JP2002013832A - パルス管冷凍機 - Google Patents

パルス管冷凍機

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JP2002013832A
JP2002013832A JP2000194792A JP2000194792A JP2002013832A JP 2002013832 A JP2002013832 A JP 2002013832A JP 2000194792 A JP2000194792 A JP 2000194792A JP 2000194792 A JP2000194792 A JP 2000194792A JP 2002013832 A JP2002013832 A JP 2002013832A
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JP
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pulse tube
hole
working fluid
low
temperature
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Yoshinori Funatsu
義徳 船津
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルス管冷凍機において、パルス管内の作動
流体の流速分布を均一にして冷凍性能を向上すること。 【解決手段】 作動流体が低温側整流71又は高温側整
流板72に設けられた貫通孔81を通過する際に、流速
の速い作動流体が流路断面積の大きい貫通孔を通過し、
流速の遅い作動流体が流路断面積の小さい貫通孔を通過
するように各貫通孔を形成する。流速の遅い作動流体が
整流板71、72の貫通孔81を通過した後で流速が速
くなり、全体として流速が均一化される。その結果、整
流板を通過してパルス管内に流入した作動流体の流速が
均一化され、流速が不均一であることによって引き起こ
される冷凍性能の低下を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス管冷凍機に
関するものであり、特に、パルス管内の作動流体の整流
の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】パルス管冷凍機は、圧力振動発生装置
と、圧力振動発生装置に連結された蓄冷器と、低温端及
び高温端を備え低温端側で蓄冷器に連結されたパルス管
と、パルス管の高温端側に連結した位相調節機構とを具
備してなるのが一般的である。このようなパルス管冷凍
機においては、パルス管内の作動流体の流速分布が不均
一であると、パルス管内で圧力差に基づく対流が発生
し、この対流によって熱の持ち込みが行われるため冷凍
性能が低下する。このため、パルス管の低温端及び/又
は高温端に整流板を取付け、パルス管内の作動流体の流
速分布を均一にしている。
【0003】従来における整流板は、図8に示すよう
に、円板状の部材に同一径の貫通孔を複数設けたものが
使用されている。この複数の貫通孔を作動流体が通過す
るときに、作動流体の流速が平均化され、整流がなされ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パルス管冷
凍機は、その設置スペース等の制約から、必ずしも蓄冷
器、パルス管、位相調節機構が直線的に配置されるとは
限らず、場合によってはU字配管、L型配管等の曲がり
配管によってこれらを連結する場合もある。曲がり配管
によってパルス管と蓄冷器、あるいはパルス管と位相調
節機構を連結すると、曲がり配管の内部の曲がり通路の
うちの内側壁に近い側を流れる作動流体の流速は、外側
壁に近い側を流れる作動流体の流速よりも遅くなる。こ
のような流速分布は、従来の整流板によって整流して
も、十分な整流効果を得ることができない。従って、曲
がり配管によってパルス管を蓄冷器あるいは位相調節機
構と連通する構成のパルス管冷凍機においては、従来の
整流器を使用していては、パルス管内の作動ガスの流速
分布を十分に均一化することができず、依然として冷凍
性能の低下を解消することはできなかった。
【0005】故に、本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、パルス管内の作動流体の流速分布を均一
にして冷凍性能を向上することを技術的課題とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るためになされた請求項1の発明は、圧力振動発生装置
と、該圧力振動発生装置に連結された蓄冷器と、低温端
及び高温端を備え該低温端側で前記蓄冷器に連結された
パルス管と、該パルス管の高温端側に連結した位相調節
機構とを具備してなるパルス管冷凍機において、前記パ
ルス管の低温端側又は高温端側の少なくともどちらか一
方に、前記パルス管の管軸方向に沿った孔軸を有する複
数の貫通孔が設けられた整流板が取り付けられ、作動流
体は該貫通孔を通過して前記パルス管内に流入もしくは
前記パルス管内から流出され、流速の遅い作動流体が通
過する貫通孔の流路断面積は、流速の速い作動流体が通
過する貫通孔の流路断面積よりも小さくされていること
を特徴とするパルス管冷凍機とすることである。
【0007】また、請求項2の発明は、圧力振動発生装
置と、該圧力振動発生装置に連結された蓄冷器と、低温
端及び高温端を備え該低温端側で前記蓄冷器に連結され
たパルス管と、該パルス管の高温端側に連結した位相調
節機構とを具備してなるパルス管冷凍機において、前記
蓄冷器と前記パルス管とは曲がり通路で連通されている
とともに、前記パルス管の低温端側には該パルス管の管
軸方向に沿った孔軸を有する複数の貫通孔が設けられた
低温側整流板が取り付けられており、前記蓄冷器内の作
動流体は前記曲がり通路を通り、前記貫通孔を通過して
前記パルス管内に流入可能とされ、前記パルス管内の作
動流体は前記貫通孔を通過し、前記曲がり通路を通って
前記蓄冷器内へ流出可能とされ、前記曲がり通路の内側
を通る作動流体が通過する貫通孔の流路断面積は、前記
曲がり通路の外側を通る作動流体が通過する貫通孔の流
路断面積よりも小さくされていることを特徴とするパル
ス管冷凍機とすることである。
【0008】また、請求項3の発明は、圧力振動発生装
置と、該圧力振動発生装置に連結された蓄冷器と、低温
端及び高温端を備え該低温端側で前記蓄冷器に連結され
たパルス管と、該パルス管の高温端側に連結した位相調
節機構とを具備してなるパルス管冷凍機において、前記
位相調節機構と前記パルス管とは曲がり通路で連通され
ているとともに、前記パルス管の高温端側には該パルス
管の管軸方向に沿った孔軸を有する複数の貫通孔が設け
られた高温整流板が取り付けられており、前記位相調節
機構内の作動流体は曲がり通路を通り、前記貫通孔を通
過して前記パルス管内に流入可能とされ、前記パルス管
内の作動流体は前記貫通孔を通過し、前記曲がり通路を
通って前記位相調節機構内へ流出可能とされ、前記曲が
り通路の内側を通る作動流体が通過する貫通孔の流路断
面積は、前記曲がり通路の外側を通る作動流体が通過す
る貫通孔の流路断面積よりも小さくされていることを特
徴とするパルス管冷凍機とすることである。
【0009】また、請求項4の発明は、圧力振動発生装
置と、該圧力振動発生装置に連結された蓄冷器と、低温
端及び高温端を備え該低温端側で前記蓄冷器に連結され
たパルス管と、該パルス管の高温端側に連結した位相調
節機構とを具備してなるパルス管冷凍機において、前記
蓄冷器と前記パルス管とは曲がり通路で連通されている
とともに、前記パルス管の低温端側には該パルス管の管
軸方向に沿った孔軸を有する複数の貫通孔が設けられた
低温側整流板が取り付けられており、該低温側整流板の
板面上における前記孔軸に垂直な一つの線分に対して、
該一つの線分の一方端から他方端に向けて前記複数の貫
通孔の断面積が次第に大きくなるように前記各貫通孔が
形成され、前記一つの線分の一方端が前記曲がり通路の
内側線と接し、前記一つの線分の他方端が前記曲がり通
路の外側線と接するように前記低温側整流板が取り付け
られていることを特徴とするパルス管冷凍機とすること
である。
【0010】また、請求項5の発明は、圧力振動発生装
置と、該圧力振動発生装置に連結された蓄冷器と、低温
端及び高温端を備え該低温端側で前記蓄冷器に連結され
たパルス管と、該パルス管の高温端側に連結した位相調
節機構とを具備してなるパルス管冷凍機において、前記
位相調節機構と前記パルス管とは曲がり通路で連通され
ているとともに、前記パルス管の高温端側には該パルス
管の管軸方向に沿った孔軸を有する複数の貫通孔が設け
られた高温側整流板が取り付けられており、該高温側整
流板の板面上における前記孔軸に垂直な一つの線分に対
して、該一つの線分の一方端から他方端に向けて前記複
数の貫通孔の断面積が次第に大きくなるように前記各貫
通孔が形成され、前記一つの線分の一方端が前記曲がり
通路の内側線と接し、前記一つの線分の他方端が前記曲
がり通路の外側線と接するように前記高温整流板が取り
付けられていることを特徴とするパルス管冷凍機とする
ことである。
【0011】作動流体が整流板等に設けられた貫通孔等
の絞り流路を通過する場合、通過後の作動流体の流速
は、通過する貫通孔の流路断面積の影響を受ける。即
ち、流路断面積の小さい貫通孔を通過した作動流体は、
著しい流速の増加が起こるが、流路断面積の大きい貫通
孔を通過した作動流体は、それ程流速の増加が起こらな
い。本発明者はこの点に着目して発明を完成した。
【0012】請求項1の発明によれば、作動流体が整流
板に設けられた貫通孔を通過する際に、流速の速い作動
流体が流路断面積の大きい貫通孔を通過し、流速の遅い
作動流体が流路断面積の小さい貫通孔を通過するように
各貫通孔が形成される。従って、流速の遅い作動流体が
整流板の貫通孔を通過した後で流速が速くなり、全体と
して流速が均一化される。その結果、整流板を通過して
パルス管内に流入した作動流体の流速が均一化され、流
速が不均一であることによって引き起こされる冷凍性能
の低下を防止することができる。
【0013】請求項2の発明によれば、蓄冷器内の作動
流体は、曲がり通路を通り、低温側整流板に設けられた
貫通孔を通過してパルス管内に流入可能とされ、一方パ
ルス管内の作動流体は、低温側整流板の貫通孔を通過
し、曲がり通路を通って蓄冷器内へと流出可能とされて
いる。また、低温側整流板に設けられた複数の貫通孔の
うち、曲がり通路の内側を通る作動流体が通過する貫通
孔の流路断面積は、曲がり通路の外側を通る作動流体が
通過する貫通孔の流路断面積よりも小さくされている。
【0014】図4に示すように、曲がり通路を通る作動
流体のうち、その内側を通る作動流体の流速は、その外
側を通る作動流体の流速よりも遅くなる。この場合にお
いて、本発明では、曲がり通路を通る作動流体が低温側
整流板に設けられた貫通孔を通過する際に、曲がり通路
の外側を通る流速の速い作動流体が相対的に流路断面積
の大きい貫通孔を通過し、曲がり通路の内側を通る流速
の遅い作動流体が相対的に流路断面積の小さい貫通孔を
通過するように各貫通孔が形成される。従って、流速の
遅い作動流体が低温側整流板の貫通孔を通過した後で流
速が速くなり、全体として流速が均一化される。その結
果、低温側整流板を通過してパルス管内に流入した作動
流体の流速が均一化され、流速が不均一であることによ
って引き起こされる冷凍性能の低下を防止することがで
きる。
【0015】請求項3の発明によれば、位相調節機構内
の作動流体は、曲がり通路を通り、高温側整流板に設け
られた貫通孔を通過してパルス管内に流入可能とされ、
一方パルス管内の作動流体は、高温側整流板の貫通孔を
通過し、曲がり通路を通って位相調節機構内へと流出可
能とされている。また、高温側整流板に設けられた複数
の貫通孔のうち、曲がり通路の内側を通る作動流体が通
過する貫通孔の流路断面積は、曲がり通路の外側を通る
作動流体が通過する貫通孔の流路断面積よりも大きくさ
れている。このため、請求項2の発明と同様に、曲がり
通路の外側を通る流速の速い作動流体は相対的に流路断
面積の大きい貫通孔を通過し、曲がり通路の内側を通る
流速の遅い作動流体は相対的に流路断面積の小さい貫通
孔を通過する。従って、流速の遅い作動流体が整流板の
貫通孔を通過した後で流速が速くなり、全体として流速
が均一化される。その結果、整流板を通過してパルス管
内に流入した作動流体の流速が均一化され、流速が不均
一であることによって引き起こされる冷凍性能の低下を
防止することができる。
【0016】請求項4の発明によれば、低温側整流板に
設けられた複数の貫通孔は、該低温側整流板の板面上に
一つの線分を定義したとき、この線分の一方端から他方
端に向けて貫通孔の流路断面積が次第に大きくなるよう
に、各貫通孔が配列されている。そして、上記一つの線
分の一方端は曲がり通路の内側線と接し、他方端は曲が
り通路の外側線と接するように、低温側整流板がパルス
管に取り付けられている。このようにして低温側整流板
をパルス管に取り付けているので、上記線分の一方端側
に近い側に設けられた相対的に流路断面積が小さい貫通
孔が曲がり通路の内側線近傍に配置され、上記線分の他
方端側に近い側に設けられた相対的に流路断面積が大き
い貫通孔が曲がり通路の外側線近傍に配置される。
【0017】従って、曲がり通路の内側線の近傍を通る
流速の遅い作動流体は、該内側線の近傍に配置された相
対的に流路断面積が小さい貫通孔を通過し、曲がり通路
の外側線の近傍を通る流速の速い作動流体は、該外側線
の近傍に配置された相対的に流路断面積が大きい貫通孔
を通過する。従って、流速の遅い作動流体が低温側整流
板の貫通孔を通過した後で流速が速くなり、全体として
流速が均一化される。その結果、整流板を通過してパル
ス管内に流入した作動流体の流速が均一化され、流速が
不均一であることによって引き起こされる冷凍性能の低
下を防止することができる。
【0018】請求項5の発明によれば、高温側整流板に
設けられた複数の貫通孔は、該高温側整流板の板面上に
一つの線分を定義したとき、この線分の一方端から他方
端に向けて貫通孔の流路断面積が次第に大きくなるよう
に、各貫通孔が配列されている。そして、上記一つの線
分の一方端は曲がり通路の内側線と接し、他方端は曲が
り通路の外側線と接するように、高温側整流板がパルス
管に取り付けられている。このようにして高温側整流板
をパルス管に取り付けているので、請求項4の発明と同
様に、上記線分の一方端側に近い側に設けられた相対的
に流路断面積が小さい貫通孔が曲がり通路の内側線近傍
に配置され、上記線分の他方端側に近い側に設けられた
相対的に流路断面積が大きい貫通孔が曲がり通路の外側
線近傍に配置される。
【0019】従って、曲がり通路の内側線の近傍を通る
流速の遅い作動流体は、該内側線の近傍に配置された相
対的に流路断面積が小さい貫通孔を通過し、曲がり通路
の外側線の近傍を通る流速の速い作動流体は、該外側線
の近傍に配置された相対的に流路断面積が大きい貫通孔
を通過する。従って、流速の遅い作動流体が高温側整流
板の貫通孔を通過した後で流速が速くなり、全体として
流速が均一化される。その結果、高温側整流板を通過し
てパルス管内に流入した作動流体の流速が均一化され、
流速が不均一であることによって引き起こされる冷凍性
能の低下を防止することができる。
【0020】尚、上記「内側線」とは、曲がり通路の断
面を示したときの、内側の曲率半径の小さい側の曲線の
ことであり、上記「外側線」とは、曲がり通路の断面を
示したときの、外側の曲率半径の大きい側の曲線のこと
である。
【0021】また、請求項6の発明は、請求項4又は5
の発明において、前記複数の貫通孔の流路断面積は、前
記一つの線分の一方端から他方端に向けて段階的に大き
くなっていることを特徴としている。
【0022】上記請求項6の発明によれば、低温側整流
板又は高温側整流板に設けられた貫通孔の流路断面積
は、整流板の板面上に一つの線分を定義したとき、その
線分の一方端から他方端に向けて段階的に大きくなって
いる。このように流路断面積を段階的に大きくすること
で、作動流体の流れの均一化を図るとともに、整流板の
作製を容易に行うことができる。
【0023】また、請求項7の発明は、請求項3、5、
6のいずれか1項の発明において、前記位相調節機構
は、バッファタンク及び該バッファタンクと前記パルス
管とを連通する細管を備えて構成され、該細管が前記曲
がり通路を形成する曲がり管であることを特徴としてい
る。
【0024】上記請求項7の発明によれば、位相調節機
構を、バッファタンク及び該バッファタンクとパルス管
とを連通する細管とを備えて構成し、細管自体が曲がり
通路を形成している。位相調節機構をこのように構成し
た場合、細管に所定の容積を確保する必要があることか
ら、必然的に細管を長くせざるをえず、細管は曲がり管
となることが多い。従って、このようなパルス管冷凍機
において本発明を適用することにより、冷凍能力の低下
を効果的に防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態により
具体的に説明する。
【0026】(第1実施形態例)図1は、本発明の第1
実施形態例に係るパルス管冷凍機の概略断面図である。
図において、パルス管冷凍機101は、圧力振動発生装
置10と、蓄冷器20と、パルス管30と、位相調節機
構40と、コールドヘッド50とを備えて構成されてい
る。
【0027】圧力振動発生装置10は、シリンダ11
と、このシリンダ11内に形成されたシリンダ空間内に
配設された第1ピストン12a及び第2ピストン12b
とを備える。第1ピストン12aはピストンロッド13
aによって図示せぬ第1駆動機構に、第2ピストン12
bはピストンロッド13bによって図示せぬ第2駆動機
構に機械的にそれぞれ連結されており、両ピストン12
a、12bはシリンダ空間内を図の矢印X方向に往復動
可能にシリンダ空間内に配設されている。また、第1ピ
ストン12aの前面121aと第2ピストン12bの前
面121bとは対面するようにされており、シリンダ1
1の内壁と、第1ピストン12aの前面121aと、第
2ピストン12bの前面121bとで画成された領域で
圧縮室Sが形成されている。
【0028】蓄冷器20は、円筒状の蓄冷管21及び該
蓄冷管21内に充填された蓄冷材22とを備えて構成さ
れている。この蓄冷器20は、その一端が蓄冷器低温端
20Lと、他端が蓄冷器高温端20Hとされ、配管61
によって蓄冷器高温端20Hと圧力振動発生装置10の
圧縮室Sとが連結されている。従って、圧縮室S内の作
動流体は、配管61内の通路を通って蓄冷器20の内部
に流通可能とされている。
【0029】パルス管30は、ステンレス鋼等で作製さ
れた円筒状の中空管で構成され、その一端がパルス管低
温端30Lと、他端がパルス管高温端30Hとされてい
る。また、パルス管低温端30Lには低温側整流板71
が、パルス管高温端30Hには高温側整流板72が取り
付けられている。低温側整流板71及び高温側整流板7
2は、セラミックスで作製された円板状の部材であり、
複数の貫通孔81が形成されている。そして、図に示す
ように複数の貫通孔81の孔軸L1がパルス管30の管
軸L2方向に沿うように、両整流板71、72がパルス
管30の両端に取り付けられている。
【0030】パルス管低温端30Lと蓄冷器低温端20
Lとは、内部に第1曲がり通路621が形成された第1
曲がり配管62によって連通されている。本例におい
て、第1曲がり配管62はU字状配管であり、その一端
がパルス管低温端30Lに、他端が蓄冷器低温端20L
に接続されている。従って、蓄冷器20内の作動流体
は、第1曲がり通路621を通り、低温側整流板71に
設けられた複数の貫通孔81を通過してパルス管低温端
30L側からパルス管30内に流入可能とされ、パルス
管30内の作動流体は、低温側整流板71に設けられた
複数の貫通孔81を通過し、第1曲がり通路621を通
って、蓄冷器低温端20L側から蓄冷器20に流出可能
とされている。
【0031】位相調節機構40は、バッファタンク41
及び、内部に第2曲がり通路631が形成された細管6
3を備えて構成されている。本例において細管63はL
字状配管であり、その一端がパルス管高温端30Hに、
他端がバッファタンク41に接続されている。従って、
バッファタンク41内の作動流体は、細管63内の第2
曲がり通路631を通り、高温側整流板72に設けられ
た複数の貫通孔81を通過してパルス管高温端30H側
からパルス管30に流入可能とされ、パルス管30内の
作動流体は、高温側整流板72に設けられた複数の貫通
孔81を通過し、第2曲がり通路631を通って、バッ
ファタンク41に流出可能とされている。
【0032】コールドヘッド50は、銅等の良熱伝導性
の材質で作製され、パルス管低温端30Lと蓄冷器低温
端20Lとを共に覆うように配置されている。このコー
ルドヘッド50は、パルス管冷凍機101の運転により
発生する寒冷を外部に伝達させる部分であり、被冷却体
がコールドヘッド50に熱的に接触することにより、被
冷却体が冷却される。
【0033】図3は、本例で使用する低温整流板71及
び高温整流板72の板面を示した平面図である。尚、本
例において、低温側整流板71及び高温側整流板72は
同一の構造の物を使用している。図からわかるように低
温側及び高温側整流板71、72には、複数の貫通孔8
1が形成されているが、これらの貫通孔は、その孔径が
貫通孔の形成位置によって異なっている。具体的には、
整流板71、72の板面71a、72a上における各貫
通孔の孔軸に垂直な一つの線分Aの一方端A1から他方
端A2に向けて、貫通孔の径が次第に大きくなるよう
に、即ち貫通孔の流路断面積が次第に大きくなるよう
に、各貫通孔を形成している。そして、この線分Aの一
方端A1が、図1の断面で表されている第1曲がり通路
621の内側線622の端部と接し、他方端A2が、第
1曲がり通路621の外側線623の端部と接する位置
となるように、低温側整流板71及び高温側整流板72
が取り付けられている。
【0034】尚、本例では、図3からわかるように、低
温側及び高温側整流板71、72に設けられている貫通
孔は、線分Aの一方端A1から他方端A2に向って、段
階的に径が大きく、即ち段階的に流路断面積が大きくさ
れている。具体的には、貫通孔は線分Aに垂直な方向に
6列設けられており、一方端A1側に最も近い2列は最
も径の小さい(流路断面積の小さい)小貫通孔81a
と、他方端A2側に最も近い2列は最も径の大きい(粒
度断面積の大きい)大貫通孔81cとされ、その間の2
列は両貫通孔81a、81cとの間の径を持つ中貫通孔
81bとされている。従って、各貫通孔の径の大きさ
(流路断面積の大きさ)は、大貫通孔81a、中貫通孔
81b、小貫通孔81cの順で大きくされている。
【0035】上記構成のパルス管冷凍機101におい
て、運転が開始されると、第1及び第2ピストン12
a、12bがシリンダ空間内を往復動する。この場合に
おいて、第1ピストン12aと第2ピストン12bと
は、同一位相で往復動する。即ち、第1ピストン12a
が上死点に到達したときには第2ピストン12bも上死
点に到達し、第1ピストン12aが下死点に到達したと
きには第2ピストン12bも下死点に到達する。従っ
て、第1及び第2ピストン12a、12bが共に上死点
に到達したときには、両ピストン12a、12bの前面
が最も近接し、圧縮室S内の作動流体が圧縮される。一
方、第1及び第2ピストン12a、12bが共に下死点
に到達したときには、両ピストン12a、12bの前面
が最も遠ざかり、圧縮室S内の作動流体が膨張される。
このようにして第1及び第2ピストン12a、12bが
往復動することにより、圧縮室S内の作動流体は圧縮及
び膨張を繰り返し、圧縮室S内の圧力が振動する。
【0036】圧縮室S内の圧力振動は、配管61を伝わ
って蓄冷器20、パルス管30に伝達されるとともに、
圧縮室S側と蓄冷器20側とで作動流体の移動(変位)
が起こる。この移動に伴い、パルス管30内と位相調節
機構40内でも作動流体の移動が起こるが、細管63中
の作動流体の慣性質量によって、パルス管30内での圧
力変動と作動流体の変位との間に一定の位相差が生じ
る。この一定の位相差を、バッファタンク41の容積や
細管63の長さ、断面積等で調整し、理想的にはパルス
管低温端30Lでの位相差を90°とする。すると、パ
ルス管低温端30L付近の作動流体は、その場で断熱的
に膨張して寒冷を発生し、その後にパルス管高温端30
H側に移動し、その場で断熱して圧縮して回りに熱を吐
き出す動作を繰り返す。これによって、パルス管低温端
30Lでは所定の寒冷が発生し、この寒冷がコールドヘ
ッド50に伝達される。そして、コールドヘッド50に
熱的に連結されている被冷却体の冷却がなされる。
【0037】上記のようなパルス管冷凍機101の運転
中、蓄冷器20内の作動流体が第1曲がり通路621を
通り、低温側整流板71の貫通孔81を通過してパルス
管30内に流入する場合において、第1曲がり通路62
1内の作動流体は、遠心力によって、その外側の流速が
内側の流速よりも速くなり、一般的に図4に示すよう
な、曲がり通路の外側の流速が速く、内側の流速が遅い
流速分布となる。一方、低温側整流板71に形成された
貫通孔81は、上述のように低温側整流板71の板面上
の線分Aの一方端A1から他方端A2に向かうにつれて
その径、即ち流路断面積が段階的に大きくされている。
また、上述のように、線分Aの一方端A1は第1曲がり
通路621の内側線622の端部に接し、他方端A2は
第1曲がり通路の外側線623の端部に接している。従
って、第1曲がり通路621内の作動流体が低温側整流
板71を通過する際、第1曲がり通路621の外側、つ
まり外側線623に近い部分を通る流速の速い作動流体
は、低温側整流板71の板面上の線分Aの他方端A2に
近い位置に設けられた大貫通孔81cを通過する。ま
た、第1曲がり通路621の内側、つまり内側線622
に近い部分を通る流速の遅い作動流体は、線分Aの一方
端A1に近い位置に設けられた小貫通孔81aを通過す
る。第1曲がり通路621のほぼ中央を通る流速が中程
度の作動流体は、線分Aの一方端A1と他方端A2との
ほぼ中央に近い位置に設けられた中貫通孔81bを通過
する。
【0038】作動流体が貫通孔等の絞り流路を通過する
場合、通過後の作動流体の流速は、通過する貫通孔の流
路断面積の影響を受ける。即ち、流路断面積の小さい貫
通孔(本例においては貫通孔81a)を通過した作動流
体は、著しい流速の増加が起こるが、流路断面積の大き
い貫通孔(本例においては貫通孔81c)を通過した作
動流体は、それ程流速の増加が起こらない。このため、
第1曲がり通路621の内側を通る相対的に流速の遅い
作動流体は、低温側整流板71の小貫通孔81aを通過
した後は流速が速くなる。これにより第1曲がり通路6
21の外側を通る相対的に流速の速い作動流体との流速
の差を縮め、全体として流速が均一化される。その結
果、低温側整流板71を通過してパルス管30内に流入
した作動流体の流速が均一化され、流速が不均一である
ことによって引き起こされる冷凍性能の低下を防止する
ことができる。
【0039】また、パルス管30内の作動流体が低温側
整流板71の貫通孔81を通過し、第1曲がり通路62
1を通って蓄冷器20へと流出する場合においては、パ
ルス管30内でのほぼ流速が均一化した作動流体が低温
側整流板71の貫通孔81を通過するが、このとき、低
温側整流板71の板面上の線分Aの一方端A1に近い位
置に設けられた小貫通孔81aを通過した作動流体は、
通過後に流速を速め、その後第1曲がり通路621の内
側を通る。一方、他方端A2に近い位置に設けられた大
貫通孔81cを通過した作動流体は、通過後の流速はそ
れ程上昇せず、その後第1曲がり通路621の外側を通
る。従って、パルス管30側から低温側整流板71の貫
通孔を通過した直後の作動流体の流速は、第1曲がり通
路621の内側(内側線622の近く)で速く、外側
(外側線623の近く)で遅くなっている。ところが、
第1曲がり通路621を通る過程で、遠心力によって曲
がり通路621の外側の流速のが内側の流速よりも速く
なるので、結局蓄冷器20に入るときには、作動流体の
流速はほぼ均一化される。
【0040】また、パルス管冷凍機101の運転中、バ
ッファタンク41内の作動流体が細管63内の第2曲が
り通路631を通り、高温側整流板72の貫通孔81を
通過してパルス管30内に流入する場合において、第2
曲がり通路631内の作動流体は、遠心力によって、そ
の外側の流速が内側の流速よりも速くなる。一方、高温
側整流板72に形成された貫通孔81は、上述のように
高温側整流板72の板面上の線分Aの一方端A1から他
方端A2に向かうにつれてその径、即ち流路断面積が段
階的に大きくされている。また、線分Aの一方端A1は
第2曲がり通路631の内側線632の端部に接し、他
方端A2は第2曲がり通路の外側線633の端部に接し
ている。従って、第2曲がり通路631内の作動流体が
高温側整流板72を通過する際、第2曲がり通路631
の外側、つまり外側線633に近い部分を通る相対的に
流速の速い作動流体は、高温側整流板72の板面上の線
分Aの他方端A2に近い位置に設けられた大貫通孔81
cを通過する。また、第2曲がり通路631の内側、つ
まり内側線632に近い部分を通る相対的に流速の遅い
作動流体は、線分Aの一方端A1に近い位置に設けられ
た小貫通孔81aを通過する。第2曲がり通路631の
ほぼ中央を通る流速が中程度の作動流体は、線分Aの一
方端A1と他方端A2とのほぼ中央に近い位置に設けら
れた中貫通孔81bを通過する。
【0041】このため、相対的に流速の遅い第2曲がり
通路631の内側(内側線632の近く)を通る作動流
体は、高温側整流板72の小貫通孔81aを通過した後
に流速を速める。これにより第2曲がり通路631の外
側を通る相対的に流速の速い作動流体との流速の差を縮
め、全体として流速が均一化される。その結果、高温側
整流板72を通過してパルス管30内に流入した作動流
体の流速が均一化され、流速が不均一であることによっ
て引き起こされる冷凍性能の低下を防止することができ
る。
【0042】また、パルス管30内の作動流体が高温側
整流板72の貫通孔81を通過し、第2曲がり通路63
1を通ってバッファタンク41へと流出する場合におい
ては、パルス管30内でのほぼ流速が均一化した作動流
体が、高温側整流板72の貫通孔81を通過するが、こ
のとき、高温側整流板72の板面上の線分Aの一方端A
1に近い位置に設けられた小貫通孔81aを通過した作
動流体は、通過後に流速を速め、その後第2曲がり通路
631の内側を通る。一方、他方端A2に近い位置に設
けられた大貫通孔81cを通過した作動流体は、通過後
の流速はそれ程上昇せず、その後第2曲がり通路631
の外側を通る。従って、高温側整流板72の貫通孔を通
過した直後の作動流体の流速は、第2曲がり通路631
の内側(内側線632の近く)で速く、外側(外側線6
33の近く)で遅くなっている。ところが、第2曲がり
通路631を通る過程で、遠心力によって曲がり通路6
31の外側の流速のが内側の流速よりも速くなるので、
結局バッファタンク41に入るときには、作動流体の流
速はほぼ均一化される。
【0043】(第2実施形態例)図2は、本例における
パルス管冷凍機の断面概略図である。尚、本例における
パルス管冷凍機の構成は、上記第1実施形態例における
パルス管冷凍機の構成と基本的に同一であるので、同一
部分の構成については同一符号で示してその具体的な説
明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0044】図2に示すパルス管冷凍機102におい
て、蓄冷器低温端20Lとパルス管低温端30Lとの間
にはコールドヘッド51が介在している。このコールド
ヘッド51には、その内部に複数の流通路52が形成さ
れており、蓄冷器20内の作動流体とパルス管30内の
作動流体とが該流通路52を経由して行き来可能とされ
ている。尚、上記第1実施形態例では、蓄冷器20とパ
ルス管30とはU字状の第1曲がり配管62(図1参
照)によって接続され、図1に示すように蓄冷器20と
パルス管30とが平行に位置するように構成されている
が、本例においては、蓄冷器20とパルス管30は、上
記流通路52によって連通されるとともに、両者が直線
的に位置するように配置されている。このコールドヘッ
ド51内に形成された複数の流通路52は、パルス管3
0内への作動流体を整流する機能を有している。
【0045】パルス管高温端30Hには、高温側整流板
73が取り付けられている。この高温側整流板73は、
本例では固定部材64によって支持されている。この固
定部材64内には、第3曲がり通路641が形成されて
おり、この第3曲がり通路641の出口は、第4曲がり
通路651が内部に形成された細管65の一端が接続さ
れている。この細管65の他端には、バッファタンク4
1が接続されている。尚、本例において、位相調節機構
40は、バッファタンク41及び細管65を備えて構成
されている。
【0046】本例で使用する高温側整流板73は、上記
第1実施形態例で使用する高温側整流板72と同様な形
状であり、その平面図は図3に示したものとなる。図か
らわかるように高温側整流板73には、複数の貫通孔8
1が形成されているが、これらの貫通孔は、その孔径が
貫通孔の形成位置によって異なっている。具体的には、
高温側整流板73の板面73a上における各貫通孔の孔
軸に垂直な一つの線分Aの一方端A1から他方端A2に
向けて、貫通孔の径が次第に大きくなるように、即ち貫
通孔の流路断面積が次第に大きくなるように、各貫通孔
を形成している。そして、この線分Aの一方端A1が、
図2の断面で表されている第3曲がり通路641の内側
線642の端部と接し、他方端A2が、第3曲がり通路
641の外側線643の端部と接する位置となるよう
に、高温側整流板73が取り付けられている。
【0047】また、図3からわかるように、高温側整流
板73に設けられている貫通孔は、線分Aの一方端A1
から他方端A2に向って、段階的に径が大きく、即ち段
階的に流路断面積が大きくされている。具体的には、貫
通孔は線分Aに垂直な方向に6列設けられており、一方
端A1側に最も近い2列は最も径の小さい(流路断面積
の小さい)小貫通孔81aと、他方端A2側に最も近い
2列は最も径の大きい(粒度断面積の大きい)大貫通孔
81cとされ、その間の2列は両貫通孔81a、81c
との間の径を持つ中貫通孔81bとされている。従っ
て、各貫通孔の径の大きさ(流路断面積の大きさ)は、
大貫通孔81a、中貫通孔81b、小貫通孔81cの順
で大きくされている。
【0048】その他の構成及び、パルス管冷凍機の運転
作動については、上記第1実施形態例で示したパルス管
冷凍機101と同一であるので、その具体的説明を省略
する。
【0049】このようなパルス管冷凍機102の運転
中、第4曲がり通路651内の作動流体が第3曲がり通
路641を通り、高温側整流板73の貫通孔81を通過
してパルス管30内に流入する場合において、第3曲が
り通路641内の作動流体は、遠心力によって、その外
側の流速が内側の流速よりも速くなる。一方、高温側整
流板73に形成された貫通孔81は、上述のように高温
側整流板73の板面上の線分Aの一方端A1から他方端
A2に向かうにつれてその径、即ち流路断面積が段階的
に大きくされている。また、線分Aの一方端A1は第3
曲がり通路641の内側線642の端部に接し、他方端
A2は第3曲がり通路641の外側線643の端部に接
している。従って、第3曲がり通路641内の作動流体
が高温側整流板73を通過する際、第3曲がり通路64
1の外側、つまり外側線643に近い部分を通る流速の
速い作動流体は、高温側整流板73の板面上の線分Aの
他方端A2に近い位置に設けられた大貫通孔81cを通
過する。また、第3曲がり通路641の内側、つまり内
側線642に近い部分を通る流速の遅い作動流体は、線
分Aの一方端A1に近い位置に設けられた小貫通孔81
aを通過する。第3曲がり通路641のほぼ中央を通る
流速が中程度の作動流体は、線分Aの一方端A1と他方
端A2とのほぼ中央に近い位置に設けられた中貫通孔8
1bを通過する。
【0050】このため、流速の遅い第3曲がり通路64
1の内側を通る作動流体は、高温側整流板73の小貫通
孔81aを通過した後は流速が速くなる。これにより第
3曲がり通路641の外側を通る流速の速い作動流体と
の流速の差を縮め、全体として流速が均一化される。そ
の結果、高温側整流板73を通過してパルス管30内に
流入した作動流体の流速が均一化され、流速が不均一で
あることによって引き起こされる冷凍性能の低下を防止
することができる。
【0051】尚、本例においては、位相調節機構40の
一部を構成する細管65内の第4曲がり通路651も、
第3曲がり通路641と同様に曲がっており、その内側
線652に近い側を通る作動流体の流速が、その外側線
653に近い側を通る作動流体の流速よりも遅くなる。
このため、バッファタンク41からパルス管30に流入
する作動流体は、第3曲がり通路641での流速の変化
に、第4曲がり通路651での流速の変化も加わり、高
温側整流板73の直前に線分Aの一方端A1から他方端
A2にかけてかなりの流速の差が生じる。この場合にお
いて、両曲がり通路641、651内で生じる流速の違
いをも見越して、高温側整流板73に設けられた貫通孔
の径(流路断面積)を調節することによって、パルス管
30内での作動流体の流速の均一化を図ることができ
る。
【0052】また、パルス管30内の作動流体が高温側
整流板73の貫通孔81を通過し、第3曲がり通路64
1、第4曲がり通路651を通ってバッファタンク41
へと流出する場合においては、パルス管30内でのほぼ
流速が均一化した作動流体が、高温側整流板73の貫通
孔81を通過するが、このとき、高温側整流板73の板
面上の線分Aの一方端A1に近い位置に設けられた小貫
通孔81aを通過した作動流体は、通過後に流速を速
め、その後第3曲がり通路641の内側を通る。一方、
他方端A2に近い位置に設けられた大貫通孔81cを通
過した作動流体は、通過後の流速はそれ程上昇せず、そ
の後第3曲がり通路641の外側を通る。従って、貫通
孔を通過した後の作動流体の流速は、第3曲がり通路6
41の内側で速く、外側で遅くなっている。ところが、
第3曲がり通路641及び第4曲がり通路651を通る
過程で、遠心力によって曲がり通路641、651の外
側の流速のが内側の流速よりも速くなるので、結局バッ
ファタンク41に入るときには、作動流体の流速はほぼ
均一化される 以上のように、上記第1及び第2実施形態例によれば、
作動流体が低温側整流71又は高温側整流板72、73
に設けられた貫通孔81を通過する際に、流速の速い作
動流体が流路断面積の大きい貫通孔81cを通過し、流
速の遅い作動流体が流路断面積の小さい貫通孔81aを
通過するように各貫通孔が形成される。従って、流速の
遅い作動流体が整流板71、72、73の貫通孔81を
通過した後で流速が速くなり、全体として流速が均一化
される。その結果、整流板を通過してパルス管内に流入
した作動流体の流速が均一化され、流速が不均一である
ことによって引き起こされる冷凍性能の低下を防止する
ことができる。
【0053】また、上記第1実施形態例によれば、蓄冷
器20内の作動流体は、第1曲がり通路621を通り、
低温側整流板71に設けられた貫通孔81を通過してパ
ルス管30内に流入可能とされ、一方パルス管30内の
作動流体は、低温側整流板71の貫通孔81を通過し、
第1曲がり通路621を通って蓄冷器30内へと流出可
能とされている。また、低温側整流板71に設けられた
複数の貫通孔のうち、第1曲がり通路621の内側(内
側線622に近い側)を通る作動流体が通過する小貫通
孔81aの流路断面積は、第1曲がり通路621の外側
(外側線623に近い側)を通る作動流体が通過する大
貫通孔81cの流路断面積よりも小さくされている。第
1曲がり通路621を通る作動流体のうち、その内側を
通る作動流体の流速は、その外側を通る作動流体の流速
よりも遅いので、第1曲がり通路621の外側を通る流
速の速い作動流体が相対的に流路断面積の大きい大貫通
孔81cを通過し、内側を通る流速の遅い作動流体が相
対的に流路断面積の小さい貫通孔81aを通過すること
となる。このため、流速の遅い内側を通る作動流体が低
温側整流板71の貫通孔を通過した後で流速が速くな
り、全体として流速が均一化される。その結果、低温側
整流板71を通過してパルス管30内に流入した作動流
体の流速が均一化され、流速が不均一であることによっ
て引き起こされる冷凍性能の低下を防止することができ
る。
【0054】また、上記第1及び第2実施形態例によれ
ば、位相調節機構40内(第1実施形態例ではバッファ
タンク41内、第2実施形態例ではバッファタンク41
内及び細管65内)の作動流体は、曲がり通路(第1実
施形態例では第2曲がり通路631、第2実施形態例で
は第3曲がり通路641)を通り、高温側整流板72、
73に設けられた貫通孔81を通過してパルス管30内
に流入可能とされ、一方パルス管30内の作動流体は、
高温側整流板72、73の貫通孔81を通過し、上記曲
がり通路631、641を通って位相調節機構40内へ
と流出可能とされている。また、高温側整流板72、7
3に設けられた複数の貫通孔のうち、曲がり通路63
1、641の内側(内側線632、642に近い側)を
通る作動流体が通過する小貫通孔81aの流路断面積
は、曲がり通路631、641の外側(外側線633、
643に近い側)を通る作動流体が通過する大貫通孔8
1cの流路断面積よりも小さくされている。曲がり通路
631、641を通る作動流体のうち、その内側を通る
作動流体の流速は、その外側を通る作動流体の流速より
も遅いので、曲がり通路631、641の外側を通る流
速の速い作動流体が相対的に流路断面積の大きい大貫通
孔81cを通過し、内側を通る流速の遅い作動流体が相
対的に流路断面積の小さい小貫通孔81aを通過するこ
ととなる。このため、流速の遅い作動流体が高温側整流
板72、73の貫通孔を通過した後で流速が速くなり、
全体として流速が均一化される。その結果、整流板を通
過してパルス管内に流入した作動流体の流速が均一化さ
れ、流速が不均一であることによって引き起こされる冷
凍性能の低下を防止することができる。
【0055】また、上記第1実施形態例によれば、低温
側整流板71に設けられた複数の貫通孔は、該低温側整
流板71の板面上71aに一つの線分Aを定義したと
き、この線分の一方端A1から他方端A2に向けて貫通
孔の流路断面積が次第に大きくなるように、各貫通孔が
配列されている。そして、上記一つの線分Aの一方端A
1は第1曲がり通路621の内側線622の端部と接
し、他方端A2は第1曲がり通路621の外側線623
と接するように、低温側整流板71がパルス管30に取
り付けられている。このようにして低温側整流板71を
パルス管30に取り付けているので、上記線分Aの一方
端A1側に近い側に設けられた相対的に流路断面積が小
さい小貫通孔81aが第1曲がり通路621の内側線6
22近傍に配置され、上記線分Aの他方端A2側に近い
側に設けられた相対的に流路断面積が大きい大貫通孔8
1cが第1曲がり通路621の外側線623近傍に配置
される。
【0056】従って、第1曲がり通路621の内側線6
22の近傍を通る流速の遅い作動流体は、該内側線62
2の近傍に配置された相対的に流路断面積が小さい小貫
通孔81aを通過し、第1曲がり通路621の外側線6
23の近傍を通る流速の速い作動流体は、該外側線62
3の近傍に配置された相対的に流路断面積が大きい大貫
通孔81cを通過する。このため流速の遅い作動流体が
低温側整流板71の貫通孔を通過した後で流速が速くな
り、全体として流速が均一化される。その結果、整流板
を通過してパルス管内に流入した作動流体の流速が均一
化され、流速が不均一であることによって引き起こされ
る冷凍性能の低下を防止することができる。
【0057】また、上記第1及び第2実施形態例によれ
ば、高温側整流板72、73に設けられた複数の貫通孔
は、該高温側整流板72、73の板面72a、73a上
に一つの線分Aを定義したとき、この線分Aの一方端A
1から他方端A2に向けて貫通孔の流路断面積が次第に
大きくなるように、各貫通孔が配列されている。そし
て、上記一つの線分Aの一方端A1は曲がり通路63
1、641の内側線632、642と接し、他方端A2
は曲がり通路631、641の外側線633、643と
接するように、高温側整流板72、73がパルス管30
に取り付けられている。このようにして高温側整流板7
2、73をパルス管30に取り付けているので、上記線
分Aの一方端A1側に近い側に設けられた相対的に流路
断面積が小さい小貫通孔81aが曲がり通路631、6
41の内側線632、642近傍に配置され、上記線分
Aの他方端A1側に近い側に設けられた相対的に流路断
面積が大きい大貫通孔81cが曲がり通路631、64
1の外側線633、643近傍に配置される。
【0058】従って、曲がり通路631、641の内側
線632、642の近傍を通る流速の遅い作動流体は、
該内側線632、642の近傍に配置された相対的に流
路断面積が小さい貫通孔81aを通過し、曲がり通路6
31,641の外側線633,643の近傍を通る流速
の速い作動流体は、該外側線633,643の近傍に配
置された相対的に流路断面積が大きい大貫通孔81cを
通過する。従って、流速の遅い作動流体が高温側整流板
72、73の貫通孔を通過した後で流速が速くなり、全
体として流速が均一化される。その結果、高温側整流板
72、73を通過してパルス管内に流入した作動流体の
流速が均一化され、流速が不均一であることによって引
き起こされる冷凍性能の低下を防止することができる。
【0059】また、低温側整流板71又は高温側整流板
72、73に設けられた貫通孔の流路断面積(径)は、
整流板の板面上に一つの線分を定義したとき、その線分
の一方端から他方端に向けて段階的に大きくなってい
る。このように流路断面積(径)を段階的に大きくする
ことで、作動流体の流れの均一化を図るとともに、整流
板の作製を容易に行うことができる。
【0060】また、上記第1実施形態例によれば、位相
調節機構40を、バッファタンク41及び該バッファタ
ンク41とパルス管とを連通する細管63とを備えて構
成し、細管63自体が第2曲がり通路631を形成して
いる。位相調節機構をこのように構成した場合、細管に
所定の容積を確保する必要があることから、必然的に細
管を長くせざるをえず、細管は曲がり管となることが多
い。従って、このような、位相調節機構として細管を利
用するパルス管冷凍機において本発明を適用することに
より、冷凍能力の低下を効果的に防止することができ
る。
【0061】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、圧力振動発生装置として、
ピストンの往復動により高圧及び低圧を発生する容積可
変型のコンプレッサを示したが、図5に示すように、高
圧吐出口81a及び低圧吸入口81bを有するコンプレ
ッサ81と、コンプレッサ81の高圧吐出口81a及び
低圧吸入口81bと蓄冷器82とを連通する高圧通路8
3及び低圧通路84と、高圧通路83中に介装された高
圧開閉弁85と、低圧通路84中に介装された低圧開閉
弁86とを具備し、上記高圧開閉弁85と低圧開閉弁8
6との排他的な開閉により高圧及び低圧を発生するよう
な圧力振動発生装置、いわゆるGMタイプのパルス管冷
凍機とすることもできる。
【0062】さらに、上記実施形態例では、位相調節機
構として、バッファタンク及び該バッファタンクとパル
ス管とを連通する細管とを備えて構成した例を示した
が、図6に示すような、バッファタンク91及び該バッ
ファタンク91とパルス管92との間に介装されたオリ
フィス93を備えて構成された、いわゆるオリフィスバ
ッファタイプのパルス管冷凍機とすることも、図7に示
すような、バッファタンク91及び該バッファタンク9
1とパルス管92との間に介装された開閉弁94を備え
て構成された、いわゆるアクティブバッファタイプのパ
ルス管冷凍機とすることもできる。その他、ダブルイン
レットタイプのパルス管冷凍機とすることもできる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パルス管内の作動流体の流速分布を均一にして冷凍性能
を向上することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例における、パルス管冷
凍機の断面概略図である。
【図2】本発明の第2実施形態例における、パルス管冷
凍機の断面概略図である。
【図3】第1実施形態例及び第2実施形態例で使用する
整流板(低温側整流板、高温側整流板)の平面図であ
る。
【図4】曲がり通路内での作動流体の流速分布を示す図
である。
【図5】圧力振動発生装置の別の態様を示す図である。
【図6】位相調節機構の別の態様を示す図である。
【図7】位相調節機構の別の態様を示す図である。
【図8】従来技術における、整流板の平面図である。
【符号の説明】
10・・・圧力振動発生装置 20・・・蓄冷器 30・・・パルス管、 30L・・・パルス管低温端
(低温端)、 30H・・・パルス管高温端(高温端) 40・・・位相調節機構 41・・・バッファタンク 50・・・コールドヘッド 62・・・第1曲がり配管 621・・・第1曲がり通路(曲がり通路) 622・・・内側線、 623・・・外側線 63・・・細管 631・・・第2曲がり通路(曲がり通路) 632・・・内側線、 633・・・外側線 64・・・固定部材 641・・・第3曲がり通路(曲がり通路) 642・・・内側線、 643・・・外側線 65・・・細管 651・・・第4曲がり通路 652・・・内側線、 653・・・外側線 71・・・低温側整流板(整流板)、 71a・・・板
面 72、73・・・高温側整流板(整流板)、 72a、
73a・・・板面 81・・・貫通孔 81a・・・小貫通孔(貫通孔)、 81b・・・中貫
通孔(貫通孔)、 81c・・・大貫通孔(貫通孔) L1・・・貫通孔の孔軸、 L2・・・パルス管の管軸 A・・・線分、 A1・・・一方端、 A2・・・他方

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力振動発生装置と、該圧力振動発生装
    置に連結された蓄冷器と、低温端及び高温端を備え該低
    温端側で前記蓄冷器に連結されたパルス管と、該パルス
    管の高温端側に連結した位相調節機構とを具備してなる
    パルス管冷凍機において、 前記パルス管の低温端側又は高温端側の少なくともどち
    らか一方に、前記パルス管の管軸方向に沿った孔軸を有
    する複数の貫通孔が設けられた整流板が取り付けられ、
    作動流体は該貫通孔を通過して前記パルス管内に流入も
    しくは前記パルス管内から流出され、 流速の遅い作動流体が通過する貫通孔の流路断面積は、
    流速の速い作動流体が通過する貫通孔の流路断面積より
    も小さくされていることを特徴とするパルス管冷凍機。
  2. 【請求項2】 圧力振動発生装置と、該圧力振動発生装
    置に連結された蓄冷器と、低温端及び高温端を備え該低
    温端側で前記蓄冷器に連結されたパルス管と、該パルス
    管の高温端側に連結した位相調節機構とを具備してなる
    パルス管冷凍機において、 前記蓄冷器と前記パルス管とは曲がり通路で連通されて
    いるとともに、 前記パルス管の低温端側には該パルス管の管軸方向に沿
    った孔軸を有する複数の貫通孔が設けられた低温側整流
    板が取り付けられており、 前記蓄冷器内の作動流体は前記曲がり通路を通り、前記
    貫通孔を通過して前記パルス管内に流入可能とされ、 前記パルス管内の作動流体は前記貫通孔を通過し、前記
    曲がり通路を通って前記蓄冷器内へ流出可能とされ、 前記曲がり通路の内側を通る作動流体が通過する貫通孔
    の流路断面積は、前記曲がり通路の外側を通る作動流体
    が通過する貫通孔の流路断面積よりも小さくされている
    ことを特徴とするパルス管冷凍機。
  3. 【請求項3】 圧力振動発生装置と、該圧力振動発生装
    置に連結された蓄冷器と、低温端及び高温端を備え該低
    温端側で前記蓄冷器に連結されたパルス管と、該パルス
    管の高温端側に連結した位相調節機構とを具備してなる
    パルス管冷凍機において、 前記位相調節機構と前記パルス管とは曲がり通路で連通
    されているとともに、 前記パルス管の高温端側には該パルス管の管軸方向に沿
    った孔軸を有する複数の貫通孔が設けられた高温整流板
    が取り付けられており、 前記位相調節機構内の作動流体は曲がり通路を通り、前
    記貫通孔を通過して前記パルス管内に流入可能とされ、 前記パルス管内の作動流体は前記貫通孔を通過し、前記
    曲がり通路を通って前記位相調節機構内へ流出可能とさ
    れ、 前記曲がり通路の内側を通る作動流体が通過する貫通孔
    の流路断面積は、前記曲がり通路の外側を通る作動流体
    が通過する貫通孔の流路断面積よりも小さくされている
    ことを特徴とするパルス管冷凍機。
  4. 【請求項4】 圧力振動発生装置と、該圧力振動発生装
    置に連結された蓄冷器と、低温端及び高温端を備え該低
    温端側で前記蓄冷器に連結されたパルス管と、該パルス
    管の高温端側に連結した位相調節機構とを具備してなる
    パルス管冷凍機において、 前記蓄冷器と前記パルス管とは曲がり通路で連通されて
    いるとともに、 前記パルス管の低温端側には該パルス管の管軸方向に沿
    った孔軸を有する複数の貫通孔が設けられた低温側整流
    板が取り付けられており、 該低温側整流板の板面上における前記孔軸に垂直な一つ
    の線分に対して、該一つの線分の一方端から他方端に向
    けて前記複数の貫通孔の断面積が次第に大きくなるよう
    に前記各貫通孔が形成され、 前記一つの線分の一方端が前記曲がり通路の内側線と接
    し、前記一つの線分の他方端が前記曲がり通路の外側線
    と接するように前記低温側整流板が取り付けられている
    ことを特徴とするパルス管冷凍機。
  5. 【請求項5】 圧力振動発生装置と、該圧力振動発生装
    置に連結された蓄冷器と、低温端及び高温端を備え該低
    温端側で前記蓄冷器に連結されたパルス管と、該パルス
    管の高温端側に連結した位相調節機構とを具備してなる
    パルス管冷凍機において、 前記位相調節機構と前記パルス管とは曲がり通路で連通
    されているとともに、 前記パルス管の高温端側には該パルス管の管軸方向に沿
    った孔軸を有する複数の貫通孔が設けられた高温側整流
    板が取り付けられており、 該高温側整流板の板面上における前記孔軸に垂直な一つ
    の線分に対して、該一つの線分の一方端から他方端に向
    けて前記複数の貫通孔の断面積が次第に大きくなるよう
    に前記各貫通孔が形成され、 前記一つの線分の一方端が前記曲がり通路の内側線と接
    し、前記一つの線分の他方端が前記曲がり通路の外側線
    と接するように前記高温整流板が取り付けられているこ
    とを特徴とするパルス管冷凍機。徴とするパルス管冷凍
    機。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において、 前記複数の貫通孔の断面積は、前記一つの線分の一方端
    から他方端に向けて段階的に大きくなっていることを特
    徴とするパルス管冷凍機。
  7. 【請求項7】 請求項3、5、6のいずれか1項におい
    て、 前記位相調節機構は、バッファタンク及び該バッファタ
    ンクと前記パルス管とを連通する細管を備えて構成さ
    れ、該細管が前記曲がり通路を形成する曲がり管である
    ことを特徴とするパルス管冷凍機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005049071A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Fuji Electric Holdings Co Ltd パルス管冷凍機

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