JP2002008180A - ガスメータ検針用ハンディターミナル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人為的なミスを避けることができ、しかも、
コストの面からも実現可能なガスメータ検針用ハンディ
ターミナルを提供することである。 【解決手段】 マイコンを内蔵したガスメータ２に対応
した第一インターフェース４と、各ガスメータ２のデー
タを蓄積させるコンピュータ３に対応した第二インター
フェース５と、ガスメータ２から受信した検針データ及
びセキュリティデータをコンピュータ３へ送信可能なデ
ータに変換するデータ変換部１０とを備えたことを特徴
とするガスメータ検針用ハンディターミナル。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ガスメータの検針
値を読み取るためのガスメータ検針用ハンディターミナ
ルに関する。

【０００２】

【従来の技術】ガスメータの検針データ読み取りシステ
ムとしては、マイコンを内蔵したガスメータと、遠隔地
のホストコンピュータを電話回線で接続する方式のもの
が知られている。しかし、この方式は、システムを構築
する費用がかかりすぎるため、広くは普及してない。

【０００３】また、別の方式としては、実開平３−２５
９９５号のマイクロフィルムに示すように、マイコン内
蔵型のガスメータに中継器を接続し、その中継器を手の
届く所に設置し、各需要家庭を回る検針員が所持するハ
ンディターミナルに中継器からデータを無線で送信する
方式も存在する。しかし、中継器は、ガスメータのデー
タをコンピュータが取り扱えるようにするデータ変換用
の信号変換機能と、ハンディターミナルに対する送受信
機能を備えているため費用が高くなり、各ガスメータに
中継器を設置することは実現されてない。しかも、中継
器は、通常、屋外に設置するので防水や落雷に対処した
構造になっており、それらに要する費用が高いことも、
実現されてない原因の一つとなっている。また、中継器
の設置場所の確保が面倒なことや、家屋の外観が悪化す
る欠点もある。

【０００４】そこで、現在は、検針員が各需要家庭を回
りながら、マイコンを内蔵したガスメータの検針値を、
ハンディターミナルに手作業で入力して、その後、ハン
ディターミナルからコンピュータにデータを転送する方
式が用いられている。しかしこの方式では、人為的な入
力ミスが避けられないという欠点がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情を考
慮して開発されたものであり、その目的は、人為的なミ
スを避けることができ、しかも、コストの面からも実現
可能なガスメータ検針用ハンディターミナルを提供する
ことである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のガスメータ検針
用ハンディターミナルは、マイコンを内蔵したガスメー
タに対応した第一インターフェースと、各ガスメータの
データを蓄積させるコンピュータに対応した第二インタ
ーフェースと、ガスメータから受信した検針データ及び
セキュリティデータを、コンピュータへ送信可能なデー
タに変換するデータ変換部とを備えたことを特徴とす
る。

【０００７】検針データとは、ガスの使用量を把握する
ためのデータである。また、セキュリティデータとは、
ガスの異常使用状態を把握するデータで、例えば、長時
間使用や、微量なガス漏れを把握するデータである。

【０００８】

【発明の実施の形態】先ず本発明のガスメータ検針用ハ
ンディターミナル１を使用するガスメータ２及びコンピ
ュータ３について説明する。

【０００９】ガスメータ２とコンピュータ３は、データ
通信条件として、異なる伝送的条件、論理的条件、機械
的条件を備えている。詳しく言えば、ガスメータ２は、
マイコンを内蔵しており、５ビットのデータを取り扱う
もので、伝送的条件として、反転２連送という誤り訂正
方式を採用し、論理的条件として、電圧がＨのときに１
で、Ｌのときに０と判定する正論理を採用し、機械的条
件として、ワンタッチ式に装着できるジャック４を採用
している。このジャック４は、ガスメータのケースに開
けた穴に填め込むもので、端子台から引き出した配線に
接続されている。一方、コンピュータ３は、８ビットの
データを取り扱うもので、伝送的条件として、８ビット
のデータのうち１ビットを偶数パリティビットとして割
り当てる誤り訂正方式を採用し、論理的条件として、電
圧がＬのときに１で、Ｈのときに０と判定する負論理を
採用し、機械的条件として、ＲＳ−２３２Ｃのコネクタ
５を採用している。

【００１０】次に、本発明のガスメータ検針用ハンディ
ターミナル１について説明する。本発明は、図１及び図
２に示すように、ガスメータ２に対応したジャック４
と、コンピュータ３に対応したコネクタ５と、キーによ
る補助データ入力手段６と、液晶表示手段７と、プリン
タ手段８とを、本体９の外部に露出して設け、マイコン
を本体９に内蔵したものである。ここで上記したジャッ
ク４を第一インターフェースとし、コネクタ５を第二イ
ンターフェースとする。

【００１１】マイコンは、図２に示すように、ガスメー
タ２の第一インターフェース４から調歩同期式で反転２
連送を用いて送信された５ビットのデータ本体を、ガス
メータ用ハンディターミナル１の第一インターフェース
４を経て受信する。そして、得られた５ビットのデータ
本体をデータ変換部１０で、先ず、８ビットのデータに
するために、各５ビットデータの後の６ビット目に１
を、７ビット目に０を付け、８ビット目に偶数パリティ
ビットを付加する。次に、正論理のデータを負論理のデ
ータとして扱うために論理変換を行う。最後に、変換さ
れたデータ本体を調歩同期式で第二インターフェース５
から、コンピュータ３の第二インターフェース５に送信
する。なお、データ本体には、ガスメータの検針データ
及びセキュリティデータが含まれている。また、マイコ
ンは、検針データをプリンタ手段８で紙に出力する機能
や、ガスメータ２との通信が不調の場合に人為操作によ
って打ち込んだ補助データ入力部６からの入力データを
コンピュータ３に送信する機能を有する。

【００１２】本発明は、図２に示すように、有線でガス
メータ２及びコンピュータ３に接続して通信する方式を
採用しているが、無線で通信する方式を採用してもよ
い。また、本発明は、データ変換部１０を本体９に内蔵
する構造に限らず、データ変換部を有しない本体に別体
のデータ変換部を固定する構造であってもよく、この場
合、既存の本体に別体のみを取り付ければよいので、費
用が安くて済む。

【００１３】

【発明の効果】本発明のガスメータ用検針ハンディター
ミナルは、ガスメータのマイコンに記憶させたデータを
受信するので、人為的な入力ミスが避けられ、正確なデ
ータが得られる。また、本発明は、検針員が携帯するも
のなので防水や落雷に対処した構造にする必要がなく、
しかも、データ変換部を備えているので、従来のように
データ変換機能を有する中継器を各ガスメータに設置す
るものに比べて、設備費用が格段に安くて済む。さら
に、中継器を設置しなくてすむので、体裁も良い。その
上、本発明は、検針データだけでなく、セキュリティデ
ータも得ることができるので、安全性を向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のガスメータ用ハンディターミナルによ
るデータ変換を示す説明図である。

【図２】本発明のガスメータ用ハンディターミナルの接
続状態を示す説明図である。

【符号の説明】

２ ガスメータ ３ コンピュータ ４ 第一インターフェース（ジャック） ５ 第二インターフェース（コネクタ） １０ データ変換部

フロントページの続き Ｆターム(参考） 2F073 AA08 AA34 AB05 BB01 BB04 BC01 BC02 CC01 CC08 CD00 DD01 EF09 FF14 FG01 FG02 GG01 GG04

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 マイコンを内蔵したガスメータ（２）に
   対応した第一インターフェース（４）と、各ガスメータ
   （２）のデータを蓄積させるコンピュータ（３）に対応
   した第二インターフェース（５）と、ガスメータ（２）
   から受信した検針データ及びセキュリティデータをコン
   ピュータ（３）へ送信可能なデータに変換するデータ変
   換部（１０）とを備えたことを特徴とするガスメータ検
   針用ハンディターミナル。