JP2002015051A - 組織適合性検索システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 求人者が、多数の求職者の中からその組織に
能力、性格などが最も適合する求職者を選択することが
でき、一方、求職者も多数の求人者の中から、その個人
の能力、性格に最も適合する求人者を選択することがで
きるようにすること。 【解決手段】 求人者情報端末機１又は求職者情報端末
機２からネットワーク４によって繋がれたサーバ３にア
クセスし、サーバ３のデータベース部１３から適合求人
者情報又は適合求職者情報を抽出して、求人者情報端末
機１又は求職者情報端末機２の表示部６、９に、例え
ば、適合度算出手段によって算出された適合度の高いも
のから降順にその結果を表示させることにより、求職者
又は求人者が、求める能力、性格に適した求人者又は求
職者の情報を容易に閲覧することを可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、人材の採用、人
事異動の際に個人の能力を客観的かつ正確に判断して、
組織に向けては必要とする人材の採用、的確な人事異動
を行うための指標となる情報を提供し、求職者、人事異
動対象者に向けては自己の能力を発揮できる組織を選別
することができる情報を提供する、組織適合性検索シス
テムに関する。

【０００２】なお、この発明では、人材の採用、人事異
動を行う組織側を単に求人者、また、求職者及び人事異
動対象者側を単に求職者と呼ぶこととする。

【０００３】

【従来の技術】従来、求人情報の配信を行う情報センタ
などにおいて、蓄積されている求人情報の中から所望の
求人企業を検索する方式としては、蓄積されている求人
情報に「所在地」や「業種」、「職種」などの検索用イ
ンデックスを付与しておき、検索者（求職者）が検索キ
ーとして「所在地」や「業種」、「職種」などを入力ま
たは選択して所望の求人情報を検索するという方法が一
般的である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法には以下の問題点がある。

【０００５】まず、求職者としては求人企業がどのよう
な能力を求めているのか具体的に把握することができ
ず、自己の性格、能力が求人企業と馴染むのかも判断で
きない。

【０００６】また、求人企業としても同様で、求職者が
どのような能力をもっているのか具体的に把握できず、
求職者の性格、能力が要求を満たしているのかは、面談
をもってしても容易に判断することができない。

【０００７】そこで、この発明の課題は、求人者が、多
数の求職者の中からその組織に能力、性格などが最も適
合する求職者を選択することができ、一方、求職者も多
数の求人者の中から、その個人の能力、性格に最も適合
する求人者を選択することができるようにすることにあ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、求人者が必要とする能力、組
織の性格などの求人情報を入力する求人者情報入力手段
と、求職者の能力、性格などの求職情報を入力する求職
者情報入力手段と、求人者情報入力手段によって入力さ
れた求人情報、求職者情報入力手段によって入力された
求職情報に基づいて、求人者と求職者の適合度を算出す
る適合度算出手段と、算出された適合求人者情報並びに
適合求職者情報をデータベース部に格納する格納手段
と、データベース部から適合求人者情報並びに適合求職
者情報を検索して抽出する検索抽出手段と、検索抽出手
段によって抽出された適合求人者情報並びに適合求職者
情報を表示する手段とからなる組織適合性検索システム
により、求人者が、多数の求職者の中からその組織に能
力、性格などが最も適合する求職者を選択することがで
き、一方、求職者も多数の求人者の中から、その個人の
能力、性格に最も適合する求人者を選択することができ
るようにしたのである。

【０００９】上記組織適合性検索システムの機器構成
は、求人者情報端末機と、求職者情報端末機と、サーバ
とからなり、サーバに、求人者情報端末機又は求職者情
報端末機との間でデータの送受信を行う通信制御部と、
求人者情報端末機から入力された求人者が必要とする能
力、組織の性格などの求人情報並びに求職者情報端末機
から入力された求職者の能力、性格などの求職情報に基
づき求人者と求職者の適合度を算出し、算出された適合
求人者情報並びに適合求職者情報をデータベース部に格
納し、求人者情報端末機又は求職者情報端末機からの要
求に応じてデータベース部から適合求人者情報又は適合
求職者情報を検索し、求人者情報端末機又は求職者情報
端末機に抽出結果を出力するデータベース管理部とを備
え、求人者情報端末機と求職者情報端末機に、サーバに
データの送受信を行う通信制御部と、出力されたデータ
を表示する表示部とを備えている。

【００１０】例えば、求人者、求職者が、求人者情報端
末機又は求職者情報端末機の表示部の表示画面を見なが
ら、質問形式で表示される内容に答えていくと、その内
容が求人情報、求職者情報としてサーバに送られ、その
求人情報、求職者情報がデータベース部に蓄積される。
そして、求人者情報端末機又は求職者情報端末機からの
要求に応じて、例えば、適合度算出手段によって算出さ
れた適合度の高いものから降順に、データベース部から
適合求人者情報又は適合求職者情報を抽出して、求人者
情報端末機又は求職者情報端末機の表示部にその結果を
表示させることにより、求職者は自己の能力に適した求
人者の情報を容易に閲覧し、選択することが可能とな
り、求人者は要求する能力、性格に適合した求職者の情
報を容易に閲覧し、選択することが可能となる。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は、この発明に係る組織適合
性検索システムの一形態を示すハードウエア構成図であ
る。

【００１２】この組織適合性検索システムは、求人者情
報端末機１と、求職者情報端末機２と、サーバ３と、そ
れぞれを繋ぐネットワーク４で少なくとも構成されてい
る。

【００１３】求人者情報端末機１は、キーボードやマウ
スなどによって入出力制御を行う入力部５と、入出力デ
ータのモニタに用いる表示部６と、通信回線などのネッ
トワーク４を介してサーバ３との間で通信制御を行う通
信制御部７を備え、例えば、企業の人事部、職業紹介施
設に設置される。

【００１４】求職者情報端末機２は、キーボードやマウ
スなどによって入出力制御を行う入力部８と、入出力デ
ータのモニタに用いる表示部９と、通信回線などのネッ
トワーク４を介してサーバ３との間で通信制御を行う通
信制御部１０を備え、例えば、個人、大学の就職課、職
業紹介施設に設置される。

【００１５】サーバ３は、通信回線などのネットワーク
４を介して求人者情報端末機１及び求職者情報端末機２
との間で通信制御を行う通信制御部１１と、求人者情報
及び求職者情報が格納されているハードディスクなどの
記憶媒体からなるデータベース部１２と、求人者情報端
末機１及び求職者情報端末機２から入力されるデータに
基づきデータ―ベースを管理するデータベース管理部１
３とからなる。

【００１６】データベース管理部１３は、中央演算装置
を備えており、プログラムファイルから適当なプログラ
ムを選択し、データベース部に格納された、求人者情報
端末機から入力された求人者が必要とする能力、組織の
性格などの求人情報並びに求職者情報端末機から入力さ
れた求職者の能力、性格などの求職情報に基づき求人者
と求職者の適合度を算出し、算出された適合求人者情報
並びに適合求職者情報をデータベース部に格納し、求人
者情報端末機又は求職者情報端末機からの要求に応じて
データベース部から適合求人者情報又は適合求職者情報
を検索し、求人者情報端末機又は求職者情報端末機に抽
出結果を出力するようになっている。

【００１７】図２は、求人者情報端末機１の表示部６に
表示される求人情報入力画面の例を示している。

【００１８】この求人情報入力画面には、求人者が求職
者に望む能力を入力する欄があり、この欄に求職者に望
む能力を、最高値を１００とし、重要性の低いものほど
小さな値を重要性の高いものに高い値をそれぞれ入力す
るようにしている。

【００１９】図３は、求人者情報端末機１の表示部６に
表示される求人者の能力、性格を特定するための情報入
力画面の例を示している。

【００２０】この入力画面上において、求人者がどのよ
うな能力、性格であるかを特定するため、様々な質問を
用意し、質問に該当するかを入力するようにしている。

【００２１】例えば、求人者の能力重視度がどの程度な
のかなど、１項目を特定するために複数の質問を用意し
ている。１項目の最高値を１００とし、４つの質問で求
人者の能力重視度を特定する場合、質問の重要性に応じ
て４０、３０、２０、１０など、合計が１００になる値
を設定し、該当した質問の値を合計して求人者の当該項
目の値を特定するようにしている。各項目の値も同様の
方法で特定していき、全ての項目から求人者の各項目の
適合値を特定している。

【００２２】求人者情報端末機１の求人情報の入力項目
の全てについて入力が終わると、求人者情報端末機１か
らサーバ３にデータが送信され、サーバ３のデータベー
ス管理部１３でインデックスの付与などをおこない、デ
ータベース部１２に求人データが格納される。

【００２３】図４は、求職者情報端末機２の表示部９に
表示される求職者の能力、性格を特定するための情報入
力画面の例を示している。この入力画面では、求職者が
希望を入力し、さらに能力、性格を特定するための質問
への回答を入力するようにしている。この能力、性格を
特定するための質問に関しては、求人者情報端末機１の
求人情報の入力項目と同様に、「能力」「性格」を特定
するための質問内容を表示し、該当した質問の値を合計
して求職者の各項目の適合値を特定している。

【００２４】求職者情報端末機２の求職情報の項目全て
について、入力が終わると、求職者情報端末機２からサ
ーバ３にデータが送信され、サーバ３のデータベース管
理部１３でインデックスの付与などをおこない、データ
ベース部１２に求職者データが格納される。

【００２５】サーバ３のデータベース管理部１３では、
求人者情報端末機１又は求職者情報端末機２からの要求
に応じて、例えば、求職者情報端末機２から求職者が入
力した希望する「地域」、「職種」などを検索キーとし
て検索を開始すると、データベース部１２を検索し、適
合度算出手段によって算出された適合度の高いものから
降順に、データベース部１２から適合求人者情報を抽出
して、求職者情報端末機２の表示部９にその結果を、ネ
ットワーク４を介して表示させるようになっている。

【００２６】図５は、上記の検索の結果、求職者情報端
末機２の表示部９に表示される適合求人情報の出力画面
の例を示しており、適合度の総合値の大きい順に表示さ
れている。

【００２７】一方、求人者情報端末機１から求める人材
の条件、「年齢」、「職種」などを検索キーとして検索
を開始すると、サーバ３のデータベース管理部１３で
は、データベース部１２を検索し、適合度算出手段によ
って算出された適合度の高いものから降順に、データベ
ース部１２から適合求職者情報を抽出して、求人者情報
端末機１の表示部６にその結果を、ネットワーク４を介
して表示させるようになっている。

【００２８】図６は、上記の検索の結果、求人者情報端
末機１の表示部６に表示される適合求職情報の出力画面
の例を示しており、適合度の総合値の大きい順に表示さ
れている。

【００２９】適合度の算出プログラムは、例えば、求人
者の要求値を求職者の能力が満たしているか、求人者の
性格と求職者の性格が適合するか、能力と性格の両面か
ら組まれている。

【００３０】まず、求人者の要求値を求職者の能力が満
たしているかは、例えば、次のようにして行われ、その
結果は、表１のようになる。

【００３１】

【表１】

【００３２】表１の具体的な算出方法は、次の通りであ
る。

【００３３】満足度は、“（求職者の）能力値”÷
“（求人者の）要求値”で求める。即ち、求職者の能力
が求人者の要求を何％満たしているかを算出する。

【００３４】重要性は、“（求人者の）要求値”÷“要
求値合計” で求める。即ち、求人者が各能力をどの程度
重要視しているかを算出する。

【００３５】適合度は、“満足度”ד重要性” で求
める。

【００３６】次いで、求人者の満足度に各能力に対して
の重要性を加味して適合性を算出する。

【００３７】上記表１の“重要性” を例にすると、求
人者は 「行動力」 を最重要視しており 「合理性」 に
対する重要性は高くない。「行動力」 の要求値 ９０
に対し、求職者の能力が ４５ であった場合、「満足
度」 は５０％ となるが、重要性を加味すると 「適合
性」 は１４．１％ となり、１４．１％ の減少とな
る。しかし、重要性の高くない 「合理性」 において要
求値１０ に対し、求職者の能力が５ であった場合、
「満足度」 は同じく ５０％ となるが 「適合性」 は
１．６％ と、１．６％ の減少にとどまる。従って、上
記の算出方法を用いれば重要性の高いものほど適合性へ
の影響が強く、より求人者の要求に適した求職者の選択
が可能になる。

【００３８】そして、各項目の “適合度” を合算し
“能力の適合度” とする。

【００３９】次に、求人者の性格と求職者の性格が適合
するかは、例えば、次のようにして行われ、その結果
は、表２のようになる。

【００４０】

【表２】

【００４１】表２の具体的な算出方法は、次の通りであ
る。

【００４２】最大値は、求人者（の特性値）” と “求
職者（の特性値）”の 各項目を比較し、大きな方の値
である。

【００４３】乖離度は、“求人者（の特性値）”−“求
職者（の特性値）” で求める。これにより、求人者の
特性（性格）と求職者の特性（性格）がどの程度乖離し
ているかが算出される。この場合、乖離値の算出結果に
マイナスの値は使用せず絶対値を用いることとする。

【００４４】適合度は、（“最大値”−“乖離度”）÷
“最大値” で求める。これにより、求人者、求職者双
方の特性（性格）がどの程度適合しているかが算出さ
れ、各項目の “適合度” の平均を求め “性格の適合
度” とする。

【００４５】この後、 適合性の総合値を次のようにし
て算出する。本来であれば １００％ が望ましい性格の
適合度から求職者の ”性格の適合度”（上記の例では
５６．９％）を減算して ”乖離率” を求める（４３．
１％）。

【００４６】次いで（上記の例では８５．９％）から
”性格の乖離率”（４３．１％）を減算して ”適合性
の総合値”（４２．８％）とする。

【００４７】

【発明の効果】この発明によれば、以上のように、求人
者情報端末機又は求職者情報端末機からの要求に応じ
て、例えば、適合度算出手段によって算出された適合度
の高いものから降順に、データベース部から適合求人者
情報又は適合求職者情報を抽出して、求人者情報端末機
又は求職者情報端末機の表示部にその結果を表示させる
ことができるので、求職者は自己の能力に適した求人者
の情報を容易に閲覧し、選択することが可能となり、求
人者は要求する能力、性格に適合した求職者の情報を容
易に閲覧し、選択することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る組織適合性検索システムの構成
の一例を示す線図

【図２】求人者情報端末機の求人情報入力画面の一例を
示す図

【図３】求人者情報端末機の求人情報入力画面の一例を
示す図

【図４】求職者情報端末機の求職情報入力画面の一例を
示す図

【図５】求職者情報端末機の求人情報出力画面の一例を
示す図

【図６】求人者情報端末機の求職情報出力画面の一例を
示す図

【符号の説明】

１ 求人者情報端末機 ２ 求職者情報端末機 ３ サーバ ４ ネットワーク ５ 入力部 ６ 表示部 ７ 通信制御部 ８ 入力部 ９ 表示部 １０ 通信制御部 １１ 通信制御部 １２ データベース部 １３ データベース管理部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 求人者が必要とする能力、組織の性格な
   どの求人情報を入力する求人者情報入力手段と、求職者
   の能力、性格などの求職情報を入力する求職者情報入力
   手段と、求人者情報入力手段によって入力された求人情
   報、求職者情報入力手段によって入力された求職情報に
   基づいて、求人者と求職者の適合度を算出する適合度算
   出手段と、算出された適合求人者情報並びに適合求職者
   情報をデータベース部に格納する格納手段と、データベ
   ース部から適合求人者情報並びに適合求職者情報を検索
   して抽出する検索抽出手段と、検索抽出手段によって抽
   出された適合求人者情報並びに適合求職者情報を表示す
   る表示手段とからなる組織適合性検索システム。
2. 【請求項２】 抽出した適合求職者情報、適合求人者情
   報を、適合度が高い順に、表示手段によって表示する請
   求項１記載の組織適合性検索システム。
3. 【請求項３】 求人者情報端末機と、求職者情報端末機
   と、求人者情報端末機又は求職者情報端末機との間でデ
   ータの送受信を行う通信制御部を備え、求人者情報端末
   機から入力された求人者が必要とする能力、組織の性格
   などの求人情報並びに求職者情報端末機から入力された
   求職者の能力、性格などの求職情報に基づき求人者と求
   職者の適合度を算出し、算出された適合求人者情報並び
   に適合求職者情報をデータベース部に格納し、求人者情
   報端末機又は求職者情報端末機からの要求に応じてデー
   タベース部から適合求人者情報又は適合求職者情報を検
   索し、求人者情報端末機又は求職者情報端末機に抽出結
   果を出力するデータベース管理部を備えるサーバとから
   なり、求人者情報端末機と求職者情報端末機に、サーバ
   にデータの送受信を行う通信制御部と、出力されたデー
   タを表示する表示部とを備える組織適合性検索装置。
4. 【請求項４】 上記求人者情報端末機並びに求職者情報
   端末機と、サーバとの間のデータの送受信を、通信回線
   を介して行う請求項３記載の組織適合性検索装置。
5. 【請求項５】 適合求職者情報、適合求人者情報を、適
   合度が高い順に、求人者情報端末機又は求職者情報端末
   機の表示部に表示させる請求項３又は４記載の組織適合
   性検索装置。