JP2002005657A - 車体の傾斜角度検出方法 - Google Patents
車体の傾斜角度検出方法Info
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Abstract
度を求めることがおこなわれている。その場合、乗員の
人数や荷物の積載量に左右されないようにしておかなけ
ればならない。 【解決手段】 上述の課題を解決するために、バネ下部
材の箇所におけるバネ下加速度Gycを基準的なものと
し、他方、車体4の箇所におけるバネ上加速度Gybの
値が車体傾斜角に応答したものとして算出の根拠として
いる。具体的な計算式は、ψ=acos(Gyc/Gy
b)であり、aはアークコサインを意味している。
Description
加速度を検出したり、車体の傾斜角を検出したりするこ
とがおこなわれている。本発明は、このような技術分野
に属している。
めに、走行中の加減速の度合いやロール角、ピッチ角等
のデータをマイクロコンピュータで処理して、最適のサ
スペンション特性や動力性能を求め、より優れた操縦安
定性等を実現することがおこなわれている。その中に
は、ロール角やピッチ角に代表される車体の傾斜角度を
求めることが含まれている。車体の傾斜角を測定する方
法としては、種々な方法が知られているが、バネ上部材
に加速度センサーを取付け、これによって測定された加
速度値からロール角を推定するものがある。なお、加速
度センサーをバネ上部材に取り付けること自体は、特開
平62−2166号公報に開示されている。しかし、こ
こに開示されていることは、横加速度の検出であって、
ロール角を求めるものではない。また、ロール角を求め
るものとして、ジャイロ式センサーを応用したものが知
られている。
においては、次のような問題がある。すなわち、バネ上
部材に加速度センサーを設置したものは、乗車人数や荷
物等の積載量が変化すると、ロールイナーシャが変化し
て、同一の旋回半径や車速であってもロール角がばらつ
くことになる。このような状況下で推定的に求められた
ロール角を、制御因子に含めることは、種々な制御の精
度を適正化することにとって、好ましくないこととな
る。さらに、後者のジャイロ式センサーは高価であると
ともに、構造が複雑であるから、原価低減や耐久性の面
で不適当である。
述の問題点に注目して発案されたもので、請求項1の発
明は、自動車のバネ下部材に取り付けた加速度センサー
で走行中のバネ下加速度を求め、他方、バネ上部材に取
り付けた加速度センサーで走行中の車体傾斜角度に応じ
たバネ上加速度を求め、バネ下加速度を基準値として車
体の傾斜角を算出することを特徴としている。
本来、旋回時や加減速時において、前後左右に角変化を
しないか、したとしても極めてわずかである。したがっ
て、ここで検出される加速度は角度変化の影響を受けな
い真の値と見做すことができる。一方、バネ上加速度は
車体傾斜角の影響を受けた値であり、この値と前記真の
値から車体傾斜角を算出するのである。すなわち、バネ
下加速度を基準値にして、それとの相対性で傾斜角に応
答したバネ上加速度値を対応させることによって、車体
傾斜角を求めるのである。
ネ上加速度およびバネ下加速度はいずれも走行中の横加
速度に応答したものとされ、これによって車体のロール
角を算出することを特徴としている。これは、上述のよ
うな原理を横加速度の方向に特定したもので、旋回時の
ロール角を算出する。
ネ上加速度およびバネ下加速度はいずれも走行中の前後
方向加速度に応答したものとされ、これによって車体の
ピッチ角を算出することを特徴としている。これは、上
述のような原理を前後方向加速度の方向に特定したもの
で、走行時のピッチ角を算出する。
て、本発明をくわしく説明する。図1は、自動車を前か
ら見た簡略的な模式図であり、横加速度からロール角を
求める場合である。バネ下部材であるリジッドアクスル
1の両側に車輪2、2が取り付けられ、同アクスル1に
結合したサスペンションスプリング3、3で車体4が支
持されている。
変化をしないか、タイヤの変形によって角変化をしたと
しても極めてわずかである。すなわち、路面5に対して
実質的に傾斜しない性格の部材である。バネ下加速度を
求めるために、加速度センサー6がアクスル1に取り付
けられている。このセンサー6によって検出される加速
度は、符号Gycで示されており、後述のロール角の変
化には関係なく、車速や旋回半径に応じて大小の変化を
する。
に、加速度センサー7が取り付けられている。このセン
サー7によって検出される加速度は、符号Gybで示さ
れている。この加速度Gybは、車体4のロール角に応
じて変化するので、ロール角ψはψ=acos(Gyc
/Gyb)で算出される。これは、図2に示した両加速
度からロール角を求めていることになる。ここで、aは
アークコサインを意味している。このような算出は、前
述したように、バネ下加速度を基準値にして、それとの
相対性で傾斜角に応答したバネ上加速度値を対応させる
ことによって、車体傾斜角を求めることになるのであ
る。
は、自動車の後部を横から見た簡略的な模式図であり、
ピッチ角を求める場合である。ここでは、自動車が右方
へ加速走行をしている状態であり、左方が下がった状態
になっている。リジッドアクスル1と車体4にはそれぞ
れ加速度センサー8、9が取り付けられ、これらのセン
サーは自動車の前後方向の加速度を測定する。加速度セ
ンサー8によって検出される加速度は、符号Gycで示
されており、後述のピッチ角の変化には関係なく、加減
速に応じて大小の変化をする。また、加速度センサー9
よって検出される加速度は、符号Gybで示されてい
る。
応じて変化するので、ピッチ角ψは先の計算式と同様に
ψ=acos(Gyc/Gyb)で算出される。ここ
で、aはアークコサインを意味している。このような算
出は、前述したように、バネ下加速度を基準値にして、
それとの相対性で傾斜角に応答したバネ上加速度値を対
応させることによって、車体傾斜角を求めることになる
のである。
は、それがロール角である場合には、ロール角復元機構
や横滑り防止機構への作動信号として制御コンピュータ
に入力させたり、横加速度が限界値であることを運転者
に警告することに応用される。また、それがピッチ角で
ある場合には、車体姿勢制御機構等への作動信号として
利用される。
取り付けた加速度センサーで走行中のバネ下加速度を求
め、他方、バネ上部材に取り付けた加速度センサーで走
行中の車体傾斜角度に応じたバネ上加速度を求め、バネ
下加速度を基準値として車体の傾斜角を算出している。
本来、旋回時や加減速時において、前後左右に角変化を
しないか、したとしても極めてわずかである。したがっ
て、ここで検出される加速度は角度変化の影響を受けな
い真の値と見做すことができる。一方、バネ上加速度は
車体傾斜角の影響を受けた値であり、この値と前記真の
値から車体傾斜角を算出するのである。すなわち、バネ
下加速度を基準値にして、それとの相対性で傾斜角に応
答したバネ上加速度値を対応させることによって、車体
傾斜角を求めるのである。よって、乗車人数や荷物の積
載量に左右されることのない条件下で車体傾斜角が求め
られる。
c/Gyb)なる式で算出されるから、算出の変動因子
は二つだけである。したがって、簡素化された計算過程
であり、算出値は高い精度で求められる。このような原
則に基づいているので、用いる加速度センサーも簡単な
タイプのものでよく、原価的にも耐久性の面でも有利で
ある。
のであるから、測定加速度の方向を選定することによっ
て、ロール角やピッチ角等、必要に応じて自由に検出す
ることが可能となる。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 自動車のバネ下部材に取り付けた加速度
センサーで走行中のバネ下加速度を求め、他方、バネ上
部材に取り付けた加速度センサーで走行中の車体傾斜角
度に応じたバネ上加速度を求め、バネ下加速度を基準値
として車体の傾斜角を算出することを特徴とする車体の
傾斜角度検出方法。 - 【請求項2】 請求項1において、バネ上加速度および
バネ下加速度はいずれも走行中の横加速度に応答したも
のとされ、これによって車体のロール角を算出すること
を特徴とする車体の傾斜角度検出方法。 - 【請求項3】 請求項1において、バネ上加速度および
バネ下加速度はいずれも走行中の前後方向加速度に応答
したものとされ、これによって車体のピッチ角を算出す
ることを特徴とする車体の傾斜角度検出方法。
Priority Applications (1)
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JP2000185563A JP3598046B2 (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 車体の傾斜角度検出方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3598046B2 JP3598046B2 (ja) | 2004-12-08 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005107358A3 (de) * | 2004-05-03 | 2006-03-23 | Continental Ag | Vorrichtung und verfahren zur bestimmung des neigungswinkels eines zweirades sowie verfahren zur niveauregulierung eines gefederten zweirades |
JP2014211410A (ja) * | 2013-04-22 | 2014-11-13 | 多摩川精機株式会社 | 車輌のボディと地面のなす角を計測する計測装置及び方法 |
JP2015040784A (ja) * | 2013-08-22 | 2015-03-02 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 車体傾斜角検出装置 |
AT522647A1 (de) * | 2019-06-13 | 2020-12-15 | Siemens Mobility Austria Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur betrieblichen Neigungsbestimmung bei Fahrzeugen |
-
2000
- 2000-06-21 JP JP2000185563A patent/JP3598046B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005107358A3 (de) * | 2004-05-03 | 2006-03-23 | Continental Ag | Vorrichtung und verfahren zur bestimmung des neigungswinkels eines zweirades sowie verfahren zur niveauregulierung eines gefederten zweirades |
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EP3750775A1 (de) * | 2019-06-13 | 2020-12-16 | Siemens Mobility Austria GmbH | Verfahren und vorrichtung zur betrieblichen neigungsbestimmung bei fahrzeugen |
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