JP2001520269A - 中鎖分枝鎖界面活性剤を包含する硬質表面クリーニング組成物 - Google Patents

中鎖分枝鎖界面活性剤を包含する硬質表面クリーニング組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、中鎖分枝鎖界面活性剤を含有する硬質表面クリーニング組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [技術分野] 本発明は、中鎖分枝鎖界面活性剤を含有する硬質表面クリーニング製品に関す
る。
【0002】 [発明の背景] 硬質表面クリーニング用の界面活性剤の開発者および処方者は、限定された(
時としては相反する)情報を伴う広範囲の可能性を考慮し、次に、多数の全判定
基準、例えば界面活性剤およびポリマー、例えば陽イオン性ポリマーの錯体混合
物中の遊離カルシウムの存在下での性能、処方変更、酵素、消費者の習慣および
実践の種々の変化、ならびに生分解性のうちの1つ又はそれ以上の全体的改良を
提供しようと努力しなければならない。
【0003】 さらに、硬質表面クリーニングは、特に陰イオン性界面活性剤のカルシウム塩
の沈澱を回避するために、硬度に対する系の耐久性を増強する物質を用いる必要
がある。陰イオン性界面活性剤のカルシウム塩の沈澱は、硬質表面、特に暗色硬
質表面上の見苦しい沈着を引き起こすことが知られている。さらに、界面活性剤
の沈澱は、利用可能なクリーニング剤のレベル低下の結果として性能の損失を生
じ得る。これらの予備的所見により提供される関係では、硬質表面クリーニング
組成物中に用いるための改良型アルキルスルフェート、アルキルアルコキシスル
フェートおよびアルキルアルコキシレートの開発は、明らかに錯雑した挑戦であ
る。本発明は、このような界面活性剤組成物の改良に関する。
【0004】 低温でのより大きい製品安定性、水質硬度に対する耐性の増大、界面活性剤系
中でのより大きい効能、皮膜形成および縞、脂または特定の身体汚物の除去など
を含めた1つ又はそれ以上の利点を有するクリーニング組成物を提供するために
その他の界面活性剤とともに処方可能な中鎖分枝鎖第一級アルキル界面活性剤の
混合物を提供することが、本発明の態様である。
【0005】 [背景技術} 米国特許第3,480,556号、欧州特許第439,316号、欧州特許第684,300号、欧州 特許第439,316号、米国特許第3,480,556号、R.G. Laughlin in “The Aqueous P
hase Behavior of Surfactants”, Academic Press, N.Y.(1944)、Finger et
al., “Detergent alcohols-the effect of alcohol structure and molecular
weignt on surfactant properties”, J. Amer. Oil Chemists’ Society, Vol.
44, Technical Bulletin, Shell Chemical Co., SC:364-80、欧州特許出願第34
2,917号、米国特許第4,102,823号、英国特許第1,399,966号、英国特許第1,299,9
66号、欧州特許出願第401,462号、K.R. Wormuth and S. Zushma, Langmuir, Vol
. 7,(1991), pp 2048-2053、R. Varadaraj et al., J. Phys. Chem., Vol.95,
(1991),pp1671-1676、Varadaraj et al., J. Colloid and Interface Sci., V
ol.140,(1990),pp31-34、Varadaraj et al., Langmuir, Vol.6(1990),pp137
6-1378、米国特許第5,284,989号、米国特許第5,026,933号、米国特許第4,870,03
8号、Surfactant Science Series, Marcel Dekker, N.Y., CEH Marketing Resea
rch Report “Detergent Alcohols” by R.F. Modler et al., Chemical Econom
ics Handbook, 1993, 609.5000-609.5002; Kirk Othmer’s Encyclopedia of Ch
emical Technology, 4th Edition, Wiley, N.Y., 1991, “Alcohols, Higher
Aliphatic” in Vol. 1, pp865-913ならびにそれらの中の参考文献。
【0006】 [発明の概要] 本発明は、中鎖分枝鎖界面活性剤および従来の表面クレンジングアジュバント
を包含する硬質表面クリーニング組成物を提供する。
【0007】 特に、本発明は、以下の: i)約0.001重量%〜約99.9重量%の従来の表面クレンジング添
加剤;および ii)分枝鎖界面活性剤混合物を包含する約0.1重量%〜約99.99
9重量%の界面活性剤系であって、前記分枝鎖界面活性剤混合物が中鎖分枝鎖お
よび直鎖界面活性剤化合物を包含し、前記直鎖化合物が分枝鎖界面活性剤混合物
の25重量%以下を構成し、そして中鎖分枝鎖界面活性剤化合物が次式: Ab−B (式中、Abは、最長鎖と少なくとも1つの短鎖に分けられる総炭素数8〜18 の疎水性部分であって、最長鎖の炭素数が約7〜約17の範囲であり、最長鎖か
ら分枝する1つ又はそれ以上のC1〜C3のアルキル部分が存在するが、但し分枝
するアルキル部分の少なくとも1つは、−B部分に結合される1番目の炭素から
数えて3位の炭素から、位置ω−2(ここで、ωは末端炭素である)の炭素まで
の範囲内での位置で最長直鎖の炭素に直接結合され、 Bは、OSO3M、(EO/PO)mOH、(EO/PO)mOSO3Mお
よびそれらの混合物(ここで、EO/POはエトキシ、プロポキシおよびそれら
の混合物から成る群から選択されるアルコキシ部分であり、そしてmは少なくと
も約0.01〜約30であり、 Mは水素または塩生成陽イオンである)から成 る群から選択される親水性部分であるが、 但し、分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は約9〜1 4.5の範囲内である) で表される界面活性剤系 を包含する硬質表面クリーニング組成物を包含する。
【0008】 第二の実施態様では、本発明は、前記の分枝鎖界面活性剤系;約0.1重量%
〜約10重量%のビルダー;約10重量%〜約99.89重量%の水性液体担体
;前記ビルダーを飽和するための十分な陽性二価イオンを含むデリケート表面ク
リーニング組成物も含み、当該組成物は穏やかな酸性から穏やかな塩基性pHで
処方される。
【0009】 第三の実施態様では、本発明は、前記の分枝鎖界面活性剤系;親水性非イオン
性界面活性剤およびそれらの混合物から成る群から選択される約0.005重量
%〜約20重量%の非イオン性補助界面活性剤;および、約50重量%〜約99
.89重量%のC8〜C18アルコールを含む硬質表面クリーニング組成物も含
み、ここで非イオン性補助界面活性剤とアルコールとの比は約1:1〜約10:
1である。
【0010】 第四の実施形態では、本発明は、前記の分枝鎖界面活性剤系;双性イオン性界
面活性剤、非イオン性補助界面活性剤、泡制御非イオン性およびそれらの混合物
から成る群から選択される約0.1重量%〜約8重量%の界面活性剤;約2%〜 約14%のポリカルボキシレートビルダーを含む硬質表面クリーニング組成物も
含み、ここで当該酸性硬質表面クリーニング組成物は約1〜約5.5のpHを有
する。
【0011】 第五の実施態様では、本発明は、前記の分枝鎖界面活性剤系、以下の: 式:H−O−(CH2−CHR2O)n−H のポリアルコキシレングリコール、 式:R1−O−(CH2−CHR2O)n−H の一面冠(monocapped)ポリアルコキシレングリコール、 式:R1−O−(CH2−CHR2O)n−R3 の二面冠(dicapped)ポリアルコキシレングリコール、 およびそれらの混合物(式中、置換基R1およびR3は各々別々に、炭素数1〜3
0の置換または非置換の、飽和または不飽和の、直鎖または分枝鎖炭化水素鎖で
あるか、あるいは炭素数1〜30のアミノ保有直鎖または分枝鎖の、置換または
非置換の炭化水素鎖であり、R2は水素、あるいは炭素数1〜30の直鎖または 分枝鎖炭化水素鎖であり、nは0より大きい整数である)から成る群から選択さ
れる約0.001重量%〜約20重量%の再汚染防止剤、ならびに約0.001
%〜約20.0%のビニルピロリドンホモポリマーまたはコポリマーを包含する
硬質表面クリーニング組成物も含む。
【0012】 第六の実施態様では、本発明は、前記の分枝鎖界面活性剤系、ならびに次式:
【0013】
【化4】
【0014】 (式中、R1およびR2は水素または−SO3Mであるが、但しR1はR2と等しく なく、そしてMおよびM2は別々に水素または塩生成陽イオンである)を有する 群から選択される約0.1重量%〜約10重量%のスルホスクシナメートを包含
する硬質表面クリーニング組成物も含む。
【0015】 第七の実施態様では、本発明は、前記の分枝鎖界面活性剤系、一般式: RN(R1)(CH2)nN(R2)(CH2)pC(O)OM (式中、RはC6〜C10の疎水性部分、これには窒素原子と組合わさってアミド 基を形成する炭素数約6〜約10の脂肪アシル部分が含まれ、R1は水素または C1-2のアルキル基であり、R2はC1-2のアルキル、カルボキシメトキシエチル またはヒドロキシエチルであり、各nは1〜3の整数であり、各pは1〜2の整
数であり、そしてMはアルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム
およびそれらの陽イオンの混合物から選択される水溶性陽イオンである)を有す
る約0.001%〜約15%のアンフォカルボキシレート補助界面活性剤、 (2)一般式: R3−[C(O)−N(R4)−(CR5 2)n1−]mN(R6)2 (+)−(CR5 2)p1Y(-) (式中、各R3は炭素数約10〜約18のアルキルまたはアルキレン基であり、 (R4)および(R6)は各々、水素、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシ置
換エチルまたはプロピルおよびそれらの混合物からなる群から選択され、各(R 5 )は水素およびヒドロキシ基からなる群から選択され、いずれの(CR5 2p 1 部分にも1つ以下のヒドロキシ基を有し、mは0または1であり、n1およびp1 は各々1〜約4の数であり、そしてYはカルボキシレートまたはスルホネート基
である)を有する約0.02%〜約10%の双性イオン性補助界面活性剤、そし
て (3)一般式: R9−(R100-1−SO3 (-)(+) (式中、R9はC6〜C20のアルキル鎖であり、R10はC6〜C20のアルキレン鎖 、C64フェニレン基またはOであり、そしてMは前記と同様である)を有する
約0.01%〜約2.0%の陰イオン性界面活性剤、そして (4)それらの混合物 から成る群から選択される補助界面活性剤、 (iii)約2〜約7.7の水素結合パラメーターを有する約0.5重量
%〜約30重量%の疎水性溶媒、 (iv)製品で測定した場合に約9〜約12のpHを提供するためのアル
カリ性物質、 (v)ガラスを少なくとも3回再湿潤した後の斑痕形成/皮膜形成の改良
を提供するための有効量でガラスをより親水性にする約0.01重量%〜約10
重量%の実質的(substantive)ポリマーであって、分子量約10,000〜約3 ,000,000のポリカルボキシレートポリマー、および分子量約10,00
0〜約1,000,000のスルホン化ポリスチレンポリマーから成る群から選
択されるポリマー、そして (vi)約0.1重量%〜約99.99重量%の水性液体担体 を包含する硬質表面クリーニング組成物も含む。
【0016】 第八の実施態様では、本発明は、有効量の前記の硬質表面クリーニング組成物
を投与することによる硬質表面のクリーニング方法も含む。
【0017】 第九の実施態様では、本発明は、有効量の前記の硬質表面クリーニング組成物
の希釈水性溶液を投与することによる硬質表面のクリーニング方法も含む。
【0018】 本発明は、有効量の超吸収物質を包含する吸収構造を有する、それを使用する
ための使用説明書と連携して、容器内に、また場合によって、超吸収物質を包含
する用具または少なくとも使い捨てのクリーニングパッドを包含するキットの容
器内に前記のような分枝鎖界面活性剤混合物を含有する洗剤組成物も包含する。
【0019】 本発明は、汚れた表面のクリーニングを実行するための、分枝鎖界面活性剤混
合物および超吸収物質を包含するクリーニングパッドを含有する組成物の使用、
即ち、約1%以下の洗浄界面活性剤、約0.5%未満のレベルの疎水性物質、こ
れには溶媒が含有され、また約7より大きいpHを有する有効量の洗剤組成物を
適用し、超吸収物質を包含する吸収構造中に組成物を吸収することを包含する表
面のクリーニング方法にも関する。
【0020】 第九の実施態様では、本組成物は、表面をクリーニングするための用具、好ま
しくは以下の: a.ハンドル、そして b.超吸収物質を包含し、各々がクリーニングされる表面に接する複数の実質
的に平坦な表面と、好ましくは第一層および第二層を有し、第一層がこすり洗い
層と第二層との間に位置しそして第二層より幅が狭いパッド構造とを有する取り
外し可能なクリーニングパッド を包含する用具と組合せて用い得る。
【0021】 クリーニングパッドをクリーニング用具のハンドルに取り付けるために用いら
れる手段によって、クリーニングパッドが別個の取付層をさらに包含することは
好ましいことであり得る。これらの実施態様では、吸収層はこすり洗い層と取付
層との間に位置し得る。
【0022】 洗剤組成物、および好ましくは本発明の用具は、すべての硬質表面支持体、例
えば木材、ビニル、リノリウム、ノーワックス床、セラミック、フォーマイカ( 商品名)、ポーセリン、ガラス、壁板等に適合している。
【0023】 これらのそしてその他の目的、特徴および利点は、以下の説明および添付の特
許請求の範囲から明らかになる。 本明細書中のパーセンテージ、比および割合はすべて、別記しない限り重量ベ
ースである。本明細書中に引用した文献はすべて、参照により本明細書中に含ま
れる。
【0024】 [発明の詳細な説明] 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、直鎖および中鎖分枝鎖界面活性剤を
包含する分枝鎖界面活性剤混合物を包含する界面活性剤系を包含する。本明細書
中の硬質表面クリーニング組成物の界面活性剤混合物の必須のおよび任意の構成
成分ならびにその他の任意の物質、そして組成物形態、調製および使用は、以下
に詳細に記載される(濃度および比率はすべて、別記しない限り重量ベースであ
る)。
【0025】 特に、本発明は、硬質表面クリーニング組成物を包含する。硬質表面クリーニ
ング組成物は、以下の: i)約0.001重量%〜約99.9重量%の従来の表面クレンジング添
加剤、および ii)分枝鎖界面活性剤混合物を包含する約0.1重量%〜約99.99
9重量%の界面活性剤系であって、前記分枝鎖界面活性剤混合物が中鎖分枝鎖お
よび直鎖界面活性剤化合物を包含し、前記直鎖化合物が分枝鎖界面活性剤混合物
の25重量%以下を構成し、そして中鎖分枝鎖界面活性剤化合物が次式: Ab−B (式中、Abは、最長鎖と少なくとも1つの短鎖に分けられる総炭素数8〜18 の疎水性部分であって、最長鎖の炭素数が約7〜約17の範囲であり、最長鎖か
ら分枝する1つ又はそれ以上のC1〜C3のアルキル部分が存在するが、但し分枝
するアルキル部分の少なくとも1つは、−B部分に結合される1番目の炭素から
数えて3位の炭素から、位置ω−2(ここで、ωは末端炭素である)の炭素まで
の範囲内での位置で最長直鎖の炭素に直接結合され、 Bは、OSO3M、(EO/PO)mOH、(EO/PO)mOSO3Mお
よびそれらの混合物(ここで、EO/POはエトキシ、プロポキシおよびそれら
の混合物から成る群から選択されるアルコキシ部分であり、そしてmは少なくと
も約0.01〜約30であり、 Mは水素または塩生成陽イオンである)から成 る群から選択される親水性部分であるが、 但し、分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は約9〜1 4.5の範囲内である) を有するものである界面活性剤系 を包含する。
【0026】 界面活性剤系は、好ましくは少なくとも約0.5重量%、さらに好ましくは少
なくとも約1重量%、さらに好ましくは少なくとも約2重量%、さらに好ましく
は少なくとも約5重量%、なおさらに好ましくは少なくとも約8重量%、最も好
ましくは少なくとも約10重量%で硬質表面クリーニング組成物中に存在する。
さらに、界面活性剤系は、好ましくは約90重量%未満、さらに好ましくは約7
5重量%未満、さらに好ましくは約50重量%未満、なおさらに好ましくは約3
5重量%未満、さらに好ましくは約20重量%未満、最も好ましくは約15重量
%未満で硬質表面クリーニング組成物中に存在する。
【0027】 Ab部分は、炭素数が約8〜18、好ましくは約9〜17、最も好ましくは約 9〜15である。前記の分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は 、約9より大きく14.5まで、好ましくは約9より大きく約14まで、さらに
好ましくは約9より大きく約13までの範囲内であるべきである。前記のAb部 分の平均総炭素数が約9またはそれ以上〜約12の範囲であることも可能である
。「総」炭素数とは、本明細書中で用いる場合、最長鎖即ち分子の主鎖中の炭素
原子数+すべての短鎖即ち分枝鎖中の炭素原子数を意味するものとする。
【0028】 本明細書中に記載した硬質表面クリーニング組成物は、組成物の約0.001
重量%〜99.9重量%の従来の表面クレンジング添加剤も包含する。
【0029】 従来の表面クレンジング添加剤は、好ましくは少なくとも約0.5重量%、さ
らに好ましくは少なくとも約1重量%、さらに好ましくは少なくとも約2重量%
、さらに好ましくは少なくとも約5重量%、なおさらに好ましくは少なくとも約
8重量%、最も好ましくは少なくとも約10重量%で硬質表面クリーニング組成
物中に存在する。さらに、従来の表面クレンジング添加剤は、好ましくは約90
重量%未満、さらに好ましくは約75重量%未満、さらに好ましくは約50重量
%未満、なおさらに好ましくは約35重量%未満、さらに好ましくは約20重量
%未満、最も好ましくは約15重量%未満で硬質表面クリーニング組成物中に存
在する。この従来の表面クレンジング添加剤は、ビルダー、漂白化合物、水性液
体担体、補助溶媒、高分子添加剤、pH調整物質、ヒドロトロープ、補助界面活
性剤およびそれらの混合物から成る群から選択され、これらはすべて、以下に記
載されている。
【0030】 本明細書中で用いる場合、「硬質表面」とは、典型的には床、壁、窓、台所お
よび浴室の調度、器具および食器類を指す。
【0031】 分枝鎖界面活性剤混合物中に存在する直鎖界面活性剤化合物は、界面活性剤混
合物の25重量%より多く約70重量%未満、好ましくは25重量%より多く約
60重量%未満、さらに好ましくは25重量%より多く約50重量%未満を構成
する。
【0032】 本発明の硬質表面クリーニング組成物中に用いるための分枝鎖界面活性剤は、
好ましくは前記式(式中、Ab部分は次式を有する分枝鎖アルキルである:
【0033】
【化5】
【0034】 式中、R、R1およびR2分枝鎖を含めた分枝鎖アルキル部分の総炭素数が8〜
18であり、 R、R1およびR2が各々独立に水素およびC1〜C3のアルキル、 好ましくはメチルから選択されであるが、但しR、R1およびR2はすべて水素と
いうわけでなく、zが0である場合には、少なくともRまたはR1は水素ではな い;wは0〜10の整数であり、xは0〜10の整数であり、yは0〜10の整
数であり、zは0〜10の整数であり、w+x+y+zは2〜10である。
【0035】 さらに、本発明の硬質表面クリーニング組成物での使用に特に好ましい分枝鎖
界面活性剤は、以下の2つの式およびこれらの混合物のうちの1つを有すること
を特徴とするAb部分を含む:
【0036】
【化6】
【0037】 ここで式中、a、b、dおよびeは整数で、a+bは5〜13であり、d+e
は3〜11である。さらに、 a+b=5である場合、aは2〜4の整数であり、bは1〜3の整数であり、 a+b=6である場合、aは2〜5の整数であり、bは1〜4の整数であり、 a+b=7である場合、aは2〜6の整数であり、bは1〜5の整数であり、 a+b=8である場合、aは2〜7の整数であり、bは1〜6の整数であり、 a+b=9である場合、aは2〜8の整数であり、bは1〜7の整数であり、 a+b=10である場合、aは2〜9の整数であり、bは1〜8の整数であり
、 a+b=11である場合、aは2〜10の整数であり、bは1〜9の整数であ
り、 a+b=12である場合、aは2〜11の整数であり、bは1〜10の整数で
あり、 a+b=13である場合、aは2〜12の整数であり、bは1〜11の整数で
あり、 d+e=4である場合、dは2であり、eは1であり、 d+e=4である場合、dは2〜3の整数であり、eは1〜2の整数であり、 d+e=5である場合、dは2〜4の整数であり、eは1〜3の整数であり、 d+e=6である場合、dは2〜5の整数であり、eは1〜4の整数であり、 d+e=7である場合、dは2〜6の整数であり、eは1〜5の整数であり、 d+e=8である場合、dは2〜7の整数であり、eは1〜6の整数であり、 d+e=9である場合、dは2〜8の整数であり、eは1〜7の整数であり、 d+e=10である場合、dは2〜9の整数であり、eは1〜8の整数であり
、 d+e=11である場合、dは2〜10の整数であり、eは1〜9の整数であ
る)
【0038】(1)中鎖分枝鎖第一アルキルスルフェート界面活性剤 本発明の硬質表面クリーニング組成物に用いられる中鎖分枝鎖界面活性剤系は
、次式を有する1つまたはそれ以上の中鎖分枝鎖第一アルキルスルフェート界面
活性剤を包含し得る:
【0039】
【化7】
【0040】 特に、本発明の分枝鎖界面活性剤混合物は、直鎖第一アルキルスルフェート鎖
主鎖(すなわち、硫酸化炭素原子を含有する最長線状炭素鎖)を有する分子を包
含する。これらのアルキル鎖主鎖は、炭素数約7〜17であり、さらに分子は、
少なくとも約1個の、しかし3個以下の炭素原子を有する単数または複数の分枝
鎖第一アルキル部分を包含する。さらに、界面活性剤混合物は、約9〜約14.
5の範囲内の分枝鎖第一アルキル部分に関する炭素原子の平均総数を有する。し
たがって、本発明の混合物は、炭素数7以上、または17以下の最長線状炭素原
子を有する少なくとも1つの分枝鎖第一アルキルスルフェート界面活性剤化合物
を包含し、分枝鎖第一アルキル鎖に関する平均総炭素原子数は9より大きく約1
4.5まで、好ましくは約9より大きく約14まで、最も好ましくは約9より大
きく約13までの範囲内である。
【0041】 例えば、主鎖の炭素数が11であるC14の総炭素第一アルキルスルフェート界
面活性剤は、1、2または3つの分枝単位(すなわち、R、R1および/または R2)を有さねばならず、それにより分子中の炭素原子の総数が14となる。こ の例では、C14の総炭素要件は、例えば1個のプロピル分枝単位または3個のメ
チル分枝単位を有することにより同等に満たされ得る。
【0042】 R、R1およびR2は、各々独立に、水素およびC1〜C3のアルキル(好ましく
は水素またはC1〜C2のアルキル、さらに好ましくは水素またはメチル、最も好
ましくはメチル)から選択されるが、但し、R、R1およびR2はすべてが水素と
いうことはない。さらにzが0である場合、少なくともRまたはR1は水素では ない。
【0043】 本発明の界面活性剤系の目的のために、前記の式は、 単位R、R1およびR2 がすべて水素である(すなわち、直鎖非分枝鎖第一アルキルスルフェートである
)分子を含まないが、本発明の組成物はある量の直鎖非分枝鎖第一アルキルスル
フェートをさらに含み得る、と理解されるべきである。さらに、この直鎖非分枝
鎖第一アルキルスルフェート界面活性剤は、本発明の必要な1つまたはそれ以上
の中鎖分枝鎖第一アルキルスルフェートを有する界面活性剤混合物を製造するた
めに用いられる方法の結果として存在し得るか、あるいは洗剤組成物を処方する
目的のために、多少の量の直鎖非分枝鎖第一アルキルスルフェートが最終製品処
方物中に混和され得る。
【0044】 さらに、非硫酸化中鎖分枝鎖アルコールは多少量の本発明の組成物を包含し得
る、と同様に認識されるべきである。このような物質は、アルキルスルフェート
界面活性剤を調製するために用いられるアルコールの不完全硫酸化の結果として
存在し得るか、あるいはこれらのアルコールは、本発明の中鎖分枝鎖アルキルス
ルフェート界面活性剤と一緒に本発明の洗剤組成物に別々に付加され得る。
【0045】 Mは、合成方法によって、水素または塩生成陽イオンである。塩生成陽イオン
の例は、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、次式を
有する第四アルキルアミンおよびそれらの混合物である:
【0046】
【化8】
【0047】 式中、R3、R4、R5およびR6は独立に、水素、C1〜C22のアルキレン、C4
22の分枝鎖アルキレン、C1〜C6のアルカノール、C1〜C22のアルケニレン 、C4〜C22の分枝鎖アルケニレンである。
【0048】 好ましい陽イオンは、アンモニウム(R3、R4、R5およびR6は水素である)
、ナトリウム、カリウム、モノ−、ジ−およびトリアルカノールアンモニウムな
らびにそれらの混合物である。本発明のモノアルカノールアンモニウム化合物は
、R3はC1〜C6のアルカノールであり、R4、R5およびR6は水素であり;本発
明のジアルカノールアンモニウムはR3およびR4はC1〜C6のアルカノールであ
り、R5およびR6は水素であり;本発明のトリアルカノールアンモニウム化合物
はR3、R4およびR5はC1〜C6のアルカノールであり、R6は水素である。本発
明の好ましいアルカノールアンモニウム塩は、次式: H3+CH2CH2OH、 H3+(CH2CH2OH)2、 HN+(CH2CH2OH)3 を有するモノ−、ジ−およびトリ−第四アンモニウム化合物である。好ましいM
は、上記のナトリウム、カリウムおよびC2のアルカノールアンモニウム塩であ る。最も好ましいMは、ナトリウムである。
【0049】 さらに上式に関して、wは0〜10の整数であり;xは0〜10の整数であり
;yは0〜10の整数であり;zは0〜10の整数であり;およびw+x+y+
zは2〜10の整数である。
【0050】 本発明の好ましい界面活性剤系は、少なくとも約0.5重量%、より好ましく
は少なくとも約1重量%、さらにより好ましくは少なくとも約2重量%、最も好
ましくは少なくとも約5重量%の、またさらにより好ましいのは少なくとも約8
重量%、最も好ましくは少なくとも約10重量%で硬質表面栗胃ーニング組成物
に存在する。さらに、好適界面活性剤混合物は、硬質表面クリーニング組成物中
に、好ましくは45重量%、より好ましくは40重量%、さらにより好ましくは
約30重量%未満で本硬質クリーニング組成物中に存在し得る。
【0051】
【化9】
【0052】 式中、分枝鎖を含めた炭素原子の総数は8〜18であり、この界面活性剤混合
物については、さらに上式を有する分枝鎖第一アルキル部分の平均総炭素原子数
は9より大きく約14までの範囲内である。R1およびR2は各々独立に、水素ま
たはC1〜C3のアルキルである。Mは、水溶性陽イオンであり、xは0〜10の
整数であり、yは0〜10の整数であり、zは0〜10の整数であり、およびx
+y+zは2〜10である。R1およびR2は両方が水素というわけではない。さ
らに好ましいのは、1つまたはそれ以上の中鎖分枝鎖第一アルキルスルフェート
(ここで、x+yは6であり、zは少なくとも1である)を包含する、少なくと
も5%の混合物を有する組成物である。
【0053】 好ましくは、界面活性剤の混合物は、少なくとも5%の中鎖分枝鎖第一アルキ
ルスルフェートを含み、ここでは、R1およびR2が独立に水素またはメチルであ
るが、但しR1およびR2は両方が水素というわけではない。さらに、x+yは5
、6または7であり、zは少なくとも1である。さらに好ましくは、界面活性剤
の混合物は、少なくとも20%の中鎖分枝鎖第一アルキルスルフェートを包含し
、ここで、 R1およびR2が別々に水素またはメチルであるが、但しR1およびR 2 は両方が水素というのでなく、x+yは5、6または7であり、zは少なくと も1である。
【0054】 本明細書中に記載した洗剤組成物中に用いるのに好ましい中鎖分枝鎖第一アル
キルスルフェート界面活性剤は、次式を有する化合物およびそれらの混合物から
なる群から選択される:
【0055】
【化10】
【0056】 式中、Mは1またはそれ以上の陽イオンを表し、式中a、b、dおよびeは整
数で、a+bは5〜13であり、d+eは3〜11である。さらに、 a+b=5である場合、aは2〜4の整数であり、bは1〜3の整数であり、 a+b=6である場合、aは2〜5の整数であり、bは1〜4の整数であり、 a+b=7である場合、aは2〜6の整数であり、bは1〜5の整数であり、 a+b=8である場合、aは2〜7の整数であり、bは1〜6の整数であり、 a+b=9である場合、aは2〜8の整数であり、bは1〜7の整数であり、 a+b=10である場合、aは2〜9の整数であり、bは1〜8の整数であり
、 a+b=11である場合、aは2〜10の整数であり、bは1〜9の整数であ
り、 a+b=12である場合、aは2〜11の整数であり、bは1〜10の整数で
あり、 a+b=13である場合、aは2〜12の整数であり、bは1〜11の整数で
あり、 d+e=3である場合、dは2であり、eは1であり、 d+e=4である場合、dは2〜3の整数であり、eは1〜2の整数であり、 d+e=5である場合、dは2〜4の整数であり、eは1〜3の整数であり、 d+e=6である場合、dは2〜5の整数であり、eは1〜4の整数であり、 d+e=7である場合、dは2〜6の整数であり、eは1〜5の整数であり、 d+e=8である場合、dは2〜7の整数であり、eは1〜6の整数であり、 d+e=9である場合、dは2〜8の整数であり、eは1〜7の整数であり、 d+e=10である場合、dは2〜9の整数であり、eは1〜8の整数であり
、 d+e=11である場合、dは2〜10の整数であり、eは1〜9の整数であ
る。
【0057】 前式を有する分枝鎖第一アルキル部分の炭素原子の平均総数は、約9より大き
く約14.5までの範囲内である。
【0058】 特に好ましい中鎖分枝鎖界面活性剤は、群IおよびIIからの一般式を有する
化合物の混合物を包含するものであって、この場合、群I対群IIの化合物のモ
ル比は4:1より大きく、好ましくは9:1より大きく、最も好ましくは20:
1より大きい。
【0059】 さらに、本発明の界面活性剤組成物は、分枝鎖第一アルキルスルフェートが次
式を有する直鎖と分記載の界面活性剤の混合物を含んでもよい:
【0060】
【化11】
【0061】 式中、分枝を含めた分子当たりの炭素原子の総数は8〜18であり、この界面
活性剤混合物について更に、前式を有する分枝鎖第一アルキル部分中の炭素原子
の平均総数は約9より大きく約14.5までの範囲内である。R、R1およびR2 は各々独立に、水素およびC1〜C3のアルキルから選択されるが、但し、R、R 1 およびR2はすべてが水素というわけではない。Mは水溶性陽イオンであり、w
は0〜10の整数であり、xは0〜10の整数であり、yは0〜10の整数であ
り、zは0〜10の整数であり、およびw+x+y+zは2〜10である。R2 がC1〜C3のアルキルである場合、zが0である界面活性剤とzが1またはそれ
以上である界面活性剤との比は少なくとも約1:1、好ましくは少なくとも約1
:5、さらに好ましくは少なくとも約1:10、最も好ましくは少なくとも約1
:20である。 R2がC1〜C3のアルキルである場合に、式中zは0である式を
有する分枝鎖第一アルキルスルフェートを約20%未満、好ましくは10%未満
、さらに好ましくは5%未満、最も好ましくは1%未満で包含する界面活性剤組
成物も好ましい。
【0062】 好ましいモノ−メチル分枝鎖第一アルキルスルフェートは、3−メチルウンデ
カノールスルフェート、4−メチルウンデカノールスルフェート、5−メチルウ
ンデカノールスルフェート、6−メチルウンデカノールスルフェート、7−メチ
ルウンデカノールスルフェート、8−メチルウンエカノールスルフェート、9−
メチルウンデカノールスルフェート、3−メチルドデカノールスルフェート、4
−メチルドデカノールスルフェート、5−メチルドデカノールスルフェート、6
−メチルドデカノールスルフェート、7−メチルドデカノールスルフェート、8
−メチルドデカノールスルフェート、9−メチルドデカノールスルフェート、1
0−メチルドデカノールスルフェート、3−メチルトリデカノールスルフェート
、4−メチルトリデカノールスルフェート、5−メチルトリデカノールスルフェ
ート、6−メチルトリデカノールスルフェート、7−メチルトリデカノールスル
フェート、8−メチルトリデカノールスルフェート、9−メチルトリデカノール
スルフェート、10−メチルトリデカノールスルフェート、11−メチルトリデ
カノールスルフェートおよびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0063】 好ましいジ−メチル分枝鎖第一アルキルスルフェートは、2,3−ジメチルウ
ンデカノールスルフェート、2,4−ジメチルウンデカノールスルフェート、2
,5−ジメチルウンデカノールスルフェート、2,6−ジメチルウンデカノール
スルフェート、2,7−ジメチルウンデカノールスルフェート、2,8−ジメチ
ルウンデカノールスルフェート、2,9−ジメチルウンデカノールスルフェート
、2,3−ジメチルドデカノールスルフェート、2,4−ジメチルドデカノール
スルフェート、2,5−ジメチルドデカノールスルフェート、2,6−ジメチル
ドデカノールスルフェート、2,7−ジメチルドデカノールスルフェート、2,
8−ジメチルドデカノールスルフェート、2,9−ジメチルドデカノールスルフ
ェート、2,10−ジメチルドデカノールスルフェートおよびそれらの混合物か
らなる群から選択される。
【0064】 炭素数が13であり、1つの分枝単位を有する以下の分枝鎖第一アルキルスル
フェートは、本発明の組成物中で有用な好ましい分枝鎖界面活性剤の例である:
【0065】
【化12】
【0066】 炭素数が14であり、2つの分枝単位を有する以下の分枝鎖第一アルキルスル
フェートは、本発明の好ましい分枝鎖界面活性剤の例である:
【0067】
【化13】
【0068】(2)中鎖分枝鎖第一アルキルアルコキシル化スルフェート界面活性剤 本発明の中鎖分枝鎖界面活性剤構成成分は、次式を有する1つまたはそれ以上
(好ましくは2つまたはそれ以上の混合物)の中鎖分枝鎖第一アルキルアルコキ
シル化界面活性剤を包含し得る:
【0069】
【化14】
【0070】 本発明の界面活性剤混合物は、直鎖第一アルコキシル化スルフェート鎖主鎖(
すなわち、アルコキシ−硫酸化炭素原子を含有する最長線状炭素鎖)を有する分
子を包含する。これらのアルキル鎖主鎖は、炭素数約7〜17であり、さらに分
子は、少なくとも約1個の、しかし3個以下の炭素原子を有する単数または複数
の分枝鎖第一アルキル部分を包含する。さらに、界面活性剤混合物は、約14.
5未満の、好ましくは約9〜約14.5の範囲内の分枝鎖第一アルキル部分に関
する炭素原子の平均総数を有する。したがって、本発明の混合物は、炭素数7以
上、または17以下の最長線状炭素原子を有する少なくとも1つの分枝鎖第一ア
ルキルスルフェート界面活性剤化合物を包含し、分枝鎖第一アルキル鎖に関する
平均総炭素原子数は9より大きく約14.5まで、好ましくは約9より大きく約
14まで、最も好ましくは約9より大きく約13までの範囲内である。
【0071】 例えば、主鎖の炭素数が11であるC14の総炭素第一アルキルスルフェート界
面活性剤は、1、2または3つの分枝単位(すなわち、R、R1および/または R2)を有さねばならず、それにより炭素原子の総数が14となる。この例では 、C14の総炭素要件は、例えば1個のプロピル分枝単位または3個のメチル分枝
単位を有することにより同等に満たされ得る。
【0072】 R、R1およびR2は、各々独立に、水素およびC1〜C3のアルキル(好ましく
は水素またはC1〜C2のアルキル、さらに好ましくは水素またはメチル、最も好
ましくはメチル)から選択されるが、但し、R、R1およびR2はすべてが水素と
いうことはない。さらにzが0である場合、少なくともRまたはR1は水素では ない。
【0073】 本発明の目的のために、前記の式の界面活性剤構成成分は、単位R、R1およ びR2がすべて水素である(すなわち、直鎖非分枝鎖第一アルコキシル化スルフ ェートである)分子を含まないが、本発明の組成物はある量の直鎖非分枝鎖第一
アルコキシル化スルフェートをさらに含み得る、と理解されるべきである。さら
に、この直鎖非分枝鎖第一アルコキシル化スルフェート界面活性剤は、本発明の
必要な中鎖分枝鎖第一アルコキシル化スルフェートを有する界面活性剤混合物を
製造するために用いられる方法の結果として存在し得るか、あるいは洗剤組成物
を処方する目的のために、多少量の直鎖非分枝鎖第一アルコキシル化スルフェー
トが最終製品処方物中に混和され得る。
【0074】 ある量の中鎖分枝鎖アルキルスルフェートが組成物中に存在し得る、とも認識
されるべきである。これは、典型的には、本明細書中で有用なアルコキシル化ス
ルフェートを調製するために用いられる中鎖分枝鎖アルコールの不完全アルコキ
シル化後に残存する非アルコキシル化アルコールの硫酸化の結果である。しかし
ながら、このような中鎖分枝鎖アルキルスルフェートの別々の付加も、本発明の
組成物により意図される、と認識されるべきである。
【0075】 さらに、非硫酸化中鎖分枝鎖アルコール(ポリオキシアルキレンアルコールを
含む)が多少量の本発明のアルコキシル化スルフェート含有組成物を包含し得る
、と同様に認識されるべきである。このような物質は、アルコキシル化スルフェ
ート界面活性剤を調製するために用いられるアルコール(アルコキシル化または
非アルコキシル化)の不完全硫酸化の結果として存在してもよく、あるいはこれ
らのアルコールは、本発明の中鎖分枝鎖アルコキシル化スルフェート界面活性剤
と一緒に本発明の洗剤組成物に別々に付加されてもよい。 Mは、前述と同様である。
【0076】 さらに、前式に関しては、wは0〜10の整数であり、xは0〜10の整数で
あり、yは0〜10の整数であり、zは0〜10の整数であり、w+x+y+z
は2〜10の整数である。
【0077】 EO/POは、好ましくはエトキシ、プロポキシおよび混合エポキシ/プロポ
キシ基から選択されるアルコキシ部分であり、mは少なくとも約0.01、好ま
しくは約0.1〜約30の範囲内、さらに好ましくは約0.5〜約10、最も好
ましくは約1〜約5である。(EO/PO)m部分は、mに対応する平均程度の アルコキシル化(例えば、エトキシル化および/またはプロポキシル化)を有す
る配分であり得るか、あるいはmに対応する単位数を正確に有するアルコキシル
化(例えば、エトキシル化および/またはプロポキシル化)を有する単一特定鎖
であり得る。
【0078】 本発明の好ましい界面活性剤混合物は、少なくとも約10重量%、さらに好ま
しくは少なくとも約20重量%、さらに好ましくは少なくとも約30重量%、最
も好ましくは少なくとも約50重量%の、次式を有する1つまたはそれ以上の中
鎖分枝鎖第一アルキルアルコキシル化スルフェートの混合物を有する:
【0079】
【化15】
【0080】 式中、分枝鎖を含めた炭素原子の総数は8〜18であり、さらに本界面活性剤
混合物について、上式を有する分枝鎖第一アルキル部分の平均総炭素原子数は9
より大きく約14までの範囲内である。R1およびR2は各々独立に、水素または
1〜C3のアルキルである。Mは、水溶性陽イオンであり、xは0〜10の整数
であり、yは0〜10の整数であり、zは0〜10の整数であり、およびx+y
+zは2〜10である。さらにR1およびR2は両方が水素であるわけではなく、
EO/POはエトキシ、プロポキシおよび混合エトキシ/プロポキシ基から選択
されるアルコキシ部分である。式中、mは少なくとも約0.01、好ましくは約
0.1〜約30の範囲内、さらに好ましくは約0.5〜約10、最も好ましくは
約1〜約5である。さらに好ましいのは、1つまたはそれ以上の中鎖分枝鎖第一
アルキルアルコキシスルフェート(ここで、x+yは6であり、zは少なくとも
1である)を包含する少なくとも5%の混合物を有する組成物である。
【0081】 好ましくは、界面活性剤の混合物は、R1およびR2が独立に水素またはメチル
であるが、但しR1およびR2は両方が水素というのでない少なくとも5%の中鎖
分枝鎖第一アルキルスルフェートを包含する。さらに、x+yは5、6または7
であり、zは少なくとも1である。さらに好ましくは、界面活性剤の混合物は、
1およびR2が独立に水素またはメチルであるが、但しR1およびR2は両方が 水素というのでなく、x+yは5、6または7であり、zは少なくとも1である
少なくとも20%の中鎖分枝鎖第一アルキルスルフェートを包含する。
【0082】 中鎖分枝鎖第一アルキルアルコキシル化スルフェートおよび直鎖アルキルアル
コキシル化スルフェート界面活性剤の好ましい混合物は、次式およびそれらの混
合物を有する少なくとも約5重量%の1つまたはそれ以上の中鎖分枝鎖アルキル
アルコキシル化スルフェートを包含する:
【0083】
【化16】
【0084】 Mは1以上の陽イオンである。a、b、dおよびeは整数で、a+bは5〜1
3であり、d+eは3〜11である。さらに、 a+b=5である場合、aは2〜4の整数であり、bは1〜3の整数であり、 a+b=6である場合、aは2〜5の整数であり、bは1〜4の整数であり、 a+b=7である場合、aは2〜6の整数であり、bは1〜5の整数であり、 a+b=8である場合、aは2〜7の整数であり、bは1〜6の整数であり、 a+b=9である場合、aは2〜8の整数であり、bは1〜7の整数であり、 a+b=10である場合、aは2〜9の整数であり、bは1〜8の整数であり
、 a+b=11である場合、aは2〜10の整数であり、bは1〜9の整数であ
り、 a+b=12である場合、aは2〜11の整数であり、bは1〜10の整数で
あり、 a+b=13である場合、aは2〜12の整数であり、bは1〜11の整数で
あり、 d+e=3である場合、dは2であり、eは1であり、 d+e=4である場合、dは2〜3の整数であり、eは1〜2の整数であり、 d+e=5である場合、dは2〜4の整数であり、eは1〜3の整数であり、 d+e=6である場合、dは2〜5の整数であり、eは1〜4の整数であり、 d+e=7である場合、dは2〜6の整数であり、eは1〜5の整数であり、 d+e=8である場合、dは2〜7の整数であり、eは1〜6の整数であり、 d+e=9である場合、dは2〜8の整数であり、eは1〜7の整数であり、 d+e=10である場合、dは2〜9の整数であり、eは1〜8の整数であり
、 d+e=11である場合、dは2〜10の整数であり、eは1〜9の整数であ
る。
【0085】 上式を有する分枝鎖第一アルキル部分の炭素原子の平均総数は約9より大きく
約14.5までの範囲内であり、EO/POはエトキシ、プロポキシおよび混合
エトキシ/プロポキシ基から選択されるアルコキシ部分であって、この場合、m
は少なくとも約0.01、好ましくは約0.1〜約30の範囲内、さらに好まし
くは約0.5〜約10、最も好ましくは約1〜約5である。特に好ましい中鎖分
枝鎖界面活性剤は、群IおよびIIからの一般式を有する化合物の混合物を包含
するものであって、この場合、群I対群IIの化合物のモル比は4:1より大き
く、好ましくは9:1より大きく、最も好ましくは20:1より大きい。
【0086】 さらに、本発明の界面活性剤組成物は、分枝鎖第一アルキルアルコキシル化ス
ルフェートが次式を有する直鎖および分枝鎖界面活性剤の混合物を包含し得る:
【0087】
【化17】
【0088】 式中、分枝を含めた分子当たりの炭素原子の総数は8〜18であり、前式を有
する分枝鎖第一アルキル部分中の炭素原子の平均総数は約9より大きく約14.
5までの範囲内である。R、R1およびR2は各々独立に、水素およびC1〜C3
アルキルから選択されるが、但し、R、R1およびR2はすべてが水素というわけ
ではない。Mは水溶性陽イオンであり、wは0〜10の整数であり、xは0〜1
0の整数であり、yは0〜10の整数であり、zは0〜10の整数であり、およ
びw+x+y+zは2〜10である。EO/POは、好ましくはエトキシ、プロ
ポキシおよび混合エポキシ/プロポキシ基から選択されるアルコキシ部分であり
、mは少なくとも約0.01、好ましくは約0.1〜約30の範囲内、さらに好
ましくは約0.5〜約10、最も好ましくは約1〜約5である。R2がC1〜C3 のアルキルである場合、zが1またはそれ以上である界面活性剤とzが0である
界面活性剤との比は少なくとも約1:1、好ましくは少なくとも約5:1、さら
に好ましくは少なくとも約10:1、最も好ましくは少なくとも約20:1であ
る。R2がC1〜C3のアルキルである場合には、式中zが0である前式を有する 分枝鎖第一アルキルスルフェートを約20%未満、好ましくは10%未満、さら
に好ましくは5%未満、最も好ましくは1%未満で包含する界面活性剤組成物も
好ましい。
【0089】 好ましいモノ−メチル分枝鎖第一アルキルエトキシル化スルフェートは、3−
メチルドデカノールエトキシル化スルフェート、4−メチルドデカノールエトキ
シル化スルフェート、5−メチルドデカノールエトキシル化スルフェート、6−
メチルドデカノールエトキシル化スルフェート、7−メチルドデカノールエトキ
シル化スルフェート、8−メチルドデカノールエトキシル化スルフェート、9−
メチルドデカノールエトキシル化スルフェート、10−メチルドデカノールエト
キシル化スルフェート、3−メチルトリデカノールエトキシル化スルフェート、
4−メチルトリデカノールエトキシル化スルフェート、5−メチルトリデカノー
ルエトキシル化スルフェート、6−メチルトリデカノールエトキシル化スルフェ
ート、7−メチルトリデカノールエトキシル化スルフェート、8−メチルトリデ
カノールエトキシル化スルフェート、9−メチルトリデカノールエトキシル化ス
ルフェート、10−メチルトリデカノールエトキシル化スルフェート、11−メ
チルトリデカノールエトキシル化スルフェートおよびそれらの混合物からなる群
から選択され、この場合、化合物は約0.1〜約10の平均エトキシル化度でエ
トキシル化される。
【0090】 好ましいジ−メチル分枝鎖第一アルキルエトキシル化スルフェートは、2,3
−ジメチルウンデカノールエトキシル化スルフェート、2,4−ジメチルウンデ
カノールエトキシル化スルフェート、2,5−ジメチルウンデカノールエトキシ
ル化スルフェート、2,6−ジメチルウンデカノールエトキシル化スルフェート
、2,7−ジメチルウンデカノールエトキシル化スルフェート、2,8−ジメチ
ルウンデカノールエトキシル化スルフェート、2,9−ジメチルウンデカノール
エトキシル化スルフェート、2,3−ジメチルドデカノールエトキシル化スルフ
ェート、2,4−ジメチルドデカノールエトキシル化スルフェート、2,5−ジ
メチルドデカノールエトキシル化スルフェート、2,6−ジメチルドデカノール
エトキシル化スルフェート、2,7−ジメチルドデカノールエトキシル化スルフ
ェート、2,8−ジメチルドデカノールエトキシル化スルフェート、2,9−ジ
メチルドデカノールエトキシル化スルフェート、2,10−ジメチルドデカノー
ルエトキシル化スルフェートおよびそれらの混合物からなる群から選択され、こ
の場合、化合物は約0.1〜約10の平均エトキシル化度でエトキシル化される
【0091】(3)中鎖分枝鎖第一アルキルポリオキシアルキレン界面活性剤 本発明の分枝鎖界面活性剤組成物は、次式を有する1つまたはそれ以上の中鎖
分枝鎖第一アルキルポリオキシアルキレン界面活性剤を包含し得る:
【0092】
【化18】
【0093】 本発明の界面活性剤混合物は、直鎖第一ポリオキシアルキレン鎖主鎖(すなわ
ち、アルコキシル化炭素原子を含有する最長線状炭素鎖)を有する分子を包含す
る。これらのアルキル鎖主鎖は、炭素数約7〜17であり、さらに分子は、少な
くとも約1個の、しかし3個以下の炭素原子を有する単数または複数の分枝鎖第
一アルキル部分を包含する。さらに、界面活性剤混合物は、約9より大きく約1
4.5までの範囲内の分枝鎖第一アルキル部分に関する炭素原子の平均総数を有
する。したがって、本発明の混合物は、炭素数7以上、または17以下の最長線
状炭素原子を有する少なくとも1つのポリオキシアルキレン化合物を包含し、分
枝鎖第一アルキル鎖に関する平均総炭素原子数は少なくとも8でなくてはならず
、さらに分枝鎖第一アルキル鎖の平均総炭素数は、9より大きく約14.5まで
の範囲内である。
【0094】 例えば、主鎖の炭素数が13であるC14の総炭素第一ポリオキシアルキレン界
面活性剤は、メチル分枝単位(すなわち、R、R1およびR2はメチル)を有さね
ばならず、それにより炭素原子の総数が14となる。
【0095】 R、R1およびR2は、各々独立に、水素およびC1〜C3のアルキル(好ましく
は水素またはC1〜C2のアルキル、さらに好ましくは水素またはメチル、最も好
ましくはメチル)から選択されるが、但し、R、R1およびR2はすべてが水素と
いうことはない。さらにzが0である場合、少なくともRまたはR1は水素では ない。
【0096】 本発明の界面活性剤組成物のために、上述の式は、単位R、R1およびR2がす
べて水素である(すなわち、直鎖非分枝鎖第一ポリオキシアルキレン)分子を含
まないが、本発明の組成物は多少量の直鎖非分枝鎖第一ポリオキシアルキレンを
さらに含み得る、と理解されるべきである。さらに、この直鎖非分枝鎖第一ポリ
オキシアルキレン界面活性剤は、本発明の必要な中鎖分枝鎖第一ポリオキシアル
キレンを有する界面活性剤混合物を製造するために用いられる方法の結果として
存在してもよく、あるいは洗剤組成物を処方する目的のために、多少の量の直鎖
非分枝鎖第一ポリオキシアルキレンが最終製品処方物中に混和されてもよい。
【0097】 好適な界面活性剤系は、好ましくは少なくとも約0.5重量%、より好ましく は少なくとも約1重量%、さらにより好ましくは少なくとも2重量%、また更に
より好ましくは少なくとも5重量%、さらにまたより好ましくは少なくとも8重
量%、最も好ましくは少なくとも10重量%で硬質表面クリーニング組成物中に
存在し得る。さらに、好適界面活性剤混合物は、混合物の約45重量%未満、さ
らに好ましくは40重量%未満、さらに好ましくは約35重量%未満、さらによ
り好ましくは約30重量%未満で、次式を有する1つまたはそれ以上の分枝鎖第
一アルキルポリオキシアルキレンを有し得る:
【0098】
【化19】
【0099】 式中、分枝鎖を含めた炭素原子の総数は8〜18であり、この界面活性剤混合
物について、上記式を有する分枝鎖第一アルキル部分の平均総炭素原子数は9よ
り大きく約14までの範囲内である。R1およびR2は各々独立に、水素またはC 1 〜C3のアルキルであり、xは0〜10であり、yは0〜10であり、zは0〜
10であり、およびx+y+zは4〜10である。但し、R1およびR2は両方が
水素であるわけではない。EO/POはエトキシ、プロポキシおよび混合エトキ
シ/プロポキシ基から選択されるアルコキシ部分であって、さらに好ましくはエ
トキシである。式中、mは少なくとも約1、好ましくは約3〜約30の範囲内、
さらに好ましくは約5〜約20、最も好ましくは約5〜約15である。さらに好
ましいのは、式中zは少なくとも2である中鎖分枝鎖第一ポリオキシアルキレン
を1つまたはそれ以上の包含する少なくとも5%の混合物を有する組成物である
【0100】 好ましくは、界面活性剤の混合物は、R1およびR2が別々に水素またはメチル
である少なくとも0.5%の、好ましくは少なくとも約1%の中鎖分枝鎖第一ア ルキルポリオキシアルキレンを包含する。但し、R1およびR2は両方が水素とい
うのでなく、x+yは5、6または7であり、zは少なくとも1である。
【0101】 本発明の好ましい硬質表面クリーニング組成物、例えば織物類を洗濯するのに
有用なものは、約0.001%〜約99%の中鎖分枝鎖第一アルキルポリオキシ
アルキレン界面活性剤の混合物を包含し、前記の混合物は、次式およびそれらの
混合物を有する、少なくとも5重量%の1つまたはそれ以上の中鎖分枝鎖アルキ
ルポリオキシアルキレンを包含する:
【0102】
【化20】
【0103】 式中、a、b、dおよびeは整数で、a+bは5〜13であり、d+eは3〜
11である。さらに、式中、 a+b=5である場合、aは2〜4の整数であり、bは1〜3の整数であり、 a+b=6である場合、aは2〜5の整数であり、bは1〜4の整数であり、 a+b=7である場合、aは2〜6の整数であり、bは1〜5の整数であり、 a+b=8である場合、aは2〜7の整数であり、bは1〜6の整数であり、 a+b=9である場合、aは2〜8の整数であり、bは1〜7の整数であり、 a+b=10である場合、aは2〜9の整数であり、bは1〜8の整数であり
、 a+b=11である場合、aは2〜10の整数であり、bは1〜9の整数であ
り、 a+b=12である場合、aは2〜11の整数であり、bは1〜10の整数で
あり、 a+b=13である場合、aは2〜12の整数であり、bは1〜11の整数で
あり、 d+e=3である場合、dは2であり、eは1であり、 d+e=4である場合、dは2〜3の整数であり、eは1〜2の整数であり、 d+e=5である場合、dは2〜4の整数であり、eは1〜3の整数であり、 d+e=6である場合、dは2〜5の整数であり、eは1〜4の整数であり、 d+e=7である場合、dは2〜6の整数であり、eは1〜5の整数であり、 d+e=8である場合、dは2〜7の整数であり、eは1〜6の整数であり、 d+e=9である場合、dは2〜8の整数であり、eは1〜7の整数であり、 d+e=10である場合、dは2〜9の整数であり、eは1〜8の整数であり
、 d+e=11である場合、dは2〜10の整数であり、eは1〜9の整数であ
る。さらに、上記の式を有する分枝鎖第一アルキル部分中の炭素原子の平均総数
は約9より大きく約14.5までの範囲内である。EO/POはエトキシ、プロ
ポキシおよび混合エトキシ/プロポキシ基から選択されるアルコキシ部分である
。この場合、mは少なくとも約1、好ましくは約3〜約30の範囲内、さらに好
ましくは約5〜約20、最も好ましくは約5〜約15である。
【0104】 さらに、本発明の界面活性剤組成物は、次式を有する分枝鎖第一アルキルポリ
オキシアルキレンの混合物を包含し得る:
【0105】
【化21】
【0106】 式中、分枝を含めた分子当たりの炭素原子の総数は8〜18であり、前式を有
する分枝鎖第一アルキル部分中の炭素原子の平均総数は約9より大きく約14.
5までの範囲内である。R、R1およびR2は各々独立に、水素およびC1〜C3
アルキルから選択されるが、但し、R、R1およびR2はすべてが水素というわけ
ではない。wは0〜10の整数であり、xは0〜10の整数であり、yは0〜1
0の整数であり、zは0〜10の整数であり、およびw+x+y+zは2〜10
である。EO/POは、好ましくはエトキシ、プロポキシおよび混合エポキシ/
プロポキシ基から選択されるアルコキシ部分であり、mは少なくとも約1、好ま
しくは約3〜約30、さらに好ましくは約5〜約20、最も好ましくは約5〜約
15の範囲内である。但しR2がC1〜C3のアルキルである場合は、zが1また はそれ以上である界面活性剤とzが0である界面活性剤との比は少なくとも約1
:1、好ましくは少なくとも約5:1、さらに好ましくは少なくとも約10:1
、最も好ましくは少なくとも約20:1である。R2がC1〜C3のアルキルであ る場合には、式中zが0である分枝鎖第一アルキルポリオキシアルキレンを約2
0%未満、好ましくは10%未満、さらに好ましくは5%未満、最も好ましくは
1%未満で包含する界面活性剤組成物も好ましい。
【0107】 好ましいモノ−メチル分枝鎖第一アルキルエトキシレートは、3−メチルドデ
カノールエトキシレート、4−メチルドデカノールエトキシレート、5−メチル
ドデカノールエトキシレート、6−メチルドデカノールエトキシレート、7−メ
チルドデカノールエトキシレート、8−メチルドデカノールエトキシレート、9
−メチルドデカノールエトキシレート、10−メチルドデカノールエトキシレー
ト、3−メチルトリデカノールエトキシレート、4−メチルトリデカノールエト
キシレート、5−メチルトリデカノールエトキシレート、6−メチルトリデカノ
ールエトキシレート、7−メチルトリデカノールエトキシレート、8−メチルト
リデカノールエトキシレート、9−メチルトリデカノールエトキシレート、10
−メチルトリデカノールエトキシレート、11−メチルトリデカノールエトキシ
レートおよびそれらの混合物からなる群から選択され、この場合、化合物は約5
〜約15の平均エトキシル化度でエトキシル化される。
【0108】 好ましいジ−メチル分枝鎖第一アルキルエトキシレートは、2,3−ジメチル
ウンデカノールエトキシレート、2,4−ジメチルウンデカノールエトキシレー
ト、2,5−ジメチルウンデカノールエトキシレート、2,6−ジメチルウンデ
カノールエトキシレート、2,7−ジメチルウンデカノールエトキシレート、2
,8−ジメチルウンデカノールエトキシレート、2,9−ジメチルウンデカノー
ルエトキシレート、2,3−ジメチルドデカノールエトキシレート、2,4−ジ
メチルドデカノールエトキシレート、2,5−ジメチルドデカノールエトキシレ
ート、2,6−ジメチルドデカノールエトキシレート、2,7−ジメチルドデカ
ノールエトキシレート、2,8−ジメチルドデカノールエトキシレート、2,9
−ジメチルドデカノールエトキシレート、2,10−ジメチルドデカノールエト
キシレートおよびそれらの混合物からなる群から選択され、この場合、化合物は
約1〜約15の平均エトキシル化度でエトキシル化される。
【0109】中鎖分枝鎖界面活性剤の調製 以下の反応略図は、本発明の中鎖分枝鎖第一アルキル界面活性剤を調製するた
めのアルコキシル化および/または硫酸化に有用な中鎖分枝鎖第一アルコールの
調製に至る一般的アプローチを概説する。
【0110】
【化22】
【0111】 アルキルハロゲン化物は、グリニャール試薬に変換され、該グリニャール試薬
は、ハロケトンと反応する。従来の酸加水分解、アセチル化および酢酸の熱除去
後、中間体オレフィンが生成され(略図には示さず)、これは、Pd/Cのよう
な任意の便利な水素化触媒を用いて直ちに水素化される。 このルートは、この図の5−メチル分枝の枝が反応列中に早期に導入されると
いう点で、他のものより好都合である。
【0112】 一次水素化工程から結果的に生じるアルキルハロゲン化物の処方物は、略図に
示すようなアルコール物質を生じる。これは、標準技法を用いてアルコキシル化
されるか、および/または任意の便利な硫酸化剤、例えばクロロスルホン酸、S
3/空気または発煙硫酸を用いて硫酸化されて、最終分枝鎖第一アルキル界面 活性剤を生じ得る。単一処方物により達成されるものより以上の分枝する付加的
炭素を延ばす柔軟性が認められる。このような延長は、例えばエチレンオキシド
との反応により成し遂げられ得る(”Grignard Reactions of Nonmetallic Subs
tances”, M.S. Kharasch and O. Reinmuth, Prentice-Hall, N.Y., 1954; J. O
rg. Chem., J. Cason and W. R. Winans, Vol. 15(1950), pp 139-147; J. Or
g Chem., J. Cason et al., Vol. 13(1948), pp 239-248; J. Org Chem., J.
Cason et al., Vol. 14(1949), pp 147-154; およびJ. Org Chem., J. Cason
et al., Vol. 15(1950), pp 135-138参照)(これらの記載内容をすべて援用 して本明細書の一部とする)。
【0113】 上述の手法の変法では、代替的ハロケトンまたはグリニャール試薬を用い得る
。処方物からのアルコールのPBr3ハロゲン化またはエトキシル化を用いて、
反復鎖延長を成し遂げ得る。
【0114】 本発明の好ましい中鎖分枝鎖第一アルキルアルコキシル化スルフェート(同様
に、生成された中間体アルコールをアルコキシル化または硫酸化するだけのため
に選択することによるポリオキシアルキレンおよびアルキルスルフェート)も、
以下のように容易に調製され得る:
【0115】
【化23】
【0116】 従来のブロモアルコールを、適切にはジメチルスルホキシド/テトラヒドロフ
ラン中で、トリフェニルホスフィンと、その後水素化ナトリウムと反応させて、
ウィティッヒ付加物(Wittig adduct)を生成する。ウィティッヒ付加物は、アル ファメチルケトンと反応して内部不飽和メチル分枝化アルコレートを生成する。
水素化と、その後のアルコキシル化および/または硫酸化により所望の中鎖分枝
鎖第一アルキル界面活性剤が生成される。ウィティッヒのアプローチはグリニャ
ール列の場合のように従事者が炭化水素鎖を延長できないが、ウィティッヒは典
型的にはより高い収率をもたらす(Agricultural and Biological Chemistry, M
. Horiike et al., vol.42(1978), pp 1963-1965参照)(この記載内容を援用
して本明細書の一部とする)。
【0117】 本発明による代替的合成手法のいずれかを用いて、分枝鎖第一アルキル界面活
性剤を調製し得る。中鎖分枝鎖第一アルキル界面活性剤は、従来の同族体の存在
下で合成または処方される他に、例えばそれらのいずれも、ヒドロホルミル化の
結果として2−アルキル分枝を生じる工業的方法で生成され得る。
【0118】 本発明の界面活性剤混合物のある種の好ましい実施形態では、特に商業的方法
を含めた化石燃料由来のものでは、前記の界面活性剤混合物は少なくとも1つの
、好ましくは少なくとも2つの、さらに好ましくは少なくとも5つの、最も好ま
しくは少なくとも8つの中鎖分枝鎖第一アルキル界面活性剤を包含する。本発明
のある種の界面活性剤混合物の調製に特に適しているのは、「オキソ」反応であ
り、この場合、分枝鎖オレフィンは、アルコキシル化および/または硫酸化の前
に触媒的異性化およびヒドロホルミル化を施される。このような混合物を生じる
好ましい方法は、出発物質供給原料として化石燃料を利用する。好ましい方法は
、限定量の分枝を有するオレフィン(αまたは内部)におけるオキソ反応を利用
する。適切なオレフィンは、直鎖αまたは内部オレフィンの二量体化により、低
分子量直鎖オレフィンの制御オリゴマー化により、洗剤範囲オレフィンの骨格転
位により、洗剤範囲パラフィン脱水/骨格転位により、あるいはフィッシャー−
トロプシュ(Fisher−Tropsch)反応により作られる。これらの反応は、概して、 以下を制御し得る:
【0119】 1)所望の洗剤範囲中に高い比率のオレフィンを提供すること(一方で、後続
のオキソ反応における炭素原子の付加を可能にする)、 2)限定数の分枝鎖、好ましくは中鎖を生成すること、 3)C1〜C3の分枝、さらに好ましくはエチル、最も好ましくはメチルを生成
すること、 4)gem−ジアルキル分枝を制限または排除すること、すなわち第四炭素原
子の生成を回避すること。
【0120】 適切なオレフィンは、対応するアルデヒドを介して、直接または間接的に第一
アルコールを生じるためのオキソ反応を受ける。内部オレフィンが用いられる場
合、内部オレフィンの主にαオレフィンへの従来の前異性体化が可能なオキソ触
媒が、普通、用いられる。別々に触媒化される(すなわち、非オキソ)内部−α
異性化が実行され得る場合、これは任意である。一方、オレフィン生成工程それ
自体がαオレフィンを生じる(例えば、洗剤範囲の高圧フィッシャー−トロプシ
ュオレフィンを用いる)場合には、非異性化オキソ触媒の使用は、可能であるだ
けでなく好ましい。
【0121】 上述の工程は、トリデセンと共に、あまり好ましくない2,4−ジメチルドデ シル物質よりも、より好ましい5−メチル−トリデシルアルコール、したがって
界面活性剤を高い収率で与える。この混合物は、各産物が少なくとも12の炭素
原子を有する直鎖アルキル鎖を有する総数14の炭素原子を包含するという本発
明の確立された制限において望ましい。
【0122】 以下の実施例は、本発明の組成物中で有用な種々の化合物の合成方法を提供す
る。例示したこれらの界面活性剤混合物の直鎖含量は、特定の実施例で別記しな
い限り、界面活性剤混合物の約5重量%未満である。
【0123】 実施例I ナトリウム7−メチルトリデシルエトキシル化(E2)およびスルフェートの調
製 (6−ヒドロキシヘキシル)トリフェニルホスホニウムブロミドの合成 窒素注入口、冷却器、温度計、機械的攪拌装置および窒素排出口を装備した5
Lの三口丸底フラスコ中に、6−ブロモ−1−ヘキサノール(500g、2.7
6mol)、トリフェニルホスフィン(768g、2.9mol)およびアセト
ニトリル(1800ml)を窒素下で付加する。反応混合物を、72時間加熱還
流する。反応混合物を室温に冷却し、5Lビーカーに移す。生成物を、10℃で
無水エチルエーテル(1.5L)から再結晶化する。真空濾過し、その後エチル
エーテルで洗浄して、真空炉中で50℃で2時間乾燥して、1140gの所望の
物質を白色結晶として得る。
【0124】 7−メチルトリデセン−1−オールの合成 機械的攪拌装置、窒素注入口、滴下漏斗、温度計および窒素排出口を装備した
乾燥5L三口丸底フラスコ中に、鉱油中の60%水素化ナトリウム(1.76m
ol)70.2gを付加する。ヘキサンで洗浄することにより、鉱油を除去する
。無水ジメチルスルホキシド(500ml)をフラスコに付加し、水素の発生が
停止するまで、混合物を70℃に加熱する。反応混合物を室温に冷却し、その後
1Lの無水テトラヒドロフランを付加する。(6−ヒドロキシヘキシル)トリフ
ェニルホスホニウムブロミド(443.4g、1mol)を、温無水ジメチルス
ルホキシド(50℃、500ml)とともにスラリー化して、それを25〜30
℃に保持しながら滴下漏斗を通して反応混合物に徐々に付加する。混合物を室温
で30分間攪拌し、この時点で2−オクタノン(140.8g、1.1mol)
を、滴下漏斗を通して徐々に付加する。反応はわずかに発熱性で、25〜30℃
に保持するためには冷却する必要がある。混合物を18時間攪拌した後、攪拌し
ながら、1Lの精製水を含有する5Lビーカー中に注ぎ入れる。油相(上部)を
分離漏斗中で分離させて、水相を取り出す。水相をヘキサン(500ml)で洗
浄し、有機相を分離して、水洗からの油相と併合する。有機混合物を次に水で3
回(各々500ml)抽出し、その後真空蒸留して、140℃、1mmHgで透
明油状物質(110g)を収集する。
【0125】 7−メチルトリデセン−1−オールの水素化 3L揺動オートクレーブライナー中に、7−メチルトリデセン−1−オール(
108g、0.508mol)、メタノール(300ml)およびプラチナオン
カーボン(10重量%、35g)を付加する。混合物を、1200psigの水
素下で180℃で13時間、水素添加し、冷却して、セライト545を通して真
空濾過し、適切にはメチレンクロリドを用いて、セライト545を洗浄する。必
要な場合、濾過を反復して、微量のPt触媒を排除し、硫酸マグネシウムを用い
て生成物を乾燥する。生成物の溶液を回転蒸発器で濃縮し、透明油(104g)
を得る。
【0126】 7−メチルトリデカノールのアルコキシル化 窒素注入口、機械的攪拌装置、および温度計およびガス排出口を装備したy字
管を装備した乾燥1L三口丸底フラスコ中に、前工程からのアルコールを付加す
る。微量の水分を除去するために、80〜100℃で30分間、窒素を用いてア
ルコールをパージする。窒素清掃を継続しながら、金属ナトリウムを触媒として
付加して、120〜140℃で攪拌しながら融解させる。激しく攪拌しながら、
120〜140℃の反応温度を保持しながら、エチレンオキシドガスを140分
で付加する。正確な重量(=2当量のエチレンオキシド)が付加された後、試料
が冷却されるときに、20〜30分間、窒素を装置に通して清掃させる。所望の
7−メチルトリデシルエトキシレート(平均2エトキシレート/分子)生成物を
次に収集する。
【0127】 7−メチルトリデシルエトキシレート(E2)の硫酸化 窒素注入口、滴下漏斗、温度計、機械的攪拌装置および窒素排出口を装備した
乾燥1L三口丸底フラスコ中に、クロロホルムおよび前工程からの7−メチルト
リデシルエトキシレート(E2)を付加する。氷浴を用いて25〜30℃の温度
を保持しながら、クロロスルホン酸を徐々に攪拌混合物に付加する。HCl発生
が停止したら、25〜30℃の温度を保持しながら、水中5%濃度のアリコート
が10.5のpHを保持するまで、ナトリウムメトキシド(メタノール中25%
)を徐々に付加する。混合物に、熱エタノール(55℃)を付加し、直ちに真空
濾過する。回転蒸発器で濾液をスラリーに濃縮し、冷却後、エチルエーテル中に
注ぎ入れる。混合物を5℃に冷却し、真空濾過して、所望の7−メチルトリデシ
ルエトキシレート(平均2エトキシレート/分子)スルフェート、ナトリウム塩
、生成物を提供する。
【0128】 実施例II 実験的クラスレート化Sasolアルコール試料からの中鎖分枝鎖C12,13およびC14 ,15 のナトリウムアルコールスルフェート、アルコールエトキシレートおよびナ トリウムアルコールエトキシ(E1)スルフェートの調製 実験的試験用中鎖分枝鎖アルコール試料は、SasolからのC12,13およびC14,1 5 の洗剤範囲アルコール試料の尿素クラスレート化により得られる。アルコール スルフェート、アルコールエトキシレートおよびアルコールエトキシスルフェー
トは、実験用アルコールから調製された。尿素クラスレート化を用いて、Sasol のアルコール試料中に存在する高レベル(35〜45重量%)の従来の直鎖アル
コールから中鎖分枝鎖アルコールを分離した。分離には、10:1〜20:1の
モル比の尿素対アルコールを用いた。尿素クラスレート化は、Advanced Organic
Chemistry by J. March, 4th ed., Wiley and Sons, 1992, pp.87-88およびby
Takemoto; Sonoda, in Atwood; Davies; MacNicol treatise titled Inclusion
Compounds, vol. 2, pp. 47-67に記載されている。元のSasolアルコール試料は 、特許WO97/01521に記載されているようなフィッシャー−トロプシュ法、およ
びSasol R&D technical product bulletin dated October 1, 1996 entitled SA
SOL DETERGENT ASCOHOLSにしたがって生成されるαオレフィンのヒドロホルミル
化により調製された。クラスレート化手法は、35〜45重量%から、試料によ
って、約5重量%以下に直鎖含量を低減して、約95%分枝鎖アルコールを包含
するC12,13およびC14,15のアルコールを残した。分枝鎖アルコールのうち、約
70%がアルコール中の酸素から数えて2−炭素位置で分枝したアルコールであ
った。ナトリウム形態のアルキルスルフェートおよびアルキルエトキシ(1)ス
ルフェートは、ともに実験的中鎖C12,13およびC14,15のアルコールのために合
成された。さらに、アルコールエトキシレートは、5〜9モルのエトキシル化の
範囲で調製された。
【0129】 SasolC12,13のアルコールの尿素クラスレート化 機械的攪拌装置を装備した乾燥12L三口丸底フラスコ中に、SasolC12,13
アルコール(399.8g、2.05mol)および尿素(2398.8g、3
9.98mol)およびメタノール(7L)を付加する。試薬を室温で約20時
間攪拌させる。この時間中、尿素はSasolアルコールの直鎖構成成分と複合体を 形成するが、分枝鎖構成成分とは複合体を形成しない。約20時間後、懸濁液を
媒質濾過漏斗を通して濾過する。メタノールの真空蒸発とその後の尿素のヘキサ
ン洗浄、およびヘキサンの真空蒸発により、189gのほぼ無色の液体を得る。
GC分析は、回収されたアルコールが5.4%直鎖および94.6%分枝鎖であ
ることを示す。分枝鎖アルコールのうち、67.4%は中鎖分枝鎖で32.6%
はアルコール中の酸素から数えて2−炭素位置で分枝される。
【0130】 SasolC12,13のクラスレート化アルコールの硫酸化 ガス注入口、滴下漏斗、機械的攪拌装置、および温度計およびガス排出口を装
備したy字管を装備した乾燥500ml三口丸底フラスコ中に、 SasolC12,13 のクラスレート化アルコール(76.8g、0.4mol)およびジエチルエー
テル(75ml)を付加する。氷水浴を用いて5〜15℃の反応温度を保持しな
がら、クロロスルホン酸(48.9g、0.42mol)を攪拌混合物に徐々に
付加する。クロロスルホン酸を付加後、徐々に窒素清掃し、真空(10〜15イ
ンチHg)がHClを除去し始める。さらに、温水浴の付加により反応物を30
〜40℃に温める。約45分後、真空を25〜30インチHgに増大して、さら
に45分間保持する。酸性反応混合物を、激しく攪拌中の25%ナトリウムメト
キシド(97.2g、0.45mol)およびメタノール(300ml)のビー
カ―に徐々に注ぎ入れ、それを氷水浴中で冷却する。pH>12が確証された後
、溶液を約30分間攪拌し、その後ステンレス鍋に注ぎ入れる。ヒュームフード
中で一夜、ほとんどの溶媒を蒸発させる。翌朝、試料をガラス皿に移して、真空
乾燥炉中に入れる。試料を、25〜30インチHg真空で40〜60℃で終日お
よび一夜乾燥させる。120gの黄色粘着性固体を瓶詰め後、catSO3分析 は、試料が約94%活性であることを示す。試料のpHは約11.9である。
【0131】 SasolC12,13のクラスレート化アルコールのE1へのエトキシル化 ガス注入口、機械的攪拌装置、および温度計およびガス排出口を備えたy字管
を装備した乾燥500ml三口丸底フラスコ中に、 SasolC12,13のクラスレー ト化アルコール(134.4g、0.7mol)を付加する。微量の水分を除去
するために、60〜80℃で約30分間、窒素を用いてアルコールをパージする
。窒素清掃を継続しながら、金属ナトリウム(0.8g、0.04mol)を触
媒として付加して、120〜140℃で攪拌しながら融解させる。激しく攪拌し
ながら、120〜140℃の反応温度を保持しながら、エチレンオキシドガス(
30.8g、0.7mol)を60分で付加する。正確な重量のエチレンオキシ
ドを付加後、試料が冷却される時に、20〜30分間、窒素を装置に通して清掃
させる。金色液体生成物(164.0g、0.69mol)を窒素下で瓶詰めす
る。
【0132】 SasolC12,13のクラスレート化アルコールエトキシレート(E1)の硫酸化 ガス注入口、滴下漏斗、機械的攪拌装置、および温度計およびガス排出口を備
えたy字管を装備した乾燥2L三口丸底フラスコ中に、SasolC12,13のクラスレ
ート化アルコールエトキシレート(E1)(160.5g、0.68mol)お
よびジエチルエーテル(150ml)を付加する。氷水浴を用いて5〜15℃の
反応温度を保持しながら、クロロスルホン酸(82.7g、0.71mol)を
攪拌混合物に徐々に付加する。クロロスルホン酸を付加後、徐々に窒素清掃し、
真空(10〜15インチHg)がHClを除去し始める。さらに、温水浴の付加
により反応物を30〜40℃に温める。約45分後、真空を25〜30インチH
gに増大して、さらに45分間保持する。酸性反応混合物を、激しく攪拌中の2
5%ナトリウムメトキシド(164.2g、0.76mol)およびメタノール
(500ml)のビーカ―に徐々に注ぎ入れ、それを氷水浴中で冷却する。pH
>12が確証された後、溶液を約30分間攪拌し、その後ステンレス鍋に注ぎ入
れる。ヒュームフード中で一夜、ほとんどの溶媒を蒸発させる。翌朝、試料をガ
ラス皿に移して、真空乾燥炉中に入れる。試料を、25〜30インチHg真空で
40〜60℃で終日および一夜乾燥させる。239gの黄色粘着性固体を瓶詰め
後、catSO3分析は、試料が約87%活性であることを示す。試料のpHは 約12.6である。
【0133】 SasolC14,15のアルコールの尿素クラスレート化 機械的攪拌装置を装備した乾燥12L三口丸底フラスコ中に、SasolC14,15
アルコール(414.0g、1.90mol)および尿素(2220.0g、3
7.0mol)およびメタノール(3.5L)を付加する。試薬を室温で約48
時間攪拌させる。この時間中、尿素はSasolアルコールの直鎖構成成分と複合体 を形成するが、分枝鎖構成成分とは複合体を形成しない。約48時間後、懸濁液
を媒質濾過漏斗を通して濾過する。メタノールの真空蒸発とその後の尿素のヘキ
サン洗浄、およびヘキサンの真空蒸発により、220gのほぼ無色の液体を得る
。GC分析は、回収されたアルコールが2.9%直鎖および97.1%分枝鎖で
あることを示す。分枝鎖アルコールのうち、70.4%は中鎖分枝鎖で29.6
%はアルコール中の酸素から数えて2−炭素位置で分枝される。
【0134】 SasolC14,15のクラスレート化アルコールの硫酸化 ガス注入口、滴下漏斗、機械的攪拌装置、および温度計およびガス排出口を備
えたy字管を装備した乾燥250ml三口丸底フラスコ中に、 SasolC14,15の クラスレート化アルコール(43.6g、0.2mol)およびジエチルエーテ
ル(50ml)を付加する。氷水浴を用いて5〜15℃の反応温度を保持しなが
ら、クロロスルホン酸(24.5g、0.21mol)を攪拌混合物に徐々に付
加する。クロロスルホン酸を付加後、徐々に窒素清掃し、真空(10〜15イン
チHg)がHClを除去し始める。さらに、温水浴の付加により反応物を30〜
40℃に温める。約45分後、真空を25〜30インチHgに増大して、さらに
45分間保持する。酸性反応混合物を、激しく攪拌中の25%ナトリウムメトキ
シド(49.7g、0.23mol)およびメタノール(200ml)のビーカ
―に徐々に注ぎ入れ、それを氷水浴中で冷却する。pH>12が確証された後、
溶液を約30分間攪拌し、その後ステンレス鍋に注ぎ入れる。ヒュームフード中
で一夜、ほとんどの溶媒を蒸発させる。翌朝、試料をガラス皿に移して、真空乾
燥炉中に入れる。試料を、25〜30インチHg真空で40〜60℃で終日およ
び一夜乾燥させる。70gの金色粘着性固体を瓶詰め後、catSO3分析は、 試料が約79%活性であることを示す。試料のpHは約13.1である。
【0135】 SasolC14,15のクラスレート化アルコールのE1へのエトキシル化 ガス注入口、機械的攪拌装置、および温度計およびガス排出口を備えたy字管
を装備した乾燥500ml三口丸底フラスコ中に、 SasolC14,15のクラスレー ト化アルコール(76.3g、0.35mol)を付加する。微量の水分を除去
するために、60〜80℃で約30分間、窒素を用いてアルコールをパージする
。窒素清掃を継続しながら、金属ナトリウム(0.4g、0.02mol)を触
媒として付加して、120〜140℃で攪拌しながら融解させる。激しく攪拌し
ながら、120〜140℃の反応温度を保持しながら、エチレンオキシドガス(
15.4g、0.35mol)を35分で付加する。正確な重量のエチレンオキ
シドを付加後、試料が冷却されるときに、20〜30分間、窒素を装置に通して
清掃させる。金色液体生成物(90g、0.34mol)を窒素下で瓶詰めする
【0136】 SasolC14,15のクラスレート化アルコールエトキシレート(E1)の硫酸化 ガス注入口、滴下漏斗、機械的攪拌装置、および温度計およびガス排出口を備
えたy字管を装備した乾燥500ml三口丸底フラスコ中に、SasolC14,15のク
ラスレート化アルコールエトキシレート(E1)(86.5g、0.33mol
)およびジエチルエーテル(100ml)を付加する。氷水浴を用いて5〜15
℃の反応温度を保持しながら、クロロスルホン酸(40.8g、0.35mol
)を攪拌混合物に徐々に付加する。クロロスルホン酸を付加後、徐々に窒素清掃
し、真空(10〜15インチHg)がHClを除去し始める。さらに、温水浴の
付加により反応物を30〜40℃に温める。約45分後、真空を25〜30イン
チHgに増大して、さらに45分間保持する。酸性反応混合物を、激しく攪拌中
の25%ナトリウムメトキシド(82.1g、0.38mol)およびメタノー
ル(300ml)のビーカ―に徐々に注ぎ入れ、それを氷水浴中で冷却する。p
H>12が確証された後、溶液を約30分間攪拌し、その後ステンレス鍋に注ぎ
入れる。ヒュームフード中で一夜、ほとんどの溶媒を蒸発させる。翌朝、試料を
ガラス皿に移して、真空乾燥炉中に入れる。試料を、25〜30インチHg真空
で40〜60℃で終日および一夜乾燥させる。125gの金色粘着性固体を瓶詰
め後、catSO3分析は、試料が約85%活性であることを示す。試料のpH は約11.9である。
【0137】 実施例III ナトリウム7−メチルウンデシルスルフェートの調製 7−メチルウンデセン−1−オールの合成 機械的攪拌装置、窒素注入口、滴下漏斗、温度計および窒素排出口を装備した
乾燥5L三口丸底フラスコ中に、鉱油中の60%水素化ナトリウム(1.76m
ol)70.2gを付加する。ヘキサンで洗浄することにより、鉱油を除去する
。無水ジメチルスルホキシド(500ml)をフラスコに付加し、水素の発生が
停止するまで、混合物を70℃に加熱する。反応混合物を室温に冷却し、その後
1Lの無水テトラヒドロフランを付加する。(6−ヒドロキシヘキシル)トリフ
ェニルホスホニウムブロミド(443.4g、1mol、前述のように調製)を
、温無水ジメチルスルホキシド(50℃、500ml)とともにスラリー化して
、それを25〜30℃に保持しながら滴下漏斗を通して反応混合物に徐々に付加
する。混合物を室温で30分間攪拌し、この時点で2−ヘキサノン(110g、
1.1mol)を、滴下漏斗を通して徐々に付加する。反応はわずかに発熱性で
、25〜30℃に保持するためには冷却する必要がある。混合物を18時間攪拌
した後、攪拌しながら、1Lの精製水を含有する5Lビーカー中に注ぎ入れる。
油相(上部)を分離漏斗中で分離させて、水相を取り出す。水相をヘキサン(5
00ml)で洗浄し、有機相を分離して、水洗からの油相と併合する。有機混合
物を次に水で3回(各々500ml)抽出し、その後真空蒸留して、140℃、
1mmHgで透明油状物質を収集する。
【0138】 7−メチルウンデセン−1−オールの水素化 3L揺動オートクレーブライナー中に、7−メチルウンデセン−1−オール(
93.5g、0.508mol)、メタノール(300ml)およびプラチナオ
ンカーボン(10重量%、35g)を付加する。混合物を、1200psigの
水素下で180℃で13時間、水素添加し、冷却して、セライト545を通して
真空濾過し、適切にはメチレンクロリドを用いて、セライト545を洗浄する。
必要な場合、濾過を反復して、微量のPt触媒を排除し、硫酸マグネシウムを用
いて生成物を乾燥し得る。生成物の溶液を回転蒸発器で濃縮し、透明油を得る。
【0139】 7−メチルウンデカノールの硫酸化 窒素注入口、滴下漏斗、温度計、機械的攪拌装置および窒素排出口を装備した
乾燥1L三口丸底フラスコ中に、クロロホルム(300ml)および7−メチル
ウンデカノール(93g、0.5mol)を付加する。氷浴を用いて25〜30
℃の温度を保持しながら、クロロスルホン酸(60g、0.509mol)を徐
々に攪拌混合物に付加する。HCl発生が停止した時(1時間)に、25〜30
℃の温度を保持しながら、水中5%濃度のアリコートが10.5のpHを保持す
るまで、ナトリウムメトキシド(メタノール中25%)を徐々に付加する。混合
物に、熱エタノール(55℃、2L)を付加する。混合物を直ちに真空濾過する
。回転蒸発器で濾液をスラリーに濃縮し、冷却後、エチルエーテル2L中に注ぎ
入れる。混合物を5℃に冷却すると、この時点で結晶化が起こり、真空濾過する
。結晶を真空炉中で50℃で3時間乾燥して、白色固体を得る。
【0140】 実施例IV ナトリウム7−メチルドデシルスルフェートの調製 7−メチルドデセン−1−オールの合成 機械的攪拌装置、窒素注入口、滴下漏斗、温度計および窒素排出口を装備した
乾燥5L三口丸底フラスコ中に、鉱油中の60%水素化ナトリウム(1.76m
ol)70.2gを付加する。ヘキサンで洗浄することにより、鉱油を除去する
。無水ジメチルスルホキシド(500ml)をフラスコに付加し、水素の発生が
停止するまで、混合物を70℃に加熱する。反応混合物を室温に冷却し、その後
1Lの無水テトラヒドロフランを付加する。(6−ヒドロキシヘキシル)トリフ
ェニルホスホニウムブロミド(443.4g、1mol、前述のように調製)を
、温無水ジメチルスルホキシド(50℃、500ml)とともにスラリー化して
、それを25〜30℃に保持しながら滴下漏斗を通して反応混合物に徐々に付加
する。混合物を室温で30分間攪拌し、この時点で2−ヘプタノン(125.4
g、1.1mol)を、滴下漏斗を通して徐々に付加する。反応はわずかに発熱
性で、25〜30℃に保持するためには冷却する必要がある。混合物を18時間
攪拌した後、攪拌しながら、1Lの精製水を含有する5Lビーカー中に注ぎ入れ
る。油相(上部)を分離漏斗中で分離させて、水相を取り出す。水相をヘキサン
(500ml)で洗浄し、有機相を分離して、水洗からの油相と併合する。有機
混合物を次に水で3回(各々500ml)抽出し、その後真空蒸留して、140
℃、1mmHgで透明油状物質を収集する。
【0141】 7−メチルドデセン−1−オールの水素化 3L揺動オートクレーブライナー中に、7−メチルドデセン−1−オール(1
00.6g、0.508mol)、メタノール(300ml)およびプラチナオ
ンカーボン(10重量%、35g)を付加する。混合物を、1200psigの
水素下で180℃で13時間、水素添加し、冷却して、セライト545を通して
真空濾過し、適切にはメチレンクロリドを用いて、セライト545を洗浄する。
必要な場合、濾過を反復して、微量のPt触媒を排除し、硫酸マグネシウムを用
いて生成物を乾燥する。生成物の溶液を回転蒸発器で濃縮し、透明油を得る。
【0142】 7−メチルドデカノールの硫酸化 窒素注入口、滴下漏斗、温度計、機械的攪拌装置および窒素排出口を装備した
乾燥1L三口丸底フラスコ中に、クロロホルム(300ml)および7−メチル
ドデカノール(100g、0.5mol)を付加する。氷浴を用いて25〜30
℃の温度を保持しながら、クロロスルホン酸(60g、0.509mol)を徐
々に攪拌混合物に付加する。HCl発生が停止した時(1時間)に、25〜30
℃の温度を保持しながら、水中5%濃度のアリコートが10.5のpHを保持す
るまで、ナトリウムメトキシド(メタノール中25%)を徐々に付加する。混合
物に、熱エタノール(55℃、2L)を付加する。混合物を直ちに真空濾過する
。回転蒸発器で濾液をスラリーに濃縮し、冷却後、エチルエーテル2L中に注ぎ
入れる。混合物を5℃に冷却すると、この時点で結晶化が起こり、真空濾過する
。結晶を真空炉中で50℃で3時間乾燥して、白色固体(119g、catSO 3 滴定により92%活性)を得る。
【0143】 実施例V ナトリウム7−メチルトリデシルスルフェートの調製 7−メチルトリデカノールの硫酸化 窒素注入口、滴下漏斗、温度計、機械的攪拌装置および窒素排出口を装備した
乾燥1L三口丸底フラスコ中に、クロロホルム(300ml)および実施例1で
中間体として調製された7−メチルトリデカノール(107g、0.5mol)
を付加する。氷浴を用いて25〜30℃の温度を保持しながら、クロロスルホン
酸(61.3g、0.52mol)を徐々に攪拌混合物に付加する。HCl発生
が停止した時(1時間)に、25〜30℃の温度を保持しながら、水中5%濃度
のアリコートが10.5のpHを保持するまで、ナトリウムメトキシド(メタノ
ール中25%)を徐々に付加する。混合物に、メタノール(1L)および300
mlの1−ブタノールを付加する。無機塩沈澱を真空濾過して、回転蒸発器で濾
液からメタノールを除去する。室温に冷却し、エチルエーテル1Lを1時間付加
して、1時間放置する。真空濾過により沈殿物を収集する。生成物を真空炉中で
50℃で3時間乾燥して、白色固体(76g、catSO3滴定により90%活 性)を得る。
【0144】 実施例VI ナトリウム7−メチルドデシルエトキシル化(E5)の合成 7−メチルドデカノールのアルコキシル化 窒素注入口、機械的攪拌装置、および温度計およびガス排出口を装備したy字
管を装備した乾燥1L三口丸底フラスコ中に、実施例IVで記載したように合成
した7−メチルドデカノールを付加する。微量の水分を除去するために、80〜
100℃で30分間、窒素を用いてアルコールをパージする。窒素清掃を継続し
ながら、金属ナトリウムを触媒として付加して、120〜140℃で攪拌しなが
ら融解させる。激しく攪拌しながら、120〜140℃の反応温度を保持しなが
ら、エチレンオキシドガスを140分で付加する。正確な重量(=5当量のエチ
レンオキシド)が付加された後、試料が冷却されるときに、20〜30分間、窒
素を装置に通して清掃させる。所望の7−メチルドデシルエトキシレート(平均
5エトキシレート/分子)生成物を次に収集する。
【0145】 実施例VII 実験的Shell Research アルコール試料からの中鎖分枝鎖C13のナトリウムアル コールスルフェート、アルコールエトキシレートおよびナトリウムアルコールエ
トキシ(E1)スルフェートの調製 Shell Research実験的試験用C13のアルコール試料を用いて、アルコールスル
フェート、アルコールエトキシレートおよびアルコールエトキシスルフェートを
調製する。これらの実験用アルコールを、以下の手法によりエトキシル化および
/または硫酸化する。実験用アルコールは、これらの場合、C12のαオレフィン
から作られる。C12のαオレフィンは骨組み的に転位されて分枝鎖オレフィンを
生成する。骨組み転位は現定数の分枝、好ましくは中鎖を生じる。転位は、C1 〜C3の分枝鎖、さらに好ましくはエチル、最も好ましくはメチルを生成する。 分枝鎖オレフィン混合物は触媒的ヒドロホルミル化を施されて、所望の分枝鎖ア
ルコール混合物を生成する。
【0146】 ShellC13の実験用アルコールの硫酸化 ガス注入口、滴下漏斗、機械的攪拌装置、および温度計およびガス排出口を装
備したy字管を装備した乾燥100ml三口丸底フラスコ中に、ShellC13の実 験用アルコール(14.0g、0.07mol)およびジエチルエーテル(20
ml)を付加する。氷水浴を用いて5〜15℃の反応温度を保持しながら、クロ
ロスルホン酸(8.6g、0.07mol)を攪拌混合物に徐々に付加する。ク
ロロスルホン酸を付加後、徐々に窒素清掃し、真空(10〜15インチHg)が
HClを除去し始める。さらに、温水浴の付加により反応物を30〜40℃に温
める。約45分後、真空を25〜30インチHgに増大して、さらに45分間保
持する。酸性反応混合物を、激しく攪拌中の25%ナトリウムメトキシド(16
.8g、0.8mol)およびメタノール(50ml)のビーカ―に徐々に注ぎ
入れ、それを氷水浴中で冷却する。pH>12が確証された後、溶液を約30分
間攪拌し、その後ステンレス鍋に注ぎ入れる。ヒュームフード中で一夜、ほとん
どの溶媒を蒸発させる。翌朝、試料をガラス皿に移して、真空乾燥炉中に入れる
。試料を、25〜30インチHg真空で40〜60℃で終日および一夜乾燥させ
る。21gの象牙色粘着性固体を瓶詰め後、catSO3分析は、試料が約86 %活性であることを示す。試料のpHは約11.5である。
【0147】 ShellC13の実験用アルコールのE1へのエトキシル化 ガス注入口、機械的攪拌装置、および温度計およびガス排出口を備えたy字管
を装備した乾燥250ml三口丸底フラスコ中に、ShellC13の実験用アルコー ル(50.0g、0.25mol)を付加する。微量の水分を除去するために、
60〜80℃で約30分間、窒素を用いてアルコールをパージする。窒素清掃を
継続しながら、金属ナトリウム(0.3g、0.01mol)を触媒として付加
して、120〜140℃で攪拌しながら融解させる。激しく攪拌しながら、12
0〜140℃の反応温度を保持しながら、エチレンオキシドガス(11.0g、
0.25mol)を35分で付加する。正確な重量のエチレンオキシドを付加後
、試料が冷却されるときに、20〜30分間、窒素を装置に通して清掃させる。
黄色液体生成物(59.4g、0.24mol)を窒素下で瓶詰めする。
【0148】 ShellC13の実験用アルコールエトキシレート(E1)の硫酸化 ガス注入口、滴下漏斗、機械的攪拌装置、および温度計およびガス排出口を備
えたy字管を装備した乾燥250ml三口丸底フラスコ中に、ShellC13の実験 用アルコールエトキシレート(E1)(48.8g、0.20mol)およびジ
エチルエーテル(50ml)を付加する。氷水浴を用いて5〜15℃の反応温度
を保持しながら、クロロスルホン酸(24.5g、0.21mol)を攪拌混合
物に徐々に付加する。クロロスルホン酸を付加後、徐々に窒素清掃し、真空(1
0〜15インチHg)がHClを除去し始める。さらに、温水浴の付加により反
応物を30〜40℃に温める。約45分後、真空を25〜30インチHgに増大
して、さらに45分間保持する。酸性反応混合物を、激しく攪拌中の25%ナト
リウムメトキシド(48.8g、0.23mol)およびメタノール(100m
l)のビーカ―に徐々に注ぎ入れ、それを氷水浴中で冷却する。pH>12が確
証された後、溶液を約30分間攪拌し、その後ステンレス鍋に注ぎ入れる。ヒュ
ームフード中で一夜、ほとんどの溶媒を蒸発させる。翌朝、試料をガラス皿に移
して、真空乾燥炉中に入れる。試料を、25〜30インチHg真空で40〜60
℃で終日および一夜乾燥させる。64.3gの象牙色粘着性固体を瓶詰め後、c
atSO3分析は、試料が約92%活性であることを示す。試料のpHは約10 .8である。
【0149】 本発明の界面活性剤組成物中の分枝を特性化するための以下の2つの分析方法
が有用である:
【0150】 1)脂肪アルコール中の構成成分の分離および同定(分析のためのアルコール
スルフェートのアルコキシル化前または加水分解後)。前駆体脂肪アルコール物
質中に見出される分枝の位置および長さは、GC/MS法により確定される[D.
J.Harvey, Biomed, Environ. Mass Spectrom(1989)18(9),719-23; D.J.Harv
ey, J.M.Tiffany, J.Chromatogr. (1984), 301(1), 173-87; K.A.Karlsson,
B.E.Samuelsson, G.O.Steen, Chem. Phys. Lipids(1973),11(1),17-38参照
]。
【0151】 2)MS/MSによる分離脂肪アルコールアルコキシスルフェート構成成分の
同定。分枝の位置および長さは、予め単離された脂肪アルコールスルフェート構
成成分に関するイオンスプレーMS/MSまたはFAB−MS/MS法によって
も確定される。
【0152】 本明細書中の分枝鎖第一級アルキル界面活性剤の平均総炭素原子は、前駆体脂
肪アルコールのヒドロキシル値から、または一般的手法によるアルコールスルフ
ェートの加水分解後の抽出により回収されるアルコールのヒドロキシル値から算
出され得る(例えば、”Bailey’s Industrial Oil and Fat Products”, Volum
e 2, Fourth Edition, edited by Daniel Swern, pp.440-441 に略記)。
【0153】従来の表面クレンジング添加剤: 本発明の硬質表面クリーナー組成物は、従来の表面クレンジング添加剤を付加
的に含有する。従来の表面クレンジング添加剤は、約0.001重量%〜約99
.9重量%存在する。好ましくは、従来の表面クレンジング添加剤は、少なくと
も約0.5重量%、さらに好ましくは少なくとも約1重量%、さらに好ましくは
少なくとも約2重量%存在する。さらに、従来の表面クレンジング添加剤は、少
なくとも約5重量%、少なくとも約8重量%および少なくとも約10重量%存在
し得るが、しかし、従来の表面クレンジング添加剤は少なくとも約2重量%で存
在するのがより好ましい。さらに、従来の表面クレンジング添加剤は、好ましく
は約45重量%未満、さらに好ましくは約40重量%未満、さらに好ましくは約
35重量%未満、それよりさらに好ましくは約30重量%未満、さらに好ましく
は約20重量%未満で硬質表面組成物中に存在する。この従来の表面クレンジン
グ添加剤は、以下の群から選択される:
【0154】 a)液体担体、 b)補助界面活性剤、 c)ビルダー、 d)補助溶媒、 e)高分子添加剤、 f)pH調整物質、 g)ヒドロトロープ、および h)それらの混合物。
【0155】 本発明に有用な補助界面活性剤(b)は、さらに以下のものから成る群から選
択され得る: i)陰イオン性、 ii)非イオン性、 iii)陽イオン性、 iv)両性、 v)双性イオン性、 vi)それらの混合物。
【0156】 本発明に有用な高分子添加剤(e)は、さらに以下のものから成る群から選択
され得る: 1)ポリアルコキシレングリコール、 2)PVPホモポリマーまたはそのコポリマー、 3)ポリカルボキシレート、 4)スルホン化ポリスチレンポリマー、および 5)それらの混合物。
【0157】a)液体担体: 処方物の残余は、水ならびに、最小のクリーニング作用のみを有する非水性極
性溶媒、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコー
ル、7.7より大きい水素結合パラメーターを有するグリコールエーテル、プロ
ピレングリコールおよびそれらの混合物、好ましくはイソプロパノールであり得
る。非水性極性溶媒のレベルは、通常は、より高濃度の処方物が調製されるとき
により高い。典型的には、非水性極性溶媒のレベルは、約0.5%〜約40%、
好ましくは約1%〜約10%、さらに好ましくは約2%〜約8%(特に「希釈」
組成物に関して)であり、水性液体担体のレベルは、約50%〜約99%、好ま
しくは約75%〜約95%である。
【0158】b)補助界面活性剤: 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、好ましくは陰イオン性補助界面活性
剤、陽イオン性補助界面活性剤、非イオン性補助界面活性剤、両性補助界面活性
剤および双性イオン性補助界面活性剤から選択される補助界面活性剤を任意に含
有する。
【0159】 広範な種々のこれらの補助界面活性剤は、本発明の硬質表面クリーニング組成
物中に用いられ得る。これらの補助界面活性剤の陰イオン性、非イオン性、両性
および双性イオン性の種類、および種の一覧は、米国特許第3,664,961号(1972 年5月23日発行)に示されている。両性補助界面活性剤は“Amphoteric Surfacta
nts, Second Edition”,E.G. Lomax, Editor(1996年公開、Maracel Dekker, In
c.)に詳細に記載されている。
【0160】 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、好ましくは約0.001重量%〜約
20重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%の補助界面活性剤を包含
する。選択された補助界面活性剤はさらに、以下のように同定される:
【0161】 i)陰イオン性補助界面活性剤: 任意の陰イオン性補助界面活性剤構成成分は、それが存在する場合は、組成物
の0.001%といった少量を構成し得るが、典型的には、組成物は、約0.0
01%〜約20%、さらに好ましくは約0.1%〜約10%、さらに好ましくは
約0.1%〜約5%の陰イオン性補助界面活性剤を、それが存在する場合には、
含有し得る。
【0162】 本明細書中で用いるのに適した陰イオン性界面活性剤としては、炭素数約8〜
約24,好ましくは約10〜約20のアルカリ金属(例えば、ナトリウムまたは
カリウム)脂肪酸またはその石鹸を包含する。 石鹸を製造する場合に使用されるものを含めた脂肪酸は、天然供給源、例えば
植物または動物由来のグリセリド(例えばパーム油、ヤシ油、ババスーンヤシ油
、ダイズ油、ヒマシ油、獣脂、鯨油、魚油、獣脂、グリース、ラードおよびそれ
らの混合物)から得られる。脂肪酸は、合成的に調製され得る(例えば、石油ス
トックの酸化により、またはフィッシャー−トロプシュ法により)。
【0163】 アルカリ金属石鹸は、脂肪および油の直接鹸化により、または別個の製造方法
により調製される遊離脂肪酸の中和により製造され得る。特に有用なのは、ヤシ
油および獣脂から得られる脂肪酸の混合物のナトリウムおよびカリウム塩、即ち
ナトリウムおよびカリウム獣脂およびヤシ油石鹸である。
【0164】 「獣脂(タロウ)」という用語は、典型的には2.5%C14、29%C16、2
3%C18、2%パルミトレイン酸、41.5%オレイン酸および3%リノール酸
(列挙された最初の3つの脂肪酸は飽和されている)のおよその炭素鎖長分布を
有する脂肪酸混合物と関連させて、本明細書中では用いられる。種々の動物獣脂
およびラードから得られる脂肪酸のような同様の分布を有するその他の混合物も
、獣脂という用語に含まれる。獣脂は、硬化(即ち水素化)されて、一部または
すべての不飽和脂肪酸部分を飽和脂肪酸部分に転化され得る。
【0165】 「ココナッツ」という用語が本明細書中で用いられる場合、それは、典型的に
は約8%C8、7%C10、48%C12、17%C14、9%C16、2%C18、7% オレイン酸および2%リノール酸(列挙された最初の6つの脂肪酸は飽和されて
いる)のおよその炭素鎖長分布を有する脂肪酸混合物を指す。パーム核油および
ババスーンヤシ油のような同様の炭素鎖長分布を有するその他の供給源は、ヤシ
油という用語で包含される。
【0166】 本明細書中で用いるためのその他の適切な陰イオン性補助界面活性剤としては
、分子構造中に炭素数約8〜約22のアルキル基ならびにスルホン酸、および硫
酸エステル基から成る群から選択される基を有する有機硫酸反応生成物の水溶性
塩、特にアルカリ金属塩が挙げられる。これらの合成洗剤の重要な例は、ナトリ
ウム、アンモニウムまたはカリウムアルキルスルフェート、特に、獣脂またはヤ
シ油のグリセリドを還元することにより生成される高級アルコールを硫酸化する
ことにより得られるもの;アルキル基が炭素数約9〜約15であるナトリウムま
たはカリウムアルキルベンゼンスルホネート、特に、米国特許第2,220,099号お よび第2,477,383号(これらの記載内容は、参照により本明細書中に含まれる) に記載されている種類のもの;ナトリウムアルキルグリセリルエーテルスルホネ
ート、特に獣脂およびヤシ油から得られる高級アルコールのエーテル;ナトリウ
ムヤシ油脂肪酸モノグリセリドスルフェートおよびスルホネート;アルキルベン
ゼンスルフェートおよびスルホネート、アルキルエーテルスルフェート、パラフ
ィンスルホネート、脂肪酸のそして脂肪酸エステルのスルホネート、スルホスク
シネート、サルコシネート、1モルの高級脂肪アルコール(例えば、獣脂または
ヤシ油アルコール)と約3モルのエチレンオキシドとの反応生成物の硫酸エステ
ルのナトリウムまたはカリウム塩;約4単位のエチレンオキシド/分子を有し、
アルキル基の炭素数が約9であるアルキルフェノールエチレンオキシドエーテル
スルフェートのナトリウムまたはカリウム塩;イセチオン酸でエステル化され、
水酸化ナトリウムで中和される、例えばヤシ油から得られた脂肪酸の反応生成物
;脂肪酸が例えばヤシ油から得られるメチルタウリンの脂肪酸アミドのナトリウ
ムまたはカリウム塩;多くが特に米国特許第2,486,921号、第2,486,922号および
第2,396,278号(これらの記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)に記 載されている当業界で既知のその他のものである。
【0167】 陰イオン性補助界面活性剤は、それらの塩、例えばナトリウム、カリウム、マ
グネシウム、アンモニウムおよびアルカノール/アルキルアンモニウム塩の形態
でも用いられ得る。
【0168】 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、2つのスルホスクシナメート補助界
面活性剤のうちの1つを付加的に含有し得る。2つの考えられるスルホスクシナ
メートを以下に示す:
【0169】
【化24】
【0170】 (式中、R1およびR2は、水素または部分−SO32から選択されるが、但しR 1 はR2と等しくなく、即ち、R1が水素である場合には、R2は−SO32でなけ
ればならず、その逆もあり、そしてMおよびM2は別々に水素または塩生成陽イ オンから選択される)。前記の分子中の3個の炭素原子はキラル中心であり、即
ちそれらは別々に任意の異性体またはエナンチオマーを形成する能力を有する。
さらに、2またはそれ以上のこれらのキラル炭素が一緒になった場合、それらは
ジアステレオマー対またはそれらの組合せを形成し得る。本発明の目的のために
、スルホスクシナメートは、各キラル中心がラセミ形態で示されるように、描か
れている。本発明の目的のために、スルホスクシナメートのすべての異性体形態
は、本発明の組成物中に用いるのに適している。
【0171】 MおよびM2は、選択される合成方法および最終硬質表面クリーナーのpHに よって、水素または塩生成陽イオンであり得る。塩生成陽イオンの例は、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、次式:
【0172】
【化25】
【0173】 (式中、R4、R5、R6およびR7は別々に、水素、C1〜C22のアルキレンC4
22の分枝鎖アルキレン、C1〜C6のアルカノール、C1〜C22のアルケニレン 、C4〜C22の分枝鎖アルケニレンおよびそれらの混合物である)を有する第四 級アルキルアミンである。異なる塩生成陽イオンは、スルホネート部分(−SO 3 - )のために選択されるというよりむしろカルボキシレート部分(−CO2 -)の
ために選択され得る。好ましい陽イオンは、アンモニウム( R4、R5、R6およ
びR7は等しく水素である)、ナトリウム、カリウム、モノ−、ジ−およびトリ アルカノールアンモニウム、ならびにそれらの混合物である。本発明のモノアル
カノールアンモニウム化合物は、R4がC1〜C6のアルカノールで、R5、R6お よびR7が水素である。本発明のジアルカノールアンモニウム化合物は、R4およ
びR5がC1〜C6のアルカノールであり、R6およびR7が水素である。本発明の トリアルカノールアンモニウム化合物は、R4、R5およびR6がC1〜C6のアル カノールであり、R7が水素である。本発明の好ましいアルカノールアンモニウ ム塩は、次式: H3+CH2CH2OH、 H2+(CH2CH2OH)2、 HN+(CH2CH2OH)3 を有するモノ−、ジ−およびトリ−第四級アンモニウム化合物である:
【0174】 好ましいMおよびM2は、前記の水素、ナトリウム、カリウムおよびC2のアル
カノールアンモニウム塩である。最も好ましくは、水素およびナトリウムである
【0175】 本発明の硬質表面クレンジング組成物中に用いられ得る任意の群の陰イオン性
補助界面活性剤は、一般式: R9−(R100-1−SO3 (-)(+) (式中、R9はC6〜C20のアルキル鎖、好ましくはC8〜C16のアルキル鎖であ り、R10は、存在する場合、C6〜C20のアルキレン鎖、好ましくはC〜Cのア ルキレン鎖、C64フェニレン基またはOであり、そしてMは前記と同様である
)を有する。
【0176】 これらの典型は、アルキル−およびアルキルエトキシレート−(ポリエトキシ
レート)スルフェート、パラフィンスルホネート、オレフィンスルホネート、ア
ルコキシル化(特にエトキシル化)アルコールおよびアルキルフェノール、アル
キルフェノールスルホネート、脂肪酸および脂肪酸エステルのα−スルホネート
等であって、これらは洗剤業界で周知である。pHが約9.5より高い場合、低
pHで両性である補助界面活性剤は、望ましい陰イオン性補助界面活性剤である
。例えば、C12〜C18のアシルアミドアルキレンアミノアルキレンスルホネート
、例えば式R−C(O)−NH−(C24)−N(C24OH)CH2CH(O H)CH2SO3M(式中、Rは炭素数約9〜約18のアルキル基であり、そして
Mは適合性陽イオンである)を有する化合物が望ましい補助界面活性剤である。
これらの補助界面活性剤は、ミラノール(商品名)、CS、OS、JS等として
入手可能である。このような補助界面活性剤に対するCTFA採択名は、ココア
ンフォヒドロキシプロピルスルホネートである。
【0177】 概して、本明細書中で有用な陰イオン性補助界面活性剤は疎水性基を含有し、
典型的には、C9〜C18の範囲のアルキル基を、そして任意に1つ又はそれ以上 の結合基、例えばエーテルまたはアミド、好ましくはアミド基を含有する。陰イ
オン性洗浄界面活性剤は、それらのナトリウム、カリウムまたはアルカノールア
ンモニウム、例えばトリエタノールアンモニウム塩の形態で用いられ得る。C12 〜C18のパラフィン−スルホネートおよびアルキルスルフェートは、本発明の種
類の組成物中の有用な陰イオン性補助界面活性剤である。
【0178】 少量で本明細書中で用いるのに適したその他のいくつかの陰イオン性補助界面
活性剤は、1つ又はそれ以上の以下のものである:ナトリウム直鎖C8〜C18の アルキルベンゼンスルホネート(LAS)、特にC11〜C12のLAS;3モルの
エチレンオキシドを含有するココナツアルキルエーテルスルフェートのナトリウ
ム塩;炭素数11〜15のアルキル鎖長範囲および平均2〜10エチレンオキシ
ド部分を有する無作為第二級アルコールであって、そのいくつかの市販の例は、
テルギトール(商品名)15−S−3、テルギトール15−S−5、テルギトー
ル15−S−7およびテルギトール15−S−9(すべてUnion Carbide Corpor
ation)である;ココナツ脂肪酸のナトリウムおよびカリウム塩(ココナツ石鹸 );炭素数約8〜約16で、平均炭素鎖長が約10〜約12である直鎖第一級ア
ルコールとアルコール1モル当たり約4〜約8モルのエチレンオキシドとの縮合
生成物;好ましい式:
【0179】
【化26】
【0180】 (式中、R7は炭素数約7〜約15で、平均炭素鎖長が約9〜約13である直鎖 アルキル基であり、R8は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である)の1つ を有するアミド。別の適切な種類の界面活性剤は、フルオロカーボン界面活性剤
であり、その例は、FC−129(商品名)、カリウムフッ素化アルキルカルボ
キシレート、およびFC−170−C(商品名)、フッ素化アルキルポリオキシ
エチレンエタノールの混合物(ともに3M Corporationから入手可能)、ならびに
ゾニル(商品名)フルオロ界面活性剤(DuPont Corporation)である。種々の陰
イオン性補助界面活性剤の混合物が使用され得る、と理解される。
【0181】 その他の典型的な任意の陰イオン性補助界面活性剤は、アルキル−およびアル
キル(ポリエトキシレート)スルフェート、パラフィンスルホネート、オレフィ
ンスルホネート、脂肪酸および脂肪酸エステルのα−スルホネート等であって、
これらは洗剤業界で周知である。概して、このような洗浄界面活性剤は、C9-22 の、好ましくはC10-18の、さらに好ましくはC12-16の範囲のアルキル基を含有
する。陰イオン性補助界面活性剤は、それらのナトリウム、カリウムまたはアル
カノールアンモニウム、例えばトリエタノールアンモニウム塩の形態で用いられ
得る。
【0182】 本明細書中の硬質表面クリーニング組成物のための前記の種類の適切な陰イオ
ン性補助界面活性剤の詳細な一覧は、米国特許第4,557,853号および第3,929,678
号(これらの記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)に見出される。こ
のような界面活性剤の商業的供給元は、McCutcheon’s EMULSIFIERS AND DETERG
ENTS, North American Edition, 1997, McCutcheon Division, MC Publishing C
ompany(この記載内容も参照により本明細書中に含まれる)に見出される。
【0183】 硬質表面クリーニング組成物中に用いるのに適した陰イオン性補助界面活性剤
としては、アルキルおよびアルキルエーテルスルフェートが挙げられる。これら
の物質は、それぞれ式ROSO3MおよびRO(C24O)xSO3M(式中、R は炭素数約8〜約30のアルキルまたはアルケニルであり、xは0.01〜10
であり、Mは陽イオン、例えばアンモニウム、アルカノールアミン、例えばトリ
エタノールアミン、一価金属、例えばナトリウムおよびカリウム、そして多価金
属陽イオン、例えばマグネシウムおよびカルシウムである)を有する。陰イオン
性補助界面活性剤の陽イオンMは、陰イオン性補助界面活性剤構成成分が水溶性
であるように、選択されるべきである。溶解度は、選択される特定の陰イオン性
補助界面活性剤および陽イオンによっている。
【0184】 好ましくは、Rはアルキルおよびアルキルエーテルスルフェートの両方で、炭
素数約12〜約18である。アルキルエーテルスルフェートは、典型的には、エ
チレンオキシドと炭素数約8〜約24の一価アルコールとの縮合物として製造さ
れる。アルコールは、脂肪、例えばヤシ油または獣脂から得られるか、あるいは
合成され得る。ヤシ油から得られるラウリルアルコールおよび直鎖アルコールが
本明細書では好ましい。このようなアルコールは、アルコール1モル当たり約0
〜10モル、特に約3モルの割合のエチレンオキシドと反応して、その結果生じ
る、例えば平均3モル/アルコール1モルの分子種の混合物は硫酸化され、そし
て中和される。
【0185】 本発明の硬質表面クリーニング組成物中に用いられ得るアルキルエーテルスル
フェートの特定の例は、ココナツアルキルトリエチレングリコールエーテルスル
フェートのナトリウムおよびアンモニウム塩;獣脂アルキルトリエチレングリコ
ールエーテルスルフェートおよび獣脂アルキルヘキサオキシエチレンスルフェー
トである。非常に好ましいアルキルエーテルスルフェートは、個々の化合物の混
合物を包含するものであり、前記の混合物は炭素数約10〜約16の平均アルキ
ル鎖長、および約1〜約4モルのエチレンオキシドの平均エトキシル化度を有す
る。
【0186】 その他の適切な陰イオン性補助界面活性剤は、一般式:[R1−SO3−M](
式中、R1は炭素数約8〜約24、好ましくは約10〜約18の直鎖または分枝 鎖の飽和脂肪族炭化水素基であり、そしてMは、前記のように多価金属陽イオン
に関して同一の制限を受ける前記のような陽イオンである)の有機硫酸反応生成
物の水溶性塩である。このような補助界面活性剤の例は、炭素数約8〜約24,
好ましくは約12〜約18の、イソ−、ネオ−およびn−パラフィンを含めたメ
タン系列の炭化水素と、スルホン化剤、例えば既知のスルホン化法、例えば漂白
および加水分解により得られるSO3、H2SO4の有機硫酸反応生成物の塩であ る。アルカリ金属およびアンモニウムスルホン化C10-18のn−パラフィンが好 ましい。
【0187】 さらにその他の適切な陰イオン性補助界面活性剤は、イセチオン酸でエステル
化され、水酸化ナトリウムで中和される脂肪酸の反応生成物(この場合、例えば
脂肪酸はヤシ油から得られる);脂肪酸が例えばヤシ油から得られるメチルタウ
リドの脂肪酸アミドのナトリウムまたはカリウム塩である。その他の同様の陰イ
オン性界面活性剤は、米国特許第2,486,921号、第2,486,922号および第2,396,27
8号に記載されている。
【0188】 硬質表面クリーニング組成物中に用いるのに適したその他の陰イオン性補助界
面活性剤はスクシネートであり、この例としては、二ナトリウムN−オクタデシ
ルスルホスクシネート、二ナトリウムラウリルスルホスクシネート;二アンモニ
ウムラウリルスルホスクシネート;四ナトリウムN−(1,2−ジカルボキシエ
チル)−N−オクタデシルスルホスクシネート;ナトリウムスルホコハク酸のジ
アミルエステル;ナトリウムスルホコハク酸のジヘキシルエステル;ナトリウム
スルホコハク酸のジオクチルエステルが挙げられる。
【0189】 その他の適切な陰イオン性補助界面活性剤としては、炭素数約10〜約24の
オレフィンスルホネートが挙げられる。「オレフィンスルホネート」という用語
は、本明細書中で用いられる場合、反応で生成されたあらゆるスルホンが加水分
解されて対応するヒドロキシ−アルカンスルホネートを生じるような条件下で、
非錯化三酸化硫黄によるα−オレフィンのスルホン化とその後の酸性反応混合物
の中和により生成され得る化合物を意味する。三酸化硫黄は液体または気体であ
り得るし、通常は(しかし必ずしもというわけではない)、液体形態で用いられ
る場合には不活性希釈剤により、例えば液体SO2、塩素化炭化水素等により、 あるいは気体形態で用いられる場合には空気、窒素、気体SO2等により希釈さ れる。
【0190】 オレフィンスルホネートが得られるα−オレフィンは、炭素数約12〜約24
、好ましくは約14〜約16のモノ−オレフィンである。好ましくは、それらは
直鎖オレフィンである。 真のアルケンスルホネートおよび一部のヒドロキシアルカンスルホネートの他
に、オレフィンスルホネートは、反応条件、反応体の割合、出発オレフィンおよ
びオレフィンストック中の不純物の性質、スルホン化工程中の副反応によって、
少量のその他の物質、例えばアルケンジスルホネートを含有し得る。
【0191】 前記の種類の特定のα−オレフィンスルホネート混合物は、米国特許第3,332,
880号(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)にさらに詳細に記 載されている。
【0192】 硬質表面クリーニング組成物中に用いるのに適したその他の種類の陰イオン性
補助界面活性剤は、β−アルキルオキシアルカンスルホネートである。これらの
化合物は、次式を有する:
【0193】
【化27】
【0194】 (式中、R1は炭素数約6〜約20の直鎖アルキル基であり、R2は炭素数約1(
好ましい)〜約3の低級アルキル基であり、そしてMは前記のような水溶性陽イ
オンである)。
【0195】 硬質表面クリーニング組成物中に用いるためのいくつかのその他の好ましい陰
イオン性補助界面活性剤としては、アンモニウムラウリルスルフェート、アンモ
ニウムラウレススルフェート、トリエチルアミンラウリルスルフェート、トリエ
チルアミンラウレススルフェート、トリエタノールアミンラウリルスルフェート
、トリエタノールアミンラウレススルフェート、モノエタノールアミンラウリル
スルフェート、モノエタノールアミンラウレススルフェート、ジエタノールアミ
ンラウリルスルフェート、ジエタノールアミンラウレススルフェート、ラウリッ
クモノグリセリドナトリウムスルフェート、ナトリウムラウリルスルフェート、
ナトリウムラウレススルフェート、カリウムラウリルスルフェート、カリウムラ
ウレススルフェート、ナトリウムラウリルサルコシネート、ナトリウムラウロイ
ルサルコシネート、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、アンモニウムコ
コイルスルフェート、アンモニウムラウロイルスルフェート、ナトリウムココイ
ルスルフェート、ナトリウムラウロイルスルフェート、カリウムココイルスルフ
ェート、カリウムラウリルスルフェート、トリエタノールアミンラウリルスルフ
ェート、トリエタノールアミンラウリルスルフェート、モノエタノールアミンコ
コイルスルフェート、モノエタノールアミンラウリルスルフェート、ナトリウム
トリデシルベンゼンスルホネートおよびナトリウムドデシルベンゼンスルホネー
トが挙げられる。
【0196】 ii)非イオン性 非イオン性補助界面活性剤構成成分は、特に別の補助界面活性剤とともに用い
られる場合は、本明細書中の組成物の0.01%という少量を構成し得るが、し
かし典型的には、組成物は、約0.5%〜約10%、さらに好ましくは約1%〜
約5%の非イオン性補助界面活性剤を含有する。
【0197】 存在する場合、非イオン性補助界面活性剤と双性イオン性または両性(非双性
イオン性)補助界面活性剤との比は、これらの補助界面活性剤が存在する場合に
は、典型的には約1:4〜約3:1、好ましくは約1:3〜約2:1、さらに好
ましくは約1:2〜約1:1である。
【0198】 任意の構成成分、構成成分(b)(ii)として、本明細書中の組成物は、親
水性非イオン性補助界面活性剤またはそれらの混合物を付加的に包含し得る。本
明細書中で用いるのに適した親水性補助界面活性剤としては、アルコキシル化ア
ルコール、好ましくはエトキシル化アルコールが挙げられる。このような補助界
面活性剤は、式CxEOyH(式中、Cはアルコール出発物質の炭化水素鎖を表し
、xは炭化水素の長さを表す。EOはエトキシ基を表し、yは平均エトキシル化
度、即ちアルコール1モル当たりのエトキシ基の平均モル数を表す)で表され得
る。本明細書中で用いるのに適した親水性非イオン性補助界面活性剤としては、
xが9〜18、好ましくは9〜14で、平均yが8〜30、好ましくは10〜2
0のものである。さらに適切な親水性非イオン性補助界面活性剤は、式CxPOy EOy'(式中、xは前記と同様であり、そして(y+y’)は前記のyと同様で
ある)で表されるエトキシル化およびプロポキシル化アルコールである。
【0199】 任意の構成成分として、本明細書中の組成物は、疎水性非イオン性補助界面活
性剤(b)(ii)またはそれらの混合物を付加的に含有し得る。本明細書中で
用いるのに適した疎水性非イオン性補助界面活性剤としては、アルコキシル化ア
ルコール、好ましくはエトキシル化アルコールが挙げられる。このような補助界
面活性剤は、式CxEOyH(式中、Cはアルコール出発物質の炭化水素鎖を表し
、xは炭化水素の長さを表す。EOはエトキシ基を表し、yは平均エトキシル化
度、即ちアルコール1モル当たりのエトキシ基の平均モル数を表す)で表され得
る。本明細書中で用いるのに適した疎水性非イオン性補助界面活性剤としては、
xが9〜18、好ましくは9〜16で、yが2〜7、好ましくは4〜7のもので
ある。適切な疎水性非イオン性補助界面活性剤としては、式CxPOyEOy'(式
中、xは前記のxと同様であり、そして(y+y’)は前記のyと同様である)
で表されるエトキシル化およびプロポキシル化アルコールである。本明細書中の
組成物は、このような疎水性非イオン性物質の混合物を包含し、そして存在する
場合、組成物は、総組成物の1重量%〜20重量%、好ましくは3重量%〜15
重量%のこのような疎水性非イオン性補助界面活性剤またはそれらの混合物を包
含しする。
【0200】 本明細書中で用いるための別の種類の適切な非イオン性補助界面活性剤として
は、アルキレンオキシド基(実際、親水性の)と、分枝鎖または直鎖脂肪族(例
えばゲルベットGuerbetまたは第二級アルコール)または実際アルキル芳香族で あり得る有機疎水性化合物との縮合により生成される化合物として広範に記載さ
れ得るある種類の化合物が挙げられる。任意の特定の疎水性基と縮合される親水
性またはポリオキシアルキレン基の長さは、親水性および疎水性素子間の所望の
程度の平衡を有する水溶性化合物を生じるために容易に調整され得る。
【0201】 例えば、周知の種類の非イオン性合成物質は、「プルロニック」の商品名で市
場で入手可能である。これらの化合物は、エチレンオキシドを、プロピレンオキ
シドとプロピレングリコールとの縮合により生成される疎水性塩基と縮合するこ
とにより生成される。もちろん水不溶性を示す分子の疎水性部分は、約1500
〜1800の分子量を有する。ポリオキシエチレン基のこの疎水性部分への付加
は、製品の全体的および液体特徴がポリオキシエチレン含量が縮合生成物の総重
量の約50%である点まで保持されるので、分子の水溶性を増大する傾向がある
【0202】 その他の適切な非イオン性合成補助界面活性剤としては、以下のものが挙げら
れる: (i)アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、例えば直鎖または
分枝鎖の形状の炭素数約6〜約20のアルキル基を有するアルキルフェノールと
エチレンオキシドとの縮合生成物であって、前記のエチレンオキシドがアルキル
フェノール1モル当たり約10〜約25モルのエチレンオキシドと等しい量で存
在するもの。このような化合物中のアルキル置換基は、重合化プロピレン、ジイ
ソブチレン、オクタンおよびノナンから得られる。
【0203】 (ii)エチレンオキシドとプロピレンオキシドおよびエチレンジアミン生成
物の反応から生じる生成物との縮合から得られるもので、これは望ましい疎水性
および親水性素子間の平衡によって組成物中で変わり得る。その例は、約40重
量%〜約80重量%のポリオキシエチレンを含有し、約5000〜約11000
の分子量を有する、エチレンオキシド基と、エチレンジアミンと余分量のプロピ
レンオキシドの反応生成物から成る疎水性塩基であって、2500〜3000の
オーダーの分子量を有する前記の塩基との反応から生じる化合物である。
【0204】 (iii)直鎖または分枝鎖形状の炭素数約8〜約18の脂肪族アルコールと
エチレンオキシドとの縮合生成物、例えばココナツアルコール1モル当たり約1
0〜約30モルのエチレンオキシドを有し、ココナツアルコール分画の炭素数が
約10〜約14であるココナツアルコールエチレンオキシド縮合物。
【0205】 (iv)1つのアルキル基の炭素数が10〜18の範囲で、2つのアルキル基
の炭素数が1〜3の範囲であるトリアルキルアミンオキシドおよびトリアルキル
ホスフィンオキシド。アルキル基は、ヒドロキシ置換基を含有し得る。特定の例
は、ドデシルジ(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシドおよびテトラデシルジ
メチルホスフィンオキシドである。
【0206】 米国特許第4,565,647号(Llenado、1986年1月21日発行)に開示されているア ルキル多糖も、非イオン性補助界面活性剤として有用であり、これは、炭素数約
6〜約30、好ましくは約10〜約16の疎水基と、約1.3〜約10、好まし
くは約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3〜約2.7の糖単位を含有する多
糖、例えばポリグリコシド、親水基を有する。炭素数5または6の還元糖のいず
れも、例えばグルコース、ガラクトースが使用でき、ガラクトシル部分はグルコ
シル部分の代えて置換され得る(任意に、疎水基は、2−、3−、4−等の位置
に結合され、したがってグルコシドまたはガラクトシドと対照したものとしてグ
ルコースまたはガラクトースを生じる)。糖間結合は、例えば付加的糖単位のあ
る位置と、前述の糖単位上の2−、3−、4−および/または6−位置との間に
存在し得る。
【0207】 任意に、疎水性部分と多糖部分を連結するポリアルキレンオキシド鎖が存在し
得る。好ましいアルキレンオキシドは、エチレンオキシドである。典型的疎水基
としては、炭素数約8〜約18、好ましくは約10〜約16の、飽和または不飽
和の、分枝鎖または非分枝鎖のアルキル基が挙げられる。好ましくは、アルキル
基は、直鎖飽和アルキル基である。アルキル基は、約3個のヒドロキシ基を含有
し得るし、および/またはポリアルキレンオキシド鎖は約10まで、好ましくは
5未満のアルキレンオキシド部分を含有し得る。適切なアルキル多糖は、オクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシルドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタ
デシル、ヘキサデシル、ヘプタデシルおよびオクタデシル、ジ−、トリ−、テト
ラ−、ペンタ−およびヘキサグルコシド、ガラクトシド、ラクトシド、グルコー
ス、フルクトシド、フルクトースおよび/またはガラクトースである。適切な混
合物としては、ココナツアルキル、ジ−、トリ−、テトラ−およびペンタグルコ
シドおよび獣脂アルキルテトラ−、ペンタ−およびヘキサ−グルコシドが挙げら
れる。
【0208】 好ましいアルキルポリグルコシドは、次式を有する: R2O(Cn2nO)t(グルコシル)x 式中、R2はアルキル、アルキル−フェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキ シアルキルフェニルおよびそれらの混合物からなる群から選択され、この場合、
アルキル基は炭素数約10〜約18、好ましくは約12〜約14であって、nは
2または3、好ましくは2であり、tは0〜約10、好ましくは0であり、xは
約1.3〜約10、好ましくは約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3から約
2.7である。グルコシルは、好ましくはグルコースから得られる。これらの化
合物を調製するために、アルコールまたはアルキルポリエトキシアルコールがま
ず生成され、次にグルコース、またはグルコースの供給源と反応させられて、グ
ルコシドを生成する(1位で結合)。付加的グルコシル単位は、次に、それらの
1位と、前記のグルコシル単位2−、3−、4−および/または6−位、好まし
くは主に2−位との間に結合される。
【0209】 エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合に
より生成される疎水性塩基との縮合生成物も、本明細書中で用いるのに適してい
る。これらの化合物の疎水性部分は、好ましくは約1500〜約1800の分子
量を有し、水不溶性を示す。ポリオキシエチレン部分のこの疎水性部分への付加
は、全体として分子の水溶性を増大する傾向があり、生成物の液体特徴はポリオ
キシエチレン含有が縮合生成物の総重量の約50%である点まで保持され、これ
は約40モルまでのエチレンオキシドとの縮合に相当する。この種類の化合物の
例としては、BASFから販売されているある市販のプルロニック(商品名)補助界
面活性剤が挙げられる。
【0210】 さらに本明細書中の非イオン性補助界面活性剤として用いるのに適しているの
は、エチレンオキシドと、プロピレンオキシドおよびエチレンジアミンの反応か
ら生じる物質との縮合生成物である。これらの生成物の疎水性部分は、エチレン
ジアミンおよび余分量のプロピレンオキシドの反応生成物から成り、一般に、約
2500〜約3000の分子量を有する。この疎水性部分は、縮合生成物が約4
0重量%〜約80重量%のポリオキシエチレンを含有し、そして約5000〜約
11000の分子量を有するような程度にエチレンオキシドと縮合される。この
種類の非イオン性補助界面活性剤の例としては、BASFから販売されている市販の
テトロニック(商品名)化合物のいくつかが挙げられる。
【0211】 本明細書中で用いるためのその他の適切な非イオン性補助界面活性剤としては
、以下の構造式のポリヒドロキシ脂肪酸アミドが挙げられる:
【0212】
【化28】
【0213】 (式中、R1はH、C1〜C4のヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒ ドロキシプロピルまたはそれらの混合物、好ましくはC1〜C4のアルキル、さら
に好ましくはC1またはC2のアルキル、最も好ましくはC1のアルキル(即ちメ チル)であり、R2はC5〜C31のヒドロカルビル、好ましくは直鎖C7〜C19の アルキルまたはアルケニル、さらに好ましくは直鎖C9〜C17のアルキルまたは アルケニル、最も好ましくは直鎖C11〜C17のアルキルまたはアルケニル、ある
いはそれらの混合物であり、そしてZは、少なくとも3つのヒドロキシルがその
鎖に直接結合される直鎖ヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシルヒドロカル
ビルまたはそのアルコキシル化(好ましくはエトキシル化またはプロポキシル化
)誘導体である)。Zは、好ましくは還元的アミノ化反応における還元糖から得
られる。さらに好ましくは、Zはグリシチルである。適切な還元糖としては、グ
ルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース
およびキシロースが挙げられる。原料としては、高デキストロースコーンシロッ
プ、ならびに前記の個々の糖が用いられ得る。これらのコーンシロップは、Zに
関する糖構成成分の配合物を生じ得る。その他の適切な原料を除外することはで
きない、と理解されるべきである。Zは、好ましくは、−CH2−(CHOH)n −CH2OH、−CH(CH2OH)−(CHOH)n-1−CH2OH、−CH2− (CHOH)2(CHOR‘)(CHOH)−CH2OH(ここで、nは3〜5の
すべてを含む整数であり、R’はHまたは環状または脂肪族単糖、ならびにそれ
らのアルコキシル化誘導体である)から成る群から選択される。最も好ましいの
は、nが4であるグリシチル、特に−CH2−(CHOH)4−CH2OHである 。
【0214】 さらに、R1は、例えばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N−イソプ ロピル、N−ブチル、N−2−ヒドロキシエチルまたはN−2−ヒドロキシプロ
ピルであり得る。R2−CO−N<は、例えばコカミド、ステアラミド、オレア ミド、ラウラミド、ミリスタミド、カプリカミド、パルミタミド、タロウアミド
等であり得る。
【0215】 Zは、1−デオキシグルシチル、2−デオキシフルクチチル、1−デオキシマ
ルチチル、1−デオキシラクチチル、1−デオキシガラクチチル、1−デオキシ
マンニチル、1−デオキシマルトトリオチチル等であり得る。
【0216】 用いられ得る適切な非イオン性補助界面活性剤は、アルキルフェノールのポリ
エチレンオキシド縮合物、第一級および第二級脂肪族アルコールと約1〜約25
モルのエチレンオキシドとの縮合生成物、アルキル多糖、ならびにそれらの混合
物である。最も好ましいのは、3〜15のエトキシ基を有するC8〜C14のアル キルフェノールエトキシレート、および2〜10のエトキシ基を有するC8〜C1 8 のアルコールエトキシレート(好ましくは平均C10)、ならびにそれらの混合
物である。
【0217】 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、高度エトキシル化非イオン性補助界
面活性剤も含有し得る。組成物中に用いられ得る高度エトキシル化非イオン性補
助界面活性剤は、式RO−(CH2CH2O)nH(式中、RはC8〜C22のアルキ
ル鎖またはC8〜C28のアルキルベンゼン鎖であり、nは10〜65の整数であ る)、またはそれらの混合物の群に属する。したがって、本発明の組成物中に用
いるための好ましい非イオン性補助界面活性剤の1つは、前記の式(式中、nは
11〜35、さらに好ましくは18〜35、最も好ましくは21〜30である)
のものである。本明細書中で用いるための好ましいRは、C8〜C22のアルキル 鎖である。本明細書中で用いるための高度エトキシル化非イオン性補助界面活性
剤を調製するための適切な化学的方法は、当業界で広範に記載されてきた。本明
細書中で用いるのに適した高度エトキシル化非イオン性補助界面活性剤は、市販
されてもおり、例えばルテンソール(商品名)(BASF)またはドバノール(商品
名)(SHELL)からシリーズものとして販売されている。本明細書中で用いるた めの好ましい高度エトキシル化アルコールは、ルテンソール(商品名)AO30
(RがC13およびC15のアルキル鎖の混合物であり、そしてnが30である)で
ある。異なるR基および異なるエトキシル化度を有するこのような高度エトキシ
ル化非イオン性補助界面活性剤の混合物を用いることも考えられる。
【0218】 さらに、本発明の組成物は、少なくとも12のHLBを有する非イオン性補助
界面活性剤(以後、高親水性補助界面活性剤と呼ぶ)と、10より低い、そして
前記の高度親水性補助界面活性剤より少なくとも4低いHLBを有する非イオン
性補助界面活性剤(以後高疎水性補助界面活性剤と呼ぶ)を少なくとも包含する
非イオン性補助界面活性剤系も含有し得る。 前記の補助界面活性剤系の実施に適した非イオン性補助界面活性剤は、アルコ
キシル化アルコールまたはアルコキシル化フェニルアルコールであり、これらは
種々のアルコール鎖長および種々のアルコキシル化度で市販されている。単にア
ルコールの鎖長をおよび/またはアルコキシル化度を変えることにより、アルコ
キシル化アルコールまたはアルコキシル化フェニルアルコールは異なるHLB値
を有して得られる。任意の特定の化合物のHLB値は文献から利用可能である、
と当業者には理解されるべきである。
【0219】 本明細書中で用いるための高親水性および高疎水性非イオン性補助界面活性剤
を調製するための適切な化学的方法としては、対応するアルコールとアルキレン
オキシドとの所望の割合での縮合が挙げられる。このような方法は当業者には周
知であり、当業界では広範に記載されてきた。代替物として、本明細書中で用い
るのに適した非常に種々のアルコキシル化アルコールが種々の供給元から販売さ
れている。
【0220】 本発明に用いられ得る高親水性非イオン性補助界面活性剤は、少なくとも12
、好ましくは14より大きい、そして最も好ましくは15より大きいHLBを有
する。それらの高親水性非イオン性補助界面活性剤は、脂汚れで覆われた典型的
硬質表面の迅速な湿潤のために特に有効であり、有効な汚れ懸濁を提供すること
が判明した。
【0221】 本発明に用いられ得る高疎水性非イオン性補助界面活性剤は、10より低い、
好ましくは9より低い、最も好ましくは8.5より低いHLBを有する。それら
の高疎水性非イオン性補助界面活性剤は、優れた脂切断および乳化特性を提供す
ることが判明した。
【0222】 存在する場合、本発明の組成物中に用いられ得る好ましい高親水性非イオン性
補助界面活性剤は、12〜20のHLBを有し、そして式RO−(C24O)n (C36O)mH(式中、RはC8〜C22のアルキルまたはC8〜C28のアルキル ベンゼンであり、そしてn+mは6〜100であり、nは0〜100であり、m
は0〜100であって、好ましくはn+mは21〜50であり、nおよびmは0
〜50、さらに好ましくはn+mは21〜35、nおよびmは0〜35である)
を有する補助界面活性剤である。本説明を通して、nおよびmは平均エトキシル
化/プロポキシル化度を示す。本明細書中で用いるための好ましいR鎖は、C8 〜C22のアルキル鎖である。本明細書中で用いるのに適した高親水性非イオン性
補助界面活性剤の例は、ルテンソール(商品名)AO30(BASF)(HLB=1
7、RはC13およびC15のアルキル鎖の混合物であり、nは30であり、mは0
である)、セタロックス(商品名)50(WITCO )( HLB=18、RはC16
よびC18のアルキル鎖の混合物であり、nは50であり、mは0である)、アル フォニック(商品名)810−60( HLB=12、RはC8およびC10のアル
キル鎖の混合物であり、nは6であり、mは0である)、そしてマルリパル(商
品名)013/400(HULS)( HLB=18、RはC12およびC14のアルキ ル鎖の混合物であり、nは40であり、mは0である)である。
【0223】 存在する場合、本発明の組成物中に用いられ得る好ましい高疎水性非イオン性
補助界面活性剤は、2〜10のHLBを有し、そして式RO−(C24O)n( C36O)mH(式中、RはC8〜C22のアルキルまたはC8〜C28のアルキルベ ンゼンであり、そしてn+mは0.5〜5であり、nは0〜5であり、mは0〜
5であって、好ましくはn+mは0.5〜4であり、nおよびmは0〜4、さら
に好ましくはn+mは1〜4、nおよびmは0〜4である)を有する補助界面活
性剤である。本明細書中で用いるための好ましいR鎖は、C8〜C22のアルキル 鎖である。本明細書中で用いるのに適した高疎水性非イオン性補助界面活性剤の
例は、ドバノール(商品名)91−2.5(SHELL)(HLB=8.1、RはC9お よびC11のアルキル鎖の混合物であり、nは2.5であり、mは0である)、ルテ ンソール(商品名)AO3(BASF)(HLB=8、RはC13およびC15のアルキ ル鎖の混合物であり、nは3であり、mは0である)、ネオドール23−3( HLB=7.9、RはC12およびC13のアルキル鎖の混合物であり、nは3であり、
mは0である)、テルギトール(商品名)25L3(UNION CARBIDE)( HLB
=7.7、RはC12およびC15のアルキル鎖長の混合物であり、nは3であり、
mは0である)である。
【0224】 各種類の非イオン性補助界面活性剤(高新水性または高疎水性)に対して、前
記の種類に属する非イオン性補助界面活性剤のうちの1つまたはそれらの混合物
を用いることは可能である。 本発明の組成物は、前記の高親水性非イオン性補助界面活性剤を好ましくは少
なくとも0.1%、さらに好ましくは少なくとも0.5%、さらに好ましくは少
なくとも2%の量で、そして前記の高疎水性非イオン性補助界面活性剤を好まし
くは少なくとも0.1%、さらに好ましくは少なくとも0.5%、さらに好まし
くは少なくとも2%の量で、含有し得る。 任意に、本発明の組成物中では、前記の高親水性および高疎水性非イオン性補
助界面活性剤は、それらが存在する場合は、0.1:1〜1:0.1、好ましく
は0.2:1〜1:0.2の重量比で用いられ得る。
【0225】 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、任意に、次式: CH3(CH2)xCH2O(CH2CH2O)yH (式中、xは約6〜約12、好ましくは約8〜約10であり、yは約3.5〜約
10、好ましくは約4〜約7である)を有する非イオン性補助界面活性剤を包含
する。本発明の目的のために、指数yは、適切なアルコールをエチレンオキシ部
分の供給源と接触する場合に得られる平均エトキシル化度を示し、したがって3
.5〜10の範囲内の全分画部分を表す。
【0226】 本明細書中で有用な非イオン性補助界面活性剤としては、約6〜約18、好ま
しくは約8〜約16、さらに好ましくは約8〜約10のHLBを有する任意の周
知の非イオン性補助界面活性剤が挙げられる。高HLB非イオン性補助界面活性
剤は、存在する場合、約12より大きい、さらに好ましくは約14より大きい、
さらに好ましくは約15より大きいHLBを有し、そして低HLB非イオン性補
助界面活性剤は、存在する場合、好ましくは約10より低い、さらに好ましくは
約9より低い、さらに好ましくは約8.5より低いHLBを有する。高HLB値
と低HLB値の差は、好ましくは少なくとも約4である。
【0227】 非イオン性補助界面活性剤は、ピーク化非イオン性補助界面活性剤でもあり得
る。「ピーク化」非イオン性補助界面活性剤は、少なくとも約70重量%、さら
に好ましくは少なくとも約80重量%、さらに好ましくは約90重量%の分子が
、平均エトキシ基数の2つ以内のエトキシ基(部分)を含有するものである。ピ
ーク化非イオン性補助界面活性剤は、分子の約60重量%だけが平均エトキシ基
数の2以内のエトキシ基を含有する「正常」分布を有する非イオン性補助界面活
性剤と比較した場合に、それを上回る臭いを有する。
【0228】 ピーク化短鎖非イオン性補助界面活性剤のHLBは、典型的には約6〜約18
、好ましくは約8〜約16、さらに好ましくは約8〜約10であり、前記のよう
に、混合低および高HLB短鎖ピーク化非イオン性補助界面活性剤は、好ましく
は、少なくとも約4だけ、HLBに差があるべきである。典型的「ピーク化」分
布では、少なくとも約70重量%、好ましくは少なくとも約80重量%、さらに
好ましくは少なくとも約90重量%であるが、しかし約95重量%未満の非イオ
ン性補助界面活性剤は、平均エトキシ部分数の2以内のエトキシ部分を多数含有
する。
【0229】 別の考え得る非イオン性補助界面活性剤は、オクチルポリエトキシレート、あ
るいは約0.1%〜約10%、好ましくは約1%〜約5%の前記のオクチルポリ
エトキシレートを有するオクチルおよびデシルポリエトキシレートの混合物であ
る。別のポリエトキシレートは、ピーク化分布中に約40重量%〜約80重量%
、好ましくは約50重量%〜約70重量%のエトキシ部分をを含有するC6、C8 およびC10のポリエトキシレートの混合物である。この後者のポリエトキシレー
トは、組成物が完全強度で、希釈を用いて使用される場合に特に望ましい。
【0230】 本明細書中で有用なより慣用的な非イオン性補助界面活性剤の典型は、洗剤業
界で周知のアルコキシル化(特にエトキシル化)アルコールおよびアルキルフェ
ノール等である。概して、このような非イオン性補助界面活性剤は、前記のよう
にC6-22の、好ましくはC6-10の、さらに好ましくはすべてC8、またはC8-10 の混合物のアルキル基を含有し、一般的に、約2.5〜約12、好ましくは約4
〜約10、さらに好ましくは約5〜約8のエチレンオキシド基を含有して、約8
〜約16、好ましくは約10〜約14のHLBを得る。エトキシル化アルコール
は、本発明の種類の組成物中には特に好ましい。
【0231】 本明細書中で有用な非イオン性補助界面活性剤の特定の例としては、オクチル
ポリエトキシレート(2.5)および(5)、デシルポリエトキシレート(2.
5)および(5)、デシルポリエトキシレート(6)、少なくとも約10%、好
ましくは少なくとも約30%、さらに好ましくは少なくとも約50%の前記のオ
クチルポリエトキシレートを有する前記のオクチルおよびデシルポリエトキシレ
ートの混合物、ならびにココナツアルキルポリエトキシレート(6.5)が挙げ
られる。ピーク化切断非イオン性補助界面活性剤としては、エトキシ基の適切な
分布(重量%)が、0=1.2;1=0.9;2=2.4;3=6.3、4=1
4.9;5=20.9;6=21.5;7=16.4;8=9.4;9=4.1
;10=1.5;11=0.5および12=0.1であるC8-10のE5、そして エトキシ基の適切な分布(重量%)が0=0.2;1=0.2;2=0.5;3
=1.5、4=6.0;5=10.2;6=17.2;7=20.9;8=18
.9;9=13.0;10=7.0;11=3.0、12=1.0、13=0.
3および14=0.1であるC8-10のE7が挙げられる。
【0232】 本明細書中の洗剤組成物のための、前記の種類の適切な非イオン性補助界面活
性剤の詳細な一覧は、米国特許第4,557,853号(Collins, 1985年12月10日公開)
(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)に見出される。このよう
な補助界面活性剤の商業的供給元は、McCutcheon’s EMULSIFIERS AND DETERGEN
TS, North American Edition, 1997, McCutcheon Division, MC Publishing Com
pany(この記載内容も参照により本明細書中に含まれる)に見出される。
【0233】 その他の適する非イオン性補助界面活性剤は、アルキレンオキシド基(親水性
)を有機疎水性化合物(脂肪族性またはアルキル芳香族性)で縮合することによ
り生成される化合物を含む。
【0234】 硬質表面クリーニング組成物中で有用ないくつかの非イオン性補助界面活性剤
としては、以下のものが挙げられる: (1)アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、例えば直鎖または
分枝鎖の形状の炭素数約6〜約20のアルキル基を有するアルキルフェノールと
エチレンオキシドとの縮合生成物であって、前記のエチレンオキシドがアルキル
フェノール1モル当たり約10〜約60モルのエチレンと等しい量で存在するも
の、
【0235】 (2)エチレンオキシドとプロピレンオキシドおよびエチレンジアミン生成物
の反応から生じる生成物との縮合から得られるもの、 (3)直鎖または分枝鎖形状の炭素数約8〜約18の脂肪族アルコールとエチ
レンオキシドとの縮合生成物、例えばココナツアルコール1モル当たり約10〜
約30モルのエチレンオキシドを有し、ココナツアルコール分画の炭素数が約1
0〜約14であるココナツアルコールエチレンオキシド縮合物、
【0236】 (4)式[R123N→O](式中、R1は炭素数約8〜約18、エチレンオ
キシド部分0〜約10、グリセリル部分0〜約1のアルキル、アルケニルまたは
モノヒドロキシアルキル基を含有し、そしてR2およびR3は炭素数約1〜約3、
ヒドロキシ基、例えばメチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチルまたはヒド
ロキシプロピル基0〜約1を有する)の長鎖第三アミンオキシド、 (5)式[RR'"P→O](式中、Rは炭素数約8〜約18の鎖長、エチレ
ンオキシド部分0〜約10、グリセリル部分0〜約1の範囲のアルキル、アルケ
ニルまたはモノヒドロキシアルキル基を含有し、そしてR'およびR"は各々、炭
素数約1〜約3のアルキルまたはモノヒドロキシアルキル基である)の長鎖第三
ホスフィンオキシド、
【0237】 (6)炭素数1〜約3の1つの短鎖アルキルまたはヒドロキシアルキル基(普
通はメチル)、ならびに炭素数約8〜約20、エチレンオキシド部分0〜約10
およびグリセリル部分0〜1のアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキルまた
はケトアルキル基を含む1つの長鎖疎水性鎖を含有する長鎖ジアルキルスルホキ
シド、
【0238】 (7)アルキル多糖(APS)補助界面活性剤(例えばアルキルポリグリコシ
ド)。この例は、炭素数約6〜約30の疎水性基および親水性基として多糖(例
えばポリグリコシド)を有し、任意に疎水性部分と親水性部分を結合するポリア
ルキレン−オキシド基が存在し得る、そしてアルキル基(即ち疎水性部分)は飽
和または不飽和の分枝鎖または非分枝鎖の、そして非置換または置換(例えばヒ
ドロキシまたは環状環による)され得るAPS界面活性剤を開示する米国特許第
4,565,647号(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)に記載され ている。そして
【0239】 (8)ポリエチレングリコール(PEG)グリセリル脂肪エステル、例えば式
R(O)OCH2CH(OH)CH2(OCH2CH2nOH(式中、nは5〜約 200、好ましくは約20〜約100であり、そしてRは炭素数約8〜約20の
脂肪族ヒドロカルビルである)を有するもの。
【0240】 その他の適切な非イオン性補助界面活性剤としては、次式: RR’R”N → O (式中、Rは炭素数6〜24、好ましくは10〜18の第一級アルキル基であり
、R’およびR”は各々別々に、炭素数1〜6のアルキル基である) に対応する他の種類のアミンオキシドが挙げられる。式中の矢印は、半極性結合
の慣用的表現である。好ましいアミンオキシドは、第一級アルキル基が少なくと
もほとんどの分子中に、一般的には少なくとも70%、好ましくは少なくとも9
0%の分子中に直鎖を有するものであり、そして特に好ましいアミンオキシドは
、Rの炭素数が10〜18で、R‘およびR“がともにメチルであるものである
。好ましいアミンオキシドの例は、N−ヘキシルジメチルアミンオキシド、N−
オクチルジメチルアミンオキシド、N−デシルジメチルアミンオキシド、N−ド
デシルジメチルアミンオキシド、N−テトラデシルジメチルアミンオキシド、N
−ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、N−オクタデシルジメチルアミンオキ
シド、N−エイコシルジメチルアミンオキシド、N−ドコシルジメチルアミンオ
キシド、N−テトラコシルジメチルアミンオキシド、メチル基の一方または両方
がエチルまたは2−ヒドロキシエチル基で置換される対応するアミンオキシド、
ならびにそれらの混合物である。本明細書中で用いるための最も好ましいアミン
オキシドは、N−デシルジメチルアミンオキシドである。
【0241】 本発明の目的に適したその他の非イオン性補助界面活性剤は、次式: RR’R”A → O (式中、Aはリンまたは硫黄原子であり、Rは炭素数6〜24、好ましくは10
〜18の第一級アルキル基であり、R’およびR”は各々別々に、メチル、エチ
ルおよび2−ヒドロキシエチルから選択される) のその他のホスフィンまたはスルホキシド補助界面活性剤である。式中の矢印は
、半極性結合の慣用的表現である。
【0242】 任意に、非イオン性補助界面活性剤は、泡制御(suds controlling)非イオン性
補助界面活性剤であり得る。これらの化合物の式を以下に示す: Cn(PO)x(EO)y(PO)z(式中、Cnは炭素数nの疎水性基、好
ましくは炭素数nの炭化水素基であり、nは約6〜約12、好ましくは約6〜約
10の整数であり、xは約1〜約6、好ましくは約2〜約4の整数であり、yは
約4〜約15、好ましくは約5〜約12の整数であり、zは約4〜約25、好ま
しくは約6〜約20の整数である)。これらの化合物は、良好な斑痕形成/皮膜
形成および濯ぎ特徴を保持しながら、良好な泡制御を提供するために泡調節量で
含まれる。この物質の好ましい量は、存在する場合、約0.1%〜約5%、さら
に好ましくは約0.5%〜約2%である。これらの物質は、その他の非イオン性
補助界面活性剤の他に、または非イオン性形態の中鎖分枝鎖界面活性剤の他に、
用いられ得る。
【0243】 このような物質の例は、ポリタージェントSLF18およびポリタージェント
SLF18Bの商品名で販売されている。
【0244】iii)陽イオン性 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、陽イオン性補助界面活性剤も任意に
含有し得る。存在する場合、組成物中の陽イオン性補助界面活性剤の量は、約0
.001重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、さら
に好ましくは0.1重量%〜約2重量%である。本発明の硬質表面クリーニング
組成物中で用いるのに適した陽イオン性補助界面活性剤としては、長鎖ヒドロカ
ルビル基を有するものが挙げられる。このような陽イオン性補助界面活性剤の例
としては、アンモニウム補助界面活性剤、例えばアルキルジメチルアンモニウム
ハロゲン化物、および次式を有する補助界面活性剤が挙げられる:
【0245】 [R2(OR3y][R4(OR3y25+- (式中、R2はアルキル鎖中の炭素数が8〜18のアルキルまたはアルキルベン ゼン基であり、R3は各々、−CH2CH2−、−CH2CH(CH3)−、−CH2 CH(CH2OH)−、−CH2CH2CH2−およびそれらの混合物からなる群か
ら選択され、R4は各々、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル、お よび2つのR4基、−CH2CHOH−、CHOHCOR6CHOHCH2OHを接
合することによって形成されるベンジル環状構造からなる群から選択され(ここ
でR6は約1000未満の分子量の任意のヘキソースまたはヘキソースポリマー である)から選択され、yが0でないときは水素であり、R5はR4と同一である
かまたはアルキル鎖であるが、この場合、R2+R5の総炭素数は約18以下であ
り、yは各々、0〜約10であり、y値の和は0〜約15であり、そしてXは任
意の適合性陰イオンである)。
【0246】 適切な陽イオン性補助界面活性剤の例は、以下の文献(これらの記載内容はす
べて、参照により本明細書中に含まれる)に記載されている:M.C. Publishing
Co., McCutcheon’s Detergents & Emulsifiers, (North American edition 19
97);Schwartz, et al., Surface Active Agents, Their Chemistry and Techno
logy, New York:Interscience Publishers, 1949; 米国特許第3,155,591号;米 国特許第3,929,678号;米国特許第3,959,461号;米国特許第4,387,090号および 米国特許第4,228,044号。
【0247】 適切な陽イオン性補助界面活性剤の例は、以下の一般式に対応するものである
【0248】
【化29】
【0249】 (式中、R1、R2、R3およびR4は別々に、炭素数1〜約22の脂肪族基、ある
いは約22までの炭素数を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、
アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリールまたはアルキルアリール基から
選択され、そしてXは塩生成陰イオン、例えばハロゲン(例えば塩化物、臭化物
)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニト
レート、スルフェートおよびアルキルスルフェート基から選択されるものである
)。脂肪族基は、炭素および水素原子の他に、エーテル結合およびその他の基、
例えばアミノ基を含有し得る。より長い鎖の脂肪族基、例えば炭素数が約12以
上のものは、飽和または不飽和である。好ましいのは、 R1、R2、R3およびR 4 が別々にC1〜約C22のアルキルから選択される場合である。特に好ましいのは
、2つの長鎖アルキル鎖および2つの短鎖アルキル鎖を含有する陽イオン性物質
、あるいは1つの長アルキル鎖および3つの短アルキル鎖を含有するものである
。前文中で記載された化合物の長アルキル鎖は、炭素数約12〜約22、好まし
くは約16〜約22であり、前文に記載した化合物中の短アルキル鎖は炭素数1
〜約3、好ましくは1〜約2である。
【0250】iv)両性(非双性イオン性) 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、両性補助界面活性剤も任意に含有し
得る。両性補助界面活性剤の量は、組成物中に存在する場合、約0.001重量
%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、さらに好ましくは
0.1重量%〜約2重量%であり得る。これらの補助界面活性剤は双性イオン性
補助界面活性剤と似ているが、しかし補助界面活性剤の界面活性特徴は、pHの
変化に伴って変わる。あるpHでは陽イオン性であり、別のpHでは陰イオン性
である。
【0251】 系のpHによって陽イオン性または陰イオン性であり得る両性および両性電解
質補助界面活性剤は、ドデシルβ−アラニン、N−アルキルタウリン、例えば米
国特許第2,658,072号の教示にしたがってドデシルアミンとナトリウムイセチオ ネートとの反応により調製されたもの、N−高級アルキルアスパラギン酸、例え
ば米国特許第2,438,091号の教示にしたがって生成されたもの、および「ミラノ ール」の商品名で販売され、米国特許第2,528,378号に記載されている製品のよ うな補助界面活性剤に代表される(前記特許の記載内容は、参照により本明細書
中に含まれる)。
【0252】 さらに別の両性補助界面活性剤、およびそれらの商業的供給元のリストは、 M
cCutcheon’s Detergents & Emulsifiers, North American Ed. 1997(この記載
内容は、参照により本明細書中に含まれる)に見出される。
【0253】 本明細書中の硬質表面クリーニング組成物は、約0.001%〜約1%、好ま
しくは約0.01%〜約0.5%、さらに好ましくは約0.02%〜約0.2%
、さらに好ましくは約0.03%〜約0.08%のC6-10の短鎖アンフォカルボ
キシレート補助界面活性剤を任意に包含し得る。これらのアンフォカルボキシレ
ート、そして特にグリシネート、補助界面活性剤は、ガラスおよび/または相対
的に除去するのが難しい汚れをともに清浄にするために用いられる硬質表面クリ
ーニング組成物に優れた皮膜形成/条痕形成を伴う良好なクリーニングを提供す
る、ということが判明した。短鎖にもかかわらず、洗浄性は良好で、短鎖は後述
するほとんどの双性イオン性補助界面活性剤と比較しても、皮膜形成/条痕形成
の改良を提供する。望ましいクリーニングレベルおよび/または溶解されるべき
組成物中のヒドロトロープの量によって、アンフォカルボキシレート補助界面活
性剤のみを使用するか、またはそれをその他の補助界面活性剤、好ましくは双性
イオン性補助界面活性剤と組合せ得る。
【0254】 本明細書中の「アンフォカルボキシレート」補助界面活性剤は、好ましくは、
以下の一般式を有する: RN(R1)(CH2)nN(R2)(CH2)pC(O)OM (式中、RはC6〜C10の疎水性部分、典型的には、窒素原子と組合わさってア ミド基を形成する炭素数約6〜約10の脂肪アシル部分であり、R1は水素(好 ましくは)またはC1-2のアルキル基であり、R2はC1-3のアルキル、または置 換C1-3のアルキル、例えばヒドロキシ置換またはカルボキシメトキシ置換、好 ましくはヒドロキシエチルであり、各nは1〜3の整数であり、各pは1〜2の
整数、好ましくは1であり、そしてMは各々、水溶性陽イオン、典型的にはアル
カリ金属、アンモニウムおよび/またはアルカノールアンモニウム陽イオンであ
る)。
【0255】 このような補助界面活性剤は、例えば式: C715C(O)NH(CH2)2N(CH2CH2OH)CH2C(O)O(-) Na(+) を有してリウォテリックAM−V(商品名)の商品名でWitcoから、式: C715C(O)NH(CH2)2N(CH2CH2OH)CH2CH2C(O)O(-) Na(+) を有してモナテリック1000(商品名)の名称でMona Industriesから、式: C7,915,19C(O)NH(CH2)2N(CH2CH2OCH2C(O)O(-) Na(+))
CH2C(O)O(-)Na(+) を有してアンフォタージKJ−2(商品名)の名称でLonzaから入手可能である 。
【0256】 適切な両性補助界面活性剤の一つは、C8-14のアミドアルキレングリシネート
補助界面活性剤である;。これらの補助界面活性剤は、酸性pHでは本質的に陽
イオン性である。
【0257】 本明細書中のグリシネート補助界面活性剤は、好ましくは、酸として、次式を
有する:
【0258】
【化30】
【0259】 (式中、RC(O)は、アミド基を形成する窒素原子と組合せる炭素数約8〜約
14、好ましくは約8〜約10のC8-14の、好ましくはC8-10の疎水性脂肪酸部
分であり、nは各々1〜3であり、R1は各々、水素(好ましくは)またはC1-2 のアルキルまたはヒドロキシアルキル基である)。このような補助界面活性剤は
、例えば式: C7C(O)NH(CH2)2N(CH2CH2OH)CH2C(O)O(-) Na(+) を有してリウォテリックAM−V(商品名)の商品名でSherexから塩形態で入手
可能である。
【0260】 すべての両性補助界面活性剤が好ましいわけではない。より長い鎖のグリシネ
ートおよび同様の置換アミノプロピオネートは、はるかに低レベルのクリーニン
グを提供する。このようなプロピオネートは、例えば、式: C7C(O)NH(CH2)2N(CH2CH2OH)CH2CH2C(O)O(-) Na(+) を有してモナテリック1000(商品名)の名称でMona Industriesから塩とし て入手可能である。
【0261】 ココイルアミドエチレンアミン−N−(ヒドロキシエチル)−2−ヒドロキシ
プロピル−1−スルホネート(ミラノールCS);C8−C10の脂肪アシルアミ ドエチレンアミン−N−(メチル)エチルスルホネート;ならびにその水溶性塩
として、または酸としてのそれらの類似体および相同体は、良好なクリーニング
を提供する両性物質である。任意に、これらの両性物質は、起泡を最小限にする
ために、短鎖非イオン性補助界面活性剤と組合せられ得る。
【0262】 その他の適切な両性(非双性イオン性)補助界面活性剤の例としては、以下の
ものが挙げられる: ココイルアミドエチレンアミン−N−(メチル)−アセテート、 ココイルアミドエチレンアミン−N−(ヒドロキシエチル)−アセテート、 ココイルアミドプロピルアミン−N−(ヒドロキシエチル)−アセテート、
およびそれらの類似体および相同体は、その水溶性塩、または酸として、適して
いる。
【0263】 硬質表面クリーニング組成物中に用いるのに適した両性補助界面活性剤として
は、脂肪族基が直鎖または分枝鎖で、脂肪族置換基の1つの炭素数が約8〜約1
8であり、そして1つが陰イオン性水溶性基、例えばカルボキシ、スルホネート
、スルフェート、ホスフェートまたはホスホネートを含有する脂肪族第二および
第三アミンの誘導体が挙げられる。
【0264】v)双性イオン性: 双性イオン性補助界面活性剤のレベルは、組成物中に存在する場合、約0.0
01重量%〜約10重量%、好ましくは約0.01重量%〜約6重量%、さらに
好ましくは約1重量%〜約5重量%であり得る。本明細書中で用いられ得るいく
つかの適切な双性イオン性補助界面活性剤は、ベタインおよびベタイン様補助界
面活性剤を包含するが、この場合、分子は、pH値の広範な範囲で陽イオン性お
よび陰イオン性親水性基の両方を分子に付与する内部塩を形成する塩基性および
酸性の両方の基を含有する。これらのいくつかの一般的例は、米国特許第2,082,
275号、第2,702,279号および第2,255,082号に記載されている(これらの記載内 容は参照により本明細書中に含まれる)。好ましい双性イオン性化合物のあるも
のは、次式を有する:
【0265】
【化31】
【0266】 (式中、R1は炭素数8〜22のアルキル基であり、R2およびR3は炭素数1〜 3であり、R4は炭素数1〜3のアルキレン鎖であり、Xは水素およびヒドロキ シル基から成る群から選択され、Yはカルボキシルおよびスルホニル基から選択
されるが、この場合、R1、R2およびR3基の和は炭素数14〜24である)。
【0267】 双性イオン性補助界面活性剤は、前記のように、陽イオン性基と陰イオン性基
の両方を含有し、電気的には実質的に中性であり、この場合、補助界面活性剤分
子上の陰イオン電荷と陽イオン電荷の数は、実質的に同一である。典型的には第
四級アンモニウム基とスルホネートおよびカルボキシレート基から選択される陰
イオン性基の両方を含有する双性イオン性物質が望ましい。これは、これらが硬
質表面をクリーニングするために当該pH範囲のほぼ全体でその両性特性を保持
するからである。
【0268】 好ましい双性イオン性補助界面活性剤は、以下の一般式を有する: R3−[C(O)−N(R4)−(CR5 2)n1−]mN(R6)2 (+)−(CR5 2)p1−Y(-) (式中、各Yは、好ましくはカルボキシレート(COO-)またはスルホネート (SO3 -)基、さらに好ましくはスルホネートであり、各R3は炭素数約8乃至 約20、好ましくは約10〜約18、さらに好ましくは約12〜約16のアルキ
ルまたはアルキレン基であり、(R4)は各々、水素、あるいは炭素数1〜約4 の短鎖アルキルまたは置換アルキルで、好ましくはメチル、エチル、プロピル、
ヒドロキシ置換エチルまたはプロピルおよびそれらの混合物からなる群から選択
される基であり、好ましくはメチルであり、各(R5)は水素およびヒドロキシ 基からなる群から選択され、任意の(CR5 2p1基部分には1つ以下のヒドロキ
シ基を有し、(R6)はR4と同様であるが、但し好ましくは水素ではなく、mは
0または1であり、n1およびp1は各々1〜約4、好ましくは2〜約3、さらに
好ましくは約3の整数である)。R3基は、分枝鎖、不飽和またはその両方で、 このような構造は、直鎖アルキルR3基との混合物の一部として用いられる場合 でさえ、皮膜形成/条痕形成効果を提供し得る。また、R4基は結合されて、イ ミダゾリン、ピリジンなどのような環状構造を形成し得る。m=1で、Yがスル
ホネート基である好ましいヒドロカルビルアミドアルキレンスルホベタイン(H
ASB)補助界面活性剤は、優れた脂汚れ除去および/または皮膜形成/条痕形
成および/または「曇り防止」および/または香料可溶化特性を提供する。この
ようなヒドロカルビルアミドアルキレンベタインおよびより少量のヒドロカルビ
ルアミドアルキレンスルホベタインは、硬質表面クリーニング組成物中で、特に
ガラスおよび/または除去するのが難しい汚れの両方の上に処方される組成物中
で用いるために優れている。それらは、モノエタノールアミンおよび/または本
明細書中に開示した特定のβ−アミノアルカノールとともに用いられる場合、よ
り良好でさえある。
【0269】 具体的な補助界面活性剤は、C10-14の脂肪アシルアミドプロピレン(ヒドロ キシプロピレン)スルホベタイン、例えば「リウォテリックAM CASスルホ
ベタイン(商品名)」の名称で40%活性物質としてWitco Companyから入手可 能な補助界面活性剤である。
【0270】 双性イオン性補助界面活性剤がHASBである場合、それは、約0.02%〜
約15%、さらに好ましくは約0.05%〜約10%で組成物中に存在するのが
好ましい。組成物中のレベルは、洗浄溶液を作るための実際の希釈レベルによる
。ガラスクリーニングに関しては、全強度で用いられる場合の組成物、または組
成物を含有する洗浄溶液は、好ましくは約0.02%〜約1%、さらに好ましく
は約0.05%〜約0.5%、さらに好ましくは約0.05%〜約0.25%の
補助界面活性剤を含有すべきである。脂のような除去が難しい汚れの除去に関し
ては、そのレベルは、好ましくは約0.1%〜約10%、さらに好ましくは約0
.25%〜約2%より高い値であり得るし、そうであるべきである。濃縮物質は
、好ましくは、約0.2%〜約10%、さらに好ましくは約0.3%〜約5%を
含有する。それは従来の陰イオン性補助界面活性剤と同じように容易に難物陽イ
オンと相互作用するわけではないため、それを含有する組成物が消費者によって
より容易に希釈され得る、ということがHASB双性イオン性補助界面活性剤の
利点である。双性イオン性補助界面活性剤は、非常に低いレベルでも、例えば約
1%より低い値でも非常に有効である。
【0271】 その他の双性イオン性補助界面活性剤は、米国特許第4,287,080号(Siklosi)
(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)の第4列に記載されてい
る。本明細書中の組成物に適した双性イオン性補助界面活性剤の別の詳細なリス
トは、米国特許第4,557,853号(Collins、1985年12月10日発行)(この記載内容
は、参照により本明細書中に含まれる)に見出され得る。このような補助界面活
性剤の商業的供給元は、McCutcheon’s EMULSIFIERS AND DETERGENTS, North Am
erican Edition, 1997, McCutcheon Division, MC Publishing Company(この記
載内容も参照により本明細書中に含まれる)に見出される。
【0272】 別の好ましい双性イオン性補助界面活性剤は、次式のものである: R−N(+)(R2)(R3)R4(-) (式中、Rは疎水性基であり、R2およびR3は各々C1-4のアルキル、ヒドロキ シアルキルまたはNと結合して環状構造を形成し得るその他の置換アルキル基で
あり、R4は陽イオン性窒素原子を親水性基と連結する部分であって、典型的に は炭素数約1〜約4のアルキレン、ヒドロキシアルキレンまたはポリアルコキシ
基であり、そしてXは親水性基、好ましくはカルボキシレートまたはスルホネー
ト基である)。
【0273】 好ましい疎水性基Rは、炭素数約8〜約22、好ましくは約18未満、さらに
好ましくは約16未満のアルキル基である。疎水性基は、不飽和および/または
置換基および/または連結基、例えばアリール基、アミド基、エステル基等を含
有し得る。概して、経費および安定性の理由から、簡単なアルキル基が好ましい
【0274】 特定の「簡単な」双性イオン性補助界面活性剤は、「バリオンHC」の商品名
でSherex Companyから入手可能な3−(N−ドデシル−N,N−ジメチル)−2
−ヒドロキシ−プロパン−1−スルホネートである。
【0275】 その他の特定の双性イオン性補助界面活性剤は、以下の一般式を有する: R−C(O)−N(R2)−(CR3 2)n−N(R2)2 (+)−(CR3 2)n−SO2 (-) (式中、Rは各々、炭素数約8〜約20まで、好ましくは約18まで、さらに好
ましくは約16までの炭化水素、例えばアルキル基であり、(R2)は各々、水 素(アミド窒素に結合される場合)、炭素数1〜約4の短鎖アルキルまたは置換
アルキルであって、好ましくはメチル、エチル、プロピル、ヒドロキシ置換エチ
ルまたはプロピルおよびそれらの混合物から成る群から選択され、好ましくはメ
チルであり、(R3)は各々、水素およびヒドロキシ基から成る群から選択され 、そしてnは各々、1〜約4、好ましくは2〜約3、さらに好ましくは約3の数
であり、任意の(CR3 2)部分には約1以下のヒドロキシ基を有する)。R基は
、分枝鎖および/または不飽和であり、そしてこのような構造は、直鎖アルキル
R基との混合物の一部として用いられる場合でも、斑痕形成/皮膜形成効果を提
供し得る。R2基は、環状構造を形成するために結合され得る。この種類の補助 界面活性剤は、C10-14の脂肪アシルアミドプロピレン(ヒドロキシプロピレン )スルホベタインで、「バリオンCASスルホベタイン」の商品名でSherex Com
panyから入手可能である。
【0276】 本明細書中で有用で、且つ、意外なことに好ましいその他の双性イオン性補助
界面活性剤界面活性剤としては、ヒドロカルビル、例えば脂肪アミドアルキレン
ベタイン(以後「HAB」と呼ばれる)が挙げられる。組成物のpHでより陽イ
オン性であるこれらの補助界面活性剤は、以下の一般式を有する: R−C(O)−N(R2)−(CR3 2)n−N(R2)2 (+)−(CR3 2)n−C(O)O(-) (式中、Rは各々、炭素数約8〜約20まで、好ましくは約18まで、さらに好
ましくは約16までの炭化水素、例えばアルキル基であり、(R2)は各々、水 素(アミド窒素に結合される場合)、炭素数1〜約4の短鎖アルキルまたは置換
アルキルであって、好ましくはメチル、エチル、プロピル、ヒドロキシ置換エチ
ルまたはプロピルおよびそれらの混合物から成る群から選択され、好ましくはメ
チルであり、(R3)は各々、水素およびヒドロキシ基から成る群から選択され 、そしてnは各々、1〜約4、好ましくは2〜約3、さらに好ましくは約3の数
であり、任意の(CR3 2)部分には約1以下のヒドロキシ基を有する)。R基は
、分枝鎖および/または不飽和であり、そしてこのような構造は、直鎖アルキル
R基との混合物の一部として用いられる場合でも、斑痕形成/皮膜形成効果を提
供し得る。
【0277】 このような補助界面活性剤の例はC10-14の脂肪アシルアミドプロピレンベタ インで、「ミラタインCB」の商品名でMiranol Companyから入手可能である。
【0278】c)ビルダー: ビルダーのレベルは、組成物の最終用途およびその所望の物理的形態によって
、広範に変わり得る。存在する場合、組成物は好ましくは、組成物の約0.00
1重量%〜約10重量%、さらに好ましくは0.01重量%〜約7重量%、さら
に好ましくは0.1重量%〜約5重量%のビルダーを包含する。
【0279】 硬質表面クリーナーとして有効で、且つ臨界レベルで皮膜形成/条痕形成特徴
の低減を示す洗剤ビルダーも、本発明の組成物中にも存在し得る。臨界レベルで
の特定の洗剤ビルダーの本発明の組成物への付加は、洗剤ビルダーが硬質表面ク
リーナーに付加されるときに通常は生じる皮膜形成/条痕形成の問題を伴わずに
、クリーニングをさらに改良する。改良されたクリーニングと許容可能な皮膜形
成/条痕形成結果との間に妥協による解決を成す必要がなく、これはガラスをク
リーニングする場合に向けられる硬質表面清浄剤にとって特に重要である。これ
らの特定の付加的洗剤ビルダーを含有するこれらの組成物は、例外的に良好なク
リーニング特性を有する。それらは例外的に良好な光輝特性も有し、即ち、光沢
のある表面をクリーニングするために用いられる場合に、濯がずとも、それらは
、例えば表面に艶の消えた仕上がりと皮膜形成/条痕形成を残すカルボネートビ
ルダー入り製品よりその傾向が低い。
【0280】 ビルダーは、無機質硬度の制御を補助するために、本明細書中の組成物中に任
意に含まれ得る。臨床レベルの本発明の組成物で皮膜形成/条痕形成特性の低減
を示すビルダーが好ましい。
【0281】 本明細書中で用いるのに適したビルダーとしては、ニトリロトリアセテート(
NTA)、ポリカルボキシレート、シトレート、水溶性ホスフェート、例えばト
リ−ポリホスフェートおよびナトリウムオルト−およびピロ−ホスフェート、シ
リケート、エチレンジアミンテトラアセテート(EDTA)、アミノ−ポリホス
ホネート(DEQUEST)、例えば欧州特許第286,167号に記載されているよ うなエーテルカルボキシレートビルダー、ホスフェート、欧州特許出願第317 54
2号、欧州特許出願第262 112号および欧州特許出願第399 133号に記載されてい るようなイミノ二酢酸誘導体、およびそれらの混合物が挙げられる。その他の適
切な任意の洗剤ビルダーとしては、ナトリウムカルボキシメチルコハク酸、ナト
リウムN−(2−ヒドロキシ−プロピル)−イミノ二酢酸およびN−ジエチレン
グリコール−N,N−二酢酸(以後DIDA)の塩が挙げられる。塩は、好まし
くは相溶性であり、その例としては、アンモニウム、ナトリウム、カリウムおよ
び/またはアルカノールアンモニウム塩が挙げられる。アルカノールアンモニウ
ム塩は、後述するように、好ましい。ある考え得るビルダーは、クエン酸/酢酸
塩混合物および重炭酸塩/炭酸塩混合物であり、さらに好ましいのは、重炭酸塩
/炭酸塩混合物である。
【0282】 本明細書中で用いるのに適したビルダーとしては、ポリカルボキシレートおよ
びポリホスフェート、ならびにそれらの塩が挙げられる。 本明細書中で用いるのに適したそして好ましいポリカルボキシレートは、25
℃/0.1Mイオン強度で測定した場合に最高LogKaが3〜8であり、Lo
gKCa+LogKMgの和が25℃/0.1Mイオン強度で測定した場合に4
より高く、そして25℃/0.1Mイオン強度で測定した場合にLogKCa=
LogKMg±2単位である有機ポリカルボキシレートである。
【0283】 このような適切且つ好ましいポリカルボキシレートとしては、次式のクエン酸
塩および錯体が挙げられる: CH(A)(COOX)−CH(COOX)−O−CH(COOX)−C
H(COOX)(B) (式中、AはHまたはOHであり、BはHまたは−O−CH(COOX)−CH 2 (COOX)であり、XはHまたは塩生成陽イオンである)。例えば、前記の 一般式中で、AおよびBがともにHである場合、化合物はオキシジコハク酸およ
びその水溶性塩である。AがOHでBがHである場合には、化合物はタートレー
ト一コハク酸(TMS)およびその水溶性塩である。AがHで、Bが−O−CH
(COOX)−CH2(COOX)である場合には、化合物はタートレート二コ ハク酸(TDS)およびその水溶性塩である。これらのビルダーの混合物は、本
明細書中で用いるのに特に好ましい。特にTMS〜TDSのこれらのビルダーは
、米国特許第4,663,071号(Bush等1987年5月5日公開)に開示されている。
【0284】 本明細書中で用いるのに適したさらにその他のエーテルポリカルボキシレート
としては、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテル、1,3,5
−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸およびカルボキシメチ
ルオキシコハク酸とのコポリマーが挙げられる。
【0285】 その他の有用なポリカルボキシレートビルダーとしては、以下の構造式で表さ
れるエーテルヒドロキシポリカルボキシレートが挙げられる: H0−[C(R)(COOM)−C(R)(COOM)−O]n−H (式中、Mは水素またはその結果生じる塩が水溶性である陽イオン、好ましくは
アルカリ金属、アンモニウムまたは置換アンモニウム陽イオンであり、nは約2
〜約15(好ましくはnは約2〜約10、さらに好ましくはnは平均で約2〜約
4である)であり、そしてRは各々、同一であるかまたは異なり、水素、C1-4 のアルキルまたはC1-4の置換アルキル(好ましくはRは水素である)から選択 される)。
【0286】 適切なエーテルポリカルボキシレートとしては、環状化合物、特に脂環式化合
物、例えば米国特許第3,923,679号、第3,835,163号、第4,158,635号、第4,120,8
74号および第4,102,903号(これらの記載内容はすべて、参照により本明細書中 に含まれる)に記載されているものも挙げられる。 それらの環状化合物の中で好ましいのは、二ピコリン酸およびケリドン酸であ
る。
【0287】 また本明細書中で用いるのに適しているポリカルボキシレートは、メリチン酸
、コハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、ベンゼン
ペンタカルボン酸およびカルボキシメチルオキシコハク酸、ならびにそれらの可
溶性塩である。
【0288】 さらに本明細書中で適切なカルボキシレートビルダーとしては、米国特許第3,
723,322号(Diehl、1973年3月28日公開)(この記載内容は、参照により本明細 書中に含まれる)に開示されているカルボキシル化炭水化物が挙げられる。
【0289】 本明細書中で用いるのに適したその他のカルボキシレートは、ポリ酢酸のアル
カリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩である。ポリ酢酸ビルダー塩
の例は、エチレンジアミン、四酢酸およびニトリロ三酢酸のナトリウム、カリウ
ム、リチウム、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩である。
【0290】 その他の適切なポリカルボキシレートは、アルキルイミノ酢酸ビルダーとして
も知られているもの、例えばメチルイミノ二酢酸、アラニン二酢酸、メチルグリ
シン二酢酸、ヒドロキシプロピレンイミノ二酢酸およびその他のアルキルイミノ
酢酸ビルダーである。
【0291】 本明細書中で有用なポリカルボキシレート洗剤ビルダーとしては、米国特許第
4,915,854号(Mao等、1990年4月10日公開)(この記載内容は、参照により本明 細書中に含まれる)に開示されているビルダーが挙げられる。
【0292】 本発明の硬質表面クリーニング組成物中に用いるのに適しているのは、米国特
許第4,566,984号(Bush、1986年1月28日公開)(この記載内容は、参照により本
明細書中に含まれる)に開示されている3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1
,6−ヘキサンジオートおよび関連化合物である。有用なコハク酸ビルダーとし
ては、C5〜C20のアルキルコハク酸およびその塩が挙げられる。この種類の特 に好ましい化合物は、ドデセニルコハク酸である。アルキルコハク酸は、典型的
には、一般式R−CH(COOH)CH2(COOH)を有するもの、即ちRが 炭化水素、例えばC10〜C20のアルキルまたはアルケニル、好ましくはC12〜C 16 であるか、またはRがヒドロキシ、スルホ、スルホキシまたはスルホン置換基
で置換され得るコハク酸の誘導体であって、これらはすべて前記の特許中に記載
されている。コハク酸ビルダーは、好ましくはそれらの水溶性塩の形態で、例え
ばナトリウム、カリウム、アンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩の形
態で用いられる。コハク酸ビルダーの特定の例としては、ラウリルスクシネート
、ミリスチルスクシネート、パルミトイルスクシネート、2−ドデセニルスクシ
ネート(好ましい)、2−ペンタデセニルスクシネート等が挙げられる。ラウリ
ルスクシネートはこの群の好ましいビルダーであり、欧州特許出願第86200690.5
/0 200 263号(1986年11月5日公開)に記載されている。
【0293】 有用なビルダーの例としては、ナトリウムおよびカリウムカルボキシメチルオ
キシマロネート、カルボキシメチルオキシスクシネート、シス−シクロヘキサン
ヘキサカルボキシレート、シス−シクロペンタン−テトラカルボキシレート、水
溶性ポリアクリレートおよび無水マレイン酸とビニルメチルエーテルまたはエチ
レンとのコポリマーが挙げられる。
【0294】 その他の適切なポリカルボキシレートは、米国特許第4,144,226号(Crutchfie
ld等、1979年3月13日公開)(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれ る)に開示されたポリアセタルカルボキシレートである。これらのポリアセタル
カルボキシレートは、重合条件下でグリオキシル酸のエステルと重合開始剤を一
緒に結合させて、調製され得る。その結果生じるポリアセタルカルボキシレート
エステルを次に化学的に安定な末端基と結合させて、ポリアセタルカルボキシレ
ートを、アルカリ溶液中での急速脱重合に対して安定化させ、対応する塩に転化
されて、界面活性剤に付加される。
【0295】 ポリカルボキシレートビルダーは、米国特許第3,308,067号(Diehl、1967年3 月7日発行)(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)にも開示さ れている。このような物質としては、脂肪族カルボン酸、例えばマレイン酸、イ
タコン酸、メサコン酸、フマル酸、アコニチン酸、シトラコン酸およびメチレン
マロン酸のホモ−およびコポリマーの水溶性塩が挙げられる。
【0296】 本明細書中で用いるのに適したポリホスホネートは、ポリホスフェート(例え
ば、トリポリホスフェート、ピロホスフェートおよびガラス状高分子メタホスフ
ェート)、ホスホネートのアルカリ金属、アンモニウムおよびアルカノールアン
モニウム塩である。本明細書中で用いるための最も好ましいビルダーは、クエン
酸塩である。
【0297】 本明細書中で用いるのに適したいくつかの炭酸塩ビルダーは、式X2CO3また
はXHCO3(式中、Xは適切な対イオン、典型的にはK+、Na+、NH4 +であ る)によるものである。本明細書中で用いるのに適したポリホスフェートとして
は、式XabPO4(式中、aおよびbは、a+b=3となるような整数であり 、そしてaまたはbは0であり得る)またはXab310(式中、aおよびb は、a+b=5となる数であり、そしてaまたはbは0であり得るし、Xは適切
な対イオン、特にK+、Na+またはNH4 +である)の化合物が挙げられる。
【0298】 ポリカルボキシレートビルダーの重要な一部門は、米国特許第3,128,287号(B
erg、1964年4月7日公開)および米国特許第3,635,830号(Lamberti等、1972年1 月18日公開)に開示されているようなエーテルポリカルボキシレート、例えばオ
キシジスクシネートを包含する(「米国特許第4,663,071号(Bush等、1987年5月
5日公開)のTMS/TDS」ビルダーも参照)。
【0299】 その他の有用なビルダーとしては、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート
、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテル、1,3,5−トリヒ
ドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸およびカルボキシメチルオキシ
コハク酸とのコポリマー、ポリ酢酸、例えばエチレンジアミン四酢酸およびニト
リロ三酢酸の種々のアルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩、な
らびに、ポリカルボキシレート、例えばメリチン酸、コハク酸、オキシ二コハク
酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチル
オキシコハク酸およびそれらの可溶性塩が挙げられる。
【0300】 クエン酸塩ビルダー、例えばクエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム塩
)は、更新可能な資源のそれらの利用可能性およびそれらの生分解性のために、
特別の重要性を有するポリカルボキシレートビルダーである。オキシジスクシネ
ートもまた本発明の組成物および組合せにおいて特に有用である。
【0301】 好ましいポリカルボキシレートビルダーはイミノジスクシネートである。その
他の適切なポリカルボキシレートは、米国特許第4,144,226号(Crutchfield等、
1979年3月13日公開)および米国特許第3,308,067号(Diehl、1967年3月7日公開 )に開示されている(米国特許第3,723,322号(Diehl)も参照)。
【0302】 その他の適切なビルダーとしては、カルボキシル基間の炭素数が約2〜約14
、好ましくは約2〜約4である二カルボン酸が挙げられる。特定の二カルボン酸
洗剤ビルダーとしては、コハク酸、グルタル酸およびアジピン酸、ならびにそれ
らの混合物が挙げられる。このような酸は、約3より大きいpK1を有し、そし て相対的に高いカルシウム塩溶解度を有する。同様の特性を有する置換酸も用い
られ得る。
【0303】 これらの二カルボン酸洗剤ビルダーは、特にpHが約2〜約4である場合に、
硬質水汚れのより迅速な除去を提供する。 用いられ得るその他の適切なビルダーとしては、クエン酸、特に以下の一般式
を有するビルダーが挙げられる: R5−[O−CH(COOH)CH(COOH)]n5 (式中、各R5はHおよびOHから成る群から選択され、そしてnは平均で約2 〜約3の数である)。その他の好ましい洗剤ビルダーとしては、米国特許第5,05
1,212号(CulshawとVos、”Hard-Surface Cleaning Compositions”、1991年9月
24日公開)(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)に記載されて
いるものが挙げられる。
【0304】 前記の洗剤ビルダーの他に、硬質表面クリーナーに対して相対的に有効であり
、および/または好ましくは、相対的に低い皮膜形成/条痕形成特徴を有するそ
の他の洗剤ビルダーとしては、米国特許第4,769,172号(Siklosi、1988年9月6日
公開)(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)に開示されたもの
の酸形態が挙げられる。さらにその他のものとしては、次式を有するキレート化
剤が挙げられる: R−N(CH2COOM)2 (式中、Rは:−CH2CH2CH2OH、−CH2CH(OH)CH2、−CH2
H(OH)CH2OH、−CH(CH2OH)2、−CH3、−CH2CH2OCH3 、−C(O)−CH3、−CH2−C(O)−NH3、−CH2CH2CH2OCH3 、−C(CH2OH)3およびそれらの混合物から成る群から選択され、Mは各々
水素である)。
【0305】 硬質表面クリーニング組成物が酸性である、即ちpH<7であるのが望ましい
場合には、酸性ビルダーを用いて使用時に所望のpHを提供し得る。しかしなが
ら、必要な場合には、組成物は、付加的緩衝物質を含有して、使用時に約1〜約
5.5、好ましくは約2〜約4.5、さらに好ましくは約2〜約4のpHを生じ
得る。pHは、通常は製品で測定される。緩衝剤は、無機酸、例えばHCl、H
NO3等、ならびに有機酸、例えば酢酸等、そしてそれらの混合物から成る群か ら選択される。系中の緩衝物質は、斑痕形成/皮膜形成に関して重要である。好
ましくは、組成物は実質的にまたは完全に、クリーニングを提供するために典型
的に用いられるが、しかし、特に非常に幼い小児がいる場合に、家庭で用いられ
る組成物においては安全性の見地から望ましくないシュウ酸のような物質を含有
しない。
【0306】二価金属イオン: 硬質表面クリーニング組成物は、組成物中に存在するビルダーを飽和させるた
めの量で、陽性二価イオンを付加的に含有し得る。この「飽和」は、好ましくは
、清浄化される硬質表面が傷つきやすい(デリケートな)表面、即ち大理石や漆
塗りの木材である場合に、硬質表面クリーニング組成物中で好ましくは用いられ
る(同時係属中出願第08/981,315号(Attorneys Docket No CM954M、Procter &
Gamble)(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)参照)。「飽和
させる」とは、本明細書中では、組成物中に存在する実質的にすべてのビルダー
を、即ち少なくとも75%のビルダー、好ましくは少なくとも80%、最も好ま
しくは少なくとも90%あるいはすべてのビルダーを結合するのに十分なイオン
が存在すべきであることを意味する。したがって、100%飽和に関しては、イ
オンは最も好ましくはビルダーイオン対ビルダーのモル比が少なくともX:2(
ここで、Xは補充される負電荷の考え得る最大数/ビルダー1モルである)で存
在すべきである。例えば、前記のビルダーがクエン酸塩である場合には、クエン
酸1モルは3個の負電荷を保有し得るため、前記のモル比は少なくとも3:2で
なければならない。本発明の目的およびそこで必要とされるイオンの量に関して
は、ビルダー中のカルボキシレートまたはホスフェート基が存在する形態は、重
要でない。言い換えれば、ビルダー中のカルボキシレートまたはホスフェート基
がそれらのプロトン化形態である6〜8のあるpH値においても先の、好ましい
X:2比が妥当する。
【0307】 イオンは、任意の形態で組成物中に導入され得る。Mgに関する限り、MgC
2は商業的に魅力があることが判明している。しかしながら、MgSO4、Mg
ホスフェートおよびMgNO3も、本明細書中の組成物のためのMgイオンの適 切な供給源である。理論に縛られることなく、本明細書中では、大理石中のカル
シウムとビルダーとが結合するのを防ぐことを、イオンはどのようにしてしてか
ビルダーによるクリーニング動作の実行を妨げることなくやってのけると推測す
るものとする。
【0308】 本明細書中で用いるための適切な正の二価イオンとしては、Mg2+、Ba2+
Fe2+、Ca2+、Zn2+およびNi2+が挙げられる。最も好ましいのは、Mg2+ およびCa2+またはそれらの混合物である。
【0309】d)補助溶媒: 任意に、本発明の組成物は、1つ又はそれ以上の補助溶媒をさらに包含する。
補助溶媒のレベルは、組成物中に存在する場合は、典型的には約0.001%〜
約30%、好ましくは約0.01%〜約10%、さらに好ましくは約1%〜約5
%である。補助溶媒は、20℃〜25℃の温度で液体であり、そして界面活性剤
であるとは考えられない化合物である、と広義に定義される。目立った特徴の1
つは、補助溶媒が、化合物の広範な混合物というよりむしろ別個の実体として存
在する傾向があることである。本発明の硬質表面クリーニング組成物中で有用な
いくつかの補助溶媒は、炭素数約1〜約35であり、炭素数約8以下の連続した
直鎖、分枝鎖または環状炭化水素部分を含有する。本発明に適した補助溶媒の例
としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2−メ
チルピロリドン、ベンジルアルコールおよびモルホリンn−オキシドが挙げられ
る。これらの補助溶媒の中で好ましいのは、メタノールおよびイソプロパノール
である。
【0310】 本明細書中の組成物は、炭素数8〜18,好ましくは12〜16の炭化水素鎖
を有するアルコールを付加的に含有し得る。炭化水素鎖は分枝鎖または直鎖であ
り、そしてモノ、ジまたはポリアルコールであり得る。
【0311】 本明細書中で用いられ得る補助溶媒としては、硬質表面クリーナー組成物の業
界の当業者に既知の全てのものが挙げられる。本明細書中で用いるのに適した補
助溶媒としては、炭素数4〜14、好ましくは6〜12、さらに好ましくは8〜
10のエーテルおよびジエーテル、グリコールまたはアルコキシル化グリコール
、アルコキシル化芳香族アルコール、芳香族アルコール、脂肪族分枝鎖アルコー
ル、アルコキシル化脂肪族分枝鎖アルコール、アルコキシル化直鎖C1〜C5のア
ルコール、直鎖C1〜C5のアルコール、C8〜C14のアルキルおよびシクロアル キル炭化水素およびハロ炭化水素、C6〜C16のグリコールエーテル、ならびに それらの混合物が挙げられる。
【0312】 本明細書中で用いられ得る適切なグリコールは、式HO−CR12−OH(式
中、R1およびR2は別々に、HまたはC2〜C10の飽和または不飽和脂肪族炭化 水素鎖および/または環状である)によるものである。本明細書中で用いられる
適切なグリコールは、ドデカングリコールおよび/またはプロパンジオールであ
る。
【0313】 本明細書中で用いられ得る適切なアルコキシル化グリコールは、式R−(A) n −R1−OH(式中、RはH、OH、炭素数1〜20、好ましくは2〜15、さ
らに好ましくは2〜10の直鎖飽和または不飽和アルキルであり、R1はHまた は炭素数1〜20、好ましくは2〜15、さらに好ましくは2〜10の直鎖飽和
または不飽和アルキルであり、そしてAはアルコキシ基、好ましくはエトキシ、
メトキシおよび/またはプロポキシであり、そしてnは1〜5、好ましくは1〜
2である)によるものである。本明細書中で用いられる適切なアルコキシル化グ
リコールは、メトキシオクタデカノールおよび/またはエトキシエトキシエタノ
ールである。
【0314】 本明細書中で用いられ得る適切なアルコキシル化芳香族アルコールは、式R(
A)n−OH(式中、Rは炭素数1〜20、好ましくは2〜15、さらに好まし くは2〜10のアルキル置換または非アルキル置換アリール基であり、Aはアル
コキシ基、好ましくはブトキシ、プロポキシおよび/またはエトキシであり、そ
してnは1〜5、好ましくは1〜2の整数である)によるものである。適切なア
ルコキシル化芳香族アルコールは、ベンズオキシエタノールおよび/またはベン
ズオキシプロパノールである。
【0315】 本明細書中で用いられ得る適切な芳香族アルコールは、式R−OH(式中、R
は炭素数1〜20、好ましくは1〜15、さらに好ましくは1〜10のアルキル
置換または非アルキル置換アリール基である)によるものである。例えば、本明
細書中で用いられる適切な芳香族アルコールは、ベンジルアルコールである。
【0316】 本明細書中で用いられ得る適切な脂肪族分枝鎖アルコールは、式R−OH(式
中、Rは炭素数1〜20、好ましくは2〜15、さらに好ましくは5〜12の分
枝鎖飽和または不飽和アルキル基である)によるものである。本明細書中で用い
られる特に適切な脂肪族分枝鎖アルコールとしては、2−エチルブタノールおよ
び/または2−メチルブタノールが挙げられる。
【0317】 本明細書中で用いられ得る適切なアルコキシル化脂肪族分枝鎖アルコールは、
式R(A)n−OH(式中、Rは炭素数1〜20、好ましくは2〜15、さらに 好ましくは5〜12の分枝鎖飽和または不飽和アルキル基であり、Aはアルコキ
シ基、好ましくはブトキシ、プロポキシおよび/またはエトキシであり、そして
nは1〜5、好ましくは1〜2の整数である)によるものである。適切なアルコ
キシル化脂肪族分枝鎖アルコールとしては、1−メチルプロポキシエタノールお
よび/または2−メチルブトキシエタノールが挙げられる。
【0318】疎水性補助溶媒 疎水性補助溶媒は、好ましくは、組成物中に存在する場合、約0.5%〜約3
0%、さらに好ましくは約1%〜約15%、さらに好ましくは約2%〜約5%の
レベルで用いられる。
【0319】 液体組成物中のクリーニングを改良するためには、クリーニング活性を有する
疎水性補助溶媒を用い得る。本明細書中の硬質表面クリーニング組成物中に用い
られ得る疎水性補助溶媒は、例えばドライクリーニング産業、硬質表面クリーナ
ー産業および金属加工産業において、一般的に用いられる任意の周知の「脂除去
」補助溶媒であり得る。
【0320】 このような補助溶媒の有用な定義は、Union Carbideの出版物である“The Hoy
”(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)に記載されたような溶
解度パラメーターに由来する。最も有用なパラメーターは、次式により算出され
る水素結合パラメーターであると思われる:
【0321】
【数1】
【0322】 (式中、γHは水素結合パラメーターであり、aはアグリゲーション数であって
、:
【0323】
【数2】
【0324】 γTは次式から得られる溶解度パラメーターである:
【0325】
【数3】
【0326】 (式中、△H25は25℃での気化熱であり、Rは気体定数(1.987cal/
mol/度)であり、Tは絶対温度(°K)であり、Tbは沸点(°K)であり
、Tcは臨界温度(°K)であり、dは密度(g/ml)であり、そしてMは分
子量である))。
【0327】 本明細書中の組成物に関しては、水素結合パラメーターは、好ましくは約7.
7未満、さらに好ましくは約2〜約7または7.7、さらに好ましくは約3〜約
6である。低い数値を有する補助溶媒は、組成物中に溶解するのが漸増的に難し
くなり、ガラス上に曇りを生じる傾向が大きくなる。数値が高いほど、良好な脂
/油汚れクリーニングを提供するにはより多くの補助溶媒を要する。
【0328】 このような補助溶媒の多くは、アルキルまたはシクロアルキル形の炭化水素ま
たはハロゲン化炭化水素部分を包含し、そして室温より十分高い、即ち約20℃
より高い沸点を有する。
【0329】 本発明の型の組成物の処方者は、一部は良好な脂切断特性を提供する必要性に
より、そして一部は審美的考察により、補助溶媒の選択を左右される。例えば、
ケロシン炭化水素は、本発明の組成物中での脂切断に関しては非常に良好に機能
するが、しかし悪臭性である。ケロシンは、市販の状態でさえ、それが使用され
得る前に格別に清浄でなくてはならない。悪臭が許容されないであろう家庭での
使用に関しては、処方者は、相対的に心地よい匂いまたは香料により合理的に改
質され得る臭いを有する補助界面活性剤を選択することの方が考えられる。
【0330】 C6〜C9のアルキル芳香族補助溶媒、特にC6〜C9のアルキルベンゼン、好ま
しくはオクチルベンゼンは優れた脂除去特性を有し、そしてほのかな心地よい匂
いを有する。同様に、少なくとも約100℃の沸点を有するオレフィン補助溶媒
、特にα−オレフィン、好ましくは1−デセンまたは1−ドデセンは、優れた脂
除去補助溶媒である。
【0331】 一般に、本明細書中で有用なグリコールエーテルは、式R11O−(R12O−) m H(式中、R11は各々、炭素数約3〜約8のアルキル基であり、R12は各々、 エチレン、プロピレンまたはブチレンであり、そしてm1は1〜約3の数である )を有する。最も好ましいグリコールエーテルは、モノプロピレングリコールモ
ノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、モノプロピ
レングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル
、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシル
エーテル、モノエチレングリコールモノヘキシルエーテル、モノエチレングリコ
ールモノブチルエーテルおよびそれらの混合物から成る群から選択される。いく
つかのその他の適切な例としては、「ドワノール」の商品名でDow Chemical Com
panyから、そして「エルコソルブ」の商品名でArco Chemical Companyから市販 されているエチレングリコールおよびプロピレングリコールエーテルが挙げられ
る。その他の適切な補助溶媒、例えばモノ−およびジ−エチレングリコールn−
ヘキシルエーテルは、Union Carbide社から入手可能である。
【0332】 これらの硬質表面クリーナー組成物のための特に好ましい種類の補助溶媒は、
それらの分子構造中の炭素数が6〜約16であるジオールを包含する。好ましい
ジオール補助溶媒は、20℃で約0.1〜約20g/水100gの水中溶解度を
有する。ジオール補助溶媒は、良好な脂切断能力の他に、例えばバスタブおよび
シャワー室壁のような表面からカルシウム石鹸汚れを除去する能力増強を組成物
に付与する。これらの汚れは、特に研磨剤を含有しない組成物に関しては、除去
するのが特に難しい。その他の補助溶媒、例えばベンジルアルコール、n−ヘキ
サノールおよびC1-4のアルコールのフタル酸エステルも用いられ得る。
【0333】 松根油、オレンジテルペン、ベンジルアルコール、n−ヘキサノール、 C1-4 のアルコールのフタル酸エステル、ブトキシプロパノール、ブチルカルビトール
(商品名)および1−(2−n−ブトキシ−1−メチルエトキシ)プロパン−2
−オール(ブトキシプロポキシプロパノールまたはジプロピレングリコールモノ
ブチルエーテルとも呼ばれる)、ヘキシルジグリコール(ヘキシルカルビトール
(商品名))、ブチルトリグリコール、ジオール、例えば2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオール、ならびにそれらの混合物が用いられ得る。ブト
キシプロパノール補助溶媒は、ブトキシ基が臭い改良のためにプロパノールの第
二原子に結合される、約20%以下、好ましくは約10%以下、さらに好ましく
は約7%以下の第二異性体を有するべきである。
【0334】e)高分子添加剤: 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、約0.001%〜約20%、好まし
くは約0.01%〜約10%、さらに好ましくは約0.1%〜約5%、さらに好
ましくは約0.1%〜約3%の高分子添加剤を包含し得る。適切な高分子添加剤
としては、以下のものが挙げられる: 1)ポリアルコキシレングリコール、 2)PVPホモポリマーまたはそのコポリマー、 3)ポリカルボキシレート、 4)スルホン化ポリスチレンポリマー、および 5)それらの混合物。
【0335】1)ポリアルコキシレングリコール: 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、後述するように、ポリアルコキシレ
ングリコール、一および二面冠ポリアルコキシレングリコールおよびそれらの混
合物から成る群から選択される再汚染防止剤を含有し得る。本発明の組成物は、
このような作用物質が硬質表面クリーニング組成物中に存在する場合、総組成物
重量の約0.001重量%〜20重量%、好ましくは0.01重量%〜10重量
%、さらに好ましくは0.1重量%〜5重量%、最も好ましくは0.2重量%〜
2重量%の前記の再汚染防止剤またはそれらの混合物を包含し得る。
【0336】 本明細書中で用いられ得る適切なポリアルコキシレングリコールは、次式:H
−O−(CH2−CHR2O)n−Hによるものである。 本明細書中で用いられ得る適切な一面冠ポリアルコキシレングリコールは、次
式:R1−O−(CH2−CHR2O)n−Hを有する。 本明細書中で用いられ得る適切な二面冠ポリアルコキシレングリコールは、次
式:R1−O−(CH2−CHR2O)n−R3を有する。
【0337】 ポリアルコキシレングリコール、一および二面冠ポリアルコキシレングリコー
ルのこれらの式中で、置換基R1およびR3は各々別々に、炭素数1〜30の置換
または非置換の、飽和または不飽和の、直鎖または分枝鎖炭化水素鎖であるか、
あるいは炭素数1〜30のアミノ保有直鎖または分枝鎖の、置換または非置換の
炭化水素鎖であり、R2は水素、あるいは炭素数1〜30の直鎖または分枝鎖炭 化水素であり、nは0より大きい整数である。
【0338】 好ましくは、R1およびR3は各々別々に、炭素数1〜30、好ましくは1〜1
6、さらに好ましくは1〜8、最も好ましくは1〜4の置換または非置換の、飽
和または不飽和の、直鎖または分枝鎖アルキル基、アルケニル基またはアリール
基であるか、あるいは炭素数1〜30、さらに好ましくは1〜16、さらに好ま
しくは1〜8、最も好ましくは1〜4のアミノ保有直鎖または分枝鎖の、置換ま
たは非置換のアルキル基、アルケニル基またはアリール基である。好ましくは、
R2は水素であるか、または炭素数1〜30、好ましくは1〜16、さらに好ま
しくは1〜8の直鎖または分枝鎖アルキル基、アルケニル基、またはアニール基
であり、最も好ましくは、R2はメチルまたは水素である。好ましくは、nは5 〜1000,さらに好ましくは10〜100,さらに好ましくは20〜60、最
も好ましくは30〜50の整数である。
【0339】 本発明の硬質表面クリーニング組成物中に用いられ得る好ましいポリアルコキ
シレングリコール、一および二面冠ポリアルコキシレングリコールは、少なくと
も200、さらに好ましくは400〜5000、最も好ましくは800〜300
0の分子量を有する。
【0340】 本明細書中で用いられうる適切な一面冠ポリアルコキシレングリコールとして
は、2−アミノプロピルポリエチレングリコール(分子量2000)、メチルポ
リエチレングリコール(分子量1800)等が挙げられる。このような一面冠ポ
リアルコキシレングリコールは、ポリグリコールシリーズでHoeschtから、また はXTJ(商品名)の名称でHunstmanから市販されている。好ましいポリアルコ
キシレングリコールは、ポリエチレングリコール(分子量2000)のようなポ
リエチレングリコールである。
【0341】 場合によって、再汚染防止剤は、本明細書中に記載したような二面冠ポリアル
コキシレングリコールまたはそれらの混合物であり得る。本明細書中で用いられ
得る適切な二面冠ポリアルコキシレングリコールとしては、O,O’−ビス(2
−アミノプロピル)ポリエチレングリコール(分子量2000)、O,O’−ビ
ス(2−アミノプロピル)ポリエチレングリコール(分子量400)、 O,O ’−ジメチルポリエチレングリコール(分子量2000)、ジメチルポリエチレ
ングリコール(分子量2000)またはそれらの混合物が挙げられる。本明細書
中で用いるための好ましい二面冠ポリアルコキシレングリコールは、ジメチルポ
リエチレングリコール(分子量2000)である。例えば、ジメチルポリエチレ
ングリコールは、ポリグリコールシリーズ、例えばPEG DME−2000(
商品名)としてHoeschtから、またはジェファミン(商品名)およびXTJ(商 品名)の名称でHunstmanから市販されている。
【0342】 二面冠ポリアルコキシレングリコールがアミノ二面冠ポリアルコキシレングリ
コールである本発明の好ましい実施態様では、前記のアミド二面冠ポリアルコキ
シレングリコールのpKa以下のpHで本明細書中の液体組成物を処方すること
が、クリーニング性能の理由のために好ましい。実際、本発明の組成物が二面冠
ポリアルコキシレングリコールとしてこのようなアミノ二面冠ポリアルコキシレ
ングリコールを包含する場合、次期クリーニング性能はそれらのpHで特に改良
される、ということが判明している。
【0343】 本明細書中に記載したような非アミノ二面冠ポリアルコキシレングリコールは
、pHとは無関係であり、即ち、組成物のpHは、二面冠ポリアルコキシレング
リコールとしてこのような非アミノ二面冠ポリアルコキシレングリコールを包含
する組成物により示される次期クリーニング性能に影響を及ぼさない。
【0344】 「アミノ二面冠ポリアルコキシレングリコール」とは、本明細書中では、式:
1−O−(CH2−CHR2O)n−R3(式中、置換基R1、R2、およびR3およ
びnは前記と同様であり、少なくとも置換基R1またはR3は炭素数1〜30のア
ミノ保有直鎖または分枝鎖、置換または非置換炭化水素鎖である)による二面冠
ポリアルコキシレングリコールを意味する。
【0345】 「非アミノ二面冠ポリアルコキシレングリコール」とは、本明細書中では、式
:R1−O−(CH2−CHR2O)n−R3(式中、置換基R1、R2およびR3およ
びnは前記と同様であり、置換基R1またはR3で炭素数1〜30のアミノ保有直
鎖または分枝鎖、置換または非置換炭化水素鎖であるものはない)による二面冠
ポリアルコキシレングリコールを意味する。
【0346】 ポリアルコキシレングリコールおよび一面冠ポリアルキレングリコールは本明
細書中の組成物により示される次期クリーニング性能に寄与するが、しかし二面
冠ポリアルコキシレングリコールは、それに関連した次期クリーニング性能がさ
らに改良されるので、本明細書中では好ましい。実際、ポリアルコキシレングリ
コールを二面冠化すると、対応する非面冠ポリアルコキシレングリコールまたは
等分子量の非面冠ポリアルコキシレングリコールと比較した場合、再汚染防止特
性の目立った改良がこのような化合物に付与される、ということが、意外にも判
明した。
【0347】2)PVPホモポリマーまたはそのコポリマー: 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、ビニルピロリドンホモポリマーまた
はコポリマー、あるいはそれらの混合物を含有し得る。本発明の組成物は、PV
Pホモポリマーまたはコポリマーが存在する場合、総組成物の重量の0.001
重量%〜20重量%、好ましくは0.01重量%〜10重量%、さらに好ましく
は0.1重量%〜5重量%、最も好ましくは0.2重量%〜2重量%のビニルピ
ロリドンホモポリマーまたはコポリマーあるいはそれらの混合物を含有し得る。
【0348】 本明細書中で用いられ得る適切なビニルピロリドンホモポリマーは、以下の反
復モノマーを有するN−ビニルピロリドンのホモポリマーである:
【0349】
【化32】
【0350】 (式中、n(重合度)は10〜1,000,000、好ましくは20〜100,
000,さらに好ましくは20〜10,000の整数である)。
【0351】 したがって、本明細書中で用いられ得る適切なビニルピロリドンホモポリマー
(「PVP」)は、1,000〜100,000,000、好ましくは2,00
0〜10,000,000、さらに好ましくは5,000〜1,000,000
、最も好ましくは50,000〜500,000の平均分子量を有する。
【0352】 適切なビニルピロリドンホモポリマーは、PVP K−15(商品名)(粘性
分子量10,000)PVPK−30(商品名)(平均分子量40,000)、
PVPK−60(商品名)(平均分子量160,000)、およびPVP K−
90(商品名)(平均分子量360,000)の製品名でISP Corporation(New
York, NY and Montreal, Canada)から市販されている。BASF Cooperationから
市販されているその他の適切なビニルピロリドンホモポリマーとしては、ソカラ
ンHP165(商品名)およびソカランHP12(商品名);洗剤分野の当業者
に既知のビニルピロリドンホモポリマー(例えば、欧州特許出願第262,897号お よび欧州特許出願第256,696号参照)が挙げられる。
【0353】 本明細書中で用いられ得る適切なコポリマーとしては、N−ビニルピロリドン
およびアルキレン性不飽和モノマーまたはそれらの混合物のコポリマーが挙げら
れる。
【0354】 本明細書中のコポリマーのアルキレン性不飽和モノマーとしては、不飽和二カ
ルボン酸、例えばマレイン酸、クロロマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シト
ラコン酸、フェニルマレイン酸、アコニチン酸、アクリル酸、N−ビニルイミダ
ゾールおよびビニルアセテートが挙げられる。不飽和酸の任意の無水物、例えば
アクリレート、メタクリレートが用いられ得る。スチレン、スルホン化スチレン
、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレンのような芳香族モ
ノマーおよび類似の周知のモノマーが用いられ得る。
【0355】 ビニルピロリドンのコポリマーの分子量は、コポリマーが水溶性であり、多少
の表面活性を有し、そして表面の親水性を増大するような方式で液体組成物また
はそれを包含する溶液(即ち希釈剤使用条件下で)から硬質表面に吸着される限
りは、特に重要ではない。しかしながら、N−ビニルピロリドンおよびアルキレ
ン性不飽和モノマーまたはそれらの混合物の好ましいコポリマーは、1,000
〜1,000,000、好ましくは10,000〜500,000、さらに好ま
しくは10,000〜200,000の分子量を有する。
【0356】 例えば、本明細書中で用いるのに特に適したN−ビニルイミダゾールN−ビニ
ルピロリドンポリマーは、5,000〜1,000,000、好ましくは5,0
00〜500,000、さらに好ましくは10,000〜200,000の平均
分子量範囲有する。平均分子量範囲は、Barth H.G. and Mays J.W. Chemical An
alysis Vol. 113,”Modern Methods of Polymer Characterization”に記載され
ているような光散乱により確定された。
【0357】 N−ビニルピロリドンおよびアルキレン性不飽和モノマーのこのようなコポリ
マー、例えばPVP/ビニルアセテートコポリマーは、ルビスコール(商品名)
シリーズの商品名でBASFから市販されている。
【0358】 本発明の組成物中に用いるためのビニルピロリドンの特に好ましいコポリマー
は、第四級化または非第四級化ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルア
クリレートまたはメタクリレートコポリマーである。
【0359】 本発明の組成物中に用いるのに適したビニルピロリドン/ジアルキルアミノア
ルキルアクリレートまたはメタクリレートコポリマー(第四級化または非第四級
化)は、次式によるものである:
【0360】
【化33】
【0361】 (式中、nは20〜99、好ましくは40〜90mol%であり、mは1〜80
、好ましくは5〜40mol%であって、R1はHまたはCH3を表し、yは0ま
たは1を示し、R2は−CH2−CHOH−CH2−またはCx2x(ここで、x=
2〜18)であり、R3は炭素数1〜4の低級アルキル基、好ましくはメチルま たはエチルまたはベンジルを表し、R4は炭素数1〜4の低級アルキル基、好ま しくはメチルまたはエチルを示し、X-はCl、Br、I、1/2SO4、HSO4
よびCH3SO3から成る群から選択される)。ポリマーは、仏国特許第2,077,14
3号および第2,393,573号に記載された方法により調製され得る。
【0362】 本明細書中で用いるのに適した好ましい第四級化または非第四級化ビニルピロ
リドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレートまたはメタクリレートコポリマ
ーは、1,000〜1,000,000、好ましくは10,000〜500,0
00、さらに好ましくは10,000〜100,000の分子量を有する。
【0363】 このようなビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレートまたは
メタクリレートコポリマーは、コポリマー845(商品名)、ガフクアット73
4(商品名)またはガフクアット755(商品名)の商品名でISP Corporation (New York, NY and Montreal, Canada)から、あるいはルビクアット(商品名 )の名称でBASFから市販されている。
【0364】 本明細書中で最も好ましいのは、BASFから市販されているビニルピロリドンお
よびジメチルアミノエチルメタクリレート(ポリクアテルニウム−11)の第四
級化コポリマーである。
【0365】3)ポリカルボキシレート 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、ポリカルボキシレートポリマーを任
意に含有し得る。存在する場合、ポリカルボキシレートポリマーは、好ましくは
組成物の重量の約0.001重量%〜約10重量%、さらに好ましくは約0.0
1重量%〜約5重量%、さらに好ましくは約0.1重量%〜2.5重量%である
【0366】 ポリカルボキシレートポリマーは、モノマーの重合により生成されたものであ
り得る。その少なくともいくつかはカルボン酸官能価を含有する。一般的モノマ
ーとしては、アクリル酸、マレイン酸、エチレン、ビニルピロリドン、メタクリ
ル酸、メタクリロイルエチルベタイン等が挙げられる。概して、ポリマーは、1
0,000より大きい、好ましくは約20,000より大きい、さらに好ましく
は約300,000より大きい、そしてさらに好ましくは約400,000より
大きい分子量を有するべきである。高分子量ポリマー、例えば約3,000,0
00より大きい分子量を有するものは、処方するのが非常に難しく、低分子量ポ
リマーよりも斑痕形成防止効果を提供するのにあまり有効でない、ということも
判明した。したがって、分子量は、普通は、特にポリアクリレートに関しては、
約20,000〜約3,000,000,好ましくは約20,000〜約2,5
00,000,さらに好ましくは約300,000〜約2,000,000、さ
らに好ましくは約400,000〜約1,500,000であるべきである。
【0367】 いくつかのポリカルボキシレートポリマーに関する利点は、このようなポリマ
ーの洗剤ビルダー効力である。意外なことに、このようなポリマーは皮膜形成/
条痕形成を損なわないし、他の洗剤ビルダーと同様に、それらは、特定の物質を
含有する典型的一般的な「除去が難しい」汚れにクリーニング効力増大を提供す
る。
【0368】 いくつかのポリマー、特にポリカルボキシレートポリマーは、水性液体である
組成物を増粘する。これは望ましい。しかしながら、組成物がトリガースプレー
具を有する容器中に入れられる場合、組成物は、望ましくは、余分のトリガー圧
を要するほど濃厚でない。典型的には、剪断下の粘度は、約200cp未満、好
ましくは約100cp未満、さらに好ましくは約50cp未満であるべきである
。しかしながら、表面、特に垂直表面から組成物が流出するのを防止するために
は、濃厚な組成物を有することが望ましい。
【0369】4)スルホン化ポリスチレンポリマー: 本発明の硬質表面クリーニング組成物中に含まれ得る別の適切な物質は、高分
子量スルホン化ポリマー、例えばスルホン化ポリスチレンである。典型的な式を
以下に示す: −[CH(C64SO3Na)−CH2]n−CH(C65)−CH2− (式中、nは以下に開示するような適切な分子量を生じる数である)。 典型的分子量は、約10,000〜約1,000,000、好ましくは約20
0,000〜約700,000である。
【0370】 本明細書中で用いるのに適した物質の例としては、「アクリリドン」(商品名
)の名称でISPから販売されているポリ(ビニルピロリドン/アクリル酸)、そ して「アキュマー」(商品名)の名称でRohm & Haasから販売されているポリ( アクリル酸)が挙げられる。その他の適切な物質としては、バーサフレックス(
商品名)の名称でNational Starch and Chemical Companyから販売されているス
ルホン化ポリスチレンポリマー、特にバーサフレックス7000が挙げられる。 ポリマーのレベルは、ポリマーが硬質表面クリーニング組成物中に存在する場
合には、普通は約0.01%〜約10%、好ましくは約0.05%〜約0.5%
、さらに好ましくは約0.1%〜約0.3%であるべきである。
【0371】f)pH調整物質: 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、任意のpHで処方され得る。即ち、
本発明の硬質表面クリーニング組成物は、0〜14のpHを有し得る。典型的に
は、pH範囲は、組成物の最終用途、即ち組成物を使用しようとする表面によっ
て、選択される。あるいは、pHは、組成物中に存在する構成成分によっている
。即ち、ガラスクリーナーは、典型的にはアルカリ性pH、即ち7より大きいp
H、好ましくは約8〜約12、さらに好ましくは約9〜約12のpHを有する。
汎用途クリーナーも典型的には、アルカリ性pH、好ましくは約8〜約12、さ
らに好ましくは約9〜約12のpHを有する。バスクリーナーまたは酸性クリー
ナーは、酸性pH、即ち7未満のpH、好ましくは約0.5〜約5.5、さらに
好ましくは約1〜約5のpHを有する。漂白剤含有クリーナーでは、組成物のp
Hは、使用される漂白剤によっており、例えば過酸化水素が漂白剤である場合に
は、組成物は酸性であるが、しかし漂白剤が塩素漂白剤である場合には、pHは
アルカリ性である。傷つきやすい表面、例えば大理石および漆塗り木材に用いる
ための組成物は、弱酸性〜弱アルカリ性pH、好ましくは約6〜9、さらに好ま
しくは約6.5〜8、さらに好ましくは約7〜約7.5のpHである。pH調整
物質は、必要な場合には、最終用途および組成物中に存在する構成成分に関して
選択されて、組成物に所望の範囲のpHを与える。
【0372】 本明細書中の組成物は、傷つきやすい表面を清浄化するよう組成物が意図され
る場合には、弱酸性〜弱アルカリ性範囲で任意に処方され得る。したがって、傷
つきやすい表面に用いるための組成物は、6〜9、さらに好ましくは6.5〜8
、最も好ましくは7〜7.5のpHを有する。低pHでは、組成物は大理石を傷
つけるが、一方、高pHでは、それは漆塗りを傷つける。面白いことに、本明細
書中の組成物が処方され得る中性pHでも、大理石に対する損傷が、飽和クエン
酸塩の非存在下で観察される。本明細書中の組成物のpHは、当業者に周知の任
意の手段、例えばNaOH、KOH、MEA、TEA、MDEA、K2CO3、N
2CO3等により、またはクエン酸、硫酸、硝酸、塩酸、マレイン酸、酢酸等に
より、調整され得る。
【0373】 本明細書中の特に好ましい組成物は、式XHCO3を有する有効量のカルボネ ート、または使用されるビルダーがリン酸塩型ビルダーでない場合は、式Xab PO4(式中、a+b=3、およびaまたはbは0であり得る)、Xab27 (式中、a+b=4、およびaまたはbは0であり得る)またはXab310 (式中、a+b=5、およびaまたはbは0であり、そしてXはアルカリ金属、
特にK+、Na+またはNH4 +である)のリン酸塩を包含する。実際、今まさに説
明したpH調整作用とは別に、それらの化合物の存在が本明細書中の組成物の傷
つきやすい表面に対する安全性をさらに改良する、ということを我々は見出した
。理論に縛られることなく、化合物は大理石の表面でカルシウムと反応して、大
理石/溶液界面に不溶性炭酸カルシウム塩を生成し、保護層を作る、と考えられ
る。前記の飽和技法に加えてこれらの化合物を用いると、傷つきやすい表面の安
全性に及ぼす相乗作用が提供される。傷つきやすい表面で用いるための組成物中
に必要なこれらの化合物の量は、試行錯誤により確定され得るが、しかし総組成
物の重量の0.05重量%〜0.4重量%、好ましくは0.05重量%〜0.1
重量%の範囲であると思われる。しかしながら、観察したところによると、XH
CO3の量が多すぎると漆塗り木材の表面安全性に損傷を生じ得るという点で注 意が必要である。
【0374】 本明細書中の液体組成物は、0〜14の全pH範囲、好ましくは1〜13で、
処方され得る。本明細書中の組成物のいくつかは、それらの用途および組成物中
に存在する構成成分によって、7〜13の中性〜高アルカリpH範囲、好ましく
は9〜11、さらに好ましくは9.5〜11の範囲で処方される。本明細書中の
組成物のpHは、当業者に周知の任意の手段によって、酸化剤例えば有機または
無機酸、あるいはアルカリ化剤、例えばNaOH、KOH、 K2CO3、Na2
3等により調整され得る。本明細書中で用いるための好ましい有機酸は、6未 満のpKを有する。適切な有機酸は、クエン酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸
、グルタル酸およびアジピン酸、ならびにそれらの混合物から成る群から選択さ
れる。前記の酸の混合物は、ソカラン(商品名)DCSの名称でBASFから市販さ
れている。
【0375】 本発明の組成物は、アルカノールアミンまたはそれらの混合物を、組成物の重
量の0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜7重量%、最も好ま
しくは0.1重量%〜5重量%の範囲の量で、さらに包含し得る。このようなレ
ベルで、アルカノールアミンは非希釈物質中のアルカリ性物質に対する緩衝作用
、ならびに希釈組成物のクリーニング性能に及ぼす予期せぬ増進作用を有する。
本発明の組成物中に用いるのに適したアルカノールアミンとしては、モノアルカ
ノールアミン、ジアルカノールアミン、トリアルカノールアミン、アルキルアル
カノールアミン、ジアルキルアルカノールアミンおよびアルコキシアルカノール
アミンが挙げられる。本発明にしたがって用いられる好ましいアルカノールアミ
ンとしては、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノエチルプロ
パンジオール、2−アミノメチルプロパノールおよびエトキシエタノールアミン
が挙げられる。特に好ましいのは、モノエタノールアミン、トリエタノールアミ
ンおよびエトキシエタノールアミンである。
【0376】 モノエタノールアミンおよび/またはβ−アルカノールアミンは、組成物中に
存在する場合、約0.05%〜約10%、好ましくは約0.2%〜約5%のレベ
ルで用いられる。
【0377】 好ましいβ−アミノアルカノールは、第一ヒドロキシ基を有する。適切なβ−
アミノアルカノールは、次式を有する:
【0378】
【化34】
【0379】 (式中、R13は各々、水素、および炭素数1〜4で、化合物中の総炭素数が3〜
6、好ましくは4であるアルキル基から成る群から選択される)。アミノ基は、
好ましくは第一炭素原子と結合しない。さらに好ましくは、アミン基は、第三炭
素原子と結合して、アミン基の反応性を最小限にする。特定の好ましいβ−アミ
ノアルカノールは、2−アミノ,1−ブタノール;2−アミノ,2−メチルプロ
パノールおよびそれらの混合物である。最も好ましいβ−アミノアルカノールは
、それが第三炭素原子に結合されたアミン基を有する最低分子量の任意のβ−ア
ミノアルカノールを有するために、2−アミノ,2−メチルプロパノールである
。β−アミノアルカノールは、好ましくは約175℃より低い沸点を有する。好
ましくは沸点は約5℃〜165℃の範囲内である。
【0380】 このようなβ−アミノアルカノールは、概して、そして本発明の適用における
硬質表面クリーニングのための優れた物質であり、ある望ましい特徴を有する。 β−アミノアルカノールおよび特に好ましい2−アミノ−2−メチルプロパノ
ールは、それらの相対的に高い分子量を考えると意外なことに、清浄化表面から
揮発する。
【0381】 組成物は、単独でまたは好ましいアルカノールアミンの他に、さらなる慣用的
アルカリ性緩衝剤、例えばアンモニア、その他のC2-4のアルカノールアミン、 アルカリ金属水酸化物、ケイ酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩および/または重炭酸塩を
任意に含有し得る。したがって、存在する緩衝剤は、普通は、好ましいモノエタ
ノールアミンおよび/またはβ−アミノアルカノールを含有し、ならびに慣用的
アルカリ性物質を付加的に包含する。
【0382】g)ヒドロトロープ: ヒドロトロープは、非常に好ましい任意の成分である。ヒドロトロープに関連
した通常の利点、例えば相安定性および/または粘性低減を提供するほかに、ヒ
ドロトロープは、泡特徴の改良をも提供し得る。特に、双性イオン性および/ま
たは両性補助界面活性剤が陰イオン性基としてカルボキシ基を含有する場合、ヒ
ドロトロープは、特に製品が噴霧器または起泡器から計量分配される場合に、生
成される泡の量を改良し、同時に泡が「壊れる」までに必要な時間、即ち起泡が
消失するまでの時間を短縮する。これらの特徴はともに消費者には有益であるが
、しかしそれらは通常は互いに両立しにくいと考えられている。最適泡改良を提
供するヒドロトロープは、陰イオン性、特にベンゼンおよび/またはアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩である。このようなヒドロトロープの通常の例は、ベンゼン
、トルエン、キシレンおよびクメンスルホネートである。典型的には、これらの
ヒドロトロープは、それらの塩として、最も一般的にはナトリウム塩として利用
可能である。好ましくは、ヒドロトロープは、双性イオン性および/または両性
補助界面活性剤に対して、これらが存在する場合には、少なくともほぼモル等量
で存在する。ヒドロトロープの好ましいレベルは、存在する場合は、組成物の重
量の約0.1重量%〜約5重量%、さらに好ましくは約1重量%〜約3重量%で
ある。
【0383】漂白剤: 本明細書中の組成物は、漂白成分も包含し得る。当業者に既知の任意の漂白剤
は、任意の過酸素漂白剤、ならびに塩素放出成分を含めて、本明細書中で用いる
のに適している。
【0384】 本明細書中で用いるのに適した過酸素漂白剤としては、過酸化水素またはその
供給源が挙げられる。本明細書中で用いる場合、過酸化水素の供給源は、前記の
化合物が水と接触した場合に活性酸素を生成する任意の化合物を指す。本明細書
中で用いるのに適した過酸化水素の水溶性供給源としては、過炭酸塩、予備生成
ペルカルボン酸、過ケイ酸塩、過硫酸塩、過ホウ酸塩、有機および無機過酸化物
および/または過酸化水素が挙げられる。
【0385】 本明細書中で用いるのに適した塩素放出成分は、アルカリ金属次亜塩素酸塩で
ある。本発明の組成物はこの漂白成分の存在下で安定であるのが有益である。ア
ルカリ金属次亜塩素酸塩が好ましいが、その他の次亜塩素酸化合物も本明細書中
に用い得る。それらは次亜塩素酸カルシウムおよびマグネシウムから選択され得
る。本明細書中で用いるための好ましいアルカリ金属次亜塩素酸塩は次亜塩素酸
ナトリウムである。
【0386】 過酸素漂白剤を包含する本発明の組成物は、漂白活性剤またはそれらの混合物
をさらに包含し得る。「漂白活性剤」とは、本明細書中では、過酸化水素のよう
な過酸素漂白剤と反応して過酸を形成する化合物を意味する。したがって、形成
される過酸は、活性化漂白剤を構成する。本明細書中に用いられる適切な漂白活
性剤としては、エステル、アミド、イミドまたは無水物の種類に属するものが挙
げられる。この種の適切な化合物の例は、英国特許第1 586 769号および第2 143
231号に開示され、そしてそれらの粒状化形態への形成方法は、欧州特許出願第
62 523号に記載されている。本明細書中で用いられるこのような化合物の適切な
例は、テトラセチルエチレンジアミン(TAED)、ナトリウム3,5,5−ト
リメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート、例えば米国特許第4,818,42
5号に記載されているようなジペルオキシドデカノン酸、および、例えば米国特 許第4,259,201号に記載されているようなペルオキシアジピン酸のノニルアミド 、ならびにn−ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)である。置
換または非置換ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイルカプロラクタム、ノナ
ノイルカプロラクタム、ヘキサノイルカプロラクタム、デカノイルカプロラクタ
ム、ウンデセノイルカプロラクタム、ホルミルカプロラクタム、アセチルカプロ
ラクタム、プロパノイルカプロラクタム、ブタノイルカプロラクタム、ペンタノ
イルカプロラクタム、またはそれらの混合物から成る群から選択されるN−アシ
ルカプロラクタムも適している。当該漂白活性剤の特定の一族は、欧州特許第62
4,154号に開示されており、その族で特に好ましいのは、アセチルトリエチルシ トレート(ATC)である。アセチルトリエチルシトレートは、それが最後にク
エン酸とアルコールに分解するので、環境に優しいという利点を有する。さらに
、アセチルトリエチルシトレートは、保存時の製品の良好な加水分解的安定性を
有し、有効な漂白活性剤である。最後に、それは、組成物に良好な強化能力を提
供する。
【0387】 本発明の活性酸素の供給源は、酸化剤として作用し、それは着色汚れおよび概
して有機汚れを除去して、有害分子を破壊し、殺菌する組成物の能力を増大する
。活性酸素の適切な供給源は、過酸化水素またはその供給源である。本明細書中
で用いる場合、過酸化水素供給源は、前記の化合物が水と接触した場合に過酸化
水素を生成する任意の化合物を指す。本明細書中で用いるのに適した過酸化水素
の水溶性無機供給源としては、過硫酸塩(即ち、ジペルスルフェートおよびモノ
ペルスルフェート塩)、過硫酸、過炭酸塩、金属過酸化物、過ホウ酸塩および過
ケイ酸塩が挙げられる。
【0388】 さらに、その他の種類の過酸化物は、過酸化水素の代替物およびその供給源、
または過酸化水素およびその供給源と組合せて、用いられ得る。適切な種類とし
ては、ジアルキルペルオキシド、ジアシルペルオキシド、予備生成過酢酸、有機
および無機過酸化物、および/またはヒドロペルオキシドが挙げられる。適切な
有機過酸化物/ヒドロペルオキシドとしては、ジアシルおよびジアルキル過酸化
物/ヒドロペルオキシド、例えばジベンゾイル過酸化物、t−ブチルヒドロペル
オキシド、ジラウリル過酸化物、ジクミル過酸化物、およびそれらの混合物が挙
げられる。本発明の組成物中に用いるのに適した予備生成ペルオキシ酸としては
、ジペルオキシドデカンジオン酸DPDA、マグネシウムペルフタル酸、ペルラ
ウリル酸、過安息香酸、ジペルオキシアゼライン酸およびそれらの混合物が挙げ
られる。
【0389】 過硫酸塩またはそれらの混合物は、本発明の組成物中で用いられる活性酸素の
好ましい供給源である。本明細書中で用いられる好ましい過硫酸塩は、一過硫酸
三重塩である。市販の一過硫酸塩の一例は、クロックス(商品名)の商品名でPe
roxide Chemie GMBHにより、カロートの商品名でDegussaにより、そしてオキソ ンの商品名でDu Pontから商業化されたカリウムモノペルスルフェートである。P
eroxide Chemie GMBHから市販されているその他の過硫酸塩、例えば二過硫酸塩 は、本発明の組成物中に用いられ得る。
【0390】 本発明の組成物は、総組成物の重量の30重量%まで、好ましくは0.1重量
%〜20重量%、さらに好ましくは0.1重量%〜10重量%、最も好ましくは
0.1重量%〜5重量%の前記の漂白剤またはそれらの混合物を任意に包含し得
る。
【0391】キレート化剤 硬質表面クリーニング組成物は、1つ又はそれ以上の遷移金属キレート化剤も
任意に含有し得る。このようなキレート化剤は、アミノカルボキシレート、アミ
ノホスホネート、多官能性置換芳香族キレート化剤、およびそれらの混合物(全
て後述される)から成る群から選択されうる。理論に縛られることなく、これら
の物質の利点は、一部は、可溶性キレートの形成により、鉄およびマグネシウム
イオンを洗浄溶液から除去するその例外的能力による、と考えられる。
【0392】 任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートとしては、エチレン
ジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテ
ート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリ
エチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテー
ト、およびエタノールジグリシン、それらのアルカリ金属、アンモニウムおよび
置換アンモニウム塩、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
【0393】 本明細書中で用いるための好ましい生分解性キレート化剤は、エチレンジアミ
ンジスクシネート(「EDDS」)、特に米国特許第4,704,233号(Hartman and
Perkins、1987年11月3日)に記載されているような[S,S]異性体である。 これらのキレート化剤は、利用される場合、一般に本明細書中の洗剤組成物の
重量の約0.1重量%〜約10重量%を構成する。さらに好ましくは、利用され
る場合、キレート化剤は、このような組成物の重量の約0.01重量%〜約3.
0重量%を構成する。
【0394】任意の構成成分 本発明の硬質表面クリーニング組成物は、硬質表面クリーニング組成物中に用
いるための既知の1つ又はそれ以上の任意の構成成分をさらに包含し得るが、但
し、任意の構成成分は物理的および化学的に本明細書に記載した必須構成成分と
相溶性であるか、あるいはそうでない場合には、製品安定性、審美性または性能
を過度に損なわない。このような任意の構成成分の濃度は、存在する場合、典型
的には、硬質表面クリーニング組成物の重量の約0.001重量%〜約30重量
%の範囲である。
【0395】 任意の構成成分としては、染料、希釈剤、抗菌剤、抗真菌剤、抗カビ剤、抗う
どん粉病剤、防虫剤、泡抑制剤、酵素、増粘剤、シンナー、流動剤(即ち、組成
物の流動性を変えるかまたは安定化する作用物質)、チキソトロープ剤、起泡増
進剤、香料、防腐剤、酸化防止剤、ならびに審美的構成成分、例えば芳香剤、着
色剤等が挙げられる。任意の構成成分のこのリストはこれらに限定されず、その
他の任意の構成成分も用いられ得る。
【0396】組成物の包装形態 本明細書中の組成物は、当業者に既知の種々の適切な洗剤包装中に包装され得
る。液体組成物は、好ましくは、慣用的洗剤用プラスチックボトル中に包装され
る。
【0397】 一実施態様では、本明細書中の組成物は、通常は合成有機高分子プラスチック
物質製の手動スプレーディスペンサー容器中に包装され得る。したがって、本発
明は、スプレーディスペンサー中に、好ましくはトリガースプレーディスペンサ
ーまたはポンプスプレーディスペンサー中に包装された本発明の液体クリーニン
グ組成物も包含する。
【0398】 実際、前記のスプレー型ディスペンサーは、清浄化される相対的に広い面積の
表面に、本発明にしたがって使用するのに適した液体クリーニング組成物を均一
に適用させ得る。このようなスプレー型ディスペンサーは、垂直面を清浄化する
のに特に適している。
【0399】 本発明にしたがって用いられる適切なスプレー型ディスペンサーは、例えばSp
ecialty Packaging Products, Inc.,またはContinental Sprayers, Inc.により 販売されている手動起泡トリガー型ディスペンサーを包含する。これらの型のデ
ィスペンサーは、例えば米国特許第4,701,311号(Dunnining等)および米国特許
第4,646,973号、米国特許第4,538,745号(ともにFocarracci)に開示されている
。本明細書中で用いられる特に好ましいものは、スプレー型ディスペンサー、例
えばContinental Spray Internationalから市販されているT8500(商品名 )、またはCanyon, Northern Irelandから市販されているT8100(商品名)
である。このようなディスペンサーの場合、液体組成物は微細液体小滴に分けら
れて、その結果、処理される表面に向けられるスプレーを生じる。実際、このよ
うなスプレー型ディスペンサーでは、前記のディスペンサーの本体中に含入され
る組成物は、前記の使用者が前記のポンプメカニズムを作動する時に、使用者に
よってポンプメカニズムと通じるエネルギーを介してスプレー型ディスペンサー
ヘッドを通って方向付けられる。特に、前記のスプレー型ディスペンサーヘッド
中では、組成物は障害物、例えばグリッドまたは円錐形部品等に対して押し込ま
れて、それにより液体組成物を霧にするのに役立つ、即ち液体小滴の形成を助け
る衝撃を提供する。
【0400】 本発明は、有効量の超吸収物質を包含する吸収構造とともにそれを用いるため
の使用説明書に関連した容器中に、そして任意に用具、または少なくとも超吸収
物質を包含する使い捨てクリーニングパッドを包含するキット中の容器中に、前
記のような分枝鎖界面活性剤混合物を含有する洗剤組成物も包含する。
【0401】 容器は、好ましくは取り外し可能および/または使い捨てであり超吸収物質を
含有し、そして好ましくは有意のクリーニング作用をも提供するクリーニングパ
ッドの利便性を提供することに基づいている。好ましいクリーニング性能利点は
、可溶化汚れを除去するパッドの能力と組合せた、下記の好ましい構造的特徴に
関連する。クリーニングパッドは、本明細書中に記載したように、最適性能を提
供するために分枝鎖界面活性剤混合物を含有する洗剤組成物の使用を必要とする
【0402】 クリーニングパッドは、好ましくは、少なくとも約10gの脱イオン水/クリ
ーニングパッド1gの20分(1200秒)後の0.09psiの限定圧下で測
定した場合に吸収能力(以後「t1200吸収能力」と呼ぶ)を有する。クリー ニングパッドはまた、好ましくは、しかし必ずしもというわけではなく、少なく
とも約100gの(脱イオン水の)総流体容量を有する。吸収パッドの構成成分
の各々を詳細に説明する。
【0403】 吸収層は、あらゆる流体と、使用中にクリーニングパッドに吸収された汚れと
を保持するのに役立つ必須構成成分である。後述する好ましいこすり洗い層は、
流体を吸収するパッドの能力にいくらか影響を及ぼし、吸収層は、所望の全体的
吸収性を達成する際に主要な役割を演じる。
【0404】 不可欠な流体吸収の観点から、吸収層は、こすり洗い層が表面から汚れを継続
的に除去する能力を有するように、如何なる「こすり洗い層」からも流体および
汚れを除去し得る。
【0405】 吸収層は、使用中に流体を吸収し、保持し得る任意の物質を包含する。所望の
総流体収容能力を達成するために、比較的高収容能力(吸収物質1g当たりの流
体のg数で)を有する物質を吸収層中に含むのが好ましい。本明細書中で用いる
場合、「超吸収物質」という用語は、0.3psiの限定圧下で測定した場合に
、少なくとも約15g/gの水に対する収容能力(g/g)を有する任意の吸収
物質を意味する。
【0406】 代表的超吸収物質としては、水不溶性、水膨潤性超吸収ゲル化ポリマー(以後
、「超吸収ゲル化ポリマー」と呼ぶ)が挙げられるが、これらは文献で周知であ
る。これらの物質は、水に対して非常に高い吸収容量を示す。本発明に有用な超
吸収ゲル化ポリマーは、広範に変化するサイズ、形状および/または形態を有し
得る。これらのポリマーは、最大寸法対最小寸法の比が大きくない粒子の形態(
例えば、顆粒、フレーク、粉末、粒子間集合体、粒子間架橋集合体等)であり得
るし、あるいはそれらは繊維、シート、フィルム、発泡体、積層体等の形態であ
り得る。繊維状形態での超吸収ゲル化ポリマーの使用は、クリーニング工程中に
、粒子に関して、超吸収物質の保持増強を提供するという利点を提供する。それ
らの容量は一般に、水性ベースの混合物に関しては低く、これらの物質はまだ、
このような混合物に対する有意の吸収容量を実証している。本特許文献は、水膨
潤性物質の開示が豊富である。例えば、米国特許第3,699,103号(Harper等、197
2年6月13日発行)、米国特許第3,770,731号(Harmon、1972年6月20日発行)、米
国再発行特許第32,649号(Brandt等、1989年4月19日再発行、米国特許第4,834,7
35号(Alemany等、1989年5月30日発行)を参照のこと。
【0407】 超吸収ゲル化ポリマーの製造に用いるための最も好ましいポリマー物質は、部
分的中和ポリアクリル酸およびそのデンプン誘導体のわずかに網目架橋化された
ポリマーである。最も好ましくは、ヒドロゲル形成吸収ポリマーは、約50〜約
95%、好ましくは約75%の中和されたわずかに網目架橋化されたポリアクリ
ル酸(即ち、ポリ(ナトリウムアクリレート/アクリル酸))を包含する。網目
架橋は、ポリマーを実質的に水不溶性にし、そして一部は、超吸収ゲル化ポリマ
ーの吸収容量および抽出可能なポリマー含量特徴を確定する。これらのポリマー
および典型的網目架橋剤の網目架橋法は、米国特許第4,076,663号に詳細に記載 されている。
【0408】 その他の有用な超吸収物質としては、親水性高分子発泡体、例えば同じ譲渡人
に譲渡された同時係属中米国特許出願第08/563,866号(DesMarais等、1995年11 月29日出願)および米国特許第5,387,207号(Dyer等、1995年2月7日発行)に記 載されているものが挙げられる。
【0409】 吸収層は、繊維状物質から成るかまたはそれを包含しうる。本発明に有用な繊
維としては、天然(改質または非改質)、ならびに合成的製造繊維であるものが
挙げられる。
【0410】 本明細書中で有用な繊維は、親水性、疎水性または親水性および疎水性の両繊
維の組合せであり得る。 適切な木材パルプ繊維は、周知の化学的方法、例えばクラフトおよび亜硫酸塩
法から得られる。 本発明に用いるための別の種類の親水性繊維は、化学的硬化セルロース繊維で
ある。本明細書中で用いる場合、「化学的硬化セルロース繊維」という用語は、
化学的手段により硬化されて乾燥および水性両条件下で繊維の堅さを増大したセ
ルロース繊維を意味する。
【0411】任意ではあるが好ましいこすり洗い層 こすり洗い層は、クリーニング中に
汚れた表面に接触するクリーニングパッドの一部である。こすり洗い層として有
用な物質は、該層がクリーニング工程中にその完全性を保持するのに十分な耐久
性を有しなければならない。さらに、クリーニングパッドが溶液と組合せて用い
られる場合、こすり洗い層は液体および汚れを吸収できなければならず、それら
の液体および汚れを吸収層に差し出さねばならない。これは、こすり洗い層が、
クリーニング中の表面から付加的物質を継続的に除去できるということを確実に
する。
【0412】 所望の完全性を提供するために、こすり洗い層に特に適した物質としては、合
成物質、例えばポリオレフィン(例えば、ポリエチレンおよびポリプロピレン)
、ポリエステル、ポリアミド、合成セルロース性物質(例えば、レーヨン(商品
名))、およびそれらの配合物が挙げられる。このような合成物質は、既知の方
法、例えばカード法、不織法、融解吹込法、エアレイド法、ニードルパンチ法等
を用いて製造され得る。
【0413】任意の取付層 本発明のクリーニングパッドは、好ましい用具のハンドルま
たは支持体ヘッドにパッドを連結させる取付層を任意に有し得る。取付層は、吸
収層が、ハンドルの支持体ヘッドにパッドを取り付けるのに適さない実施態様で
は必要である。取付層は、クリーニングパッドの上面(即ち、ハンドルの接触表
面)を流体が流れないよう防止する手段としても機能し、そしてパッドの完全性
の増強も提供し得る。洗浄および吸収層の場合と同様に、取付層は、それが前記
の要件を満たす限りは、単一層または多層構造で構成され得る。
【0414】 本発明の好ましい実施態様では、取付層は、既知のフックおよびループ技法を
用いることにより、ハンドルの支持体ヘッドに機械的に付着され得る表面を包含
する。このような実施態様では、取付層は、ハンドルの支持体ヘッドの底面に恒
久的に貼り付けられるフックに機械的に付着可能な少なくとも1表面を包含する
【0415】洗剤組成物 超吸収物質を含有する用具とともに用いられるべき分枝鎖界面
活性剤混合物を含有する洗剤組成物は、超吸収物質に溶液を過負荷せずにクリー
ニングを溶液が提供できるのに十分な洗剤を必要とするが、しかし性能を損なわ
ずに約0.5%より多い洗浄界面活性剤を有することはできない。したがって、
洗浄界面活性剤のレベルは、約0.01%〜約0.5%、好ましくは約0.1%
〜約0.45%、さらに好ましくは約0.2%〜約0.45%である必要があり
、溶媒を含めた疎水性物質のレベルは、約0.5%未満、好ましくは約0.2%
未満、さらに好ましくは約0.1%未満であるべきで、そしてpHは約9.3よ
り大きい必要がある。
【0416】 好ましくは、クリーニング用具と組合せて用いられる分枝鎖界面活性剤混合物
を含有する組成物は、溶媒を含有する。適切な溶媒としては、オキシエチレング
リコールおよびオキシプロピレングリコールの短鎖(例えばC1〜C6)誘導体、
例えばモノ−およびジ−エチレングリコールn−ヘキシルエーテル、モノ−、ジ
−およびトリ−プロピレングリコールn−ブチルエーテル等が挙げられる。疎水
性溶媒のレベルは、例えば約3%未満、さらに好ましくは約2%未満の水中溶解
度を有するレベルである。
【0417】 好ましくは、クリーニング用具と組合せて用いられる分枝鎖界面活性剤混合物
を含有する組成物は、ビルダーを含有する。適切なビルダーとしては、リン供給
源、例えばオルトホスフェートおよびピロホスフェート、ならびに非リン供給源
、例えばニトリロ三酢酸、S,S−エチレンジアミン二コハク酸等から得られる
ものが挙げられる。適切なキレート化剤としては、エチレンジアミン四酢酸およ
びクエン酸などが挙げられる。適切な泡抑制剤としては、シリコーンポリマーお
よび直鎖または分枝鎖C10〜C18の脂肪酸またはアルコールが挙げられる。適切
な酵素としては、リパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよび汚れ分解の触媒と
して有用であることが知られているその他の酵素が挙げられる。皮膜形成、条痕
形成の問題を引き起こさないようにするためには、このような成分の総レベルは
低く、好ましくは約0.1%未満、さらに好ましくは約0.05%未満である。
好ましくは組成物は、皮膜形成、条痕形成問題を引き起こす物質を、本質的に含
有すべきでない。したがって、大多数の緩衝剤に対して皮膜形成および/または
条痕形成を引き起こさないアルカリ性物質を用いることが望ましい。適切なアル
カリ性緩衝剤は、炭酸塩、重炭酸塩、クエン酸塩等である。好ましいアルカリ性
緩衝剤は、次式を有するアルカノールアミンである:
【0418】 CR2(NH2)CR2OH (式中、Rは各々、水素および炭素数1〜4で、化合物中の総炭素数が3〜6で
あるアルキル基、好ましくは2−アミノ,2−メチルプロパノールから成る群か
ら選択される)。
【0419】 好ましくは、クリーニング用具と組合せて用いられる分枝鎖界面活性剤混合物
を含有する組成物は、ポリマーを含有する。ポリマーのレベルは低く、例えば組
成物の重量の約0.0001重量%〜約0.2重量%、好ましくは約0.000
1重量%〜約0.1重量%、さらに好ましくは約0.0005重量%〜約0.0
8重量%であるべきである。この非常に低いレベルが、良好な最終結果クリーニ
ングを生じるために必要な全てであり、より高いレベルは、条痕形成/皮膜形成
、集結および/または粘着を引き起こし得る。
【0420】 理論に縛られることなく、2つの物理的特性はポリマーに関して重要であると
考えられる:1)親水性、および2)剪断減粘性能力。ポリマー親水性は、集結
を避けるために、中間的クリーニングでの細片化可能性を保証するために重要で
ある。剪断減粘性特徴は、使用中に均一に溶液を広げるのを手助けする場合に重
要であり、親水性特徴の手助けとの組合せは、平等化(leveling)作用を提供す
る。平等化作用とは、典型的にはドライダウン中に起こる溶液脱湿潤化および分
子集合を最小限にするという意味である。分子集合は、最終結果クリーニングが
不十分であるというシグナルである目に見える条痕形成/皮膜形成をもたらす。
【0421】 ポリマーの適切な例としては、セルロース物質、例えばカルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシメチルセルロース等、そして合成親水性ポリマー、例えばポ
リスチレンスルホネートが挙げられる。さらに好ましいのは、天然ポリマー、例
えばゴム、アラビアゴム、ペクチン、グアーゴムおよびキサンタンゴムである。
キサンタンゴムは、特に好ましい。キサンタンゴムは、米国特許第4,788,006号 (Bolich、5列目55行〜6列目2行、1986年11月29日発行)(この記載内容は、参 照により本明細書中に含まれる)に開示されている。多数の合成ポリマー、特に
親水性基、例えばカルボキシル基を含有するポリマーが、この利点を提供し得る
。剪断減粘性および親水性を提供し得るその他のポリマーとしては、親水性基も
含有する陽イオン性物質、ならびに多エーテル結合を含有するポリマーが挙げら
れる。陽イオン性物質としては、陽イオン性糖および/またはデンプン誘導体が
挙げられる。
【0422】 好ましいポリマーは高分子量を有するものであるが、しかし分子量が約5,0
00下がると、いくつかの結果を提供し得る。概して、ポリマーは、約10,0
00より大きい、好ましくは約100,000より大きい、さらに好ましくは約
250,000より大きい、そしてさらに好ましくは約500,000より大き
い分子量さえ有し得る。分子量は、普通は、約10,000〜約100,000
、好ましくは約100,000〜約1,000,000、さらに好ましくは約1
,000,000〜約4,000,000、さらには4,000,000より大
きいことさえあり得る。
【0423】 本明細書中で用いるのに適した物質の例としては、好ましくはキサンタンゴム
、グアーゴム、アラビアゴム、ペクチン、ポリ(スチレンスルホネート)、なら
びにモノマーおよび/またはポリマーのそれらの混合物から選択されるポリマー
が挙げられる。これらのポリマーはまた、利点を提供しないか、またはより少な
い程度に利点を提供するポリマーと組合せて用いて、最終結果クリーニングの改
良を達成し得る。
【0424】クリーニング用具 分枝鎖界面活性剤混合物を含有する洗剤組成物は、表面
をクリーニングするための用具を用いて使用され得る。用具は、好ましくは以下
のものを包含する: a.ハンドル、および b.有効量の超吸収物質を含有し、複数の実質的に平坦な表面を有し、その実
質的に平坦な表面の各々がクリーニングされる表面に接触する取り外し可能なク
リーニングパッドであって、さらに好ましくは、前記のパッドがある長さと幅を
有する取り外し可能なクリーニングパッドであり、以下の: i.こすり洗い層、および ii.第一層および第二層であって、第一層がこすり洗い層と第二層との間
に位置し(即ち、第一層が第二層の下にある)、そして第二層より幅が狭い第一
層および第二層と、 を包含するパッド を包含する用具と組合せて用い得る。
【0425】ハンドル 前記のクリーニング用具のハンドルは、クリーニング用具の把持
を容易にする任意の物質であり得る。クリーニング用具のハンドルは、好ましく
は、実際的なクリーニングを提供する任意の時間長、耐久性物質を包含する。ハ
ンドルの長さは、用具の最終用途によって決まる。
【0426】 ハンドルは、好ましくは、クリーニングパッドが取り外し可能に取り付けられ
得る支持体ヘッドを一端に備える。易使用性を促すために、支持体ヘッドは、既
知の連結アセンブリを用いて、枢軸回転可能的にハンドルに取り付けられる。ク
リーニングパッドを支持体ヘッドに取り付けるための任意の適切な手段は、クリ
ーニングパッドがクリーニング工程中貼り付けられたままである限り、利用可能
であり得る。適切な締結手段の例としては、クランプ、フックとループ(例えば
ベルクロ(商品名))等が挙げられる。好ましい実施態様では、支持体ヘッドは
、吸収クリーニングパッドの上層(好ましくは、別個の付着層)に機械的に付着
されるその下部表面にフックを包含する。
【0427】 流体分配手段を包含する好ましいハンドルは、図1に示されており、同時係属
中米国特許出願第08/756,774号(V.S. Ping等、1996年11月15日出願。ケース638
3)(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)に詳細に記載されて いる。流体分配手段を含有しない別の好ましいハンドルは、図1aおよび1bに
図示され、同時係属中米国特許出願第08/722,731号(A .J. Irwin(P & G ケー
ス6262)、1996年9月23日出願)(この記載内容は、参照により本明細書中に含 まれる)に詳細に記載されている。
【0428】クリーニングパッド 前記のクリーニングパッドは、ハンドルに取り付けな
くても、あるいは前記のクリーニング用具の一部として、使用され得る。したが
って、それらはハンドルに取り付ける必要なく構築され得る。即ちそれらはハン
ドルと組合せて、あるいはスタンドアロン型製品として用いられ得る。このよう
に、前記の任意の取付層とともに、パッドを調製するのは好ましい。取付層を除
いて、パッドそれ自体は前記と同様である。
【0429】 その他の考え得る実施態様を含めたこれらのクリーニング用具に関するさらな
る情報は、PCT特許出願PCT/IB98/00356(R.A. Masters等(ケース6555
)、1998年3月16日出願)に見出され得る。
【0430】 [実施例] 実施例VIII 列挙した成分を、列挙した割合で混合することにより、以下の組成物を製造し
た。これらの組成物は、大理石を清浄化するにはそのままで、そしてラッカー仕
上げ木材床には希釈して用いた。優れたクリーニングおよび表面安全性能が観察
された。
【0431】
【表1】
【0432】 前記で用いる場合、 −MBAEは、実施例Iの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活性剤
を表す。 −NaPSは、Naパラフィンスルホネートを表す。 −NaCSは、Naクメンスルホネートを表す。 −ドバノール(商品名)23−3は、平均エトキシル化度3でエトキシル化され
たC12-13のアルコールである。 −エンピランKBE21は、平均エトキシル化度21でエトキシル化されたC12 -14 のアルコールである。
【0433】 実施例IX
【0434】
【表2】
【0435】
【表3】
【0436】 *MBAEは、実施例IIの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活 性剤を表す。 **MBASは、実施例Iの中鎖分枝鎖アルキルスルフェート界面活性剤を表す
***MBAESは、実施例Iの中鎖分枝鎖アルキルアルコキシレートスルフェ ート界面活性剤を表す。
【0437】 実施例X 列挙した成分を、列挙した割合で混合することにより、以下の組成物を製造し
た。割合は全て、総組成物の重量%である。 そのままで、また例えば50:1〜200:1(水:組成物)の希釈レベルで
希釈して、優れた初期および次期クリーニング性能、ならびに良好な光輝が、こ
れらの組成物によりクリーニングされた硬質表面にもたらされた。
【0438】
【表4】
【0439】
【表5】
【0440】 PVP K60(商品名)は、ビニルピロリドンホモポリマー(平均分子量1
60,000)であり、 ISP Corporation(New York, NY and Montreal, Canad
a)から市販されている。 ポリクアト11(商品名)は、ビニルピロリドンジメチルアミノエチルメタク
リレートの第四級化コポリマーであり、BASFから市販されている。 PEG DME−2000(商品名)は、ジメチルポリエチレングリコール(
分子量2000)で、Hoeschtから市販されている。 ジェファミン(商品名)ED−2001は、Huntsmanから市販されている面冠
ポリエチレングリコールである。
【0441】 PEG(2000)は、ポリエチレングリコール(分子量2000)である。 MME PEG(2000)は、モノメチルエーテルポリエチレングリコール
(分子量2000)で、Fluka Chemie AGから得られる。 イソフォール12(商品名)は、2−ブチルオクタノールである。 ドバノール(商品名)23−3は、C12〜C13のEO3非イオン性界面活性剤
で、SHELLから市販されている。 C8−ASは、Albright and Wilsonからエンピミン(商品名)LV33の商品
名で入手可能なオクチルスルフェートである。
【0442】 AO21は、 C12〜C14のEO21アルコールエトキシレートである。 イサルケム(商品名)ASは、Enichemから市販されている分枝鎖アルコール アルキルスルフェートである。 MBAEは、実施例IIの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活性
剤を表す。 MBASは、実施例IIの中鎖分枝鎖アルキルスルフェート界面活性剤を表す
【0443】 実施例XI 列挙した成分を、列挙した割合で混合することにより、以下の組成物を製造し
た。
【0444】
【表6】
【0445】
【表7】
【0446】 *MBAEは、実施例VIIの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面
活性剤を表す。 **MBASは、実施例IIIの中鎖分枝鎖アルキルスルフェート界面活性剤
を表す。 ***MBAESは、実施例VIの中鎖分枝鎖アルキルアルコキシレートスル
フェート界面活性剤を表す。
【0447】 前記の実施例では、(1)は、RがC13及びC15のアルキル鎖の混合物であり
、nが30である高エトキシル化非イオン性界面活性剤である。(2)は、 R がC13及びC15のアルキル鎖の混合物であり、nが12である高エトキシル化非
イオン性界面活性剤である。(3)は、nが7である低エトキシル化非イオン性
界面活性剤である。(4)は、RがC19及びC21のアルキルベンゼン鎖の混合物
であり、nが10である高エトキシル化非イオン性界面活性剤である。 前記の組成物FF−MMは、そのままでまたは希釈されて用いられ得る。本発
明による方法では、これらの組成物はそれらの重量の65倍の水で希釈され、硬
質表面に適用される。
【0448】 実施例XII 脂汚れに関して希釈した場合のそれらのクリーニング性能に関して、以下の組
成物を試験した。 列挙した成分を、列挙した割合で混合することにより、以下の組成物を製造し
た。
【0449】
【表8】
【0450】 *MBAEは、実施例Iの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活性剤
を表す。
【0451】 実施例XIII
【0452】
【表9】
【0453】 * MBAEは、実施例IVの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活
性剤を表す。 ** ソカランCP−9
【0454】 実施例XIV
【0455】
【表10】
【0456】 1イソプロパノール 2ブトキシプロパノール 3MBASは実施例Iの中鎖分枝鎖アルキルスルホネートである。 4モノエタノールアミン 5ビニルピロリドン/アクリル酸コポリマー(分子量約250,000) 6ナトリウムポリアクリレート(分子量約2,000) 7ナトリウムポリアクリレート(分子量約450,000) 8ナトリウムポリアクリレート(分子量約3,000,000)
【0457】 実施例XV
【0458】
【表11】
【0459】 8ナトリウムポリアクリレート(分子量2,000) 9ナトリウムポリアクリレート(分子量450,000)
【0460】 実施例XVI
【0461】
【表12】
【0462】 実施例XVII
【0463】
【表13】
【0464】 ベルサフレックス2004および7000は、ナトリウムスルホン化ポリスチ
レンであり、National Starch and Chemical Companyから販売されている。 4ビニルピロリドン/アクリル酸コポリマー(分子量約250,000)
【0465】 実施例XVIII
【0466】
【表14】
【0467】 1バリオンCAS 2MBAEは、実施例IVの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活 性剤を表す。
【0468】 実施例XIX
【0469】
【表15】
【0470】 1リウォテリックAM−V 2ネオドール91−6 3MBAEは、実施例IVの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活 性剤を表す。
【0471】 実施例XX
【0472】
【表16】
【0473】 1バリオンCAS 2MBAEは、実施例IVの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活 性剤を表す。 3ネオドール91−6 4ベタインAMB−15 5レウォテリックAM−V
【0474】 実施例XXI
【0475】
【表17】
【0476】 1バリオンCAS 2ネオドール91−6 3スルホニックL10−6 4MBAEは、実施例IVの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活 性剤を表す。 5スルホニックL8−6 6スルホニックL6−6
【0477】 実施例XXII
【0478】
【表18】
【0479】 1バリオンCAS 2ネオドール91−6 3MBAEは、実施例IVの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活 性剤を表す。 4レウォテリックAM 2L−35 5レウォテリックAM 2CSF 6レウォテリックAM TEG 7レウォテリックAM LP 8レウォテリックAM B14−U 9レウォテリックAM B15−U 10レウォテリックDML−35
【0480】 実施例XXIII
【0481】
【表19】
【0482】 1バリオンCAS 2ネオドール91−6 3MBAEは、実施例IVの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活 性剤を表す。
【0483】 実施例XXIV
【0484】
【表20】
【0485】 1ベタイン AMB−15 2MBAEは、実施例IVの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活 性剤を表す。
【0486】 実施例XXV
【0487】
【表21】
【0488】 1バリオンCAS 2ベタイン AMB−15−V 3ネオドール91−6 4前述のピークカットC8-0のE6 5MBAEは、実施例IVの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活 性剤を表す。
【0489】 実施例XXVI
【0490】
【表22】
【0491】 1バリオンCAS 2ベタイン AMB−15−V 3ネオドール91−6 4前述のピークカットC8-0のE6 5MBAEは、実施例IVの中鎖分枝鎖アルキルポリオキシアルキレン界面活 性剤を表す。 別の実施態様では、界面活性剤系は、WO98/24871(公開6/11/98)の場合の ようなクリーニング製品中に用いられ得る。
【0492】 実施例XXVII 前記の実施例VIのアルコールエトキシレート洗剤界面活性剤(ネオドール1
−5(商品名)Shell Chemical Co.から入手可能)を包含する約0.5%の洗剤
界面活性剤、約0.1%の炭酸カリウム、および約0.5%の2−アミノ,2−
メチルプロパノール、アジュバント、例えば染料および香料、ならびに全量を1
00とする量の脱イオン水を含有する洗剤組成物/溶液を、床表面に適用し、図
面に例示したように、前記のような用具(有効量のナトリウムポリアクリレート
、好ましくは架橋ナトリウムポリアクリレート、超吸収物質を含有)により除去
した。結果として床が清浄になった。
【0493】 実施例XXVIII
【0494】
【表23】
【0495】 *泡抑制剤は、ポリエチレングリコールステアレート、メチル化シリカオクタ メチルシクロテトラシロキサンを含有する。
【0496】 有効レベルでの、典型的には約0.0005〜約0.02、好ましくは約0.
001〜約0.01、さらに好ましくは約0.002〜約0.003の泡抑制剤
は、特にセラミック表面で、斑痕形成および皮膜形成の技術的改良を提供する。
この理由は、セラミック表面のグラウト線がモップを動かして泡を発生したとき
に、生じる斑点を低く抑えるためである。生じる泡のレベルが高すぎる場合、そ
れは条痕にドライダウンし得る。さらに、消費者リサーチは、モップ掛け中の床
に見出される泡は、消費者によっては皮膜/条痕を誘導すると知覚される。 モップ掛け中の床の上の泡の低下は、皮膜/条痕を誘導しない種々の程度の技
術的および知覚的利点を提供し得る。効果の度合いは、生じる泡のレベルに、そ
して特にモップ掛け中に、泡が制御される程度によっている。 既知の泡抑制剤が用いられ得るが、しかしシリコーン泡抑制剤は、非常に低レ
ベルで有効であり、したがって存在する少なくとも有効量の泡抑制剤を有しなが
ら必要な総水不溶性物質を最小限にし得るために、使用するのが非常に望ましい
。 他の実施形態では、界面活性剤系は、6/11/98公開のWO98/24871のもののよう なクリーニング用品に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 クライプ,トーマス アントニー アメリカ合衆国オハイオ州、ラブランド、 スリー、チムニーズ、レーン 599 (72)発明者 モレリ,ジョセフ ポール アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ハウエル、ストリート 541 (72)発明者 スティッダム,ロバート エマーソン アメリカ合衆国インディアナ州、ローレン スバーグ、ジョージタウン、ロード 20377 (72)発明者 コナー,ダニエル ステッドマン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 セージメドー、ドライブ 9217 Fターム(参考) 4H003 AB08 AB14 AB31 AC08 BA12 BA21 DA05 DA10 DA17 DB02 EA10 EA11 EA12 EA16 EA21 EB04 EB07 EB08 EB22 EB28 EB36 ED06 FA19 FA21 FA28

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の: i)0.001重量%〜99.9重量%の従来の表面クレンジング添加剤;な
    らびに、 ii)分枝鎖界面活性剤混合物を包含する0.1重量%〜99.999重量%
    の界面活性剤系であって、前記分枝鎖界面活性剤混合物が中鎖分枝鎖および直鎖
    界面活性剤化合物を包含し、前記直鎖化合物が分枝鎖界面活性剤混合物の25重
    量%以下を構成し;そして中鎖分枝鎖界面活性剤化合物が次式: Ab−B (式中、Abは、最長鎖と少なくとも1つの短鎖とに分けられる総炭素数8〜1 8の疎水性部分であって、最長鎖の炭素数が8〜17の範囲であり、最長鎖から
    分枝する1つ又はそれ以上のC1〜C3のアルキル部分が存在するが、但し分枝す
    るアルキル部分の少なくとも1つは、−B部分に結合される1番目の炭素から数
    えて3位の炭素から、位置ω−2(ここで、ωは末端炭素である)の炭素までの
    範囲内での位置で最長直鎖の炭素に直接結合され、 Bは、OSO3M、(EO/PO)mOH、(EO/PO)mOSO3Mお
    よびそれらの混合物(ここで、EO/POはエトキシ、プロポキシおよびそれら
    の混合物から成る群から選択されるアルコキシ部分であり、そしてmは少なくと
    も0.01〜30であり、 Mは水素または塩生成陽イオンである)から成る群 から選択される親水性部分であるが、 但し、分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は9〜14 .5の範囲内である) を有するものである界面活性剤系、 を包含する硬質表面クリーニング組成物。
  2. 【請求項2】 前記従来の表面クレンジング添加剤が以下の群から選択され
    る請求項1に記載の硬質表面クリーニング組成物: a)水性液体担体、 b)補助界面活性剤、 c)ビルダー、 d)溶媒、 e)高分子添加剤、 f)pH調整物質、 g)ヒドロトロープ、および h)それらの混合物。
  3. 【請求項3】 以下の: i)0.1重量%〜10重量%のビルダー、 ii)分枝鎖界面活性剤混合物を包含する0.1重量%〜99.99重量%の
    界面活性剤系であって、前記分枝鎖界面活性剤混合物が中鎖分枝鎖および直鎖界
    面活性剤化合物を包含し、前記直鎖化合物が分枝鎖界面活性剤混合物の25重量
    %以下を構成し、そして中鎖分枝鎖界面活性剤化合物が次式: Ab−B (式中、Abは、最長鎖と少なくとも1つの短鎖とに分けられる総炭素数8〜1 8の疎水性部分であって、最長鎖の炭素数が8〜17の範囲であり、最長鎖から
    分枝する1つ又はそれ以上のC1〜C3のアルキル部分が存在するが、但し分枝す
    るアルキル部分の少なくとも1つは、−B部分に結合される1番目の炭素から数
    えて3位の炭素から、位置ω−2(ここで、ωは末端炭素である)の炭素までの
    範囲内での位置で最長直鎖の炭素に直接結合され、 Bは、OSO3M、(EO/PO)mOH、(EO/PO)mOSO3Mお
    よびそれらの混合物(ここで、EO/POはエトキシ、プロポキシおよびそれら
    の混合物から成る群から選択されるアルコキシ部分であり、そしてmは少なくと
    も0.01〜30であり、Mは水素または塩生成陽イオンである)から成る群か
    ら選択される親水性部分であるが、 但し、分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は9〜14 .5の範囲内である) を有するものである界面活性剤系、 iii)10重量%から99.89重量%の水性液体担体、ならびに、 iv)前記ビルダーを飽和するように十分な陽性二価イオン、 を包含するデリケート表面クリーニング組成物であって、当該デリケート表面ク
    リーニング組成物は穏やかな酸性から穏やかな塩基性pHで処方される組成物。
  4. 【請求項4】 以下の: i)親水性非イオン性補助界面活性剤およびそれらの混合物から成る群から選
    択される0.005重量%〜20重量%の非イオン性補助界面活性剤、 ii)分枝鎖界面活性剤混合物を包含する0.1重量%〜99.99重量%の
    界面活性剤系であって、前記分枝鎖界面活性剤混合物が中鎖分枝鎖および直鎖界
    面活性剤化合物を包含し、前記直鎖化合物が分枝鎖界面活性剤混合物の25重量
    %以下を構成し、そして中鎖分枝鎖界面活性剤化合物が次式: Ab−B (式中、Abは、最長鎖と少なくとも1つの短鎖とに分けられる総炭素数8〜1 8の疎水性部分であって、最長鎖の炭素数が8〜17の範囲であり、最長鎖から
    分枝する1つ又はそれ以上のC1〜C3のアルキル部分が存在するが、但し分枝す
    るアルキル部分の少なくとも1つは、−B部分に結合される1番目の炭素から数
    えて3位の炭素から、位置ω−2(ここで、ωは末端炭素である)の炭素までの
    範囲内での位置で最長直鎖の炭素に直接結合され、 Bは、OSO3M、(EO/PO)mOH、(EO/PO)mOSO3Mお
    よびそれらの混合物(ここで、EO/POはエトキシ、プロポキシおよびそれら
    の混合物から成る群から選択されるアルコキシ部分であり、そしてmは少なくと
    も0.01〜30であり、Mは水素または塩生成陽イオンである)から成る群か
    ら選択される親水性部分であるが、 但し、分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は9〜14 .5の範囲内である) を有するものである界面活性剤系、 iii)50重量%〜99.89重量%のC8〜C18アルコール、 を包含し、(i)と(iii)との比が1:1〜10:1である硬質表面クリー
    ニング組成物。
  5. 【請求項5】 以下の: i)双性イオン性補助界面活性剤、非イオン性補助界面活性剤、泡制御剤非イ
    オン性およびそれらの混合物から成る群より選択される0.1重量%〜8重量%
    の界面活性剤、 ii)分枝鎖界面活性剤混合物を包含する0.1重量%〜99.99重量%の
    界面活性剤系であって、前記分枝鎖界面活性剤混合物が中鎖分枝鎖および直鎖界
    面活性剤化合物を包含し、前記直鎖化合物が分枝鎖界面活性剤混合物の25重量
    %以下を構成し;そして中鎖分枝鎖界面活性剤化合物が次式: Ab−B (式中、Abは、最長鎖と少なくとも1つの短鎖とに分けられる総炭素数8〜1 8の疎水性部分であって、最長鎖の炭素数が8〜17の範囲であり、最長鎖から
    分枝する1つ又はそれ以上のC1〜C3のアルキル部分が存在するが、但し分枝す
    るアルキル部分の少なくとも1つは、−B部分に結合される1番目の炭素から数
    えて3位の炭素から、位置ω−2(ここで、ωは末端炭素である)の炭素までの
    範囲内での位置で最長直鎖の炭素に直接結合され、 Bは、OSO3M、(EO/PO)mOH、(EO/PO)mOSO3Mお
    よびそれらの混合物(ここで、EO/POはエトキシ、プロポキシおよびそれら
    の混合物から成る群から選択されるアルコキシ部分であり、そしてmは少なくと
    も0.01〜30であり、 Mは水素または塩生成陽イオンである)から成る群 から選択される親水性部分であるが、 但し、分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は9〜14 .5の範囲内である) を有するものである界面活性剤系、そして iii)2重量%〜14重量%のポリカルボキシレートビルダー を包含する硬質表面クリーニング組成物であって、当該酸性硬質表面クリーニン
    グ組成物が1〜5.5のpHを有する組成物。
  6. 【請求項6】 以下の: i)以下の: 式:H−O−(CH2−CHR2O)n−H のポリアルコキシレングリコール、 式:R1−O−(CH2−CHR2O)n−H の一面冠ポリアルコキシレングリコール、 式:R1−O−(CH2−CHR2O)n−R3 の二面冠ポリアルコキシレングリコール、 およびそれらの混合物(式中、置換基R1およびR3は各々別々に、炭素数1〜3
    0の置換または非置換の、飽和または不飽和の、直鎖または分枝鎖炭化水素鎖で
    あるか、あるいは炭素数1〜30の直鎖または分枝鎖の、アミノ保有置換または
    非置換の炭化水素鎖であり、R2は水素、あるいは炭素数1〜30の直鎖または 分枝炭化水素鎖であり、nは0より大きい整数である)から成る群から選択され
    る0.001重量%〜20重量%の再汚染防止剤、 ii)分枝鎖界面活性剤混合物を包含する0.1重量%〜99.99重量%の
    界面活性剤系であって、前記分枝鎖界面活性剤混合物が中鎖分枝鎖および直鎖界
    面活性剤化合物を包含し、前記直鎖化合物が分枝鎖界面活性剤混合物の25重量
    %以下を構成し、そして中鎖分枝鎖界面活性剤化合物が次式: Ab−B (式中、Abは、最長鎖と少なくとも1つの短鎖とに分けられる総炭素数8〜1 8の疎水性部分であって、最長鎖の炭素数が7〜17の範囲であり、最長鎖から
    分枝する1つ又はそれ以上のC1〜C3のアルキル部分が存在するが、但し分枝す
    るアルキル部分の少なくとも1つは、−B部分に結合される1番目の炭素から数
    えて3位の炭素から、位置ω−2(ここで、ωは末端炭素である)の炭素までの
    範囲内での位置で最長直鎖の炭素に直接結合され、 Bは、OSO3M、(EO/PO)mOH、(EO/PO)mOSO3Mお
    よびそれらの混合物(ここで、EO/POはエトキシ、プロポキシおよびそれら
    の混合物から成る群から選択されるアルコキシ部分であり、そしてmは少なくと
    も0.01〜30であり、Mは水素または塩生成陽イオンである)から成る群か
    ら選択される親水性部分であるが、 但し、分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は9〜14 .5の範囲内である) を有するものである界面活性剤系、そして、 iii)0.001重量%〜20.0重量%のビニルピロリドンホモポリマー
    またはコポリマー、 を包含する硬質表面クリーニング組成物。
  7. 【請求項7】 以下の: i)次式: 【化1】 (式中、R1およびR2は水素または−SO32であるが、但しR1はR2と等しく
    なく、MおよびM2は別々に水素または塩生成陽イオンである)またはiii) それらの混合物を有する群から選択される0.1重量%〜10重量%のスルホス
    クシナメート、 ii)分枝鎖界面活性剤混合物を包含する0.1重量%〜99.9重量%の界
    面活性剤系であって、前記分枝鎖界面活性剤混合物が中鎖分枝鎖および直鎖界面
    活性剤化合物を包含し、前記直鎖化合物が分枝鎖界面活性剤混合物の25重量%
    以下を構成し、そして中鎖分枝鎖界面活性剤化合物が次式: Ab−B (式中、Abは、最長鎖と少なくとも1つの短鎖とに分けられる総炭素数8〜1 8の疎水性部分であって、最長鎖の炭素数が7〜17の範囲であり、最長鎖から
    分枝する1つ又はそれ以上のC1〜C3のアルキル部分が存在するが、但し分枝す
    るアルキル部分の少なくとも1つは、−B部分に結合される1番目の炭素から数
    えて3位の炭素から、位置ω−2(ここで、ωは末端炭素である)の炭素までの
    範囲内での位置で最長直鎖の炭素に直接結合され、 Bは、OSO3M、(EO/PO)mOH、(EO/PO)mOSO3Mお
    よびそれらの混合物(ここで、EO/POはエトキシ、プロポキシおよびそれら
    の混合物から成る群から選択されるアルコキシ部分であり、そしてmは少なくと
    も0.01〜30であり、Mは水素または塩生成陽イオンである)から成る群か
    ら選択される親水性部分であるが、 但し、分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は9〜14 .5の範囲内である) を有するものである界面活性剤系、 を包含する硬質表面クリーニング組成物。
  8. 【請求項8】 以下の: i)分枝鎖界面活性剤混合物を包含する0.1重量%〜99.99重量%の界
    面活性剤系であって、前記分枝鎖界面活性剤混合物が中鎖分枝鎖および直鎖界面
    活性剤化合物を包含し、前記直鎖化合物が分枝鎖界面活性剤混合物の25重量%
    以下を構成し、そして中鎖分枝鎖界面活性剤化合物が次式: Ab−B (式中、Abは、最長鎖と少なくとも1つの短鎖に分けられる総炭素数8〜18 の疎水性部分であって、最長鎖の炭素数が7〜17の範囲であり、最長鎖から分
    枝する1つ又はそれ以上のC1〜C3のアルキル部分が存在するが、但し分枝する
    アルキル部分の少なくとも1つは、−B部分に結合される1番目の炭素から数え
    て3位の炭素から、位置ω−2(ここで、ωは末端炭素である)の炭素までの範
    囲内の位置で最長直鎖の炭素に直接結合され、 Bは、OSO3M、(EO/PO)mOH、(EO/PO)mOSO3Mお
    よびそれらの混合物(ここで、EO/POはエトキシ、プロポキシおよびそれら
    の混合物から成る群から選択されるアルコキシ部分であり、そしてmは少なくと
    も0.01〜30であり、 Mは水素または塩生成陽イオンである)から成る群 から選択される親水性部分であるが、 但し、分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は9〜14 .5の範囲内である) を有するものである界面活性剤系、 ii)以下の: (1)一般式: RN(R1)(CH2)nN(R2)(CH2)pC(O)OM (式中、RはC6〜C10の疎水性部分、これには窒素原子と組合わさってアミド 基を形成する炭素数6〜10の脂肪アシル部分が含まれ、ここでR1は水素また はC1-2のアルキル基であり、R2はC1-2のアルキル、カルボキシメトキシエチ ルまたはヒドロキシエチルであり、各nは1〜3の整数であり、各pは1〜2の
    整数であり、そしてMはアルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウ
    ムおよびそれらの陽イオンの混合物から選択される水溶性陽イオンである)を有
    する0.001%〜15%のアンフォカルボキシレート補助界面活性剤、 (2)一般式: R3−[C(O)−N(R4)−(CR5 2)n1−]mN(R6)2 (+)−(CR5 2)p1−Y(-) (式中、各R3は炭素数10〜18のアルキルまたはアルキレン基であり、(R4 )および(R6)は各々、水素、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシ置換エ チルまたはプロピルおよびそれらの混合物からなる群から選択され、各(R5) は水素およびヒドロキシ基からなる群から選択され、いずれの(CR5 2p1部分
    にも1つ以下のヒドロキシ基を有し、mは0または1であり、n1およびp1は各
    々1〜4の数であり、そしてYはカルボキシレートまたはスルホネート基である
    )を有する0.02%〜15%の双性イオン性補助界面活性剤、そして (3)一般式: R9−(R10)0-1−SO3 (-)(+) (式中、R9はC6〜C20のアルキル鎖であり、R10はC6〜C20のアルキレン鎖 、C64フェニレン基またはOであり、そしてMは前記と同様である)を有する
    0.01%〜2.0%の陰イオン性界面活性剤、そして (4)それらの混合物 から成る群から選択される補助界面活性剤、 iii)2〜7.7の水素結合パラメーターを有する0.5重量%〜30重量
    %の疎水性溶媒、 iv)製品で測定した場合に9〜12のpHを提供するためのアルカリ性物質
    、 v)ガラスを少なくとも3回再湿潤した後の斑痕形成/皮膜形成改良を提供す
    るための有効量でガラスをより親水性にする0.01重量%〜10重量%の実質
    的ポリマーであって、分子量10,000〜3,000,000のポリカルボキ
    シレートポリマー、および分子量10,000〜1,000,000のスルホン
    化ポリスチレンポリマーから成る群から選択されるポリマー、そして vi)0.1重量%〜99.99重量%の液体担体 を包含する硬質表面クリーニング組成物。
  9. 【請求項9】 以下の: i)0.1重量%〜10重量%の双性イオン性補助界面活性剤、 ii)分枝鎖界面活性剤混合物を包含する0.1重量%〜99.99重量%の
    界面活性剤系であって、前記分枝鎖界面活性剤混合物が中鎖分枝鎖および直鎖界
    面活性剤化合物を包含し、前記直鎖化合物が分枝鎖界面活性剤混合物の25重量
    %以下を構成し、そして中鎖分枝鎖界面活性剤化合物が次式: Ab−B (式中、Abは、最長鎖と少なくとも1つの短鎖とに分けられる総炭素数8〜1 8の疎水性部分であって、最長鎖の炭素数が7〜17の範囲であり、最長鎖から
    分枝する1つ又はそれ以上のC1〜C3のアルキル部分が存在するが、但し分枝す
    るアルキル部分の少なくとも1つは、−B部分に結合される1番目の炭素から数
    えて3位の炭素から、位置ω−2(ここで、ωは末端炭素である)の炭素までの
    範囲内の位置で最長直鎖の炭素に直接結合され、 Bは、OSO3M、(EO/PO)mOH、(EO/PO)mOSO3Mお
    よびそれらの混合物(ここで、EO/POはエトキシ、プロポキシおよびそれら
    の混合物から成る群から選択されるアルコキシ部分であり、そしてmは少なくと
    も0.01〜30であり、 Mは水素または塩生成陽イオンである)から成る群 から選択される親水性部分であるが、 但し、分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は9〜14 .5の範囲内である) を有するものである界面活性剤系、 iii)0.1重量%〜10重量%の非イオン性補助界面活性剤、 iv)1重量%〜20重量%の疎水性溶媒、 v)2重量%〜14重量%のポリカルボキシレートビルダー を包含する硬質表面クリーニング組成物であって、1〜5.5のpHを有する組
    成物。
  10. 【請求項10】 以下の: i)約0.0001重量%〜0.5重量%の疎水性物質、ならびに ii)分枝鎖界面活性剤混合物を包含する約0.0001重量%〜10重量%
    の界面活性剤系であって、前記分枝鎖界面活性剤混合物が中鎖分枝鎖および直鎖
    界面活性剤化合物を包含し、前記直鎖化合物が分枝鎖界面活性剤混合物の25重
    量%以下を構成し、そして中鎖分枝鎖界面活性剤化合物が次式: Ab−B (式中、Abは、最長鎖と少なくとも1つの短鎖に分けられる総炭素数約8〜約 18の疎水性部分であって、最長鎖の炭素数が約8〜約17の範囲であり、最長
    鎖から分枝する1つ又はそれ以上のC1〜C3のアルキル部分が存在するが、但し
    分枝するアルキル部分の少なくとも1つは、−B部分に結合される1番目の炭素
    から数えて3位の炭素から、位置ω−2(ここで、ωは末端炭素である)の炭素
    までの範囲内の位置で最長直鎖の炭素に直接結合され、 Bは、OSO3M、(EO/PO)mOH、(EO/PO)mOSO3Mお
    よびそれらの混合物(ここで、EO/POはエトキシ、プロポキシおよびそれら
    の混合物から成る群から選択されるアルコキシ部分であり、そしてmは少なくと
    も約0.01〜約30であり、 Mは水素または塩生成陽イオンである)から成 る群から選択される親水性部分であるが、 但し、分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は約9〜1 4.5の範囲内である) を有するものである界面活性剤系、 を包含する、超吸収物質を含有するパッドを含有する用具を用いて使用される硬
    質表面クリーニング組成物であって、約7より大きいpHを有する組成物。
  11. 【請求項11】 超吸収物質を含有するパッドを含有する用具と、以下の: i)約0.0001重量%〜約0.5重量%の疎水性物質、そして ii)分枝鎖界面活性剤混合物を包含する約0.0001重量%〜10重量%
    の界面活性剤系であって、前記分枝鎖界面活性剤混合物が中鎖分枝鎖および直鎖
    界面活性剤化合物を包含し、前記直鎖化合物が分枝鎖界面活性剤混合物の25重
    量%以下を構成し、そして中鎖分枝鎖界面活性剤化合物が次式: Ab−B (式中、Abは、最長鎖と少なくとも1つの短鎖に分けられる総炭素数約8〜約 18の疎水性部分であって、最長鎖の炭素数が約8〜約17の範囲であり、最長
    鎖から分枝する1つ又はそれ以上のC1〜C3のアルキル部分が存在するが、但し
    分枝するアルキル部分の少なくとも1つは、−B部分に結合される1番目の炭素
    から数えて3位の炭素から、位置ω−2(ここで、ωは末端炭素である)の炭素
    までの位置で最長直鎖の炭素に直接結合され、 Bは、OSO3M、(EO/PO)mOH、(EO/PO)mOSO3Mお
    よびそれらの混合物(ここで、EO/POはエトキシ、プロポキシおよびそれら
    の混合物から成る群から選択されるアルコキシ部分であり、そしてmは少なくと
    も約0.01〜約30であり、 Mは水素または塩生成陽イオンである)から成 る群から選択される親水性部分であるが、 但し、分枝鎖界面活性剤混合物中のAb部分の平均総炭素数は約9〜1 4.5の範囲内である) を有するものである界面活性剤系、 を包含し、また、約7より大きいpHを有する洗剤組成物とを包含するキット。
  12. 【請求項12】 ドライダウン工程中の床の上での界面活性剤溶液の分子ア
    グリゲーションを抑制し得る約0.0001%〜約0.2%の親水性剪断減粘性
    ポリマーをさらに包含する請求項10または11記載の洗剤組成物。
  13. 【請求項13】 Ab部分が次式: 【化2】 (式中、R、R1およびR2分枝を含めたこの式の分枝鎖アルキル部分の総炭素数
    が10〜17であり、 R、R1およびR2が各々別々に水素およびC1〜C3のア ルキル、好ましくはメチルから選択されるが、但しR、R1およびR2はすべて水
    素というわけでなく、zが0である場合には 少なくともRまたはR1は水素では
    なく、wは0〜10の整数であり、xは0〜10の整数であり、yは0〜10の
    整数であり、zは0〜10の整数であり、そしてw+x+y+zは3〜10であ
    る) を有する分枝鎖アルキル部分である前記式のアルキル鎖中鎖分枝鎖界面活性剤化
    合物を包含する請求項1〜12のいずれか1記載の硬質表面クリーニング組成物
  14. 【請求項14】 中鎖分枝鎖界面活性剤化合物のAb部分が以下の: 【化3】 およびそれらの混合物 (式中、a、b、dおよびeは整数で、a+bは5〜13であり、d+eは3〜
    11であって、 a+b=5である場合、aは2〜4の整数であり、そしてbは1〜3の整数で
    あり、 a+b=6である場合、aは2〜5の整数であり、そしてbは1〜4の整数で
    あり、 a+b=7である場合、aは2〜6の整数であり、そしてbは1〜5の整数で
    あり、 a+b=8である場合、aは2〜7の整数であり、そしてbは1〜6の整数で
    あり、 a+b=9である場合、aは2〜8の整数であり、そしてbは1〜7の整数で
    あり、 a+b=10である場合、aは2〜9の整数であり、そしてbは1〜8の整数
    であり、 a+b=11である場合、aは2〜10の整数であり、そしてbは1〜9の整
    数であり、 a+b=12である場合、aは2〜11の整数であり、そしてbは1〜10の
    整数であり、 a+b=13である場合、aは2〜12の整数であり、そしてbは1〜11の
    整数であり、 d+e=3である場合、dは整数2であり、そしてeは整数1であり、 d+e=4である場合、dは2〜3の整数であり、そしてeは1〜2の整数で
    あり、 d+e=5である場合、dは2〜4の整数であり、そしてeは1〜3の整数で
    あり、 d+e=6である場合、dは2〜5の整数であり、そしてeは1〜4の整数で
    あり、 d+e=7である場合、dは2〜6の整数であり、そしてeは1〜5の整数で
    あり、 d+e=8である場合、dは2〜7の整数であり、そしてeは1〜6の整数で
    あり、 d+e=9である場合、dは2〜8の整数であり、そしてeは1〜7の整数で
    あり、 d+e=10である場合、dは2〜9の整数であり、そしてeは1〜8の整数
    であり、 d+e=11である場合、dは2〜10の整数であり、そしてeは1〜9の整
    数である) からなる群から選択される式を有する分枝鎖アルキル部分である請求項1〜12
    のいずれか1記載の表面クリーニング組成物。
  15. 【請求項15】 クリーニングを必要とする硬質表面に請求項1〜14のい
    ずれか1記載の有効量の組成物を適用することを包含する硬質表面のクリーニン
    グ方法。
  16. 【請求項16】 クリーニングを必要とする硬質表面に請求項1〜14のい
    ずれか1記載の組成物の希釈水性溶液を適用することを包含する硬質表面のクリ
    ーニング方法。
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