JP2002001424A - 超臨界水酸化処理用部品の製造方法 - Google Patents
超臨界水酸化処理用部品の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ステンレスとチタンの間が充分に密閉状態を保
持できる複合部品の製造方法を提供する。 【解決手段】管状の反応管を製作するにおいて、チタン
管2の外側に圧延によりステンレス管1を密着させた二
重管を製作した後、その端部をチタンを含み融点600
℃以上の金属ろう4を用い真空中にて封じる。又はステ
ンレス管の内側にチタン管を隙間を0.4mm以下にし
て嵌めこみ、端部を前記金属ろうを用い真空中にて封じ
る。
持できる複合部品の製造方法を提供する。 【解決手段】管状の反応管を製作するにおいて、チタン
管2の外側に圧延によりステンレス管1を密着させた二
重管を製作した後、その端部をチタンを含み融点600
℃以上の金属ろう4を用い真空中にて封じる。又はステ
ンレス管の内側にチタン管を隙間を0.4mm以下にし
て嵌めこみ、端部を前記金属ろうを用い真空中にて封じ
る。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、超臨界水酸化処理
装置において超臨界水と処理対象を反応させる部分であ
る反応管、温度を測定する熱電対、水を加熱するための
電気ヒータ等の部品の製造方法に関わるものである。
装置において超臨界水と処理対象を反応させる部分であ
る反応管、温度を測定する熱電対、水を加熱するための
電気ヒータ等の部品の製造方法に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来超臨界水酸化処理ではステンレスが
最も良く用いられてきている。一部にはより耐久性の高
いチタンも用いられているが普及していない。
最も良く用いられてきている。一部にはより耐久性の高
いチタンも用いられているが普及していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】超臨界水酸化酸化反応
装置において塩素含有有機物を酸化分解する場合に塩酸
などの酸が発生し、超臨界水の酸化作用を一層強めて反
応管等に用いられているステンレスを腐食する。
装置において塩素含有有機物を酸化分解する場合に塩酸
などの酸が発生し、超臨界水の酸化作用を一層強めて反
応管等に用いられているステンレスを腐食する。
【0004】金属材料の中では白金の耐蝕性が極めて優
れるが材料自身が高価なため実用的ではない。
れるが材料自身が高価なため実用的ではない。
【0005】チタンは白金ほどではないが、ステンレス
に比して相当高い耐久性が認められている。
に比して相当高い耐久性が認められている。
【0006】しかし、チタンは500℃程度の高温でク
リープを起こすために、超臨界水に対しては単独で使用
するより、ステンレスと複合させることが好ましい。
リープを起こすために、超臨界水に対しては単独で使用
するより、ステンレスと複合させることが好ましい。
【0007】たとえば、反応管にはチタンで内張したス
テンレス管を用い、熱電対はチタンで外張りしたステン
レス管で被覆し、また超臨界水を加熱するスレンレス被
覆ヒータはチタンで被覆する事が望ましい。
テンレス管を用い、熱電対はチタンで外張りしたステン
レス管で被覆し、また超臨界水を加熱するスレンレス被
覆ヒータはチタンで被覆する事が望ましい。
【0008】ところが、このような複合材料を製作して
もチタンとステンレスの間に水が入り込むとやはり腐食
が生じるためにステンレスとチタンの間は密封される必
要がある。
もチタンとステンレスの間に水が入り込むとやはり腐食
が生じるためにステンレスとチタンの間は密封される必
要がある。
【0009】しかしステンレスとチタンは溶接が困難で
あり、溶接による密封方法は使用できない。
あり、溶接による密封方法は使用できない。
【0010】本発明はステンレスとチタンの間が充分に
密閉状態を保持できる複合部品の製造方法を提供する事
を課題とする。
密閉状態を保持できる複合部品の製造方法を提供する事
を課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためにチタンとステンレスの接合部を金属ろう
により封じる手段を用いる。
解決するためにチタンとステンレスの接合部を金属ろう
により封じる手段を用いる。
【0012】特に管状の反応管を製作するにおいて、チ
タン管の外側に圧延によりステンレス管を密着させた二
重管を製作した後、その端部を金属ろうにて封じる。
タン管の外側に圧延によりステンレス管を密着させた二
重管を製作した後、その端部を金属ろうにて封じる。
【0013】またはステンレス管の内側にチタン管を隙
間を0.4mm以下にして嵌めこみ、端部を真空中で金属
ろうにて封じる。
間を0.4mm以下にして嵌めこみ、端部を真空中で金属
ろうにて封じる。
【0014】特に熱電対もしくはヒータを製作するにお
いて、ステンレスで被覆された熱電対もしくはヒータの
外部を片端の封じられたチタン管で被覆し、そのチタン
管の端部と熱電対もしくはヒータの隙間を真空中で金属
ろうにて封じる。
いて、ステンレスで被覆された熱電対もしくはヒータの
外部を片端の封じられたチタン管で被覆し、そのチタン
管の端部と熱電対もしくはヒータの隙間を真空中で金属
ろうにて封じる。
【0015】または端部の封じられたステンレス管に端
部の封じられたチタン管を被せてチタン管の端部とステ
ンレス管の隙間を真空中で金属ろうにて封じ、熱電対ま
たはヒータを前記ステンレス管に挿入して使用する。
部の封じられたチタン管を被せてチタン管の端部とステ
ンレス管の隙間を真空中で金属ろうにて封じ、熱電対ま
たはヒータを前記ステンレス管に挿入して使用する。
【0016】上記の製作方法のすべてにおいてチタン管
の端部とステンレス管の隙間を金属ろうにより封じる時
の熱源として電子ビーム加熱法を用いる方法を含む。
の端部とステンレス管の隙間を金属ろうにより封じる時
の熱源として電子ビーム加熱法を用いる方法を含む。
【0017】また特にヒータを製作するにおいてステン
レス被覆ヒータとチタン管の端部の隙間もしくはステン
レス管とチタン管の端部の隙間を封じるための熱源とし
てステンレス被覆ヒータ自身を用いる方法を含む。
レス被覆ヒータとチタン管の端部の隙間もしくはステン
レス管とチタン管の端部の隙間を封じるための熱源とし
てステンレス被覆ヒータ自身を用いる方法を含む。
【0018】特に反応管はそれを加熱して用いるに際し
て反応管内の温度分布が均一になるようにするための上
記の二重管の外側に更に銅管を嵌めこみ圧延した3重管
を含む。
て反応管内の温度分布が均一になるようにするための上
記の二重管の外側に更に銅管を嵌めこみ圧延した3重管
を含む。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を実施例
にもとづき図面を参照して説明する。
にもとづき図面を参照して説明する。
【0020】
【実施例】図1は、請求項1に関わる超臨界酸化処理用
反応管の構造を示す。
反応管の構造を示す。
【0021】図1は外側(1)がステンレス管、内側
(2)がチタン管であり、ステンレス管とチタン管の端
部の隙間(4)を金属ろうで封じた二重管構造としてい
る。
(2)がチタン管であり、ステンレス管とチタン管の端
部の隙間(4)を金属ろうで封じた二重管構造としてい
る。
【0022】このような構造の反応管は次の工程により
製作する。
製作する。
【0023】(1)ステンレス管及びそのステンレス管
の内径より0.05〜6mm小さな外径を有するチタン
管を調達し、もしくは製作する。
の内径より0.05〜6mm小さな外径を有するチタン
管を調達し、もしくは製作する。
【0024】(2)ステンレス管内にチタン管を挿入す
る。
る。
【0025】(3)圧延によりステンレス管の内径を縮
めて、チタン管と密着させる。
めて、チタン管と密着させる。
【0026】(4)ステンレス管とチタン管の隙間の両
端部を融点600℃以上でチタンを含む金属ろうに真空
中もしくは不活性ガス雰囲気で封じる。
端部を融点600℃以上でチタンを含む金属ろうに真空
中もしくは不活性ガス雰囲気で封じる。
【0027】尚、融点600℃以上でチタンを含む金属
ろうとしてはチタン・銅・ジルコニウム混合ろう等が有
効である。
ろうとしてはチタン・銅・ジルコニウム混合ろう等が有
効である。
【0028】真空中の金属ろう加熱方法としては電子ビ
ーム溶接及び真空炉内での電気加熱溶接がある。
ーム溶接及び真空炉内での電気加熱溶接がある。
【0029】不活性ガス雰囲気中の溶接方法としてはア
ルゴン予プラズマ加熱、レーザー加熱などがある。
ルゴン予プラズマ加熱、レーザー加熱などがある。
【0030】図2は、請求項2に関わる超臨界酸化処理
用反応管の構造を示す。
用反応管の構造を示す。
【0031】図2は外側(1)がステンレス管、内側
(2)が両端部を拡張したチタン管であり、ステンレス
管とチタン管の端部の隙間(4)を金属ろうで封じた二
重管構造としている。
(2)が両端部を拡張したチタン管であり、ステンレス
管とチタン管の端部の隙間(4)を金属ろうで封じた二
重管構造としている。
【0032】このような構造の反応管は次の工程により
製作する。
製作する。
【0033】(1)ステンレス管及びそのステンレス管
の内径より0.05〜0.8mm小さな両端部の外径を
有するチタン管を調達し、もしくは製作する。
の内径より0.05〜0.8mm小さな両端部の外径を
有するチタン管を調達し、もしくは製作する。
【0034】(2)ステンレス管内にチタン管を挿入す
る。
る。
【0035】(3)ステンレス管とチタン管の隙間の両
端部を真空中で融点600℃以上でチタンを含む金属ろ
うにより封じる。
端部を真空中で融点600℃以上でチタンを含む金属ろ
うにより封じる。
【0036】図3は本発明の請求項3に関る実施例を示
す。
す。
【0037】図3で熱電対もしくはヒータ(5)の外側
にチタン管(7)が被覆され、その隙間(10)がチタ
ン管の端部において金属ろう(6)で封じられている。
にチタン管(7)が被覆され、その隙間(10)がチタ
ン管の端部において金属ろう(6)で封じられている。
【0038】このような構造の熱電対もしくはヒータは
次の工程にて製作する。
次の工程にて製作する。
【0039】(1)ステンレス管で被覆した熱電対もし
くはヒータ及びそのステンレス管の外径より0.05〜
0.8mm大きな内径を有するチタン管を調達しもしく
は製作する。
くはヒータ及びそのステンレス管の外径より0.05〜
0.8mm大きな内径を有するチタン管を調達しもしく
は製作する。
【0040】(2)チタン管内に熱電対もしくはヒータ
を挿入する。
を挿入する。
【0041】(3)チタン管と熱電対もしくはヒータの
隙間の端部を真空中で融点600℃以上のチタンを含む
金属ろうにより封じる。
隙間の端部を真空中で融点600℃以上のチタンを含む
金属ろうにより封じる。
【0042】図4は本発明の請求項4に関る実施例を示
す。
す。
【0043】図4でステンレス管(8)の外側にチタン
管(7)が被覆され、その隙間(11)がチタン管の端
部において金属ろう(6)で封じられている。
管(7)が被覆され、その隙間(11)がチタン管の端
部において金属ろう(6)で封じられている。
【0044】そして熱電対もしくはヒータはステンレス
管内に挿入さてれいる。
管内に挿入さてれいる。
【0045】このような構造の熱電対もしくはヒータは
次の工程にて製作する。
次の工程にて製作する。
【0046】(1)熱電対もしくはヒータの外径より
0.05〜5mm大きな内径を持ち一端の封じられたス
テンレス管及びそのステンレス管の外径より0.05〜
0.8mm大きな内径を有し一端の封じられたチタン管
を調達しもしくは製作する。
0.05〜5mm大きな内径を持ち一端の封じられたス
テンレス管及びそのステンレス管の外径より0.05〜
0.8mm大きな内径を有し一端の封じられたチタン管
を調達しもしくは製作する。
【0047】(2)チタン管内にステンレス管を挿入す
る。
る。
【0048】(3)チタン管とステンレス管の隙間の端
部を真空中で融点600℃以上のチタンを含む金属ろう
により封じる。
部を真空中で融点600℃以上のチタンを含む金属ろう
により封じる。
【0049】(4)熱電対もしくはヒータをステンレス
管内に挿入する。
管内に挿入する。
【0050】図5は、請求項5に関わる超臨界酸化処理
用反応管の構造を示す。
用反応管の構造を示す。
【0051】図5は外側(1)がステンレス管、内側
(2)がチタン管であり、ステンレス管とチタン管の端
部の隙間(4)を金属ろうで封じ、且つステンレス管の
外側を銅管で被覆した三重管構造としている。
(2)がチタン管であり、ステンレス管とチタン管の端
部の隙間(4)を金属ろうで封じ、且つステンレス管の
外側を銅管で被覆した三重管構造としている。
【0052】このような構造の反応反応管は次の工程に
より製作する。
より製作する。
【0053】(1)ステンレス管、そのステンレス管の
内径より0.05〜6mm小さな外径を有するチタン管
及びステンレス管の外形より0.05〜6mm大きな外
径を持つ銅管を調達し、もしくは製作する。
内径より0.05〜6mm小さな外径を有するチタン管
及びステンレス管の外形より0.05〜6mm大きな外
径を持つ銅管を調達し、もしくは製作する。
【0054】(2)ステンレス管内にチタン管を挿入す
る。
る。
【0055】(3)圧延によりステンレス管の内径を縮
めて、チタン管と密着させる。
めて、チタン管と密着させる。
【0056】(4)上記(3)で得られた管を銅管内に
挿入する。
挿入する。
【0057】(5)圧延により銅管の内径を縮めてステ
ンレス管に密着させる。
ンレス管に密着させる。
【0058】(6)ステンレス管とチタン管の隙間の両
端部を融点600℃以上でチタンを含む金属ろうに真空
中もしくは不活性ガス雰囲気で封じる。
端部を融点600℃以上でチタンを含む金属ろうに真空
中もしくは不活性ガス雰囲気で封じる。
【0059】
【発明の効果】本発明の効果を説明する。
【0060】請求項1〜8による反応管、熱電対もしく
はヒータの製造方法を用いた場合、チタン管とステンレ
ス管の間は金属ろうで封じられているために超臨界酸化
処理時にチタン管とステンレス管の間に水が入りこま
ず、ステンレスが腐食することはないために長期間に亘
り耐圧性が保持できる。
はヒータの製造方法を用いた場合、チタン管とステンレ
ス管の間は金属ろうで封じられているために超臨界酸化
処理時にチタン管とステンレス管の間に水が入りこま
ず、ステンレスが腐食することはないために長期間に亘
り耐圧性が保持できる。
【0061】特に融点600℃以上のチタンを含む金属
ろうを用いている事から金属ろうの耐熱性が確保され、
チタンと金属ろうの密を強めている。
ろうを用いている事から金属ろうの耐熱性が確保され、
チタンと金属ろうの密を強めている。
【0062】以上は本発明の各請求項に共通してた効果
である。
である。
【0063】次に各請求項における効果を述べる。
【0064】請求項1及び請求項5による反応管の製造
方法を用いた場合、圧延工程により材料間の密着性が強
められているために外部からの伝熱効率が高く、外部加
熱に適した反応管が製作される。
方法を用いた場合、圧延工程により材料間の密着性が強
められているために外部からの伝熱効率が高く、外部加
熱に適した反応管が製作される。
【0065】また真空もしくは不活性ガス雰囲気でろう
付けすることによりチタンを含む金属ろうの酸化が防止
され、良好なろう付けが確保される。
付けすることによりチタンを含む金属ろうの酸化が防止
され、良好なろう付けが確保される。
【0066】請求項2による反応管の製造方法を用いた
場合、製作時において精度良くチタン管の外径とステン
レス管の内径を合わせなくても、チタン管の端部を拡大
する事によりステンレス管とチタン管の隙間をろう付け
に可能な幅にまで縮めて接合する事が可能となる。
場合、製作時において精度良くチタン管の外径とステン
レス管の内径を合わせなくても、チタン管の端部を拡大
する事によりステンレス管とチタン管の隙間をろう付け
に可能な幅にまで縮めて接合する事が可能となる。
【0067】また請求項1による場合はチタン管の厚み
は1mm以上である事が望ましいが、請求項2によれば
薄いチタン管での使用可能であり製作コストの面で有利
である。
は1mm以上である事が望ましいが、請求項2によれば
薄いチタン管での使用可能であり製作コストの面で有利
である。
【0068】特に請求項2において薄いチタン管を使用
した場合は超臨界酸化反応使用時にはチタン管がステン
レスの内壁の位置まで拡大する。
した場合は超臨界酸化反応使用時にはチタン管がステン
レスの内壁の位置まで拡大する。
【0069】その際チタン管とステンレス管の隙間に蓄
積された気体が圧縮されて残存した隙間の一部に高圧に
なる部分が生じる恐れがあるが、請求項2によれば真空
中でろう付けしているためにチタン管とステンレス管の
間の気体は微小であり、そのような現象が回避できる。
積された気体が圧縮されて残存した隙間の一部に高圧に
なる部分が生じる恐れがあるが、請求項2によれば真空
中でろう付けしているためにチタン管とステンレス管の
間の気体は微小であり、そのような現象が回避できる。
【0070】特に請求項2において厚いチタン管を用い
た場合には、チタン管とステンレス管の間は真空状態が
保持され、真空断熱効果が生まれる。
た場合には、チタン管とステンレス管の間は真空状態が
保持され、真空断熱効果が生まれる。
【0071】このような真空断熱構造の二重管の部分は
外部加熱をするには適当でないが、内部過熱に記し適し
また、一度臨海状態に到達した水を臨界状態を保持させ
つつ、流すのに有用である。
外部加熱をするには適当でないが、内部過熱に記し適し
また、一度臨海状態に到達した水を臨界状態を保持させ
つつ、流すのに有用である。
【0072】請求項3による熱電対及びヒータの製造方
法を用いた場合、熱電対及びヒータがチタンで被覆され
る事によりその腐食を回避できる一方熱電対及びヒータ
の根元の部分はステンレスを露出させておきその部分で
超臨界反応装置の高圧部と溶接もしくは高圧用ジョイン
トにより結合出来る。
法を用いた場合、熱電対及びヒータがチタンで被覆され
る事によりその腐食を回避できる一方熱電対及びヒータ
の根元の部分はステンレスを露出させておきその部分で
超臨界反応装置の高圧部と溶接もしくは高圧用ジョイン
トにより結合出来る。
【0073】尚、その結合部は超臨界にならないような
位置にすることは必要であるがそのような配置を取る事
は可能である。
位置にすることは必要であるがそのような配置を取る事
は可能である。
【0074】例えば反応管内に熱電対もしくはヒータが
挿入された場合、前記結合部は反応管内の水の流れの上
流側に位置させることにより、結合部を比較的低い温度
状態に保持する事が可能である。
挿入された場合、前記結合部は反応管内の水の流れの上
流側に位置させることにより、結合部を比較的低い温度
状態に保持する事が可能である。
【0075】請求項4は請求項3と同様の効果を齎す。
【0076】更に請求項4によればステンレス管の内部
を熱電対が移動出来るために熱電対を用いての超臨界装
置内の温度分布の計測が可能になる。
を熱電対が移動出来るために熱電対を用いての超臨界装
置内の温度分布の計測が可能になる。
【0077】また熱電対やヒータの交換が容易に行える
という利点がある。
という利点がある。
【0078】請求項5は特に反応管を外部加熱する場合
に、外部ヒータによる加熱密度が一様でなくても銅管部
での熱伝導を通じてほぼ一様の加熱密度となるという効
果が生じる。
に、外部ヒータによる加熱密度が一様でなくても銅管部
での熱伝導を通じてほぼ一様の加熱密度となるという効
果が生じる。
【0079】請求項6は特に本発明の発明者によりチタ
ンとステンレスの接合に特に効果が高いと認められた金
属ろうに関する請求項である。
ンとステンレスの接合に特に効果が高いと認められた金
属ろうに関する請求項である。
【0080】このような金属ろうによるステンレスとチ
タンの結合は強固であり、また通常の銀ろうに比して2
から3倍の引っ張り強度な認められているために耐圧性
も高い。
タンの結合は強固であり、また通常の銀ろうに比して2
から3倍の引っ張り強度な認められているために耐圧性
も高い。
【0081】請求項7の製造方法によれば、電子ビーム
による加熱は短時間で達成されるために、チタンの再結
晶化などを招く事がなく、ろう付けによりチタンの強度
が低下することがない。
による加熱は短時間で達成されるために、チタンの再結
晶化などを招く事がなく、ろう付けによりチタンの強度
が低下することがない。
【0082】尚発明者等実験によれば真空炉内で830
℃で加熱してろう付けした場合にはチタンの結晶化が見
られた。
℃で加熱してろう付けした場合にはチタンの結晶化が見
られた。
【0083】請求項8の製造方法は請求項3の特別な場
合である。
合である。
【0084】この製造方法によればヒータそのものの加
熱能力を利用するために製作が容易になる。
熱能力を利用するために製作が容易になる。
【0085】尚、超臨界使用時にはその接合部分は超臨
界状態にない水中に入れるために金属ろうの溶融の恐れ
はない。
界状態にない水中に入れるために金属ろうの溶融の恐れ
はない。
【0086】請求項9は請求項2に熱間静水圧でのチタ
ン管の拡大によりステンレスとの密着性を高めたもので
ある。特に反応管を外部加熱する場合において熱伝導率
を高めるために有効である。
ン管の拡大によりステンレスとの密着性を高めたもので
ある。特に反応管を外部加熱する場合において熱伝導率
を高めるために有効である。
【図1】請求項1の製造方法による超臨界酸化処理用反
応管の構造を示す。
応管の構造を示す。
【図2】請請求項2の製造方法による超臨界酸化処理用
反応管の構造を示す。
反応管の構造を示す。
【図3】請求項3の製造方法による超臨界酸化処理用熱
電対もしくはヒータのの構造を示す。
電対もしくはヒータのの構造を示す。
【図4】請求項4の製造方法による超臨界酸化処理用熱
電対もしくはヒータのの構造を示す。
電対もしくはヒータのの構造を示す。
【図5】請求項5の製造方法による超臨界酸化処理用反
応管の構造を示す。
応管の構造を示す。
1 ステンレス管 2 チタン管 3 金属ろう封止部 4 ステンレス管とチタン管の隙間 5 熱電対もしくはヒータ 6 金属ろう封止部 7 チタン管 8 ステンレス管 9 銅管 10 熱電対もしくはヒータとチタン管の隙間 11 ステンレス管とチタン管の隙間
Claims (9)
- 【請求項1】内部に超臨界状態の水を保持もしくは流通
させる管の製造方法であって、その製造工程に次の
(1)、(2)、(3)、(4)を含む方法。 (1)ステンレス管及び前記ステンレス管の内径より
0.05〜6mm小さな外径を有するチタン管を調達
し、もしくは製作する。 (2)前記ステンレス管内に前記チタン管を挿入する。 (3)圧延により前記ステンレス管の内径を縮めて、前
記チタン管と密着させる。 (4)前記ステンレス管と前記チタン管の隙間の両端部
をチタンを含有し、融点600℃以上の金属ろうを用い
て真空中もしくは不活性ガス雰囲気で封じる。 - 【請求項2】内部に超臨界状態の水を保持もしくは流通
させる管の製造方法であって、その製造工程に次の
(1)、(2)、(3)を含む方法。 (1)ステンレス管及び前記ステンレス管の内径より
0.05〜0.8mm小さな外径をその両端部において
有するチタン管を調達し、もしくは製作する。 (2)前記ステンレス管内に前記チタン管を挿入する。 (3)前記ステンレス管と前記チタン管の隙間の両端部
をチタンを含有し、融点600℃以上の金属ろうを用い
て真空中で封じる。 - 【請求項3】ステンレス管で被覆され、超臨界状態の水
の温度測定に用いられる熱電対もしくはステンレス管で
被覆され超臨界状態の水を加熱するのに用いられるヒー
タであって、その製造工程に次の(1)、(2)、
(3)を含む方法。 (1)前記熱電対もしくは前記ヒータの外径より0.0
5〜0.8mm大きな内径を有するチタン管を調達し、
もしくは製作する。 (2)前記チタン管内に前記熱電対もしくは前記ヒータ
を挿入する。 (3)前記チタン管と前記熱電対もしくは前記ヒータの
隙間の端部をチタンを含有し、融点600℃以上の金属
ろうを用いて真空中で封じる。 - 【請求項4】超臨界状態の水の温度測定に用いられる熱
電対もしくは超臨界状態の水を加熱するのに用いられる
ヒータであって、その製造工程に次の(1)、(2)、
(3)を含む方法。 (1)前記熱電対もしくは前記ヒータの外径より0.0
5〜5mm大きな内径を持ち一端の封じられたステンレ
ス管及び前記ステンレス管の外径より0.05〜0.8
mm大きな内径を有し一端の封じられたチタン管を調達
しもしくは製作する。 (2)前記チタン管内に前記ステンレス管を挿入する。 (3)前記チタン管と前記ステンレス管の隙間の端部を
チタンを含有し、融点600℃以上の金属ろうを用いて
真空中で封じる。 (4)前記熱電対もしくは前記ヒータを(3)の工程で
得られたチタン被覆ステンレス管内に挿入する。 - 【請求項5】内部に超臨界状態の水を保持もしくは流通
させる管の製造方法であって、その製造工程に次の
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)を含
む方法。 (1)ステンレス管、そのステンレス管の内径より0.
05〜6mm小さな外径を有するチタン管び前記ステン
レス管が下記(3)の工程を経た後の外径より0.05
〜6mm大きな内径を有する銅管を調達し、もしくは製
作する。 (2)前記ステンレス管内に前記チタン管を挿入する。 (3)圧延により前記ステンレス管の内径を縮めて、前
記チタン管と密着させる。 (4)上記(3)で得られた管を前記銅管内に挿入す
る。 (5)圧延により前記銅管の内径を縮めてステンレス管
に密着させる。 (6)前記ステンレス管と前記チタン管の隙間の両端部
をチタンを含有し、融点600℃以上の金属ろうを用い
て真空中もしくは不活性ガス雰囲気で封じる。 - 【請求項6】請求項1、2、3、4、5に該当する製造
方法であって、特に金属ろうとしてチタン、銅、ジルコ
ニウムを含むものを用いた製造方法。 - 【請求項7】請求項1、2、3、4、5に該当する製造
方法であって、各請求項に記載されるステンレスとチタ
ンの隙間を金属ろうで封じるに際して電子ビームにより
加熱する方法を用いる製造方法。 - 【請求項8】ステンレス管で被覆され、ステンレス管で
被覆され超臨界状態の水を加熱するのに用いられるヒー
タであって、その製造工程に次の(1)、(2)、
(3)を含む方法。 (1)前記ヒータの外径より0.05〜0.8mm大き
な内径を有するチタン管を調達し、もしくは製作する。 (2)前記チタン管内に前記ヒータを挿入する。 (3)前記チタン管と前記熱電対もしくは前記ヒータの
隙間の端部にチタンを含有し、融点600℃以上の金属
ろうを塗布し、真空中においてヒータに通電して前記金
属ろうを加熱し、前記ヒータの隙間の端部を封じる。 - 【請求項9】内部に超臨界状態の水を保持もしくは流通
させる管の製造方法であって、その製造工程に次の
(1)、(2)、(3)、(4)を含む方法。 (1)ステンレス管及び前記ステンレス管の内径より
0.05〜0.8mm小さな外径をその両端部において
有するチタン管を調達し、もしくは製作する。 (2)前記ステンレス管内に前記チタン管を挿入する。 (3)前記ステンレス管と前記チタン管の隙間の両端部
をチタンを含有し、融点600℃以上の金属ろうを用い
て真空中で封じる。 (4)前記(3)で製作された管の内部を温度400℃
以上、圧力300気圧以上の条件下に保持してチタン管
の内径を拡大し、ステンレス管に密着させる。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000196257A JP2002001424A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 超臨界水酸化処理用部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000196257A JP2002001424A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 超臨界水酸化処理用部品の製造方法 |
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JP2000196257A Pending JP2002001424A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 超臨界水酸化処理用部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002001424A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008248743A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Ihi Corp | 膨張タービンの断熱構造およびその製作方法 |
JP2012050920A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Ricoh Co Ltd | 廃液処理装置 |
US8695670B2 (en) | 2007-12-11 | 2014-04-15 | Sato Holdings Kabushiki Kaisha | Label sheet and label sheet manufacturing device |
-
2000
- 2000-06-26 JP JP2000196257A patent/JP2002001424A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8695670B2 (en) | 2007-12-11 | 2014-04-15 | Sato Holdings Kabushiki Kaisha | Label sheet and label sheet manufacturing device |
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