JP2002013649A - 流路連通遮断装置および方法 - Google Patents

流路連通遮断装置および方法

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JP2002013649A
JP2002013649A JP2000193607A JP2000193607A JP2002013649A JP 2002013649 A JP2002013649 A JP 2002013649A JP 2000193607 A JP2000193607 A JP 2000193607A JP 2000193607 A JP2000193607 A JP 2000193607A JP 2002013649 A JP2002013649 A JP 2002013649A
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communication hole
partition wall
valve
communication
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JP2000193607A
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Osamu Ozawa
小沢  修
Atsushi Osada
厚 長田
Morihei Watanabe
守平 渡辺
Hidekazu Kato
英一 加藤
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Kashiyama Industries Ltd
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Kashiyama Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗、劣化し難く丈夫な構成で且つ弁体
の両面に作用する圧力差に基づいて弁体に作用する差圧
力の小さな流路連通遮断装置を提供すること。 【解決手段】 第1弁体(27)および第2弁体(2
9)が前記第1連通孔(3a)および第2連通孔(4
a)を閉塞して流路を遮断する遮断位置と流路を連通さ
せる連通位置との間で前記弁体(V)および弁体支持軸
(12)を回動させるように、前記弁体支持軸(12)
の外端部に連結された弁体回動装置と、弁体(V)が前
記遮断位置にあるときに前記仕切壁(2)の一面側およ
び他面側の圧力差により第1弁体(27)に作用する力
である差圧力が前記弁体(V)を回動させる力の向き
と、第2弁体(29)に作用する差圧力が前記弁体
(V)を回動させる力の向きとが互いに逆向きとなるよ
うに配置された前記第1弁体(27)および第2弁体
(29)とを備えた流路連通遮断装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒壁内部に形成さ
れた流体の流路を連通させたり、遮断したりするための
流路連通遮断装置に関する。本発明の流路連通遮断装置
は、気体や液体等の流路を連通させたり遮断したりする
際に使用可能であるが、特に、半導体製造装置で使用さ
れる気体の流路を連通させたり遮断したりする際等に好
適に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】前記流路連通遮断装置として次の技術
(J01)〜(J04)が従来公知である。 (J01)バタフライバルブ 図22は従来のバタフライバルブの説明図である。図2
2において、流路Aを形成する筒壁01に回転可能に支
持された弁体支持軸02には、円板状の弁体03が連結
されている。弁体支持軸02および弁体03を回動させ
ることにより前記流路Aを開閉可能である。
【0003】(J02)アングルバルブ 図23は従来のアングルバルブの説明図で、図23Aは
手動式アングルバルブを示す図、図23Bは空気圧作動
式アングルバルブを示す図である。図23Aにおいて、
ハンドル05が上端に連結されたスクリューシャフト0
6は、蓋07のメスネジに螺合し貫通している。スクリ
ューシャフト06の下端には弁体09が相対回転可能且
つ軸方向への相対移動不能に連結されている。前記蓋シ
ール08および前記弁体09の間にはベローズ011が
配置されている。したがって、前記ハンドル05を回転
させると、スクリューシャフト06は回転しながら上下
に移動し、スクリューシャフト06の上下移動時には弁
体09は回転せずに前記ベローズ011を伸縮させなが
ら上下移動する。前記弁体09の下面には弁座シール0
12が設けられており、弁座シール012は弁座013
に押圧された状態(図23Aの状態)では流路A1およ
びA2を遮断し、弁座013から離れた状態では流路A
1およびA2を連通させる。図23Bにおいて、前記図
23Aのハンドル05の代わりにピストン014および
シリンダ015が設けられている。前記シリンダ015
の上端または下端にエアを供給することによりピストン
014を上下移動させて、弁体09を上下移動させ、流
路A1,A2を遮断または連通させるように構成されて
いる。
【0004】(J03)ゲートバルブ 図24は従来のゲートバルブの説明図で、図24Aは開
放状態を示す図、図24Bは閉塞状態を示す図である。
図24A、図24Bにおいて、前進後退可能な操作ロッ
ド016の前端部には弁体支持部材017が連結されて
おり、弁体支持部材017にはリンク018を介して弁
体019が連結されている。操作ロッド016を前進さ
せると、弁体019の前端がローラ021に当接し前進
不能となる。その状態でさらに操作ロッド016および
弁体支持部材017を前進させると、リンク018がそ
の下端を中心に回動して弁体019を持ち上げる。弁体
019の上面の弁座シール022が弁座013に押圧さ
れて、流路A1,A2が遮断される。
【0005】(J04)振子式高真空バルブ 図25は振子式高真空バルブの説明図で、図25Aは開
放状態を示す図、図25Bは閉塞状態を示す図である。
図25において、弁体026は回動軸027に連結され
ている。回動軸027の下端にはギヤ028が形成され
ており、ギヤ028はラック029に噛み合っている。
ラック029はエアシリンダ031のピストン032の
進退移動に連動して移動し、ラック029の移動時にギ
ヤ028および弁体026が回動する。弁体026が流
路A1,A2を横切る位置に回動した状態(図25A、
図25Bに示す状態)で、ロッキング用エアシリンダ0
33によりロッキングリング034を降下させると、ロ
ッキングリング034が弁体026に押圧され、流路A
1および流路A2が遮断される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術(J01)
のバタフライバルブでは次の問題点(1)〜(3)があ
る。 (1)可動弁が閉まるときに、可動弁の外周に装着され
たOリングがハウジングとの間でこすられるため、脱落
し易い。脱落し難くするためOリングのつぶし代を少な
くすると流路遮断性能が低下する。 (2)開閉時Oリングがこすられて摩耗劣化するため短
時間でOリング交換が必要となる。 (3)開閉時にOリングがこすられてパーティクルが発
生する。
【0007】また、前記従来技術(J02)〜(J04)の
弁体には、その一面側に高圧が作用し他面側に低圧が作
用しており、両面に作用する圧力差が高くなるに従っ
て、前記圧力差により弁体には大きな力(差圧力)が作
用することになる。この場合、弁体を開閉させるための
弁体駆動力には前記差圧力以上の大きな力(弁体操作力
または駆動力)が必要になる。
【0008】また、半導体ウエハの製造装置では、半導
体ウエハの微細化が進み、最近は0.18μmの設計ル
ールでの量産が開始されているが、微細化の傾向は益々
加速されてきている。微細化の促進と同時にウエハの大
口径化が促進されているため、ガス流量の大流量化が加
速され、排気系は益々大型化の傾向にある。微細化の加
速は加工技術の進歩を加速し、真空チャンバ内の状態
(コンディション)をいかに安定させ、再現性をいかに
保てるかが必要となる。真空チャンバ内の状態安定化
(真空状態の安定化すなわち、真空状態の気圧制御)を
行うために、ガス流量や、排気速度等を前記真空バルブ
の弁体の開度の調節により行う場合がある。このような
場合、信頼性が高く、小型、低価格の真空バルブが必要
とされている。この場合、弁体の両面の圧力差が大きい
と、前記圧力差により弁体に作用する力(差圧力)が大
きくなり、弁体を所定の開度に制御するための弁体駆動
力には、前記差圧力より大きな駆動力が必要となる。前
述のように、従来技術(J02)〜(J04)では、弁体の
両面の圧力差が大きいと圧力差により弁体に作用する力
(差圧力)が大きくなるために、弁体駆動力が大きい装
置(弁体回動装置)が必要となる。その場合、弁体回動
装置が大型となりコスト高になるという問題点が生じ
る。また、弁体を手動で作動させる場合には大きな操作
力が必要となる。
【0009】本発明は前述の検討結果に鑑み、下記の記
載内容(O01),(O02)を課題とする。 (O01)摩擦接触によるパーティクルの発生が少なく且
つ摩耗、劣化し難く丈夫な構成の流路連通遮断装置を提
供すること。 (O02)弁体の両面に作用する圧力差に基づいて弁体に
作用する回動力の小さな流路連通遮断装置を提供するこ
と。
【0010】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。な
お、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0011】(第1発明)前記課題を解決するために第
1発明の流路連通遮断装置は、下記の要件(A01)〜
(A05)を備えたことを特徴とする、(A01)筒壁
(1)内部に形成される流路を遮断する状態で前記筒壁
(1)に支持されるとともに第1連通孔(3a)および
第2連通孔(4a)を有する仕切壁(2)、(A02)前
記筒壁(1)を気密に貫通し且つ前記仕切壁(2)の一
面側に沿って配置された回転可能な弁体支持軸(1
2)、(A03)前記弁体支持軸(12)に連結されて前
記仕切壁(2)の一面側から前記第1連通孔(3a)を
開閉する第1弁体(27)と前記第1連通孔(3a)を
貫通する連結部材(28)に連結され且つ前記仕切壁
(2)の他面側から前記第2連通孔(4a)を開閉する
第2弁体(29)とを有する弁体(V)、(A04)前記
第1弁体(27)および第2弁体(29)が前記第1連
通孔(3a)および第2連通孔(4a)を閉塞して前記
流路を遮断する遮断位置と、連通させる連通位置との間
で前記弁体(V)および弁体支持軸(12)を回動させ
るように、前記弁体支持軸(12)の外端部に連結され
た弁体回動装置(33〜53;33〜51,56〜6
2)、(A05)前記弁体(V)が前記遮断位置にあると
きに前記仕切壁(2)の一面側および他面側の圧力差に
より第1弁体(27)に作用する力である差圧力が前記
弁体(V)を回動させる力の向きと、第2弁体(29)
に作用する差圧力が前記弁体(V)を回動させる力の向
きとが互いに逆向きとなるように配置された前記第1弁
体(27)および第2弁体(29)。
【0012】前記第1発明の流路連通遮断装置におい
て、前記「第1連通孔(3a)」および「第2連通孔
(4a)」はそれぞれ1個以上設けることが可能であ
る。また、「第1連通孔(3a)」および「第2連通孔
(4a)」の流路断面積は任意の大きさに調節すること
が可能であり、例えば、「第1連通孔(3a)」および
「第2連通孔(4a)」の流路断面積をほぼ同一にする
ことも可能である。前記「第1連通孔(3a)」および
「第2連通孔(4a)」の流路断面積を調節することに
より弁体(V)両面の圧力差により「弁体(V)」およ
び「弁体支持軸(12)に作用する力(差圧力)を調節
ことができる。この場合、弁体(V)を回動させるため
に必要な弁体駆動力または弁体操作力の必要な大きさを
非常に小さくすることが可能となる。
【0013】(第1発明の作用)前記構成を備えた第1
発明の流路連通遮断装置では、第1連通孔(3a)およ
び第2連通孔(4a)を有する仕切壁(2)は、筒壁
(1)内部に形成される流路を遮断する状態で筒壁
(1)に支持される。前記仕切壁(2)の一面側に沿っ
て配置された回転可能な弁体支持軸(12)は、前記筒
壁(1)を気密に貫通する。前記弁体支持軸(12)に
連結された弁体(V)の第1弁体(27)は、前記弁体
支持軸(12)の回転時に前記仕切壁(2)の一面側か
ら前記第1連通孔(3a)を開閉し、前記第1連通孔
(3a)を貫通する連結部材(28)に連結された第2
弁体(29)は、前記仕切壁(2)の他面側から前記第
2連通孔(4a)を開閉する。前記弁体支持軸(12)
の外端部に連結された弁体回動装置(33〜53)は、
前記第1弁体(27)および第2弁体(29)が前記第
1連通孔(3a)および第2連通孔(4a)を閉塞して
前記流路を遮断する遮断位置と、連通させる連通位置と
の間で前記弁体(V)および弁体支持軸(12)を回動
させる。前記弁体(V)が前記遮断位置にあるときに前
記仕切壁(2)の一面側および他面側の圧力差により第
1弁体(27)に作用する力である差圧力が前記弁体
(V)を回動させる力の向きと、第2弁体(29)に作
用する差圧力が前記弁体(V)を回動させる力の向きと
は互いに逆向きとなる。前記仕切壁(2)の一面側およ
び他面側の圧力差に基づく差圧力により弁体(V)に作
用する回動力は、前記逆向きの力が相殺されるために小
さくなる。このため、弁体(V)を開閉制御するために
必要な駆動力または操作力の大きさを小さくすることが
できる。
【0014】(第2発明)また、第2発明の流路連通遮
断方法は、下記の要件(B01)を備えたことを特徴とす
る、(B01)筒壁(1)内部に形成される流路を遮断す
る状態で前記筒壁(1)に支持されるとともに第1連通
孔(3a)および第2連通孔(4a)を有する仕切壁
(2)の一面側に沿って配置された回転可能な弁体支持
軸(12)と一体的に回動する第1弁体(27)および
第2弁体(29)をそれぞれ前記仕切壁(2)の一面側
および他面側に配置するとともに、前記仕切壁(2)の
一面側と他面側との圧力差により一方の弁体が前記連通
孔を遮断する位置に移動する方向の力を受け且つ他方の
弁体が前記連通孔を連通させる位置に移動する方向の力
を受けるように前記両弁体を配置し、前記弁体支持軸
(12)を回動させることにより前記第1弁体(27)
を前記仕切壁(2)の一面側から前記第1連通孔(3
a)に接近離隔させるとともに前記第2弁体(29)を
前記仕切壁(2)の他面側から前記第2連通孔(4a)
に接近離隔させて、前記第1連通孔(3a)および第2
連通孔(4a)を同時に連通または遮断させる流路連通
遮断方法。
【0015】(第2発明の作用)前記構成を備えた第2
発明の流路連通遮断方法では、第1連通孔(3a)およ
び第2連通孔(4a)を有する仕切壁(2)は、筒壁
(1)内部に形成される流路を遮断する状態で前記筒壁
(1)に支持される。前記弁体支持軸(12)を回動さ
せることにより前記第1弁体(27)を前記仕切壁
(2)の一面側から前記第1連通孔(3a)に接近離隔
させるとともに前記第2弁体(29)を前記仕切壁
(2)の他面側から前記第2連通孔(4a)に接近離隔
させて、前記第1連通孔(3a)および第2連通孔(4
a)を同時に連通または遮断する。前記両弁体(27,
29)は、前記一面側と他面側との圧力差により一方の
弁体(27または29)が前記連通孔(3aまたは4
a)を遮断する位置に移動する方向の力を受け且つ他方
の弁体(29または27)が前記連通孔(4aまたは3
a)を連通させる位置に移動する方向の力を受けるの
で、前記両弁体(27または29)に作用する力(差圧
力)は、弁体(V)を互いに逆方向に回動させる力とな
る。前記逆方向の回動力は相殺されるため、前記一面側
と他面側との圧力差により前記両弁体(27,29)を
介して弁体(V)が受ける回動力は小さくなる。したが
って、弁体(V)を開閉制御するために必要な駆動力ま
たは操作力の大きさを小さくすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施例)次に図面を参照しなが
ら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面にお
いて、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下
方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−
Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右
方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左
側、上側、下側とする。また、図中、「○」の中に
「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印
を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面
の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0017】(実施例1)図1は本発明の流路連通遮断
装置の実施例1の全体説明図で、図1Aは平面半断面図
で図1BのIA−IA線断面図、図1Bは前記図1Aの
矢印1Bから見た半断面図である。図2は同実施例1の
全体説明図で、図2Aは前記図1BのIIA−IIA線断面
図、図2Bは前記図2AのIIB−IIB線断面図である。
図3は前記図1BのIII−III線矢印から見た図である。
図1B、図2A、図3において、真空バルブ装置Uは、
円筒形のハウジングHおよびその上下両端面に連結され
フランジF,Fを有している。
【0018】図4は真空バルブ装置の円筒状のハウジン
グの説明図で、図4Aは上面図、図4Bは前記図4Aの
IVB−IVB線断面図、図4Cは前記図4AのIVC−I
VC線断面図である。図5は真空バルブのハウジングの
説明図で、図5Aは前記図4Aの矢印VAから見た図、
図5Bは下面図で前記図5Aの矢印VBから見た図であ
る。図4、図5等において前記円筒形のハウジングH
は、円筒壁1と仕切壁2を有している。円筒壁1の前部
(X側部分)には、その外側面に平坦な操作部材装着面
1aが形成されており、また、前後方向(X軸方向)に
延びる軸貫通孔1bが形成されている。また、円筒壁1
の後部(−X側部分)には軸端収容孔1cが形成されて
いる。前記円筒壁1の上面および下面にはリング状のO
リング溝1dおよび1eが形成されている。また、円筒
壁1には上下に貫通する6本のネジ孔1fが形成されて
いる。
【0019】ハウジングHの前記仕切壁2は、中央部で
連結された上部仕切壁3および下部仕切壁4を有してい
る。図4A、図4Cにおいて、上部仕切壁3の上面は下
部仕切壁4の上面よりも高い位置に形成されている。図
4Cにおいて、上部仕切壁3および下部仕切壁4の境界
部の上面には段差が形成されており、下部には傾斜面2
a(図4C、図5B参照)が形成されている。図4A、
図4Cにおいて、上部仕切壁3および下部仕切壁4には
それぞれ仕切壁2の上下を連通させる第1連通孔3aお
よび第2連通孔4aが形成されており、前記第1連通孔
3aおよび第2連通孔4aの開口面積は同一に設定され
ている。前記各連通孔3aおよび4aの周囲にはそれぞ
れOリング溝3bおよび4bが形成されている。図4
C、図5Bから分かるように、前記傾斜面2aの下端
は、下部仕切壁4の下面に形成された凹部4cに接続し
ている。
【0020】図6はハウジングの上面および下面に固定
されるフランジFの説明図で、図6Aは前記図4、図5
のハウジング上面に固定されるフランジの上面図、図6
Bは前記図6AのVIB−VIB線断面図である。図6に
おいてフランジFは、ハウジングHの上端面または下端
面に連結される円筒状のハウジング連結部6と、円筒壁
7と、他の円筒状の流路形成部材(図示せず)にカップ
リング(図示せず)を用いて連結される連結用フランジ
部8とを有している。ハウジング連結部6の外周面には
平坦な操作部材装着面6aが形成されており、また、ハ
ウジング連結部6には6本のネジ貫通孔6bが形成さ
れ、そのうちの3個のネジ貫通孔6bにはネジ頭部収容
孔6cとが形成されている。図1、図3から分かるよう
に、前記操作部材装着面1aおよび6aは同一平面上に
存在するように形成されている。連結用フランジ8には
リング状凹溝8aが形成されており、リング状凹溝8a
には、図1B、図2Aに示す連結用リング9が嵌合し、
連結用リング9の外周にはOリング10が嵌合する。前
記連結用フランジ8および図示しない円筒状の流路形成
部材のフランジ(連結用フランジ8と同様の形状を有す
るフランジ)は、前記連結用リング9およびOリング1
0を挟んで図示しないカップリングにより連結される。
なお、このようなカップリングは従来公知である。
【0021】図7は弁体支持軸の説明図で、図7Aは弁
体支持軸の平面図、図7Bは弁体支持軸およびその外端
部に連結された弁体回動装置の側面図である。図7にお
いて、弁体支持軸12は、その上面に平坦な弁体連結部
12aが形成されており、弁体連結部12aには3個の
弁体連結用ネジ孔12bが形成されている。前記弁体支
持軸12の前端部(X端部)には大径の前端Oリング装
着部12cおよびその前端側に設けた小径の前端ベアリ
ング装着部12dが形成されている。前記前端Oリング
装着部12cおよび前端ベアリング装着部12dは前記
ハウジングH(図1B参照)の軸貫通孔1b(図4B、
図7参照)に収容される部分である。前端ベアリング装
着部12dの前端部(X端部)には、対向する側面を切
削して形成した一対の平坦面を有する揺動部材装着部1
2eが設けられている。弁体支持軸12の後端部(−X
端部)には小径の後端Oリング装着部12fおよびその
後端側に設けられ且つ前記後端Oリング装着部12fよ
りもさらに小径の後端ベアリング装着部12gが形成さ
れている。前記後端Oリング装着部12fおよび後端ベ
アリング装着部12gは前記ハウジングHの軸端収容孔
1c(図4B参照)に収容される部分である。
【0022】図1B、図7Bにおいて、前端Oリング装
着部12cには前方(X方向)に向かって順次、テフロ
ン(登録商標)リング13,14とOリング15,15
とが交互に装着されている。前端ベアリング装着部12
dには前方(X方向)に向かって順次、テフロンリング
16とベアリング17とが装着されている。図7A、図
7Bにおいて後端Oリング装着部12fには後方(−X
方向)に向かって順次、テフロンリング18、Oリング
19が装着されている。後端ベアリング装着部12gに
は後方(−X方向)に向かって順次、テフロンリング2
0、ベアリング21が装着されている。図8はベアリン
グ抜け止めプレートの説明図である。図8、図7Bにお
いて、ベアリング抜け止めプレート23はU字型の部材
であり、操作部材装着面1a(図3、図5A参照)にネ
ジで固定されており、図7Bに示すベアリング17が軸
貫通孔1b(図7A、図1参照)から前方(X方向)に
離脱するのを防止する。
【0023】図9は第1弁体部材の説明図で、図9Aは
前面図で前記図2Aと同方向から見た図、図9Bは下面
図で前記図9Aの矢印IXBから見た図である。図10
は第2弁体の説明図で、図10Aは前面図で前記図2A
と同方向から見た図、図10Bは下面図で前記図10A
の矢印XBから見た図である。前記図2Aにおいて弁体
Vは、第1弁体部材26を有している。図2A、図9に
おいて、第1弁体部材26は、板状の第1弁体27と第
1弁体27の下面に一体的に形成された3個の連結部材
28とを有している。第1弁体27には、前記弁体支持
軸12の弁体連結部12aに形成された3個の弁体連結
用ネジ孔12b(図7A参照)に対応して、3個のネジ
貫通孔27aが形成されている。第1弁体27の下面に
2点鎖線で示した領域27bは、前記Oリング溝3b
(図4C参照)に装着されたOリング(図示せず)に圧
接する領域である。前記3個の連結部材28にはそれぞ
れネジ孔28aが形成されている。
【0024】図10において、第2弁体29は板状の部
材であり、第2弁体29には、前記3個の連結部材28
のネジ孔28aに対応して、3個のネジ貫通孔29aが
形成されている。前記各ネジ貫通孔29aを貫通する連
結ネジ30(図2A参照)により連結部材28および第
2弁体29が連結されている。第2弁体29に2点鎖線
で示した領域29bは、前記Oリング溝4b(図4C参
照)に装着されたOリング(図示せず)に圧接する領域
(第2弁体29の上面k領域)である。前記弁体V(図
2A参照)は前記第1弁体27および連結部材28を有
する第1弁体部材26と、第2弁体29とそれらを連結
する3本の連結ネジ30とにより構成されている。前記
弁体V(図2A参照)は、前記3個のネジ貫通孔27a
(図9A参照)を貫通し且つ前記弁体支持軸12の3個
の弁体連結用ネジ孔12b(図7A参照)に螺合する3
本のネジ31(図2Aに1本図示)により、前記弁体支
持軸12に連結されている。したがって、前記弁体V
は、弁体支持軸12の回転により図2Aに実線で示す閉
塞位置(連通孔3a,4aを閉塞する位置、すなわち、
流路を遮断する遮断位置)と2点鎖線で示す開放位置
(連通孔3a,4aが仕切壁2の両側を連通させる連通
位置)との間で回動可能である。なお、第1弁体27は
仕切壁2の上面側で回動して閉塞位置(遮断位置)にお
いては仕切壁2の上面に押圧され、第2弁体29は仕切
壁2の下面側で回動して閉塞位置(遮断位置)において
は仕切壁2の下面に押圧される。
【0025】図11は前記図7の弁体支持軸12の前端
の揺動部材装着部12eに装着されて固定される揺動部
材33の説明図で、図11Aは前記図7Bと同方向から
見た図、図11Bは揺動部材の前面図で前記図11Aの
矢印XIBから見た図、図11Cは揺動部材の後面図で
前記図11Aの矢印XICから見た図である。図11、
図7Bにおいて、揺動部材33は、その後端部に長円孔
33aが形成されており、長円孔33aには弁体支持軸
12の前端(X端)の一対の平坦な切削面を有する揺動
部材装着部12eが嵌合して回転不能に連結される。前
記揺動部材33の前端面にはローラ嵌合溝33bが形成
されており、ローラ嵌合溝33bと長円孔33aとの間
にはネジ収容孔33cが形成されている。前記長円孔3
3aが前記揺動部材装着部12eに嵌合した状態で、揺
動部材33と弁体支持軸12とは連結ネジ34(図7B
参照)により連結される。
【0026】図12は前記操作部材装着面1aに連結さ
れる操作部材支持枠の分解斜視図である。図13は操作
部材装着面1aに連結される後側プレート36の説明図
で、図13Aは前面(X面)図、図13Bは前記図13
Aの矢印XIIBから見た図である。図14は前記図13
の後側プレートの前方(X方向)に所定間隔離れて配置
される前側プレート37の説明図で、図14Aは前面
(X面)図、図14Bは左側面(−Y側面)図で前記図
14Aの矢印XIVBから見た図、図14Cは下面(−
Z面)図で前記図14Aの矢印XIVCから見た図、で
ある。図15は前記図13の後側プレート36および図
14の前側プレート37間を連結する左側プレート38
の説明図で、図15Aは左側面(−Y側面)図、図15
Bは前面(X面)図で前記図15Aの矢印XVBから見
た図、図15Cは後面(−X面)図で前記図15Aの矢
印XVCから見た図、である。図16は前記図13の後
側プレート36および図14の前側プレート37間を連
結する右側プレート39の説明図で、図16Aは左側面
(−Y側面)図、図16Bは後面(−X面)図で前記図
16Aの矢印XVIBから見た図である。
【0027】図1、図7B、図12において、操作部材
支持枠Cは、前記操作部材装着面1aに連結される後側
プレート36と、前記後側プレート36に対向して配置
された前側プレート37と、前記後側プレート36およ
び前側プレート37間を連結する左側プレート38(図
1A、図12参照)、右側プレート39を有している。
図7、図12、図13において、後側プレート36に
は、前記操作部材装着面1aに固定するネジ41,41
(図1A参照)が貫通する一対の固定ネジ貫通孔36
a,36aと、左側プレート38の後端(−X端)に連
結するためのネジ貫通孔36b,36bと、右側プレー
ト39の後端(−X端)に連結するためのネジ貫通孔3
6c,36cと、ベアリング装着孔36dとが形成され
ている。なお、図13から分かるように、ネジ貫通孔3
6b,36bおよび36c,36cには、その後部にネ
ジ頭収容凹部が形成されている。
【0028】図7、図12、図14において、前側プレ
ート37には、左側プレート38の前端(X端)に連結
するためのネジ貫通孔37a,37aと、右側プレート
39の前端(X端)に連結するためのネジ貫通孔37
b,37bと、ベアリング装着孔37cとが形成されて
いる。なお、図14から分かるように、ネジ貫通孔37
a,37aおよび37b,37bには、その前部(X側
部分)にネジ頭収容凹部が形成されている。図1A、図
12、図15において、左側プレート38には、4個の
エアシリンダ連結用ネジ貫通孔38aと、1個のピスト
ンロッド貫通孔38bと、前記後側プレート36(図1
2、図13参照)のネジ貫通孔36b,36bを貫通す
る連結ネジ(図示せず)が螺合するネジ孔38c,38
cと、前側プレート37(図12、図14参照)の螺子
貫通孔37a,37aを貫通する連結ネジ(図示せず)
が螺合するネジ孔38d,38dとを有している。
【0029】図7B、図12、図16において、右側プ
レート39には、前記後側プレート36(図12、図1
3参照)のネジ貫通孔36c,36cを貫通する連結ネ
ジ(図示せず)が螺合するネジ孔39a,39aと、前
側プレート37(図12、図14参照)の螺子貫通孔3
7b,37bを貫通する連結ネジ(図示せず)が螺合す
るネジ孔39b,39bとを有している。図12におい
て、操作部材支持枠Cは、前記後側プレート36、前側
プレート37、左側プレート38、右側プレート39
と、それらを連結する連結ネジにより構成されている。
前記操作部材支持枠Cは、前記後側プレート36の固定
ネジ貫通孔36a,36a(図13参照)を貫通する一
対の固定するネジ41,41(図1A参照)により前記
操作部材装着面1aに固定されている。
【0030】図7B、図1において、後側プレート36
のベアリング装着孔36dおよび前側プレート37のベ
アリング装着孔37cにはベアリング41を介して軸4
2が回転可能に支持されている。軸42にはネジ43に
より揺動レバー44が固定されている。図17は揺動レ
バー44の説明図で、図17Aは前面(X面)図、図1
7Bは左側面部分断面図で前記図17Aの矢印XVIIB
から見た部分断面図、図17Cは上面図で前記図17A
の矢印XVIICから見た図である。図7B、図17にお
いて、揺動レバー44には、前記軸42が貫通する軸貫
通孔44a、前記ネジ43が貫通するネジ貫通孔44
b、ローラ軸装着ネジ孔44c、厚さの薄いピストンロ
ッド連結部44dおよびピン貫通長孔44eが形成され
ている。
【0031】図18は前記図17の揺動レバー44に装
着されるローラ軸46の説明図で、図18Aは側面図で
前記図7Bと同方向から見た図、図18Bは前面図で前
記図18Aの矢印XVIIIBから見た図である。図7
B、図18において、ローラ軸46はその前端部(X端
部)にネジ46aが形成されており、その後端部に円筒
状のローラ装着部46bが設けられている。前記ネジ4
6aは前記揺動レバー44のローラ軸装着ネジ孔44c
に螺合している。前記ローラ装着部46bにはローラ4
7が回転自在に支持されており、ローラ47は前記揺動
部材33のローラ嵌合溝33bに回転可能且つスライド
可能に係合している。
【0032】弁体Vに作用する仕切壁2両側の気圧差や
Oリングの反力等により弁体支持軸12および揺動部材
33には回動力が作用する。しかしながら、前記揺動部
材33のローラ嵌合溝33bの延びる方向と揺動レバー
44の延びる方向とは、ほぼ直角に交差しているので、
前記揺動部材33の回動力が前記揺動レバー44を回動
させる力の成分は少なくなる。このため、揺動レバー4
4は前記弁体Vを閉塞する位置に容易に保持することが
できる。また、揺動部材33の回動中心およびローラ4
7間の距離に比べて、揺動レバー44の回動中心および
ローラ47間の距離は長く設定されている。このため、
揺動レバー44を回動させるのに必要な力を小さくする
ことができる。
【0033】図1Aにおいて、左側プレート38には、
前記4本のエアシリンダ連結用ネジ貫通孔38a(図1
2参照)を貫通する固定ネジ48(図1A参照)により
エアシリンダ49が固定されている。図19は前記エア
シリンダ49(図1参照)のピストンロッド49aの先
端に連結される連結部材51の説明図で、図19Aは上
面図、図19Bは前記図19Aの矢印XIXBから見た
図、図19Cは前記図19Aの矢印XIXCから見た図
である。図1A、図19において、エアシリンダ49の
伸縮可能なピストンロッド49aの右端部(Y端部)に
はオスネジ49b(図19Bの2点鎖線参照)が形成さ
れている。
【0034】図19において、連結部材51には、その
左部分に前記オスネジ49bが螺合するメスネジ51a
が形成されており、その右部分に前記ピストンロッド連
結部44d(図17参照)が挿入されるロッド連結部挿
入溝51bが形成されている。図1、図19において、
前記揺動レバー44のピストンロッド連結部44dは前
記ロッド連結部挿入溝51bに挿入された状態で、連結
ピン52(図7B参照)により連結部材51に連結され
ている。なお、連結ピン52の両端には抜け止め用のE
クリップ53,53(図1B参照)が装着されている。
前記符号33〜53で示された要素により弁体回動装置
(33〜53)が構成されている。
【0035】(実施例1の作用)図1、図3、図7にお
いて、前記実施例1の流路連通遮断装置は、エアシリン
ダ49のピストンロッド49aを伸縮させると、揺動レ
バー44が軸42と一体的に回動する。このとき、揺動
レバー44に支持されたローラ軸46およびローラ軸4
6に回転可能に装着されたローラ47は、揺動レバー4
4と共に揺動する。前記ローラ47は揺動部材33のロ
ーラ嵌合溝33bに嵌合しているので、前記ローラ47
の揺動に伴って揺動部材33が揺動する。揺動部材33
は弁体支持軸12の前端に固定されているので、揺動部
材33の揺動に伴って弁体支持軸12が回動する。すな
わち、前記エアシリンダ49の作動により、弁体支持軸
12を回動させることができる。
【0036】図2において、仕切壁2の上側が低圧で下
側が高圧の場合に弁体Vが遮断状態のときには、第2弁
体29の下面および第1弁体27の第1連通孔3aに面
する下面に高圧が作用する。このとき、第2弁体29の
下面に作用する高圧は弁体支持軸12を時計方向に回動
させる力(弁体Vを遮断位置に回動させる力)となり、
第1弁体27の第1連通孔3aに面する下面に作用する
高圧は弁体支持軸12を反時計方向に回動させる力(弁
体Vを連通位置に回動させる力)となる。したがって、
前記仕切壁2下側の高圧が第1弁体27に作用して弁体
支持軸12を回動させる力と、第2弁体29に作用して
弁体支持軸12を回動させる力とは、互いに反対方向と
なる。このため、弁体Vの両面に作用する圧力差に基づ
いて弁体Vおよび弁体支持軸12を回動させようとする
力(前記圧力差により生じる回動力)が小さくなる。こ
のため、弁体Vを開閉制御するのに必要な駆動力(エア
シリンダ49の出力パワー)を小さくすることができ
る。また、弁体Vは仕切弁2の表面にほぼ垂直な方向か
ら接近および離隔するので、仕切弁2の連通孔3a,4
a周囲に配置されOリング溝3b,4bに装着されたO
リングと弁体Vとが摩擦接触することがなくなる。この
ため、パーティクルの発生が少なく、また、前記Oリン
グの寿命の短縮が防止される。
【0037】(実施例2)図20は本発明の流路連通遮
断装置の実施例2の全体説明図で前記実施例1の図2に
対応する図であり、図20Aは前面断面図、図20Bは
前記図20AのXXB−XXB線断面図である。なお、
この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素
に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細
な説明を省略する。この実施例2は、下記の点で前記実
施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同
様に構成されている。図20においてこの実施例2の仕
切壁2は平板状に形成されており、この実施例2の仕切
壁2は、前記実施例1の上部仕切壁3および下部仕切壁
4の代わりに、第1連通孔3aが形成された仕切壁右側
部分3および第2連通孔4aが形成された仕切壁左側部
分4を有している。弁体支持軸12には、第1弁体部材
26の第1弁体27の一端部に設けたL型連結部27a
が連結されている。前記構成を備えた実施例2の流路連
通遮断装置は、前記実施例1と同様の作用を奏する。ま
た、この実施例2の仕切壁2は、実施例1と異なり段差
の無い平板状に形成されているので、構成が簡単で、製
作が容易である。
【0038】(実施例3)図21は本発明の流路連通遮
断装置の実施例3の全体説明図で、図21Aは前記実施
例1の図3に対応する図、図21Bは同実施例3の要部
拡大図である。なお、この実施例3の説明において、前
記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符
号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例3
は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点
では前記実施例1と同様に構成されている。図21にお
いて、本実施例3の流路連通遮断装置は、前記実施例1
のエアシリンダ49およびピストンロッド49aの代わ
りに、連結ロッド56を有しており、連結ロッド56の
右端部(Y端部)には連結部材51の 51aに螺
合するオスネジ56aが設けられている。また、連結ロ
ッド56左端部(−Y端部)には左端面に開口する凹部
56bが形成されており、その外周面にはナット連結用
オスネジ56cが形成されている。ロッド56は左側プ
レート38に形成されたロッドガイド孔38aにより左
右方向(Y軸方向)に移動可能にガイドされている。
【0039】左側プレート38に連結されたブラケット
57に形成したメスネジ57aには操作ロッド58のオ
スネジ58aが螺合しており、操作ロッド58の右端
(Y端)には円板状の抜け止め部材59がネジで固定さ
れている。また、操作ロッド58の右端部(Y端部)外
周面にはナット61が回転可能且つスライド可能に装着
されている。前記抜け止め部材59は連結ロッド56左
端の凹部56bに回転可能に収容され、前記ナット61
は前記連結ロッド56後端部のナット連結用オスネジ5
6cに螺合している。前記操作ロッドの左端部(−Y端
部)には操作ハンドル62が固定されている。前記符号
33〜51,56〜62で示された要素により弁体回動
装置(33〜51,56〜62)が構成されている。し
たがって、前記操作ハンドル62を回転させると操作ロ
ッド58が回転しながら左右方向(Y軸方向)に進退移
動する。操作ロッド58右端の抜け止め部材59は連結
ロッド56の凹部56b内で回転し、連結ロッド56は
回転せずに左右に進退移動する。連結ロッド56の左右
方向の進退移動により連結部材51が左右に移動する。
このとき、揺動レバー44が軸42と一体的に揺動し、
揺動レバー44の揺動に伴い前記実施例1と同様に前記
弁体支持軸12が回動する。したがって、本実施例3で
は、前記実施例1がエアシリンダ49により弁体支持軸
12を回動させて弁体Vの開閉を行ったのに対して、操
作ハンドル62を手動で回転操作することにより弁体V
の開閉を行う。
【0040】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)前記弁体V、弁体支持軸12、またはハウジン
グH等にヒータを内蔵することが可能である。また、ハ
ウジングの外側面にヒータを装着することも可能であ
る。 (H02)連結部材28は、第1弁体27および第2弁体
29と別体に構成することが可能であり、また、いずれ
か一方の弁体と一体に構成することが可能である。 (H03)前記弁体Vの材料としては、ステンレス、アル
ミ等の金属、フッ素化合物、窒素化合物、酸素化合物、
窒素酸素化合物等を使用することが可能である。 (H04)前記各実施例の流路連通遮断装置は、種々の気
体、液体が流れる流路で使用可能である。
【0041】
【発明の効果】前述の本発明の流路連通遮断装置は、下
記の効果(E01),(E02)を奏することができる。 (E01)摩擦接触によるパーティクルの発生が少なく且
つ摩耗、劣化し難く丈夫な構成の流路連通遮断装置を提
供することができる。 (E02)弁体の両面に作用する圧力差に基づいて弁体に
作用する回動力の小さな流路連通遮断装置を提供するこ
とができる。したがって、弁体を開閉制御するために必
要な駆動力(動力装置を使用した場合)または操作力
(手動操作の場合)を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の流路連通遮断装置の実施例1
の全体説明図で、図1Aは平面半断面図で図1BのIA
−IA線断面図、図1Bは前記図1Aの矢印1Bから見
た半断面図である。
【図2】 図2は同実施例1の全体説明図で、図2Aは
前記図1BのIIA−IIA線断面図、図2Bは前記図2A
のIIB−IIB線断面図である。
【図3】 図3は前記図1Bの矢印IIIから見た図であ
る。
【図4】 図4は真空バルブ装置の円筒状のハウジング
の説明図で、図4Aは上面図、図4Bは前記図4AのI
VB−IVB線断面図、図4Cは前記図4AのIVC−I
VC線断面図である。
【図5】 図5は真空バルブのハウジングの説明図で、
図5Aは前記図4Aの矢印VAから見た図、図5Bは下
面図で前記図5Aの矢印VBから見た図である。
【図6】 図6はハウジングの上面および下面に固定さ
れるフランジの説明図で、図6Aは前記図4、図5のハ
ウジング上面に固定されるフランジの上面図、図6Bは
前記図6AのVIB−VIB線断面図である。
【図7】 図7は弁体支持軸の説明図で、図7Aは弁体
支持軸の平面図、図7Bは弁体支持軸およびその外端部
に連結された弁体回動装置の側面図である。
【図8】 図8はベアリング抜け止めプレートの説明図
である。
【図9】 図9は第1弁体部材の説明図で、図9Aは前
面図で前記図2Aと同方向から見た図、図9Bは下面図
で前記図9Aの矢印IXBから見た図である。
【図10】 図10は第2弁体の説明図で、図10Aは
前面図で前記図2Aと同方向から見た図、図10Bは下
面図で前記図10Aの矢印XBから見た図である。
【図11】 図11は前記図7の弁体支持軸12の前端
の揺動部材装着部12eに装着されて固定される揺動部
材33の説明図で、図11Aは前記図7Bと同方向から
見た図、図11Bは揺動部材の前面図で前記図11Aの
矢印XIBから見た図、図11Cは揺動部材の後面図で
前記図11Aの矢印XICから見た図である。
【図12】 図12は前記操作部材装着面1aに連結さ
れる操作部材支持枠の分解斜視図である。
【図13】 図13は操作部材装着面1aに連結される
後側プレート36の説明図で、図13Aは前面(X面)
図、図13Bは前記図13Aの矢印XIIBから見た図で
ある。
【図14】 図14は前記図13の後側プレートの前方
(X方向)に所定間隔離れて配置される前側プレート3
7の説明図で、図14Aは前面(X面)図、図14Bは
左側面(−Y側面)図で前記図14Aの矢印XIVBか
ら見た図、図14Cは下面(−Z面)図で前記図14A
の矢印XIVCから見た図、である。
【図15】 図15は前記図13の後側プレート36お
よび図14の前側プレート37間を連結する左側プレー
ト38の説明図で、図15Aは左側面(−Y側面)図、
図15Bは前面(X面)図で前記図15Aの矢印XVB
から見た図、図15Cは後面(−X面)図で前記図15
Aの矢印XVCから見た図、である。
【図16】 図16は前記図13の後側プレート36お
よび図14の前側プレート37間を連結する右側プレー
ト39の説明図で、図16Aは左側面(−Y側面)図、
図16Bは後面(−X面)図で前記図16Aの矢印XV
IBから見た図である。
【図17】 図17は揺動レバー44の説明図で、図1
7Aは前面(X面)図、図17Bは左側面部分断面図で
前記図17Aの矢印XVIIBから見た部分断面図、図1
7Cは上面図で前記図17Aの矢印XVIICから見た図
である。
【図18】 図18は前記図17の揺動レバー44に
装着されるローラ軸46の説明図で、図18Aは側面図
で前記図7Bと同方向から見た図、図18Bは前面図で
前記図18Aの矢印XVIIIBから見た図である。
【図19】 図19は前記エアシリンダ49(図1参
照)のピストンロッド49aの先端に連結される連結部
材51の説明図で、図19Aは上面図、図19Bは前記
図19Aの矢印XIXBから見た図、図19Cは前記図
19Aの矢印XIXCから見た図である。
【図20】 図20は本発明の流路連通遮断装置の実施
例2の全体説明図で前記実施例1の図2に対応する図で
あり、図20Aは前面断面図、図20Bは前記図20A
のXXB−XXB線断面図である。
【図21】 図21は本発明の流路連通遮断装置の実施
例3の全体説明図で、図21Aは前記実施例1の図3に
対応する図、図21Bは同実施例3の要部拡大図であ
る。
【図22】 図22は従来のバタフライバルブの説明図
である。
【図23】 図23は従来のアングルバルブの説明図
で、図23Aは手動式アングルバルブを示す図、図23
Bは空気圧作動式アングルバルブを示す図である。
【図24】 図24は従来のゲートバルブの説明図で、
図24Aは開放状態を示す図、図24Bは閉塞状態を示
す図である。
【図25】 図25は振子式高真空バルブの説明図で、
図25Aは開放状態を示す図、図25Bは閉塞状態を示
す図である。
【符号の説明】 V…弁体、1…筒壁、2…仕切壁、3a…第1連通孔、
4a…第2連通孔、12…弁体支持軸、27…第1弁
体、28…連結部材、29…第2弁体、(33〜53)
…弁体回動装置、
フロントページの続き Fターム(参考) 3H052 AA02 BA22 BA31 BA35 CA12 EA09 EA16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件(A01)〜(A05)を備えた
    ことを特徴とする流路連通遮断装置、(A01)筒壁内部
    に形成される流路を遮断する状態で前記筒壁に支持され
    るとともに第1連通孔および第2連通孔を有する仕切
    壁、(A02)前記筒壁を気密に貫通し且つ前記仕切壁の
    一面側に沿って配置された回転可能な弁体支持軸、(A
    03)前記弁体支持軸に連結されて前記仕切壁の一面側か
    ら前記第1連通孔を開閉する第1弁体と前記第1連通孔
    を貫通する連結部材に連結され且つ前記仕切壁の他面側
    から前記第2連通孔を開閉する第2弁体とを有する弁
    体、(A04)前記第1弁体および第2弁体が前記第1連
    通孔および第2連通孔を閉塞して前記流路を遮断する遮
    断位置と、連通させる連通位置との間で前記弁体および
    弁体支持軸を回動させるように、前記弁体支持軸の外端
    部に連結された弁体回動装置。(A05)前記弁体が前記
    遮断位置にあるときに前記仕切壁の一面側および他面側
    の圧力差により第1弁体に作用する力である差圧力が前
    記弁体を回動させる力の向きと、第2弁体に作用する差
    圧力が前記弁体を回動させる力の向きとが互いに逆向き
    となるように配置された前記第1弁体および第2弁体。
  2. 【請求項2】 下記の要件(B01)を備えたことを特徴
    とする流路連通遮断方法、(B01)筒壁内部に形成され
    る流路を遮断する状態で前記筒壁に支持されるとともに
    第1連通孔および第2連通孔を有する仕切壁の一面側に
    沿って配置された回転可能な弁体支持軸と一体的に回動
    する第1弁体および第2弁体をそれぞれ前記仕切壁の一
    面側および他面側に配置するとともに、前記仕切壁の一
    面側と他面側との圧力差により一方の弁体が前記連通孔
    を遮断する位置に移動する方向の力を受け且つ他方の弁
    体が前記連通孔を連通させる位置に移動する方向の力を
    受けるように前記両弁体を配置し、前記弁体支持軸を回
    動させることにより前記第1弁体を前記仕切壁の一面側
    から前記第1連通孔に接近離隔させるとともに前記第2
    弁体を前記仕切壁の他面側から前記第2連通孔に接近離
    隔させて、前記第1連通孔および第2連通孔を同時に連
    通または遮断させる流路連通遮断方法。
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