JP2002011467A - 汚水の処理方法及びその装置 - Google Patents

汚水の処理方法及びその装置

Info

Publication number
JP2002011467A
JP2002011467A JP2000194450A JP2000194450A JP2002011467A JP 2002011467 A JP2002011467 A JP 2002011467A JP 2000194450 A JP2000194450 A JP 2000194450A JP 2000194450 A JP2000194450 A JP 2000194450A JP 2002011467 A JP2002011467 A JP 2002011467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewage
sand
pump
membrane module
membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000194450A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsu Iijima
克 飯島
Megumi Sugihara
恵 椙原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2000194450A priority Critical patent/JP2002011467A/ja
Publication of JP2002011467A publication Critical patent/JP2002011467A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の降雨があったときは急激に水量が増し
て、下水処理施設にそれが流れ込むことになるが、終末
処理場の生物処理の能力には限界があるために、それを
越えた過負荷分は沈砂池で砂及びし渣を除去した後、生
物処理を行なわずに河川等へ放流している。しかし降雨
初期の雨水中には沈殿しない汚濁質が多量に含まれてお
り、これが放流された河川等の水質を悪化させる。 【解決手段】 汚水に含まれる砂およびし渣を予め除去
した後、汚水を生物処理する汚水の処理方法において、
汚水の流量が生物処理の設定処理能力を超えるとき、超
過分の汚水は生物処理を行なうことなく、膜濾過装置に
て濾過後に河川に放流する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は下水処理施設で下水
を処理する際に、雨水の流入による過負荷を回避するた
めの方法に係わり、特に過負荷分を濾過処理のみにて河
川等に放流する下水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より下水処理施設のポンプ場におい
ては砂分の除去及びし渣の除去を行なった後、汚水は終
末処理場へ送られ、終末処理場においてはやはり沈砂池
で砂分の除去及びし渣の除去を行なったうえで生物処理
されて河川等へ放流されている。しかし多量の降雨があ
ったときは急激に水量が増して、終末処理場にそれが流
れ込むことになるが、終末処理場の生物処理の能力には
限界があるために、それを越えた過負荷分は沈砂池で砂
及びし渣を除去した後、生物処理を行なわずに河川等へ
放流している。しかし降雨初期の雨水中には沈殿しない
汚濁質が多量に含まれており、これが放流された河川等
の水質を悪化させるという問題点があった。これを解決
する手段として、ポンプ場や終末処理場に滞水池を設け
てこれに降雨初期の雨水と汚水との過負荷分を一時滞留
させて、ここで充分な沈殿時間を確保して沈殿処理を行
なったうえで河川等に放流するか、あるいは後行程の生
物処理を施したうえで放流するものが実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記した滞水池
を設置するには広い敷地が必要であったり、地下に建設
する場合は莫大な費用がかかる問題があると共に、滞水
池に滞留させている間に汚水が腐敗して悪臭を発生する
という問題がある。本発明は上記したような課題を解決
して、広い敷地を必要とせずしかも短時間の内に過負荷
分を処理できる下水の処理装置およびその方法を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願第一の発明は前記目
的を達成するために、汚水に含まれる砂およびし渣を予
め除去した後、汚水を生物処理する汚水の処理方法にお
いて、汚水の流量が生物処理の設定処理能力を超えると
き、超過分の汚水は生物処理を行なうことなく、膜濾過
装置にて濾過後に河川に放流する、ことを特徴とする。
本願第二の発明は前記目的を達成するために、沈砂池
と、沈砂池で処理された下水が流れ込むポンプ井と、そ
れらの外部に膜分離槽とを設け、ホンプ井に排出ポンプ
を設けて排出ポンプと膜分離槽とを連結し、膜分離槽内
には精密濾過膜モジュールを浸漬して精密濾過膜モジュ
ールの透過水側に吸引ポンプとオゾン発生装置を連結し
た、ことを特徴とする。本願第三の発明は前記目的を達
成するために、沈砂池と、沈砂池で処理された下水が流
れ込むポンプ井と、沈砂池の内に精密濾過膜モジュール
とを設け、該精密膜モジュールの透過水側に吸引ポンプ
とオゾン発生装置を連結した、ことを特徴とする。上記
の精密濾過膜モジュールは濾過膜に金属膜を用いること
が好ましい。
【0005】金属膜としては、孔径0.1〜1.0μm
程度のものを用いることができる。そのような金属膜
は、例えば次のようにして製造される。すなわち先ずベ
ースとなる厚さ0.4mmの平畳織り金網(#40/2
00メッシュ、SUS316)を圧下率30%でロール
圧延して、厚さ0.28mm、網目径42μmの基体を
作製する。次いで基体の表面に、粒径7μm以上の下地
粉末(SUS316)と水とを混合したスラリー(固形分
濃度80重量%)を塗布/乾燥し、950℃で10hr
焼結する。次いで、孔径0.1μmの金属膜のときに
は、圧下率10%でロール圧延し、粒径5μm以下の上
地粉末(SUS316)と水とを混合したスラリー(固形
分濃度80重量%)を塗布/乾燥し、790℃で10h
r焼結し、最後に圧下率15%でロール圧延する。ま
た、孔径0.5μmの金属膜のときには、下地の焼結の
後に、粒径7μm以下の上地粉末(SUS316)と水と
を混合したスラリー(固形分濃度80重量%)を塗布/乾
燥し、最後に820〜860℃で10hr焼結する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の下水の処理装置およびそ
の方法の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は
本発明の汚水の処理装置の一実施の形態の模式図であ
る。図中1は沈砂池でその中にし渣を捕捉するためのス
クリーン2が設置され、図示しない除塵機でスクリーン
2に捕捉されたし渣を除去する。沈砂池1のオバーフロ
ーした位置にはポンプ井3が設けられて、沈砂池1にて
砂およびし渣が除去された汚水がこれに流入する。ポン
プ井3中には移送ポンプ4と排出ポンプ5とが設置され
ていて、移送ポンプ4はポンプ井3中に溜まった汚水を
次の行程である生物処理施設へ移送するものである。こ
の移送ポンプ4は生物処理施設の処理能力を超える量の
汚水は移送しないようになっている。
【0007】排水ポンプ5は前記した生物処理施設の能
力を超える過負荷分の汚水をポンプ井3から生物処理施
設以外の外部に排出するものである。6は膜分離槽でこ
の中に濾過膜モジュール7が浸漬設置されている。濾過
膜モジュール7の透過水側には吸引ポンプ8が連接され
て、吸引ポンプ8の排出端は図示しない河川等への放流
路に繋がっている。更に濾過膜モジュール7の透過水側
にオゾン発生装置9が連結されている。濾過膜モジュー
ル7の構成は図2に示すように濾過板72の両側に金属
膜71を貼り付けたもので、濾過板72の上部に吸引口
73、下部にオゾン含有ガス注入口74が設けられてい
る。
【0008】次に前記構成の下水処理装置の作用につい
て説明する。通常の運転時にはその下水の流量は生物処
理設備の能力の範囲内におさまるように設定されている
が、短時間に多量の降雨があるとその雨水も下水処理施
設に流入してくる。そうすると下水処理施設に流入する
下水の流量が急激に増大して、前記したように生物処理
施設の能力を超えた下水が下水処理施設に流入する。そ
の結果、十分な生物処理がされないままの処理水が河川
等に放流される。これを防ぐ手段として下水処理施設の
第一の関門である沈砂池1に続くポンプ井3に設置され
た排出ポンプ5によって、処理能力を越えた分、即ち過
負荷分を膜分離槽6内に排出する。この排出ポンプ5の
運転諸元は、沈砂池1の前段に配置された図示しない流
量計によって計測された流入下水量と予め設定された基
準流入量との差によって決定される。
【0009】膜分離槽6へ排出された過負荷分の下水は
吸引ポンプ8の運転によってその透過水側が負圧にされ
た濾過膜モジュール7内に透過し、濾過された透過水の
みが吸引ポンプ8を経由して図示しない放流路から河川
等に放流される。下水に含まれる固形分は金属膜71に
捕捉される。また、金属膜の孔径を適宜選択することで
下水中の細菌も補足することができるので殺菌/滅菌処
理なしで放流が可能である。
【0010】吸引ポンプ8の運転は吸引・停止を繰り返
す間欠運転とする。本実施の形態では吸引を24分、停
止を6分とした間欠運転とし、吸引ポンプの停止時間中
にオゾン発生装置9からオゾン含有ガスを濾過膜モジュ
ール7の透過水側に注入する。このオゾン含有ガスの注
入は逆洗浄と呼ばれているものであるが、オゾン含有ガ
スは極めて酸化力が強いから、濾過膜モジュール7の金
属膜71の表面および内部に捕捉された固形物を分解し
て濾過抵抗を低下させ、濾過膜モジュール7の透過水の
フラックスを回復させることができる。この時のオゾン
含有ガスの諸元はオゾン濃度:20mg/l(オゾン含
有ガス)、注入流量:33リットル/m/分、注入時間:
2分で、供給間隔は30分に1回とする。
【0011】またオゾンはその酸化力によって樹脂膜を
損傷することがあるが、本発明の金属膜ではSUS31
6ステンレス鋼を使用しているから耐オゾン性が高く、
長期の使用にも耐え得る。
【0012】次に実際の下水の処理を、金属膜で構成し
た濾過膜モジュールを有する本発明の汚水の処理装置を
使用して行なった濾過実験の結果について説明する。表
1はこの濾過実験の結果を示すもので、比較のために従
来の方法である砂の除去とし渣の除去のみを行なったも
のの結果も示した。
【0013】
【表1】
【0014】上記の結果より、NH−N及びT−P以
外は従来法に比して大幅にその値が減少しており、特に
汚濁の最も大きい要因となるSSや濁度や色度の低減率
が大きいことが本発明による処理方法の有効性を示して
いる。
【0015】図3は他の実施の形態を示す概略模式図で
ある。図中10は濾過膜モジュールで、沈砂池1の中に
直接浸漬されているものである。この場合は吸引ポンプ
11で直接的に沈砂池1内に流入した汚水の過負荷分を
吸引濾過するものである。他の構成は図1に示した実施
の形態と同一であるから説明を省略する。オゾンは生物
処理に悪影響を与えるが、本発明では濾過膜モジュール
7,10は生物処理を行わない膜分離槽6または沈砂池
1に浸漬配置されるので、そのような悪影響はない。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記したような構成としたか
ら、大きな敷地を必要とせずしかも短時間の内に過負荷
分を処理できる下水の処理装置およびその方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚水処理装置を示す概略模式図であ
る。
【図2】本発明の汚水処理装置に使用する濾過膜モジュ
ールの概略斜視図である。
【図3】本発明の汚水処理装置の他の実施の形態を示す
概略模式図である。
【符号の説明】 1 沈砂池、3 ポンプ井、4 移送ポンプ、5 排出
ポンプ、6 膜分離槽、7,10 濾過膜モジュール、
8,11 吸引ポンプ、9 オゾン発生装置、71 金
属膜、72 濾過板、73 吸水口、74 注入口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水に含まれる砂およびし渣を予め除去
    した後、汚水を生物処理する汚水の処理方法において、
    汚水の流量が生物処理の設定処理能力を超えるとき、超
    過分の汚水は生物処理を行なうことなく、膜濾過装置に
    て濾過後に河川に放流することを特徴とする汚水の処理
    方法。
  2. 【請求項2】 沈砂池と、沈砂池で処理された下水が流
    れ込むポンプ井と、それらの外部に膜分離槽とを設け、
    ホンプ井に排出ポンプを設けて排出ポンプと膜分離槽と
    を連結し、膜分離槽内には精密濾過膜モジュールを浸漬
    して精密濾過膜モジュールの透過水側に吸引ポンプとオ
    ゾン発生装置を連結したことを特徴とする汚水の処理装
    置。
  3. 【請求項3】 沈砂池と、沈砂池で処理された下水が流
    れ込むポンプ井と、沈砂池の内に精密濾過膜モジュール
    とを設け、該精密膜モジュールの透過水側に吸引ポンプ
    とオゾン発生装置を連結したことを特徴とする汚水の処
    理装置。
  4. 【請求項4】 上記精密濾過膜モジュールは濾過膜とし
    て金属膜を用いることを特徴とする請求項2又は3に記
    載の汚水の処理装置。
JP2000194450A 2000-06-28 2000-06-28 汚水の処理方法及びその装置 Pending JP2002011467A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000194450A JP2002011467A (ja) 2000-06-28 2000-06-28 汚水の処理方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000194450A JP2002011467A (ja) 2000-06-28 2000-06-28 汚水の処理方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002011467A true JP2002011467A (ja) 2002-01-15

Family

ID=18693274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000194450A Pending JP2002011467A (ja) 2000-06-28 2000-06-28 汚水の処理方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002011467A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007524501A (ja) * 2003-06-24 2007-08-30 カロロ エンジニアーズ, ピー・シー 廃水処理の方法および廃水処理のシステム
WO2014034827A1 (ja) * 2012-08-31 2014-03-06 東レ株式会社 造水方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007524501A (ja) * 2003-06-24 2007-08-30 カロロ エンジニアーズ, ピー・シー 廃水処理の方法および廃水処理のシステム
WO2014034827A1 (ja) * 2012-08-31 2014-03-06 東レ株式会社 造水方法
JPWO2014034827A1 (ja) * 2012-08-31 2016-08-08 東レ株式会社 造水方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2694182B1 (en) Method and system for filtration and filtration cake layer formation
CN101367588A (zh) 一种深度处理含氨氮和磷废水的方法
US20030127377A1 (en) Stormwater treatment train
WO2018032805A1 (zh) 河湖泊涌污染底泥处理余水多级净化处理系统
TW589284B (en) Liquid treatment method and apparatus
CN105129969A (zh) 周边过滤出水生化沉淀池
CN210313765U (zh) 含氟高盐度废水回用系统
JP2002011467A (ja) 汚水の処理方法及びその装置
CN1778696A (zh) 一种含油废水的处理工艺
WO2019150604A1 (ja) 石炭排水の処理方法および装置
CN212610146U (zh) 一种生活垃圾渗滤液高效处理一体装置
CN215517060U (zh) 一种垃圾渗滤液预处理系统
CN107445412A (zh) 一种印刷混合废水综合处理回用系统及其使用方法
CN212269789U (zh) 一种具有防堵塞及除磷功能的反硝化深床滤池
KR20220122906A (ko) 규조토를 이용한 정수처리시스템 및 이 시스템을 이용하는 정수처리방법
CN208802962U (zh) 一种铝材生产污水处理系统
CN105084596A (zh) 一种循环式雨水综合处理装置及处理方法
KR20050092154A (ko) 폐수 처리 장치
JP2010131472A (ja) 膜濾過の逆洗排水を濃縮する装置および方法
JPH09276606A (ja) 汚水の沈澱濾過方法及びその沈澱濾過漕
CN206408003U (zh) 一种电镀含镍废水的处理系统
CN206970360U (zh) 造纸污水净化处理系统
CN206103720U (zh) 一种用于渗滤液处理的超滤系统
CN205347026U (zh) 铜片研磨废水处理回用系统
CN221397467U (zh) 一种高效煤矿水处理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040224

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20041028