JP2002016420A - 誘雷装置及びその誘雷導体部の配置方法 - Google Patents

誘雷装置及びその誘雷導体部の配置方法

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JP2002016420A JP2000199299A JP2000199299A JP2002016420A JP 2002016420 A JP2002016420 A JP 2002016420A JP 2000199299 A JP2000199299 A JP 2000199299A JP 2000199299 A JP2000199299 A JP 2000199299A JP 2002016420 A JP2002016420 A JP 2002016420A
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Jun Tsuruta
潤 鶴田
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貴人 福井
Yoshihiko Konishi
善彦 小西
Takashi Tsuji
剛史 辻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ装置の放射特性に関与するレドーム
200,400の外表面上の領域にも誘雷ストリップ3
00,500が配置されることから、誘雷ストリップ3
00,500による電波の散乱やブロッキングが発生し
て特定方向の利得の低下などが起こり、アンテナ装置の
放射特性が劣化するという課題があった。 【解決手段】 機械的若しくは電気的にビームを走査す
るアンテナ装置を覆い、自己の外表面とアンテナ装置の
位相中心からビームの全走査方向に延ばした直線とが交
差するビーム照射領域を有するレドームと、このレドー
ムの外表面上に複数設けられ、ビーム照射領域の外周端
からレドームの端までをつなぐ導電性経路を形成し、レ
ドームの端にて接地される誘雷導体部とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はアンテナ装置を落
雷から保護する誘雷装置に係り、特にレドーム外表面上
にアンテナ装置の放射特性に関与する領域を定義し、こ
の領域外に誘雷導体部を形成して、アンテナ装置の放射
特性の劣化を低減することができる誘雷装置及びその誘
雷導体部の配置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば、特開昭54−2950
0号公報に開示された従来の誘雷装置(従来例1と称す
る)を装着した航空機の機首部分を示す図である。図に
おいて、100は航空機の機首、200は機首100の
先端に装着されたレドームであり、レーダ等のアンテナ
装置を外部から遮断するように被覆している。300は
導電性材料で作成され、レドーム200の外表面上に装
着される誘雷ストリップで、レドーム200の端におい
て航空機の機体に電気的に接続し、接地電位の供給源で
ある航空機の機体に至る導電性経路を形成している。
【0003】次に概要について説明する。従来例1によ
る誘雷装置は、航空機の機首100部分に設置されたア
ンテナ装置を落雷から保護するものである。この誘雷装
置を装着した航空機が雷雲などに接近してレドーム20
0に落雷があった場合、雷により誘起された電流の大半
は誘雷ストリップ300を通して航空機の機体へ流れ
る。このように雷のエネルギーを機体へ逃がすことで、
レドーム200内のアンテナ装置の落雷による破壊、損
傷を避けることができる。このため、レドーム200内
のアンテナ装置の放射特性より誘雷ストリップ300に
よる避雷機能を重視して、アンテナ装置の放射特性に関
与するレドーム200の外表面上の領域にも誘雷ストリ
ップ300が配置されていた。
【0004】図13は米国TECOM社の製品Inma
rsat High−Gain Antenna Sy
stem(T−4000)のカタログに開示された従来
のアンテナシステムのレドーム(従来例2と称する)を
示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図であ
る。400はアンテナ装置を外部から遮断するように被
覆するレドーム、500は導電性材料で作成され、レド
ーム400の外表面上に装着される誘雷ストリップであ
る。
【0005】次に概要について説明する。この従来例2
による誘雷装置も、上記従来例1と同様に航空機の機首
部分に設置された衛星と通信を行うためにビーム走査を
行うアンテナ装置を落雷から保護する際に適用される。
また、レドーム400の端を航空機の機体に接続するこ
とで、レドーム400の外表面上に設置された誘雷スト
リップ500が航空機の機体に接地される。落雷からア
ンテナ装置を保護する仕組みは上記従来例1と同様であ
る。この従来例2では、落雷からの保護機能を強化する
ため、アンテナ装置の上部を覆うように誘雷ストリップ
500が配置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の誘雷装置は以上
のように構成されているので、従来例1のようにアンテ
ナ装置の放射に対して影響の少ない材質で誘雷ストリッ
プ300を構成するなどの工夫はあったが、アンテナ装
置の放射特性に関与するレドーム200,400の外表
面上の領域にも誘雷ストリップ300,500が配置さ
れることから、誘雷ストリップ300,500による電
波の散乱やブロッキングが発生して特定方向の利得の低
下などが起こり、アンテナ装置の放射特性が劣化すると
いう課題があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、レドーム外表面上にアンテナ装置
の放射特性に関与する領域を定義し、この領域外に誘雷
導体部を形成して、アンテナ装置の放射特性の劣化を低
減することができる誘雷装置を得ることを目的とする。
【0008】また、この発明は従来と比較して誘雷導体
部の数を低減することで、低コストの誘雷装置を得るこ
とを目的とする。
【0009】さらに、この発明はレドーム外表面上にア
ンテナ装置の放射特性に関与する領域を定義し、アンテ
ナ装置の放射特性が劣化しないようにレドーム外表面上
に誘雷導体部を配置する誘雷装置の誘雷導体部の配置方
法を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る誘雷装置
は、機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走
査するアンテナ装置を外部から遮断するように覆い、自
己の外表面とアンテナ装置の位相中心からビームの全走
査方向に延ばした直線とが交差するビーム照射領域を有
するレドームと、このレドームの外表面上に複数設けら
れ、ビーム照射領域の外周端からレドームの端までをつ
なぐ導電性経路を形成し、レドームの端にて接地される
誘雷導体部とを備えるものである。
【0011】この発明に係る誘雷装置は、機械的若しく
は電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装
置を外部から遮断するように覆い、自己の外表面にアン
テナ装置の放射開口を投影してなる開口対応領域を有す
るレドームと、このレドームの外表面上に複数設けら
れ、開口対応領域の外周端からレドームの端までをつな
ぐ導電性経路を形成し、レドームの端にて接地される誘
雷導体部とを備えるものである。
【0012】この発明に係る誘雷装置は、レドームの外
表面上におけるビーム照射領域若しくは開口対応領域の
外周端を環状に囲む誘雷導体部を備えるものである。
【0013】この発明に係る誘雷装置は、接地された端
部とは反対側の端部を開放端とし、アンテナ装置が放射
する電波に共振する共振長から1/4波長異なる長さを
有する導体線から誘雷導体部が構成されるものである。
【0014】この発明に係る誘雷装置は、アンテナ装置
が放射する電波の1/2波長より短い長さで幅が異なる
複数の導体線を連結させて誘雷導体部が構成されるもの
である。
【0015】この発明に係る誘雷装置は、アンテナ装置
が放射する電波の1/2波長より短い長さで先端開放し
た導体線を枝状に付加して誘雷導体部が構成されるもの
である。
【0016】この発明に係る誘雷装置は、導電性プラス
チックから誘雷導体部が構成されるものである。
【0017】この発明に係る誘雷装置の誘雷導体部の配
置方法は、機械的若しくは電気的に放射した電波のビー
ムを走査するアンテナ装置を外部から遮断するように覆
うレドームと、このレドームの外表面上に設けた誘雷導
体部とを備えた誘雷装置の誘雷導体部の配置方法におい
て、レドームの外表面にアンテナ装置の放射開口を投影
してなる開口対応領域と、レドームの外表面とアンテナ
装置の位相中心からビームの全走査方向に延ばした直線
とが交差するビーム照射領域とを、レドームの外表面上
に定義し、開口対応領域若しくはビーム照射領域に、ビ
ーム照射領域若しくは開口対応領域が含まれるとき、開
口対応領域若しくはビーム照射領域の外周端からレドー
ムの端までをつなぐ導電性経路を形成するように複数の
誘雷導体部を配置して、各誘雷導体部をレドームの端に
て接地するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による誘
雷装置を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面
図である。図において、2はアンテナ装置4を外部から
遮断するように被覆するレドーム、4はレドーム2に被
覆され、機械的若しくは電気的に天頂から角度θまで放
射した電波のビームを走査するアンテナ装置で、図示の
例では電気的にビームを走査する。5は原点をアンテナ
装置4の位相中心に置く直交座標系で、アンテナ装置4
に対して垂直にz軸が位置する。6はアンテナ装置4が
放射する電波のビーム走査の広角限界で、天頂から角度
θ傾けて上記位相中心から延ばした直線が上記位相中心
を軸に回転して得られる円錐の外周面に相当する。7は
レドーム2の外表面と上記位相中心からビーム走査の広
角限界6に沿って延ばした直線とが交差するレドーム2
外表面上の領域であるビーム照射領域、8は導電性材料
で作成され、落雷によって誘起される電流を接地面まで
伝達する誘雷導体(誘雷導体部)である。
【0019】先ず、この誘雷装置の構造について説明す
る。アンテナ装置4は天頂から角度θ傾けて上記位相中
心から延ばした直線が上記位相中心を軸に回転して得ら
れる円錐内における全周方向にビーム走査を行う。この
とき、アンテナ装置4の位相中心からビーム走査方向に
延ばした直線とレドーム2の外表面とが交差する領域を
ビーム照射領域7と定義し、図示の例では円形の領域と
なっている。誘雷導体8は、レドーム2の外表面におい
て、このビーム照射領域7の外周端からレドーム2の端
までをつなぐ導電性経路を形成するように設置され、レ
ドーム2の端で接地される。
【0020】次に動作について説明する。レドーム2に
落雷があった場合、雷によって誘起された電流は誘雷導
体8を通じて接地先に逃がされる。これにより、レドー
ム2内のアンテナ装置4は雷の直撃を受けることがな
く、雷によって誘起された電流による損傷も受けること
がない。誘雷導体8がレドーム2を覆う面積が大きいほ
ど、雷によって誘起された電流を接地先に逃がす誘雷特
性は良好になるが、一方で誘雷導体8による電波の散乱
やブロッキング等が増大して利得が減少し、アンテナ装
置4の放射特性に対する影響が大きくなる。
【0021】そこで、この実施の形態1ではビーム照射
領域7の外側の領域に誘雷導体8を配置する。これによ
り、誘雷導体8がアンテナ装置4から直接強い放射を受
けることがなく、電波の散乱やブロッキングの発生が抑
制される。従って、誘雷導体8がアンテナ装置4の放射
特性に与える影響は小さくなる。また、ビーム照射領域
7の外周端から誘雷導体8を配置するので、アンテナ装
置4の放射特性に対する影響を小さくした状態で、最良
の誘雷特性を得ることができる。
【0022】上記の説明を補足するため、誘雷導体8を
流れる電流について、他の形態の解析例を説明する。図
2は複数のヘリカル素子からなるフェーズドアレーアン
テナの上部に導体線を張り巡らして構成された誘雷装置
の簡易モデルを示す図であり、図3は図2の導体線上に
流れる電流の導体線長lに対する位相分布を示すグラ
フ図、図4は図2の導体線上に流れる電流の導体線長l
に対する振幅分布を示すグラフ図で、図5は図2の導
体線上に流れる電流の導体線長lに対する振幅分布を
示すグラフ図である。図において、9は平面上に複数の
ヘリカル素子10を配置したフェーズドアレーアンテナ
(アンテナ装置)で、各ヘリカル素子10の励振位相を
所望の値に設定することで、電気的に放射する電波のビ
ームを走査することができる。10はヘリカル素子で、
フェーズドアレーアンテナ9内にてある一定の周期で配
置される。
【0023】11はフェーズドアレーアンテナ9が放射
する電波のビーム、12はフェーズドアレーアンテナ9
の直上を、そのアンテナ面に平行に通過するように配置
した導体線で、フェーズドアレーアンテナ9から離れた
地点で両端とも接地点14にて接地されている。13
a,13bは導体線12と同じ高さで、フェーズドアレ
ーアンテナ9のアンテナ面に平行、導体線12に対して
垂直な方向に配置した導体線で、この導体線13a,1
3bはフェーズドアレーアンテナ9のアンテナ面の直上
ではなく、左側に若干離れた位置に配置されている。ま
た、導体線13a,13bは導体線12に近い方の端が
開放され、他端が接地点14において接地される。14
は導体線12,13a,13bの端部と接続する接地点
である。
【0024】次に上記モデルをモーメント法によって解
析した結果について説明する。導体線12を含んでフェ
ーズドアレーアンテナ9に垂直な方向に定義した面内
で、導体線13a,13bとは反対の方向(図2の右
側)に広角にビーム11を放射させる。このとき、導体
線12を流れる電流の導体線12の長さlに対する位
相分布が図3であり、振幅分布が図4である。また、図
3,4における導体線12の長さlは、導体線12の
左側の接地点14を始点とした長さである。さらに、図
5は、フェーズドアレーアンテナ9がビーム11を放射
したときに、導体線13aを流れる電流の導体線13a
の長さlに対する振幅分布を示している。また、導体
線13aの長さlは接地点14を始点とした長さであ
る。
【0025】図4,5の結果を比較すると、フェーズド
アレーアンテナ9からビーム11の照射を受けている導
体線12に誘起される電流は、ビーム11の照射を受け
ない導体線13aに誘起される電流より振幅が大きい。
このように、ビーム11の照射を受けることで、導体線
12に誘起される電流が導体線13aに誘起される電流
より増大する。これら導体線12,13aに誘起される
電流は、散乱波を放射してフェーズドアレーアンテナ9
の放射特性に影響を及ぼすことから、ビームの近傍に導
体線がないことが望ましい。
【0026】また、図2においてフェーズドアレーアン
テナ9の位相中心からビーム方向に延ばした直線が、導
体線12と交わる位置をA点とすると、図3に示される
ように導体線12に誘起される電流はA点を境に左右に
位相が遅れている。即ち、導体線12ではA点を波源と
して進行波が左右に伝播している。これにより、アンテ
ナ装置の位相中心から見たビーム方向と導体線とが交差
する地点において、導体線の電流が励振されることがわ
かる。従って、上述のレドーム2上のビーム照射領域7
に誘雷導体8を配置しなければ、アンテナ装置4の放射
特性に対する影響を小さく抑えることができる。なお、
図4,5で電流の振幅値が変動しているのは、導体線1
2,13aの接地端や開放端による反射で定在波成分を
生じるためである。
【0027】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走
査するアンテナ装置4を外部から遮断するように覆い、
自己の外表面とアンテナ装置4の位相中心からビームの
全走査方向に延ばした直線とが交差するビーム照射領域
7を有するレドーム2と、このレドーム2の外表面上に
複数設けられ、ビーム照射領域7の外周端からレドーム
2の端までをつなぐ導電性経路を形成し、レドーム2の
端にて接地される誘雷導体8とを備えるので、レドーム
2の外表面上にアンテナ装置4の放射特性に関与するビ
ーム照射領域7を定義し、このビーム照射領域7外に誘
雷導体8を形成することから、誘雷特性を最大限維持し
ながらアンテナ装置4の放射特性の劣化を大幅に低減す
ることができる。
【0028】実施の形態2.この実施の形態2は機械的
若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアン
テナ装置を外部から遮断するように覆い、自己の外表面
にアンテナ装置の放射開口を投影してなる開口対応領域
を有するレドームと、このレドームの外表面上に複数設
けられ、開口対応領域の外周端からレドームの端までを
つなぐ導電性経路を形成し、レドームの端にて接地され
る誘雷導体部とを備えるものである。
【0029】図6はこの発明の実施の形態2による誘雷
装置を示す斜視図である。図において、8aは開口対応
領域15の外周端からレドーム2の端までの領域に複数
設けられた誘雷導体(誘雷導体部)、15はアンテナ装
置4の放射開口をレドーム2の外表面に投影すること
で、レドーム2の外表面に定義される開口対応領域であ
る。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重
複する説明を省略する。
【0030】先ず、この誘雷装置の構造を説明する。こ
の実施の形態2では、上記実施の形態1と異なり、ビー
ム照射領域7ではなく、アンテナ装置4の放射開口をレ
ドーム2の外表面に投影したときに形成される開口対応
領域15の外周端からレドーム2の端までをつなぐよう
に誘雷導体8aが設置され、レドーム2の端で接地され
る。
【0031】次に概要について説明する。アンテナ装置
4のビーム走査範囲が小さい場合や、レドーム2の内壁
にアンテナ装置4が近接して設置された場合、図6に示
すように、レドーム2外表面上のビーム照射領域7は小
さくなる。このとき、上記実施の形態1の構成を適用す
ると、誘雷導体8がアンテナ装置4の放射開口を覆う形
で配置されてしまう。例えば、アンテナ装置4を複数の
素子アンテナが平面に配置されたアレーアンテナとし、
ビーム照射領域7の外周端から誘雷導体を配置すると、
アンテナ装置4の放射開口の外周端近傍にある素子アン
テナの直上に誘雷導体が配置されることになる。素子ア
ンテナの直上に配置された誘雷導体は、上記実施の形態
1で示したように、電波を散乱させることから素子アン
テナの放射パターンが乱れるとともに、素子アンテナの
入力インピーダンスも変化を生じる。そこで、この実施
の形態2のように誘雷導体8aを開口対応領域15の外
周端から配置するようにすれば、素子アンテナの放射パ
ターンや素子アンテナの入力インピーダンスに対する影
響を減少することができる。
【0032】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走
査するアンテナ装置4を外部から遮断するように覆い、
自己の外表面にアンテナ装置4の放射開口を投影してな
る開口対応領域15を有するレドーム2と、このレドー
ム2の外表面上に複数設けられ、開口対応領域15の外
周端からレドーム2の端までをつなぐ導電性経路を形成
し、レドーム2の端にて接地される誘雷導体8aとを備
えるので、レドーム2の外表面上にアンテナ装置4の放
射特性に関与する開口対応領域15を定義し、この開口
対応領域15外に誘雷導体8aを形成することから、こ
の開口対応領域15にビーム照射領域7が含まれる場合
においても、誘雷特性を最大限維持しながらアンテナ装
置4の放射特性の劣化を大幅に低減することができる。
【0033】なお、上記実施の形態2では開口対応領域
15にビーム照射領域7が含まれる場合について示した
が、アンテナ装置4のビーム走査範囲が大きい場合や、
レドーム2の内壁とアンテナ装置4との距離が離れて設
置されて、ビーム照射領域7に開口対応領域15が含ま
れる場合は、上記実施の形態1の構成となるように誘雷
導体を配置する。このように、アンテナ装置4のビーム
走査範囲や、レドーム2の内壁とアンテナ装置4との距
離を考慮して、上記実施の形態1及び2のうち、適当な
構成を選択するようにしてもよい。これにより、特にア
ンテナ装置4に対する汎用性を向上させた誘雷装置を提
供することができる。
【0034】実施の形態3.この実施の形態3はレドー
ムの外表面上におけるビーム照射領域若しくは開口対応
領域の外周端を環状に囲む誘雷導体部を備えるものであ
る。
【0035】図7はこの発明の実施の形態3による誘雷
装置の上面図である。図において、8bはビーム照射領
域7の外周を囲むように設けた誘雷導体(誘雷導体部)
である。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付し
て重複する説明を省略する。
【0036】先ず、この誘雷装置の構造を説明する。こ
の実施の形態3では、レドーム2の外表面上におけるビ
ーム照射領域7の外周端を囲うように環状の誘雷導体8
bを設けている。この環状の誘雷導体8bは、ビーム照
射領域7の外周端からレドーム2の端までに設けられた
誘雷導体8と電気的に接続しており、この誘雷導体8を
介して接地される。
【0037】次に概要について説明する。アンテナ装置
4の放射特性に関与するレドーム2の外表面上の領域で
あるビーム照射領域7内に誘雷導体を配置すると、上述
したように誘雷導体による電波の散乱などが起こり、ア
ンテナ装置4の放射特性が劣化してしまう。一方、レド
ーム2の外表面上に占める誘雷導体の面積が大きい程、
雷によって誘起される電流を接地先に導く誘雷特性が向
上する。そこで、本実施の形態3では、ビーム照射領域
7の外周端を環状に囲む誘雷導体8bを設けることで、
レドーム2の外表面上に占める誘雷導体の面積がアンテ
ナ装置4の放射特性が劣化しない程度に大きくなってい
る。
【0038】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、レドーム2の外表面上におけるビーム照射領域7の
外周端を環状に囲む誘雷導体部8bを備えるので、アン
テナ装置4の放射特性に与える影響を小さくするととも
に、誘雷特性を最大にすることができる。
【0039】なお、上記実施の形態3ではビーム照射領
域7の外周端を環状に囲む誘雷導体部8bについて示し
たが、上記実施の形態2における開口対応領域15の外
周端を環状に囲むように誘雷導体を設けても、上記実施
の形態3と同様の効果を得ることができる。
【0040】実施の形態4.この実施の形態4は接地さ
れた端部とは反対側の端部を開放端とし、アンテナ装置
が放射する電波に共振する共振長から1/4波長異なる
長さを有する導体線から誘雷導体部が構成されるもので
ある。
【0041】図8はこの発明の実施の形態4による誘雷
装置の上面図である。図において、8cは接地された端
部とは反対側の端部を開放端とし、アンテナ装置4が放
射する電波に共振する共振長から1/4波長異なる長さ
を有する誘雷導体(誘雷導体部)である。なお、図1と
同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略
する。
【0042】先ず、この誘雷装置の構造を説明する。こ
の実施の形態4では、レドーム2上のビーム照射領域7
の外周端からレドーム2の端に向けて、他の誘雷導体と
交わることのない独立した1本の導体線からなる誘雷導
体8cを複数配置している。各誘雷導体8cは上記実施
の形態と同様にレドーム2の端で接地されている。ま
た、各誘雷導体8cは、アンテナ装置4の使用する周波
数の電波が共振する共振長から概ね1/4波長だけずら
した長さにする。例えば、各誘雷導体8cが接地面に対
して垂直に近い状態であれば、これをモノポールアンテ
ナと見なすことができるから、アンテナ装置4の使用す
る周波数の電波が波長λを有しているとき、この波長の
電波に対するモノポールアンテナの共振長はN×(1/
2)λ+(1/4)λ(N;整数)となる。これより、
この実施の形態4による誘雷導体8cの長さは、N×
(1/2)λ+(1/4)λから(1/4)λだけずら
した長さ、即ち、概ねN×(1/2)λ程度となる。
【0043】次に概要について説明する。誘雷導体8c
をアンテナ装置4の使用する周波数の電波が共振しない
長さに設定することで、誘雷導体8c上にアンテナ装置
4から放射された電波によって電流が誘起されにくくな
り、上記電流による散乱波の発生が減少する。なお、雷
はコヒーレントな電波ではないから雷によって誘起され
た電流が、この誘雷導体8cを流れる際には、上述した
ような共振などの現象とは無関係である。
【0044】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、接地された端部とは反対側の端部を開放端とし、ア
ンテナ装置4が放射する電波に共振する共振長から1/
4波長異なる長さを有する導体線から誘雷導体8cが構
成されるので、アンテナ装置4の放射特性に対する影響
がより少ない誘雷装置を提供することができる。
【0045】また、各誘雷導体8cが1本の導体線で構
成され、他の誘雷導体8cと接続する部分がないため、
使用する誘雷導体8cの合計の長さを短く済ますことが
でき、誘雷装置の低コスト化を図ることができる。
【0046】なお、上記実施の形態4ではビーム照射領
域7の外周端からレドーム2の端までの領域に誘雷導体
8cを設ける構成について示したが、上記実施の形態2
における開口対応領域15の外周端からレドーム2の端
までの領域に誘雷導体8cを設けても、上記実施の形態
4と同様の効果を得ることができる。
【0047】実施の形態5.この実施の形態5はアンテ
ナ装置が放射する電波の1/2波長より短い長さで幅が
異なる複数の導体線を連結させて誘雷導体部が構成され
るものである。
【0048】図9はこの発明の実施の形態5による誘雷
装置を示す図であり、(a)は上面図で、(b)は誘雷
導体の形状を示す平面図である。図において、8dはア
ンテナ装置4が放射する電波の1/2波長より短い長さ
で幅が異なる複数の導体線を連結させて構成される誘雷
導体(誘雷導体部)である。なお、図1と同一構成要素
には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0049】次に概要について説明する。図9(b)に
示すように、誘雷導体8dを構成する各導体線は長さ
が、アンテナ装置4が放射する電波の1/2波長より小
さいので、アンテナ装置4が放射する電波によって各導
体線が共振することがない。また、誘雷導体8dは上記
導体線を連結して構成されるため、1本の誘雷導体8d
全体としてもアンテナ装置4が放射する電波によって共
振することがない。これにより、誘雷導体8dにアンテ
ナ装置4が放射する電波によって電流が誘起されにく
く、これによる散乱波の発生が減少する。また、図9
(a)に示すように、各誘雷導体8dを他の誘雷導体8
dと接続する部分がないように構成することで、使用す
る誘雷導体8dの合計長さを短く済ますことができ、誘
雷装置の低コスト化を図ることができる。なお、雷によ
って誘起された電流が、この共振などの現象と無関係で
あることも実施の形態4と同じである。
【0050】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、アンテナ装置4が放射する電波の1/2波長より短
い長さで幅が異なる複数の導体線を連結させて誘雷導体
8dが構成されるので、上記実施の形態4と同様に、ア
ンテナ装置の放射特性に対する影響がより少ない誘雷装
置を得ることができる。
【0051】なお、上記実施の形態5ではビーム照射領
域7の外周端からレドーム2の端までの領域に誘雷導体
8dを設ける構成について示したが、上記実施の形態2
における開口対応領域15の外周端からレドーム2の端
までの領域に誘雷導体8dを設けても、上記実施の形態
5と同様の効果を得ることができる。
【0052】実施の形態6.この実施の形態6はアンテ
ナ装置が放射する電波の1/2波長より短い長さで先端
開放した導体線を枝状に付加して誘雷導体部が構成され
るものである。
【0053】図10はこの発明の実施の形態6による誘
雷装置の上面図である。図において、8eはアンテナ装
置4が放射する電波の1/2波長より短い長さで、先端
開放した導体線を枝状に付加した誘雷導体(誘雷導体
部)である。なお、図1と同一構成要素には同一符号を
付して重複する説明を省略する。
【0054】次に概要について説明する。アンテナ装置
4が放射する電波の1/2波長より短い長さで、先端開
放した導体線を枝状に付加して誘雷導体8eが構成され
ることから、枝状に付加した先端開放した導体線が一種
の非共振オープンスタブとして動作する。これにより、
誘雷導体8eはアンテナ装置4が放射する電波によって
共振することがない。これにより、誘雷導体8eにアン
テナ装置4が放射する電波によって電流が誘起されにく
く、上記電流による散乱波の発生が減少する。なお、雷
によって誘起された電流が、この共振などの現象と無関
係であることも実施の形態4及び5と同様である。
【0055】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、アンテナ装置4が放射する電波の1/2波長より短
い長さで先端開放した導体線を枝状に付加して誘雷導体
8eを構成するので、上記実施の形態4及び5と同様に
散乱波が少なく、アンテナ装置4の放射特性に対する影
響がより少ない誘雷装置を得ることができる。
【0056】なお、上記実施の形態6ではビーム照射領
域7の外周端からレドーム2の端までの領域に誘雷導体
8eを設ける構成について示したが、上記実施の形態2
における開口対応領域15の外周端からレドーム2の端
までの領域に誘雷導体8eを設けても、上記実施の形態
6と同様の効果を得ることができる。
【0057】実施の形態7.この実施の形態7は導電性
プラスチックから誘雷導体部がなるものである。
【0058】図11はこの発明の実施の形態7による誘
雷装置の上面図である。図において、16は導電性のプ
ラスチックで構成された誘雷導体(誘雷導体部)で、例
えばCFRP(カーボンファイバレインフォースドプラ
スチック)を使用する。また、この誘雷導体16のレド
ーム2外表面上の配置方法は、上記実施の形態に示した
ものと同様のものが適用できる。なお、図1と同一構成
要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0059】次に概要について説明する。誘雷導体16
は、導電性のプラスチックで構成されることから、ある
程度の導電性を有するが、金属などの導電性材料と比較
してその電気抵抗は大きい。これにより、アンテナ装置
4から放射された電波によって誘起される電流は小さ
く、これによる散乱波の発生は減少する。従って、アン
テナ装置4の放射特性に対する影響がより少ない誘雷装
置を得ることができる。なお、雷は極めて大きな電圧を
有するため、上記導電性プラスチックの抵抗値に特に影
響を受けることなく、雷によって誘起される電流は誘雷
導体16を流れて接地先に誘導される。
【0060】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、導電性プラスチックから誘雷導体部が構成されるの
で、アンテナ装置4から放射された電波によって誘起さ
れる電流を低減することができ、これによる散乱波の発
生を抑制することができる。
【0061】なお、上記実施の形態7ではビーム照射領
域7の外周端からレドーム2の端までの領域に誘雷導体
16を設ける構成について示したが、上記実施の形態2
における開口対応領域15の外周端からレドーム2の端
までの領域に誘雷導体16を設けても、上記実施の形態
7と同様の効果を得ることができる。
【0062】また、上記実施の形態1〜7では、便宜
上、アンテナ装置4の送信時で説明を行ったが、アンテ
ナの送受信の特性は可逆であるから、受信時にも同様の
効果を有することは言うまでもない。
【0063】さらに、上記実施の形態1〜7では、アン
テナ装置4が天頂からθの角度まで全周方向をビーム走
査するため、レドーム2上のビーム照射領域7を図中で
円形にしているが、アンテナ装置4のビーム走査領域
を、上記のような形態に限る必要はなく、レドーム2上
のビーム照射領域7の形状も円形に限るものではない。
【0064】さらに、上記実施の形態1〜7では、レド
ーム2の形状も上方から見て円形を有する例を示した
が、この形状に限るものではない。例えば、図13に示
したような従来例2のような形状のレドームに対しても
本願発明を適用することができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、機械
的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するア
ンテナ装置を外部から遮断するように覆い、自己の外表
面とアンテナ装置の位相中心からビームの全走査方向に
延ばした直線とが交差するビーム照射領域を有するレド
ームと、このレドームの外表面上に複数設けられ、ビー
ム照射領域の外周端からレドームの端までをつなぐ導電
性経路を形成し、レドームの端にて接地される誘雷導体
部とを備えるので、レドームの外表面上にアンテナ装置
の放射特性に関与するビーム照射領域を定義し、このビ
ーム照射領域外に誘雷導体部を形成することから、誘雷
特性を最大限維持しながらアンテナ装置の放射特性の劣
化を大幅に低減することができる効果がある。
【0066】この発明の誘雷装置によれば、機械的若し
くは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ
装置を外部から遮断するように覆い、自己の外表面にア
ンテナ装置の放射開口を投影してなる開口対応領域を有
するレドームと、このレドームの外表面上に複数設けら
れ、開口対応領域の外周端からレドームの端までをつな
ぐ導電性経路を形成し、レドームの端にて接地される誘
雷導体部とを備えるので、レドームの外表面上にアンテ
ナ装置の放射特性に関与する開口対応領域を定義し、こ
の開口対応領域外に誘雷導体部を形成することから、誘
雷特性を最大限維持しながらアンテナ装置の放射特性の
劣化を大幅に低減することができる効果がある。
【0067】この発明の誘雷装置によれば、レドームの
外表面上におけるビーム照射領域若しくは開口対応領域
の外周端を環状に囲む誘雷導体部を備えるので、アンテ
ナ装置の放射特性に与える影響を小さくするとともに、
誘雷特性を最大にすることができる効果がある。
【0068】この発明の誘雷装置によれば、接地された
端部とは反対側の端部を開放端とし、アンテナ装置が放
射する電波に共振する共振長から1/4波長異なる長さ
を有する導体線から誘雷導体部が構成されるので、アン
テナ装置の放射特性に対する影響がより少ない誘雷装置
を提供することができる効果がある。
【0069】また、誘雷導体部が1本の導体線で構成さ
れ、他の誘雷導体部と接続する部分がないため、使用す
る誘雷導体部の合計長さを短く済ますことができ、誘雷
装置の低コスト化を図ることができる効果がある。
【0070】この発明の誘雷装置によれば、アンテナ装
置が放射する電波の1/2波長より短い長さで幅が異な
る複数の導体線を連結させて誘雷導体部が構成されるの
で、上記段落0069と同様の効果を奏する。
【0071】この発明の誘雷装置によれば、アンテナ装
置が放射する電波の1/2波長より短い長さで先端開放
した導体線を枝状に付加して誘雷導体部が構成されるの
で、上記段落0069と同様の効果を奏する。
【0072】この発明の誘雷装置によれば、導電性プラ
スチックから誘雷導体部が構成されるので、アンテナ装
置から放射された電波によって誘起される電流を低減す
ることができ、これによる散乱波の発生を抑制すること
ができる効果がある。
【0073】この発明の誘雷装置の誘雷導体部の配置方
法によれば、機械的若しくは電気的に放射した電波のビ
ームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するように
覆うレドームと、このレドームの外表面上に設けた誘雷
導体部とを備えた誘雷装置の誘雷導体部の配置方法にお
いて、レドームの外表面にアンテナ装置の放射開口を投
影してなる開口対応領域と、レドームの外表面とアンテ
ナ装置の位相中心からビームの全走査方向に延ばした直
線とが交差するビーム照射領域とを、レドームの外表面
上に定義し、開口対応領域若しくはビーム照射領域に、
ビーム照射領域若しくは開口対応領域が含まれるとき、
開口対応領域若しくはビーム照射領域の外周端からレド
ームの端までをつなぐ導電性経路を形成するように複数
の誘雷導体部を配置して、各誘雷導体部をレドームの端
にて接地するので、アンテナ装置ビーム走査範囲や、レ
ドームの内壁とアンテナ装置との距離を考慮して、適当
な構成を選択することから、アンテナ装置に対する汎用
性を向上させた誘雷装置を提供することができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による誘雷装置を示
す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図である。
【図2】 複数のヘリカル素子からなるフェーズドアレ
ーアンテナの上部に導体線を張り巡らして構成された誘
雷装置の簡易モデルを示す図である。
【図3】 図2の導体線上に流れる電流の導体線長l
に対する位相分布を示すグラフ図である。
【図4】 図2の導体線上に流れる電流の導体線長l
に対する振幅分布を示すグラフ図である。
【図5】 図2の導体線上に流れる電流の導体線長l
に対する振幅分布を示すグラフ図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による誘雷装置を示
す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による誘雷装置の上
面図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による誘雷装置の上
面図である。
【図9】 この発明の実施の形態5による誘雷装置を示
す図であり、(a)は上面図で、(b)は誘雷導体の形
状を示す平面図である。
【図10】 この発明の実施の形態6による誘雷装置の
上面図である。
【図11】 この発明の実施の形態7による誘雷装置の
上面図である。
【図12】 従来の誘雷装置を装着した航空機の機首部
分を示す図である。
【図13】 従来のアンテナシステムのレドームを示す
図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
2 レドーム、4 アンテナ装置、5 直交座標系、6
ビーム走査の広角限界、7 ビーム照射領域、8,8
a,8b,8c,8d,8e,16 誘雷導体(誘雷導
体部)、9 フェーズドアレーアンテナ(アンテナ装
置)、10 ヘリカル素子、11 ビーム、12 導体
線、13a,13b 導体線、14 接地点、15 開
口対応領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴田 潤 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 福井 貴人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小西 善彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 辻 剛史 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Fターム(参考) 5G067 DA31 5J046 AA13 AB12 AB13 KA01 RA00 RA05 RA18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械的若しくは電気的に放射した電波の
    ビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するよう
    に覆い、自己の外表面と上記アンテナ装置の位相中心か
    ら上記ビームの全走査方向に延ばした直線とが交差する
    ビーム照射領域を有するレドームと、 このレドームの外表面上に複数設けられ、上記ビーム照
    射領域の外周端から上記レドームの端までをつなぐ導電
    性経路を形成し、上記レドームの端にて接地される誘雷
    導体部とを備えた誘雷装置。
  2. 【請求項2】 機械的若しくは電気的に放射した電波の
    ビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するよう
    に覆い、自己の外表面に上記アンテナ装置の放射開口を
    投影してなる開口対応領域を有するレドームと、 このレドームの外表面上に複数設けられ、上記開口対応
    領域の外周端から上記レドームの端までをつなぐ導電性
    経路を形成し、上記レドームの端にて接地される誘雷導
    体部とを備えた誘雷装置。
  3. 【請求項3】 レドームの外表面上におけるビーム照射
    領域若しくは開口対応領域の外周端を環状に囲む誘雷導
    体部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の誘雷装置。
  4. 【請求項4】 誘雷導体部は、接地された端部とは反対
    側の端部を開放端とし、アンテナ装置が放射する電波に
    共振する共振長から1/4波長異なる長さを有する導体
    線からなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の誘雷装置。
  5. 【請求項5】 誘雷導体部は、アンテナ装置が放射する
    電波の1/2波長より短い長さで幅が異なる複数の導体
    線を連結させてなることを特徴とする請求項1から請求
    項4のうちのいずれか1項記載の誘雷装置。
  6. 【請求項6】 誘雷導体部は、アンテナ装置が放射する
    電波の1/2波長より短い長さで先端開放した導体線を
    枝状に付加してなることを特徴とする請求項1から請求
    項4のうちのいずれか1項記載の誘雷装置。
  7. 【請求項7】 誘雷導体部は、導電性プラスチックから
    なることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのい
    ずれか1項記載の誘雷装置。
  8. 【請求項8】 機械的若しくは電気的に放射した電波の
    ビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するよう
    に覆うレドームと、このレドームの外表面上に設けた誘
    雷導体部とを備えた誘雷装置の誘雷導体部の配置方法に
    おいて、 上記レドームの外表面にアンテナ装置の放射開口を投影
    してなる開口対応領域と、上記レドームの外表面と上記
    アンテナ装置の位相中心から上記ビームの全走査方向に
    延ばした直線とが交差するビーム照射領域とを、上記レ
    ドームの外表面上に定義し、 上記開口対応領域若しくは上記ビーム照射領域に、上記
    ビーム照射領域若しくは上記開口対応領域が含まれると
    き、上記開口対応領域若しくは上記ビーム照射領域の外
    周端から上記レドームの端までをつなぐ導電性経路を形
    成するように複数の誘雷導体部を配置して、上記各誘雷
    導体部を上記レドームの端にて接地することを特徴とす
    る誘雷装置の誘雷導体部の配置方法。
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