JP2001527685A - 多列表面実装コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 プリント回路基板（５２）の縁部に電気コネクタ（２４）を装着するための組立体が開示される。対向する第１，第２端部を有する第１の細長いコネクタ部材（２４）が、縁部の近部でプリント回路基板（５２）の一方の主部上に配置される。対向する第１，第２端部を有する第２の細長いコネクタ部材（９６）が、第１の細長いコネクタ部材（２４）と並置される関係でプリント基板（５２）の棚状部の近部でプリント回路基板（５２）の他方の主部上に配置される。単一のファスナ（６８）が同時に双方の細長いコネクタ部材（２４，９６）とプリント回路基板（５２）とに係合する。このファスナ（６８）は、それぞれプリント回路基板（５２）に係合するための後部溝と棚状部との組合わせと、コネクタ部材に係合するための側部舌片と溝との組合わせとを有する一対のブロックで形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 多列表面実装コネクタ 発明の背景 １．発明の分野 本発明は、電気コネクタに関し、特に、プリント回路基板（Ｐ ＣＢ）の縁部に装着するのに適した電気コネクタに関する。 ２．従来技術の簡単な説明 電気コネクタをプリント回路基板あるいは他の回路 を支える基板に嵌合させるために、種々のシステムが用いられている。一般的な ケースでは、コネクタは、所定長さのピン状の「テール」部を有するレセプタク ルを備え、これらのテール部は、プリント回路基板の導電パッドあるいはトレー スと電気的に接続されるように形成されている。テール部はコネクタから直線状 に延び、すなわちそのレセプタクルと一致（co-incident）する線あるいはその レセプタクルに対して所定角度に配置された線に沿って延びる。回路基板の一方 の平坦部におけるコネクタの装着される部位では、テール部が回路基板のそれぞ れのホールに挿通され、この回路基板の反対側で導電パッドにはんだ付けされる 。コネクタが回路基板の平坦面上に装着されるため、回路基板上の導電パッドの 数は、コネクタのテール部の数に対応させることが容易にできる。テール部のは んだ付けにより電気結合部が形成され、更に、多くの場合には、好適な機械的結 合部を形成し、コネクタを回路基板に固定することができる。必要な部位には、 ねじ付きファスナ、クランプ、ブラケットおよびフレーム等を含む機械的な固定 具を使用して、機械的な取付け構造をより確実にすることができる。縁部装着コ ネクタに対して必要とされる事項は、回路基板の縁部における利用可能な表面領 域が、コネクタとの相互接続のために設けることができる回路基板トレースおよ びパッドの全体の数を制限する点で、ある程度相違する。表面領域の制限は、多 列形式すなわちピンあるいはレセプタクルの平行な複数列が連結部の行列を形成 する形式の縁部装着コネクタの場合には、より深刻である。 したがって、縁部装着コネクタの密度を増加するための手段が必要とされてい る。発明の概要 本発明は、プリント回路基板の縁部に電気コネクタを装着するための組立体で ある。この組立体は、対向した第１，第２端部を有する第１の細長いコネクタ部 材を備える。この第１の細長いコネクタは、プリント回路基板の縁部の近部でプ リント回路基板の第１主部上に配置される。第２の細長いコネクタ部材は、対向 した第１，第２端部を有し、第１の細長いコネクタ部材と並置される関係で、プ リント回路基板の縁部の近部でこのプリント回路基板の第２主部上に配置される 。少なくとも第２の細長いコネクタ部材の第１端部は、第１の細長いコネクタ部 材の第１端部に近接して配置される。固定手段が第１，第２の細長いコネクタ部 材とプリント回路基板とに固定され、第１，第２の細長いコネクタ部材をプリン ト回路基板に固定する。固定手段は、双方のコネクタ部材の両第１，第２に固定 されるのが好ましい。 更に、本発明は、プリント回路基板の縁部に平行に重なる関係で一対の細長い 電気コネクタを固定するために使用するファスナを含む。このファスナは、対向 した前後部と内外部とを有するブロックを備える。後部には、プリント回路基板 を受入れるための溝が設けられ、棚状部が、この溝の近部で、後部からプリント 回路基板と並置される関係で突出する。内部には、ブロックを細長いコネクタ部 材の端部に取付けるための手段が設けられる。 図面の簡単な説明 本発明のコネクタ組立体について添付図面を参照して更に説明する。 図１は、プリント回路基板に表面実装するための従来技術によるライトアング ルレセプタクルの平面図、 図２は、図１に示すライトアングルレセプタクルの前面図、 図３は、図１に示すライトアングルレセプタクルの端面図、 図４は、本発明の組立体の好ましい実施形態に使用する２つのレセプタクルの うちの一方の平面図、 図５は、図４に示すレセプタクルの前面図、 図６は、図４に示すレセプタクルの端面図、 図７は、本発明の組立体に使用するファスナブロック部材の斜視図、 図８は、図７に示すファスナブロックの後部立面図、 図９は、図７に示すファスナブロックの平面図、 図１０は、図７に示すファスナブロックの前部立面図、 図１１は、図７に示すプラントファスナブロックの内部の図、 図１２は、図７に示すファスナブロックの外部の図、 図１３は、本発明の組立体の好ましい実施形態の平面図、 図１４は、図１４に示す組立体の前部立面図、 図１５は、図１３に示す組立体の端面図、 図１６は、図１４のXVIを通る断面図、 図１７は、上記の種々の図に示すフレックス回路の詳細図、 図１８は、図１７の領域XVIIIの詳細図である。 好ましい実施形態の詳細な説明 図１から図３を参照すると、従来技術による３列ライトアングルレセプタクル が示してある。全体を符号１０で示す絶縁ハウジングが、コンタクト１２で示す ような複数のライトアングルコンタクトを支える。装着ブラケット１４，１６が 、プリント回路基板上にレセプタクルを固定するために設けられる。その前面に 、レセプタクルは３列の孔１８，２０，２２を有し、相手方のヘッダ（図示しな い）により、コンタクトがこれらの孔に係合する。 図４から図６を参照すると、本発明の好ましい実施形態に使用可能なレセプタ クルが全体を符号２４で示してある。このレセプタクルは基部２６を有し、この 基部２６は下方に延びる突起２８を有し、この突起には、後述するように他のレ セプタクルに係合するために使用される側方延長部３０を有する。レセプタクル は更に頂部３２と端部３４とを有し、この端部から、側部突起３８，４０を有す る舌片３６が延びる。ハウジングの反対側における他の端部４２も、側部突起４ ６，４８を有する舌片４４を備える。レセプタクルは更に後部５０を有し、例え ば端子５４，５６，５８によりフレキシブル回路５２に、この後部で取付けられ る。レセプタクルは前面６０を有し、この前面に３つの孔列６２，６４，６６が 配置され、これらの孔内には、ヘッダのピンと係合可能な端子が収容されている 。 図７から図１２を参照すると、後述するようにレセプタクルの各端部に装着さ れる固定ブロックが全体を符号６８で示してある。このブロックは後部７０と前 部７２とを有し、この上に垂直な前部突条７４が装着されている。ファスナブロ ックも外側部７６と内側部７８とを有する。後部には、プリント回路基板収容ス ロット８０と、隣接して後方に延びる棚状部８２とが設けられ、この棚状部は横 方向ファスナ収容棚孔８４を有する。内側部７８には、上側Ｔ字状溝８６と、下 側Ｔ字状溝８８とが設けられる。これらの溝は、後部から前方に延び、前部７２ からは離隔しており、すなわち前部７２には達していない。前部７２から、更に 前部凹部９０と孔９２とが設けられ、この孔は後部９０を貫通して延び、後述す るように、ファスナブロックをファスナ（図示しない）により、プリント基板に 固定することができる。更に、三角形状のサポート９４も設けられ、このサポー トは後部７２から、内側部７８の近部の棚状部８２に延びる。 図１３から図１５を参照すると、レセプタクル２４は全体を符号９６で示す他 のレセプタクルに係合し、組合わされた組立体では、端子列を倍にすることがで きる。レセプタクル９６は、レセプタクル２４のほぼ鏡像構造であり、側方延長 部１０２を有する突起１００を備え、この延長部は、レセプタクル２４の突起２ ８および側方延長部３０に係合する。レセプタクル２４と同様に、レセプタクル ９６も頂部を備え、端部１０４，１０６の一方が舌片１０８を有し、対向する端 部１１０も舌片１１２を有する。レセプタクル９６は、更に、例えば端子１１８ ，１２０，１２２（図１５）のような複数の端子を備える。サポート９４で隠れ てはいるが、レセプタクル２４も同様な端子を有することは明らかである。レセ プタクルの端面１２４には、３つの孔列１２６，１２８，１３０が設けられ、こ れらの孔には詳細に後述するようにピン収容端子が配置される。レセプタクル２ ４，９６は、その対向する端部でファスナブロック６８，１３２に固定される。 ファスナブロック１３２は、ファスナブロック６８とほぼ鏡像関係にある。更に 、ファスナブロック６８，１３２は、望ましくは、レセプタクル上にスナップ嵌 合し、レセプタクル２４，９６の突起２８，１００が係合したときに、６つの列 を有する一体構造のコネクタを提供するように形成されることが理解される。本 発明の 組立体は、その他の数の列を有するレセプタクルにも適用可能なことは明らかで ある。特に、この組立体は、４列のレセプタクルにより８列の複合組立体を形成 するのに有益に用いることができる。 図１３から図１６を参照すると、プリント回路基板は、前縁部１４０と、対向 部１４２，１４４とを有する。この前縁部１４０は、レセプタクル２４とレセプ タクル９６との間の溝１４６内に配置される。フレキシブル回路５２がレセプタ クル２４からプリント回路基板の頂部１４２に延びる。フレキシブル回路１１６ は、レセプタクル９６からプリント回路基板の底部１４４まで延びる。バックパ ネルピンヘッダハウジングは、符号１４８（図１６）で鎖線で示してある。この ハウジング内のピン（図示しない）は、コンタクト１５０，１５２，１５４で示 すようなコンタクトに係合する。レセプタクル９６は、同様な端子を有し、これ らの端子はフレキシブル回路１１６に係合し、バックパネルピンヘッダハウジン グ１４８（図１６）内のピン（図示しない）に係合する。 図１７および図１８を参照すると、フレキシブル回路５２は積層構造のポリイ ミド層からなり、トレース１５８，１６０，１６２，１６４と長さの等しい多数 の導電トレースが設けられている。これらの導電トレースは、パッド１６６，１ ６８（図１８）等の導電パッドを接続し、ここで、フレキシブル回路がレセプタ クルあるいはプリント回路基板に接続される。フレキシブル回路１１６は、フレ キシブル回路５２とほぼ同じである。このようなフレキシブル回路は、Ｃｌａｒ ｋに対する米国特許第４，８６１，２７２号に詳細に記載されており、この内容 を参照することにより、本明細書に包含される。 明らかなように、利用可能な端子の数したがって密度を増大する態様でレセプ タクルが回路基板の縁部に装着される組立体について説明してきた。 本発明について種々の図の好ましい実施形態との関連で説明してきたが、他の 同様な実施形態を使用し、あるいは、上述の実施形態を変更、追加することによ り、本発明から逸脱することなく本発明と同じ機能をなすことが可能である。し たがって、本発明はいずれかの単一の実施形態に制限されるものではなく、添付 の請求の範囲の記載にしたがう幅および範囲で解釈されるものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＮ，ＪＰ，ＫＲ，Ｓ Ｇ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 対向した第１，第２主側部を有するプリント回路基板の縁部に電気コネク タを実装するための組立体であって、 （ａ）対向した第１，第２端部を有し、プリント回路基板の縁部の近部でこの プリント回路基板の第１主部上に配置される第１の細長いコネクタ部材と、 （ｂ）対向した第１，第２端部を有し、少なくともこの第１端部が第１の細長 いコネクタ部材の第１端部に近接配置されるように、プリント回路基板の縁部の 近部のこのプリント回路基板の第２主部上に、第１の細長いコネクタ部材と並置 される関係に配置される第２の細長いコネクタ部材と、 （ｃ）第１コネクタ部材と第２コネクタ部材とプリント回路基板とに係合する 単一の固定手段と、を備える組立体。 ２． 固定手段は、第１ファスナ部材を備え、この第１ファスナ部材はプリント 回路基板に固定され、第１端部の近部で第１コネクタ部材に固定され、第１端部 の近部で第２コネクタ部材に固定される請求項１に記載の組立体。 ３． 固定手段は、第２ファスナ部材を備え、この第２ファスナ部材はプリント 回路基板に固定され、第２端部の近部で第１コネクタ部材に固定される請求項２ に記載の組立体。 ４． 第１，第２コネクタ部材は、それぞれプリント回路基板と平行な少なくと も１の端子列を有する請求項１に記載の組立体。 ５． 第１，第２コネクタ部材の双方は、複数の平行な端子列を有する請求項４ に記載の組立体。 ６． 第１，第２コネクタ部材の双方は、３つの端子列を有する請求項５に記載 の組立体。 ７． 第１，第２コネクタ部材は、それぞれ４列の端子を有する請求項５に記載 の組立体。 ８． コネクタ部材はレセプタクルである請求項５に記載の組立体。 ９． 固定部材は、第１，第２コネクタ部材の双方の第１端部に固定される請求 項２に記載の組立体。 １０． 前記ファスナ部材は、対向した前後部と対向した内外部とを備え、後部 に、プリント回路基板を受入れる溝と、この溝の近部でプリント回路基板と側方 に並置される関係で後方に突出しかつプリント回路基板を前記ブロックに固定す る手段とを有し、内部で、前記ブロックは、プリント回路基板の第１端部に当接 し、前記ブロックを第１，第２の細長いコネクタ部材の双方の第１端部に固定す る手段を有する、請求項９に記載の組立体。 １１． 前記組立体は、第１，第２の細長いコネクタ部材の第１端部に固定ブロ ックを固定するための手段を備える請求項１０に記載の組立体。 １２． 前記舌片挿入溝接続手段は、ブロックの後部で開き、ブロックの前部か ら離隔する請求項１０に記載の組立体。 １３． 溝は断面Ｔ字状であり、舌片は、Ｔ字状溝内にロックする関係に収容さ れる対向した側部突起を有する請求項１２に記載の組立体。 １４． ブロックに前部凹部が設けられ、ファスナ収容孔が前記凹部から後壁に 延びる請求項１３に記載の組立体。 １５． ファスナ収容孔は、棚状部を横方向に通して延びる請求項１０に記載の 組立体。 １６． 対角状のサポートが、ブロックの後部から、ブロックの内部の近部で棚 状部に延びる請求項１０に記載の組立体。 １７． 第１，第２の細長いコネクタ部材は、それぞれプリント回路基板上に重 ねられる基部と、プリント回路基板から反対側に向く前部と、プリント回路基板 に向く後部とを有し、フレキシブル回路は、それぞれ第１，第２の細長いコネク タ部材の後部からプリント回路基板の第１，第２側部に延びる請求項２に記載の 組立体。 １８． 対向した第１，第２主部を有するプリント回路基板（ＰＣＢ）の縁部に 電気コネクタを実装するための組立体であって、 （ａ）対向する第１，第２端部を有し、プリント回路基板の縁部の近部でこの プリント回路基板の第１主部に配置される第１の細長いコネクタ部材と、 （ｂ）対向する第１，第２端部を有し、少なくともこの第１端部が第１の細長 いコネクタ部材の第１端部の近部に配置されるように、プリント回路基板の近部 の近部でこのプリント回路基板の第２主部上に、前記第１の細長いコネクタ部材 と並置される関係に配置される第２の細長いコネクタ部材と、 （ｃ）対向する前後部と対向する内外部とを有し、後部にはプリント回路基板 を受入れる溝が設けられ、棚状部が、プリント回路基板と並置される関係でこの 溝の近部で後方に突出しかつプリント回路基板ブザイを固定するための手段を有 するブロックとを備え、前記内部で、このブロックは、第１の細長いコネクタの 第１端部と第２の細長いコネクタ部材の第１端部とに当接し、このブロックを第 １の細長いコネクタ部材の第１の端部と第２の細長いコネクタ部材の第１の端部 とに固定するための手段を有する、組立体。 １９． 対向した前後部と対向した内外部とを有し、この後部に、プリント回路 基板を受入れる溝が設けられ、棚状部が、プリント回路基板と並置される関係で 溝の近部で後方に突出しかつプリント回路基板を前記ブロックに固定するための 手段が設けられ、更に、前記内部で、前記ブロックは第１の細長いコネクタ部材 の第２端部と第２の細長いコネクタ部材の第２端部とに当接し、前記ブロックを 第１の細長いコネクタ部材の第２端部と第２の細長いコネクタ部材の第２端部と に固定する手段を有する、請求項１８に記載の組立体。 ２０． プリント回路基板（ＰＣＢ）の縁部に平行に重なる関係に一対の細長い 電気コネクタ部材を固定するために使用するファスナであって、対向する前後部 と対向する内外部とを有するブロックを備え、後部には、プリント回路基板を受 入れる溝が設けられ、棚状部が、プリント回路基板と並置される関係で前記溝の 近部で後方に突出しかつプリント回路基板を前記ブロックに固定する手段を有し 、内部には、前記ブロックを細長い電気コネクタ部材の端部に取付けるための手 段が設けられる、ファスナ。