JP2001526626A - ドセタキセルの合成で使用するための中間体及びその製造法 - Google Patents

ドセタキセルの合成で使用するための中間体及びその製造法

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Abstract

(57)【要約】 式(1)

Description

【発明の詳細な説明】 ドセタキセルの合成で使用するための中間体及びその製造法 関連出願 この出願は、1996年2月29日に出願された本出願人の先願である、ドシ タキセル(docitaxel)の合成用中間体及びその製造法と題される米国特許出願 第08/609,083号の一部継続出願である。 発明の分野 この発明は、一般に、前駆体化合物からのドセタキセルの合成に関する。更に 詳しくは、しかし、この発明は、側鎖が適切に保護されている酸によりエステル 化されて、後に脱保護し、アシル化し、そして更に脱保護するとドセタキセルを 生成させることができる中間体を生成させる、適切に保護された10−デアセチ ルバッカチンIII主鎖化合物を用いるドセタキセルの合成に関する。 発明の背景 各種のタキサン(taxane)化合物が抗癌活性を示すことは知られている。この 活性の結果、タキサン類は科学及び医療の分野で注目を浴び、かつその注目は高 まりつつある。これらのタキサンの内で第一のものは“パクリタキセル(paclit axel)”として知られる化合物で、これは文献では“タキソール”とも称されて いる。パクリタキセルは幾つかの異なる種類の腫瘍の化学療法に承認されており 、その臨床試験は、パクリタキセルには広範囲の強力な抗白血病活性と腫瘍抑制 活性が期待されることを示している。 パクリタキセルは天然産のタキサン系ジテルペノイドであって、イチイ(属:Taxus )、科:Taxaceae)の数種の種に見いだされる。残念ながら、この化合物 の濃度は非常に低い。常緑樹の種も成長が遅い。たとえイチイの木の樹皮が一般 に最高のパクリタキセル濃度を示すとしても、パクリタキセルを1キログラム製 造するのにおおよそ16,000ポンドの樹皮が必要になる。従って、パクリタ キセルの単離による入手性についての長期予測は断念を余儀なくされている。 イチイの木に存在するパクリタキセルは極めて低濃度であるが、そのイチイの 木にはバッカチン(Baccatin)III、セファロマニン(cephalomanine)、10− デアセチルバッカチンIII等々のような各種の他のタキサン化合物が存在し、そ れらもイチイの木の樹皮から抽出することができる。これらの他のタキサン化合 物のあるものはより高収率でより容易に抽出される。実際、10−デアセチルバ ッカチンIIIは再生可能な資源としてのイチイの木の葉から比較的高濃度で抽出 することができる。 抗腫瘍活性を示すことが見いだされている種々のタキサン化合物の中に“ドセ タキセル(docetaxel)”として知られる化合物がある。この化合物は、また、 ローン−プーラン サンテ社(Rhone-Poulenc Sante)によってタキソテレ を有する。この式に見ることができるように、ドセタキセルは、イソセリン側鎖 のC3’窒素の位置にt−ブトキシカルボニル(t−BOC)基を、またC10 の位置に遊離のヒドロキシ基を含むことを除けば、パクリタキセルに似ている。 ドセタキセルとその関連化合物の幾つかの可能な合成法がJournal of Organic C hemistry :1986、51、46;1990、55、1957;1991、56 、1681;1991、56、6939;1992、57、4320;1992 、57、6387;及び1993、58、255に報告されている。ドセタキセ ルを効果的に合成するためには、キラリティを持つ非ラセミ型側鎖化合物と使用 可能なバッカチンIII主鎖化合物の豊富な天然資源が都合よく利用できること、 更にはその両者を結び付ける効果的な手段が必要である。しかし、その側鎖化合 物のバッカチンIII主鎖化合物へのエステル化は、バッカチンIII主鎖化合物中の ヒンダードC13ヒドロキシル基が半球形タキサン骨格の凹んだ領域内に存在す るために困難である。合成のこの困難は、ドセタキセルの合成にも、更にまたパ クリタキセルの合成にも共に存在する。 パクリタキセルの1つの半合成法は、本願と共に出願中である米国特許出願第 08/483,081号明細書に見いだされる。この出願では、パクリタキセル はC7 TES保護バッカチンIIIから、(2R,3S)−3−フェニルイソセ リンのA−リング側鎖のC2’の位置にベンジルオキシメチル(BOM)保護基 のような水素化可能なベンジルタイプの保護基を有するN−カルバメート保護・ C2’ヒドロキシル−ベンジル保護(2R,3S)−3−フェニルイソセリンの A−リング側鎖化合物を用いて合成される。上記C7 TES保護バッカチンII Iと上記側鎖化合物との縮合に続いて、その化合物は、これを適切に脱保護し、 アシル化し、そして更に脱保護するとパクリタキセルを生成させることができる 。 ドセタキセルを合成する現存の方法にはメリットが確かにあるが、この抗癌性 化合物を生成させることができる改良された化学的方法の必要が依然として存在 する。本発明は、本出願人の先願である本願と共に出願中の出願に記載されるよ うに、N−カルバメート保護C2’ヒドロキシルベンジル保護(2R,3S)− 3−フェニルイソセリンのA−リング側鎖を利用するそのような方法に関する。 発明の概要 本発明の1つの目的は、保護されたA−リング側鎖を保護されたバッカチンII I骨格に結合させる、次いでドセタキセルに転化させ得る新規で有用かつ効率的 なプロトコルを提供することである。 本発明のもう1つの目的は、ドセタキセルの半合成で使用することができる適 切に保護されたバッカチンIII主鎖の形をした新規な化合物、並びにそのような 化合物の製造法を提供することである。 更に、本発明の更なる目的は、コスト効率のよい方法で高収率のドセタキセル を製造する努力において、ドセタキセルの半合成のための新規かつ有用なプロト コルを提供することである。 本発明の更にもう1つの目的は、規模を潜在的に商業的に実施できる程度まで 大きくすることができるドセタキセルの製造法を提供することである。 本発明によれば、従って、式:を有する新規かつ有用な化合物が明らかにされる。本発明は、また、10−デア セチルバッカチンIIIを少なくとも1.5当量のn−ブチルリチウムと少なくと も1.5当量のベンジルクロロホルメート、及びテトラヒドロフランを用いてア セチル化することにより、上記化合物を製造する方法に関する。本発明によれば 、ドセタキセルはそのC7、C10 ジカルボベンジルオキシ 10−デアセチ ルバッカチンIIIを一般式: 1=水素化可能なベンジルタイプの保護基 を有するイソセリン側鎖化合物と反応させ、次いでそのカップリングされた生成 物をC7及びC10において、並びにC3’窒素側鎖部位において脱保護するこ とによって製造される。次に、その側鎖の窒素をアセチル化してC3’窒素側鎖 部位に−ブトキシカルボニル基(−BOC)を付ける。その後に、適当な脱 保護を行ってC2’の保護基を脱離すると、ドセタキセルが生成する。 C7、C10 ジカルボベンジルオキシ 10−デアセチルバッカチンIIIを 製造するこの方法は、10−デアセチルバッカチンIIIをテトラヒドロフランに 溶解して溶液を形成し、その後に少なくとも1.5当量、好ましくは2当量のn −ブチルリチウムを添加して第一の混合物を形成し、次いでその第一混合物に少 なくとも1.5当量、好ましくは2当量のベンジルクロロホルメートを加えて第 二の混合物を形成することによって達成するのが好ましい。この第二混合物は、 これを塩化アンモニウムで急冷(quench)し、その後に減量して残分を残すこと ができる。この残分は、次いで、これを水に混和しない有機溶媒に溶解して残分 溶液を調製することができ、その後その残分溶液を水で、次いでブラインで洗浄 して有機層を形成する。その有機層は、次に、これを取り出し、乾燥し、再結晶 化す るか、又は、好ましくは酢酸エチル/ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにか けて分離、精製することができる。 この好ましい方法では、反応は−20℃以下の低温で行われる。この場合、1 0−デアセチルバッカチンIIIのテトラヒドロフラン溶液は、好ましくは約−7 8℃の低温まで降温される。この溶液にヘキサンに溶かしたn−ブチルリチウム を滴下して第一の混合物を形成し、この第一混合物を上記低温で約5分間撹拌す る。次に、この第一混合物にベンジルクロロホルメートを上記低温で加えて第二 の混合物を形成し、そしてその第二混合物を0℃以下の低温で約1時間撹拌する 。 本発明のこれらの目的及び他の目的は、典型的な態様に関する次の詳細な説明 を考察することにより、更に容易に認識、理解されるようになるだろう。 典型的な態様の詳細な説明 本発明の開示は、広く述べると、ドセタキセル、更にはその中間体及び前駆体 の効率的製造のための化学的方法に関する。更に具体的に述べると、本発明は、 ドセタキセルの有用な製造中間体としてのC7、C10−ジ−CBZ 10−デ アセチルバッカチンIIIの形を取る新規な化合物を開示するものである。このC 7、C10−ジ−CBZ 10−デアセチルバッカチンIIIは、そのバッカチンI IIの主鎖のC13ヒドロキシル基にたいしてC2’に水素化可能なベンジル保護 基を有する3−フェニルイソセリン酸によりエステル化される。本明細書に記載 される一般的方法は、C7、C10−ジ−CBZ 10−デアセチルバッカチン III主鎖化合物の製造、C2’に水素化可能なベンジルタイプの保護基を有する 適切に保護された3−フェニルイソセリン酸の製造、これら両化合物の縮合及び それに続く脱保護、t−ブトキシカルボニル基を付加させるC3’窒素部位にお けるアシル化、及び、次いで行われるドセタキセルを生成させる更なる脱保護を 含む。 A.C7、C10−ジカルボベンジルオキシ 10−デアセチルバッカチンIII C7、C10−ジ−CBZ 10−デアセチルバッカチンIII(式1)は、次 の反応により製造される: この場合、10−デアセチルバッカチンIIIを無水のTHF(テトラヒドロフ ラン)に溶解し、そして窒素雰囲気下で−20℃未満、好ましくは−78℃の温 度まで冷却する。n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M)を滴下し、そして その溶液を上記の低温で約5分間撹拌する。生成物を有意の収量で得るには、少 なくとも1.5当量のn−ブチルリチウムが必要とされるが、2当量が好ましい 。次に、ベンジルクロロホルメートを滴下し(この場合も、有意の収量を達成す るには、少なくとも1.5当量のベンジルクロロホルメートが必要とされるが、 2当量が好ましい)、そしてその混合物を1時間にわたり撹拌し、その時間中に その混合物を0℃以下の温度まで加温する。その混合物を次いで冷飽和塩化アン モニウムで急冷して過剰のn−ブチルリチウムの全てと塩化アセチルを除去し、 そしてその混合物を真空下で減量させる。その残分を酢酸エチルに吸収させ、そ して水で1回、次いでブラインで1回洗浄して不所望の塩を除去する。その有機 層は、次いで、これを乾燥し、そして真空下で減量することができ、そしてその 残分を再結晶化するか、又は酢酸エチル/ヘキサンを用いるカラムクロマトグラ フィーにかけて分離、精製すると、C7、C10−ジ−CBZ 10−デアセチ ルバッカチンIIIが白色固体として80%を越える総合収率で得ることができる 。 B.3−フェニルイソセリン側鎖化合物の製造 C2’ヒドロキシル基が水素化可能なベンジルタイプの保護基で保護されてい る(式II)(2R,3S)N−CBZ C2’O−保護3−フェニルイソセリン エチルエステル側鎖化合物の製造は、出発化合物の(2R,3S)3−フェニル イソセリンエチルエステルから次の2つの反応により達成することができる。第 一の反応は次のとおりである: この場合、(2R,3S)3−フェニルイソセリンエチルエステルを等量部の ジエチルエーテル:水に溶解するか、又はそれに代えて等量部のメチルt−ブチ ルエーテル:水に溶解し、その溶液を0℃まで冷却した。次に、その溶液に炭酸 ナトリウムを加え、そしてベンジルクロロホルメートを約5分間にわたり滴下し 、得られた混合物を0℃で約1時間撹拌した。この1時間の撹拌後に、その溶液 を次に水に注加し、塩化メチレン又は酢酸エチルで所望のとおりに抽出した。そ の有機層を分離し、乾燥し、そして真空下で減量して残分を得る。その残分を次 いで酢酸エチル:ヘキサンから再結晶化すると、N−CBZ 3−フェニルイソ セリンエチルエステルが得られた。 この中間体を、次に、幾つかの方法で水素化可能なベンジルタイプの保護基で 保護した。例えば、所望とされる水素化可能なベンジルタイプ保護基で保護され た側鎖化合物を得る1つのルートは次のとおりである: この場合、水素化可能なベンジルタイプ保護基はベンジルオキシメチル(BO M)である。この化合物を製造するために、N−CBZ 3−フェニルイソセリ ンエチルエステルを窒素雰囲気下で無水のTHFに溶解し、例えば乾燥氷/アセ トン浴中で−40℃又は−78℃のような低温まで冷却し、続いてn−ブチルリ チウムのようなアルキルリチウム剤を滴下する。但し、アルキルリチウム剤は直 鎖アルキルであるものが望ましい。いずれにしても、この反応は0℃以下の温度 で行われるのが最良である。得られた混合物を約10分間撹拌する。次に、ベン ジルオキシメチルクロリド(BOM−Cl)を約5分間にわたり滴下し、その混 合物を上記の低温で約2〜5時間撹拌する。その後に、その溶液を0℃まで加温 し、そして水で急冷して過剰のn−ブチルリチウムを取り除く。得られた混合物 を真空下で減量して残分を残し、その後にその残分を酢酸エチルに吸収させ、そ して水とブラインで洗浄して不所望の塩を除去する。その有機層は、次いで、こ れを乾燥し、真空下で減量することが可能であり、そしてその残分を酢酸エチル :ヘキサンから再結晶化するか、又は酢酸エチル:ヘキサンを用いるクロマトグ ラフィーにかけて分離、精製すると、N−CBZ C2’−BOM 3−フェニ ルイソセリンエチルエステルを得ることができる。 N−CBZ C2’−OBOM 3−フェニルイソセリンエチルエステルを製 造するもう1つのルートは、化合物・N−CBZ(2R,3S)−3−フェニル イソセリンエチルエステルを無水の塩化メチレンに溶解することにより達成され る。溶解後に、ジイソプロピルエチルアミンのような第三アミン塩基をBOM− Clと共に加え、その混合物を24時間還流させる。この反応ルートでN−CB Z2’−BOM−3−フェニルイソセリンエチルエステルが製造されるが、その 反応の進行は前記のルートよりはるかに遅い。しかし、この反応は収率がより高 いので好ましいだろう。ここでは、その化合物は精製されないで粗製形態のまま 後続の処理工程に運ばれる。 いずれのルートでも、第一ルートの精製形態か又は第二ルートの粗製形態のい ずれかの、得られたN−CBZ C2’−OBOM(2R,3S)−3−フェニ ルイソセリンエチルエステルは、これを次の反応で対応する酸に簡単に転化する ことができる: この場合、上記の保護されたエチルエステルをエタノール/水(8:1比)に 溶解する。その溶液に水酸化リチウム(又は他の適当な水酸化アルカリ金属)を 加え、そして得られた混合物を、その化合物を鹸化するために、約3時間撹拌す る。次いで、その混合物を酸性化し(1N塩酸)、そして酢酸エチルで抽出する 。得られた有機層を分離し、乾燥し、そして真空下で減量する。次いで、その残 留酸を、使用のために、更に精製することなく単離する。これにより、所望とさ れるN−CBZ C2’−OBOM(2R,3S)−3−フェニルイソセリンが 製造される。 N−CBZ C2’−OBOM3−フェニルイソセリンエチルエステルが粗製 形態で以後の処理に向かって運ばれ、N−CBZ C2’−OBOM(2R,3 S)−3−フェニルイソセリンに転化される場合、その最終生成物を更に精製す る必要がある。この精製はその生成物をトルエンに溶解し、続いて1当量のジシ クロヘキシルアミンを滴下し、そして得られた溶液を30分間撹拌することによ り達成される。この混合物を次に真空中で濃縮し、得られた残分を酢酸エチル: ヘキサンから再結晶化してN−CBZ C2’−OBOM(2R,3S)−3− フェニルイソセリンのジシクロヘキシルアミン塩を得る。精製されたN−CBZ C2’−OBOM(2R,3S)−3−フェニルイソセリンは、次に、上記ジ シクロヘキシルアミン塩を塩化メチレン又は他のハロゲン化溶媒に溶解し、続い てその塩化メチレンを幾つかの部分に分けた1N HClで洗浄、除去すること により遊離させることができる。その有機層を次に幾つかの部分に分けた水で洗 浄してジシクロヘキシルアミン塩酸塩を除去する。次に、それを飽和ブラインの 1つの部分で洗浄し、そして真空中で減量すると、所望とされる酸が得られる。 ベンジル基はそれ自体BOMに代えて使用し得る水素化可能なベンジルタイプ 保護基のもう1つの例である。N−CBZ 2’−ベンジル3−フェニルイソセ リンエチルエステルを、ベンジルブロミドをBOM−Clの代わりに用い、次の 反応に従って、上記のようにして製造した: この場合、CBZ保護(2R,3S)−3−フェニルイソセリンエチルエステ ルを窒素雰囲気下で無水のTHFに溶解し、そして例えば乾燥氷/アセトン浴中 で−40℃又は−78℃のような低温まで冷却し、続いてn−ブチルリチウムの ようなアルキルリチウム剤を滴下する。但し、アルキルリチウム剤は直鎖アルキ ルであるものが望ましい。得られた混合物を約10分間撹拌する。次に、ベンジ ルブロミドを約5分間にわたり滴下し、その混合物を上記の低温で約2〜5時間 撹拌する。その後に、その溶液を0℃まで加温し、次いで水で急冷して過剰のn −ブチルリチウムを破壊する。得られた混合物を真空下で減量して残分を残し、 次いでこの残分を酢酸エチルに吸収させ、そして水で洗浄してリチウムブロミド 塩を全て除去する;それを次いでブラインで更に洗浄する。その有機層は、次い で、これを乾燥し、そして真空下で減量することが可能であり、そしてその残分 を酢酸エチル:ヘキサンから再結晶化するか、又は酢酸エチル:ヘキサンを用い るクロマトグラフィーにかけて分離、精製すると、N−CBZ 2’−ベンジル 3−フェニルイソセリンエチルエステルを得ることができる。 別法として、N−CBZ 2’−ベンジル3−フェニルイソセリンエチルエス テルは次の反応により得ることができる: この場合、窒素下にある、撹拌されているNaHの無水DMF溶液に、DMF に溶解したN−CBZ−3−フェニルイソセリンエチルエステルを5分間にわた り加える。この混合物を次に0℃で30分間撹拌する。次いで、ベンジルブロミ ド(1.1当量)を5分間にわたり滴下し、そしてその反応混合物を2時間撹拌 する。この混合物を次に水で急冷して過剰の水素化ナトリウムを破壊する。その 後に、ジエチルエーテルか又はメチルt−ブチルエーテルのいずれかを加える。 その有機層を次に4つの部分に分けた水で洗浄してDMFと臭化ナトリウムを除 去する。次に、これをブラインで洗浄し、次いで乾燥し、そして真空下で減量す ると、N−CBZ C2’−ベンジル3−フェニルイソセリンエチルエステルが 生成する。この生成物は、次いで、前記の反応・の方法でN−CBZ C2’− ベンジル3−フェニルイソセリンに容易に転化することができる。但し、この場 合、ベンジル基がベンジルオキシメチル基(BOM)に代わるC2’保護基であ ることを理解されたい。 C.前記の保護されたバッカチンIIIの前記側鎖化合物によるエステル化 C7、C10ジ−CBZ 10−デアセチルバッカチンIIIのN−CBZ C 2’−保護3−フェニルイソセリン側鎖化合物(この場合、そのC2’ヒドロキ シル基は任意の水素化可能なベンジルタイプ保護基で保護されている)によるエ ステル化は次のようにして達成される。下記に示される好ましい水素化可能なベ ンジル基はBOM(ベンジルオキシメチル)基である。 この場合、式IのC7、C10ジ−CBZ 10−デアセチルバッカチンIII (1当量)と式IIの酸側鎖化合物(6当量)とをトルエンに溶解する。この混合 物に4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)(1当量)及びジイソプロピルカ ルボジイミド(6当量)を加え、得られた混合物を約60〜80℃で1〜5時間 加熱する。但し、他のジアルキルカルボジイミドをジイソプロピルカルボジイミ ドに代えて用いることができることにも留意されるべきである。その1例はジシ クロヘキシルカルボジイミドである。 上記溶液を次いで室温まで放冷し、次に等容量のジエチルエーテルを加える。 得られた溶液を0℃まで冷却し、この温度で24時間保持する。この工程で尿素 不純物のほとんどが結晶化される。上記の24時間が経過した後、その溶液を濾 過し、そしてその残分をエチルエーテルか又はメチルt−ブチルエーテルのいず れかですすぎ洗いする。次いで、その有機物を合わせ、これを塩酸(5%)、水 、最後にブラインで洗浄する。その有機相を分離し、乾燥し、そして真空下で減 量させる。得られた残分を次に酢酸エチル:ヘキサンに溶解し、そしてシリカゲ ルのプラグで溶離する。その溶離液を次いで真空下で減量させと、式: の、所望とされるC3’NCBZ C2’−OBOM−C7,C10−ジ−CB Z 10−デアセチルバッカチンIIIが得られる。 D.脱保護及びジ−tert−ブチルジカーボネートによる 処理、並びにドセタキセルを生成させる脱保護 下記の反応がC7とC10における、及びC3’窒素側鎖部位におけるCBZ 保護基を除去する反応である。(この場合も、分かりやすくするために、ここで はBOMをC2’の水素化可能なベンジルタイプ保護基の例として使用する): 式3を持つカップリングされた生成物をイソプロパノール/酢酸エチルに溶解 し、その溶液にパールマン触媒(Pearlman's catalyst)を加える。得られた混 合物を1気圧の水素圧において少なくとも24時間水素化する。その後に、その 混合物を珪藻土を通して濾過し、そして真空下で減量して上記のアミンを得る。 このアミンはそれ以上精製することなく使用される。 次に、t−BOC基はN−C3’側鎖部位に次の反応により結合させることが できる: この場合、上記アミンを無水THFに吸収させ、そして上記反応を加速するた めに第三アミン塩基を加え、続いてジ−tert−ブチルジカーボネートを加え ることができる。その混合物を24時間撹拌し、次いで真空下で減量し、そして 酢酸エチルに再溶解させる。その有機相を次に水とブラインで洗浄した。次いで 、得られた有機相を分離し、乾燥し、そして真空下で減量して粗C2’−OBO Mドセタキセルを得た。この処理段階では粗C2’−OBOMドセタキセルを精 製することが必要である。これはカラムクロマトグラフィー及び/又は酢酸エチ ル:ヘキサンからの再結晶化により達成することができる。真空下で減量させる と残分を形成する溶離液を生成させる酢酸エチル:ヘキサンを用いるカラムクロ マトグラフィーと、それに続いて行われるその残分を酢酸エチル:ヘキサンから 再結晶化させる処理を共に用いて、C2’−OBOMドセタキセルを実質的に純 粋な形で得るようにするのが好ましい。 そのベンジルオキシメチル保護基は次のようにして除去される: この場合、上記の精製されたC2’−OBOMドセタキセルをイソプロパノー ルに溶解し、そしてパールマン触媒を加える。その混合物を次に1気圧の水素圧 か、又は40psiの水素圧のいずれかにおいて少なくとも24時間水素化する 。 次いで、この混合物を珪藻土を通して濾過し、そして真空下で減量して粗ドセタ キセルを得る。そのC2’側鎖部位がO−Bnで保護されている場合は、粗ドセ タキセルへの転化は文献記載の方法[カナザワ,A(Kanazawa,A)、デニス, J.N.(Denis,J.N.)及びグリーン,A,E.(Green,A,E.)のJ.Org. Chem.、1994、59、1238]により達成することができる。 しかして、本発明をその典型的な態様に関してある程度詳しく説明した。但し 、本発明は、従来法を考慮に入れて、次の請求の範囲により定義され、そしてそ の請求の範囲は、本発明の典型的な態様に、本発明に含まれる独創的な着想から 逸脱することなく修正及び変更を加えることが可能であると解されるものである ことを理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AU,BA,BB ,BG,BR,CA,CN,CU,CZ,EE,GE, HU,IL,IS,JP,KP,KR,LC,LK,L R,LT,LV,MG,MK,MN,MX,NO,NZ ,PL,RO,SG,SI,SK,TR,TT,UA, UZ,VN,YU (72)発明者 システィ,ニコラス,ジェイ. アメリカ合衆国01463 マサチューセッツ 州ペッパーレル,シャーリー ストリート 5 (72)発明者 スウィンデル,チャールズ,エス. アメリカ合衆国19066 ペンシルバニア州 メリオン,シラー アベニュ 613 (72)発明者 シャンダー,マドハビ,シー. アメリカ合衆国80301 コロラド州ボウル ダー,デザート マウンテン コート 5342

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: を有する化合物。 2.10−デアセチルバッカチンIIIをテトラヒドロフラン中で少なくとも1 .5当量のn−ブチルリチウムと少なくとも1.5当量のベンジルクロロホルメ ートによりアシル化する工程を含んで成る、式: を有する化合物の製造法。 3.前記10−デアセチルバッカチンIIIをまず前記テトラヒドロフランに溶 解して溶液を調製し、その後に前記n−ブチルリチウムを次に加えて第一の混合 物を形成し、次いで該第一混合物に前記ベンジルクロロホルメートを加えて第二 の混合物を形成する、請求の範囲第2項に記載の方法。 4.前記n−ブチルリチウムがヘキサン溶液となっており、該ヘキサン中n− ブチルリチウムを前記第一溶液に滴下する、請求の範囲第3項に記載の方法。 5.前記第一溶液を前記n−ブチルリチウムの添加前に−20℃以下の低温ま で冷却する、請求の範囲第3項に記載の方法。 6.前記低温が約−78℃である、請求の範囲第5項に記載の方法。 7.前記第一混合物を前記低温において約5分間撹拌し、そして前記第二混合 物を前記低温において約1時間撹拌する、請求の範囲第5項に記載の方法。 8.前記第二混合物を塩化アンモニウムで急冷し、その後に減量して残分を残 す、請求の範囲第7項に記載の方法。 9.前記残分を水に混和しない有機溶媒に溶解して残分溶液を形成し、その後 に該残分溶液をまず水で洗浄し、次にブラインで洗浄して有機層を形成する工程 を含む、請求の範囲第8項に記載の方法。 10.前記有機層を取り出し、乾燥し、そして再結晶化する工程を含む、請求 の範囲第9項に記載の方法。 11.前記再結晶化を酢酸エチル/ヘキサンを用いて達成する、請求の範囲第 10項に記載の方法。 12.前記10−デアセチルバッカチンIIIをアシル化する工程を、少なくと も2当量のn−ブチルリチウムと少なくとも2当量のベンジルクロロホルメート を用いて達成する、請求の範囲第2項に記載の方法。
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