JP2001523340A - 手操作入力の電子測定記録特徴を備えたテープメジャー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 電子キーパッド（２０）と測定値を記録して眺めるためのディスプレイ（２４）とを含んだテープメジャー（巻き尺）が開示されている。このキーパッドには上方（４４）と下方（４６）とのボタンと、セーブ（４８）と再呼出し（リコール）（５０）ボタンと、セット（設定）ボタン（４６）と、クリア／オンボタン（４０）とがある。上方と下方とのボタンは測定用の単位（ユニット）を表わす数値を選択的に歩増（インクレメント）したり歩減（デクレメント）したりするのに使われ、この値がディスプレイ上に表示される。測定値は英式システムではフィート、インチ、１／１６インチ単位で、あるいはメトリック系単位で入力され、表示されている。コイル状に巻いた測定用テープを用いて距離を手操作で測定した後に、使用者は上方と下方とのボタンを押して測定した距離を特定し、それからセーブボタンを押して測定値を記憶する。再呼出しボタンは前に記憶した測定値を再呼出しするために使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 手操作入力の電子測定記録特徴を備えたテープメジャー 発明の属する分野 この発明は一般に可撓性のある（フレキシブルな）テープメジャー（巻き尺） に係り、とくに測定値を記録するための手段を有するテープメジャーに関する。発明の背景 大工職人はよくテープメジャーで測定をし、測定値を紙片や、材木や、その他 適当な表面上に鉛筆で記録する。記録した測定値は置き場所が分らなくなったり 、何かが上を覆ってしまったり、判読できなくなったり、不便な場所に残されて しまったりすることがある。大工職人は測定値を記録するのがむづかしいことも ある。例えば、鉛筆が折れてしまったり、なくしてしまうことがあり、また大工 職人は厚手の手袋をしていて書くのがむづかしくなったりすることもある。 そこで自蔵形測定記録装置を持つことが望ましく、この装置はテープメジャー の一体化された部分となっていて、鉛筆のような別個の記録用器具を必要としな いものである。また、記録装置は使用するのが簡単で、仮りに大工職人が厚手の 手袋をしていても、片手で使えるのがよい。発明の概要 この発明は距離測定用のテープメジャーであって、測定結果を記録するための 電子機構を含んだものを提供する。ハウジング内部にコイル状にされた、通常の スパイラル巻きの、可撓性のある、金属の測定用テープをもつテープメジャーは 表示部（ディスプレイ）とキーパッドとをハウジングの側部上に備えていて、こ のテープで行なった測定値を入力して眺めるようにしている。距離を測るために 延ばすことができるテープを使用した後に、使用者はテープメジャーの側部にあ るキーパッドを用いて測定値を入力する。数値は“上方（アップ）”と“下方（ ダウン）”とのキーを用いて入力され、このキーは数値を歩増（インクレメント ）、歩減（デクレメント）させて、ディスプレイ上に現れるようにする。“セー ブ”と“再呼出し（リコール）”ボタンが使われて、測定値をセーブし、また測 定値を再呼出しする。測定値は複数のフィールドで構成されていて、各フィール ドは測定の単位に対応しており、例えばフィート、インチ、１／１６インチと いった単位に対応している。測定値を入力するときには、“セット”ボタンが使 われて、数値フィール間での移動がされる。測定値はＬＣＤ形式のディスプレイ 上で眺められ、英式単位もしくはメトリック（メートル法）単位のいずれかとす ることができる。図面の簡単な説明 上述の特徴と、この発明に付随する多数の利点とは、添付の図面と一緒に下記 の詳細な説明を参照することにより、よりよく理解され評価されるものとなろう 。図１Ａと１Ｂとはこの発明による電子記録装置を有するテープメジャーの斜視 図と側面図である。 図２はこの発明の入力及び出力部品を示す構成図である。 図３は図１Ａに示したテープメジャーを逆側から見た斜視図である。好ましい実施例の詳細な説明 図１Ａはこの発明によるテープメジャー１０を示す。このテープメジャーには 通常のスパイラル巻きした、可撓性のある金属のテープメジャー１４を含んでい て、それがハウジング１２内部でコイル状とされている。スプリング付勢したリ ール（図示せず）が可撓性のある測定用テープ１４をハウジング１２の内へと自 動的にたたみ込む。ハウジングの前面上にマウントされたロック１５がハウジン グ１２に対して延びた位置で可撓性のある金属の測定用テープを選択的にロック する。 可撓性のある測定用テープ１４は人間が読取れる目盛（図示せず）がその両側 縁に沿って付いている。人間が読取れる目盛は英式単位とメトリック（メートル 法）単位である。好ましいのは、テープの英式単位はフィート、インチ、１／１ ６インチを示しているものである。ハウジングにはキーパッド２０があり、ハウ ジング１２の片方の側部上に置かれているのが好い。キーパッド２０は使用者が 手操作で測定用テープ１４を用いて得た測定値を入力できるようにする。ハウジ ング上にマウントされたディスプレイ２４はキーパッド２０上で手操作で入力さ れる測定値を表示する。好ましい実施例では、ディスプレイ２４は液晶表示（Ｌ ＣＤ）であるが、発光ダイオード（ＬＥＤ）のような他の電子表示も適宜使用で きる。 図１Ａに示したディスプレイ２４は英式単位で示された測定値を示している。 測定値は複数の数値フィールドを含み、各フィールドは測定のユニット（単位量 ）に対応している。ディスプレイ２４内部の測定値はフィート単位フィールド２ ６とインチ単位フィールド２８と、１／１６インチ単位フィールド３０とを含ん でいる。これらの３つのフィールドはフィートの数と、インチの数と、１／１６ インチの数とをそれぞれ対応する測定値について示している。 図１Ａに示したように、ディスプレイ２４にはインデックス値フィールド３２ を含んでいて、これが現在のメモリ位置に対応するインデックス値を示しており 、また検索した測定値フィールド３４を含んでいて、これがメモリから検索され た測定値を表示するために使用される。これらのフィールドの使用は以下にさら に詳述されるところである。 使用者はキーパッド２０を用いて測定値を記録する。このキーパッドを含むボ タンは大きく、使用者は手袋をはめていてもデータを入力することができるよう な寸法であり、さらにボタンは別個でしかも正確に個々を押圧できるのがよい。 “クリア／オン”ボタン４０は表示電力をオンに切換える。クリア／オンボタン ４０が押圧されるときは、表示された測定値を含んでいるフィールドのすべてが 零に設定されて、最左の数値フィールドが明滅して、このフィールドが“フォー カス”を有していることを示す。このフォーカスを有する数値フィールドは、ユ ーザが下方ボタン４２もしくは“上方”ボタン４４を押すと修正される。一つの 実際の実施例では、５秒間クリア／オンボタン４０を押圧することが記憶されて いる測定値の全部を、表示された測定値と一緒に、零に設定させることとする。 下方ボタン４２が押圧されると、フォーカスをあてられている測定値フィール ド内の数値が歩減される。上方ボタン４４が押圧されると、フォーカスをあてら れている測定値フィールド内の数値が歩増される。フォーカスをあてられている フィールド内で所望数値に到達するために、使用者は正しい数値が得られるまで 上方ボタンと下方ボタンとを押す。所望値に到達すると、“設定（セット）”ボ タン４６が押圧される。これがフォーカスを次の数値フィールドに変える。下方 と上方ボタンはそこで同じように使われて、この数値フィールド内で所望値を得 るようにする。所望値がこのフィールド内で得られると、設定ボタンが再び押さ れて、フォーカスを次の数値フィールドに変える。上方と下方ボタンは上記と同 じやり方で選択的に押圧されて、現在の数値フィールド用の所望値を得る。 測定値を記録している使用者は測定値内にフィート数を設定するために上方ボ タン４４と下方ボタン４２とを使用し、正しい数値に到達すると設定ボタン４６ を押す。使用者はインチ数について正しい数値が得られるまで上方と下方ボタン を押し、次に再び設定ボタン４６を押す。使用者はそこで上方と下方ボタンを押 して１／１６インチ数についての正しい値を得て、また設定ボタンを押す。 全ユニット（単位）フィールドについての表示内で所望値が得られると、使用 者はセーブボタン４８を押し、それが測定値を記憶するために使用される複数の メモリ位置の一つに設定値を記憶する。使用者はそこで上述したのと同じプロセ スに従って、新しい測定値を入力し、この新しい測定値をセーブする。もし望む ならば、クリア／オンボタン４０を使って、フィールド２６，２８，３０内に表 示されているような現在の測定値の数値を零にリセットしてよい。これに代って 、前にセーブした測定値から始めるのが望ましく、記憶のためにこの測定値を修 正するように上方及び下方ボタンを使用するのがよいこともあろう。セーブボタ ン４８が押されると、フォーカスが測定値の最左数値フィールドに設定される。 メモリ位置の所定数が使用されて測定値が記憶される。各メモリ位置は対応す るインデックス値を有している。“現在のインデックス値”がインデックス値フ ィールド３２に表示される。セーブボタン４８が押されると、測定値は現在のイ ンデックス値に対応するメモリ位置内に記憶されて、現在のインデックス値が歩 増される。もしセーブボタンが再び押されると、この新しい現在のインデックス 値に対応する新メモリ位置に新測定値がセーブされる。現在のインデックス値が 測定値を記憶するために使用されたメモリ位置の最大数に等しいときには、セー ブボタンを押すことはインデックス値を１に設定させることになる。新しい測定 値をセーブすることは現在のインデックス値に対応するメモリ位置内にセーブさ れた測定値を消去して、その場所に新測定値を記憶する。 再呼出しボタン５０が使われて、前にセーブした測定値を読取る。再呼出しボ タン５０が押されると、インデックス値フィールド３２内に表示された現在のイ ンデックス値が歩増されて、新しいインデックス値に対応するメモリ位置内に前 にセーブさた測定値が検索されて検索された測定値フィールド３４内に表示され る。 図１Ａに示したように、キーパッド２０上のボタンは個別の機械式のボタンで ある。当業者にとっても他の者にとってもすぐに分ることであるが、別な機構と 技術を用いてキーパッド２０上のボタンを実現することもできる。例えば、２以 上のボタンが単一制御部上の別個の領域を構成していて、制御部上の各別個の領 域がボタンとなっているようにする。このような制御部上の別個の領域を押すと 信号がプロセッサに送られて、そこでは別個の領域が対応する別個の信号をもつ ようにしている。キーパッド上でボタンを作るための追加の機構もまた当業分野 でよく知られている。 “インチ／センチメートル“ボタン５２は測定値の英式単位とメトリック単位 との間で表示２４を切換える。図１Ｂはこの発明によるテープメジャー１０を示 し、そこにはディスプレイ（表示部）２４があって、それがメトリック単位で測 定値を示している。メトリック単位を表示するときには、測定値の各桁（ディジ ット）は１つの数値フィールドを作る。キーパッドとディスプレイとは英式単位 に関して上述したのと同様に機能する。図１Ｂに示すように、測定値は４つの数 値フィールド５６，５８，６０，６２を含み、メートル、デシメートル、センチ メートル、ミリメートルをそれぞれが示している。 図２はこの発明の電子記憶機構を構成する部品を示す。キーパッド２０はプロ セッサ７０に電子的に接続されて、そこへ入力を送る。プロセッサ７０には関係 するメモリ７２があって、このメモリはプロセッサ内部に含めることができる。 この装置には論理回路と電池電源（両方とも図示していない）も含まれている。 図３はテープメジャーの逆側８０を示す。ベルトクリップ８２はこのテープメ ジャーが使用者のベルトまたはポケットに取付けできるようにしている。図示の ように、ベルトクリップ８２はキーパッド２０の使用とディスプレイ２４を眺め ることとが、テープメジャー１０を使用者のベルトにクリップした状態で出来る ような位置をとっている。 この発明の好ましい実施形態を示して記述してきたが、各種の変更がこの発明 の考え方と範囲とを逸脱しないで可能なことは明らかであろう。 この発明の実施形態で独占的所有権(exclusive property)と特権(privilege) が与えられるべきものは請求の範囲に規定するところである。

【手続補正書】 【提出日】平成１２年２月１０日（２０００．２．１０） 【補正内容】 （１）請求の範囲を別紙の通り訂正する。 （２）明細書第２頁２行目に「数値フィール間」とあるのを 『数値フィールド間』と訂正する。請求の範囲 １．ハウジングと； 該ハウジング内部に含まれていて、延ばすことができかつ引っ込めることがで きる可撓性のあるテープと； 該ハウジングに接続され、かつ少くとも１つの数値フィールドをその中に含ん でいる表示部と； 該数値フィールド内に含まれる数値をインクレメントもしくはデクレメントす ることを選ぶための少くとも１つの手操作で作動できる入力ボタンとを含んで成 る距離測定兼記録装置。 ２．前記少くとも１つの手操作で作動できる入力ボタンは数値フィールドに含 まれる数値をそれぞれインクレメントとデクレメントをするための上方と下方ボ タンとを含む請求項１記載の装置。 ３．さらに、前記数値フィールド内に含まれる数値を記録するためのセーブボ タンと、 予め記憶した数値を表示するための再呼出しボタンとを含む請求項１記載の装 置。 ４．前記表示部は複数の数値フィールドを含み、また前記装置はさらに手操作 で作動できる入力ボタンによってインクレメントもしくはデクレメントされる数 値フィールドを修正変更するための設定ボタンを含んでいる請求項１記載の装置 。 ５．前記表示部は少くとも３つの別個の数値フィールドを備え、各数値フィー ルドは測定値の別個の単位に対応している請求項４記載の装置。 ６．前記表示部は測定値のフィート数を示す第１の数値フィールドと；測定値 のインチ数を示す第２のフィールドと；測定値の１インチの分数値の数を示す第 ３のフィールドとを備えている請求項５記載の装置。 ７．さらに測定の英式システムとメートル法システムとの間で該装置を切換え るためのトグルボタンを備えている請求項６記載の装置。 ８．キーを含んでいるキーパッドを備え、このキーは人間の手袋をはめた指を 個別に受入れるような寸法である請求項７記載の装置。 ９．距離を測定しかつ測定結果を記録する方法であって： （ａ）キーパッドと表示部とを含むハウジングを有する測定用テープを用意し 、該キーパッドは少くとも１つの手操作で動作できる数値のインクレメントもし くはデクレメントボタンを含み、また該表示部は測定値を示す少くとも１つの数 値フィールドを含むようにすることと； （ｂ）測定すべき距離をまたいで該測定用テープを延ばすことと； （ｃ）測定値を得るために該測定用テープを用いることと； （ｄ）該表示部の数値フィールド内に含まれる数値を修正変更するために数値 インクレメントもしくはデクレメントボタンを選択的に押すこととを含む方法。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ハウジングと； 該ハウジング内部に含まれていて、延ばすことができかつ引っ込めることがで きる可撓性のあるテープと； 該ハウジングに接続され、かつ少くとも１つの数値フィールドその中に含んで いる表示部と； 該数値フィールド内に含まれる数値をインクレメントもしくはデクレメントす ることを選ぶための少くとも１つの手操作で作動できる入力ボタンとを含んで成 る距離測定兼記録装置。 ２．前記少くとも１つの手操作で作動できる入力ボタンは数値フィールドに含 まれる数値をそれぞれインクレメントとデクレメントをするための上方と下方ボ タンとを含む請求項１記載の装置。 ３．さらに、前記数値フィールド内に含まれる数値を記録するためのセーブボ タンと、 予め記憶した数値を表示するための再呼出しボタンとを含む請求項１記載の装 置。 ４．前記表示部は複数の数値フィールドを含み、また前記装置はさらに手操作 で作動できる入力ボタンによってインクレメントもしくはデクレメントされる数 値フィールドを修正変更するための設定ボタンを含んでいる請求項１記載の装置 。 ５．前記表示部は少くとも３つの別個の数値フィールドを備え、各数値フィール ドは測定値の別個の単位に対応している請求項４記載の装置。 ６．前記表示部は測定値のフィート数を示す第１の数値フィールドと；測定値 のインチ数を示す第２のフィールドと；測定値の１インチの分数値の数を示す第 ３のフィールドとを備えている請求項５記載の装置。 ７．さらに測定の英式システムとメートル法システムとの間で該装置を切換え るためのトグルボタンを備えている請求項６記載の装置。 ８．キーを含んでいるキーパッドを備え、このキーは人間の手袋をはめた指を 個別に受入れるような寸法である請求項７記載の装置。 ９．距離を測定しかつ測定結果を記録する方法であって： （ａ）キーパッドと表示部とを含むハウジングを有する測定用テープを用意し 、該キーパッドは少くとも１つの手操作で動作できる数値のインクレメントもし くはデクレメントボタンを含み、また該表示部は測定値を示す少くとも１つの数 値フィールドを含むようにすることと； （ｂ）測定すべき距離をまたいで該測定用テープを延ばすことと； （ｃ）測定値を得るために該測定用テープを用いることと； （ｄ）該表示部の数値フィールド内に含まれる数値を修正変更するために数値 インクレメントもしくはデクレメントボタンを選択的に押すこととを含む方法。 10．前記キーパッドはセーブボタンと再呼出しボタンとを含み、前記方法はさ らに： 表示部内に現在表示されている数値を記憶するために該セーブボタンを押すこ とと； 前に記憶した値を検索するために再呼出しボタンを押すことを含む請求項９記 載の方法。 11．前記表示部は複数の数値フィールドを含み、また前記キーパッドは設定ボ タンを含み、前記方法はさらに、 数値インクレメントもしくはデクレメントボタンにより制御される数値フィー ルドを変えるために該設定ボタンを押すことを含む請求項１０記載の方法。