JP2002008020A - 眼の状態検出装置 - Google Patents

眼の状態検出装置

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JP2002008020A
JP2002008020A JP2000191365A JP2000191365A JP2002008020A JP 2002008020 A JP2002008020 A JP 2002008020A JP 2000191365 A JP2000191365 A JP 2000191365A JP 2000191365 A JP2000191365 A JP 2000191365A JP 2002008020 A JP2002008020 A JP 2002008020A
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    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/113Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for determining or recording eye movement
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/16Devices for psychotechnics; Testing reaction times ; Devices for evaluating the psychological state
    • A61B5/18Devices for psychotechnics; Testing reaction times ; Devices for evaluating the psychological state for vehicle drivers or machine operators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼の検出精度向上と、眼の検出時間を短縮す
ることを可能とする。 【解決手段】 顔を撮像して顔画像データを出力する画
像出力手段CL1と、画像出力手段CL1から出力され
た顔画像データを処理して眼の位置を検出する眼の位置
検出手段CL2と、検出された眼の位置を基準に眼を含
む追跡領域を設定し追跡対象である両眼を検出しながら
独立に追跡する眼の追跡手段CL3と、眼の追跡手段C
L3により眼の追跡を行いながら運転者が前を見ている
という条件の下に眼の再検出領域を学習する眼の再検出
領域の学習手段CL4と、眼の再検出領域の学習手段C
L4によって学習した眼の再検出領域の切り替え優先順
位を決定する再検出領域の優先順位決定手段CL5と、
決定された優先順位で眼の再検出領域を切り替え、該切
り替えた眼の再検出領域内で追跡対象として眼を再度検
出する眼の再検出手段CL6とを備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の運転者、船
舶の操船者、プラント等のオペレータ等の脇見状態を検
出し警報することなどに供する眼の状態検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の画像処理によるこの種の装置に
は、例えば特開9−44680号に記載されたようなも
のがある。この装置では、眼の検出領域を設定し、該検
出領域内で眼の領域を抽出し、その抽出結果に応じて眼
の検出領域の位置、大きさ、数、及び形状の少なくとも
1つを変更して設定することで短時間に効率よく眼領域
が抽出できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、眼が抽出できないときに、検出領域を単
に拡大して眼を再検出する構成であるため、ノイズとな
るデータが拡大された検出領域内に多数含まれるように
なり、眼の検出精度向上に限界があると共に、眼の検出
に時間がかかるという問題があった。
【0004】また、運転者が横を向いたような場合、眼
の追跡限界を超えて脇見状態となるが、仮にその脇見時
間が短くすぐに車両前方を見た場合には脇見状態と検出
する必要はない。しかし、上記従来の装置を用いて脇見
検出を実現しようとすると、運転者が横を向いて眼の追
跡限界を超えてからすぐに車両前方を見たとしても、再
度眼を検出するまでに時間がかかることで脇見状態の誤
検出を起こし、誤警報などの煩わしさを招き易かった。
【0005】この発明は、目の検出精度向上と、目の検
出時間を短縮することのできる眼の状態検出装置の提供
を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、顔を
撮像して顔画像データを出力する画像出力手段と、該画
像出力手段から出力された顔画像データを処理して眼の
位置を検出する眼の位置検出手段と、前記検出された眼
の位置を基準に眼を含む追跡領域を設定し追跡対象であ
る両眼を検出しながら独立に追跡する眼の追跡手段と、
前記眼の追跡手段により眼の追跡を行いながら運転者が
前を見ているという条件の下に眼の再検出領域を学習す
る眼の再検出領域の学習手段と、前記眼の再検出領域の
学習手段によって学習した眼の再検出領域の切り替え優
先順位を決定する再検出領域の優先順位決定手段と、前
記決定された優先順位で眼の再検出領域を切り替え、該
切り替えた眼の再検出領域内で追跡対象としての眼を再
度検出する眼の再検出手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載の眼の状
態検出装置であって、前記眼の再検出領域の学習手段
は、前記運転者が前を見ている条件として両眼のパター
ンマッチングが可能となったときに両眼を含む矩形領域
を前記再検出領域として記憶することを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項2記載の眼の状
態検出装置であって、前記眼の再検出領域の学習手段
は、前記追跡領域の画像上での座標位置が所定値以上移
動し、且つ両眼の間隔が保持できているときに前記パタ
ーンマッチングを行うことを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項2記載の眼の状
態検出装置であって、前記眼の再検出領域の学習手段
は、運転対象の運転信号の入力に基づいて前記パターン
マッチングを行うことを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項1記載の眼の状
態検出装置であって、前記眼の再検出領域の優先順位決
定手段は、前記眼の再検出領域の学習手段によって学習
した複数個の眼の再検出領域の代表座標値の接近度合い
でグループ化し、各グループ毎に眼の再検出領域を更新
設定し、更新設定した眼の再検出領域内に含まれる代表
座標値の度数が多い順に更新設定した眼の再検出領域を
切り替えて眼の再検出を行うことを特徴とする。
【0011】請求項6の発明は、請求項5記載の眼の状
態検出装置であって、前記眼の再検出領域の優先順位決
定手段は、前記更新設定した眼の再検出領域内に含まれ
る代表座標値の度数が多い順に前記更新設定する眼の検
出領域の大きさを可変とすることを特徴とする。
【0012】請求項7の発明は、請求項1記載の眼の状
態検出装置であって、前記眼の再検出領域の優先順位決
定手段は、前記眼の再検出領域の学習手段によって学習
した複数個の眼の再検出領域を時系列的に新しいものか
ら古いものへ順次切り替えて眼の再検出を行うことを特
徴とする。
【0013】請求項8の発明は、請求項5〜7の何れか
に記載の眼の状態検出装置であって、前記眼の再検出領
域の優先順位決定手段は、運転対象の状態に応じて眼の
再検出領域の優先順位の決定方法を変更することを特徴
とする。
【0014】請求項9の発明は、請求項1〜8の何れか
に記載の眼の状態検出装置であって、前記眼の追跡手段
と前記眼の再検出手段との少なくとも一方の情報を用い
ることにより運転者の脇見運転を検出する脇見検出手段
を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項10の発明は、請求項9記載の眼の
状態検出装置であって、前記脇見検出手段は、眼の追跡
ができなくなったときから眼の再検出領域において再度
眼の検出ができるようになるまでの時間の長さで脇見運
転を検出することを特徴とする。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明では、顔画像出力手段に
より顔を撮像して顔画像データを出力し、眼の位置検出
手段より、前記画像出力手段から出力された顔画像デー
タを処理して眼の位置を検出し、眼の追跡手段により、
前記検出された眼の位置を基準に眼を含む追跡領域を設
定し追跡対象である両眼を検出しながら独立に追跡する
ことができる。
【0017】眼の再検出領域の学習手段では、前記眼の
追跡手段により眼の追跡を行いながら運転者が前を見て
いるという条件の下に眼の再検出領域を複数学習し、再
検出領域の優先順位決定手段では、前記眼の再検出領域
の学習手段によって学習した複数の眼の再検出領域の優
先順位を決定し、眼の再検出手段では、前記決定された
優先順位で眼の再検出領域内の追跡対象として再度眼を
検出することができる。
【0018】従って、運転者が前方を見ているときに両
眼が存在する必要最小限の領域を学習することが可能と
なり、ノイズとなるデータが含まれる可能性が減少し、
目の検出精度を向上させることができる。
【0019】また、目の再検出領域を切り替える優先順
位を決定することで効率的に目の再検出ができ、目の再
検出の時間を短縮することができる。従って、顔の大き
な動きを伴う脇見状態が発生しても、すぐに前方を向く
ような場合には直ちに目の再検出ができ、目の誤検出の
可能性を抑制することができる。
【0020】請求項2の発明では、請求項1記載の発明
の効果に加え、眼の再検出領域の学習手段は、運転者が
前を見ている条件として両眼のパターンマッチングが可
能となったときに両眼を含む矩形領域を再検出領域とし
て記憶することができる。
【0021】従って、運転者が前方を見ているという条
件で確実に目の再検出領域を学習することができ、目の
検出精度向上と、目の誤検出抑制とをより確実に行うこ
とができる。
【0022】請求項3の発明は、請求項2記載の発明の
効果に加え、眼の再検出領域の学習手段は、追跡領域の
画像上での座標位置が所定値以上移動し、且つ両眼の間
隔が保持できているときにパターンマッチングを行うこ
とができる。
【0023】従って、運転者が前方を見ているという条
件で確実に目の再検出領域を学習することができ、目の
検出精度向上と、目の誤検出抑制とをより確実に行うこ
とができる。
【0024】請求項4の発明は、請求項2記載の発明の
効果に加え、眼の再検出領域の学習手段は、運転対象の
運転信号の入力に基づいてパターンマッチングを行うこ
とができる。
【0025】従って、運転者が前方を見ているという条
件で確実に目の再検出領域を学習することができ、目の
検出精度向上と、目の誤検出抑制とをより確実に行うこ
とができる。
【0026】請求項5の発明では、請求項1記載の発明
の効果に加え、眼の再検出領域の優先順位決定手段は、
前記眼の再検出領域の学習手段によって学習した複数個
の眼の再検出領域の代表座標値の接近度合いでグループ
化し、各グループ毎に眼の再検出領域を更新設定し、更
新設定した眼の再検出領域内に含まれる代表座標値の度
数が多い順に更新設定した眼の再検出領域を切り替えて
眼の再検出を行うことができる。
【0027】従って、運転者の両眼のある確率の高い順
に目の再検出を行うことができ、より確実に短時間で目
の再検出を行うことができ、誤検出を抑制することがで
きる。
【0028】請求項6の発明では、請求項5記載の発明
の効果に加え、眼の再検出領域の優先順位決定手段は、
前記更新設定した眼の再検出領域内に含まれる代表座標
値の度数が多い順に前記更新設定する眼の検出領域の大
きさを可変とすることができる。
【0029】従って、運転者が前方を見ているときに両
眼が存在する必要最小限の領域を確実に学習することが
可能となり、ノイズとなるデータが含まれる可能性が減
少し、目の検出精度を確実に向上させることができ、誤
検出を確実に抑制することができる。
【0030】請求項7の発明では、請求項1記載の発明
の効果に加え、眼の再検出領域の優先順位決定手段は、
前記眼の再検出領域の学習手段によって学習した複数個
の眼の再検出領域を時系列的に新しいものから古いもの
へ順次切り替えて眼の再検出を行うことができる。
【0031】従って、運転者の両眼のある確率の高い順
に目の再検出をより確実に行うことができ、短時間で目
の再検出を行うことができ、誤検出を抑制することがで
きる。
【0032】請求項8の発明では、請求項5〜7の何れ
かに記載の発明の効果に加え、眼の再検出領域の優先順
位決定手段は、運転対象の状態に応じて眼の再検出領域
の優先順位の決定方法を変更することができる。
【0033】従って、運転対象の状態に応じて、運転者
の両眼のある確率の高い順に目の再検出を行うことがで
き、より確実に短時間で目の再検出を行うことができ、
誤検出を抑制することができる。
【0034】請求項9の発明では、請求項1〜8の何れ
かに記載の発明の効果に加え、脇見検出手段により、眼
の追跡手段と前記眼の再検出手段との少なくとも一方の
情報を用い運転者の脇見運転を検出することができる。
【0035】従って、確実な脇見検出を行うことができ
る。
【0036】請求項10の発明では、請求項9記載の発
明の効果に加え、脇見検出手段は、眼の追跡ができなく
なったときから眼の再検出領域において再度眼の検出が
できるようになるまでの時間の長さで脇見運転を検出す
ることができる。
【0037】従って、目の追跡が困難な顔の大きな動き
を伴う脇見状態も検出することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】本装置は、自動車の他に鉄道車
両、船舶、プラントのオペレータ等の居眠り運転警報と
して用いることができるが、本実施例では運転対象とし
て自動車に適用した場合で説明する。
【0039】図1は、本発明を適用した眼の状態検出装
置の構成ブロック図にかかり、該装置は、画像出力手段
CL1と、眼の位置検出手段CL2と、眼の追跡手段C
L3と、眼の再検出領域の学習手段CL4と、眼の再検
出領域の優先順位決定手段CL5と、眼の再検出手段C
L6と、脇見検出手段CL7とを備えている。
【0040】前記画像出力手段CL1は、乗員の顔を撮
像して顔画像データを出力するものである。前記眼の位
置検出手段CL2は、前記画像出力手段CL1から出力
された顔画像データを処理して眼の位置を検出するもの
である。
【0041】前記眼の追跡手段CL3は、前記検出され
た眼の位置を基準に眼を含む追跡領域を設定し追跡対象
である両眼を検出しながら独立に追跡するものである。
【0042】前記眼の再検出領域の学習手段CL4は、
前記眼の追跡手段CL3により眼の追跡を行いながら運
転者が前を見ているという条件の下に眼の再検出領域を
学習するものである。すなわち、眼の再検出領域の学習
手段CL4は、運転者が前を見ている条件として両眼の
パターンマッチングが可能となったときに両眼を含む矩
形領域を前記再検出領域として記憶する。または、眼の
再検出領域の学習手段CL4は、追跡領域の画像上での
座標位置が所定値以上移動し、且つ両眼の間隔が保持で
きているときに前記パターンマッチングを行う。また
は、眼の再検出領域の学習手段CL4は、運転対象の運
転信号の入力に基づいて前記パターンマッチングを行
う。
【0043】前記眼の再検出領域の優先順位決定手段C
L5は、前記眼の再検出領域の学習手段CL4によって
学習した眼の再検出領域の優先順位を決定するものであ
る。すなわち、眼の再検出領域の優先順位決定手段CL
5は、前記眼の再検出領域の学習手段CL4によって学
習した複数個の眼の再検出領域の代表座標値の接近度合
いでグループ化し、各グループ毎に眼の再検出領域を更
新設定し、更新設定した眼の再検出領域内に含まれる代
表座標値の度数が多い順に更新設定した眼の再検出領域
を切り替えて眼の再検出を行う。または、眼の再検出領
域の優先順位決定手段CL5は、前記更新設定した眼の
再検出領域内に含まれる代表座標値の度数が多い順に前
記更新設定する眼の検出領域の大きさを可変とする。ま
たは、眼の再検出領域の優先順位決定手段CL5は、前
記眼の再検出領域の学習手段CL4によって学習した複
数個の眼の再検出領域を時系列的に新しいものから古い
ものへ順次切り替えて眼の再検出を行う。または、眼の
再検出領域の優先順位決定手段CL5は、運転対象の状
態に応じて眼の再検出領域の優先順位の決定方法を変更
する。
【0044】前記眼の再検出手段CL6は、前記決定さ
れた優先順位で眼の再検出領域内の追跡対象として再度
眼を検出するものである。
【0045】前記脇見検出手段CL7は、前記眼の追跡
手段CL3と前記眼の再検出手段CL6との少なくとも
一方の情報を用いることにより運転者の脇見運転を検出
する。また、前記脇見検出手段CL7は、眼の追跡がで
きなくなったときから眼の再検出領域において再度眼の
検出ができるようになるまでの時間の長さで脇見運転を
検出する。
【0046】図2は、本発明の一実施形態にかかる構成
ブロック図である。
【0047】同図のように、TVカメラ201が自動車
のインストルメントに設置され、運転者の顔部分を正面
から撮影する。TVカメラ201の入力画像は、本実施
形態では、例えば横方向(X)512画素、縦方向
(Y)480画素からなる。前記TVカメラ1で撮像さ
れた入力画像は、A−D変換器202を介して画素毎の
アナログ電圧が256階調のデジタル値に変換され、入
力画像データとして画像メモリ203に格納される。画
像メモリ203の出力は、画像データ演算回路204に
入力される。
【0048】従って、TVカメラ201、A−D変換器
202、画像メモリ203は、本実施形態において前記
画像出力手段CL1を構成している。
【0049】前記画像データ演算回路204は、後述す
る眼の位置検出回路206と共に前記眼の位置検出手段
CL2を構成し、前記入力された顔画像データから顔の
縦方向の画素列に沿って画素の濃度値を読み出し、該濃
度値の局所的な高まり毎に1個づつの画素を定めて抽出
点とし、隣接した抽出点を連続させて顔の横方向に延び
る連続データを抽出して顔の特徴量とし、その出力を眼
の位置検出回路205に入力する。
【0050】前記眼の位置検出回路205は、前記眼の
位置検出手段CL2を構成し、前記検出された顔の特徴
量から予め記憶された眼の特徴情報に合致する特徴量を
抽出して眼の位置を検出する。すなわち、前記検出され
た顔の特徴量の代表座標値から該特徴量を含んで特定さ
れた存在領域内で、前記検出された顔の特徴量の画像上
の位置、長さ、形状情報を用いてパターンマッチングに
より眼に合致する特徴量を抽出して眼の位置を検出し、
その出力は眼の追跡回路206に入力される。
【0051】前記眼の追跡回路206は、前記眼の追跡
手段CL3を構成し、前記眼の位置検出回路205にお
いて検出された眼の位置を基準に眼を含む追跡領域を設
定すると共に、該追跡領域内で顔の特徴量を検出して眼
の詳細位置を検出し、両眼を独立に追跡する。
【0052】眼の再検出領域学習回路207は、前記眼
の再検出領域の学習手段CL4を構成し、前記眼の追跡
回路206からの信号により、眼の追跡を行いながら運
転者が前を見ているという条件の下に眼の再検出領域を
学習し、眼の再検出領域の優先順位決定回路208へ入
力する。眼の再検出領域の優先順位決定回路208は、
前記眼の再検出領域の優先順位決定手段CL5を構成
し、眼の再検出領域学習回路207によって学習した眼
の再検出領域の切り替え優先順位を決定し、眼の再検出
回路209へ入力する。眼の再検出回路209は、前記
眼の再検出手段CL6を構成し、前記決定された優先順
位で眼の再検出領域を切り替え、該切り替えた眼の再検
出領域内で追跡対象として眼を再度検出し、脇見運転検
出回路210へ入力する。
【0053】脇見運転検出回路210は、前記脇見検出
手段CL7を構成し、前記眼の追跡回路206と眼の再
検出回路209との少なくとも一方の情報を用いること
により運転者の脇見運転を検出する。
【0054】次に、上記構成における動作の流れを、図
3のフローチャートに基づいて説明する。まず、ステッ
プS301において、TVカメラによって顔部分が撮影
され、ステップS302で1フレーム分の入力画像がA
−D変換器でデジタル信号に変換されたうえ画像メモリ
に格納される。
【0055】次に、ステップS303において、眼の追
跡ミスフラグがONかどうかをチェックする。初期状態
では眼の追跡ミスフラグはOFFであるため、ステップ
S304に移行する。ステップS304では、画像全体
からの眼の初期位置の検出がなされているかどうかをチ
ェックする。このステップにおいても初期状態では眼の
初期位置は検出できていないため、ステップS305に
移行し、画像全体からの眼の位置検出を行う。その後、
ステップS306に移行して、眼の追跡領域を設定し、
眼の初期位置としての眼の再検出領域Aの設定を行う。
【0056】眼の追跡領域の設定方法と、眼の追跡処理
方法については、図5を用いて後述し、眼の初期位置と
しての眼の再検出領域Aの設定方法について図6を用い
て後述する。
【0057】ステップS306で上記の領域Aの設定
後、ステップS307に移行する。ステップS307で
は、眼の追跡が行えているか否かを判定している。普
通、眼の追跡領域内に眼の位置が留まる範囲内の眼の動
きであれば眼の追跡ができる。眼の追跡が正常に行われ
ている場合は、その座標情報により脇見検出の判定が行
える。しかし、一旦眼を見失ってしまうと従来の装置で
の脇見検出はできなくなってしまう。また、顔の大きな
動きを伴う脇見状態を想定すると、眼の追跡に失敗する
ことも多々あると考えるのが自然である。ステップS3
07で眼の追跡状態がOKである場合は、ステップS3
08に移行し、眼の座標位置が所定値以上移動し、且つ
両眼の相対位置関係が保持されているか否かを判定す
る。ステップS308の条件を満たす場合は、ステップ
S312に移行して眼の追跡領域内で検出できるデータ
が眼のパターン条件を満たすかどうかを判定する。
【0058】ステップS308とS312での判定は、
眼の位置の移動があっても運転者が前方を見ていると考
えられる条件を当てはめたもので、この2つの条件に合
う場合は、眼の位置の移動があっても運転者は車両前方
を見ている確率が高いといえる。ステップS308とS
312での判定方法については、図7、図8を用いて後
述する。
【0059】ステップS308またはS312で、諸条
件を満たさないと判定された時は、ステップS309に
移行して眼の追跡領域を更新してステップS301に戻
り次の画像データの取り込みを行う。このループを回る
処理は、眼の追跡が正常に行われている場合のもので、
眼の追跡に失敗しなければ眼の位置の移動状態による脇
見検出を行うことができる。このステップS309の追
跡領域の更新処理の内容は、後述の図5で説明するもの
と同様である。
【0060】ステップS308とステップS312で、
諸条件を満たしたと判定された時は、ステップS313
に移行する。ステップS313では、眼を見失った時に
用いる眼の再検出領域を学習する。この考え方は、ステ
ップS306の眼の初期位置での眼の再検出領域Aの設
定方法と同じで有り後述する。その後、ステップS31
4に移行して眼の再検出領域の優先順位の決定更新を行
う。眼の再検出領域の優先順位の決定更新方法は、図9
〜図11を用いて後述する。
【0061】このように眼の再検出領域の学習、優先順
位を決定、更新を行いながらの眼の追跡を続ける中で、
眼を見失った場合は、図3のステップS307で、その
ことを認識しステップS310に移行する。ステップS
310では、脇見判定タイマーをスタートさせ、ステッ
プS311で眼の追跡ミスフラグをONにする。その
後、図4のステップS401に移行し、眼の再検出領域
が所定箇所設定できているかどうかをチェックする。こ
のステップでは、運転者が前方を見ていて、且つ眼が存
在する領域がある程度、学習できたかどうかを判定して
おり、初期段階で眼を見失った場合は、ステップS41
0に移行して、眼の初期位置の設定を解除して、脇見判
定タイマーをストップ、リセットさせ、眼の追跡ミスフ
ラグをOFFにする。その後、ステップS301に戻
り、また、初期状態からの眼の位置検出と、眼の再検出
領域の設定を行う。
【0062】このループの処理は、異常状態のバックア
ップとして用意しているもので、眼の再検出領域の所定
箇所の設定は、眼の追跡を行いながらする処理であるた
め、長い時間がかかるということはなく、通常状態では
ステップS402に移行する。ステップS402からス
テップS407の処理は、3つの眼の再検出領域での眼
の再検出を行っている例である。ステップS402,S
404,S406の眼の再検出領域の設定は、図4のス
テップS313とS314において行われ、その順序も
随時変更される。
【0063】ステップS403,S405,S407
は、各々の同領域内において眼の再検出を行っており、
眼の再検出ができた場合は、ステップS411に移行
し、脇見判定タイマーをストップ、リセットして、眼の
追跡ミスフラグをOFFにする。その後、ステップS4
12で同領域内で検出できた眼のデータを基準に眼の追
跡領域を設定し、眼の追跡を開始する。
【0064】また、ステップS403,S405,S4
07のどの領域においても、眼の再検出ができない場合
は、ステップS408に移行し、脇見運転タイマーが所
定時間を越えたかどうかを判定する。脇見許容時間を越
えていない場合は、ステップS301に戻り、次の画像
データでの眼の再検出に移る。このループの判定中にス
テップS408で脇見許容時間を越えたと判定された場
合は、ステップS409に移行して脇見状態が発生して
いると判断する。このように運転者が前方を見ていると
考えられる時に眼が存在する領域を、効率的に検索でき
る構成としたため、ステップS408で脇見許容時間を
越える状態が発生した場合は、運転者が脇見をしている
状態である確率は高く、眼の追跡に失敗するような場面
があったとしても精度高い脇見検出が可能となる。
【0065】ここで、前記ステップS306における眼
の追跡領域の設定方法と、眼の追跡処理方法について図
5を用いて説明する。図5(a)のように、画像全体か
ら検出した眼の位置が中央になるようにして眼の追跡領
域W1の基準点を左上に設定する。図5の(b)は、次
の画像データを取り込んだ状態を示すものである。前の
画像データで設定した眼の追跡領域W1に対し、次の画
像データでの眼の位置は、顔の動きなどで必ずしも該領
域の中央にこない。この時、次の画像データでは、この
眼の追跡領域内で検出された眼の位置が中央になるよう
にして、(a)の場合と同様に眼の追跡領域W2の基準
点を左上に設定する。このようにして眼の追跡領域内に
眼が検出できる場合は、順次、基準点の座標を更新しな
がら眼の追跡を続ける。
【0066】つぎに、前記ステップS306における、
眼の初期位置としての眼の再検出領域Aの設定について
図6を用いて説明する。眼の再検索は、眼の追跡に失敗
し眼を見失ってしまった時に、運転者が車両前方を見て
いる場合に両眼が存在する可能性が高い領域として設定
する。図6の(a)は初期状態での眼の検出位置に基づ
き、両眼が入る横長の1つの矩形領域として設定した例
を示す。図6の(b)は、左右の眼の領域を独立させて
2つの小さな矩形領域として設定した例を示す。
【0067】前記ステップS313では、前記のように
眼を見失った時に用いる眼の再検出領域を学習するが、
この考え方は、前記ステップS306の眼の初期位置で
の眼の再検出領域Aの設定方法と同じで、図7のように
両眼が所定値以上移動しても、運転者が車両前方を見て
いる状態であることを判定した上で、図6に示すよう
に、その位置を眼の再検出領域Bとして学習する。この
眼の再検出領域の学習は、眼の位置の移動がある毎に繰
り返されるので、眼の再検出領域はB以降、C,D,…
と学習していく。
【0068】前記テップS308、S312での判定方
法については、図7、図8を用いて説明する。ステップ
S308で、図7に示すように、数フレームでの眼の追
跡状態をモニタすることによって、所定値以上の眼の座
標位置の移動が認識され、且つ両眼の左右間隔D1が保
持されていると判定された場合に、前記のようにステッ
プS312に移行して、追跡対象であるデータに対し、
眼のパターンマッチングを行う。眼のパターンマッチン
グは、図8に示すような2値化した形状で行っており、
普通、光環境が良く安定した画像であれば図8の(a)
に示すようなものになる。しかし、光環境が悪化した時
は、図8の(b)や(c)のような形状になることもあ
るので、眼のパターンは、横幅が眼の幅の相場値の2/
3以上あり、且つ上に凸の所定範囲の曲率を持っている
ことの条件と、黒眼の左側の凹み形状条件のと、黒
目の右側の凹み形状条件のを組み合わせることにより
設定し、図8の(b),(c)の例を許容するために
と、またはとの条件を満たすものであってもOK
とする。
【0069】前記ステップS314の眼の再検出領域の
優先順位の決定更新方法は、図9〜図11のようにな
る。
【0070】図9は、眼の再検出領域の学習手段によっ
て学習した複数個の眼の再検出領域の代表座標値の接近
度合いでグループ化を行い、各グループ毎に眼の再検出
領域を更新設定し、その度数が多い順に更新した眼の再
検出領域を切り替えて眼の再検出を行う方法を説明した
ものである。図6に示す眼の再検出領域の1つまたは2
つの代表座標値を基準に、図9に示すように代表座標値
の度数カウント領域を設定する。本例は眼の再検出領域
を1つとした場合である。
【0071】つぎに、この代表座標値の接近度合いでの
該データのグルーピング方法と、各グループ毎の眼の再
検出領域の更新設定方法を説明する。図9の(1)〜
(12)の数字は、眼の再検出領域の代表座標値が設定
されていった順序を示すものである。
【0072】まず、始めに(1)の眼の再検出領域の代
表座標値を基準に度数カウント領域を設定すると共に、
今後、設定される眼の再検出領域の代表座標値が該度数
カウント領域に含まれた場合の更新対象としての眼の再
検出領域も設定する。つぎに(2)の眼の再検出領域の
代表座標値が設定された場合、(1)の度数カウント領
域内に含まれるため、(2)の該領域を(1)の該領域
に更新して、(1)の該領域の度数をカウントアップす
る。つぎに(3)の眼の再検出領域の代表座標値が設定
された場合、(3)の座標位置は(1)の度数カウント
領域内に含まれないため、新たに動領域を新たな更新対
象としての眼の再検出領域を設定する。このようにして
眼の再検出領域の代表座標値が設定される毎に、既に設
定されている度数カウント領域に含まれるか否かを判定
しながら、各更新対象としての眼の再検出領域を設定
し、その領域の度数をカウントアップする。この時
(6)のように2つ以上の度数カウント領域に含まれる
代表座標値があった場合は、両方の眼の再検出領域の度
数をカウントアップする。
【0073】図9の例に示すように(12)までの代表
座標値が設定された場合、(1)の該領域の度数が5
つ、(3)と(7)の該領域の度数が3つ、(8)と
(12)の該領域の度数が1つとなる。
【0074】よって、図3のフローチャートのステップ
S314での眼の再検出領域の優先順位の決定、更新方
法は、このカウントアップされる各領域の度数の多さに
よって決定する。また、その度数が同じ値になった場合
は、決定した順序が後の方を優先させるなどの条件付け
がなされている。
【0075】このようにして、顔を撮像して顔画像デー
タを出力し、顔画像データを処理して眼の位置を検出
し、検出された眼の位置を基準に眼を含む追跡領域を設
定し追跡対象である両眼を検出しながら独立に追跡し、
眼の追跡を行いながら運転者が前を見ているという条件
の下に眼の再検出領域を複数学習し、学習した複数の眼
の再検出領域の切り替え優先順位を決定し、眼の再検出
手段では、前記決定された優先順位で眼の再検出領域を
切り替え、該切り替えた眼の再検出領域内で追跡対象と
して眼を再度検出することができる。
【0076】従って、運転者が前方を見ているときに両
眼が存在する必要最小限の領域を学習することが可能と
なり、ノイズとなるデータが含まれる可能性が減少し、
目の検出精度を向上させることができる。
【0077】また、目の再検出領域を切り替える優先順
位を決定することで効率的に目の再検出ができ、目の再
検出の時間を短縮することができる。従って、顔の大き
な動きを伴う脇見状態が発生しても、すぐに前方を向く
ような場合には直ちに目の再検出ができ、目の誤検出の
可能性を抑制することができる。
【0078】運転者が前を見ている条件として両眼のパ
ターンマッチングが可能となったとき、すなわち、追跡
領域の画像上での座標位置が所定値以上移動し、且つ両
眼の間隔が保持できているときにパターンマッチングを
行うことができるとして両眼を含む矩形領域を再検出領
域として記憶することができる。このため、運転者が前
方を見ているという条件で確実に目の再検出領域を学習
することができ、目の検出精度向上と、目の誤検出抑制
とをより確実に行うことができる。
【0079】さらに、学習した複数個の眼の再検出領域
の代表座標値の接近度合いでグループ化し、各グループ
毎に眼の再検出領域を更新設定し、更新設定した眼の再
検出領域内に含まれる代表座標値の度数が多い順に更新
設定した眼の再検出領域を切り替えて眼の再検出を行う
ため、運転者の両眼のある確率の高い順に目の再検出を
行うことができ、より確実に短時間で目の再検出を行う
ことができ、誤検出を抑制することができる。
【0080】また、眼の追跡ができなくなったときから
眼の再検出領域において再度眼の検出ができるようにな
るまでの時間の長さで脇見運転を検出することができ、
目の追跡が困難な顔の大きな動きを伴う脇見状態も検出
することができる。
【0081】図10は、更新対象としての眼の再検出領
域の大きさを、度数カウントの多さに応じて可変させる
方法について説明したものである。図10の(5),
(3),(1)は該領域の度数を示したものである。各
眼の再検出領域は、その度数が少ない時は大きめに設定
し、度数が増えてくるに従い該領域を更新して縮小して
いく。よって、図10の例では、眼の再検出領域が、度
数1>度数3>度数5の関係になるようにしている。
【0082】このように、更新設定した眼の再検出領域
内に含まれる代表座標値の度数が多い順から前記更新設
定する眼の検出領域の大きさを次第に大きくするように
可変とするため、運転者が前方を見ているときに両眼が
存在する必要最小限の領域を確実に学習することが可能
となり、ノイズとなるデータが含まれる可能性が減少
し、目の検出精度を確実に向上させることができる。
【0083】図11は、眼の再検出領域の優先順位決定
手段において、眼の再検出領域の学習手段によって学習
した眼の再検出領域を時系列的に新しいものから、古い
ものに順次切り替えて眼の再検出を行う方法について説
明したものである。図11の(a)の(1)〜(5)の
数字は、眼の再検出領域の代表座標値が設定されていっ
た順序を示すものである。本例では、度数の代わりに時
系列の眼があった位置の情報を用いることを目的として
おり、眼の再検索を行う領域を新しく設定された(5)
から順に(4),(3),…と切り替えていく。また、
時系列的にどこまでの情報を参考にするかは、予め決め
ておき、例えば5領域とした場合は、図11の(b)に
示すように(1)の領域をカットとして(6)から
(2)を眼の検索対象とする。
【0084】このように時系列的に切り替えた場合も、
運転者の両眼のある確率の高い順に目の再検出をより確
実に行うことができ、短時間で目の再検出を行うことが
でき、誤検出を抑制することができる。
【0085】なお、眼の再検出領域の数は、脇見検出に
対する許容時間を可変させるのに関連して変更すること
も有効であると考える。例えば、車速が高い場合や、先
行車との車間距離が短い場合は、運転者の眼の位置が存
在する領域は、狭まってくることから対象とする眼の検
索領域の数も少なくすることが望ましい。すなわち、自
動車の車速状態等に応じて、運転者の両眼のある確率の
高い順に目の再検出を行うことができ、より確実に短時
間で目の再検出を行うことができ、誤検出を抑制するこ
とができる。
【0086】最後に、眼の再検出領域の学習のトリガー
が、車速、蛇角、スロットル開度、ブレーキなど、運転
対象である自動車の運転状態が推定できる運転信号(車
両信号)とした場合の例を、図12を用いて説明する。
図12のフローチャートは、ステップS1208以外
は、図3のフローチャートと同じものである。ステップ
S1208は、運転者が前を見ていると推定できる状態
を、運転信号によって判断する処理を行っている。その
例としては、運転者がブレーキを踏んだ時は、車両前方
を見ている確率が高いといえることや、ハンドルが切ら
れていない状態で、加速している時は、運転者が前方を
見ている確率が高いということに基づいている。そし
て、車両信号の入力があったときには、ステップS12
12へ移行することになる。
【0087】このようにして、運転対象の運転信号の入
力に基づいてパターンマッチングを行うことができ、運
転者が前方を見ているという条件で確実に目の再検出領
域を学習することができ、目の検出精度向上と、目の誤
検出抑制とをより確実に行うことができる。
【0088】なお、本発明の内容にある眼の位置検出方
法は、「特開平10−40361号」、「特開平10−
143669号」等にも記載されている方法を用いるこ
とが出来るのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の眼の状態検出装置の構成ブロック図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態に係る眼の状態検出装置の
ブロック図である。
【図3】一実施形態に係り、脇見運転検出の全体動作を
示すフローチャートである。
【図4】一実施形態に係り、脇見運転検出の全体動作を
示すフローチャートである。
【図5】一実施形態の眼の追跡領域の設定方法、眼の追
跡方法に係り、(a)は眼の追跡領域及び基準点を示
し、(b)は次のデータを取り込んだ状態を示す説明図
である。
【図6】一実施形態に係る眼の再検出領域の設定方法に
係り、(a)は1つの横長の矩形領域として設定した場
合、(b)は2つの小さな矩形領域として設定した場合
の説明図である。
【図7】一実施形態に係り、眼の再検出領域の学習方法
の説明図である。
【図8】一実施形態に係る眼のパターンマッチングに係
り、(a)は光環境が安定している場合、(b)(c)
は光環境が悪化した場合の説明図である。
【図9】一実施形態に係り、眼の再検出領域の優先順位
の決定方法に関する説明図である。
【図10】一実施形態に係り、度数情報による眼の再検
出領域の可変方法に関する説明図である。
【図11】一実施形態に係り、眼の再検出領域の優先順
位の決定方法に関する説明図である。
【図12】一実施形態に係り、眼の再検出領域を学習す
るトリガー情報として車両信号を用いた場合の動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
CL1 画像出力手段 CL2 眼の位置検出手段 CL3 眼の追跡手段 CL4 眼の再検出領域の学習手段 CL5 眼の再検出領域の優先順位決定手段 CL6 眼の再検出手段 CL7 脇見検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA01 CC16 DD06 FF04 QQ03 QQ24 QQ39 UU05 3D037 FA01 5B057 AA06 AA16 BA02 BA29 CE09 DA08 DA15 DC22 DC33 5L096 BA02 BA04 BA18 CA02 EA35 FA14 HA05 HA09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔を撮像して顔画像データを出力する画
    像出力手段と、該画像出力手段から出力された顔画像デ
    ータを処理して眼の位置を検出する眼の位置検出手段
    と、 前記検出された眼の位置を基準に眼を含む追跡領域を設
    定し追跡対象である両眼を検出しながら独立に追跡する
    眼の追跡手段と、 前記眼の追跡手段により眼の追跡を行いながら運転者が
    前を見ているという条件の下に眼の再検出領域を学習す
    る眼の再検出領域の学習手段と、 前記眼の再検出領域の学習手段によって学習した眼の再
    検出領域の切り替え優先順位を決定する再検出領域の優
    先順位決定手段と、 前記決定された優先順位で眼の再検出領域を切り替え、
    該切り替えた眼の再検出領域内で追跡対象としての眼を
    再度検出する眼の再検出手段とを備えたことを特徴とす
    る眼の状態検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の眼の状態検出装置であっ
    て、 前記眼の再検出領域の学習手段は、前記運転者が前を見
    ている条件として両眼のパターンマッチングが可能とな
    ったときに両眼を含む矩形領域を前記再検出領域として
    記憶することを特徴とする眼の状態検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の眼の状態検出装置であっ
    て、 前記眼の再検出領域の学習手段は、前記追跡領域の画像
    上での座標位置が所定値以上移動し、且つ両眼の間隔が
    保持できているときに前記パターンマッチングを行うこ
    とを特徴とする眼の状態検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の眼の状態検出装置であっ
    て、 前記眼の再検出領域の学習手段は、運転対象の運転信号
    の入力に基づいて前記パターンマッチングを行うことを
    特徴とする眼の状態検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の眼の状態検出装置であっ
    て、 前記眼の再検出領域の優先順位決定手段は、前記眼の再
    検出領域の学習手段によって学習した複数個の眼の再検
    出領域の代表座標値の接近度合いでグループ化し、各グ
    ループ毎に眼の再検出領域を更新設定し、更新設定した
    眼の再検出領域内に含まれる代表座標値の度数が多い順
    に更新設定した眼の再検出領域を切り替えて眼の再検出
    を行うことを特徴とする眼の状態検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の眼の状態検出装置であっ
    て、 前記眼の再検出領域の優先順位決定手段は、前記更新設
    定した眼の再検出領域内に含まれる代表座標値の度数が
    多い順に前記更新設定する眼の検出領域の大きさを可変
    とすることを特徴とする眼の状態検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の眼の状態検出装置であっ
    て、 前記眼の再検出領域の優先順位決定手段は、前記眼の再
    検出領域の学習手段によって学習した複数個の眼の再検
    出領域を時系列的に新しいものから古いものへ順次切り
    替えて眼の再検出を行うことを特徴とする眼の状態検出
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7の何れかに記載の眼の状態
    検出装置であって、 前記眼の再検出領域の優先順位決定手段は、運転対象の
    状態に応じて眼の再検出領域の優先順位の決定方法を変
    更することを特徴とする眼の状態検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかに記載の眼の状態
    検出装置であって、 前記眼の追跡手段と前記眼の再検出手段との少なくとも
    一方の情報を用いることにより運転者の脇見運転を検出
    する脇見検出手段を備えたことを特徴とする眼の状態検
    出装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の眼の状態検出装置であ
    って、 前記脇見検出手段は、眼の追跡ができなくなったときか
    ら眼の再検出領域において再度眼の検出ができるように
    なるまでの時間の長さで脇見運転を検出することを特徴
    とする眼の状態検出装置。
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