JP2002000488A

JP2002000488A - シャワーユニット

Info

Publication number: JP2002000488A
Application number: JP2000190350A
Authority: JP
Inventors: Kazuhisa Shiraishi; 和久白石
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 2000-06-23
Filing date: 2000-06-23
Publication date: 2002-01-08

Abstract

(57)【要約】【目的】初期冷水を少なくして、水栓金具を開けた時
に即時に湯を吐出させて使用できるシャワーユニットの
提供を目的とする。【構成】給湯器から給湯配管６を介し給湯される水栓
金具２を備えたシャワーユニット１において、給湯を一
旦溜めて水栓金具２に供給する温水タンク５を搭載して
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、内部に水栓金具を備
えたシャワーユニットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、水栓金具を備えて、
内部でシャワー等を行なうことのできる小型のシャワー
ユニットにおいて、水栓金具を使用する際に、外部の給
湯器などからの給湯が立ち上がるまでは、水栓金具から
冷水が吐出されてしまうという問題点がある。なお、電
気温水器を備えたシャワーユニットが存在するが、電気
温水器は、８０℃前後の高温水を貯湯し、水道配管から
の水道水を混ぜ合わせて４０℃前後の温水とする構造で
あるため、貯湯した高温水がなくなると温水の使用がで
きないという問題点があり、また、電気温水器では８０
リットル程度のタンクが必要で、タンクが大きすぎて設
置が困難となるという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、内部に備えられた水栓
金具から直ちに温水を吐出させることができ、しかも室
内空間を広く確保できるシャワーユニットを提供せんこ
とを目的とし、その第１の要旨は、給湯器から給湯され
る水栓金具を備えたシャワーユニットにおいて、前記給
湯を一旦溜めて前記水栓金具に供給する温水タンクを搭
載したことである。また、第２の要旨は、前記温水タン
クを天井に搭載したことである。また、第３の要旨は、
前記水栓金具などを取り付けたコーナー壁の裏側のコー
ナー空間内に前記温水タンクを設けたことである。ま
た、第４の要旨は、シャワーユニットの床面を構成する
床パンに前記温水タンクを取り付けたことである。ま
た、第５の要旨は、シャワーユニットの床面を構成する
床パンの裏に前記温水タンクを搭載したことである。ま
た、第６の要旨は、シャワーユニット内と前記温水タン
クを隔離する壁部材を着座可能な形状に形成したことで
ある。また、第７の要旨は、シャワーユニット内と前記
温水タンクを隔離する壁または天井に、温水タンク点検
用の点検口を設けたことである。

【０００４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、第１実施例のシャワーユニットの概略構
成図であり、シャワーユニット１の内部には、吐水口２
ａを有する水栓金具２が備えられており、水栓金具２に
はシャワー３が接続されて、シャワー３からのシャワー
水と吐水口２ａからの吐水を切り替えできるように構成
されている。

【０００５】このシャワーユニット１の天井裏には、受
皿４上に温水タンク５が搭載されたものとなっており、
温水タンク５には外部の給湯器に繋がった給湯配管６が
接続されており、給湯器側から給湯配管６内を流れる給
湯が温水タンク５内に一旦溜められて、前記水栓金具２
に供給されるように構成されている。また、水栓金具２
には別途、給水配管７が接続されている。

【０００６】このような構成においては、天井裏に温水
タンク５を設置しているため、シャワーユニット１内の
室内空間を広く確保することができ、水栓金具２を開け
た時に、温水タンク５内に溜められている温水が吐水口
２ａまたはシャワー３から吐出されて、従来のような初
期冷水の吐出量が極めて少なくなり、温水タンク５内の
湯がより早く水栓金具２から吐出されて、早い時期から
温水を使用することができ、温水タンク５内の湯がなく
なった頃には、給湯配管６を通り給湯器から立ち上げら
れた給湯が供給されるため、初期段階から連続して湯を
吐出させて使用することができるものとなる。

【０００７】なお、温水タンク５は６リットル程度の小
型のタンクであれば良く、給湯器からの給湯が立ち上が
る間、良好に水栓金具２に温水を供給できるものであれ
ば良い。なお、温水タンク５は小型であるため、その内
部に設けられているヒーターも小さく、従って、電気代
を安く維持することができるものとなる。なお、このよ
うな温水タンク５を設けた構成では、従来の電気温水器
のように高温水がなくなることがなく、連続して温水の
使用が可能となる。また、天井裏に温水タンク５を設け
ているため、シャワーユニット内部とは電気的に確実に
絶縁することができ、絶縁トランスの設置等が必要でな
く、コストを安くすることができるものとなる。

【０００８】次に、第２実施例を、図２の平面図で、ま
た図３のＡ−Ａ線断面図で示す。第２実施例では、シャ
ワーユニット１内のコーナー部に立設され、その前面に
水栓金具２等が取り付けられているコーナー壁８の裏側
のコーナー空間Ｓ内に、温水タンク５を隠蔽状に収納さ
せ、温水タンク５に給湯器からの給湯配管６を接続した
ものである。コーナー壁８の裏側のデッドスペースとな
るコーナー空間Ｓを有効に利用してコンパクトに温水タ
ンク５を設置したものであるため、シャワーユニット１
の室内空間を広く確保でき、しかもコーナー壁８で絶縁
した状態で良好にコーナー空間Ｓ内に温水タンク５を設
置でき、シャワーユニット１を設置する建物の躯体との
干渉を気にする必要がなく、シャワーユニット１の施工
上の制限が少なくなり、容易にシャワーユニットを設置
することができるものとなる。また、温水タンク５は水
栓金具２に極めて近い位置に設けられるため、配管の長
さを極めて短くすることができ、水栓金具２が開けられ
た時に即時に温水タンク５内の湯を吐出させることがで
き、初期冷水を殆どなくすることができるものとなる。

【０００９】次に、図４は第３実施例であり、第３実施
例では、コーナー壁８の裏側のコーナー空間Ｓの底側の
床パン９に対し、温水タンク５の下端側を埋め込んで設
置したものであり、温水タンク５を安定した状態で床パ
ン９に取り付けることができ、しかもコーナー壁８の裏
側のデッドスペースを有効に利用するものであるため、
シャワーユニット１の室内を広く確保することができ、
また、建物躯体との干渉を気にすることなく施工上の制
限を少なくしてシャワーユニット１を設置することがで
き、しかも、温水タンク５はコーナー壁８で絶縁されて
いるため電気的にも安全性が確保されるものとなる。

【００１０】次に、図５は第４実施例を示すものであ
り、図５では、床パン９の裏側に、支持金具１０を介し
て温水タンク５を取り付けたものであり、シャワーユニ
ット１の室内を広く確保することができるものとなり、
床パン９で良好に温水タンク５を隔離して電気的に絶縁
することができるものとなり、温水タンク５内に溜めら
れた温水を水栓金具２が開かれた時に即時に吐出させ
て、初期冷水の吐出を少なくすることができるものとな
る。

【００１１】次に、図６は第５実施例を示すものであ
り、図６では、シャワーユニット１内のコーナー部にコ
ーナー柱部材１１を設けて、その前面に水栓金具２を設
け、さらに水栓金具２の下方側で、室内側へ略水平に突
出した腰掛け用水平部１２を形成させ、腰掛け用水平部
１２の前面に、垂下状にコーナー前壁部１３を設置し、
この前壁部１３の裏側に温水タンク５を隠蔽状に収納さ
せたものである。温水タンク５は前壁部１３と腰掛け用
水平部１２に囲まれて良好に絶縁された状態でコンパク
トに設けられ、室内空間を狭めることがなく、しかも室
内でシャワー等を浴びる際に、腰掛け用水平部１２上に
腰を降ろしてリラックスできるものとなる。

【００１２】また、前壁部１３には点検口１３ａを形成
させて、温水タンク５の設置時とか、配管の接続時と
か、その後のメンテナンス時に、良好に温水タンク５を
点検できるように構成しておくことができ、通常は、こ
の点検口１３ａは着脱可能なカバーで覆蓋しておくこと
ができるものである。このような構成では、腰掛け用水
平部１２に腰を降ろして楽な姿勢でシャワー等を使用す
ることができ、しかもメンテナンス等が容易なものとな
る。なお、前記各実施例における天井とかコーナー壁８
とか床パン９にも、適当な位置に点検口を設けておき、
温水タンク５の設置とか配管接続とかメンテナンスを容
易に行なえるように構成しておくことができる。

【００１３】

【発明の効果】本発明は、給湯器から給湯される水栓金
具を備えたシャワーユニットにおいて、給湯を一旦溜め
て水栓金具に供給する温水タンクを搭載したことによ
り、室内で水栓金具を開いた時に、温水タンクから即時
に温水を供給して、早い時期から湯を使うことができる
ものとなり、また、温水タンクは電気温水器のような大
型のタンクではなく小型のタンクで構成することがで
き、設置スペースを小さくして、シャワーユニットの室
内を広く確保することができるものとなる。

【００１４】また、温水タンクを天井に搭載したことに
より、天井裏のデッドスペースを有効に利用して温水タ
ンクを設け、室内スペースを広く確保することができる
ものとなる。

【００１５】また、水栓金具などを取り付けたコーナー
壁の裏側のコーナー空間内に温水タンクを設けたことに
より、デッドスペースであるコーナー空間を有効に利用
してコンパクトに温水タンクを設置することができ、し
かもコーナー壁で電気的に絶縁して安全性を高めること
ができ、建物躯体との干渉を気にすることなく良好にシ
ャワーユニットの設置が可能となる。

【００１６】また、シャワーユニットの床面を構成する
床パンに温水タンクを取り付けたことにより、床パンに
安定した状態で温水タンクをコンパクトに取り付けるこ
とができ、室内を広く確保できて、建物躯体との干渉を
気にすることなく容易にシャワーユニットを設置するこ
とができるものとなる。

【００１７】また、シャワーユニットの床面を構成する
床パンの裏に温水タンクを搭載したことにより、室内を
広く確保でき、しかも床パンで絶縁して安全性を高める
ことができるものとなる。

【００１８】また、シャワーユニット内と温水タンクを
隔離する壁部材を着座可能な形状に形成したことによ
り、室内で座った状態でリラックスしてシャワー等を使
用することができ、しかも温水タンクをコンパクトに設
置することができるものとなる。

【００１９】また、シャワーユニット内と温水タンクを
隔離する壁または天井に、温水タンク点検用の点検口を
設けたことにより、点検口を利用して、施工の際に温水
タンクの設置や配管接続を容易に行なうことができ、ま
た、その後のメンテナンスも容易に行なうことができる
ものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例のシャワーユニットの概略構成図で
ある。

【図２】第２実施例のシャワーユニットの平面構成図で
ある。

【図３】図２のＡ−Ａ線断面構成図である。

【図４】第３実施例のシャワーユニットの概略構成図で
ある。

【図５】第４実施例のシャワーユニットの概略構成図で
ある。

【図６】第５実施例のシャワーユニットの概略斜視構成
図である。

【符号の説明】

１シャワーユニット２水栓金具２ａ吐水口３シャワー５温水タンク６給湯配管７給水配管８コーナー壁９床パン１０支持金具１１コーナー柱部材１２腰掛け用水平部１３コーナー前壁部１３ａ点検口Ｓコーナー空間

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】給湯器から給湯される水栓金具を備えた
シャワーユニットにおいて、給湯を一旦溜めて前記水栓
金具に供給する温水タンクを搭載したことを特徴とする
シャワーユニット。
【請求項２】前記温水タンクを天井に搭載したことを
特徴とする請求項１に記載のシャワーユニット。
【請求項３】前記水栓金具などを取り付けたコーナー
壁の裏側のコーナー空間内に前記温水タンクを設けたこ
とを特徴とする請求項１に記載のシャワーユニット。
【請求項４】シャワーユニットの床面を構成する床パ
ンに前記温水タンクを取り付けたことを特徴とする請求
項１に記載のシャワーユニット。
【請求項５】シャワーユニットの床面を構成する床パ
ンの裏に前記温水タンクを搭載したことを特徴とする請
求項１に記載のシャワーユニット。
【請求項６】シャワーユニット内と前記温水タンクを
隔離する壁部材を着座可能な形状に形成したことを特徴
とする請求項１または請求項３または請求項４に記載の
シャワーユニット。
【請求項７】シャワーユニット内と前記温水タンクを
隔離する壁または天井に、温水タンク点検用の点検口を
設けたことを特徴とする請求項１または請求項２または
請求項３または請求項４または請求項５または請求項６
に記載のシャワーユニット。