JP2002009791A - Ｉｐアドレスを動的に割り当てるｄｈｃｐサーバシステム及びｉｐアドレスを動的に割り当てるｄｈｃｐサーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のＤＨＣＰサーバの各々においてＩＰア
ドレスの無駄や過不足を発生させないＤＨＣＰサーバシ
ステムを提供する。 【解決手段】 主ＤＨＣＰサーバｓ１は、自己のＩＰア
ドレス割り当て状況リストとＩＰアドレスプールを初期
設定した後、副ＤＨＣＰサーバｓ２からの要求によって
その写しを引き渡し、その後は、上記初期設定された情
報を使用してＩＰアドレス割り当て処理を実行する。副
ＤＨＣＰサーバｓ２は、主ＤＨＣＰサーバｓ１から受信
したＩＰアドレス割り当て状況リストとＩＰアドレスプ
ールとの写しを、主ＤＨＣＰサーバｓ１からの割り付け
情報を受信する毎に更新し、主ＤＨＣＰサーバｓ１に障
害が発生したことを検知すると、該写しのＩＰアドレス
割り当て状況リストとＩＰアドレスプールとを使用して
上記主ＤＨＣＰサーバｓ１のＩＰアドレス割り当て処理
を代行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＩＰアドレスを動
的に割り当てるＤＨＣＰサーバシステム及びＩＰアドレ
スを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバに関し、特に、複
数のＤＨＣＰサーバを設置したサーバシステム全体で、
一元的なＩＰアドレスの割当を実施することができるＩ
Ｐアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバシステム
及びＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバに
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＤＨＣＰ（Dynamic Host Configu
ration Protocol ）を備えて、ＩＰアドレス（Internet
Protocol address ）などのＴＣＰ／ＩＰ（Transmissi
on Control Protocol/Internet Protocol ）ネットワー
ク設定情報を割り当てるサーバとして、ＤＨＣＰサーバ
が存在している。ちなみに、上記のＩＰアドレスは、部
分的なネットワークのネットワーク番号と該ネットワー
クに属する各々のコンピュータの番号を連結した構成を
備え、全体で３２ビット長となっている。従来の部分的
なネットワークが備えるＤＨＣＰサーバシステムでは、
通常は、ＤＨＣＰサーバを１台だけで運用する構成が取
られていた。また、複数のＤＨＣＰサーバで運用する構
成の場合には、該複数のＤＨＣＰサーバの各々がＤＨＣ
Ｐクライアントにそれぞれ割り当てるＩＰアドレスに重
複が生じないようにするため、上記ＤＨＣＰクライアン
トに割り当てるべきＩＰアドレスとして、予め該複数の
ＤＨＣＰサーバ間に割り当てたＩＰアドレスを、上記各
々のＤＨＣＰサーバに登録してから使用していた。な
お、現在のインターネットの規模は、ＴＣＰ／ＩＰが開
発された１９７０年代前半当時の予想をはるかに上回
り、よって、全体で３２ビット長のＩＰアドレスの不足
が問題となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のＤＨＣＰサーバ
システムでは、ＤＨＣＰサーバを１台で運用する構成の
場合、当該ＤＨＣＰサーバの障害発生時には、傘下のＤ
ＨＣＰクライアントは、ネットワークサービスを受ける
に必要なＩＰアドレスを全く取得できないといった問題
点があった。また、複数のＤＨＣＰサーバを運用する構
成の場合は、上記のとおり、傘下のＤＨＣＰクライアン
トに割り当てるＩＰアドレスに重複するものが生じない
ように、上記ＤＨＣＰクライアントに割り当てるべきＩ
Ｐアドレスを、予め該複数のＤＨＣＰサーバ間で割り当
てておく必要があった。ちなみに、上記のＤＨＣＰサー
バ間の割り当ては静的な割り当てであり、よって、初期
値として固定されてしまうことになる。しかしながら、
上記のＤＨＣＰサーバの各々が実際に必要とするＩＰア
ドレスの数量は、当該ネットワークシステム内の他のＤ
ＨＣＰサーバの稼働状況や、自己の稼働状況によっても
変動し、実際に多数のＩＰアドレスを必要とするＤＨＣ
Ｐサーバでは、ＩＰアドレスの不足が生じたり、これと
は逆に、ＩＰアドレスを多くは必要としないＤＨＣＰサ
ーバでは、割り当てられたＩＰアドレスが実際には使用
されずに余ってしまうといった無駄が生じており、貴重
なＩＰアドレスの効率的な使用が計れないといった問題
点があった。なお、この他に、上記ＤＨＣＰサーバ間
で、予め重複が無いようにＩＰアドレスを割り当てた後
で登録するといったＩＰアドレスの管理作業が必要であ
った。本発明は、以上のような従来の、ＩＰアドレスを
割り当てるＤＨＣＰサーバシステムにおける問題点に鑑
みてなされたものであり、複数のＤＨＣＰサーバの各々
において、ＩＰアドレスの無駄や過不足を発生させるこ
とのないＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサー
バシステムを提供することを目的とする。また、本発明
の第２の目的は、他のＤＨＣＰサーバと同期を取ってＩ
Ｐアドレスの無駄や過不足を発生させずにＩＰアドレス
を動的に割り当てるＤＨＣＰサーバを提供することにあ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】以上に説明したとおり、
本発明では、ネットワークに接続された複数のＤＨＣＰ
サーバを備え、ＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣ
Ｐサーバシステムにおいて、初期設定時に、割り当て可
能なＩＰアドレス群と、該ＩＰアドレス群に対応する割
り当て情報と、副ＤＨＣＰサーバの識別子とを自己が管
理しているＩＰアドレス割り当て状況リストに登録する
手段と、前記副ＤＨＣＰサーバの要求に応じて現在の割
り当て可能なＩＰアドレスを記録しているＩＰアドレス
プール及び前記ＩＰアドレス割り当て状況リストとを前
記副ＤＨＣＰサーバに通知する手段とを起動する主ＤＨ
ＣＰサーバと、前記主ＤＨＣＰサーバの識別子を自己が
管理しているＩＰアドレス割り当て状況リストに登録す
る手段と、前記主ＤＨＣＰサーバに前記主ＤＨＣＰサー
バが管理しているＩＰアドレスプールとＩＰアドレス割
り当て状況リストとを要求する手段と、前記要求に対し
て応答された前記ＩＰアドレスプールとＩＰアドレス割
り当て状況リストとを自己が管理しているＩＰアドレス
プールとＩＰアドレス割り当て状況リストとに転記する
手段とを起動する副ＤＨＣＰサーバとを有することを特
徴とするＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサー
バシステムが提供される。また、前記ＩＰアドレスを動
的に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムにおいて、ＤＨ
ＣＰクライアントからのＩＰアドレス割り当て要求を受
けて自己が管理している前記ＩＰアドレスプールを検索
し、割り当て可能なＩＰアドレスの一つを決定して前記
ＤＨＣＰクライアントと前記副ＤＨＣＰサーバとに通知
する手段と、前記ＤＨＣＰクライアントによって確定さ
れたＩＰアドレスの割り付け要求を受けて、前記確定さ
れたＩＰアドレスでもって自己が管理している前記ＩＰ
アドレス割り当て状況リストとＩＰアドレスプールとを
更新する手段と、前記確定されたＩＰアドレスと、該Ｉ
Ｐアドレスに対応する割り当て情報とを前記ＤＨＣＰク
ライアントと前記副ＤＨＣＰサーバとに通知する手段と
を起動する前記主ＤＨＣＰサーバと、前記ＤＨＣＰクラ
イアントのＩＰアドレス割り当て要求と、前記主ＤＨＣ
Ｐサーバの割り当て可能なＩＰアドレスの通知とを受信
することで、前記主ＤＨＣＰサーバが正常動作中である
ことを判断する手段と、前記主ＤＨＣＰサーバからのＩ
Ｐアドレスと該ＩＰアドレスに対応する割り当て情報と
でもって自己が管理している前記ＩＰアドレス割り当て
状況リストとＩＰアドレスプールとを更新する手段とを
起動する前記副ＤＨＣＰサーバとを有することを特徴と
している。また、前記ＩＰアドレスを動的に割り当てる
ＤＨＣＰサーバシステムにおいて、ＤＨＣＰクライアン
トからのＩＰアドレス割り当て要求を受信した時刻から
所定の一定時間経過後も、前記主ＤＨＣＰサーバからの
割り当て可能なＩＰアドレスの通知を受信しない場合
に、自己が管理している前記ＩＰアドレスプールを検索
し、割り当て可能なＩＰアドレスの一つを決定して前記
ＤＨＣＰクライアントに通知する手段と、前記ＤＨＣＰ
クライアントによって確定されたＩＰアドレスの割り付
け要求を受けて、前記確定されたＩＰアドレスでもって
自己が管理している前記ＩＰアドレス割り当て状況リス
トとＩＰアドレスプールとを更新する手段と、前記確定
されたＩＰアドレスと、該ＩＰアドレスに対応する割り
当て情報とを前記ＤＨＣＰクライアントに通知する手段
とを起動する前記副ＤＨＣＰサーバを有することを特徴
としている。また、前記ＩＰアドレスを動的に割り当て
るＤＨＣＰサーバシステムにおいて、前記割り当て情報
は、ネットマスク，デフォルトゲートウェイ，ＩＰアド
レスリース期間を含むことを特徴としている。さらに、
前記ＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバシ
ステムにおいて、前記ネットワークは、その経路にイン
ターネットを含むことを特徴としている。

【０００５】また、本発明では、ネットワークに接続さ
れ、複数のＤＨＣＰサーバ間で同期を取る手段を備えた
ＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバにおい
て、主ＤＨＣＰサーバとして動作する場合には、初期設
定時に、割り当て可能なＩＰアドレス群と、該ＩＰアド
レス群に対応する割り当て情報と、副ＤＨＣＰサーバの
識別子とを自己が管理しているＩＰアドレス割り当て状
況リストに登録する手段と、前記副ＤＨＣＰサーバの要
求に応じて現在の割り当て可能なＩＰアドレスを記録し
ているＩＰアドレスプール及び前記ＩＰアドレス割り当
て状況リストとを前記副ＤＨＣＰサーバに通知する手段
とを起動し、定常動作時に、ＤＨＣＰクライアントから
のＩＰアドレス割り当て要求を受けて自己が管理してい
る前記ＩＰアドレスプールを検索し、割り当て可能なＩ
Ｐアドレスの一つを決定して前記ＤＨＣＰクライアント
と前記副ＤＨＣＰサーバとに通知する手段と、前記ＤＨ
ＣＰクライアントによって確定されたＩＰアドレスの割
り付け要求を受けて、前記確定されたＩＰアドレスでも
って自己が管理している前記ＩＰアドレス割り当て状況
リストとＩＰアドレスプールとを更新する手段と、前記
確定されたＩＰアドレスと、該ＩＰアドレスに対応する
割り当て情報とを前記ＤＨＣＰクライアントと前記副Ｄ
ＨＣＰサーバとに通知する手段とを起動し、副ＤＨＣＰ
サーバとして動作する場合には、初期設定時に、主ＤＨ
ＣＰサーバの識別子を自己が管理しているＩＰアドレス
割り当て状況リストに登録する手段と、前記主ＤＨＣＰ
サーバに前記主ＤＨＣＰサーバが管理しているＩＰアド
レスプールとＩＰアドレス割り当て状況リストとを要求
する手段と、前記要求に対して応答された前記ＩＰアド
レスプールとＩＰアドレス割り当て状況リストとを自己
が管理しているＩＰアドレスプールとＩＰアドレス割り
当て状況リストとに転記する手段とを起動し、定常動作
時に、前記ＤＨＣＰクライアントのＩＰアドレス割り当
て要求と、前記主ＤＨＣＰサーバの割り当て可能なＩＰ
アドレスの通知とを受信することで、前記主ＤＨＣＰサ
ーバが正常動作中であることを判断する手段と、前記主
ＤＨＣＰサーバからのＩＰアドレスと該ＩＰアドレスに
対応する割り当て情報とでもって自己が管理している前
記ＩＰアドレス割り当て状況リストとＩＰアドレスプー
ルとを更新する手段とを起動し、ＤＨＣＰクライアント
からのＩＰアドレス割り当て要求を受信した時刻から所
定の一定時間経過後も、前記主ＤＨＣＰサーバからの割
り当て可能なＩＰアドレスの通知を受信しない場合に、
自己が管理している前記ＩＰアドレスプールを検索し、
割り当て可能なＩＰアドレスの一つを決定して前記ＤＨ
ＣＰクライアントに通知する手段と、前記ＤＨＣＰクラ
イアントによって確定されたＩＰアドレスの割り付け要
求を受けて、前記確定されたＩＰアドレスでもって自己
が管理している前記ＩＰアドレス割り当て状況リストと
ＩＰアドレスプールとを更新する手段と、前記確定され
たＩＰアドレスと、該ＩＰアドレスに対応する割り当て
情報とを前記ＤＨＣＰクライアントに通知する手段とを
起動することを特徴とするＩＰアドレスを動的に割り当
てるＤＨＣＰサーバが提供される。また、前記ＩＰアド
レスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバにおいて、前記
割り当て情報は、ネットマスク，デフォルトゲートウェ
イ，ＩＰアドレスリース期間を含むことを特徴としてい
る。さらに、前記ＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨ
ＣＰサーバにおいて、前記ネットワークは、その経路に
インターネットを含むことを特徴としている。即ち、本
発明では、複数のＤＨＣＰサーバ間で同期を取り、動的
にＩＰアドレス割り当て情報を交換することで、上記複
数のＤＨＣＰサーバを通してＩＰアドレスの割り当てを
一元的に実施することを可能にし、上記複数のＤＨＣＰ
サーバの各々においてＩＰアドレスの無駄や過不足が発
生することがないように構成している。また、主ＤＨＣ
Ｐサーバの障害発生時に、該主ＤＨＣＰサーバの処理を
副ＤＨＣＰサーバが代行することで、主ＤＨＣＰサーバ
に障害が発生した場合にも、ＩＰアドレスの割り当てを
安定して行うことができるようにし、さらに、障害が発
生したＤＨＣＰサーバが復旧した時には、該ＤＨＣＰサ
ーバを副ＤＨＣＰサーバまたは主ＤＨＣＰサーバとして
再使用することで、システムの稼働率と信頼性の向上を
可能にしている。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は、本発明の実施の形態に係
るＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバシス
テムの全体構成を示すブロック図である。本実施の形態
に係るＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバ
システムは、ＩＰアドレスを動的に割り当てる主ＤＨＣ
Ｐサーバｓ１と、予備的に設置され、ＩＰアドレスを動
的に割り当てる副ＤＨＣＰサーバｓ２と、それぞれ別個
にＩＰアドレスを要求するＤＨＣＰクライアントｃ１，
ｃ２と、上記各構成要素間の送受信に使用するネットワ
ークＰを含む。なお、ネットワークＰは、その経路に、
インターネットを含むことも可能である。また、本実施
の形態では、ＤＨＣＰサーバとＤＨＣＰクライアントの
台数を、それぞれ２と限定しているが、本発明では、Ｄ
ＨＣＰサーバとＤＨＣＰクライアントの台数は、一般
に、それぞれ任意の複数が可能である。以下、本発明の
実施の形態に係るＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨ
ＣＰサーバシステムの機能を、主な構成要素毎に説明す
る。主ＤＨＣＰサーバｓ１は、初期段階で、割り当て可
能な複数のＩＰアドレス（以下、「ＩＰアドレス群」と
呼称する）を保持し、傘下のＤＨＣＰクライアントのＩ
Ｐアドレス割り当て要求に応じて、割り当て可能と判断
したＩＰアドレスを割り当てる（即ち、通知する）と共
に、上記割り当ての結果により、現在の割り当て可能な
ＩＰアドレスの持ち分（以下、「ＩＰアドレスプール」
と呼称する）と、図４に例示するＩＰアドレス割り当て
状況リストとを更新する。なお、上記の初期段階で割り
当て可能な複数のＩＰアドレス、即ちＩＰアドレス群
は、図３に例示するような初期登録情報リスト（システ
ムの管理者によって入力され、初期設定される）に含め
ることが可能である。また、上記のシステムの管理者に
よって初期設定された初期登録情報リストは、その一部
の記憶領域を上記ＩＰアドレス割り当て状況リストとオ
ーバーラップさせる方式ではない場合には、上記の初期
設定がなされた後で、上記ＩＰアドレス割り当て状況リ
ストに転記される。さらに、上記のＩＰアドレスプール
は、その内容を、図４に例示するようなＩＰアドレス割
り当て状況リストから求めることが可能であり、この場
合は作成する必要は無いが、別途に作成して更新するこ
とも可能である。次に、主ＤＨＣＰサーバｓ１は、上記
のＩＰアドレスプールとＩＰアドレス割り当て状況リス
トとを、副ＤＨＣＰサーバｓ２の要求に応じて副ＤＨＣ
Ｐサーバｓ２に送信する。副ＤＨＣＰサーバｓ２は、初
期段階で、現在の割り当て可能なＩＰアドレスの持ち
分、即ち上記ＩＰアドレスプールと、現在までの割り当
て状況を記した上記ＩＰアドレス割り当て状況リストと
を、主ＤＨＣＰサーバｓ１に要求して両者を受信した
後、これを自己が管理するＩＰアドレスプールと、ＩＰ
アドレス割り当て状況リストとに転記し、以後は、主Ｄ
ＨＣＰサーバｓ１が割り当てるＩＰアドレスの通知をＤ
ＨＣＰクライアントと共に受信する毎に、これを更新す
る。また、副ＤＨＣＰサーバｓ２は、ＤＨＣＰクライア
ントｃ１，ｃ２がブロードキャスト（同報通信）したＩ
Ｐアドレス割り当て要求と、該要求に対する主ＤＨＣＰ
サーバｓ１の割り当て可能と判断したＩＰアドレスの通
知とを監視し、上記ブロードキャストがなされたにも関
わらず、所定時間内で主ＤＨＣＰサーバｓ１が上記割り
当て可能なＩＰアドレスの通知を応答しない場合は、主
ＤＨＣＰサーバｓ１に障害が発生したものと判断し、以
後は、主ＤＨＣＰサーバｓ１の機能を代行する。ＤＨＣ
Ｐクライアントｃ１，ｃ２は、必要に応じて、ＩＰアド
レス割り当て要求をブロードキャストし、主ＤＨＣＰサ
ーバｓ１または副ＤＨＣＰサーバｓ２から割り当て可能
なＩＰアドレスの通知を受け取り、該通知に含まれるＩ
Ｐアドレスが適切か否かを判断した後、該ＩＰアドレス
が適切であれば、当該ＩＰアドレスの割り当て要求を上
記通知を発信したＤＨＣＰサーバに送信する。この後、
上記ＤＨＣＰクライアントは、上記割り当て要求を送信
したＤＨＣＰサーバから、ＩＰアドレス，ネットマス
ク，デフォルトゲートウェイ，ＩＰアドレスリース期限
等のネットワークサービスを受けるに必要な情報を受信
し、該情報をネットワークインタフェースに付加して、
通常の動作を開始する。なお、主ＤＨＣＰサーバｓ１に
障害が発生して、その業務を副ＤＨＣＰサーバｓ２が代
行している間に、主ＤＨＣＰサーバｓ１の障害が復旧し
た時点では、両者の上記説明における主と副の役割が入
れ替わって動作するものとする。また、上記の初期登録
情報リスト並びにＩＰアドレス割り当て状況リストは、
いずれも、磁気記憶装置や不揮発性半導体メモリ等の、
不揮発性の記憶媒体を使用する記憶装置に記録すること
が可能である。

【０００７】図２は、本発明の実施の形態に係るＩＰア
ドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムの主
ＤＨＣＰサーバと副ＤＨＣＰサーバとの状態遷移を示す
状態遷移図である。主ＤＨＣＰサーバｓ１は、準備中を
示す状態Ｋ１から、準備完了と共に定常状態を示す状態
Ｋ２に遷移し、障害の発生と共に、待機状態にて修理を
受ける状態を示す状態Ｋ３に遷移するが、該障害の復旧
と共に、再び定常状態を示す状態Ｋ２に遷移する。しか
し、その際には、通常は上記の主ＤＨＣＰサーバとして
ではなく、副ＤＨＣＰサーバとして動作する。但し、こ
の場合でも、現在のシステム内に主ＤＨＣＰサーバが存
在しない時には、再び主ＤＨＣＰサーバとして動作する
ことになる。副ＤＨＣＰサーバｓ２は、定常状態を示す
状態Ｋ２から、障害の発生と共に、待機状態にて修理を
受けている状態を示す状態Ｋ４に遷移するが、該障害の
復旧と共に、再び定常状態を示す状態Ｋ２に遷移する。
上記障害が発生するまでの状態Ｋ２での動作は、主ＤＨ
ＣＰサーバｓ１が正常動作をしている間は上記の副ＤＨ
ＣＰサーバとして動作し、主ＤＨＣＰサーバｓ１の障害
発生と共に上記の主ＤＨＣＰサーバの代行サーバーとし
て動作する。しかし、上記のいずれの場合であっても、
副ＤＨＣＰサーバｓ２は、自己に障害が発生して状態Ｋ
４に遷移した後、再び状態Ｋ２に遷移すると、通常は元
の副ＤＨＣＰサーバとして動作する。但し、この場合で
も、現在のシステム内に主ＤＨＣＰサーバが存在しない
時には、再び主ＤＨＣＰサーバとして動作することにな
る。

【０００８】図３は、本発明の実施の形態に係るＩＰア
ドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムで登
録される初期登録情報リストの一例を示す説明図であ
る。図３（ａ）は、システムの管理者によって、主ＤＨ
ＣＰサーバｓ１に登録される初期登録情報の一例を示
し、図３（ｂ）は、システムの管理者によって、副ＤＨ
ＣＰサーバｓ２に登録される初期登録情報の一例を示
す。主ＤＨＣＰサーバｓ１には、初期段階で割り当て可
能な複数のＩＰアドレス、即ちＩＰアドレス群ａ１〜ａ
ｎと、副ＤＨＣＰサーバの識別子（ここでは、ｓ２とす
る）が登録され、その他の情報として、ＤＨＣＰサーバ
から通知する情報、即ち、ネットマスク，デフォルトゲ
ートウェイ，ＩＰアドレスリース期間，等が登録され
る。副ＤＨＣＰサーバｓ２には、主ＤＨＣＰサーバの識
別子（ここでは、ｓ１とする）が登録される。

【０００９】図４は、本発明の実施の形態に係るＩＰア
ドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムで管
理されるＩＰアドレス割り当て状況リストの一例を示す
説明図である。図４（ａ）は、主ＤＨＣＰサーバｓ１が
管理するＩＰアドレス割り当て状況の一例を示すリスト
であり、図４（ｂ）は、副ＤＨＣＰサーバｓ２が管理す
るＩＰアドレス割り当て状況の一例を示すリストであ
る。主ＤＨＣＰサーバｓ１は、上記初期登録情報として
登録された複数のＩＰアドレス、即ちＩＰアドレス群ａ
１〜ａｎと、副ＤＨＣＰサーバの識別子（ｓ２）と、Ｄ
ＨＣＰサーバから通知する情報、即ち、ネットマスク，
デフォルトゲートウェイ，ＩＰアドレスリース期間，等
を、自己のＩＰアドレス割り当て状況リストに含めて保
持すると共に、現在割り当て中のＩＰアドレスａ２〜ａ
ｍを上記自己のＩＰアドレス割り当て状況リストに記録
する。当然ながら、該ＩＰアドレスａ２〜ａｍは、ＩＰ
アドレスの新規割り当てや、解除の発生と共に更新され
る。副ＤＨＣＰサーバｓ２は、上記初期登録情報として
登録された主ＤＨＣＰサーバの識別子（ｓ１）を自己の
ＩＰアドレス割り当て状況リストに含めて保持すると共
に、主ＤＨＣＰサーバｓ１から受信した主ＤＨＣＰサー
バｓ１のＩＰアドレス割り当て状況リストの情報を上記
自己のＩＰアドレス割り当て状況リストに転記する。な
お、図３に示す初期登録情報リストと、図４に示すＩＰ
アドレス割り当て状況リストとは、前述のとおり、その
一部を、オーバーラップ、即ち、同一の記憶領域を共有
して記録しておくことが可能である。

【００１０】図５は、本発明の実施の形態に係るＩＰア
ドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムの主
ＤＨＣＰサーバと副ＤＨＣＰサーバとの準備中の動作を
示すフローチャートである。以下、図１〜４を参照しつ
つ、図５に示すフローチャートを使用して、本発明の実
施の形態に係るＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣ
Ｐサーバシステムの主ＤＨＣＰサーバｓ１と副ＤＨＣＰ
サーバｓ２との準備中の動作を説明する。まず、ステッ
プＡ１では、主ＤＨＣＰサーバｓ１は、システムの管理
者が入力したところの、傘下のＤＨＣＰクライアントに
割り当てることが可能なＩＰアドレス群ａ１〜ａｎと、
副ＤＨＣＰサーバの識別子（ｓ２）と、ＤＨＣＰサーバ
から通知する情報、即ち、ネットマスク，デフォールト
ゲートウェイ，ＩＰアドレスリース期限等を、図３の初
期登録情報リストに登録する。また、前述のＩＰアドレ
スプールは、この段階で初期設定しておくことが可能で
ある。一方、ステップＡ２では、副ＤＨＣＰサーバｓ２
は、システムの管理者が入力したところの、主ＤＨＣＰ
サーバの識別子（ｓ１）を登録する。ステップＡ３で
は、副ＤＨＣＰサーバｓ２は、主ＤＨＣＰサーバｓ１
に、現在のＩＰアドレスプールと、現在のＩＰアドレス
割り当て状況リストとの送付要求を、ネットワークＰを
介して主ＤＨＣＰサーバｓ１に送信する。ステップＡ４
では、主ＤＨＣＰサーバｓ１は、上記の送付要求を受信
する。ステップＡ５では、主ＤＨＣＰサーバｓ１は、上
記の送付要求にある、現在のＩＰアドレスプールと、現
在のＩＰアドレス割り当て状況リストとを副ＤＨＣＰサ
ーバｓ２にネットワークＰを介して応答する。ステップ
Ａ６では、副ＤＨＣＰサーバｓ２は、上記の応答を受信
する。ステップＡ７では、副ＤＨＣＰサーバｓ２は、上
記応答された情報を、自己のＩＰアドレスプールと、Ｉ
Ｐアドレス割り当て状況リストに転記し、以後は、いつ
でも主ＤＨＣＰサーバとしての動作が可能な状態、即
ち、ＩＰアドレスの動的割り当てが可能な状態で待機す
る。

【００１１】図６は、本発明の実施の形態に係るＩＰア
ドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムの定
常状態における動作を示すフローチャートである。以
下、図１〜５を参照しつつ、図６に示すフローチャート
を使用して、本発明の実施の形態に係るＩＰアドレスを
動的に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムの定常状態に
おける動作を説明する。まず、ステップＢ１では、ＤＨ
ＣＰクライアント（ここでは、ＤＨＣＰクライアントｃ
１とする）は、必要に応じてＩＰアドレス割り当て要求
をブロードキャスト（即ちネットワークＰに送出）す
る。ステップＢ２では、主ＤＨＣＰサーバｓ１が、上記
割り当て要求を受信する。ステップＢ３では、副ＤＨＣ
Ｐサーバｓ２が、上記割り当て要求を受信する。ステッ
プＢ４では、主ＤＨＣＰサーバｓ１は、自己が記録して
いる上記ＩＰアドレスプールを検索して、未だ割り当て
られていないＩＰアドレス（ここでは、ａ１とする）の
一つを決定し、該ＩＰアドレス（ａ１）を、ネットワー
クＰを介してＤＨＣＰクライアントｃ１と副ＤＨＣＰサ
ーバｓ２に通知する。ステップＢ５では、クライアント
ｃ１が、上記通知を受信する。ステップＢ６では、副Ｄ
ＨＣＰサーバｓ２が、上記通知を受信する。ステップＢ
７では、ＤＨＣＰクライアントｃ１は、上記ステップＢ
６にて受信したＩＰアドレス（ａ１）が、自己に適合し
たものであると判断した場合に、当該ＩＰアドレス（ａ
１）の割り当て要求をネットワークＰを介して主ＤＨＣ
Ｐサーバｓ１に送信する。なお、ステップＢ７におい
て、ＤＨＣＰクライアントｃ１は、上記ステップＢ６に
て受信したＩＰアドレス（ａ１）が、自己に適合しない
ものであると判断した場合には、ステップＢ１に戻っ
て、ＩＰアドレス割り当て要求を反復してブロードキャ
ストすることが可能である。一方、ステップＢ８では、
副ＤＨＣＰサーバｓ２は、ステップＢ５の受信により、
主ＤＨＣＰサーバｓ１が正常に動作中であると判断す
る。ステップＢ９では、主ＤＨＣＰサーバｓ１が、上記
ＩＰアドレス（ａ１）の割り当て要求を受信する。ステ
ップＢ１０では、主ＤＨＣＰサーバｓ１は、自己が管理
している上記ＩＰアドレス割り当て状況リストとＩＰア
ドレスプールとを上記受信したＩＰアドレス（ａ１）で
もって更新すると共に、ＩＰアドレス（ａ１）と、該Ｉ
Ｐアドレス（ａ１）に対応する他の割り当て情報、即
ち、ネットマスク，デフォルトゲートウェイ，ＩＰアド
レスリース期限等の割り当て情報を、ネットワークＰを
介してＤＨＣＰクライアントｃ１と、副ＤＨＣＰサーバ
ｓ２に送信する。ステップＢ１１では、クライアントｃ
１が、上記割り当て情報を受信する。ステップＢ１２で
は、副ＤＨＣＰサーバｓ２が、上記割り当て情報を受信
する。ステップＢ１３では、クライアントｃ１は、上記
受信した割り当て情報をネットワークインタフェースに
付加して、ネットワーク機器としての通常の動作を開始
する。一方、ステップＢ１４では、副ＤＨＣＰサーバｓ
２は、上記受信した割り当て情報でもって、自己が管理
している上記ＩＰアドレス割り当て状況リストとＩＰア
ドレスプールとを更新する。

【００１２】図７は、本発明の実施の形態に係るＩＰア
ドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムの主
ＤＨＣＰサーバに障害が発生した場合の動作を示すフロ
ーチャートである。以下、図１〜６を参照しつつ、図７
に示すフローチャートを使用して、本発明の実施の形態
に係るＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバ
システムの主ＤＨＣＰサーバｓ１に障害した場合の動作
を説明する。まず、ステップＣ１では、ＤＨＣＰクライ
アント（ここでは、ＤＨＣＰクライアントｃ２とする）
は、必要に応じてＩＰアドレス割り当て要求をブロード
キャスト（即ち、ネットワークＰに送出）する。ステッ
プＣ２では、副ＤＨＣＰサーバｓ２が、上記割り当て要
求を受信する。ステップＣ３では、副ＤＨＣＰサーバｓ
２は、上記受信時刻から所定の一定時間経過後も、図６
に示すステップＢ４に示すような主ＤＨＣＰサーバｓ１
からの割り当て可能なＩＰアドレスの通知が無い場合に
は、主ＤＨＣＰサーバｓ１に障害が発生したものと判断
し、以後は、自己が主ＤＨＣＰサーバｓ１の仕事を代行
する。即ち、自己が管理しているＩＰアドレスプールを
検索して割り当て可能なＩＰアドレスの一つを決定し、
該ＩＰアドレスを上記ＤＨＣＰクライアントに通知す
る。ここで、上記の所定の一定時間とは、主ＤＨＣＰサ
ーバｓ１が定常負荷時にＩＰアドレスプールを検索して
割り当て可能なＩＰアドレスの一つを決定するまでの時
間と、ＩＰアドレスの通知に必要な時間と、定常負荷時
のネットワークＰの伝搬遅延時間との合計よりも十分に
長い時間であり、例えば、５秒である。ステップＣ４で
は、クライアントｃ１が、上記通知を受信する。ステッ
プＣ５では、ＤＨＣＰクライアントｃ１は、上記ステッ
プＣ４にて受信したＩＰアドレス（ａ１）が、自己に適
合したものであると判断した場合に、当該ＩＰアドレス
（ａ１）の割り当て要求をネットワークＰを介して副Ｄ
ＨＣＰサーバｓ２に送信する。なお、ステップＣ５にお
いて、ＤＨＣＰクライアントｃ１は、上記ステップＣ４
にて受信したＩＰアドレス（ａ１）が、自己に適合しな
いものであると判断した場合には、ステップＣ１に戻っ
て、ＩＰアドレス割り当て要求を反復してブロードキャ
ストすることが可能である。ステップＣ６では、副ＤＨ
ＣＰサーバｓ２が、上記ＩＰアドレス（ａ１）の割り当
て要求を受信する。ステップＣ７では、副ＤＨＣＰサー
バｓ２は、自己が管理している上記ＩＰアドレス割り当
て状況リストとＩＰアドレスプールとを上記受信したＩ
Ｐアドレス（ａ１）でもって更新すると共に、ＩＰアド
レス（ａ１）と、該ＩＰアドレス（ａ１）に対応する他
の割り当て情報、即ち、ネットマスク，デフォルトゲー
トウェイ，ＩＰアドレスリース期限等の割り当て情報
を、ネットワークＰを介してＤＨＣＰクライアントｃ１
に送信する。ステップＣ８では、クライアントｃ１が、
上記割り当て情報を受信する。ステップＣ９では、クラ
イアントｃ１は、上記受信した割り当て情報をネットワ
ークインタフェースに付加して、ネットワーク機器とし
ての通常の動作を開始する。なお、主ＤＨＣＰサーバｓ
１が障害復帰した時のシステムの動作は、図６に示す定
常動作において、主と副が入れ替わった動作をするが、
この時、ステップＢ８における判断で、副ＤＨＣＰサー
バｓ２が障害中と判断されれば、自己が再び主ＤＨＣＰ
サーバとなって、図７に示す動作を開始する。また、副
ＤＨＣＰサーバｓ２が障害復帰した時のシステムの動作
は、図６に示す定常動作、または、図７に示す主ＤＨＣ
Ｐサーバｓ１に障害発生時の動作となる。なお、図５〜
７のフローチャートで示した処理を実行するプログラム
など、本発明の実施の形態に係るシステム内の各処理装
置に上記の処理を行わせるためのプログラムは、ＣＤ−
ＲＯＭや磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な
記録媒体に格納して配付してもよい。そして、少なくと
もマイクロコンピュータ，パーソナルコンピュータ，汎
用コンピュータを範疇に含むコンピュータが、上記の記
録媒体から上記プログラムを読み出して、実行するもの
としてもよい。

【００１３】

【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明では、複
数のＤＨＣＰサーバ間で同期を取り、動的にＩＰアドレ
ス割り当て情報を交換することにより、上記複数のＤＨ
ＣＰサーバを通してＩＰアドレスの割り当てを一元的に
実施することが可能となり、上記複数のＤＨＣＰサーバ
の各々においてＩＰアドレスの無駄や過不足が発生させ
ずに済む。また、主ＤＨＣＰサーバの障害発生時に、該
主ＤＨＣＰサーバの処理を副ＤＨＣＰサーバが代行する
ことにより、ＩＰアドレスの割り当てを安定して行うこ
とができる。さらに、障害が発生したＤＨＣＰサーバが
復旧した時には、該ＤＨＣＰサーバを副ＤＨＣＰサーバ
または主ＤＨＣＰサーバとして再使用することが可能で
あるので、システムの稼働率と信頼性を向上させること
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るＩＰアドレスを動的
に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムの全体構成を示す
ブロック図である。

【図２】本発明の実施の形態に係るＩＰアドレスを動的
に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムの主ＤＨＣＰサー
バと副ＤＨＣＰサーバとの状態遷移を示す状態遷移図で
ある。

【図３】本発明の実施の形態に係るＩＰアドレスを動的
に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムで登録される初期
登録情報リストの一例を示す説明図である。

【図４】本発明の実施の形態に係るＩＰアドレスを動的
に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムで管理されるＩＰ
アドレス割り当て状況リストの一例を示す説明図であ
る。

【図５】本発明の実施の形態に係るＩＰアドレスを動的
に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムの主ＤＨＣＰサー
バと副ＤＨＣＰサーバとの準備中の動作を示すフローチ
ャートである。

【図６】本発明の実施の形態に係るＩＰアドレスを動的
に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムの定常状態におけ
る動作を示すフローチャートである。

【図７】本発明の実施の形態に係るＩＰアドレスを動的
に割り当てるＤＨＣＰサーバシステムの主ＤＨＣＰサー
バに障害が発生した場合の動作を示すフローチャートで
ある。

【符号の説明】

ｓ１・・・主ＤＨＣＰサーバ、 ｓ２・・・副ＤＨＣＰサーバ、 ｃ１，ｃ２・・・ＤＨＣＰクライアント、 Ｐ・・・ネットワーク、 Ｋ１〜Ｋ４・・・状態

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークに接続された複数のＤＨＣ
   Ｐサーバを備え、ＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨ
   ＣＰサーバシステムにおいて、 初期設定時に、 割り当て可能なＩＰアドレス群と、該ＩＰアドレス群に
   対応する割り当て情報と、副ＤＨＣＰサーバの識別子と
   を自己が管理しているＩＰアドレス割り当て状況リスト
   に登録する手段と、前記副ＤＨＣＰサーバの要求に応じ
   て現在の割り当て可能なＩＰアドレスを記録しているＩ
   Ｐアドレスプール及び前記ＩＰアドレス割り当て状況リ
   ストとを前記副ＤＨＣＰサーバに通知する手段とを起動
   する主ＤＨＣＰサーバと、 前記主ＤＨＣＰサーバの識別子を自己が管理しているＩ
   Ｐアドレス割り当て状況リストに登録する手段と、前記
   主ＤＨＣＰサーバに前記主ＤＨＣＰサーバが管理してい
   るＩＰアドレスプールとＩＰアドレス割り当て状況リス
   トとを要求する手段と、前記要求に対して応答された前
   記ＩＰアドレスプールとＩＰアドレス割り当て状況リス
   トとを自己が管理しているＩＰアドレスプールとＩＰア
   ドレス割り当て状況リストとに転記する手段とを起動す
   る副ＤＨＣＰサーバと、 を有することを特徴とするＩＰアドレスを動的に割り当
   てるＤＨＣＰサーバシステム。
2. 【請求項２】 ＤＨＣＰクライアントからのＩＰアドレ
   ス割り当て要求を受けて自己が管理している前記ＩＰア
   ドレスプールを検索し、割り当て可能なＩＰアドレスの
   一つを決定して前記ＤＨＣＰクライアントと前記副ＤＨ
   ＣＰサーバとに通知する手段と、前記ＤＨＣＰクライア
   ントによって確定されたＩＰアドレスの割り付け要求を
   受けて、前記確定されたＩＰアドレスでもって自己が管
   理している前記ＩＰアドレス割り当て状況リストとＩＰ
   アドレスプールとを更新する手段と、前記確定されたＩ
   Ｐアドレスと、該ＩＰアドレスに対応する割り当て情報
   とを前記ＤＨＣＰクライアントと前記副ＤＨＣＰサーバ
   とに通知する手段とを起動する前記主ＤＨＣＰサーバ
   と、 前記ＤＨＣＰクライアントのＩＰアドレス割り当て要求
   と、前記主ＤＨＣＰサーバの割り当て可能なＩＰアドレ
   スの通知とを受信することで、前記主ＤＨＣＰサーバが
   正常動作中であることを判断する手段と、前記主ＤＨＣ
   ＰサーバからのＩＰアドレスと該ＩＰアドレスに対応す
   る割り当て情報とでもって自己が管理している前記ＩＰ
   アドレス割り当て状況リストとＩＰアドレスプールとを
   更新する手段とを起動する前記副ＤＨＣＰサーバと、 を有することを特徴とする請求項１記載のＩＰアドレス
   を動的に割り当てるＤＨＣＰサーバシステム。
3. 【請求項３】 ＤＨＣＰクライアントからのＩＰアドレ
   ス割り当て要求を受信した時刻から所定の一定時間経過
   後も、前記主ＤＨＣＰサーバからの割り当て可能なＩＰ
   アドレスの通知を受信しない場合に、自己が管理してい
   る前記ＩＰアドレスプールを検索し、割り当て可能なＩ
   Ｐアドレスの一つを決定して前記ＤＨＣＰクライアント
   に通知する手段と、前記ＤＨＣＰクライアントによって
   確定されたＩＰアドレスの割り付け要求を受けて、前記
   確定されたＩＰアドレスでもって自己が管理している前
   記ＩＰアドレス割り当て状況リストとＩＰアドレスプー
   ルとを更新する手段と、前記確定されたＩＰアドレス
   と、該ＩＰアドレスに対応する割り当て情報とを前記Ｄ
   ＨＣＰクライアントに通知する手段とを起動する前記副
   ＤＨＣＰサーバを有することを特徴とする請求項１又は
   ２記載のＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサー
   バシステム。
4. 【請求項４】 前記割り当て情報は、ネットマスク，デ
   フォルトゲートウェイ，ＩＰアドレスリース期間を含む
   ことを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項記載のＩ
   Ｐアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバシステ
   ム。
5. 【請求項５】 前記ネットワークは、その経路にインタ
   ーネットを含むことを特徴とする請求項１〜４のいずれ
   か１項記載のＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰ
   サーバシステム。
6. 【請求項６】 ネットワークに接続され、複数のＤＨＣ
   Ｐサーバ間で同期を取る手段を備えたＩＰアドレスを動
   的に割り当てるＤＨＣＰサーバにおいて、 主ＤＨＣＰサーバとして動作する場合には、 初期設定時に、割り当て可能なＩＰアドレス群と、該Ｉ
   Ｐアドレス群に対応する割り当て情報と、副ＤＨＣＰサ
   ーバの識別子とを自己が管理しているＩＰアドレス割り
   当て状況リストに登録する手段と、前記副ＤＨＣＰサー
   バの要求に応じて現在の割り当て可能なＩＰアドレスを
   記録しているＩＰアドレスプール及び前記ＩＰアドレス
   割り当て状況リストとを前記副ＤＨＣＰサーバに通知す
   る手段とを起動し、 定常動作時に、ＤＨＣＰクライアントからのＩＰアドレ
   ス割り当て要求を受けて自己が管理している前記ＩＰア
   ドレスプールを検索し、割り当て可能なＩＰアドレスの
   一つを決定して前記ＤＨＣＰクライアントと前記副ＤＨ
   ＣＰサーバとに通知する手段と、前記ＤＨＣＰクライア
   ントによって確定されたＩＰアドレスの割り付け要求を
   受けて、前記確定されたＩＰアドレスでもって自己が管
   理している前記ＩＰアドレス割り当て状況リストとＩＰ
   アドレスプールとを更新する手段と、前記確定されたＩ
   Ｐアドレスと、該ＩＰアドレスに対応する割り当て情報
   とを前記ＤＨＣＰクライアントと前記副ＤＨＣＰサーバ
   とに通知する手段とを起動し、 副ＤＨＣＰサーバとして動作する場合には、 初期設定時に、主ＤＨＣＰサーバの識別子を自己が管理
   しているＩＰアドレス割り当て状況リストに登録する手
   段と、前記主ＤＨＣＰサーバに前記主ＤＨＣＰサーバが
   管理しているＩＰアドレスプールとＩＰアドレス割り当
   て状況リストとを要求する手段と、前記要求に対して応
   答された前記ＩＰアドレスプールとＩＰアドレス割り当
   て状況リストとを自己が管理しているＩＰアドレスプー
   ルとＩＰアドレス割り当て状況リストとに転記する手段
   とを起動し、 定常動作時に、前記ＤＨＣＰクライアントのＩＰアドレ
   ス割り当て要求と、前記主ＤＨＣＰサーバの割り当て可
   能なＩＰアドレスの通知とを受信することで、前記主Ｄ
   ＨＣＰサーバが正常動作中であることを判断する手段
   と、前記主ＤＨＣＰサーバからのＩＰアドレスと該ＩＰ
   アドレスに対応する割り当て情報とでもって自己が管理
   している前記ＩＰアドレス割り当て状況リストとＩＰア
   ドレスプールとを更新する手段とを起動し、ＤＨＣＰク
   ライアントからのＩＰアドレス割り当て要求を受信した
   時刻から所定の一定時間経過後も、前記主ＤＨＣＰサー
   バからの割り当て可能なＩＰアドレスの通知を受信しな
   い場合に、自己が管理している前記ＩＰアドレスプール
   を検索し、割り当て可能なＩＰアドレスの一つを決定し
   て前記ＤＨＣＰクライアントに通知する手段と、前記Ｄ
   ＨＣＰクライアントによって確定されたＩＰアドレスの
   割り付け要求を受けて、前記確定されたＩＰアドレスで
   もって自己が管理している前記ＩＰアドレス割り当て状
   況リストとＩＰアドレスプールとを更新する手段と、前
   記確定されたＩＰアドレスと、該ＩＰアドレスに対応す
   る割り当て情報とを前記ＤＨＣＰクライアントに通知す
   る手段とを起動すること、 を特徴とするＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰ
   サーバ。
7. 【請求項７】 前記割り当て情報は、ネットマスク，デ
   フォルトゲートウェイ，ＩＰアドレスリース期間を含む
   ことを特徴とする請求項６記載のＩＰアドレスを動的に
   割り当てるＤＨＣＰサーバ。
8. 【請求項８】 前記ネットワークは、その経路にインタ
   ーネットを含むことを特徴とする請求項６又は７記載の
   ＩＰアドレスを動的に割り当てるＤＨＣＰサーバ。