JP2001526940A - 化学的に滅菌された物品をエアレーションする方法及び装置 - Google Patents

化学的に滅菌された物品をエアレーションする方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 化学滅菌された物品をエアレーションする方法であって:前記物品を少なくとも1の補助吸着剤に、前記補助吸着剤がその露点以上のままである条件下で曝すことを含み、前記補助吸着剤が、前記条件下で、前記物品により吸着されている滅菌剤の少なくとも一部を追い出すのに充分な分圧を有する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は化学滅菌に関する。とりわけ、本発明は、エチレンオキシド(EO)
などの滅菌剤の残留物を化学的に滅菌した物品から取り除くための方法及びシス
テムに関する。
【0002】
【発明の背景】
多くの手術用デバイス及び材料は、患者と病院のスタッフとの健康及び安全の
ため使用の前に滅菌しなければならない。滅菌は、高温滅菌と低温滅菌に分ける
ことができる。一般に、低温滅菌よりも有意に速いことから高温滅菌が好ましい
。高温滅菌は、気密性チャンバー内で約121〜132℃(250〜270°F
)にわたる温度で物品を水蒸気に曝して滅菌することを包含する。その方法は、
通常約2時間より短い時間で終えることができる。しかし、プラスチック製物品
及び電気部品などの物品は、そのような高温に耐えることができず低温滅菌を必
要とする。低温滅菌は、本発明がその焦点とするところである。
【0003】 典型的に、低温滅菌は約〜℃(約100〜200°F)の温度における化学滅
菌剤の使用を包含する。常用的な化学滅菌剤には、例えば、EO、ホルムアルデ
ヒド、過酸化水素、二酸化塩素、及びオゾンが含まれる。医療用途では、EOが
最も広く使用される滅菌剤である。EO滅菌の標準法は、Good Hospital Practi
ce: Ethylene Oxide Sterilization and Sterility Assurance ANSI/AAMI ST41-
1992に述べられている。
【0004】 低温滅菌は、通常、気密性チャンバー内で行われる2工程の方法である。第1
工程(滅菌工程)においては、清浄化されかつガス通気性の袋に包まれた物品を
チャンバーに入れる。次いで、真空に引くことにより及びおそらくは空気を水蒸
気で置換することにより、そのチャンバーから空気を抜く。EOを滅菌剤として
使用する方法においては、チャンバーに水蒸気を注入して、好ましくは約30〜
70%にわたる相対湿度を達成することが好ましい。そのような湿度は、望まれ
る相対湿度に達してからそのチャンバーに導入されるEO滅菌剤の滅菌効果を最
大にすることが分かっている。滅菌剤がその包みを透過しその物品の隙間に到達
するのに充分な時間の後、滅菌剤及び水蒸気をそのチャンバーから抜く。
【0005】 それら方法の第2工程(エアレーション工程)においては、それら物品をエア
レーションして、滅菌剤の残留物を取り除く。そのような残留物を取り除くこと
は、EOなどの有毒な滅菌剤の場合には特に重要である。典型的なエアレーショ
ン方法には、エアーウォッシュ、連続エアレーション、及びそれら2つの組み合
わせを含む。エアーウォッシュはバッチ法であり、通常、比較的短い時間、例え
ば、12分間チャンバーを抜気すること、次いで、大気圧又はより高い圧力でそ
のチャンバーに空気を導入することを含む。このサイクルは、滅菌剤の望まれる
除去が達成されるまで何回も繰り返される。連続エアレーションは、典型的には
、チャンバーの一方の側にある入口を通して空気を導入し、次いで、そのチャン
バーの他方の側にある出口にわずかな減圧を適用することによりその出口から空
気を抜き出すことを包含する。それら2つの方法はしばしば組み合わされる。例
えば、常用的な方法は、エアーウォッシュとその後のエアレーションサイクルを
行うことを包含する。
【0006】 低温滅菌は時間がかかる。滅菌工程は3時間より短い時間ですることができる
が、エアレーション工程は、典型的には約8〜10時間を必要とする。物品を滅
菌のために送り出すときと物品が戻ってくるときとの間の時間は、“一巡時間"
と呼ばれる。
【0007】 一巡時間を減らす必要性がある。この必要性は、政府及び保険会社により病院
に当てられた原価低減の圧力から生ずるものである。滅菌される物品は使用でき
ないので、一巡時間を融通するために物品の在庫表を手元に持っていなければな
らない。そのような在庫表は費用がかかり、しばしば病院は何百万ドルものコス
トをかけることもある。従って、一巡時間、とりわけ一巡時間の大部分に相当す
るエアレーション工程を減らすことに大きな努力が向けられてきた。
【0008】 最近の成果は一巡時間を減らすことにおいて成功してきているが、成果の実行
を制限するのに十分なほど厳しい他の問題が発生する傾向がある。例えば、一つ
の先行技術の努力は、気相の過酸化水素又は過酢酸などのEO以外の滅菌剤、及
びより小さい滅菌チャンバーを使用することを包含する。これらの滅菌チャンバ
ーはより速く物品を一巡することができるが、それらの小さい収容力はそれらの
処理量を制限する。加えて、これら滅菌装置に使用される化学滅菌剤はEOほど
融通が利かない。
【0009】 エアレーション時間を減らすための他の先行技術の努力は、エアレーションの
簡単さにより装置を選別することを包含する。例えば、幾つかの材料は、滅菌剤
がより少なく残留する傾向があるか、及び/又はその滅菌剤残留物がより迅速に
除去されることができる。他の材料は、より高い温度に耐えることができる。温
度が8°F(4.4℃)増加するごとに、滅菌及びエアレーション時間を50%
だけ減らすことができる。それゆえ、より高い温度に耐えるか、低い滅菌剤残留
物しか残さないかのいずれかのそれらの能力に従って物品を選別することによっ
て、それらを“速くトラック" に進めることができ、より低い温度又はより長い
エアレーション時間の使用を必要とする他の物品とのグループ分けを避けること
ができる。しかし、そのようなアプローチは、絶えず運転条件を監視しなければ
ならないので、労働者が常に注意しなければならずかつ複雑である。加えて、そ
の選別アプローチは、グループ分けの誤りにより物品が損傷を受けたり不適切に
滅菌される危険がある。
【0010】 その問題に対する更に別のアプローチは、米国特許第4,770,851号に
記載のように、滅菌剤と共に過飽和水蒸気を注入することを包含する。過飽和水
蒸気はそれら物品及びそれらの包み上で凝縮する。凝縮した水蒸気は、その物品
の隙間で凝縮し、次いで滅菌剤を蒸発し去ることにより、その滅菌剤に対する除
去剤として働く。しかし、このアプローチは、現存システムに対する高価な変更
を必要とする。加えて、物品及びそれらの包み上における水蒸気の凝縮は、望ま
しくない“ウェットパック" の形成をもたらし得る。ウェットパックは、細菌が
生きて移行する培地(水)を供給することにより、その滅菌方法を損なう。水と
の接触は、電気部品などの物品を損傷するかもしれない。このように、このアプ
ローチは時間を減らすが、不適切な滅菌及びそれら物品に対する損傷の危険性を
増加し得るものである。
【0011】 それゆえ、滅菌を損なったりそれら物品を損傷することのなく、低温滅菌を必
要とする全ての物品に行使することができる、よりかかる時間が少ないエアレー
ション方法に対する必要性が存在する。本発明は、特にこの必要性を満たすもの
である。
【0012】
【発明及び好ましい態様の説明】
本発明は、物品による滅菌剤の吸着を減らすことにより、化学滅菌した物品を
より効果的にエアレーションするためのシステム及び方法を提供する。吸着は、
ある物質(吸着剤)が気体、液体、又は他の溶解した物質(吸着剤)をその表面
に保持するか又は凝集する能力である。エアレーション方法に競合吸着剤を導入
することにより、物品の表面上に吸着した滅菌剤は少なくとも部分的に置き換え
られる。吸着された分子は除去することが特に難しいことが分かっているので、
吸着される滅菌剤の量を減らすことによりエアレーション効率は有意に向上する
【0013】 化学滅菌した物品をエアレーションすることにおける難しさは、少なくとも部
分的に、滅菌剤の吸着に関係すると思われる。この関係は、EO滅菌した物品の
エアレーション速度が変動することで明白である。EOは最も常用的な化学滅菌
剤でありその残留物は除去するのが比較的難しい傾向があることから、とりわけ
本明細書中で考慮される。しかし、本明細書中で扱う基礎となる原理は他の慣用
的な滅菌剤にも適用できること、及び本明細書中でのEOの議論は本発明の範囲
をEO滅菌だけに限定するものと解釈すべきではないことに留意すべきである。
【0014】 EO滅菌した物品のエアレーションは2段階の方法であることが分かった。第
1段階では、EO除去は速い。例えば、120°Fにおいて135分間、600
mg/lのEO滅菌剤(Oxyfume 2002°,アライドシグナル,モリスタウン,ニ
ュージャージー州)に曝したPVCのエアレーションにおいて、図1に示すよう
に、EOは約12時間で1828ppmから125ppmに減少した。このこと
は、−0.225lnΔEOppm/hrの除去速度に相当する。第2段階にお
いては、除去は対数目盛においてでさえ相当に遅い。EO濃度を125ppmか
ら1ppmに減少するためには、−0.085lnΔEOppm/hrの除去速
度に相当する57時間が必要であった。除去速度におけるこの減少は、エアレー
ションの第2段階において除去されるEO残留物は、第1段階において除去され
るEO残留物よりもよりしっかりと保持されていることを示している。
【0015】 吸着されたEOを含有する表面上のEO分子の数を、EOの分圧(PEO)によ
って測定する。吸着されたEOの保持が増加するにつれ、その表面上のEO分子
は減少し、PEOの減少をもたらす。PEOは、表面の量(qEO)当たりに吸着され
たEOの量の平衡関数である。現行のエアレーション方法においては、これらの
分子は、EOを含まない空気をその表面上に吹き付けることによってそのシステ
ムから除去される。EOを除去するのに必要とされる空気の体積は、qEOでのP EO の変化率(ΔP/Δq)に反比例する。EOに対する表面引力は、EO分子の
連続する層の除去と殆ど指数的に増加することから、ΔP/Δqは指数的に減少
し、それゆえEO分子を除去するのに必要とされる空気の体積は指数的に増加す
る。
【0016】 本発明は、滅菌剤残留物の除去における難しさについての考えられる原因を明
らかにするだけでなく、その原因に向けた革新的な解決も提供する。上に述べた
ように、その解決は、エアレーション方法の間1又はそれを越える補助吸着剤を
導入して、滅菌剤と置換することを包含する。滅菌した物品は限られた表面積を
有するので、滅菌剤及び補助吸着剤は表面積について競争し、最終的に平衡に到
達するであろう。その平衡は、次の多成分吸着についての一般式:
【0017】
【数1】 qEO/qlim =kEOf(PEO)/ (1) (1+kEOf(PEO)+kC f(PC ))
【0018】 (式中、 qEOは、その物質の量に関して吸着されたEOの量であり; qlim は、吸着剤の“表面積" に基づいた物質の量に対する吸着剤の最大量で
あり、その吸着剤の表面積は、吸着の状況において、典型的にはミクロン及びオ
ングストロームの寸法の曝された固体表面の全てに関係し、それら寸法は裸眼で
は見ることができないが、通常その物質の気孔及び裂け目の形態であり; kEOは、EOについての吸着定数であり; kC は、補助吸着剤についての吸着定数であり; PEOは、EOの分圧であり; PC は、補助吸着剤の分圧であり; f(PEO)は、EOの分圧の関数として、吸着剤比表面積に関するEOの量に
相当し;そして f(PC )は、補助吸着剤の分圧の関数として、吸着剤比表面積についての補
助吸着剤の量に相当する で表すことができる。
【0019】 式(1)を見ると、エアレーションの間に補助吸着剤Cがあれば、EO残留物
EOがより低くなることが分かる。例えば、PVC及びテフロンを120°Fに
おいて135分間、4.5psigの純粋なEOに曝した場合、残留EOはそれ
ぞれ3948及び23ppmまで達した。しかし、同じ物質を同じ条件下で、4
.5psigの純粋なEO及び12psigのHCFC−124とHCFC−2
2とのブレンドに曝した場合、残留EOはそれぞれ1828及び14ppmまで
達した。それゆえ、EOの分圧は同じままであるが、HCFC補助吸着剤は約半
分だけ残留EOの量を減少させることが分かる。
【0020】 エアレーション工程の間、補助吸着剤豊富化空気をその物品上を通過させると
、EOの分圧は下がるが補助吸着剤の分圧は同じままである。このことは、式(
1)に表すように、吸着平衡をシフトさせて補助吸着剤の吸着を有利にするもの
である。時間の経過後、EOは実質上補助吸着剤によって置換されるであろう。
それゆえ、その分圧を低くすることにより吸着されたEOをただ除去するだけで
はなく、本発明によるエアレーションは、補助吸着剤で吸着されたEOを置換す
ることによりその吸着されたEOも除去する。このことは、一巡時間及び残留E
Oレベルを減少することができるより速いエアレーションを提供する。
【0021】 従って、本発明の一局面は、滅菌剤残留物を除去するために物品をエアレーシ
ョンする方法を提供する。好ましい態様においては、前記方法は、補助吸着剤が
その露点を超えて残存するような条件下で、その物品を少なくとも1種の補助吸
着剤に曝すことを含む。
【0022】 本発明による別の局面は、上記方法を行うための装置の提供である。好ましい
態様においては、その装置は、(a)チャンバー;(b)前記チャンバーに空気
を供給するための空気供給手段;(c)前記チャンバーに補助吸着剤を供給する
ための補助吸着剤供給手段;(d)前記チャンバーからガスを抜くための抜き取
り手段;(e)前記チャンバー内に空気及び補助吸着剤を供給しそしてチャンバ
ー内外から空気及び補助吸着剤を抜気するのを調節するための調節手段;及び(
f)前記調節手段を指示して1又はそれ以上の物品のエアレーションプロセスを
行うための指示手段であって、前記エアレーションプロセスが、前記物品のエア
レーションの間少なくとも補助吸着剤を導入することを含んでなる手段を含む。
【0023】 本発明による更に別の局面は、現存の滅菌装置を改装して、これまでに説明し
たような方法を行う方法の供給である。好ましい態様においては、その方法は、
滅菌工程の間だけでなくエアレーション工程の間においても水蒸気を注入できる
ようにその装置の部品を変更することを含む。
【0024】 慣用的なエアレーション方法及び装置は、本発明による方法及び装置にすぐに
適合させることができる。慣用的なエアレーション方法においては、これまで説
明したように、エアーウォッシュ及び連続エアレーションを個々に及び組合わせ
て使用する。これらの方法を本発明に従って適合させることは、単に、エアーウ
ォッシュ又は連続エアレーション工程の間、そのチャンバーに補助吸着剤を導入
することによりその補助吸着剤を物品に曝すことを必要とする。
【0025】 適する補助吸着剤は、エアレーション工程の運転温度において、前記物品によ
り吸着された滅菌剤の少なくとも一部を置換するのに充分な分圧を有する、いか
なる気化させた非毒性物質を含む。好ましくは、その補助吸着剤は脱気する温度
においてその露点を超えて残存する。より好ましい態様においては、その補助吸
着剤は、脱気する温度において同様の吸着濃度についてEOの吸着分圧の約1/
10を越える吸着分圧を有する。適する補助吸着剤の例は、水蒸気;CO2 ;ペ
ンタフルオロエタン(HFC−125)、1,1,1,2−テトラフルオロエタ
ン(HFC−134a)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HF
C−245a)、及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(
HFC−227ea)などのヒドロフルオロカーボン(HFC);クロロジフル
オロメタン(HCFC−22)、及び2−クロロ,1,1,1,2−テトラフル
オロエタン(HCFC−124)などのヒドロクロロフルオロカーボン(HCF
C)、トリクロロフルオロメタン(CFC−11)及びジクロロジフルオロメタ
ン(CFC−12)などのクロロフルオロカーボン(CFC);臭化又はヨウ化
炭化水素などの含ハロゲン炭素化合物;及びそれらの2又はそれ以上の組み合わ
せを含むがこれに限定されるものではない。
【0026】 1又はそれ以上の補助吸着剤の特定の選択は、多様な規準、例えば、その補助
吸着剤の入手可能性及び費用、その補助吸着剤を現行及び新規のシステムに組み
込むことの容易さ、EOを置換することにおけるその補助吸着剤の有効性、及び
毒性、可燃性、他の材料との融和性、及び環境受容性などの補助吸着剤の他の特
性に依存する。ほとんどの状況において、補助吸着剤を選択することは、通常こ
れらの様々な規準を最適化することを包含する。例えば、一の材料は与えられた
分圧において別の材料よりも速くEOを置換するかもしれないが、その費用はひ
どく高いかもしれない。従って、より低い効率の材料は、より高い効率を要求さ
れるが費用の面でより効率がよいかもしれない。実行の容易さの展望から、ほと
んどの現行の滅菌装置は滅菌工程においてすでに水蒸気を使用するので、好まし
い補助吸着剤はおそらく水蒸気である。
【0027】 好ましくは、その補助吸着剤はその飽和点において又は付近で、しかし超える
ことはなく物品に曝される。吸着度はその補助吸着剤の分圧に依存する(式(1
)参照)ので、高い分圧の補助吸着剤が好ましい。しかし、その分圧は、その運
転温度において補助吸着剤が凝縮するほど高くあるべきではない。凝縮した補助
吸着剤は滅菌方法を台無しにし、例えば、電気部品などの滅菌される物品に損傷
を与え得る。
【0028】 多くの場合、エアレーションプロセスの運転条件は滅菌される材料によって制
限される。これまで説明したように、EO滅菌は、一般に高温に耐えることがで
きない物品に対して実施される。それゆえ、EO滅菌の運転条件は、約250°
F(121℃)より高くあるべきではない。好ましくは、その運転温度は、約2
00°F(93.3℃)より高くなく、及びより好ましくは、約140°F(6
0℃)より高くない。
【0029】 水蒸気などの熱せられた補助吸着剤の場合、チャンバー内の温度が前もって決
められた最大の運転温度を超えないような条件下でそのチャンバーに注入するべ
きである。この制限は、加熱された補助吸着剤をエアレーションチャンバーにゆ
っくり注入することによって、間欠的にそれを注入することによって、又はその
温度を低くすることによってなどの様々なやり方で観察することができる。後者
のアプローチにおいては、低い温度は、凝縮を避けるために低い分圧を必要とす
る。しかし、その補助吸着剤の分圧を低くすることは、以下に説明するようにそ
の有効性を減少させる。
【0030】 補助吸着剤をある温度において飽和又は飽和以下に維持すると、その補助吸着
剤の分圧が制限される。知れらるように、気体の分圧を増加させることは与えら
れた温度についてのその露点により近づけるものである。それゆえ、高い分圧は
より高い同時吸着をもたらす(式(1)参照)が、そのような圧力は凝縮ももた
らすかもしれない。
【0031】 これらの制限が示されれば、当業者は、使用される補助吸着剤の分圧及び温度
の好ましい範囲を容易に決定することができるであろう。この決定は、その補助
吸着剤の状態図(phase diagram )を調べることにより簡単に成される。例えば
、200°F(93.3℃)及び140°F(60℃)における水蒸気は、それ
ぞれ約11.5psia及び2.9psiaの飽和分圧を有する。それゆえ、好
ましい態様においては、チャンバーがその相当する温度に維持される場合、水蒸
気の分圧はそれらのレベル又はそれより下に維持されるべきである。
【0032】 本発明による方法を行うために使用される装置は、Steris Corporation(メン
ター,オハイオ州)及びGetinge Corporation (ロチェスター,ニューヨーク州
)により製造されるものなどの慣用的な滅菌装置、及び医療装置製造者により使
用されるものなどの専用エアレーション装置からすぐに適合させることができる
。図2に本発明による滅菌装置100を示す。いかなる慣用的なシステムとも同
じく、装置100は、滅菌されるべき物品が置かれるチャンバー103への出入
りを提供するドア102を有する収納器101を含んでなる。
【0033】 滅菌工程においては、チャンバー103にEO及び水蒸気を供給するためのE
O及び水蒸気供給手段、それぞれ106、107がある。そのような手段は当技
術分野において知られており、ファン/ポンプ、熱交換器、バルブ、フィルター
、及び接続管のシステムを包含してもよい。抜気手段108は、チャンバーから
EO及び水蒸気を抜くために使用される。更に、そのような手段は当技術分野に
おいて知られており、例えば、真空ポンプ、バルブ、フィルター、及び接続管を
含む(適する滅菌器の記述については米国特許第4,770,851号参照)。
【0034】 その滅菌方法のエアレーション工程は、通常滅菌工程と同じチャンバーにおい
て病院により、及び異なる囲いにおいて医療装置製造者により行われる。それに
もかかわらず、エアレーションのための基本的な装置は同じままである。空気供
給手段113はチャンバー103に空気を供給する。そのような手段はいかなる
慣用的なフィルター濾過空気送出システムを含んでもよい。チャンバー103を
好ましい運転温度に維持するために、その装置は、例えば、内部コイル、加熱ス
トリップ、及び水蒸気ジャケットなどの加熱手段を含むことができる。図2に、
水蒸気ジャケット110を有する装置100を示す。
【0035】 全体の滅菌方法は、典型的には約800〜約900分の長い時間がかかり得る
ので、及びこの時間の間チャンバーは特定の温度及び圧力維持されるべきである
ので、装置は通常自動である。EO、水蒸気及び空気のチャンバーへの注入及び
それらの次に続く抜気は、典型的に中央処理装置(CPU)111を含んでなる
調節手段によって制御される。CPU111は、パーソナルコンピュータ、コン
トローラー、ワークステーション、メインフレーム又は同じようなものに配置さ
れた分離した処理装置、又は処理装置の組み合わせであってよい。CPU111
は、指示手段から指示を受け取り様々な手段を制御して、これまでに説明したよ
うな滅菌方法を行う。典型的に、その指示手段は指示のプログラムをロードする
メモリ112である。メモリ112は、RAM、ROM又はPROMなどのその
ような指示を含有することができるいかなるコンピュータ読み取り媒体であるこ
とができる。
【0036】 これまでに説明した滅菌装置は、基本的に慣用的なものである。本発明による
装置は、エアレーション工程の間補助吸着剤の注入を伴う。好ましい態様におい
ては、補助吸着剤は水蒸気であり、すでに滅菌工程において使用されている。従
って、補助吸着剤として水蒸気を用いることは、その装置において別の補助吸着
剤供給手段107を結合する必要性を避けるものである。自動化された装置に関
して、唯一の変更は、滅菌工程の間だけでなくエアレーション工程の間において
もCPU111が水蒸気を注入するように指示手段に対して変更することからな
る。そのような変更は、当業者にとっては明らかであろう。例えば、メモリ11
2に新規のプログラムをアップロードすることを含んでもよい。そのプログラム
は、周知で予測される運転プラットフォームについての機能に対して適合させて
もよく、そして、例えば、ディスク、テープ、CDロム、RAM又はPRAMな
どのいかなるコンピュータ読み取り媒体に記憶されてもよい。
【0037】 例えば、付加的な又は代わりの補助吸着剤を使用するか、又は水蒸気供給手段
を全く有さない専用エアレーション装置を使用するかのいずれかを包含する本発
明による他の態様においては、補助吸着剤供給装置107の結合が必要とされる
。しかし、そのような供給手段は、当技術分野において知られており、例えば、
調節バルブを伴う圧力タンクを含む。
【実施例】
以下の比較例及び実施例は、本発明により提供されるエアレーション技術の有
効性を示すものである。これら実施例において、慣用的な30ft3 滅菌装置を
用いてPVC管を滅菌及びエアレーションした。PVCは、エアレーションする
のが難しいことが知られており、医療デバイスの構成材料として頻繁に使用され
てきた。エアレーションした後、EO残留物を測定した。EO残留物が25pp
m以下の場合、現行の標準(1978年にFDAが推奨している)では、エアレ
ーションは満足のゆくものと考えられる。滅菌及びエアレーションからのデータ
を表1に示す。
【0038】
【表1】 表1−実施例のまとめ ─────────────────────────────────── 工 程 比較例 実施例 ─────────────────────────────────── 滅 菌 予備加熱 時 間(分) 1.1 1.1 温 度(°F)(℃) 121(49.4) 121(49.4) Pre−Vac 時 間(分) 14.2 15.0 湿 度 時 間(分) 39.4 33.3 相対湿度(%) 45 45 ガス充填 時 間(分) 8 8 濃 度(mgEO/L) 435 435 量(lbガス/サイクル) 8.1 8.1 (kgガス/サイクル) 3.7 3.7 滅 菌 時 間(分) 180 180 温 度(°F)(℃) 133(56.1) 133(56.1) 圧 力(psig) 21 21 排 気 時 間(分) 1.5 1.5 ─────────────────────────────────── エアレーション エアーウォッシュ 時 間(分) 484 349 温 度(°F)(℃) 132(55.6) 135(57.2) #サイクル 31 23 抜 気(分) 12.6 12.8 加 圧(分) 3.0 2.4 時間/サイクル(分) 15.6 15.2 全エアーウォッシュ,分 484 349 水蒸気パルス速度 N/A 1/5 (分,オン/オフ) 水蒸気配管圧力(psig) N/A 18 見積水蒸気配管温度 N/A 260(126.7) (°F)(℃) 注入中のチャンバー圧力の N/A 0.3 見積変化(psi) エアーウォッシュ開始時の N/A 45% 見積相対湿度(%) エアーウォッシュ中の N/A 90% 見積ピーク相対湿度(%) 水蒸気なしのエアーウォッ 31 2 シュサイクルの回数 ─────────────────────────────────── 全サイクル時間 730 590 ─────────────────────────────────── 平均EO残留物 95 12 ───────────────────────────────────
【0039】 比較例 この実施例は、最適条件下で行われる公知の滅菌操作を例示するものである。
この滅菌操作のエアレーション工程は、エアーウォッシュを構成する。それらエ
アーウォッシュは、真空に引っ張るのと空気で再加圧する一連の15分サイクル
を含むものであった。温度は約132°F(55.6℃)に維持された。 484分の全エアーウォッシュ時間の後、PVC管上のEO残留物は95pp
mに減少した。
【0040】 実施例 この実施例では、表1及び2に記載したエアーウォッシュの間に水蒸気を注入
した。チャンバーがその医療デバイスに損傷を与えるであろう温度までは加熱さ
れないように水蒸気をすぐに導入した。各エアーウォッシュの間、水蒸気を0.
5分間まで注入して約0.3psiaだけチャンバー圧力を増加させてから、2
.5分間止めた。これらサイクルは、実施した23回のエアーウォッシュのうち
21回行った。材料及びチャンバーの空隙内に残存している水分の除去を可能に
するために、最後の2回のエアーウォッシュの間は水蒸気を注入しなかった。エ
アーウォッシュ温度は、132°F(55.6℃)〜135°F(57.2℃)
に上昇した。 349分だけのエアーウォッシュ時間の後、PVC管上のEO残留物は12p
pmまで減少した。10時間未満の全サイクル時間で1978年のFDAのガイ
ドライン内に充分に入るので、一日に2サイクルを滅菌装置で行うことができる
。このエアーウォッシュサイクルは、比較例より2時間短いだけでなく、EO残
留物も85%低い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 PVCプラスチックからのEO残留物除去の速度の片対数でのプロットを示す
【図2】 本発明の装置の概略図を示す。
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月26日(2000.7.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明及び好ましい態様の説明】 本発明は、物品による滅菌剤の吸着を減らすことにより、化学滅菌した物品を
より効果的にエアレーションするためのシステム及び方法を提供する。吸着は、
ある物質(吸着剤)が気体、液体、又は他の溶解した物質(吸着質)をその表面
に保持するか又は凝集する能力である。エアレーション方法に競合吸着質を導入
することにより、物品の表面上に吸着した滅菌剤は少なくとも部分的に置き換え
られる。吸着された分子は除去することが特に難しいことが分かっているので、
吸着される滅菌剤の量を減らすことによりエアレーション効率は有意に向上する
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 本発明は、滅菌剤残留物の除去における難しさについての考えられる原因を明
らかにするだけでなく、その原因に向けた革新的な解決も提供する。上に述べた
ように、その解決は、エアレーション方法の間1又はそれを越える補助吸着質を
導入して、滅菌剤と置換することを包含する。滅菌した物品は限られた表面積を
有するので、滅菌剤及び補助吸着質は表面積について競争し、最終的に平衡に到
達するであろう。その平衡は、次の多成分吸着についての一般等式:
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 (式中、 qEOは、その物質の量に関して吸着されたEOの量であり; qlim は、吸着剤の“表面積" に基づいた物質の量に対する吸着質の最大量で
あり、その吸着剤の表面積は、吸着の状況において、典型的にはミクロン及びオ
ングストロームの寸法の曝された固体表面の全てに関係し、それら寸法は裸眼で
は見ることができないが、通常その物質の気孔及び裂け目の形態であり; kEOは、EOについての吸着定数であり; kC は、補助吸着質についての吸着定数であり; PEOは、EOの分圧であり; PC は、補助吸着質の分圧であり; f(PEO)は、EOの分圧の関数として、吸着剤比表面積に関するEOの量に
相当し;そして f(PC )は、補助吸着質の分圧の関数として、吸着剤比表面積についての補
助吸着質の量に相当する で表すことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 式(1)を見ると、エアレーションの間に補助吸着質Cがあれば、EO残留物
EOがより低くなることが分かる。例えば、PVC及びテフロンを120°Fに
おいて135分間、4.5psigの純粋なEOに曝した場合、残留EOはそれ
ぞれ3948及び23ppmまで達した。しかし、同じ物質を同じ条件下で、4
.5psigの純粋なEO及び12psigのHCFC−124とHCFC−2
2とのブレンドに曝した場合、残留EOはそれぞれ1828及び14ppmまで
達した。それゆえ、EOの分圧は同じままであるが、HCFC補助吸着質は約半
分だけ残留EOの量を減少させることが分かる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 エアレーション工程の間、補助吸着質豊富化空気をその物品上を通過させると
、EOの分圧は下がるが補助吸着質の分圧は同じままである。このことは、式(
1)に表すように、吸着平衡をシフトさせて補助吸着質の吸着を有利にするもの
である。時間の経過後、EOは実質上補助吸着質によって置換されるであろう。
それゆえ、その分圧を低くすることにより吸着されたEOをただ除去するだけで
はなく、本発明によるエアレーションは、補助吸着質で吸着されたEOを置換す
ることによりその吸着されたEOも除去する。このことは、一巡時間及び残留E
Oレベルを減少することができるより速いエアレーションを提供する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 従って、本発明の一局面は、滅菌剤残留物を除去するために物品をエアレーシ
ョンする方法を提供する。好ましい態様においては、前記方法は、補助吸着質が
その露点を超えて残存するような条件下で、その物品を少なくとも1種の補助吸
着質に曝すことを含む。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 本発明による別の局面は、上記方法を行うための装置の提供である。好ましい
態様においては、その装置は、(a)チャンバー;(b)前記チャンバーに空気
を供給するための空気供給手段;(c)前記チャンバーに補助吸着質を供給する
ための補助吸着質供給手段;(d)前記チャンバーからガスを抜くための抜き取
り手段;(e)前記チャンバー内に空気及び補助吸着質を供給しそしてチャンバ
ー内外から空気及び補助吸着質を抜気するのを調節するための調節手段;及び(
f)前記調節手段を指示して1又はそれ以上の物品のエアレーションプロセスを
行うための指示手段であって、前記エアレーションプロセスが、前記物品のエア
レーションの間少なくとも補助吸着質を導入することを含んでなる手段を含む。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 慣用的なエアレーション方法及び装置は、本発明による方法及び装置にすぐに
適合させることができる。慣用的なエアレーション方法においては、これまで説
明したように、エアーウォッシュ及び連続エアレーションを個々に及び組合わせ
て使用する。これらの方法を本発明に従って適合させることは、単に、エアーウ
ォッシュ又は連続エアレーション工程の間、そのチャンバーに補助吸着質を導入
することによりその補助吸着質を物品に曝すことを必要とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 適する補助吸着質は、エアレーション工程の運転温度において、前記物品によ
り吸着された滅菌剤の少なくとも一部を置換するのに充分な分圧を有する、いか
なる気化させた非毒性物質を含む。好ましくは、その補助吸着質は脱気する温度
においてその露点を超えて残存する。より好ましい態様においては、その補助吸
着質は、脱気する温度において同様の吸着濃度についてEOの吸着分圧の約1/
10を越える吸着分圧を有する。適する補助吸着質の例は、水蒸気;CO2 ;ペ
ンタフルオロエタン(HFC−125)、1,1,1,2−テトラフルオロエタ
ン(HFC−134a)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HF
C−245a)、及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(
HFC−227ea)などのヒドロフルオロカーボン(HFC);クロロジフル
オロメタン(HCFC−22)、及び2−クロロ,1,1,1,2−テトラフル
オロエタン(HCFC−124)などのヒドロクロロフルオロカーボン(HCF
C)、トリクロロフルオロメタン(CFC−11)及びジクロロジフルオロメタ
ン(CFC−12)などのクロロフルオロカーボン(CFC);臭化又はヨウ化
炭化水素などの含ハロゲン炭素化合物;及びそれらの2又はそれ以上の組み合わ
せを含むがこれに限定されるものではない。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 1又はそれ以上の補助吸着質の特定の選択は、多様な規準、例えば、その補助
吸着質の入手可能性及び費用、その補助吸着質を現行及び新規のシステムに組み
込むことの容易さ、EOを置換することにおけるその補助吸着質の有効性、及び
毒性、可燃性、他の材料との融和性、及び環境受容性などの補助吸着質の他の特
性に依存する。ほとんどの状況において、補助吸着質を選択することは、通常こ
れらの様々な規準を最適化することを包含する。例えば、一の材料は与えられた
分圧において別の材料よりも速くEOを置換するかもしれないが、その費用はひ
どく高いかもしれない。従って、より低い効率の材料は、より高い効率を要求さ
れるが費用の面でより効率がよいかもしれない。実行の容易さの展望から、ほと
んどの現行の滅菌装置は滅菌工程においてすでに水蒸気を使用するので、好まし
い補助吸着質はおそらく水蒸気である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 好ましくは、その補助吸着質はその飽和点において又は付近で、しかし超える
ことはなく物品に曝される。吸着度はその補助吸着質の分圧に依存する(式(1
)参照)ので、高い分圧の補助吸着質が好ましい。しかし、その分圧は、その運
転温度において補助吸着質が凝縮するほど高くあるべきではない。凝縮した補助
吸着質は滅菌方法を台無しにし、例えば、電気部品などの滅菌される物品に損傷
を与え得る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 水蒸気などの熱せられた補助吸着質の場合、チャンバー内の温度が前もって決
められた最大の運転温度を超えないような条件下でそのチャンバーに注入するべ
きである。この制限は、加熱された補助吸着質をエアレーションチャンバーにゆ
っくり注入することによって、間欠的にそれを注入することによって、又はその
温度を低くすることによってなどの様々なやり方で観察することができる。後者
のアプローチにおいては、低い温度は、凝縮を避けるために低い分圧を必要とす
る。しかし、その補助吸着質の分圧を低くすることは、以下に説明するようにそ
の有効性を減少させる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】 補助吸着質をある温度において飽和又は飽和以下に維持すると、その補助吸着
質の分圧が制限される。知れらるように、気体の分圧を増加させることは与えら
れた温度についてのその露点により近づけるものである。それゆえ、高い分圧は
より高い同時吸着をもたらす(式(1)参照)が、そのような圧力は凝縮ももた
らすかもしれない。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 これらの制限が示されれば、当業者は、使用される補助吸着質の分圧及び温度
の好ましい範囲を容易に決定することができるであろう。この決定は、その補助
吸着質の状態図(phase diagram )を調べることにより簡単に成される。例えば
、200°F(93.3℃)及び140°F(60℃)における水蒸気は、それ
ぞれ約11.5psia及び2.9psiaの飽和分圧を有する。それゆえ、好
ましい態様においては、チャンバーがその相当する温度に維持される場合、水蒸
気の分圧はそれらのレベル又はそれより下に維持されるべきである。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】 これまでに説明した滅菌装置は、基本的に慣用的なものである。本発明による
装置は、エアレーション工程の間補助吸着質の注入を伴う。好ましい態様におい
ては、補助吸着質は水蒸気であり、すでに滅菌工程において使用されている。従
って、補助吸着質として水蒸気を用いることは、その装置において別の補助吸着
質供給手段107を結合する必要性を避けるものである。自動化された装置に関
して、唯一の変更は、滅菌工程の間だけでなくエアレーション工程の間において
もCPU111が水蒸気を注入するように指示手段に対して変更することからな
る。そのような変更は、当業者にとっては明らかであろう。例えば、メモリ11
2に新規のプログラムをアップロードすることを含んでもよい。そのプログラム
は、周知で予測される運転プラットフォームについての機能に対して適合させて
もよく、そして、例えば、ディスク、テープ、CDロム、RAM又はPRAMな
どのいかなるコンピュータ読み取り媒体に記憶されてもよい。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】 例えば、付加的な又は代わりの補助吸着質を使用するか、又は水蒸気供給手段
を全く有さない専用エアレーション装置を使用するかのいずれかを包含する本発
明による他の態様においては、補助吸着質供給装置107の結合が必要とされる
。しかし、そのような供給手段は、当技術分野において知られており、例えば、
調節バルブを伴う圧力タンクを含む。
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月27日(2000.7.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 残留滅菌剤を除去するために化学滅菌された物品をエアレー
ションする方法であって: 前記物品を少なくとも1の補助吸着質に、前記補助吸着質がその露点以上のま
まである運転条件下で曝すことを含み、前記補助吸着質が、前記条件下で、前記
物品により吸着されている滅菌剤の少なくとも一部を追い出すのに充分な分圧を
有する方法。
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月5日(2001.3.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HU ,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C058 AA14 BB07 CC02 CC03 CC06 DD04 DD06 DD13 JJ14 JJ15 JJ16 JJ29

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 残留滅菌剤を除去するために化学滅菌された物品をエアレー
    ションする方法であって: 前記物品を少なくとも1の補助吸着剤に、前記補助吸着剤がその露点以上のま
    まである条件下で曝すことを含み、前記補助吸着剤が、前記条件下で、前記物品
    により吸着されている滅菌剤の少なくとも一部を追い出すのに充分な分圧を有す
    る方法。
  2. 【請求項2】 前記補助吸着剤が、水蒸気、CO2 、HFC、HCFC、C
    FC、及びハロカーボンからなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記補助吸着剤が水蒸気である、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記運転条件が、約200°F(約93.3℃)より高くな
    い温度及び約11.5psiaより高くない分圧の水蒸気を含んでなる、請求項
    3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記温度が約140°F(約60℃)より高くなく、そして
    前記水蒸気の分圧が約2.9psiaより高くない、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記水蒸気の分圧がおよそ飽和である、請求項5記載の方法
  7. 【請求項7】 前記運転条件が約140°F(約60℃)より高くない温度
    を含んでなる、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記補助吸着剤がおよそ飽和の分圧を有する、請求項7記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 前記補助吸着剤に前記物品を曝すのが、滅菌剤が予め決めら
    れたレベルにまで減少するまで1又はそれを越える回数エアーウォッシュを行う
    ことを含んでなり、前記エアーウォッシュが: 空気及び前記補助吸着剤を、前記物品を含有するチャンバー内に注入すること
    ;及び 前記空気及び前記補助吸着剤を予め決められた時間後に抜気すること を含んでなる、請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 複数回のエアーウォッシュを行い、そして少なくとも最後
    に行われるエアーウォッシュが補助吸着剤を含有しない、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記補助吸着剤が水蒸気である、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記補助吸着剤に前記物品を曝すのが、滅菌剤が許容でき
    るレベルにまで減少するまで連続的エアレーションを行うことを含んでなり、前
    記連続的エアレーションが: 空気及び前記補助吸着剤を、前記物品を含有するチャンバー内に連続的に注入
    すること;及び 前記空気及び前記補助吸着剤が前記チャンバー内に注入されたのとおよそ同じ
    速度で、前記空気及び前記補助吸着剤を前記チャンバーから連続的に抜気するこ
    と を含んでなる、請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記補助吸着剤が水蒸気である、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 物品をエアレーションするための装置であって: チャンバー; 前記チャンバーに空気を供給するための空気供給手段; 前記チャンバーに補助吸着剤を供給するための補助吸着剤供給手段; 前記チャンバーからガスを抜くための抜気手段; 空気及び補助吸着剤を前記チャンバー内に供給及び前記チャンバーから抜気す
    るのを調節するための調節手段;及び 前記物品のエアレーションプロセスを行うために前記調節手段を指示するため
    の指示手段であって、前記エアレーションプロセスが、前記物品のエアレーショ
    ンの間に少なくとも補助吸着剤を導入することを含んでなる手段 を含んでなる装置。
  15. 【請求項15】 前記補助吸着剤が気化したままになるような条件下に前記
    チャンバーを調節するように、前記指示手段が前記調節手段に指示をする、請求
    項16記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記補助吸着剤供給手段が水蒸気供給手段である、請求項
    16記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記チャンバーを1又はそれを越える所望の温度に加熱す
    るための加熱手段を更に含んでなる、請求項15記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記条件が、約140°F(約60℃)より高くない温度
    及び約2.9psiaより高くない水蒸気の分圧を含んでなる、請求項17記載
    の装置。
  19. 【請求項19】 現行の滅菌装置を改装する方法であって: チャンバー; 前記チャンバーに滅菌剤を供給するための滅菌剤供給手段; 前記チャンバーに空気を供給するための空気供給手段; 前記チャンバーに水蒸気を供給するための水蒸気供給手段; 前記チャンバーからガスを抜くための抜気手段; 空気及び補助吸着剤を前記チャンバー内に導入及び前記チャンバーから抜くの
    を調節するための調節手段;及び 滅菌工程及びエアレーション工程を含む前記物品の滅菌プロセスを行うため に前記調節手段を指示するための指示手段 を含んでなる慣用的な滅菌装置を提供すること;及び 前記指示手段を、前記エアレーションプロセスが、前記補助吸着剤が気化した
    ままになるような条件下で前記エアレーション工程の間に前記チャンバーに水蒸
    気を少なくとも供給することを含むように配置し直すことを含んでなる装置。
  20. 【請求項20】 前記指示手段を配置し直すことが、前記滅菌装置がエアレ
    ーション工程の間に水蒸気を前記チャンバー内に注入するための指示手段を含む
    新たなROMチップをインストールすることを含んでなる、請求項19記載の装
    置。
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