JP2001522527A - 半導体量子発振装置 - Google Patents

半導体量子発振装置

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JP2001522527A JP54220998A JP54220998A JP2001522527A JP 2001522527 A JP2001522527 A JP 2001522527A JP 54220998 A JP54220998 A JP 54220998A JP 54220998 A JP54220998 A JP 54220998A JP 2001522527 A JP2001522527 A JP 2001522527A
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Abstract

(57)【要約】 多重層半導体構造体と、上記構造体に電圧を供給するための手段とを備える新規なキャリヤ注入スキームにより、ブロッホ発振を発生する半導体量子発振装置。上記多重層構造体は、トンネル効果注入領域と、一組のトンネル効果注入領域の両側に位置し、それに隣接する一組の発振領域を備える。上記トンネル効果領域および上記一組の発振領域を横切って供給される電圧により、価電子は、上記トンネル効果領域内のバンド間トンネル効果により伝導バンド内に入り、電子およびホールが、それぞれ、上記一組の発振領域内に注入される。このようにして注入された電子およびホールは、量子発振運動を受け、遠赤外線放射を行う。本発明の装置は、ミリメートル波の上限と遠赤外線下限との間の電磁スペクトル資源の効率的利用に道を開くものである。

Description

【発明の詳細な説明】 半導体量子発振装置 発明の分野 本発明は、量子効果半導体装置に関し、特に掛けられた電界に応じて電磁放射 を行う半導体量子発振(ブロッホ発振)装置に関する。電磁放射の周波数は、最 も高いマイクロ波周波数と最も低い赤外線周波数との間の周波数である。 発明の背景 本発明の基本的な物理的原理は、均一の電界内に置かれた結晶内の電子のダイ ナミックスである。60年前、F.ブロッホ(F.ブロッホ、Z・Phys.5 2、555(1928)およびC.ツェナー(C.ツェナー、Proc.R.S oc.145、523(1934))は、結晶内の電子が、ブロッホ関数からな る波の群れと表現することができ、散乱も起こらず、もっと高いエネルギー帯へ のバンド間トンネル現象も起こらない場合には、電子は、掛けられた電界に応じ てk空間内で周期的な運動を行うことを証明した。上記周期的運動の周波数はe Fa/hである。この場合、eは電子の電荷であり、Fは電界であり、aは結晶 定数であり、hはプランク定数である。k空間内での電子の発振運動は、実際の 空間内での周期的運動を伴う。均一な電界内での結晶内での電子のこの発振運動 は、通常、ブロッホ発振(または、ツェナー発振、またはツェナー−ブロッホ発 振、またはブロッホ−ツェナー発振)と呼ばれる。ブロッホ発振は、ブリュアン 帯の境界における衝撃により加速された電子のブラッグ反射により起こる。この 発振は、第一のブリュアン帯内の電子の周期的運動となる。電子運動の上記の説 明は、ブロッホの波の群れのダイナミックスに基づいていて、通常、準古典的説 明と呼ばれる。それ以後の理論的探求により、均一の電界内の結晶内の電子は、 準結合ワニール−スターク状態からなる波の群れと、表現することもできること が分かった。この完全に量子機構的表現の場合、ブロッホ発振は、ワニール−ス ターク状態の量子干渉の特殊な場合のように思われる。ブロッホ発振の詳細な理 論的分析については、G.バスタードおよびF.フェリーラ著の「ワニール−ス ターク量子化およびブロッホ発振装置」(1989年に、ニューヨークのプレナ ム社発行の、NATO ASIシリーズの半導体の微小構造の分光学」を参照さ れたい。)ブロッホ発振を実際に起こすために、電子は、(ツェナー・トンネル 効果とも呼ばれるバンド間トンネル効果を通して)もっと高いエネルギー帯に励 起される前、または散乱を起こす前に、少なくとも一回の発振周期を完了してい なければならない。バンド間トンネル効果の場合には、光子効果を無視すれば、 その上部境界は、1電子理論近似に基づいて、強力なレベルのところに確立され ている。上記近似により、電子が、バンドをトンネル効果により抜け出す前に、 多数のブロッホ発振を行うことができることが証明されている。(A.ネンシュ ウ(Nenciu)およびG.ニンシュウ(Ninciu)、J.Phys.A 14、2817(1981))それ故、バンド間トンネル効果は、ブロッホ発振 の実際の発生に、障害となるものであってはならない。散乱について説明すると 、固体内での電子の散乱機構には二種類ある。光子散乱と不純物散乱である。散 乱があるために、電界のすべての合理的な数値に対するブロッホ発振は、従来の 固体内では観察することができないと、通常信じられている。(G.ホン・プレ センおよびP.トマス、Phys.Rev.45、9185(1992))P. ロビンおよびM.W.ミューラ(J.Phys.C:(Solid State Phys.16、4547(1983))は、ブロッホ発振(彼らの論文では 、コヒーレントなツェナー発振と呼ぶ)を研究して、準コヒーレントな電子だけ が、ブロッホ発振を行うことを発見した。準コヒーレント電子は、小さなサイズ xを持ち、発振位置が予想できる古典的な電子である。 応用面から見た場合、L.エサキおよびR.ツは、その米国特許(第3,62 6,328号)で、超格子構造を使用するブロッホ発振装置を提案した。この提 案装置の出発点は、ブロッホ発振に必要な条件は、超格子構造体の場合には、も っと容易に満足させることができるに違いないという考え方である。通常のブリ ュアン帯の幅より遥かに狭い幅のミニブリュアン帯を超格子の方向に形成し、そ の結果、散乱プロセスが従来の固体より優れたものになるだろうという点で議論 が行われる。本発明の目的は、ブロッホ発振の物理的原理に基づいて、高周波半 導体超格子バルク発振装置を提供することである。現在に至るまで、提案の装置 は実現していない。(1992年、スプリンガ・バーラグ発行の、L.エサキの 、Science and Technology of Mesoscopi c Structureの3ページ参照)M.W.ミューラ、P.ロビンおよび D.I.ロード(Workshop on Submicron device Physclcs、H.L.Grubin版、(ニューヨーク:プレナム社、 1983)、261ページ)は、バルク半導体ブロッホ発振装置の概念を提案し た。この装置の場合には、狭い禁止帯の幅の半導体から広い幅のギャップの半導 体への、時間に依存する電子のバンド間トンネル効果が、注入スキームとして示 唆されている。P.ロビンおよびM.W.ミューラ(Semicond.Sci .Technol.1、218(1986))は、ブロッホ発振を実際に起こさ せるには、電子を位相を合わせて注入しなければならないことに気がついた。彼 らは、またブロッホ発振(彼らの論文では、ツェナー発振と呼ぶ)の散乱を定量 的に分析し、GaAsのような半導体の極性散乱は、ブロッホ発振の周波数が、 縦方向の光学的光子の最大周波数より大きい場合には、同調から外すことができ ることを指摘した。さらに、彼らは、バルク半導体でのブロッホ発振(ツェナー 発振)についての第一の困難な問題は、それらを発生させることであることを発 見した。ブロッホ発振を実際に起こさせるための上記のすべての視点は、正しく 、非常に 洞察力の富んだものではあるが、彼らは、電子注入期間中、高速の極性散乱速度 を解決するとはできないという結論に達した。彼らの提案したブロッホ発振装置 は実現しなかった。その理由は、彼らの装置で提案された時間に依存するトンネ ル効果による電子注入スキームは実用的ではなく、その上、この電子注入スキー ムは、極性散乱を解決することができなかったからである。それ故、実際にブロ ッホ発振を行う際の最も重要な問題は、極性散乱を解決ですることができるばか りでなく、注入電子の位相を同じにすることができる、新しい電子注入スキーム をどのようにして発見するかということである。その上、上記半導体ブロッホ発 振装置の場合、伝導バンド内に電子についてだけ詳細に論じているが、他のタイ プのキャリヤ、すなわち、値電子バンド内のホールにより、ブロッホ発振を実際 に起こさせる方法については全然報告していない。 発明の概要 本発明の一つの目的は、キャリヤ(伝導バンド内の電子および価電子バンド内 のホールを含む)を注入するための、一意のキャリヤ注入スキームを使用する、 半導体ブロッホ発振装置を提供することである。上記キャリヤ注入スキームは、 従来技術では未解決の高い極性散乱障害を克服するばかりでなく、コヒーレント な電子およびコヒーレントなホールの両方を注入する。上記目的を達成するため に、本発明者たちは、ブロッホ発振を実際に発生するために必要な条件を広範に また詳細に研究し、ブロッホ発振に関連する下記の事実を発見した。 1)ドーピングされた半導体においては、真性半導体の全価電子バンド内の価 電子は、伝導バンド内の電子および価電子バンド内の電子(ホールで示す)と比 較すると、その散乱の程度は遥かに少ない。問題は、これら価電子が、光子散乱 を経験すると、散乱を起こす唯一の方向は伝導バンドの方向であることである。 何故なら、全価電子バンド内には他に使用できる状態がないからである。実際に は、この種の散乱が起こる確率は非常に低い。何故なら、通常の半導体の禁止帯 の幅は、通常、熱光子のエネルギーより極めて狭いからである。 2)強力な電界内においては、真性(意図的にドーピングされていない)半導 体の(波ベクトルkがほとんどゼロに等しい)バンドの縁部の価電子を、バンド 間トンネル・プロセスにより、伝導バンド内にまで励起することができ、その結 果、伝導バンドおよび価電子バンド内に、それぞれ、自由電子および自由ホール を発生させることができる。1)で説明した発見に基づいて、全価電子バンド内 のバンドの縁部の価電子は、バンド間トンネル効果が発生する前に、光子の散乱 を経験する。それ故、バンド間トンネル・プロセス(直接バンド間トンネル効果 )に光子が参加しないようにすれば、入手した自由電子および自由ホールは、光 子の影響を受けない。波ベクトルがほとんどゼロに近い、バンドの縁部の価電子 だけが、バンド間トンネル・プロセスに参加することを考慮に入れ、波ベクトル が光子を含まないトンネル・プロセスに対して保存されていることを考慮に入れ ると、バンド間トンネル効果が局部的に起こるようにすれば、コヒーレントな自 由電子および自由ホールを入手することができる。 3)(上記の)ブロッホ発振の散乱についての、P.ロビンおよびM.ミュー ラの分析に基づいて、光子の散乱をずらすためには、ブロッホ発振の周波数を縦 方向の光学的(LO)光子の周波数より高くするため、1000KV/センチ以 上の電界が必要になる。散乱をずらすための、電界に対するこの要件は、半導体 で直接バンド間トンネル効果を発生させる要件と一致する。 4)種々のタイプの多重層構造を成長させるために、分子線エピタキシ(MB E)、有機金属CVD法(MOCVD)、または原子層を制御することができる 他の材料成長法が、広く使用されている。厚さ、組成および/または個々の各層 の応力を制御することによって、全多重層に強い電界が掛かる場合には、多重層 構造の内部に局部的に直接バンド間トンネル効果を起こさせることができる。バ ンド間トンネル効果が発生する領域は、コヒーレント電子およびコヒーレントな ホールを入手するための、ブロッホ発振装置に対する注入領域として使用するこ とができる。 上記発見に基づいて、本発明は、その間にバンド間トンネル効果領域をサンド イッチ状に挟んでいる一組のキャリヤ発振領域と、多重層半導体構造体を横切っ て動作電圧を供給するための手段とを持つ、バンド間トンネル効果領域を形成す る、ヘテロ接合材料の半導体の多重層構造を含む、半導体量子(ブロッホ)発振 装置を提供する。多重層構造を横切って動作電圧が掛けられると、バンド間トン ネル効果領域内にキャリヤのバンド間トンネル効果が発生し、キャリヤ発振領域 内にコヒーレントなキャリヤが注入される。この装置は、一組のキャリヤ発振領 域内に、コヒーレントな電子およびコヒーレントなホールを注入するために、直 接(光子を含まない)バンド間トンネル効果(ツェナー・トンネル効果とも呼ば れる)を使用し、バンド間トンネル効果は、真性または意図的にドーピングされ ていない半導体の多重層構造に、局部的にだけ発生する。 300GHz以上の周波数を持つ、電磁放射を発生するための、現存の二つま たは三つのターミナル半導体装置を使用して、実際の発振装置を組み立てるのは 非常に難しい。一方、中央の赤外線(5〜8μm)の上のスペクトル領域に対し て、電気的エネルギーを近赤外線レーザ類似の光学的エネルギーに、直接および 効率的に変換することができる入手可能な固体の光源は存在しない。総体的にい えば、中赤外線からミリメートル以下の領域までのスペクトル領域内においては 、効率的で軽量で高速の光学的ソースの開発がかなり熱心に求められている。ブ ロッホ発振の周波数は、このスペクトル領域をカバーする。それ故、本発明の半 導体量子(ブロッホ)発振装置は、このスペクトル領域内の電磁資源を使用する 、効率的な道を開くものである。 図面の簡単な説明 図1は、その内部でキャリヤ注入を行うために、直接バンド間トンネル効果が 使用される、本発明の半導体量子発振装置の構造を示す図面である。 図2は、バンド間トンネル効果の発生に対応する臨界電圧Vcを示す、図1の 半導体量子発振装置のI−V特性曲線である。 図3は、図1の半導体量子発振装置の、バンド間トンネル効果領域および二つ のキャリヤ発振領域に、適用することができる多重層半導体構造を示すエネルギ ー帯の図である。 図4は、バンド間トンネル効果を発生させるために臨界電圧の供給が行われる 状態を示す、図3のバンド間トンネル効果領域とキャリヤ発振構造体のエネルギ ー帯の図である。 図5−図7は、図1の半導体量子発振装置の他の使用可能なバンド間トンネル 効果領域構造体、およびキャリヤ発振領域構造体を示すエネルギー帯の図である 。 図8は、図3の構造体を修正した、図1の半導体量子発振装置のバンド間トン ネル効果領域と二つのキャリヤ発振領域に適用することができる他の多重層半導 体構造体を示すエネルギー帯の図である。 図9は、その内部において、電子発振領域が超格子構造を含む、さらに他のバ ンド間トンネル効果領域とキャリヤ発振領域構造体のエネルギー帯の図である。 図10は、本発明の例示としての実施形態の断面図である。 図11は、図10の例示としての装置のI−V特性曲線である。 詳細な説明 図1は、バンド間トンネル効果領域および二つのキャリヤ発振領域を含む、本 発明の半導体量子発振装置の構造を示す図である。参照番号100で示す装置全 体は、バンド間トンネル効果注入領域102;バンド間トンネル効果注入領域1 02をサンドイッチ状に挟んでいる、二つのキャリヤ発振領域である、電子発振 領域104、およびホール発振領域106;電子発振領域104およびその上に 形成された対応する金属電極112に隣接する一つの接点領域108;ホール発 振領域106およびその上に形成された対応する金属電極114に隣接するもう 一つの接点領域110を含む。装置を動作させる際には、金属電極112および 114に供給される正の電圧が、バンド間トンネル効果注入領域102、および キャリヤ発振領域104および106内に強い電界を発生する。強い電界は、バ ンド間トンネル効果注入領域102内に直接(光子を含まない)バンド間トンネ ル効果を発生し、それにより、コヒーレントな電子およびコヒーレントなホール が、電子発振領域104、およびホール発振領域106内にそれぞれ注入される 。注入されたコヒーレントな電子およびコヒーレントなホールは、電子発振領域 内のコヒーレントなキャリヤと、結晶の周期的な電位との間の相互作用による発 振領域内の強い電界に応じてブロッホ発振を起こす。電磁波出力は、掛けられた 電界に対しで垂直であり、掛けられた電界の方向に沿って電界が偏光される。本 発明の半導体量子発振装置は、エッジ・エミッション半導体発光ダイオード(L ED)に似ているが、その動作原理は全く異なる。それ故、通常の半導体注入レ ーザ類似の導波管タイプのファブリ・ペロー共振空洞を形成することにより、ま たは放射エネルギーを装置に送り返して結合する他の技術を使用することにより 、本発明の半導体量子発振装置をレーザとして動作させることができる。 キャリヤのブロッホ発振の周波数は、下記式で表わすことができる。 v=λ2πeF/hk (1) ここで、eは電子の電荷であり、Fは電界であり、hはプランク定数であり、 kは電界方向に沿ったブリュアン帯帯の直径であり、λは発振領域の詳細なエネ ルギー帯に関連する数字係数である。GaAsおよびいくつかの他の化合物半導 体の場合には、伝導バンドの一番狭い部分は、ブリュアン帯の中心(Γ、k=0 )に位置しているが、一方、伝導バンドは、また<100>および<111>結 晶方向に沿って衛星溝を持つ。電子運動の准古典的表現に基づいて、ブロッホ発 振の周波数は、エネルギーのピークが一つしかない場合のための簡単な式(v =2πeF/hk)により計算することができる。それ故、λは、実際のバンド 構造体効果を説明するために導入される。現在のところ、バンド構造体が、ブロ ッホ発振の周波数にどのような影響を与えるかについては、ハッキリ分かってい ないが、λの数値は1〜2であると予想されている。大部分の半導体の価電子バ ンドの場合には、サブピークが存在しないので、λの数値は1である。GaAs の場合、<100>結晶方向に5×105V/センチの電界が掛けられた場合に は、式(1)に基づいて、その電界は、hv/27Rλミリ電子ボルトであると 判断される。この場合、ブロッホ発振からの電磁放射は、遠赤外線領域内に存在 するこを理解することができるだろう。 図1の金属電極112および114は、本発明の半導体量子発振装置の外部の 世界にアクセスするためのターミナルである。基本的には、金属電極112およ び114は、二つの機能を持つ。すなわち、一方の機能は、金属電極への供給電 圧により、バンド間トンネル効果注入領域102、キャリヤ発振領域104およ び106内に装置が動作するのに必要な強い電界を発生することであり;他方の 機能は、上記金属電極が、それぞれ、キャリヤ発振領域104および106から 、位相のずれた電子および位相のずれたホールを収集するための二つのコレクタ として動作することである。ブロッホ発振を行うコヒーレントなキャリヤは、光 子散乱のような位相変動散乱を経験すると、位相のずれを起こす。位相のずれた キャリヤにより形成された電流は、本発明の半導体量子発振装置100に対して 外部ターミナル電流を形成する。本発明の半導体量子発振装置100の場合には 、金属電極112および114に対して二つの要件があることを指摘しておくの は意味のあることである。上記要件は、電極112は、電子発振領域104内に コヒーレントでない電子を注入してはならないということと、また電極114は 、ホール発振領域106にコヒーレントでないホールを注入してはならないとい くことである。上記要件が満たされない場合には、電極から注入されたコヒーレ ン トでないキャリヤが引き起こした電子雪崩れが、必要なバンド間トンネル効果の 前に発生し、コヒーレントなキャリヤを注入することができなくなる。意図的に ドーピングされていないキャリヤ発振領域104および106上に、金属電極1 12および114を直接蒸着しても、上記要件をすぐには満足させることはでき ない。何故なら、コヒーレントでないキャリヤを注入すると、逆バイアス・ショ ットキー・ダイオードのような現象が、起こる恐れがあるからである。金属電極 からのコヒーレントでないキャリヤの注入を防止するために、接点金属とドーピ ングしていないキャリヤ発振領域との間に誘電層を挿入するのは実際には不可能 である。その理由は、ドーピングしていない半導体と誘電層との間の界面上の表 面がある状態にあり、上記界面上に電界が存在し、コヒーレントでないキャリヤ がキャリヤ発振領域内に注入された場合、この表面状態がキャリヤ発生の中心と して動作するからである。表面状態の密度をゼロに近くしてやれば、この方法で も実行することができるが、装置はパルス・モードでしか動作しない。接点電極 からの、コヒーレントでないキャリヤの注入を防止する有効な手段は、キャリヤ 発振領域と接点電極との間に接点領域を挿入する方法、すなわち、電子発振領域 104と、金属電極112との間に接点領域108を挿入し、図1のホール発振 領域106と金属電極114との間に接点領域110を挿入する方法である。好 適には、金属電極112および114と半導体接点領域108および110との 間の接点は、オーム抵抗を持つ接点であることが好ましい。オーム抵抗を持つ接 点は、本発明の半導体量子発振装置にとって必要なものではないが、最良の結果 が得られると信じられている。反対の導電率タイプのものが、半導体接点領域1 08および110に設置されている。すなわち、電子発振領域に隣接する接点領 域112は、nタイプでドーピングされ、ホール発振領域に隣接する接点領域1 14は、pタイプでドーピングされている。要するに、本発明の半導体量子発振 装置の好適な全体構造は、逆バイアスのP−I−Nダイオードに似ていて、独特 な点は、1領域が一つのバンド間トンネル領域と、所定の組成と禁止帯の幅のプ ロファイルを持つ多重層半導体構造からなる二つのキャリヤ発振領域を含むこと である。二つの半導体接点領域が、同じ誘電率タイプを持つもの(対応する構造 体は、N−I−NまたはP−I−P)である場合には、コヒーレントでないキャ リヤが接点電極から、キャリヤ発振領域内へ注入されるのを防止することはでき ない。 図2は、図1の半導体量子発振装置100のI−V特性曲線である。破壊電圧 は、バンド間トンネル効果の発生に対応するが、この破壊電圧は臨界電圧Vcで 表わす。掛けた外部電圧が臨界電圧Vcより低い場合には、装置には電流は流れ ない。図2のI−V特性曲線のこの部分が、セグメント201である。掛けた外 部電圧が臨界電圧Vcより高い場合には、キャリヤ発振領域104および106 内に注入されたコヒーレントなキャリヤは、バンド間トンネル効果によりブロッ ホ発振を起こし、電磁放射を行う。ブロッホ発振を行いながら、コヒーレントな キャリヤの中のあるものは、散乱によりコヒーレントな位相を失い、位相がずれ たキャリヤになる。接点領域108および110は、これら位相がずれたキャリ ヤを収集し、結果として得られる電流は、図2のセグメント202のように、装 置100のターミナル電流となる。半導体量子発振装置100の場合には、コヒ ーレントなキャリヤおよびコヒーレントでないキャリヤの両方が含まれ、全体の キャリヤ・システム(キャリヤ全体)は、熱平衡から遠い状態になる。この特徴 は、システムとしてのキャリヤが、ホスト結晶に対して熱平衡状態にある(電界 が弱い場合)か、または熱平衡状態にあるが、ホスト結晶より温度が高い(電界 が強い場合)かである、通常入手できる半導体装置からハッキリ異なるものであ ることである。半導体量子発振装置100に対してキャリヤ・システムが非平衡 状態であるので、装置のI−V特性曲線は、使用する測定方法により異なる。図 2のセグメント202は、この装置のこの特性を反映させるために点線で表わし てある。さらに、ブロッホ発振中、コヒーレントな電子およびコヒーレントなホ ールは、空間内のあちこちに分散して分布し、そのため、空間電圧効果が発生す る。半導体量子発振装置100の、I−V特性に影響を与えるもう一つの要因は 、装置内部に存在する光学的なフィールドである。装置の動作に対する空間電荷 効果および光学的フィールドのフィードバックの効果により、実際のI−V特性 は図2のものよりもっと複雑になる。しかし、バンド間トンネル効果の発生に対 応する臨界電圧は依然として存在し続ける。半導体量子発振装置100の正常の 動作の場合には、供給電圧は臨界電圧Vcより高い。例示としての装置から得ら れたI−V特性については、本明細書の後半で図示し、説明する。 本発明の半導体量子発振装置100の能動領域は、バンド間トンネル効果注入 領域102と、二つのキャリヤ発振領域104および106である。装置100 の能動領域をこのように分割するのは、説明の便宜のためだけである。実際には 、バンド間トンネル効果領域102およびキャリヤ発振領域104および106 は隣接していて、結合された場合、その個々の機能だけを実行することができる 。これら三つの領域を図1の装置に対して全体として実現する方法については、 エネルギー帯の図を参照しながら以下に説明する。領域102、104および1 06は、通常、所定の組成および禁止帯の幅のプロファイルを持つ、ドーピング していない多重層半導体構造体、または真性の多重層半導体構造体から作られる 。ドーピングしていない組成または真性の組成は、装置の能動領域用に必要なも のである。ドーピングしていない構造体、または真性な構造体を使用した場合だ け、直接バンド間トンネル効果およびブロッホ発振を通して、コヒーレントなキ ャリヤ注入を行うのに必要な強い電界を得ることができる。下のバンドの図に示 すエネルギー帯のギャップは、ブリュアン帯の中心(Γ点)での直接禁止帯のギ ャップであることを理解されたい。 図3は、図1の半導体量子発振装置100の、バンド間トンネル効果領域10 2およびキャリヤ発振領域104および106に対して適用することができる、 多重層半導体ヘテロ接合構造体のエネルギー帯の図面である。図3の場合には、 半導体の層301は、GaAlAsのような比較的広い禁止帯のギャップを持ち 、ホール発振領域106として機能する。半導体層305は、GaAlAsのよ うな比較的広い禁止帯のギャップを持ち、電子発振領域104として機能する。 層301および305の場合には、最も狭い禁止帯のギャップは、直接的なもの でも、間接的なものであってもよい。禁止帯の幅が直接的なものである場合には 、アルミニウムの成分が045%以下であるGaAlAsの場合のように、バン ドを示す図は通常のもので、伝導バンドの縁部が、ブリュアン帯の中心のところ で最も低い電子エネルギーに対応している。禁止帯の幅が間接的なものである場 合には、アルミニウムの成分が045%以上であるGaAlAsの場合のように 、バンドの図面の伝導バンドの縁部は、依然としてブリュアン帯の中心のところ の電子エネルギーに対応しているが、この場合には、上記エネルギーは伝導バン ドの最低のエネルギーではない。また図3は、GaAsのような、比較的狭い禁 止帯の幅を持つ、二つの半導体層302および304、およびGaAlAsのよ うに、比較的広い禁止帯の幅を持つもう一つの半導体層を示す。バリヤとしての 層301および303、および薄い電位井戸としての層302により第一の量子 井戸が形成される。また、バリヤとしての層303および305、および薄い電 位井戸としての層304により第二の量子井戸が形成される。量子井戸は、少な くとも一つの別のエネルギー固有状態の電位井戸である。すなわち、許容エネル ギー・レベルは連続していない。これが、許容エネルギーが連続している、通常 の二重ヘテロ接合構造体の場合と全然異なる点である。量子井戸を形成する場合 、井戸層は非常に薄いものでなければならないし、同時に、量子井戸層とバリヤ 層との間にバンドの縁部のエネルギーの違いが存在しなければならない。二つの 量子井戸層302および304によりサンドイッチ状に挟まれているバリヤ層3 0 3の場合には、その禁止帯の幅は、直接的なものでもよいし、間接的なものでも よい。しかし、その厚さは、結合された二重量子井戸を形成するために、二つの 量子井戸が結合することができるように、十分薄いものでなければならない。( 量子井戸については、例えば、(1)半導体井戸および超格子の特殊問題;Ph ysics and Applications of the IEEE J ournal of Quantum Eletronics、QE−22巻、 1986年9月;(2)E.E.メンデスおよびK.フォン クリツィング(1 987)、量子井戸および超格子の物理学と応用、NATO ASIシリーズ、 シリーズB、物理学:170、プレナム社、ニューヨーク;(3)C.ワインバ ックおよびB.ビンタ、量子半導体構造、アカデミック・プレス社、1991年 を参照されたい。) 図3においては、層302、303および304からなる領域は、バンド間ト ンネル効果プロセスが行われるところで、「バンド間トンネル効果注入領域」と 呼ぶことができる。層301および305は、それぞれ、ホール発振領域および 電子発振領域としての働きをする。装置に外部電圧が供給されると、この電圧の 大部分は、層301および305の両端部のところで電圧降下を起こし、図3の バンドの図面は傾斜する。上記電圧を上昇させると、量子井戸302の価電子バ ンドの縁部を量子井戸304の伝導バンドの縁部とほぼ同じにすることができる 。このようになると、第一の量子井戸の価電子のエネルギー・レベルと、第二の 量子井戸の伝導電子のレベルが結合する。この種の結合は、光子とは無関係の、 共振バンド間トンネル効果により、量子井戸層304の伝導バンドに入る、量子 井戸層302のバンドの縁部の価電子を発生する。層301および305は、量 子井戸層302および304より大きな禁止帯の幅を持っているので、量子井戸 層302および304の間でバンド間トンネル効果を起こさせるのに必要な電界 用の、層301および305には、バンド間トンネル効果は起こらない。それ故 、 図3の構造体に対して、局郭的に発生するバンド間トンネル効果が実行される。 バンド間トンネル効果により、量子井戸層304の伝導バンド内に入る電子は、 さらに電子発振領域305内に注入される。何故なら、全構造体に強い電界が存 在するからである。量子井戸層302の価電子バンドの縁部からのすべての注入 電子は、ほとんどゼロに近い初期波ベクトルと、殆ど同じリアル空間位置を持っ ているので、これら電子は、古典的なコヒーレントな電子であり、ブロッホ発振 に必要な条件に適合する。量子井戸層302のバンド間トンネル効果の後に残る ホールは、古典的なコヒーレントなホールであり、ホール発振領域301内に注 入される。これらの注入ホールもブロッホ発振に必要な条件に適合する。 図4は、バンド間トンネル効果を発生させるために、臨界電圧が加えられた状 態を示す、図3のバンド間トンネル効果領域、およびキャリヤ発振領域のエネル ギー帯の図面である。この図に基づいて、臨界電界Ecを定義することができる 。本発明の半導体量子発振装置の動作の場合には、供給電圧により発生したバン ド間トンネル効果領域および二つのキャリヤ発振領域内の電界は、直接バンド間 トンネル効果を発生させるのに必要な臨界電界Ecより高くなければならない。 この臨界電界に対する供給電圧は図2に示す臨界電圧である。図3のバンド間ト ンネル効果注入領域およびキャリヤ発振領域の臨界電界は、下記式により推定す ることができる。 Fc=Eg/(dw1+dw2+db) (2) ここで、Egは二つの量子井戸層(例えば、302および304のような)の 禁止帯の幅であり、dw1は第一の量子井戸層(例えば、302のような)の厚さ であり、dw2は第二の量子井戸層(例えば、304のような)の厚さであり、db は薄いバリヤ層(例えば、303のような)の厚さである。 半導体エピタキシ技術を使用して、GaAsまたはシリコン基板上で成長した 、GaAs/GaAIAsおよびGaInP/GaAsヘテロ接合材料システム は、 図3のバンド・プロファイルを持つ構造体を実際に形成するために使用される。 さらに、InP基板上で成長した材料システム、InGaAs/InP、InG aAs/AlInAsおよびInGaAsP/InP、またはGaSb、AIS bまたはZnTe基板の上で成長したGaSb/GaAISbのような、他のヘ テロ接合材料システムも使用することができる。現在では、分子線エピタキシ( MBE)法、金属有機化学蒸着法(MOCVD)および他の方法による、上記ヘ テロ接合システムの中の任意のもの成長させる方法は、当業者なら周知のもので ある。例えば、L.L.チャンおよびK.プルグ、eds、分子線エピタキシお よびヘテロ接合、プロク.エリス、1983夏期スクール、マルチナス・ニジョ フ、1985;およびJ.Crys.Growth掲載の関連論文を参照された い。 図5は、図1の半導体量子発振装置のバンド間トンネル効果領域および二つの キャリヤ発振領域に適用することができる、他の多重層半導体ヘテロ接合のエネ ルギー帯の図面である。図5の構造体は、図3の構造体に非常によく似ていて、 唯一の違いは、図3の結合二重量子井戸の代わりに、もっと厚い一つの量子井戸 が使用されていることである。図3の薄いバリヤ層303の代わりには、上記二 つの量子井戸層が形成されているのと同じ材料の層302、303および304 が、厚い量子井戸を形成し;図5の構造体が作られる。供給電圧による強い電界 の作用により、量子井戸層502の場合には、層501との界面に近い領域のと ころの価電子バンドの縁部を層503との界面のところの伝導バンドの縁部と整 合させることができる。(図1と一致させるために、電界方向は、層503から 層501の方向を指しているものと仮定し、この場合、501および503は、 それぞれ、ホール発振領域および電子発振領域を形成し、量子井戸層502は、 バンド間トンネル効果注入領域を形成するものと仮定する。)同じ量子井戸層に 対する、価電子バンドと伝導バンドとの間のこのバンドの縁部の整合により、原 子価状態ど伝導状態との間に強力な結合が形成され、量子井戸層502にバンド 間トンネル効果が発生する。直接バンド間トンネル効果を受けた電子は、最初、 k空間(k=0)内の価電子バンドの縁部、およびリアル空間内のホール発振領 域との界面に近い領域のところに位置しているので、これらの電子は、古典的な コヒーレントな電子であり、ブロッホ発振に必要な条件に適合する。コヒーレン トな電子は、電子発振領域503に注入され、ブロッホ発振を起こす。直接バン ド間トンネル効果の後で、量子井戸層502の残ったホールも、古典的なコヒー レントなキャリヤで、ブロッホ発振に必要な条件に適合する。上記ホールは、ホ ール発振領域501内に注入され、そこでブロッホ発振を起こす。図5の構造体 も、GaAs/GaAlAs、GaInP/GaAs、InGaAs/InP、 InGaAs/AlInAs、InGaAsP/InP、GaSb/GaAlS b、または他の半導体ヘテロ接合システムを使用して実行することができる。 図6は、図1の半導体量子発振装置の、バンド間トンネル効果領域および二つ のキャリヤ発振領域に対して使用することができる、さらに他の半導体構造体を 示す、エネルギー帯の図面である。この構造体は、タイプIIのバンド整合の二つ のヘテロ接合を含む、三つの半導体層601、602および603を備える。可 能なヘテロ接合のバンド整合については、例えば、ジョン・ウイリおよびその息 子社の、1990年のM.ズゼ版「高速半導体装置」の20ページを参照された い。層602の場合には、禁止帯の幅は、直接的なものでもよいし、間接的なも のでもよいが、ホール量子井戸を形成するため、十分薄いものでなければならな い。図1と一致させるために、供給電圧による電界は、層603から層601の 方を向いているものと仮定する。層603は、電子発振領域として動作し、層6 01は、ホール発振領域として動作する。電界の力により、層601との界面の 近くの領域のところの量子井戸層602の価電子バンドの縁部を、層602との 界面の近くの領域のところの、層603の伝導バンドの縁部と整合させることが できる。ぞの後で、量子井戸層の価電子は、直接バンド間トンネル効果により、 電子発振領域(層603)内に注入され、残ったホールは、ホール発振領域(層 601)内に注入される。上記の注入された電子およびホールも、ブロッホ発振 に必要な条件に適合し、それぞれ、二つのキャリヤ発振領域内でブロッホ発振を 起こす。図6の多重層半導体ヘテロ接合構造体は、例えば、InP基板上で成長 させたAlInAs/InPヘテロ接合システムを使用して、実行することがで きる。このシステムのバンド整合は、より高い原子価縁部を持つAlInAsと のタイプII整合である。それ故、AlInAsは、量子井戸層602に対して使 用することができ、InPは、二つの発振領域601および603に対して使用 することができる。II−VI化合物ZeTeとCdSeとの間のバンド整合も、タ イプII整合である。この材料システムの場合には、より高い価電子バンド縁部を 持つZnTeを量子井戸層602に対して使用することができ、CdSeを二つ のキャリヤ発振領域に対して使用することができる。 図7は、図1の半導体量子発振装置の、バンド間トンネル効果領域および二つ のキャリヤ発振領域に対して使用することができる、さらに他の多重層半導体ヘ テロ接合構造体を示す、エネルギー帯の図面である。図7の構造体は、五つの半 導体層を備える。すなわち、層701、703および705は、InPのような 同じ半導体材料からできていて;層702は、InGaAsのような、他の半導 体材料からできていて;層704は、AlInAsのような、さらに他の半導体 材料からできている。この構造体の場合には、702と701との間(および7 02と703との間)のバンド整合は、タイプIの整合であり、第一の量子井戸 は、井戸層としての702により形成される。704と703との間(および7 04と705との間)のバンド整合は、タイプIIの整合であり、第二のホール量 子井戸は、井戸層としての704により形成される。第二の量子井戸内のホール 井戸の深さは、第一の量子井戸のそれよりも浅いものでなければならない。電界 が層705から層701の方向を向いていると仮定した場合、701はホール発 振領域として動作し;705は電子発振領域として動作し;702、703およ び704は、一緒にバンド間トンネル効果領域として動作する。強力な電界の作 用により、701との界面の近くの領域のところの、第一の量子井戸層702の 価電子バンドの縁部の電子は、直接のバンド間トンネル効果により、層703に 入ることができ、伝導電子となる。これら電子は、薄いバリヤ層704を通して 、もう一つのトンネル効果(バンド間トンネル効果)により、電子発振領域70 5内に注入される。量子井戸層702に残ったホールは、価電子バンドバンド間 トンネル効果により、ホール発振領域701内に注入される。上記の注入された 電子およびホールも、ブロッホ発振に必要な条件に適合し、それぞれ、二つのキ ャリヤ発振領域内で発振を起こす。この構造体の場合、層703は、702から 704への価電子のバンド間のトンネル効果による移動の確率を増大するために 、薄い伝導バンド・バリヤを形成するために使用され、この目的のために、層7 03の厚さも非常に薄いものでなければならない。 図3および図5−図7の多重層半導体ヘテロ接合構造体のキャリヤ発振領域は 、一つの均一な半導体層だけを含む。実際には、このキャリヤ発振領域も、各層 が必ずしも均一でない、いくつかの半導体層を含むようにすることができる。( 例えば、キャリヤ発振領域を配合傾斜層にすることもできる。)バンド間トンネ ル効果注入領域および二つのキャリヤ発振領域を含む、全多重層半導体ヘテロ接 合構造体に対する唯一の要件は、この構造体が、バンド間トンネル効果注入領域 内で最初発生する、直接バンド間トンネル効果をサポートすることだけである。 図8は、バンド間トンネル効果注入領域、および二つのキャリヤ発振領域に対し て、使用することができる多重層半導体ヘテロ接合構造体である。この構造体の 場合には、電子発振領域は、二つの半導体層806および807を備え、ホール 発振領域も、二つの半導体層801および802を備える。この構造体は、また 図3 の構造体類似の、バンド間トンネル効果注入領域として、結合二重量子井戸を使 用する。これら二つの量子井戸層は803および805であり、薄くて、電子が 貫通することができるバリヤ層が804である。この構造体の場合には、層80 2および層806の厚さおよび禁止帯の幅を調整することにより、電子共振トン ネル効果による、直接バンド間トンネル効果の確率を改善することができる。あ る特定の装置に場合には、キャリヤ発振領域を一つにすることもできる。これは 、一方のキャリヤ(電子またはホールの)発振領域の厚さを各ブロッホ発振の空 間的な振幅より薄くすることにより、実現することができる。極端な例の場合に は、キャリヤ発振領域は、超格子構造体を含む複数の層を備える。 図9は、図1のバンド間トンネル効果領域および二つのキャリヤ発振領域に対 して使用することができる、もう一つの多重層半導体ヘテロ構造体を示す、エネ ルギー帯の図面である。この構造体の場合には、電子発振領域は、超格子構造体 905を備え、ホール発振領域は、均一半導体層901を備え、バンド間トンネ ル効果注入領域は、層902、903および904を含む結合二重量子井戸構造 体である。超格子構造体905は、異なる禁止帯の幅の二つの半導体材料を含み 、dという周期を持つ。バンド間トンネル効果注入領域内で直接バンド間トンネ ル効果を発生させるために、超格子構造体の比較的狭い禁止帯の幅材料の禁止帯 の幅は、二つの量子井戸層902および904の禁止帯の幅より狭くてはいけな い。超格子を含む上記二つの材料の間のエネルギー帯のズレ、およびその厚さが 、超格子のサブバンド構造体を決定し、重要な装置設計パラメータとなる。超格 子に関連するミニ・ブリュアン帯は、バルク半導体のブリュアン帯より小さいの で、超格子を同じ電界に対するキャリヤ発振領域として使用することにより、よ り高い周波数の電磁放射を得ることができる。 半導体量子発振装置の場合、バンド間トンネル効果注入領域内において、直接 バンド間トンネル効果をもっと容易に発生させる目的で、エネルギー帯構造体を 調整するために、歪を使用することもできる。図3−図9のエネルギー帯の図は 、価電子バンドの頂部に対する、重いホール価電子バンド(J=3/2、mz= 3/2)および軽いホール価電子バンド(J=3/2、mz=1/2)の間に違 いはない。このことは、多重層半導体ヘテロ接合構造体内に歪が存在しない場合 に適している。この場合、重いホール価電子バンドおよび軽いホール価電子バン ドは、バンドの縁部で退化する。歪はこの退化を除去する。二本の軸方向に歪を 持つ半導体層の場合には、軽いホール価電子バンドが、最高の価電子バンドにな り;二本の軸方向に圧縮歪を持つ半導体の場合には、重いホール価電子バンドが 、最高の価電子バンドになる。選択の規則に基づいて、ブリュアン帯の中心にお いては、軽いホール価電子バンドだけが、電界の下で伝導バンドと結合する。そ の結果、直接バンド間トンネル効果は、軽いホール価電子バンドを最高の価電子 バンドとして持つことにより、改善される。この目的にために、バンド間トンネ ル効果注入領域内で、直接バンド間トンネル効果プロセスをもっと容易に発生さ せるため、歪多重層ヘテロ接合構造体を成長させるために、半導体歪層エピタキ シ技術を使用することができる。バンド間トンネル効果注入領域およびキャリヤ 発振領域の場合には、例えば、シリコン基板上で成長させた、GaAs/AlG aAsヘテロ接合材料システムを使用することにより、全構造体に、二本の軸方 向に引張歪を与えることができる。同じ構造体の場合、InP基板上で成長させ たInGaAs/InP材料を使用する場合には、InGaAsのInの成分を InPを含む格子整合成分より若干少なく調整することにより(0.53)、量 子井戸層の一方、または両方に、二本の軸方向に引張り歪を与えることができる 。半導体のエピ層の二本の軸方向の歪は、水圧圧縮分力と軸方向の引張り分力と を重ね合わせたものに等しく、軸方向の引張り分力は、掛けられた電界に平行な 、エピタキシ成長方向を向いている。それ故、装置の完成品の場合でも、掛けた 電界方向に沿って、外部からの軸方向の応力を掛けることにより、依然として、 直 接トンネル効果をもっと容易に起こさせることができる。 歪んだ層を使用して、直接バンド間トンネル効果をもっと容易に起させること ができる他に、半導体量子発振装置の性能を改善するもう一つの方法は、上記装 置を液体窒素温度、または、さらには液体ヘリュウム温度のような低温で、動作 させることである。低温においては、結晶発振が弱くなり、その結果、光子の密 度が小さくなる。このことは、直接バンド間トンネル効果に有利なばかりでなく 、ブロッホ発振を発生しながら、コヒーレントなキャリヤの弾性外散乱も少なく する。 図10は、本発明の半導体量子発振装置として使用することができる一つの装 置の一例の断面図である。この実施形態の場合には、装置の全構造体は、MBE 等を使用して、シリコン基板上に成長させたGaAs/GaAlAsヘテロ接合材 料からできている。シリコンを基板として使用することにより、装置構造体に対 して、二本の軸方向に引張り歪を起こしている状態が発生する。バンド間トンネ ル効果に対する歪の影響については、すでに説明した。装置構造体に対する欠陥 を少なくするために、厚いバッファ層の成長が最初に行われ、その後で、材料の 成長を終了させるために、バッファ層上で装置構造体の成長が行われる。装置処 理は、メサ・タイプのフォトダイオードの製造に類似していて、写真製版、湿式 化学エッチング、誘電フィルム蒸着、金属蒸発、剥離および合金形成および他の ステップを含む。この図の場合、uは、層の成長過程で意図的なドーパントの添 加を行わなかったという意味での、ドーピングされていない状態を意味し;nお よびpを含む上の添え字+は、重度のドーピングを意味する。バンド間トンネル 効果領域は、二つのドーピングされていないGaAs層と、ドーピングされてい ない薄いGaAlAs層とを含み、これら三つの層は、結合二重量子井戸構造体 を形成する。量子井戸層を形成している上記二つのGaAs層は、両方とも、約 100オングストロームの厚さを持つ。二つの量子井戸構造体の一つの縁部を 形成する、薄いGaAlAs層は、50オングストロームの厚さを持ち、0.2 のアルミニウムの成分を含む。他の二つのドーピングされていない層は、GaA lAsを含み、二つのキャリヤ発振領域を形成している、二つの量子井戸構造体 の他の縁部を形成する。両方の層は、2000オングストロームの厚さを持ち、 0.4のアルミニウム成分を含む。図10の場合には、nタイプの接点領域は、 nタイプのGaAlAs層と、重度にドーピングされたnタイプのGaAs層か らできていて;、対応する接点電極、すなわち、コヒーレントでない電子コレク タは、重度にドーピングされたnタイプのGaAs層上に形成されたオーム接点 である。nタイプの接点領域は、pタイプのGaAlAs層からできていて、重 度にドーピングされたpタイプのGaAs層であり;対応する接点電極、すなわ ち、コヒーレントでないホール・コレクタは、重度にドーピングされたpタイプ のGaAs層である。重度にドーピングされたGaAs層を接点領域内で使用す るのは、接点電極の品質を改善するためである。nタイプのGaAlAs層も、 pタイプのGaAlAs層も、2000オングストロームの厚さを持ち、0.4 のアルミニウム成分を含み、上記二つのドーピングされていないGaAlAs層 と同じように、二つのキャリヤ発振領域を形成している。nタイプおよびpタイ プのGaAlAs層の主な機能は、上記二つの接点電極からの、コヒーレントで ないキャリヤの注入を防止することである。バンド間トンネル効果注入領域、お よび二つのキャリヤ発振領域内の強力な電界は、本発明の半導体量子発振装置の 動作に必要なものである。電界は接点領域内の空間電荷により発生するので、空 間電荷領域を二つのドーピングしたGaAlAs層に閉じこめることにより、上 記機能をうまき実行することができる。図10の特定の例示としての実施形態の 場合には、dw1=dw2=100であり、db=50オングストロームであり、G aAs量子井戸層の禁止帯の幅Eg=1.42(室温)である。式(2)により 計算した臨界電界は、Fc=5.68×105V/センチである。この大きさの電 界を 発生するために、Fcεε0/q=3.6×1012/cm2の面電荷が必要である 。二つのドーピングされたGaAlAs層は、5×1017/cm2のドーピング 密度が必要なので、結果として得られる空間電荷領域の厚さは、約700オング ストロームである。それ故、その中に空間電荷を閉じこめるためには、これら二 つの層の厚さとしては、2000オングストロームが適当である。 ブロッホ発振の空間振幅は、下記式により表わすことができる。 L=ΔE/eF (3) ここで、eは電子の電荷、Fは電界、ΔEは、電界方向の電子発振領域の伝導 バンド幅、またはホール発振領域の価電子バンド幅である。接点領域内の不純物 によるブロッホ発振の散乱を防止する目的で、キャリヤ発振領域は、ブロッホ発 振を発振領域内に閉じ込めるために、式(3)で計算した空間振幅より、厚い厚 さを持つように設計しなければならない。GaAsおよび他の通常の半導体材料 の場合、伝導バンドのバンド幅、または<100>方向に沿った価電子バンドの バンド幅は、通常、2〜4eVである。5.68×105V/センチの電界の場 合には、式(3)により計算した空間振幅は、400〜800オングストローム である。例示としての装置の2000オングストロームという発振領域の厚さが 、適当な厚さであることが理解できるだろう。 図11は、図10の構造を持つ、ある典型的な装置のトランジスタ曲線トレー サ(QT−12)を使用して、実験により得たI−V特性曲線である。試験する この装置の二つの電極は、それぞれ、装置のエミッタ・ターミナルおよびコレク タ・ターミナルに接続している。ベース・ターミナルは使用しない。液体窒素温 度での測定も行われ、得られたI−V特性曲線は、図10に類似しているが、ピ ーク電流は約300A/cm2ともっと高い。図2のI−V曲線そのままの臨界 電圧が存在し、その臨界電圧の数値が約20ボルトであることを理解することが できるだろう。バンド間トンネル効果注入領域および二つのキャリヤ発振領域の 全 部の厚さ、および直接バンド間トンネル効果を発生するのに必要な臨界電界に基 づいて、臨界電圧を推定することができる。臨界電界Fc=5.68×105V/ センチの場合には、バンド間トンネル効果注入領域、および二つのキャリヤ発振 領域(全部の厚さが4500オングストローム)の両端の間の電圧降下は、24 .1ボルトである。GaAs(Eg=1.42)の禁止帯の幅にほぼ等しい固有 電位降下が、平衡状態にあるのを考慮した場合の、推定臨界電圧は22.7ボル トである。実験により得られた臨界電圧が、推定電圧とよく一致しているのを理 解することができるだろう。図11のI−V曲線の注目すべき特徴は、二つの追 加セグメント、すなわち、負のセグメント3およびセグメント4があるというこ とである。図2のI−V曲線は、これら二つのセグメントを持たない。測定を行 いながら、(全波整流正弦波である)供給電圧のピーク値が増大すると、ピーク 電流jp、およびセグメント4の幅もそれに従って増大することが分かる。この 特徴は、本発明の半導体量子発振装置が、動作原理の点で現在入手できるすべて の半導体装置と異なること、およびバンド間トンネル効果により注入されたキャ リヤの、ブロッホ発振が実際に起こることを証明している。すでに説明したとお り、二つの発振領域内に注入されたコヒーレントな電子、およびコヒーレントな ホールは、ブロッホ発振を行っている間熱電流に貢献しない。それ故、図11の 正の抵抗セグメント3、および負の抵抗セグメント4は、発振領域内の位相のず れた電子およびホールに関連づけなければならない。発振を行っている間、コヒ ーレントな電子およびコヒーレントなホールは、熱電流に直接貢献しないが、こ れら電流およびホールは、明らかに空間電荷効果により、装置のI−V曲線に影 響を与える。図11に負の抵抗セグメント3およびゼロ電流セグメント4が存在 し、それらが供給電圧に依存しているということは、下記の事実に直接関連して いる。電子全体およびホール・アンサンブルの両方が、熱平衡から遠い準オーダ 状態にあり、ブロッホ発振が行われている間、電子およびホールが空間内に局部 的に分 散しているので、空間電荷効果が発生する。 本発明の半導体量子発振装置上記説明は、所定の禁止帯の幅および組成プロフ ァイルを持つ、多重層半導体ヘテロ接合構造体を使用して、バンド間トンネル効 果注入領域および二つのキャリヤ発振領域を実行する方法を詳細に記述している 。所与のすべての構造体は、例示としてのものであって、本発明の範囲を制限す るものでないことを指摘しておきたい。当業者なら、開示の半導体量子発振装置 を、他のタイプの禁止帯の幅プロファイルおよび/または他の半導体ヘテロ接合 材料システムを使用して実施することができることを理解することができるだろ う。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年11月10日(1998.11.10) 【補正内容】 請求の範囲 1.少なくとも一つの半導体層を含むバンド間トンネル効果領域(102)と 、 前記バンド間トンネル効果領域(102)の一方の側面に隣接する少なくとも 一つの半導体層を含む、電子発振領域(104)と、 前記バンド間トンネル効果領域(102)の他方の側面に隣接する少なくとも 一つの半導体層を含む、ホール発振領域(106)と、 前記バンド間トンネル効果領域(102)から遠い方の側面上の前記電子発振 領域(104)に隣接するnタイプの導電率の少なくとも一つの半導体層を含む nタイプのの接点領域(108)と、 前記バンド間トンネル効果領域(102)から遠い側面上の前記ホール発振領 域(106)に隣接するpタイプの導電率の少なくとも一つの半導体層を含むp タイプの接点領域と、 前記nタイプの接点領域(108)上に形成された電子コレクタ(112)と 、前記pタイプの接点領域(110)に形成されたホール・コレクタ(114) とを備える、ブロッホ発振を発生することができる半導体量子発振装置であって 、 前記バンド間トンネル効果領域、電子発振領域およびホール発振領域を構成す る前記すべての半導体層が真性半導体材料でできていて、 前記電子コレクタ(112)およびホール・コレクタ(114)が、それぞれ 、前記電子発振領域(104)内にコヒーレントでない電子を収集し、前記ホー ル発振領域(106)内にコヒーレントでないホールを収集し、 それにより、前記電子コレクタ(112)と前記ホール・コレクタ(114) との間に正の極性の適当な動作電圧を供給した場合に、バンド間トンネル効果が 前記バンド間トンネル効果領域(102)内に発生し、 前記バンド間トンネル効果により、それぞれ、コヒーレントな電子およびコヒ ーレントなホールが、電子発振領域(104)およびホール発振領域(106) 内に注入され、 前記の注入されたコヒーレントな電子およびホールが、それぞれ、前記電子発 振領域およびホール発振領域内で量子発振(ブロッホ発振)を受け、それにより 、遠赤外線(テラヘルツ)を発生することを特徴とする半導体量子発振装置。 2.請求項1に記載の半導体量子発振装置において、前記バンド間トンネル効 果領域(102)、電子発振領域(104)およびホール発振領域(106)を含 む、ドーピングされていない全部の真性部分が、所定の組成と禁止帯の幅のプロ ファイルを持つ半導体ヘテロ接合材料を含む半導体量子発振装置。 3.請求項2に記載の半導体量子発振装置において、前記バンド間トンネル効 果領域(102)を形成する半導体ヘテロ接合材料の前記多重層構造体が、Ga As/GaAlAs、GaInAs/AlInAs、InGaAsP/InP、 GaInP/GaAs、GaInAs/GaAsまたはGaSb/GaAsSb から選択した半導体ヘテロ接合材料システムの中の一つからできている半導体量 子発振装置。 4.請求項2に記載の半導体量子発振装置において、前記バンド間トンネル効 果領域(102)、電子発振領域(104)およびホール発振領域(106)を形 成する半導体ヘテロ接合材料の前記多重層構造体が、 薄くて、電子が貫通することができるバリヤ層と、 前記薄くて、電子が貫通することができるバリヤ層を間に挟んでいる一組の量 子井戸層と、 前記一組の量子井戸層を少なくとも一つの半導体層でサンドイッチ状に挟んで いる一組のバリヤ層とを備える半導体量子発振装置。 5.請求項4に記載の半導体量子発振装置において、前記一組の量子井戸層お よび前記薄くて、電子が貫通することができるバリヤ層が、前記バンド間トンネ ル効果領域(102)を形成し、 前記一組のバリヤ層が、それぞれ、前記一組のキャリヤ発振領域(10)およ び(106)を形成している半導体量子発振装置。 6.請求項4に記載の半導体量子発振装置において、前記一組のバリヤ層の少 なくとも一方が、半導体超格子構造体を含む半導体量子発振装置。 7.請求項4に記載の半導体量子発振装置において、前記nタイプの接点領域 (108)から遠い方の前記一組の量子井戸相違の一方が、二本の軸方向の引張 り応力を受ける半導体量子発振装置。 8.請求項1に記載の前記半導体量子発振装置からなる半導体遠赤外線レーザ が、遠赤外線放射用の共振空洞を形成するための手段を含む半導体量子発振装置 。 【手続補正書】 【提出日】平成12年10月6日(2000.10.6) 【補正内容】 (1)「請求の範囲」を別紙の通り訂正する。 (2)明細書第10頁第21行目及び第11頁第3行目の「導電率タイプ」を「 導電タイプ」と訂正する。 請求の範囲 1.半導体ヘテロ接合材料の多重層構造体と、前記多重層構造を横切って動作電 圧を印加するための手段とを含む半導体量子発振装置であって、 前記多重層構造体が、バンド間トンネル効果領域と、その間に前記バンド間ト ンネル効果領域をはさむ一組のキャリア発振領域を形成し、かつ 前記動作電圧がバンド間トンネル効果領域においてキャリアのバンド間トンネ ル効果を誘起し、かつコヒーレントなキャリアをキャリア発振領域に注入する半 導体量子発振装置。 2.請求項1に記載の半導体量子発振装置において、前記半導体ヘテロ接合材料 が真性半導体材料である半導体量子発振装置。 3.請求項1に記載の半導体量子発振装置において、前記一組のキャリア発振領 域が電子発振領域とホール発振領域を含む半導体量子発振装置。 4.請求項1に記載の半導体量子発振装置において、前記動作電圧を印加するた めの手段が、その間に前記キャリア発振領域をはさむ、一組の半導体接点領域を 含む半導体量子発振装置。 5.請求項4に記載の半導体量子発振装置において、前記一組の半導体接点領域 がnタイプの導電性およびpタイプの導電性をもつ半導体発振装置。 6.請求項4に記載の半導体量子発振装置において、前記動作電圧を印加するた めの手段が、前記一組の半導体接点領域をはさむ一組の金属電極をさらに含む半 導体発振装置。 7.請求項6に記載の半導体量子発振装置において、前記一組の金属電極の各金 属電極がオーミック接触によって前記一組の半導体接点領域の一つの接点領域に 接続されている半導体発振装置。 8.請求項1に記載の半導体量子発振装置において、前記バンド間トンネル効果 領域および前記一組のキャリア発振領域は、前記動作電圧によって生成された前 記バンド間トンネル効果領域および前記一組のキャリア発振領域を横切る電界が 少なくとも直接バンド間トンネル効果を誘起するために必要とされる臨界電界と 等しくなるような組成とバンドギャップ・プロファイルを持つ半導体量子発振装 置。 9.請求項1に記載の半導体量子発振装置において、遠赤外線放射用の共振空洞 を含む半導体量子発振装置。 10.真性半導体ヘテロ接合材料の多重層構造体と、前記多重層構造を横切って 動作電圧を印加するための電圧手段とを含む半導体量子発振装置であって、 前記多重層構造体が、バンド間トンネル効果領域と、その間に前記バンド間ト ンネル効果領域をはさむ一組のキャリア発振領域を形成し、 前記一組のキャリア発振領域が、電子発振領域とホール発振領域を含み、 前記電圧手段が、前記キャリア発振領域をはさむ一組の半導体接点領域と前記 一組の半導体接点領域をはさむ一組の金属電極を含み、かつ 前記動作電圧が、バンド間トンネル効果領域においてキャリアの バンド間トンネル効果を誘起し、かつコヒーレントなキャリアをキャリア発振領 域に注入することを特徴とする半導体量子発振装置。 11.半導体量子発振装置にブロッホ発振を発生させるための方法であって、 バンド間トンネル効果領域と、その間に前記バンド間トンネル効果領域をはさ む一組のキャリア発振領域を形成する、半導体ヘテロ接合材料の多重層構造体を 提供するステップと、 動作電圧を前記多重層構造を横切って印加し、前記動作電圧が前記バンド間ト ンネル効果領域のキャリアのバンド間トンネル効果を誘起し、かつコヒーレント なキャリアが前記キャリア発振領域に注入されるステップと、含む方法。 12.半導体量子発振装置にブロッホ発振を発生させるための方法であって、 バンド間トンネル効果領域と、その間に前記バンド間トンネル効果領域をはさ む一組のキャリア発振領域を形成する、半導体ヘテロ接合材料の多重層構造体を 提供するステップと、 コヒーレントなキャリアを前記発振領域に注入し、それによってブロッホ発振 が前記キャリア発振領域で起こるステップと、を含む方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.半導体ヘテロ接合材料の多重層構造体と、前記多重層構造体に動作電圧を 供給する手段とを備える半導体量子発振装置であって、前記多重層構造体が、バ ンド間トンネル効果領域と、その間に前記バンド間トンネル効果領域をサンドイ ッチ状に挟んでいる一組のキャリヤ発振領域(電子発振領域とホール発振領域) を形成し、 動作電圧を供給するための前記手段が、前記バンド間トンネル効果領域、およ び前記一組のキャリヤ発振領域の両端部にある電圧を加え、前記バンド間トンネ ル効果領域内に、バンド間トンネル効果を発生し、 前記バンド間トンネル効果が、それぞれ、前記電子発振領域およびホール発振 領域内に、コヒーレントな電子とコヒーレントなホールとを注入し、 前記の注入されたコヒーレントな電子およびホールが、領域発振を受け、遠赤 外線放射を行うことを特徴とする半導体量子発振装置。 2.請求項1に記載の半導体量子発振装置において、動作電圧を供給するため の前記手段が、前記バンド間トンネル効果領域および前記一組のキャリヤ発振領 域をサンドイッチ状に挟んでいる一組の接点電極を含み、前記接点電極を通して 動作電圧を供給する半導体量子発振装置 3.請求項1に記載の半導体量子発振装置において、前記バンド間トンネル効 果領域および前記一組のキャリヤ発振領域を形成している、半導体ヘテロ接合材 料の前記多重層構造体が、所定の組成および禁止帯の幅のプロファイルを持つ半 導体量子発振装置。 4.請求項1に記載の半導体量子発振装置において、前記バンド間トンネル効 果領域および前記一組のキャリヤ発振領域を形成している、半導体ヘテロ接合材 料の前記多重層構造体が、意図的にではなくドーピングされた真性半導体からな る半導体量子発振装置。 5.請求項1に記載の半導体量子発振装置において、前記バンド間トンネル効 果領域が、結合二重量子井戸構造体の外側の境界を形成している、二つの対向外 部バリヤ領域と、前記一組のキャリヤ発振領域を形成している、前記二つの対向 外部バリヤ領域を持つ前記結合二重量子井戸構造体を含む半導体量子発振装置。 6.請求項5に記載の半導体量子発振装置において、動作電圧を供給するため の前記手段が、前記バンド間トンネル効果領域および前記一組のキャリヤ発振領 域をサンドイッチ状に挟んでいる二つの接点電極を含み、前記二つの接点電極を 通して前記動作電圧を供給する半導体量子発振装置 7.請求項6に記載の半導体量子発振装置において、前記二つの接点電極が、 さらに、nタイプの導電率を持つ前記半導体接点領域を含む前記接点電極に接続 している正の極の電圧ターミナルを含む、異なる導電率の二つの半導体接点領域 を含む半導体量子発振装置。 8.請求項5に記載の半導体量子発振装置において、前記一組のキャリヤ発振 領域の少なくとも一方が超格子構造体を含む半導体量子発振装置。 9.請求項1に記載の前記半導体量子発振装置の半導体遠赤外線レーザが、遠 赤外線放射用の共振空洞を形成するための手段を含む半導体量子発振装置。
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