JP2002007317A - 集積回路 - Google Patents

集積回路

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JP2002007317A
JP2002007317A JP2000184928A JP2000184928A JP2002007317A JP 2002007317 A JP2002007317 A JP 2002007317A JP 2000184928 A JP2000184928 A JP 2000184928A JP 2000184928 A JP2000184928 A JP 2000184928A JP 2002007317 A JP2002007317 A JP 2002007317A
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signal
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router
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JP2000184928A
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Itaru Nonomura
到 野々村
Nobukazu Kondo
伸和 近藤
Setsuko Kojima
節子 小嶋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ転送を行うイニシエータモジュールに
応じたアドレス拡張を可能にする。 【解決手段】 24ビットのアドレス端子を備えたイニ
シエータS201が23ビットのアドレス端子を備えた
ターゲットX203に対してアクセスする場合、ルータ
105は、アクセス拡張イネーブル信号に「0」を出力
する。一方、20ビットのアドレス端子を備えたイニシ
エータT202がターゲットX203に対してアクセス
する場合、ルータ105は、アクセス拡張イネーブル信
号に「1」を出力する。ターゲットX203は、アドレ
ス拡張イネーブル信号が「0」のときは、その内部にお
いて、アドレス拡張を行わず、アドレス拡張イネーブル
信号が「1」のときは、その内部において、アドレス拡
張を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路に関し、
特に、複数の回路モジュールが内部バスに接続された形
態をとるシステムLSIに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体回路の製造技術の進歩に伴い、L
SIに集積可能な回路規模が著しく増大し、製造可能な
LSIの性能、機能が向上している。一方、回路規模の
増大は、LSI開発工数の増大をも招き、開発力の不足
が深刻な問題になりつつある。
【0003】開発力不足に対する解決策の一つとして、
LSIを全て新規に開発するのではなく、既開発の回路
モジュールを再利用したり、外部から回路モジュールを
調達することによって、新規に開発する回路量を削減し
て開発工数を削減する、設計再利用(Design Reuse)の
手法が近年用いられている。
【0004】設計再利用の手法を用いる場合、回路モジ
ュールのインタフェースが共通化されていれば、回路モ
ジュール毎に一々インタフェース回路を設計することな
く、少ない開発工数で複数の回路モジュールを再利用で
きる。さらに、LSI内部にバスを設け、複数の回路モ
ジュールを同バスに接続するようにすれば、回路モジュ
ール相互間の通信に必要な回路が単純になり、開発工数
をさらに削減できる。
【0005】このような複数の回路モジュールを結合す
るLSI内部バス、すなわちオンチップバスを用いたL
SIにおいては、回路モジュール毎にアドレス端子の数
が異なることがある。
【0006】このような場合、なんらかの方法でアドレ
スを拡張しない限り、アクセスし得るアドレス空間が狭
い(アドレス端子数が少ない)回路モジュールからは、
アクセスされ得るアドレス空間が広い(アドレス端子数
が多い)回路モジュールの全てのアドレス空間をアクセ
スすることができなくなる。
【0007】また、アドレス端子数が異なる2つ以上の
回路モジュール(イニシエータモジュール)が、他の共
通の回路モジュール(ターゲットモジュール)にアクセ
スするような場合は、アドレス端子が少ない回路モジュ
ールからアクセスを行う場合に限りアドレスが拡張され
るようにしたり、拡張するアドレスのビット数を、アク
セスを行う回路モジュールによって変えるようにするこ
とも必要になってくる。
【0008】このような問題を解決するためには、回路
モジュール自体を変更してアドレス端子を追加すること
も考えられるが、回路モジュール自体を変更してアドレ
ス端子を追加することは、一般に得策でないことが多
い。なぜなら、変更された回路モジュールには、多くの
場合検証が必要なため、開発工数が増大するからであ
る。また、外部から調達した回路モジュールの中身を理
解することは一般に困難であり、変更が不可能である場
合もある。
【0009】そこで、回路モジュールの外部にアドレス
拡張機構を追加してアドレスを拡張する方法が考えられ
る。例えば、従来のコンピュータシステムでは、アドレ
スを拡張する方法として、回路モジュールの外部にアド
レス拡張部を設け、回路モジュール自体が出力するアド
レスと、外部に設けたアドレス拡張部が出力するアドレ
スを連結する方法が用いられていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回路モ
ジュールの外部にアドレス拡張部を設ける方法では、回
路モジュールからアドレス拡張部をアクセスする機構が
必要であり、アドレス拡張部の開発に工数がかかる。
【0011】また、LSIに組み込まれる回路モジュー
ルを開発する観点からすれば、一度開発した回路モジュ
ールは長期間にわたって、多くのLSIに組み込まれて
使われることが、コストや信頼性の点で望ましい。
【0012】しかしながら、前述したように、集積回路
の回路規模は増大傾向にあり、さらにこの傾向は今後も
継続することが見込まれているため、回路モジュールに
必要なアドレス端子数や、サポートすべきアドレス空間
のサイズは、現時点において必要とされているものより
も増大することが予想できる。
【0013】しかし、回路モジュールは、ひとたび開発
されてしまうと検証工数の問題やその複雑さに起因し
て、改変することは、それが予め考慮されて設計されて
いない限り、困難である場合が多い。従って、回路モジ
ュールのアドレスは拡張可能であり、将来の必要数の増
加に耐えられることが望ましい。
【0014】本発明の目的は、アドレス拡張が可能であ
り、アドレス拡張方法をイニシエータモジュールに応じ
て変えることが可能な回路モジュールを提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る集積回路
は、ルータに対してデータ転送要求を発行するイニシエ
ータモジュールと、ルータからのデータ転送要求を受け
付け、当該要求に応答するターゲットモジュールと、前
記イニシエータモジュールからのデータ転送要求に基づ
いてターゲットモジュールを選択し、選択したターゲッ
トモジュールに対して転送要求を発行するルータとを備
える。
【0016】そして、第1の集積回路においては、前記
ルータは、前記ターゲットモジュールにアドレス拡張方
法を示すアドレス拡張情報を供給し、前記ターゲットモ
ジュールは、前記アドレス拡張情報に従って、前記ルー
タから供給されるアドレスを拡張してデータ転送要求に
応答することを特徴とする。
【0017】また、第2の集積回路においては、前記ル
ータは、前記ターゲットモジュールに、データ転送要求
を発行したイニシエータモジュールを示すイニシエータ
モジュール識別情報を供給し、前記ターゲットモジュー
ルは、前記イニシエータモジュール識別情報に従って、
前記ルータから供給されるアドレスを拡張してデータ転
送要求に応答することを特徴とする。
【0018】また、本発明に係るターゲット回路は、外
部からデータ転送要求を受けつけ、当該要求に応答する
ターゲット回路であって、アドレス拡張方法を示すアド
レス拡張情報を受信し、当該アドレス拡張情報に従っ
て、アドレスを拡張してデータ転送要求に応答すること
を特徴とする。
【0019】この場合において、複数のアドレス拡張機
構を備え、前記アドレス拡張情報に基づいて、前記複数
のアドレス拡張機構から一つを選択し、選択されたアド
レス拡張機構を用いてアドレスを拡張してデータ転送要
求に応答するようにしてもよい。前記アドレス拡張情報
として、各イニシエータが出力するイニシエータモジュ
ール識別情報を利用するようにしてもよい。
【0020】また、本発明に係る調停回路は、複数のイ
ニシエータ回路からの複数のデータ転送要求を受けつ
け、前記複数のデータ転送要求を調停してデータ転送要
求を指定されたターゲット回路に対して供給する調停回
路であって、選択したイニシエータが発行したデータ転
送要求の情報を指定されたターゲット回路に対して供給
する際に、選択したイニシエータに応じたアドレス拡張
方法を示すアドレス拡張情報を供給することを特徴とす
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0022】《第1実施形態》図1は、本発明による集
積回路の構成を示す図である。
【0023】同図に示すように、本発明による集積回路
10は、CPU(Central Processing Unit)コア10
1と、DSP(Digital Signal Processor)コア102
と、外部メモリインタフェース103と、オンチップメ
モリコア104と、ルータ105とを備える。また、集
積回路10は、外部メモリ106と接続されている。
【0024】CPUコア101は、外部メモリインタフ
ェース103やオンチップメモリコア104から命令コ
ードおよびデータを読み出して、読み出した命令コード
を実行し、実行によって得られたデータを外部メモリイ
ンタフェース103やオンチップメモリコア104に出
力する。
【0025】このようなデータ転送を実現するため、C
PUコア101は、イニシエータS201を備える。イ
ニシエータS201は、ルータ105に転送要求を出力
し、CPUコア101と、外部メモリインタフェース1
03あるいはオンチップメモリコア104との間のデー
タ転送を制御する機能を実現するものである。
【0026】イニシエータS201は、アドレス出力端
子を24本備え、2の24乗(16メガ)通りのアドレ
スを指定する能力を有する。
【0027】DSPコア102は、外部メモリインタフ
ェース103やオンチップメモリコア104から命令コ
ードおよびデータを読み出して、読み出した命令コード
を実行し、実行によって得られたデータを外部メモリイ
ンタフェース103やオンチップメモリ104に出力す
る。
【0028】このようなデータ転送を実現するため、D
SPコア102は、イニシエータT202を備える。イ
ニシエータT202は、ルータ105に転送要求を出力
し、DSPコア102と、外部メモリインタフェース1
03あるいはオンチップメモリコア104との間のデー
タ転送を制御する機能を実現するものである。
【0029】イニシエータT202は、アドレス端子を
20本備え、2の20乗(1メガ)通りのアドレスを指
定する能力を有する。
【0030】外部メモリインタフェース103は、外部
メモリ106に対するインターフェースを提供するもの
であり、ターゲットX203を備える。
【0031】ターゲットX203は、ルータ105から
の転送要求に応じて、ルータ105から受信したデータ
を外部メモリ106に出力する機能と、ルータ105か
らの転送要求に応じて、外部メモリ106から読み込ん
だデータをルータ105に出力する機能を実現するもの
である。
【0032】外部メモリ106は、例えば、半導体記憶
素子を用いて構成された記憶素子であり、集積回路10
が利用する命令コードやデータを記憶するために使用さ
れる。
【0033】ここでは、外部メモリ106の容量は8メ
ガバイトであり、一つのアドレスによって指定されるデ
ータ量は8ビットであるとする。従って、外部メモリ1
06の全てのデータにアクセスするためには、23ビッ
トのアドレスが必要である。
【0034】オンチップメモリコア104は、集積回路
10内に設けられたメモリであり、メモリセル1041
と、ターゲットY204とを備える。
【0035】ターゲットY204は、ルータ105から
の転送要求に応じて、ルータ105から受信したデータ
をメモリセル1041に書き込む機能と、ルータ105
からの転送要求に応じて、メモリセル1041から読み
込んだデータをルータ105に出力する機能を実現する
ものである。
【0036】メモリセル1041は、例えば、半導体記
憶素子を用いて構成された記憶素子であり、CPUコア
101等が利用する命令コードやデータを記憶するため
に使用される。
【0037】ここでは、メモリセル1041の容量は、
512キロバイトであり、一つのアドレスによって指定
されるデータ量は8ビットであるとする。従って、オン
チップメモリコア104の全てのデータにアクセスする
ためには、19ビットのアドレスが必要である。
【0038】ルータ105は、イニシエータS201や
イニシエータT202からの転送要求を受け、必要に応
じて、転送要求の調停を行い、ターゲットX203やタ
ーゲットY204に対して、転送要求を行う。また、転
送要求に伴うデータを、イニシエータS201やイニシ
エータT202から受け取って、ターゲットX203や
ターゲットY204に出力したり、ターゲットX203
やターゲットY204から受け取った転送データを、イ
ニシエータS201やイニシエータT202に供給す
る。
【0039】続いて、ルータ105を介した集積回路1
0内部のデータ転送について説明する。
【0040】図2は、ルータ105と他の回路モジュー
ルとの接続形態を示す図である。
【0041】同図に示すように、ルータ105には、イ
ニシエータS201、イニシエータT202、ターゲッ
トX203、ターゲットY204が接続される。なお、
図示していないが、ルータ105、イニシエータS20
1、イニシエータT202、ターゲット203、ターゲ
ット204には、共通のクロック信号が接続されてい
る。
【0042】データ転送時は、イニシエータとターゲッ
トが1対1に対応するので、以下、イニシエータS20
1あるいはイニシエータT202をイニシエータモジュ
ール、ターゲットX203あるいはターゲットY204
をターゲットモジュールとそれぞれ記す。
【0043】図3は、イニシエータモジュール301、
ルータ105、ターゲットモジュール302の間の信号
線を示す図である。
【0044】まず、イニシエータモジュール301とル
ータ105を接続する各信号について説明する。
【0045】リクエストA信号は、イニシエータモジュ
ール301が出力するデータ転送要求信号である。イニ
シエータモジュール301は、ターゲットモジュール3
02との間でデータ転送を行うときに、リクエストA信
号に「1」を出力し、データ転送が終了すると、「0」
を出力する。
【0046】グラントA信号は、ルータ105が出力す
るデータ転送許可信号である。グラントAが「1」にな
ると、ルータ105が、アドレスA信号、ライトデータ
A信号、リードライトA信号の各信号を入力し、処理し
たことを示す。
【0047】アドレスA信号は、イニシエータモジュー
ル301が出力するデータ転送対象アドレスである。
【0048】前述したように、イニシエータS201が
ルータ105に出力するアドレスは24ビットであり、
有効なアドレス範囲は16進数で表現して000000
h〜FFFFFFhである。ここで、「h」は、数値が
16進数であることを示している。また、イニシエータ
T202がルータ105に出力するアドレスは20ビッ
トであり、有効なアドレス範囲は、00000h〜FF
FFFhである。
【0049】リードライトA信号は、イニシエータモジ
ュール301が出力するリードライト識別信号であり、
データ転送がリードであるかライトであるかを示す。こ
こでは、リードは、ターゲットモジュール302からイ
ニシエータモジュール301へのデータ転送であり、ラ
イトはイニシエータモジュール301からターゲットモ
ジュール302へのデータ転送であると定義する。リー
ドライトA信号は、「1」がリード、「0」がライトを
示す。
【0050】ライトデータA信号は、イニシエータモジ
ュール301からルータ105に転送するライトデータ
である。
【0051】バリッドA信号は、ルータ105が出力す
るリードデータ有効信号である。ルータ105は、リー
ドデータA信号に有効な値を出力しているときに、バリ
ッドA信号に「1」を出力し、リードデータA信号に有
効な値を出力していないときに、バリッドA信号に
「0」を出力する。
【0052】リードデータA信号は、ルータ105から
イニシエータモジュール301に転送するリードデータ
である。
【0053】続いて、ルータ105とターゲットモジュ
ール302を接続する各信号について説明する。
【0054】アドレス拡張イネーブル信号は、ルータ1
05が出力するアドレス拡張方法を示す信号であり、ア
ドレス拡張が必要であるか否かを示す。本信号は、図2
に示した例では、ターゲットX203に対してのみ、供
給されており、ターゲットY204には供給されていな
い。アドレス拡張イネーブル信号の詳細については後述
する。
【0055】リクエストB信号は、ルータ105が出力
するデータ転送要求信号である。ルータ105は、ター
ゲットモジュール302との間でデータ転送を開始する
ときに、リクエストB信号に「1」を出力し、ターゲッ
トモジュール302との間でデータ転送を終了すると、
リクエストB信号に「0」を出力する。
【0056】レディB信号は、ターゲットモジュール3
02が出力する転送許可信号であり、ターゲットモジュ
ール302が、アドレスB信号、ライトデータB信号、
リードライトB信号の各信号を受付可能であることを示
す。
【0057】アドレスB信号は、ルータ105が出力す
るデータ転送対象アドレスである。
【0058】ここでは、ルータ105がターゲットX2
03に出力するアドレスは23ビットであり、有効なア
ドレス範囲は000000h〜7FFFFFhである。
また、ルータ105がターゲットY204に出力するア
ドレスは19ビットであり、有効なアドレス範囲は00
000h〜7FFFFhである。
【0059】ライトデータB信号は、ルータ105から
ターゲットモジュール302に転送するライトデータで
ある。
【0060】リードライトB信号は、ルータ105が出
力するリードライト識別信号であり、データ転送がリー
ドであるかライトであるかを示す。リードライトB信号
は、「1」がリード、「0」がライトを示す。
【0061】バリッドB信号は、ターゲットモジュール
302がルータ105に出力するリードデータ有効信号
である。ターゲットモジュール302は、リードデータ
B信号に有効な値を出力しているときには、バリッドB
信号に「1」を出力し、リードデータB信号に有効な値
を出力していないときには、バリッドB信号に「0」を
出力する。
【0062】リードデータB信号は、ターゲットモジュ
ール302からルータ105に転送するリードデータで
ある。
【0063】つづいて、ルータ105を介したイニシエ
ータモジュール301とターゲットモジュール302と
の間でのデータ転送のタイミングについて説明する。
【0064】図4は、イニシエータモジュール301
が、ターゲットモジュール302にデータをライトする
ときの各信号の変化を示すタイミングチャートである。
【0065】同図は、イニシエータモジュール301
が、アドレス20hのターゲットモジュール302に、
データFFhをライトするときの動作を示している。な
お、各信号は、クロックの立ち上がりエッジでサンプリ
ングされる。
【0066】イニシエータモジュール301は、クロッ
ク2において、リクエストA信号に「1」を出力すると
ともに、アドレスA信号には、ライト対象アドレスであ
る20hを、ライトデータA信号には、データFFh
を、リードライトA信号には、ライトを示す「0」を出
力して、ルータ105に対してデータ転送を要求する。
【0067】ルータ105は、リクエストAが「1」に
なったことを検知すると、イニシエータモジュール30
1の転送要求を受け付け可能なので、クロック3におい
て、グラントA信号を「1」にする。
【0068】ルータ105は、さらに、クロック3にお
いて、リクエストB信号を「1」にするとともに、アド
レスB信号に、ライト対象アドレスである20hを、ラ
イトデータB信号に、データFFhを、リードライトB
信号には、ライトを示す「0」を出力する。
【0069】ターゲットモジュール302は、リクエス
トB信号が「1」になったことを検知すると、アドレス
B信号、ライトデータB信号、リードライトB信号の値
を受け付けて、クロック4において、レディB信号を
「0」にする。
【0070】イニシエータモジュール301は、クロッ
ク4において、グラントA信号が「1」であることを検
知すると、転送要求が受け付けられたため、リクエスト
A信号を「0」として転送を終了する。
【0071】以上のようにして、イニシエータモジュー
ル301からターゲットモジュール302へのデータ転
送が行われる。
【0072】次に、イニシエータモジュール301が、
アドレス20hのターゲットモジュール302から、デ
ータをリードするときの動作について説明する。
【0073】図5は、イニシエータモジュール301
が、ターゲットモジュール302からデータをリードす
るときの各信号の変化を示すタイミングチャートであ
る。
【0074】イニシエータモジュール301は、クロッ
ク2において、リクエストA信号に「1」を出力すると
ともに、アドレスA信号にはリード対象アドレスである
20hを、リードライトA信号には、リードを示す
「1」を出力して、ルータ105に対してデータ転送を
要求する。
【0075】ルータ105は、リクエストA信号が
「1」になったことを検知すると、イニシエータモジュ
ール301の転送要求を受け付け可能なので、クロック
3において、グラントA信号を「1」にする。
【0076】ルータ105は、更に、クロック3におい
て、リクエストB信号に「1」を出力するとともに、ア
ドレスB信号にリード対象アドレスである20hを、リ
ードライトB信号には、リードを示す「1」を出力す
る。
【0077】レディ状態(転送受入可能状態)にあるタ
ーゲットモジュール302は、リクエストB信号が
「1」になり、リードライトB信号からリードアクセス
であることを検知すると、アドレスB信号からリード対
象アドレス20hを取得し、アドレス20hのデータを
準備する。
【0078】そして、ターゲットモジュール302は、
クロック5でリードデータB信号に有効なデータを出力
し、同時にバリッドB信号に「1」を出力する。
【0079】ルータ105は、リードデータB信号およ
びバリッドB信号の値を、そのまま、リードデータA信
号およびバリッドA信号としてイニシエータモジュール
301に出力する。
【0080】イニシエータモジュール301は、クロッ
ク6において、バリッドA信号が「1」となったことを
検知すると、リードデータA信号を取り込み、転送要求
に対して有効なデータを読み込むことが出来たため、リ
クエストA信号に「0」を出力する。
【0081】以上のようにして、ターゲットモジュール
302からイニシエータモジュール301へのデータ転
送が行われる。
【0082】続いて、ルータ105の動作について説明
する。
【0083】ルータ105は、集積回路10内でデータ
転送を行うイニシエータと、ターゲットをそれぞれ選択
する。
【0084】本実施形態においては、CPUコア101
とDSPコア102とは、それぞれ独立に動作してい
る。従って、イニシエータS201によるデータ転送要
求とイニシエータT202によるデータ転送要求とが、
同時に発生することがある。
【0085】このような場合、ルータ105は、予め定
められた優先順位に従って、一つのイニシエータを選択
する。ここでは、ルータ105は、複数のイニシエータ
からデータ転送要求が同時に発生した場合、常にイニシ
エータS201を優先させるものとする。つまり、イニ
シエータT202は、イニシエータS201がデータ転
送を行っていないときに限ってデータ転送を行うことが
できる。
【0086】ルータ105は、選択したイニシエータに
応じて、適切なライトデータB信号、リードライトB信
号、およびグラントA信号を生成する。
【0087】すなわち、イニシエータS201を選択し
た場合には、イニシエータS201から供給されるライ
トデータA信号及びリードライトA信号を、それぞれリ
ードライトB信号及びライトデータB信号として、ター
ゲットX203およびターゲットY204のそれぞれに
対して出力する。また、イニシエータS201に対する
グラントA信号には「1」を、イニシエータT202に
対するグラントA信号には「0」を、それぞれ出力す
る。
【0088】一方、イニシエータT202を選択した場
合には、イニシエータT202から供給されるライトデ
ータA信号及びリードライトA信号を、それぞれライト
データB信号及びリードライトB信号として、ターゲッ
トX203およびターゲットY204のそれぞれに対し
て出力する。また、イニシエータT202に対するグラ
ントA信号には「1」を、イニシエータS201に対す
るグラントA信号には「0」を、それぞれ出力する。
【0089】さらに、ルータ105は、選択したイニシ
エータに応じたアドレス拡張イネーブル信号を生成し、
ターゲットX203に出力する。
【0090】イニシエータS201は、集積回路10内
の全ターゲットのアドレス空間の総和に対しても十分な
アドレス信号を持っているので、アドレス拡張の必要が
ない。従って、イニシエータS201を選択した場合
は、アドレス拡張イネーブル信号には、アドレス拡張を
行わないことを意味する「0」を出力する。
【0091】一方、イニシエータT202は、集積回路
10内の全ターゲットのアドレス空間の総和に対して十
分なアドレス信号を持っておらず、ターゲットX203
におけるアドレス拡張の必要がある。従って、イニシエ
ータT202を選択した場合には、アドレス拡張イネー
ブル信号には、アドレス拡張を行うことを意味する
「1」を出力する。
【0092】続いて、ルータ105によるターゲットの
選択について説明する。
【0093】ターゲットの選択は、イニシエータが出力
するアドレスの最上位ビットの値に基づいて行う。すな
わち、ルータ105は、イニシエータが出力するアドレ
スの最上位ビットの値が「0」であれば、データ転送の
ターゲットとして、ターゲットX203を選択し、
「1」であれば、データ転送のターゲットとして、ター
ゲットY204を選択する。
【0094】図6は、イニシエータS201が出力する
アドレスと、ルータ105が選択するターゲットの関係
を示すアドレスマップである。
【0095】同図に示すように、イニシエータS201
が出力するアドレスの最上位ビットの値が「0」の場
合、すなわち、アドレス範囲000000h〜7FFF
FFhに対するアクセスの場合は、ルータ105は、タ
ーゲットX203を選択する。
【0096】この場合、ルータ105は、ターゲットX
203に対するリクエストB信号にはイニシエータS2
01から供給されるリクエストA信号を出力し、ターゲ
ットX203に対する23ビットのアドレスB信号に
は、イニシエータS201が出力する24ビットのアド
レスA信号の下位23ビットを出力する。
【0097】また、イニシエータS201に対するバリ
ッドA信号及びリードデータA信号には、ターゲットX
203から供給されるバリッドB信号及びリードデータ
B信号をそれぞれ出力する。一方、イニシエータT20
2に対するバリッドA信号及びリードデータA信号に
は、それぞれ「0」及び「00h」を出力する。
【0098】一方、イニシエータS201が出力するア
ドレスの最上位ビットの値が「1」の場合、すなわち、
アドレス範囲800000h〜FFFFFFhに対する
アクセスの場合は、ルータ105は、ターゲットY20
4を選択する。
【0099】この場合、ルータ105は、ターゲットY
204に対するリクエストB信号にはイニシエータS2
01から供給されるリクエストA信号を出力し、ターゲ
ットY204に対する19ビットのアドレスB信号に
は、イニシエータS201が出力する24ビットのアド
レスA信号の下位19ビットを出力する。
【0100】また、イニシエータS201に対するバリ
ッドA信号及びリードデータA信号には、ターゲットY
204から供給されるバリッドB信号及びリードデータ
B信号をそれぞれ出力し、イニシエータT202に対す
るバリッドA信号及びリードデータA信号には、それぞ
れ「0」及び「00h」を出力する。
【0101】図7は、イニシエータT202が出力する
アドレスと、ルータ105が選択するターゲットの関係
を示すアドレスマップである。
【0102】同図に示すように、イニシエータT202
が出力するアドレスの最上位ビットの値が「0」の場
合、すなわち、アドレス範囲00000h〜7FFFF
hに対するアクセスの場合は、ルータ105は、ターゲ
ットX203を選択する。
【0103】この場合、ルータ105は、ターゲットX
203に対するリクエストB信号にはイニシエータT2
02から供給されるリクエストA信号を出力し、23ビ
ットのアドレスB信号のうち、上位4ビットには「00
00」を出力し、下位19ビットには、イニシエータT
202が出力する20ビットのアドレスA信号の下位1
9ビットを出力する。
【0104】また、イニシエータT202に対するバリ
ッドA信号及びリードデータA信号には、ターゲットX
203から供給されるバリッドB信号及びリードデータ
B信号をそれぞれ出力し、イニシエータS201に対す
るバリッドA信号及びリードデータA信号には、それぞ
れ「0」及び「00h」を出力する。
【0105】一方、イニシエータT202が出力するア
ドレスの最上位ビットの値が「1」の場合、すなわち、
アドレス範囲80000h〜FFFFFhに対するアク
セスの場合は、ルータ105は、ターゲットY204を
選択する。
【0106】この場合、ルータ105は、ターゲットY
204に対するリクエストB信号にはイニシエータT2
02から供給されるリクエストA信号を出力し、19ビ
ットのアドレスB信号には、イニシエータT202が出
力する20ビットのアドレスA信号の下位19ビットを
出力する。
【0107】また、イニシエータT202に対するバリ
ッドA信号及びリードデータA信号には、ターゲットY
204から供給されるバリッドB信号及びリードデータ
B信号をそれぞれ出力し、イニシエータS201に対す
るバリッドA信号及びリードデータA信号には、それぞ
れ「0」及び「00h」を出力する。
【0108】次に、ターゲットX203におけるアドレ
ス拡張処理について説明する。
【0109】前述のように、ルータ105がイニシエー
タS201を選択した場合、ターゲットX203に入力
される23ビットのアドレスB信号は、全てイニシエー
タS201が出力したものであり、全て有意である。
【0110】従って、この場合、ターゲットX203
は、アドレスB信号をそのまま用いて8メガバイトの外
部メモリ106の全てのアドレスを指定できるため、ア
ドレス拡張処理は不要である。
【0111】一方、ルータ105がイニシエータT20
2を選択した場合、ターゲットX203に入力される2
3ビットのアドレスB信号のうち上位4ビットは、イニ
シエータT202が出力したものではなく、ルータ10
5が出力したものであり、無効なアドレスである。
【0112】従って、イニシエータT202が、8メガ
バイトの外部メモリ106の全てのアドレスを指定でき
るようにするためには、アドレス拡張が必要である。
【0113】図8は、ターゲットX203の構成を示す
図である。
【0114】同図に示すように、ターゲットX203
は、アドレスレジスタ801と、アドレス選択回路80
2と、メモリアクセス回路803とを備える。
【0115】アドレスレジスタ801は、4ビット以上
の情報を記憶できるレジスタであり、外部メモリ106
をアクセスするのに使われるアドレスの上位4ビットの
値を保持できる。CPUコア101やDSPコア102
は、例えば、特定のアドレス領域にマッピングされたア
ドレスレジスタ801にアクセスすることによって、ア
ドレスレジスタ801に適当な値を設定する。なお、集
積回路10の外部から特定の信号を供給して値を設定で
きるようにしてもよい。
【0116】アドレス選択回路802は、ルータ105
から供給されるアドレス拡張イネーブル信号の値に基づ
いて、メモリアクセス回路803に供給するアドレスの
上位4ビットを生成する回路である。すなわち、アドレ
ス選択回路802は、アドレス拡張イネーブル信号が
「0」であるとき(アドレス拡張が不要のとき)には、
アドレスB信号の上位4ビットをそのままメモリアクセ
ス回路803に供給し、アドレス拡張イネーブル信号が
「1」であるとき(アドレス拡張が必要なとき)には、
アドレスレジスタ801から供給されるアドレス上位4
ビットをメモリアクセス回路803に供給する。
【0117】メモリアクセス回路803は、ルータ10
5から供給されるリクエストB信号、アドレスB信号、
リードライトB信号等やアドレス選択回路802から供
給されるアドレス上位4ビットに基づいて、外部メモリ
106に対するアクセスを行う。
【0118】すなわち、リードアクセスの場合には、外
部メモリ106からデータを読み出し、読み出したデー
タをリードデータB信号としてルータ105に出力し、
同時にバリッドB信号に「1」を出力する。
【0119】また、ライトアクセスの場合は、ルータ1
05からライトデータB信号として供給されるデータを
外部メモリ106に書き込む。
【0120】次に、以上のような構成を有する集積回路
10においてDSPコア102から外部メモリ106を
アクセスするときのアドレス拡張について説明する。
【0121】まず、DSPコア102は、内部のイニシ
エータT202から、外部メモリ106をアクセスする
ための20ビットのアドレスを出力する。
【0122】ルータ105は、イニシエータT202及
びターゲットX203を選択すると、アドレス拡張イネ
ーブル信号に、ターゲットX203内においてアドレス
拡張を行うことを示す「1」を出力する。また、ルータ
105は、アドレスB信号の上位4ビットに「000
0」を、アドレスB信号の下位19ビットにイニシエー
タT202から供給されるアドレスA信号の下位19ビ
ットをそれぞれ出力する。
【0123】この場合、アドレス拡張イネーブル信号に
アドレス拡張を行うことを示す「1」が出力されている
ので、ターゲットX203は、アドレス拡張を行う。つ
まり、ターゲットX203内部のメモリアクセス回路8
03には、ルータ105から供給されるアドレスB信号
の下位19ビットに、アドレスレジスタ801に保持さ
れているアドレス上位4ビットが連結された23ビット
のアドレスが供給される。
【0124】メモリアクセス回路803は、この23ビ
ットのアドレスを用いて外部メモリ106をアクセスす
る。アドレスが23ビットあるので、ターゲットX20
3は外部メモリ106の全てのアドレスにアクセスする
ことができる。
【0125】続いて、CPUコア101から外部メモリ
106に対してアクセスするときのアドレス拡張につい
て説明する。
【0126】まず、CPUコア101は、内部のイニシ
エータS201から、外部メモリ106に対してアクセ
スするための24ビットのアドレスを出力する。
【0127】ルータ105は、イニシエータS201及
びターゲットX203を選択すると、アドレス拡張イネ
ーブル信号には、ターゲットX203内においてアドレ
ス拡張を行わないことを示す「0」を出力し、アドレス
B信号にはイニシエータS201から供給されるアドレ
スA信号の下位23ビットを出力する。
【0128】この場合、アドレス拡張イネーブル信号に
アドレス拡張を行わないことを示す「0」が出力されて
いるので、ターゲットX203は、アドレス拡張を行わ
ない。つまり、ターゲットX203内部のメモリアクセ
ス回路803には、ルータ105から供給される23ビ
ットのアドレスB信号がそのまま供給される。
【0129】メモリアクセス回路803は、この23ビ
ットのアドレスを用いて外部メモリ106をアクセスす
る。アドレスが23ビットあるので、ターゲットX20
3は外部メモリ106の全てのアドレスにアクセスする
ことができる。
【0130】以上説明した実施形態によれば、ルータ1
05においてイニシエータに応じたアドレス拡張イネー
ブル信号を生成することによって、ターゲットはイニシ
エータに応じたアドレス拡張処理を行うことができる。
このアドレス拡張処理によって、CPUコア101から
も、DSPコア102からも、全てのターゲットアドレ
スに対してアクセスすることが可能になる。
【0131】《第2実施形態》次に、本発明の第二の実
施形態について説明する。
【0132】第二の実施形態では、データ転送(具体的
には、データリード転送)にスプリットプロトコルを採
用し、ターゲットモジュールが、イニシエータモジュー
ルから供給されるイニシエータ識別信号に基づいてアド
レス拡張を行う。
【0133】第二の実施形態における集積回路10の構
成は、図1に示したものと同様である。但し、本実施形
態においては、外部メモリ106の容量は、128メガ
バイトであり、一つのアドレスによって指定されるデー
タ量は8ビットである。従って、外部メモリ106の全
てのデータにアクセスするためには、27ビットのアド
レスが必要である。
【0134】本実施形態においては、外部メモリ106
の全てのデータにアクセスするために、イニシエータS
201及びイニシエータT202のいずれについてもア
ドレス拡張が必要となり、また、必要なアドレス拡張の
ビット数もイニシエータS201とイニシエータT20
2とでは異なることになる。
【0135】続いて、ルータ105を介した集積回路1
0内部のデータ転送について説明する。
【0136】本実施形態のデータリード転送では、スプ
リットプロトコルを用いる。スプリットプロトコルで
は、イニシエータモジュールからターゲットモジュール
へのデータ要求情報と、ターゲットモジュールからイニ
シエータモジュールへの応答データとが分離・独立して
転送される。
【0137】ここで言うデータ要求情報とは、ターゲッ
トモジュールがデータを読み込むために必要なアドレス
等の情報であり、応答データは、データ要求情報に基づ
いてターゲットモジュールによって読み出されたデータ
である。
【0138】データ要求情報と応答データとを独立に転
送することによって、データ要求情報の転送と応答デー
タの転送の間、すなわちターゲットモジュールがリード
データを読み込んでいる期間に、ルータは別のデータ転
送を処理できるため、単位時間当たりのデータ転送量を
高めることができる。
【0139】スプリットプロトコルでは、応答データが
独立したデータとして転送されるので、複数のイニシエ
ータモジュールが存在する場合、ターゲットモジュール
は、応答データの転送先となるイニシエータモジュール
を指定しなければならない。
【0140】本実施形態では、ターゲットモジュールが
イニシエータモジュールを指定するために必要なイニシ
エータ識別情報を、イニシエータモジュールがデータ要
求情報の一部として送信する。ターゲットモジュール
は、イニシエータ識別情報をデータ要求情報として受信
し、このイニシエータ識別情報を用いて応答データを送
信する。
【0141】図9は、ルータと他の回路モジュールとの
接続形態を示す図である。
【0142】同図に示すように、ルータ105aには、
イニシエータS201a、イニシエータT202a、タ
ーゲットX203a、ターゲットY204aが接続され
る。図2との違いは、アドレス拡張イネーブル信号のか
わりに、イニシエータIDA信号、イニシエータIDB
信号及びイニシエータIDC信号並びにグラントB信号
が設けられている点である。
【0143】図10は、イニシエータモジュール301
a、ルータ105a、ターゲットモジュール302aの
間の信号線を示す図である。
【0144】同図に示すように、イニシエータIDA信
号、イニシエータIDB信号及びイニシエータIDC信
号並びにグラントB信号以外の信号は、図3に示したも
のと同様なので説明は省略する。
【0145】イニシエータモジュール301aとルータ
105aとを接続するイニシエータIDA信号は、イニ
シエータS201aとイニシエータT202aとを区別
するための信号である。イニシエータS201aは、本
信号に「0」を出力し、イニシエータT202aは、本
信号に「1」を出力する。
【0146】ルータ105aとターゲットモジュール3
02aとを接続するイニシエータIDB信号は、イニシ
エータS201aとイニシエータT202aとを区別す
るための信号である。ルータ105aは、イニシエータ
S201aを選択しているときには、本信号に「0」を
出力し、イニシエータT202aを選択しているときに
は、本信号に「1」を出力する。
【0147】ターゲットモジュール302aとルータ1
05aとを接続するイニシエータIDC信号は、イニシ
エータS201aとイニシエータT202aとを区別す
るための信号である。ターゲットモジュール302a
は、応答データの転送先として、イニシエータS201
aを指定するときには、本信号に「0」を出力し、イニ
シエータT202aを指定するときには、本信号に
「1」を出力する。
【0148】なお、本実施形態では、イニシエータが2
つなので、イニシエータIDA信号等は、1ビットの信
号にしているが、イニシエータの数が増えた場合は、そ
れに応じて、イニシエータIDA信号等のビット数は増
えることになる。
【0149】つづいて、ルータ105aを介したイニシ
エータモジュール301aとターゲットモジュール30
2aとの間のデータ転送のタイミングについて説明す
る。
【0150】図11は、イニシエータモジュール301
aが、ターゲットモジュール302aにデータをライト
するときの各信号の変化を示すタイミングチャートであ
る。同図は、イニシエータモジュール301aが、アド
レス20hのターゲットモジュール302aに、データ
FFhをライトするときの動作を示している。なお、各
信号は、クロックの立ち上がりエッジでサンプリングさ
れる。
【0151】イニシエータモジュール301aは、クロ
ック2においてリクエストA信号に「1」を出力し、ル
ータ105aに対してデータ転送を要求する。同時に、
イニシエータモジュール301aは、アドレスA信号に
はライト対象アドレスである20hを、ライトデータA
信号にはデータFFhを、リードライトA信号にはライ
トを示す「0」を、イニシエータIDA信号には、イニ
シエータS201aであれば「0」を、イニシエータT
202aであれば「1」を出力する。
【0152】ルータ105aは、リクエストA信号が
「1」になったことを検知すると、イニシエータモジュ
ール301aの転送要求を受け付け可能なので、クロッ
ク3において、グラントA信号を「1」にする。
【0153】ルータ105aは、さらに、クロック3に
おいて、リクエストB信号を「1」にするとともに、ア
ドレスB信号には、ライト対象アドレスである20h
を、ライトデータB信号には、データFFhを、リード
ライトB信号には、ライトを示す「0」を出力し、イニ
シエータIDB信号には、選択したイニシエータが、イ
ニシエータS201aであれば「0」を、イニシエータ
T202aであれば「1」を出力する。
【0154】ターゲットモジュール302aは、リクエ
ストB信号が「1」になったことを検知すると、アドレ
スB信号、ライトデータB信号、リードライトB信号の
値を受け付けて、クロック4において、レディB信号を
「0」にする。
【0155】イニシエータモジュール301aは、クロ
ック4において、グラントA信号が「1」であることを
検知すると、転送要求が受け付けられたため、リクエス
トA信号を「0」として転送を終了する。
【0156】以上のようにして、イニシエータモジュー
ル301aからターゲットモジュール302aへのデー
タ転送が行われる。
【0157】図12は、イニシエータモジュール301
aが、ターゲットモジュール302aからデータをリー
ドするときの各信号の変化を示すタイミングチャートで
ある。同図は、イニシエータモジュール301aが、ア
ドレス20hのターゲットモジュール302aから、デ
ータをリードするときの動作を示している。
【0158】イニシエータモジュール301aは、クロ
ック2においてリクエストA信号に「1」を出力し、ル
ータ105に対してデータ転送を要求する。同時に、イ
ニシエータモジュール301aは、アドレスA信号には
リード対象アドレスである20hを、リードライトA信
号にはリードを示す「1」を、イニシエータIDA信号
には、イニシエータS201aであれば「0」を、イニ
シエータT202aであれば「1」を出力する。
【0159】ルータ105aは、リクエストA信号が
「1」になったことを検知すると、イニシエータモジュ
ール301aの転送要求を受け付け可能なので、クロッ
ク3において、グラントA信号を「1」にする。
【0160】ルータ105aは、さらに、クロック3に
おいて、リクエストB信号を「1」にするとともに、ア
ドレスB信号に、リード対象アドレスである20hを、
リードライトB信号には、リードを示す「1」を出力
し、イニシエータIDB信号には、選択したイニシエー
タが、イニシエータS201aであれば「0」を、イニ
シエータT202aであれば「1」を出力する。
【0161】イニシエータモジュール301aは、グラ
ントA信号が「1」になり、ルータ105aにより転送
要求が受け付けられたことを検知すると、この時点では
リードデータを受信してはいないが、データ要求情報の
転送は完了したため、リクエストA信号を「0」として
転送を終了する。
【0162】一方、レディ状態(転送受入可能状態)に
あるターゲットモジュール302aは、リクエストB信
号が「1」になり、リードライトB信号からリードアク
セスであることを検知すると、アドレスB信号からリー
ド対象アドレス20hを取得し、アドレス20hのデー
タを準備する。
【0163】そして、ターゲットモジュール302a
は、クロック5でリードデータB信号に有効なデータを
出力し、イニシエータIDC信号には、応答データの転
送先となるイニシエータモジュール301aを示す値を
出力し、同時にバリッドB信号に「1」を出力する。
【0164】ルータ105aは、バリッドB信号が
「1」になったことを検知すると、応答データの転送受
け入れ可能なので、グラントB信号に「1」を出力する
とともに、リードデータB信号およびバリッドB信号の
値を、そのまま、リードデータA信号およびバリッドA
信号としてイニシエータモジュール301aに出力す
る。
【0165】イニシエータモジュール301aは、クロ
ック6において、バリッドA信号が「1」となったこと
を検知すると、リードデータA信号を取り込む。
【0166】以上のようにして、ターゲットモジュール
302aからイニシエータモジュール301aへのデー
タ転送が行われる。
【0167】続いて、ルータ105aの動作について説
明する。
【0168】ルータ105aは、データ要求情報の転送
元となるイニシエータと、データ要求情報の転送先とな
るターゲットと、応答データの転送元となるターゲット
と、応答データの転送先となるイニシエータとをそれぞ
れ選択する。
【0169】本実施形態において、CPUコア101と
DSPコア102は、それぞれ独立に動作している。従
って、イニシエータS201aによるデータ要求情報の
転送要求とイニシエータT202aによるデータ要求情
報の転送要求とが、同時に発生することがある。
【0170】ルータ105aは、第一の実施形態と同様
に、複数のイニシエータからデータ転送要求が同時に発
生した場合、常にイニシエータS201aを優先させ
る。従って、イニシエータT202aは、イニシエータ
S201aがデータ要求情報を転送していないときに限
ってデータ要求情報を転送できる。
【0171】ルータ105aは、データ要求情報の転送
元として選択したイニシエータに応じて、適切なライト
データB信号、リードライトB信号、イニシエータID
B信号およびグラントA信号を生成する。
【0172】すなわち、データ要求情報の転送元として
イニシエータS201aを選択した場合には、イニシエ
ータS201aから供給されるライトデータA信号、リ
ードライトA信号及びイニシエータIDA信号を、それ
ぞれライトデータB信号、リードライトB信号及びイニ
シエータIDB信号として、ターゲットX203aおよ
びターゲットY204aのそれぞれに対して出力する。
また、イニシエータS201aに対するグラントA信号
には「1」を、イニシエータT202aに対するグラン
トA信号には「0」を、それぞれ出力する。
【0173】一方、データ要求情報の転送元としてイニ
シエータT202を選択した場合には、イニシエータT
202から供給されるライトデータA信号、リードライ
トA信号及びイニシエータIDA信号を、それぞれライ
トデータB信号、リードライトB信号及びイニシエータ
IDB信号として、ターゲットX203およびターゲッ
トY204のそれぞれに対して出力する。また、イニシ
エータT202aに対するグラントA信号には「1」
を、イニシエータS201aに対するグラントA信号に
は「0」を、それぞれ出力する。
【0174】続いて、ルータ105aによるデータ要求
情報の転送先となるターゲットの選択について説明す
る。
【0175】ルータ105aは、第一の実施形態と同様
に、データ要求情報の転送元として選択されたイニシエ
ータが出力するアドレスの最上位ビットの値に基づい
て、データ要求情報の転送先となるターゲットを選択す
る。すなわち、イニシエータが出力するアドレスの最上
位ビットの値が「0」の場合は、ターゲットX203a
を選択し、「1」の場合は、ターゲットY204aを選
択する。
【0176】データ要求情報の転送元としてイニシエー
タS201aを選択し、データ要求情報の転送先として
ターゲットX203aを選択した場合、ルータ105a
は、ターゲットX203aに対するリクエストB信号に
は、イニシエータS201aから供給されるリクエスト
A信号を出力し、ターゲットX203aに対する23ビ
ットのアドレスB信号には、イニシエータS201aが
出力する24ビットのアドレスA信号の下位23ビット
を出力する。
【0177】一方、データ要求情報の転送元としてイニ
シエータS201aを選択し、データ要求情報の転送先
としてターゲットY204aを選択した場合は、ルータ
105aは、ターゲットY204aに対するリクエスト
B信号にはイニシエータS201aから供給されるリク
エストA信号を出力し、ターゲットY204aに対する
19ビットのアドレスB信号には、イニシエータS20
1aが出力する24ビットのアドレスA信号の下位19
ビットを出力する。
【0178】また、データ要求情報の転送元としてイニ
シエータT202を選択し、データ要求情報の転送先と
してターゲットX203を選択した場合は、ルータ10
5aは、ターゲットX203aに対するリクエストB信
号にはイニシエータT202aから供給されるリクエス
トA信号を出力し、23ビットのアドレスB信号のう
ち、上位4ビットには「0000」を出力し、下位19
ビットには、イニシエータT202aが出力する20ビ
ットのアドレスA信号の下位19ビットを出力する。
【0179】また、データ要求情報の転送元としてイニ
シエータT202aを選択し、データ要求情報の転送先
としてターゲットY204aを選択した場合は、ルータ
105aは、ターゲットY204aに対するリクエスト
B信号にはイニシエータT202aから供給されるリク
エストA信号を出力し、19ビットのアドレスB信号に
は、イニシエータT202aが出力する20ビットのア
ドレスA信号の下位19ビットを出力する。
【0180】続いて、ルータ105aによる応答データ
の転送について説明する。
【0181】本実施形態において、メモリインタフェー
ス103とオンチップメモリコア104は、それぞれ独
立に動作している。従って、スプリットプロトコルを採
用した場合、ターゲットX203aによる応答データの
転送要求とターゲットY204aによる応答データの転
送要求とが、同時に発生することがある。
【0182】このような場合、ルータ105aは、予め
定められた優先順位に従って、一つのターゲットを選択
する。ここでは、ルータ105aは、複数のターゲット
から転送要求が同時に発生した場合、常にターゲットX
203aを優先させるものとする。従って、ターゲット
Y204aは、ターゲットX203aがデータ転送を行
っていないときに限って応答データの転送を行うことが
できる。
【0183】ルータ105aは、応答データの転送元と
して選択したターゲットに応じて、適切なリードデータ
A信号およびグラントA信号を生成する。
【0184】すなわち、応答データの転送元としてター
ゲットX203aを選択した場合には、ターゲットX2
03から供給されるリードデータB信号をリードデータ
A信号として、イニシエータS201およびイニシエー
タT202のそれぞれに対して出力する。また、ターゲ
ットX203aに対するグラントB信号には「1」を、
ターゲットY204aに対するグラントB信号には
「0」を、それぞれ出力する。
【0185】一方、応答データの転送元としてターゲッ
トY204aを選択した場合は、ターゲットY204a
から供給されるリードデータB信号をリードデータA信
号として、イニシエータS201aおよびイニシエータ
T202aのそれぞれに対して出力する。また、ターゲ
ットY204aに対するグラントB信号には「1」を、
ターゲットX203aに対するグラントB信号には
「0」を、それぞれ出力する。
【0186】続いて、ルータ105による応答データの
転送先となるイニシエータの選択について説明する。
【0187】応答データの転送先となるイニシエータの
選択は、応答データの転送元として選択したターゲット
が出力するイニシエータIDC信号に基づいて行なわれ
る。
【0188】すなわち、応答データの転送元としてター
ゲットX203aを選択した場合、ターゲットX203
aが出力するイニシエータIDC信号の値が「0」であ
れば、応答データの転送先としてイニシエータS201
aを選択する。
【0189】このとき、イニシエータS201aに対す
るバリッドA信号にはターゲットX203aから供給さ
れるバリッドB信号を出力し、イニシエータT202a
に対するバリッドA信号には、「0」を出力する。
【0190】また、応答データの転送元として選択した
ターゲットX203aが出力するイニシエータIDC信
号の値が「1」であれば、応答データの転送先としてイ
ニシエータT202aを選択する。
【0191】このとき、イニシエータT202に対する
バリッドA信号にはターゲットX203aから供給され
るバリッドB信号を出力し、イニシエータS201aに
対するバリッドA信号には、「0」を出力する。
【0192】また、応答データの転送元としてターゲッ
トY204aを選択した場合、ターゲットY204aが
出力するイニシエータIDC信号の値が「0」であれ
ば、応答データの転送先としてイニシエータS201a
を選択する。
【0193】このとき、イニシエータS201aに対す
るバリッドA信号にはターゲットY204aから供給さ
れるバリッドB信号を出力し、イニシエータT202a
に対するバリッドA信号には、「0」を出力する。
【0194】また、応答データの転送元として選択した
ターゲットY204aが出力するイニシエータIDC信
号の値が「1」であれば、応答データの転送先としてイ
ニシエータT202aを選択する。
【0195】このとき、イニシエータT202aに対す
るバリッドA信号にはターゲットY204aから供給さ
れるバリッドB信号を出力し、イニシエータS201a
に対するバリッドA信号には、「0」を出力する。
【0196】続いて、ターゲットX203aにおけるア
ドレス拡張処理について説明する。
【0197】前述のように、ルータ105aがデータ要
求情報の転送元としてイニシエータS201aを選択し
ている場合、ターゲットX203aに入力される23ビ
ットのアドレスB信号は、全てイニシエータS201a
が出力したものであり、全て有意である。
【0198】従って、ターゲットX203aは、アドレ
スB信号を4ビット分拡張することによって128メガ
バイトの外部メモリ106の全てのアドレスを指定でき
る。
【0199】また、ルータ105aがデータ要求情報の
転送元としてイニシエータT202aを選択している場
合、ターゲットX203aに入力される23ビットのア
ドレスB信号のうち上位4ビットは、イニシエータT2
02aが出力したものではなく、ルータ105aが出力
したものであり、無効なアドレスである。
【0200】従って、イニシエータT202aが、12
8メガバイトの外部メモリ106の全てのアドレスを指
定するためには、8ビットのアドレス拡張が必要であ
る。
【0201】図13は、ターゲットX203aの構成を
示す図である。
【0202】同図に示すように、ターゲットX203a
は、アドレスレジスタ1301と、アドレス選択回路1
302と、メモリアクセス回路1303と、イニシエー
タ識別信号記憶回路1304とを備える。
【0203】アドレスレジスタ1301は、拡張アドレ
スを記憶するレジスタである。本実施形態では、アドレ
スレジスタ1301は、外部メモリ106をアクセスす
るのに使われるアドレスの上位ビットの値を、各イニシ
エータ毎に保持する。すなわち、イニシエータS201
a用に4ビットの拡張アドレスと、イニシエータT20
2a用に8ビットの拡張アドレスを保持する。アドレス
レジスタ1301には、前述したアドレスレジスタ80
1と同様な方法で、拡張アドレスが設定される。
【0204】アドレス選択回路1302は、ルータ10
5aから供給されるイニシエータIDB信号の値に基づ
いて、メモリアクセス回路1303に供給するアドレス
の上位8ビットを生成する回路である。アドレス選択回
路1302は、イニシエータIDB信号Bが「0」であ
るとき(イニシエータS201aのとき)には、アドレ
スB信号の上位4ビットの上位にアドレスレジスタ13
01に保持されている4ビット分の拡張アドレスを連結
したものをアドレス上位8ビットとしてメモリアクセス
回路803に供給し、イニシエータIDB信号が「1」
であるとき(イニシエータT202aのとき)には、ア
ドレスレジスタ1301から供給される拡張アドレス8
ビットをメモリアクセス回路803にアドレス上位8ビ
ットとして供給する。
【0205】メモリアクセス回路1303は、ルータ1
05aから供給されるリクエストB信号、アドレスB信
号、リードライトB信号等やアドレス選択回路1302
から供給されるアドレス上位8ビットに基づいて、外部
メモリ106に対するアクセスを行う。
【0206】すなわち、リードアクセスの場合には、外
部メモリ106からデータを読み出し、読み出したデー
タをリードデータB信号としてルータ105aに出力
し、同時にバリッドB信号に「1」を出力する。
【0207】また、ライトアクセスの場合は、ルータ1
05aからライトデータB信号として供給されるデータ
を外部メモリ106に書き込む。
【0208】イニシエータ識別信号記憶回路1304
は、ルータ105aから供給されるリクエストB信号が
「1」であるときのイニシエータIDB信号の値を保持
するレジスタである。イニシエータ識別信号記憶回路1
304が保持するイニシエータIDB信号の値は、イニ
シエータIDC信号としてルータ105aに対して出力
される。
【0209】次に、以上のような構成を有する集積回路
10においてDSPコア102から外部メモリ106に
対してアクセスするときのアドレス拡張について説明す
る。
【0210】まず、DSPコア102は、内部のイニシ
エータT202aから、外部メモリ106に対してアク
セスするための20ビットのアドレスと、DSPコア1
02であることを示すイニシエータIDA信号「1」を
出力する。
【0211】ルータ105aは、イニシエータT202
aおよびターゲットX203aを選択すると、アドレス
B信号の上位4ビットに「0000」を、アドレスB信
号の下位19ビットにイニシエータT202aから供給
される20ビットのアドレスA信号の下位19ビットを
それぞれ出力する。また、イニシエータIDB信号にイ
ニシエータT202aから供給されるイニシエータID
A信号「1」を出力する。
【0212】イニシエータIDB信号にDSPコア10
2を示す「1」が出力されると、ターゲットX203a
は、8ビットのアドレス拡張を行う。つまり、ターゲッ
トX203a内部のメモリアクセス回路1303には、
ルータ105aから供給されるアドレスB信号の下位1
9ビットに、アドレスレジスタ1301に保持されてい
るアドレス8ビットを連結した27ビットのアドレスが
供給される。
【0213】メモリアクセス回路1303は、この27
ビットのアドレスを用いて外部メモリ106をアクセス
する。アドレスが27ビットあるので、ターゲットX2
03は外部メモリ106の全てのアドレスにアクセスす
ることができる。
【0214】続いて、CPUコア101から外部メモリ
106に対してアクセスするときのアドレス拡張につい
て説明する。
【0215】まず、CPUコア101は、内部のイニシ
エータS201aから、外部メモリ106に対してアク
セスするための24ビットのアドレスと、CPUコア1
01であることを示すイニシエータIDA信号「0」を
出力する。
【0216】ルータ105aは、イニシエータS201
aおよびターゲットX203aを選択すると、アドレス
B信号にイニシエータS201aから供給される24ビ
ットのアドレスA信号の下位23ビットを出力する。ま
た、イニシエータIDB信号にイニシエータS201a
から供給されるイニシエータIDA信号「0」を出力す
る。
【0217】イニシエータIDB信号にCPUコア10
1を示す「0」が出力されると、ターゲットX203a
は、4ビットのアドレス拡張を行う。つまり、ターゲッ
トX203a内部のメモリアクセス回路1303には、
ルータ105から供給されるアドレスB信号23ビット
に、アドレスレジスタ1301に保持されているアドレ
ス4ビットを連結した27ビットのアドレスが供給され
る。
【0218】メモリアクセス回路1303は、この27
ビットのアドレスを用いて外部メモリ106をアクセス
する。アドレスが27ビットあるので、ターゲットX2
03は外部メモリ106の全てのアドレスにアクセスす
ることができる。
【0219】以上説明した第二の実施形態によれば、タ
ーゲットがデータ要求情報の転送元であるイニシエータ
に応じて異なるビット数のアドレス拡張を行うことがで
き、このアドレス拡張処理によって、CPUコア101
からも、DSPコア102からも、全てのターゲットア
ドレスに対してアクセスすることが可能になる。
【0220】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ターゲットがデータ要求情報の転送元であるイニ
シエータの特性に応じたアドレス拡張を行うことが可能
になる。従って、集積回路等において、異なるアドレス
幅を持つイニシエータを混在させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による集積回路10の構成を示す図で
ある。
【図2】 ルータ105と他の回路モジュールとの接続
形態を示す図である。
【図3】 イニシエータモジュール301、ルータ10
5、ターゲットモジュール302の間の信号線を示す図
である。
【図4】 イニシエータモジュール301が、ターゲッ
トモジュール302にデータをライトするときの各信号
の変化を示すタイミングチャートである。
【図5】 イニシエータモジュール301が、ターゲッ
トモジュール302からデータをリードするときの各信
号の変化を示すタイミングチャートである。
【図6】 イニシエータS201が出力するアドレス
と、ルータ105が選択するターゲットの関係を示すア
ドレスマップである。
【図7】 イニシエータT202が出力するアドレス
と、ルータ105が選択するターゲットの関係を示すア
ドレスマップである。
【図8】 ターゲットX203の構成を示す図である。
【図9】 ルータ105aと他の回路モジュールとの接
続形態を示す図である。
【図10】 イニシエータモジュール301a、ルータ
105a、ターゲットモジュール302aの間の信号線
を示す図である。
【図11】 イニシエータモジュール301aが、ター
ゲットモジュール302aにデータをライトするときの
各信号の変化を示すタイミングチャートである。
【図12】 イニシエータモジュール301aが、ター
ゲットモジュール302aからデータをリードするとき
の各信号の変化を示すタイミングチャートである。
【図13】 ターゲットX203aの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 集積回路 101 CPUコア 102 DSPコア 103 外部メモリインタフェース 104 オンチップメモリコア 105 ルータ 106 外部メモリ 201 イニシエータS 202 イニシエータT 203 ターゲットX 204 ターゲットY 1401 メモリセル
フロントページの続き (72)発明者 小嶋 節子 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 5B014 EB01 GC07 GD22 GD32 HB02 HB05 5B060 BA02 BA07 5B061 BB01 DD01 DD02 FF01 FF05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルータに対してデータ転送要求を発行す
    るイニシエータモジュールと、 ルータからのデータ転送要求を受け付け、当該要求に応
    答するターゲットモジュールと、 前記イニシエータモジュールからのデータ転送要求に基
    づいてターゲットモジュールを選択し、選択したターゲ
    ットモジュールに対して転送要求を発行するルータとを
    備え、 前記ルータは、 前記ターゲットモジュールにアドレス拡張方法を示すア
    ドレス拡張情報を供給し、 前記ターゲットモジュールは、 前記アドレス拡張情報に従って、前記ルータから供給さ
    れるアドレスを拡張してデータ転送要求に応答すること
    を特徴とする集積回路。
  2. 【請求項2】 ルータに対してデータ転送要求を発行す
    るイニシエータモジュールと、 ルータからのデータ転送要求を受け付け、当該要求に応
    答するターゲットモジュールと、 前記イニシエータモジュールからのデータ転送要求に基
    づいてターゲットモジュールを選択し、選択したターゲ
    ットモジュールに対して転送要求を発行するルータとを
    備え、 前記ルータは、 前記ターゲットモジュールに、データ転送要求を発行し
    たイニシエータモジュールを示すイニシエータモジュー
    ル識別情報を供給し、 前記ターゲットモジュールは、 前記イニシエータモジュール識別情報に従って、前記ル
    ータから供給されるアドレスを拡張してデータ転送要求
    に応答することを特徴とする集積回路。
  3. 【請求項3】 外部からデータ転送要求を受けつけ、当
    該要求に応答するターゲット回路であって、 アドレス拡張方法を示すアドレス拡張情報を受信し、 当該アドレス拡張情報に従って、アドレスを拡張してデ
    ータ転送要求に応答することを特徴とするターゲット回
    路。
  4. 【請求項4】 複数のアドレス拡張機構を備え、 前記アドレス拡張情報に基づいて、前記複数のアドレス
    拡張機構から一つを選択し、選択されたアドレス拡張機
    構を用いてアドレスを拡張してデータ転送要求に応答す
    ることを特徴とする請求項3に記載のターゲット回路。
  5. 【請求項5】 複数のイニシエータ回路からの複数のデ
    ータ転送要求を受けつけ、前記複数のデータ転送要求を
    調停してデータ転送要求を指定されたターゲット回路に
    対して供給する調停回路であって、 選択したイニシエータが発行したデータ転送要求の情報
    を指定されたターゲット回路に対して供給する際に、選
    択したイニシエータに応じたアドレス拡張方法を示すア
    ドレス拡張情報を供給することを特徴とする調停回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009048399A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Hitachi Ltd 半導体装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009048399A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Hitachi Ltd 半導体装置

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