JP2002009930A - 発信者アドレス通知方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着信呼び出し時に発信者を特定するような発
信者アドレス通知方式を提供する。 【解決手段】 発信端末１０１と、着信端末１０２と、
がＩＳＤＮ回線により接続される場合、発信端末１０１
は発アドレス１０３に発番号を、発サブアドレス１０４
に発信者名を設定し、着信端末１０２に発呼する。着信
端末１０２は、発信側の個人認証情報を着信し、発信側
の番号と名前とを表示することによって、発信者を特定
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、発信者アドレス通
知方式に関し、特に、発サブアドレス内に発信者の情報
を格納し、着信者に電話番号の他に発信者の情報を伝え
る発信者アドレス通知方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＩＳＤＮ（Integrated Services
Digital Network ：総合ディジタルサービス網）などの
ネットワーク技術の発達により、ユーザは、様々なサー
ビスを受けることが可能となった。発番号通知もその１
つであり、発信側の電話番号を着信端末に表示すること
を特徴としている。

【０００３】電話機による通話を行う際には、発信側は
着信側に対して自分の名前を伝え、着信側は発信側の名
前を確認してから通話を開始するというのが一般的であ
ったが、発番号通知のサービスを着信側が受けることに
よって、着信呼び出し時に発信側の電話番号が電話機な
どの着信端末のディスプレイに表示され、着信側が、発
信側を特定することが可能となった。

【０００４】発番号通知を利用したものとしては、例え
ば、特開平１１−１６８５４７号公報が開示するところ
のＩＳＤＮ発番号通知による発番号表示方法およびその
装置（以下、従来例１）などがある。

【０００５】従来例１では、着信側で事前に発信者番号
と発信者氏名を登録することにより着信時に前記の登録
された発信者番号から発信者を特定し、表示している。
また、国内呼だけではなく、国際呼に対しても発信者を
特定している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、着信側
が登録していない発信側の番号が着信端末のディスプレ
イに表示される場合には、表示された発信側の電話番号
だけでは発信側が誰であるかを特定できないという問題
点があった。

【０００７】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、発信側がＩＳＤＮの呼設定（ＳＥＴ ＵＰ）
メッセージの情報要素の発サブアドレス（calling part
y sub-address ）に発信者の名前を入力した後で発呼す
ることによって、着信端末のディスプレイに発信側の電
話番号が表示されるだけではなく、発信側の名前やニッ
クネームがさらに表示され、着信側が発信側を特定する
ことができる発信者アドレス通知方式を提供することを
目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項１記載の発明は、発信端末がＩＳＤＮ回線を
介して着信端末に情報を通知する発信者アドレス通知方
式において、発アドレスに発信端末の番号を格納する発
番号格納手段と、発サブアドレスに発信側の個人情報を
格納する発信者情報格納手段と、発番号格納手段により
格納した発信端末の番号と、発信者情報格納手段により
格納した発信側の個人情報と、を着信端末に通知する発
信側情報通知手段と、を有することを特徴とする。

【０００９】従って、請求項１の発明によれば、発アド
レスに格納された発信側の番号を着信側に通知すること
によって、着信側は、発信側の電話番号を確認し、折り
返し電話を発呼することが可能となる。また、発サブア
ドレスに格納された発信者の個人情報を通知することに
よって、発信側が誰であるかを知ることが可能となる。

【００１０】また、請求項２の発明によれば、請求項１
記載の発信者アドレス通知方式において、発信者情報格
納手段は、発信側を特定する個人認証情報を格納するこ
とを特徴とする。

【００１１】従って、請求項２の発明によれば、発信側
は、発サブアドレス内に格納された発信側を特定する情
報を着信側に通知することによって、着信側は、発信側
が誰であるかを識別することが可能となる。

【００１２】また、請求項３の発明によれば、請求項１
または２記載の発信者アドレス通知方式において、発信
者情報格納手段は、発信側を特定する発信側の名前ある
いはニックネームを格納することを特徴とする。

【００１３】従って、請求項３の発明によれば、発信側
は、発サブアドレス内に格納された発信側を特定する発
信側の名前あるいはニックネームを着信側に通知するこ
とによって、着信側は、発信側が誰であるかを識別する
ことが可能となる。

【００１４】

【発明の実施の形態】現在、発番号通知サービスは、ア
ナログ回線およびＩＳＤＮ回線により提供されている
が、本発明の一実施形態においては、ＩＳＤＮ回線を用
いた情報通知方式を用いる。

【００１５】以下、図１を用いて、ＩＳＤＮ回線による
発信側から着信側への情報通知を説明する。

【００１６】ＩＳＤＮ回線には、発信端末１０１の電話
番号が格納されている発アドレス１０３の他に、ＩＴＵ
−Ｔ（International Telecomunication Union-Telecom
unication standardization sector：国際電気通信連合
電気通信標準化セクター）勧告により定められているよ
うに、発サブアドレス１０４として２３オクテットが用
意されている。

【００１７】発サブアドレス１０４は、ユーザが自由に
設定することができ、変更することも可能である。サブ
アドレスに特定の着信端末１０２の内線番号を設定する
ことによって、着信端末１０２に直接着信できるという
ダイヤルイン機能と同様の効果を得るといったような使
用方法が一般的である。本実施形態においては、サブア
ドレスに着信端末１０２の内線番号を設定するかわり
に、発信者の名前やニックネームなどの個人認証情報を
設定する。

【００１８】図１に示されているように、本実施形態に
おいて、発信端末１０１は、発アドレス１０３内に自身
の番号を格納し、発サブアドレス１０４内に自身の名
前、あるいはニックネームなどを格納し、着信端末１０
２に発信する。

【００１９】着信端末１０２は、発アドレス１０３と発
サブアドレス１０４とを着信することにより、それぞれ
発番号表示１０５と発信者名表示１０６とを行う。この
動作によって、着信端末１０２は、発信端末１０１を特
定することができる。

【００２０】以下、本実施形態の発信側の動作を図２に
沿って説明する。まず、発信側は、発番号の表示識別子
を”００”にし、発番号表示が可能な状態にする（ステ
ップＳ３０１）。例えば、発信端末１０１の電話番号が
０４５−４７７−００００である場合、発信側は、発ア
ドレス１０３に発信端末１０１の番号”０４５４７７０
０００”を入力する（ステップＳ３０２）。

【００２１】本実施形態において、発信者の個人認証情
報を示すために使用される発サブアドレス種別コードと
して、ＮＳＡＰ（Network Service Access Point）形式
を指定する。サブアドレス種別を示すエリアを”００
０”に設定することによって、ＮＳＡＰ形式を選択する
（ステップＳ２０３）。

【００２２】ＩＳＤＮの分野で用いられる文字符号の１
つであるＩＡ５キャラクタ（International Alphabet N
o.5 character ）を選択し、ＩＡ５キャラクタを意味す
る”５０Ｈ”をフォーマット識別子として入力する（ス
テップＳ２０４）。

【００２３】発サブアドレス１０４の情報内容として、
発信者の名前、例えば、”Ricoh Taro”を入力し（ステ
ップＳ２０５）、着信端末１０２に向けて発信した後
（ステップＳ２０６）、通話し（ステップＳ２０７）、
終了する。

【００２４】以下、本実施形態の着信側の動作を図３に
沿って説明する。着信端末１０２は、発信端末１０１か
らの発呼を着信する（ステップＳ３０１）。発アドレス
から発番号、発サブアドレスから発信者の名前を読み取
り、例えば、”０４５４７７００００ Ricoh Taro ”の
ように表示することによって（ステップＳ３０２）、発
信者を特定する（ステップＳ３０３）。

【００２５】着信側は、発信側が通話対象として適当か
否かを判断し（ステップＳ３０４）、通話対象となりえ
る場合（ステップＳ３０４／Ｙｅｓ）、通話し（ステッ
プＳ３０５）、終了する。通話対象となりえない場合は
（ステップＳ３０４／Ｎｏ）、そのまま終了する。

【００２６】

【発明の効果】以上、説明したように、請求項１の発明
によれば、発アドレス内に格納された発信側の番号を着
信側に通知することによって、着信側は、発信端末の電
話番号を確認し、折り返し電話を発呼することが可能と
なる。また、発サブアドレス内に格納された発信者の個
人情報を通知することによって、発信側が誰であるかを
識別することが可能となる。

【００２７】また、請求項２の発明によれば、発信側
は、発サブアドレス内に格納された発信側を特定する個
人認証情報を着信側に通知することによって、着信側
は、発信側が誰であるかを識別することが可能となる。

【００２８】また、請求項３の発明によれば、発信側
は、発サブアドレス内に格納された発信側を特定する発
信側の名前あるいはニックネームを着信側に通知するこ
とによって、着信側は、発信側が誰であるかを識別する
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ＩＳＤＮ回線による発信端末から着信端末への
情報通知を示す図である。

【図２】ＩＳＤＮ回線による情報通知の発信側の動作を
示すフローチャートである。

【図３】ＩＳＤＮ回線による情報通知の着信側の動作を
示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０１ 発信端末 １０２ 受信端末 １０３ 発アドレス １０４ 発サブアドレス １０５ 発番号表示 １０６ 発信者名表示

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発信端末がＩＳＤＮ回線を介して着信端
   末に情報を通知する発信者アドレス通知方式において、 発アドレスに前記発信端末の番号を格納する発番号格納
   手段と、 発サブアドレスに発信側の個人情報を格納する発信者情
   報格納手段と、 前記発番号格納手段により格納した前記発信端末の番号
   と、前記発信者情報格納手段により格納した前記発信側
   の個人情報と、を前記着信端末に通知する発信側情報通
   知手段と、 を有することを特徴とする発信者アドレス通知方式。
2. 【請求項２】 前記発信者情報格納手段は、 前記発信側を特定する個人認証情報を格納することを特
   徴とする請求項１記載の発信者アドレス通知方式。
3. 【請求項３】 前記発信者情報格納手段は、 前記発信側を特定する該発信側の名前あるいはニックネ
   ームを格納することを特徴とする請求項１または２記載
   の発信者アドレス通知方式。