JP2001525207A - 商品を展示するための窃盗防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は盗難防止物品展示装置に関するものであって、物品を吊るすためのハンガ（１）と、該ハンガを吊るすための主支持部（２）とよりなる。この発明の装置において、ハンガーの一端にはハンガから物品が外されるのを防ぐための保持具が設けられ、その他端にはハンガを吊るすため該主支持部に該ハンガを挿入するための部材が設けられている。該主支持部にはそこからハンガを外すことを防ぐためのロック可能な障害手段（５）が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、商品を吊るすためのハンガであって、その一端が、商品がハンガか
ら取り外されるのを防ぐための保持手段を備え、商品が着脱されるその他端がフ
ック手段を有するハンガと、ハンガのフック手段が引っ掛けられる凹みを有する
主支持部と、ハンガが外されるのを防ぐための、主支持部上のロック可能な障害
物とを含む、商品を展示するための窃盗防止装置に関する。

【０００２】 多くの商品は、相反する要件、すなわち、一方では、商品を徹底的に吟味する
可能性を潜在顧客に提供する顧客友好的な展示における売り手の関心と、他方で
は、商品を閉鎖することを要し、顧客友好的とはいえない、窃盗に対する商品の
保全の必要性とを有する。

【０００３】 少なくとも窃盗をより困難にし、望むならば、窃盗品を窃盗品として明白に識
別することができるよう、商品は、特別な器具なしには商品から取り外すことが
できない窃盗防止装置を個々に備えていることが多い。

【０００４】 ＤＥ−Ａ−３６０８６９５は、個々のベルトを引っ掛け、そのバックルによっ
て締め付ける、ベルト用の窃盗防止装置を開示している。ベルトを盗もうとする
ならば、ベルトを装置ごと取っていかなければならない。これが、そのような装
置の付いていないベルトを取っていく場合よりも人の注意を引く。

【０００５】 ＦＡ−Ａ−２５３５５９４およびＦＡ−Ａ−２５４６３９０は、財布などに用
いられる、同じ原理に基づく窃盗防止装置を開示している。

【０００６】 ＵＳ−Ａ−４０８８２２８は、衣料品を展示するための窃盗防止装置を開示し
ている。商品が引っ掛けられるハンガが上から支持部に挿入され、その支持部の
内部をロックバーが延び、このロックバーが適切な形のハンガの挿入端と相互作
用する。

【０００７】 これらの保全手段はすべて窃盗をある程度は困難にするが、実際の保全を提供
することはできない。すなわち、これらは非常に精巧で高額であるため、低めの
価格区分および中庸価格区分の商品には使えない。

【０００８】 したがって、本発明の目的は、一方では、顧客友好的で開放的な商品の展示を
可能にし、他方では、商品の窃盗に対して可能な最大限の保全を提供し、妥当な
費用で製造することができる、商品用の窃盗防止装置を提供することである。

【０００９】 本発明によると、これは、凹みが、主支持部に穿孔された穴からなり、障害物
が、引っ掛けられたハンガを覆う副木の形状にある、冒頭で記載したタイプの装
置によって達成される。

【００１０】 以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施態様を説明する。

【００１１】 図１および２に示す装置は、主支持部２に引っ掛けられたハンガ１からなる。
ハンガ１は実質的にＵ字形であり、脚部が約４５°曲げられている。主支持部２
は、ハンガの数に相当する数の対のスロット３を有している。スロットの幅はハ
ンガの厚さに相当し、スロットはその内端に拡大部を有し、拡大部の直径および
奥行きはハンガ１の端部の膨らみ４に相当する。ハンガ１は側方からスロットに
挿入され、膨らみのある端部が押し下げられて拡大部にはまる。

【００１２】 対の２個のスロットは、主支持部の側壁から異なる距離だけ内に延び、その結
果、拡大部、ひいては挿入されたハンガの端部は、主支持部の縦軸に対して斜め
に延びる線上に位置する。したがって、この位置で、ハンガは主支持部に対して
斜めに引っ掛かり、一定の角度だけ回動することができる。

【００１３】 主支持部には、副木５からなる障害物が設けられ、これは、上に折れ曲がるヒ
ンジ６によって一端を固定され、鍵７によって他端を塞ぐことができる。障害物
がロックされると、ハンガを持ち上げることはできず、その結果、主支持部のホ
ルダから取り外すことはできない。

【００１４】 障害物を使用してハンガが持ち上げられるのを防ぐのに代わる方法は、回転す
る副木または折れ曲がる副木を使用して、スロットからの取り外しを横方向に妨
げる方法である。障害物はまた、回転する副木または折れ曲がる副木ではなく、
スライドするバーを有することもできる。

【００１５】 ロックは、図示する例のように主支持部と障害物のフェイスホールを貫通する
南京錠によって実施することもできるし、主支持部に内蔵された鍵により、障害
物の副木またはバーをその鍵に引っ掛けるようにして実施することもできる。

【００１６】 図２は、商品、この場合には財布８をハンガに引っ掛ける方法を示す。ハンガ
を、まず一方の脚部を財布の背の内側に当てた状態で財布に通し、次に、主支持
部に挿入し、塞ぐ。顧客は、このようにして展示された各財布を回動させ、開く
ことができ、それにより、取り外すことはできなくても、すべての側および内側
から財布を見ることができる。

【００１７】 図３ａ〜ｇに示すように、ハンガは、図１に示すＵ字形以外の形状を有するこ
ともできる。図３ａは、挿入されると垂直に下を指す、まっすぐにＵ字形のハン
ガを示す。図３ｂは、ハンガの脚部によって画定される面に対して垂直な軸に対
しても曲げられたＵ字形ハンガを示す。図３ｃは、端部にストッパを有する簡単
でまっすぐなハンガを示す。ストッパは、商品がハンガのこの端部から取り外さ
れるのを防ぐのに十分な大きさである。簡単なハンガはＵ字形ハンガよりも廉価
であるが、Ｕ字形ハンガのほうが頑丈である。図３ｄは、脚部の長さが不等であ
り、一方の脚部だけが主支持部に引っ掛かるＵ字形ハンガを示す。図３ｅは、端
部にストッパを有する簡単な曲がったハンガを示す。図３ｆは、２本の脚部を有
し、Ｕ字形ではなくストッパを有する角のあるハンガを示す。図３ｇは、より広
く離間したスロットに引っ掛けるための幅広ハンガを示す。このハンガは、大き
めの商品または異なる形状の商品を展示するために使用される。

【００１８】 商品、たとえば同じく財布を展示するための図４に示す装置は、ハンガ１１が
スロットに引っ掛けられるのではなく、適切に設計された主支持部１２に上から
挿入される、より簡単な実施態様である。主支持部１２には穿孔１３が一列に設
けられており、これらの穿孔に、Ｌ字形のハンガ１１の短い脚部１４が挿入され
る。ハンガは、他端にストッパ１５を設けられている。すでに記載した実施態様
におけるように、主支持部には障害副木１６が設けられており、この副木が折り
たたまれると、ハンガを取り外すことができなくなる。

【００１９】 図５ａ〜ｃに示すように、ハンガが主支持部に保持されるための膨らみは、多
様な形状を有することができる。図５ａは、環をかぶせられたハンガの端部を示
す。図５ｂは、球をはんだ付けされたハンガの端部を示す。図５ｃは、図４の実
施態様の端部と同様な、単に角のあるハンガの端部を示す。

【００２０】 図６ａ〜ｃは、主支持部に対する端部のストッパの種々の形状を示す。図６ａ
は、端部に取り付けられたプレートを示す。プレートは丸くてもよいが、角のあ
るものでもよい。図６ｂは、単に角のあるハンガの端部を示す。図６ｃは、円形
に曲げられたハンガの端部を示す。ストッパは、一つには、商品が損耗しにくい
ような、商品のための拡大担持面として働く。ストッパは、他方には、商品が観
察者によって乱雑に放置されたとき、より容易に整頓状態に戻すように働く。

【図面の簡単な説明】

【図１】 財布を展示するための装置の斜視図である。

【図２】 同装置の側面図である。

【図３】 ハンガの種々の形状を示す図である。

【図４】 商品を展示するための装置の代替形態の斜視図である。

【図５】 主支持部に引っ掛けるためのハンガ端部の種々の形状を示す図である。

【図６】 吊るされる商品のストッパの種々の形状を示す図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品を吊るすためのハンガであって、その一端が、商品がハ
   ンガから取り外されるのを防ぐための保持手段を備え、商品が着脱されるその他
   端がフック手段を有するハンガと、ハンガのフック手段が引っ掛けられる凹みを
   有する主支持部と、ハンガが外されるのを防ぐための、主支持部上のロック可能
   な障害物とを含む、商品を展示するための窃盗防止装置であって、該凹み（３、
   １３）が、該主支持部（２）に穿孔された穴からなり、該障害物が、引っ掛けら
   れたハンガ（１）を覆う副木（５、１６）の形状にあることを特徴とする窃盗防
   止装置。
2. 【請求項２】 該副木（５１、６）が、折りたたむことができるように配設
   されている、請求請１記載の窃盗防止装置。
3. 【請求項３】 該穿孔された穴（１３）が円筒形の断面を有する、請求項１
   記載の窃盗防止装置。
4. 【請求項４】 該穿孔された穴がスロット（３）によって該主支持部の側面
   につながっている、請求請１記載の窃盗防止装置。
5. 【請求項５】 該副木（５、１６）の自由端が、該主支持部に配設された鍵
   と係合するように設計されている、請求請１記載の窃盗防止装置。