JP2002005890A - 多成分混合スペクトルの解析方法 - Google Patents

多成分混合スペクトルの解析方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多成分混合ガスの定量演算に不可欠なス
ペクトル分離を簡便に行うことができる多成分混合スペ
クトルの解析方法を提供する。 【解決手段】 質量分析計2によって測定された多成分
混合マススペクトルM BTT を解析する方法であって、多
成分混合マススペクトルMBTT 中の最大質量スペクトル
からテトラクロロエチレンC2 Cl4 の親イオンピーク
BTT1の大きさを求め、この大きさとテトラクロロエチ
レンC2 Cl4 の標準スペクトルMTEにおける親イオン
ピークMTE1 の大きさとの比例計算によってテトラクロ
ロエチレンC2 Cl4 の割合を算出すると共に、求めた
テトラクロロエチレンC2 Cl4の割合と標準スペクト
ルMTEからテトラクロロエチレンC2 Cl4 の単成分ス
ペクトルを求め、この単成分スペクトルを前記多成分混
合スペクトルMBTT から差し引くことにより多成分混合
スペクトルMBTT に含まれる成分を順次漸減して、各成
分の割合を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多成分混合スペク
トルから各成分の定量演算を行なう多成分混合スペクト
ルの解析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大気汚染防止法によって、例え
ば、ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチ
レンの排気量が規制されている。土壌汚染においても規
定された11成分の濃度に規制が設けられている。ま
た、化学プラントなどでは不純物の混合によって製品の
歩留りを悪くすることが懸念されている。そのため、測
定対象に含まれる成分の定量分析を高精度に測定するこ
とが求められる。
【0003】一方、質量分析計では測定対象のサンプル
を選ぶことがなく、かつ、極微量の測定対象成分を質量
数ごとに分離して分析することができるので、測定対象
成分を構成する各成分の定量分析をとりわけ正確に行う
ことができる。このような背景により、プロセスガスの
分析に質量分析計を用いることが望まれている。
【0004】ところが、質量分析計では測定対象に含ま
れる多成分のスペクトルが重なりあった多成分混合スペ
クトルを測定する。そこで、測定対象ガスを質量分析計
に導入する前に予めガスクロマトグラフを用いて測定対
象成分を構成する各成分を時間的に分離して測定するこ
とが行われている。
【0005】また、多成分が同時に測定された多成分混
合スペクトルを分離する手法として、多変量解析を用い
ることもあった。図7は多変量解析法を説明する図であ
って、図7(A)は測定対象ガスに含まれる化合物Xの
標準スペクトルを示す図、図7(B)は化合物Yの標準
スペクトルを示す図、図7(C)は測定された多成分混
合スペクトルの図である。
【0006】図7(A)に示すように化合物Xの標準ス
ペクトルは符号a1 〜d1 に示す各ピークa〜dの強度
を示しており、図7(B)に示すように化合物Yの標準
スペクトルは符号a2 〜d2 に示す各ピークa〜dの強
度を示している。また、図7(C)に示すようにそれぞ
れ濃度x,yの分量の両化合物X,Yを混合した混合ガ
スの多成分混合スペクトルは符号Sa〜Sdに示す各ピ
ークa〜dの強度を示している。
【0007】したがって、図7に示した各スペクトルか
ら以下に示す式(1)〜式(4)を導き出すことができ
る。 Sa+Ea=a1 x+a2 y … 式(1) Sb+Eb=b1 x+b2 y … 式(2) Sc+Ec=c1 x+c2 y … 式(3) Sd+Ed=d1 x+d2 y … 式(4) 但し、Ea〜Edは各ピークの誤差を示している。
【0008】そして、多変量解析法では前記式(1)〜
式(4)を最小自乗法などを用いて解析し、誤差Ea〜
Edが最小になるように各係数x,yを求めることが行
われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記質
量分析計がガスクロマトグラフを有する場合には、ガス
クロマトグラフによってガスを分離する時間が必要であ
るから、リアルタイムの測定を行うことができないとい
う問題があった。
【0010】また、多変量解析を用いて測定された多成
分混合スペクトルの解析を行う場合には、最小自乗法に
よる計算アルゴリズムが複雑であるから、測定結果の検
証も難しかった。加えて、複雑なアルゴリズムによる演
算には経験の豊富なプログラマによる複雑なプログラム
を必要としており、多額の開発費を必要としていた。さ
らに、この複雑なアルゴリズムによる演算を行なうには
多くの時間を必要としており、リアルタイムの測定を行
なうことの障害となっていた。そして、演算時間を短縮
するためにはより高性能な演算処理部を必要としてい
た。
【0011】加えて、とりわけ質量分析計から出力され
る多成分混合スペクトルは、FTIR法による多成分混
合スペクトルに比べて各成分の分子量に合わせた整数の
質量に対するカウント数が濃度として示されるものであ
る。したがって、たとえ分子量166のテトラクロロエ
チレンを含む多成分混合スペクトルを解析する場合であ
っても、情報量は166以下であるから極めて少なく、
多変数解析を行った場合には、大きな誤差が入ってしま
う可能性があった。
【0012】本発明は、上述の事柄を考慮に入れてなさ
れたものであって、その目的とするところは、多成分混
合ガスの定量演算に不可欠なスペクトル分離を簡便に行
うことができる多成分混合スペクトルの解析方法を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の多成分混合スペクトルの解析方法は、質量
分析計によって測定された多成分混合スペクトルを解析
する方法であって、多成分混合スペクトル中の最大質量
スペクトルから特定成分の親イオンピークの大きさを求
め、この大きさと特定成分の標準スペクトルにおける親
イオンピークの大きさとの比例計算によって特定成分の
割合を算出すると共に、求めた特定成分の割合と標準ス
ペクトルから特定成分の単成分スペクトルを求め、この
単成分スペクトルを前記多成分混合スペクトルから差し
引くことにより多成分混合スペクトルに含まれる成分を
順次漸減して、各成分の割合を算出することを特徴とし
ている。
【0014】すなわち、簡単な比例計算と減算によって
多成分混合スペクトルを解析し、混合試料に含まれる各
単成分のスペクトルを求めることができるので、従来の
多変量解析に比べて、計算のアルゴリズムを大幅に簡略
化でき、迅速な測定を行うことができる。すなわち、よ
り高速な多成分混合スペクトルの解析を行うことでリア
ルタイムの測定に寄与できる。
【0015】また、質量分析計によって測定される多成
分混合スペクトルにおいて、質量数が最大であるピーク
は、測定対象成分に含まれる最大質量を有する分子が壊
れることなく測定されたものであるから、この測定対象
成分に含まれる各成分の分子量が同一でないかぎり、最
大質量スペクトルは、単一の測定成分による親イオンピ
ークと考えることができる。すなわち、他成分の干渉影
響を受けないピーク値を容易に選択することができ、質
量分析計によって測定された多成分混合スペクトルの解
析をより簡単に行うことができる。
【0016】加えて、質量分析計ではそのイオン化法と
して電子衝撃(EI)法が広く用いられており、測定対
象に70eVのエネルギーを与えてこれをイオン化す
る。この時に発生する親イオンと娘イオン(フラグメン
ト)の構成(すなわち質量)および割合は所定のもので
あることが確認されている。そして、これが各成分の標
準スペクトルとして定められている。したがって、前記
親イオンピーク値と標準スペクトルとを比例計算するこ
とにより、最大分子量を有する特定成分によるスペクト
ルを多成分混合スペクトルから抽出し、簡単かつ確実に
単成分を分離できる。
【0017】また、多成分混合スペクトルから、各成分
の単成分スペクトルを順次漸減することにより、最終的
に残された成分の単成分スペクトルだけを取り出すこと
ができる。そして、この残された単成分スペクトルを標
準スペクトルと比較することにより、測定結果の検証を
容易に行うことができる。
【0018】すなわち、n成分の混合試料を測定して得
られた多成分混合スペクトルを解析する場合、n−1回
だけ前記繰り返し減算を行なうだけで全成分を分離で
き、多成分混合スペクトルの解析を行なう演算のステッ
プ数を可及的に少なくすることができ、それだけ迅速に
結果を出力することができる。
【0019】とりわけ、質量分析計で求められる多成分
混合スペクトルは質量数の情報が整数のみである場合が
多く、多変量解析では高精度な定量演算を行なうことは
困難であるが、本発明に示す多成分混合スペクトルの解
析方法によって解析することにより、より高精度な計算
が期待できる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の多成分混合スペク
トルの解析方法を実施する質量分析装置1の一例を示す
図である。本例の質量分析装置1は化学プラントにおけ
る品質管理を行うためのものであり、質量分析計2と、
この質量分析計2に接続された情報処理装置3と、ポン
プ4とサンプリングプローブ5とを有している。また、
6は例えば化学プラントの薬品流路である。
【0021】本例では前記薬品流路6に流れるサンプル
ガスSはベンゼン(C6 6 )、トリクロロエチレン
(C2 Cl3 )、テトラクロロエチレン(C2 Cl4
を混合してなるものであり、質量分析計2によってこれ
ら各成分C6 6 、C2 Cl3、C2 Cl4 の濃度を連
続的に測定する。
【0022】また、情報処理装置3は例えばSCSIケ
ーブルCによって、質量分析計2と接続されており、質
量分析計2によってサンプルガスSをリアルタイムに測
定して得られたマススペクトルM(後述するMBTT )が
入力される。情報処理装置3は例えばディスプレイ3d
を有しており、測定されたマススペクトルMなどをグラ
フィックによって出力したり、質量分析計2によって測
定された多成分混合スペクトルを解析して得られた各成
分の濃度をテキストTによって出力できるようにしてい
る。
【0023】さらに、前記質量分析計2にも簡単な表示
部2dを設けて、情報処理装置3によって求められた各
成分C6 6 、C2 Cl3 、C2 Cl4 の濃度をテキス
トTによって表示できるようにしている。なお、本例で
は、情報処理装置3が質量分析計2と別体に設けられた
例を開示しているが、本発明はこれに限られるものでは
なく、情報処理装置3が質量分析計2に組み込まれたマ
イコンであってもよい。
【0024】前記情報処理装置3には薬品流路6を流れ
るサンプルガスSに含まれる各成分C6 6 、C2 Cl
3 、C2 Cl4 が予め登録されており、各成分C
6 6 、C 2 Cl3 、C2 Cl4 の分子量や、これらの
成分の単位量を質量分析計2によって測定して70eV
のエネルギーを与えたときに検出できる各単成分の標準
マススペクトル(標準スペクトル)などを記憶してい
る。
【0025】例えば、本例におけるサンプル成分の一例
としてベンゼンC6 6 の分子量は通常は78であり、
同位体があるので分子量80および82のものもある。
同様にトリクロロエチレンC2 Cl3 の分子量は129
であり、同位体があるので分子量131,133のもの
もある。また、テトラクロロエチレンC2 Cl4 の分子
量は164であり、同位体があるので分子量166,1
68のものもある。これらはそれぞれ質量分析計2内で
そのままイオンになることにより親イオンピークを生成
する。
【0026】図2は上述した三成分を混合したサンプル
ガスSを測定したときの三成分混合マススペクトルM
BTT (多成分混合スペクトル)の一例を示す図である。
図2に示す三成分混合マススペクトルMBTT はバックグ
ランドを差し引いたものである。なお、図中の右端に開
示された最大質量スペクトルMBTT1はサンプルガスS中
において最大質量数164,166,168を有するテ
トラクロロエチレンC2Cl4 の親イオンピークであ
る。
【0027】図3は単位量のテトラクロロエチレンC2
Cl4 の標準マススペクトルMTEを示す図である。図3
において、図中の右端に開示されたスペクトルMTE1
テトラクロロエチレンC2 Cl4 の親イオンピークを示
しており、スペクトルMTE2〜MTE6 は娘イオンによる
フラグメント強度を示している。これらの標準スペクト
ルMTEは情報処理装置3内に記憶されており、以下の演
算に用いられる。
【0028】ここで、前記情報処理装置3は、図2に示
したスペクトルMBTT1を図3に示すスペクトルMTE1
比較して、比例計算によってサンプルガスS中に含まれ
るテトラクロロエチレンC2 Cl4 の割合を算出する。
【0029】次いで、前記テトラクロロエチレンC2
4 の割合をその標準スペクトルM TEに掛け合わせるこ
とにより、サンプルガスSに含まれるテトラクロロエチ
レンC2 Cl4 の単成分の完全なスペクトルを得ること
ができ、このテトラクロロエチレンC2 Cl4 が図2に
示した三成分混合マススペクトルMBTT に与える干渉影
響の大きさを算出することができる。
【0030】図4は図2に示した三成分混合マススペク
トルMBTT から、サンプルガスSに含まれるテトラクロ
ロエチレンC2 Cl4 の干渉影響を差し引くことにより
生成した二成分混合マススクトルMBTを示している。図
4において、右端に開示された最大質量スペクトルM
BT1 はサンプルガスSの残された成分中において最大質
量数129,131,133を有するトリクロロエチレ
ンC2 Cl3 の親イオンピークを示している。
【0031】図5は単位量のトリクロロエチレンC2
3 の標準マススペクトルMTOを示す図である。図5に
おいて、図中の右端に開示されたスペクトルMTO1 はト
リクロロエチレンC2 Cl3 の親イオンピークを示して
おり、スペクトルMTO2 〜M TO7 は娘イオンによるフラ
グメント強度を示している。
【0032】したがって、前記情報処理装置3は、図4
に示したスペクトルMBT1 を図5に示すスペクトルM
TO1 と比較して、比例計算によってサンプルガスS中に
含まれるトリクロロエチレンC2 Cl3 の割合を算出
し、これを標準スペクトルMTOに掛け合わせてトリクロ
ロエチレンC2 Cl3 が図4に示した二成分混合マスス
ペクトルMBTに与える干渉影響の大きさを算出すること
ができる。
【0033】図6は図4に示した二成分混合マススペク
トルMBTから、トリクロロエチレンC2 Cl3 による影
響を取り除いて生成したマススクトルMB を示してい
る。本例の場合、サンプルガスSが三成分(テトラクロ
ロエチレンC2 Cl4 、トリクロロエチレンC2
3 、ベンゼンC6 6 )からなるので、図6に示すマ
ススペクトルMB はベンゼンC6 6 の単成分のスペク
トルであると考えられる。
【0034】したがって、図6のマススペクトルMB
単位量のベンゼンC6 6 の標準スペクトルと比較し
て、これらのピーク強度を比例計算することにより、サ
ンプルガスSに含まれるベンゼンC6 6 の定量を行う
ことができる。また、このマススペクトルMB を標準ス
ペクトルと比較することにより、上述の演算が正確に行
われていることを確認することができ、測定結果の検証
を容易に行うことができる。
【0035】本例の場合、3成分が混合されたサンプル
ガスSを分離するために、特定の成分の標準マススペク
トルと比較して順次干渉成分を取り除く演算を2回行な
うだけでよく、しかも、各演算がピーク強度の簡単な比
例計算や除算でよい。すなわち、n個の成分が混合され
たサンプルSを定量分析するためにn−1回演算を繰り
返すことによりサンプルガスSに含まれるサンプル数を
漸減し、各成分を分離できる。
【0036】したがって、多成分が混合されたマススペ
クトルを極めて高速に分離して、これを解析することが
できる。これによって質量分析計2を用いた定量分析を
行う際に、ガスクロマトグラフを用いることなくリアル
タイムの測定を行うことができる。また、演算が単純で
あるから多変量解析を行う場合のように、経験豊富なプ
ログラマが複雑なプログラムを組む必要がなく、開発が
容易に行えると共に、高度な演算機能を有する情報処理
装置3を必要としないので、構成を簡素化することに貢
献できる。
【0037】なお、本発明では簡単な線型の計算によっ
て多成分混合スペクトルを解析する方法を開示するもの
であるから、各ピークが飽和するなどして測定結果が非
線形にならないようすることがスペクトル分離および濃
度演算の前提条件であることは言うまでもない。
【0038】また、上述の例では、多成分混合スペクト
ルの解析方法を説明するためにサンプルガスSを質量分
析計2によって分析する例を開示しているが、本発明は
測定対象試料をガスに限定するものではない。同様に、
測定対象成分も上述した三成分に限定されるものでない
ことは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な比例計算と減算によって多成分混合スペクトルを
解析し、混合試料に含まれる各単成分のスペクトルを求
めることができるので、従来の多変量解析に比べて、計
算のアルゴリズムを大幅に簡略化でき、迅速な測定を行
うことができる。すなわち、より安価な演算処理装置を
用いて高速な多成分混合スペクトルの解析を行うことを
可能とすると共に、リアルタイムの測定に寄与できる。
【0040】また、質量分析計によって測定される多成
分混合スペクトルにおいて、質量数が最大であるピーク
は、測定対象成分に含まれる最大質量を有する分子が壊
れることなく測定されたものであるから、この測定対象
成分に含まれる各成分の分子量が同一でないかぎり、最
大質量スペクトルは、単一の測定成分による親イオンピ
ークと考えることができる。すなわち、他成分の干渉影
響を受けないピーク値を容易に選択することができ、質
量分析計によって測定された多成分混合スペクトルの解
析をより簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多成分混合スペクトルの解析方法を実
施する例を示す図である。
【図2】三成分混合マススペクトルの一例を示す図であ
る。
【図3】単位量のテトラクロロエチレンのマススペクト
ルを示す図である。
【図4】演算途中の状態を示す二成分混合マススペクト
ルの例を示す図である。
【図5】単位量のトリクロロエチレンのマススペクトル
を示す図である。
【図6】ベンゼンのマススペクトルを示す図である。
【図7】多成分解析法を説明する図である。
【符号の説明】
1…質量分析装置、2…質量分析計、3…情報処理装
置、MBTT ,MBT…多成分混合スペクトル、MBTT1,
BT1 …親イオンピーク、MTE,MTO…標準スペクトル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量分析計によって測定された多成分混
    合スペクトルを解析する方法であって、多成分混合スペ
    クトル中の最大質量スペクトルから特定成分の親イオン
    ピークの大きさを求め、この大きさと特定成分の標準ス
    ペクトルにおける親イオンピークの大きさとの比例計算
    によって特定成分の割合を算出すると共に、求めた特定
    成分の割合と標準スペクトルから特定成分の単成分スペ
    クトルを求め、この単成分スペクトルを前記多成分混合
    スペクトルから差し引くことにより多成分混合スペクト
    ルに含まれる成分を順次漸減して、各成分の割合を算出
    することを特徴とする多成分混合スペクトルの解析方
    法。
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