JP2001521215A - マルチスレッド式プロセッサでスレッド切替えイベントを選択するための方法および装置 - Google Patents

マルチスレッド式プロセッサでスレッド切替えイベントを選択するための方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチスレッド式プロセッサ(100)とスレッド切替え論理(400)とを含むデータ処理システムで、コンピュータ処理動作を実行するためのシステムおよび方法。 【解決手段】 マルチスレッド式プロセッサは、独立に実行することのできる命令の複数のスレッドの間で切り替える能力を有する。各スレッドは、その実行状態に依存する状態を、スレッド状態レジスタ(440)内に有する。スレッド切替え論理には、スレッド切替えが発生する条件を格納するためのスレッド切替え制御レジスタ(410)が含まれる。スレッド切替え論理は、タイムアウト・レジスタ(430)を有し、これによって、マルチスレッド式プロセッサ内のアクティブ・スレッドの実行がプログラム可能な時間期間を超える時にスレッド切替えが強制される。スレッド切替え論理は、マルチスレッド式プロセッサ内のスレッドの間のスレッド切替えの反復を防ぐために、フォワード・プログレス・カウンタ・レジスタ(420)も有する。スレッド切替え論理は、異なるスレッドの優先順位を変更でき、したがって、スレッド切替えイベントを取り替えることができるソフトウェア・マネージャ(460)にも応答する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
関連特許出願データ 本発明は、下記の米国特許出願に関連し、その要旨は参照によって本明細書に
組み込まれる:(1)米国特許出願第08/957002号明細書、(2)米国
特許出願第08/956875号明細書、(3)米国特許出願第08/9587
18号明細書、(4)米国特許出願第08/956577号明細書、(5)米国
特許出願第773572号明細書、(6)米国特許出願第761378号明細書
、(7)米国特許出願第761380号明細書、(8)米国特許出願第7613
79号明細書、(9)米国特許出願第473692号明細書、(10)米国特許
第5778243号明細書。
【0002】 本発明は、全般的にはコンピュータ・データ処理システムのための改良された
方法およびその装置に関し、具体的には、改良された高性能マルチスレッド式コ
ンピュータ・データ処理システムと、そのプロセッサのハードウェア内で実施さ
れる方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
現代のコンピュータの基本構造には、外部の世界との間で情報を通信するため
の周辺装置が含まれ、そのような周辺装置は、キーボード、モニタ、テープ駆動
装置、ネットワークに接続された通信回線などとすることができる。やはりコン
ピュータの基本構造に含まれるのが、外部の世界との間でこの情報を受け取り、
処理し、配送するのに必要なハードウェアであり、これには、バス、メモリ・ユ
ニット、入出力コントローラ、記憶装置、少なくとも1つの中央処理装置(CP
U)などが含まれる。CPUは、システムの頭脳である。CPUは、コンピュー
タ・プログラムを含む命令を実行し、他のシステム構成要素の動作を指示する。
【0004】 コンピュータのハードウェアの観点から、ほとんどのシステムは、基本的に同
一の形で動作する。プロセッサは、実際には、算術演算、論理比較、ある位置か
ら別の位置へのデータの移動など、非常に単純な動作をすばやく実行する。これ
らの単純な動作を大量に実行するようにコンピュータに指示するプログラムが、
コンピュータが洗練されたことを行っているという錯覚をもたらす。しかし、コ
ンピュータの新機能または改良された機能としてユーザに知覚されるものは、実
際には、同一の単純な動作をはるかに高速に実行する計算機である場合がある。
したがって、コンピュータ・システムに対する改良を継続するためには、これら
のシステムをさらに高速にする必要がある。
【0005】 コンピュータ・システムの総合速度の尺度の1つをスループットとも称するが
、これは、単位時間あたりに実行される動作の数として測定される。概念上、シ
ステム速度に対するすべての可能な改良のうちで最も単純なものは、さまざまな
構成要素のクロック速度、特にプロセッサのクロック速度を高めることである。
したがって、すべてが2倍の速度で走行するが、それ以外は正確に同一の形で機
能する場合、そのシステムは、所与のタスクを半分の時間で実行することになる
。以前に別個の構成要素から構成されていたコンピュータ・プロセッサは、構成
要素のサイズの縮小と個数の減少とによって大幅に高速に動作するようになり、
最終的には、プロセッサ全体が、単一チップ上の集積回路としてパッケージされ
るようになった。サイズの縮小によって、プロセッサのクロック速度を高めるこ
とが可能になり、したがって、システム速度を高めることが可能になった。
【0006】 集積回路から得られる速度の大幅な向上にもかかわらず、さらに高速のコンピ
ュータ・システムに対する需要がいまだに存在する。ハードウェア設計者は、よ
り大規模の集積、回路のサイズのさらなる縮小および他の技法によって、さらな
る速度の向上を得ることができた。しかし、設計者は、物理的なサイズの縮小を
際限なく継続することは不可能であり、継続的にプロセッサ・クロック速度を高
めることに限界があると考えている。したがって、コンピュータ・システムの総
合速度をさらに改善するために、他の手法に注意が向けられた。
【0007】 クロック速度を変更しなくても、複数のプロセッサを使用することによってシ
ステム速度を改善することが可能である。集積回路チップにパッケージされた個
々のプロセッサのコストが適度であるので、これが実用的になった。スレーブ・
プロセッサを使用すると、作業をCPUからスレーブ・プロセッサにオフロード
することによって、システム速度がかなり改善される。たとえば、スレーブ・プ
ロセッサは、通常は、入出力装置の通信および制御など、反復的で単純な専用プ
ログラムを実行する。複数のCPUを単一のコンピュータ・システム、通常は複
数のユーザを同時にサービスするホストベース・システム内に配置することも可
能である。異なるCPUのそれぞれが、異なるユーザのために異なるタスクを別
々に実行することができ、したがって、複数のタスクを同時に実行するシステム
の総合速度が高まる。しかし、アプリケーション・プログラムなどの単独のタス
クが実行される速度を改善することは、はるかに困難である。複数のCPUの間
でさまざまな機能の実行および結果の配布を調整することは、注意を要する作業
である。スレーブ入出力プロセッサの場合、機能が事前に定義され、制限されて
いるので、これはそれほど困難ではないが、汎用アプリケーション・プログラム
を実行する複数のCPUの場合、システム設計者がプログラムの詳細を事前に知
らないことが一因となって、機能を調整することがより困難になる。ほとんどの
アプリケーション・プログラムは、プロセッサによって実行されるステップの単
一の経路または流れに従う。この単一の経路を複数の並列経路に分割することが
可能である場合もあるが、それを行うための万能のアプリケーションは、まだ研
究中である。一般に、複数のプロセッサによる並列処理のために長いタスクを小
さいタスクに分割することは、コードを記述するソフトウェア・エンジニアによ
って、ケースバイケースで行われる。この、その場限りの手法は、必ずしも反復
的でなく、予測可能でもない商業トランザクションを実行する場合に特に問題が
ある。
【0008】 したがって、複数のプロセッサによって総合的なシステム性能は改善されるが
、個々のCPUの速度を改善する理由はまだ多数存在する。CPUクロック速度
が与えられた場合、1クロック・サイクルあたりに実行される命令の「平均」数
を増やすことによって、CPUの速度すなわち1秒あたりに実行される命令の数
をさらに増やすことが可能である。高性能単一チップ・マイクロプロセッサのた
めの一般的なアーキテクチャが、高速実行のために頻繁に使用される命令の小さ
い簡略されたセットを特徴とする縮小命令セット・コンピュータ(RISC)ア
ーキテクチャであり、これらの単純な動作は、前に述べたものより高速に実行さ
れる。半導体技術が進歩するにつれて、RISCアーキテクチャの目標は、計算
機の各クロック・サイクルに1つまたは複数の命令を実行できるプロセッサの開
発になってきた。1クロック・サイクルあたりに実行される命令の「平均」数を
増やすためのもう1つの手法が、CPU内のハードウェアを変更することである
。この命令あたりのクロック数というスループット尺度は、高性能プロセッサの
アーキテクチャの特徴を表すのに一般的に使用されている。命令パイプライン化
とキャッシュ・メモリが、これを達成することを可能にしたコンピュータ・アー
キテクチャの特徴である。パイプライン命令実行を用いると、前に発行された命
令が完了する前に、後続の命令の実行を開始できるようになる。キャッシュ・メ
モリは、頻繁に使用されるデータおよび他のデータをプロセッサの近くに格納し
、これによって、ほとんどの場合に主記憶のフル・アクセス・タイムを待つこと
なしに、命令実行を継続できるようにするものである。並列に実行する命令を見
つけるためのルック・アヘッド・ハードウェアを有する複数の実行ユニットを用
いるいくつかの改良も示されてきた。
【0009】 通常のRISCプロセッサの性能は、スーパースカラ・コンピュータおよびV
LIW(Very Long Instruction Word)コンピュータでさらに高めることができ
、これらのコンピュータの両方が、1プロセッサ・サイクルあたりに複数の命令
を並列に実行する。これらのアーキテクチャでは、複数の機能ユニットまたは実
行ユニットを設けて、複数のパイプラインを並列に走行させる。スーパースカラ
・アーキテクチャでは、命令は、インオーダー(in-order)またはアウトオブオ
ーダー(out-of-order)で完了できる。インオーダー完了とは、ある命令の前に
ディスパッチされたすべての命令が完了するまでは、その命令を完了できないこ
とを意味する。アウトオブオーダー完了とは、事前に定義された規則が満たされ
る限り、ある命令の前のすべての命令が完了する前に、その命令が完了すること
を許可されることを意味する。
【0010】 スーパースカラ・システムでのインオーダー実行とアウトオブオーダー実行の
両方について、パイプラインは、ある状況の下でストールする。前にディスパッ
チされ、まだ完了していない命令の結果に依存する命令が、パイプラインのスト
ールを引き起こす可能性がある。たとえば、必要なデータがキャッシュ内にない
、すなわち、キャッシュ・ミスを引き起こすロード/ストア命令に依存する命令
は、そのデータがキャッシュ内で使用可能になるまでは実行できない。継続実行
のため、また、高いヒット率すなわちデータがキャッシュ内ですぐに使用可能で
ある回数と比較したデータに対する要求の回数を維持するために必要な、キャッ
シュ内の必要不可欠なデータを維持することは、特に大きいデータ構造を伴う計
算の場合には簡単ではない。キャッシュ・ミスは、数サイクルにわたるパイプラ
インのストールを引き起こす可能性があり、データがほとんどの時間に使用可能
でない場合には、メモリ待ち時間の総量が厳しくなる。主記憶に使用される記憶
装置は、高速になりつつあるが、そのようなメモリ・チップとハイエンド・プロ
セッサの間の速度ギャップは、ますます大きくなりつつある。したがって、現在
のハイエンド・プロセッサ設計での実行時間のかなりの量が、キャッシュ・ミス
の解決を待つのに費やされ、これらのメモリ・アクセスの遅れが、プロセッサ実
行時間のうちで占める比率がますます大きくなっている。
【0011】 CPU内のハードウェアの効率を改善するためのもう1つの技法が、処理タス
クを、スレッドと称する独立に実行可能な命令のシーケンスに分割することであ
る。この技法は、スレッドが同一のプロセッサによって実行される点を除いて、
異なるプロセッサによる独立実行のために大きいタスクを小さいタスクに分割す
ることに関連する。CPUが、複数の理由のいずれかのために、これらのスレッ
ドのうちの1つの処理または実行を継続できない時には、CPUは、別のスレッ
ドに切り替え、そのスレッドを実行する。これが、メモリ待ち時間を許容するた
めにハードウェア・マルチスレッディングを組み込んだ、本明細書に記載の発明
の要旨である。コンピュータ・アーキテクチャ界で定義される用語「マルチスレ
ッディング」は、複数の関連するスレッドに分割された1つのタスクを意味する
ソフトウェアでのこの用語の使用と同一ではない。アーキテクチャ的定義では、
スレッドは、独立とすることができる。したがって、この2つの用語の使用を区
別するために、「ハードウェア・マルチスレッディング」が使用されることがし
ばしばである。本発明は、ハードウェア・マルチスレッディングを含むように用
語マルチスレッディングを組み込む。
【0012】 マルチスレッディングを用いると、プロセッサのパイプラインが、現在のスレ
ッドに関してパイプライン・ストール状態が検出された時に、異なるスレッド上
の有用な作業を行えるようになる。マルチスレッディングを用いると、非パイプ
ライン・アーキテクチャを実施するプロセッサが、現在のスレッドに関してスト
ール状態が検出された時に、別のスレッドに関して有用な作業を行えるようにも
なる。マルチスレッディングには、2つの基本形態がある。従来の形態では、プ
ロセッサ内でN個のスレッドまたは状態を保ち、サイクル単位でスレッドをイン
ターリーブする。これによって、単一のスレッド内の命令が分離されるので、す
べてのパイプライン依存性が除去される。本発明によって考慮される、マルチス
レッディングのもう1つの形態では、いくつかの長い待ち時間のイベントの際に
スレッドをインターリーブする。
【0013】 マルチスレッディングの従来の形態では、スレッドごとのプロセッサ・レジス
タの複製が用いられる。たとえば、商品名PowerPC(商標)の下で販売されるア ーキテクチャを実施するプロセッサがマルチスレッディングを実行するためには
、プロセッサは、N個のスレッドを走行させるためにN個の状態を維持しなけれ
ばならない。したがって、汎用レジスタ、浮動小数点レジスタ、条件レジスタ、
浮動小数点状態および制御レジスタ、カウント・レジスタ、リンク・レジスタ、
例外レジスタ、セーブ/リストア・レジスタおよび特殊目的レジスタが、N回複
製される。さらに、セグメント・ルックアサイド・バッファなどの特殊バッファ
を複製することができ、また、各項目にスレッド番号のタグを付けることができ
、タグを付けない場合にはスレッド切り替えのたびにフラッシュしなければなら
ない。また、一部の分岐予測機構、たとえば相関レジスタとリターン・スタック
なども、複製しなければならない。幸い、レベル1命令キャッシュ(L1 I−
キャッシュ)、レベル1データ・キャッシュ(L1 D−キャッシュ)、命令バ
ッファ、ストア待ち行列、命令ディスパッチャ、機能ユニットまたは実行ユニッ
ト、パイプライン、変換ルックアサイド・バッファ(TLB)および分岐履歴テ
ーブルなどのプロセッサのより大きい機能のうちのいくつかは、複製する必要が
ない。あるスレッドが遅延に遭遇した時に、プロセッサは、すばやく別のスレッ
ドに切り替える。このスレッドの実行は、第1のスレッドでのメモリ遅延とオー
バーラップする。
【0014】 既存のマルチスレッディング技法では、キャッシュ・ミスまたはメモリ参照の
際のスレッド切り替えが説明される。この技法の主な例は、アガーワル(Agarwa
l)他著、「Sparcle: An Evolutionary Design for Large-Scale Multiprocesso
rs」、IEEE Micro Volume 13、No.3、pp.48-60、1993年6月に記載されている。R
ISCアーキテクチャで適用される際には、通常は関数呼出しのサポートに使用
される複数のレジスタ・セットが、複数のスレッドを維持するように変更される
。8つのオーバーラップするレジスタ・ウィンドウが、4つのオーバーラップし
ないレジスタ・セットになるように変更され、各レジスタ・セットは、トラップ
およびメッセージ処理のために予約される。このシステムでは、リモート・メモ
リ要求をもたらす第1レベルのキャッシュ・ミスのそれぞれで発生するスレッド
切替えが開示される。このシステムは、当技術分野での進歩を表すが、現代のプ
ロセッサ設計では、プロセッサに付加される複数のレベルのキャッシュ・メモリ
または高速メモリが使用されることがしばしばである。プロセッサ・システムは
、周知のアルゴリズムを使用して、その主メモリ記憶域のどの部分がキャッシュ
の各レベルにロードされるかを決定し、したがって、第1レベルのキャッシュ内
に存在しないメモリ参照が発生するたびに、プロセッサは、第2レベルまたはさ
らに上位のレベルのキャッシュからのそのメモリ参照の取得を試みなければなら
ない。
【0015】 米国特許第5524250号明細書は、データ・ストリームおよびプロトコル
の処理の問題に対処するものである。同特許では、環境間の切替え時のCPUの
速度を改善するために、複数の組の汎用レジスタおよび特殊目的レジスタが提供
される。同特許では、効率的なスレッド・スケジューリングと、分岐遅延と、性
能および帯域幅の向上をもたらすストアの後の遅延スロットの削除とを容易にす
る、パイプライン・コントローラ、スケジューラ、イベント・システムおよびマ
スカレード・レジスタも提供される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、マルチスレッド式データ処理システムで実施さ
れるハードウェア論理およびレジスタを使用する、マルチレベル・キャッシュ・
システムでのメモリ待ち時間に起因する遅延を減らすことのできる、改良された
データ処理システムを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、命令の2つのスレッドの間で実行を切り替える能力を有するマルチ
スレッド式プロセッサと、任意選択のスレッド切替え条件のソフトウェア・オー
バーライドを有するハードウェア・レジスタで実施されるスレッド切替え論理と
を提供することによって、この目的に対処する。
【0018】 命令のさまざまなスレッドのさまざまな状態を処理することによって、スレッ
ドの間でのプロセッサの使用を最適化できるようになる。プロセッサが命令の第
2のスレッドを実行できるようにすることによって、キャッシュ、メモリ、外部
入出力、直接アクセス記憶装置などのさまざまな記憶要素から第1スレッドのた
めに必要なデータまたは命令を取り出している時に、そうでなければ遊休状態に
なるプロセッサ利用度が高まる。スレッド切替えの条件は、スレッドごとに異な
るものとすることができ、また、ソフトウェア・スレッド制御マネージャの使用
によって処理中に変更することができる。
【0019】 本発明は、イベントを実施できるようにし、マルチスレッド式プロセッサにス
レッドを切り替えさせることのできるビットを含む、ハードウェア・スレッド切
替え制御レジスタを提供する。このハードウェア・レジスタは、ソフトウェア・
スレッド切替え制御よりはるかに高速なので、プロセッサ性能の改善というもう
1つの長所を有する。
【0020】 本発明のもう1つの態様は、マルチスレッド式プロセッサが、複数のプロセッ
サ待ち時間イベントのうちの1つを経験する時に、少なくとも2つの命令のスレ
ッドの間で処理を切り替えることができるマルチスレッド式プロセッサを有する
コンピュータ・システムである。このコンピュータ・システムは、機能的にマル
チスレッド式プロセッサに結合された、命令のスレッドの状態を格納するための
少なくとも1つのスレッド状態レジスタも有し、命令の各スレッドの状態は、プ
ロセッサが各スレッドに処理を切り替える時に変化する。このシステムは、機能
的にスレッド状態レジスタとマルチスレッド式プロセッサに結合された、複数の
スレッド切替え制御イベントを記憶するための少なくとも1つのスレッド切替え
制御レジスタも有し、スレッド切替え制御イベントは、対応する複数のイネーブ
ル・ビットをセットすることによってイネーブルされる。このコンピュータ・シ
ステムには、さらに、マルチスレッド式プロセッサを複数のメモリ要素に接続す
る複数の内部接続が含まれる。マルチスレッド式プロセッサによるメモリ要素の
いずれかへのアクセスが、プロセッサ待ち時間イベントを引き起こし、本発明は
、外部記憶装置、通信装置、コンピュータ・ネットワークまたは入出力装置にマ
ルチスレッド式プロセッサを接続するための少なくとも1つの外部接続も有し、
マルチスレッド式プロセッサによるこれらの装置またはネットワークのいずれか
へのアクセスも、複数のプロセッサ待ち時間イベントを引き起こす。マルチスレ
ッド式プロセッサ内で実行されるスレッドのうちの1つが、プロセッサ待ち時間
イベントのうちの1つが原因で実行を継続できず、そのプロセッサ待ち時間イベ
ントが、そのビットをイネーブルされたスレッド切替え制御イベントである時に
は、マルチスレッド式プロセッサは、別のスレッドに実行を切り替える。
【0021】 スレッド切替え制御レジスタは、複数のビットを有し、このビットのそれぞれ
が、複数のスレッド切替え制御イベントのうちの1つに一意に関連付けられ、ビ
ットのうちの1つがイネーブルされている場合には、そのビットに関連するスレ
ッド切替え制御イベントが、ある命令のスレッドから別の命令のスレッドへのマ
ルチスレッド式プロセッサの切替えを引き起こす。スレッド切替え制御レジスタ
は、プログラム可能である。さらに、特定のビットのイネーブルは、オペレーテ
ィング・ソフトウェアまたはスレッドのうちの1つの命令のいずれかによって、
動的に変更することができる。
【0022】 コンピュータ処理システムは、複数のスレッド切替え制御レジスタを有するこ
とができ、あるスレッド切替え制御レジスタのビット値は、別の前記スレッド切
替え制御レジスタのビット値と異なる。
【0023】 通常は、多数のスレッド切替え制御イベントがあり、これには、たとえば、L
1データ・キャッシュと、L2キャッシュと、ダブル・ワード境界をまたぐデー
タの記憶域とのうちの少なくとも1つからのデータ・ミス、L1命令キャッシュ
と、変換ルックアサイド・バッファとのうちの少なくとも1つからの命令ミス、
主記憶からのデータまたは命令のミス、または、データまたは命令のアドレス変
換のエラーが含まれる。プロセッサの外部の入出力装置へのアクセスまたは別の
プロセッサへのアクセスも、スレッド切替え制御イベントとすることができる。
他のスレッド切替え制御イベントには、複数のスレッドのうちの前記1つが、複
数のスレッドのうちの上記1つの命令が実行されていない状態で、あるマルチス
レッド式プロセッサから切り替えられた回数のフォワード・プログレス・カウン
ト(forward progress count)と、少なくとも1つのプロセッサによって有用な
作業が行われなかったタイムアウト期間が含まれる。
【0024】 本発明のコンピュータ処理システムは、複数の命令のスレッドを処理するため
の手段と、スレッドのうちの1つがプロセッサ待ち時間イベントを経験するので
処理手段がストールする時を示すための手段と、複数のスレッド切替え制御イベ
ントを登録するための手段と、プロセッサ待ち時間イベントが複数のスレッド切
替え制御イベントのうちの1つであるかどうかを判定するための手段とを含む。
処理システムは、プロセッサ待ち時間イベントがスレッド切替え制御イベントで
ある場合に、処理手段が処理を別のスレッドに切り替えることを可能にするため
の手段も含むことができる。
【0025】 本発明は、スレッド切替え制御レジスタの内容を決定するための方法であって
、マルチスレッド式プロセッサがプロセッサ待ち時間イベントのためにストール
するプロセッサ・サイクルの第1の数をカウントするステップと、マルチスレッ
ド式プロセッサが命令の第1スレッドの処理を命令の第2スレッドに切り替える
のに必要なプロセッサ・サイクルの第2の数をカウントするステップと、プロセ
ッサ・サイクルの第1の数がプロセッサ・サイクルの第2の数より大きい場合に
、スレッド切替え制御レジスタ内のイネーブル・ビットをセットすることによっ
て、スレッド切替え制御イベントになるようにプロセッサ待ち時間イベントを割
り当てるステップとを含む方法でもある。その後、イネーブル・ビットがイネー
ブルされている場合に、この方法には、イネーブル・ビットがイネーブルされて
いる場合にマルチスレッド式プロセッサがスレッド切替え制御イベントを経験す
る時に、スレッドを切り替えるために信号を出力するステップが含まれる。
【0026】 本発明のコンピュータ処理の方法には、スレッド状態レジスタにスレッドの状
態を格納するステップと、スレッド切替え制御レジスタに複数のスレッド切替え
制御イベントを格納するステップとも含まれる。スレッドの状態が変化した時に
、信号がスレッド状態レジスタに出力され、スレッドの変化した状態が、複数の
スレッド切替え制御イベントと比較される。変化した状態が、スレッド切替え制
御イベントから生じたものである場合には、信号がマルチスレッド式プロセッサ
に出力されて、実行がそのスレッドから切り替えられる。
【0027】 本発明の他の目的、特徴および特性と、構造の関連する要素の方法、動作およ
び機能と、部分の組合せと、製造の経済性とは、好ましい実施例の以下の詳細な
説明および添付図面から明らかになる。添付図面は、すべてが本明細書の一部を
形成し、同様の符号は、さまざまな図面の対応する部分を示す。
【0028】 本発明自体、ならびにその使用の好ましい態様、さらなる目的および長所は、
下記の添付図面と共に例の実施例の詳細な説明を参照することによって最もよく
理解される。
【0029】
【発明の実施の形態】
ここで図面、具体的には図1を参照すると、本発明の方法およびシステムの実
施に使用することのできる、コンピュータ・データ処理システム10の高水準ブ
ロック図が示されている。本発明を使用することのできるコンピュータ・データ
処理システム10の主要なハードウェア構成要素および相互接続が、図1に示さ
れている。命令を処理するための中央処理装置(CPU)100は、キャッシュ
120、130および150に結合される。命令キャッシュ150には、CPU
100による実行のための命令が格納される。データ・キャッシュ120および
130には、CPU100によって使用されるデータが格納される。キャッシュ
は、主記憶140内のランダム・アクセス・メモリと通信する。CPU100お
よび主記憶140も、バス・インターフェース152を介してシステム・バス1
55と通信する。さまざまな入出力プロセッサ(IOP)160ないし168が
、システム・バス155に付加され、直接アクセス記憶装置(DASD)170
、テープ駆動装置172、遠隔通信回線174、ワークステーション176およ
びプリンタ178などのさまざまな記憶装置および入出力装置との通信をサポー
トする。図1は、高水準でコンピュータ・データ処理システム10の代表的な構
成要素を示す目的のものであり、そのような構成要素の数と種類を変更できるこ
とを理解されたい。
【0030】 CPU100内では、プロセッサ・コア110に、特化した機能ユニットが含
まれ、これらの機能ユニットのそれぞれが、命令のシーケンシング、整数を用い
る演算の実行、実数を用いる演算の実行、アドレス可能記憶域と論理レジスタ・
アレイの間の値の転送などのプリミティブ動作を実行する。図2は、プロセッサ
・コア100を示す図である。好ましい実施例では、データ処理システム10の
プロセッサ・コア100は、単一集積回路のパイプライン式スーパースカラ・マ
イクロプロセッサであり、これは、たとえばIBM社によって販売されるPowerP
C(商標)604マイクロプロセッサ・チップなど、商品名PowerPC(商標)の下
で販売されるRISCプロセッサの系列などのコンピュータ・アーキテクチャを
使用して実施できる。
【0031】 下で述べるように、データ処理システム10には、さまざまなユニット、レジ
スタ、バッファ、メモリおよび他のセクションが含まれることが好ましく、これ
らのすべてが集積回路によって形成されることが好ましい。図では、さまざまな
データ経路が簡略化されていることを理解されたい。実際には、さまざまな構成
要素から出入りする多数の別々の並列のデータ経路がある。さらに、本明細書に
記載の発明に密接に関係しないさまざまな構成要素が省略されているが、追加機
能のためにプロセッサに追加ユニットが含まれることを理解されたい。データ処
理システム10は、縮小命令セット・コンピューティング(RISC)技法また
は他のコンピューティング技法に従って動作することができる。
【0032】 図2からわかるように、データ処理システム10のプロセッサ・コア100に
は、レベル1データ・キャッシュ(L1 D−キャッシュ)120、レベル2(
L2)キャッシュ130、主記憶140およびレベル1命令キャッシュ(L1
I−キャッシュ)150が含まれることが好ましく、これらのすべてが、機能的
にさまざまなバス接続を使用して記憶域制御ユニット200に相互接続される。
図1からわかるように、記憶域制御ユニット200には、L1 D−キャッシュ
120およびL2キャッシュ130と、主記憶140と、複数の実行ユニットと
を相互接続するための遷移キャッシュ210が含まれる。L1 D−キャッシュ
120とL1 I−キャッシュ150は、プロセッサ100の一部としてチップ
上に設けられることが好ましく、主記憶140とL2キャッシュ130は、チッ
プ外に設けられる。メモリ・システム140は、プロセッサ・コア100の内部
または外部とすることのできるランダム・アクセス・メイン・メモリ、プロセッ
サ・コア100の外部の他のデータ・バッファおよびキャッシュ(存在する場合
)、および、たとえば図1に示されたDASD170、テープ駆動装置172、
ワークステーション176などの他の外部メモリを表す目的のものである。L2
キャッシュ130は、主記憶140より高速のメモリ・システムであることが好
ましく、選択されたデータをL2キャッシュ130に格納することによって、主
記憶140への参照の結果として発生するメモリ待ち時間を最小にすることがで
きる。図1からわかるように、L2キャッシュ130および主記憶140は、L
1 I−キャッシュ150に直接に、また記憶域制御ユニット200を介して命
令ユニット220に接続される。
【0033】 L1 I−キャッシュ150からの命令は、命令ユニット220に出力される
ことが好ましく、命令ユニット220は、本発明の方法およびシステムに従って
、さまざまなサブプロセッサ・ユニット、たとえば分岐ユニット260、固定小
数点ユニット270、記憶域制御ユニット200、浮動小数点ユニット280お
よび、データ処理システム10のアーキテクチャによって指定される他のユニッ
トによる複数のスレッドの実行を制御する。当業者は、図1に示されたさまざま
な実行ユニットのほかに、現代のスーパースカラ・マイクロプロセッサ・システ
ムに、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに追加することのできるそのような
実行ユニットのそれぞれの複数の版が含まれることがしばしばであることを了解
するであろう。これらのユニットのほとんどは、入力として、汎用レジスタ(G
PR)272および浮動小数点レジスタ(FPR)282などのさまざまなレジ
スタからのソース・オペランド情報を有する。さらに、複数の特殊目的レジスタ
(SPR)274を使用することができる。図2からわかるように、記憶域制御
ユニット200と遷移キャッシュ210は、汎用レジスタ272および浮動小数
点レジスタ282に直接に接続される。汎用レジスタ272は、特殊目的レジス
タ274に接続される。
【0034】 このマルチスレッド式プロセッサ100に固有の機能ハードウェア・ユニット
の中に、スレッド切替え論理400と遷移キャッシュ210がある。スレッド切
替え論理400には、どのスレッドをアクティブ・スレッドまたは実行中のスレ
ッドにするかを決定するさまざまなレジスタが含まれる。スレッド切替え論理4
00は、機能的に、記憶域制御ユニット200と、実行ユニット260、270
および280と、命令ユニット220に接続される。記憶域制御ユニット200
内の遷移キャッシュ210は、マルチスレッディングを実施できなければならな
い。記憶域制御ユニット200と遷移キャッシュ210は、1スレッドあたり少
なくとも1つの未処理のデータ要求を許容することが好ましい。したがって、た
とえばL1 D−キャッシュ・ミスの発生に応答して、第1スレッドが延期され
る時に、第2スレッドが、そこに存在するデータについてL1 D−キャッシュ
120にアクセスできるようになる。第2スレッドも、L1 D−キャッシュ・
ミスをもたらす場合には、別のデータ要求が発行され、したがって、複数のデー
タ要求を、記憶域制御ユニット200および遷移キャッシュ210内で維持しな
ければならない。遷移キャッシュ210は、参照によって本明細書に組み込まれ
る米国特許出願第08/761378号明細書の遷移キャッシュであることが好
ましい。記憶域制御ユニット200と、実行ユニット260、270および28
0と、命令ユニット220は、すべてが機能的にスレッド切替え論理400に接
続され、スレッド切替え論理400は、どのスレッドを実行するかを決定する。
【0035】 図2からわかるように、バス205は、たとえば記憶域制御ユニット200へ
のデータ要求および命令ユニット220へのL2キャッシュ130ミスなどの通
信のために、記憶域制御ユニット200と命令ユニット220の間に設けられる
。さらに、変換ルックアサイド・バッファ(TLB)250が設けられ、これに
は、仮想アドレスから実アドレスへのマッピングが格納される。図示されてはい
ないが、本発明では、変換ルックアサイド・バッファ250に類似の形で動作す
るセグメント・ルックアサイド・バッファなどの追加の高水準メモリ・マッピン
グ・バッファを設けることができる。
【0036】 図3は、記憶域制御ユニット200を詳細に示す図であり、名前から暗示され
るように、このユニットは、さまざまなキャッシュ、バッファおよび主記憶を含
むさまざまな記憶ユニットからのデータおよび命令の入出力を制御する。図3か
らわかるように、記憶域制御ユニット200には、機能的にL1 D−キャッシ
ュ120、マルチプレクサ360、L2キャッシュ130および主記憶140に
接続された遷移キャッシュ210が含まれる。さらに、遷移キャッシュ210は
、シーケンサ350から制御信号を受け取る。シーケンサ350には、命令また
はデータの取出要求を処理するために、複数、好ましくは3つのシーケンサが含
まれる。シーケンサ350は、遷移キャッシュ210およびL2キャッシュ13
0に制御信号を出力し、主記憶140との間で制御信号を送受する。
【0037】 図3に示された記憶域制御ユニット200内のマルチプレクサ360は、L1
D−キャッシュ120、遷移キャッシュ210、L2キャッシュ130および
主記憶140からデータを受け取り、データをメモリに格納する場合には、実行
ユニット270および280からデータを受け取る。これらの供給源のうちの1
つからのデータは、マルチプレクサ360によって選択され、シーケンサ350
から受け取った選択制御信号に応答して、L1 D−キャッシュ120または実
行ユニットに出力される。さらに、図3からわかるように、シーケンサ350は
、第2のマルチプレクサ370を制御する選択信号を出力する。シーケンサ35
0からのこの選択信号に基づいて、マルチプレクサ370は、L2キャッシュ1
30または主記憶140からのデータを、L1 I−キャッシュ150または命
令ユニット220に出力する。上で述べた制御信号および選択信号を作る際に、
シーケンサ350は、L1 D−キャッシュ120用のL1ディレクトリ320
とL2キャッシュ130用のL2ディレクトリ330にアクセスし、これらを更
新する。
【0038】 本明細書に記載のプロセッサのマルチスレッディング能力に関して、記憶域制
御ユニット200のシーケンサ350は、スレッド切替え論理400にも信号を
出力して、データ要求および命令要求の状態を示す。したがって、キャッシュ1
20、130および150と、主記憶140と、変換ルックアサイド・バッファ
250からのフィードバックが、シーケンサ350に送られ、その後、スレッド
切替え論理400に通信され、スレッド切替え論理400は、下で述べるように
スレッド切替えをもたらすことができる。マルチスレッド式プロセッサ内でのス
レッド切替えを引き起こすように設計されたイベントが発生する装置は、機能的
にシーケンサ350に接続されることに留意されたい。
【0039】 図4は、スレッドを切り替えるかどうかを判定し、切り替える場合にはどのス
レッドに切り替えるかを判定するスレッド切替え論理ハードウェア400の論理
表現およびブロック図である。記憶域制御ユニット200と命令ユニット220
は、スレッド切替え論理400と相互接続される。スレッド切替え論理400は
、命令ユニット220に組み込まれることが好ましいが、多数のスレッドがある
場合には、スレッド切替え論理400の複雑さが増し、その結果、スレッド切替
え論理が命令ユニット220の外部になる場合がある。説明を簡単にするために
、スレッド切替え論理400は、記憶域制御ユニット200の外部にあるものと
して図示した。
【0040】 この実施例でスレッドの切替えをもたらすいくつかのイベントは、記憶域制御
ユニット200のシーケンサ350からスレッド切替え論理400へ、信号線4
70、472、474、476、478、480、482、484および486
を介して通信される。他の待ち時間イベントが、スレッド切替えを引き起こす可
能性があるが、このリストは、網羅的であることを意図したものではなく、スレ
ッド切替えを実施できる方法を代表するものにすぎない。命令ユニット220内
にない第1スレッドT0または第2スレッドT1のいずれかによる命令の要求は
、それぞれ図4の符号470または472によって示されるスレッド切替えをも
たらす可能性があるイベントである。信号線474は、T0またはT1のいずれ
かであるアクティブ・スレッドが、L1 D−キャッシュ120ミスを経験する
時を示す。スレッドT0またはT1のいずれかに関するL2キャッシュ130の
キャッシュ・ミスは、それぞれ信号線476または478によって知らされる。
信号線480および482は、それぞれT0スレッドまたはT1スレッドの継続
実行のためにデータが返される時にアクティブになる。変換ルックアサイド・バ
ッファ・ミスおよびテーブル・ウォークの完了は、それぞれ信号線484または
486によって示される。
【0041】 これらのイベントは、すべてがスレッド切替え論理400に供給され、具体的
には、スレッド状態レジスタ440およびスレッド切替えコントローラ450に
供給される。スレッド切替え論理400は、スレッドごとに1つのスレッド状態
レジスタを有する。本明細書に記載の実施例では、2つのスレッドが表現される
ので、第1スレッド用T0のT0状態レジスタ442と、第2スレッドT1用の
T1状態レジスタ444があり、これらを本明細書で説明する。スレッド切替え
論理400には、どのイベントがスレッド切替えをもたらすかを制御するスレッ
ド切替え制御レジスタ410が含まれる。たとえば、スレッド切替え制御レジス
タ410は、状態変化がスレッド切替えコントローラ450によって見られるよ
うにするイベントをブロックし、その結果、ブロックされたイベントの結果とし
てスレッドが切り替えられなくすることができる。スレッド状態レジスタおよび
スレッドを変更する論理は、本明細書と同時に出願され、参照によって本明細書
に組み込まれる米国特許出願第08/957002号明細書の主題である。フォ
ワード・プログレス・カウント・レジスタ420は、スラッシングの防止に使用
され、スレッド切替え制御レジスタ410に含めることができる。フォワード・
プログレス・カウント・レジスタ420は、本明細書と同時に出願され、参照に
よって本明細書に組み込まれる米国特許出願第08/956875号明細書の主
題である。スレッド切替えタイムアウト・レジスタ430は、本明細書と同時に
出願され、参照によって本明細書に組み込まれる米国特許出願第08/9565
77号明細書の主題であり、これによって、公平さとライブロック発行が割り振
られる。また、スレッド優先順位は、本明細書と同時に出願され、参照によって
本明細書に組み込まれる米国特許出願第08/958718号明細書の主題であ
るソフトウェア460を使用して変更することができる。制限的ではないが、最
後に、スレッド切替えコントローラ450には、スレッドを切り替えるかどうか
と、どのスレッドにどの状況の下で切り替えるのかを実際に判定するすべての論
理の頂点を表す無数の論理ゲートが含まれる。これらの論理構成要素とその機能
のそれぞれを、さらに詳細に説明する。
【0042】 スレッド状態レジスタ スレッド状態レジスタ440には、各スレッドの状態レジスタが含まれ、名前
からわかるように、対応するスレッドの状態が格納される。この例では、T0ス
レッド状態レジスタ442とT1スレッド状態レジスタ444がある。ビットの
数と、各スレッドの状態を記述するための特定のビットの割振りは、特定のアー
キテクチャおよびスレッド切替え優先順位方式に合わせてカスタマイズすること
ができる。2つのスレッドを有するマルチスレッド式プロセッサのスレッド状態
レジスタ442および444のビットの割振りの例を、下の表に示す。 スレッド状態レジスタのビット割振り (0) 命令/データ 0=命令 1=データ (1:2) ミス・タイプ・シーケンサ 00=なし 01=変換ルックアサイド・バッファ・ミス(I/Dのビット0を検査) 10=L1キャッシュ・ミス 11=L2キャッシュ・ミス (3) 遷移 0=現在の状態への遷移はスレッド切替えをもたらさない 1=現在の状態への遷移はスレッド切替えをもたらす (4:7) 予約済み (8) 0=ロード 1=ストア (9:14) 予約済み (15:17) フォワード・プログレス・カウンタ 111=リセット(このスレッド中に命令が完了した) 000=命令完了なしでのこのスレッドの1回目の実行 001=命令完了なしでのこのスレッドの2回目の実行 010=命令完了なしでのこのスレッドの3回目の実行 011=命令完了なしでのこのスレッドの4回目の実行 100=命令完了なしでのこのスレッドの5回目の実行 (18:19) 優先順位(ソフトウェアによって設定可能) 00=中 01=低 10=高 11=<不正> (20:31) 予約済み (32:63) 64ビット実施形態の場合に予約済み
【0043】 上で説明した実施例では、ビット0によって、ミスまたはプロセッサが実行を
ストールした理由が、命令の要求とデータの要求のどちらの結果であるかが識別
される。ビット1および2は、図5の説明でさらに説明するように、要求された
情報が使用可能でなかったかどうかと、使用可能でなかった場合に、どのハード
ウェアから使用可能でなかったか、すなわち、データまたは命令の変換されたア
ドレスが変換ルックアサイド・バッファ250になかったのか、データまたは命
令自体がL1 D−キャッシュ120またはL2キャッシュ130になかったの
かを示す。ビット3は、スレッドの状態の変化が、スレッド切替えをもたらすか
どうかを示す。スレッドは、スレッド切替えをもたらさずに状態を変更すること
ができる。たとえば、スレッドT1がL1キャッシュ・ミスを経験する時にスレ
ッド切替えが発生する場合に、スレッドT1がL2キャッシュ・ミスを経験する
場合、L1キャッシュ・ミスの際にすでにスレッドが切り替えられているので、
スレッド切替えはない。しかし、T1の状態は、まだ変化する。その代わりに、
選択によって、スレッド切替え論理400が、L1キャッシュ・ミスの際に切り
替えないように構成またはプログラミングされる場合には、スレッドがL1キャ
ッシュ・ミスを経験した時に、スレッドの状態が変化してもスレッド切替えはな
い。スレッド状態レジスタ442および444のビット8は、特定のスレッドに
よって要求された情報が、プロセッサ・コアにロードされるのか、プロセッサ・
コアからキャッシュまたは主記憶にストアされるのかに割り当てられる。ビット
15ないし17は、フォワード・プログレス・カウント・レジスタ420に関し
て後で説明するように、スラッシングの防止に割り振られる。ビット18および
19は、スレッドの優先順位を示すために、ハードウェアで設定するか、ソフト
ウェアによって設定することができる。
【0044】 図5は、データ処理システム10によって処理されるスレッドの現在の実施例
での4つの状態を表し、これらの状態は、スレッド状態レジスタ440のビット
位置1:2に格納される。状態00は、「実行可能」状態すなわち、必要なすべ
てのデータおよび命令が使用可能であるので、スレッドの処理の準備ができてい
ることを表す。状態10は、スレッドがL1 D−キャッシュ120にデータが
返されるかL1 I−キャッシュ150に命令が返されるかのいずれかを待って
いるので、プロセッサ内でのスレッドの実行がストールしているスレッド状態を
表す。状態11は、スレッドがL2キャッシュ130にデータが返されるのを待
っていることを表す。状態01は、テーブル・ウォークと称する、変換ルックア
サイド・バッファ250でのミスがある、すなわち、仮想アドレスがエラー状態
であったか、使用可能でなかったことを示す。図5には、スレッド状態の階層も
示されており、スレッドの実行の準備ができていることを示す状態00が、最も
高い優先順位を有する。短い待ち時間イベントには、高い優先順位を割り当てる
ことが好ましい。
【0045】 図5には、データがさまざまな供給源から取り出される時の状態の変化も示さ
れている。スレッドT0の正常に割り込まれない実行は、ブロック510で状態
00として表されている。L1 D−キャッシュまたはI−キャッシュのミスが
発生した場合、スレッドの状態は、記憶域制御ユニット200からの信号線47
4(図4)または命令ユニット220からの信号線470(図4)で送られる信
号に従って、ブロック512に示されている状態10に変化する。要求されたデ
ータまたは命令が、L2キャッシュ130内にあり、取り出される場合には、ブ
ロック510のT0の正常実行が再開される。同様に、図5のブロック514は
、L2キャッシュ・ミスを表し、これによって、T0またはT1のいずれかのス
レッドの状態が、記憶域制御ユニット200が信号線476または478(図4
)でミスの信号を送る時に、状態11に変化する。信号線480および482(
図4)に示されているように、L2キャッシュ内の命令またはデータが、主記憶
140から取り出され、プロセッサ・コア100にロードされる時には、状態は
、やはりブロック510の状態00に戻る。要求された情報の仮想アドレスが変
換ルックアサイド・バッファ250内で使用可能でない時には、ブロック516
に示されるように、TLBミスまたは状態01として、記憶域制御ユニット20
0が、信号線484(図4)を介してスレッド・レジスタ440に通信する。そ
のアドレスが使用可能になる時または、信号線486(図4)上で記憶域制御ユ
ニット200によって送られるデータ記憶域割り込み命令がある場合には、スレ
ッドの状態は、状態00に戻り、実行の準備ができる。
【0046】 状態の数と、各状態が表すものは、コンピュータ設計者が自由に選択できる。
たとえば、あるスレッドが、L1 I−キャッシュ・ミスとL1 D−キャッシ
ュ・ミスなど、複数のL1キャッシュ・ミスを有する場合には、キャッシュ・ミ
スのタイプのそれぞれに別々の状態を割り当てることができる。その代わりに、
単一のスレッド状態を割り当てて、複数のイベントまたはできごとを表すことが
できる。等しい優先順位を有する2つのスレッドについて、スレッドを切り替え
るかどうかを判定するスレッド切替えアルゴリズムの例を示す。このアルゴリズ
ムは、本発明の教示に従って、より多くのスレッドおよびスレッド切替え条件の
ためにそれ相応に拡張し、変更することができる。スレッド切替えアルゴリズム
による、スレッド状態レジスタ440(図4)に格納された各スレッドの状態と
各スレッドの優先順位との間の相互作用は、各サイクルに動的に問い合わされる
。アクティブ・スレッドT0がL1ミスを有する場合に、このアルゴリズムは、
休止スレッドT1がL2ミスの解決を待っている場合を除いて、休止スレッドT
1へのスレッド切替えを引き起こす。切替えが発生せず、アクティブ・スレッド
T0のL1キャッシュ・ミスがL2キャッシュ・ミスになった場合には、このア
ルゴリズムは、プロセッサに、T1の状態に無関係に休止スレッドT1に切り替
えるように指示する。両方のスレッドがL2キャッシュ・ミスの解決を待ってい
る場合には、最初にL2ミスを解決されたスレッドが、アクティブ・スレッドに
なる。すべての切替え決定時に、行われる処置は、最も可能性の高い事例に合わ
せて最適化され、最良の性能をもたらす。L2キャッシュ・ミスから生じるスレ
ッド切替えは、性能の低下をもたらす余分なスレッド切替えが発生しない場合に
、他方のスレッドの状態次第である。
【0047】 スレッド切替え制御レジスタ どのマルチスレッド式プロセッサにも、スレッド切替えに関連する待ち時間と
性能のペナルティが存在する。本明細書で説明する好ましい実施例のマルチスレ
ッド式プロセッサでは、この待ち時間に、現在のスレッドに割り込むことができ
、現在のスレッドが次に呼び出された時に正しく再始動できる点まで現在のスレ
ッドの実行を完了するのに必要な時間と、スレッド固有のハードウェア機能を現
在のスレッドの状態から新しいスレッドの状態に切り替えるのに必要な時間と、
新しいスレッドを再始動し、その実行を開始するのに必要な時間が含まれる。本
発明と共に動作可能なスレッド固有のハードウェア機能には、上で説明したスレ
ッド状態レジスタと、参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第5778
243号明細書に記載のメモリ・セルが含まれることが好ましい。粒度の粗いマ
ルチスレッド式データ処理システムで最適の性能を達成するために、スレッド切
替えを生成するイベントの待ち時間は、通常の単一スレッド・モードに対して、
マルチスレッド・モードでのスレッド切替えに関連する性能コストより大きくな
ければならない。
【0048】 スレッド切替えを生成するのに使用されるイベントの待ち時間は、ハードウェ
アとソフトウェアの両方に依存する。たとえば、マルチスレッド式プロセッサの
特定のハードウェア検討事項には、プロセッサ・チップの外部のL2キャッシュ
の実施に使用される外部SRAMの速度が含まれる。L2キャッシュのSRAM
が高速になると、L1ミスの平均待ち時間が減るが、SRAMが低速になると、
L1ミスの平均待ち時間が増える。したがって、あるスレッド切替えイベントが
、スレッド切替えのペナルティより大きい外部L2キャッシュ・データ・アクセ
ス待ち時間を有するハードウェアのL1キャッシュ・ミスとして定義される場合
に、高性能が得られる。特定のソフトウェア・コードの特性が、スレッド切替え
イベントの待ち時間にどのように影響するかの例として、コードのL2キャッシ
ュのヒット対ミス比すなわち、データがL2キャッシュにないので主記憶から取
り出さなければならない回数と比較した、データが実際にL2キャッシュ内で使
用可能である回数を検討されたい。L2ヒット対ミス比が高いと、L1キャッシ
ュ・ミスが、より長い待ち時間のL2ミスをほとんどもたらさないので、L1キ
ャッシュ・ミスの平均待ち時間が減る。L2ヒット対ミス比が低いと、より長い
待ち時間のL2ミスをもたらすL1ミスが増えるので、L1ミスの平均待ち時間
が増える。したがって、実行中のコードが高いL2ヒット対ミス比を有する場合
には、L2キャッシュ・データ・アクセス待ち時間がスレッド切替えペナルティ
より小さいので、スレッド切替えイベントとしてのL1ミスを使用不能にするこ
とができる。低いL2ヒット対ミス比を有するソフトウェア・コードを実行する
時には、L1キャッシュ・ミスが、より長い待ち時間のL2キャッシュ・ミスに
なる可能性が高いので、L1キャッシュ・ミスをスレッド切替えイベントとして
使用可能にすることになる。
【0049】 いくつかのタイプの待ち時間イベントは、簡単には検出できない。たとえば、
いくつかのシステムでは、キャッシュ・ミスが発生した時に、L2キャッシュが
、命令ユニットに信号を出力する。しかし、他のL2キャッシュは、たとえばL
2キャッシュ・コントローラがプロセッサとは別のチップ上にあり、したがって
、プロセッサが状態変化を簡単に判定できない場合に、そのような信号を出力し
ない。これらのアーキテクチャでは、プロセッサに、未処理のL1キャッシュ・
ミスごとに1つのサイクル・カウンタを含めることができる。所定のサイクル数
の前にミス・データがL2キャッシュから返されない場合には、プロセッサは、
L2キャッシュ・ミスがあったかのように動作し、スレッドの状態をそれ相応に
変更する。このアルゴリズムは、複数の別個のタイプの待ち時間が存在する他の
場合にも適用可能である。例のみとして、多重プロセッサでのL2キャッシュ・
ミスの場合、主記憶からのデータの待ち時間は、別のプロセッサからのデータの
待ち時間と大きく異なる場合がある。これらの2つのイベントに、スレッド状態
レジスタ内で異なる状態を割り当てることができる。これらの状態を区別する信
号が存在しない場合には、カウンタを使用して、スレッドがL2キャッシュ・ミ
スに遭遇した後に、スレッドがどの状態にならなければならないかを推定するこ
とができる。
【0050】 スレッド切替え制御レジスタ410は、スレッド切替えを生成するイベントを
選択するソフトウェア・プログラム可能レジスタであり、定義されたスレッド切
替え制御イベントのそれぞれについて別々のイネーブル・ビットを有する。本明
細書で説明する実施例では、スレッドごとに別々のスレッド切替え制御レジスタ
410は実施されないが、スレッドごとに別々のスレッド切替え制御レジスタ4
10を実施して、より多くのハードウェアおよび複雑さという犠牲と引き換えに
より高い柔軟性と性能をもたらすことができる。さらに、あるスレッド切替え制
御レジスタ内のスレッド切替え制御イベントは、他のスレッド切替え制御レジス
タのスレッド切替え制御イベントと同一である必要はない。
【0051】 スレッド切替え制御レジスタ410は、米国特許第5079725号明細書に
開示された動的走査通信インターフェースなどのソフトウェアを用いるサービス
・プロセッサによるか、ソフトウェア・システム・コードを用いてプロセッサ自
体によって、書き込むことができる。スレッド切替え制御レジスタ410の内容
は、スレッド切替えの生成を使用可能または使用不能にするために、スレッド切
替えコントローラ450によって使用される。レジスタ410内の1の値によっ
て、そのビットに関連するスレッド切替え制御イベントが使用可能にされて、ス
レッド切替えが生成される。スレッド切替え制御レジスタ410内の0の値によ
って、そのビットに関連するスレッド切替え制御イベントが、スレッド切替えの
生成を禁止される。もちろん、実行中のスレッド内の命令によって、その特定の
スレッドまたは他のスレッドのスレッド切替え条件のうちのいくつかまたはすべ
てを使用不能にすることができる。下の表に、スレッド切替えイベントと、レジ
スタ410内のイネーブル・ビットの間の関連を示す。 スレッド切替え制御レジスタのビット割当 (0) L1データ・キャッシュ取出ミスに対するスイッチ (1) L1データ・キャッシュ・ストア・ミスに対するスイッチ (2) L1命令キャッシュ・ミスに対するスイッチ (3) 命令TLBミスに対するスイッチ (4) L2キャッシュ取出ミスに対するスイッチ (5) L2キャッシュ・ストア・ミスに対するスイッチ (6) L2命令キャッシュ・ミスに対するスイッチ (7) データTLB/セグメント・ルックアサイド・バッファ・ミスに対す るスイッチ (8) L2キャッシュ・ミスおよび休止スレッド非L2キャッシュ・ミスに 対するスイッチ (9) スレッド切替えタイムアウト値到達時のスイッチ (10) L2キャッシュ・データが返された時のスイッチ (11) 入出力外部アクセスに対するスイッチ (12) ダブルXストア:2つのうちの1番目でのミスに対するスイッチ* (13) ダブルXストア:2つのうちの2番目でのミスに対するスイッチ* (14) 複数/列ストア:すべてのアクセスでのミスに対するスイッチ (15) 複数/列ロード:すべてのアクセスでのミスに対するスイッチ (16) 予約済み (17) ダブルXロード:2つのうちの1番目でのミスに対するスイッチ* (18) ダブルXロード:2つのうちの2番目でのミスに対するスイッチ* (19) 計算機状態レジスタ(問題状態)ビット、msr(pr)=1の場合のor 1,1,1
命令に対するスイッチ。msr(pr)と独立のソフトウェア優先順位変更を可能にす る。ビット19が1の場合、or 1,1,1命令によって低優先順位が設定される。ビ
ット19が0の場合、or 1,1,1命令が実行される時にmsr(pr)=0の場合に限って 優先順位が低に設定される。後で説明する、ソフトウェアによる優先順位の変更
を参照されたい。 (20) 予約済み (21) スレッド切替え優先順位イネーブル (22:29) 予約済み (30:31) フォワード・プログレス・カウント (32:63) 64ビット・レジスタ実施形態で予約済み *ダブルXロード/ストアとは、基本ハーフワード、ワードまたはダブル・ワ
ードの、ダブルワード境界をまたぐロードまたはストアを指す。この文脈でのダ
ブルXロード/ストアは、複数ワードまたはワードの列のロードまたはストアで
はない。
【0052】 スレッド切替えタイムアウト・レジスタ 上で述べたように、粒度の粗いマルチスレッド式プロセッサは、スレッド切替
えをトリガするために、長い待ち時間のイベントに頼る。実行中に、多重プロセ
ッサ環境内のプロセッサまたはマルチスレッド式アーキテクチャのバックグラウ
ンド・スレッドが、単独の所有者だけを有することのできる資源の所有権を有し
、別のプロセッサまたはアクティブ・スレッドが、フォワード・プログレスを行
う前にその資源へのアクセスを必要とする場合がある。その例には、メモリ・ペ
ージ・テーブルの更新またはタスク・ディスパッチャからのタスクの取得が含ま
れる。アクティブ・スレッドが資源の所有権を得ることができなくても、スレッ
ド切替えイベントはもたらされないが、スレッドは、有用な作業を行うことがで
きないループを回り続ける。この場合、資源を保持しているバックグラウンド・
スレッドは、プロセッサへのアクセスを得ず、その結果、スレッド切替えイベン
トに遭遇せず、アクティブ・スレッドにならないので、資源を解放することがで
きない。
【0053】 スレッドの間での処理サイクルの割振りが、もう1つの問題である。あるスレ
ッド上で走行するソフトウェア・コードが、同一のプロセッサ内の他のスレッド
上で走行するソフトウェア・コードと比較して長い待ち時間の切替えイベントに
ほとんど遭遇しない場合には、そのスレッドは、処理サイクルの公平な割当分以
上の処理サイクルを得る。最大の許容可能な時間を超える可能性があるもう1つ
の過度な遅延が、限られた時間期間内に外部割込みをサービスするために待機す
るかプロセッサの外部の他のイベントを待機する非アクティブ・スレッドの待ち
時間である。したがって、有用な処理が達成されていない場合に、システムがハ
ングしないようにするために、ある時間の後に休止スレッドへのスレッド切替え
を強制的に行うことが好ましくなる。
【0054】 ある時間期間の後にスレッド切替えを強制するための論理が、スレッド切替え
タイムアウト・レジスタ430(図4)、デクリメンタおよび、減分された値を
保持する減分レジスタである。スレッド切替えタイムアウト・レジスタ430は
、スレッド切替えタイムアウト値を保持する。この実施例で使用されるスレッド
切替えタイムアウト・レジスタ430の実施形態を、次の表に示す。 スレッド切替えタイムアウト・レジスタのビット (0:21) 予約済み (22:31) スレッド切替えタイムアウト値
【0055】 本明細書で説明する本発明の実施例では、スレッドごとに別々のスレッド切替
えタイムアウト・レジスタ430が実施されないが、柔軟性を高めるためにそれ
を行うことは可能である。同様に、複数のスレッドがある場合に、各スレッドが
同一のスレッド切替えタイムアウト値を有する必要はない。スレッド切替えが発
生するたびに、スレッド切替えタイムアウト・レジスタ430からのスレッド切
替えタイムアウト値が、ハードウェアによって減分レジスタにロードされる。減
分レジスタは、減分レジスタ値が0に等しくなるまで各サイクルに1回減分され
、0になった時に、スレッド切替えコントローラ450に信号が送られ、スレッ
ド切替えコントローラ450は、命令を処理する準備ができている他のスレッド
がない場合を除いて、スレッド切替えを強制する。たとえば、システム内の他の
すべてのスレッドが、キャッシュ・ミスで待機状態になっており、命令を実行す
る準備ができていない場合には、スレッド切替えコントローラ450は、スレッ
ド切替えを強制しない。減分レジスタの値が0に達した時に、命令を処理する準
備ができている他のスレッドが存在しない場合には、別のスレッドが命令を処理
する準備ができるまで、減分された値は0で凍結され、準備ができた時点で、ス
レッド切替えが発生し、減分レジスタに、そのスレッドのスレッド切替えタイム
アウト値が再ロードされる。同様に、減分レジスタは、簡単に増分レジスタと命
名することができ、スレッドが実行中である時に、そのレジスタをある所定の値
まで増分することができ、その値に達した時にスレッド切替えが強制される。
【0056】 スレッド切替えタイムアウト・レジスタ430は、上で述べたようにサービス
・プロセッサによって書き込むか、ソフトウェア・コードを用いてプロセッサ自
体によって書き込むことができる。スレッド切替えタイムアウト・レジスタ43
0にロードされるスレッド切替えタイムアウト値は、特定のハードウェア構成ま
たは特定のソフトウェア・コードに従って、不要なスレッド切替えから生じる浪
費サイクルを最小にするためにカスタマイズすることができる。スレッド切替え
タイムアウト・レジスタ430の値が大きすぎると、アクティブ・スレッドが別
のスレッドによって保持されている資源を待っている場合と、外部割込みまたは
他のプロセッサ外部のイベントの応答待ち時間が長すぎる場合に、性能低下がも
たらされる可能性がある。また、値が大きすぎると、一方のスレッドが多数のス
レッド切替えイベントを経験し、もう一方のスレッドがそうでない場合に、公平
さが損なわれる可能性がある。スレッド切替えを引き起こす、最も頻繁な最長の
待ち時間イベント、たとえば主記憶へのアクセスより2倍ないし数倍長いスレッ
ド切替えタイムアウト値が、推奨される。スレッド切替えタイムアウト・レジス
タ430で指定されたサイクル数だけ待った後にスレッド切替えを強制すること
によって、共用資源の競合に起因するシステム・ハングが防止され、スレッド間
のプロセッサ・サイクル割振りの公平さが実施され、外部割り込みおよび他のプ
ロセッサ外部のイベントに対する最大応答待ち時間が制限される。
【0057】 フォワード・プログレスの保証 スレッド切替えが発生し、新しいスレッドがアクティブになるたびに、少なく
とも1つの命令が実行されなければならないことは、単一の命令によって複数の
キャッシュ・アクセスまたは複数のキャッシュ・ミスが発生する時など、いくつ
かの状況では制限が強すぎる。たとえば、取出命令は、要求された命令がキャッ
シュ内にない場合にL1 I−キャッシュ150ミスを引き起こす可能性がある
が、その命令が返された時に、必要なデータがL1 D−キャッシュ120内で
使用可能でない可能性がある。同様に、変換ルックアサイド・バッファ250で
のミスが、データ・キャッシュ・ミスをももたらす可能性がある。したがって、
フォワード・プログレスを厳密に実施する場合には、後続アクセスでのミスは、
スレッド切替えをもたらさない。第2の問題は、一部のキャッシュ・ミスが、完
了に大量のサイクルを必要とする可能性があり、その時間の間に、別のスレッド
が、同一のキャッシュ・レベルで、はるかに短い時間で完了できるキャッシュ・
ミスを経験する可能性があることである。第1のスレッドに戻る時に、厳密なフ
ォワード・プログレスが実施される場合には、プロセッサは、より短いキャッシ
ュ・ミスを有するスレッドに切り替えることができない。各スレッドが、命令実
行を伴わないスレッド切替えの反復サイクルでロックされるスラッシングの問題
を救済するために、フォワード・プログレス・カウント・レジスタ420(図4
)が存在し、これによって、フォワード・プログレス閾値と称するプログラム可
能な最大回数までのスレッド切替えが許容される。そのスレッド切替えの最大回
数の後は、命令を完了しなければ切替えは発生しない。この形で、スラッシング
が防止される。フォワード・プログレス・カウント・レジスタ420は、実際に
は、スレッド切替え制御レジスタ410のビット30:31とするか、プロセッ
サのためのソフトウェア・プログラム可能フォワード・プログレス閾値レジスタ
とすることができる。フォワード・プログレス・カウント論理は、スレッドの状
態を示し、命令実行なしでスレッドが経験したスレッド切替えの回数のために割
り振られる、スレッド状態レジスタ442および444のビット15:17を使
用する。これらのビットは、フォワード・プログレス・カウンタを含むことが好
ましい。
【0058】 スレッドの状態が変化し、スレッド切替えアルゴリズムが呼び出される時に、
アクティブ・スレッド内で少なくとも1つの命令が完了している場合、アクティ
ブ・スレッドのフォワード・プログレス・カウンタは、リセットされ、スレッド
切替えアルゴリズムは、プロセッサ内のスレッドの間でのスレッド状態の比較を
継続する。完了した命令がない場合、アクティブ・スレッドのスレッド状態レジ
スタ内のフォワード・プログレス・カウンタ値が、フォワード・プログレス閾値
と比較される。カウンタ値が、閾値と等しくない場合には、スレッド切替えアル
ゴリズムは、プロセッサ内のスレッドのスレッド状態の評価を継続する。その後
、スレッド切替えが発生した場合に、フォワード・プログレス・カウンタが増分
される。しかし、カウンタ値が閾値と等しい場合には、命令を実行できるまで、
すなわち、フォワード・プログレスが発生するまで、スレッド切替えは発生しな
い。閾値レジスタが値0を有する場合には、別のスレッドに切り替える前に、ア
クティブ・スレッド内で少なくとも1つの命令が完了しなければならないことに
留意されたい。各スレッド切替えが、3プロセッサ・サイクルを必要とし、2つ
のスレッドが存在し、スレッド切替え論理が、5回の試行の値にスレッド切替え
の試行を停止するようにプログラミングされている場合、プロセッサのスラッシ
ングが発生する最大サイクル数は、30サイクルである。当業者は、一方でフォ
ワード・プログレスが行われないのでスレッド切替えを禁止することと、他方で
タイムアウト・カウントを超えたのでスレッド切替えを強制することの間に潜在
的な衝突が存在することを了解するであろう。このような衝突は、アーキテクチ
ャおよびソフトウェアに従って簡単に解決することができる。図6は、スラッシ
ングを防止する、スレッド切替え論理400のフォワード・プログレス・カウン
ト機能の流れ図である。ブロック610で、スレッドT0に関係するスレッド状
態レジスタ442のビット15:17が、状態111にリセットされる。ブロッ
ク620で、このスレッドの実行を試み、状態が000に変化する。スレッドT
0で命令が成功裡に実行された場合、スレッドT0の状態は、111に戻り、そ
のままにとどまる。しかし、スレッドT0が命令を実行できない場合には、スレ
ッドT1または、プロセッサ・アーキテクチャで3つ以上のスレッドが許容され
る場合には別のバックグラウンド・スレッドへのスレッド切替えが発生する。T
1または他のバックグラウンド・スレッドからのスレッド切替えが発生し、実行
がスレッドT0に戻った時に、ブロック630で、スレッドT0を実行する2回
目の試みが行われ、スレッドT0の状態は001になる。やはり、スレッドT0
がスレッド切替えイベントに遭遇した場合に、プロセッサの制御は、スレッドT
0から別のスレッドに切り替えられる。同様に、たとえばT1などの他のスレッ
ドからスレッドT0へのスレッド切替えが発生した時に、T0の状態は、T0実
行の3回目の試みでは010に変化し(ブロック640)、T0実行の4回目の
試みでは011に変化し(ブロック650)、T0実行の5回目の試みでは状態
100に変化する(ブロック660)。
【0059】 この実施形態では、スレッドT0への切替えの試みが5回ある。5回目の試み
の後と、スレッド状態レジスタ(TSR)442のビット15:17の値が、ス
レッド切替え制御レジスタ(TSC)410のビット30:31の値+1に等し
い時すなわち、TSC(30:31)+1=TSR(15:17)の時に必ず、
スレッドT0からのスレッド切替えが発生しなくなる。5回の試みは、任意の数
であり、不成功の実行を伴う切替えの許容可能な最大回数すなわち、フォワード
・プログレス閾値は、プログラム可能であることが了解されよう。また、あるア
ーキテクチャでは、5回の切替えが多すぎ、他のアーキテクチャでは5回が少な
すぎることが理解されよう。どの場合でも、命令実行なしでスレッドに切り替え
る試みの回数の間の関係を閾値と比較しなければならず、その閾値に達した後に
は、そのスレッドからのスレッド切替えが発生せず、プロセッサは、そのスレッ
ドに関連する待ち時間が解決されるまで待機する。本明細書で説明する実施例で
は、スレッド状態レジスタ442のビット15:17によって表されるスレッド
の状態が、スレッド切替え制御レジスタ410のビット30:31と比較される
。フォワード・プログレス論理による早すぎるスレッド切替えのブロックを防ぐ
ための、入出力装置との相互作用などの極端に長い待ち時間を有する特定のイベ
ントのための特別な処理によって、プロセッサ性能が改善される。これらの極端
に長い待ち時間のイベントを処理する方法の1つが、フォワード・プログレス・
カウンタの増分をブロックするか、データが返されなかった場合のフォワード・
プログレス・カウンタと閾値の間の比較の出力信号を無視することである。極端
に長い待ち時間のイベントを処理するもう1つの方法は、これらの特定のイベン
トについて、別のより大きいフォワード・プログレス・カウントを使用すること
である。
【0060】 スレッド切替えマネージャ プロセッサにディスパッチされたすべてのソフトウェア・スレッドのスレッド
状態は、前に説明したように図4のスレッド状態レジスタ442および444で
維持されることが好ましい。単一のプロセッサでは、一時に1つのスレッドがそ
の命令を実行し、他のすべてのスレッドは、休止状態になる。実行がアクティブ
・スレッドから休止スレッドに切り替えられるのは、アクティブ・スレッドが、
フォワード・プログレス・レジスタ420、スレッド切替え制御レジスタ410
またはスレッド切替えタイムアウト・レジスタ430に関して上で説明した長い
待ち時間のイベントに出会った時である。どのスレッドがアクティブであるかに
無関係に、これらのハードウェア・レジスタでは、実行の過程の間に動的に変化
しない状態が使用される。
【0061】 スレッド切替えマネージャによってスレッド切替え条件を変更する柔軟性によ
って、総合的なシステム性能が改善される。ソフトウェア・スレッド切替えマネ
ージャは、スレッド切替えの頻度を変更でき、クリティカルなタスクが使用でき
る実行サイクルを増やすことができ、スレッド切替え待ち時間のために失われる
総合サイクルを減らすことができる。スレッド切替えマネージャは、コンパイル
時または、オペレーティング・システムによる実行中のいずれかにプログラミン
グすることができ、たとえば、ロックしているループからスレッド切替えの頻度
を変更でき、また、低い優先順位状態の休止スレッドが外部割込みを待っている
か他の形で作動可能であるのでオペレーティング・システム・タスクをディスパ
ッチすることができる。アクティブ・スレッドからのスレッド切替えを許容しな
いか、その頻度を減らし、その結果、現在の命令ストリームの性能が、そこから
の切替えとそこに戻る切替えから生じる待ち時間を被らなくすることが有利であ
る場合がある。その代わりに、スレッドが、総合的なシステム性能を強化するた
めに、本質的にその優先順位を下げ、その結果として、それへの切替えの頻度を
下げるか、そのスレッドからの切替えの頻度を高めることによって、その実行サ
イクルの一部またはすべてを捨てることができる。スレッド切替えマネージャは
、スレッド切替えを無条件で強制または禁止することもでき、どのスレッドが次
に実行のために選択されるかに影響することもできる。
【0062】 複数優先順位スレッド切替え方式では、各スレッドに優先順位値を割り当てて
、切替えを引き起こす条件を制限する。場合によっては、ハードウェアにスレッ
ド優先順位を変更させることが望ましい可能性もある。たとえば、低優先順位の
スレッドが、あるイベントを待っており、そのイベントが発生した時に、ハード
ウェアが、そのスレッドの優先順位を引き上げて、そのイベントに対するスレッ
ドの応答時間に影響することができる。スレッド間の相対優先順位またはあるス
レッドの優先順位は、そのようなイベントの処理に影響する。スレッドの優先順
位は、1つまたは複数の命令の使用を介してスレッド切替えマネージャソフトウ
ェアによって、または、イベントに応答してハードウェアによって、調節するこ
とができる。スレッド切替えマネージャは、ハードウェア・スレッド切替え論理
によって実行される処置を変更して、効果的にスレッドの相対優先順位を変更す
る。
【0063】 3つの優先順位が、本明細書で説明する2スレッドの実施例と共に使用され、
これによって、システム性能に悪影響を及ぼさずに、性能のチューニングを可能
にするのに十分な、スレッドの間の区別がもたらされる。3つの優先順位を用い
ると、2つのスレッドが、中優先順位の同等の状況を有することができる。2つ
のスレッドに関する3つの優先順位の選択は、制限的であることを目的とするも
のではない。いくつかのアーキテクチャでは、「通常」状態が、一方のスレッド
が必ず他方のスレッドより高い優先順位を有する状態であるものとすることがで
きる。ハードウェアで設定するかソフトウェアによってプログラミングすること
のできる1つまたは複数の優先順位を有する3つ以上の実行のスレッドを含むこ
とが、本発明の範囲内であることが意図されている。
【0064】 各スレッドの3つの優先順位は、高、中および低である。スレッドT0の優先
順位がスレッドT1と同一である時には、スレッド切替え論理に対する影響はな
い。両方のスレッドが等しい優先順位を有するので、優先的に実行時間を与えら
れるスレッドは存在しない。スレッドT0の優先順位が、スレッドT1の優先順
位より高い時には、T0からT1へのスレッド切替えが、L1キャッシュ・ミス
のすべて、すなわち、データ・ロード、データ・ストアおよび命令取出について
使用不能にされる。というのは、L1キャッシュ・ミスが、L2ミスおよび変換
などの他の条件よりはるかに高速に解決されるからである。スレッドT0には、
スレッドT1より多くの実行サイクルを受け取る機会が与えられ、これによって
、スレッドT0が、過度な数の実行サイクルを消費しない限り、実行を継続でき
るようになる。しかし、プロセッサは、スレッドT0が比較的長い時刻待ち時間
を経験する場合に、スレッドT1に制御を譲る。T1からT0へのスレッド切替
えは、休止スレッドT0がスレッドT1をプリエンプトした場合にスレッドT0
が作動可能になった時に切替えが発生する点を除いて、影響を受けない。この事
例は、L2キャッシュ・ミスまたは変換要求が原因でスレッドT0からの切替え
が発生し、その条件が、スレッドT0の実行中にバックグラウンドで解決された
時に発生すると予想される。スレッドT0がスレッドT1より低い優先順位を有
する場合は、上の場合でスレッドの指定を逆転したものに類似する。
【0065】 スレッド優先順位の変更によるスレッド切替えの管理を実装することができる
異なる手法が存在する。新しい命令をプロセッサ・アーキテクチャに追加するこ
とができる。所望の動作を有する副作用を有する既存のプロセッサ命令を使用す
ることもできる。ソフトウェア制御を可能にする方法の間での選択には、以下の
複数の要因が影響する。(a)新規命令を含めるためのアーキテクチャ再定義の
容易さと、既存プロセッサに対するアーキテクチャ変更の影響、(b)異なる版
のプロセッサ上で同一のソフトウェアを走行させることの望ましさ、(c)新規
の専用命令の使用と、既存命令を再利用し結果の副作用を定義することとの間の
性能トレードオフ、(d)たとえば、特定のロードまたはストアなどの一部の既
存命令のすべての実行によって効果が生じるか、特にその効果を生じさせるため
にストリームに命令を追加することによるさらなる制御を必要とするか、など、
ソフトウェアによる制御の所望のレベル。
【0066】 本明細書で説明するアーキテクチャは、その値によってプロセッサのアーキテ
クチャ的汎用レジスタが変更されない、未使用命令を活用する。この機能は、プ
ロセッサ・アーキテクチャを更新してマルチスレッディング機能を組み込むのに
非常に重要である。そうでなければ、特殊命令をコーディングすることができる
。この命令は、「好ましいnop」or 0,0,0であるが、他の命令が、効果的にnopと
して働くことができる。or命令の異なる版、or 0,0,0または1,1,1などを使用し て、スレッド優先順位を変更することによって、同一の命令ストリームを、不正
命令割込みなどの悪影響なしに、プロセッサ上で実行することができる。機能拡
張では、計算機状態レジスタの状態を使用して、これらの命令の意味を変更する
。たとえば、ユーザがこれらのスレッド優先順位命令の一部またはすべてをコー
ディングし、それらが提供する機能にアクセスできるようにすることは、望まし
くない場合がある。それらが提供する特殊機能は、実行のあるモードだけで発生
するように定義することができ、それらの命令は、他のモードでは効果がなく、
通常通りnopとして実行される。
【0067】 二重スレッド・マルチスレッド式プロセッサを使用する可能な実施形態の1つ
では、実行中のソフトウェア自体の一部になる下記の3つの命令を使用して、そ
れ自体の優先順位を変更する。 tsop 1 or 1,1,1 休止スレッドへの切替え tsop 2 or 1,1,1 アクティブ・スレッドを「低」優先順位に設定する 休止スレッドに切り替える 注:TSC[19]=1でなければ特権モードでのみ有効 tsop 3 or 2,2,2 アクティブ・スレッドを「中」優先順位に設定する tsop 4 or 3,3,3 アクティブ・スレッドを「高」優先順位に設定する 注:特権モードでのみ有効
【0068】 命令tsop 1およびtsop 2は、本明細書でor 1,1,1として実施されるものと同一
の命令とすることができるが、これらを別々の命令とすることもできる。これら
の命令は、スレッド切替え制御レジスタ410のビット19および21と、本明
細書で説明した計算機状態レジスタの問題/優先順位ビットとに相互作用する。
スレッド切替え制御レジスタ410のビット21が1の値を有する場合には、ス
レッド切替えマネージャは、そのスレッドの優先順位に、スレッド状態レジスタ
のビット18:19で表される3つの優先順位のうちの1つをセットすることが
できる。スレッド切替え制御レジスタ410のビット19が値0を有する場合に
は、命令tsop 2のスレッド切替えおよびスレッド優先順位の設定は、計算機状態
レジスタの問題/優先順位ビットによって制御される。その一方で、スレッド切
替え制御レジスタ410のビット19が値1を有する場合または、計算機状態レ
ジスタの問題/優先順位ビットが値0を有し、命令or 1,1,1がコードに存在する
場合には、アクティブ・スレッドの優先順位は、低に設定され、実行は、休止ス
レッドがイネーブルされる場合に即座に休止スレッドまたはバックグラウンド・
スレッドに切り替えられる。命令or 2,2,2では、アクティブ・スレッドの優先順
位が、計算機状態レジスタの問題/優先順位ビットの値に無関係に中に設定され
る。命令or 3,3,3では、計算機状態レジスタの問題/優先順位ビットが0の値を
有する時に、アクティブ・スレッドの優先順位に高がセットされる。スレッド切
替え制御レジスタ410のビット21が0の場合、両方のスレッドの優先順位に
、中がセットされ、優先順位に対するor x,x,xの影響がブロックされる。外部割
込み要求がアクティブであり、対応するスレッドの優先順位が低の場合、そのス
レッドの優先順位は、中に設定される。
【0069】 スレッド優先順位によって変更されるイベントは、(1)データをロードする
際のL1 D−キャッシュ・ミスに対するスイッチと、(2)データをストアす
る際のL1 D−キャッシュ・ミスに対するスイッチと、(3)命令を取り出す
際のL1 I−キャッシュ・ミスに対するスイッチと、(4)休止スレッドが作
動可能状態である場合のスイッチである。さらに、外部割込みの活動化によって
、対応するスレッドの優先順位を変更することができる。下の表に、スレッド切
替えを引き起こす条件に対する優先順位の影響を示す。列3および4の「TSC
」だけの項目は、スレッド切替えを開始するためにスレッド切替え制御(TSC
)レジスタ410に示された条件を使用することを意味する。「0として扱われ
るTSC[0:2]」の項目は、スレッド切替え制御レジスタ410のビット0
:2が、そのスレッドに関してこれらのビットの値が0であるかのように扱われ
、スレッド切替え制御レジスタ410の他のビットが、スレッド切替えを引き起
こす条件の定義にそのまま使われることを意味する。列4の「スレッドT0作動
可能時」は、スレッドT0が、それからのスレッド切替えを引き起こしたミス・
イベントの待機を終えると同時に、スレッドT0への切替えが発生することを意
味する。列3の「スレッドT1作動可能時」は、スレッドT1が、それからのス
レッド切替えを引き起こしたミス・イベントの待機を終えると同時に、スレッド
T1への切替えが発生することを意味する。ミス・イベントが、スレッド切替え
タイムアウトである場合には、より高い優先順位のスレッドに切り替えられる前
に、より低い優先順位のスレッドが命令を完了するという保証はない。
【表1】
【0070】 生産的な作業を行わないスレッドには、遊休ループ内のすべての命令がスレッ
ド切替えを引き起こす場合であっても、性能の損失を避けるために、低優先順位
を与えることが推奨される。それでも、低優先順位に設定されたスレッドに対し
て外部割込みが要求された場合に、ハードウェアがスレッド優先順位を変更でき
るようにすることが重要である。この場合、そのスレッドは、割込みに対するす
ばやい応答を可能にするために、中優先順位に引き上げられる。これによって、
外部イベントを待っているスレッドが、それ自体を低優先順位に設定し、イベン
トがシグナリングされるまでその状態にとどまることが可能になる。
【0071】 最も実用的であり好ましい実施例と現在考えられるものに関して本発明を説明
してきたが、本発明は、開示された実施例に制限されず、逆に、請求項の趣旨お
よび範囲に含まれるさまざまな修正形態および同等配置を含むことが意図されて
いることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本明細書に記載の発明を実施することのできるコンピュータ・システムのブロ
ック図である。
【図2】 本発明によるマルチスレッド式データ処理システムの高水準ブロック図である
【図3】 図2の記憶域制御ユニットのブロック図である。
【図4】 図2のスレッド切替え論理、記憶域制御ユニットおよび命令ユニットのブロッ
ク図である。
【図5】 図4に示されたスレッドが異なるスレッド切替えイベントを経験する際のスレ
ッドの状態の変化を示す図である。
【図6】 本発明のフォワード・プログレス・カウントの流れ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アイケマイヤー、リチャード、ジェームズ アメリカ合衆国55901 ミネソタ州ロチェ スター ハワード・ストリート ノースウ ェスト 5277 (72)発明者 フリン、ウィリアム、トーマス アメリカ合衆国55902 ミネソタ州ロチェ スター フォーティーンス・アベニュー サウスウェスト 2516 (72)発明者 レヴィンステイン、シェルダン、ベマード アメリカ合衆国55906 ミネソタ州ロチェ スター 7ストリート エヌ・イー 1608 (72)発明者 ウォットレング、アンドリュー、ヘンリー アメリカ合衆国55901 ミネソタ州ロチェ スター マナー・ビュー・ドライブ ノー スウェスト 4224 Fターム(参考) 5B005 JJ11 KK12 KK22 LL01 MM02 MM03 SS12 5B098 AA03 GA05 GC01 GD03 GD14 【要約の続き】 て、スレッド切替えイベントを取り替えることができる ソフトウェア・マネージャ(460)にも応答する。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 命令の複数のスレッドの間で実行を切り替える少なくとも1つのマルチスレッ
    ド式プロセッサ(100)と、 複数のビットを有し、前記ビットのそれぞれが、複数のスレッド切替え制御イ
    ベントのうちの1つに一意に関連する、前記マルチスレッド式プロセッサに相互
    接続された、少なくとも1つのソフトウェア・プログラム可能スレッド切替え制
    御レジスタ(410)と を含むコンピュータ・プロセッサ。
  2. 【請求項2】 前記ビットのうちの1つがイネーブルされる場合に、そのビットに関連する前
    記スレッド切替え制御イベントが、前記少なくとも1つのマルチスレッド式プロ
    セッサ(100)に、複数のスレッドのうちの1つから前記複数のスレッドのう
    ちの別の1つに切り替えさせる、請求項1に記載のプロセッサ。
  3. 【請求項3】 [取消]
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの命令が、前記ソフトウェア・プログラム可能スレッド切替え
    制御レジスタの前記ビットのうちの少なくとも1つをディスエーブルすることが
    できる、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のプロセッサ。
  5. 【請求項5】 複数のソフトウェア・プログラム可能スレッド切替え制御レジスタ(410)
    を含む、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のプロセッサ。
  6. 【請求項6】 あるソフトウェア・プログラム可能スレッド切替え制御レジスタ(410)の
    前記ビット値が、もう1つの前記ソフトウェア・プログラム可能スレッド切替え
    制御レジスタ(410)の前記ビット値と異なる、請求項5に記載のプロセッサ
  7. 【請求項7】 前記複数のスレッド切替え制御イベントが、L1−データ・キャッシュ、L2
    キャッシュ、変換ルックアサイド・バッファのうちの少なくとも1つからのデー
    タ・ミスを含む、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のプロセッサ。
  8. 【請求項8】 前記複数のスレッド切替え制御イベントが、L1−命令キャッシュ、変換ルッ
    クアサイド・バッファのうちの少なくとも1つからの命令ミスを含む、請求項1
    ないし7のいずれか一項に記載のプロセッサ。
  9. 【請求項9】 前記複数のスレッド切替え制御イベントが、データまたは命令もしくはその両
    方のアドレス変換のエラーを含む、請求項1ないし8のいずれか一項に記載のプ
    ロセッサ。
  10. 【請求項10】 前記複数のスレッド切替え制御イベントが、前記プロセッサの外部の入出力装
    置へのアクセスを含む、請求項1ないし9のいずれか一項に記載のプロセッサ。
  11. 【請求項11】 前記複数のスレッド切替え制御イベントが、もう1つのプロセッサへのアクセ
    スを含む、請求項1ないし10のいずれか一項に記載のプロセッサ。
  12. 【請求項12】 前記複数のスレッド切替え制御イベントが、複数のスレッドのうちの前記1つ
    の命令が実行されない状態で複数のスレッドのうちの前記1つが前記少なくとも
    1つのマルチスレッド式プロセッサから切り替えられた回数のフォワード・プロ
    グレス・カウントを含む、請求項2ないし11のいずれか一項に記載のプロセッ
    サ。
  13. 【請求項13】 前記複数のスレッド切替え制御イベントが、タイムアウト期間を含む、請求項
    1ないし12のいずれか一項に記載のプロセッサ。
  14. 【請求項14】 [取消]
  15. 【請求項15】 [取消]
  16. 【請求項16】 プロセッサ待ち時間イベントのためにマルチスレッド式プロセッサ(100)
    がストールした、プロセッサ・サイクルの第1の数をカウントするステップと、 前記マルチスレッド式プロセッサ(100)が命令の第1スレッドの処理を命
    令の第2スレッドに切り替えるのに必要な、プロセッサ・サイクルの第2の数を
    カウントするステップと、 前記第1の数が前記第2の数より大きい場合に、ソフトウェア・プログラム可
    能スレッド切替え制御レジスタ(410)内のイネーブル・ビットをセットする
    ことによって、前記プロセッサ待ち時間イベントがスレッド切替え制御イベント
    になるように割り当てるステップと を含む、前記ソフトウェア・プログラム可能スレッド切替え制御レジスタの内
    容を決定する方法。
  17. 【請求項17】 前記イネーブル・ビットがイネーブルされている場合に、前記マルチスレッド
    式プロセッサ(100)が前記スレッド切替え制御イベントを経験した時に、ス
    レッドを切り替える信号を出力するステップ をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 [取消]
  19. 【請求項19】 [取消]
  20. 【請求項20】 [取消]
  21. 【請求項21】 [取消]
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