JP2001527114A - 含水酸化物コーティングを提供するための共酸化を用いた被覆TiO2顔料の製造方法 - Google Patents

含水酸化物コーティングを提供するための共酸化を用いた被覆TiO2顔料の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、シリカと、ホウ素、リン、マグネシウム、ニオブ、ゲルマニウム、およびそれらの混合物からなる群から選択される第2の酸化物とを含むコーティングを有する二酸化チタン(TiO2)顔料を製造するための方法を提供するものであり、該方法は、(a)気相の四塩化チタン(TiCl4)と、アルミニウム化合物および酸素含有ガスとを、反応器中で約900℃から約1600℃の範囲の温度において反応させ、TiO2粒子を含むガスサスペンションを得る工程と、(b)ハロゲン化ケイ素およびホウ素、リン、マグネシウム、ニオブ、ゲルマニウム、ならびにそれらの混合物の酸化物前駆体と、TiO2粒子を含むガスサスペンションとを接触させる工程と、(c)ガスサスペンションを冷却し、シリカおよび第2の酸化物を含むコーティングを有するTiO2顔料を生成する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、SiCl4などのハロゲン化ケイ素といった第1の酸化物前駆体と 、少なくとも1種の第2の酸化物前駆体との両方を、TiO2粒子を含有するガ スサスペンションに添加する工程を含むTiO2顔料の製造方法に関する。第2 の酸化物は、ホウ素、リン、マグネシウム、ニオブ、ゲルマニウム、およびこれ
らの混合物の酸化物前駆体から選択される。
【0002】 (関連技術の説明) 酸素含有ガスと四塩化チタン(TiCl4)とを約900℃から1600℃の 温度範囲において気相中で反応させる、二酸化チタン(TiO2)顔料の製造方 法が知られている。得られたTiO2粒子の高温ガスサスペンションおよび遊離 した塩素を、反応器から取り出し、次いで導管中で、すなわち送出導管(flue)
中で急速に冷却されなければならない。それによって、望ましくないTiO2粒 子の成長を防止し、かつ粒子の凝集を最小限にする。
【0003】 二酸化チタンは、白色顔料として幅広く使用されている。塗料などの多くの工
業用途において、高い耐久性が要求され、耐久性とは天候、最も重要なのは直射
日光の破壊効果に持ちこたえるための顔料の能力を意味する。TiO2は感光性 であり塗料系の分解を促進するので、TiO2粒子に含水酸化物コーティングを 塗布して耐久性を改善することができる。一般にTiO2粒子の表面の含水酸化 物コーティングは、湿潤薬品法(wet chemical methods)によって調製される。
これらは、溶液からのシリカ、アルミナ、ジルコニアなどの含水酸化物の沈殿を
伴う。これらの方法は、TiO2粒子表面に多少耐久性のあるコーティングを提 供する一方で、それらは多くの場合、不均一、かつ小穴の多いコーティングを生
じる。また、これらの方法は多くの場合、確実に全ての粒子が被覆されるように
、湿潤被覆法に先だって顔料を粉砕して軟質の凝集物を分割する必要もある。こ
の方法に関する他の問題は、光沢の低い被覆TiO2が提供される傾向にあるこ とである。さらに、これらの方法は、時間の浪費、多くの場合において複雑な操
作、および廃液の発生量に関する装置の実質的な改良を必要とする。
【0004】 したがって、密集して均一なコーティングを持つ粒子を有する、耐久性のある
TiO2顔料を製造する方法を備えることが望ましい。被覆工程に携わる装置の 費用を減少する一方で、廃液を最小にすることも望ましい。被覆されていない粒
子は、いずれも耐久性が著しく低い顔料を生じるおそれがあるので、高い割合の
TiO2粒子がそのような工程によって被覆されることが望ましい。本発明はそ のような方法を提供するものである。
【0005】 Gonzalezによる米国特許第5,562,764号では、TiO2の製 造方法を開示しており、その方法では、酸素含有ガスとTiCl4とを最初に接 触する部分の下流で揮発性シリコン化合物を添加し、実質的にアナターゼを含ま
ない、シリカ含有TiO2顔料を製造する。TiO2生成物は減少した粒径および
凝集を有する。
【0006】 KodasによるWO96/36441では、反応器中でTiO2粒子を形成 するためのチタン化合物の酸化を行う工程と、それに続いて、少なくとも1種の
金属コーティング前駆体を反応器へ導入する工程と、TiO2顔料粒子の表面に 金属酸化物コーティングを形成するための前駆体の酸化を行う工程と、を有する
被覆TiO2顔料の製造方法を開示している。金属酸化物は、SiO2、Al23 、ZrO2およびそれらの混合物から選択される。
【0007】 AllenおよびGergelyらによる、1996年12月11日に出願さ
れ、現在は特許になった、同時係属および同時譲渡の米国特許出願第08/76
4414号では、ルチルTiO2の製造方法を開示している。この方法は、Ti O2粒子のサスペンションを製造するためにアルミニウム化合物の存在下でTi Cl4を酸化すること、次いでB23を含有するTiO2顔料を得るためにTiO 2 粒子およびホウ素化合物と接触させることが含まれる。TiO2生成物は、通常
のルチルTiO2顔料よりも、粒径および凝集が減少しており、また、摩耗がよ り少なくなっている。
【0008】 Glaeserによる米国特許4,214,913号は、ルチルTiO2の製 造方法を開示しており、該方法は、AlCl3の存在下におけるTiCl4の酸化
と、少なくとも80%のTiCl4がTiO2に転換されたポイントにおける前記
酸化へのPCl3添加とを含む。TiO2生成物は、紙およびボードの用途に使用
するためのスラリーを調製するのに直接使用できる状態で提供される。被覆に使
用するために、TiO2は湿潤処理された状態にされる。
【0009】 AngermanおよびMooreらによる米国特許第3,856,929号
は、アナターゼTiO2の製造方法を開示しており、この方法は、ハロゲン化リ ンとハロゲン化ケイ素の存在下におけるTiCl4の酸化を含む。ハロゲン化ケ イ素とハロゲン化リンとを組み合わせて添加することは、アナターゼTiO2の 形成を促進する点で、いずれかのハロゲン化物だけの場合よりもより効果的であ
る。
【0010】 耐久性および光沢を有する実質的なルチルTiO2顔料を提供する必要がある 。また、TiO2粒子の表面にコーティングを得るために使用される慣用の湿潤 処理法に関連する問題を減少または無くす必要もある。
【0011】 本発明は、前述の要望に見合うものである。
【0012】 (発明の要旨) 本発明は二酸化チタン顔料を製造するための方法を提供するものであり、該方
法は、 a)気相の四塩化チタンと、ハロゲン化アルミニウムおよび酸素含有ガスとを
、反応器中で約900℃から約1600℃の範囲の温度において反応させ、Ti
2粒子を含有するガスサスペンションを得る工程と、 b)ハロゲン化ケイ素である第1の酸化物前駆体、およびホウ素、リン、マグ
ネシウム、ニオブ、ゲルマニウムおよびそれらの混合物からなる群から選択され
る第2の酸化物前駆体、の少なくとも2種の酸化物前駆体と、前記ガスサスペン
ションとを接触させる工程と、 c)前記ガスサスペンションを冷却し、シリカと、ホウ素、リン、マグネシウ
ム、ニオブ、ゲルマニウム、およびそれらの混合物からなる群から選択される第
2の酸化物とを含むコーティングを有するTiO2粒子を含有する顔料を得る工 程と、を有する。
【0013】 得られたTiO2顔料は、実質的にルチル形状である。好ましくは、ハロゲン 化アルミニウムがAlCl3、AlBr3、AlI3およびそれらの混合物からな る群から選択され、より好ましくは、ハロゲン化アルミニウムがAlCl3であ る。AlCl3は、全顔料重量を基準にして約0.5から約10重量%のAl2 3 を供給するのに十分な量で添加される。
【0014】 好ましくは、二酸化チタン顔料は、0.1から10wt%のシリカ(全顔料重
量を基準)と、0.5mol%から50mol%の第2の酸化物(コーティング
組成物の全重量を基準)とを含む。好ましくは、第2の酸化物が酸化ホウ素また
は酸化リンである。
【0015】 第2の酸化物が酸化ホウ素である場合、酸化物前駆体が好ましくはBCl3、 BBr3、BI3、およびそれらの混合物からなる群から選択されるハロゲン化ホ
ウ素であり、より好ましくはハロゲン化ホウ素がBCl3である。酸化ホウ素の 前駆体は、B23として計算される約3mol%から50mol%のホウ素(コ
ーティング組成物の全重量を基準)を供給できるように十分な量で添加されるこ
とが望ましい。好ましくは、ホウ素化合物がB23として約6mol%から20
mol%のホウ素(コーティング組成物の全重量を基準)を供給できるように十
分な量で添加される。
【0016】 第2の酸化物が酸化リンである場合、好ましくは酸化前駆体が塩化リンまたは
オキシ塩化リンなどのハロゲン化リンであるが、五臭化リンまたはオキシ臭化リ
ン(phosphorus oxybromide)などの他のハロゲン化リンもまた好ましい。特に 有効なハロゲン化リンは、三塩化リン、二塩化リン、オキシ塩化リン、五塩化リ
ン、およびそれらの混合物からなる群から選択され、より好適にはハロゲン化リ
ンがPCl3である。酸化リン前駆体は、P25として計算される約0.5mo l%から約30mol%のリン(コーティング組成物の全重量を基準)を供給で
きるように十分な量で添加されることが望ましい。好適には、リンはP25とし
て約1mol%から約15mol%のリン(コーティング組成物の全重量を基準
)を供給できるように十分な量で添加される。
【0017】 ハロゲン化ケイ素と第2の酸化物前駆体は、TiO2粒子のガスサスペンショ ン、好ましくは導管または送出導管に添加され、そこには冷却の間に送出導管の
内側にTiO2が堆積するのを最小限にするように、スカーリング粒子またはス クラブが添加される。
【0018】 冷却されたTiO2顔料は、シリカと、ホウ素、リン、マグネシウム、ニオブ 、ゲルマニウム、およびそれらの混合物からなる群から選択される第2の酸化物
とを含有するコーティングを有するものであり、回収し、そして媒体または流体
エネルギーミリングなどのミリングにかけることが望ましい。
【0019】 (発明の詳細な説明) 本発明は、二酸化チタン(TiO2)顔料の製造方法を提供するものであり、 かかる顔料は、シリカと、ホウ素、リン、マグネシウム、ニオブ、ゲルマニウム
、およびそれらの混合物からなる群から選択される第2の酸化物とを含むコーテ
ィングを有する。得られるTiO2顔料は実質的にルチル形状である。
【0020】 本発明の方法は、気相の四塩化チタン(例えば、TiCl4)をハロゲン化ア ルミニウムおよび酸素含有ガスと反応器中で約900℃から約1600℃の範囲
の温度において反応させ、TiO2粒子を含有するガスサスペンションを得る工 程と、ハロゲン化ケイ素である第1の酸化物前駆体およびプロセス条件の下で酸
化物を形成するホウ素、リン、マグネシウム、ニオブ、ゲルマニウム、およびそ
れらの混合物の酸化物前駆体からなる群から選択される第2の酸化物前駆体と、
TiO2粒子を含有するガスサスペンションとを接触させる工程とを伴う。本明 細書中で使用されるように「第1の酸化物前駆体」という用語は、第1の酸化物
前駆体、すなわちハロゲン化ケイ素が「第2の酸化物前駆体」から区別されるこ
とを意味する。しかし、ハロゲン化ケイ素を第2の酸化物前駆体より前に、すな
わち上流で、ガスサスペンションに添加する必要があるという意味に解釈すべき
ではない。ハロゲン化ケイ素と第2の酸化物前駆体を同じポイントまたは違うポ
イントで別々に添加しても良く、またはTiO2粒子のガスサスペンションに混 合物として組み合わせてまたは予備混合して添加しても良い。以下、この方法を
詳細に説明する。
【0021】 四塩化チタン、特にTiCl4の気相酸化によるTiO2顔料の製造は公知であ
り、Schaumannによる米国特許2,488,439号およびKrchm
aらによる米国特許第2,559,638号に開示されており、これらを参照す
ることにより本明細書の一部とする。四塩化チタンの気相酸化によるTiO2顔 料の製造において、四塩化チタン(TiCl4)、四臭化チタン(TiBr4)、
および/または四沃化チタン(TiI4)を使用できるが、TiCl4を使用する
ことが好ましい。最初にTiCl4を蒸発処理(evaporate)し、約300℃から
約650℃の温度まで予熱して、反応容器の反応領域に導入する。反応容器の反
応ゾーンへの導入に先だって、約0.5重量%から約10重量%のAl23、好
適には約0.5重量%から約5重量%、より好適には約0.5重量%から約2重
量%のAl23(全顔料重量を基準)を供給するのに十分な量のハロゲン化アル
ミニウムにTiCl4を完全に混合する。適当なハロゲン化アルミニウムとして は、例えば、AlCl3、AlBr3、および/またはAlI3が挙げられる。好 ましくは、米国特許第2,559,638号に開示されたように、AlCl3を 本発明の方法に使用する。
【0022】 酸素含有ガスを、少なくとも1200℃まで予熱し、次いで、この酸素含有ガ
スをTiCl4供給流の入口とは別の入口から反応領域に連続的に導入する。「 反応領域」という用語は、反応物の実質的な反応が生じる場所の反応器の全長を
意味する。気相のTiCl4およびO2との反応は極めて速く、TiO2粒子を含 み、かつ塩素を含まない高温ガスサスペンションとなる。この反応段階は、短時
間のうちにTiO2粒子の成長が続いて起こる。必要に応じて、酸素含有ガスは 核剤(nucleant)を含有する。「核剤」とは、Lewisらによる米国特許第3
,208,866号およびAllenらによる米国特許第5,201,949号
に開示されたように、顔料の粒径を減少することができる任意の物質を意味する
ものでこの物質としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、ルビジウム、セシ
ウム、カルシウム、バリウム、ストロンチウムなどの金属、酸化物、塩あるいは
他の化合物が挙げられる。特に好適な核剤はCsClおよびKClである。
【0023】 TiO2粒子を含有する高温ガスサスペンションを、次いで急速に冷却するこ とにより、望ましくない粒径の成長を防止する。高温ガスサスペンションの冷却
は、当業界で周知の方法によって実施してもよい。これらの方法は、一般的に、
ガスサスペンションに比較して比較的冷たい壁を有する冷却導管(送出導管)に
高温ガスサスペンションを通過させることを伴う。顆粒のスカーリング粒子(ス
クラブ)、例えば、か焼TiO2、NaCl、KCl、サンド、およびこれらの 混合物を送出導管に添加することで、送出導管の内壁にTiO2粒子の堆積物の 形成を減少させることができる。この冷却段階は、Rickによる米国特許第2
,721,626号、Nerlingerによる米国特許第3,511,308
号、Rahnらによる米国特許第3,475,258号および1996年8月2
6日に出願され、同時係属され、同時譲渡されたDiemerらによる米国特許
出願第08/703303号に、より詳細に記載されており、これらを参照する
ことによって本明細書の一部とする。
【0024】 本発明を実施する際に、ハロゲン化ケイ素および第2の酸化物前駆体をTiC
4気流の下流で添加する。ハロゲン化ケイ素および第2の酸化物前駆体の厳密 な添加ポイントは、反応器のデザイン、流速、温度、圧力および生成速度に依存
するであろう。例えば、TiCl4と酸素含有ガスとを最初に接触させるところ よりも下流にある1以上のポイントでハロゲン化ケイ素および第2の酸化物前駆
体を添加してもよい。特に、ハロゲン化ケイ素と第2の酸化物前駆体とが添加さ
れたポイントまたは複数のポイントにおける反応物質の温度は、Santosに
よる米国特許第3,505,091号に記載されているように、約500℃から
約1600℃、好ましくは約1000℃から約1600℃の範囲、また圧力は、
約常圧から約100psig、好ましくは少なくとも20psigである。反応
器における温度プロフィールは、ハロゲン化ケイ素と第2の酸化物前駆体とが適
切に添加されるポイントを選択する際の指針となることは、当業者によって理解
されるであろう。
【0025】 ハロゲン化ケイ素および第2の酸化物前駆体をTiO2粒子のガスサスペンシ ョンに別々にまたは組み合わせて添加してよい。別々に添加する場合、TiCl 4 と酸素含有ガスとを最初に接触させるところから下流の異なるポイントでハロ ゲン化ケイ素および第2の酸化物前駆体を添加する。好ましくは、ハロゲン化ケ
イ素と第2の酸化物前駆体(例えば、H3BO3またはBCl3)とを、別々に添 加する場合、第2の酸化物前駆体の少なくとも最初の添加は、ハロゲン化ケイ素
を最初に添加するポイントより前、すなわち上流側で行われる。
【0026】 ハロゲン化ケイ素と第2の酸化物前駆体(例えば、PCl3)とを組み合わさ れて添加する場合は、それらを予備混合し、次いでTiCl4と酸素含有ガスと を最初に接触させるところから下流の1つ以上のポイントで添加し、TiO2粒 子のガスサスペンションを形成する。あるいは、ハロゲン化ケイ素と第2の酸化
物前駆体を、予備混合することなく組み合わせてTiO2のガスサスペンション に添加してもよい。例えば、ハロゲン化ケイ素および第2の酸化物前駆体を、個
々の供給システムから供給し、さらに同じポイントを通してTiO2粒子のガス サスペンションに供給してもよい。好ましくは、組み合わせて添加し、かつ同じ
供給ポイントを通して供給する場合は、ハロゲン化ケイ素と第2の酸化物前駆体
の予備混合がない。
【0027】 適当なハロゲン化ケイ素としては、例えばSiCl4、SiBr4、およびSi
4が挙げられ、好ましくはSiCl4である。蒸気または液体のいずれかとして
SiCl4を導入することができる。多くの場合、ハロゲン化ケイ素は約0.1 wt%から約10wt%のシリカ、好ましくは約0.5から6wt%のシリカ(
TiO2顔料の全重量を基準)を供給するのに十分な量で添加される。
【0028】 第2の酸化物前駆体は、ホウ素、リン、マグネシウム、ニオブ、ゲルマニウム
、およびそれらの混合物の酸化物前駆体であってよい。「酸化物前駆体」とは、
第2の化合物がこの工程において存在する条件下で酸化物を形成するものを意味
する。一般的に、第2の酸化物前駆体は、ハロゲン化物または他の揮発性化合物
である。好ましくは、第2の酸化物前駆体は、ホウ素またはリン化合物である。
【0029】 例えば、酸化ホウ素の適当な前駆体は、ハロゲン化ホウ素(例えば、BCl3 、BBr3、およびBI3であり、好適にはBCl3である)、揮発性のホウ素有 機化合物(例えば、ホウ酸トリメチル、水素化ホウ素)、および低融点ホウ素化
合物(ホウ酸)が含まれる。一般に、プロセス温度で液体の酸化ホウ素に転換さ
れるホウ素化合物が適当な前駆体になり得る。好適には、四塩化ホウ素またはホ
ウ酸を使用する。第2の酸化物前駆体がホウ素化合物である場合、B23として
計算される3mol%から50mol%のホウ素(コーティング組成物の全重量
を基準)、好適にはB23として約6mol%から20mol%のホウ素(コー
ティング組成物の全重量を基準)を供給するのに十分な量で多くの場合添加され
る。
【0030】 酸化リンの適当な前駆体は、ハロゲン化リンおよびオキシハロゲン化リン、好
適には塩化リンおよびオキシ塩化リンであるが、臭化リンおよびオキシ臭化リン
を使用することもできる。好適には、酸化リン前駆体は、三塩化リン、オキシ塩
化リン、二塩化リン、または五塩化リンである。最も好適には三塩化リンである
。第2の酸化物前駆体がハロゲン化リンなどのリン化合物である場合、P25
して計算される約0.5mol%から約30mol%のリン、好適にはP25
して約1mol%から約15mol%のリン(コーティング組成物の全重量を基
準)を供給するのに十分な量で多くの場合添加される。
【0031】 好適な実施態様では、SiCl4および酸化物前駆体を導管または送出導管の 下流に添加する。そこには、送出導管内部でのTiO2の堆積を最小限にするた めにスカーリング粒子またはスクラブが添加されている。これらは、Rickに
よる米国特許第2,721,626号により詳細に記載されたとおりである。こ
の態様において、SiCl4および第2の酸化物前駆体(例えばBCl3またはP
Cl3)を下流で単独で添加するか、またはスクラブが送出導管に導入される同 じポイントで添加することができる。しかし、本発明を実施するうえでスクラブ
の添加は任意である。
【0032】 理論によって結びつけられているものではないが、第2の酸化物前駆体は、シ
リカの融点改質剤として作用し、その際シリカの融点が減少し、そしてシリカは
TiO2粒子の表面により均一に堆積することが可能であることが提唱されてい る。さらに、第2の酸化物前駆体がハロゲン化ケイ素に先だって別々に添加され
る場合、第2の酸化物前駆体はTiO2粒子表面にコーティングを形成すること ができる。ハロゲン化ケイ素の添加において、第2の酸化物前駆体は結合層とし
て作用し、TiO2 粒子表面に対するシリカの均一な堆積を促進する。
【0033】 ハロゲン化ケイ素と第2の酸化物前記体は酸化して、そして第2の酸化物を包
含するシリカのコーティングとしてTiO2粒子の表面に導入されるようになる 。反応物気流の混合の結果として、TiCl4、AlCl3、SiCl4および第 2の酸化物前駆体の酸化が実質的に完了するが、温度および熱化学平衡によって
転換に制限が加わる。TiO2の固体粒子が形成する。塩素および他のガスの混 合物に、TiO2粒子のサスペンションを含む反応生成物は、1200℃をかな り超える温度で反応領域から運ばれ、そして上述のような送出導管による高速冷
却または他の慣用法にかけられる。
【0034】 TiO2顔料は、サイクロニックまたは静電気の分離媒体、多孔質媒体濾過な どの慣用の分離処理によって冷却された反応生成物から回収される。所望レベル
の凝集物を得るために、回収されたTiO2顔料を湿潤処理、ミリング、グレイ ンディングまたは粉砕処理にかけてもよい、。本発明にもとづくシリカおよび第
2の酸化物の添加によって、耐久性のあるTiO2顔料が得られ、その一方で後 の湿潤処理工程において添加されるシリカの量を減少または無くすことが融通性
をもって行われることが理解されよう。必要に応じて湿潤処理を用いてもよく、
さらに際立った耐久性を有する顔料が得られることが理解できよう。
【0035】 一般に本発明の目的は、以下に挙げるいくつかの利点を提供することである: 1)湿潤処理法の本来の欠点を有する湿潤処理法を必要としない被覆TiO2 顔料。 2)TiO2粒子の粗分画の減少(すなわち、0.6μmを上回る直径を有する
TiO2粒子の重量パーセントの減少)、およびより優れた顔料のカーボンブラ ックの落ち着いた色(CBU)。 3)優れた光沢を有する被覆TiO2顔料。 4)実質的にルチル形状であるTiO2顔料。 5)TiO2粒子のより均一なコーティング、すなわち、得られるTiO2粒子
の周りにむらの無いコーティングの厚さ、共に湿潤処理法から得られるよりもよ
り少ないシリカデブリ。
【0036】 本発明の方法は、シリカと第2の酸化物とを含むコーティングを有するTiO 2 粒子とからなり、前記第2の酸化物がホウ素、リン、マグネシウム、ニオブ、 ゲルマニウムおよびそれらの混合物からなる群から選択される、二酸化チタン顔
料を提供することである。驚くべきことに、本発明の方法によって第2の酸化物
を混入したシリカからなる均一なコーティングを有するTiO2顔料が得られる 。「均一なコーティング」とは、コーティングの厚さが、得られる粒子の周りに
概してむらの無いことを意味する。粒子表面のコーティングの厚さは、異なる粒
子表面のコーティングの厚さと僅かに異なってもよい。
【0037】 さらに、ハロゲン化ケイ素と共に第2の酸化物前駆体を使用することによって
、第2の酸化物なしで同様にシリカを充填させた場合に生じるよりも、より多く
の割合の粒子がシリカによって被覆される。図2に示したように、好適な態様に
おいて、ハロゲン化ケイ素と第2の酸化物とを使用する本発明の方法によって製
造された二酸化チタン顔料は、2.5wt%のシリカ充填で被覆された約90重
量%の粒子(全顔料の重量基準)を有する。比較において、図4に示したように
、第2の酸化物前駆体の存在なしに、2.5wt%の同一のシリカ充填で約50
重量%の粒子(全顔料の重量基準)が被覆される。
【0038】 本発明は、以下の試験方法を使用する以下の実施例によってさらに例示される
が、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではな
い。
【0039】 試験方法 CAC試験 触媒活性係数(CAC)は、金属鉛への炭酸鉛のTiO2で触媒される還元を 基準にした試験において、TiO2顔料の紫外線反応性に基づいた耐久性の測定 である。有機媒体中で耐久性のないTiO2および炭酸鉛のエアーシールされた ディスパージョンは、紫外線光に曝されることにより白色から大部分が黒色に変
わる。耐久性のあるTiO2顔料によってペーストが明るい灰色に変わる。塩基 性の炭酸鉛、グリセロール、ヒュームドシリカおよびTiO2顔料からなるペー ストの1滴を、2枚のガラス顕微鏡スライドの間に置き、そして約5時間にわた
って紫外線光に曝らす。それらのスライドの暗さをクロマチップと比較し、そし
てCAC値を決定する。このCAC値は、耐久性の増加にしたがって減少する。
すなわち、低いCAC値は、より優れた耐久性を意味する。CACは、J.Br
aunによる「TiO2’s Contribution to the Du rability and Degradation of Paint Fi
lm II.Prediction of Catalytic Activi
ty」、vol62、Journal of Coating Technol
ogy、pp37−42(1990)により詳細に記載されており、参照するこ
とにより本明細書の一部とする。
【0040】 顕微鏡 高分解−透過電子顕微鏡(HR−TEM)を用いてコーティングの厚さ、コー
ティングの均一性、および被覆された粒子のフラクションを決定した。HR−T
EMは3次元の粒子の2次元投影である。コーティング範囲および全ての側面(
上部および底部を含む)に対するコーティングをサンプルの傾斜によって検討し
た。1000個の粒子の最小母集団は、サンプルの顕微鏡写真から測定した。ヒ
ストグラムのための標準的な手法を利用した。
【0041】 実施例 (比較実施例A) 塩素法によって製造された基体TiO2を回転か焼器に供給し、次いで600 〜1000℃で約8時間にわたってか焼した。39グラムのか焼TiO2を流動 床反応器に充填した。反応器の温度を15℃/分で930℃まで上昇させた。T
iO2を流動化させるために、酸素を2.8リットル/分の割合で反応器に導入 した。30mol%のSiCl4を含有するアルゴンを、流動化床に差し込んだ ガス入口管を介して反応器全体に、0.5リットル/分の割合で2分間にわたっ
て導入した。TiO2を反応器中で8分間にわたって硬化させた。反応器を閉じ 、反応器中の生成物を室温まで冷却した。生成物のシリカ含有量は4wt%だっ
た。
【0042】 (実施例1) 28グラムのか焼TiO2を比較実施例Aで記述したようにして製造し、流動 床反応器に充填した。温度を上昇させ、そして実施例1に記述したように床を流
動化させた。1.1グラムのホウ酸(H3BO3)を、約5分間にわたって床の上
部に添加した。SiCl4を実施例1に記述したように床に添加し、そしてTi O2を8時間にわたって反応器で硬化させた。実施例1のように生成物を回収し た。生成物のシリカ含有量は1.9wt%であり、ホウ素含有量は6.9mol
%であった。
【0043】 比較実施例Aおよび実施例1の生成物を、上述のCAC法を使用して耐久性を
試験した。
【0044】 表 1 耐久性試験 実施例 CAC Wt%SiO2 mol%B23 ppmB A 0.26 4.0 0.0 0 1 0.11 1.9 6.9 500
【0045】 表1から明らかなように、B23およびSiO2の両方を混入する実施例では 、比較実施例Aを基準にするCAC試験によって測定されたように、耐久性の改
善が示された。
【0046】 (実施例2) 塩素法によって製造された非被覆かつ色素性のTiO2粒子のガスサスペンシ ョンを、スクリューフィーダーを使用して1000℃および流速0.50グラム
/分で石英管に供給した。SiCl4およびPCl3の蒸気混合物を、TiO2の 流れに対する対向流の空気によって供給し、2.56wt%のSiO2(顔料の 全重量基準)と1.9mol%のP25(0.12wt%)(全コーティング組
成物を基準)とからなる3nmの均一なコーティングを有するTiO2顔料を得 た。図1に示したように、各々のTiO2粒子はシリカと酸化リンとを含む実質 的に均一なコーティングを有する。図2のヒストグラムに示したように、図1に
おける被覆されたTiO2粒子の割合は、多くの領域から得た約1000個のT iO2粒子について行った測定を基準にして、約90%である。
【0047】 (比較実施例B) TiCl4の供給物を、全顔料の重量基準で1wt%のAl23を供給するの に十分な量のAlCl3とまんべんなく予備混合した。TiCl4供給物は、水分
を蒸発させ、425℃まで予熱し、そしてTiO2顔料生成物の4.5トン/時 間の生成速度に相当する割合で反応領域に導入した。同時に、予熱した酸素を、
TiCl4入口に隣接した別の入口を通して連続的に導入した。水に溶解した痕 跡量のKClを酸素気流に添加した。これは英国特許第922,671号および
米国特許第3,208,866号において開示されたとおりであり、これらを参
照することにより本明細書の一部とする。SiCl4は、全顔料の重量を基準と して2.5wt%のSiO2の充填を得るのに十分な速度および量で、スクラブ として同じポイントで5フィート(1.5メートル)下流(またはTiCl4と 酸素とを最初に接触させるポイントから約0.02〜0.04秒)の位置におい
て、微細分散された液体として反応器に供給される。TiCl4温度は425℃ であり、そして酸素温度は1595℃であった。SiCl4注入ポイントにおけ る反応物の推定温度は、約50psigでの反応領域に関し約1400から15
00℃であった。図3に示したように、各々のTiO2粒子は、0から10nm の範囲の厚さを有する実質的に均一でないコーティングを有する。図4のヒスト
グラムで示したように、被覆された図3のTiO2粒子の割合は、多くの領域か らのおよそ1000個のTiO2粒子について行った測定を基準にして、およそ 50%であった。また、シリカの粒子はデブリとして見出せなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 約3ナノメータ(nm)の実質的に均一なコーティングを各々有し、シリカと
酸化リンとを含むTiO2粒子を含有するTiO2顔料の高倍率での透過電子顕微
鏡写真である。
【図2】 図1に示したサンプルの分析から得られたコーティングの厚さ分布のヒストグ
ラムであり、約90%のTiO2粒子がシリカとハロゲン化リンとを含有するコ ーティングを有することを示している。このヒストグラムは、少なくとも100
0個の粒子の分析を基準にしている。
【図3】 可変の厚さの実質的に不均一なコーティングを各々有し、シリカを含むTiO 2 粒子を含有するTiO2顔料の高倍率での透過電子顕微鏡写真である。
【図4】 図3に示したサンプルの分析から得られたコーティングの厚さ分布のヒストグ
ラムであり、約50%のTiO2粒子がコートされておらず、残りの粒子はシリ カを含む、可変の厚さの不均一なコーティングを有する。このヒストグラムは少
なくとも1000個の粒子の分析を基準にしている。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年11月9日(1999.11.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 (発明の要旨) 本発明は二酸化チタン顔料を製造するための方法を提供するものであり、該方
法は、 a)気相の四塩化チタンと、ハロゲン化アルミニウムおよび酸素含有ガスとを
、反応器中で900℃から1600℃の範囲の温度において反応させ、TiO2 粒子を含有するガスサスペンションを得る工程と、 b)ハロゲン化ケイ素である第1の酸化物前駆体、およびホウ素、リン、マグ
ネシウム、ニオブ、ゲルマニウムおよびそれらの混合物からなる群から選択され
る第2の酸化物前駆体、の少なくとも2種の酸化物前駆体と、前記ガスサスペン
ションとを接触させる工程と、 c)前記ガスサスペンションを冷却し、シリカと、ホウ素、リン、マグネシウ
ム、ニオブ、ゲルマニウム、およびそれらの混合物からなる群から選択される第
2の酸化物とを含むコーティングを有するTiO2粒子を含有する顔料を供給す る工程と、 を有する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 第2の酸化物が酸化リンである場合、好ましくは酸化前駆体が塩化リンまたは
オキシ塩化リンなどのハロゲン化リンであるが、五臭化リンまたはオキシ臭化リ
ン(phosphorus oxybromide)などの他のハロゲン化リンもまた好ましい。特に 有効なハロゲン化リンは、三塩化リン、二塩化リン、オキシ塩化リン、五塩化リ
ン、およびそれらの混合物からなる群から選択され、より好適にはハロゲン化リ
ンがPCl3である。酸化リン前駆体は、P25として計算される0.5mol %から30mol%のリン(コーティング組成物の全重量を基準)を供給できる
ように十分な量で添加されることが望ましい。好適には、リンはP25として1
mol%から15mol%のリン(コーティング組成物の全重量を基準)を供給
できるように十分な量で添加される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 本発明の方法は、気相の四塩化チタン(例えば、TiCl4)をハロゲン化ア ルミニウムおよび酸素含有ガスと反応器中で900℃から1600℃の範囲の温
度において反応させ、TiO2粒子を含有するガスサスペンションを得る工程と 、ハロゲン化ケイ素である第1の酸化物前駆体およびプロセス条件の下で酸化物
を形成するホウ素、リン、マグネシウム、ニオブ、ゲルマニウム、およびそれら
の混合物の酸化物前駆体からなる群から選択される第2の酸化物前駆体と、Ti
2粒子を含有するガスサスペンションとを接触させる工程とを伴う。本明細書 中で使用されるように「第1の酸化物前駆体」という用語は、第1の酸化物前駆
体、すなわちハロゲン化ケイ素が「第2の酸化物前駆体」から区別されることを
意味する。しかし、ハロゲン化ケイ素を第2の酸化物前駆体より前に、すなわち
上流で、ガスサスペンションに添加する必要があるという意味に解釈すべきでは
ない。ハロゲン化ケイ素と第2の酸化物前駆体を同じポイントまたは違うポイン
トで別々に添加しても良く、またはTiO2粒子のガスサスペンションに混合物 として組み合わせてまたは予備混合して添加しても良い。以下、この方法を詳細
に説明する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 四塩化チタン、特にTiCl4の気相酸化によるTiO2顔料の製造は公知であ
り、Schaumannによる米国特許2,488,439号およびKrchm
aらによる米国特許第2,559,638号に開示されている。四塩化チタンの
気相酸化によるTiO2顔料の製造において、四塩化チタン(TiCl4)、四臭
化チタン(TiBr4)、および/または四沃化チタン(TiI4)を使用できる
が、TiCl4を使用することが好ましい。最初にTiCl4を蒸発処理(evapor
ate)し、約300℃から約650℃の温度まで予熱して、反応容器の反応領域 に導入する。反応容器の反応ゾーンへの導入に先だって、約0.5重量%から約
10重量%のAl23、好適には約0.5重量%から約5重量%、より好適には
約0.5重量%から約2重量%のAl23(全顔料重量を基準)を供給するのに
十分な量のハロゲン化アルミニウムにTiCl4を完全に混合する。適当なハロ ゲン化アルミニウムとしては、例えば、AlCl3、AlBr3、および/または
AlI3が挙げられる。好ましくは、米国特許第2,559,638号に開示さ れたように、AlCl3を本発明の方法に使用する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 TiO2粒子を含有する高温ガスサスペンションを、次いで急速に冷却するこ とにより、望ましくない粒径の成長を防止する。高温ガスサスペンションの冷却
は、当業界で周知の方法によって実施してもよい。これらの方法は、一般的に、
ガスサスペンションに比較して比較的冷たい壁を有する冷却導管(送出導管)に
高温ガスサスペンションを通過させることを伴う。顆粒のスカーリング粒子(ス
クラブ)、例えば、か焼TiO2、NaCl、KCl、サンド、およびこれらの 混合物を送出導管に添加することで、送出導管の内壁にTiO2粒子の堆積物の 形成を減少させることができる。この冷却段階は、Rickによる米国特許第2
,721,626号、Nerlingerによる米国特許第3,511,308
号、Rahnらによる米国特許第3,475,258号および1996年8月2
6日に出願され、同時係属され、同時譲渡されたDiemerらによる米国特許
出願第08/703303号に、より詳細に記載されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 適当なハロゲン化ケイ素としては、例えばSiCl4、SiBr4、およびSi
4が挙げられ、好ましくはSiCl4である。蒸気または液体のいずれかとして
SiCl4を導入することができる。多くの場合、ハロゲン化ケイ素は0.1w t%から10wt%のシリカ、好ましくは0.5から6wt%のシリカ(TiO 2 顔料の全重量を基準)を供給するのに十分な量で添加される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】 酸化リンの適当な前駆体は、ハロゲン化リンおよびオキシハロゲン化リン、好
適には塩化リンおよびオキシ塩化リンであるが、臭化リンおよびオキシ臭化リン
を使用することもできる。好適には、酸化リン前駆体は、三塩化リン、オキシ塩
化リン、二塩化リン、または五塩化リンである。最も好適には三塩化リンである
。第2の酸化物前駆体がハロゲン化リンなどのリン化合物である場合、P25
して計算される0.5mol%から30mol%のリン、好適にはP25として
1mol%から15mol%のリン(コーティング組成物の全重量を基準)を供
給するのに十分な量で多くの場合添加される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】試験方法 CAC試験 触媒活性係数(CAC)は、金属鉛への炭酸鉛のTiO2で触媒される還元を 基準にした試験において、TiO2顔料の紫外線反応性に基づいた耐久性の測定 である。有機媒体中で耐久性のないTiO2および炭酸鉛のエアーシールされた ディスパージョンは、紫外線光に曝されることにより白色から大部分が黒色に変
わる。耐久性のあるTiO2顔料によってペーストが明るい灰色に変わる。塩基 性の炭酸鉛、グリセロール、ヒュームドシリカおよびTiO2顔料からなるペー ストの1滴を、2枚のガラス顕微鏡スライドの間に置き、そして約5時間にわた
って紫外線光に曝らす。それらのスライドの暗さをクロマチップと比較し、そし
てCAC値を決定する。このCAC値は、耐久性の増加にしたがって減少する。
すなわち、低いCAC値は、より優れた耐久性を意味する。CACは、J.Br
aunによる「TiO2’s Contribution to the Du rability and Degradation of Paint Fi
lm II.Prediction of Catalytic Activi
ty」、vol62、Journal of Coating Technol
ogy、pp37−42(1990)により詳細に記載されている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】 (比較実施例B) TiCl4の供給物を、全顔料の重量基準で1wt%のAl23を供給するの に十分な量のAlCl3とまんべんなく予備混合した。TiCl4供給物は、水分
を蒸発させ、425℃まで予熱し、そしてTiO2顔料生成物の4.5トン/時 間の生成速度に相当する割合で反応領域に導入した。同時に、予熱した酸素を、
TiCl4入口に隣接した別の入口を通して連続的に導入した。水に溶解した痕 跡量のKClを酸素気流に添加した。これは英国特許第922,671号および
米国特許第3,208,866号において開示されたとおりである。SiCl4 は、全顔料の重量を基準として2.5wt%のSiO2の充填を提供するのに十 分な速度および量で、スクラブとして同じポイントで5フィート(1.5メート
ル)下流(またはTiCl4と酸素とを最初に接触させるポイントから約0.0 2〜0.04秒)の位置において、微細分散された液体として反応器に供給され
る。TiCl4温度は425℃であり、そして酸素温度は1595℃であった。 SiCl4注入ポイントにおける反応物の推定温度は、約50psigでの反応 領域に関し約1400から1500℃であった。図3に示したように、各々のT
iO2粒子は、0から10nmの範囲の厚さを有する実質的に均一でないコーテ ィングを有する。図4のヒストグラムで示したように、被覆された図3のTiO 2 粒子の割合は、多くの領域からのおよそ1000個のTiO2粒子について行っ
た測定を基準にして、およそ50%であった。また、シリカの粒子はデブリとし
て見出せなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガイ プラティブハ ラクスマン アメリカ合衆国 19803 デラウェア州 ウィルミントン フォックスデイル ロー ド 712 (72)発明者 ディーマー ラッセル バートラム ジュ ニア アメリカ合衆国 19803 デラウェア州 ウィルミントン マトソン コート 6 (72)発明者 アレン アルビン アメリカ合衆国 19703 デラウェア州 クレイモント パークサイド ブールバー ド 910 (72)発明者 ガーゲリー ジョン スティーブン アメリカ合衆国 19311 ペンシルベニア 州 アボンデイル ヒーリー プレイス 25 Fターム(参考) 4G047 CA05 CB04 CB08 CB09 CC01 CD03 CD07 4J037 AA22 AA25 CA03 CA05 CA09 CA11 CA12 CA21 CA23 CA26 DD05 EE03 EE19 EE44 EE47 FF09 FF22

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二酸化チタン顔料を製造するための方法であって、 a)気相の四塩化チタンと、ハロゲン化アルミニウムおよび酸素含有ガスとを
    、反応器中で約900℃から約1600℃の範囲の温度において反応させ、Ti
    2粒子を含有するガスサスペンションを得る工程と、 b)ハロゲン化ケイ素である第1の酸化物前駆体、およびホウ素、リン、マグ
    ネシウム、ニオブ、ゲルマニウムおよびそれらの混合物の酸化物前駆体からなる
    群から選択される第2の酸化物前駆体、の少なくとも2種の酸化物前駆体と、前
    記ガスサスペンションとを接触させる工程と、 c)前記ガスサスペンションを冷却し、シリカと、ホウ素、リン、マグネシウ
    ム、ニオブ、ゲルマニウム、およびそれらの混合物の酸化物からなる群から選択
    される第2の酸化物とを含むコーティングを有するTiO2粒子を含有する顔料 を得る工程と、 を有することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記ハロゲン化アルミニウムがAlCl3であることを特徴 とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の酸化物前駆体がホウ素化合物であり、および前記
    方法によって製造された顔料がシリカと酸化ホウ素とを含むコーティングを有す
    るTiO2粒子を含有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記コーティングが前記顔料の全重量を基準にして約0.1
    から約10wt%のシリカと、全コーティング組成物を基準にして約3から約5
    0mol%の酸化ホウ素とを含有することを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ホウ素化合物がBCl3、BBr3、BI3およびこれら の混合物からなる群から選択されるハロゲン化ホウ素であることを特徴とする請
    求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の酸化物前駆体がリン化合物であり、および前記方
    法によって製造された顔料がシリカと酸化リンとを含むコーティングを有するT
    iO2粒子を含有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記コーティングが前記顔料の全重量を基準にして約0.1
    から約10wt%のシリカと、全コーティング組成物の重量を基準にして約0.
    5から約30mol%の酸化リンとを含有することを特徴とする請求項6に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 前記リン化合物がPCl3、POCl3、PHCl2、PCl5 およびこれらの混合物からなる群から選択されるハロゲン化リンであることを特
    徴とする請求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記顔料が実質的にルチル結晶構造を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記第2の酸化物前駆体がハロゲン化ケイ素の最初の添加
    とは別に、かつ先だって添加されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記第2の酸化物前駆体がホウ素の酸化物前駆体であるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記二酸化チタン顔料がシリカと、ホウ素、リン、マグネ
    シウム、ニオブ、ゲルマニウムおよびこれらの混合物の酸化物からなる群から選
    択される第2の酸化物とを含む実質的に均一なコーティングを有することを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
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Cited By (3)

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