JP2001521153A - 改善された精度を有する自動マイクロ波試験システム - Google Patents
改善された精度を有する自動マイクロ波試験システムInfo
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Abstract
Description
は、そのようなシステムの精度を改善するための較正方法に関する。
っている。半導体製造技術を用いることによって、マイクロ波デバイスの大量の
低コストでの製造が可能になる。また、マイクロ波デバイスは、低コストでの試
験が必要である。しかし、試験の精度を犠牲にすることは許されない。
る。デバイスを試験装置に機械的に挿入すると、一連の試験がそのデバイスに対
して迅速に実行されるというものである。現在の自動試験装置は、半導体デバイ
ス上のマイクロ波回路を試験することができる。更に、デジタル信号を発生させ
測定することも可能である。そのようにして、マイクロ波デバイスを、迅速に連
続して完全に試験することができる。
ave instrumentation)の伝統的な較正は、一連の較正基準を試験装置の試験ポ ートに接続することによって行われる。そして、試験システムが、これらの較正
基準を測定する。その際に、較正基準の実際の値は知られているので、試験シス
テムによって生じた測定誤差を識別できる。しばしばsパラメータと称される一
連のパラメータが計算されるのであるが、これらのパラメータによって、較正基
準が接続されている地点に至るまでの測定回路の数学的モデルが形成される。こ
のモデルを用いると、測定装置を通過する信号における歪みを予測することがで
きる。このようにして、信号の歪みすなわち誤差の効果を数学的に除去すること
が可能となる。
,160号に記載されている。この米国特許は本出願において援用する。この米
国特許には、較正基準が自動試験システムの内部に取り付けられている自動試験
装置が記載されている。このような取り付けを行うということは伝統的な較正の
考え方とは対照的である。伝統的な較正の考え方では、試験対象デバイスが通常
取り付けられるであろう場所に較正基準を取り付けることになっていたのである
。しかし、この米国特許では、内部的な較正基準によって正確な較正を可能にす
るのに用いられるユニークな較正プロセスが記載されている。
れる。VNA測定は、あるデバイスの透過係数(transmission coefficient)及
び反射係数が本質的に何であるのかを決定するのに用いられる。これらの係数は
、入射電力、透過電力及び反射電力の測定値の比率に基づく。実際に用いられた
電力は、比率が計算されるときには問題にならなくなるので、VNA測定にとっ
ては重要性をもたない。
イスを用いてソース電力(source power)を測定する。上述のWadellへの米国特
許には、ソース電力を測定するのに用いられるシステムが記載されている。
調整することはない。そのような誤差の1つに「ソース・マッチ」(source mat
ch)と称されるものがある。ソース・マッチは、入射信号が試験対象デバイスに
よって部分的に反射されるときに誤差を生じさせる。反射された一部の波は、測
定装置の中に戻る。反射された波の一部は測定装置によって反射され、負荷に戻
る二次的な反射信号を生じる。この反射された部分は、VNA較正測定を用いて
予測することが可能である。sパラメータの1つによって、この反射が記述され
る。反射部分を計算することができるのであるから、調整を行い、その反射部分
が誤差を生じさせることを防止できる。
して負荷に戻るとは限らない。その信号の一部は、ソースに達するまで回路の中
を移動する。ソースでは、反射信号のいくらかの部分は再び反射され、別の第2
のレベルの反射を生じる。VNA較正プロセスはソースからの信号レベルにおけ
る変動を明らかにできないのであるから、伝統的なVNA較正を用いてもソース
からの第2のレベルの反射を明らかにすることはできない。
定装置は試験対象デバイスに対して完全に整合されており試験対象デバイスから
ソースへの反射は存在しないと仮定される。ソースのインピーダンスとVNA回
路のインピーダンスとの整合を保証するために、測定システムを設計する際には
努力が払われることが多い。ソース・インピーダンスと回路のインピーダンスと
の整合がとれている場合には、ソースからの反射はほぼ存在しなくなる。しかし
、ソースのインピーダンスとそれが接続される回路のインピーダンスとの整合が
とれるように試験装置を設計するには、コストがかかることが多い。
・マッチ誤差を見つけて補正することは伝統的には考慮されてこなかったが、そ
れによって意味のある誤差を生じることもなかった。しかし、ソースを他の回路
と正確に整合させることはしないままで依然として較正によって精度を維持する
ことによってより低コストの試験システムを作ることが望まれる場合も存在する
。また、高精度が要求されており、ソース・マッチによって生じる誤差をたとえ
小さなものであっても較正によって除去することが必要であるような場合も存在
するであろう。例えば、試験装置があるデバイスのゲインや3dB圧縮点の測定
に用いられている場合には、デバイスへの真の電力を正確に測定することが重要
である。
性の測定値は、試験対象デバイスからの反射係数と共に変動する。よって、試験
プロセスは、デバイスごとに変動を示すことになるが、これは望ましくない。同
様に、電力感知性の測定値は、ソースからの反射係数と共にも変動する。従って
、試験プロセスはテスタごとの変動も示すことになる。自動化された工場の試験
プロセスにおける変動は、それがどのような形態のものであっても非常に望まし
くないものである。従って、ソース・マッチ誤差を調整するための単純で正確な
方法に対する大きな必要性が存在している。
な方法を提供することである。
ができる較正基準を含む自動試験システムにおいて達成される。最初に1つの較
正基準がデバイスに接続され、次に第2の較正基準が接続されるのであるが、そ
の際に、第1及び第2の較正基準を用いて得られる測定値の間の位相関係が保存
されるようにするという較正ルーチンが実行される。これらの測定値は、ソース
・マッチ誤差に対する調整を計算する際に用いられ、次に、このソース・マッチ
誤差を用いて誤差の効果を減少させる。
理解することができる。
験システムを示している。この試験システムは、テスタ本体100から構成され
ている。テスタ本体100は、試験ヘッド104を介して試験対象デバイス(D
UT)106に接続される。
及びオペレータ・インターフェース機能を実行し一般的に数学的計算を実行する
ようにプログラムすることができる汎用コンピュータと類似している。制御回路
108は、特定用途向きの制御回路とSUN(登録商標)ワークステーションな
どのコンピュータ・ワークステーションとの組合せによって実現することが可能
である。しかし、制御回路108の具体的なアーキテクチャは試験システムの具
体的な設計に左右されるのであって、本発明にとっては重要でない。
御する。これらのデバイスは、DUT106のための試験信号を発生し測定する
。ソース及び受信機の具体的な数やそれらが実行するように設定されている機能
は試験されているデバイスの特定のタイプやそれ以外のファクタに依存し、本発
明にとっては重要でない。
ことがある。例えば、低周波の交流信号の直流電圧を発生するソースも存在しう
る。更に、デジタル信号を発生し測定する回路を含むこともある。しかし、これ
らの追加的な構成要素についてはこの技術分野では既に知られており、ここでは
明示的に示すことはしない。
け取った信号は、データ捕捉回路116に送ることができる。データ捕捉回路1
16は、高速サンプリング回路とメモリとを含む。従って、信号を、制御回路1
08による処理のためにデジタル形式で記憶することができる。
グ(経路設定)する。試験ヘッド104は、複数のスイッチング・モジュール2
00を含む。各スイッチング・モジュール200は、上述のWadellへの米国特許
第5,572,160号に記載のあるモジュールと類似している。これによって
、DUT106への信号及びDUTからの信号をより融通性のある処理のために
様々な方法でルーティングすることが可能となる。更なる詳細は、図2との関係
で後述する。
が示されている。好ましくは、スイッチング・モジュール200は、ソリッドス
テート素子を用いて作ることができる。ただし、多くのそれ以外の構成技術を用
いてもかまわない。
10を含む。指向性カプラ210の1つのポートはスイッチ212に接続されて
おり、スイッチ212は、スイッチングしてDUT106に接続することができ
る。このようにして、スイッチング・モジュール200は、信号をソース112
からDUT106まで信号を送るように構成することができる。
を通過して戻すことも可能である。反射信号は、指向性カプラ210のポートの
中のスイッチ214に接続されたものにおいて生じる。スイッチ214は、指向
性カプラ210の複数のポートの間で選択を行い、そのポートにおける信号を受
信機114まで送ることができる。このようにして、スイッチ214は、DUT
106から反射された信号を測定のために受信機114に送ることができる。
は、ソース側から指向性カプラ210に与えられる信号を出力する。このように
、受信機210は、指向性カプラ210に与えられる信号を、それがソース側又
はDUTのどちらからのものでも測定することができる。
e)216を含んでいる。Wadellへの米国特許に関して既に論じたように、これ らの較正基準は、試験システムのVNA較正を迅速かつ正確に実行するのに用い
ることができる。スイッチ212を用いると、指向性カプラ210を較正基準2
16に接続することによって、ソース112からの信号を較正基準216に送り
、較正基準216からの反射を受信機114にルーティングすることができる。
。一般に、開放(オープン:open)220、短絡(ショート:short)222、 負荷224及び通過(thru)基準がある。開放及び短絡基準は、それぞれ、開放
又は短絡回路として現れる。負荷基準は、整合のとれた負荷として現れる。通過
基準は、2回のポート測定を行うのに用いられる別のポートに直接に接続する。
好適実施例では、較正は1ポート構成に基づき、通過基準は用いられず図2に含
まれていない。複数の基準の中の1つを、スイッチ218によってある時点で選
択することができる。
い。しかし、既知の較正技術を用いて、実際の開放、短絡又は整合された負荷の
値と理想的な値との間の差を決定することはできる。その上で、既知の計算技術
を用いて数学的に補正を行うことが可能である。ソース・マッチ誤差を決定する
ためには、ソースに接続することができる2つの基準が存在することが重要であ
る。これらの基準の具体的な値は本発明の動作にとっては重要ではない。
スの方向に戻る。反射の量は、DUT106に接続された回路のインピーダンス
とDUT106のインピーダンスとの関係に左右される。
6に方向に反射して戻る。反射係数は、スイッチング・モジュール200の回路
のsパラメータによって与えられる。sパラメータの1つはesと称されること があり、その反射量を与える。スイッチング・モジュール200のsパラメータ
・モデルは、典型的には、試験システムのための較正ルーチンの一部として計算
される。このように、この値は、既知の較正技術を用いて決定することができる
。esの値は既知であるから、反射信号250の1次効果を計算することができ 、DUT106への放射電力全体を決定するときに調整を行うことができる。
たことにはならない。信号250は、スイッチング・モジュール200を通過し
て、反射信号252として現れる。信号252はソース112から反射して、電
力Prを有する信号を生じる。従って、ソースからの実効電力は、Pg+Prであ る。ここで、Pgは、ソースからの実際の電力である。
は重要である。ソース・マッチ誤差を表すのはPrの項であり、正確な測定を行 うためには補正が必要である。
がスイッチング・モジュール200によって表されている。現実には、ソース1
12とDUT106との間には多数の物理的要素が存在する可能性がある。しか
し、それらを、1組のsパラメータを備えた単独のデバイスとして数学的にモデ
ル化することができる。
に示されているプロセスは、制御回路108の中にプログラムされているソフト
ウェアの制御の下で実行される。
度が高いことが知られている較正基準(図示せず)と交換することによって実行
される。一連の測定が外部較正基準に対してなされ、その差が、較正基準の値に
基づく予測値と比較される。予測値と実際値との差はどのようなものでも、スイ
ッチング・モジュール200によって生じた歪みに帰着可能であると考えられ、
この歪みを表すスイッチング・モジュール200のsパラメータを計算するのに
用いられる。このような較正は、この技術分野では広く知られている。
セスにおける追加的なステップは、値を較正基準216に割り当てることである
。測定は、較正基準216のそれぞれについてなされる。次に、較正基準216
は、「数学的な埋め込み解除」がなされる(mathematically de-embedded)。埋
め込み解除とは、スイッチング・モジュール200に対して計算されたsパラメ
ータを用いて、較正基準216に対して測定がなされるときに得られるのと同じ
測定値を生じるにはDUT106の代わりにどの値の較正基準が接続される必要
があるのか、を決定することを意味する。このように、正確な外部較正基準に関
して得られた測定値を使って、内部較正基準216に対して用いられる値が決定
される。
312との間に中断(ブレーク)があることを示している。ステップ310は、
非常にまれに実行されると考えられる。例えば、試験ユニットが工場にあるとき
に一度実行される。その後では、月ごとのサービスの時など、比較的まれな頻度
で実行される。内部較正基準に割り当てられる値は、測定の間の期間で用いられ
るように不揮発性メモリに記憶(格納)される。従って、図3に示されている流
れにおける中断は、ステップ310とステップ312との間の時間の経過を表し
、また、試験システムの構成の変化を表す。
では、較正は、内部較正基準216だけを用いて実行される。このステップには
、外部較正基準は必要とされない。ステップ312は、試験システムが工場のフ
ロアで用いられている間に周期的に実行されると考えられる。例えば、一日に1
回実行されたり、又は、8時間使用された後に実行されたりである。
12を介して接続することによって実行される。標準的な較正測定が用いられる
。しかし、較正基準の値は、ステップ310において既に計算され不揮発性メモ
リに記憶された値と解釈される。ステップ312の結果は、図2でスイッチング
・モジュール200として示されている回路のsパラメータ・モデルである。こ
のモデルはesに対する値を与え、これは、反射信号250の効果の一部を訂正 するのに用いることができる。
では、較正基準216の負荷基準がスイッチ212を介して接続される。スイッ
チ214は、受信機114まで入射信号を通過させるように構成される。換言す
ると、受信機114は、ソース112の方向から指向性カプラ210に入射する
信号を測定する。入射信号は、Pg+Prを含む。
波を生じるように構成されている。この周波数は、典型的には、10MHzから
6GHzの範囲にある。選択された周波数は、試験システムが動作される周波数
である。典型的には、ソース・マッチは周波数の関数である。試験の間にソース
を複数の周波数で動作させることを意図している場合には、ソース・マッチの項
を決定して各周波数において適用することができる。複数の周波数成分を含む試
験信号を提供するようにソースをプログラムすることも可能である。そのような
場合には、各周波数成分を別々に分析するには、スペクトル処理が必要になる。
ータ捕捉回路116は、反射信号のサンプルを記憶し始める。好適実施例では、
約40マイクロ秒のデータが収集される。
0に接続される。較正基準を変更することによって反射信号252の量が変化し
、従って、指向性カプラ220への入射電力の量が変化する。好適実施例では、
データ捕捉回路は、スイッチングがなされた後で40マイクロ秒の間データの捕
捉を継続する。
ップ320において停止される。
次の方程式1から直接に計算することができる
正基準と開放較正基準とに対する反射係数である。これらは、ステップ310に
おいて計算され記憶された値である。I1及びI2は、それぞれが、負荷較正基準
と開放較正基準とが接続された状態で受信機114によって得られた測定値であ
る。
回路116に記憶されているサンプルに対して離散フーリエ変換(DFT)を実
行することによって導かれる。一貫性を保証するために、I1及びI2を計算する
際には、同じ数のサンプル・ポイントが用いられなければならない。DFTによ
って、特定の周波数における振幅と位相とを与える複素数が得られる。好適実施
例では、I1のDFTを計算するのに用いられる第1のサンプルとI2のDFTを
計算するのに用いられる第1のサンプルとの間のサンプル数が、これらのサンプ
ル間の間隔が測定されている信号の周期の整数倍となるように、選択される。こ
のようにして、2つのサンプルの組の間の位相関係が保存される。
と、それぞれの量は関連する振幅と位相とを有している。好適実施例では、I1 及びI2は、ソース112又は受信機114に関する設定をどちらも変更せずに 、また、データ収集を中断することもなく較正基準を変更することによって測定
される。このようにして、I1及びI2の測定値の間の位相関係は保存され、それ
によって、方程式1を解いてΓsの値を得ることができる。
うことはできない。
ステップは、DUT106の通常試験の一部である。接続は、ウエハ・プルーバ
(wafer prober)などの自動半導体操作装置を用いてなされる。また、手動でこ
の接続を行うことも可能である。
ように、従来技術による自動試験装置では、DUT106のsパラメータを測定
することができる。sパラメータは複数の値の比率に左右されるので、sパラメ
ータの測定は、ソース・マッチによって生じる不正確さの影響を受けない。この
ようにして、DUT106に対する反射係数Γlは、ソース・マッチ誤差を訂正 する前に測定することができる。
ン量を計算するのに用いることができる。このゲイン項は、次の方程式2によっ
て与えられる。
て、PgとPrとの組合せによって、所望の大きさの入射信号が得られる。
率だけでなく入射電力の大きさが重要性を有するすべての試験がステップ332
で実行される。例えば、試験対象デバイス3dB圧縮点の測定がこのステップで
実行される。
ップ334では、次のDUTが試験システムに接続される。このステップも、手
動でも自動でもかまわない。
する測定が反復され、次のDUTに対する補正がなされる。このDUTが次に試
験される。
えば、ステップ314及び318では負荷及び開放較正基準を用いて測定を行う
と説明した。較正基準の特定の値は本発明にとって重要ではない。異なる任意の
2つの基準を用いて未知数が2つである2つの方程式を作り、それによって、ソ
ース・マッチを計算することができる。
し、これらのステップはほとんど任意の順序で実行することができる。実際の順
序は、好ましくは、実現の際の便宜的な問題として選択することができる。
。この技術は、自動化がそれほどにはなされていないシステムにも依然として有
用である。
とを説明した。より高い精度を達成するためには、ソース振幅を実際に調整する
ことは必要ない。そうではなく、入射信号の振幅に依存する測定値はすべて、計
算したゲインに基づいて調整することができる。しかし、ソースの値を実際に調
整することは、ゲイン項がすべての測定値と関連することを要しないという利点
を有し、更に、どのデバイスも同じ電力レベルで試験することが可能になるとい
う利点を有する。
用なゲインの1つの定義を提供している。実効電力や負荷まで運ばれる電力に対
してソースを較正することを望む場合には、ゲインの別の定義を適用することが
できる。このように、本発明は、与えられている特定のゲイン方程式に制限され
ない。
。連続的なデータの捕捉によって、結果として得られる測定値が既知の位相関係
を有することが可能となる。測定値の間の位相関係を決定する別の方法も用いる
ことができる。例えば、各信号を既知の位相を有する第3の信号と比較してもよ
い。
モデル化されている簡略化されたモデルが用いられてきている。実際の回路は、
複数の別個の回路で構成することができ、各回路のsパラメータは別々に計算す
ることができる。特に、スイッチング・モジュールとDUTとの間には固定具(
fixture)があることが多い。しかし、この技術分野では、別々の回路に対する sパラメータをどのようにして合成された回路に対するsパラメータに合成する
かは広く知られている。また、第1の地点と第2の地点との間でのsパラメータ
が既知である場合に、第1の地点での反射測定値をどのようにして第2の地点で
観測されるであろう反射測定値に関連付けるかも広く知られている。従って、測
定値は厳密にここで説明した地点でのものであることは必要ない。当業者であれ
ば、sパラメータを決定する又は測定を行うという目的のために回路が物理的に
定義されている態様に基づいて、以上で与えた方程式を別の形式に変換すること
は容易である。
点で説明されている。注意すべきであるのは、受信機のマッチに関する項によっ
て生じる誤差もありうるということである。しかし、受信機マッチは、ソース・
マッチ項と比較するとはるかに小さいことが一般的である。更に、以上で説明し
た計算は、受信機マッチに関しても較正を部分的に行う。従って、「ソース・マ
ッチ」という用語は、(DUTの方向ではなく)ソースの方向から反射された後
で試験回路に入射する信号の概念を表すのに用いられてきているので、ソースか
ら反射された信号に帰すことができる誤差だけに厳密に限定されるのでない。
関して得られるものと説明されている。方程式を、DUTの方向から入射する信
号からのゲインを計算することによって導くことも可能である。そのような電力
は、一般に、反射電力と称される。
とが説明されたことにも注意すべきである。較正基準の値を変更するにはそれ以
外の方法もありうる。例えば、米国特許第5,434,511号に記載されてい
る可変的な負荷を用いることも可能である。好適実施例に関しては、較正基準が
2つの明確なしかし予測可能な値の間で十分に高速に切り換え可能である場合に
は、データ捕捉メモリ116が切り換えの後でサンプルがとられる前にいっぱい
にはならなければ十分である。
きである。
である。
Claims (17)
- 【請求項1】 自動試験装置をソース・マッチに関して較正する方法であっ
て、 a)第1の較正基準を測定回路に接続するステップと、 b)前記測定回路に第1の方向から入射する第1の信号を測定するステップと
、 c)第2の較正基準を前記測定回路に接続するステップと、 d)前記測定回路に前記第1の方向から入射する第2の信号を、前記第1の信
号と前記第2の信号との間の位相関係が保存される態様で測定するステップと、 e)前記第1の信号と前記第2の信号とを用いてソース・マッチに帰属可能な
誤差の表示を計算するステップと、 を含む方法。 - 【請求項2】 ソース・マッチに帰属可能な誤差に基づいてゲインを計算し
、ソースによって提供される信号の振幅を調整するステップを更に含む、請求項
1記載の方法。 - 【請求項3】 前記第1の方向から入射する信号はソースの方向から入射す
る、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 ソース・マッチに帰属可能な誤差に基づいてゲインを計算し
、前記ソースによって提供される信号の振幅を調整するステップを更に含む、請
求項3記載の方法。 - 【請求項5】 第1の較正基準を接続する前記ステップと第2の較正基準を
接続する前記ステップとは、内部較正基準への接続を前記自動試験装置にスイッ
チングするステップを含む、請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 第1の信号を測定する前記ステップと第2の信号を測定する
前記ステップとは、前記第1の較正基準が接続されるときから前記第2の較正基
準が接続されるときまで連続的にサンプリングするステップを含む、請求項1記
載の方法。 - 【請求項7】 前記第1の信号を測定し前記第2の信号を測定する前記ステ
ップは、前記連続的にサンプリングされた信号のセグメントの離散フーリエ変換
を計算するステップを含む、請求項6記載の方法。 - 【請求項8】 半導体デバイスを前記自動試験装置に接続し、前記半導体デ
バイスからの反射係数を測定し、前記反射係数と前記計算されたソース・マッチ
項とを用いてゲインを計算するステップを更に含む、請求項1記載の方法。 - 【請求項9】 前記計算されたゲインに従ってソースの振幅を調整するステ
ップと、その後で前記半導体デバイスに対して少なくとも1回の試験を行うステ
ップとを更に含む、請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 ソースと、データ捕捉メモリが結合された受信機と、前記
ソース及び前記受信機に接続可能な複数の値の1つを有するように構成可能な較
正基準とを有するタイプの自動試験装置を動作させる方法であって、 a)前記較正基準を第1の値を有するように構成し、それを前記ソースに接続
するステップと、 b)前記ソースからの信号を与えるステップと、 c)前記受信機を用いて、前記ソースの方向から入射する信号を受け取り、前
記受け取った信号の第1の複数のサンプルをデータ捕捉メモリに記憶するステッ
プと、 d)前記較正基準を第2の値を有するように構成するステップと、 e)前記受信機を用いて、前記ソースの方向から入射する信号を受け取り、前
記受け取った信号の第2の複数のサンプルを前記データ捕捉メモリに記憶するス
テップであって、前記第1の複数のサンプルと前記第2の複数のサンプルは所定
の時間関係を有する、ステップと、 f)前記第1の複数のサンプル及び第2の複数のサンプルを分析し、前記第1
の複数のサンプルと前記第2の複数のサンプルとの値の間の差に基づいてソース
・マッチ・ファクタを決定するステップと、 を含む方法。 - 【請求項11】 半導体デバイスを前記自動試験装置に接続し、前記デバイ
スの特性を測定し、前記ソース・マッチ・ファクタと共に前記測定された特性を
用いて前記ソース振幅に対する調整ファクタを計算するステップを更に含む、請
求項10記載の方法。 - 【請求項12】 前記計算された調整ファクタに基づいて前記ソース振幅を
調整するステップを更に含む、請求項11記載の方法。 - 【請求項13】 前記半導体デバイスを分離して第2の半導体デバイスを接
続し、前記第2のデバイスの特性を測定し、第2の調整ファクタを計算し、前記
前記ソース振幅を調整するステップを更に含む、請求項12記載の方法。 - 【請求項14】 前記自動試験装置の外部にある較正基準を接続し、前記外
部較正基準の測定を行い、前記測定値を用いて前記第1の値及び前記第2の値を
用いて構成された構成可能な較正基準を表す値を計算するステップを更に含む、
請求項10記載の方法。 - 【請求項15】 第1の複数のサンプルを記憶する前記ステップと第2の複
数のサンプルを記憶する前記ステップとは、前記較正基準が前記第2の値に形成
され更にその後少なくとも20マイクロ秒の間サンプルを連続的に採るステップ
を含む、請求項10記載の方法。 - 【請求項16】 前記較正基準の第1の値は整合された負荷であり、前記較
正基準の第2の値は開放である、請求項15記載の方法。 - 【請求項17】 前記較正基準の第1の値は整合された負荷であり、前記較
正基準の第2の値は短絡である、請求項15記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
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US08/955,782 | 1997-10-22 | ||
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