JP2002006775A - 表示素子 - Google Patents

表示素子

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JP2002006775A
JP2002006775A JP2000192840A JP2000192840A JP2002006775A JP 2002006775 A JP2002006775 A JP 2002006775A JP 2000192840 A JP2000192840 A JP 2000192840A JP 2000192840 A JP2000192840 A JP 2000192840A JP 2002006775 A JP2002006775 A JP 2002006775A
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JP2000192840A
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Toshiharu Nishino
利晴 西野
Masahiro Kosugi
正博 小杉
Keiichi Sano
桂一 佐野
Toshihiko Mori
寿彦 森
Tamotsu Irie
保 入江
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画面の装飾性を多様化することができる表示素
子を提供する。 【解決手段】画面の少なくとも所定の領域に対応させ
て、複数の色、例えば青色と赤色の着色ドット12を所
定の配列パターンで配列したドット配列型カラーフィル
タ10を設け、このドット配列型カラーフィルタ10の
複数の着色ドット12が配列する単位領域毎に、その単
位領域の複数の着色ドット12の色と各色のドット数比
に対応した色相の単一色の光または混色光を出射させ、
画面の前記ドット配列型カラーフィルタ10に対応する
領域に、前記単位領域毎の色相が前記複数の着色ドット
12の色と各色のドット数比に応じて変化する色模様を
形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画面を任意の色
に着色した表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光の透過を制御して表示する表示素子と
しては、例えば液晶表示素子がある。
【0003】前記液晶表示素子は、基本的に、液晶層を
挟んで対向する一対の透明基板の内面にそれぞれ互いに
対向する領域により複数の画素領域を形成する透明電極
を設けたものであり、例えばTN(ツイステッドネマテ
ィック)型またはSTN(スーパーツイステッドネマテ
ィック)型の液晶表示素子は、前記液晶層の液晶分子を
所定のツイスト角でツイスト配向させるとともに、前記
一対の基板の外面にそれぞれ偏光板を配置し、前記電極
間に印加される電界により液晶分子の配向状態を変化さ
せて前記画素領域の光の透過を制御する構成となってい
る。
【0004】なお、光の透過を制御して表示する表示素
子としては、前記液晶表示素子の他に、電気泳動または
エレクトロクロミック等の電気光学物質を用いた電気光
学表示素子もある。
【0005】ところで、前記表示素子には、画面を着色
して装飾性をもたせたものがあり、この種の表示素子
は、従来、一方の基板の内面に、画面の少なくとも所定
の領域に対応させてカラーフィルタを設け、その領域か
ら、前記カラーフィルタの色に着色した着色光を出射さ
せるようにした構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の表
示素子は、画面の色をカラーフィルタの色数の中から選
択するしかないため、画一的な装飾性しか得られないと
いう問題をもっている。
【0007】この発明は、画面の装飾性を多様化するこ
とができる表示素子を提供することを目的としたもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、光の透過を
制御して表示する表示素子において、画面の少なくとも
所定の領域に対応させて、複数の着色ドットを所定の配
列パターンで配列したドット配列型カラーフィルタを設
け、このドット配列型カラーフィルタの複数の着色ドッ
トが配列する単位領域毎に、その単位領域の複数の着色
ドットの色と各色のドット数比に対応した色相の単一色
の光または混色光を出射させ、前記画面の前記ドット配
列型カラーフィルタに対応する領域に、前記単位領域毎
の色相が前記複数の着色ドットの色と各色のドット数比
に応じて変化する色模様を形成することを特徴とするも
のである。
【0009】この発明の表示素子は、画面の前記ドット
配列型カラーフィルタに対応する領域に、単位領域毎の
色相が前記複数の着色ドットの色と各色のドット数比に
応じて変化するドット配列型カラーフィルタを設け、こ
のドット配列型カラーフィルタの複数の着色ドットが配
列する単位領域毎に、その単位領域の複数の着色ドット
の色と各色のドット数比に対応した色相の単一色の光ま
たは混色光を出射させ、前記画面の前記ドット配列型カ
ラーフィルタに対応する領域に、前記単位領域毎の色相
が前記複数の着色ドットの色と各色のドット数比に応じ
て変化する色模様を形成するものであるため、画面の装
飾性を多様化することができる。
【0010】しかも、前記ドット配列型カラーフィルタ
は、複数の着色ドットが配列する単位領域毎に、その単
位領域の複数の着色ドットの色と各色のドット数比に対
応した色相の単一色の光または混色光を出射するため、
このドット配列型カラーフィルタの各単位領域からの出
射光の色相を、その単位領域毎の複数の着色ドットの色
と各色のドット数比を選択することにより任意に選ぶこ
とができ、したがって、少ない色数の着色ドットで様々
な色相を有する色模様を形成することができるから、前
記ドット配列型カラーフィルタを低コストに形成し、表
示素子の製造コストを低く抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の表示素子は、上記のよ
うに、画面の少なくとも所定の領域に対応させて、複数
の着色ドットを所定の配列パターンで配列したドット配
列型カラーフィルタを設け、このドット配列型カラーフ
ィルタの複数の着色ドットが配列する単位領域毎に、そ
の単位領域の複数の着色ドットの色と各色のドット数比
に対応した色相の単一色の光または混色光を出射させ、
前記画面の前記ドット配列型カラーフィルタに対応する
領域に、前記単位領域毎の色相が前記複数の着色ドット
の色と各色のドット数比に応じて変化する色模様を形成
することにより、画面の装飾性を多様化し、しかも前記
ドット配列型カラーフィルタを低コストに形成すること
ができるようにしたものである。
【0012】この発明の表示素子において、前記ドット
配列型カラーフィルタの1つの着色ドットの縦横の幅は
それぞれ100μm以下であるのが好ましく、このよう
にすることにより、前記ドット配列型カラーフィルタの
個々の着色ドットを目立たなくするとともに、複数の色
の着色ドットからの出射光が良好な単一色の光または混
色光となって見えるようにすることができる。
【0013】また、前記ドット配列型カラーフィルタ
は、補色関係にある色の組み合わせを除く複数の色の組
み合わせから任意に選択された複数の色の着色ドットに
より形成するのが好ましく、前記着色ドットの色の組み
合わせをこのように選択するとともに、これらの着色ド
ットのドット数比を任意に選択することにより、選択さ
れた色のうちの一方の色相の単色光または前記選択され
た複数の色の色相の間の混色された色相を有する混色光
を出射することができる。
【0014】その場合、前記着色ドットの色の組み合わ
せは、赤色と黄色、黄色と緑色、緑色と青色、青色と赤
色の組み合わせの中から任意に選択された2色の組み合
わせとするのが好ましく、例えば、赤色と黄色の着色ド
ットを組み合わせることにより、赤色と黄色の色相の間
の混色された色相のうちのいずれかの色相を有する混色
光を出射し、黄色と緑色の着色ドットを組み合わせるこ
とにより、黄色と緑色の色相の間の混色された色相のう
ちのいずれかの色相を有する混色光を出射し、緑色と青
色の着色ドットを組み合わせることにより、緑色と青色
の色相の間の混色された色相のうちのいずれかの色相を
有する混色光を出射し、青色と赤色の着色ドットを組み
合わせることにより、青色と赤色の色相の間の混色され
た色相のうちのいずれかの色相を有する混色光を出射す
ることができる。
【0015】また、この発明の表示素子において、前記
ドット配列型カラーフィルタは、例えば、複数の色から
なる複数の着色ドットを所定の配列パターンで配列した
複数の着色ブロックを配列するとともに、前記複数の着
色ブロックのうちの少なくとも一方向に沿って並ぶ複数
の着色ブロックの前記各色のドット数比を順に異ならせ
た着色ブロック集合体により形成し、このドット配列型
カラーフィルタの前記複数の着色ブロックに対応する単
位領域からそれぞれ、その着色ブロックの前記各色のド
ット数比に対応した色相の単一色の光または混色光を出
射させるようにすればよく、このようにすることによ
り、画面の前記ドット配列型カラーフィルタに対応する
領域に、色相が前記複数の着色ドットの色と各色のドッ
ト数比に応じて変化する色模様を形成することができ
る。
【0016】その場合、前記ドット配列型カラーフィル
タは、各色のドット数比の同じ複数の着色ブロックを配
列した着色ブロック群を1ユニットとして複数ユニット
配列し、少なくとも一方向に沿って並ぶ複数の着色ブロ
ックの各色のドット数比を前記ユニット毎に順に異なら
せた構成とするのが好ましく、このようにすることによ
り、前記一方向に沿って色相が連続的に変化する色模様
を形成することができる。
【0017】さらに、前記ドット配列型カラーフィルタ
をこのような構成とする場合は、前記1ユニット内の複
数の着色ブロック群のうち、少なくとも各色のドット数
比の異なる着色ブロックの並び方向に対して交差する方
向に隣り合う複数の着色ブロックを構成する複数の配列
パターンを互いに異ならせるのが好ましく、このように
することにより、前記色模様中に不自然な縞模様が見え
ない、装飾性の良い色模様を形成することができる。
【0018】その場合、各ユニット内の複数の着色ブロ
ックを構成する複数の着配列パターンは、乱数に基いて
選択するのが望ましく、このようにすることにより、前
記ドット数比の異なる着色ブロックの並び方向に対して
交差する方向に不自然な縞模様が見えるのを、より効果
的に防ぐことができる。
【0019】また、この発明の表示素子において、前記
ドット配列型カラーフィルタは、複数の色の着色ドット
をドット単位で配列した着色ドット集合体により形成さ
れてなり、それぞれの着色ドットの色が、乱数と前記着
色ドット集合体の一方向に沿って順に変化するように予
め割り当てられたパラメータとにより決定され、前記パ
ラメータの変化に応じて変化する前記各色のドット数比
に応じて変化する色模様を形成するようにしてもよく、
このようにすることにより、画面の前記ドット配列型カ
ラーフィルタに対応する領域に、色相が前記複数の着色
ドットの色と各色のドット数比に応じて変化する色模様
を形成することができるとともに、前記色模様中に不自
然な縞模様が見えないようにすることができる。
【0020】
【実施例】図1〜図7はこの発明の一実施例を示してお
り、図1は表示素子の一部分の断面図である。
【0021】この実施例の表示素子は液晶表示素子であ
り、図1のように、液晶層1を挟んで対向する前後一対
の透明基板2,3の内面にそれぞれ互いに対向する領域
により複数の画素領域Aを形成する透明電極4,5を設
けたものである。
【0022】なお、前記一対の基板2,3は、図示しな
いが、その周縁部において枠状のシール材を介して接合
されており、これらの基板2,3間の前記シール材で囲
まれた領域に前記液晶層1が設けられている。
【0023】この液晶表示素子は、単純マトリックス方
式のものであり、一方の基板2の内面に設けられた電極
4は、画面の左右方向に沿わせて互いに平行に形成され
た複数の走査電極、他方の基板3の内面に設けられた電
極5は、前記画面の上下方向に沿わせて互いに平行に形
成された複数の信号電極である。
【0024】また、この液晶表示素子はTN型またはS
TN型のものであり、前記液晶層1の液晶分子は、一対
の基板の内面にそれぞれ前記電極4,5を覆って設けら
れた配向膜6,7によりそれぞれの基板2,3の近傍の
配向方向を規制され、所定のツイスト角でツイスト配向
しており、また、前記一対の基板2,3の外面にはそれ
ぞれ偏光板8,9が配置されている。
【0025】さらに、この液晶表示素子は、ノーマリー
ホワイトモードのものであり、前記偏光板8,9の吸収
軸の向きは、前記液晶層1の液晶分子の配向状態が初期
のツイスト配向状態にあるときの光の透過率が最も大き
く、前記電極4,5間に印加される電界により液晶分子
が基板2,3面に対して立上がるように配向状態を変え
るのにともなって透過率が小さくなるように設定されて
いる。
【0026】なお、この実施例の液晶表示素子は、前記
一対の基板2,3の外面にそれぞれ偏光板8,9を配置
したものであるが、前面側から入射する光を後面側に配
置された反射板により反射させて表示する反射型液晶表
示素子の場合は、前面側だけに偏光板を配置してもよ
い。
【0027】そして、この液晶表示素子は、その画面
(液晶層1に対応する領域)全体または前記画面の所定
領域に対応するドット配列型カラーフィルタ10を備え
ている。このドット配列型カラーフィルタ10は、前記
一対の基板2,3の一方、例えば表示の観察側である前
側の基板2の内面に設けられている。
【0028】前記ドット配列型カラーフィルタ10は、
複数の色の着色ドット12を所定の配列パターンで配列
したものであり、前記複数の着色ドットが配列する単位
領域毎に、その単位領域の複数の着色ドットの色と各色
のドット数比に対応した色相の単一色の光または混色光
を出射する。
【0029】この実施例のドット配列型カラーフィルタ
10は、複数の色の着色ドット12を所定の配列パター
ンで配列した複数の着色ブロック11を形成し、この着
色ブロック11を行方向および列方向に沿わせて格子状
に配列するとともに、前記複数の着色ブロック11のう
ちの所定の方向に沿って並ぶ複数の着色ブロック11の
各色のドット数比を順に異ならせた着色ブロック集合体
からなっており、前記複数の着色ブロック11に対応す
る単位領域毎にそれぞれ、その着色ブロック11の複数
の着色ドット12の色と各色のドット数比に対応した色
相を有する単一色の光または混色光を出射する。
【0030】なお、この実施例では、前記ドット配列型
カラーフィルタ10の複数の着色ブロック11の配列方
向を、前記走査電極4および信号電極5に沿った方向に
している。
【0031】図2は前記ドット配列型カラーフィルタ1
0を形成する複数の着色ブロック11を示しており、こ
の実施例では、全ての着色ブロック11をそれぞれ3行
3列に配列した9個の着色ドット12により形成してい
る。
【0032】図2において、最も上の段の第1の着色ブ
ロック11は、任意の色の1色の着色ドット12を配列
したものであり、この着色ブロック11に対応する領域
からは、前記着色ドット12の色に対応した色の原色光
が出射する。
【0033】また、図2において、最も下の段の第10
の着色ブロック11は、前記第1の着色ブロック11の
着色ドット12とは異なる任意の色の1色の着色ドット
12を配列したものであり、この着色ブロック11に対
応する領域からは、前記第1の着色ブロック11に配列
された着色ドットの色とは異なる色の着色ドットに対応
した他の原色光が出射する。
【0034】一方、図2において、2段目〜9段目の第
2〜第9の着色ブロック11はそれぞれ、異なる色の複
数の着色ドット12を、その配列割合を順次変えて配列
した例を示しており、これらの第2〜第9の着色ブロッ
ク11に対応する領域からは、その着色ブロック11を
形成する複数色の着色ドット12の色とその割合に対応
した色相を有する混色光が出射する。
【0035】前記混色光を出射する第2〜第9の着色ブ
ロック11は、補色関係にある色の組み合わせを除く複
数の色の組み合わせから任意に選択された複数色の着色
ドット12からなっており、したがって、これらの第2
〜第9の着色ブロック11に対応する領域から出射する
混色光は、前記複数色の着色ドット12の色の色相の混
色により得られる色相を有する混色光である。
【0036】前記混色光を出射する着色ブロック11の
着色ドット12の色の組み合わせには、赤色と黄色、黄
色と緑色、緑色と青色、青色と赤色の組み合わせがあ
り、例えば、赤色と黄色の着色ドットを組み合わせるこ
とにより、赤色と黄色の色相の間の混色された色相のう
ちのいずれかの色相を有する混色光を出射し、黄色と緑
色の着色ドットを組み合わせることにより、黄色と緑色
の色相の間の混色された色相のうちのいずれかの色相を
有する混色光を出射し、緑色と青色の着色ドットを組み
合わせることにより、緑色と青色の色相の間の混色され
た色相のうちのいずれかの色相を有する混色光を出射
し、青色と赤色の着色ドットを組み合わせることによ
り、青色と赤色の色相の間の混色された色相のうちのい
ずれかの色相を有する混色光を出射することができる。
【0037】この実施例では、前記混色光を出射する第
2〜第9の着色ブロック11をそれぞれ、青色の着色ド
ット(以下、青色ドットという)Bと、赤色の着色ドッ
ト(以下、赤色ドットという)Rとの2色の着色ドット
を組み合わせにより形成するとともに、前記原色光を出
射する第1と第10の着色ブロック11のうちの第1の
着色ブロック11を青色ドットBだけで形成し、第10
の着色ブロック11を赤色ドットRだけで形成してい
る。図2では、前記青色ドットBと赤色ドットRとを区
別するため、青色ドットに点模様を施し、赤色ドットR
に平行斜線を施している。
【0038】なお、図1のように、青色の着色ドット1
2(青色ドットB)は青色カラーフィルタ10Bにより
形成され、赤色の着色ドット12(赤色ドットR)は赤
色カラーフィルタ10Rにより形成されている。
【0039】これらのカラーフィルタ10B,10R
は、同じ着色ブロック11内の着色ドットB,Rの境界
においても、隣り合う着色ブロック11間の着色ドット
B,Rの境界においても、隙間無く連続させるか、ある
いは両方のカラーフィルタ10B,10Rの端縁を10
μm程度の極く小さい重なり幅でオーバーラップさせて
形成されており、また、前記第1の着色ブロック11の
複数の赤色ドットBを形成する赤色カラーフィルタ10
Rは、この第1の着色ブロック11の全域にわたって形
成され、前記第10の着色ブロック11の複数の青色ド
ットBを形成する青色カラーフィルタ10Rは、この第
10の着色ブロック11の全域にわたって形成されてい
る。
【0040】前記原色光を出射する着色ブロック11
と、前記混色光を出射する着色ブロック11は、その着
色ブロック11中の青色ドットBと赤色ドットRの割
合、つまりドット数比を所定の値に選択して前記青色ド
ットBと赤色ドットRとを複数配列することにより形成
されており、それぞれの着色ドットB,Rの個数に応じ
た混合色を出射する。これらの混合色を得るための前記
着色ドットの配列パターンは、着色ブロック11中の全
ての着色ドッド数に対して単数又は複数の青色ドットB
を配置する組み合わせの数だけある。
【0041】この実施例では、前記着色ブロック11
を、3行3列に配列された9個の着色ドット12により
形成しているため、前記青色ドットBと赤色ドットRの
ドット数比を選択することにより、図2に示した各段に
示されるような第1〜第10の10通りの各色のドット
数比の異なる着色ブロック11を得ることができる。
【0042】すなわち、図2に示した第1〜第10の着
色ブロック11のうち、最も上の段の第1の着色ブロッ
ク11は、前記青色ドットBと赤色ドットRのドット数
比を、B:R=9:0としたものであり、この第1の着
色ブロック11は、青色の原色光を出射する。
【0043】2段目の第2の着色ブロック11は、前記
ドット数比を、B;R=8:1としたものであり、この
第2の着色ブロック11は、青色と赤色の色相の間の青
色に極く近い色相を有する混色光を出射する。
【0044】3段目の第3の着色ブロック11は、前記
ドット数比を、B:R=7:2としたものであり、この
第3の着色ブロック11は、前記第2の着色ブロック1
1よりも若干赤色味を帯びた色相を有する混色光を出射
する。
【0045】4段目の第4の着色ブロック11は、前記
ドット数比を、B:R=6:3としたものであり、この
第4の着色ブロック11は、前記第3の着色ブロック1
1よりもさらに赤色味を帯びた色相を有する混色光を出
射する。
【0046】5段目の第5の着色ブロック11は、前記
ドット数比を、B:R=5:4としたものであり、この
第5の着色ブロック11は、前記第4の着色ブロック1
1よりもさらに赤色味を帯びた、青色と赤色の中間の色
相よりも若干青色に近い色相を有する混色光を出射す
る。
【0047】6段目の第6の着色ブロック11は、前記
ドット数比を、B:R=4:5としたものであり、この
第6の着色ブロック11は、前記第5の着色ブロック1
1よりもさらに赤色味を帯びた、青色と赤色の中間の色
相よりも若干赤色に近い色相を有する混色光を出射す
る。
【0048】7段目の第7の着色ブロック11は、前記
ドット数比を、B:R=3:6としたものであり、この
第7の着色ブロック11は、前記第6の着色ブロック1
1よりもさらに赤色味を帯びた色相を有する混色光を出
射する。
【0049】8段目の第8の着色ブロック11は、前記
ドット数比を、B:R=2:7としたものであり、この
第8の着色ブロック11は、前記第7の着色ブロック1
1よりもさらに赤色味を帯びた色相を有する混色光を出
射する。
【0050】9段目の第9の着色ブロック11は、前記
ドット数比を、B:R=1:8としたものであり、この
第9の着色ブロック11は、前記第8の着色ブロック1
1よりもさらに赤色味を帯びた、青色と赤色の色相の間
のうちの赤色に極く近い色相を有する混色光を出射す
る。
【0051】また、最も上の段の第10の着色ブロック
11は、前記ドット数比を、B:R=0:9としたもの
であり、この第10の着色ブロック11は、赤色の原色
光を出射する。
【0052】このように、2色の着色ドット(この実施
例では青色ドットBと赤色ドットR)のドット数比を選
択することにより得られる着色ブロック11の種類は、
前記着色ブロック11の着色ドット数をn(この実施例
ではn=9)とすると、n+1通りであり、そのうちの
2通りの着色ブロック11が、前記2色のいずれか一方
の原色光を出射する着色ブロック、他のn−1通りの着
色ブロック11が、前記2色の混色によるそれぞれ異な
る色相を有する混色光を出射する着色ブロックである。
【0053】また、前記原色光を出射する第1と第10
の着色ブロック11の配列パターンは1つであるが、前
記混色光を出射する第2〜第9の着色ブロック11の配
列パターンには、前記赤色ドットRおよび青色ドットB
の位置が異なる様々なパターンがある。
【0054】すなわち、図2に示したように、前記青色
ドットBと赤色ドットRのドット数比をB:R=8:1
またはB:R=1:8とした第2と第9の着色ブロック
11の配列パターンにはそれぞれ9通りのパターンがあ
り、前記ドット数比をB:R=7:2またはB:R=
2:7とした第3と第8の着色ブロック11の配列パタ
ーンにはそれぞれ36通りのパターンがあり、前記ドッ
ト数比をB:R=6:3またはB:R=3:6とした第
4と第7の着色ブロック11の配列パターンにはそれぞ
れの84通りのパターンがあり、前記ドット数比をB:
R=5:4またはB:R=4:5とした第5と第6の着
色ブロック11の配列パターンにはそれぞれ126通り
のパターンがある。
【0055】図2において、各着色ブロック11の下に
付した数字は、前記第1〜第10のそれぞれの着色ブロ
ック11毎の配列パターンのパターン番号を示してい
る。
【0056】そして、前記ドット配列型カラーフィルタ
10は、図2に示した様々な着色ブロック11の中か
ら、色相が異なる混色光を出射する複数の着色ブロック
11と、原色光を出射する着色ブロック11とを任意に
選択し、これらの着色ブロック11を任意の順序で配列
することにより形成されている。
【0057】図3〜図5はそれぞれ前記ドット配列型カ
ラーフィルタ10の平面図であり、ここでは、同じドッ
ト数比(青色ドットBと赤色ドットRのドット数比)の
複数の着色ブロック11を配列した着色ブロック群を1
ユニットとして複数ユニットを一方向に沿って配列し、
前記一方向に沿って並ぶ複数の着色ブロック11の前記
各色のドット数比を前記着色ユニット毎に順に異ならせ
たものを示している。なお、図3〜図5では、個々の着
色ブロック11を区別しやすくするため、各着色ブロッ
ク11間の境界を太線で示している。
【0058】この図3〜図5に示したドット配列型カラ
ーフィルタ10は、いずれも、同じドット数比の着色ブ
ロック11を2行10列に配列した着色ブロック群を1
ユニットとし、前記ドット数比がB:R=9:0の第1
の着色ブロック11を2行10列に配列した第1のユニ
ットと、前記ドット数比がB:R=8:1の第2の着色
ブロック11を2行10列に配列した第2のユニット
と、前記ドット数比がB:R=7:2の第3の着色ブロ
ック11を2行10列に配列した第3のユニットと、前
記ドット数比がB:R=6:3の第4の着色ブロック1
1を2行10列に配列した第4のユニットと、前記ドッ
ト数比がB:R=5:4の第5の着色ブロック11を2
行10列に配列した第5のユニットと、前記ドット数比
がB:R=4:5の第6の着色ブロック11を2行10
列に配列した第6のユニットと、前記ドット数比がB:
R=3:6の第7の着色ブロック11を2行10列に配
列した第7のユニットと、前記ドット数比がB:R=
2:7の第8の着色ブロック11を2行10列に配列し
た第8のユニットと、前記ドット数比がB:R=1:8
の第9の着色ブロック11を2行10列に配列した第9
のユニットと、前記ドット数比がB:R=0:9の第1
0の着色ブロック11を2行10列に配列した第10の
ユニットとを、それぞれ1ユニットずつ、列方向(図に
おいて上下方向)に順に並べて配列したものである。
【0059】すなわち、図3〜図5に示したドット配列
型カラーフィルタ10は、その一端に、青色の原色光を
出射する着色ブロックの第1のユニットを配置し、他端
に赤色の原色光を出射する着色ブロックの第10のユニ
ットを配置するとともに、その間に、青色と赤色とが混
色された色相を有する混色光を出射する複数(この実施
例では8通り)の着色ブロックのユニットを、前記一端
から他端に向かって、出射する混色光の青色味の強さ順
に配列したものである。
【0060】これらのドット配列型カラーフィルタ10
のうち、図3および図4に示したドット配列型カラーフ
ィルタ10は、混色光を出射する着色ブロック11を配
列した前記第2〜第9のユニットをそれぞれ、同じ色の
組み合わせからなる同じ配列パターンで配列した着色ブ
ロック11により形成したものである。
【0061】すなわち、図3に示したドット配列型カラ
ーフィルタ10は、前記第2のユニットを、第1行の第
1列に赤色ドットRを配置した配列パターンの第2の着
色ブロック(図2に示した第2の着色ブロックのうちの
パターン番号1の着色ブロック)11により形成し、前
記第3のユニットを、第1行の第1列および第2列に赤
色ドットRを配置した配列パターンの第3の着色ブロッ
ク(図2に示した第3の着色ブロックのうちのパターン
番号1の着色ブロック)11により形成し、前記第4の
ユニットを、第1行の第1〜第3列に赤色ドットRを配
置した配列パターンの第4の着色ブロック(図2に示し
た第4の着色ブロックのうちのパターン番号1の着色ブ
ロック)11により形成し、前記第5のユニットを、第
1行の第1〜第3列と第2行の第1列とに赤色ドットR
を配置した配列パターンの第5の着色ブロック(図2に
示した第5の着色ブロックのうちのパターン番号1の着
色ブロック)11により形成し、前記第6のユニット
を、第1行の第1〜第3列と第2行の第1列および第2
列とに赤色ドットRを配置した配列パターンの第6の着
色ブロック(図2に示した第6の着色ブロックのうちの
パターン番号1の着色ブロック)11により形成し、前
記第7のユニットを、第1行の第1〜第3列と第2行の
第1〜第3列とに赤色ドットRを配置した配列パターン
の第7の着色ブロック(図2に示した第7の着色ブロッ
クのうちのパターン番号1の着色ブロック)11により
形成し、前記第8のユニットを、第1行の第1〜第3列
と第2行の第1〜第3列と第3行の第1列とに赤色ドッ
トRを配置した配列パターンの第8の着色ブロック(図
2に示した第8の着色ブロックのうちのパターン番号1
の着色ブロック)11により形成し、前記第9のユニッ
トを、第1行の第1〜第3列と第2行の第1〜第3列と
第3行の第1列および第2列とに赤色ドットRを配置し
た配列パターンの第9の着色ブロック(図2に示した第
9の着色ブロックのうちのパターン番号1の着色ブロッ
ク)11により形成したものである。
【0062】また、図4に示したドット配列型カラーフ
ィルタ10は、前記第2のユニットを、第1行の第1列
に赤色ドットRを配置した配列パターンの第1の着色ブ
ロック11により形成し、前記第3のユニットを、第1
行の第1列と第3行の第3列とに赤色ドットRを配置し
た配列パターンの第2の着色ブロック11により形成
し、前記第4のユニットを、第1行の第1と第2行の第
2列と第3行の第3列とに赤色ドットRを配置した配列
パターンの第4の着色ブロック11により形成し、前記
第5のユニットを、第1行の第1列および第3列と第3
行の第1列および第3列とに赤色ドットRを配置した配
列パターンの第5の着色ブロック11により形成し、前
記第6のユニットを、第1行の第1列および第3列と第
2行の第2列と第3行の第1列および第3列とに赤色ド
ットRを配置した配列パターンの第6の着色ブロック1
1により形成し、前記第7のユニットを、第1行の第2
列および第3列と第2行の第1列および第3列と第3行
の第1列および第2列とに赤色ドットRを配置した配列
パターンの第7の着色ブロック11により形成し、前記
第8のユニットを、第1行の第2列および第3列と第2
行の第1〜第3列と第3行の第1列および第2列とに赤
色ドットRを配置した配列パターンの第8の着色ブロッ
ク11により形成し、前記第9のユニットを、第1行の
第1〜第3列と第2行の第1列および第3列と第3行の
第1〜第3列とに赤色ドットRを配置した配列パターン
の第9の着色ブロック11により形成したものである。
【0063】一方、図5に示したドット配列型カラーフ
ィルタ10は、混色光を出射する着色ブロック11を配
列した前記第2〜第9のユニットをそれぞれ、着色ドッ
トの配列パターンが異なる複数の着色ブロック11によ
り形成したものである。
【0064】すなわち、図5に示したドット配列型カラ
ーフィルタ10は、前記第2のユニットを、図2に示し
た第2の着色ブロック11の9パターンのから複数の着
色ドット配列パターンの着色ブロックを任意に選択して
形成し、前記第3のユニットを、図2に示した第3の着
色ブロック11の36パターンのから複数の配列パター
ンの着色ブロックを任意に選択して形成し、前記第4の
ユニットを、図2に示した第4の着色ブロック11の8
4パターンのから複数の配列パターンの着色ブロックを
任意に選択して形成し、前記第5のユニットを、図2に
示した第5の着色ブロック11の126パターンのから
複数の配列パターンの着色ブロックを任意に選択して形
成し、前記第6のユニットを、図2に示した第6の着色
ブロック11の126パターンのから複数の配列パター
ンの着色ブロックを任意に選択して形成し、前記第7の
ユニットを、図2に示した第7の着色ブロック11の8
4パターンのから複数の配列パターンの着色ブロックを
任意に選択して形成し、前記第8のユニットを、図2に
示した第8の着色ブロック11の36パターンのから複
数の配列パターンの着色ブロックを任意に選択して形成
し、前記第9のユニットを、図2に示した第9の着色ブ
ロック11の9パターンのから複数の配列パターンの着
色ブロックを任意に選択して形成したものである。
【0065】この図5に示したドット配列型カラーフィ
ルタ10の前記第2〜第9の各ユニット内の複数の着色
ブロック11の青色ドットBと赤色ドットRの着色ドッ
ト配列パターンは、ランダムに発生させた乱数を着色ド
ットの各配列パターンに対応するパターン番号として対
応させた配列パターン表に基いて選択されたパターンで
ある。
【0066】図6は、図5に示したドット配列型カラー
フィルタ10の着色ドット配列パターンの選択に用いた
配列パターン表を示している。なお、図6において、左
端の縦欄の1〜20の数字はブロック行番号、最も上の
欄の1〜10の数字はブロック列番号を示し、ブロック
の行列毎に割り当てられた乱数をパターン番号として、
ドット配列型カラーフィルタ10の配列パターンを決定
している。
【0067】この配列パターン表は、図2に示した第1
〜第10の着色ブロック11のうち、第1の着色ブロッ
ク11のパターン番号を第1および第2ブロック行に各
ブロック列に対応させて割り付け、第2の着色ブロック
11のパターン番号を第3および第4ブロック行に各ブ
ロック列に対応させて割り付け、第3の着色ブロック1
1のパターン番号を第5および第6ブロック行に各ブロ
ック列に対応させて割り付け、第4の着色ブロック11
のパターン番号を第7および第8ブロック行に各ブロッ
ク列に対応させて割り付け、第5の着色ブロック11の
パターン番号を第9および第10ブロック行に各ブロッ
ク列に対応させて割り付け、第6の着色ブロック11の
パターン番号を第11および第12ブロック行に各ブロ
ック列に対応させて割り付け、第7の着色ブロック11
のパターン番号を第13および第14ブロック行に各ブ
ロック列に対応させて割り付け、第8の着色ブロック1
1のパターン番号を第15および第16ブロック行に各
ブロック列に対応させて割り付け、第9の着色ブロック
11のパターン番号を第17および第18ブロック行に
各ブロック列に対応させて割り付け、第10の着色ブロ
ック11のパターン番号を第19および第20ブロック
行に各ブロック列に対応させて割り付けたものである。
【0068】なお、図5に示したドット配列型カラーフ
ィルタ10は、青色ドットBと赤色ドットRのドット数
比がB:R=9:0の第1の着色ブロック11を第1行
と第2行とに配列し、ドット数比がB:R=0:9の第
10の着色ブロック11を第19行と第20行とに配列
したものであり、前記第1と第2の着色ブロック11の
配列パターンはぞれぞれ1通りしかないため、前記配列
パターン表の第1および第2ブロック行に割り付けられ
た前記第1の着色ブロック11のパターン番号は全て1
であり、第19および第20ブロック行に割り付けられ
た前記第10の着色ブロック11のパターン番号も全て
1である。
【0069】一方、前記配列パターン表の第3および第
4ブロック行に割り付けられたパターン番号は、図2に
示した第2の着色ブロック11の9通りの着色ドット配
列パターンから乱数に基いて決定されたパターン番号、
第5および第6ブロック行に割り付けられたパターン番
号は、図2に示した第3の着色ブロック11の36通り
の配列パターンから乱数に基いて決定されたパターン番
号、第7および第8ブロック行に割り付けられたパター
ン番号は、図2に示した第4の着色ブロック11の84
通りの配列パターンから乱数に基いて決定されたパター
ン番号、第9および第10ブロック行に割り付けられた
パターン番号は、図2に示した第5の着色ブロック11
の126通りの配列パターンから乱数に基いて決定され
たパターン番号、第11および第12ブロック行に割り
付けられたパターン番号は、図2に示した第6の着色ブ
ロック11の126通りの配列パターンから乱数に基い
て決定されたパターン番号、第13および第14ブロッ
ク行に割り付けられたパターン番号は、図2に示した第
7の着色ブロック11の84通りの配列パターンから乱
数に基いて決定されたパターン番号、第15および第1
6ブロック行に割り付けられたパターン番号は、図2に
示した第8の着色ブロック11の36通りの配列パター
ンから乱数に基いて決定されたパターン番号、第17お
よび第18ブロック行に割り付けられたパターン番号
は、図2に示した第9の着色ブロック11の9通りの配
列パターンから乱数に基いて決定されたパターン番号で
ある。
【0070】この液晶表示素子は、その画面全体または
前記画面の所定領域に対応させて、複数の色の着色ドッ
ト12(この実施例では青色ドットBと赤色ドットR)
をそのドット数比を所定の配列パターンで異ならせて配
列した前記ドット配列型カラーフィルタ10を設けたも
のであるため、前記ドット配列型カラーフィルタ10の
前記複数の色の着色ドット12が隣接または近接して配
列する領域から、これらの着色ドット12の色(この実
施例では青色と赤色)と各色のドット数比に対応した色
相を有する単一色の光または混色光を出射させ、画面の
前記ドット配列型カラーフィルタ10に対応する領域
に、色相が前記複数の着色ドット12の色と各色のドッ
ト数比に応じて変化する色模様を形成することができ
る。
【0071】なお、前記図3〜図5に示したドット配列
型カラーフィルタ10は、上述したように、その一端
に、青色の原色光を出射する着色ブロックユニットを配
置し、他端に赤色の原色光を出射する着色ブロックユニ
ットを配置するとともに、その間に、青色と赤色の混色
による色相を有する混色光を出射する複数のユニット
を、前記一端から他端に向かって、出射する混色光の青
色味の強さ順に配列したものであるため、前記画面の前
記ドット配列型カラーフィルタ10に対応する領域が、
その一端から他端に向かって青色から赤色に色相が連続
的に変化するように着色して見える。
【0072】このように、上記液晶表示素子は、画面の
前記ドット配列型カラーフィルタ10に対応する領域
に、色相が前記複数の着色ドット12の色(この実施例
では青色と赤色)と各色のドット数比に応じて変化する
色模様を形成するものであるため、画面の装飾性を多様
化することができる。
【0073】しかも、前記ドット配列型カラーフィルタ
10は、前記複数の色の着色ドット12(この実施例で
は青色ドットBと赤色ドットR)が隣接または近接して
配列する領域から前記複数の着色ドット12の色と各色
のドット数比に応じた色相を有する単一色の光または混
色光を出射するものであるため、このドット配列型カラ
ーフィルタ10の各領域からの出射光の色相を、その領
域の複数の着色ドット12の色と各色のドット数比を選
択することにより任意に選ぶことができ、したがって、
少ない色数の着色ドット11で様々な色相を有する色模
様を形成することができるから、前記ドット配列型カラ
ーフィルタ10を低コストに形成し、液晶表示素子の製
造コストを低く抑えることができる。
【0074】すなわち、前記色模様は、その色模様の色
数と同じ色数のカラーフィルタを、前記ドット配列型カ
ラーフィルタ10の着色ブロックの配列パターンと同様
に配列して設けることによっても形成できるが、そのた
めには多くの色のカラーフィルタ材料を調合しなければ
ならないため、液晶表示素子の製造コストが高くなって
しまう。
【0075】これに対して、前記ドット配列型カラーフ
ィルタ10は、上述したように、青色と赤色の2色の着
色ドット12のドット数比を選択することにより得られ
る着色ブロック11の種類が、前記着色ブロック11の
着色ドット数が9個の場合で10通りであり、したがっ
て、前記着色ドット12の色数は少なくてよいから、液
晶表示素子の製造コストを低く抑えることができる。
【0076】なお、前記ドット配列型カラーフィルタ1
0の複数の色の着色ドット12の縦横の幅はそれぞれ1
00μm以下であるのが好ましく、前記着色ドット12
のサイズをこのようにすることにより、個々の着色ドッ
ト12を目立たなくするとともに、前記複数の着色ドッ
ト12からの出射光が良好な混色光となって見えるよう
にすることができる。
【0077】また、上記実施例の液晶表示素子は、前記
ドット配列型カラーフィルタ10を、複数の色からなる
複数の着色ドット12を所定の配列パターンで配列(こ
の実施例では青色ドットBと赤色ドットRを3行3列に
配列)した複数の着色ブロック11を行方向および方向
に配列するとともに、前記複数の着色ブロック11のう
ちの少なくとも一方向(この実施例ではドット配列型カ
ラーフィルタ10の一端から他端に向かう方向)に沿っ
て並ぶ複数の着色ブロック11の前記各色のドット数比
を順に異ならせた着色ブロック集合体により形成し、こ
のドット配列型カラーフィルタ10の前記複数の着色ブ
ロック11に対応する領域からそれぞれ、その着色ブロ
ック11の複数の色と各色のドット数比に対応した色相
を有する単一色の光または混色光を出射させるようにし
ているため、画面の前記ドット配列型カラーフィルタ1
0に対応する領域に、色相が前記複数の着色ドット12
の色と各色のドット数比に応じて変化する色模様を形成
することができる。
【0078】さらに、上記実施例では、前記ドット配列
型カラーフィルタ10を、図3〜図5に示したように、
各色のドット数比の同じ複数の着色ブロック12を配列
した着色ブロック集合体を1ユニットとして複数ユニッ
ト配列し、少なくとも一方向に沿って並ぶ複数の着色ブ
ロック11の各色のドット数比を前記ユニット毎に順に
異ならせた構成としているため、前記一方向に沿って色
相が連続的に変化する色模様を形成することができる。
【0079】ただし、図3〜図5に示したドット配列型
カラーフィルタ10を比較すると、図3および図4に示
したドット配列型カラーフィルタ10は、混色光を出射
する着色ブロック11を配列した前記第2〜第9の着色
ブロックの各ユニットをそれぞれ、同じ配列パターンの
着色ブロック11により形成したものであり、前記ドッ
ト数比の異なる着色ブロック11の並び方向に対して交
差する方向に方向に同じ色の着色ドット12が規則的に
並んでいるため、前記色模様中に、前記同じ色の着色ド
ット12の規則的な並びによる不自然な縞模様が見え
る。
【0080】これに対して、図5に示したドット配列型
カラーフィルタ10は、前記1ユニット内の複数の着色
ブロックのうち、少なくとも前記ドット数比の異なる着
色ブロック11の並び方向に対して交差する方向に隣り
合う複数の着色ブロック11の複数の色の着色ドット1
2の配列パターンを互いに異ならせたものであるため、
前記色模様中に不自然な縞模様が見えることのない、装
飾性の良い色模様を形成することができる。
【0081】しかも、図5に示したドット配列型カラー
フィルタ10は、上述したように、その各色のドッド数
比の同じユニット内の複数の着色ブロック11の着色ド
ット12の配列パターンを乱数を割り当てた配列パター
ン表に基いて選択したものであるため、前記ドット数比
の異なる着色ブロック11の並び方向に対して交差する
方向に方向に不自然な縞模様が見えるのを、より効果的
に防ぐことができる。
【0082】なお、図3〜図5に示したドット配列型カ
ラーフィルタ10は、同じドット数比の着色ブロック1
1を2行10列に配列した着色ブロック群を1ユニット
としたものであるが、前記1ユニットの着色ブロック1
1の行数および列数は任意でよく、また、各ユニットの
着色ブロック11の行数および列数をユニット毎に異な
らせてもよい。
【0083】上記液晶表示素子は、例えば、電子腕時
計、携帯電話機、計測機器の表示器、音響機器のインジ
ケータ等に使用されるものであり、前記ドット配列型カ
ラーフィルタ10は、液晶表示素子の画面全体に対応さ
せて設けられるか、あるいは前記画面の所定領域に対応
させて設けられる。
【0084】図7は、前記ドット配列型カラーフィルタ
10を画面全体に対応させて設けた液晶表示素子の表示
状態を示しており、上記液晶表示素子はノーマリーホワ
イトモードのものであるため、前記画素領域Aの電極
4,5間にオン電界を印加すると、前記ドット配列型カ
ラーフィルタ10により形成される前記色模様中に、黒
で表示情報(図では時刻)Pが表示される。
【0085】なお、図7に示した表示状態は、図5に示
したドット配列型カラーフィルタ10を横向きにして設
けた液晶表示素子の表示状態であり、図では青色と赤色
の表示ドットB′,R′を誇張して示しているが、前記
ドット配列型カラーフィルタ10の青色ドットBと赤色
ドットRの縦横の幅はそれぞれ上述したように100μ
m以下であるため、個々の表示ドットB′,R′は目立
たず、また前記青色と赤色の表示ドットB′,R′が良
好に混色して見える。
【0086】図8はこの発明の他の実施例を示すドット
配列型カラーフィルタ10の平面図である。この実施例
のドット配列型カラーフィルタ10は、複数の色の着色
ドット、例えば青色と赤色の2色の着色ドットB,R
を、ドット単位で配列した着色ドット集合体により形成
されており、それぞれの着色ドットB,Rの色が、乱数
と前記着色ドット集合体の一方向に沿って順に変化する
ように予め割り当てられたパラメータとにより決定さ
れ、前記パラメータの変化に応じて変化する前記各色の
ドット数比に応じて変化する色模様を形成するものであ
る。
【0087】この実施例の着色ドット配列パターンは、
配色を決定するパラメータとして設定された青色ドット
Bとなる確率Pbと、各ドットごとに発生させた乱数と
により青色ドットBあるいは赤色ドットRのいずれかに
決定され、各ユニット内の各着色ドットB,Rはランダ
ムに配置されている。各ユニット毎の着色ドットB,R
のドット数比は前記パラメータとして設定された確率P
bに応じたものであり、ドット数比B:R=Pb:1−
Pbとなるように定められている。
【0088】この実施例の複数のユニットからなるドッ
ト集合体は、配色を決定するパラメータとして青色ドッ
トBとなる確率Pbを、前記一端では9/9に設定し、
前記他端に近づく順に8/9,7/9,6/9,5/
9,4/9,3/9,2/9、そして1/9と設定し、
前記他端では0/9に設定し、前記確率Pbが9/9に
設定されたユニットでは前記一端側では青色ドットBが
ほとんどであり、他端に近づくほど赤色ドットRのドッ
ト数が段階的に増加して、前記確率Pbが0/9に設定
されたユニットでは他端側では赤色ドットRがほとんど
であり、他のユニットでは、確率Pbを3/9に設定し
たユニットではドット数比B:R=3:6にほぼ近い複
数の着色ドットからなり、Pbを6/9に設定したユニ
ットではドット数比B:R=6:3にほぼ近い複数の着
色ドットからなり、これらの各ユニットを前記確率Pb
の順に配列し、一端(図において上端)から他端(図に
おいて下端)に向かって、前記青色ドットBと赤色ドッ
トRのドット数比B:Rが、9:0〜0:9に変化する
パターンを形成したものである。
【0089】また、この実施例のドット配列型カラーフ
ィルタにおいても、前記青色ドットBと赤色ドットRの
縦横の幅はそれぞれ100μm以下であるあるのが好ま
しく、このようにすることにより、個々の着色ドット
B,Rを目立たなくするとともに、青色ドットBと赤色
ドットRからの出射光が良好な混色光となって見えるよ
うにすることができる。
【0090】このドット配列型カラーフィルタ10を備
えた液晶表示素子は、前記ドット配列型カラーフィルタ
10の青色ドットBとなる確率Pbを設定した各ユニッ
ト毎に、その確率Pbに応じた各色のドット数比の複数
の着色ドットB,Rが形成され、各色のドット数比に対
応した色相を有する単一色の光または混色光が出射する
ため、画面の前記ドット配列型カラーフィルタ10に対
応する領域に、上端から下端に向かう一方向に色相が前
記確率Pbに応じた各色のドット数比の複数の着色ドッ
トB,Rのドット数比に応じて変化する色模様を形成す
ることができ、しかも、前記ドット配列型カラーフィル
タ10の青色ドットBと赤色ドットRの着色ドット集合
体の各ドットの配色がランダムに設定されているため、
前記色模様中に不自然な縞模様が見えることもない。
【0091】なお、上記図3〜図5および図8に示した
ドット配列型カラーフィルタ10は、青色ドットBと赤
色ドットRとを、一端から他端に向かって前記ドット数
比B:Rが9:0〜0:9に変化する配列パターンで配
列したものであるが、前記ドット配列型カラーフィルタ
10の青色ドットBと赤色ドットRの配列パターンは、
上記パターンと逆に、前記ドット数比B:Rがドット配
列型カラーフィルタ10の一端から他端に向かって0:
9〜9:0に変化する配列パターンでもよく、また、前
記ドット数比B:Rがドット配列型カラーフィルタ10
の一側から他側に向かって9:0〜0:9または0:9
〜9:0に変化する配列パターンでもよい。
【0092】さらに、前記ドット配列型カラーフィルタ
10の青色ドットBと赤色ドットRの配列パターンは、
例えば、前記ドット数比B:Rがドット配列型カラーフ
ィルタ10の中央から外周に向かって9:0〜0:9ま
たは0:9〜9:0に変化する配列パターンでもよく、
このようなドット配列パターンのドット配列型カラーフ
ィルタ10を備えることにより、色相が中央から外周に
向かって青から赤または赤から青に変化する色模様を形
成することができる。
【0093】また、上記実施例では、ドット配列型カラ
ーフィルタ10を、青色と赤色の2色の着色ドットB,
Rにより形成しているが、前記ドット配列型カラーフィ
ルタ10を形成する複数の着色ドット12の色の組み合
わせは、補色関係にある色の組み合わせを除く複数の色
の中から任意に選択された他の2色の組み合わせとして
もよい。
【0094】前記青色と赤色の組み合わせ以外の色の組
み合わせには、上述したように、赤色と黄色、黄色と緑
色、緑色と青色などがあり、例えば、赤色と黄色の着色
ドットを組み合わせることにより、赤色と黄色の色相の
間の混色された色相のうちのいずれかの色相を有する混
色光を出射し、黄色と緑色の着色ドットを組み合わせる
ことにより、黄色と緑色の色相の間の混色された色相の
うちのいずれかの色相を有する混色光を出射し、緑色と
青色の着色ドットを組み合わせることにより、緑色と青
色の色相の間の混色された色相のうちのいずれかの色相
を有する混色光を出射することができる。
【0095】さらに、前記ドット配列型カラーフィルタ
10を形成する複数の着色ドット12の色の色の組み合
わせは、2色に限らず3色以上の組み合わせとしてもよ
く、このようにすることにより、より豊富な色相の色模
様を形成することができる。
【0096】また、前記ドット配列型カラーフィルタ1
0は、複数の色の着色ドット12と非着色光(白色光)
を出射する無色ドットとを、そのドット数比を所定のパ
ターンで異ならせて配列した構成としてもよく、このよ
うにすることにより、色相と明度が変化する色模様を形
成することができる。
【0097】また、上記実施例の表示素子は、単純マト
リックス方式のTN型またはSTN型液晶表示素子であ
るが、この発明は、単純マトリックス方式のものに限ら
ず、アクティブマトリックス方式またはセグメント方式
の液晶表示素子にも適用することができ、また、TN型
またはSTN型のものに限らず、ゲストホスト型、散乱
効果型、横電界によって表示動作するインプレインスイ
ッチング型の液晶表示素子にも適用することができる。
【0098】さらに、この発明は、液晶表示素子に限ら
ず、例えば電気泳動またはエレクトロクロミック等の電
気光学物質を用いた電気光学表示素子など、光の透過を
制御して表示する表示素子にも広く適用することができ
る。
【0099】
【発明の効果】この発明の表示素子は、画面の少なくと
も所定の領域に対応させて、複数の着色ドットを所定の
配列パターンで配列したドット配列型カラーフィルタを
設け、このドット配列型カラーフィルタの複数の着色ド
ットが配列する単位領域毎に、その単位領域の複数の着
色ドットの色と各色のドット数比に対応した色相の単一
色の光または混色光を出射させ、前記画面の前記ドット
配列型カラーフィルタに対応する領域に、前記単位領域
毎の色相が前記複数の着色ドットの色と各色のドット数
比に応じて変化する色模様を形成するようにするように
したものであるため、画面の装飾性を多様化することが
でき、しかも前記ドット配列型カラーフィルタを低コス
トに形成し、表示素子の製造コストを低く抑えることが
できる。
【0100】この発明の表示素子において、前記ドット
配列型カラーフィルタの1つの着色ドットの縦横の幅は
それぞれ100μm以下であるあるのが好ましく、この
ようにすることにより、前記ドット配列型カラーフィル
タの個々の着色ドットを目立たなくするとともに、複数
の色の着色ドットからの出射光が良好な混色光となって
見えるようにすることができる。
【0101】また、前記ドット配列型カラーフィルタ
は、補色関係にある色の組み合わせを除く複数の色の組
み合わせから任意に選択された複数の色の着色ドットに
より形成するのが好ましく、前記着色ドットの色の組み
合わせをこのように選択するとともに、これらの着色ド
ットのドット数比を任意に選択することにより、前記複
数の着色ドットの色の色相の間の混色された色相のうち
のいずれかの色相を有する混色光を出射することができ
る。
【0102】その場合、前記着色ドットの色の組み合わ
せは、赤色と黄色、黄色と緑色、緑色と青色、青色と赤
色の組み合わせの中から任意に選択された2色の組み合
わせとするのが好ましく、例えば、赤色と黄色の着色ド
ットを組み合わせることにより、赤色と黄色の色相の間
の混色された色相のうちのいずれかの色相を有する混色
光を出射し、黄色と緑色の着色ドットを組み合わせるこ
とにより、黄色と緑色の色相の間の混色された色相のう
ちのいずれかの色相を有する混色光を出射し、緑色と青
色の着色ドットを組み合わせることにより、緑色と青色
の色相の間の混色された色相のうちのいずれかの色相を
有する混色光を出射し、青色と赤色の着色ドットを組み
合わせることにより、青色と赤色の色相の間の混色され
た色相のうちのいずれかの色相を有する混色光を出射す
ることができる。
【0103】また、この発明の表示素子において、前記
ドット配列型カラーフィルタは、例えば、複数の色の着
色ドットを所定の配列パターンで配列した複数の着色ブ
ロックを配列するとともに、前記複数の着色ブロックの
うちの少なくとも一方向に沿って並ぶ複数の着色ブロッ
クの前記各色のドット数比を順に異ならせた着色ブロッ
ク集合体により形成し、このドット配列型カラーフィル
タの前記複数の着色ブロックに対応する単位領域からそ
れぞれ、その着色ブロックの複数の着色ドットの色と各
色のドット数比に対応した色相を有する単一色の光また
は混色光を出射させるようにすればよく、このようにす
ることにより、画面の前記ドット配列型カラーフィルタ
に対応する領域に、色相が前記複数の着色ドットの色と
各色のドット数比に応じて変化する色模様を形成するこ
とができる。
【0104】その場合、前記ドット配列型カラーフィル
タは、各色のドット数比の同じ複数の着色ブロックを配
列した着色ブロック集合体を1ユニットとして複数ユニ
ット配列し、少なくとも一方向に沿って並ぶ複数の着色
ブロックの各色のドット数比を前記ユニット毎に順に異
ならせた構成とするのが好ましく、このようにすること
により、前記一方向に沿って色相が連続的に変化する色
模様を形成することができる。
【0105】さらに、前記ドット配列型カラーフィルタ
をこのような構成とする場合は、前記1ユニット内の複
数の着色ブロックのうち、少なくとも前記一方向に対し
て交差する方向に隣り合う複数の着色ブロックの複数の
色の着色ドットの配列パターンを互いに異ならせるのが
好ましく、このようにすることにより、前記色模様中に
不自然な縞模様が見えない、装飾性の良い色模様を形成
することができる。
【0106】その場合、各ユニット内の複数の着色ブロ
ックの複数色の着色ドットの配列パターンは、配列パタ
ーン表に基いて選択するのが望ましく、このようにする
ことにより、前記一方向に対して交差する方向に不自然
な縞模様が見えるのを、より効果的に防ぐことができ
る。
【0107】また、この発明の表示素子において、前記
ドット配列型カラーフィルタは、複数の色の着色ドット
をドット単位で配列した着色ドット集合体により形成さ
れてなり、それぞれの着色ドットの色が、乱数と前記着
色ドット集合体の一方向に沿って順に変化するように予
め割り当てられたパラメータとにより決定され、前記パ
ラメータの変化に応じて変化する前記各色のドット数比
に応じて変化する色模様を形成するようにしてもよく、
このようにすることにより、画面の前記ドット配列型カ
ラーフィルタに対応する領域に、色相が前記複数の着色
ドットの色と各色のドット数比に応じて変化する単位領
域を着色ドット集合体の一方向に配列した色模様を形成
することができるとともに、前記色模様中に不自然な縞
模様が見えないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す表示素子の一部分の
断面図。
【図2】ドット配列型カラーフィルタを形成する複数の
着色ブロックを示す平面図。
【図3】ドット配列型カラーフィルタ10の平面図。
【図4】他のドット配列型カラーフィルタ10の平面
図。
【図5】他のドット配列型カラーフィルタ10の平面
図。
【図6】図5に示したドット配列型カラーフィルタの着
色ドット配列パターンの選択に用いた配列パターン表を
示す図。
【図7】表示素子の表示状態を示す図。
【図8】この発明の他の実施例を示すドット配列型カラ
ーフィルタ10の平面図。
【符号の説明】
1…液晶層 2,3…基板 4,5…電極 6,7…配向膜 8,9…偏光板 10…ドット配列型カラーフィルタ 11…着色ブロック 12…着色ドット B…青色の着色ドット R…赤色の着色ドット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 桂一 東京都八王子市石川町2951番地の5 カシ オ計算機株式会社八王子研究所内 (72)発明者 森 寿彦 東京都八王子市石川町2951番地の5 カシ オ計算機株式会社八王子研究所内 (72)発明者 入江 保 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 Fターム(参考) 2H048 BA02 BB02 BB04 BB07 BB44 2H091 FA02Y FD04 FD24 GA02 GA17 HA07 LA12 LA15 5C094 AA08 AA44 BA03 BA43 CA19 CA24 EA04 EA07 ED03 JA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光の透過を制御して表示する表示素子にお
    いて、 画面の少なくとも所定の領域に対応させて、複数の着色
    ドットを所定の配列パターンで配列したドット配列型カ
    ラーフィルタを設け、このドット配列型カラーフィルタ
    の複数の着色ドットが配列する単位領域毎に、その単位
    領域の複数の着色ドットの色と各色のドット数比に対応
    した色相の単一色の光または混色光を出射させ、前記画
    面の前記ドット配列型カラーフィルタに対応する領域
    に、前記単位領域毎の色相が前記複数の着色ドットの色
    と各色のドット数比に応じて変化する色模様を形成する
    ことを特徴とする表示素子。
  2. 【請求項2】ドット配列型カラーフィルタの1つの着色
    ドットの縦横の幅がそれぞれ100μm以下であること
    を特徴とする請求項1に記載の表示素子。
  3. 【請求項3】ドット配列型カラーフィルタは、補色関係
    にある色の組み合わせを除く複数の色の組み合わせから
    任意に選択された複数の色の着色ドットからなっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示素子。
  4. 【請求項4】ドット配列型カラーフィルタは、赤色と黄
    色、黄色と緑色、緑色と青色、青色と赤色の組み合わせ
    から任意に選択された2色の着色ドットからなっている
    ことを特徴とする請求項3に記載の表示素子。
  5. 【請求項5】ドット配列型カラーフィルタは、複数の着
    色ドットを所定の配列パターンで配列した複数の着色ブ
    ロックを配列するとともに、前記複数の着色ブロックの
    うちの少なくとも一方向に沿って並ぶ複数の着色ブロッ
    クの各色のドット数比を順に異ならせた着色ブロック集
    合体からなっており、前記ドット配列型カラーフィルタ
    の前記複数の着色ブロックに対応する単位領域からそれ
    ぞれ、その着色ブロックの前記各色のドット数比に対応
    した色相の単一色の光または混色光を出射することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表示素子。
  6. 【請求項6】混色光を出射する着色ブロックが、各色の
    ドット数比が同じ複数の着色ブロックを配列した着色ブ
    ロック群を1ユニットとして複数ユニット配列され、少
    なくとも一方向に沿って並ぶ複数の着色ブロックの各色
    のドット数比が前記ユニット毎に順に異なっていること
    を特徴とする請求項5に記載の表示素子。
  7. 【請求項7】1ユニット内の複数の着色ブロックのう
    ち、少なくとも各色のドット数比の異なる着色ブロック
    の並び方向に対して交差する方向に隣り合う複数の着色
    ブロックを構成する複数の配列パターンが互いに異なっ
    ていることを特徴とする請求項6に記載の表示素子。
  8. 【請求項8】各ユニット内の複数の着色ブロックの着色
    ドット配列パターンが、乱数に基いて選択されているこ
    とを特徴とする請求項7に記載の表示素子。
  9. 【請求項9】ドット配列型カラーフィルタは、複数の色
    の着色ドットをドット単位で配列した着色ドット集合体
    により形成されてなり、それぞれの着色ドットの色が、
    乱数と前記着色ドット集合体の一方向に沿って順に変化
    するように予め割り当てられたパラメータとにより決定
    され、前記パラメータの変化に応じて変化する前記各色
    のドット数比に応じて変化する色模様を形成することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表示素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015045357A1 (ja) * 2013-09-25 2015-04-02 凸版印刷株式会社 カラーフィルタを備える反射型表示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015045357A1 (ja) * 2013-09-25 2015-04-02 凸版印刷株式会社 カラーフィルタを備える反射型表示装置
JPWO2015045357A1 (ja) * 2013-09-25 2017-03-09 凸版印刷株式会社 カラーフィルタを備える反射型表示装置

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