JP2002007494A - 配管自動ルーティングシステム - Google Patents

配管自動ルーティングシステム

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JP2002007494A
JP2002007494A JP2000181979A JP2000181979A JP2002007494A JP 2002007494 A JP2002007494 A JP 2002007494A JP 2000181979 A JP2000181979 A JP 2000181979A JP 2000181979 A JP2000181979 A JP 2000181979A JP 2002007494 A JP2002007494 A JP 2002007494A
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JP2000181979A
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Kazuhiro Yamazaki
和宏 山崎
Naohito Aida
尚人 合田
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管製造原価の高騰および据付性が悪くなる
曲り部分の少ない配管接続が可能で、かつ計算量の少な
い配管自動ルーティング法を提供すること。 【解決手段】 配管のルート探索を行う際、予め定義し
た固定ルーティング階層とルート端点に合わせた浮動ル
ーティング階層とを組合せ、各々の配管接続方向(ベク
トル情報)を付加することにより、配管接続点の向きを
考慮したルーティングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業プラント向け配管
CADシステムの配管自動ルーティング手法に関する。
【0002】
【従来の技術】産業プラントにおける配管ライン設計業
務は機能保証、配置調整、強度保証、保守性など多岐に
わたり、多大な設計時間と熟練技術者が必要な状況とな
っている。CADメーカ、プラントメーカが配管設計の
自動化をめざし、配管の自動ルーティングシステムの開
発を行っている。現在、配管の自動ルーティング手法
は、ルート探索アルゴリズムをベースに設計制約条件を
付加した手法が多く適用されている。ルート最適決定問
題において考えられるアルゴリズムのひとつとしてLS
I(大規模集積回路)、プリント基板等における配線処
理用に開発された迷路法を挙げることができる。迷路法
は、さまざまな障害物(機器、配管)を避けて始点と終
点を最短距離で結ぶ経路探索手法である。
【0003】迷路法によるルート探索アルゴリズムを説
明する。迷路法による探索アルゴリズムは、1)メッシ
ュ分割、2)パスサーチ手順、3)バックトレース手順
に大別される。
【0004】<メッシュ分割>(図17〜図18) 図17(a)に示すように、ルーティング領域をメッシ
ュ分割する。分割された個々のセルを連続的に選択した
結果を配管のルートとする。配管ルートの基本モデル
は、図17(b)に示すように、2次元のメッシュ分割
した階層が、高さ方向に積層した構成となる。図18に
迷路法を適用したルート探索例を示す。説明を簡略化す
るために2次元ルーティングとする。配管両端を始点
(S)、終点(T)で表し、該当するセルに割付け、障
害物(X)を避けたセルを選択してルーティングしてい
く。以下、迷路法の基本アルゴリズムを図19、図20
で説明する。
【0005】<パスサーチ手順> (図19(a)〜
(e)) [ステップ0]メッシュ状に分割した領域の該当するセ
ルに、始点(S)、終点(T)、障害物(X)を配置す
る。
【0006】[ステップ1]始点(S)から上下左右方
向のセルにラベル番号(例えば番号1)を配置する。但
し、ラベル番号を割付けるセルに障害物(X)が重複し
た場合には、その方向のラベル番号の割付けは止める。
【0007】[ステップ2]ステップ1でラベル付けさ
れたセルを新たな始点(S')と考える。ラベル番号を
1つ増加し、S'を起点に上下左右の番号割付けを行
い、ラベル割付けが終点(T)に到達するまで繰り返
す。
【0008】<バックトレース手順> (図20(f)
〜(j)) [ステップ3]終点(T)が割付けられたセルを起点と
して、上下左右方向をそれぞれ探索して、終点(T)に
割付けられたラベル番号よりも1小さいセル(例えば、
番号21)を選択し、新たな始点T'とする。
【0009】[ステップ4]T'を新たな始点とし、上
下左右方向をそれぞれ探索して、現在のラベル番号(例
えば、番号21)よりも1小さいセルを新たな始点T'
(例えば、番号20)とする。1小さいラベル番号(例
えば、番号20)が複数方向で検出された場合、前回の
移動方向と同じ方向にあるセルを選択する(前回と同じ
方向を採用すれば、経路の曲がり点数を少なくする作用
に働く)(図20(g)参照)。新たな始点(T')が
始点(S)に到達するまで、ステップ4を繰り返す。
【0010】[ステップ5]始点(S)に到達したら
(図20(j)参照)、終点(T)から始点(S)に向
かって選択されたT'を経路として結ぶ。
【0011】図19(a)はステップ0で配置された始
点(S)から、上下左右のセルに1を埋め込んでいるこ
とを示している。図19(b)〜図19(e)でステッ
プ1、2を繰り返し、図19(e)の時点で終点(T)
に到達したことを示している。
【0012】図20(f)から、ステップ3の終点
(T)からのバックトレースを開始し、図20(g)〜
図20(i)でステップ4を繰り返し、図20(j)の
時点で、始点(S)に到達したことを示している。
【0013】図19、図20では、説明を簡略化するた
めに、2次元領域でのルート探索方法としているが、平
面上の上下左右方向に加え、平面に対して垂直上下方向
(x、y、z軸の+、−方向のセル:合計6方向)にラ
ベル付けし、上記と同様な手順で6方向の番号埋込みお
よび探索することで、3次元ルート探索が実現できる。
【0014】なお、ここでは配管通り芯のルーティング
について述べており、実際には配管の口径を考慮する必
要がある。バックトレース手順の際、配管の口径が占有
するセルの幅で、バックトレースする必要がある。
【0015】上記迷路法は始点と終点間を結ぶセルの数
が最小となるルートを選択するため、最短路を結ぶルー
ト探索アルゴリズムといえる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前記迷路法によるルー
ト探索は図18に示したように、障害物を避け始点、終
点間を最短路でルート探索する手法である。電子回路の
配線では、電子部品を避け、できるだけ短く、できるだ
け多くの配線を結線することが重要であり、ルート探索
手法としての迷路法は有効であり、適用実績も多い。
【0017】プリント基板の配線ルーティングの基本は
2次元平面であるが、配線密度が高い複雑なデジタル回
路であれば、ルーティング階層を多層階層とし、3次元
構成にして対処している。また、電子回路の場合には、
経路による信号の伝搬遅延を考慮しなければならないよ
うな高速回路以外、プリント基板上のどのようなルート
でも機能を満足する場合が多い。しかし、プラントの配
管の場合、つながれば良いというものではない。以下、
純粋な迷路法アルゴリズムを配管ルーティングに適用す
る際の問題点を挙げる。
【0018】(問題点1)図22(a)のA点とB点と
を接続するルーティングを考える。図22(a)からも
明らかなように配管接続口は特定の接続方向(ベクト
ル)を有している。すなわちA点からはx軸“+”方向
に、B点からはy軸“+”方向に向けたルーティングと
すべきである。
【0019】図22(b)に示す配管ルーティングが、
1)配管接続口の向きを考慮、2)配管ルート最短(斜
め配管を除く)、3)配管曲り点数最小の条件を満足し
た望ましい配管ルートである。一方、図19、図20に
示す純粋な迷路法アルゴリズムで探索すると、図22
(c)に示すような配管ルートとなる可能性がある。図
22(b)と図22(c)に示す配管ルートは、配管長
は等しい。配管ルーティングをする場合に2点間の座標
以外に接続方向を考慮する必要がある。
【0020】(問題点2)図21に示すように、迷路法
は、メッシュ分割したセル14−1を選択するルート探
索方法である。碁盤の目のように分割した水平面と、そ
の水平面を高さ方向に階層的にルーティング階層14−
2を積層した構成となる。配管ルートは、水平面のセル
14−1の分割サイズ、あるいは高さ方向の階層14−
2の積層間隔に依存した離散的な間隔のルート探索とな
る。セル14−1の分割数、積層階層数を多く取るほ
ど、木目細かなルーティングが可能となるが、メッシュ
数が多くなるほど計算時間を要してしまう問題点があ
る。
【0021】また、いくらメッシュを木目細かく設定し
ても、配管の接続点である始点、終点の座標は必ずしも
離散的に配置されたルーティングポイントにあるとは限
らない。これは、各セルの中央に示す点(ルーティング
ポイント)がルート選択した際の配管の通り芯となるか
らである。配管の始点がルーティングポイントからずれ
ている様子を図7(a)(水平方向)、図7(b)(垂
直方向)に示す。図7(a)には始点4−4が固定ルー
ティング階層4−1のルーティングポイント4−2が水
平方向でずれていることを示している。また、図7
(b)には始点4−4が上の固定ルーティング階層4−
1と下の固定ルーティング階層4−1の間にあり、垂直
方向でずれていることを示している。
【0022】(問題点3)図14に、あるルーティング
階層10−1のルーティング状況を示す。ルート1はル
ート2及びルート3と交差しており、ルート4はルート
3と交差している。同じ階層面で交差することは、配管
が衝突することを意味する。配管の衝突を避けるために
同じ階層で迂回するルーティングは現実的でなく、階層
を分離したルーティングが有効となる。図15はルート
1からルート4の順でルーティングした例を示してい
る。ルート2はルート1と接触するため、ルーティング
階層10−1を2以上に分け、接触を避けている。以
後、ルート3とルート4をルーティングする場合、既設
のルーティング配管との接触を避けるようにルーティン
グ階層10−1を分離する。
【0023】図15に示すルーティング結果からも分か
るように、配管密度が高まるにつれ、配管が交差する可
能性が増加し、交差を避けるために階層を変えたルーテ
ィングが必要となる。階層を変えるためには、配管経路
にエルボ(直角に曲がった配管)が必要となる。しか
し、直管の方がエルボより製造コストは低いことは言う
までもない。エルボは配管製造原価の高騰および据付性
が悪くなる点からも、極力曲りの少ない配管ルートが望
まれる。
【0024】本発明の第1の課題は、2点間の座標以外
に接続方向を考慮した配管自動ルーティング法を提供す
ることである。また、本発明の第2の課題は、木目細か
なルーティングをすればするほど、計算時間を要し、ま
た、配管の接続点である始点、終点の座標は必ずしも離
散的に配置されたルーティングポイントにあるとは限ら
ない迷路法の欠点を改善することである。
【0025】さらに、本発明の第3の課題は、配管製造
原価の高騰および据付性が悪くなる曲り部分の少ない配
管接続が可能で、かつ計算量の少ない配管自動ルーティ
ング法を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題は次の第
1の発明で解決される。従来は2点間をルーティングす
る際、メッシュ分割条件、障害物情報を基に、配管口
径、2点の座標データを入力情報としていたが、本発明
では、2点各々の配管接続方向(ベクトル情報)を付加
することにより、接続点の向きを考慮したルーティング
が可能となる。
【0027】上記第2の課題は次の第2の発明で解決さ
れる。本発明では、メッシュ分割した際にできる離散的
に生成されるルーティングポイントと配管接続点とのず
れを解決する手段を、水平、垂直方向に分けて考える。
【0028】先ず水平方向のずれ補正について説明す
る。図7(a)に示すように、始点あるいは終点座標が
セル4−3内のルーティングポイント4−2からずれる
可能性は高い。迷路法によるルート探索は、座標点を該
当するセル4−3のルーティングポイント4−2に移す
ことで、離散的なルーティングポイント4−2上を経由
したルートとなる。
【0029】配管ルートの始点座標あるいは終点座標が
ルーティングポイント4−2から水平方向にずれている
場合は、水平面のx軸またはz軸に経路を平行移動する
ことで、始点あるいは終点の実際の座標とルーティング
ポイント4−2とのずれを補正することができる。
【0030】次に垂直方向のずれ補正について説明す
る。図7(b)が示す例からも明らかなように、メッシ
ュ分割した際に生成されるルーティングポイント4−2
と始点座標あるいは終点座標との高さ方向にもずれは発
生する。垂直方向のルーティングポイント4−2の間隔
を小さくすることで積層する固定ルーティング階層4−
1の個数を多くとり、迷路法によるルート探索を実行し
た後、ルーティングポイント4−2の垂直方向のずれを
水平面のずれ補正と同様にy軸方向で平行移動すること
でずれを補正することは可能である。
【0031】但し、火力発電プラントのような高さ方向
に大きな配管ルーティング領域があるプラントに対し、
垂直方向に狭ピッチでルーティング階層4−1を多く採
ると、ルート探索に要する計算量、計算時間が膨大に増
加する。固定ルーティング階層4−1の個数を少なくす
ることは、計算時間の短縮化につながるだけでなく、配
管布設する際、共通した高さでの配管が多くなり、サポ
ートの共有化、据付時の足場共有化を図りやすくする利
点が有る。
【0032】ところが、垂直方向の固定ルーティング階
層4−1の個数を少なくすると、図7(b)に示すよう
に始点Sの座標あるいは図示しない終点の座標と固定ル
ーティング階層4−1との間に大きなずれが発生する。
【0033】そこで、図10(a)〜図10(c)に示
すように始点S’の座標あるいは図示しない終点の座標
が、固定ルーティング階層6−1からずれた場合、その
レベルにメッシュ分割した浮動ルーティング階層6−5
を挿入し、固定ルーティング階層6−1と浮動ルーティ
ング階層6−5を組合せて、迷路法によるルート探索を
実行する。このように、始点S、終点の高さ方向にのみ
浮動ルーティング階層6−5を挿入するだけで、垂直方
向の階層数は、予め定義した固定ルーティング階層6−
1の個数に+2(始点S、終点の高さ方向に挿入した階
層)加えた数に抑えることができる。
【0034】上記第3の課題は次の第3の発明で解決さ
れる。図14、図15に示すように、1つのルーティン
グ階層10−1の面でX、Z両方向のルーティングを認
めると、配管同士が衝突しやすく、また、衝突を回避す
るためにルーティング階層10−1を分離すると、曲り
部(エルボ)の多い配管ルーティングとなる。そこで、
本発明では、ルーティング階層10−1にルート優先方
向を設け、同一階層面では極力直交する配管のルーティ
ングを避ける方法を用いる。その結果、1つのルーティ
ング階層10−1を見てみると、図16に示すように、
平行した配管が多く占めるようになり、曲り点の少ない
配管密度の高いルーティングを実現できる。
【0035】
【作用】上記3つの本発明の作用について個別に説明す
る。 (第1の発明)配管の接続方向を考慮したルーティング
アルゴリズムについて述べる。説明を簡略化するために
2次元平面で説明する(図3〜図5)。始点(S)のセ
ル座標[x、z]を[27、9]、終点(T)のセル座
標[x、z]を[6、28]、とし、始点(S)のベク
トルを"X+"方向、終点(T)のベクトルを"Z+"方向
とする。
【0036】図3に始点(S)、終点(T)および接続
方向(矢印の向きはベクトル方向)を示す。ここで始点
(S)あるいは終点(T)からベクトル方向に伸びる最
小直線長を5セル分とする。最小直線長は、配管口径に
定数を乗じた値のセル数換算値を定義しておく。図4に
示すように始点(S)から終点(T)に向けて、迷路法
の埋め込みを開始する。
【0037】ここで始点(S)からベクトル方向のルー
トが必ず選択されるように、ベクトル方向に最小直線長
分のセルにのみ、埋込番号を割付ける。始点(S)から
配管接続ベクトル以外の方向(図5の例では"X−"、"
Z+"、"Z−"方向)の最小直線長分のセル領域には番
号を埋め込まない。最小直線長分のセル領域を越えた座
標[33、9]から従来の迷路法と同様の番号埋込処理
を、終点(T)まで行う(終点(T)到達の埋込番号=
52)。
【0038】すなわち、始点(S)から配管接続ベクト
ル以外の方向の最小直線長分のセル領域(図4の「S」
が中心にある5セル分の枠内)には番号を埋め込まない
ので、図4の「S」が中心にある5セル分の枠の外側に
は図4の5セル分の枠のすぐ外側にある埋め込み番号
「6」から順次+1ずつ番号が付与され、終点(T)の
埋込番号は「52」になる。
【0039】この時、終点(T)から終点(T)が有す
るベクトル方向に1セル進んだ先にあるセルの埋込番号
は、終点(T)の埋込番号−1=51であれば埋込完了
であり、異なれば、更に最小直線長分のセル数分の番号
を追加埋め込みする。
【0040】図4は終点(T)のベクトル方向に1セル
進んだ先にあるセルの埋込番号は53[6、29]である
ので、最小直線長分のセル数分の番号である番号53〜
58まで追加埋込みをした例である。
【0041】番号の埋め込み完了後、実際の配管ルート
を確立するためにトレースバックモードに入る。まず、
終点(T)から無条件にベクトル方向(図5の例では、
終点(T)から右方向)に最小直線長分のセル数(=
5)+1のセル位置(図4の例では、セル座標[6、3
4]、埋め込み番号=58)まで移動する。ここから1
つ埋め込み番号の小さなセル(埋め込み番号=57のあ
るセル)を探索し、その方向に移動する(図5の例で
は、セル座標[6、34]から図面下向き方向)。複数
の方向が選択できる場合は、1セル前に選択した移動方
向を優先選択する(同じ移動方向を連続的に優先選択す
ることで曲り点を極力少なくした配管となる)。
【0042】以上のルールでトレースバックした結果を
図5に示す。始点(S)、終点(T)間を単純に最短路
で結ぶのではなく、ベクトル方向を考慮した上で最短路
を探索できることが分かる。なお、本説明は2次元平面
で行ったが、3次元でも、始点(S)周辺に最小直線長
分のセル数分の空白領域を設け、同様な手法でルーティ
ングできる。
【0043】(問題点2の解決手段の働き)前章で述べ
たように、始点座標(S)及び終点座標(T)とルーテ
ィングポイントとの間のずれ補正を水平、垂直方向に分
けて説明する。
【0044】「水平方向」図8で、始点座標(S)、終
点座標(T)と水平方向のルーティングポイントとのず
れ補正手法について説明する。説明を簡略化するために
2次元平面上でのルーティングとする。
【0045】図8では、10m四方の配線領域を100
×100でメッシュ分割し、各セルの中央をルーティン
グポイントとする。迷路法の探索結果は、ルーティング
ポイントを結んだ経路となる。図8に、始点(S)の実
座標(9830、330)、終点(T)の実座標(27
0、1070)の間のルーティングを示す。
【0046】迷路法によるルート探索結果は、始点
(S)[99、4]、曲り点1[11、4]、曲り点2
[11、8]、曲がり点3[3、8]、終点(T)
[3、11]のルーティングポイントを経由した経路と
なる。
【0047】迷路法によるルート探索はセル座標のルー
ティングであり、セル座標を実際の座標に変換する必要
がある。図8に示す条件下でのセル座標から実際の座標
への換算式を式(1)、(2)に示す。
【0048】 Xr=(Xc−1)*100+50………………………………(1) Zr=(Zc−1)*100+50………………………………(2) Xr:X軸実座標、Zr:Z軸実座標、Xc:X軸セル
座標、Zc:Z軸セル座標
【0049】なお、図8のセル座標(1、1)の左上を
実数座標の原点(0、0)、セル座標(100、10
0)の右下を実数座標(10000、10000)とし
ていることから式(1)、(2)が誘導される。式
(1)、(2)は、ルーティングポイント(セルの中心
点)の実数座標を表している。
【0050】式(1)、(2)により、セル座標を実座
標に換算すると始点(S)(9850、350)、曲り
点1(1050、350)、曲り点2(1050、75
0)、曲がり点3(250、750)、終点(T)(2
50、1050)となる。これらの座標は該当するセル
のルーティングポイント座標である。
【0051】ここで、始点座標、終点座標とルーティン
グポイントとのずれを補正するために、始点、終点に割
り当てられたセルのルーティングポイントを実座標に平
行移動する。x軸セル座標が99(x軸実座標=985
0)を実座標の9830に、3(x軸実座標=250)
を実座標の270に、z軸セル座標が4(z軸実座標=
350)を実座標の330に、11(z軸実座標=10
50)を実座標の1070にそれぞれ変換する。
【0052】始点、終点のセル座標および実数座標は予
めわかっている。(配管ルーティングは、始点終点の実
数座標間をルーティングするものであり、本例での98
30は予めわかっている数値である。)そこで、セル座
標を実数座標に変換する際に、始点あるいは終点セル座
標のx、z値と一致すれば、強制的に予め分かっている
実数座標値に変換する。それ以外のセル座標値は式
(1)、(2)に則り変換する。上記処理フローが図9
である。
【0053】以上のルールを基にずれ補正を考慮した実
座標変換を行うと、始点(S)は(9830、33
0)、曲り点1は(1050、330)、曲り点2は
(1050、750)、曲がり点3は(270、75
0)、終点(T)は(270、1070)となり、図8
の太線に示すようなルーティングポイントとのずれを補
正したルートを求めることができる。
【0054】「垂直方向」図10(c)に示すように、
予め定義した中央にそれぞれルーティングポイント6−
2を有する複数のセル6−3を備えた2つの固定ルーテ
ィング階層6−1の間に、メッシュ分割した浮動ルーテ
ィング階層6−5を挿入し、挿入後に迷路法のルールに
則り、ルート探索を実行する。浮動ルーティング階層6
−5は始点(S)と終点(T)(図示せず)のある高さ
に挿入するため、固定ルーティング階層6−1の間に生
じた始点(S)と終点(T)の垂直方向のずれを除去で
きる。なお、挿入する浮動ルーティング階層6−5をメ
ッシュ分割する際、配管の始点(S)座標と終点(T)
座標の割付け以外に障害物情報を浮動ルーティング階層
6−5に反映する必要がある。浮動ルーティング階層6
−5に反映する障害物には、1)機器、2)既設配管が
ある。
【0055】図11に固定ルーティング階層と機器との
位置関係を示す。ボイラなどの産業プラントは高さ方向
に複数の床面7−1があり、多くの機器7−3〜7−5
は床面7−1上に位置し、機器7−3〜7−5間を配管
で接続する。図11に示す例は2つの床面7−1間を6
つの固定ルーティング階層1_1〜階層2_6に設定
し、浮動ルーティング階層7−2は階層1_3と階層1
_4の間に位置するものとする。
【0056】図12(a)に階層1_3、図12(b)
に階層1_4に反映される機器障害物情報をそれぞれ示
す。階層1_3は機器7−3と機器7−4、階層1_4
は機器7−3の機器障害物情報が反映される。浮動ルー
ティング階層7−2への機器障害物定義は、浮動ルーテ
ィング階層7−2の挿入レベルの下の固定ルーティング
階層(階層1_3)の機器障害物をコピーする。但し、
浮動ルーティング階層7−2が最下層(本例では階層1
_1または階層2_1)より低いレベルに挿入する場合
には、最下層の機器障害物情報をコピーする。
【0057】次に、浮動ルーティング階層7−2への既
設配管の障害物設定について述べる。配管のルート探索
は1本づつ実行する。配管ルーティングを実行する際に
は、既にルート探索した配管は障害物と定義する必要が
ある。例えば、3本目の配管ルートを探索する場合、既
に2本の配管がルーティングされていることとなる。
【0058】図13に前記2本の既設配管のルート探索
結果の座標情報を例として示す。
【0059】図13のルーティング済みの既設配管1は
その実座標(x、y、z)から座標1−座標2間はz軸
に平行(水平方向)、座標2−座標3間はy軸に平行
(垂直方向)、座標3−座標4間はx軸に平行(水平方
向)な配管である。
【0060】該当する浮動ルーティング階層のレベルを
基準に、垂直方向の配管が浮動ルーティング階層と直交
すれば、直交した座標を中心に配管口径分のセルを障害
物として定義する。また、水平方向の配管に上下方向に
口径の1/2を加えた範囲に浮動ルーティング階層のレ
ベルがあれば、配管口径に相当するセル幅で浮動ルーテ
ィング階層に障害物として定義する。ルーティング済み
の既設配管2も同様な処理を行う。
【0061】浮動ルーティング階層には、始点あるいは
終点座標を明示するセル、機器障害物および既設配管の
障害物情報が含まれる。なお、固定ルーティング階層
(図11の例では、階層1_1〜階層1_6、階層2_
1〜階層2_6)には、先ず機器障害物情報が設定さ
れ、更にルート探索の結果、固定ルーティング階層を経
由するセルが既設配管障害物情報として設定される。
【0062】以上のように、配管をルーティングする
際、始点あるいは終点レベルに始点、終点情報、機器障
害物、既設配管障害物を含む浮動ルーティング階層を挿
入し、固定ルーティング階層と組み合わせることで、垂
直方向のルーティングポイントとのずれを無くすことが
できる。
【0063】(問題点3の解決手段の働き)図14、図
15に示すように、1つの固定ルーティング階層10−
1の面上で直交する方向の配管ルーティングを許可する
と配管同士が衝突しやすく、また、衝突を回避するため
にルートを別階層に分離すると曲り部(エルボ)の多い
配管ルーティングとなる。そこで、固定ルーティング階
層10−1に、ルート優先方向を設け、同一階層面では
極力直交する配管のルーティングを避けることが望まし
い。ある固定ルーティング階層10−1のルート優先方
向をx軸に平行とすると、その上の固定ルーティング階
層10−1のルート優先方向はz軸に平行とする。図1
6に示すように、例えば、z軸優先の固定ルーティング
階層10−2とx軸優先の固定ルーティング階層10−
3を設定するように、階層毎にルーティング優先方向を
設定すると、1つの階層で見てみると、平行した配管が
多く占め、配管同士の衝突が少なく、曲り点の少ない配
管密度の高いルーティングが実現できる。
【0064】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
と共に説明する。図1に本発明の一実施の形態の構成図
を示す。図1は、プラントの鉄骨、床、機器等を入力
し、入力結果を3次元表示する3D−CAD1−1と、
配管の接続情報(座標、口径、材質、肉厚等)を有する
配管系統DB(データベース)1−2と、配管自動ルー
タ1−3で構成される。図1に示す構成は、3D−CA
D1−1から配管ルーティングする際の機器障害物情報
および配管系統に関するDB1−2からの配管座標、口
径等の情報を基に、配管自動ルータ1−3にてルート探
索し、ルート探索結果を3D−CAD1−1にて表示す
るシステム構成であり、配管自動ルータ1−3が本発明
の主要部位に相当する。
【0065】図2に配管自動ルータ1−3の処理フロー
を示す。配管ルーティング領域に対し、固定ルーティン
グ階層を定義し、各階層をメッシュ分割する。機器障害
物(鉄骨、床、機器等)の座標情報から、メッシュ分割
した固定ルーティング階層の該当するセルに機器障害物
を割り当てる。配管系統DB1−2の中からルーティン
グ優先度の高いものから配管情報(始点、終点座標等)
を抽出する。
【0066】ルーティング優先度は配管の持つ各種要素
から決定する。後からルーティングする配管ほど障害物
を回避するための曲りが多くなるため、口径の太い配管
の優先度を高くし、また同径配管の場合は高級材質、肉
厚大であるほど優先度を高くする。選択した配管の始
点、終点座標のレベルが固定ルーティング階層に合致す
るものがあれば、該当する固定ルーティング階層のセル
に始点あるいは終点を割付ける。選択した配管の始点、
終点座標のレベルが固定ルーティング階層に合致しなけ
れば、該当するセルに始点あるいは終点を割付けた浮動
ルーティング階層を配管の始点、終点座標レベルに挿入
する。
【0067】なお、浮動ルーティング階層には近接する
固定ルーティング階層の機器障害物および既設ルーティ
ング配管座標からの配管障害物も合わせて定義してお
く。 固定ルーティング階層と浮動ルーティング階層を
組み合せた階層構成で、迷路法によるルート探索を行
い、セル上の経路を求める。
【0068】セル座標を実座標に変換し、ルーティング
結果を格納する。また、セル上の経路のうち、固定ルー
ティング階層を経由するセルは既設配管障害物として定
義しておく。一配管のルーティングが完了すれば、浮動
ルーティング階層を削除しておく。この手順を全配管の
ルート探索完了するまで繰り返す。
【0069】図2に示す本発明の処理フローの概要を示
しているが、本発明の具体的な処理内容を以下に言及す
る。 1)配管の接続方向を考慮したルーティングアルゴリズ
ム 配管の接続方向を考慮したルーティングは、図2のフロ
ー中のルート探索で実行する。図3に同一階層に始点
(S)、終点(T)が割付けられ、始点(S)のベクト
ルは"X+"方向、終点(T)のベクトルは"Z+"方向で
ある例を示す。ここで始点(S)あるいは終点(T)か
らベクトル方向に伸びる最小直線長を5セル分と定義す
る。図4に示すように始点(S)から終点(T)に向け
て、迷路法による埋込処理を行う。始点(S)からベク
トル方向に必ずルートが選択されるように、先ずベクト
ル方向に最小直線長分のセルに埋込番号を割付け、ベク
トル以外の方向("X−"、"Z+"、"Z−")の最小直線
長分のセル領域には番号を埋め込まない。最小直線長分
のセル領域を越えた位置から従来の迷路法と同様の番号
埋込を、終点(T)まで埋込を行う。この時、終点
(T)からベクトル方向に1セル先の埋込番号が、終点
(T)の埋込番号−1であれば、埋込完了であり、異な
れば、更に最小直線長分のセル数分の番号を追加埋め込
みする。図4は追加埋込みした例を示している。
【0070】埋め込み完了後、まず、終点(T)から無
条件にベクトル方向に最小直線長分のセル数+1まで移
動し、その位置から1つ埋め込み番号の小さなセルを探
索していく。複数のセルを選択できる場合は以前のセル
の移動方向を優先選択する(配管曲りを極力少なくす
る)。
【0071】以上のルールでトレースバックした結果を
図5に示す。始点(S)、終点(T)間を単純に最短路
で結ぶのではなく、ベクトル方向を考慮した上で最短路
を探索できる。以上、配管の接続方向を考慮したルーテ
ィング処理フローを図6に示す。
【0072】2)配管接続座標と固定ルーティング階層
とのルーティングポイントのずれ補正処理 ルーティン
グポイントと始点座標と終点座標との間のずれ補正を水
平、垂直方向に分けて処理する。
【0073】「水平方向」水平面でのずれ補正手法を図
8で説明する。始点(S)の実座標(9830、33
0)、終点(T)の実座標(270、1070)間のル
ーティングとする。ここでは、10m四方の配線領域を
100×100のメッシュ分割し、各セル5−1の中央
をルーティングポイント5−2とする。迷路法の探索結
果は、ルーティングポイント5−2を結んだ経路とな
る。ルート探索結果はセル5−1の経由点座標で表され
る。図8の例では、それぞれ、始点(S)で[99、
4]、曲り点1で[11、4]、曲り点2で[11、
8]、曲がり点3で[3、8]、終点(T)で[3、1
1]からなるセル座標のルーティングポイント5−2を
経由した経路となる。
【0074】換算式(1)、(2)を用いて、前記各セ
ル座標を実座標に変換すると、始点(S)(9850、
350)、曲り点1(1050、350)、曲り点2
(1050、750)、曲がり点3(250、75
0)、終点(T)(250、1050)となる。
【0075】始点(S)座標(9850、350)、終
点(T)座標(250、1050)とそれぞれのルーテ
ィングポイント5−2とのずれを補正するために、x軸
セル座標が99の場合9830に、3の場合270に、
z軸セル座標が4の場合330に、11の場合1070
に変換する。
【0076】以上のルールを基にセル座標を換算する
と、始点(S)(9830、330)、曲り点1(10
50、330)、曲り点2(1050、750)、曲が
り点3(270、750)、終点(T)(270、10
70)となり、図8に太線で示す配管経路が示すよう
に、ルーティングポイント5−2と始点(S)座標ある
いは終点(T)座標とのずれを補正したルートを求める
ことができる。
【0077】図9に水平面におけるルーティングポイン
トとのずれ補正処理フローを示す。
【0078】「垂直方向」図2の処理フローで示すよう
に垂直方向のルーティングポイントとのずれは、浮動ル
ーティング階層の挿入で対処する。図10(a)〜図1
0(c)に示すように、予めメッシュ分割した2以上の
固定ルーティング階層6−1間に、浮動ルーティング階
層6−5を挿入し、固定ルーティング階層6−1と浮動
ルーティング階層6−5を組合せ、迷路法のルールに則
り、ルート探索を実行する。浮動ルーティング階層6−
5は始点(S)、終点(T)(図示せず)のあるレベル
に挿入するため、垂直方向のルーティングポイント6−
2とのずれは除去できる。
【0079】図11の例はボイラなどの産業プラントを
2つの床面7―1間を6つの固定ルーティング階層1_
1〜階層1_6と階層2_1と階層2_6にスライスし
ている。なお、浮動ルーティング階層7−2は階層1_
3と階層1_4の間に挿入するものとする。
【0080】図12(a)に階層1_3、図12(b)
に階層1_4の障害物情報を(X)で示す。階層1_3
は機器7−3と機器7−4、階層1_4は機器7−3の
機器障害物情報が反映される。
【0081】浮動ルーティング階層7−2には、浮動ル
ーティング階層挿入レベルの下階層(階層1_3)の機
器障害物をコピーする。但し、浮動ルーティング階層7
−2を最下層(本例では階層1_1)より低いレベルに
挿入する場合には、最下層の機器障害物情報をコピーす
る。更に浮動ルーティング階層7−2へ既設配管障害物
を定義する。図13に既設配管ルート座標情報の例を示
す。
【0082】浮動ルーティング階層7−2に対し、ルー
ティング済みの既設配管の垂直方向部分が交差すれば、
交差座標を中心に口径分のセルを障害物として定義し、
水平方向の配管の上下方向に口径の1/2を加えた範囲
に浮動ルーティング階層レベルがあれば、口径を換算し
たセル幅で既設配管障害物として定義する。
【0083】以上、浮動ルーティング階層には始点
(S)あるいは終点(T)を明示するセル、機器障害物
および既設配管障害物情報が含まれる。
【0084】配管ルーティングする際、始点(S)ある
いは終点(T)レベルに始点、終点情報、機器障害物、
既設配管障害物を含む浮動ルーティング階層を挿入し、
予め設定した階層と組み合わせることで、垂直方向のル
ーティングポイントのずれを無くすことができる。
【0085】3)配管の衝突回避方法 図14、図15に示すように、1つの階層面で配管が直
交すると、衝突を回避するためにルートを別階層に分離
するため、曲り(エルボ)の多い配管ルーティングとな
る。そこでルーティング階層は、ルート優先方向を設
け、同一階層面では極力直交する配管のルーティングを
避ける。図16に示すように、ある階層10−3のルー
ト優先方向をx軸に平行とすると、その上の階層10−
2ではルート優先方向をz軸に平行とする。各階層のル
ーティング有線方向は、図2のフロー中の固定ルーティ
ング階層の定義で予め設定する。階層毎にルーティング
優先方向を設定すると、1つの階層を見てみると、平行
した配管が多く占め、配管同士の衝突が少なく、曲り点
の少ない配管密度の高いルーティングが実現できる。な
お、x軸に平行なルートを優先する階層と、z軸に平行
なルートを優先する階層とを交互に積層することで、よ
り木目細かなルーティングが可能となる。
【0086】
【発明の効果】本発明を用いることにより、迷路法をベ
ースにした配管接続口の向きを考慮し、極力配管の曲り
を少なくし、ルート探索に要する計算量を低減する配管
ルート探索を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の配管自動ルーティングシス
テムの構成。
【図2】 本発明の実施例の配管自動ルータの処理フロ
ー。
【図3】 本発明の実施例の始点、終点のベクトル定
義。
【図4】 本発明の実施例のベクトルを考慮した迷路法
埋め込み手法。
【図5】 本発明の実施例のベクトルを考慮したルート
探索結果。
【図6】 本発明の実施例のベクトルを考慮したルート
探索処理フロー。
【図7】 図7(a)は、始点座標とルーティングポイ
ントとのずれ(水平方向)、図7(b)は、始点座標と
ルーティングポイントとのずれ(垂直方向)。
【図8】 本発明の実施例の始点座標とルーティングポ
イントとのずれ補正(水平方向)。
【図9】 本発明の実施例のルーティングポイントとの
ずれ補正処理フロー(水平方向)。
【図10】 図10(a)は、始点座標とルーティング
ポイントとのずれ状況(垂直方向)、図10(b)は、
本発明の実施例の追加浮動ルーティング階層、図10
(c)は、本発明の実施例の固定ルーティング階層への
浮動ルーティング階層の追加。
【図11】 本発明の実施例の固定ルーティング階層と
機器との位置関係。
【図12】 図12(a)は、固定ルーティング階層
(1_3)に反映される機器障害物情報、図12(b)
は、固定ルーティング階層(1_4)に反映される機器
障害物情報。
【図13】 既設配管ルート探索結果の座標情報。
【図14】 1階層面での直交ルーティング。
【図15】 階層分離した直交ルーティング。
【図16】 本発明の実施例の階層毎のルーティング優
先方向を考慮したルーティング。
【図17】 図17(a)は、配管ルーティング領域の
メッシュ分割、図17(b)は、ルーティング階層の積
層構造。
【図18】 迷路法を適用したルート探索結果。
【図19】 迷路法基本アルゴリズム(パスサーチ手
順)。
【図20】 迷路法基本アルゴリズム(バックトレース
手順)。
【図21】 迷路法によるセル上のルート探索結果。
【図22】 図22(a)は、配管接続点の向き、図2
2(b)は、本発明の実施例の配管接続点の向きを考慮
したルーティング、図22(c)は、配管接続点の向き
を考慮していないルーティング。
【符号の説明】
1−1 3D−CAD 1−2 配管系
統データベース 1−3 配管自動ルータ 1_1〜1_6、2_1〜2_6、4−1、6−1、1
0−1、10−2、10−3 固定ルーティング階層 5−1 セル 5−2、6−2 ルーティングポイント 6−2 ルーティングポイント 6−3 セル 6−5、7−2 浮動ルーティング階層 7−1 床面 7−3〜7−5
機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B046 AA02 BA06 GA01 5B049 AA06 BB07 CC02 CC22 DD05 EE03 EE05 FF03 FF04 FF09 GG04 GG07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントの機器、鉄骨、床面等のプラン
    ト構成材料の座標等からなる機器障害物情報を入力し、
    表示する3D−CADと、配管ルートの開始点、終点、
    口径等の配管情報を保有する配管系統データベースと、
    3D−CADから抽出する障害物情報を基に配管ルート
    を探索する配管自動ルータを備えた配管自動ルーティン
    グシステムにおいて、 配管ルート可能領域を予め2以上の互いに間隔を設けて
    並行に配置された水平方向の固定ルーティング階層に定
    義し、配管ルート開始点及び終点を含む平面を有する浮
    動ルーティング階層を前記固定ルーティング階層の間に
    挿入し、固定ルーティング階層と浮動ルーティング階層
    とを組合せる迷路法アルゴリズムによりルート探索する
    ことを特徴とする自動ルーティングシステム。
  2. 【請求項2】 配管ルートの開始点と終点の接続方向条
    件を付加した迷路法アルゴリズムによりルート探索する
    ことを特徴とする項1記載の配管自動ルーティングシス
    テム。
  3. 【請求項3】 ルーティング階層にルーティング優先方
    向を付加した迷路法アルゴリズムによりルート探索する
    ことを特徴とする項1記載の配管自動ルーティングシス
    テム。
  4. 【請求項4】 配管ルートの開始点と終点と1以上の曲
    り点とそれらに割り当てられた水平方向の固定ルーティ
    ング階層を特定の大きさに分割したセル領域の中心点で
    あるルーティングポイントとの実座標上のずれ補正して
    迷路法アルゴリズムによりルート探索することを特徴と
    する項1記載の配管自動ルーティングシステム。
  5. 【請求項5】 既にルート探索をした既設の配管が浮動
    ルーティング階層と直交すると、該直交した座標を中心
    に配管の口径分のセルを障害物として定義して迷路法ア
    ルゴリズムによりルート探索することを特徴とする項1
    記載の配管自動ルーティングシステム。
  6. 【請求項6】 既にルート探索をした既設の水平方向の
    配管の中での口径の1/2を加えた垂直方向の範囲に浮
    動ルーティング階層のレベルに配管があると、配管の口
    径分セル幅で浮動ルーティング階層に障害物として定義
    して迷路法アルゴリズムによりルート探索することを特
    徴とした請求項1記載の配管自動ルーティングシステ
    ム。
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