JP2002010597A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2002010597A
JP2002010597A JP2000181964A JP2000181964A JP2002010597A JP 2002010597 A JP2002010597 A JP 2002010597A JP 2000181964 A JP2000181964 A JP 2000181964A JP 2000181964 A JP2000181964 A JP 2000181964A JP 2002010597 A JP2002010597 A JP 2002010597A
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JP
Japan
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magnetic
rotor
poles
coils
stator
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2000181964A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Iwasaki
新一郎 岩崎
Akinori Hoshino
彰教 星野
Takeshi Ikeyama
健 池山
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/882,054 priority patent/US20020047430A1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突極同士の重なり角度を増大させて磁極の利
用率を向上させ、従来のSRモータの課題を解決する。 【解決手段】 ステータ10にはその外周面に沿ってス
ロットSR1〜SR12が形成され、各スロットにはコ
イルAaとAb、BaとBb,CaとCbが巻回され、
各スロットの間には磁極S1〜S12が形成される。ロ
ータ20の回転体21の内周面には磁気的に絶縁された
磁性体ピースJ1〜J8が配列され、各磁性体はステー
タの隣接する2つの磁極に対向したとき、2つの磁極を
磁気的に結合し、2つの磁極と磁性体との間でコイルか
ら閉ループによる磁束を生じさせてトルクを発生させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はモータに関し、た
とえば電気自動車などに用いられるスイッチトレラクタ
ンス型モータ(以下、SRモータと称する)に関する。
【0002】
【従来の技術】図21は従来のSRモータのステータと
ロータを示す図である。SRモータは円筒状のステータ
1と、ステータ1内の空間で同軸的に回転する円柱状の
ロータ2とを含み、ロータ2はシャフト3に取付けられ
ている。このSRモータは3相であり、ステータ6極、
ロータ4極で構成されており、ステータ1とロータ2は
ともに磁性体で形成され、軸方向に積重ねた珪素鋼板よ
りなっている。
【0003】ステータ1には、その内周の互いに60°
ずつずれた位置に内側に向かって突出する6つの突極
(極部)Sa,Sb,Sc,Sd,Se,Sfが形成さ
れており、各磁極Sa〜Sfには、励磁用のコイルLa
〜Lfが巻回されていて、各コイルLa〜Lfの接続お
よび電流の流れる方向は図21に示すとおりである。
【0004】一方、ロータ2には、外周の互いに90°
ずつずれた位置に、外側に向かって突出した4つの突極
(極部)Ra,Rb,Rc,Rdが形成されている。
【0005】図22は図21に示したSRモータの基本
的な構造と巻線を含めた動作原理を示す図である。図2
2において、ロータ2の位置に対応してコイルI,I
I,IIIに順次電流を流すことで、向かい合うステー
タ1の突極とロータ2の突極との間で磁束が発生し、順
次ロータ2の突極がステータ1の突極に吸引され、ロー
タ2が回転してトルクを発生する。
【0006】ロータ2の位置は、ロータ2に取付けた位
置センサ(図示せず)で検出され、コイルI,II,I
IIに順次電流を流す状態→状態→状態→状態
→…を1ステップと称する。この動作原理は本願発明に
おいても適用される。
【0007】図23は図21に示したSRモータを駆動
する駆動回路を示す回路図である。図23において、各
コイルI−I′,II−II′,III−III′のそ
れぞれに対応して駆動回路が接続されている。すなわ
ち、各コイルの一端にダイオードD1のアノードとスイ
ッチング素子S1のコレクタが接続されており、他端側
にスイッチング素子S2のエミッタとダイオードD2の
カソードが接続されている。スイッチング素子S2のコ
レクタとダイオードD1のカソードは電源Pの+側に接
続され、スイッチング素子S1のエミッタとダイオード
D2のアノードは電源Pの−側に接続されている。
【0008】スイッチング素子S2とS1が導通する
と、電源Pの+側からスイッチング素子S2、コイルI
−I´そしてスイッチング素子S1と電源Pの−側に電
流が流れる。
【0009】図24はコイルのインダクタンスとコイル
に供給する電流およびモータの発生トルクを1相分につ
いて示した図である。図24から明らかなように、θu
で示すアンアライン位置にあるステータ1のある突極と
ロータ2のある突極が、ロータ2の回転に伴って互いに
近づくにつれてコイルのインダクタンスが最小値から徐
々に増加していく。このロータの回転と平行してコイル
にa,b,c及びdと変化する電流を流すことでモータ
としてのトルクが発生する。そして、ステータ1の突極
とロータ2の突極が正対した位置、すなわちアライン位
置でインダクタンスが最大となる。コイルのインダクタ
ンス値はアライン位置周辺ではほぼフラットになる。イ
ンダクタンスが最大になった後、ロータ2の回転に伴っ
て、ロータ2の突極がステータ1の突極から離れるに従
ってインダクタンスが減少し、ステータ1の突極がロー
タ2の突極から最も離れた位置でインダクタンスが最小
値を示す。これもアンアラインの位置となる。
【0010】図25はSRモータの磁化曲線を示し、横
軸はコイルに流す電流を示し、縦軸はコイルに鎖交する
鎖交磁束を示す。図25において、ロータ2の突極がス
テータ1の突極から最も離れたときにインダクタンスの
値は低くなり、ロータ2の突極がステータ1の突極に近
づくにしたがってインダクタンスが上昇し、インダクタ
ンスが最大になった後、鉄材の磁気飽和により頭打ちに
なり、特性はほぼ平坦に近くなる。
【0011】アライン角度θAでのコイルの鎖交磁束と
アンアライン角度θUでの鎖交磁束と電流ラインImに囲
まれた面積が磁気エネルギであり、この磁気エネルギを
Wとし、アンアライン位置からアライン位置までの1ス
テップ分の角度をθ0(θu〜θAまでの変化角度)とす
れば、平均トルクTAはW/θ0で表わされる。そこで、
この平均トルクTAを増大させるためには、磁気エネル
ギWを増大するか角度θ0を減少させればよい。後者に
ついて、角度θ0を減少させるためには、突極の数を増
大させ、たとえばステータ12,ロータ8あるいはステ
ータ18,ロータ12の組合せのようにすればよいが、
一般的には角度θ0を減少させると、磁気エネルギWも
比例して減少するため、平均トルクTAの増大にはつな
がらない。従って、本質的には1ステップあたりの磁気
エネルギWそのものの増大が必須となる。
【0012】磁気エネルギWを増大させる具体的手段と
して、磁化カーブ上の (1) 非飽和アラインインダクタンスの増大 (2) 最大鎖交磁束の増大 (3) アンアラインインダクタンスの減少 (4) 変曲点鎖交磁束の増大を実施する必要がある。
これらの特性は以下の基本式を用いて算定される。
【0013】(1) 非飽和時アラインインダクタンス
aa=μ0×S1×N2×A/LG ここで、μ0:真空の透磁率 S1:ステータとロータのオーバーラップ面積 N:巻数 A:極数 LG:ロータ,ステータ間のエアギャップ長さ (2) 最大鎖交磁束Pmm=S2×Bm×N×A ここで、S2:磁路中における最小の磁路断面積 Bm:最大磁束密度 N:巻数 A:極数 (3) アンアラインインダクタンスLUU=k×N2×C ここで、k:スロット当たりの漏れインダクタンス定数 N:巻数 C:スロット数 (4) 変曲点鎖交磁束PSS=BS×LG/(μ0×N) ここで、BS:飽和磁束密度 各パラメータを最適化することは、設計時点の必須条件
であり、例えばコイルの巻数Nを増大させることが考え
られる。巻数Nを増大させると、上記の算定式から明ら
かなように非飽和時アラインインダクタンスLaおよび
最大鎖交磁束Pmが増大して磁気エネルギWの増大に寄
与する。しかし、算定式から明らかなように減少すべき
アンアラインインダクタンスLUが増大し、増大すべき
変曲点鎖交磁束PSが減少してしまう。ため、特にアン
アラインインダクタンスLUの増大はモータの高速回転
時(最高駆動周波数時)で電流の立上がりを阻害し、高
速回転時の発生トルクが抑えられてしまうという根本的
に大きな問題がある。
【0014】また、コイルの抵抗値はコイルスペースが
同一である限り、巻数の2乗に比例して増大するため、
コイルの電力損失(銅損)の大きなモータとなってしま
う。このようにコイルの巻数Nを増大させることはモー
タ低速回転時の発生トルクの増大に貢献できるものの結
果的に高速性能および効率を劣化させることになる。
【0015】一方、非飽和時アンアラインインダクタン
スLaおよび最大鎖交磁束Pmを増大させる重要かつ本質
的な手段として、ステータ1とロータ2のオーバーラッ
プ面積S1および磁路中の最小の磁路断面積S2を増大さ
せる方法がある。さらに、アンアライン時のインダクタ
ンスLUを低減する手段として、アンアライン時の磁束
の漏れを低減(kを低減)するように、磁極の対向距離
(ステータ極間,ロータ極間,ステータ極・ロータ極
間)を長くとる方法がある。しかしながら、従来のモー
タでは、以下に述べるように構造の上で大きな制約があ
り、発生トルクが大きく、銅損が小さく、高速回転時の
発生トルクを確保できるモータを望むならば、モータが
大型化することを覚悟しなければならない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図26はステータ極角
度とロータ極角度を示し、図27はステータ極角度とロ
ータ極角度との関係を示す図である。これらの図26お
よび図27は、参考文献としてのSwitched Reluctance
Motors and their Control(T.J.E.Miller. MAGNA PHYS
ICS PUBLISHING)に掲載されているものである。この文
献には、図27の三角形ABCで表わされる領域の角度
内でそれぞれロータ極角度とステータ極角度を設定する
のがよいとされているが、発生トルク,出力,効率,ト
ルクリップルを総合的に考慮すると、一般的にはロータ
角度とステータ角度が30°〜36°の値が実用範囲と
なる。つまり、従来のSRモータでは、1ストロークあ
たりのステータ・ロータのオーバーラップ(重なり)角
度の1回転(360°)あたりの割合は8.33〜10
%ということになる。
【0017】この割合が従来構成のSRモータの性能を
制限している要因であると言える。これは、ステータ1
とロータ2の極数を増大させても重なり角度の割合は変
化するものではないので解決策とはならない。逆に、不
用意にステータ1とロータ2の数を増大させると、アン
アライン時の磁極の距離が短くなり、漏れ磁束が増大す
るとともに、巻線の入るスロット数が増加し、アンアラ
インインダクタンスを増加させる原因となリ、結果的に
トルクを増大させるにも限界がある。
【0018】さらに、各相の突極はその相が駆動されて
いるときにはインダクタンスの発生に寄与しているが、
他の相が駆動されているときは遊んでいる状態にある。
【0019】それゆえに、この発明の主たる目的は、ト
ルクを発生するための突極と突極との重なり角度を増大
させて磁極の利用率を向上させ、従来のSRモータの課
題を根本的に解決し得るモータを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明は、それぞれの
一方がステータとなり、他方がロータとなる第1および
第2の部材構造を含み、複数相のコイルを順次切換えて
駆動することによりロータを回転させるモータにおい
て、第1および第2の部材構造の一方は、他方の部材構
造に対向する周面に沿って軸方向に延在し、コイルが巻
回される複数のスロットと、隣接するスロットの間に形
成される複数の磁極を含み、第1および第2の部材構造
の他方は、一方の部材構造に対向する周面に沿ってそれ
ぞれが周方向に磁気的に独立して配置される複数の磁性
体構造を備え、磁性体構造は、隣接する2つの磁極に対
向したとき、その2つの磁極を磁気的に結合し、コイル
に通電したとき2つの磁極と磁性体構造との間に生じる
磁気閉路の磁束によってトルクを発生させることを特徴
とする。
【0021】他の発明は、第1の部材構造、および第1
の部材構造と対向する第2の部材構造を含み、第1およ
び第2の部材構造の一方は固定され、他方は移動可能に
設けられ、第1の部材構造の第2の部材構造との対向面
と第2の部材構造の第1の部材構造との対向面の一方に
は、少なくとも一つのスロットが形成されていて、スロ
ットの両側の部材は磁極を構成し、スロットにはコイル
が設けられていて、コイルに通電することによってスロ
ットの両側に位置する磁極間に磁束を発生し、第1の部
材構造の第1の部材構造との対向面と第2の部材構造の
第1の部材構造との対向面の他方には、少なくとも一つ
の磁性体構造が設けられ、磁性体構造はスロットに近接
したときはスロットの両側の磁極と磁気的に結合して、
磁極間に発生する磁束を透過させる磁気閉路を構成し、
磁気閉路の磁束の変化によって磁性体構造に対しての変
位力を与え、第1および第2の部材構造の一方を他方に
対して相対的に移動させる力を生じることを特徴とす
る。
【0022】この発明では、磁性体を隣接する相とは磁
気的に絶縁し、磁性体と対向する磁極を磁気的に短絡さ
せるので、相間の干渉を受けることなくトルクを連続的
に発生できる。
【0023】また、第1の部材構造はあらかじめ定める
円周状の外径を有し、第2の部材構造は外径よりも大き
い内径の円筒状空間を有すると共に外径との間にギャッ
プを有し、各コイルはN相にグループ化され、各グルー
プごとに順次通電される。
【0024】各相のコイルは、周方向複数個おきのスロ
ット間に軸方向に巻回され、それぞれのコイルの端部同
士が交差していることにより、中心から見て所定の角度
ごとに磁束を発生させることができる。
【0025】各磁極は太い極と細い極とが周方向に交互
に形成されていて、各コイルは太い極の両側に隣接する
スロット間に軸方向に巻回されることにより、各相のコ
イル間の交差をなくしてコイル端部の長さを短縮でき、
モータの軸方向長さが制限された用途に適したモータを
実現できる。
【0026】磁性体構造は、対向する磁極とは反対側の
周面が山形形状に形成されることにより、磁気通路断面
積を確保しつつ隣接する磁性体間の磁気漏れを最小にす
ることができる。
【0027】磁性体構造は、磁極と対向する周面側に軸
方向に延在する溝が形成されることにより、インダクタ
ンスの回転角に対する変化をスムースにし、トルクリッ
プルを低減する。
【0028】磁性体構造は、磁極と対向したときその周
方向幅が該磁極の幅よりも広いことにより鎖交磁束数を
増加させる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態のS
R(Switched Reluctance)モータ
の基本的な構成であるロータとステータとコイルを示す
径方向の断面図である。
【0030】この図1に示した実施形態は、ロータ20
がステータ10のまわりを回転するアウターロータ型で
構成されているが、ロータが内側を回転するインナーロ
ータ型でもこの発明を適用できる。そのような例は、後
述の図19および図20で説明する。なお、ステータ1
0とロータ20はいずれか一方が第1の部材構造を構成
し、他方が第2の部材構造を構成している。
【0031】ステータ10は予め定める外径を有する円
柱状の磁性体から形成されていて、その外周に沿って周
方向に第1の数として12個の磁極S1〜S12と12
個のスロットSR1〜SR12がそれぞれ等間隔に、あ
るいは図示しないが不等間隔に交互に形成されている。
各スロットSR1〜SR12は断面が楔状で、ステータ
10の軸方向に延在していて、各磁極S1〜S12はス
テータ10の外周面に向けて先端部が広がった形状に形
成される。なお、スロットSR1〜SR12はステータ
10内で軸方向にねじれていてもよい。
【0032】コイルAa,Ab,Ba,Bb,Ca,C
bはスロットSR1〜SR12内で軸方向に、図1に示
すようにスロットを2個飛ばした状態で巻回される。S
Rモータは3相制御されるもので、1相あたり2個のコ
イルAaとAb,BaとBb,CaとCbとで構成さ
れ、2個のコイルはそれぞれ直列または並列に接続され
る。図1において、×,・はコイルAa〜Cbの巻線の
極性、すなわち電流が流れたときの極性を示している。
×は手前から紙面に向かって流れる電流を表わし、・は
紙面から手前に向かって流れる電流を示す。なお、図1
において、すべての巻線に電流が流れているのを示すも
のではない。
【0033】ロータ20はステータ10の外形よりもあ
るギャップ分だけ大きな内径を有する円筒状に形成され
ており、ステータ10の外周に沿って同軸的に回転す
る。ロータ20は図1においてはリング状の断面を有す
る回転体21として示されている。回転体21の内周面
には第2の数として8個の磁性体ピースJ1〜J8がリ
ング状にそれぞれ等間隔に、あるいは図示しないが不等
間隔に機械的に固定されている。回転体21は非磁性体
または弱磁性体によって形成されており、磁性体ピース
J1〜J8間の周方向の磁気的な遮断を行なう。したが
って、各磁性体ピースJ1〜J8は周方向で磁気的に独
立しており、周方向に隣接する磁性体とは実質的に磁路
が形成されることはないか磁路が形成されにくくなって
いる。
【0034】各磁性体ピースJ1〜J8はそれぞれの内
面が回転体21の内周面からわずかに突出し、適度なギ
ャップを有してステータ10の各磁極S1〜S12と対
向し、機械的に安定しかつ磁気回路的に低い磁気抵抗で
ステータ10とロータ20とを磁気的に結合させるよう
に構成されている。なお、各磁性体ピースJ1〜J8の
内面側の幅は、各磁極S1〜S12のそれぞれの幅より
も例えば広く形成されている。但し、広くなくても良
い。
【0035】図2〜図4は図1に示したSRモータのス
テップごとの動作を説明するための図である。まず、図
2において、ステータ10とロータ20の位置関係で電
流が第1相のコイルAa,Abに図示するように流れる
と、コイルAa,Abが2スロット飛びに巻回されてい
るため、中心から見て90度の角度ごとにコイルAaを
収容するスロットSR1,SR4と、コイルAbを収容
するスロットSR7,SR10の周りに磁束が発生す
る。この磁束は隣り合う磁極S1,S2(S4,S5/
S7,S8/S10,S11)と磁性体ピースJ2(J
4/J6/J8)との間でスロットSR1(SR4/S
R7/SR10)を囲むような閉ループの磁路を流れ
る。そして、磁極の組合せS1とS2、S4とS5、S
7とS8、S9とS10とロータ20の磁性体ピースJ
1、J4、J6、J8との間を流れる磁束が増大する方
向に、つまり、コイルに結合する磁束が最大値(コイル
のインダクタンスが最大値)となる方向に回転トルクが
発生する。図2〜図4ではトルクの方向を矢印で示す。
これを前述の図25で示すと、コイルのインダクタンス
はLuからLAに向かって変化する方向を表わす。
【0036】図3は図2よりさらに歩進した状態を表わ
しており、第2相のコイルBa,Bbに電流が流れ始め
ようとしているが、このときのコイルBa,Bbのイン
ダクタンスはロータ20の磁性体ピースによる磁気抵抗
がコイルBa,Bbに対して最小値をとる。すなわち、
第2相は、図25でアンアラインθUの位置にあり、イ
ンダクタンスLUをとる。
【0037】図4はさらに歩進して、ステータ10の磁
極の組合せS1とS2、S4とS5、S7とS8、S1
0とS11およびロータの磁性体ピースJ2、J4、J
6、J8における磁束が最大値をとり、第1相のコイル
Aa,Abは図25においてアライン位置θAにあり、
インダクタンスは最大値LAをとる。この状態において
は、第2相のコイルBa,Bbのインダクタンスが増加
途中にあり、図4の矢印方向に示すトルクを第1相に引
続いて発生している。このとき第1相による発生トルク
は0になっている。第1相コイルAa,Abについてア
ライン位置θAを過ぎた後は、第1相コイルAa,Ab
に供給する電流を遮断してロータ20の回転方向とは逆
向きのトルクの発生を防止する。同様に、第2相→第3
相とステップが進むことで回転トルクが継続して発生
し、第1相に戻って同様に繰り返すことで連続トルクが
発生する。
【0038】以上の動作説明から明らかなように、各ス
ロットに巻回されたコイルの周りに発生する磁束は、そ
れぞれ磁気的に他とは周方向に絶縁された磁性体ピース
と向かい合う磁極との間で閉回路を形成するように流
れ、次の相に相当する隣のスロットに巻回されたコイル
に通電することで発生する磁束は、磁気的に前の相とは
絶縁されているため、相間の干渉を受けることなくトル
クを連続的に効率よく発生できる。
【0039】すなわち、この発明の一実施形態において
は、磁束をステータ10の一つの磁性体ピースと、これ
と向かい合うロータ20の一つのスロットの両側の磁極
の間で流すことができるために、ロータ20の周上にお
いて従来よりも多くの個所で磁極と磁性体ピースを用い
ることができるためや、ステータ10の磁極S1〜S1
2は他相と共用するため、図2〜図5から理解できるよ
うに、アライン時のステータ10とロータ20のオーバ
ーラップ面積、および最大鎖交磁束を決定する断面積と
もに従来のSRモータに対して、およそ2倍とれること
が理解される。さらに言えば、ロータ20の磁性体ピー
スJ1〜J8が周方向で磁気的に絶縁されているので、
アンアライン時の磁気漏れが抑えられ、アンアライン時
のインダクタンスが低くなるという利点も併せ持つもの
である。
【0040】これによって、図25に示す磁化エネルギ
Wを大きくとることが可能となる。すなわち、コイルの
巻数を増大することなく、大きなトルクを確保できると
同時に、アンアライン時のインダクタンスを低く抑える
ことができ、低速のみならず高速でのトルクを高く確保
できるとともに、高い効率を確保できる。
【0041】図5は図1に示した実施形態の変形例であ
り、ステータ10の磁極数を18,ロータの極数を12
個としたものであり、図1に比べてコイル長を低く抑え
ることができるという利点がある。
【0042】なお、図1に示した実施形態のSRモータ
はステータ10のコイルとロータ20の磁性体ピースの
数の比率が12:8、図5では18:12と3:2の比
率に設定されているが、これは発生トルク、出力、効
率、トルクリップルなどを総合的に考慮して決められる
ものであり、この比率に限定されるものではない。
【0043】また、図1および図5に示した実施形態に
おいて、ロータ20はアウターロータで構成したが、ア
ウターロータではロータの一方面側だけがシャフトで支
持される、いわゆる片持ちになるために、ロータを大幅
に長くすることができないが、モータ全体として小型化
できかつトルクを取り出しやすいという特徴がある。
【0044】さらに、図1および図5に示した実施形態
では、ステータ10に突極とスロットとコイルを設け、
ロータ20に磁性体ピースを取り付けたが、逆にステー
タ10に磁性体ピースを取り付け、ロータ20に突極と
スロットとコイルとを設け、ロータ20のコイルへの電
流供給はブラシを介して行うようにしてもよい。
【0045】図6はこの発明の第2の実施形態のSRモ
ータの径方向断面図であり、図7は図6の要部を拡大し
て示す図である。図6において、この実施形態は、図5
に示したロータ22の磁性体ピースからの磁気漏れを少
なくするために、磁性体ピースJ11〜J22のロータ
20について外周面側の形状が山形形状に、すなわちロ
ータ20の内周面側から外周面側に向かうにつれて磁性
体ピースJ11〜J22の断面積を狭めていくように形
成される。さらに、磁性体ピースJ11〜J22の内周
面側には、ステータ10の各極S1〜S18に対向する
面に、軸方向に延びる溝23が形成される。このように
溝23を形成することによって、インダクタンスの回転
角度に対する変化をスムースにし、トルクリップルを低
減できる。その理由について、図8〜図11を参照して
説明する。
【0046】図8は磁性体ピースに溝が形成されていな
い場合のロータの動きを示し、図9は磁性体ピースに溝
が形成されている場合のロータの動きを示す。図10は
回転角度に対する磁性体ピースの内周面とステータの磁
極の外周面とのオーバーラップする面積の変化を示し、
図11は回転角度に対する鎖交磁束の変化を示し、図1
2は回転角度に対する発生トルクの変化を示す。
【0047】図8および図9において、磁性体ピースJ
11と磁極S1とがオーバーラップする面積をSA
し、磁性体ピースJ11と磁極S2とがオーバーラップ
する面積をSBとする。磁性体ピースJ11に溝23が
形成されていない場合は、図8(a)に示す状態から矢
印方向にロータ22が回転し、図8(b),(c),
(d)に示すように歩進するに従って、図10に示すよ
うに面積SAは回転角度に比例して増加するが、面積SB
は図8(a)と(b)では同じになるが、図8(c),
(d)に歩進するに従って減少する。
【0048】これに対して、磁性体ピースJ11に溝2
3を形成した場合、図9(a),(b),(c),
(d)に示すようにロータ22が回転していくと、面積
Aは図8と同様にして増加するが、面積SBは一定にな
る。
【0049】すなわち、図8(a)では、磁極S2の外
周面の全体が磁性体ピースJ11の内周面側とオーバー
ラップしているのに対して、図9(a)では溝23によ
りオーバーラップする面積がその分だけ少なくなってお
り、図9(a)に示す状態から図9(b),(c),
(d)に示す状態に歩進していっても、面積SAは増加
するものの、面積SBは一定状態を保つことができる。
【0050】磁性体ピースJ11に溝23が形成されて
いない場合は、面積SBが変化することによって図11
に示すように鎖交磁束が回転に伴って順調に増加する
が、途中から飽和ぎみになる。これに対して、溝23が
形成されている場合は、溝23の分だけ鎖交磁束全体が
低くなるが、飽和することなく順調に増加する。そし
て、最終的には、溝23がない場合と同じ鎖交磁束とな
る。
【0051】その結果、発生トルクは図12に示すよう
に、磁性体ピースJ11に溝23がない場合には、回転
初期には大きくなるが、回転に伴って急峻に低下する。
これに対して、溝23がある場合の発生トルクは、溝2
3がない場合に比べて最大値は低いものの、ほぼフラッ
トとなる。その結果、回転角に対するロータの変化をス
ムースにし、トルクリップルを低減することができる。
【0052】なお、図6〜図9に示した例では、磁性体
ピースの内面の幅は磁極の外周面の幅よりも広くしてい
るが、これに限ることなく、ほぼ同じ幅であってもよ
い。
【0053】図13は図6に示した実施形態のSRモー
タを組立てた状態の軸方向断面図であり、図14は図1
3の線A−Aに沿う径方向の断面図である。
【0054】図13および図14において、シャフト3
0には、ロータ22が結合され、ロータ22には磁性体
ピース29(図14では12個)が結合されている。ス
テータ10にはコイル12が巻回されており、コイル1
2の引出線13は端子(図示せず)を介して駆動回路
(図示せず)に接続される。ハウジング40はステータ
10およびベアリング31,32を保持する。ロータ角
度センサ33はそのロータ34がシャフト30に結合さ
れ、そのステータ35はハウジング40に結合されてい
て、ロータ22の角度位置を検出する。この検出出力は
図示しないコントローラに与えられる。コントローラは
検出された角度に基づいて各相順に各コイルを駆動す
る。
【0055】図15はこの発明の第3の実施形態を示す
図である。前述の図1,図5および図6に示した各実施
形態では、2つのコイルの端部が重なるように2スロッ
ト飛びに各スロットに巻回されていたのに対して、図1
5に示した実施形態では、ステータ14の隣接するスロ
ット間にコイルAa〜Cbが巻回される。また、磁極S
21,S23,S25,S27,S29,S31は太い
極で形成されているのに対して、磁極S22,S24,
S26,S28,S30,S32は細い極で形成されて
いる。そして、各コイルAa〜Cbは太い極S21,S
23,S25,S27,S29,S31に巻回されてい
る。そして、各相はそれぞれ2つのコイルAaとAb,
BaとBb,CaとCbを有しており、3相を構成して
いる。
【0056】一方、ロータ24は10個の磁性体ピース
J31〜J40を有している。図16〜図18は図15
に示した実施形態の動作を説明するための図である。図
16に示す状態において、コイルAa,Abに通電する
ことによってロータ24の磁性体ピースJ31,J3
2,J36,J37がコイルAa,Abに鎖交する磁束
を増大する方向、つまり図16では反時計方向にトルク
が発生する。図17に示す状態に歩進したとき、第2相
目に相当するコイルBa,Bbに通電することにより、
同様にコイルBa,Bbに鎖交する磁束を増大する方向
にトルクが発生し、コイルAa,Abによる発生トルク
に加算される。
【0057】図17から図18に示す状態に歩進する
と、コイルAa,Abに鎖交する磁束は最大となり、発
生トルクは0となるため通電が切られ、コイルBa,B
bによる発生トルクのみとなる。以後同様にして、コイ
ルBa,Bb→コイルCa,Cbの通電が行なわれ、連
続的にトルクが発生する。このとき、重要なことは、図
1の実施形態と同様にしてロータ24の磁性体ピースJ
31〜J40が磁気的に互いに絶縁されているため、相
間の干渉を互いに受けない。したがって、図1の実施形
態と同様にして、ステータ14の磁極を共用できる。た
だし、この実施形態ではすべての磁極ではなく、細い磁
極S22,S24,S26,S28,S30,S32の
みが共用の対象となる。
【0058】この実施形態において、磁極として太い磁
極と細い磁極とを交互に配置したのは、同じ太さの磁極
を配列した場合、隣接する一方の磁極から逆回転方向の
トルク作用してしまう場合が生じるので、一方を細い磁
極にすることにより逆回転方向のトルクの発生を少なく
するものである。
【0059】この実施形態では、隣接するスロットに集
中的にコイルを巻回することにより図1に示した実施形
態に比べて軸方向長さを短くできるという利点がある。
【0060】ただし、図1および図5に示した実施形態
では、ステータ10とロータ20とがアラインする際
に、ステータ10の突極とロータ20の磁性体ピースと
が向かいあって重合できる部分(角度範囲)が従来例に比
べて約2倍となり、2倍のトルクを発生できたが、図1
5に示した実施形態では、重合できる部分が従来例に比
べて約1.3〜1.4倍程度であるため、発生するトル
クも1.3〜1.4倍程度になる。
【0061】図19および図20はこの発明をインナー
ロータ型SRモータに適用した例を示す図であり、特
に、図19は軸方向の断面図を示し、図20は図19の
線A−Aに沿う径方向断面図である。
【0062】図19および図20に示したインナーロー
タ型SRモータは、図13および図14に示したアウタ
ーロータ型SRモータのステータとロータの位置関係を
逆にしたものである。すなわち、ロータ26はシャフト
30に結合されており、ロータ26の外周面から突出す
るように12個の磁性体ピース27が接合されている。
各磁性体ピース27は回転軸30側が山形状となるよう
に形成され、外周面側には軸方向に沿って溝28が形成
されている。
【0063】ステータ16はハウジング41に結合さ
れ、その内周面側には18個のスロットが形成されてお
り、そこにコイル17が巻回されている。コイル17の
巻回方法は、図1、図5および図15に示した実施形態
のいずれも適用可能である。コイル17の引出線18は
端子(図示せず)を介して駆動回路(図示せず)に接続
される。
【0064】ハウジング41はステータ16を保持する
と同時にベアリング31,32を保持する。ロータ角度
センサ33はそのロータ34がシャフト30に結合さ
れ、そのステータ35はハウジング41に結合されてロ
ータ26の角度位置を検出する。
【0065】図19および図20に示したインナーロー
タ型のSRモータにおいても、磁性体ピース27に溝2
8を形成したことにより、図6の実施形態と同様の効果
が得られる。しかも、インナーロータ型で構成したこと
によって、ロータ26の軸方向長さを長くすることがで
き、高速回転に適したものとなる。
【0066】なお、このインナロータ型モータにおいて
も、ステータ16側に磁性体ピースを配置し、ロータ側
にコイルを巻回し、コイルへの電流供給はブラシによっ
て行うようにしてもよい。
【0067】今回開示した実施の形態はすべて回転型の
モータだが、公知のとおりステータおよびロータをある
周方向の一点で切り開き、リニアモータとして用いるこ
ともできる。また、誘導モータと同様に呼び水的な電流
をコイルに流すことでモータに発電機能を持たせること
ができる。このためにステータの突極とロータの突極の
アンアライン位置からアライン位置への移動過程では電
流を流さず、アライン位置からアンアライン位置への移
動の過程で、図24に示すaからbのように変化する電
流を流せばよい。この結果、図24に示すb〜c〜dの
ように変化する電流がアンアライン位置に到達するまで
の間にコイルに発生する。さらに、コイルが巻回される
スロットや磁性体ピースの数は複数の例を示している
が、いずれも一つとしても良い。
【0068】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、各相
のコイルが収納されたスロットに巻回された巻線による
磁束はそれぞれ磁気的に他とは絶縁された磁性体によっ
てアラインの状態において2つの磁極と短絡するように
配置されており、次の相に相当する隣のスロットによる
磁束は磁気的に前の相とは絶縁されているため、相間の
干渉を受けることなくトルクを連続的に発生できる。
【0069】しかも、アライン時の突極同士のオーバー
ラップ面積および最大鎖交磁束を決定する断面積がとも
に従来のSRモータに対して、およそ2倍とることがで
き、さらに磁性体が磁気的に絶縁されているので、アン
アライン時の磁気漏れが抑えられ、アンアライン時のイ
ンダクタンスが低くなるので、磁化エネルギを大きくと
ることが可能となる。
【0070】すなわち、コイルの巻数を増大することな
く、大きなトルクを確保できると同時に、アンアライン
時のインダクタンスを低く抑えることができ、低速のみ
ならず高速でのトルクを高く確保できるとともに、高い
効率を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態のSRモータの基
本的な構成であるロータとステータとコイルを示す径方
向の断面図である。
【図2】 図1に示したSRモータの第1のステップの
動作を説明するための図である。
【図3】 図1に示したSRモータの第2のステップの
動作を説明するための図である。
【図4】 図1に示したSRモータの第3のステップの
動作を説明するための図である。
【図5】 図1に示した実施形態の変形例である。
【図6】 この発明の第2の実施形態のSRモータの径
方向断面図であり、
【図7】 図6の要部を拡大して示す図である。
【図8】 磁性体ピースに溝が形成されていない場合の
ロータの動きを示す図である。
【図9】 磁性体ピースに溝が形成されている場合のロ
ータの動きを示す図である。
【図10】 回転角度に対する磁性体ピースの外周面と
ステータの極とのオーバーラップする面積の変化を示す
図である。
【図11】 回転角度に対する鎖交磁束の変化を示す図
である。
【図12】 回転角度に対する発生トルクの変化を示
す。
【図13】 図6に示した実施形態のSRモータを組立
てた状態の軸方向断面図である。
【図14】 図13の線A−Aに沿う径方向の断面図で
ある。
【図15】 この発明の第3の実施形態を示す図であ
る。
【図16】 図15に示した実施形態の第1のステップ
の動作を説明するための図である。
【図17】 図15に示した実施形態の第2のステップ
の第3のステップの動作を説明するための図である。
【図18】 図15に示した実施形態の動作を説明する
ための図である。
【図19】 この発明をインナーロータ型SRモータに
適用した例を示す軸方向の断面図である。
【図20】 図19の線A−Aに沿う径方向断面図であ
る。
【図21】 従来のSRモータのステータとロータを示
す図である。
【図22】 図21に示したSRモータの基本的な構造
と巻線を含めた動作原理を示す図である。
【図23】 図21に示したSRモータを駆動する駆動
回路を示す回路図である。
【図24】 コイルのインダクタンスと電流および発生
トルクを1相分について示した図である。
【図25】 SRモータの磁化曲線を示す図である。
【図26】 ステータ極角度とロータ極角度を示す図で
ある。
【図27】 ステータ極角度とロータ極角度との関係を
示す図である。
【符号の説明】
10,14 ステータ、12,17,Aa,Ab,B
a,Bb,Ca,Cbコイル、20,22,24,26
ロータ、21 回転体、23 溝、30 シャフト、
31,32 ベアリング、33 ロータ角度センサ、4
0,41 ハウジング、29,J1〜J8,J11〜J
22,J31〜J40 磁性体ピース、S1〜S12,
S21〜S32 磁極、SR1〜SR12 スロット。
フロントページの続き (72)発明者 池山 健 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA09 AB05 AB06 AB07 AE07 AE08 5H619 AA01 BB01 BB06 BB15 BB24 PP01 PP02 PP05 PP06 PP08 PP14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの一方がステータとなり、他方
    がロータとなる第1および第2の部材構造を含み、複数
    相のコイルを順次切換えて駆動することによりロータを
    回転させるモータにおいて、 前記第1および第2の部材構造の一方は、 他方の部材構造に対向する周面に沿って軸方向に延在
    し、前記コイルが巻回される複数のスロットと、 隣接するスロットの間に形成される複数の磁極を含み、 前記第1および第2の部材構造の他方は、一方の部材構
    造に対向する周面に沿ってそれぞれが周方向に磁気的に
    独立して配置される磁性体構造を備え、 前記磁性体構造は、隣接する2つの磁極に対向したと
    き、該2つの磁極を磁気的に結合し、前記コイルに通電
    したとき該2つの磁極と該磁性体構造との間に生じる磁
    気閉路の磁束によってトルクを発生させることを特徴と
    する、モータ。
  2. 【請求項2】 第1の部材構造、および前記第1の部材
    構造と対向する第2の部材構造を含み、 前記第1および第2の部材構造の一方は固定され、他方
    は移動可能に設けられ、 前記第1の部材構造の第2の部材構造との対向面と前記
    第2の部材構造の第1の部材構造との対向面の一方に
    は、少なくとも一つのスロットが形成されていて、前記
    スロットの両側の部材は磁極を構成し、 前記スロットにはコイルが設けられていて、該コイルに
    通電することによって該スロットの両側に位置する磁極
    間に磁束を発生し、 前記第1の部材構造の第2の部材構造との対向面と前記
    第2の部材構造の第1の部材構造との対向面の他方に
    は、少なくとも一つの磁性体構造が設けられ、 前記磁性体構造は前記スロットに近接したときは前記ス
    ロットの両側の磁極と磁気的に結合して、前記磁極間に
    発生する磁束を透過させる磁気閉路を構成し、該磁気閉
    路の磁束の変化によって前記磁性体部材に対しての変位
    力を与え、 前記第1および第2の部材構造の一方を他方に対して相
    対的に移動させる力を生じることを特徴とする、モー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記第1の部材構造はあらかじめ定める
    円周状の外径を有し、前記第2の部材構造は該外径より
    も大きい内径の円筒状空間を有するとともに前記外径と
    の間にギャップを有し、前記各コイルはN相にグループ
    化され、各グループごとに順次通電されることを特徴と
    する、請求項2に記載のモータ。
  4. 【請求項4】 前記各相のコイルは、周方向複数個おき
    のスロット間に軸方向に巻回され、それぞれのコイルの
    端部同士が交差していることを特徴とする、請求項1ま
    たは3に記載のモータ。
  5. 【請求項5】 前記各磁極は太い極と細い極とが周方向
    に交互に形成されていて、前記各コイルは前記太い極の
    両側に隣接するスロット間に軸方向に巻回されることを
    特徴とする、請求項1、3または4に記載のモータ。
  6. 【請求項6】 前記磁性体構造は、前記対向する磁極と
    は反対側の周面が山形形状に形成されることを特徴とす
    る、請求項1、2、3、4または5に記載のモータ。
  7. 【請求項7】 前記磁性体構造は、前記磁極と対向する
    周面側に軸方向に延在する溝が形成されることを特徴と
    する、請求項1、2、3、4、5または6に記載のモー
    タ。
  8. 【請求項8】 前記磁性体構造は、前記磁極と対向した
    ときその周方向幅が該磁極の幅よりも広いことを特徴と
    する、請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の
    モータ。
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