JP2002003067A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JP2002003067A
JP2002003067A JP2000182926A JP2000182926A JP2002003067A JP 2002003067 A JP2002003067 A JP 2002003067A JP 2000182926 A JP2000182926 A JP 2000182926A JP 2000182926 A JP2000182926 A JP 2000182926A JP 2002003067 A JP2002003067 A JP 2002003067A
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paper
transport belt
belt
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JP2000182926A
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Teruyuki Ikeda
輝幸 池田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)
  • Forming Counted Batches (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済的な後処理装置を備え、容易に自分のジ
ョブを見つけ出すことができるようにしたプリンタ装置
を提供する。 【解決手段】 本プリンタ装置は、印刷依頼毎に印刷済
用紙を積み重ねて送出するプリンタ装置本体と、プリン
タ装置本体から送出された印刷済用紙を印刷依頼毎に分
別、搬送する後処理装置とを備えたプリンタ装置であ
る。後処理装置が、プリンタ装置本体から印刷依頼毎に
積み重ねられて送出された印刷済用紙をベルト面上に載
せて搬送する搬送ベルト102と、積み重ねられた印刷
済用紙を搬送ベルト上に押さえ付けるように、搬送ベル
トに設けられた用紙押さえ機構104、105、20
2、203、204と、印刷済用紙が印刷依頼毎にプリ
ンタ装置本体から送出される度に搬送ベルトをステップ
移動させる移動機構103とを備えて、印刷依頼毎に積
み重ねられた印刷済用紙を、搬送ベルト上の印刷済用紙
の位置を印刷依頼毎に、順次、ずらして搬送する。ま
た、搬送ベルト上の印刷済用紙の位置を示す表示手段3
02とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷済用紙の後処
理を行う後処理装置を備えたプリンタ装置に関し、更に
詳細には、印刷依頼者が印刷済用紙の所在を容易に見い
出せるようにしたプリンタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、企業オフィス等では、少なくとも
1台のパーソナルコンピュータが個々人に割り当てられ
ていて、それぞれ、個々人が割り当てられたパーソナル
コンピュータを自己の管理下で自在に使っている。そし
て、これら多数のパーソナルコンピュータは、ネットワ
ークによって相互に接続されている。更に、個々のパー
ソナルコンピュータからの印刷実行指令に応じるため
に、1台或いは複数台のプリンタ装置が、ネットワーク
に接続され、印刷実行指令を実行している。
【0003】プリンタ装置の印刷済用紙の排出部には、
複数の印刷依頼者(以下、ユーザと言う)から依頼さ
れ、実行された印刷済用紙(以下、ジョブと言う)が積
み上げられて行く場合が多く、印刷指令の実行後にプリ
ンタ装置のところへジョブを取りに行っても、他のユー
ザのジョブの中に埋もれていることが多い。そこで、ユ
ーザは、ジョブの山の中から自己のジョブを探し出し、
持ち帰ることが必要になる。このような不便さを解消す
るために、複数のユーザが使用するネットワーク結合型
プリンタ装置では、ユーザごとの区分けをして、各ユー
ザが自己のジョブを簡単に見い出し、持ち帰ることがで
きるようにする後処理が必要になる。そして、ネットワ
ークに接続されたユーザの人数が多くなればなるほど、
この後処理の必要性が強く認識されることになる。
【0004】このような後処理方法としては、プリンタ
装置に複数個の排出口を設けて、ユーザ毎に排出口を割
り当て、プリンタ装置のコントローラが自動的に排出口
を選択することにより、異なるユーザのジョブが相互に
重ならないようにするソータが知られている。しかし、
このソータによる後処理では、複数個の排出口と、これ
ら複数個の排出口に用紙走行路を切り換える切り換え機
構とが必要になる。そのために、ソータ装置の構成が大
掛かりとなって、この導入コストが嵩む上に、コストが
高い割りには、多くのユーザにそれぞれ排出口を割り当
てることができないという欠点があって、殆ど、実用化
されていない。
【0005】このようなことから、低コストで複数のユ
ーザが利用できるものとして、以下に示すような簡単な
機構での方法が知られており、実際のプリンター装置の
後処理装置として使用されている。以下に、図面を参照
して、実際に使用されている従来の後処理装置を説明す
る。先ず、図8を参照して、従来、一番多く用いられて
いる後処理装置の構成を説明する。図8は従来の後処理
装置の要部構成を示す斜視図である。この従来の後処理
装置では、図8に示すように、現在、印刷実行中のジョ
ブ502が、プリンタ装置の排出口にある排出ローラ5
01によって、排出ローラ501に直交する縦方向の用
紙の向きで排出されてきて、既に排出完了している他の
ユーザのジョブの上に積み上げられて行く。
【0006】現在、印刷実行中のジョブ502の下にあ
る他のユーザのジョブは、直ぐ下のジョブ506が横方
向、その下のジョブ505がジョブ502と同じ縦方
向、その下のジョブ504がジョブ506と同じ横方
向、更に1番下のジョブ503がジョブ504と同じ縦
方向という具合に、用紙の向きが互い違いに積み上げら
れて行く。この後処理方法は、用紙を収容している用紙
カセット(図示せず)を縦方向用と横方向用の2つ用意
し、プリンタ装置のコントローラが、ネットワークを介
して印刷指令されるジョブを、ユーザ毎に、縦方向の用
紙カセット、横方向の用紙カセット、・・・・と用紙の
向きの異なる用紙カセットを交互に切り換えることによ
り実現される。
【0007】次に、図9を参照して、従来の別の後処理
装置の構成を説明する。図9は従来の別の後処理装置の
要部構成を示す側面図である。この後処理装置は、図9
に示すように、プリンタ装置の上に簡単に取り付けられ
るようにした小型のソータ装置603であって、プリン
タ装置本体601の排出部602の上にオプションとし
て取り付けられている。
【0008】プリンタ装置本体601が、標準排出口6
04側とソータ603側とに用紙の搬送経路が切り替え
られるようになっている排出部602を備え、その上に
この小型のソータ装置603が積み上げられている。ソ
ータ装置603には、複数個の排出部が、排出口A、排
出口B、・・、排出口Nとして形成され、この内部にあ
る搬送路の切り換えメカニズムによって、ジョブごとに
排出口を振り分ける構成となっている。これにより、ソ
ータ装置に内蔵されたコントローラが、空いている排出
口を見つけ出し、その空いた排出口にジョブ単位で出力
させるとか、予め各排出口をそれぞれユーザに割り振
り、そのユーザ専用の排出口とする使い方が行われてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の後処理装置には、以下に説明するようにそれぞれ問題
があった。先ず、用紙方向を交互に切り換える図8に示
す方式の従来の後処理装置では、横方向と縦方向の2つ
の用紙カセットを用意しなければならない。用紙カセッ
トは、その用紙カセットに収容している用紙の種類の識
別や、用紙束から1枚づつ用紙をピッキングする機構、
積み重ねた用紙の搬送路を形成する機構等を備えてい
る。そのために、多くの機構部品と大きな筐体とが必要
であって、縦方向と横方向の用紙カセットを設けること
になると、オプションとしての価格が高く、後処理装置
の導入コストが嵩む。
【0010】また、横方向、又は縦方向のどちらかの用
紙が無くなっても、「用紙無し」が検出されるために、
印刷を続行することが難しくなる。つまり、筐体の大き
さの割りに、装填できる用紙の最大量が余り多くならな
い。また、各ジョブは、縦方向と横方向とに交互に積み
上げられているが、排出された各ジョブが積み上げられ
た状態で順番に持ち去られるということはなく、例え
ば、横方向のジョブが先に持ち去られ、縦方向のジョブ
だけが残って重なり、ジョブの境目が判らなくなること
も多い。さらに、ユーザがプリンタ装置にジョブを取り
に行った際、積み上げられたジョブを捲り上げないと、
だれのジョブであるのか判らないという最大の欠点があ
る。
【0011】一方、図9に示すソータを積み上げる別の
方式の後処理装置では、ソータ603の本体重量と排出
される用紙の総重量が、プリンタ装置の排出部602の
上部の小さな面積領域に加わるため、オプションとして
のソータ603を取り付けるために大きな筐体強度が必
要になる。そして、この強度を確保する上に垂直方向と
水平方向に用紙搬送を切り換える機構を付加するのであ
るから、プリンタ装置本体601のコストが高いものに
なる。また、排出口Aから排出口Nのいずれかの排出口
に用紙走行路を切り換える機構が必要であり、これらを
構成する排出部の構造も複雑になって、コストが嵩み、
また、制御回路及び制御回路用電源も大掛かりとなっ
て、コストが嵩む結果、ソータ603自身のコストが高
くなる。さらに、排出口を積み上げる構造であるから、
排出口としての数も制約を受け、直ぐに取りに来ないユ
ーザのジョブのために、ソータ自身の空き排出口がなく
なってしまうという問題もある。以上のことから、ソー
タ積み上げ方式の後処理装置は、オプションとして開発
費をかけるだけのメリットのある使用実績も出せず、こ
れが更にオプションとしての価格を高くしてしまうの
で、便利であるものの、普及しないという問題があっ
た。
【0012】以上のことを纏めると、従来の後処理装置
には、次のような課題がある。第1の課題は、縦方向、
横方向、交互に積み上げて行く方式も、ソータ積み上げ
方式も、装置の構成が複雑になるために、コストが嵩
み、ユーザ側の導入コストを低く抑えることが難しいと
いうことである。第2の課題は、自分のジョブをプリン
タ装置に取りに行った際、縦方向と横方向が交互に積み
上げられている方式では、排出されたジョブを捲り上げ
ないと自分のジョブがどこにあるのか判らないというこ
とであり、ソータ方式では、排出口の制限から、空いて
いる排出口が無くなり易く、その機能を十分に発揮する
ことが難しいということである。
【0013】本発明の目的は、上記、従来の後処理装置
での課題であるユーザの導入コストを押さえて、経済的
な後処理装置を備え、容易に自分のジョブを見つけ出す
ことができるようにしたプリンタ装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るプリンタ装置は、印刷依頼毎に印刷済
用紙を積み重ねて送出するプリンタ装置本体と、プリン
タ装置本体から送出された印刷済用紙を印刷依頼毎に分
別、搬送する後処理装置とを備えたプリンタ装置であっ
て、後処理装置が、プリンタ装置本体から印刷依頼毎に
積み重ねられて送出された印刷済用紙をベルト面上に載
せて搬送する搬送ベルトと、積み重ねられた印刷済用紙
を搬送ベルト上に押さえ付けるように、搬送ベルトに設
けられた用紙押さえ機構と、印刷済用紙が印刷依頼毎に
プリンタ装置本体から送出される度に搬送ベルトをステ
ップ移動させる移動機構とを備え、印刷依頼毎に積み重
ねられた印刷済用紙を、搬送ベルト上の印刷済用紙の位
置を印刷依頼毎に、順次、ずらして搬送する搬送手段
と、搬送ベルト上の印刷済用紙の位置を示す表示手段と
を備えていることを特徴としている。
【0015】本発明は、ネットワークとは独立したプリ
ンタ装置にも適用できるが、好適には、プリンタ装置と
印刷依頼者とを結ぶ通信手段を有するネットワークを介
して、印刷依頼者からプリンタ装置に印刷依頼が送信さ
れるプリンタ装置に適用される。本発明は、複数のユー
ザがネットワーク上で共有するネットワーク結合型プリ
ンタ装置として、例えば電子写真プリンタ装置やインク
ジェットプリンタ装置等の画像形成装置に適用でき、複
数のユーザから出力されるジョブを各ユーザが容易に見
つけて、持ち帰ることができるようにする。
【0016】本発明の好適な実施態様では、プリンタ装
置本体が、プリンタ装置から印刷済用紙が搬送ベルト上
に送出され終わると、その旨の信号を後処理装置に出力
して、搬送ベルトのステップ移動を開始させるコントロ
ーラと、ネットワークを介して、印刷済用紙の仮ジョブ
番号を印刷依頼者に知らせる入力手段とを備える。更
に、好適には、表示手段が、印刷依頼した印刷依頼者名
と、印刷済用紙の搬送ベルト上の位置又は印刷済用紙の
収納場所を示す手段を備えている。
【0017】本発明のプリンタ装置は、主として、ネッ
トワークにて接続された複数のユーザが使用できるよう
になっているネットワーク結合型プリンタ装置を対象と
するものである。また、必ずしも、パーソナルコンピュ
ータからのみ印刷依頼がなされる必要はなく、例えばフ
ァックス装置からの印刷依頼であっても良い。本発明に
係るプリンタ装置では、一旦、プリントサーバが複数の
ユーザから送られてくる印刷実行命令を受け付けて、こ
れらを印刷命令を出した順番に処理して行くことを前提
としている。そして、プリンタ装置の用紙の有無や、イ
ンクあるいはトナーの残量、印刷実行の状態などがステ
ータスとして、プリンタ側から実行ユーザ側に出力され
る双方向通信が可能な状態下で使われることが多い。
【0018】また、本発明のプリンタ装置では、後処理
装置は、プリンタ装置本体に後から取り付けるオプショ
ン方式で取り付けられることを主として想定しており、
プリンタ装置には、オプションとしての後処理装置を動
作させるためのインターフェースが装備されているもの
とする。さらに、プリンタ装置本体の排出部には、後処
理装置へ搬送する通常の排出口に加えて、A4以外の用
紙を排出したり、A4用紙でも大量の印刷ジョブを排出
する排出口が別に設けてあることが望ましい。
【0019】本発明に係るプリンタ装置では、ネットワ
ークを介して複数の印刷依頼者がプリンタ装置に印刷実
行を指令した際、プリンタ装置本体によって実行された
印刷ジョブは、ジョブ搬送ベルトの動きによって、ジョ
ブ毎に位置がずれてジョブ搬送ベルト上に積み重なって
行くと共に、ジョブの完了と同時にネットワークを介し
て通知されたジョブ番号に基づいて自分のジョブがどこ
にあるのかが容易に判る。よって、ユーザは自分が印刷
実行を指令したジョブをジョブ搬送ベルト上で容易に見
つけ出して持ち帰ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照し、実施
形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に
説明する。実施形態例1 本実施形態例は、本発明に係るプリンタ装置の実施形態
の一例であって、図1は本実施形態例のネットワーク結
合型プリンタ装置の構成を示す模式図、図2は本実施形
態例のプリンタ装置に設けられた後処理装置の基本構成
を示す斜視図、図3(a)はジョブ搬送ベルトの横方向
断面図、図3(b)は用紙押さえの側面図、図4(a)
から(e)は、それぞれ、ジョブ搬送ベルトの回転移動
に合わせて、変化する用紙押さえ及びギヤと、押さえ作
動ラックとの協働関係を説明する図、及び図5は後処理
装置全体の外観構成の斜視図である。本実施形態例のプ
リンタ装置は、図1に示すように、プリンタ装置と印刷
依頼者(以下、ユーザと言う)と間に通信手段を備える
ネットワークプリンタを介してユーザから印刷実行指令
が送られるプリンタ装置であって、印刷依頼毎に印刷済
用紙を積み重ねて送出するプリンタ装置本体と、プリン
タ装置本体から送出された印刷済用紙を印刷依頼毎に分
別、搬送する後処理装置とを備えている。
【0021】後処理装置100は、図2に示すように、
プリンタ装置本体(図示せず)からプリンタ装置本体の
排出ローラ101によって駆動されつつ排出された画像
形成済用紙(つまり印刷済用紙、ジョブ)をジョブ搬送
ベルト102上に載せて搬送して、排出ローラ101と
は反対側から排出する装置である。後処理装置100
は、ジョブを搬送するジョブ搬送ベルト102と、ジョ
ブ搬送ベルト102を保持し、かつ駆動するベルト保持
ローラ103と、用紙押さえ機構と、用紙有無検出機構
とを備えている。
【0022】ジョブ搬送ベルト102は、エンドレスベ
ルトとして構成され、エンドレスベルトの両端に設けら
れた2個のベルト保持ローラ103によって保持され、
かつ駆動される。ベルト保持ローラ103は、1つのジ
ョブの印刷が完了して、ジョブ搬送ベルト102上に排
出される度に、後述するステップモータ(図示せず)の
回転駆動によってジョブ搬送ベルト102を駆動し、1
ステップづつ移動させる。
【0023】用紙押させ機構は、ジョブ搬送ベルト10
2上のジョブが飛んだり、移動したりしないように、ジ
ョブを押さえる機構であって、ジョブ搬送ベルト102
の長手方向(移動方向)に沿ってベルトのの中央領域に
1ステップ分の回転移動距離と同じ距離のピッチで複数
個(図3(a)では、7個図示)設けられた用紙押さえ
突出孔104及び用紙押さえ105と、用紙押さえ10
5に一体的に連結されたギヤ202と、ギヤ202と噛
合する押さえ作動ラック203及び開放作動ラック20
4とを備えている。
【0024】用紙突出孔104は、図2及び図3(a)
に示すように、ジョブ搬送ベルト102を開口して設け
られた、ジョブ搬送ベルト102の長手方向に沿って長
い孔である。用紙突出孔104のジョブ搬送ベルト移動
側の長手方向端部のベルト裏面には、ギヤ202が、ジ
ョブ搬送ベルト102のベルト面に直交する面内で自在
に回転するように設けられている。用紙押さえ105
は、図3(a)及び(b)に示すように、コイル状スプ
リングの一部が伸びた形状の線状体であって、線状体の
一方の端部がギヤ202の回転軸に巻きつけるようにし
て連結され、他方の端部が自由端になっている。用紙押
さえ105は、ギヤ202の回転と共に回転して立ち上
がり、用紙突出孔104から突出し、次いでジョブ搬送
ベルト102のベルト面に向けて回転してベルト面のジ
ョブを自由端が押さえ付ける。
【0025】押さえ作動ラック203と、開放作動ラッ
ク204とは、図3(a)に示すように、ベルト保持ロ
ーラ103を保持するフレーム201を支持する支持体
(図示せず)に固定されている。そして、ジョブ搬送ベ
ルト102の回転移動と共に、用紙押さえ105を回転
させるギヤ202が押さえ作動ラック203及び開放作
動ラック204と噛み合うようになっている。
【0026】更に、図4を参照して、ジョブ搬送ベルト
102の回転移動と共に変化する、用紙押さえ105を
回転させるギヤ202と押さえ作動ラック203の協働
を詳細に説明する。図4(a)から(e)に示すよう
に、ベルトの回転移動に伴って用紙押さえ105は動
く。先ず、図4(a)に示すように、ジョブ搬送ベルト
102は、プリンター装置本体の排出ローラ101から
排出されるジョブを受け取り、ベルト面上に載せる。こ
のとき、ジョブ搬送ベルト102は停止しており、ジョ
ブは、1つのジョブとしてジョブ搬送ベルト102の上
に積み上げられて行く。次に、図4(b)に示すよう
に、1つのジョブの排出が完了した直後、ジョブ搬送ベ
ルト102は、白抜き矢印で示した方向へ回転移動を開
始する。この回転移動に伴って、ジョブ搬送ベルト10
2の内側に回転可能な状態で保持されている用紙押さえ
105と排出されたジョブも移動を開始する。
【0027】次に、ジョブ搬送ベルト102の回転移動
によって、用紙押さえ105の回転軸に固定されている
ギヤ202は、図4(c)に示すように、押さえ作動ラ
ック203に到達る。押さえ作動ラック203は、ジョ
ブ搬送ベルト102を回転可能に支持するフレーム(図
示せず)に固定されているので、これより、更に、ジョ
ブ搬送ベルト102が回転移動して行くと、用紙押さえ
105が取りつけられているギヤ202が回転し始め
る。それは、押さえ作動ラック203が、用紙押さえ1
05を回転させるための中心軸に取りつけられているギ
ヤ202の歯ピッチと一致したピッチを持つ直線状のギ
ヤであるからである。
【0028】次に、ギヤ202が押さえ作動ラック20
3に噛み合った状態で、ジョブ搬送ベルト102がさら
に回転移動して行くと、用紙押さえ105は、図4
(d)に示すように、立ち上がる。さらに、ジョブ搬送
ベルト102が回転移動すると、図4(e)に示すよう
に、用紙押さえ105は、押さえ作動ラック203とギ
ヤ202との噛み合いにより、排出されたジョブを押さ
える状態まで回転する。
【0029】また、用紙押さえ105を回転するギヤ2
02には、押さえ作動ラックを抜けた後でも、逆方向に
戻ってしまわないようにする図示しないラチェット機構
が具備されている。図示を省略しているラチェット機構
は、ノコギリ歯状の刻みにフックが噛み込むことで得ら
れる公知のものなので、ここでは省略するが、このラチ
ェット機構は、ジョブ搬送ベルト102のジョブごとの
ステップ移動が繰り返されることで、ジョブ搬送ベルト
の末端である開放作動ラックの部分でラチェットが解除
されるようになっている。このように、用紙押さえ10
5は、ジョブ搬送ベルト102の末端部分でラチェット
が開放された後に、開放作動ラック204により、ジョ
ブ押さえ105が解除され、ジョブ搬送ベルト102の
内側に入り、1周して、再び図4(c)の状態になるま
でジョブ搬送ベルト102の内側に待機する状態とな
り、押さえ作動ラック203とギヤ202とのかみ合わ
せによりジョブ単位で用紙押さえが作動して行くもので
ある。
【0030】用紙有無検出機構は、用紙押さえ105の
近傍に、ジョブ搬送ベルト102上の用紙の有無を検知
するためにジョブ搬送ベルト102を開口して設けられ
た用紙有無検出ホール106と、排出ローラ101の反
対側に位置するジョブ搬送ベルト102の末端部に設け
られたフォトセンサ等の用紙検出センサ(図示せず)と
から構成されている。用紙検出センサが、用紙有無検出
ホール106を介してジョブ搬送ベルト102の末端部
のジョブの有無を検出する。
【0031】ジョブ搬送ベルト102は、図3(a)に
示すように、フレーム201で支えられた2つのベルト
保持ローラ103により保持、駆動される。ベルト保持
ローラ103の一方は、パルスモータ(図示せず)によ
ってパルス回転することにより、ジョブ搬送ベルト10
2を1ステップづつ回転移動させる。また、このジョブ
搬送ベルト102には、前述のように、1ステップづつ
回転移動する距離と同じピッチP1で、用紙突出孔10
4と用紙押さえ105とが設けてある。
【0032】図3(b)に示すように、ジョブ搬送ベル
ト102が、押さえ作動ラック203に向かって矢印の
方向に動いて行くと、押さえ作動ラック203の歯面
が、ギヤ202に噛み合い、ギヤ202を図3(b)で
見て反時計周りに回転させる。ギヤ202が回転する
と、一体的に連結された用紙押さえ105を反時計周り
に回転させて、用紙押さえ突出孔104から飛び出させ
る。用紙押さえ105は、図3(a)に示すように、ジ
ョブ搬送ベルトの用紙を押さえることができる状態にな
るまで回転した後、ギヤ202が押さえ作動ラック20
3から離れる。図3(b)には図示しないが、ギヤ20
2が押さえ作動ラック203から離れると、用紙押さえ
のスプリング戻り力によってギヤ202が逆に回転しな
いように、逆回転防止の機構が取り付けられている。
【0033】また、同様な動作原理であるが、ジョブ搬
送ベルト102が、開放作動ラック204に向かって動
いて行くと、開放作動ラック204の歯面がギヤ202
と噛み合い、逆回転させる。これによって、用紙押さえ
105が逆回転して用紙押さえ突出孔104から内方に
後退する。また、開放作動ラック204の直前で、逆回
転防止機構の動作が解除され、用紙押さえ105のスプ
リング戻り力でギヤ202が逆回転しても良いようにな
っている。
【0034】以上の構成によって、ジョブ搬送ベルト1
02に一定のピッチP1で複数個形成された用紙押さえ
105が、ジョブ搬送ベルト102の回転移動と共に、
順次、押さえ動作、開放動作、及び待機動作を繰り返
す。
【0035】ジョブ搬送ベルト102と、図示しないフ
レームに外装ケース301とを取り付けた実際の外観
は、図5に示す通りである。外装ケース301の前面パ
ネル302には、図5に示すように、ジョブサーチキー
303、ジョブ案内表示LED304、及び未処理BO
X投入表示LED305が設けられている。ネットワー
クを介して印刷実行指令を出したユーザに、ジョブの印
刷完了と共にジョブ番号を知らせる制御回路が、プリン
タ装置本体のコントローラに組み込まれている。印刷実
行の指令を出したユーザが、プリンタの所に印刷物を取
りに来た際、制御回路によって出力されたジョブ番号を
ジョブサーチキー303で入力すると、そのジョブの位
置を示すジョブ案内表示LED304が点滅する。よっ
て、従来のように、並べられた複数個のジョブ群を捲り
上げなくても容易に判るようにしたものである。また、
未処理BOX投入表示LED305の点滅は、未処理B
OX(図示せず)に既に収納されたジョブであることを
示す。従って、未処理BOX投入表示LED305が点
滅するときには、ユーザは、未処理BOXの中を捜せば
良いことが容易に判る。
【0036】実施形態例1のプリンタ装置本体に設けた
後処理装置の動作 次に、図2から図5を参照して、本実施形態例の後処理
装置の動作を説明する。先ず、図2に示すように、プリ
ンタ装置本体から排出ローラ101によって排出された
排出処理中の用紙110は、排出中のジョブ111の上
に積み上げられて行く。このとき、1つ前のジョブ11
2と2つ前のジョブ113とは、ジョブ搬送ベルト10
2が1つのジョブの排出完了毎に一定距離P1だけ回転
移動して行くので、相互に回転移動の距離だけずれた状
態で、順次、積み重なって行く。
【0037】ジョブ搬送ベルト102は、ジョブが完了
すると、プリンタ装置本体からの制御信号に基づいてベ
ルト保持ローラ103のステップ回転により一定距離P
1だけ回転移動する。このジョブ搬送ベルト102の回
転移動によって、用紙押さえ105が、用紙押さえ突出
孔104から飛び出し、各ジョブをジョブ搬送ベルト1
02に押さえ付ける。用紙押さえ105によってジョブ
搬送ベルト102上に押さえ付けられた各ジョブは、ジ
ョブの端をつまみ、これを引き抜くことにより、容易に
押さえ付けを解除できる程度の力で押さえられている
が、1つのジョブを引き抜くことで、別のジョブが、ず
れてしまうことがないように押さえられている。
【0038】ジョブ搬送ベルト102上の排出中のジョ
ブは、次のジョブがプリンタ装置本体から排出されるご
とに、排出ローラ101側とは反対側のジョブ搬送ベル
ト102の末端へ送られて行く。末端まで搬送された時
点で、ユーザが持ち帰らなかったジョブは、ベルトの末
端部で用紙押さえ105が解除され、図示しない未処理
BOXに入れられる。
【0039】用紙押さえ105は、その作用がジョブ搬
送ベルト102の末端部の1つ前の位置で解除される。
用紙押さえ105近傍に開口された用紙有無検出ホール
106は、この用紙押さえ105にジョブが保持されて
いるかどうかを検出するために設けてあって、末端部の
1つ前の位置で、フォトセンサ(図示せず)が、保持さ
れたジョブを検知すると、この位置にジョブがあること
をプリンタ装置本体に知らせる。
【0040】プリンタ装置本体に設けられたコントロー
ラには、実行したジョブのユーザ履歴が残されており、
ネットワークを介して末端部に押さえつけられているジ
ョブのユーザにジョブを未処理BOXに投入する旨通知
する。つまり、未処理BOXに投入する前に、そのジョ
ブを依頼したユーザに、取りに来ることを再通知するこ
とになるので、未処理BOXにジョブを勝手に投入して
しまうようなことがない。
【0041】上記排出ローラ101から排出されるジョ
ブは、ジョブ搬送ベルト102の横方向からの断面で見
て、図3(a)及び(b)に示すように、用紙搬送ベル
ト102と共に移動しつつ、用紙押さえ105で押さえ
付けられ、末端部に到達した時点で、用紙押さえ105
による押さえ付けが解除される。尚、図3(a)がジョ
ブ搬送ベルト102の全体を、図3(b)が用紙は押さ
えの動作を示している。まず、図3(a)に示すよう
に、排出処理中の用紙が排出ローラ101から排出さ
れ、1つのジョブとして排出完了すると、プリンタ装置
本体に設けられたコントローラは、ネットワークを介し
て印刷完了の通知をユーザに知らせると共に、ジョブ完
了信号を本実施形態例の後処理装置に送る。
【0042】後処理装置は、プリンタ装置本体からジョ
ブ完了信号を受け取ると、後処理装置に設けられた別の
コントローラ(図示せず)が、ジョブ搬送ベルト102
を保持しているベルト保持ローラ103をステップ回転
させ、搬送ベルト102を一定距離(用紙押さえのピッ
チP1)だけ回転移動させる。ジョブ搬送ベルト102
が、回転移動を開始すると、ジョブ搬送ベルト102に
回転自在に取り付けられているギヤ202が、ジョブ搬
送ベルト102の移動に伴い、押さえ作動ラック203
の歯面と噛み合って回転し、図3(b)に示すように、
用紙押さえ105を立ち上がらせる。
【0043】ジョブ搬送ベルト102が移動し続けるう
ちに、ギヤ202が押さえ作動ラック203から離れ、
次いで、更に、ジョブ搬送ベルト102が一定距離P1
だけ移動すると、用紙押さえ105が回転してジョブ搬
送ベルト102のベルト面まで倒れ、更に小さな押圧力
をジョブに加えるので、ジョブが用紙押さえ105によ
って押さえ付けられることになる。解除機構が解除させ
るまで逆回転防止機構が機能しているので、用紙押さえ
105を回転させるギヤ202は、次のジョブが再び排
出完了して、ジョブ搬送ベルト102が移動するたび
に、ジョブを押さえつけた状態を維持しながら、ジョブ
搬送ベルトの動きに従って移動して行く。
【0044】用紙押さえ105が、1つのジョブを押さ
えたままの状態で、排出ローラ101とは反対側のベル
ト保持ローラ103まで来ると、用紙押さえ105の回
転軸に一体的に連結されたギヤ202は、開放作動ラッ
ク204と噛み合い、逆方向に回転する。このとき、ギ
ヤ202の逆方向回転を防止していた逆回転防止機構が
解除され、ジョブ搬送ベルト102の回転移動に伴って
ギヤ202が開放作動ラック204を通過して回転する
と、用紙押さえ105は、ジョブを押さえる前の初期状
態に戻ることができる。
【0045】このようにして、本実施形態例の後処理装
置は、ジョブ搬送ベルト102がジョブ完了の信号を受
け取るごとに、一定距離P1だけ回転移動するので、排
出されたジョブの押さえと、末端部での開放とが、繰り
返され、ジョブ搬送ベルト102の末端部に来るまで、
複数個のジョブが、ピッチP1づつずれて、順次、積み
重なって行く。さらに、末端部に到達しても持ち帰られ
なかったジョブは、開放作動ラック204による開放動
作で、未処理BOX(図示せず)に投入される。用紙押
さえ105は、ジョブ搬送ベルト102の下側を通って
排出ローラ101まで戻って行き、これらの動作がエン
ドレスで行われる。
【0046】本実施形態例のプリンタ装置に設けた後処
理装置は、図5に示すような外観構造を有している。後
処理装置が、1つのジョブを排出完了すると共に起こる
ジョブ搬送ベルト102の回転移動に合わせて、後処理
装置が管理できるジョブ番号が、ネットワークを介し
て、そのジョブを指令したユーザに知らされる。例え
ば、「印刷が完了しました。ジョブ番号XXX番で排出
処理完了です。」とユーザ側のパーソナルコンピュータ
画面に表示される。ユーザが、この表示されたジョブ番
号「XXX番」を知った上で、プリンタ装置のところへ
ジョブを取りに行くが、ユーザは、先ず、知らされたジ
ョブ番号「XXX番」をジョブサーチキー303にて後
処理装置に入力する。後処理装置は、そのジョブ番号に
対応するジョブの所在を検出して、そのジョブが、現
在、置かれている場所のジョブ案内表示LED304を
点滅させる。
【0047】ユーザは、点滅するジョブ案内表示LED
304に対応する位置のジョブを引き抜けば、間違うこ
となく自分のジョブを持ち帰ることができる。ユーザが
ジョブサーチキー303を操作している間にも、次のジ
ョブが排出処理され、ジョブ搬送ベルト102が移動し
て行くことがあるものの、このときもジョブ案内表示L
ED304の点滅位置がジョブ搬送ベルト102の移動
と共に変化し、ジョブサーチキー303で入力されてい
るものだけに追従して、その位置であるジョブ案内表示
LED304を点滅させる。よって、この場合も、ユー
ザは、間違うことなく自分のジョブを持ち帰ることがで
きる。
【0048】なお、ユーザが印刷完了の知らせを受けた
時点でプリンタ装置に直ぐに取りに行かなかったときに
は、そのジョブは、ジョブ搬送ベルト102の末端部
(排出ローラ側101と反対の位置)まで搬送された段
階で、この位置にあるセンサ(図示せず)が、用紙有無
検出ホール106を介して、ジョブが残っているかを検
出し、もし、ジョブが残っていると、ネットワークを介
して、再びそのジョブを印刷したユーザにその旨を知ら
せる。例えば、「完了したXXX番の印刷ジョブは、未
処理BOXに投入されます。」とユーザ側のパーソナル
コンピュータ画面に表示される。ユーザが、この通告を
知らずに、プリンタ装置にジョブを取りに来てジョブ番
号をジョブサーチキー303で与えると、未処理BOX
投入表示LED305が点滅して、未処理BOXにその
ジョブがあることを知らせてくれる。
【0049】これにより、印刷物を取りに来なかったユ
ーザのジョブでも、後処理装置が機能し、ジョブ搬送ベ
ルト102のエンドレスでの回転移動で、印刷ジョブも
エンドレスで受け付けて行くことになる。
【0050】印刷が完了したときにユーザに知らせる仮
のジョブ番号は、プリンタ装置本体にあるコントローラ
が管理し、ネットワークを介して後処理装置とユーザに
通告するようにしても、後処理装置のコントローラが管
理して、ネットワークを介してユーザに通知するように
しても、どちらでも良い。また、管理する仮のジョブ番
号は、2桁程度の数でも良い。例えば、この仮のジョブ
番号は、未処理BOXに投入されたとしても、2桁の数
は、十分な量で、2桁の最大数「99」まで行ったら
「01」に戻るとしても、未処理BOX内で重複してし
まうようなことはなく、十分機能させることができるも
のである。
【0051】本実施形態例のプリンタ装置の効果 以上説明したように、本実施形態例のプリンタ装置に設
けた後処理装置は、以下の効果を奏する。第1の効果
は、印刷実行されて排出されるジョブが、一定ピッチP
1だけずれながら積み重なって移動するので、ジョブ同
士が明確に分離されており、かつ、このとき、仮のジョ
ブ番号が付与されると共に、この仮のジョブ番号が印刷
実行を指令したユーザに通知されるので、プリンター装
置にジョブを取りに行ったユーザは、その仮のジョブ番
号をジョブサーチキーで与えるだけで、ジョブ案内表示
LEDが点滅指示してくれるので、ユーザが自分のジョ
ブを簡単に見つけ出すことができることにある。これに
より、従来のようにユーザが印刷物を捲り上げて探し出
すというような煩わしさがない。
【0052】第2の効果は、用紙カセットの縦置きと横
置きの両方を用意することなく、1つのカセットだけ
で、複数のユーザ間のジョブの区切りができることにな
り、同じ用紙サイズなのに、2つのカセットが必要であ
ったムダが無くなる。これにより、導入するための費用
に対して、得られる効果が著しく高いものとなる。第3
の効果は、ジョブの搬送がエンドレスで繰り返され、所
定のジョブ数の期間(時間は同じでない)だけ、ジョブ
搬送ベルト上に保持される。そして、それでも取りに来
なかったジョブがあっても、保持されたジョブが未処理
BOXに開放されるだけであり、従来のソータのよう
に、取りに来なかったジョブのために、後処理装置の動
作に支障が生じるようなことがない。第4の効果は、用
紙の搬送路を切りかえるのではなく、プリンタ装置本体
からの排出場所は、常に同じ位置で良く、後処理装置
は、ジョブ搬送ベルトと、ジョブ搬送ベルトを回転移動
させる機構と設ければ良く、従来のソータに比較してコ
ストも著しく低くでき、ユーザ側の導入費用もずっと少
なくて良くなる。
【0053】実施形態例2 本実施形態例は、本発明に係る後処理装置の実施形態の
別の例であって、図6(a)及び(b)は、それぞれ、
実施形態例2のプリンタ装置に設けた後処理装置の斜視
図、及びジョブ位置表示液晶パネルの表示例を示す図、
並びに図7(a)及び(b)、それぞれ、用紙有無検出
機構の構成を示す斜視図、及び前面パネルの表示例を示
す図である。本実施形態例は、基本的構成は実施形態例
1の後処理装置と同じであって、ジョブ案内が更に工
夫、改良されている。本実施形態例では、便宜的に、後
処理装置としてジョブ搬送ベルト上に置かれるジョブ数
を5箇所にしており、ジョブ搬送ベルトの回転移動機構
と、用紙押さえの動作機構とは、実施形態例1と同じで
あって、これらの動作の説明を省略する。
【0054】まず、図6(a)に示すように、後処理装
置の一部として設けられた外装ケース401の前面パネ
ル402には、ジョブ位置表示液晶パネル403が設け
てあって、ジョブ搬送ベルト102がジョブを保持し
て、1ステップづつ回転移動している途中でジョブが停
止している位置には、ジョブ位置の番号404が表示さ
れている。ジョブ位置表示液晶パネル403の表示例を
図6(b)に示す。ジョブ位置表示液晶パネル403
は、図6(b)に示すように、上の段には、印刷実行を
指令したユーザ名405(ネットワークに接続された固
有のユーザ名)の表示欄を示し、下の段には、前面パネ
ル402に表示したジョブ位置の番号406を表示す
る。
【0055】また、ジョブ位置表示液晶パネル403の
表示は、ユーザがジョブを持ち帰ると、消えるようにな
っているのが望ましい。そこで、本実施形態例では、図
7(a)に示すように、用紙押さえ408の押さえ部分
に赤外光を吸収する材料を用いた無反射板411を設
け、ジョブ搬送ベルト407の用紙有無検出ホール41
2を介して、無反射板411に光軸が整合するように、
反射型フォトセンサ413を内部フレーム内に置くこと
により、これを実現している。
【0056】本実施形態例では、ユーザが印刷実行を指
令すると、プリンタ装置はそのジョブを印刷して排出を
開始する。排出のとき、ジョブ位置表示液晶パネル40
3のジョブ位置番号406の1番のところに、その印刷
実行を指令したユーザ名が点滅表示され、そのユーザの
ジョブが実行中であることを表示する。次に、排出中の
ジョブが排出完了すると、プリンター装置のコントロー
ラは、ネットワークを介して、そのジョブの印刷実行を
指令したユーザに印刷完了を知らせると共に、後処理装
置に対しても排出完了の信号を出す。後処理装置が排出
完了の信号を受け取ると、実施形態例1と同様に、ジョ
ブ搬送ベルト407が、1ステップ回転移動し、用紙押
さえ408がジョブ搬送ベルト内部より立ち上がり、排
出されたジョブが移動と共にジョブ搬送ベルト407の
ベルト面に押さえ付けられる。
【0057】このとき、ジョブ位置表示液晶パネル40
3は、排出完了したジョブのユーザ名をジョブ位置番号
406の2番面の欄に移す。これにより、ジョブ位置番
号406の1番目の欄は、ブランクとなり、次の印刷ジ
ョブが実行されるまで、ブランク状態に維持される。ジ
ョブ搬送ベルト407は、ネットワークから送られてく
る複数のユーザの印刷を実行し排出を完了するたびに、
1ステップづつ回転移動して行くが、これに伴って、ジ
ョブ位置表示液晶パネル403の表示状態も、そのジョ
ブがある現在の位置に相当するジョブ位置番号406の
各欄に印刷依頼者名が表示される。
【0058】印刷を実行したユーザは、印刷完了の知ら
せがネットワークを介して伝えられているので、この知
らせでプリンタ装置に印刷物を取りに来るが、ユーザ
は、まず、ジョブ位置表示液晶パネル403を見る。ジ
ョブ位置表示液晶パネル403には、上述の説明のよう
に、ユーザ名とジョブ位置番号が表示されているので、
その表示を見て、簡単に自分のジョブがどこにあるかを
見つけることができる。
【0059】ユーザが自分のジョブを見つけ、それをジ
ョブ搬送ベルト407上から引き抜くと、図7(a)で
示した反射型フォトセンサ413からの光が無反射板4
11に投射されるものの、反射光は戻らない。これによ
り、反射型フォトセンサ413は、OFF状態となり、
この状態を後処理装置のコントローラが検知し、ジョブ
位置表示液晶パネル403の表示から、そのユーザ名の
表示を消し、ブランクの状態に戻す。
【0060】一方、ジョブ搬送ベルト407による搬送
中にジョブがジョブ搬送ベルト407上から持ち帰られ
なかった場合には、ジョブ搬送ベルト407の末端部に
近い位置で、反射型フォトセンサ413がジョブが保持
されていることを検知する。そして、実施形態例1と同
様に、後処理装置は、ネットワークを介して、そのジョ
ブの印刷実行を指令したユーザに、例えば、「完了した
印刷ジョブは、未処理BOXに投入されます。」と送信
し、未処理BOXにそのジョブがあることを通告する。
この状態を示しているのが、図6(b)に示したジョブ
位置表示液晶パネル403の表示例で、ジョブ位置番号
が「*」である部分に表示しているユーザ名が取りに来
なかったジョブとなる。
【0061】実施形態例2のプリンタ装置の効果 以上説明したように、本実施形態例の後処理装置は、実
施形態例1の後処理装置の第2、第3、第4の効果に加
え、以下に記載するような効果を奏する。第1の効果
は、印刷実行され、排出されたジョブが一定ピッチだけ
ずれながら積み重なって行くので、ジョブ間の分離は明
確である。かつ、このとき、置かれているジョブ位置と
実行したユーザ名の関係が、ジョブ位置表示液晶パネル
403に示されるので、プリンタ装置のところへ印刷物
を取りに行ったユーザは、ジョブ位置表示液晶パネル4
03を見るだけで、自分のジョブを簡単に見つけ出すこ
とができることにある。これにより、従来のようにユー
ザが多数のジョブを捲り上げて探し出すという煩わしさ
が無くなる。
【0062】第2の効果は、後処理装置に設けるコント
ローラの構成が簡単なことである。後処理装置に設ける
コントローラは、実施形態例1のように、仮のジョブ番
号を管理する機能、及び、この仮のジョブ番号をネット
ワークを介して送る機能が必要でなく、また、ジョブサ
ーチキーによる入力手段も必要でないので、実施形態例
1のコントローラに比べて、コストが下がり、この結
果、ユーザ側での導入コストをさらに低くすることがで
きる。
【0063】実施形態例1及び2のプリンタ装置の変形
なお、本実施形態例では、ジョブ位置表示液晶パネル4
03にユーザ名を表示する状態を示したが、液晶パネル
のコストを下げるために、実施形態例1で示した仮のジ
ョブ番号のみを表示できる液晶パネルとし、仮のジョブ
番号を印刷完了の通知と共に、ネツトワークを介してユ
ーザに知らせ、ジョブ位置の表示は、液晶パネルを取り
付けている外装ケースの前面パネルに印刷形成してあっ
ても得られる効果は同じである。
【0064】さらに、液晶パネルを使わずに、図7
(b)に示すように、2桁の7セグメントLED表示素
子421を用いて、仮のジョブ番号を2桁に減じ、これ
を外装ケースの前面パネル402に表示したジョブ位置
番号404の近くに実装したものでも良く、印刷実行を
下後、直ぐに取りに来なかったジョブは、所定のジョブ
実行数だけ経た後に未処理BOXに投入されるとして、
機能を限定することでも、さらにコストを下げることが
でき、この場合にも得られる効果は同じである。
【0065】また、実施形態例1も、実施形態例2も、
ジョブ搬送ベルトの移動方向をプリンタ装置のジョブ排
出方向に合わせているが、これを排出ローラで排出され
る方向に対して直角方向にジョブ搬送ベルトを回転移動
させても良く、これは、単にプリンタ装置の構造が、操
作面(ユーザが取りにきたときの立つ位置)に対して排
出構造がどのようになるかで決まるものであり、排出ロ
ーラ部への取り付け構造の工夫でどちらの場合にも容易
に対処できるものである。
【0066】実施形態例1及び実施形態例2とも、用紙
押さえの一例をコイルスプリングを引き伸ばし、その一
部を使用して用紙押さえ部材としているが、用紙押さえ
部材は、コイルスプリングに限定されるものではなく、
板バネ状のものでも良く、また、モールド部品として、
その構造自体にバネ性を持たせることでも用紙押さえは
形成でき、ジョブ搬送ベルトの内部から起き上がる構造
も、ラックとの噛み合わせによるものに限定されるもの
ではない。また、用紙押さえをジョブ搬送ベルトの中央
1箇所だけに設けているが、離隔して、2箇所以上に設
けても良く、より簡単な構造で、かつ小さなスペースと
なるように考えることができ、ジョブの積み上げピッチ
を小さくし、後処理装置として保持しているジョブ数を
多くしたり、後処理装置全体の大きさを小さくすること
ができる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、ネットワークを介して
複数の印刷依頼者がプリンタ装置に印刷実行を指令した
際、プリンタ装置本体によって実行された印刷ジョブ
は、ジョブ搬送ベルトの動きによって、ジョブ毎に位置
がずれてジョブ搬送ベルト上に積み重なって行くと共
に、ジョブの完了と同時にネットワークを介して通知さ
れたジョブ番号に基づいて自分のジョブが何処にあるの
かが容易に判る。よって、ユーザは自分が印刷実行を指
令したジョブをジョブ搬送ベルト上で容易に見つけ出し
て持ち帰ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1のプリンタ装置のネットワークの
構成を示す模式図である。
【図2】実施形態例1のプリンタ装置の排出ローラから
先に取り付けられている後処理装置の基本構成を示す斜
視図である。
【図3】図3(a)はジョブ搬送ベルトの横方向断面
図、及び図3(b)は用紙押さえの側面図である。
【図4】図4(a)から(e)は、それぞれ、ジョブ搬
送ベルトの回転移動に合わせて、変化する用紙押さえ及
びギヤと、押さえ作動ラックとの協働関係を説明する図
である。
【図5】後処理装置全体の外観構成の斜視図である。
【図6】図6(a)及び(b)は、それぞれ、実施形態
例2のプリンタ装置に設けた後処理装置の斜視図、及び
ジョブ位置表示液晶パネルの表示例を示す図、
【図7】図7(a)及び(b)、それぞれ、用紙有無検
出機構の構成を示す斜視図、及び前面パネルの表示例を
示す図である。
【図8】従来の後処理装置の要部構成を示す斜視図であ
る。
【図9】従来の別の後処理装置の要部構成を示す側面図
である。
【符号の説明】
501 排出ローラ 502 印刷実行中のジョブ 503〜506 印刷済のジョブ 601 プリンタ装置本体 602 排出部 603 小型のソータ装置 100 実施形態例1のプリンタ装置に設けた後処理装
置 101 プリンタ装置本体(図示せず)の排出ローラ 102 ジョブ搬送ベルト 103 ベルト保持ローラ 104 用紙押さえ突出孔 105 用紙押さえ 106 用紙有無検出ホール 201 フレーム 202 ギヤ 203 押さえ作動ラック 204 開放作動ラック 301 外装ケース 302 前面パネル 303 ジョブサーチキー 304 ジョブ案内表示LED 305 未処理BOX投入表示LED 401 外装ケース 402 前面パネル 403 ジョブ位置表示液晶パネル 404 ジョブ位置の番号 405 印刷実行を指令したユーザ名 406 ジョブ位置の番号 407 ジョブ搬送ベルト 408 用紙押さえ 411 無反射板 412 用紙有無検出ホール 413 反射型フォトセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 31/28 B65H 31/28 Fターム(参考) 2C061 AP01 AQ05 AQ06 CQ22 CQ34 HJ04 HJ07 HN18 HP00 HQ01 HQ12 3F053 GA02 GB02 LA07 LB03 3F054 AA01 AB01 AC05 BA02 BF07 BF24 BJ04 DA06 3F107 AA01 AB01 AC04 BA02 BA07 CB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷依頼毎に印刷済用紙を積み重ねて送
    出するプリンタ装置本体と、プリンタ装置本体から送出
    された印刷済用紙を印刷依頼毎に分別、搬送する後処理
    装置とを備えたプリンタ装置であって、後処理装置が、 プリンタ装置本体から印刷依頼毎に積み重ねられて送出
    された印刷済用紙をベルト面上に載せて搬送する搬送ベ
    ルトと、積み重ねられた印刷済用紙を搬送ベルト上に押
    さえ付けるように、搬送ベルトに設けられた用紙押さえ
    機構と、印刷済用紙が印刷依頼毎にプリンタ装置本体か
    ら送出される度に搬送ベルトをステップ移動させる移動
    機構とを備え、印刷依頼毎に積み重ねられた印刷済用紙
    を、搬送ベルト上の印刷済用紙の位置を印刷依頼毎に、
    順次、ずらして搬送する搬送手段と、 搬送ベルト上の印刷済用紙の位置を示す表示手段とを備
    えていることを特徴とするプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 プリンタ装置と印刷依頼者とを結ぶ通信
    手段を有するネットワークを介して、印刷依頼者からプ
    リンタ装置に印刷依頼が送信されることを特徴とする請
    求項1に記載のプリンタ装置。
  3. 【請求項3】 プリンタ装置本体が、 プリンタ装置から印刷済用紙が搬送ベルト上に送出され
    終わると、その旨の信号を後処理装置に出力して、搬送
    ベルトのステップ移動を開始させるコントローラと、 ネットワークを介して、印刷済用紙の仮ジョブ番号を印
    刷依頼者に知らせる入力手段とを備えることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のプリンタ装置。
  4. 【請求項4】 表示手段が、印刷依頼した印刷依頼者名
    と、印刷済用紙の搬送ベルト上の位置又は印刷済用紙の
    収納場所を示す手段を備えていることを特徴とする請求
    項1から3のうちのいずれか1項に記載のプリンタ装
    置。
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