JP2002001727A - 樹脂ペレットの乾燥方法 - Google Patents

樹脂ペレットの乾燥方法

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JP2002001727A
JP2002001727A JP2000185964A JP2000185964A JP2002001727A JP 2002001727 A JP2002001727 A JP 2002001727A JP 2000185964 A JP2000185964 A JP 2000185964A JP 2000185964 A JP2000185964 A JP 2000185964A JP 2002001727 A JP2002001727 A JP 2002001727A
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JP
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silo
drying
resin pellets
pellet
resin
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JP2000185964A
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Hiroaki Honma
啓昭 本間
Jitsuo Kurokawa
實男 黒川
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大掛かりな乾燥専用設備を必要とせず、樹脂
ペレットの熱による品質の劣化を伴うことなく、節減さ
れた運転コストの下、樹脂ペレットに含まれる溶剤や水
分を均一かつ十分に除去・乾燥することができる樹脂ペ
レットの乾燥方法を提供する。 【解決手段】 サイロに貯蔵された樹脂ペレットの乾燥
方法であって、サイロのコーン部に加熱された気体を吹
き込みつつ、樹脂ペレットの静置工程と循環工程を繰り
返す樹脂ペレットの乾燥方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂ペレットの乾
燥方法に関するものである。更に詳しくは、本発明は、
大掛かりな乾燥専用設備を必要とせず、樹脂ペレットの
熱による品質の劣化を伴うことなく、節減された運転コ
ストの下、樹脂ペレットに含まれる溶剤や水分を均一か
つ十分に除去・乾燥することができる樹脂ペレットの乾
燥方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂
は、通常ペレット状に加工され、樹脂ペレットとして供
給される。樹脂ペレットには、樹脂の重合過程で使用さ
れた有機溶剤や水分が残留する。ところで、樹脂は容器
等として食品関連分野で多用されている。ところが、食
品関連分野で用いられる樹脂については、衛生の観点か
ら、有機溶剤の含有量が5重量ppm以下と、極めて低
いことが要求される。樹脂ペレットに含有される有機溶
剤を除去・乾燥する方法としては、たとえば容器に収納
・静置された樹脂ペレットに加熱空気を吹き込む方法が
ある。しかしながらこの方法によると、樹脂ペレットの
色調が黄変するなど、樹脂ペレットの品質が熱により劣
化するという問題がある。また、乾燥用容器に収納した
樹脂ペレットを流動層又は移動層となし、容器に加熱空
気を導入する方法がある。しかしながらこの方法は、大
掛かりな乾燥専用設備が必要となり、運転コスト的にも
不利であるという問題を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況の下、本発
明が解決しようとする課題は、大掛かりな乾燥専用設備
を必要とせず、樹脂ペレットの熱による品質の劣化を伴
うことなく、節減された運転コストの下、樹脂ペレット
に含まれる溶剤や水分を均一かつ十分に除去・乾燥する
ことができる樹脂ペレットの乾燥方法を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、サ
イロに貯蔵された樹脂ペレットの乾燥方法であって、サ
イロのコーン部に加熱された気体を吹き込みつつ、樹脂
ペレットの静置工程と樹脂ペレットの循環工程を繰り返
す樹脂ペレットの乾燥方法に係るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明が対象とする樹脂として
は、特に制限はなく、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリアミド等を例示することができる。
【0006】樹脂ペレットは、通常、3〜7mm程度の
大きさの粒子状のものである。
【0007】サイロとは、樹脂ペレット等を貯蔵するた
めの容器として汎用されており、通常、高さ14〜16
m、直径3〜4mの円筒状又は角柱状のものであり、下
部には逆円錐状又は逆角錐状のコーン部を有するもので
ある。
【0008】本発明においては、サイロのコーン部に加
熱された気体が吹き込まれる。気体としては、通常、空
気が用いられるが、窒素等の不活性気体であってもよ
い。気体の温度は、サイロへの入口において、80〜1
10℃であることが好ましい。該温度が低すぎると十分
な乾燥が行なえない場合や、乾燥に長時間を要する場合
がある。一方、該温度が高すぎると樹脂ペレットの品質
が熱により劣化する場合がある。気体の流量は、樹脂ペ
レットの貯蔵量及びサイロの大きさにもよるが、通常7
0〜120m3/時間/tである。加熱された気体を得
るには、たとえばスチームを熱源とする常用の熱交換器
を用いればよい。
【0009】本発明の最大の特徴は、サイロのコーン部
に加熱された気体を吹き込みつつ、樹脂ペレットの静置
工程と循環工程を繰り返す、品質的に優れた点に存す
る。樹脂ペレットを循環するには、たとえば、サイロの
下部からロータリーバルブを介して樹脂ペレットをサイ
ロから抜出し、該抜出した樹脂ペレットを風送してサイ
ロの頂部へ戻せばよい。循環速度は樹脂ペレットの重量
基準で通常10〜20t/時間である。本発明において
は、樹脂ペレットの静置工程と循環工程が繰り返される
が、循環工程の一期間は0.5〜3時間であることが好
ましく、静置工程の一期間は通常6〜10時間であるこ
とが好ましい。循環工程の期間が短すぎるか、静置工程
の期間が長すぎると、樹脂ペレットの品質の熱劣化を生
じる場合があり、一方循環工程の期間が長すぎるか、静
置工程の期間が短か過ぎると、運転コスト的に不利であ
る場合がある。
【0010】次に、本発明の詳細を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の全体フローの例を示すものである。
吸引ブロワー(3)により取り込まれた空気は、スチー
ムを熱源とする熱交換器(4)で加熱され、サイロ本体
(1)の下部のコーン部(2)に吹き込まれる。空気の
サイロへの入口には空気の温度を調節するための温度指
示調節計(9)が設置される。サイロのコーン部に加熱
された気体を吹き込むためには、たとえば図2に示すと
おり、サイロのコーン部に気体を吹き込むためのパイプ
(5)を挿入して設置しておけばよい。該パイプはサイ
ロの周辺の均等に分散された位置に4〜8本設けること
が好ましい。また、図3に示すとおり、パイプ(5)の
直径は200〜220mmであることが好ましく、パイ
プの先端は同サイズの孔(10)が下向きに設けられ、
該孔から下向きに空気が吹き出されることが好ましい。
サイロ内に吹き込まれた気体は樹脂ペレットと接触して
樹脂ペレットを乾燥させつつサイロ内を上昇し、サイロ
の頂部からサイロ外へ放出される。
【0011】樹脂ペレットの循環は次のとおり行なわれ
る。図1に示すとおり、サイロの下部に設けられたロー
タリーバルブ(6)から樹脂ペレットがサイロの外へ取
り出され、該取り出された樹脂ペレットは循環ブロワー
(7)により循環ライン(8)を通じてサイロの頂部へ
風送され、サイロの頂部からサイロ内へ戻される。
【0012】
【実施例】実施例1 ヘプタンを溶媒とした溶媒重合反応で得られたポリプロ
ピレンペレット(ヘプタン含有濃度 350〜400重
量ppm)を使用した。サイロ(容量 72t)に60
tの上記ペレットを貯蔵した。吸引ブロワーで吸引され
た空気の風量は70〜120Nm3/minであり、ス
チーム(圧力0.05〜0.15MPa)を熱源とする
熱交換器で空気を加熱し、サイロ入口で80〜100℃
の加熱空気とした。サイロのコーン部に設置された空気
吹き込みパイプを通して、加熱空気をサイロ内へ導入し
た。その状態を維持し、静置工程の一期間を8時間と
し、循環工程の一期間を1時間として乾燥を続けた。乾
燥開始後約30時間経過後の樹脂ペレット中のヘプタン
含有濃度を測定したところ、5重量ppm以下まで低下
していた。また、樹脂ペレットの色調の変化(黄変)も
見られなかった。なお、ヘプタン含有濃度の測定は、ペ
レットのサンプル2gを120℃で1時間乾燥し、乾燥
された気化部をガスクロマトグラフィーで測定して決定
した。
【0013】比較例1 循環工程を用いることなく、終始静置状態で行ったこと
以外は実施例1と同様に行った。乾燥後の樹脂ペレット
は、空気吹き込みパイプの付近のものに黄変が生じてい
た。
【0014】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、大
掛かりな乾燥専用設備を必要とせず、樹脂ペレットの熱
による品質の劣化を伴うことなく、節減された運転コス
トの下、樹脂ペレットに含まれる溶剤や水分を均一かつ
十分に除去・乾燥することができる樹脂ペレットの乾燥
方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体フローの例である。
【図2】サイロのコーン部に気体を吹き込むためのパイ
プの挿入状態の例を示す図(横面)である。
【図3】サイロのコーン部に気体を吹き込むためのパイ
プの挿入状態の例を示す図(横下)である。
【図4】サイロのコーン部に気体を吹き込むためのパイ
プの先端部の例を示す図(断面)である。
【符号の説明】
1 サイロ本体 2 サイロのコーン部 3 吸引ブロワー 4 熱交換器 5 空気吹き込みパイプ 6 サイロ下部ロータリーバルブ 7 循環ブロワー 8 循環ライン 9 温度指示調節計 10 パイプの孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 21/06 F26B 21/06 21/10 21/10 A 25/00 25/00 A // B29K 101:00 B29K 101:00 Fターム(参考) 3L113 AA01 AA07 AB03 AC01 AC05 AC20 AC47 AC67 BA02 BA19 CA08 CB01 DA24 4F201 AA04 AA11 AA29 AC01 AR06 AR11 BA04 BC01 BC12 BC19 BN25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイロに貯蔵された樹脂ペレットの乾燥
    方法であって、サイロのコーン部に加熱された気体を吹
    き込みつつ、樹脂ペレットの静置工程と循環工程を繰り
    返す樹脂ペレットの乾燥方法。
  2. 【請求項2】 循環工程の一期間が0.5〜3時間であ
    り、静置工程の一期間が6〜10時間である請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 サイロ入口における加熱された気体の温
    度が80〜110℃である請求項1記載の方法。
JP2000185964A 2000-06-21 2000-06-21 樹脂ペレットの乾燥方法 Pending JP2002001727A (ja)

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