JP2002000498A - 洗浄用基材 - Google Patents
洗浄用基材Info
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Abstract
し、皮膚表面の乾燥を防ぎ、洗浄後の肌に潤いを与える
洗浄用基材を提供するものである。 【解決手段】セリシンと界面活性剤とを含む洗浄料を、
少なくとも繊維基材表面に付与してなる洗浄用基材であ
る。
Description
と、ひじ、ひざなどに使用され、皮膚表面に発生した老
廃物を効果的に除去し、除去後に起こる皮膚表面の乾燥
を防ぐことが出来る洗浄用基材に関する。
れている。これは角質を研磨することによって、皮膚表
面を滑らかにするものであり、刺激が強く、使用後の肌
荒れが避けられないものであった。
することによって、角質ケアやマッサージも行われてい
る。配合されるスクラブ剤としては、天然系の物として
アプリコット、クルミ、ピーチなどの果実核殻の破砕
物、ヘチマの果実破砕物、合成系の物としてポリエチレ
ン、塩化ビニルなどの粉末があり、発生した老廃物を皮
膚表面から浮き上がらせて、引き離し、除去することが
できる。しかし、このスクラブ剤を含有してなる洗浄料
も、スクラブ剤が皮膚に直接あたって過剰な刺激を与え
ることがある。そして老廃物だけでなく真皮まで除去す
るため、皮膚に非常な負担をかけ、使用後につっぱり感
を感じるなど、使用感に問題があった。
20647号では、スクラブ剤と繊維とを配合すること
で、皮膚に直接スクラブが作用することを防ぎ、使用感
に優れた洗顔あるいはマッサージ等のための皮膚洗浄料
を提供している。しかし、この洗浄料は長さが2mm程
度の繊維を含有するため、洗顔後も繊維が皮膚上に残っ
たり、逆にスクラブの効果が十分発揮されないという不
都合があり、満足できる使用感を得られなかった。
解決するものであり、スクラブ剤を使用することなく、
基材と皮膚との適当な摩擦により、皮膚上に発生した老
廃物だけを効果的に除去し、洗浄後の肌に潤いを与える
洗浄用基材を提供するものである。
解決すべく鋭意研究の結果、本発明に到達したものであ
り、その構成は以下の通りである。すなわち本発明は、 1.セリシンと界面活性剤とを含む洗浄料を、少なくと
も繊維基材表面に付与してなる洗浄用基材。 2.繊維基材が不織布である上記記載の洗浄用基材。 3.セリシンの配合量が、洗浄料に対して0.01〜1
0重量%である上記1、2記載の洗浄用基材。
時、繊維基材表面と皮膚表面の老廃物が絡みつくことに
より、スクラブ剤を使用する場合に比べて皮膚への過剰
な刺激を抑え、且つより優れた老廃物除去効果を得るこ
とができる。更には、洗浄料に配合されているセリシン
が、使用後、皮膚表面の蛋白質に吸着し、生化学的に結
合、保護皮膜を形成することにより、皮膚角質の欠如し
ているアミノ酸を補い、保湿機能の低下を防止すること
を最大の特徴とするものである。
使用できる繊維基材としては、ナイロン6、ナイロン6
6に代表されるポリアミド系繊維、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステ
ル系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系繊維、アクリル繊維、ウレタン繊維等の合成繊
維、アセテート等のセルロース系、塩化ゴムなどの半合
成繊維、ビスコースレーヨン等のセルロース系、牛乳タ
ンパク繊維等のタンパク質系、天然ゴム繊維等の再生繊
維、また、木綿、羊毛、絹、麻等が天然繊維として挙げ
ることができ、これらが単独で構成されていても、相互
に複合で構成されていてもよい。また、用いる繊維の形
態としては、糸状、織物、編物、不織布等いずれの形態
であってもよい。
紙、トイレットペーパー、タオル用紙、その他家庭用薄
葉紙などの紙類、パルプ類などを用いても良い。
き、捕獲・保持し、肌から引き離す働きを高めるため
に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポ
リウレタン等の合成繊維の平均繊維径が0.1〜15μ
mである極細繊維からなる不織布、織物、編物などの繊
維構造物を使用してもよい。さらに繊維断面が、三角
状、四角状、六角状などの多角形状、扁平状、Y字状、
T字状などの異形断面状のものを用いても効果的であ
る。また皮膚を摩擦して使用するため、肌あたりの良い
木綿、絹などの天然繊維やレーヨン、キュプラなどの再
生繊維を使用しても良い。さらに、使用部位に応じて繊
維の種類、太さなどを選択すればよい。繊維基材の形状
としては不織布が好ましく、表面が凹凸形状をなしてい
ても良い。
接触する部分に当該基材を有しているものであれば良
く、その形態としては、当該基材を単独で使用しても良
いし、ポリウレタン、ポリエチレンなどの発泡体や他の
部材の周りを当洗浄用基材で被覆したもの、更には、そ
れらを加工したものなどを含んでいる。
剤、カチオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、両
性界面活性剤等の有機系界面活性剤があり、特に限定さ
れるものではなく、それぞれを単独でまたは混合して用
いることが出来る。例示すれば、アニオン系界面活性剤
には、ロート油、ロウ硫酸化油、脂肪酸硫酸化油、オレ
フィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテ
ル硫酸塩などがあり、カチオン系界面活性剤には、長鎖
アミン塩、第四級アンモニウム塩などがあり、非イオン
系界面活性剤には、ペンタエリスリトールエステル、グ
リセリンモノエステル、ソルビタンモノエステル、エチ
レンオキシド−プロピレンオキシド縮合物、アルキロー
ルアミドなど、エーテル型、エーテルエステル型、エス
テル型があり、両性界面活性剤には、ラウリルピリジニ
ウムラウリルサルフェート、ラウリルピリジニウムラウ
レートなど、リン酸エステル型、スルホン酸型、カルボ
ン酸型がある。
−202435に開示されている以下の方法により好ま
しく得ることができる。すなわち、絹の精練により生じ
た廃液を分画分子量20,000前後の限外濾過膜を用
いて濃縮精製し、セリシン溶液を得た後、粘度を調節、
噴霧乾燥を行う。この方法により得られたセリシン粉体
は、分子量5,000〜100,000で粒径20μm
以下を満たすものとなる。粒径としては20μm以下の
球形が好ましく、特に最大粒径が10μm以下で平均粒
径が5μm程度のものが好ましい。このようなセリシン
を用いると、その滑性により洗浄料中に容易に均一に混
合しやすく、更には、皮膚表面の蛋白質により吸着し易
くなる。
形成するアミノ酸組成と類似の組成を持つため、比較的
大きな分子量を持つセリシンでも、皮膚に接触すると吸
着され、角質層と生化学的に結合する。こうして接触部
はその皮膚表面にセリシンの皮膜を形成する事になり、
皮膚表面の老廃物が除去された後に、皮膚に吸着したセ
リシンが角質層の水分を保持し、洗浄後の皮膚表面の違
和感<つっぱり感>を著しく低減させる。
洗浄料組成物中に0.01〜10重量%、好ましくは
0.01〜5重量%である。0.01重量%以下ではセ
リシン配合による保湿効果が発揮されず、10重量%を
超えると粘度が上がり過ぎ、使用上好ましくない。
リシン・界面活性剤に加えて、所望により公知の保湿
剤、防腐剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料
等を含むことが出来る。
浄料を、少なくとも基材表面に付与する方法としては、
浸漬、パディング、コーティング、噴霧等の手段を用い
ることができる。
の洗浄用基材に少量の水を浸け、皮膚表面をマッサージ
するように螺旋を描きながら、対象とする身体の部位を
2〜10分間摩擦する。この後、水かぬるま湯にて泡を
洗い流す。これにより、皮膚表面の老廃物は、繊維並び
に不織布に絡みつくことで除去でき、また、摩擦の間に
セリシンは皮膚表面のタンパク質に吸着し、生化学的に
結合することによって保護皮膜を形成し、泡を洗い流す
際にもセリシンは脱落することなく、皮膚角質層の欠如
しているアミノ酸を補い、さらには、角質層の水分を保
持し、洗浄後の皮膚表面の違和感<つっぱり感>を著し
く低減させるといった効果をもたらすことができる。
る。しかし、本発明はかかる実施例に制限されるもので
はない。
た。この洗浄料を20℃に温度調整した蒸留水中に、3
0%濃度となるように配合し、洗浄料水溶液とした。こ
の水溶液中に、ビスコースレーヨン繊維不織布(目付:
75g/m2)を2分間浸漬させ、マングルにて絞り率
を100%に調整した後、100℃×2分乾燥を行い、
本発明による洗浄用基材を得た。
し、実施例1同様に処理して、本発明による洗浄用基材
を得た。
℃に温度調整した蒸留水中に、75%濃度となるように
配合し、洗浄料水溶液とした。この水溶液中に、単糸繊
度が5μmのポリエステルからなる不織布(目付:25
g/m2)を2分間浸漬させ、マングルにて絞り率を1
20%に調整した後、100℃×2分乾燥を行い、本発
明による洗浄基材を得た。
し、実施例3同様に処理して、本発明による洗浄用基材
を得た。
た。
た。
同様に洗浄料成分を調製し、ビスコースレーヨン繊維不
織布(目付:75g/m2)に実施例1同様に付与し、
洗浄用基材を得た。
〜4の洗浄用基材、比較例1・2の洗浄料、比較例3の
洗浄用基材を用いて1日1回洗顔することを7日間連続
して行い、7日間使用後の皮膚表面の汚れ落ち感を5点
法にて評価し、その合計点で判定した。結果を表2に示
す。 ◎:合計点 80点以上 ○:合計点 60点以上80点未満 △:合計点 40点以上60点未満 ×:合計点 40点未満
した洗浄料同様に、基材が皮膚表面の老廃物と絡みつい
て肌から引き離す効果が高いため、使用後の汚れ落ち感
は満足できるものであった。
〜4の洗浄用基材、比較例1・2の洗浄料、比較例3の
洗浄用基材を用いて1日1回洗顔することを7日間連続
して行い、7日間使用後の肌のしっとり感を評価した。
評価方法は試験例1同様5点法で行い、その合計点で判
定した。判定方法も試験例1に準じた。結果を表3に示
す。
いてもしっとり感を感じていることがわかる。これは、
本発明の洗浄料に配合されているセリシンが、使用後、
皮膚表面の蛋白質に吸着、生化学的に結合することによ
って保護皮膜を形成し、皮膚角質の欠如しているアミノ
酸を補うため、しっとり感を感じているのではないかと
考えられる。
担をかけることなく、皮膚表面の老廃物を穏やかな摩擦
で除去でき、さらには、セリシンが皮膚蛋白質と吸着す
るため、皮膚洗浄後においてもしっとり感を感じること
ができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 セリシンと界面活性剤とを含む洗浄料
を、少なくとも繊維基材表面に付与してなる洗浄用基
材。 - 【請求項2】 繊維基材が不織布である請求項1記載の
洗浄用基材。 - 【請求項3】 セリシンの配合量が、洗浄料に対して
0.01〜10重量%である請求項1、2記載の洗浄用
基材。
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JP2000186877A JP3532505B2 (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 洗浄用基材 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011514328A (ja) * | 2008-02-13 | 2011-05-06 | セシル、ラファエラ、マルティン | 親水性の皮膚ケア織物 |
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2000
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KR101574363B1 (ko) | 2008-02-13 | 2015-12-03 | 필라크 슈바이츠 아게 | 친수성 피부 세정포 |
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