JP2002016401A - 高周波スイッチ回路 - Google Patents

高周波スイッチ回路

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JP2002016401A
JP2002016401A JP2000197394A JP2000197394A JP2002016401A JP 2002016401 A JP2002016401 A JP 2002016401A JP 2000197394 A JP2000197394 A JP 2000197394A JP 2000197394 A JP2000197394 A JP 2000197394A JP 2002016401 A JP2002016401 A JP 2002016401A
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transmission
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frequency
circuit
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Takeshi Hasegawa
健 長谷川
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、送信動作時に、この高調波ノイズ
成分がアンテナなどに導出することがない高周波スイッ
チ回路を提供する。 【解決手段】送信端子3(6)とダイプレクサ30との
間に接続されるダイオード17(27)と、受信端子2
(5)と前記ダイプレクサ30との間に接続されるスト
リップライン13(23)と、該ストリップライン13
(23)の受信端子側とグランド電位との間に接続され
るダイオード14(24)と具備した第1及び第2のス
イッチ回路を有する高周波スイッチ回路において、前記
第2のダイオード14のカソード側に、第2の送信信号
の中心的な周波数fTx2を共振周波数とするLC並列共
振回路Rを配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デュアルバンド対
応携帯電話端末用の送受信制御を行う高周波スイッチ回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波スイッチ回路は、2つの異
なる送受信周波数帯域(2つの通信方式)に対応の携帯
電話機等において、アンテナと送信回路との接続、受信
回路とアンテナとの切り換える回路として用いられる。
【0003】一般に、デュアルバンド対応の高周波スイ
ッチ回路図は、アンテナ端子にダイプレクサを接続し、
このダイプレクサに第1のスイッチング回路(例えば、
高い周波数帯域の通信方式に対応し、この周波数帯の送
受信信号を切り換える)と、第2のスイッチング回路
(例えば、低い周波数帯域の通信方式に対応し、この周
波数帯の送受信信号を切り換える)とが接続され、さら
に、各スイッチ回路に夫々送信回路、受信回路が接続さ
れて構成されていた。
【0004】具体的な回路構成を図3に示す。尚、例と
して、高い周波数帯側の通信方式をDCS方式(受信周
波数帯(1805〜1880MHz)の中心的な周波数
Rx 1、送信周波数帯(1710〜1785MHz)の
中心的な周波数fTx1)、低い周波数帯側の通信方式を
GSM方式(受信周波数帯(925〜960MHz)の
中心的な周波数fRx2、送信周波数帯(880〜915
MHz)の中心的な周波数fTx2)を用いて説明する。
【0005】図において、ダイプレクサ60は、ハイパ
スフィルタ機能61とローパスフィルタ機能62とから
成り、3つの端子を有している。即ち、ハイパスフィル
タ機能61側の第1の端子は、コンデンサ42を介して
第1のスイッチ回路側に接続されている。ローパスフィ
ルタ機能62側の第2の端子は、コンデンサ52を介し
て第2のスイッチ回路側に接続されている。また、第3
の端子は、アンテナ端子62を介してアンテナに接続さ
れている。
【0006】即ち、第1のスイッチング回路はDCS方
式における送受信の切り換え制御を行い、第2のスイッ
チング回路はGSM方式における送受信の切り換え制御
を行う。
【0007】第1のスイッチング回路において、アンテ
ナ側は、ダイプレクサ60のハイパスフィルタ機能61
側に接続するとともに、受信回路に接続する第1の受信
端子72、送信回路に接続する第1の送信端子73を有
し、さらに、第1の送受信信号を切り換えるための第1
の制御端子74を有している。
【0008】また、第2のスイッチング回路も、第1の
スイッチング回路同様に、アンテナ側は、ダイプレクサ
のローパスフィルタ機能62側に接続するとともに、受
信回路に接続する第2の受信端子75、送信回路に接続
する第2の送信端子76を有し、さらに、第2の送受信
信号を切り換えるための第2の制御端子77を有してい
る。
【0009】第1のスイッチング回路側において、ダイ
プレクサ60と第1の受信端子72の間には、ダイプレ
クサ側からコンデンサ42、第1のストリップライン4
3、コンデンサ45に配置されている。
【0010】また、第1のストリップライン43の受信
端子側は、グランド電位との間に第2のダイオード44
が配置されている。この第2のダイオード44のアーノ
ド側が第1のストリップライン43に接続され、カソー
ド側がグランドに接続されている。
【0011】また、第1のストリップライン43の線路
長は、第1の送信信号の周波数帯の中心的な周波数f
Tx1の波長に対して、1/4の長さに設定されている。
【0012】また、ダイプレクサ60のハイパスフィル
タ機能61と第1の送信端子73との間には、送信端子
側から、コンデンサ46、第1のダイオード47が配置
されている。尚、第1のダイオード47のアノードは、
受信端子側に接続されており、カソード側は、第1のス
トリップライン43及びコンデンサ42に接続されてい
る。
【0013】また、第1のダイオード47のアノード側
には、コイル48、抵抗49を介して制御端子74が接
続されている。
【0014】また、第2のスイッチング回路において
も、同様の回路構成であり、第2の受信端子75、第2
の送信端子76、第2の制御端子77を有している。そ
して、第2のスイッチング回路の受信回路側には、コン
デンサ52を介して、第2のストリップライン53、コ
ンデンサ55が配置されており、さらに、第2のストリ
ップライン53の受信端子側には、第4のダイオード5
4が配置されている。また、送信回路側は、第2の送信
端子側からコンデンサ56、第3のダイオード57が配
置されている。そして、第3のダイオード57の受信端
子側であるアノード側には、コイル58、抵抗59を介
して第2の制御端子が配置されている。
【0015】この第2のストリップライン53の線路長
は、第2の送信信号の周波数帯の中心的な周波数fTx2
の波長に対して、1/4の長さに設定されている。
【0016】ここで、コンデンサ42、45、46は、
第1のダイオード47、第2のダイオード44に流れる
バイアス電流(第1の制御端子74から供給される)
が、ダイプレクサ60およびダイプレクサ60の一部を
介してグランドに、または第1のスイッチング回路の外
に流れ出すことを防止するためのカップリングコンデン
サである。また、コンデンサ52、55、56は、第3
のダイオード57、第4のダイオード54に流れるバイ
アス電流(第2の制御端子77から供給される)が、ダ
イプレクサ60およびダイプレクサ60の一部を介して
グランドに、または第2のスイッチング回路の外に流れ
出すことを防止するためのカップリングコンデンサであ
る。
【0017】例えば、第1のスイッチング回路、即ち、
DCS通信方式の制御において、送信動作時には、第1
の制御端子74に、第1のダイオード47、第2のダイ
オード44をONにするバイアス電圧(制御信号)を供
給する。
【0018】これより、第1のダイオード47がON状
態となり、第1の送信端子73の送信信号は、コンデン
サ46、第1のダイオード47、コンデンサ42、ダイ
プレクサ60(ハイパスフィルタ機能61)を介して、
アンテナ端子71に伝送されることになる。
【0019】この時、送信側において、第1のストリッ
プライン43が線路長は、第1の送信信号の周波数帯の
中心的な周波数fTx1の波長に対して、1/4の長さに
設定されていること、その第1のストリップライン43
の一端がON状態の第2のダイオード44を介して接地
されていることから、第1のストリップライン43は、
第1の送信信号に対してショートスタブとして動作し、
第1の送信信号が第1の受信端子72に導入されること
は一切ない。
【0020】また、受信動作時において、第1の制御端
子74に、第1のダイオード47、第2のダイオード4
4をOFFにするバイアス電圧(例えば「0」やlow
状態の電圧)を供給する。
【0021】これより、第1のダイオード47、第2の
ダイオード44がOFF状態となる。これより、アンテ
ナ端子71、ダイプレクサ60のハイパスフィルタ機能
61を介して、第1のスイッチング回路に供給された第
1の受信信号は、第1の送信端子73に伝送されること
が一切ない。また、第1のストリップライン43が単な
る伝送路として作用するため、この第1の受信信号は、
支障なく第1の受信端子72に伝送されることになる。
【0022】また、第2のスイッチング回路側、即ちG
SM通信方式の処理においても、第1のスイッチング回
路と同様、第2の制御端子77に供給する制御信号によ
って、送受信の切り換えが可能となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の高周波
スッチ回路において、特に、第2の送信信号を送信すべ
く、第1の送信動作をさせた時に種々の問題があった。
【0024】即ち、送信動作時においては、送信回路の
出力段に高周波パワーアンプによって、相当大きな電
力、例えば3W程度に増幅されている。したがって、第
2の送信端子76に供給された第2の送信信号は、ダイ
プレクサ60を対してアンテナ端子71に供給されるも
のの、ダイプレクサ60のハイパスフィルタ機能61で
充分に抑制されず、その一部が第1のスイッチング回路
側にもれてしまう。
【0025】この時、第1のスイッチング回路は、第1
の制御端子より、第1のダイオード47、第2のダイオ
ード44がOFF状態となっているため、この漏れた第
2の送信信号は第1のダイオード47に遮断される。ま
た、ストリップライン43に流れた第2の送信信号は、
第2のダイオード44に加わることになる。この第2の
ダイオード44は、直流的にはOFFであるが、交流的
に半波整流され、その結果、第2のダイオード44が見
かけ上ON状態で動作してしまう。この第2のダイオー
ド44で歪みが発生し、高調波ノイズ(特に2倍のf
Tx1)が発生する。そして、この高調波ノイズ成分が、
ダイプレクサ60のハイパスフィルタ機能61を介して
アンテナ端子71に導出されてしまう。
【0026】本発明は、上述の問題点に鑑みて案出され
たものであり、その目的は、第2の送信信号をアンテナ
に供給すべく、送信動作させた際に、この高調波ノイズ
成分がアンテナなどに導出することがない、安定した動
作が可能な高周波スイッチ回路を提供するものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明では、第1の送信
端子とダイプレクサとの間に接続される第1のダイオー
ドと、第1の受信端子と前記ダイプレクサとの間に接続
される第1のストリップラインと、該第1の伝送線の受
信端子側とグランド電位との間に接続される第2のダイ
オードと、第2の送信端子と前記ダイプレクサとの間に
接続される第3のダイオードと、第2の受信端子と前記
ダイプレクサとの間に接続される第2の伝送ストリップ
ラインと、該第2のストリップラインの受信端子側とグ
ランド電位との間に接続される第4のダイオードと、第
1及び第2のダイオードのON/OFFを制御するバイ
アス信号が供給される第1、第2の制御端子とを備え高
周波スイッチ回路において、前記第1の送信端子に供給
される第1の送信信号及び第1の受信端子に現れる第1
の受信信号の中心的な周波数が、前記第2の送信端子に
供給される第2の送信信号及び前記第2の受信端子に現
れる第2の受信信号の中心的な周波数よりも高く、且つ
前記第2のダイオードのカソード側に、前記第2の送信
信号の中心的な周波数を共振周波数とするLC並列共振
回路を配置したことを特徴とする高周波スイッチ回路で
ある。
【作用】本発明では、第2のダイオードのカソード側
に、第2の送信信号の中心的な周波数fTx2を共振周波
数とするLC並列共振回路を配置している。
【0028】従って、OFF状態の第2のダイオード
に、第2の送信信号が印加されても、第2の送信信号に
対して、第2のダイオード及びLC共振回路とを合わせ
たインスーダンスが大きくなり、ダイオードに係る電圧
を小さくすることができる。その結果、第2のダイオー
ドを安定したOFF状態を維持できる。即ち、第2のダ
イオードで発生する歪みを有効に抑えることができ、結
果としてアンテナ端子より出ていく高調波ノイズ成分を
有効に抑えることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の高周波スイッチ回
路を図面に基づいて説明する。
【0030】図1は、本発明の高周波スイッチ回路の回
路図を示すものである。説明の例として、例として、デ
ュアルモードにおてい、高い周波数帯側の通信方式をD
CS方式(受信周波数帯(1805〜1880MHz)
の中心的な周波数fRx1、送信周波数帯(1710〜1
785MHz)の中心的な周波数fTx1)、低い周波数
帯側の通信方式をGSM方式(受信周波数帯(925〜
960MHz)の中心的な周波数fRx2、送信周波数帯
(880〜915MHz)の中心的な周波数fT x2)を
用いて説明する。
【0031】図において、高周波スイッチ回路は、ダイ
プレクサ30と該ダイプレクサ30に接続する第1のス
イッチ回路(DCS方式に対応)と、同じくダイプレク
サ30に接続する第2のスイッチ回路(GSM方式に対
応)とから構成されている。
【0032】ダイプレクサ30は、例えば、少なくとも
DCS方式の送受信信号を通過させ得るハイパスフィル
タ機能31(カットオフ周波数が960〜1710MH
zの任意の値)と、少なくともGSM方式の送受信信号
を通過させ得るローパスフィルタ機能32(カットオフ
周波数が960〜1710MHzの任意の値)とからな
り、3つの端子を有している。即ち、ハイパスフィルタ
機能31側の第1の端子は、コンデンサ12を介してD
CS方式の送受信切り換え制御を行う第1のスイッチ回
路側に接続されている。ローパスフィルタ機能32側の
第2の端子は、コンデンサ22を介してGSM方式の送
受信切り換え制御を行う第2のスイッチ回路側に接続さ
れている。また、第3の端子は、アンテナ端子1を介し
てアンテナに接続されている。
【0033】DCS方式の送受信切り換えを行う第1の
スイッチング回路は、ダイプレクサ30のハイパスフィ
ルタ機能61側に接続するとともに、受信回路に接続す
る第1の受信端子2、送信回路に接続する第1の送信端
子3を有し、さらに、第1の送受信信号を切り換えるた
めの第1の制御端子4を有している。
【0034】同様に、GSM方式の送受信切り換えを行
う第2のスイッチング回路は、ダイプレクサ30のロー
パスフィルタ機能32側に接続するとともに、受信回路
に接続する第2の受信端子5、送信回路に接続する第2
の送信端子6を有し、さらに、第2の送受信信号を切り
換えるための第2の制御端子7を有している。
【0035】また、第1のスイッチング回路側におい
て、ダイプレクサ30と第1の受信端子2の間には、ダ
イプレクサ30側より、コンデンサ12、第1のストリ
ップライン13、コンデンサ15に配置されている。
【0036】また、第1のストリップライン13の受信
端子側は、グランド電位との間に第2のダイオード14
が配置されている。この第2のダイオード14のアーノ
ド側は第1のストリップライン13に接続され、カソー
ド側とグランドとの間にコンデンサ8、コイル9からな
るLC並列共振回路Rが配置されている。このLC並列
共振回路Rは、第2送信信号、即ち、GSM方式の送信
信号の周波数帯(880〜915MHz)の中心的な周
波数fTx2(例えば900MHz)を共振周波数になる
ように設定されている。
【0037】また、第1のストリップライン13の線路
長は、第1の送信信号であるDCS方式の送信信号の周
波数帯(1710〜1785MHz)の中心的な周波数
Tx 1(例えば1745MHz)の波長に対して、1/
4の長さに設定されている。
【0038】また、ダイプレクサ30のハイパスフィル
タ機能31と第1の送信端子3との間には、送信端子側
からコンデンサ16、第1のダイオード17が配置され
ている。尚、第1のダイオード17のアノードは、受信
端子側に接続されており、カソード側は、第1のストリ
ップライン13及びコンデンサ12に接続されている。
また、第1のダイオード17のアノード側には、コイル
18、抵抗19を介して制御端子4が接続されている。
【0039】また、第2のスイッチング回路において
も、同様の回路構成であり、第2の受信端子5、第2の
送信端子6、第2の制御端子7を有している。そして、
第2のスイッチング回路の受信回路側には、コンデンサ
22を介して、第2のストリップライン23、コンデン
サ25が配置されている。さらに、第2のストリップラ
イン23の受信端子側には、第4のダイオード24が配
置されている。また、送信回路側は、第2の送信端子側
からコンデンサ26、第3のダイオード27が配置され
ている。そして、第3のダイオード27の受信端子側で
あるアノード側には、コイル28、抵抗29を介して第
2の制御端子7が配置されている。
【0040】この第2のストリップライン23の線路長
は、第2の送信信号であるGSM方式の送信信号の周波
数帯(880〜915MHz)の中心的な周波数fTx2
(例えば900MHz)の波長に対して、1/4の長さ
に設定されている。
【0041】ここで、コンデンサ12、15、16は、
第1のダイオード17、第2のダイオード14に流れる
バイアス電流(第2の制御端子4から供給される)が、
ダイプレクサ30およびダイプレクサ30の一部を介し
てグランドに、または第1のスイッチング回路の外に流
れ出すことを防止するためのカップリングコンデンサで
ある。また、コンデンサ22、25、26は、第3のダ
イオード27、第4のダイオード24に流れるバイアス
電流(第2の制御端子7から供給される)が、ダイプレ
クサ30およびダイプレクサ30の一部を介してグラン
ドに、または第2のスイッチング回路の外に流れ出すこ
とを防止するためのカップリングコンデンサである。
【0042】例えば、第1のスイッチング回路、即ち、
DCS通信方式の制御において、送信動作時には、第1
の制御端子4に、第1のダイオード17、第2のダイオ
ード14をONにするバイアス電圧(制御信号)を供給
する。
【0043】これより、第1のダイオード17がON状
態となり、第1の送信端子3のDCS方式の送信信号
は、コンデンサ16、第1のダイオード17、コンデン
サ12、ダイプレクサ30(ハイパスフィルタ機能3
1)を介して、アンテナ端子1に伝送されることにな
る。
【0044】この時、送信側において、第1のストリッ
プライン13の線路長は、DCS方式の送信信号の中心
的な周波数fTx1の波長に対して、1/4の長さに設定
されていること、その第1のストリップライン13の一
端がON状態の第2のダイオード14を介して接地され
ていることから、第1のストリップライン13がこの送
信信号に対してショートスタブとして動作し、第1の受
信端子2に導入されることは一切ない。
【0045】また、受信動作時において、第1の制御端
子4に、第1のダイオード17、第2のダイオード14
をOFFにするバイアス電圧(例えば「0」やlow状
態の電圧)を供給する。
【0046】これより、第1のダイオード17、第2の
ダイオード14がOFF状態となる。これより、アンテ
ナ端子1、ダイプレクサ30のハイパスフィルタ機能3
1を介して、第1のスイッチング回路にDCS方式の受
信信号が供給される。そして、第1の受信端子3の前に
配置した第1のダイオード17はOFF状態であるた
め、DCS方式の受信信号は、第1の送信端子3に伝送
されることが一切ない。また、第1のストリップライン
13が単なる伝送路として作用するため、この受信信号
は、支障なく第1の受信端子2に伝送されることにな
る。
【0047】また、第2のスイッチング回路側、即ちG
SM通信方式の処理においても、DCS方式の送受信の
切り換え制御と同様、第2の制御端子7に供給する制御
信号によって、送受信の切り換えが可能となる。
【0048】ここで、第2のスイッチング回路側、即ち
GSM通信方式の送信動作時において、送信信号は送信
回路のバワーアンプによって例えば3W程度の出力でも
って、第2の送信端子6に与えられる。
【0049】そして、上述したように、この送信信号
は、コンデンサ26、第3のダイオード27、コンデン
サ22を介してダイプレクサ30に供給され、ローパス
フィルタ機能32を介してアンテナ端子1に導出され
る。しかし、この大出力の受信信号は、ダイプレクサ3
0のハイパスフィルタ機能31側からDCS方式の送受
信切り換え制御を行う第1のスイッチ回路側に漏れ信号
(GSM方針の送信信号の中心的な周波数fTx2を有し
ている)として伝送される。
【0050】そして、第2のスイッチ回路側の送信動作
であるため、通常、第1の制御端子4は第1のダイオー
ド17、第2のダイオード17をOFF状態とする制御
信号が供給されている(制御電圧が「0」またはLOW
状態)。
【0051】ところが、第1のストリップライン13を
介して、第2のダイオード17に漏れ信号が供給されて
も、この漏れ信号が半波整流で見かけ上ON状態として
動作しようとしても、第2のダイオード17のカソード
側には、第1の送信信号の中心的な周波数fTx2を共振
周波数に設定されたLC並列共振教回路Rが配置されて
いる。このため、この並列共振回路において、共振周波
数(第1の送信信号の中心的な周波数fTx2)に対して
インピーダンスが概略無限大に作用する。
【0052】従って、第2のダイオード17のカソード
では、インピーダンスが無限大となるため、実質的に第
2のダイオード14に印加される電位を無視することが
でき、第2のダイオード14の誤動作による歪みが発生
することがない。
【0053】このことにより、従来のように、第1のス
イッチング回路側に漏れた第2の送信信号及び第2のダ
イオードのご動作によって発生していた歪み(高調波ノ
イズ成分)の発生を有効に抑えることができる。
【0054】結局、GSM方式による送信動作時、仮
に、DCS方式の送受信を制御するスイッチング回路側
に、その送信信号の漏れが発生しても、高調波ノイズが
発生せず、この高調波がハイパスフィルタ機能31のダ
イプレクサ30を対してアンテナ端子1から漏れること
が一切なくなる。
【0055】これにより、外部に不要なノイズを発する
ことがない安定した動作の高周波スイッチ回路となる。
【0056】本発明は、LC並列共振回路Rにおいて、
コンデンサ8を、例えば4pFに固定し、また、コイル
9のインダクタンスを4〜10nHに変化させて、LC
並列共振回路Rのインピーダンスを変化させた。そし
て、その時のアンテナ端子1に導出される周波数fTx2
=900MHzの送信信号のレベルと、この信号の2倍
の高調波成分の信号レベルとの差を測定した。この結果
を図2に示す。図2より、コイル9のインダクタンスL
=5.2〜8.2nHの時に、この送信信号と高調波ノ
イズ成分の信号のレベル差を、例えば、使用上の良品規
格である70dBc以上とすることができる。特に5.
6nHのときに最大値78dBcを確保できる。
【0057】すなわち、この時、fTx2=900MHz
においてコンデンサ8とコイル9で形成される並列共振
回路のインピーダンスが最大となり、このことにより第
2のダイオード14の両端にかかる電圧が最小となるた
めに発生する歪みを最小限に抑えることができる。
【0058】上述の図2では、コンデンサ8を4pFに
固定し、コイル9を変化させているが、コンデンサ8は
任意の値として、2倍の高調波ノイズ成分を充分に抑圧
するコイル9のインダクタンスを求めればよい。
【0059】尚、上述の実施例では、DCS方式とGS
M方式とを用いたデュアルモードタイプに対応した高周
波スイッチ回路を例にして説明したが、DCS方式、G
SM方式の組み合わせ以外、同一通信エリアで使用され
る2つの通信方式の組み合わせに全て適用できる。すな
わち、高い周波数帯側の送受信信号を処理する第1のス
イッチ回路側の第2のダイオードのカソードに、低い周
波数帯側の送信信号の中心的な周波数を共振周波数とす
るLC並列共振回路を配置することである。
【0060】尚、低い周波数帯側の送受信信号を処理す
る第2のスイッチ回路側の第2のダイオードのカソード
に、高い周波数帯側の送信信号の中心的な周波数を共振
周波数とするLC並列共振回路を配置したところで、第
2のスイッチ回路は、アンテナ端子との間でローパスフ
ィルタ機能32が存在するため、仮に第2のダイオード
でひずみが発生したとしても、その高調波成分は、アン
テナ端子1から漏れることはない。
【0061】
【発明の効果】以上のように、第1のスイッチング回路
の受信回路側の第2のダイオードのカソード側に、第2
のスイッチング回路の第2の送信信号の周波数でインピ
ーダンスが最大となるような並列共振回路を設けている
ため、第2のダイオードで発生する歪みを抑え、すなわ
ちアンテナ端子から出ていく高調波ノイズを有効に抑え
ることができる。
【0062】これにより、他の高周波機器、回路になど
に悪影響を与えることがない、安定した高周波スイッチ
回路となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波スイッチ回路の回路構成を示す
回路図である。
【図2】本発明に用いる並列共振回路の特性(特にコイ
ルのインダクタンス値)と歪みの関係を示す特性図であ
る。
【図3】従来の高周波スイッチ回路の構成を示す回路図
である。
【符号の説明】
1・・アンテナ端子 2・・第1の受信端子 3・・第1の送信端子 4・・第1の制御端子 5・・第2の受信端子 6・・第2の送信端子 7・・第2の制御端子 12、22、15、25、16、26・・コンデンサ 17・・第1のダイオード 14・・第2のダイオード 27・・第3のダイオード 24・・第4のダイオード 13・・第1のストリップライン 23・・第2のストリップライン R・・LC並列共振回路 8・・コンデンサ 9・・コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の送信端子とダイプレクサとの間に接
    続される第1のダイオードと、 第1の受信端子と前記ダイプレクサとの間に接続される
    第1のストリップラインと、該第1のストリップライン
    の受信端子側とグランド電位との間に接続される第2の
    ダイオードと、 第2の送信端子と前記ダイプレクサとの間に接続される
    第3のダイオードと、 第2の受信端子と前記ダイプレクサとの間に接続される
    第2のストリップラインと、該第2のストリップライン
    の受信端子側とグランド電位との間に接続される第4の
    ダイオードと、 第1及び第2のダイオードのON/OFFを制御するバ
    イアス信号が供給される第1、第2の制御端子とを具備
    した高周波スイッチ回路において、 前記第1の送信端子に供給される第1の送信信号及び第
    1の受信端子に現れる第1の受信信号の中心的な周波数
    が、前記第2の送信端子に供給される第2の送信信号及
    び前記第2の受信端子に現れる第2の受信信号の中心的
    な周波数よりも高く、且つ前記第2のダイオードのカソ
    ード側に、前記第2の送信信号の中心的な周波数を共振
    周波数とするLC並列共振回路を配置したことを特徴と
    する高周波スイッチ回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030022041A (ko) * 2001-09-06 2003-03-15 알프스 덴키 가부시키가이샤 안테나 전환회로의 설치구조
US7239853B2 (en) 2002-12-06 2007-07-03 Tdk Corporation Antenna switching circuit

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KR20030022041A (ko) * 2001-09-06 2003-03-15 알프스 덴키 가부시키가이샤 안테나 전환회로의 설치구조
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