縮(エンコード前のデータとデコード後のデー
タは、ほぼ同じであるが、完全一致する保証はない圧
縮)を受けるコンテンツデータ(動画あるいは静止画デ
ータなど)と、ロスありのデジタル圧縮を受けない(ロ
スなし圧縮は受けてもよい)コードデータ(内容は問わ
ない)との2種類を含むデジタルビットストリームを記
録再生するシステムにおいて、コンテンツデータ側が記
録ビットレート不足などで再生時に障害を受けても、コ
ードデータ側がそのような障害を受けない(あるいは受
けにくい)システムに対して、適用し得る。
【0091】上記ロスありの圧縮を受けないコードデー
タとしては、たとえばパーソナルコンピュータのアプリ
ケーションやパーソナルコンピュータで使用されるデー
タ類がある。また、上記ロスありの圧縮を受けるコンテ
ンツデータとしては、たとえばパーソナルコンピュータ
のアプリケーションで編集され表示制御される動画デー
タおよび/または静止画データがある。
【0092】なお、この発明は上記各実施の形態に限定
されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸
脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、
各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されて
もよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0093】さらに、上記実施の形態には種々な段階の
発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成
要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出
され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件
から1または複数の構成要件が削除されても、この発明
の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なく
とも1つが得られるときは、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得るものである。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の多重化
映像情報のエンコード/デコードシステムによれば、映
像情報の出所を示す情報(MPEG2ストリームのシー
ケンスエクステンションに含まれるユーザデータエリア
内のカメラ番号情報など)はブロック歪みを受けるよう
な圧縮を受けていないから、多重化映像情報を圧縮した
部分の再生時にブロック歪みが生じたとしても、ブロッ
ク歪みが生じたときの映像情報の出所を示す情報(ユー
ザデータエリア内のカメラ番号情報など)が分からなく
なるのを防止できる。
【0095】映像情報の出所を示す情報(ユーザデータ
エリア内のカメラ番号情報など)の代わりにパーソナル
コンピュータのアプリケーションあるいはパーソナルコ
ンピュータデータをユーザデータエリアに記録する場合
も、同様にブロック歪みの影響を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る多重化映像情報
のエンコード/デコードシステムの構成を説明するブロ
ック図。
【図2】図1のシステムがハードウエアベースで構成さ
れた場合における記録制御動作を説明するフローチャー
ト図。
【図3】図1のシステムがハードウエアベースで構成さ
れた場合における再生制御動作を説明するフローチャー
ト図。
【図4】図1のシステムがソフトウエアベースで構成さ
れた場合における記録制御動作を説明するフローチャー
ト図。
【図5】図1のシステムがソフトウエアベースで構成さ
れた場合における再生制御動作を説明するフローチャー
ト図。
【符号の説明】
10…監視用ビデオカメラ群;CH1〜CH4…個々の
ビデオカメラ1〜4;20…スイッチャ;22…チャネ
ル切替制御部;24…ビデオデコーダ;26…バッファ
メモリ(画像メモリ);28…システム制御部(制御用
ファームウエアが書き込まれたROM、ワークRAM、
その他の周辺デバイスを内蔵したMPU);30W…M
PEGエンコーダ;30R…MPEGデコーダ;32…
記録再生システム(DVD−RAM、DVD−RW、D
VD−R、DVDストリーマ、D−VHSなどを用いた
タイムラプスレコーダ);34…モニタ装置の表示部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/133 Z Fターム(参考) 5C053 FA25 GA06 GB02 GB06 GB22 GB37 JA21 KA04 KA24 LA01 5C059 KK03 MA00 MA23 RC24 SS13 UA02 UA05 UA35 5D044 AB07 BC01 BC04 CC03 CC06 DE14 DE22 DE49 DE58 EF03 EF05 FG10 FG18 GK07 GK12 5D110 AA04 AA17 AA19 AA27 AA29 BC05 DA01 DB03 DC05 DC16 FA09 5J064 AA01 BA16 BC01 BD02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数チャネルの映像入力ソースを所定のタ
    イミングで順次切り替えてチャネルシーケンスの映像デ
    ータ列を出力するスイッチャと;前記複数チャネル映像
    入力ソースの順次切替情報を提供するチャネル切替制御
    部と;前記スイッチャからの映像データ列を一時記憶す
    るバッファメモリと;前記バッファメモリから読み出さ
    れた映像データを所定フォーマットの圧縮データに変換
    するとともに、前記チャネル切替制御部から提供された
    順次切替情報に対応したユーザデータを前記圧縮データ
    に付加してエンコードするエンコーダと;前記ユーザデ
    ータが付加された前記圧縮データを含むデジタル情報を
    所定の記録再生システムに記録させ、記録後にこの記録
    再生システムから前記デジタル情報を読み出させるシス
    テム制御部と;前記記録再生システムから読み出された
    前記デジタル情報に含まれる前記圧縮データを圧縮前の
    映像データにデコードするデコーダと;前記記録再生シ
    ステムから読み出された前記デジタル情報に含まれる前
    記ユーザデータを取り出すユーザデータ取出手段と;前
    記取り出されたユーザデータに基づいて、前記デコーダ
    によりデコードされた前記映像データの内容を、前記映
    像入力ソースのチャネル別に振り分けるチャネル振り分
    け制御部と;前記チャネル別に振り分けられた前記映像
    データの内容を、前記複数チャネルの映像入力ソースに
    対応させて外部出力する出力手段とを備えたことを特徴
    とする多重化映像情報のエンコード/デコードシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記圧縮データはMPEG規格に準拠し
    てDCT変換を受けて圧縮され、前記ユーザデータはM
    PEG圧縮ストリーム内に設けられたユーザデータエリ
    アにDCT変換を受けずに格納されることを特徴とする
    請求項1に記載のエンコード/デコードシステム。
  3. 【請求項3】 前記チャネル切替制御部により提供され
    る前記順次切替情報が、前記スイッチャから今出力され
    た映像データがどの映像入力ソースからのものかを示す
    情報を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のエンコード/デコードシステム。
  4. 【請求項4】 前記スイッチャ、チャネル切替制御部、
    バッファメモリ、エンコーダ、システム制御部、デコー
    ダ、ユーザデータ取出手段、チャネル振り分け制御部お
    よび出力手段が、前記記録再生システムから切り離され
    た個別製品として製造販売されるように構成したことを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記
    載のエンコード/デコードシステム。
  5. 【請求項5】 前記スイッチャ、チャネル切替制御部、
    バッファメモリ、エンコーダ、システム制御部、デコー
    ダ、ユーザデータ取出手段、チャネル振り分け制御部お
    よび出力手段のうち、少なくとも1つ以上のものを集積
    回路化し、この集積回路単位で製造販売可能に構成した
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1
    項に記載のエンコード/デコードシステム。
  6. 【請求項6】複数チャネルのカメラ映像入力ソースを映
    像フレーム単位で順次切り替えて、MPEG圧縮単位の
    映像データ列を記憶し;MPEG符号化する映像単位に
    対応するカメラ番号情報を獲得し;前記記憶されたMP
    EG圧縮単位の映像データ列をMPEG符号化し、符号
    化された映像データに前記獲得されたカメラ番号情報を
    付加して、MPEG圧縮ストリームを生成し;前記生成
    されたMPEG圧縮ストリームを情報記憶媒体に書き込
    むことを特徴とするMPEG圧縮ストリームの記録方
    法。
  7. 【請求項7】 前記情報記憶媒体から前記MPEG圧縮
    ストリームを読み出し;前記読み出されたMPEG圧縮
    ストリームをデコードして前記映像データ列および前記
    カメラ番号情報を再生し;前記再生されたカメラ番号情
    報を取り出し;前記取り出されたカメラ番号情報からチ
    ャネル振り分け情報を生成し、生成された前記チャネル
    振り分け情報に基づいて、前記再生された映像データ列
    をチャネル別に振り分け、チャネル別に振り分けられた
    映像データを提供することを特徴とする、請求項6に記
    載の記録方法で記録されたMPEG圧縮ストリームの再
    生方法。
  8. 【請求項8】複数チャネルのカメラ映像入力ソースを映
    像フレーム単位で順次切り替えて、MPEG圧縮単位の
    映像データ列とし;MPEG符号化する映像単位に対応
    するカメラ番号情報を獲得し;前記MPEG圧縮単位の
    映像データ列をソフトウエアあるいはファームウエアの
    処理でMPEG符号化し、符号化された映像データに前
    記獲得されたカメラ番号情報を付加して、MPEG圧縮
    ストリームを生成し;前記生成されたMPEG圧縮スト
    リームを情報記憶媒体に書き込むことを特徴とするMP
    EG圧縮ストリームの記録方法。
  9. 【請求項9】 前記情報記憶媒体から前記MPEG圧縮
    ストリームを読み出し;前記読み出されたMPEG圧縮
    ストリームから前記カメラ番号情報を取り出し;前記読
    み出されたMPEG圧縮ストリームをソフトウエアある
    いはファームウエアの処理でデコードして前記映像デー
    タ列を再生し、再生された映像データ列を前記取り出さ
    れたカメラ番号情報に基づいてチャネル別に振り分ける
    ことを特徴とする、請求項8に記載の記録方法で記録さ
    れたMPEG圧縮ストリームの再生方法。
  10. 【請求項10】入力された映像信号をデジタル圧縮フォ
    ーマットに変換して出力するエンコーダと、記録装置の
    現在の記録動作モードに応じて前記エンコーダの動作を
    制御する制御部とを有する構成において、 前記入力された映像信号が所定の周期毎に切り替わるよ
    うな信号であるときに、この所定の周期毎に切り替わる
    信号のうちその時点で記録しようとする映像信号に関す
    る情報を、前記デジタル圧縮フォーマットに変換された
    映像信号に付加するように構成したことを特徴とする記
    録システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100780844B1 (ko) * 2006-04-28 2007-11-29 광주과학기술원 다시점 화상 복호화기, 다시점 화상 데이터 처리 시스템,다시점 화상 데이터 처리 방법 및 이를 수행하는프로그램을 기록한 기록매체
US8953038B2 (en) 2009-08-31 2015-02-10 International Business Machines Corporation Distributed video surveillance storage cost reduction using statistical multiplexing principle

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