JP2002011268A - 車両用シート及びその製造方法 - Google Patents

車両用シート及びその製造方法

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JP2002011268A JP2000196742A JP2000196742A JP2002011268A JP 2002011268 A JP2002011268 A JP 2002011268A JP 2000196742 A JP2000196742 A JP 2000196742A JP 2000196742 A JP2000196742 A JP 2000196742A JP 2002011268 A JP2002011268 A JP 2002011268A
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達雄 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】芯材と表皮材とを備える玉縁を有する車両用シ
ートにおいて、玉縁の芯材と表皮材とを位置ずれし難く
する技術を提供する。 【解決手段】玉縁6aを有するシートカバーを備えた車
両用シートであって、玉縁6aは、芯材11と表皮材2
1とを備え、芯材11の周面に起伏部が形成され、前記
表皮材21は、前記芯材11に巻き付けられて、前記芯
材11を略一周した前記表皮材21の両側端部23,2
5が前記シートカバーを構成する布状部材31,41と
ともに縫合されている車両用シートを提供する。この玉
縁6aは、芯材11の周面に起伏部が形成されているた
め、表皮材21と芯材11とが滑り難く、縫合時に表皮
材21と芯材11との位置がずれるのが抑制され、表皮
材21にしわ、引きつり、弛み、捻じれなどの立体的な
異常が発生し難い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】車両用のシートでは、シートの前面と側
面との境界部分に玉縁を設けるために、シート表面を被
覆するシートカバーに玉縁を取り付けることがある。玉
縁は、弾性変形可能な芯材に表皮材を巻き付けて形成さ
れ、芯材に巻き付けた表皮材の余りをシートカバーの前
面側部材と側面側部材との間に挟んで縫い合わせること
によって取り付けられている。
【0003】玉縁の芯材としては、押し出し成形された
塩化ビニルの棒状体又は中空棒状体が多く用いられる
が、縫合時に芯材と表皮材との位置がずれやすく、正し
い縫合位置からずれた位置を縫合してしまう場合があ
る。この結果、表皮材が芯材に沿わず、芯材に対して表
皮材が余ることによる弛みや、芯材に対して表皮材が不
足することによる引きつり、ねじれ等、表皮材に立体的
な異常(ヨタリ)が発生する。
【0004】また、シートカバー用の部材として延伸性
の布状部材を用いる場合、縫合時に布状部材や玉縁の表
皮材を展張状態にする際に布状部材が延伸してしまう。
このため、表皮材と布状部材との位置関係が複雑とな
り、芯材と表皮材とが位置ずれしやすくなる。また、シ
ートの前面と側面との境界線は曲線状に形成されるのが
一般的であるが、この境界線に芯材を沿わせるために芯
材を変形させながら縫合すると、芯材が表皮材に対して
動きやすく、位置ずれしやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
芯材と表皮材とを備える玉縁を有する車両用シートにお
いて、玉縁の芯材と表皮材とを位置ずれし難くする技術
を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、シートカバーを備えた車両用シートで
あって、前記シートカバーは、芯材と表皮材とを有する
玉縁を備え、前記芯材の周面に起伏部が形成され、前記
表皮材は、前記芯材に巻き付けられて、前記芯材を略一
周した前記表皮材の両側端部が前記シートカバーを構成
する布状部材とともに縫合されている車両用シートを提
供する。
【0007】この車両用シートでは、芯材に表皮材が巻
き付けられて玉縁が構成され、この巻き付けによって芯
材を略一周した表皮材の両側端部が、シートカバーの布
状部材と縫合されている。この芯材の周面には、起伏部
が形成されているため、芯材の周面と表皮材との間に摩
擦力が発生し、芯材は、表皮材に対して滑り難くなって
いる。このため、縫合時に、表皮材やシートカバーの布
状部材に、展張状態にするために力を加えたり、展張状
態の表皮材や布状部材を押し付けるようにして、縫合作
業を行っても芯材と表皮材とが位置ずれし難い。したが
って、この車両用シートでは、より正しい位置で縫合が
行われており、玉縁部分(芯材に対する表皮材)の立体
的な異常(ヨタリ)が少ない車両用シートとなってい
る。
【0008】また、上記車両用シートであって、前記芯
材の周面の起伏部は、編み上げ構造によって形成されて
いる車両用シートを提供する。芯材周面の起伏部を編み
上げ構造に形成すると、複数の方向に延びる凹状部又は
凸状部が形成されるため、芯材と表皮材とをずれさせる
種々の方向の力に対して摩擦抵抗が発生する。このた
め、芯材は表皮材に対して位置ずれし難く、玉縁部分の
立体的な異常が低減された車両用シートとなっている。
【0009】また、上記いずれかの車両用シートであっ
て、前記芯材の周面の起伏部は、繊維束によって形成さ
れている車両用シートを提供する。芯材周面の起伏部
を、繊維束によって形成すると、繊維一本一本から成る
線状の起伏部を周面上に多く設けることができるため、
芯材と表皮材とをずれさせる種々の方向の力に対して摩
擦抵抗を発生させることができる。このため、芯材と表
皮材との位置ずれが抑制されて、玉縁部分の立体的異常
が少ない車両用シートとなっている。特に、芯材周面の
起伏部が、繊維束を編み上げた構造に形成される場合、
編み上げ構造による大きな起伏部と繊維束による小さな
起伏部とが設けられる。このため、芯材と表皮材との位
置ずれが良好に抑制されて、玉縁部分の立体的な異常が
低減された車両用シートとなっている。
【0010】また、本発明では、玉縁を備えたシートカ
バーを有する車両用のシートを製造する方法であって、
前記シートカバーは、周面に起伏部が設けられた芯材に
表皮材を巻き付ける工程と、前記芯材を略一周した前記
表皮材の両側端部と、前記シートカバーを構成する布状
部材の前記玉縁側の端部とを縫合する工程とを有するシ
ートカバー製造工程によって形成され、前記シートカバ
ーを、シート本体の表面に沿って展張することを特徴と
する車両用シート製造方法を提供する。
【0011】この方法によれば、上記した通り、芯材の
周面に起伏部が設けられて芯材と表皮材との摩擦抵抗が
大きく、滑り難い。このため、芯材を略一周した表皮材
の両側端部とシートカバーを構成する布状部材とを縫合
するときにも、芯材と表皮材とが位置ずれし難く、玉縁
部分の立体的な異常(ヨタリ)の発生を抑制してシート
カバーを製造し、このシートカバーをシート本体の表面
に沿って貼り合わせるなどして設けることにより、玉縁
部分に立体的な異常の少ない車両用シートを製造するこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。図1に、本実
施の形態に係る車両用の前部座席用のシートを示す。こ
のシート1は、シートクッション3とシートバック5と
を有する公知のシートである。
【0013】シートクッション3は、図示しないシート
クッション本体とシートカバー4とを有する。シートク
ッション本体は、スプリングとフレームとを有し、これ
らを被覆するようにシートクッションパッドが設けられ
ている。シートカバー4は、シートクッション本体の表
面に沿って、展張状態で貼り合わされている。同様に、
シートバック5は、図示しないシートバック本体とシー
トカバー6とを有する。シートバック本体は、フレーム
を有し、このフレームを被覆するようにシートバックパ
ッドが設けられている。そしてシートカバー6が、シー
トバック本体の表面形状に沿って、展張状態で貼り合わ
されている。
【0014】シートカバー4及び6は、ともに本体側の
形状に沿うように複数枚の布状部材を縫合することによ
って形成されている。シートカバー4,6は、それぞれ
布状部材と布状部材との間に玉縁4a,6aを有してい
る。本実施形態では、玉縁4aはシートクッション本体
の車両上方を向く着座面側と車両側方を向く側面側との
間に、玉縁6aはシートバック本体の車両前方を向く面
(前面部)と車両側方を向く面(側面部)との間に設け
られている。玉縁4a,6aは、シートクッション本体又
はシートバック本体の表面形状に沿うように形成されて
いる。以下に玉縁部分の構造について、シートバック5
のシートカバー6に設けられた玉縁6aを例に挙げて説
明する。
【0015】玉縁6aは凸状部で、シートバック5の前
面サイド部8とシートバック5の側面部9との間に沿っ
て設けられている。図2にシートカバー6の玉縁6a部
分の分解状態を示し、図4に玉縁6a部分の横断面を示
す。玉縁6aは、芯材11と表皮材21とを有する。表
皮材21は、芯材11に芯材11を略一周するように巻
き付けられている。芯材11に巻き付けられて略一周し
た表皮材21の両側端部23,25は、裏面が対向する
ように重ね合わされている。この両側端部23,25
は、前面サイド部8(図1参照)を被覆する第一の布状
部材31と側面部9(図1参照)を被覆する第二の布状
部材41との間に挟み込まれて縫合されている。
【0016】第一及び第二の布状部材31,41は、本
皮、合成皮革、不織布、織布など公知の種々のシートカ
バー用の表皮部材を使用することができる。また、特
に、シート本体を被覆するのに好適な延伸性の布状部材
を使用することもできる。延伸性の布状部材を使用する
場合は、第一又は第二の布状部材のどちらか一方にのみ
用いても良いし、両方に用いても良い。言うまでもな
く、第一及び第二の布状部材31,41は、シートカバ
ー6の他の部分を構成する布状部材と同一又はデザイン
的に整合性を備える部材が選択されるのが一般的であ
る。
【0017】玉縁6aを形成する表皮材21について
も、布状部材31,41と同様である。本皮、合成皮
革、不織布、織布など公知の玉縁用の表皮材を使用する
ことができ、延伸性を備えた部材であっても良い。表皮
材21は、布状部材31,41と同一の素材であっても
良いし、異なる素材であっても良い。
【0018】芯材11は、周面に起伏部13を有する部
材で、公知の種々の形状に形成することができる。芯材
11は、好ましくは、湾曲可能に形成されていると、シ
ート本体の形状に沿うことができる。より好ましくは、
弾性的に湾曲変形可能とされる。また、芯材11は、好
ましくは、断面形状が変形する方向に弾性的に圧縮変形
可能に形成される。また、起伏部13は、芯材11の周
面と表皮材21との摩擦抵抗が増大するように形成され
る。起伏部13は、芯材11の湾曲変形や圧縮変形を妨
げない構造とすることが好ましい。
【0019】本実施形態では、芯材11は、ポリエステ
ル繊維の束を編み上げて円筒状に形成された部材であ
る。この芯材11は、湾曲及び圧縮変形しやすいととも
に、どちらの変形方向にも弾性を備えている。芯材11
の起伏部13は、ポリエステル繊維の束の編み上げ構造
と、ポリエステル繊維の一本一本とによって形成されて
いる。
【0020】本実施形態では、起伏部13は編み上げ構
造によって形成されている。この場合、凹部と凸部とが
軸方向、周方向或いは斜め方向に延びる形状に形成され
るとともに、複数の凹部、凸部が交錯して形成される。
このため、表皮材21との摩擦抵抗が増大し、芯材11
が表皮材21に対して滑り難くなり好ましい。また、本
形態の起伏部13は、ポリエステル繊維の束からも形成
されている。起伏部13をを繊維束で形成すると、芯材
11の周面上を延びる一本一本の繊維によって線状に延
びる起伏を形成することができ、表皮材21との摩擦抵
抗を増大させることができるため、好ましい。なお、起
伏部13は、芯材の周面に網目や種々の凹形状を彫り込
んだり、周面に摩擦抵抗の大きい他部材を付与すること
によっても設けることができる。(要するに、芯材11
の表面に網み目状の構造が形成されていれば足り、かか
る網み目状の構造自体をもって編み上げ構造と成すこと
ができる。)
【0021】本実施形態の車両用シートでは、玉縁6a
を構成する芯材11の周面に起伏部13が設けられてお
り、表皮材21との間の摩擦抵抗が大きいため、製造工
程中に芯材11が表皮材に対して位置ずれし難い。この
ため、玉縁6aの芯材11に対する表皮材21の立体的
な異常、例えば弛み、ひきつり、しわ、ねじれ等(ヨタ
リ)が少なくなっている。特に、起伏部13は、編み上
げ構造による起伏と繊維束による起伏と二種類の起伏を
備えているため、摩擦抵抗が大きく、位置ずれし難く、
表皮材21に立体的な異常の少ない車両用シートとなっ
ている。
【0022】また、本実施形態の芯材11は、ポリエス
テル繊維の束を円筒状に編み上げた中空棒状に形成され
ているため、弾性的に湾曲変形したり、弾性的に圧縮変
形したりしやすい。このため、玉縁6aは、曲線状に形
成されたシートバック5の表面形状に無理なく沿ってい
る。また、乗員がシートに座ったりシートから立ち上が
ったりするときにかかる力を受けるとシート本体の弾性
変形に追従して無理なく弾性変形でき、玉縁6aが損傷
し難い。
【0023】さらに、芯材11を、ポリエステル繊維の
束を円筒状に編み上げた構造とすることにより、加熱に
よる芯材11全体の収縮が抑制されている。このため、
例えば炎天下に駐車することによって車両室内の温度が
高くなった場合も芯材11が熱収縮しにくく、芯材11
が収縮することによる表皮材21の余り、すなわち玉縁
6a部分の立体的な異常を抑制することができる。
【0024】次に、本実施形態の玉縁6aをシートカバ
ー6に設ける方法について説明する。ここでは、シート
バック5の前面サイド部8の表面を被覆する第一の布状
部材31を無延伸性とし、シートバック5の側面部9を
被覆する第二の布状部材41にのみ延伸性の布状部材を
用いる場合について説明する。
【0025】まず、芯材11に表皮材21を巻き付け
て、シートバック5の表面に露出する玉縁6aを形成す
る。次に、芯材11を略一周した表皮材21の両側端部
23,25を重ね合わせる。そして、図3に示すよう
に、延伸性の第二の布状部材41の玉縁6a側の端部4
2と表皮材21の両側端部23,25とを重ね合わせ
て、仮縫合する。このとき、第二の布状部材41は、表
面側が表皮材21に対向するように配置される。仮縫合
では、芯材11の周面から離れた各端部23,25,42
の端縁に近い位置51を縫合する。
【0026】その後、図4に示すように、仮縫合された
表皮材21の両側端部23,25及び第二の布状部材4
1の端部42と、第一の布状部材31の端部32とを縫
合する。このとき、第一の布状部材31は、表面側が表
皮材21と対向するように配置される。この縫合では、
各端部23,25,32,42を芯材11の周面に近接す
る位置52で縫合する。位置52での縫合により、表皮
材21が芯材11の周面に沿い、断面円形状の玉縁6a
を形成する。
【0027】さらに、この玉縁6aを備えた布状部材3
1,41を、シートバック5のシートカバー6を形成す
る複数の布状部材に所定の位置で縫合することで、シー
トカバー6を形成することができる。その後、このシー
トカバー6を公知の方法で、シートバック本体にその表
面形状に沿って展張するように貼り合わせることにより
シートバック5が製造される。
【0028】この方法において、芯材11は、周面に起
伏部13(図2参照)を備えているため、芯材11の周
面と表皮材21との摩擦抵抗が大きくなっている。この
ため、仮縫合するときに、表皮材21や第二の布状部材
41を展張状態に広げるための力によって、表皮材21
又は芯材11に種々の方向の力が加わわると、芯材11
と表皮材21との間に摩擦力が働く。この結果、芯材1
1が表皮材21に対して滑るのを抑制して、位置ずれを
抑制することができる。特に、本実施形態では、第二の
布状部材41が延伸性で、展張状態に広げると同時に延
伸し、余分な力が加わりやすいが、摩擦抵抗によって表
皮材21と芯材11との位置ずれが抑制される。また、
第二の布状部材41が延伸することによって、正しい仮
縫合位置51が分かり難くなる場合にも芯材11と表皮
材21とが位置ずれしにくいため、芯材11の位置を基
に、仮縫合位置51を特定しやすい。
【0029】また、本実施形態の芯材11は、起伏部1
3が周面全体に設けられている。このため、芯材11の
周面に近接する位置52を縫合するときは、芯材11の
周面と表皮材21との接触面積が大きく、芯材11と表
皮材21との間により大きな摩擦抵抗が発生する。この
ため、位置52で押さえつけることにより、芯材11に
表皮材21に対して位置ずれする方向の力が加わりやす
くても、位置ずれを良好に抑制できる。また、縫合で
は、仮縫合と比較して第一の布状部材31が増加するた
め、よりたくさんの力が加わるが、上記したようにより
大きな摩擦抵抗が発生するため、位置ずれを抑制でき
る。
【0030】また、芯材11は、中空状で、しかもポリ
エステル繊維材を編み上げて形成されているため、弾性
的に湾曲変形しやすい。このため、芯材11が設けられ
る第一の布状部材31と第二の布状部材41との境界線
は、通常、シート本体の表面形状に沿って曲線状に形成
されているが、この境界線に沿わせたときに発生する弾
発力が小さい。したがって、この弾性変形能によって
も、芯材11の表皮材21に対する位置ずれが抑制され
ている。
【0031】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れないことはもちろんである。車両用シートの玉縁を設
ける位置は、上記実施形態に限定されない。シートカバ
ーを構成する一つの布状部材とこれに隣接する他の布状
部材との間であれば良い。このとき、一つの布状部材と
他の布状部材とが被覆される面は、本実施形態のように
異なっていても良いし、同一平面状に形成されていても
良い。また、玉縁を設ける部材は、車両用シートのうち
シートクッションやシートバックに限定されず、ヘッド
レストやアームレスト等にも適用可能である。
【0032】本発明のシートの製造方法における玉縁部
分の製造方法は、上記実施の形態に限定されず、種々の
方法が可能である。一度に第一及び第二の布状部材と表
皮材とを縫合しても良い。または、第一の布状部材と表
皮材の一方側端部、第二の布状部材と表皮材の他方側端
部とを仮縫合しておき、その後、全ての端部を芯材の周
面に近接する位置で縫合しても良い。表皮材を芯材に巻
き付ける工程と巻き付けられた表皮材の両側端部とシー
トカバーを構成する布状部材とを芯材周面に近接する位
置で縫合する工程との間に種々の工程が設けられていて
も良い。
【0033】
【発明の効果】本発明では、芯材と表皮材とを備える玉
縁を有する車両用シートにおいて、玉縁の芯材と表皮材
とを位置ずれし難くする技術を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係る車両用シ
ートの斜視図である。
【図2】図2は、図1の車両用シートのII-II線部分に
おけるシートカバーの構成を示す分解斜視図である。
【図3】図3は、図1の車両用シートのシートカバーに
玉縁を製造する際に、仮縫合をしたときの模式的な横断
面図を示す。
【図4】図4は、図1の車両用シートのII-II線部分の
シートカバーを示す模式的な横断面図である。
【符号の説明】
1 シート 3 シートクッション 4,6 シートカバー 4a,6a 玉縁 5 シートバック 8 前面サイド部 9 側面部 11 芯材 13 起伏部 21 表皮材 23,25 表皮材端部 31 第一の布状部材 32 第一の布状部材端部 41 第二の布状部材 42 第二の布状部材端部 51 仮縫合位置 52 縫合位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉縁を有するシートカバーを備えた車両
    用シートであって、 前記玉縁は、芯材と表皮材とを備え、 前記芯材の周面に起伏部が形成され、 前記表皮材は、前記芯材に巻き付けられて、前記芯材を
    略一周した前記表皮材の両側端部が前記シートカバーを
    構成する布状部材とともに縫合されている車両用シー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記芯材の周面の起伏部は、編み上げ構
    造によって形成されている請求項1記載の車両用シー
    ト。
  3. 【請求項3】 前記芯材の周面の起伏部は、繊維束によ
    って形成されている請求項1又は2記載の車両用シー
    ト。
  4. 【請求項4】 玉縁を備えたシートカバーを有する車両
    用のシートを製造する方法であって、 前記シートカバーは、 周面に起伏部が設けられた芯材に表皮材を巻き付ける工
    程と、 前記芯材を略一周した前記表皮材の両側端部と、前記シ
    ートカバーを構成する布状部材の前記玉縁側の端部とを
    縫合する工程とを有するシートカバー製造工程によって
    形成され、 前記シートカバーを、シート本体の表面に沿って展張す
    ることを特徴とする車両用シート製造方法。
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