JP2001521599A - タービン翼、その用途ならびにタービン翼の冷却方法 - Google Patents

タービン翼、その用途ならびにタービン翼の冷却方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、外壁(3)を備え、冷却流体(6)用の流入口(15)及び流出口(16)を有して外壁(3)に熱的に連結された少なくとも1個の冷却室(20)が設けられているタービン翼(1)に関する。冷却室(20)には冷却流体供給部(22)及び冷却流体排出部(23)が流体的に連通する。

Description

【発明の詳細な説明】 タービン翼、その用途ならびにタービン翼の冷却方法 本発明は、流体流入部と、流体流出部と、これらの間で互いに相対する加圧面 及び吸引面と、作動流体が周囲を流れる壁構造体とを有するタービン翼に関する 。壁構造体は冷却流体通流用の内部空間を取り囲む外壁を含む。本発明は、さら に、この種のタービン翼の用途、ならびに高温の作動流体が周囲を流れるタービ ン翼の冷却方法に関する。 米国特許第5,419,039号明細書に、冷却用に冷却空気を通流させるガスタービ ンの静翼が記載されている。この静翼は1個の鋳物で形成されるか、あるいは2 個の鋳物を組み合わせて構成される。この静翼は内部に当該ガスタービン装置の 圧縮機からの冷却空気の供給部を備えている。ガスタービンの高温ガス流に曝さ れ冷却空気供給部を取り囲むその壁構造体は、注型され一方向に開口する冷却ポ ケットを備えている。この冷却ポケットは、壁構造体の外面に、高温ガスの通流 方向で高温ガスの通流方向に垂直に静翼の主広がり方向に沿って配列されている それぞれの冷却ポケットにおいて、冷却空気供給部から壁構造体の多数の孔を通 して冷却ポケット内へ冷却空気が流入する。冷却ポケットには高温ガスの通流方 向に冷却空気が通流する。この冷却空気は、静翼の鋳造の際に予め形成された開 口部を通して高温ガスの流れの中へ排出される。この方法により、壁構造体の外 表面において一定量の膜冷却が達成される。冷却ポケットには、熱伝導を良好に するための詳しくは説明されていない1個あるいは複数個の基台が備えられる。 英国特許第21 12 869号明細書には、二つの冷却空気供給室と一つの冷却空気 排出室とを持つ翼形状に定められた壁構造体を備えたガスタービン翼が記載され ている。壁構造体の外には流れの方向に冷却通路が配列されている。この冷却通 路は長く延びる溝の形状の窪みとして壁構造体に取り込まれている。このとき冷 却通路は一方では冷却空気供給室に、他方では冷却空気排出室に流体的に結合さ れている。冷却通路を外部から分離するために、タービン翼を完全に取り囲む金 属薄板が配されている。 本発明の課題は、冷却可能な壁構造体を備えたタービン翼を提供することにあ る。他の課題は、この種のタービン翼の用途、さらには、高温の作用流体に曝さ れるタービン翼の冷却方法を提供することにある。 本発明によれば、タービン翼についての課題は、請求項1の前文にあるタービ ン翼において、外壁に熱的に結合され冷却流体用の流入口及び流出口を備えた少 なくとも1個の冷却室と、内部空間に備えられた少なくとも1個の冷却流体供給 部及び少なくとも1個の冷却流体排出部とが設けられることによって解決される 。冷却室は、流入口を介して冷却流体供給部と、流出口を介して冷却流体排出部 と流体的に連通する。必要な冷却能力に応じて、またタービン翼の形状に応じて 各冷却室に対して複数の流入口及び流出口を備えてもよい。 この種のタービン翼は、タービン翼の内部を満たして流れる冷却流体によって 冷却可能となる。したがって、タービン翼の内部に閉じた冷却循環系が成立する 。タービン翼の中を通流して温度の上昇した冷却流体は、別のタービン翼や、こ のタービン翼が配されたタービン装置の他の部品、例えば燃焼室の壁面等へ新た な冷却目的のために供給される。このように閉じた冷却循環系によって、例えば タービン翼の周囲に流れる作動流体中に流入するべきではない蒸気のごとき冷却 流体を使用することができる。軸線方向に交互に配設された静翼及び動翼を備え たタービン装置においては、この冷却流体によって、先ず熱的に負荷の高い静翼 が、続いてこの静翼の後段に軸線方向に配置された動翼が冷却される。さらに、 タービン翼中の閉じた冷却循環系によって、タービン翼の周囲に流れる高温の作 動流体への影響が回避され、これによって空気力学的な効率が高くなる。 冷却室は流れ方向及びこの方向に垂直な方向(すなわち、ほぼタービン翼の主 軸線方向)に延びており、特に流れ方向に垂直な方向への広がりを、流れ方向と ほぼ同等かあるいはより大きくすることができる。このように冷却室を二次元に 広げることにより均等な冷却能力が得られる。個々の冷却通路を備えた場合に特 に冷却通路間に必然的に備えられる幅広い中実のブリッジによって生じる高温度 勾配が回避されることによって、特に均一な温度分布が得られるので、タービン 翼の長寿命化がもたらされる。また、流入口と流出口の形態、位置、大きさ、な らびに個数を選定することによって、冷却流体を冷却需要に合わせて冷却室に導 入することができる。これによって、所定の冷却能力を得るに必要な冷却流体の 量は、多数の個別の冷却通路を用いる場合に比べて著しく少量となる。 冷却室は特に壁構造体の中に鋳込まれる。これによって、閉じた冷却循環系が 確実に形成される。鋳込んだ冷却室を用いれば、大きな機械的、熱的負荷によっ て冷却系を形成するケーシングが分離する危険性が確実に回避される。さらに、 冷却室は、鋳造によって容易にかつタービン翼と共に一つの作業工程で高精度に 製作することができる。 タービン翼は主軸線に沿って延びており、冷却室内の冷却流体の流れが主軸線 に対してほぼ垂直に形成されるように、流入口と流出口が配されている。これは 、例えば完全に三次元的な周囲の流れを生じるタービン翼の場合のような、主軸 線に沿って延び主軸線に対して曲げられ、ねじられ、あるいはねじ曲げられるす べてのタービン翼にあてはまる。 タービン翼の加圧面および/あるいは吸引面には特に複数の冷却室が備えられ る。それによって、複雑な形状のタービン翼の場合でも外壁の効果的な冷却が保 証される。定置形ガスタービンの静翼には、吸引面にもまた加圧面にも3×3個 の冷却室が、また得られる熱伝達に応じてより多数のあるいはより少数の冷却室 が備えられる。冷却室には、特に少なくとも2個の冷却流体供給部より冷却流体 が供給され、この冷却流体は同じく少なくとも2個の冷却流体排出部を介してタ ービン翼より排出される。冷却流体供給部及び冷却流体排出部は特に流体的にそ れぞれ互いに並列とする。冷却流体供給部及び冷却流体排出部は主軸線に対して 垂直の方向に交互に前後して配列される。それによって、前後して配される冷却 室には僅かな構成費用で冷却流体が供給可能になる。 冷却される外壁を可能な限り薄く形成すれば、特に効果的に冷却することがで きる。外壁が少なくとも領域的に平均壁厚2.5mm以下、特に約1mmの壁厚を有す ると好ましい。壁構造体を外壁と内壁とに概念的に分割すれば、壁構造体の機能 的特性を切り離すことができ、内壁に比べて外壁では機械的安定性に対する要求 を低くすることができる。内壁は高温の作動流体、特に高温ガスに直接曝されな いので、外壁に比べて厚い壁厚を有することができる。内壁は主としてタービン 翼の機械的支持機能を担っている。これに対し外壁はより薄い壁厚により形 成され、熱伝達要素によって効果的な冷却が可能となる。 各冷却室の内部には、特に冷却流体の主通流方向に、この冷却流体が周囲を流 れる熱伝達要素が前後して配列され、外壁に熱的に連結されている。したがって 、冷却流体は冷却室の内部において長い区間を通ることとなり、冷却流体は効果 的に加熱される。このように熱伝達要素を外壁と熱的に連結することによって、 外壁から冷却流体へ効果的に熱の伝達が行われる。 内壁と外壁との間の冷却領域の断面は冷却流体の速度を速くするために薄く形 成され、特に外壁の壁厚の範囲に配される。冷却室の通流断面積を小さくして冷 却流体の速度を速くすることにより、大きい熱伝達率が得られる。冷却室内の主 通流方向は、特にタービン翼の周囲に流れる作動流体の流れ方向と一致させるか 、あるいはこれと逆方向にされる。熱伝達要素は、特に柱状あるいは台座状に形 成され、外壁から内壁へ達する。また、この熱伝達要素は内壁に固定されていて もよい。熱伝達要素の断面は、熱伝達上の必要条件ならびに流れとしての必要条 件にそれぞれ適合され、例えば円状、多角形状、あるいは流れのパターン形態に 形成される。 外壁と内壁との間に配された冷却室を少なくとも一つ備えた壁構造体を持つタ ービン翼は、鋳造によって一つの作業工程により一体として製作することができ ろ。当然のことながら、タービン翼は二つあるいはそれ以上の鋳造部品を持つこ とができ、鋳造後、適切な方法(接合方法)によって互いに強固に結合すること もできる。特に流出口および流入口は鋳造によって製作できる。特にタービン翼 は、主軸線に沿ってかつ主軸線に垂直な面に、複数の冷却室を有する。 特に、流入口を外壁にほぼ垂直に構成すれば、流入する冷却流体は外壁にぶつ かり、少なくとも流入口の領域において外壁を補助的に衝突冷却することが可能 となる。 特に、流体流入部および/あるいは流体流出部に、少なくとも1個の流出口を 通して外壁の外表面につながる補助冷却流体供給部が設けられる。この補助冷却 流体供給部、冷却流体供給部および冷却流体排出部は、タービン翼の主軸線に対 してほぼ並列に向けられる。タービン翼は、特に流体流入部に例えば穿孔によっ て構成される多数の流出口を備える。この流出口を通してタービン翼の外表面へ 送られる冷却流体によって、外表面への冷却流体膜の形成が可能となる。したが って、熱的負荷の大きい流体流入部は、タービン翼の内部からの熱伝達に基づく 冷却に加えて、いわゆる膜冷却の原理にしたがって外部からも冷却できる。流体 流入部ならびに流体流出部は分離された冷却流体供給系によって冷却されるので 、吸引面および加圧面の領域の外壁とは異なる冷却流体によって冷却される。ガ スタービン用のタービン翼の流体流出部及び流体流入部の冷却には、冷却空気、 特にガスタービンに付設された圧縮機から供給される冷却空気が適している。冷 却室の冷却用には、冷却ガスの他、特にガスタービン装置の圧縮機からの冷却空 気や、空気に対して熱伝達量の割合が高い水蒸気が適している。 このタービン翼はタービン翼の周囲に高温ガスが流れるガスタービン内で使用 するのに適している。高温ガスの温度がタービン翼の基材の融解温度より高い温 度にある場合、この冷却によってタービン翼の故障が回避される。外壁の温度は 閉じた冷却循環系による冷却によって安全な温度レベルに下げられる。内部空間 からの冷却流体は、対流熱伝達と外壁を通る熱伝導とを生じ、これによって外壁 の表面は十分に冷却される。タービン翼は動翼としてもよく、また静翼としても よい。これらはいずれも、適当な取付け装置、例えば翼根元部によってタービン のケーシングあるいはタービンのロータに結合される。 したがって、本発明によるタービン翼は、ガスタービン装置における、特にタ ービン翼の周囲に流れる高温ガスが明らかに1000℃以上の温度となるガスタービ ンにおける動翼あるいは静翼としての用途に適している。 タービン翼の冷却方法についての課題は、周囲に高温の作動流体が流れる壁構 造体を有し、この壁構造体が内部空間を取り囲む外壁を含むタービン翼において 、第1の冷却流体を冷却流体供給部を通して内部空間の中へ流入させ、そこから 外壁と熱的に連結された冷却室へ流し、内部空間の冷却流体排出部を通してター ビン翼から再び流出させることによって解決される。 このように冷却することによって、高温の作動流体の流れの中へ冷却流体が到 達し、作動流体の流れに悪影響を及ぼして効率低下をもたらす事態が回避される 。これによって、効率の上昇が達成される。さらに、閉じた冷却プロセスによっ て高温の作動流体とは異なる冷却流体を用いることができる。特に、作動ガスが 高 温ガスであるガスタービンの場合には、冷却流体として蒸気が使用できる。この 蒸気は、複合形ガス・蒸気タービン装置の場合、ガスタービンの後段に接続され た蒸気タービンから容易に取り出すことができる。 タービン翼の流体流入部および/あるいは流体流出部に、別の冷却流体を供給 し、壁構造体を通流させて作動流体中へ導入することもできる。これにより、流 体流入部および/あるいは流体流出部の内部からの冷却に加えて、タービン翼の 外表面での膜冷却が保証される。補助冷却流体供給部に供給される冷却流体も、 また流体流入部および/あるいは流体流出部に供給される冷却流体も、内部空間 をタービン翼の主軸線に対して特に平行に流れ、それぞれ分流が冷却室内へ、も しくは流体流入部及び流体流出部の流出口を通して高温ガスへ供給される。 図面に示された実施例に基づいて、本発明によるタービン翼ならびにタービン 翼の冷却方法を詳しく説明する。 図1および2は、いずれも、説明に用いられている構造的、機能的特徴を模式 的に示したガスタービンのタービン翼の横断面である。 図1には、主軸線19に沿って延びるガスタービンのタービン翼1が示されて いる。このタービン翼1は主軸線19に沿って曲げられ、ねじられ、また捻じ曲 げられており、図に示されたタービン翼1の断面は主軸線19に関して変化して いる。タービン翼1は図示されていない端部に、固定のための翼根元部を持つ。 タービン翼1は、流体流入部8と流体流出部9と相対して配された加圧面10及 び吸引面11とからなる壁構造体2を持つ。さらに、壁構造体2は内部空間21 を取り囲む外壁3を持つ。この内部空間21の内部には、流体的に互いに分離さ れ並列に配された冷却流体供給部22,22a、冷却流体排出部23,23a、 ならびに補助冷却流体供給部25,25aが備えられており、いずれも主軸線1 9に対してほぼ平行に向けられている。上記の冷却流体供給部22,22a,2 5,25aおよび冷却流体排出部23,23aは、図示されていない根元部から 、タービン翼1の第1の端部に相対する図示されていない第2の端部まで延び、 この部分で閉じている。タービン翼1の周囲には高温ガス18(作動流体)が流 れるので、外壁3の外表面14には高温ガス18がぶちあたることとなる。この 高温ガス18はタービン翼1の流体流入部8に流れ込み、タービン翼1に沿って 流 体流出部9まで流れる。内部空間21には、高温ガス18の流れ方向に、順次、 流体流入部8の冷却流体供給部25と、冷却流体排出部23と、冷却流体供給部 22と、冷却流体排出部23aと、冷却流体供給部22aと、流体流出部9の冷 却流体供給部25aとが配列されている。壁構造体2は、吸引面10及び加圧面 11に、前後して配された複数の冷却室20を持つ。図示されていない別の冷却 室20が吸引面10及び加圧面11に主軸線19の方向に備えられている。冷却 室20は内部空間21側の内壁4と外壁3との間に配されている。各冷却室20 はそれぞれ冷却流体供給部22,22aに連通した冷却流体6用の流入口15を 備えている。各冷却室20の流入口15は、外壁3に対してほぼ垂直方向に位置 する流入口軸線24に沿って伸びている。これによって、冷却室20に冷却流体 6が流入する際、外壁3の付加的な衝突冷却が達成される。さらに、各冷却室2 0は、冷却室20と冷却流体排出部23,23aとを流体的に連通させる流出口 16を持つ。冷却室20には、いずれも、冷却流体6が高温ガスの通流方向ある いはその逆方向に通流する。いずれの冷却室20にも、冷却流体6の通流方向1 2に互いに前後して配された複数の熱伝達要素7が配列されている。軸線19に 沿って冷却室内に配置された他の熱伝達要素7は図示されていない。これらは通 流方向12における熱伝達要素7に比べて位置をずらされており、これによって 冷却室20内に高い熱伝達が得られる。流体流入部8の補助冷却流体供給部25 は複数の流出口16を持ち、これを通して冷却流体6aがタービン翼1の外表面 14へ達する。これにより、冷却流体6aによるタービン翼の補助的な膜冷却が 保証される。流体流出部9の補助冷却流体供給部25aは同様に冷却流体6aを 排出するための流出口16aを持ち、その場合吸引面11と加圧面10との外壁 の間に熱伝達要素7が配されている。 冷却流体6、特に冷却空気あるいは水蒸気は、タービン翼1の図示されていな い第1の端部から流入し、同様に図示されていない第2の端部までタービン翼1 を通流する。冷却流体6からの分流が、軸線方向に重なり合って配された冷却室 20へ排出される。それぞれの分流は、冷却室20を通流し、外壁3ならびに熱 伝達要素7との熱交換によって熱を取出し、これによって外壁3が冷却される。 それぞれの分流は、冷却室20を通流したのち、冷却流体排出部23,23aへ 入る。冷却流体排出部23,23aで再び合流した冷却流体の流れは、図示され てない第1の端部を通してタービン翼1の外に達する。この冷却流体6は、さら にガスタービンの他の部品の冷却用として再使用することができる。例えば、最 も高い温度の高温ガスに曝される第1列のタービン静翼に外部で冷却された冷却 空気が通流し、ここで温められた冷却流体が、第1の静翼列の後段に直接連結さ れた第1のタービン動翼列へ供給される。流体流入部8および/あるいは流体流 出部9には、補助冷却流体供給部25,25aを通して同一の冷却流体6あるい は異なる冷却流体6aが供給される。この冷却流体6aは流出口16aを介して 高温ガス18の流れに入る。これによって流体流入部8および流体流出部9の膜 冷却が可能となる。 図2には、図1に類似した、冷却流体6用の閉じた冷却循環系を備えたタービ ン翼1が図示されている。図2のタービン翼1は図1のタービン翼1に類似して 構成されている。図2のタービン翼1では、冷却室20が流体流入部8の内部お よび流体流出部9の内部にまで広がっており、これらの領域8,9も、閉じた冷 却循環系の冷却流体6により冷却される。図1における冷却流体の流れ、冷却室 20、冷却流体排出部23,23a、ならびに冷却流体供給部22,22aに関 する説明は、図2のタービン翼1においても一致して適用される。図2の参照符 号の意味は図1の参照符号の意味と一致している。 本発明は、タービン翼の外壁が吸引面および加圧面で閉じた冷却循環系により 冷却可能である点において特に優れている。冷却室には冷却流体供給部より冷却 流体、特に冷却空気あるいは水蒸気が供給される。冷却室を通流した冷却流体は 、タービン翼の周りに流れる高温の作動流体の流れに到達することなく、タービ ン翼に備えられた冷却流体排出部を通してこのタービン翼から再び取出される。 これらに加えて、タービン翼の流体流入部および流体流出部は開口した冷却系に より冷却することもできる。この場合、閉じた冷却循環系の冷却流体とは異なる 冷却流体が使用可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.流体流入部(8)と、流体流出部(9)と、これらの間で互いに相対する加 圧面(10)及び吸引面(11)と、作動流体(18)が周囲を流れる壁構造体 (2)とを有し、この壁構造体(2)が冷却流体(6)通流用の内部空間(21 )を取り囲む外壁(3)を含むタービン翼(1)において、外壁(3)に熱的に 結合され冷却流体(6)用の流入口(15)及び流出口(16)を備えた少なく とも1個の冷却室(20)と、内部空間(21)に備えられた少なくとも1個の 冷却流体供給部(22)及び少なくとも1個の冷却流体排出部(23)とが設け られ、その冷却流体供給部(22)が流入口(15)を介して、その冷却流体排 出部(23)が流出口(16)を介して冷却室(20)に流体的に連通している ことを特徴とするタービン翼(1)。 2.冷却室(20)内の冷却流体(6)の流れが主軸線(19)に対してほぼ垂 直方向に形成されるように、流入口(15)と流出口(16)が配されているこ とを特徴とする主軸線(19)に沿って延びる求項1に記載のタービン翼(1) 。 3.加圧面(10)および/あるいは吸引面(11)に複数の冷却室(20)が 備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載のタービン翼(1)。 4.それぞれ互いに流体的に並列な、少なくとも2個の冷却流体供給部(22, 22a)ならびに少なくとも2個の冷却流体排出部(23,23a)が備えられ ていることを特徴とする請求項3に記載のタービン翼(1)。 5.外壁(3)が少なくとも領域的に平均壁厚2.5mm以下、特に約1mmの壁厚 を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のタービン翼( 1)。 6.冷却室(20)の内部に、主通流方向(12)の冷却流体(6)が周囲を流 れる熱伝達要素(7)が前後して配され、これらの熱伝達要素(7)が外壁(3 )に熱的に連結されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記 載のタービン翼(1)。 7.外壁(3)、内壁(4)及び冷却室(20)、ならびに場合によっては熱伝 達要素(7)が、鋳造によって、特に一つの作業工程によって製作されているこ とを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載のタービン翼(1)。 8.流入口(15)が、外壁(3)に対して特に略90°の角度で傾斜した流入口 軸線(24)に沿って配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ か一つに記載のタービン翼(1)。 9.流体流入部(8)あるいは流体流出部(9)に、少なくとも1個の流出口( 16a)を通して外壁(3)の外表面(26)につながる補助冷却流体供給部( 25,25a)が付設されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一 つに記載のタービン翼(1)。 10.ガスタービン用の静翼あるいは動翼である請求項1乃至9のいずれか一つ に記載のタービン翼(1)。 11.ガスタービン装置において使用される請求項1乃至10のいずれか一つに 記載のタービン翼(1)の用途。 12.周囲に高温の作動流体(18)が流れる壁構造体(2)を有し、この壁構 造体(2)が内部空間(21)を取り囲む外壁(3)を含むタービン翼(1)の 冷却方法において、第1の冷却流体(6)を冷却流体供給部(22)を通して内 部空間(21)の中へ流入させ、そこから外壁(3)と熱的に連結された冷却室 (20)へ流し、内部空間(21)の冷却流体排出部(23)を通してタービン 翼(1)から再び流出させることを特徴とするタービン翼(1)の冷却方法。 13.タービン翼(1)の流体流入部(8)および/あるいは流体流出部(9) に第2の冷却流体(6a)が供給され、開いた循環系において外壁(3)を通し てタービン翼(1)から作動流体(18)中へ排出されることを特徴とする請求 項12に記載の冷却方法。 14.第1の冷却流体(6)が冷却空気あるいは水蒸気であり、第2の冷却流体 (6a)が冷却空気であることを特徴とする請求項13に記載の冷却方法。
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