JP2002003357A - 日焼け止め化粧料 - Google Patents
日焼け止め化粧料Info
- Publication number
- JP2002003357A JP2002003357A JP2000182742A JP2000182742A JP2002003357A JP 2002003357 A JP2002003357 A JP 2002003357A JP 2000182742 A JP2000182742 A JP 2000182742A JP 2000182742 A JP2000182742 A JP 2000182742A JP 2002003357 A JP2002003357 A JP 2002003357A
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- JP
- Japan
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- mica
- titanium oxide
- ultrafine particle
- suntan cosmetic
- coated
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 紫外線防止効果に優れ、感触が良好で、肌
が白っぽく見えない（白浮きが抑えられた）日焼け止め
化粧料の提供。 【解決手段】 紫外線散乱剤及び黄〜赤色の干渉色を
有する多層被覆雲母チタンを組成物全体の０．０１〜２
０重量％含む、日焼け止め化粧料。具体的には、マイカ
を酸化チタンの超微粒子で被覆し、次いで超微粒子酸化
ケイ素で被覆後、さらに超微粒子酸化チタンを被覆さ
せ、一枚のマイカ上に酸化チタンを二層被覆させること
により調製することができる。超微粒子酸化チタンをマ
イカに単層被覆させただけの物に比べて彩度が向上して
いる。
が白っぽく見えない（白浮きが抑えられた）日焼け止め
化粧料の提供。 【解決手段】 紫外線散乱剤及び黄〜赤色の干渉色を
有する多層被覆雲母チタンを組成物全体の０．０１〜２
０重量％含む、日焼け止め化粧料。具体的には、マイカ
を酸化チタンの超微粒子で被覆し、次いで超微粒子酸化
ケイ素で被覆後、さらに超微粒子酸化チタンを被覆さ
せ、一枚のマイカ上に酸化チタンを二層被覆させること
により調製することができる。超微粒子酸化チタンをマ
イカに単層被覆させただけの物に比べて彩度が向上して
いる。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、紫外線防止効果に
優れ、感触が良好で、肌が白っぽく見えない（白浮きが
抑えられた）日焼け止め化粧料に関する。
優れ、感触が良好で、肌が白っぽく見えない（白浮きが
抑えられた）日焼け止め化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】日焼け止め化粧料においては、紫外線防
止効果を高めるために紫外線散乱剤として、酸化チタ
ン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛等の
無機粉体が配合される。しかしながら、紫外線防止効果
を高めるために多量の無機粉体を配合すると、肌が白っ
ぽく見えたり（白浮き）、すべりが悪くなるという欠点
があった。
止効果を高めるために紫外線散乱剤として、酸化チタ
ン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛等の
無機粉体が配合される。しかしながら、紫外線防止効果
を高めるために多量の無機粉体を配合すると、肌が白っ
ぽく見えたり（白浮き）、すべりが悪くなるという欠点
があった。
【０００３】このような白浮きを防ぐため、酸化鉄のよ
うな着色顔料を添加することも行われているが、その場
合には、透明性が減少し、肌がくすんだようにみえた
り、衣服に色移りする等の問題があった。また、すべり
を良くし白浮きを抑える目的で、二酸化チタンで単層被
覆した雲母を配合する技術も採用されているが、この二
酸化チタン被覆雲母は彩度が低いため白浮きを抑制する
効果も低く、充分な色味を付与するために多量に配合す
ると、肌にかさつきが生じたり、不自然な光輝感がでる
等の欠点がある。
うな着色顔料を添加することも行われているが、その場
合には、透明性が減少し、肌がくすんだようにみえた
り、衣服に色移りする等の問題があった。また、すべり
を良くし白浮きを抑える目的で、二酸化チタンで単層被
覆した雲母を配合する技術も採用されているが、この二
酸化チタン被覆雲母は彩度が低いため白浮きを抑制する
効果も低く、充分な色味を付与するために多量に配合す
ると、肌にかさつきが生じたり、不自然な光輝感がでる
等の欠点がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紫外線防止
効果に優れ、感触が良好で、白浮きを抑えた日焼け止め
化粧料を提供することを目的とする。
効果に優れ、感触が良好で、白浮きを抑えた日焼け止め
化粧料を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、紫外線散乱剤
及び黄〜赤色の干渉色を有する多層被覆雲母チタンを含
む、日焼け止め化粧料、に関する。
及び黄〜赤色の干渉色を有する多層被覆雲母チタンを含
む、日焼け止め化粧料、に関する。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明で用いる多層被覆雲母チタ
ンは、マイカを二層以上の多層で被覆したものである。
ンは、マイカを二層以上の多層で被覆したものである。
【０００７】具体的には、マイカを酸化チタンの超微粒
子で被覆し、次いで超微粒子酸化ケイ素で被覆後、さら
に超微粒子酸化チタンを被覆させ、一枚のマイカ上に酸
化チタンを二層被覆させることにより調製することがで
きる。超微粒子酸化チタンをマイカに単層被覆させただ
けの物に比べて彩度が向上している。
子で被覆し、次いで超微粒子酸化ケイ素で被覆後、さら
に超微粒子酸化チタンを被覆させ、一枚のマイカ上に酸
化チタンを二層被覆させることにより調製することがで
きる。超微粒子酸化チタンをマイカに単層被覆させただ
けの物に比べて彩度が向上している。
【０００８】多層被覆雲母チタンの黄〜赤色の干渉色を
有するものを用いる。特に、金色の光輝を呈するものを
用いると、すべりがよく、かさつきや不自然な光輝感な
く、ほんのりと黄色味を帯びて白浮きが抑えられた優れ
た日焼け止め化粧料を得ることができる。さらに、赤色
の干渉色を有するものを併用することができる。このよ
うな多層被覆雲母チタンは、市販品として入手すること
ができ、メルク社製・ティミロンスプレンディッドが例
として挙げられる。
有するものを用いる。特に、金色の光輝を呈するものを
用いると、すべりがよく、かさつきや不自然な光輝感な
く、ほんのりと黄色味を帯びて白浮きが抑えられた優れ
た日焼け止め化粧料を得ることができる。さらに、赤色
の干渉色を有するものを併用することができる。このよ
うな多層被覆雲母チタンは、市販品として入手すること
ができ、メルク社製・ティミロンスプレンディッドが例
として挙げられる。
【０００９】多層被覆雲母チタンは、粒径１〜１００μ
ｍ、好ましくは、５〜８０μｍ、より好ましくは、１０
〜６０μｍのものを用いることができる。酸化チタン：
マイカ：シリカの比は、４０〜６０：３０〜５０：１０
〜１４、特に、４３〜５３：３７〜４７：１０〜１４の
ものを用いることができる。
ｍ、好ましくは、５〜８０μｍ、より好ましくは、１０
〜６０μｍのものを用いることができる。酸化チタン：
マイカ：シリカの比は、４０〜６０：３０〜５０：１０
〜１４、特に、４３〜５３：３７〜４７：１０〜１４の
ものを用いることができる。
【００１０】多層被覆雲母チタンの配合量は、白浮きの
抑制効果、かさつきや雲母チタンに特有の光輝感に起因
する不自然さの発生を考慮すると、組成物全体の０．０
１〜２０重量％、好ましくは２〜１０重量％である。
抑制効果、かさつきや雲母チタンに特有の光輝感に起因
する不自然さの発生を考慮すると、組成物全体の０．０
１〜２０重量％、好ましくは２〜１０重量％である。
【００１１】日焼け止め化粧料に配合される、紫外線散
乱剤としては、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜
鉛、微粒子酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム
等が挙げられる。紫外線散乱剤は、組成物全体の０．１
〜３０重量％、好ましくは５〜２０重量％含有させるこ
とができる。
乱剤としては、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜
鉛、微粒子酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム
等が挙げられる。紫外線散乱剤は、組成物全体の０．１
〜３０重量％、好ましくは５〜２０重量％含有させるこ
とができる。
【００１２】本発明の日焼け止め化粧料には、さらに粉
末を含有させることができる。粉末を含有しているもの
は、さらに使用感が改善される。粉末としては、球状、
板状、その他の形状のものを用いることができ、無水ケ
イ酸、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉
末、ポリアミド樹脂粉末（ナイロン粉末）、セルロース
粉末、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステ
ルアルミニウム等があげられる。
末を含有させることができる。粉末を含有しているもの
は、さらに使用感が改善される。粉末としては、球状、
板状、その他の形状のものを用いることができ、無水ケ
イ酸、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉
末、ポリアミド樹脂粉末（ナイロン粉末）、セルロース
粉末、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステ
ルアルミニウム等があげられる。
【００１３】本発明において用いる、多層被覆雲母チタ
ン、紫外線散乱剤、さらに添加する粉末においては、酸
化アルミニウム、酸化ケイ素等の無機物、金属セッケ
ン、シリコーン、アミノ酸とその誘導体、フッ素化合物
等の一種または二種以上を用いて表面処理を行ってもよ
い。
ン、紫外線散乱剤、さらに添加する粉末においては、酸
化アルミニウム、酸化ケイ素等の無機物、金属セッケ
ン、シリコーン、アミノ酸とその誘導体、フッ素化合物
等の一種または二種以上を用いて表面処理を行ってもよ
い。
【００１４】上記の成分以外に通常日焼け止め化粧料で
用いられる任意成分を配合することができ、そのような
成分としては、例えば、ワセリン等のような炭化水素
類、ホホバ油等のエステル類、オリーブ油等のトリグリ
セリド類、オレイルアルコール等の高級アルコール類、
ステアリン酸等の脂肪酸、１，３−ブチレングリコール
等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン
界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エ
タノール、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤、防腐
剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、香料、粉体類等が
提示できる。
用いられる任意成分を配合することができ、そのような
成分としては、例えば、ワセリン等のような炭化水素
類、ホホバ油等のエステル類、オリーブ油等のトリグリ
セリド類、オレイルアルコール等の高級アルコール類、
ステアリン酸等の脂肪酸、１，３−ブチレングリコール
等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン
界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エ
タノール、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤、防腐
剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、香料、粉体類等が
提示できる。
【００１５】日焼け止め化粧料の剤型は、乳液、クリー
ム、スティック、ローション、パウダー等種々のもので
あってよい。
ム、スティック、ローション、パウダー等種々のもので
あってよい。
【００１６】本発明の化粧料はこの様な成分を通常の製
造方法に従って処理することにより製造することができ
る。
造方法に従って処理することにより製造することができ
る。
【００１７】次に実施例を挙げて、本発明について詳細
に説明する。ただし、本発明はこれによって限定される
ものではない。
に説明する。ただし、本発明はこれによって限定される
ものではない。
【００１８】
【実施例】表１に示す組成の日焼け止め乳液を製造し
（単位は重量％）、白浮きの軽減度、化粧膜の透明性、
使用性について評価した。なお、表中の、メルク社製・
ティミロンスーパーは、二酸化チタン単層被覆雲母であ
る。
（単位は重量％）、白浮きの軽減度、化粧膜の透明性、
使用性について評価した。なお、表中の、メルク社製・
ティミロンスーパーは、二酸化チタン単層被覆雲母であ
る。
【００１９】女子被験者１０人に実施例１〜３の日焼け
止め乳液、及び比較例１〜４の日焼け止め乳液を使用さ
せて、使用感を官能評価し、以下の評価基準に準じて判
定した。 ○：１０人中、７名以上が良好と評価した △：１０人中、４〜６名が良好と評価した ×：１０人中、良好と評価した者が３名以下であった
止め乳液、及び比較例１〜４の日焼け止め乳液を使用さ
せて、使用感を官能評価し、以下の評価基準に準じて判
定した。 ○：１０人中、７名以上が良好と評価した △：１０人中、４〜６名が良好と評価した ×：１０人中、良好と評価した者が３名以下であった
【００２０】
【表１】
【００２１】この表より、本発明の日焼け止め化粧料
は、十分な紫外線防御能を有し、すべりがよく、透明性
に優れ、かさつきを伴うことなく、白浮きを抑制するこ
とが出来るものであることが判る。以下に、処方例を示
す。
は、十分な紫外線防御能を有し、すべりがよく、透明性
に優れ、かさつきを伴うことなく、白浮きを抑制するこ
とが出来るものであることが判る。以下に、処方例を示
す。
【００２２】
【表２】
【００２３】製法 A：成分６、７を均一に混合する B：成分１〜５をA成分に添加して混合する C：成分８〜１０を均一に混合後、これをBに添加して乳
化混合する。
化混合する。
【００２４】
【表３】
【００２５】製法 A：成分７〜９を８０℃に加熱し、均一に混合する B：成分１〜６をA成分に添加して混合する C：成分１０〜１２を８０℃に加熱し、均一に混合後、
これをBに添加して乳化混合し室温まで冷却する。
これをBに添加して乳化混合し室温まで冷却する。
【００２６】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明の日焼け止め化
粧料は紫外線防止効果に優れ、感触が良好で、白浮きを
抑制することが出来るものである。
粧料は紫外線防止効果に優れ、感触が良好で、白浮きを
抑制することが出来るものである。
Claims (1)
- 【請求項１】 紫外線散乱剤及び黄〜赤色の干渉色を有
する多層被覆雲母チタンを含む、日焼け止め化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000182742A JP2002003357A (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 日焼け止め化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000182742A JP2002003357A (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 日焼け止め化粧料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002003357A true JP2002003357A (ja) | 2002-01-09 |
Family
ID=18683444
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000182742A Pending JP2002003357A (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 日焼け止め化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002003357A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9168394B2 (en) | 2013-03-13 | 2015-10-27 | Johnson & Johnson Consumer Inc. | Pigmented skin-care compositions |
| US9168209B2 (en) | 2013-03-13 | 2015-10-27 | Johnson & Johnson Consumer Inc. | Pigmented skin-care compositions |
| US9168393B2 (en) | 2013-03-13 | 2015-10-27 | Johnson & Johnson Consumer Inc. | Pigmented skin-care compositions |
| US9320687B2 (en) | 2013-03-13 | 2016-04-26 | Johnson & Johnson Consumer Inc. | Pigmented skin-care compositions |
-
2000
- 2000-06-19 JP JP2000182742A patent/JP2002003357A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9168394B2 (en) | 2013-03-13 | 2015-10-27 | Johnson & Johnson Consumer Inc. | Pigmented skin-care compositions |
| US9168209B2 (en) | 2013-03-13 | 2015-10-27 | Johnson & Johnson Consumer Inc. | Pigmented skin-care compositions |
| US9168393B2 (en) | 2013-03-13 | 2015-10-27 | Johnson & Johnson Consumer Inc. | Pigmented skin-care compositions |
| US9320687B2 (en) | 2013-03-13 | 2016-04-26 | Johnson & Johnson Consumer Inc. | Pigmented skin-care compositions |
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