JP2002005637A - 高温状態にある粒状物集合体の体積若しくは重量測定法 - Google Patents

高温状態にある粒状物集合体の体積若しくは重量測定法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータリーキルンから排出されコンベアで搬
送される高温状態にある還元鉄ペレット等の集合体重量
をリアルタイムで測定する方法を提供する。 【解決手段】 この測定方法は、コンベア6の上方側に
配置されたCCDエリアカメラ7によりコンベアおよび
還元鉄ペレット20から発せられる赤外若しくは近赤外線
像を撮影して二次元の単位画像を得、各単位画像領域内
の各画素濃度と閾値濃度とを比較して濃度の低いコンベ
ア部と濃度の高いペレット集合体部を2値化分離し、1
画素当たりの面積校正値により各単位画像領域内に存在
する各集合体の面積をそれぞれ求め、かつ、予め求めた
画像面積とペレット集合体重量の関係式に基づいて各集
合体の重量を計測すると共に、これ等計測値を積算して
全ペレット集合体の重量を測定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリーキルン
から排出されてコンベアにより搬送されてくる還元鉄ペ
レット等高温状態にある粒状物集合体の体積若しくは重
量を測定する方法に係り、特に、コンベア上の粒状物集
合体をCCDカメラにより撮影し得られた画像を解析し
て上記粒状物集合体の体積若しくは重量をリアルタイム
でかつ低コストで測定できる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼ダストに含まれるZnやPb等の有
価金属は、従来、炭素質還元剤と共にロータリーキルン
を用いた還元焙焼法等により回収されている。
【0003】ところで、ロータリーキルンの操業中、ロ
ータリーキルン内壁に原料(鉄鋼ダスト)の付着物(業
界用語でベコと称する)が成長すると、ロータリーキル
ンに投入された原料等の通過が困難となるため支障を来
たす。
【0004】そこで、従来においては、ロータリーキル
ンに投入する原料ペレット(原料である鉄鋼ダストはペ
レット状に造粒されてからロータリーキルンに投入され
る)の重量と、上記ZnやPb等が回収された後のロー
タリーキルンから排出される残渣(還元鉄ペレット)の
重量の比較から上記付着物(ベコ)の成長状況を把握
し、成長が確認された場合(すなわち、ロータリーキル
ンから排出される還元鉄ペレットの重量が少なくなった
場合)には、ロータリーキルンの回転数を上げてロータ
リーキルン内における還元鉄ペレットの滞留時間を短縮
させたり、上記ロータリーキルン内の温度を下げ、溶解
してロータリーキルン内壁に付着しかけている還元鉄ペ
レットを通常の状態に戻す等の方法が採られている。
【0005】ところで、上記ロータリーキルンから排出
されてコンベアにより搬送されてくる残渣(還元鉄ペレ
ット)の重量をコンベアスケール等を用いて測定しよう
とした場合、上記還元ペレットは、通常、約600℃以
上の高温状態にあるためゴム等で構成された安価なコン
ベアを用いることができず、金属製のコンベアを用いた
非常に高価なコンベアスケールが必要となり、また、そ
のための高価な設備も必要となる等の問題があった。
【0006】そこで、コンベアにより山状に積まれて搬
送されてくる上記還元鉄ペレット等高温状態にある粒状
物集合体の重量を測定するには、従来、以下のような方
法が採られていた。
【0007】すなわち、高温状態にある粒状物集合体の
重量測定をコンベア上において行わず、コンベアにより
運ばれた蓄積場においてトラックに積み替えトラックご
とトラックスケールで重量測定を行う方法、あるいは、
コンベアの上方側に監視用のCCDカメラを配置し、オ
ペレータが適時モニターを見て粒状物集合体の通過量を
監視する方法等が採られていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、トラックスケ
ールで重量測定を行う前者の方法は、高温状態にある粒
状物集合体の重量をリアルタイムで測定する方法でない
ため、ロータリーキルン内壁における付着物(ベコ)の
成長を見逃し易い問題点があった。
【0009】他方、粒状物集合体の通過量をCCDカメ
ラを用いて監視する後者の方法は、常時オペレータが監
視する方法でなく(人件費等が嵩んでしまうため)適時
モニターして監視する方法であるため、前者の方法と同
様に上記付着物(ベコ)の成長を見逃し易い問題点を有
していた。
【0010】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、コンベアにより
山状に積まれて搬送されてくる複数の高温状態にある粒
状物集合体の体積若しくは重量をリアルタイムでかつ低
コストで測定できる方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、コンベアにより山状に積まれて搬送されてく
る複数の高温状態にある粒状物集合体の体積若しくは重
量を測定する方法を前提とし、上記コンベアの上方側に
配置されたCCDエリアカメラによりコンベアおよび各
粒状物集合体から発せられる赤外若しくは近赤外線像を
単位時間毎連続的に撮影して二次元の単位画像を得る撮
影工程と、得られた各単位画像領域内の各画素濃度と閾
値濃度とを比較して濃度の低いコンベア部と濃度の高い
粒状物集合体部を2値化分離する分離工程と、1画素当
たりの面積校正値により各単位画像領域内に存在する各
粒状物集合体の面積をそれぞれ求め、かつ、予め求めら
れている画像面積と粒状物集合体の体積若しくは重量の
関係式に基づいて各粒状物集合体の体積若しくは重量を
計測する計測工程と、これ等計測値を積算して全粒状物
集合体の体積若しくは重量を測定する測定工程、の各工
程を具備することを特徴とし、請求項2に係る発明は、
コンベアにより山状に積まれて搬送されてくる複数の高
温状態にある粒状物集合体の体積若しくは重量を測定す
る方法を前提とし、上記コンベアの上方側に配置された
CCDラインスキャンカメラによりコンベアおよび各粒
状物集合体から発せられる赤外若しくは近赤外線像を連
続的に撮影し、かつ、単位時間毎区画して二次元の単位
画像を得る撮影工程と、得られた各単位画像領域内の各
画素濃度と閾値濃度とを比較して濃度の低いコンベア部
と濃度の高い粒状物集合体部を2値化分離する分離工程
と、1画素当たりの面積校正値により各単位画像領域内
に存在する各粒状物集合体の面積をそれぞれ求め、か
つ、予め求められている画像面積と粒状物集合体の体積
若しくは重量の関係式に基づいて各粒状物集合体の体積
若しくは重量を計測する計測工程と、これ等計測値を積
算して全粒状物集合体の体積若しくは重量を測定する測
定工程、の各工程を具備することを特徴とするものであ
る。
【0012】また、請求項3に係る発明は、請求項1ま
たは2記載の高温状態にある粒状物集合体の体積若しく
は重量測定法を前提とし、上記分離工程において各単位
画像領域内の高濃度側画素数が高濃度基準画素数を超え
粒状物集合体の温度が異常に高い場合、予め求めた高濃
度基準画素数以上の画素数と閾値濃度との関係式に基づ
き閾値濃度を自動的に高濃度側に変更し、反対に各単位
画像領域内で分離された低濃度側画素数が低濃度基準画
素数を超え粒状物集合体の温度が異常に低い場合、予め
求めた低濃度基準画素数以上の画素数と閾値濃度との関
係式に基づき閾値濃度を自動的に低濃度側に変更するこ
とを特徴とし、請求項4に係る発明は、請求項1または
2記載の高温状態にある粒状物集合体の体積若しくは重
量測定法を前提とし、上記計測工程において単位画像領
域内に存在する1の粒状物集合体の面積Sが最大基準面
積Aを超えた場合、上記粒状物集合体の面積Sを(最大
基準面積A×n個の集合体+残り面積aの集合体)に分
割すると共に、分割された各集合体の面積から上記関係
式に基づき各集合体の体積若しくは重量をそれぞれ計測
し、かつ、これ等計測値を積算して上記面積Sにおける
粒状物集合体の体積若しくは重量とすることを特徴と
し、請求項5に係る発明は、請求項1、2、3または4
記載の高温状態にある粒状物集合体の体積若しくは重量
測定法を前提とし、上記撮影工程において得られた単位
画像を順次連続して記録し、かつ、撮影工程、分離工
程、計測工程および測定工程を経て得られた高温状態に
ある全粒状物集合体の体積若しくは重量の測定値と、測
定後において冷却かつ集積された全粒状物集合体の体積
若しくは重量の実測値とを比較し、その差分が基準誤差
範囲を超えた場合、上記測定工程における画像面積と粒
状物集合体の体積若しくは重量の関係式を変更し、変更
された関係式と記録された各単位画像データを再利用し
て上記全粒状物集合体の体積若しくは重量の測定を行な
うと共に、上記差分が基準誤差範囲内に収まるまでこれ
等工程を繰り返すことを特徴とする。
【0013】次に、請求項6に係る発明は、請求項1、
2、3、4または5記載の高温状態にある粒状物集合体
の体積若しくは重量測定法を前提とし、高温状態にある
上記粒状物が、ロータリーキルンから排出される還元鉄
ペレットであることを特徴とし、請求項7に係る発明
は、請求項6記載の高温状態にある粒状物集合体の体積
若しくは重量測定法を前提とし、上記ロータリーキルン
から排出される還元鉄ペレットの温度が300℃〜80
0℃、コンベアの温度が還元鉄ペレットの温度以下であ
ることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0015】まず、この実施の形態は、本発明に係る測
定法がロータリーキルンから排出されてコンベアにより
搬送されてくる還元鉄ペレット集合体の重量測定に適用
された方法に関するものである。
【0016】すなわち、図1に示すようにロータリーキ
ルン1から排出された還元鉄ペレット2は水平金属コン
ベア3により搬送され、かつ、水平金属コンベア3の端
部側において金属バケットコンベア4に収容されて斜め
上方側へ搬送された後、その端部側において上記金属バ
ケットコンベア4から、必要に応じ仕切り板5が設けら
れた水平金属コンベア6上へ順次落下される。従って、
上記水平金属コンベア6上へは金属バケットコンベア4
を介し還元鉄ペレット2が間欠的に落下供給されるた
め、水平金属コンベア6上には不連続の還元鉄ペレット
集合体20が乗せられた状態で斜め上方側へ順次搬送さ
れる。
【0017】そして、上記水平金属コンベア6の上方側
にCCDエリアカメラ7と図示外のパソコンとでその主
要部が構成された実施の形態に係る測定装置が設けられ
ている。すなわち、この測定装置は、図2に示すように
赤外線若しくは近赤外線CCDエリアカメラ7とマイコ
ン8とでその主要部が構成され、かつ、CCDエリアカ
メラ7にはカメラに適したレンズ9が取付けられている
と共に、レンズ9前面には、必要に応じて可視光をカッ
トするフィルター(図示せず)が付設されている。ま
た、上記赤外線若しくは近赤外線CCDエリアカメラ7
の下方側には計測を妨げる外光がCCDエリアカメラ7
内に入らないように遮光カバー10が取付けられてお
り、かつ、必要に応じて上記CCDエリアカメラ7を冷
却する冷却手段(図示せず)が設けられている。
【0018】また、上記赤外線若しくは近赤外線CCD
エリアカメラ7の出力側はパソコン8に挿入された画像
入力ボード11に接続されており、上記CCDエリアカ
メラ7で撮影した信号は画像入力ボード11を経由して
パソコン8のメモリー(図示せず)に転送されるように
なっており、かつ、上記メモリーに転送された信号は必
要に応じてパソコン8内のハードディスクに記録される
ようになっている。
【0019】尚、上記水平金属コンベア6の周囲には図
2に示すように鉄製カバー12が設けられており、この
カバーの作用により高温状態にある還元鉄ペレット集合
体20からの外部への放熱が防止され、計測を妨げる外
光がCCDエリアカメラ7内に入らないようになってい
る。また、鉄製カバー12の上面側には開口(図示せ
ず)が設けられこの開口に上記遮光カバー10の開放端
が嵌め込まれている。
【0020】ここで、本測定装置において赤外線若しく
は近赤外線CCDエリアカメラが使用されている理由
は、計測対象である粒状物が還元鉄ペレットでかつコン
ベアも鉄製の場合、普通の白黒CCDカメラやカラーの
CCDカメラで還元鉄ペレットやコンベアを撮影する
と、上記還元鉄ペレットやコンベアも同様の画像濃度あ
るいは同様の色に撮影されてしまうため、画像解析によ
るはっきりとした区別が困難となるからである。これに
対し、計測対象である還元鉄ペレットとコンベアとの間
に温度差がある場合、還元鉄ペレットとコンベアから発
せられる赤外若しくは近赤外線像を赤外線若しくは近赤
外線CCDエリアカメラで撮影することによりその区別
が容易となる。すなわち、赤外線若しくは近赤外線CC
Dエリアカメラで撮影した画像は、温度が高いもの程、
画像濃度が明るくなるからである。
【0021】また、赤外線CCDエリアカメラと近赤外
線CCDエリアカメラは上記コンベアと計測対象である
粒状物集合体の温度により選択される。すなわち、高温
状態にある粒状物集合体の温度が500℃未満、特に、
300℃以下の場合には赤外線CCDエリアカメラが選
択され、粒状物集合体の温度が500℃以上の場合には
赤外線CCDエリアカメラより安価な近赤外線CCDエ
リアカメラを選択することができる。尚、近赤外線ビジ
コンも近赤外線CCDカメラと同様の温度感度領域を有
しているが、残像現象があるためコンベアにより搬送さ
れる移動物体の撮影には適していない。従って、赤外線
CCDエリアカメラが原則適用されるが、粒状物集合体
の温度が500℃以上の場合には赤外線CCDエリアカ
メラに代えて安価な近赤外線CCDエリアカメラの適用
が可能である。
【0022】そして、図2に示すように上記赤外線若し
くは近赤外線CCDエリアカメラ7によりコンベア6お
よび還元鉄ペレット集合体20から発せられる赤外若し
くは近赤外線像を単位時間毎連続的に撮影して二次元の
単位画像が得られ、この画像信号は上述したようにパソ
コン8に挿入された画像入力ボード11を経由してパソ
コン8のメモリーに転送され、このメモリー上において
以下に述べる一連の画像解析操作により上記単位画像内
の還元鉄ペレット集合体20の重量がリアルタイムで計
測されると共に、計測後、次の単位画像が画像入力ボー
ド11を経由してパソコン8のメモリーに順次転送さ
れ、同様の画像解析操作により次の単位画像内の還元鉄
ペレット集合体20の重量が計測されるようになってい
る。
【0023】尚、上記計測処理後の画像信号は、上述し
たように必要に応じてパソコン8内のハードディスクに
記録されるようになっている。
【0024】また、この実施の形態においては、上記コ
ンベア6および還元鉄ペレット集合体20から発せられ
る赤外若しくは近赤外線像を赤外線若しくは近赤外線C
CDエリアカメラ7により撮影する構成になっている
が、上記赤外線若しくは近赤外線CCDエリアカメラに
代えて赤外線若しくは近赤外線CCDラインスキャンカ
メラにより撮影する構成にしてもよい(請求項2)。す
なわち、赤外線若しくは近赤外線CCDラインスキャン
カメラによりコンベアおよび還元鉄ペレット集合体から
発せられる赤外若しくは近赤外線像を連続的に撮影し、
かつ、単位時間毎区画して二次元の単位画像を得る構成
にしてもよい。
【0025】尚、この測定装置においてCCDカメラの
撮影タイミング、キーボード・マウスからの入力、他の
制御装置からのデジタル・アナログデータの入力、一連
の上記画像解析操作、ディスプレイ表示、他の制御装置
へのデジタル・アナログデータの出力等を含む装置全体
の制御は、図3に示すようなコンピュータシステムで構
成されており、CCDエリアカメラ7からの画像信号は
画像入力ボード11と入力インターフェース31を介
し、また、キーボード・マウス32や他の制御装置から
のデジタル・アナログデータ33は入力インターフェー
ス31を介して制御部34にデータとして入力されるよ
うになっている。そして、制御部34は、システム全体
を総括的に処理するCPU35と、このCPU35との
間で処理上のデータの授受およびCPU35に一連の画
像解析操作等の処理手順を与えるプログラム等が格納さ
れたメモリー36とハードディスク37とで構成され、
上記CPU35は、入力インターフェース31を介して
与えられたデータに基づいて上記プログラムを実行し、
出力インターフェース38を介してディスプレイ39に
表示用の信号を、また、出力インターフェース38を介
して他の制御装置へデジタル・アナログデータ40を送
出するようになっている。
【0026】以下、この測定装置における一連の画像解
析操作について具体的に説明する。
【0027】まず、上記赤外線若しくは近赤外線CCD
エリアカメラ7により撮影された画像信号は、パソコン
8に挿入された画像入力ボード11を経由してパソコン
8のメモリーに転送され、図4(A)に示すメモリーの
X軸とY軸で指定される各座標位置に赤外線若しくは近
赤外線CCDエリアカメラ7における対応する各画素の
撮影濃度(図4Aに示すD11、D21、D31等の画像濃度
データ)が記録されるようになっており、かつ、上記C
CDエリアカメラ7で単位時間毎撮影する度に上記画像
濃度データが更新されるようになっている。
【0028】そして、パソコン8のメモリーに一時的に
記録された単位画像に対し、平均化処理並びにCCDエ
リアカメラ7におけるインターレス出力のノイズ除去の
ために膨張処理、収縮処理など前処理が施された後、事
前に設定された閾値濃度と単位画像領域内の各画素濃度
を比較して2値化処理がなされる。そして、図4(B)
に示すように画像濃度が高い部分に対応する粒状物集合
体(還元鉄ペレット集合体)20と、画像濃度が低い部
分に対応するコンベア6部がディスプレイ上に表示され
る。
【0029】尚、図4(C)は、図4(B)において一
点鎖線で示した画素列上の画像濃度曲線を示しており、
閾値濃度を25に設定した場合の2値化パターンが上記
ディスプレイに表示される。また、上記閾値濃度は常に
一定である必要はなく、後述するように粒状物集合体
(還元鉄ペレット集合体)の温度状態により自動的に変
化させてもよい。特に、粒状物集合体(還元鉄ペレット
集合体)の温度が非常に高い場合、粒状物集合体(還元
鉄ペレット集合体)が存在しない集合体の周辺部までも
画像濃度が高くなってしまうため、自動露出調整機能が
CCDエリアカメラ7に具備されていないときは閾値濃
度を高く設定し直す必要がある。
【0030】そして、2値化処理が施された単位画像に
対し、必要に応じて穴埋め処理を施し、次いでラベリン
グ処理して単位画像領域内に存在する各粒状物集合体
(還元鉄ペレット集合体)の画素数を求める。尚、画像
解析の高速化を図るため、非常に小さな粒状物集合体に
ついては除去あるいは無視してもよい。
【0031】次に、単位画像領域内に存在する各粒状物
集合体(還元鉄ペレット集合体)の画素数が求められた
後、予め求められている1画素当りの実際の面積(面積
校正値)に基づき各粒状物集合体の面積を求め、かつ、
予め求められている画像面積と粒状物集合体の体積(体
積に粒状物の比重を掛けることにより重量が求まる)若
しくは重量の関係式(図5参照)から単位画像領域内に
存在する各粒状物集合体の重量を求める。
【0032】そして、例えばコンベア6にて搬送される
1ロットの全粒状物集合体(還元鉄ペレット集合体)の
搬送処理が終了した後、上記粒状物集合体の各重量を積
算して1ロット当たりの全粒状物集合体の重量が求めら
れる。
【0033】尚、画像面積と粒状物集合体の体積若しく
は重量の関係式は、以下の現象を利用して求められてい
る。すなわち、移動中のコンベアに対しその上方側から
粒状物の集合体を落下供給させた場合、コンベアが振動
を伴いながら移動すると、粒状物の集合体は振動を受け
ながら搬送されるにつれて、上方から見た粒状物集合体
の面積は自然にその体積に応じて略一定となることが確
認されている。そこで、この現象を利用して上方から見
た粒状物集合体の面積と重量(=体積×比重)の関係を
実験的に求め、この関係を面積−重量関数式にフィッテ
ィングさせることにより上記関係式が得られる。
【0034】ところで、上述したように粒状物集合体
(還元鉄ペレット集合体)の温度が非常に高い場合、粒
状物集合体(還元鉄ペレット集合体)が存在しない集合
体の周辺部までも画像濃度が高くなってしまうため、閾
値濃度を高く設定し直さないと大きな計測誤差を引き起
こす問題が生ずる。すなわち、コンベア上に温度の非常
に高い粒状物集合体(例えば、ロータリーキルンの内壁
に形成された上記ベコが剥がれて排出されたような場
合)21が乗った状態で撮影部に搬送されてきた場合、
図6(B)に示すように閾値濃度が低い値に設定されて
いると図6(A)に示すように粒状物集合体(還元鉄ペ
レット集合体)の画像濃度はサチュエーションを引き起
こし、かつ、その輻射熱により粒状物集合体が存在しな
い集合体の周辺部までも画像濃度が高くなってしまうこ
とがある。この場合、上記赤外線若しくは近赤外線CC
Dエリアカメラ7に自動露出調整機能があればこのよう
な現象を引き起こさず問題とはならないが、上記自動露
出調整機能がないときには以下のような方法で2値化処
理における閾値濃度を自動調整することを要する。
【0035】すなわち、上記パソコン8のメモリーに一
時的に記録された単位画像領域内の高濃度側(例えば、
図7Aに示すように画素濃度200以上)画素数が高濃
度基準画素数(例えば、図7Bに示すように1000
個)を超えた場合(すなわち、粒状物集合体の温度が異
常に高いことを示している)、図7(B)に示すように
予め求めた高濃度基準画素数以上の画素数と閾値濃度と
の関係式に基づき上記閾値濃度を自動的に高濃度側に変
更することを要する(請求項3)。例えば、図6(D)
に示すように閾値濃度を図6(B)に示した25から1
80に変更することにより、図6(C)に示すように粒
状物集合体(還元鉄ペレット集合体)20における真の
2値化像を得ることが可能となる。
【0036】尚、閾値濃度を自動的に変更させる対象
は、粒状物集合体(還元鉄ペレット集合体)の温度が非
常に高い場合に限らず、上記粒状物集合体の温度が異常
に低い場合(雨が降っているとき、あるいは、冬場の雪
が降っているとき等にはロータリーキルンから排出され
る還元鉄ペレットは冷やされて若干温度が低くなってい
る)にも必要となる。すなわち、上記メモリーに一時的
に記録された単位画像領域内の低濃度側(例えば画素濃
度50以下)画素数が低濃度基準画素数(例えば100
0個)を超えた場合(すなわち、粒状物集合体の温度が
異常に低いことを示している)、予め求めた低濃度基準
画素数以上の画素数と閾値濃度との関係式に基づき閾値
濃度を自動的に低濃度側に変更することを要する(請求
項3)。
【0037】また、図8(B)に示すように、例えばコ
ンベア6上において各粒状物集合体(還元鉄ペレット集
合体)20が分離されて乗っているにも拘らず、コンベ
ア6に設けられた上記仕切り板5上に乗った粒状物集合
体20の欠片を介して各粒状物集合体(還元鉄ペレット
集合体)20がつながった状態で撮影されてしまう場合
がある。このような場合、つながった状態で撮影された
粒状物集合体20面積に基づき上記関係式から粒状物集
合体20の重量を求めると、実際とは著しく異なった重
量になる問題が生ずる。すなわち、画像面積と粒状物集
合体の体積若しくは重量の上記関係式は上述した現象を
利用して求められているからである。
【0038】そこで、このような計測誤差を回避するた
め、上記パソコン8のメモリーに一時的に記録された単
位画像領域内に存在する1の粒状物集合体(還元鉄ペレ
ット集合体)20の面積(粒状物集合体の画素数が対応
する)Sについて最大基準面積Aを設定し、上記面積S
が図8(A)に示すように最大基準面積Aを超えた場
合、上記粒状物集合体の面積Sを図8(C)に示すよう
に(最大基準面積A×n個の集合体+残り面積aの集合
体)に分割すると共に、分割された各集合体の面積から
上記関係式に基づき各集合体の体積若しくは重量をそれ
ぞれ計測し、かつ、これ等計測値を積算して上記面積S
における粒状物集合体の体積若しくは重量とすればよい
(請求項4)。
【0039】また、この測定装置を用いて粒状物集合体
(還元鉄ペレット集合体)の重量を測定する場合、ロッ
トの違いやロータリーキルンの処理条件の違いなどに起
因して計測誤差が大きくなることがある。このような場
合、上記パソコン8のハードディスクに保存(記録)し
た画像信号を再利用して測定精度を改善させることが可
能となる。すなわち、この測定装置を用い上述した工程
を経て得られた高温状態にある全粒状物集合体(還元鉄
ペレット集合体)の重量の測定値と、測定後において冷
却かつ集積された全粒状物集合体(還元鉄ペレット集合
体)の重量の実測値(例えばトラックスケールによる実
測値)とを比較し、その差分が基準誤差範囲を超えた場
合、図5に示す画像面積と粒状物集合体重量の関係式を
変更(すなわち、図5においてy=ax2+bの関係式
中、aおよびbの数値を逐次変更する)し、変更された
関係式と記録された各単位画像データを再利用して上記
全粒状物集合体(還元鉄ペレット集合体)の画像解析に
よる重量測定を行なうと共に、上記差分が基準誤差範囲
内に収まるまでこれ等工程を繰り返すことにより測定精
度の改善が図れる(請求項5)。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
する。
【0041】尚、測定対象である粒状物集合体は、ロー
タリーキルンから排出される温度が約500℃以上で粒
径が約1〜10mmの還元鉄ペレット(以下、ペレット
と略称する)である。このペレット2は、図1に示すよ
うにロータリーキルン1から排出された後、水平金属コ
ンベア3により搬送され、更に金属バケットコンベア4
により上に運ばれてから水平金属コンベア6に落とされ
る。従って、最後の水平金属コンベア6には間欠的にペ
レットが落下してくる。この水平金属コンベア6の中央
部上方に近赤外線CCDエリアカメラ7が設置されてい
る。
【0042】上記ペレット2は常時温度が約500℃以
上あり、水平金属コンベア6の温度が100〜300℃
のため、近赤外線CCDエリアカメラ7の適用が可能で
あった。当然のことながら、高価ではあるが赤外線CC
Dエリアカメラを使用することも可能である。
【0043】尚、上記近赤外線CCDエリアカメラ7
は、図2に示すように水平金属コンベア6上方約100
cmの位置に設置されている。また、近赤外線CCDエ
リアカメラは太陽光に感度があるため遮光カバー10を
取付け、近赤外線CCDエリアカメラ7で撮影された画
像が太陽光の影響を受けないようにしている。更に、近
赤外線CCDエリアカメラ7のレンズ9には、可視光を
透過しない光学フィルター(図示せず)が装着されてい
る。
【0044】また、上記水平金属コンベア6の幅寸法は
約50cmで、近赤外線CCDエリアカメラ7における
画像の横幅いっぱいに撮影されている。上記画像は横6
40画素×縦480画素で構成され、また、水平金属コ
ンベア6の移動速度は約10cm/秒である。従って、
以下の比例計算から、単位時間t=3.75秒とする
(すなわち、約3.75秒毎に1回撮影する)ことによ
り、近赤外線CCDエリアカメラ7下方を通過する上記
ペレット2を重複させることなく全て撮影することが可
能となる。
【0045】640画素:50cm=480画素:10
cm/秒×t秒 t=(50×480)/(640×10)=3.75秒 次に、画像面積から上記ペレットの重量を換算するため
の関係式を求める必要がある。そこで、上記水平金属コ
ンベア6と同一条件のコンベアを使用し、上方から各種
重量のペレットを落下させてコンベア移動中の上方から
見た面積を計測し、これに基づき図5に示す面積(cm
2)−重量(g)グラフを作成し、このグラフによくフ
ィッティングする関係式(換算式)を求める。
【0046】ここでは、y(重量)=ax(面積)2
b の2次関数にフィッティングさせて、係数a=0.
0074、および、係数b=3.5を求めた。
【0047】近赤外線CCDエリアカメラ7で撮影され
た画像信号は、パソコン8に挿入した画像入力ボード1
1を経由してパソコン8のメモリーに転送される。この
撮影した画像(すなわち、上記メモリーに一時的に記録
した単位画像)に対し、平均化処理並びにCCDエリア
カメラ7におけるインターレス出力のノイズ除去のため
に膨張処理、収縮処理など前処理を施した後、事前に設
定した閾値濃度と単位画像領域内の各画素濃度を比較し
て2値化処理し、次いで、穴埋め処理してラベリング処
理する。ここで、画像解析の高速化を図るため、非常に
小さな粒状物集合体については除去あるいは無視しても
よい。
【0048】次に、ラベリング処理後の各ペレット集合
体についてその画素数を求め、予め求めた1画素当りの
実際の面積[面積校正値=(50cm/640画
素)2]に基づき各ペレット集合体の面積を求め、か
つ、事前に求めた上記面積−重量換算式(図5参照)か
らそれぞれのペレット集合体の重量を求めかつ合算す
る。
【0049】ここで、上記ペレットの温度が非常に高温
状態のまま水平金属コンベア6で運ばれてきたとき、ペ
レット部分の画像濃度はサチュエーションを引き起こ
し、かつ、輻射熱によりペレットが存在しない周辺部ま
でも画像濃度が高くなってしまうことがある。この場
合、近赤外線CCDエリアカメラ7に自動露出調整機能
があればこのような現象を引き起こさず問題とはならな
いが、上記自動露出調整機能がないときには以下のよう
な方法で2値化処理における閾値濃度を自動調整するこ
とを要する。すなわち、上記パソコン8のメモリーに一
時的に記録された単位画像領域内の高濃度側(例えば、
画素濃度200以上)画素数が高濃度基準画素数(例え
ば、1000個)を超えた場合、図7(B)に示すよう
に予め求めた高濃度基準画素数以上の画素数と閾値濃度
との関係式に基づき上記閾値濃度を自動的に高濃度側に
変更することを要する。
【0050】次に、上記ペレット集合体は、本来、水平
金属コンベア6上を別々の集合体となって間欠搬送され
るが、何かの原因で複数の集合体がつながった状態で搬
送された場合、これ等ペレット集合体もがつながった状
態で撮影される。このような場合、つながった状態で撮
影されたペレット集合体面積に基づき上記面積−重量換
算式からペレット集合体の重量を求めると、実際とは著
しく異なった重量になってしまう問題が生ずる。そこ
で、このような計測誤差を回避するため、上記パソコン
8のメモリーに一時的に記録された単位画像領域内に存
在する1のペレット集合体の面積(ペレット集合体の画
素数が対応する)Sについて最大基準面積A(例えば、
4000画素)を設定し、上記面積Sが最大基準面積A
を超えた場合、上記ペレット集合体の面積Sを(最大基
準面積A×n個の集合体+残り面積aの集合体)に分割
すると共に、分割された各集合体の面積から上記面積−
重量換算式に基づき各ペレット集合体の重量をそれぞれ
計測し、かつ、これ等計測値を積算して上記面積Sにお
けるペレット集合体の重量とすればよい。
【0051】また、この測定装置を用いてペレット集合
体の重量を測定する場合、例えばロットの初期段階にお
いて計測誤差が大きくなることがある。このような場
合、上記パソコン8のハードディスクに保存(記録)し
た画像信号を再利用して測定精度を改善させることが可
能となる。すなわち、この測定装置を用いてペレットの
重量をまず測定する。この場合、パソコン8のメモリー
に転送された画像信号は全てハードディスク内に画像フ
ァイルとして記録しておく。他方、水平金属コンベア6
から排出されるペレットの重量を1時間毎トラックスケ
ールで実際に計測する。そして、記録された画像ファイ
ルを1時間毎に繰返し再生し、上記面積−重量換算式の
係数(a、b)を適宜調整しながらトラックスケールに
よる実測値と一致するまで画像解析による重量測定を繰
返す。尚、上記面積−重量換算式の係数bを3.5から
3.7に変更することにより計測誤差が小さくなった。
そこで、以後の測定は変更後の面積−重量換算式を用い
て行なっている。
【0052】以下、本実施例による測定法で求めたペレ
ット集合体の重量(Kg)と、トラックスケールによる
実測値(Kg)とを表1に示す。
【0053】 表1 測定回数 実施例による測定法 トラックスケールによる実測値 第1回目 2600 Kg 2650 Kg 第2回目 3100 Kg 3000 Kg 第3回目 2050 Kg 2100 Kg 第4回目 1350 Kg 1500 Kg 表1に示すデータから確認されるように、実施例による
測定法はトラックスケールによる実測値と比較して約±
10%の精度でペレット重量を測定することが可能であ
る。
【0054】
【発明の効果】請求項1〜7記載の発明に係る高温状態
にある粒状物集合体の体積若しくは重量測定法によれ
ば、コンベアにより山状に積まれて搬送されてくる高温
状態にある粒状物集合体に対し、上記コンベアの上方側
に配置されたCCDエリアカメラ若しくはラインスキャ
ンカメラによりコンベアおよび粒状物集合体から発せら
れる赤外若しくは近赤外線像を撮影して二次元の単位画
像を求め、この単位画像の画像解析処理により粒状物集
合体の体積若しくは重量を測定しているため、上記体積
若しくは重量をリアルタイムでかつ低コストで測定でき
る効果を有する。
【0055】特に、測定対象である粒状物集合体がロー
タリーキルンから排出される還元鉄ペレット集合体の場
合、リアルタイムで還元鉄ペレット集合体の体積若しく
は重量を測定できることから、従来法に較べロータリー
キルン内壁の付着物(ベコ)の成長状況を正確に把握す
ることが可能になるため、ロータリーキルン内壁におけ
る付着物(ベコ)の成長を未然に防止することができる
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粒状物集合体の体積若しくは重量
測定法の説明図。
【図2】本発明に係る粒状物集合体の体積若しくは重量
測定法の説明図。
【図3】本発明の実施の形態に係る測定装置の制御系を
示すブロック図。
【図4】図4(A)はパソコンのメモリーを示す説明
図、図4(B)はディスプレイに表示された単位画像の
2値化パターン図、図4(C)は図4(B)において一
点鎖線で示した画素列上の画素濃度曲線のグラフ図。
【図5】本発明の実施例で適用された面積(cm2)−
重量(g)グラフ図。
【図6】図6(A)はディスプレイに表示された単位画
像の2値化パターン図、図6(B)は図6(A)におい
て一点鎖線で示した画素列上の画素濃度曲線のグラフ
図、図6(C)は閾値濃度変更後のディスプレイに表示
された単位画像の2値化パターン図、図6(D)は図6
(C)において一点鎖線で示した画素列上の画素濃度曲
線のグラフ図。
【図7】図7(A)は単位画像内の画素濃度と画素数と
の関係を示すグラフ図、図7(B)は画素濃度200以
上の画素数と閾値濃度との関係を示すグラフ図。
【図8】図8(A)はディスプレイに表示された単位画
像の2値化パターン図、図8(B)は上記2値化パター
ンで示されたコンベアと粒状物集合体(還元鉄ペレット
集合体)の断面図、図8(C)はディスプレイに表示さ
れた単位画像内の粒状物集合体(還元鉄ペレット集合
体)を複数の集合体に分割する際の説明図。
【符号の説明】 1 ロータリーキルン 2 鉄還元ペレット(粒状物) 6 水平金属コンベア 7 CCDエリアカメラ 8 パソコン 9 レンズ 10 遮光カバー 11 画像入力ボード 12 鉄製カバー 20 鉄還元ペレット集合体(粒状物集合体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 7/60 150 G06T 7/60 150J Fターム(参考) 2F030 CA02 CC17 CE02 CE04 2F065 BB00 CC00 DD06 FF04 GG21 JJ03 JJ26 KK01 LL26 MM03 PP15 QQ04 QQ08 QQ24 QQ25 QQ31 4K012 DD02 DD03 5L096 CA02 CA14 FA14 FA59 GA28

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンベアにより山状に積まれて搬送されて
    くる複数の高温状態にある粒状物集合体の体積若しくは
    重量を測定する方法において、 上記コンベアの上方側に配置されたCCDエリアカメラ
    によりコンベアおよび各粒状物集合体から発せられる赤
    外若しくは近赤外線像を単位時間毎連続的に撮影して二
    次元の単位画像を得る撮影工程と、 得られた各単位画像領域内の各画素濃度と閾値濃度とを
    比較して濃度の低いコンベア部と濃度の高い粒状物集合
    体部を2値化分離する分離工程と、 1画素当たりの面積校正値により各単位画像領域内に存
    在する各粒状物集合体の面積をそれぞれ求め、かつ、予
    め求められている画像面積と粒状物集合体の体積若しく
    は重量の関係式に基づいて各粒状物集合体の体積若しく
    は重量を計測する計測工程と、 これ等計測値を積算して全粒状物集合体の体積若しくは
    重量を測定する測定工程、の各工程を具備することを特
    徴とする高温状態にある粒状物集合体の体積若しくは重
    量測定法。
  2. 【請求項2】コンベアにより山状に積まれて搬送されて
    くる複数の高温状態にある粒状物集合体の体積若しくは
    重量を測定する方法において、 上記コンベアの上方側に配置されたCCDラインスキャ
    ンカメラによりコンベアおよび各粒状物集合体から発せ
    られる赤外若しくは近赤外線像を連続的に撮影し、か
    つ、単位時間毎区画して二次元の単位画像を得る撮影工
    程と、 得られた各単位画像領域内の各画素濃度と閾値濃度とを
    比較して濃度の低いコンベア部と濃度の高い粒状物集合
    体部を2値化分離する分離工程と、 1画素当たりの面積校正値により各単位画像領域内に存
    在する各粒状物集合体の面積をそれぞれ求め、かつ、予
    め求められている画像面積と粒状物集合体の体積若しく
    は重量の関係式に基づいて各粒状物集合体の体積若しく
    は重量を計測する計測工程と、 これ等計測値を積算して全粒状物集合体の体積若しくは
    重量を測定する測定工程、の各工程を具備することを特
    徴とする高温状態にある粒状物集合体の体積若しくは重
    量測定法。
  3. 【請求項3】上記分離工程において各単位画像領域内の
    高濃度側画素数が高濃度基準画素数を超え粒状物集合体
    の温度が異常に高い場合、予め求めた高濃度基準画素数
    以上の画素数と閾値濃度との関係式に基づき閾値濃度を
    自動的に高濃度側に変更し、反対に各単位画像領域内で
    分離された低濃度側画素数が低濃度基準画素数を超え粒
    状物集合体の温度が異常に低い場合、予め求めた低濃度
    基準画素数以上の画素数と閾値濃度との関係式に基づき
    閾値濃度を自動的に低濃度側に変更することを特徴とす
    る請求項1または2記載の高温状態にある粒状物集合体
    の体積若しくは重量測定法。
  4. 【請求項4】上記計測工程において単位画像領域内に存
    在する1の粒状物集合体の面積Sが最大基準面積Aを超
    えた場合、上記粒状物集合体の面積Sを(最大基準面積
    A×n個の集合体+残り面積aの集合体)に分割すると
    共に、分割された各集合体の面積から上記関係式に基づ
    き各集合体の体積若しくは重量をそれぞれ計測し、か
    つ、これ等計測値を積算して上記面積Sにおける粒状物
    集合体の体積若しくは重量とすることを特徴とする請求
    項1または2記載の高温状態にある粒状物集合体の体積
    若しくは重量測定法。
  5. 【請求項5】上記撮影工程において得られた単位画像を
    順次連続して記録し、かつ、撮影工程、分離工程、計測
    工程および測定工程を経て得られた高温状態にある全粒
    状物集合体の体積若しくは重量の測定値と、測定後にお
    いて冷却かつ集積された全粒状物集合体の体積若しくは
    重量の実測値とを比較し、その差分が基準誤差範囲を超
    えた場合、上記測定工程における画像面積と粒状物集合
    体の体積若しくは重量の関係式を変更し、変更された関
    係式と記録された各単位画像データを再利用して上記全
    粒状物集合体の体積若しくは重量の測定を行なうと共
    に、上記差分が基準誤差範囲内に収まるまでこれ等工程
    を繰り返すことを特徴とする請求項1、2、3または4
    記載の高温状態にある粒状物集合体の体積若しくは重量
    測定法。
  6. 【請求項6】高温状態にある上記粒状物が、ロータリー
    キルンから排出される還元鉄ペレットであることを特徴
    とする請求項1、2、3、4または5記載の高温状態に
    ある粒状物集合体の体積若しくは重量測定法。
  7. 【請求項7】上記ロータリーキルンから排出される還元
    鉄ペレットの温度が300℃〜800℃、コンベアの温
    度が還元鉄ペレットの温度以下であることを特徴とする
    請求項6記載の高温状態にある粒状物集合体の体積若し
    くは重量測定法。
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