JP2001521389A - アダプターに基づく配列分析の改良 - Google Patents

アダプターに基づく配列分析の改良

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Abstract

(57)【要約】 相補的末端を有する標的ポリヌクレオチドの自己ライゲーションによって生じる問題を扱う、アダプターに基づく配列分析における改良が提供される。この改良は、脱リン酸化された5'鎖を有する標的ポリヌクレオチドの調製および3'ブロッキング基を有するアダプターの使用を含む。好ましい実施態様では、アダプターは一本鎖で標的ポリヌクレオチドにライゲートされ、3'ブロッキング基は除去され、標的ポリヌクレオチドの隣接する5'ヒドロキシルはリン酸化され、そしてアダプターのライゲーションはリガーゼでの処理によって完了される。

Description

【発明の詳細な説明】 アダプターに基づく配列分析の改良 発明の分野 本発明は、一般的に、核酸を分析するための改良された方法および組成物に関 し、そしてより具体的には、標識されたアダプターの特異的ライゲーションによ ってポリヌクレオチドの末端ヌクレオチドを分析する方法に関する。 背景 疾患の遺伝学的根拠および異なる遺伝子発現パターンと関連した他の生理学的 状態の宿主を理解する要望は、DNAの大規模分析へのいくつかのアプローチの開 発をもたらした。Adamsら編,Automated DNA Sequencing and Analysis(Academ ic Press,New York,1994)。遺伝子発現パターンを分析するための現在の技法 には、大規模配列決定、ディファレンシャルディスプレイ、インデックススキー ム、サブトラクションハイブリダイゼーション、cDNAまたはオリゴヌクレオチド の固相アレイとのハイブリダイゼーション、および多くのDNAフィンガープリン ティング技法が挙げられ、例えば、Lingoら,Science,257:967-971(1992);Erl anderら,国際特許出願PCT/US94/13041;MacClellandら,米国特許5,437,975;U nrauら,Gene,145:163-169(1994);Schenaら,Science,270:467-469(1995);V elculescuら,Science,270:484-486(1995)などに挙げられる。 このような技法の重要なサブクラスは、ポリヌクレオチドの集団を分類するた めにおよび/またはポリヌクレオチドの末端のヌクレオチドを同定するために、 二本鎖オリゴヌクレオチドアダプターを用いる。例えば、Unrauら(上で引用) および米国特許5,508,169;Sibson,国際出願PCT/GB93/01452およびPCT/GB95/00 109;Cantor,米国特許5,503,980;およびBrenner,国際出願PCT/US95/03678お よび米国特許5,552,278。このようなアダプターは、代表的には、相補的末端を 有するポリヌクレオチドへの特異的ハイブリダイゼーションおよびライゲーショ ンを可能にする突出鎖を有する。同定または分類は、別々の容器中でこのような 反応を行うことによって、またはライゲートされたアダプターの突出鎖中の1つ 以上のヌクレオチドを同定する標識を提供することによってもたらされる。 これらの技術では、特別な問題は、図1に示されるような、自己ライゲーショ ンが可能であるポリヌクレオチド末端またはアダプターのいずれかを処理するこ とで生じ、ここで、繋ぎ止めたポリヌクレオチドの4ヌクレオチド突出鎖は、互 いに相補的である。自己ライゲーションが起こる場合、アダプターまたは標的ポ リヌクレオチドのいずれかの突出鎖は、分析またはプロセシングにもはや利用可 能ではない。次に、これは、標的ポリヌクレオチドへのアダプターの正確なライ ゲーションに応じて生成するシグナルの喪失または消失をもたらす。同一の標的 ポリヌクレオチドが固相支持体に繋ぎ止められる場合、自己ライゲーション問題 は、特に深刻である。この状況では、自己ライゲーションを可能にする末端の局 所濃度は、代表的には、二本鎖アダプターの濃度に対して非常に高く、それによ って、相補的配列が存在する場合はいつでも、自己ライゲーションを好ましい反 応にする。図1に示すように、相補的配列は、ハイブリダイゼーションの際にパ リンドローム二本鎖を形成する。ランダム配列でパリンドローム4マーが生じる 確率は、ヌクレオチドの繰り返した対の確率と同じであるので(6.25%)、新規配 列決定のためのアダプターに基づく方法は、自己ライゲーションのため、2、3 のサイクルの後、高い失敗の可能性を有する。これが生じる場合、ポリヌクレオ チドのさらなる分析が不可能になる。 核酸配列分析におけるアダプターに基づく技術の増加した重要性を考慮して、 自己ライゲーション問題を克服するための利用可能な方法および物質が、非常に 望まれる。 発明の要旨 したがって、本発明の目的は、アダプターも標的ポリヌクレオチドもどちらも 自己ライゲートしないアダプターに基づく分析方法を提供することである。 本発明の他の目的は、ライゲーションによるDNA配列決定の改良された方法を 提供することであり、ここで固相支持体に繋ぎ止められた同一の標的ポリヌクレ オチドは、リガーゼの存在下で互いにライゲートし得ない。 本発明のさらに他の目的は、互いにライゲートし得ないが、同時に相補的突出 鎖を有する標的ポリヌクレオチドにライゲートされ得る、オリゴヌクレオチドア ダプターを提供することである。 本発明の他の目的は、固相支持体へ一方の末端によって繋ぎ止められた同一の ポリヌクレオチドの均一な集団を含む組成物を提供することであり、このポリヌ クレオチドは、そのフリーの末端に、5'リン酸基を含まない突出鎖を有する。 本発明は、二本鎖アダプターを使用してポリヌクレオチドを分析するための方 法および組成物を提供することによって、これらおよび他の目的を達成する。本 発明の重要な局面は、特に、酵素的ライゲーションを用いる実施態様で、自己ラ イゲーションが生じ得ないような、分析されるべきポリヌクレオチドの末端から の5'リン酸の除去である。本発明の他の重要な局面は、分析されるべきポリヌク レオチドの鎖に相補的な突出鎖をそれぞれ有し、そして鎖がライゲートされ得な いようにブロックされた3'炭素を含む鎖をそれぞれ有する、二本鎖アダプターの 使用である。好ましくは、本発明の二本鎖アダプターは、以下の式によって定義 される: 5'-p(N)n(N)q-3' z(N')r-5' または p(N)q-3' 3'-z(N)n(N')r-5' ここで、NはヌクレオチドでありそしてN'は相補物であり、pはリン酸基であり、 zは3'ブロッキング基であり、nは2から6まで全部の整数であり、qは8以上の 整数であり、そしてrは8以上の整数であり、これはqと同じまたは異なり得る 。 好ましくは、zはリン酸基であり、そしてアダプターの二本鎖部分は、認識部 位がその切断部位とは別々であるヌクレアーゼのヌクレアーゼ認識部位を含む。 以下により十分に記載のように、後者のエレメントは、DNA配列決定についての ライゲーションおよび切断の繰り返されたサイクルを用いる実施態様で有用であ る。 図2aに示される、好ましい実施態様では、本発明は、ポリヌクレオチドの末端 のヌクレオチドの同一性を決定するための方法を提供する。この方法は、以下の 工程を包含する:(a)ポリヌクレオチドの末端に二本鎖アダプターをライゲート する工程であって、このポリヌクレオチドの末端が脱リン酸化5'ヒドロキシルを 有し、そして二本鎖アダプターが第1鎖および第2鎖を有し、この二本鎖アダプ ターの第2鎖が3'ブロッキング基を有する、工程;(b)第1鎖のライゲーション 後に3'ブロッキング基を除去する工程;(c)ポリヌクレオチドの5'ヒドロキシル をリン酸化する工程;(d)二本鎖アダプターを再生するためにブロックされてい ない3'部分を有する第2鎖をライゲートする工程;および(e)そこにライゲート したアダプターの同一性によってポリヌクレオチドの末端の1つ以上のヌクレオ チドを同定する工程。3'ブロッキング基を除去する工程は、いくつかの方法によ って行われ得、例えば、完全な3'ブロックされた第2鎖を洗浄し次いでブロック されていない鎖との置換によって、3'ブロッキング基を化学的もしくは酵素的に 除去することによって、あるいはそうでなければ第2鎖の除去なしに第2鎖上の 3'ヒドロキシルを活性化または再生することによって、物理的に除去することを 包含する。3'リン酸は、好ましくは3'ブロッキング基であり、そして除去する工 程は、好ましくは、第2鎖をホスファターゼで処理することによって行われ、3' リン酸を除去しそしてフリーの3'ヒドロキシルを再生する。 さらに好ましくは、二本鎖アダプターは、認識部位がその切断部位とは別であ るヌクレアーゼの認識部位を含む。これは、標的ポリヌクレオチドの追加のヌク レオチドを同定するためにライゲーションおよび切断の繰り返されたサイクルを 行うことを可能にする。したがって、本発明の方法は、好ましくは、以下のさら なる工程を包含する:(f)上記ポリヌクレオチドが1つ以上のヌクレオチドで短 縮されるように、上記二本鎖アダプターのヌクレアーゼ認識部位を認識するヌク レアーゼで上記ポリヌクレオチドを切断する工程、(g)上記切断の工程がこのよ うな5'末端リン酸基の形成を生じる場合はいつでも、5'末端リン酸基を除去する ために上記切断されたポリヌクレオチドを処理する工程、および(h)上記ポリヌ クレオチドのヌクレオチド配列が決定されるまで、上記工程(a)〜(g)を繰り返す 工程。 他の重要な実施態様では、本発明は、二本鎖アダプターの使用によって、集団 のポリヌクレオチドを分類するための方法を提供する。一般的に、本発明のこの 局面では、ポリヌクレオチドは、(a)エンドヌクレアーゼで混合物のポリヌクレ オチドを処理し、突出鎖を有するポリヌクレオチドを産生する工程、(b)混合物 中で二本鎖アダプターをポリヌクレオチドにライゲートする工程であって、ポリ ヌクレオチドが二本鎖アダプターの鎖に相補的な突出鎖を有し、ポリヌクレオチ ドの末端が脱リン酸化5'ヒドロキシルを有し、そして二本鎖アダプターが第1鎖 および第2鎖を有し、ここで二本鎖アダプターの第2鎖が3'ブロッキング基を有 する、工程、(c)第1鎖のライゲーション後に3'ブロッキング基を除去する工程 、(d)ポリヌクレオチドの5'ヒドロキシルをリン酸化する工程、(e)二本鎖アダプ ターを再生するためにブロックされていない3'部分を有する第2鎖をライゲート する工程、および(f)そこにライゲートしたアダプターの同一性によってポリヌ クレオチドを分類する工程、によって分類される。 本発明は、DNAを分析または配列決定するためのアダプターに基づく方法にお ける重要な問題:すなわち、標的ポリヌクレオチドおよびアダプターの自己ライ ゲーションの問題を克服する。自己ライゲーションがない場合、アダプターに基 づく方法は、著しくより効果的およびより信頼のおけるものになり、次に、市販 の適用性を非常に増強させる。 図面の簡単な説明 図1は、固相支持体に繋ぎ止められる同一のポリヌクレオチドの自己ライゲー ションの現象を示す。 図2aは、ブロックされた3'炭素を有する二本鎖アダプターが標的ポリヌクレオ チドにライゲートされる、本発明の好ましい方法における工程を示す。 図2bは、ライゲーションおよび切断の段階的サイクルによるDNA配列決定の方 法における好ましい実施態様の使用を示す。 図3a〜3eは、ライゲーションおよび切断のサイクルを必要としないDNA配列決 定のための本発明の実施態様を示す。定義 本明細書で使用される場合、用語「ライゲーション」とは、1つ以上(通常2 つ)のオリゴヌクレオチドの末端間の共有結合の形成を意味する。この用語は、 通常、以下の反応から生じるホスホジエステル結合の形成をいい、これは通常、 リガーゼによって触媒される: オリゴ1(5')-OP(0-)(=0)0+HO-(3')オリゴ2-5' →オリゴ1(5')-OP(0-)(=0)0-(3')オリゴ2-5' ここでオリゴ1およびオリゴ2は、2つの異なるオリゴヌクレオチドかまたは同じ オリゴヌクレオチドの異なる末端のいずれかである。この用語は、ホスホジエス テル結合の非酵素的形成、ならびにホスホロチオエート結合、ジスルフィド結合 などのような、オリゴヌクレオチドの末端間の非ホスホジエステル共有結合の形 成を包含する。 本明細書で使用される場合、ポリヌクレオチドに関して「配列決定」または「 ヌクレオチド配列を決定すること」は、ポリヌクレオチドの部分ならびに全配列 情報の決定を含む。すなわち、この用語は、配列比較、フィンガープリンティン グ、および標的ポリヌクレオチドについての情報の類似のレベル、ならびに標的 ポリヌクレオチドにおける、ヌクレオシド、通常は各ヌクレオチド、の発現同定 および順序づけを包含する。この用語はまた、標的ポリヌクレオチド内のヌクレ オチドの4つのタイプのうちの1、2、または3つの同定、順序づけ、および位 置の決定を包含する。例えば、いくつかの実施態様では、配列同定は、その配列 が、バイナリーコード、例えば、「C-(非C)-(非C)-C-(非C)-C...」については「 100101...」などとして表されるように、標的ポリヌクレオチド内のヌクレオチ ドの単一タイプ、例えば、シトシンの順序づけおよび位置を同定することによっ て行われ得る。 プローブおよび標的ポリヌクレオチドの突出鎖に関して「完全に一致した二重 鎖」とは、二本鎖構造中の各ヌクレオチドが、反対の鎖上のヌクレオチドとのワ トソン・クリック塩基対形成を受けるように、一方からの突出鎖が他方と二本鎖 構造を形成することを意味する。この用語はまた、アダプターの複雑性を減少さ せるために用いられ得る、デオキシイノシン、2-アミノプリン塩基を有するヌク レオシドなどのような、ヌクレオシドアナログの対形成を包含する。 本明細書で使用される場合、用語「オリゴヌクレオチド」は、デオキシリボヌ クレオシド、リボヌクレオシドなどを含む、ヌクレオシドまたはそのアナログの 直鎖状オリゴマーを含む。通常、オリゴヌクレオチドは、2、3のモノマーユニ ット、例えば、3〜4から、数百のモノマーユニットまでのサイズの範囲である 。オリゴヌクレオチドが、「ATGCCTG」のような文字の配列によって表される場 合はいつでも、ヌクレオチドは、左から右に5'→3'の順であり、そして他に指示 がなければ、「A」はデオキシアデノシンを表し、「C」はデオキシシトシンを表 し、「G」はデオキシグアノシンを表し、そして「T」はチミジンを表すと理解さ れる。 本明細書で使用される場合、「ヌクレオシド」は、例えば、KornbergおよびBa ker,DNA Replication,第2版(Freemen,San Francisco,1992)に記載のように 、2'-デオキシおよび2'-ヒドロキシル形態を含む、天然のヌクレオシドを含む。 ヌクレオシドに関して、「アナログ」は、例えば、Scheit,Nucleotide Analogs (John Wiley,New York,1980)に一般的に記載される、改変された塩基部分およ び/または改変された糖部分を有する合成ヌクレオシドを含む。このようなアナ ログは、結合特性を増強し、縮重を減少させ、特異性を増加させるなどのために 設計された合成ヌクレオシドを含む。 発明の詳細な説明 本発明の方法および組成物は、分析のためにポリヌクレオチドにライゲートさ れる二本鎖オリゴヌクレオチドアダプターを用いる多数の核酸分析技法、特にイ ンデックススキーム(Unrauら(上で引用)およびSibson(上で引用))、およ びDNA配列決定スキーム(Cantor(上で引用)、Brenner(上で引用)、およびSi bson(上で引用))における適用を見いだす。 図1に示すように、本発明の重要な特徴は、「自己相補的」配列(114)がフリ ーの突出鎖に存在する場合、アダプターに基づく分析方法が、完全に失敗し得る という発見であった。この問題は、分析されるべきポリヌクレオチド(112)が、 固相支持体(110)に付着した同一のポリヌクレオチドの均一な集団としてアダプ ターに提示される実施態様で、特に難しい。これらの状況では、繋ぎ止められた ポリヌクレオチドのフリーの末端は、互いに完全に一致した二重鎖(116)を形成 するために巻き付き得る。末端の5'鎖がリン酸化されるならば、ポリヌクレオチ ドは、リガーゼの存在下で容易にライゲートされる。類似の問題も、二本鎖アダ プターについて存在する。すなわち、5'鎖がリン酸化される場合はいつでも、1 つのアダプターの5'鎖は、その突出鎖のヌクレオチド配列が相補的である場合は いつでも、もう1つのアダプターのフリーの3'ヒドロキシルにライゲートされ得 る。 一般的に、本発明の方法は、好ましい実施態様についての図2aに示される以下 の工程によって、上記の問題を提示する:(a)ポリヌクレオチドの末端(122)に二 本鎖アダプターをライゲートする工程(120)であって、ポリヌクレオチドの末端 が脱リン酸化した5'ヒドロキシルを有しそしてライゲートされるべき二本鎖アダ プター末端(124)が第l鎖(126)および第2鎖(128)を有し、二本鎖アダプターの 第2鎖が3'ブロッキング基(130)を有する、工程;(b)例えば、洗浄(132)によっ て、あるいは、例えば、ブロッキング基がリン酸であるならばホスファターゼで の処理によって、インサイチュで酵素的または化学的に除去することによって、 ライゲーション後に第2鎖の3'ブロッキング基を除去する工程;(c)ポリヌクレ オチドの5'ヒドロキシルをリン酸化する工程(134);(d)二本鎖アダプター(138) を再生するためにブロックされていない3'部分を有する第2鎖(142)をライゲー トする工程(136);および(e)例えば、蛍光標識(140)、コードされたアダプター (以下に記載)、増幅(プライマー結合部位を提供することによって)などによ って、そこにライゲートされるアダプターの同一性によってポリヌクレオチドの 末端で1つ以上のヌクレオチドを同定する工程(144)。二本鎖アダプターおよび 標的ポリヌクレオチドは、単一でまたは混合物としてライゲーションについて組 み合わされ得る。例えば、所定の配列を有する単一種のアダプターは、共通(お よびおそらく、未知の)ヌクレオチド配列を有する単一種のポリヌクレオチドと 組み合わされ得;あるいは、定義された配列を有する単一種のアダプターは、例 えば、Brennerら,国際出願PCT/US96/09513に記載される、同じ反応容器中の異 なる固相支持体に付着した同一のポリヌクレオチドの複数の均一集団のような、 ポリヌクレオチドの混合物と組み合わされ得;あるいは、二本鎖アダプターの混 合物、特に、突出鎖中に異なるヌクレオチド配列を有する混合物は、単一種のポ リヌクレオチドと組み合わされ得;あるいは、二本鎖アダプターの混合物は、ポ リヌクレオチドの混合物と組み合わされ得る。用語「アダプター」、または「二 本鎖アダプター」が、単独で使用される場合、突出鎖の異なる配列を有するアダ プターの混合物、ならびに用語「プローブ」の用法と類似の方法で、突出鎖の同 じ配列を有する単一種のアダプターを包含することを意味する。 ライゲーションおよび切断のサイクルを用いる好ましい実施態様は、以下の工 程を包含する:(a)ポリヌクレオチドの末端(222)に二本鎖アダプターをライゲー トする工程(220)であって、ポリヌクレオチドの末端が脱リン酸化された5'ヒド ロキシルを有し、ライゲートされるべき二本鎖アダプターの末端(224)が第1鎖( 226)および第2鎖(228)を有し、二本鎖アダプターの第2鎖が3'ブロッキング基( 230)を有し、そして二本鎖アダプターが認識部位がその切断部位とは別であるヌ クレアーゼのヌクレアーゼ認識部位(250)を有する、工程;(b)例えば、第2鎖(2 32)を洗い流すことによって、ライゲーション後に3'ブロッキング基を除去する 工程;(c)ポリヌクレオチドの5'ヒドロキシルをリン酸化する工程(234);(d)二 本鎖アダプター(238)およびヌクレアーゼ認識部位(250)を再生するためにブロッ クされていない3'部分を有する第2鎖(242)をライゲートする工程(236);(e)そ こにライゲートされたアダプターの同一性によってポリヌクレオチドの末端の1 つ以上のヌクレオチドを同定する工程(244);(f)ポリヌクレオチドが1つ以上の ヌクレオチドで短縮されるように、認識部位を認識するヌクレアーゼでポリヌク レオチドを切断する工程(252)であって、認識部位が示されるアダプター(224)中 に配置され、そのため切断(254)がポリヌクレオチドから2つのヌクレオチドを 除去する、工程(222);(g)ポリヌクレオチドの5'末端を脱リン酸化する工程(256 );および(h)工程(a)〜(g)を繰り返す工程(258)。 代表的には、ライゲーションの前に、分析されるべきポリヌクレオチドの末端 は、通常3'または5'突出鎖、すなわち、「粘着」末端を有する、所定の切断を産 生する1つ以上の制限エンドヌクレアーゼで切断することによって調製される。 このような切断は、通常、5'鎖をリン酸化したままにする。好ましくは、これら の5'リン酸化末端は、例えば、Sambrookら,Molecular Cloning,第2版(Cold S pring Harobor Laboratory,New York,1989)に記載のような標準的プロトコル を使用して、ウシ腸アルカリホスファターゼ、または類似の酵素のようなホスフ ァターゼでの処理によって脱リン酸化される。5'リン酸の除去によって、標的ポ リヌクレオチドは、リガーゼの存在下でライゲートされ得なくなる。脱リン酸化 の工程は、好ましくは、フリーの5'ヒドロキシルを放出する。 ポリヌクレオチドの脱リン酸化末端への二本鎖アダプターのライゲーションは 、特定の実施態様に依存して、酵素的または化学的に行われ得る。好ましくは、 ライゲーションは、標準的プロトコルでリガーゼを使用して酵素的に行われる。 多くのリガーゼは公知であり、そして本発明での使用に適切である。例えば、Le hman,Science,186:790-797(1974);Englerら,DNA Ligases,3-30頁,Boyer編 ,The Enzymes,15B巻(Academic Press,New York,1982)など。好ましいリガー ゼには、T4 DNAリガーゼ、T7 DNAリガーゼ、E.coli DNAリガーゼ、Taqリガーゼ 、Pfuリガーゼ、およびTthリガーゼが挙げられる。それらの使用のためのプロト コルは周知であり、例えば、Sambrookら(上で引用);Barany,PCR Methods an d Applications,1:5-16(1991);Marshら,Strategies,5:73-76(1992)などであ る。一般的に、リガーゼは、5'リン酸基が、隣接する鎖の3'ヒドロキシルへのラ イゲーションのために存在することを必要とする。したがって、リガーゼが、標 的ポリヌクレオチドに二本鎖アダプターをライゲートするために用いられる場合 はいつでも、二本鎖アダプターの相補的末端の5'鎖はリン酸化されなければなら ない。 一般的に、本発明の二本鎖アダプターは、Unrauら(上で引用)、Sibsonら( 上で引用)、およびBrenner(上で引用)に記載のアダプターと同じ機能を提供 し、その後者は、アダプター(またはこの参考文献では「プローブ」と命名され る)の記載についておよび段階的ライゲーションおよび切断によるDNA配列決定 における操作の記載については、参考として援用される。アダプターは、2つの 操作の1つまたは両方のいずれかを行うための「プラットホーム」を提供する: 第1は、その相補的突出鎖の標的ポリヌクレオチドの鎖への特異的ハイブリダイ ゼーションによって、アダプター(または時にはアダプターの対)は、標的ヌク レオチドの突出鎖中の1つ以上のヌクレオチドを同定するための手段、ある いは、例えば、Unrauら(上で引用)に記載のように、選択的増幅のためのプラ イマー結合部位を提供することによって、標的ポリヌクレオチドのサブ集団を分 類するための手段を提供する。第2に、アダプターは、ヌクレアーゼが、アダプ ターがライゲートされる標的ポリヌクレオチドを切断し得る認識部位を提供する 。Brenner(上で引用)に記載のように、アダプターは、必ずしもあらゆる実施 態様で両方の機能を提供しない。 上記の二本鎖アダプターについての式に関して、好ましくは、nは2〜6を含 む範囲であり;そしてrおよびqは、別々に8〜50を含む範囲である。3'ブロッキ ング基「z」は、種々の形態であり得、そして、ライゲーションを妨げそしてこ の方法の他の工程、例えば、3'ブロックされた鎖の除去、ライゲーションなどを 妨害しない、ほとんどの任意の化学実体を含み得る。代表的3'ブロッキング基に は、水素(すなわち、3'デオキシ)、リン酸、ホスホロチオエート、アセチルな どが挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、3'ブロックされた鎖の 合成中の基の添加における便利性、および鎖をリガーゼでのライゲーションを可 能にするホスファターゼでの基の除去の便利性のため、3'ブロッキング基はリン 酸である。3'リン酸を有するオリゴヌクレオチドは、Eckstein編,Oligonucleot ides and Analogues:A Practical Approach(IRL Press,Oxford,1991)の12章に 記載のプロトコルを使用して合成され得る。 融解による除去の他に、3'デオキシは、Kuijperら,Gene,112:147-155(1992) ;Aslanidisら,Nucleic Acids Research,18:6069-6074(1990)などの参考に開 示されるポリメラーゼ「交換」反応によって第2鎖から除去され得る。簡単にい えば、T4 DNAポリメラーゼおよび類似の酵素の5'→3'エキソヌクレアーゼ活性は 、溶液中でプライミング鎖中のヌクレオチドをその三リン酸相対物と交換するた めに使用され得る。したがって、このような反応では、3'ジデオキシヌクレオチ ドは、反応混合物から2'-デオキシ-3'-ヒドロキシヌクレオチドと交換され得、 これはポリヌクレオチドキナーゼでの処理後に第2鎖を標的ポリヌクレオチドに ライゲート可能にする。 さらなる3'ブロッキング基は、例えば、以下の参考文献に開示される、塩基毎 配列決定スキームにおける可逆的チェーンターミネーティングヌクレオチドにつ いて開発された化学作用から利用可能である:Cheeseman,米国特許5,302,509; Tsienら,国際出願WO 91/06678;Canardら,Gene,148:1-6(1994);およびMetsk erら,Nucleic Acids Research,22:4259-4267(1994)。概略的には、これらの化 学作用は、プライミング鎖の3'末端のフリーのヒドロキシルを生成するために特 異的ブロッキング基(通常、付加標識を有する)の化学的または酵素的除去を可 能にする。 アダプターの相補鎖は、例えば、以下の参考文献に開示される、ホスホロアミ ダイト化学作用のような、標準的化学作用を使用して、自動化DNA合成機、例え ば、Applied Biosystems,Inc.(Foster City,California)model 392または394 DNA/RNA Synthesizerで便利に合成される:BeaucageおよびIyer,Tetrahedron ,48:2223-2311(1992);Molkoら,米国特許4,980,460;Kosterら,米国特許4,72 5,677;Caruthersら,米国特許4,415,732;4,458,066;および4,973,679など。 生じるオリゴヌクレオチドが、ライゲーションおよび切断試薬と適合可能である ならば、例えば、ホスホロチオエート、ホスホロアミダイトなどのような、非天 然骨格基を生じる、代わりの化学作用も用いられ得る。合成後、相補鎖は、二本 鎖アダプターを形成するために合わせられる。アダプターの突出鎖は、混合物と して合成され得、そのためあらゆる可能な配列は、Brenner(上で引用)に記載 のように、突出部分で表される。 Brenner(上で引用)でもまた説明されるように、アダプターの突出鎖が5'ま たは3'末端であるかどうかは重要ではない。しかし、標的ポリヌクレオチドおよ びアダプター(または少なくとも1つの標的ポリヌクレオチドに適用された混合 物)の突出鎖は、特異的ハイブリダイゼーションおよびライゲーションを可能に するために完全に一致した二重鎖を形成し得ることは重要である。標的ポリヌク レオチドおよびアダプターの突出鎖が、異なる長さであるならば、得られるギャ ップは、例えば、Backmanら,ヨーロッパ特許出願91100959.5に開示される「ギ ャップLCR」のように、ライゲーションの前にポリメラーゼによって充填され得 る。このようなギャップ充填は、標的ポリヌクレオチドの突出鎖において1つ以 上のヌクレオチドを同定するための手段として使用され得る。好ましくは、それ ぞれの突出鎖中のヌクレオチドの数は、同じであり、そのため、アダプターおよ び標的ポリヌクレオチドの両方の鎖が充填工程なしにライゲートされ得る。好ま しくは、アダプターの突出鎖は、2〜6ヌクレオチドの長さである。 上記のように、好ましい二本鎖アダプターは、以下の式によって定義される: 5'-p(N)n(N)q-3' p(N')r-5' または p(N)q-3' 3'-p(N)n(N')r-5' ここで、p、N、N'、n、q、およびrについての好ましい値は、上記の通りである 。より好ましくは、nは2〜5の範囲であり;そしてqおよびrは12〜50の範囲で あり、そして同じまたは異なり得る。最も好ましくは、nは4である。5'モノリ ン酸は、化学的またはキナーゼで酵素的のいずれかで付着され得る。例えば、Sa mbrookら,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,第2版(Cold Spring Harbo r Laboratory,New York,1989)。化学的リン酸化は、HornおよびUrdea,Tetrah edron Lett.,27:4705(1986)に記載され、そして開示されたプロトコルを行うた めの試薬は、市販されており、例えば、Clontech Laboratories(Palo Alto,Cal ifornia)からの5'Phosphate-ONTMである。 本発明のアダプターは、Brenner(上で引用)(アダプターについての標識様 式の記載について参考として援用される)に開示されるように、放射能部分、蛍 光部分、比色部分などの直接または間接的付着を含む、種々の方法で標識され得 る。好ましくは、アダプターは、例えば、Menchenら,米国特許5,188,934;Bego tら,PCT出願PCT/US90/05565に開示されるような、1つ以上の蛍光色素で標識さ れる。蛍光エネルギー輸送を使用する色素の対は、Juら,Proc.Natl.Acad.Sc i.,92:4347-4351(1995)およびJuら,Nature Medicine,2:246-249(1996)によっ て教示されるように、各アダプターで用いられ得る。 いくつかの実施態様では、配列決定操作において、1つまたは2つのタイプの 蛍光色素のような1つまたは2つのシグナル生成部分を使用することが所望であ り得る。このような条件下で、配列は、ポリヌクレオチドに沿った連続した位置 で特定のヌクレオチドの存在または不在によって特徴づけられ得る。例えば、配 列「acggttaat」は、tの存在および不在に関して記載され「(非t)-(非t)-(非t)- (非t)-tt-(非t)-(非t)-t」として表され得る。あるいは、このような配列は、プ リンの存在および不在に関して記載され、「プリン0-(非プリン)-プリン-プリン -(非プリン)-(非プリン)-プリン-プリン-(非プリン)」として表され得る。好ま しくは、2つの色素は、特定のヌクレオチドまたは塩基の不在を示すためでさえ 、ポジティブシグナルが測定されるような実施態様で用いられる。このようなバ イナリー配列は、配列が十分に長いならば、cDNAライブラリーのような、集団か らポリヌクレオチドを独特に同定するために使用され得る。 単一の蛍光色素のような単一のシグナル生成部分は、国際特許出願PCT/US95/1 2791に記載のような並行配列決定操作において、異なる空間的にアドレス可能な 固相支持体に付着したいくつかの異なる標的ポリヌクレオチドを配列決定する場 合に用いられ得る。これは、複数の標的ポリヌクレオチドに連続的に適用される アダプターの4つのセットを提供することによって達成され得る。このようなア ダプターの代表的セットを以下に示す: ここで、挙げられたアダプターのそれぞれは、43=64オリゴヌクレオチドの混合 物を表し、その結果、上部鎖の3'末端ヌクレオチドの同一性は固定され、そして 突出鎖中の他の位置は、3つのヌクレオチドまたは複雑性を減少させるアナログ の配列のあらゆる順列によって満たされる。挙げられたアダプターはまた、「T* 」として示される、末端チミジンに付着したシグナル生成部分を有する一本鎖ポ リTテイルを有することが示される。非標識アダプター上の「d」は、ライゲーシ ョンブロッキング部分を表し、または3-ヒドロキシルの不在を表し、これは非標 識アダプターがライゲートされることを防ぐ。好ましくは、このような3'-末 端ヌクレオチドは、ジデオキシヌクレオチドである。この実施態様では、セット 1のアダプターは、最初に複数の標的ポリヌクレオチドに適用され、そしてリガ ーゼで処理され、そのため標識されたアダプターの3'末端アデノシンに相補的な チミジンを有する標的ポリヌクレオチドがライゲートされる。非標識アダプター は、不適切なライゲーションを最小にするために同時に適用される。「A」で終 わるアダプターとのライゲートされた複合体を形成する標的ポリヌクレオチドの 位置は、アダプターで行われる標識によって生成されるシグナルによって同定さ れる。洗浄および切断後、セット2のアダプターが適用される。この場合、「C 」で終わるアダプターとのライゲートされた複合体を形成する標的ポリヌクレオ チドは、位置によって同定される。同様に、セット3および4のアダプターが適 用され、そして陽性シグナルの位置が同定される。アダプターの4つのセットを 連続的に適用するプロセスは、ヌクレオチドの所望の数が、標的ポリヌクレオチ ドで同定されるまで、持続する。 他の実施態様では、2つの標識、例えば、蛍光色素は、国際特許出願PCT/US95 /12791に記載のような並行DNA配列決定スキームにおいて、プリンおよびピリミ ジンを二者択一的に同定するために用いられ得る。異なるII型ヌクレアーゼ、す なわち、第1のヌクレアーゼおよび第2のヌクレアーゼについての認識部位を有 するアダプターの2つのセットが提供される。ヌクレアーゼは、切断後のオーバ ーハングの同一種を残すために選択される。各セットのアダプターは、第1のセ ットについてはそれぞれAまたはGの存在下で、あるいは第2のセットについては それぞれCまたはTの存在下で、首尾よいライゲーションを生じるために設計され るかどうかに依存して、第1の標識または第2の標識のいずれかで標識される。 両方のセットのアダプターは、適切な突出鎖を有する固定された標的ポリヌクレ オチドのコレクションに適用され、そして本発明に従ってライゲートされる。標 識によって生成されるシグナルの位置および特徴づけ、例えば色が記録される。 次に、ライゲートされたアダプターは、第1のヌクレアーゼで切断され、そして 洗浄される。シグナルが消失する部位は、AおよびGが標的ポリヌクレオチドに存 在する部位に対応し、そしてシグナルが残る部位は、標的ポリヌクレオチドに存 在するCおよびTの位置に対応する。次いで、アダプターは、第2のヌクレアーゼ で切断されて、ライゲーションおよびヌクレアーゼ切断のサイクルを完了する。 オリゴヌクレオチドタグおよびコードされたアダプター コードされたアダプターを使用して、標的ポリヌクレオチドは、その末端への (または並行配列決定操作で使用される場合、多数の標的ポリヌクレオチドの末 端への)コードされたアダプターの1つ以上のセットの単一ライゲーションに基 づいて分析され得る。すなわち、ライゲーションおよび切断のサイクルが使用さ れ得るが、必要ではない。本明細書で使用される場合、用語「コードされたアダ プター」とは、オリゴヌクレオチドの最小に交差ハイブリダイズするセットから 選択されたオリゴヌクレオチドタグを含む、上記のような二本鎖アダプターを意 味する。突出鎖が標的ポリヌクレオチドの相補的突出鎖と完全に一致した二重鎖 を形成するコードされたアダプターは、本発明に従ってライゲートされる。ライ ゲーション後、突出鎖におけるヌクレオチドの同一性および順序は、ライゲート されたアダプターにおける対応するタグへの標識されたタグ相補物を特異的にハ イブリダイズすることによって、決定または「解読」される。 例えば、5'-AGGTという、4つのヌクレオチドの突出鎖を有するコードされた アダプターが、標的ポリヌクレオチドの相補的突出鎖と完全に一致した二重鎖を 形成しそしてライゲートされるならば、ポリヌクレオチドにおける4つの相補的 ヌクレオチド、3'-TCCAは、突出鎖のあらゆる可能な4つのヌクレオチド配列に ついての1つである、256のこのようなタグのセットから選択された独特のオリ ゴヌクレオチドタグによって同定される。タグ相補物は、ライゲートされたアダ プターのオリゴヌクレオチドタグと完全に一致した二重鎖(または三重鎖)を形 成するそれらのタグ相補物のみの特異的ハイブリダイゼーションを可能にする条 件下で、ライゲートされたアダプターに適用される。タグ相補物は、個々に、あ るいは、オリゴヌクレオチドタグの同一性、したがって突出鎖の配列を決定する ために1つ以上の混合物として、適用され得る。以下でより詳細に説明するよう に、コードされたアダプターの連続するセットは、好ましくは、各セットが標的 ポリヌクレオチドの異なる部分のヌクレオチド配列を同定し得るように、標的ポ リヌクレオチドに適用される。 コードされたアダプターの重要な特徴は、例えば、国際特許出願PCT/US96/095 13および米国特許5,604,097に記載のように、オリゴヌクレオチドの最小の交差 ハイブリダイズするセットのメンバーであるオリゴヌクレオチドタグの使用であ り、その後者は、オリゴヌクレオチドタグの記載について参考として援用される 。このようなセットのオリゴヌクレオチドの配列は、少なくとも2つのヌクレオ チドが同じセットのあらゆる他のメンバーの配列とは異なる。したがって、この ようなセットの各メンバーは、2つよりも少ないミスマッチのある任意の他のメ ンバーの相補物と二重鎖(または三重鎖)を形成し得ない。好ましくは、最小の 交差ハイブリダイズするセットの各メンバーは、特定の適用に必要とされるセッ トのサイズと一致するできるだけ多くのヌクレオチドによりあらゆる他のメンバ ーとは異なる。例えば、コードされたアダプターに標識を送達するための12〜20 マーのような、より長いオリゴヌクレオチドタグが使用される場合、最小の交差 ハイブリダイズするセットのメンバー間の差は、好ましくは、2つより著しく大 きい。好ましくは、このようなセットの各メンバーは、少なくとも4ヌクレオチ ドがあらゆる他のメンバーとは異なる。より好ましくは、このようなセットの各 メンバーは、少なくとも6ヌクレオチドがあらゆる他のメンバーとは異なる。本 発明のオリゴヌクレオチドタグの相補物は、本明細書では「タグ相補物」という 。 オリゴヌクレオチドタグは、一本鎖であり得、そして二重鎖形成による一本鎖 タグ相補物への特異的ハイブリダイゼーションのために設計され得る。オリゴヌ クレオチドタグはまた、二本鎖であり得、そして三重鎖形成による一本鎖タグ相 補物への特異的ハイブリダイゼーションのために設計され得る。 粘着切断点で標的ポリヌクレオチドにライゲートされるコードされたアダプタ ーの多数のセットが用いられ得、その結果コードされたアダプターは、標的ポリ ヌクレオチドの複数の連続する部分のそれぞれからの配列情報を提供する。この ような連続する部分は、好ましくは、この方法で生成した標的ポリヌクレオチド の突出鎖に対応する。 本発明は、認識部位がその切断部位とは別であるヌクレアーゼを使用する。以 下でより十分に説明するように、このようなヌクレアーゼは、好ましくは、II型 制限エンドヌクレアーゼである。ヌクレアーゼは、コードされたアダプターがラ イゲートされる標的ポリヌクレオチドにおいて突出鎖を生成するために使用され る。本発明の所定の実施態様で得られる配列情報の量は、一部は、どれくらいの このようなヌクレアーゼが用いられるかに依存し、そして切断時に生じる突出鎖 の長さに依存する。 本発明の重要な局面は、並行して多くの標的ポリヌクレオチドを配列決定する 能力である。この局面では、本発明の方法は、以下の工程を包含する:(a)レパ ートリーからの各第1のオリゴヌクレオチドタグが第1の最小の交差ハイブリダ イズするセットから選択されるように、タグのレパートリーからの第1のオリゴ ヌクレオチドタグをポリヌクレオチドの集団中の各ポリヌクレオチドに付着させ る工程;(b)集団中の実質的にすべての異なるポリヌクレオチドが付着した異な る第1のオリゴヌクレオチドタグを有するように、ポリヌクレオチドの集団をサ ンプリングする工程;(c)集団中のポリヌクレオチドの末端に1つ以上のコード されたアダプターをライゲートする工程であって、このポリヌクレオチドが脱リ ン酸化した5'末端を有し、そして各コードされたアダプターが3'ブロッキング基 を有し、第2のオリゴヌクレオチドタグが第2の最小の交差ハイブリダイズする セットから選択され、そして突出鎖が集団のポリヌクレオチドの突出鎖に相補的 である、工程;(d)第1のオリゴヌクレオチドタグをそれぞれの相補物と特異的 にハイブリダイズすることによって集団からポリヌクレオチドをソーティングす る工程であって、このそれぞれの相補物が、1つ以上の固相支持体上の空間的に 分離した領域において実質的に同一のオリゴヌクレオチドの均一な集団として付 着される、工程;および(e)タグ相補物を1つ以上のコードされたアダプターの 各第2のオリゴヌクレオチドタグに特異的にハイブリダイズすることによってポ リヌクレオチドの上記突出鎖中の複数のヌクレオチドを同定する工程。 本発明の上記の局面は、図3a〜3eに示す実施態様によって説明される。この実 施態様では、k標的ポリヌクレオチドは、以下に、およびBrenner,国際特許出願 PCT/US95/12791に記載のように調製される。すなわち、試料は、小さい「t」に よって示されるオリゴヌクレオチドタグと結合したポリヌクレオチドの集団から 採取される。これらのタグは、ときどき、ソーティングについてのオリゴヌクレ オチドタグ、または「第1の」オリゴヌクレオチドタグと呼ばれる。試料のタグ -ポリヌクレオチド結合体は、例えば、図3aの(14)〜(18)に示される、結合体の 1〜kの集団を与えるために、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)またはクローニング によって増幅される。好ましくは、(小さい「t」)タグの末端とは反対の結合 体の末端は、1つ以上のアダプターをライゲートするために調製され、そのそれ ぞれは、切断部位がその認識部位とは別であるヌクレアーゼについての認識部位 を含む。示された実施態様では、本明細書では「切断アダプター」という、3つ のこのようなアダプターが用いられる。用いられるこのようなアダプターの数は 、所望される配列情報の量に依存する。好ましくは、1〜3の切断アダプターが 使用される。 本発明の方法が、cDNA集団の特徴的配列決定に適用される場合、切断アダプタ ーのライゲーションの前に、タグ-ポリヌクレオチド結合体は、Taq I、Alu I、H inPl Iなどのような、認識部位の高い頻度の制限エンドヌクレアーゼで切断され 得る。平滑末端を放出するAlu Iのような酵素については、粘着末端は、例えば 、Brenner,国際特許出願PCT/US95/12791、およびKuijperら,Gene,112:147-15 5(1992)に記載のように、T4 DNAポリメラーゼで産生され得る。標的ポリヌクレ オチドがTaq Iでの切断によって調製される場合、以下の末端は、ライゲーショ ンについて利用可能である: したがって、3つの切断アダプターの代表的セットは、以下のように構築され得 る: ここで、切断アダプター(1)、(2)、および(3)は、下線を引いたヌクレアーゼBbs I、Bbv I、およびBsm FIのそれぞれの認識部位が大文字で示され、そして5'リン 酸は「p」として示される。標的ポリヌクレオチドの二重下線部分は、ライゲー ションおよび切断後の突出鎖の位置を示す。すべての場合、標的ポリヌクレオチ ドは、4つのヌクレオチドの5'突出鎖に残される。明らかに、多くの異なる実施 態様は、ヌクレアーゼの種々の数および種を使用して構築され得る。 説明された実施態様に戻ると、切断アダプターA1、A2、およびA3は、図1bに示 される結合体を得るためにk標的ポリヌクレオチドに1:1:1の濃度比でライゲート され(20)、その結果タグ-ポリヌクレオチド結合体の各集団内に、付着したA1、A2 、およびA3を有する結合体のほぼ等しい数がある。ライゲーション(20)後、標 的ポリヌクレオチドは、切断アダプターのヌクレアーゼのそれぞれで連続して切 断され、そしてコードされたアダプターのセットにライゲートされる。第1に、 標的ポリヌクレオチドは、コードされたアダプターの第1のセットが、得られる 突出鎖にライゲートされた後、切断アダプターA1のヌクレアーゼで切断される(2 2)。切断は、ライゲーションに利用可能である、各タイプ、すなわち、t1、t2、 ...tkの標的ポリヌクレオチドの約3分の1を生じる。好ましくは、コードされ たアダプターは、突出鎖のあらゆる可能な配列を含むアダプターの混合物として 適用される。反応条件は、突出鎖が標的ポリヌクレオチドの鎖と完全に一致した 二重鎖を形成するコードされたアダプターのみが、コードされた結合体(28)、(3 0)、および(32)を形成するためにライゲートされるように選択される。下付きの ある大文字「T」は、独特のオリゴヌクレオチドタグが、標識のためにコードさ れたアダプターによってもたらされることを示す。コードされたアダプターによ ってもたらされるオリゴヌクレオチドタグは、ときどき、コードされたアダプタ ーに標識を送達するためのタグ、または「第2の」オリゴヌクレオチドタグとい われる。以下により十分に記載のように、ソーティングのために使用される一本 鎖オリゴヌクレオチドタグは、好ましくは、4つのヌクレオチドのうちの3つの みからなり、その結果T4 DNAポリメラーゼ「ストリッピング」反応は、固相支持 体上にローディングするために標的ポリヌクレオチドを調製するために使用され 得る。他方では、標識を送達するために用いられるオリゴヌクレオチドタグは、 ヌクレオチドについてすべてからなり得る。 上記のように、コードされたアダプターは、突出鎖(24)およびオリゴヌクレオ チドタグ(26)を含む。したがって、t1-ポリヌクレオチド結合体の「A1」切断に よって以下の末端を得るならば: 次いで、オリゴヌクレオチドタグT24は、以下の構造(配列番号1)を有し得た : ここで二本鎖部分は、独特のタグ相補物と完全に一致した三重鎖を形成し、そし てすべての他のタグ相補物と少なくとも6つのミスマッチを有する三重鎖を形成 する、768(=3×256)二本鎖20マーオリゴヌクレオチドタグのセットの1つで あり得る。必要に応じて、コードされたアダプターはまた、上の例で示されるよ うに、スペーサー領域を含み得、ここで4ヌクレオチド配列「ttct」は、突出鎖 およびオリゴヌクレオチドタグとの間のスペーサーとして作用する。 コードされたアダプター(28)、(30)、および(32)の第1のセットのライゲーシ ョンの後、タグ-ポリヌクレオチド結合体は、切断アダプターA2のヌクレアーゼ で切断され(34)、その後コードされたアダプターの第2のセットは、結合体(36) 、(38)、および(40)を形成するために適用される。最後に、タグ-ポリヌクレオ チド結合体は、切断アダプターA3のヌクレアーゼで切断され(42)、その後コード されたアダプターの第3のセットは、結合体(44)、(46)、および(48)を形成する ために適用される。コードされたアダプターの切断およびライゲーションの連続 の完了後、混合物は、以下により十分に記載のようにおよびBrenner(上で引用 )に教示されるように、オリゴヌクレオチドタグt1〜tkを介して1つ以上の固相 支持体上にロードされる(50)。単一標的ポリヌクレオチドが分析されるならば、 多数のオリゴヌクレオチドタグt1、t2、...tkは必要ではないことが明らかであ るべきである。このような実施態様では、ビオチン、または類似の部分は、ソー ティングが必要とされないので、ポリヌクレオチド-コードされたアダプター結 合体を繋ぎ止めるために用いられ得た。 配列情報は、個々にまたは混合物としてのいずれかで、標識したタグ相補物を 連続的に適用することによって得られる。好ましくは、図3a〜3eに示す実施態様 について、タグ相補物は、64タグ相補物それぞれの12混合物に連続して適用され る。各混合物のうちには、タグ相補物の4つの別のサブセットがあり、それぞれ は異なる蛍光標識を含む。4つのサブセットは、突出鎖における所定の位置(そ こにコードされたアダプターがライゲートされた)で4つのヌクレオチドのうち の1つを解読または同定するタグ相補物に対応する。例えば、64タグ相補物の混 合物は、突出鎖配列「nnxn」においてヌクレオチド「x」を同定し得、そのため 第1の蛍光標識は、x=Aであるならば観察され、第2の蛍光標識は、x=Cである ならば観察され、第3の蛍光標識は、x=Gであるならば観察されるなどである。 12の混合物のうちの4つは、切断アダプターA1のヌクレアーゼでの切断によって 産生される突出鎖においてヌクレオチドを同定するためであり、4つは、切断ア ダプターA2のヌクレアーゼでの切断によって産生される突出鎖においてヌクレオ チドを同定するためであり、そして4つは切断アダプターA3のヌクレアーゼでの 切断によって産生される突出鎖においてヌクレオチドを同定するためである。 さらなる配列情報は、Brenner,国際特許出願PCT/US95/03678に開示される「 マルチステッピング」プロセスに類似のプロセスにおいて、上記の実施態様を使 用して得られ得る。この実施態様では、本明細書で「ステッピングアダプター」 と呼ばれる、第4のアダプターは、例えば、3:1:1:1の濃度比で、切断アダプタ ーA1、A2、およびA3とともに標的ポリヌクレオチドの末端にライゲートされる。 したがって、利用可能な末端のほぼ半分が、ステッピングアダプターにライゲー トされる。ステッピングアダプターは、そのリーチ(以下で定義される)が切断 アダプターA1、A2、およびA3によって決定される配列の末端で標的ポリヌクレオ チドの切断を可能にするように配置されるII型ヌクレアーゼについての認識部位 を含む。切断アダプターの上記のセットと使用され得るステッピングアダプター の例は、以下のとおりである: ここで、上記のように、この場合はBpM Iにおいて、ヌクレアーゼの認識部位は 、一重下線を引き、そして切断部位でのヌクレオチドに二重下線を引く。ステッ ピングアダプターのヌクレアーゼで切断された標的ポリヌクレオチドは、切断ア ダプターA4、A5、およびA6のさらなるセットにライゲートされ得、これは切断ア ダプターA1、A2、およびA3に含まれる部位と同じまたは異なるヌクレアーゼ認識 部位を含み得る。コードされたアダプターの拡大したセットが必要とされるかさ れないかは、切断およびライゲーション反応がシグナル測定装置で容認され得る かどうかに依存する。上記のように、シグナル測定と関連して酵素反応を最小に することが所望される場合、コードされたアダプターの追加のセットが用いられ ねばならない。すなわち、768以上のオリゴヌクレオチドタグおよびタグ相補物 が適当であり、そして6つの切断反応が4ヌクレオチドそれぞれの突出鎖を産生 する場合、1536オリゴヌクレオチドタグおよびタグ相補物(64個のタグ相補物の それぞれの24個の混合物)が必要とされた。代表的には、A1、A2、およびA3と同 じヌクレアーゼ認識部位を有し、そして上記で示されるステッピングアダプター とともに使用され得る、切断アダプターA4、A5、およびA6は、以下のとおりであ る:ここで、切断部位は、二重下線によって示される。切断アダプターA4、A5、およ びA6は、好ましくは、混合物として適用され、そのため、あらゆる可能な2ヌク レオチド突出鎖が表される。 一旦コードされたアダプターがライゲートされると、標的ポリヌクレオチドが 、Brenner,国際特許出願PCT/US95/12791に開示されるように、固相支持体、好 ましくは、マイクロパーティクル上へのローディングのために調製される。簡単 に いえば、ソーティングのためのオリゴヌクレオチドタグは、以下により十分に議 論される、T4 DNAポリメラーゼとの「ストリッピング」反応を使用して一本鎖に なる。一本鎖オリゴヌクレオチドタグは、マイクロパーティクル上のタグ相補物 に特異的にハイブリダイズしそしてライゲートする。次いで、ロードされたマイ クロパーティクルは、Brenner(上記で引用)に記載のような機械で分析され、 これは連続的送達、特異的ハイブリダイゼーション、およびコードされたアダプ ターへおよびアダプターからの標識されたタグ相補物の除去を可能にする。 コードされたアダプターは、12〜16ヌクレオチドが10000〜50000フラグメント のそれぞれにおいて同定される場合、数キロベース〜数十キロベースの長さ、例 えば、10〜25キロベースの標的ポリヌクレオチドにおいて、ショットガン配列決 定を行うために、Bernnerら(上記で引用)に記載のソーティング方法論ととも に使用され得る。 アダプターの合成 コードされたアダプターおよび切断アダプターは、例えば、以下の参考文献に 開示される、ホスホロアミダイト化学作用のような、標準的化学作用を使用して 、自動化DNA合成機で都合よく合成される:BeaucageおよびIyer,Tetrahedron, 48:2223-2311(1992);Molkoら,米国特許第4,980,460号;Kosterら,米国特許第 4,725,677号;Caruthersら,米国特許第4,415,732号;同4,458,066号;および同 4,973,679号など。得られるオリゴヌクレオチドが、ライゲーションおよび切断 試薬と適合可能であるならば、例えば、ホスホロチオエート、ホスホロアミダイ トなどのような非天然骨格基を生じる、代替的化学作用もまた用いられ得る。相 補鎖の合成後、鎖は、組み合わせられ、二本鎖アダプターを形成する。コードさ れたアダプターの突出鎖は、混合物として合成され得、そのためあらゆる可能な 配列が、突出部分で表される。このような混合物は、周知の技術を使用して容易 に合成され、例えば、Teleniusら,Genomics,13:718-725(1992);Welshら,Nuc leic Acids Research,19:5275-5279(1991);Grothuesら,Nucleic Acids Resea rch,21:1321-1322(1993);Hartley,ヨーロッパ特許出願第90304496.4号などに 開示される。一般的に、これらの技術は、多数のヌクレオチドを導入するこ とを所望する場合、カップリング工程中に伸長するオリゴヌクレオチドに活性化 モノマーの混合物を適用することを単純に必要とする。上記のように、いくつか の実施態様では、アダプターの複雑性を減少させることが所望であり得る。これ は、例えば、Kong Thoo Linら,Nucleic Acids Research,20:5149-5152に教示 されるように、または米国特許第5,002,867号;Nicholsら,Nature,369:492-49 3(1994)などによって、デオキシイノシン、2-アミノプリンなどのような、複雑 性を減少させるアナログを使用して達成され得る。 いくつかの実施態様では、自己相補的領域を含む単一のポリヌクレオチドとし て、コードされたアダプターまたは切断アダプターを合成することが所望され得 る。合成後、自己相補的領域は、アニールし、一方の末端の突出鎖および他方の 末端の一本鎖ループを有するアダプターを形成することを可能にする。好ましく は、このような実施態様では、ループ領域は、約3〜10ヌクレオチド、または他 の匹敵する連結部分(例えば、米国特許第4,914,210号に開示されるようなアル キルエーテル基)を含み得る。多くの技術は、以下で引用される参考文献で議論 されるように、標識のために、塩基またはヌクレオシド間結合への反応性基の付 着のために利用可能である。 従来のリガーゼが本発明で用いられる場合、以下でより十分に記載のように、 アダプターの5'末端は、いくつかの実施態様でリン酸化され得る。5'モノリン酸 は、化学的にまたはキナーゼで酵素的にのいずれかで、第2のオリゴヌクレオチ ドに付着され得る。例えば、Sambrookら,Molecular Cloning:A Laboratory Man ual,第2版(Cold Spring Harbor Laboratory,New York,1989)。化学的リン酸 化は、HornおよびUrdea,Tetrahedron Lett.,27:4705(1986)に記載され、そし て開示されたプロトコルを行うための試薬は、市販されている。例えば、Clonte ch Laboratories(Palo Alto,California)からの5'Phosphate-ONTM標的ポリヌクレオチドの調製 好ましくは、本発明における使用のための標的ポリヌクレオチドは二本鎖であ り、そして1つ以上の突出鎖を有するように調製される。突出鎖は、5'または3' のいずれかであり得、好ましくは、鎖の突出部分におけるヌクレオチドの数は、 2〜6の範囲である。標的ポリヌクレオチドは「-k」といい、ここで、kは、5' 鎖が突出する場合はいつでも、いくつかの整数、例えば、通常2〜6である。逆 に、標的ポリヌクレオチドは、3'鎖が突出する場合はいつでも、「+k」という。 例えば、以下は、この命名法に従って-4標的ポリヌクレオチドである: 本発明の1つの好ましい実施態様では、標的ポリヌクレオチドは、磁性粒子、 ポリマーマイクロスフェア、フィルター物質などのような、固相支持体に繋ぎ止 められ、これは、複雑かつ時間がかかる精製工程なしに試薬の連続適用を可能に する。標的ポリヌクレオチドの長さは広く変化し得る;しかし、調製の便利のた めに、従来の配列決定に用いられる長さが好ましい。例えば、数百塩基対、200 〜300から1〜2キロ塩基対の範囲の長さが好ましい。 標的ポリヌクレオチドは、種々の従来の方法によって調製され得る。例えば、 標的ポリヌクレオチドは、従来のDNA配列決定で使用されるものを含む、従来の クローニングベクターの任意のインサートとして調製され得る。適切なクローニ ングベクターを選択および使用するための広範なガイダンスは、Sambrookら,Mo lecular Cloning:A Laboratory Manual,第2版(Cold Spring Harbor Laboratory ,New York,1989)、および類似の参考文献で見られる。SambrookらおよびInnis ら編,PCR Protocols(Academic Press,New York,1990)もまた、標的ポリヌク レオチドを調製するためにポリメラーゼ連鎖反応を使用するためのガイダンスを 提供する。好ましくは、この方法で使用される他の試薬から標的ポリヌクレオチ ドを分離することの容易さのため、磁性ビーズまたは他の固体支持体への付着を 可能にするクローン化されたまたはPCR増幅した標的ポリヌクレオチドが調製さ れる。このような調製技術についてのプロトコルは、Wahlbergら,Electrophore sis,13:547-551(1992);Tongら,Anal.Chem.,64:2672-2677(1992);Hultman ら,Nucleic Acids Research,17:4937-4946(1989);Hultmanら,Biotechniques ,10:84-93(1991);Syvanenら,Nucleic Acids Research,16:11327-11338(1988 );Dattaguptaら,米国特許第4,734,363号;Uhlen,PCT出願第PCT/GB89/0 0304号などの参考文献に十分に記載される。このような方法を実施するためのキ ットもまた市販されており、例えば、DynalAS.(Oslo,Norway)からのDynabeadsTM テンプレート調製キットである。 標的ポリヌクレオチドの集団は、マイクロパーティクル、例えば、磁性ビーズ 、制御された孔のガラスパーティクルなどの使用によって並行して調製され得、 これらはそれぞれが、Brennerら,国際出願PCT/US96/09513に記載のように、付 着されたオリゴヌクレオチドを同一の最小に交差ハイブリダイズする均一な集団 を有する。 この用語が本発明に従って使用される場合、「ヌクレアーゼ」は、ライゲート された複合体に適用される場合、以下により十分に記載されるように、ライゲー トされた複合体を切断し、増大されたアダプターおよび短縮された標的ポリヌク レオチドを産生する、任意の酵素、酵素の組み合わせ、または他の化学試薬、あ るいは化学試薬および酵素の組み合わせを意味する。本発明のヌクレアーゼは、 単一のタンパク質である必要はなく、またはタンパク質の組み合わせからのみな る必要もない。ヌクレアーゼの、またはヌクレアーゼとして用いられる試薬の組 み合わせの、重要な特徴は、その切断部位がその認識部位とは別であることであ る。ヌクレアーゼの認識部位とその切断部位の間の距離は、本明細書ではその「 リーチ」という。便宜上、「リーチ」は、認識部位と各鎖の加水分解されたホス ホジエステル結合との間のヌクレオチドの数を与える2つの整数によって定義さ れる。例えば、Fok Iの認識および切断特性は、代表的には、それが以下のよう な二本鎖DNA(配列番号2)を認識しそして切断するので、「GGATG(9/13)」とし て表される: ここで、太宇のヌクレオチドは、Fok I認識部位であり、そしてNは、任意のヌク レオチドおよびその相補物である。 ヌクレアーゼが、その認識部位と複合体を形成した後に標的ポリヌクレオチド を切断するのみであること;および好ましくは、ヌクレアーゼが切断後に標的ポ リヌクレオチド上の突出鎖を放出することが重要である。 好ましくは、本発明で用いられるヌクレアーゼは、(i)その認識部位がその切 断部位とは分離しており、そして(ii)その切断によって標的ポリヌクレオチド上 に突出鎖を生じる、天然のタンパク質エンドヌクレアーゼである。最も好ましく は、II型制限エンドヌクレアーゼは、例えば、Szybalskiら,Gene,100:13-26(1 991);Robertsら,Nucleic Acids Research,21:3125-3137(1993);ならびにLiv akおよびBrenner,米国特許第5,093,245号に記載されるように、本発明において ヌクレアーゼとして用いられる。本発明での使用のための例示的なII型ヌクレア ーゼとしては、Alw XI、Bsm AI、Bbv I、Bsm FI、Sts I、Hga I、Bsc AI、Bbv I I、Bce fI、Bce 85I、Bcc I、Bcg I、Bsa I、Bsg I、Bsp MI、Bst 71 I、EarI、 Eco 57I、Esp 3I、Fau I、Fok I、Gsu I、Hph I、Mbo II、Mme I、Rle AI、Sap I、Sfa NI、Taq II、Tth 111II、Bco 5I、Bpu AI、Fin I、Bsr DI、およびそれ らのイソシゾマーが挙げられる。好ましいヌクレアーゼは、Bbv Iである。 好ましくは、ヌクレアーゼ切断工程の前に、通常は、配列決定操作の開始時に 、標的ポリヌクレオチドは、用いられるヌクレアーゼの認識部位および/または 切断部位をブロックするために処理される。これは、標的ポリヌクレオチド中の 内部位置でのヌクレアーゼ認識の偶然の発生のため、標的ポリヌクレオチドの望 ましくない切断を抑制する。ブロッキングは、メチル化ならびに配列特異的アプ タマー、DNA結合タンパク質、または三重鎖を形成するオリゴヌクレオチドによ る処理を含む、種々の方法で達成され得る。天然のタンパク質エンドヌクレアー ゼが用いられる場合はいつでも、認識部位は、使用されるヌクレアーゼのコグネ イトメチラーゼで標的ポリヌクレオチドをメチル化することによって都合よくブ ロックされ得る。すなわち、細菌II型制限エンドヌクレアーゼの全てではなくと もそのほとんどについて、その認識部位をメチル化するいわゆる「コグネイト」 メチラーゼが存在する。このようなメチラーゼの多くは、Robertsら(上で引用 )およびNelsonら,Nucleic Acids Research,21:3139-3154(1993)に開示され、 そして種々の供給源、特にNew England Biolabs(Beverly,MA)から市販されてい る。あるいは、PCR工程が配列決定のための標的ポリヌクレオチドの調製に用い られる場合、5-メチルシトシン三リン酸は、天然のシトシンが、アンプリコン においてメチル化されたシトシンによって置換されるように、増幅工程において 使用され得る。この後者のアプローチは、固相支持体に結合した標的ポリヌクレ オチドを他の酵素で処理する必要性を排除するという追加された有利点を有する 。 本発明の方法は、各サイクルにおいて1つ以上のキャッピング工程を含み得る 。用語「キャッピング」は、ポリヌクレオチド合成における用語(例えば、Andr usら,米国特許4,816,571)の用途との類似して本明細書で使用される。これは 、前工程の形質転換を受けるまたはこれに関与することができない、標的ポリヌ クレオチドの処理をいう。キャッピング処理は、標的ポリヌクレオチドが後続の サイクルの任意の処理工程に関与しないように設計される。この様式では、「相 外の」切断またはライゲーションからの偽シグナルが抑制される。キャッピング 工程は、ライゲーション工程および/または切断工程後に遂行され得る。例えば 、第1のキャッピング工程は、ライゲートされていないアダプターが、標的ポリ ヌクレオチドから洗浄された後に、遂行され得る。用いられるヌクレアーゼが、 標的ポリヌクレオチド上の5'突出鎖を放出するならば、キャッピングは、好まし くは、4つのジデオキシヌクレオシド三リン酸、または他のチェーンターミネー ティングヌクレオシド三リン酸、およびDNAポリメラーゼの混合物に、未反応の 標的ポリヌクレオチドを曝露させることによって、達成される。DNAポリメラー ゼは、1つのチェーンターミネーティングヌクレオチド、例えば、ジデオキシヌ クレオチドによって、未反応の標的ポリヌクレオチドの3'鎖を伸長し、それによ ってその後のサイクルにおけるライゲートを不可能にする。 第2のキャッピング工程は、切断工程後に遂行され得る。用いられるII型ヌク レアーゼの認識部位に依存して、切断できないアダプターは、アダプター中のII 型認識部位をブロックするためにメチラーゼでの処理によって「キャップ」され 得、それによって、ライゲートされた複合体を、さらなるプロセシング工程に供 させない。II型ヌクレアーゼによる処理下で切断できないアダプターの切断によ って、キャッピングを可能にする追加の制限部位を含むアダプターはまた、構築 され得る。このようなアダプターの例は、以下に示される(配列番号3): Eco RVでの処理によって、その後のライゲーションに関与し得ない平滑末端標的 ポリヌクレオチドの形成を生じる(突出末端を必要とする実施態様で)。このよ うなキャッピングアプローチは、ライゲートされたアダプターの末端に付着し得 る任意の標識を除去することの追加された利点を有し、それによって、その後の 検出工程においてノイズへの寄与を減少させる。 明らかに、当業者は、本発明に従ってさらなる実施態様を設計するために上記 の実施態様の特徴を組み合わせ得るが、特に上に記載しない。 固相支持体 本発明での使用のための固相支持体は、広範な形態を有し得、微粒子、ビーズ 、およびメンブレン、スライド、プレート、マイクロマシン化チップなどを含む 。同様に、本発明の固相支持体は、広範な組成物を含み得、ガラス、プラスチッ ク、シリコン、アルカンチオレート誘導体化金、セルロース、低架橋および高架 橋ポリスチレン、シリカゲル、ポリアミドなどを含む。好ましくは、別々の粒子 の集団(その結果、各々は、実質的に同一のポリヌクレオチドの均一コーティン グ、または集団を有する)が用いられるか、あるいは単一または2、3の支持体 が空間的に別々の領域(各々は、実質的に同一のポリヌクレオチドの均一コーテ ィング、または集団を含む)で用いられるかのいずれかである。後者の実施態様 では、領域の面積は、特定の適用に従って変化し得;通常、領域は、数μm2、例 えば、3〜5から数百μm2、例えば、100〜500間の面積の範囲である。好ましく は、このような領域は、空間的に別々であり、そのため、隣接領域での事象(例 えば、蛍光発光)によって生じるシグナルは、用いられる検出システムによって 解析され得る。 好ましくは、本発明で用いられる固相支持体は、微粒子であり、制御された孔 ガラス(CPG)、高架橋ポリスチレン、アクリル性コポリマー、セルロース、ナ イロン、デキストラン、ラテックス、ポリアクロレインなどから作成される微粒 子を含み、これらは、以下の代表的参考文献に開示される:Meth.Enzymol.,Se ction A,11-147頁,44巻(Academic Press,New York,1976);米国特許4,678, 814;4,413,070;および4,046,720;およびPon,Chapter 19,Agrawal編,Metho ds in Molecular Biology,20巻,(Humana Press,Totowa,NJ,1993)。微粒子 支持体は、さらに、市販のCPGおよびポリスチレンビーズ(例えば、Applied Bio systems,Foster City,CAから入手可能);誘導体化磁性ビーズ;ポリエチレン グリコールをグラフトしたポリスチレン(例えば、TentaGelTM,Rapp Polymere, Tubingen Germany)などを含む。物質、多孔性、サイズ、形状などのような支持 体特徴、および用いられる連結部分のタイプの選択は、ビーズ-ポリヌクレオチ ド結合体が使用される条件に依存する。例えば、酵素との連続的プロセシングに 関連する適用では、酵素の立体障害を最小にし、そして基質へのアクセスを容易 にする支持体およびリンカーが好ましい。最も適切な微粒子支持体の選択におい て考慮されるべき他の重要な因子には、サイズ均一性、合成支持体としての効率 、表面積が公知である程度、および光学特性を含み、例えば、表面上で多数のビ ーズを扱う場合に全くなめらかなビーズが機器における利点を提供する。一般的 に、微粒子のサイズおよび形状は重要ではない;しかし、数(例えば、1〜2) μmから数百(例えば、200〜1000)μm直径のサイズ範囲の微粒子が好ましい。 他の好ましい適用では、非孔性微粒子は、光学的特性について用いられ、これ は、顕微鏡スライドのような、平坦な支持体上で多数の微粒子を追跡する場合に 、有利に使用され得る。特に好ましい非孔性微粒子は、Bangs Laboratories(Car mel,IN)から入手可能なグリシダルメタクリレート(GMA)ビーズである。この ような微粒子は、種々のサイズで有用であり、そしてタグまたはタグ相補物を合 成するための種々の連結基で誘導体化される。好ましくは、タグ化された微粒子 の大規模な並行操作のために、5μm直径のGMAビーズが用いられる。 実験 pGEM7Z から増幅された標的ポリヌクレオチドを配列決定する: ライゲーション反応によるヌクレオチドの同定 この実施例では、プラスミドpGEM7Z(Promega,Madison,WI)のセグメントを 増幅し、そして二本鎖DNAリンカーによってガラスビーズに結合させ、その一本 鎖をビーズ上で直接(したがって共有結合される)合成する。ライゲーション後 の各配列決定サイクルでは、ビーズのアリコートを、反応混合物から取り出し、 そしてライゲートした複合体の非共有結合鎖を分析するためのゲル電気泳動カラ ム上にロードする。非共有結合鎖が、常に分析のための蛍光標識を有するように 、プローブを設計する。 47マーオリゴヌクレオチドを、標準的自動化DNA合成機プロトコルを使用してK F169 Ballotiniビーズ上で直接合成する。47マーへの相補鎖を、別々に合成し、 そしてHPLCによって精製する。ハイブリダイズした場合、得られる二重鎖は、ビ ーズから離れた末端にBst XI制限部位を有する。相補鎖を以下の混合物中で付着 した47マーにハイブリダイズする:200pmol/μlでの25μlの相補鎖;47マーを有 する20mgのKF169 Ballotiniビーズ;6μlのNew England Biolabs #3制限緩衝液 ;および25μlの蒸留水。混合物を、93℃まで加熱し、次いで55℃までゆっくり 冷却し、その後40ユニットのBst XI(10ユニット/μlで)を添加して、反応容量 を60μlにする。混合物を55℃にて2時間インキュベートし、その後ビーズをTE (pH8.0)で3回洗浄する。 ビーズに付着されるべきpGEM7Zのセグメントを、以下のように調製する:2つ のPCRプライマーを、標準的プロトコルを使用して調製した(配列番号4および 配列番号5): PCR反応混合物は、以下からなる:1ng/μlでの1μl pGEM7Z;10pmol/μlでの1 0μlプライマー1;10pmol/μlでの10μlプライマー2;2.5mMでの10μlデオキ シリボヌクレオチド三リン酸;10μl 10×PCR緩衝液(Perkin-Elmer);5ユニ ット/μlでの0.5μl Taq DNAポリメラーゼ;および100μlの最終容量にするため の58μl蒸留水。反応混合物を、93℃にて30秒間;60℃にて15秒間;および72℃ にて60秒間の25サイクルにかけて、172塩基対産物を得、これを、Bbv I(100μl PCR反応混合物、12μl 10×#1 New England Biolabs緩衝液、1ユニット/μlで の8μl Bbv Iを、37℃にて6時間インキュベートする)およびBst XI(5μl 1M NaCl、67μl蒸留水、および10ユニット/μlでの8μl Bst XIを、Bbv I反応混 合物に添加し、そして得られる混合物を55℃にて2時間インキュベートする)で 連続して切断した。 上記の反応混合物を製造者のプロトコルに従ってCentricon 30(Amicon,Inc.) スピンカラムに通した後、Bbv I/Bst XI制限フラグメントを、以下の混合物中で Ballotiniビーズに付着した二本鎖リンカーにライゲートする:17μl Bbv I/Bst XI制限フラグメント(10μg)、10μlビーズ(20mg)、6ml 10×ライゲーショ ン緩衝液(New England Biolabs,以下NEBという)、2000ユニット/μlでの5μl T4 DNAリガーゼ、および22μl蒸留水、この混合物を、25℃にて4時間インキュ ベートし、その後、ビーズを、TE(pH8.0)で3回洗浄し、5'リン酸を有する配 列決定のための以下の標的ポリヌクレオチドを放出する: 5'リン酸を、製造者のプロトコルを使用して、New England Biolabs(Beverly,M A)から入手可能な、例えばウシ腸からの、アルカリホスファターゼで、ビーズ混 合物を処理することによって除去する。 以下のアダプターの鎖(標識した鎖で24ヌクレオチドおよび非標識鎖で18ヌク レオチド)を、標準的方法を使用して、自動化DNA合成機(model 392 Applied B iosystems,Foster City)で別々に合成する(配列番号6、配列番号7、配列番 号8、および配列番号9): ここで、pはモノリン酸であり、Nは、A、C、G、またはTを示し、Qは、標識の付 着のための保護されたアミノ基を有する分枝状リンカーである(例えば、Uni-Li nk AminoModifier、Clontech Laboratories,Palo Alto,CAから入手可能)。TA MRA(テトラメチルローダミン)、FAM(フルオレセイン)、ROX(ローダミンX )、およびJOE(2',7'-ジメトキシ-4',5'-ジクロロフルオレセイン)は、Perkin-E lmer Applied Biosystems Division(Foster City,CA)から入手可能である。各 アダプターの等モル量を、TE中で合わせて、1000pmol/μlの濃度で混合物を形成 させる。 標的ポリヌクレオチドへのアダプターのライゲーションを、5μlビーズ(20mg )、3μl NEB 10×リガーゼ緩衝液、5μlアダプター混合物、2.5μl NEB T4 DNA リガーゼ(2000ユニット/μl)、および14.5μl蒸留水からなる混合物中で行う 。この混合物を、16℃にて30分間インキュベートし、その後ビーズを、TE(pH8. 0)で3回洗浄する。 遠心分離およびTEの除去後、ライゲートされたアダプターの3'リン酸を、製造 者のプロトコルを使用して、ウシ腸アルカリホスファターゼ(CIP)(New Englan d Biolabs,Beverly,MA)でポリヌクレオチドービーズ混合物を処理することに よって除去する。3'リン酸の除去後、CIPを、製造所のプロトコルとともに、例 えば、PronaseTM(Boeringer Mannheim,Indianapolis,INから入手可能)、ま たは等価のプロテアーゼを使用して、タンパク質分解切断によって不活性化する 。次いで、ポリヌクレオチド-ビーズ混合物を洗浄し、T4ポリヌクレオチドキナ ーゼ(New England Biolabs,Beverly,MA)で処理して、標的ポリヌクレオチド とアダプターとの間のギャップに5'リン酸を付加する。洗浄後、ビーズ-ポリヌ クレオチド混合物を、上記のようにT4 DNAリガーゼで処理して、標的ポリヌクレ オチドへのアダプターのライゲーションを完了する。 切断を、5μlビーズ(20mg)、3μl 10×NEB緩衝液#3、3μl NEB FokI(4ユニ ット/μl)、および19μl蒸留水からなる混合物中で行う。混合物を、37℃にて3 0分間インキュベートし、その後ビーズを、TE(pH8.0)で3回洗浄する。 各ライゲーション後、ライゲートした複合体を有するビーズの試料を、672 Ge neScanソフトウェア(Applied Biosystems)を使用するmodel 373 DNAシークエ ンサーでのサイズ分析のために取り出す。システムの読み出しは、4つの異なる 染料で標識したフラグメントについての異なる着色された曲線を提供する(TAMR Aについては黒、FAMについては青、JOEについては緑、およびROXについては赤) 。6%変性(8M尿素)ポリアクリルアミドゲルを、製造者のプロトコルに従って 用いる。約0.5mgのビーズを、配列決定フラグメントを分析するために製造者の プロトコルに従って4μlのホルムアミドローディング緩衝液中に入れる。試料を 、95℃にて2分間加熱し、次いで氷上におくことによって冷却し、その後試料全 体を、分析のために1つのレーンにロードする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ブレナー,シドニー イギリス国 シービー2 3ピージェイ ケンブリッジ,セイント エドワーズ パ ッセージ 17 ビー (72)発明者 グリヤツノフ,セルゲイ エム. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94402, サン マテオ,ウエスト ベルビュー 138 (72)発明者 マカルディ,サラ エヌ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94403, サン マテオ,シルバン アベニュー 347

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.標的ポリヌクレオチドのヌクレオチド配列を決定するための方法であって 、該方法が、 (a)(i)第1鎖および第2鎖を含む二本鎖標的ポリヌクレオチドであって、ここ で、該第1鎖は、5'-ヒドロキシル基を有する該ポリヌクレオチドの一方の末端 で終結し、そして該第2鎖は、3'-リン酸基を有する同じ該ポリヌクレオチド末 端で終結する、二本鎖標的ポリヌクレオチド、および(ii)第1鎖および第2鎖を 含む二本鎖ポリヌクレオチドアダプターであって、ここで、該第1鎖は、3'-ヒ ドロキシルブロッキング基を有する該アダプターの一方の末端で終結し、そして 該第2鎖は、5'-リン酸基を有する同じ該アダプター末端で終結する、二本鎖ポ リヌクレオチドアダプター、を提供する工程; (b)該標的ポリヌクレオチドの該第2鎖が、該アダプターの該第2鎖にライゲ ートされるように、該標的ポリヌクレオチド末端を該アダプター末端にライゲー トし、1本鎖のライゲートした標的-アダプター付加物を形成する、工程; (c)該付加物における該3'-ヒドロキシルブロッキング基を3'-ヒドロキシル基 に変換し、そして該付加物における該5'-ヒドロキシル基を5'-リン酸基に変換す る工程であって、該変換が、同時にまたはいずれかの順で連続して行われる、工 程; (d)該標的ポリヌクレオチドの該第2鎖を、工程(c)後の該アダプターの該第2 鎖にライゲートし、2本鎖のライゲートした標的-アダプター付加物を形成する 、工程;および (e)工程(d)に続いて、該標的ポリヌクレオチドにおける1つ以上のヌクレオチ ドを同定する工程、 を包含する、方法。 2.請求項1に記載の方法であって、前記アダプターが、該アダプターの前記 末端に対する配向を有するII型エンドヌクレアーゼ認識部位を有し、そのため、 工程(d)の前記2本鎖のライゲートした標的-アダプター付加物が該エンドヌクレ アーゼと反応する場合、(i)該エンドヌクレアーゼの切断部位が、該アダプター の該末端を越えて少なくとも1つのヌクレオチドを越えたところで生じ、そして (ii)該エンドヌクレアーゼの該切断のパターンが、該アダプターの該末端に相補 的な末端を有する短縮型標的ポリヌクレオチドフラグメントを生成するために効 果的であり、そして該方法が、該認識部位に特異的なII型エンドヌクレアーゼで 該2本鎖のライゲートした付加物を切断し、1つ以上のヌクレオチドによって短 縮された短縮型標的ポリヌクレオチドフラグメントを産生する工程をさらに包含 する、方法。 3.請求項2に記載の方法であって、ここで前記切断工程後、前記短縮型標的 ポリヌクレオチドフラグメントが、該切断工程によって生じる5'-末端リン酸基 を除去するために処理される、方法。 4.請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法であって、ここで前記3'-ブロ ッキング基がリン酸基であり、そして該3'-ブロッキング基を3'-ヒドロキシル基 に変換する前記工程が、ホスファターゼを使用することによって達成される、方 法。 5.請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法であって、ここで前記3'-ブロ ッキング基を3'-ヒドロキシル基に変換する前記工程が、前記アダプターの前記 第2鎖を、(i)置換された鎖の配列と同じ配列を有し、そして(ii)3'-ブロッキン グ基よりも3'-ヒドロキシル基を含む、新しい第2鎖と置換する工程を包含する 、方法。 6.請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、前記アダプターが、 以下の式を有する、方法: 5'-p(N)n(N)q-3' z(N')r-5' または p(N)q-3' 3'-z(N)n(N')r-5' ここで、NおよびN'は相補的ヌクレオチドであり、pはリン酸基であり、zは3'ブ ロッキング基であり、nは2から5までの全部の整数であり、qは8以上の整数で あり、そしてrは8以上の整数でありそしてqと同じまたは異なり得る。 7.請求項6に記載の方法であって、ここでzがリン酸基であり、qが12〜50の 範囲であり、そしてrが12〜50の範囲である、方法。 8.請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法であって、前記標的ポリヌクレ オチドおよび前記ポリヌクレオチドアダプターの前記末端が、互いに相補的であ る5'-オーバーハングを含む、方法。 9.請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法であって、前記標的ポリヌクレ オチドおよび前記ポリヌクレオチドアダプターの前記末端が、互いに相補的であ る3'-オーバーハングを含む、方法。 10.前記ポリヌクレオチドが、固相支持体に付着される、請求項1〜9のい ずれか1項に記載の方法。 11.工程(b)〜(e)が1回以上繰り返される、請求項1〜10のいずれか1項 に記載の方法。 12.請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法における使用のための組成 物であって、該組成物が、以下の式の二本鎖核酸アダプターを含む、組成物: 5'-p(N)n(N)q-3' z(N')r-5' または p(N)q-3' 3'-z(N)n(N')r-5' ここで、NおよびN'は相補的ヌクレオチドであり、pはリン酸基であり、zは3'ブ ロッキング基であり、nは2から5までの全部の整数であり、qは8以上の整数で あり、そしてrは8以上の整数でありそしてqと同じまたは異なり得る。 13.請求項12に記載の組成物であって、ここでzがリン酸基であり、qが12 〜50の範囲であり、そしてrが12〜50の範囲である、組成物。 14.請求項12または13に記載の組成物であって、ここで前記標的ポリヌ クレオチドおよび前記ポリヌクレオチドアダプターの前記末端が、互いに相補的 である5'-オーバーハングを含む、組成物。 15.請求項12または13に記載の組成物であって、ここで前記標的ポリヌ クレオチドおよび前記ポリヌクレオチドアダプターの前記末端が、互いに相補的 である3'-オーバーハングを含む、組成物。 16.実質的に同一の二本鎖ポリヌクレオチドの均一な集団を付着しているマ イクロパーティクルであって、各ポリヌクレオチドが、同じ末端によって該マイ クロパーティクルに付着し、そして各ポリヌクレオチドが、該マイクロパーティ クルと離れた方の末端で脱リン酸化された5'-または3'-突出鎖を有する、マイク ロパーティクル。 17.前記突出鎖が2〜5ヌクレオチド長である、請求項16に記載のマイク ロパーティクル。 18.前記実質的に同一のポリヌクレオチドが、実質的に同一のcDNAである、 請求項16または請求項17に記載のマイクロパーティクル。 19.前記マイクロパーティクルが、CPGマイクロパーティクル、GMAマイクロ パーティクル、またはポリスチレンマイクロパーティクルである、請求項16〜 18のいずれか1項に記載のマイクロパーティクル。
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