JP2002014095A - 血液検査データ解析及び表示システム並びに方法 - Google Patents

血液検査データ解析及び表示システム並びに方法

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JP2002014095A
JP2002014095A JP2000199231A JP2000199231A JP2002014095A JP 2002014095 A JP2002014095 A JP 2002014095A JP 2000199231 A JP2000199231 A JP 2000199231A JP 2000199231 A JP2000199231 A JP 2000199231A JP 2002014095 A JP2002014095 A JP 2002014095A
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Toshiaki Kumazawa
俊明 熊澤
Takao Suzuki
隆夫 鈴木
Mitsuharu Itabashi
光春 板橋
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 血液検査で測定される複数の濃度の測定値か
ら、症状を的確に把握し、必要な治療方針を立てていく
ことを容易にする、血液検査データ解析の支援システム
を提供する。 【解決手段】 入力手段と、記憶手段と、処理手段と、
表示手段を具備するコンピューターシステムで、記憶手
段には、各人の識別文字と、各人の血中1,25(OH)2ビタ
ミンD濃度、血中副甲状腺ホルモン濃度及び補正血中カ
ルシウム濃度が記憶され、処理手段は、記憶された血中
1,25(OH)2ビタミンD濃度、血中副甲状腺ホルモン濃度
及び補正血中カルシウム濃度を取得して、これらの各濃
度を、正常値範囲内に含まれているか否かの情報を出力
する手段と、一覧表に表示して出力する手段とを含む。
さらに、記憶された前記濃度から必要な2種類の濃度を
取得して、結果を前記一覧表に出力する手段とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、血液検査データ解析及び表示シ
ステム並びにそれを用いた血液検査データ解析及び表示
方法に関する。本発明は、とりわけ腎臓透析患者の症状
の把握を容易にすると共に、異常が発生している場合に
はどのような処置を講じればよいかを医師に的確に提供
するのに有用である。
【従来の技術】
【0002】腎臓透析を受けている慢性腎炎患者の治療
において、血液中の1,25(OH)2ビタミンD(以下、「V
D」又は単に「D」ということがある)濃度、副甲状腺
ホルモン(以下、「PTH」ということがある)濃度及び
血中補正カルシウム濃度の3種類の濃度、さらにはこれ
らにリン濃度を加えた4種類の濃度を正常範囲内に維持
することが重要である。これらは相互に影響しあい、正
常な状態では、ホメオスタシスにより正常にバランスが
保たれている。しかし、これらのバランスが崩れた場合
には、二次性副甲状腺機能亢進症、線維性骨炎、異所性
石灰化による動脈硬化や心不全、高カルシウム血症等の
種々の症状が発生し得、心不全により患者が死に至る場
合もある。
【0003】一般的に、慢性腎不全患者は、高リン血
漿、二次性副甲状腺機能亢進症、低Ca血症、活性型VD
の低下の症状を起こしている場合が多い。これらの濃度
を正常範囲内にするために、カルシウム製剤の投与、活
性VD製剤の投与、透析液中のCaイオンの調整等が行わ
れている。しかしながら、これらの濃度は相互に影響し
合っているので、薬剤投与により1つの濃度を正常値の
範囲内に是正すると、それが原因となって他の1又は2
以上の濃度が正常値範囲から逸脱してしまうことが少な
くない。例えば、炭酸カルシウムを投与することにより
高リン血症が是正されることが知られているが、過剰投
与により高カルシウム血症が引き起こされる場合があ
る。また、線維性骨炎を発生させる二次性副甲状腺機能
亢進症を是正するために、炭酸カルシウム、カルシウム
製剤又はビタミン製剤を投与することが知られている
が、これらを過剰投与すると副甲状腺機能低下症となり
無形成骨が引き起こされることがあること知られてい
る。また、VDを投与すると、VD濃度が高くなるが、
同時にカルシウム濃度及びPTH濃度が高くなる場合が多
い。さらには、患者の体質等の個人差もあり、どの薬剤
をどれだけ投与すればどのようになるかということを確
定的に予測することもできない。例えば、炭酸カルシウ
ムを投与することにより一般的にリン濃度が低下する
が、患者によってはリン濃度がほとんど低下せずにカル
シウム濃度の上昇のみを引き起こす場合もある。このよ
うな場合には、異所性石灰化が高度となり、血中リン濃
度(mg/dl)と血中カルシウム濃度(mg/dl)の積が70以上
になると循環器不全が引き起こされる。また、炭酸カル
シウムと透析液中イオン化カルシウムを投与することに
より、リンは是正されるが、カルシウム濃度が低くな
り、PTH濃度が高くなり、VD濃度が低くなって二次性
副甲状腺亢進症や線維性骨炎が引き起こされる場合もあ
る。また、炭酸カルシウムと透析液中イオン化カルシウ
ムとビタミンD製剤とを投与することにより、カルシウ
ム濃度が高くなり、副甲状腺機能が低下する場合もあ
る。
【0004】以上のように、上記した3種類又は4種類
の物質の血中濃度は、相互に影響し合っており、薬剤投
与により1つの濃度を正常値の範囲内に是正すると、そ
れが原因となって他の1又は2以上の濃度が正常値範囲
から逸脱してしまうことがしばしば生じ、しかも、患者
の個人差により、患者毎に薬剤投与に対する応答が異な
るので、上記した3種類又は4種類の物質の血中濃度を
継続的に監視し、厳密に制御していかなければならな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】血液検査は、臨床検査
センターや病院の臨床検査部門で行われ、そのデータが
医師に伝えられるが、現状では、各患者について、上記
した各血中濃度の測定値が一覧表の形で医師に示されて
いるだけである。しかも、一人の医師が管理している患
者の数は多く、臨床検査センター等から来た各濃度の測
定値のみを見て、必要な治療方針を立てていくという煩
雑な作業を一人の医師がデータを見落とすことなく間違
いなく行っていくというのは容易なことではない。経験
が浅い医師の場合にはなおさらである。
【0006】従って、本発明の目的は、上記各濃度の測
定値から、症状を的確に把握し、必要な治療方針を立て
ていくという煩雑な作業を解消し、一人の医師が多数の
患者を受け持っている場合や、医師の経験が浅い場合で
あっても、的確に症状を把握して必要な治療方針を立て
ていくことを容易にする、血液検査データ解析の支援シ
ステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、鋭意研
究の結果、上記各濃度が正常値範囲から逸脱している場
合が一目でわかるようにすると共に、上記各濃度のうち
の2種類を各座標軸に取り、各データを該座標上にプロ
ットして示すと共に、このプロットされた点をマウスポ
インターで指すと座標軸にとった濃度以外の濃度と患者
の識別文字が表示されるようにすることにより、各患者
の症状の把握を迅速、簡便に行うことができ、それによ
って一人の医師が多数の患者を受け持っている場合や、
医師の経験が浅い場合であっても、的確に症状を把握し
て必要な治療方針を立てていくことが容易になることを
見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、入力手段と、該入力
手段から入力された情報及びその処理結果を記憶する記
憶手段と、前記入力手段から入力された情報に基づいて
処理を行う処理手段と、該処理手段から出力される情報
を表示する表示手段を少なくとも具備するコンピュータ
ーシステムであって、前記記憶手段には、各人の識別文
字と、各人の血中1,25(OH)2ビタミンD濃度、血中副甲
状腺ホルモン濃度及び補正血中カルシウム濃度が記憶さ
れ、前記処理手段は、記憶された血中1,25(OH) 2ビタミ
ンD濃度、血中副甲状腺ホルモン濃度及び補正血中カル
シウム濃度を取得して、これらの各濃度を、別途記憶さ
れているこれら各濃度の正常値範囲と比較し、正常値範
囲内に含まれているか否かの情報を出力する手段と、各
人の識別文字、血中1,25(OH)2ビタミンD濃度、血中副
甲状腺ホルモン濃度及び補正血中カルシウム濃度並びに
これらの各濃度が前記正常値範囲内に入っているか否か
の情報を一覧表に表示して出力する手段と、記憶された
前記濃度から必要な2種類の濃度を取得して、(1)補正
血中カルシウム濃度が正常値範囲の上限以下又は未満
で、かつ、血中副甲状腺ホルモン濃度が正常値範囲の上
限を超えているか否か、(2)補正血中カルシウム濃度が
正常値範囲の下限未満で、かつ、血中副甲状腺ホルモン
濃度が正常値範囲の下限未満であるか否か、(3)補正血
中カルシウム濃度が正常値範囲の上限を超えており、か
つ、血中副甲状腺ホルモン濃度が正常値範囲の下限未満
であるか否か、(4)補正血中カルシウム濃度が正常値範
囲の上限を超えており、かつ、血中1,25(OH)2ビタミン
D濃度が正常値範囲の下限未満であるか否か、(5)補正
血中カルシウム濃度が正常値範囲の上限を超えており、
かつ、血中1,25(OH)2ビタミンD濃度が正常値範囲の上
限を超えているか否か、(6)血中副甲状腺ホルモン濃度
が正常値範囲の下限未満であり、かつ、血中1,25(OH) 2
ビタミンD濃度が正常値範囲の上限を超えているか否
か、(7)補正血中カルシウム濃度が正常値範囲の下限未
満であり、かつ、血中1,25(OH)2ビタミンD濃度が正常
値範囲の下限未満であるか否か、及び(8)血中副甲状腺
ホルモン濃度が正常値範囲の上限を超えており、かつ、
血中1,25(OH)2ビタミンD濃度が正常値範囲の下限未満
か否か、のうちの少なくとも1種を判断して結果を前記
一覧表に出力する手段とを具備する、血液検査データ解
析及び表示システムを提供する。また、本発明は、入力
手段と、該入力手段から入力された情報及びその処理結
果を記憶する記憶手段と、前記入力手段から入力された
情報に基づいて処理を行う処理手段と、該処理手段から
出力される情報を表示する表示手段を少なくとも具備す
るコンピューターシステムであって、前記記憶手段に
は、各人の識別文字と、各人の血中1,25(OH)2ビタミン
D濃度、血中副甲状腺ホルモン濃度及び補正血中カルシ
ウム濃度が記憶され、前記処理手段は、記憶された血中
1,25(OH)2ビタミンD濃度、血中副甲状腺ホルモン濃度
及び補正血中カルシウム濃度を取得して、これら3種類
の濃度のうちの2種類の一方を横軸に取り、他方を縦軸
に取った、合計3種類の各座標上に、各人の濃度をプロ
ットしたグラフを作成して出力する手段と、プロットさ
れた点をマウスポインターで指すと、座標軸に取った2
種類の濃度以外の濃度と各人の識別文字を表示する手段
とを具備する、血液検査データ解析及び表示システムを
提供する。さらにまた、本発明は、上記本発明のシステ
ムを用いて行う血液検査データ解析及び表示方法を提供
する。
【0009】
【発明の実施の形態】本願発明のシステムは、キーボー
ドのような入力手段と、CRTや液晶ディスプレイのよ
うな表示手段と、中央処理装置(CPU)のような処理手段
と、ランダムアクセスメモリ(RAM)のような記憶手段と
を具備する通常のパソコン上で、ソフトウェアにより実
現可能である。
【0010】本願発明のシステムを用いた本願発明の方
法では、各人の識別文字並びに各人の血中VD濃度、血
中PTH濃度、補正血中カルシウム濃度がキーボードのよ
うな入力手段から入力される。これらの血中濃度は、透
析患者の血液検査において従来から測定されているもの
であり、各血中濃度は常法により測定することができ
る。また、各人の識別文字は、例えば、各人の氏名、識
別番号若しくは識別記号、年齢、性別等であり、これら
のうちの任意の1又は2以上のものを組み合わせて入力
することができる。通常、識別文字には、氏名を含めて
おくことが便利である。入力された識別文字及び各濃度
は、RAMのような記憶手段に記憶される。さらに、ハー
ドディスクのような外部記憶装置にも記憶させることが
好ましい。
【0011】なお、補正血中カルシウム濃度を入力手段
から入力してもよいが、入力手段からは血中VD濃度、
血中PTH濃度、血中カルシウム濃度と血中アルブミン濃
度を入力して記憶手段に記憶し、次いで、記憶された血
中カルシウム濃度及び血中アルブミン濃度がCPUのよう
な処理手段により取得され、 (補正血中カルシウム濃度)=(血中カルシウム濃度)
+4.0−(血中アルブミン濃度) の式により補正血中カルシウム濃度を算出してもよい。
本願発明の方法では、入力された血中VD濃度及び血中
PTH濃度並びに入力又は算出された補正血中カルシウム
濃度の合計3種類の濃度(解析パラメーター)について
各種の処理が行われる。
【0012】一方、システムには、これら3種類の濃度
の正常値(「基準値」と言うこともある)範囲が別途記
憶されている。これらの正常値範囲は、通常、外部記憶
装置に記憶されており、必要な時にRAMに呼び出されて
処理されることが好ましいが、使用時に入力してRAMに
記憶させることも可能である。各濃度の正常値範囲は、
特に限定されないが、通常、血中VD濃度の正常値範囲
としては10〜15 pg/ml、血中PTH濃度の正常値範囲とし
ては180〜360 pg/ml、補正Ca濃度の正常値範囲として
は、8.4〜11.0 mg/dlとすることができる。なお、これ
らの正常値範囲は、上記したこれらの範囲に限定される
ものではなく、各ユーザー(医師や臨床検査センター
等)が任意に設定することが可能である。
【0013】次いで、処理手段により上記3種類の各濃
度が、前記各正常値範囲に入っているか否かが比較さ
れ、正常値範囲内に含まれているか否かの情報が各濃度
について出力される。これは、例えば、後述する一覧表
の中の各濃度を表示するセルの背景の色を異ならしめる
ことにより行うことができるが、これに限定されるもの
ではない。例えば、各濃度が正常値内に入っているか否
かを示す列を一覧表中に設けて表示することもできる。
なお、各濃度について、正常値範囲に入っている場合、
下回る場合、上回る場合の3種類の場合を区別して表示
してもよい。
【0014】処理手段により、前記記憶手段に記憶され
ている各人の識別文字、血中VD濃度、血中PTH濃度及
び補正血中Ca濃度並びにこれらの各濃度が前記正常値範
囲内に入っているか否かの情報が一覧表に表示して出力
される。なお、各濃度について、正常値範囲に入ってい
ない患者のみを抽出して表示できるようになっているこ
とが好ましい。
【0015】処理手段により、記憶された前記3種類の
濃度から必要な2種類の濃度を取得して、(1)補正血中
カルシウム濃度が正常値範囲の上限未満で、かつ、血中
副甲状腺ホルモン濃度が正常値範囲の上限を超えている
か否か、(2)補正血中カルシウム濃度が正常値範囲の下
限未満で、かつ、血中副甲状腺ホルモン濃度が正常値範
囲の下限未満であるか否か、(3)補正血中カルシウム濃
度が正常値範囲の上限を超えており、かつ、血中副甲状
腺ホルモン濃度が正常値範囲の下限未満であるか否か、
(4)補正血中カルシウム濃度が正常値範囲の上限を超え
ており、かつ、血中VD濃度が正常値範囲の下限未満で
あるか否か、(5)補正血中カルシウム濃度が正常値範囲
の上限を超えており、かつ、血中VD濃度が正常値範囲
の上限を超えているか否か、(6)血中副甲状腺ホルモン
濃度が正常値範囲の下限未満であり、かつ、血中VD濃
度が正常値範囲の上限を超えているか否か、(7)補正血
中カルシウム濃度が正常値範囲の下限未満であり、か
つ、血中VD濃度が正常値範囲の下限未満であるか否
か、及び(8)血中副甲状腺ホルモン濃度が正常値範囲の
上限を超えており、かつ、血中VD濃度が正常値範囲の
下限未満か否か、のうちの少なくとも1種を判断して結
果を前記一覧表に出力する。好ましくはこれら(1)〜(8)
の全てについて判断し、一覧表に出力する。これは、例
えば、上記(1)〜(8)の判断の結果を示す列をそれぞれ設
け、(1)の状態が起きている場合(異常)には「1」、
起きていない場合には「0」を表示させるようにするこ
とで達成することができる。さらに、注意を喚起するた
めに、「1」が表示されるセルの背景の色を着色するこ
とが好ましい。
【0016】上記(1)の状態が起きている場合、すなわ
ち、補正血中カルシウム濃度が正常値範囲の上限未満
で、かつ、血中副甲状腺ホルモン濃度が正常値範囲の上
限を超えている場合には、二次性副甲状腺機能亢進症が
起きている可能性が高いと考えられる。(2)の状態が起
きている場合には、副甲状腺機能低下症が起きている可
能性が高いと考えられる。(3)の状態が起きている場合
には、Ca又はVDの過剰投与の可能性が高いと考えられ
る。(4)の状態が起きている場合には、Caの過剰投与の
可能性が高いと考えられる。(5)の状態が起きている場
合には、VDの過剰投与の可能性が高いと考えられる。
(6)の状態が起きている場合には、VDの過剰投与の可
能性が高いと考えられる。(7)の状態が起きている場合
には、VDの吸収障害が起きているか又はVDの投与不
足の可能性が高いと考えられる。(8)の状態が起きてい
る場合には、VDの吸収障害が起きているか又はVDの
投与不足の可能性が高いと考えられる。
【0017】従って、上記(1)〜(8)を判断してその結果
を一覧表に表示することにより、多数の患者の状態を見
落とすことなく簡便、的確に知ることができる。また、
各判断結果について、異常が起きている患者のデータの
みを抽出することができることが好ましい。
【0018】さらに、処理手段により、3種類の濃度の
うちの2種類の一方を横軸に取り、他方を縦軸に取っ
た、合計3種類の各座標上に、各人の濃度をプロットし
たグラフが作成され出力されることが好ましい。さら
に、プロットされた点をマウスポインターで指すと、座
標軸に取った2種類の濃度以外のもう1つの濃度と各人
の識別文字が表示されることが好ましい。この場合、上
記(1)〜(8)が起きている場合を示す領域を線で囲んで示
すことが好ましく、さらには、その線で囲まれた領域の
中に症状名及び/又は原因を文字で表示することが好ま
しい。
【0019】上記した本願発明の方法の処理の流れをブ
ロック図で示すと図1のようになる。このようなシステ
ム及び方法は、通常のパソコンにインストールされた、
例えばマイクロソフト社のエクセル(商品名)のような
表計算ソフトを、該ソフトの使用説明書に記載された方
法に基づいてカスタマイズすることにより実現すること
ができる。カスタマイズの具体的な方法は、下記実施例
に詳述されている。なお、パソコンのOSは市販のWindow
s(商品名)やMacintosh(商品名)等いずれのOSでもよ
い。
【0020】本願発明のさらに好ましい態様では、上記
したシステム及び方法に加え、血中無機リン濃度がさら
に入力される。入力された血中無機リン濃度は、上記し
た他の3種類の濃度と同様に処理される。なお、血中無
機リン濃度の正常値範囲としては、特に限定されない
が、通常2.4〜4.3 mg/dl程度である。血中無機リン濃度
及び該濃度が正常値範囲に入っているか否かの情報は、
一覧表に表示される。また、異所性石灰化による動脈硬
化や心不全を防止するためには、血中無機リン濃度と補
正血中Ca濃度との積が重要であるので、処理手段により
これらの積が算出され、該積が、別途記憶されている該
積の正常値範囲と比較して、該正常値範囲に入っている
か否かの情報が出力され、上記一覧表に表示されること
が好ましい。該積の正常値範囲としては、特に限定され
ないが、通常、60以下である。また、グラフは、本願
発明における合計3種類のグラフに加え、血中無機リン
濃度と補正血中Ca濃度との関係を示すグラフがさらに作
成され、合計4種類のグラフが作成される。各グラフ上
にプロットされた点をマウスポインターで指すと、各人
の識別文字と、グラフの座標軸に示されている2種類の
濃度以外の残りの2種類の濃度が表示される。また、血
中無機リン濃度と補正血中Ca濃度との関係を示すグラフ
には、これらの濃度の積が前記正常値範囲の上限となる
線を示すようにすることが好ましく、さらには、補正血
中Ca濃度の正常値範囲の領域を線で囲んで示すことが好
ましい。
【0021】本願第2の発明では、上記した本願第1の
発明における一覧表の作成及び出力が省略され、2種類
の濃度がプロットされたグラフが作成、出力され、か
つ、各グラフ上にプロットされた点をマウスポインター
で指すと、各人の識別文字と、グラフの座標軸に示され
ている2種類の濃度以外の残りの2種類の濃度が表示さ
れる。また、上記(1)〜(8)の少なくともいずれか、好ま
しくは全ての領域がグラフ上に線で囲まれて示されるこ
とが好ましい。その他の好ましい態様は、上記本願第1
の発明と同様である。
【0022】本願発明のシステムは、ハードディスクの
ような外部記憶装置を具備していることが好ましく、前
記各濃度の前記正常値範囲は該外部記憶装置に記憶さ
れ、さらに、前記入力されたデータ及び前記各手段によ
り解析され、表示されたデータが該外部記憶装置に記憶
されることが好ましい。
【0023】本願発明の方法により解析され表示された
データは、フロッピー(登録商標)ディスク等に保存し
て医師等の各ユーザーに提供することもできるし、イン
ターネットのウェブサイトでユーザーが閲覧可能な状態
にすることによりユーザーに提供することもできる。こ
の場合、臨床検査センターと契約した各医師は、血液検
査を行う臨床検査センターが提供するインターネットの
ウェブサイトにアクセスし、ユーザーIDとパスワードを
入力して自身が依頼した血液検査結果のデータを閲覧
し、そのデータをダウンロードすることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきより具体的に
説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。
【0025】実施例1 ソフトウェアの作成 CPUと、キーボードと、ディスプレイと、ハードディス
クを具備する通常のパソコンであって、OSとしてWindow
s(商品名)がインストールされ、マイクロソフト社の
表計算ソフトであるエクセル(商品名)がインストール
されたパソコンを用い、エクセル(商品名)のカスタマ
イズを次のように行った。
【0026】DATAの列に、血中VD濃度 [pg/ml]、血中
PTH濃度 [pg/ml]、血中無機リン(P)濃度[mg/dl]、補正
血中Ca濃度[mg/dl]をデータ値を入力する。各入力セ
ルには、書式ー条件付き書式が設定されており、正常値
範囲外の場合にはセルが白から変化するように設定して
ある。
【0027】VD [pg/ml]のデータを入力するセルに
は、セル値が10より小さい場合には水色、15より大
きい場合にはピンク色にセルが表示されるように設定し
た。PTH [pg/ml]のデータを入力するセルには、セル値
が180より小さい場合には水色、360より大きい場
合にはピンク色にセルが表示されるように設定した。P
[mg/dl]のデータを入力するセルには、セル値が2.4
より小さい場合には水色、4.3より大きい場合にはピ
ンク色にセルが表示されるように設定した。補正Ca[m
g/dl]のデータを入力するセルには、セル値が8.4よ
り小さい場合には水色、11より大きい場合にはピンク
色にセルが表示されるように設定した。正常値は、正常
値範囲テーブルから設定することができ、PTHの正常範
囲180-360はAF5セルおよびAF6セルから参照する。同様
にCaの正常範囲8.4-11はAG5セルおよびAG6セルから参照
する。また、1,25(OH)2D[pg/ml]の正常範囲10-15はAE5
セルおよびAE6セルから参照する。
【0028】亢進症(Ca<11,PTH>360)の列は、そのセル
に平行なCaのデータとPTHのデータを参照し、Ca<11かつ
PTH>360の場合1、そうでない場合0を表示するような
条件式が入力されている。CaのデータセルがH5、PTHの
データセルがF5、判定結果を示すセルがR5の場合にはR5
のセル内の式はIF(IF($H5<$AG$7,1,0)+IF($F5>$AF$7,1,
0)=2,1,0)となる。
【0029】低下症(Ca<8.4,PTH<180)の列は、そのセル
に平行なCaのデータとPTHのデータを参照し、Ca<8.4か
つPTH<180の場合1、そうでない場合0を表示するよう
な条件式が入力されている。CaのデータセルがH5、PTH
のデータセルがF5、判定結果を示すセルがS5の場合には
S5のセル内の式はIF(IF($H5<$AG$6,1,0)+IF($F5<$AF$6,
1,0)=2,1,0)となる。
【0030】Ca or D過剰投与(Ca>11,PTH<180)の列は、
そのセルに平行なCaのデータとPTHのデータを参照し、C
a>11かつPTH<180の場合1、そうでない場合0を表示す
るような条件式が入力されている。CaのデータセルがH
5、PTHのデータセルがF5、判定結果を示すセルがT5の場
合にはT5のセル内の式はIF(IF($H5>$AG$7,1,0)+IF($F5<
$AF$6,1,0)=2,1,0)となる。
【0031】Ca過剰(Ca>11,D<10)の列は、そのセルに平
行なCaのデータとVDのデータを参照し、Ca>11かつ1,2
5(OH)2D<10の場合1、そうでない場合0を表示するよ
うな条件式が入力されている。CaのデータセルがH5、V
DのデータセルがD5、判定結果を示すセルがU5の場合に
はU5のセル内の式はIF(IF($D5<=$AE$6,1,0)+IF($H5>$AG
$7,1,0)=2,1,0)となる。
【0032】D過剰(Ca>11,D>15)の列は、そのセルに平
行なCaのデータとVDのデータを参照し、Ca>11かつV
D>15の場合1、そうでない場合0を表示するような条
件式が入力されている。CaのデータセルがH5、VDのデ
ータセルがD5、判定結果を示すセルがV5の場合にはV5の
セル内の式はIF(IF($D5>$AE$7,1,0)+IF($H5>$AG$7,1,0)
=2,1,0)となる。
【0033】D過剰(PTH<180,D>15)の列は、そのセルに
平行なPTHのデータとVDのデータを参照し、PTH<180か
つVD>15の場合1、そうでない場合0を表示するよう
な条件式が入力されている。PTHのデータセルがF5、V
DのデータセルがD5、判定結果を示すセルがW5の場合に
はW5のセル内の式は=IF(IF($D5>$AE$7,1,0)+IF($F5<$AF
$6,1,0)=2,1,0)となる。
【0034】吸収障害あるいはD投与不足(Ca<8.4,D<10)
の列は、そのセルに平行なCaのデータとVDのデータを
参照し、Ca<8.4かつ1,25(OH)2D<10の場合1、そうでな
い場合0を表示するような条件式が入力されている。Ca
のデータセルがH5、VDのデータセルがD5、判定結果を
示すセルがY5の場合にはY5のセル内の式はIF(IF($D5<=$
AE$6,1,0)+IF($H5<$AG$6,1,0)=2,1,0)となる。
【0035】吸収障害あるいはD投与不足(PTH>360,D<1
0)の列は、そのセルに平行なPTHのデータとVDのデー
タを参照し、PTH>360かつVD<10の場合1、そうでない
場合0を表示するような条件式が入力されている。PTH
のデータセルがF5、VDのデータセルがD5、判定結果を
示すセルがZ5の場合にはZ5のセル内の式はIF(IF($D5<=$
AE$6,1,0)+IF($F5>$AF$7,1,0)=2,1,0)となる。
【0036】P x Ca >60の列は、そのセルに平行なPの
データとCaのデータを参照し、Pの値とCaの値をかけ算
した結果が60より大きな場合1、そうでない場合0を表
示するような条件式が入力されている。Pのデータセル
がG5、CaのデータセルがH5、判定結果を示すセルがAA5
の場合にはAA5セル内の式はIF(+G5*H5>60,1,0)となる。
【0037】4段目の行(A5からAA5までのセル)には、デ
ーターフィルターオートフィルタをセットし、0あるい
は1、またはそれ以外の数字を選択できるようになって
いる。したがって、R4セルの▼をクリックすると0や1
が選択できるようになり、1を選択した場合には亢進症
(Ca<11かつPTH>360)の条件を満たした行のみが表示され
るようになる。S4からAA4のセルでも同様に条件を満た
す行が表示されるようになる。したがって、この機能を
使用すれば、条件を満たすデータのみを簡単に表示させ
ることができる。本データシートは別に用意したグラフ
シート(Ca-VD相関図PTH-VD相関図Ca-PTH相関図Ca-IP相
関図)にデータをリンクさせるようにしてあり、初期の
データシートの情報や▼機能を使用した場合にもその集
計結果が反映される。
【0038】実施例2 血液検査データの解析及び表
示 本出願人の臨床検査センターで実際に測定した透析患者
の血中VD濃度、血中PTH濃度、血中無機リン濃度、補
正血中カルシウム濃度を、実施例1で作成したシステム
に入力し、処理を行った。得られた一覧表を図2〜4に
示す。なお、一覧表は1枚であるが、大きいので3図に
分割して示す。また、採取日の右側の数字は患者番号で
あり、その右側に患者の氏名の列があって患者の氏名が
記載されているが、図には患者の氏名の列を省略して示
す。また、作成されたCa-P相関図、補正Ca-VD相関図、P
TH-VD相関図及び補正Ca-PTH相関図をそれぞれ図5〜8
に示す。
【0039】図2〜4に示されるように、数値に異常の
ある患者、並びに上記(1)〜(8)及び補正血中Ca濃度と血
中無機濃度の積に異常のある患者は、一覧表のセルの背
景の色が異なるので一目でわかる。さらに、図5〜8で
は、プロットされた点をマウスポインターで指すと、患
者の氏名及び他の2種類の濃度が表示される。さらに、
図示のように、上記した(1)〜(8)の状態を表す領域が線
で囲まれてその中に症状及び/又は原因が記載されてい
るので、危険な状態にある患者を見落とすことがなく、
的確な治療を容易に行うことができる。
【0040】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、上記各
濃度のうち、異常値を示しているものが一覧表又はグラ
フから一目でわかる。また、本発明の好ましい態様で
は、各患者の危険な症状及び/又はその原因が一覧表又
はグラフから一目でわかる。従って、上記各濃度の測定
値から、症状を的確に把握し、必要な治療方針を立てて
いくという煩雑な作業を解消し、一人の医師が多数の患
者を受け持っている場合や、医師の経験が浅い場合であ
っても、的確に症状を把握して必要な治療方針を立てて
いくことが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例2で得られた、一覧表を示す図
である。
【図3】図2の続きである。
【図4】図3の続きである。
【図5】本発明の実施例2で得られた、Ca-P相関図であ
る。
【図6】本発明の実施例2で得られた、補正Ca-VD相関
図である。
【図7】本発明の実施例2で得られた、PTH-VD相関図で
ある。
【図8】本発明の実施例2で得られた、補正Ca-PTH相関
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板橋 光春 東京都八王子市小宮町51 株式会社エスア ールエル八王子ラボラトリー内 Fターム(参考) 2G045 AA01 DA56 DA57 DB04 DB07 JA01 JA04 JA06 5E501 AA25 AC17 AC35 BA03 BA05 CA01 CB02 FA44

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力手段と、該入力手段から入力された
    情報及びその処理結果を記憶する記憶手段と、前記入力
    手段から入力された情報に基づいて処理を行う処理手段
    と、該処理手段から出力される情報を表示する表示手段
    を少なくとも具備するコンピューターシステムであっ
    て、前記記憶手段には、各人の識別文字と、各人の血中
    1,25(OH)2ビタミンD濃度、血中副甲状腺ホルモン濃度
    及び補正血中カルシウム濃度が記憶され、前記処理手段
    は、記憶された血中1,25(OH)2ビタミンD濃度、血中副
    甲状腺ホルモン濃度及び補正血中カルシウム濃度を取得
    して、これらの各濃度を、別途記憶されているこれら各
    濃度の正常値範囲と比較し、正常値範囲内に含まれてい
    るか否かの情報を出力する手段と、各人の識別文字、血
    中1,25(OH)2ビタミンD濃度、血中副甲状腺ホルモン濃
    度及び補正血中カルシウム濃度並びにこれらの各濃度が
    前記正常値範囲内に入っているか否かの情報を一覧表に
    表示して出力する手段と、記憶された前記濃度から必要
    な2種類の濃度を取得して、(1)補正血中カルシウム濃
    度が正常値範囲の上限以下又は未満で、かつ、血中副甲
    状腺ホルモン濃度が正常値範囲の上限を超えているか否
    か、(2)補正血中カルシウム濃度が正常値範囲の下限未
    満で、かつ、血中副甲状腺ホルモン濃度が正常値範囲の
    下限未満であるか否か、(3)補正血中カルシウム濃度が
    正常値範囲の上限を超えており、かつ、血中副甲状腺ホ
    ルモン濃度が正常値範囲の下限未満であるか否か、(4)
    補正血中カルシウム濃度が正常値範囲の上限を超えてお
    り、かつ、血中1,25(OH)2ビタミンD濃度が正常値範囲
    の下限未満であるか否か、(5)補正血中カルシウム濃度
    が正常値範囲の上限を超えており、かつ、血中1,25(OH)
    2ビタミンD濃度が正常値範囲の上限を超えているか否
    か、(6)血中副甲状腺ホルモン濃度が正常値範囲の下限
    未満であり、かつ、血中1,25(OH)2ビタミンD濃度が正
    常値範囲の上限を超えているか否か、(7)補正血中カル
    シウム濃度が正常値範囲の下限未満であり、かつ、血中
    1,25(OH)2ビタミンD濃度が正常値範囲の下限未満であ
    るか否か、及び(8)血中副甲状腺ホルモン濃度が正常値
    範囲の上限を超えており、かつ、血中1,25(OH)2ビタミ
    ンD濃度が正常値範囲の下限未満か否か、のうちの少な
    くとも1種を判断して結果を前記一覧表に出力する手段
    とを具備する、血液検査データ解析及び表示システム。
  2. 【請求項2】 前記(1)ないし(8)のすべてを判断して結
    果を前記一覧表に出力する手段を含む請求項1記載のシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段には、前記入力手段から入
    力された血中無機リン濃度がさらに記憶され、前記処理
    手段は、記憶された該血中無機リン濃度を取得して別途
    記憶されている該濃度の正常値範囲と比較し、正常値範
    囲内に入っているか否かの情報を出力する手段と、該血
    中無機リン濃度及びこれが正常値範囲内に入っているか
    否かの情報を一覧表にして出力する手段とを具備する請
    求項1又は2記載の血液検査データ解析及び表示システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記処理手段は、血中無機リン濃度と補
    正血中カルシウム濃度を取得してこれらの積を算出する
    手段と、該積が、別途記憶されている該積の正常値範囲
    と比較して、該正常値範囲に入っているか否かの情報を
    出力する手段とをさらに含み、該情報は、前記一覧表に
    表示される請求項3記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記一覧表から、前記各濃度についての
    上記正常値範囲外となった人のデータを抽出して表示す
    る手段をさらに含む請求項1ないし4のいずれか1項に
    記載のシステム。
  6. 【請求項6】 前記(1)ないし(8)の任意のいずれかの判
    断の結果が異常である人のデータのみを抽出して表示す
    る手段をさらに含む請求項1ないし5のいずれか1項に
    記載のシステム。
  7. 【請求項7】 血中1,25(OH)2ビタミンD濃度、血中副
    甲状腺ホルモン濃度及び補正血中カルシウム濃度を取得
    して、これら3種類の濃度のうちの2種類の一方を横軸
    に取り、他方を縦軸に取った、合計3種類の各座標上
    に、各人の濃度をプロットしたグラフを作成して出力す
    る手段をさらに含む請求項1ないし6のいずれか1項に
    記載のシステム。
  8. 【請求項8】 プロットされた点をマウスポインターで
    指すと、座標軸に取った2種類の濃度以外の濃度と各人
    の識別文字を表示する手段をさらに含む請求項7記載の
    システム。
  9. 【請求項9】 前記記憶手段には、前記入力手段から入
    力された血中無機リン濃度がさらに記憶され、前記処理
    手段は、記憶された該血中無機リン濃度を取得して別途
    記憶されている該濃度の正常値範囲と比較し、正常値範
    囲内に入っているか否かの情報を出力する手段と、該血
    中無機リン濃度及びこれが正常値範囲内に入っているか
    否かの情報を一覧表にして出力する手段とを具備し、か
    つ、補正血中カルシウム濃度と血中無機リン濃度の一方
    を横軸に取り、他方を縦軸に取った座標上に、各人の濃
    度をプロットしたグラフを作成して出力する手段をさら
    に含む請求項7又は8記載のシステム。
  10. 【請求項10】 補正血中カルシウム濃度と血中無機リ
    ン濃度の積の正常値範囲の上限を表す線を引く手段をさ
    らに有する請求項9記載のシステム。
  11. 【請求項11】 補正血中カルシウム濃度と血中無機リ
    ン濃度の一方を横軸に取り、他方を縦軸に取った座標上
    に、補正血中カルシウム濃度の正常値範囲の領域を線で
    囲んで示す手段をさらに含む請求項10記載のシステ
    ム。
  12. 【請求項12】 上記3種類の各座標上に、上記(1)な
    いし(8)の少なくともいずれかを示す領域を線で囲んで
    表示する手段をさらに含む請求項7ないし11のいずれ
    か1項に記載のシステム。
  13. 【請求項13】 前記線で囲まれた領域内に、症状名及
    び/又は原因を文字で表示する手段をさらに含む請求項
    12記載のシステム。
  14. 【請求項14】 入力手段と、該入力手段から入力され
    た情報及びその処理結果を記憶する記憶手段と、前記入
    力手段から入力された情報に基づいて処理を行う処理手
    段と、該処理手段から出力される情報を表示する表示手
    段を少なくとも具備するコンピューターシステムであっ
    て、前記記憶手段には、各人の識別文字と、各人の血中
    1,25(OH)2ビタミンD濃度、血中副甲状腺ホルモン濃度
    及び補正血中カルシウム濃度が記憶され、前記処理手段
    は、記憶された血中1,25(OH)2ビタミンD濃度、血中副
    甲状腺ホルモン濃度及び補正血中カルシウム濃度を取得
    して、これら3種類の濃度のうちの2種類の一方を横軸
    に取り、他方を縦軸に取った、合計3種類の各座標上
    に、各人の濃度をプロットしたグラフを作成して出力す
    る手段と、プロットされた点をマウスポインターで指す
    と、座標軸に取った2種類の濃度以外の濃度と各人の識
    別文字を表示する手段とを具備する、血液検査データ解
    析及び表示システム。
  15. 【請求項15】 (1)補正血中カルシウム濃度が正常値
    範囲の上限以下又は未満で、かつ、血中副甲状腺ホルモ
    ン濃度が正常値範囲の上限を超えている領域、(2)補正
    血中カルシウム濃度が正常値範囲の下限未満で、かつ、
    血中副甲状腺ホルモン濃度が正常値範囲の下限未満であ
    る領域、(3)補正血中カルシウム濃度が正常値範囲の上
    限を超えており、かつ、血中副甲状腺ホルモン濃度が正
    常値範囲の下限未満である領域、(4)補正血中カルシウ
    ム濃度が正常値範囲の上限を超えており、かつ、血中1,
    25(OH)2ビタミンD濃度が正常値範囲の下限未満である
    領域、(5)補正血中カルシウム濃度が正常値範囲の上限
    を超えており、かつ、血中1,25(OH)2ビタミンD濃度が
    正常値範囲の上限を超えている領域、(6)血中副甲状腺
    ホルモン濃度が正常値範囲の下限未満であり、かつ、血
    中1,25(OH)2ビタミンD濃度が正常値範囲の上限を超え
    ている領域、(7)補正血中カルシウム濃度が正常値範囲
    の下限未満であり、かつ、血中1,25(OH)2ビタミンD濃
    度が正常値範囲の下限未満である領域、及び(8)血中副
    甲状腺ホルモン濃度が正常値範囲の上限を超えており、
    かつ、血中1,25(OH)2ビタミンD濃度が正常値範囲の下
    限未満である領域、のうちの少なくとも1種を前記3種
    類の座標の少なくともいずれかに表示する手段を具備す
    る請求項14記載のシステム。
  16. 【請求項16】 上記(1)〜(8)の全ての領域を表示する
    手段を具備する請求項15記載のシステム。
  17. 【請求項17】 前記線で囲まれた領域内に、症状名及
    び/又は原因を文字で表示する手段をさらに含む請求項
    16記載のシステム。
  18. 【請求項18】 前記記憶手段には、前記入力手段から
    入力された血中無機リン濃度がさらに記憶され、かつ、
    補正血中カルシウム濃度と血中無機リン濃度の一方を横
    軸に取り、他方を縦軸に取った座標上に、各人の濃度を
    プロットしたグラフを作成して出力する手段をさらに含
    む請求項14ないし17のいずれか1項に記載のシステ
    ム。
  19. 【請求項19】 補正血中カルシウム濃度と血中無機リ
    ン濃度がプロットされた点をマウスポインターで指す
    と、これら2種類の濃度以外の濃度と各人の識別文字を
    表示する手段とを具備する、請求項18記載のシステ
    ム。
  20. 【請求項20】 補正血中カルシウム濃度と血中無機リ
    ン濃度の一方を横軸に取り、他方を縦軸に取った座標上
    に、これらの濃度の積の正常値範囲の上限を表す線を引
    く手段をさらに有する請求項18又は19記載のシステ
    ム。
  21. 【請求項21】 補正血中カルシウム濃度と血中無機リ
    ン濃度の一方を横軸に取り、他方を縦軸に取った座標上
    に、補正血中カルシウム濃度の正常値範囲の領域を線で
    囲んで示す手段をさらに含む請求項18ないし20のい
    ずれか1項に記載のシステム。
  22. 【請求項22】 前記各人の識別文字は、氏名を含む請
    求項1ないし21のいずれか1項に記載のシステム。
  23. 【請求項23】 前記システムは、外部記憶装置を含
    み、前記各濃度の前記正常値範囲は該外部記憶装置に記
    憶され、さらに、前記入力されたデータ及び前記各手段
    により解析され、表示されたデータが該外部記憶装置に
    記憶される請求項1ないし22のいずれか1項に記載の
    システム。
  24. 【請求項24】 前記入力手段から、各人の識別文字
    と、各人の血中1,25(OH)2ビタミンD濃度、血中副甲状
    腺ホルモン濃度、血中カルシウム濃度及び血中アルブミ
    ン濃度が入力されて前記記憶手段に記憶され、前記処理
    手段は、記憶された血中カルシウム濃度及び血中アルブ
    ミン濃度を取得して補正血中カルシウム濃度を算出する
    手段をさらに含み、該算出された補正血中カルシウム濃
    度が上記補正血中カルシウム濃度として用いられる請求
    項1ないし23のいずれか1項に記載のシステム。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし24のいずれか1項に
    記載のシステムを用いて行う血液検査データ解析及び表
    示方法。
  26. 【請求項26】 透析患者の血液を解析する請求項25
    記載の方法。
  27. 【請求項27】 表示された結果を、インターネットウ
    ェブサイトでユーザーが閲覧可能な状態にすることによ
    りユーザーに提供する段階をさらに含む請求項25又は
    26記載の方法。
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