JP2001520190A - 女性の性的欲求および性的応答を増強するための方法、組成物、およびキット - Google Patents

女性の性的欲求および性的応答を増強するための方法、組成物、およびキット

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JP2001520190A JP2000516663A JP2000516663A JP2001520190A JP 2001520190 A JP2001520190 A JP 2001520190A JP 2000516663 A JP2000516663 A JP 2000516663A JP 2000516663 A JP2000516663 A JP 2000516663A JP 2001520190 A JP2001520190 A JP 2001520190A
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Abstract

(57)【要約】 陰核へのプロスタグランジンの直接局所的適用は、女性の性的欲求および性的応答を増強するために有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本出願は、1997年10月20日に出願された米国特許出願第08/954
,122号の一部継続出願である。
【0002】 (発明の背景) (発明の分野) 本発明は、女性の性的欲求および性的応答を増強するための方法に関する。本
発明の方法はまた、女性の性的欲求および性的応答を増強するために有用な組成
物およびキットに関する。
【0003】 (背景の議論) 女性の性的応答のサイクルは、以下の4つの相に分けられ得る(Diagno
stic and Statistical Manual IV、「Sexu
al and Gender Identity Disorder」,Ame
rican Psychiatric Association,Washin
gton D.C.第493〜494頁および第735〜751頁,1994)
: 1.欲求(性活動についての空想および性活動を行う欲求を含む); 2.興奮(性的快楽という主観的感覚、ならびに骨盤における充血、膣の潤滑
、および外部生殖器の拡張および膨張を含む付随的な生理学的変化からなる); 3.オルガズム(性的緊張の解放を伴う性的快楽のピークからなる); 4.消散(筋肉が弛緩した感覚および一般的な満足の行く状態からなる)。
【0004】 女性の性的欲求および性的応答の障害は、種々の研究において成人人口の約3
0〜50%に発症すると推定されている(例えば、S.G.Nathon,「T
he Epidemiology of the DSM−III Psych
osexual Dysfunctions」,J.of Sex and M
arital Therapy,第12(4)巻,第267〜281頁(198
6);Diagnostic and Statistical Mannua
l IV,「Sexual and Gender Identity Dis
order」American Psychiatric Associati
on,Washington,D.C.,第493〜539頁,1994;M.
Osbornら「Sexual dysfunction among mid
dle aged women in the community」,Bri
tish Medical Journal,第296巻,第959〜962頁
(1988);E.Frankら「Frequency of Sexual
Dysfunction in 「Normal Couples」」,New
England Journal of Medicine,第299巻,第
111〜115頁(1978);およびK.Gardeら「Female se
xual behavior:a study in a random sa
mple of forty−year−Old Danish Women」
,Maturitas,第2巻,第225〜240頁(1980)を参照のこと
)。これらの非常に一般的な障害は、神経性病因、構造的障害、薬物誘導性障害
、糖尿病、術後障害、アテローム硬化症、外傷後障害、および内分泌病因を含む
種々の原因を有し得る。用語、障害および機能障害は、本出願において交換可能
に使用される。
【0005】 性行動に影響を与える、有効な薬理学的処置についての研究は、過去をつうじ
て全ての社会の関心事である(例えば、E.L.Abel,Psychoact
ive Drugs and Sex,Plenum Press,New Y
ork,1985;およびJ.Buffum,「Substance abus
e and high−risk sexual behavior」J.Ps
ychoact.Drugs,第20巻,第165〜168頁(1988))。
この話題のいくつかの科学的総説のうちの1つにおいて(R.C.Rosenら
「Prosexual Drugs:Empirical Status of
the 「new Aphrodisiacs」,「Archives of
Sexual Behavior」第22(6)巻,第521〜543頁(1
993)を参照のこと)、Rosenは、以下のように述べている:「特に、完
全な催淫薬についての研究では、性的欲求、性的快楽、および性的能力を高める
薬物は、古代から現代まで文化的探究が続けられている。チョウセンアサガオ、
ベラドンナ、ヒヨスのような天然物質は、古代の受胎信仰の性的酒神祭では、重
要な構成要素であった。ヨヒンビンは、中性ヨーロッパにおいてマンドレーク植
物が長い間使用されていたように、アフリカ原住民によって、彼らの性的武勇を
増強するために長い間用いられてきている(E.L.Abel,Psychoa
ctive Drug and Sex,Plenum Press,New
York,1985)。牡蠣、ニンジン、およびビタミンEも同様に、催淫特性
を有するとして種々の時代で推奨されている(R.C.Rosenら,Sexu
ality,Random House,New York,1984)。有効
な催淫剤についての永続的な研究によって、相対的にいくらかの薬物が、特異的
な前性的(prosexual)特性を有することが実証されたことは、驚くべ
きことである」。
【0006】 L−ドパは、男性および女性患者の性的応答を刺激することが報告されている
。しかし、引き続く研究では、性行動に対するL−ドパの効果に関して一致しな
いか、または矛盾する結果が得られている(M.Hyppaら「Is L−do
pa an aphrodisiac in patients with P
arkinson’s disease?」,Sexual Behavior
Pharmacology and Biochemistry,M.San
dlerら編、Plenum Press,New York,1975;およ
びO.Benkertら「Effect of L−dopa on sexu
ally important patients」Psychopharma
cologia,第23巻,第91〜95頁(1972))。これらの研究の大
部分は、もっぱら、男性を扱っており、そして女性に言及されているものは非常
に少ない。アポモルフィンは、男性の勃起機能障害のために調査されてきたが、
女性についての明確な報告は存在しない。ドパミンに対して作用する代表的では
ない抗鬱剤であるノミフェンシンおよびビュープロピオンは、性的欲求が減少し
た女性に対して刺激性の効果を有することが報告された(S.Lalら「Apo
morphine induced penile tumescene in
impotence patients−preliminary find
ings」Prog.Neurol.Psychopharmacol.Bio
l.Psychiat.第11巻,第235〜242頁(1987))。Kle
inらによる引き続く研究では、これらの効果は繰り返されなかった(K.B.
Kleinら「Drug treatment of patients wi
th inhibited sexual desire:A contoro
lled clinical trial」、SSTAR年次集会にて発表、N
ew Orleans,1987)。
【0007】 フェントラミンの経口処方物は、Zonagen(Woodlands,Te
xas)のウェブサイトの情報によれば、彼らによって女性の性機能障害を処置
することにおける有効性について調査されていることが報告されている。このよ
うな調査のいずれの結果も現在利用可能ではない。
【0008】 米国特許第5,731,339号は、男性の勃起機能障害および女性の性機能
障害のための積極的な処置として経口フェントラミンの使用を開示している。ア
メリカ泌尿器学会の最近の年次集会での報告において、経口フェントラミンが軽
度の勃起機能障害を患う男性の20〜30%しか恩恵に預かり得ないことが示さ
れた(Goldstein,I.ら、要旨集#919,The Journal
of Urology,V.159(5),1998年5月,240を参照の
こと)。
【0009】 シルデナフィル(slidenfil)は、Pfizerにより、女性の性機
能障害についての積極的経口治療がヨーロッパで調査中であるといわれている。
は、利用可能である公開された結果はなく、そしてPfizerの代表者は、シ
ルデナフィルが女性に安全であるかも、有効であるかも不明であると警告してい
る。
【0010】 米国特許第5,270,323号に開示されるように、勃起を増強するための
シルデナフィルの経口投与が、FDAによって最近認可され、そしてマスメディ
アで頻繁に取り上げられている。シルデナフィルは、特異的ホスホジエステラー
ゼによる陰茎でのサイクリックGMPの破壊を阻害することによって作用すると
考えられる。シルデナフィルを用いる制限された臨床経験では、本発明者らはシ
ルデナフィルが一般的な使用においてどの程度有効であり得るかを知ることがで
きなかった。それは、勃起不全の一般的集団の男性の40%に利益を提供し得る
。一般的集団でのシルデナフィルの長期的な安全性についての広範な懸念および
それを用いた男性が突然死するという最近の報告が存在する。
【0011】 米国特許再発行第35,752号は、女性の性的応答を増強するといわれる方
法として水素化ヨウ素酸(hydroiodic acid)の経口投与を開示
し、そして応答の一例が示される。Merck Manual第10版の#46
78の引用では、水素化ヨウ素酸について以下が述べられている:「注意:強い
刺激性」。水素化ヨウ素酸が女性の性的応答を増強することの安全性または有効
性の利用可能である他の刊行された報告はない。
【0012】 NexMed,Inc.およびHarvard Scientific,In
c.の両者は、記者会見でプロスタグランジンE1の局所的投与が女性の性機能
障害の処置に有効であり得るかどうかを決定するプロジェクトが着手されている
ことを報告した。
【0013】 米国特許第5,718,917号は、勃起機能不全についての凍結乾燥された
PGE−1の外尿道用量の使用を開示する。前に引用したAUA集会からの報告
では、可能な有効性の評価を伴わない予備報告しか示されていない(1998年
5月30に開催されたAUA第93次年次集会の国際インポテンス学会での議論
から得られた未公開結果)。
【0014】 プロスタグランジンは、ヒト排卵に可能な役割を有し得る(G.M.Crai
g、「Prostaglandins in reproductive ph
ysiology」PMJ 第51巻,第74〜84頁(1975))。プロス
タグランジンE1(PGE−1)、プロスタグランジンE2(PGE−2)、およ
びプロスタグランジンF2α(PGF−2α)は、女性の子宮収縮を引き起こす 。事実、PGE−2は、現在、分娩および子宮頚管の成熟を誘導するために、米
国で使用されている。
【0015】 性的応答および性的欲求の障害のための現在の治療としては、種々の型の精神
療法的カウンセリングが挙げられる(J.LoPiccoloら、「Treat
ment of Sexual Dysfunction」J.of Coun
seling and Clinical Psychology,第54(2
)巻,第158〜167頁(1986))。膣内部に配置された電気的刺激装置
を使用してオルガズムを誘導する報告も存在する(D.Boutos、「App
aratus for stimulating penile,scrota
l,anal,vaginal,and clitoral tissue」米
国特許第5,571,118号を参照のこと)。これらの方法のいずれも、これ
らの障害の治療において特に所望され得るか、または有効であるわけではない。
【0016】 従って、女性の性的欲求および性的応答を増強するための方法についての必要
性が依然として存在したままである。女性の欲求および応答を増強するために有
用な薬学的組成物およびキットについての必要性もまた依然として存在する。
【0017】 (発明の要旨) 従って、本発明の1つの目的は、女性の性的欲求および性的応答を増強するた
めの新規な方法を提供することである。
【0018】 本発明の別の目的は、女性の性的欲求および性的応答を増強するために有用な
新規な組成物を提供することである。
【0019】 本発明の別の目的は、女性の性的欲求および性的応答を増強するために有用な
新規なキットを提供することである。
【0020】 以下の詳細な説明中に明らかになるこれらおよび他の目的は、女性の陰核にプ
ロスタグランジンを直接適用することが、女性の性的欲求および性的応答を増強
することにおいて有効であるという、本発明者らの発見によって達成される。
【0021】 (好ましい実施態様の詳細な説明) 従って、最初の実施態様では、本発明は、女性の性的欲求および性的応答性を
増強するための新規な方法を提供する。本発明の状況において、用語、女性の性
的欲求および性的応答性の増強とは、女性の性的欲求および/または性的応答の
障害の処置を含む。用語、女性の性的欲求および/または性的応答の障害とは、
女性の性的応答性または女性の性的欲求の低下または欠如を生じる任意の障害ま
たは機能障害を意味する。これは、性的行為についての性的な空想および欲求の
永続的または反復的な欠乏または欠如のいずれをも含む。これはまた、性的刺激
に対する生理学的応答の低下、例えば、女性の勃起組織の勃起応答の緩慢、また
は低下;膣の潤滑化の緩慢、低下または欠如;オルガスムを有する能力の緩慢、
低下、または欠如;オルガスムの強度またはオルガスムにおける快楽の低下;不
感症;性的嫌悪感;ならびに、閉経期または閉経期後の状態のような全身的な医
学的状態、骨盤の放射線療法、アテローム性動脈硬化症、骨盤外傷または手術、
末端神経障害、自律神経性神経障害、真性糖尿病、および任意の性的な器官の神
経支配の障害に対して二次的である女性の性的欲求および性的応答の障害;を含
む。この用語はまた、抗鬱薬、神経弛緩薬、抗高血圧薬、タバコ、麻薬、アルコ
ールおよび性的応答サイクルの任意の部分を低減または排除することが見出され
ている任意の他の薬物に対して二次的な欲求および応答性の低下を含むがこれに
限られない物質誘発性性機能障害を含む。一次および二次的な無オルガスム症が
含まれる。腟痙(心理学的に誘発される膣のスパズム)は、本発明の方法および
組成物には抵抗性であり得る。
【0022】 詳細には、本発明の方法は、陰核へのプロスタグランジンの直接適用を含む。
適切なプロスタグランジンの例には、以下が含まれるがこれらに限定されない:
PGE−1;PGE−2;PGE−3;PGA−1;PGB−1;PGD−2;
PGE−M;PGF−M;PGH−2;PGI−2;19−ヒドロキシ−PGA
−1;19−ヒドロキシ−PGB−1;PGA−2;PGB−2;19−ヒドロ
キシ−PGA−2;19−ヒドロキシ−PGB−2;PGB−3;16,16−
ジメチル△2−PGE−1メチルエステル;15−デオキシ−16−ヒドロキシ −16−メチル−PGE−1メチルエステル;16,16−ジメチル−PGE−
2;11−デオキシ−15−メチル−PGE−1;16−メチル−18,18,
19,19−テトラヒドロカルバサイクリン;(16RS)−15−デオキシ−
16−ヒドロキシ−16−メチル−PGE−1メチルエステル;(+)−4,5
−ジデヒドロ−16−フェノキシ−α−テトラノール−PGE−2メチルエステ
ル;11−デオキシ−11a,16,16−トリメチル−PGE−2;(+)−
11a、16a、b−ジヒドロキシ−1,9−ジオキソ−1−(ヒドロキシメチ
ル)−16−メチル−トランス−プロステン;9−クロロ−16,16−ジメチ
ル−PGE−2;アルバプロスチル(arboprostil);イロプロスト
;CL 115,347;16,16−ジメチル−PGE−2;15(S)−1
5−メチル−PGE−2;9−デオキシ−9−メチレン−16,16−ジメチル
−PGE−2、カリウム塩;カルボプロスタサイクリン;プロスタグランジンD 2 ;19(R)−ヒドロキシ−PGE−2;13,14−ジヒドロ−PGE−1 ;11β−PGE−2;19(R)−ヒドロキシ−PGE−1;11−デオキシ
−16,16−ジメチル−PGE−2;およびこれらの天然プロスタグランジン
の半合成誘導体もしくは合成誘導体、または血管拡張薬もしくは神経モジュレー
ターとして作用し得る任意の誘導体もしくは任意のプロスタグランジンアナログ
。シクロデキストリン複合体はまた、溶液の活性を増強し、そしてプロスタグラ
ンジンを安定化し得るので、これらに含まれる。任意のこれらの化合物のラセミ
体、光学的に富化されたまたは精製された立体異性体もまた、含まれる。生理学
的に許容される塩もまた、含まれる。好ましくは、プロスタグランジンは、PG
E−1、PGE−2、PGE−3、PGD−2およびCL 115,347であ
る。最も好ましくは、プロスタグランジンは、PGE−2、PGE−3またはP
GE−1である。
【0023】 好ましくは、プロスタグランジンは、直接陰核に、局所的に投与される。陰核
は、正常な非興奮状態では陰核の包皮(hood)の下に縮められそして隠され
得る。陰核へのプロスタグランジンの直接投与は、この状況下では不可能であり
得る。従って、プロスタグランジン含有組成物は、陰核を被覆または囲む組織(
例えば、小陰唇の包皮および小帯(図1参照のこと))に対して、陰核に対する
適用を得るためのマッサージを用いて、適用され得る。陰核に対しての局所投与
は、有効量のプロスタグランジンを含むある量の液体、ゲル、または固体を陰核
に対して直接的に適用することにより成し遂げられ得る。液体である薬学的組成
物にプロスタグランジンが含有されている場合は、投与は、スポイト(doro
pper)またはシリンジにより成し遂げられ得る。液体溶液はまた、陰核に対
してエアロゾルで噴霧または送達され得る。プロスタグランジン含有組成物がゲ
ル、ローションまたはクリームの形態である場合、投与は、チューブ、ブラシ、
刷毛または指先により実施され得る。プロスタグランジンを含み、そして固体の
形態である薬学的組成物は、陰核上に直接適切な量の固体を配置することにより
、または粉末をまぶすこともしくは噴霧することによって投与され得る。
【0024】 投与されるプロスタグランジンの正確な量は、患者の正確なサイズおよび状態
に依存するが、プロスタグランジンは、適切には、1〜5,000μg、好まし
くは20〜2,000μgの量で投与される。詳細には、プロスタグランジンが
PGE−1、PGE−2またはPGE−3である場合、PGE−1、PGE−2
またはPGE−3は、適切には、単位用量あたり、1〜5,000μg、好まし
くは20〜2,000μgの量で投与される。
【0025】 代表的には、プロスタグランジンは、性交開始が所望されるときより、1〜6
0分、好ましくは5〜30分前に、投与される。
【0026】 PGE−1、プロスタグランジンE1はまた、アルプロスタジルまたはPGE1 として公知である。PGE−1の正式な化学名は、3−ヒドロキシ−2−(3−
ヒドロキシ−1−オクテニル)−5−オキソシクロペンタンヘプタン酸であり、
そしてPGE−1の構造は、以下の構造式である。
【0027】
【化1】 プロスタグランジンE1は、Bergstromら、Acta.Chem.Sc ad.16巻、501頁(1962)およびJ.Biol.Chem.238巻
、3555頁(1963)に記載されたようにヒツジ精嚢組織から単離され得る
。プロスタグランジンE1の合成は、Coreyら、J.Am.Chem.So c.91巻、535頁(1969);Coreyら、J.Am.Chem.So
c.92巻、2586頁(1970);Sihら、J.Am.Chem.Soc
.94巻、3643頁(1972);Sihら、J.Am.Chem.Soc.
95巻、1676頁(1973);Schaafら、J.Org.Chem.3
7巻、2921頁(1974);およびSlatesら、Tetrahedro
n、30巻、819頁(1974)に記載されたように実施され得る。
【0028】 PGE−2、プロスタグランジンE2はまたジノプロストンまたはPGE2とし
て公知である。PGE−2の正式な化学名は、7−[3−ヒドロキシ−2−(3
−ヒドロキシ−1−オクテニル)−5−オキソシクロペンチル]−5−ヘプテン
酸であり、そしてPGE−2の構造は、以下の構造式である。
【0029】
【化2】 プロスタグランジンE2は、Bergstromら、Acta.Chem.Sc ard.16巻、501頁(1962)に記載のようにヒツジ精嚢組織から単離
され得る。プロスタグランジンE2は、Coreyら、J.Am.Chem.S oc.92巻、397頁(1970);Coreyら、J.Am.Chem.S
oc.92巻、2586頁(1970);およびHeatherら、Tetra
hedron Letters、2313頁(1973)に記載のように合成さ
れ得る。
【0030】 プロスタグランジンE1およびプロスタグランジンE2の両方はSt.Loui
s,MOのSigma Chemical Companyから市販されている
【0031】 PGE−2はまた、Prostin E−2坐剤として、そしてPrepid
ilゲルとして、Pharmacia&UpJohn Company、Kal
amazoo、MIから、そしてCervidilとして、Forrest P
harmaceuticals,Inc.,St.Louis,MOから市販さ
れている。これらの調製物は、頸部成熟について指示され、そして0.5と20
mgの間のPGE−2を含む。医学文献、Physicians Desk R
eference、第51版、Medical Economics、Mont
vale,NJ,1997;またはGoodmanおよびGillmanの T
he Pharmacologic Basis of Therapeuti
cs,第9版、McGraw−Hill、1996には、ヒト女性の性的応答を
刺激するプロスタグランジンに関する報告は見出されない。実際、分娩の誘導に
おいて、本発明のPGE−2法における有効用量の10〜1000倍多い用量が
、性的な刺激がこれまで副作用として報告されることなく、頸部に投与される。
【0032】 PGF−2α、プロスタグランジンF2αはまた、ジノプロストまたはPGF2 αとしても公知である。正式な化学名は、7−[3,5−ジヒドロキシ−2−(
3−ヒドロキシ−1−オクテニル)シクロペンチル]−5−ヘプテン酸である。
PGF−2αは、参考として本明細書で援用される米国特許第3,657,32
7号に記載のように調製され得る。
【0033】 15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−PGE−1メチルエステ
ルはまた、ミソプロストールとして公知であり、そして正式な化学名、(±)−
メチル−(1R、2R、3R)−3−ヒドロキシ−2−[(E)−(4RS)−
4−ヒドロキシ−4−メチル−1−オクテニル]−5−オキソシクロペンタンヘ
プタノエートを有する。15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−P
GE−1メチルエステルは、参考として本明細書で援用される米国特許第3,9
65,143号に記載のように調製され得る。ミソプロスタノール酸(miso
prostanoic acid)もまた用いられ得る。
【0034】 エンプロスチルは、[1α,2β(1E,3R*),3α]−7−[3−ヒド ロキシ−2−(3−ヒドロキシ−4−フェノキシ−1−ブテニル)−5−オキソ
シクロペンチル]−4,5−ヘプタジエン酸メチルエステルの正式な化学名を有
する。エンプロスチルは、参考として本明細書で援用される米国特許第4,17
8,457号に記載のように調製され得る。エンプロスチルの遊離酸型はまた、
用いられ得る。
【0035】 PGI−2はまた、プロスタサイクリン、エポプロステノール、プロスタグラ
ンジンI2、プロスタグランジンX、PGI2、およびPGXとして公知である。
プロスタサイクリンは、参考として本明細書で援用される米国特許第4,539
,333号に記載のように調製され得る。
【0036】 16,16−ジメチル−PGE−2の構造は以下の構造式である:
【0037】
【化3】 15(S)−15−メチル−PGE−2の構造は以下の構造式である:
【0038】
【化4】 9−デオキシ−9−メチレン−16,16−ジメチル−PGE−2カリウム塩
の構造は以下の構造式である:
【0039】
【化5】 カルバプロスタサイクリンの構造は以下の構造式である:
【0040】
【化6】 プロスタグランジンD2の構造は以下の構造式である:
【0041】
【化7】 19(R)−ヒドロキシ−PGE−2の構造は以下の構造式である:
【0042】
【化8】 13,14−ジヒドロ−PGE−1の構造は以下の構造式である:
【0043】
【化9】 11β−PGE−2の構造は以下の構造式である:
【0044】
【化10】 19(R)−ヒドロキシ−PGE−1の構造は以下の構造式である:
【0045】
【化11】 11−デオキシ−16,16−ジメチル−PGE−2の構造は以下の構造式で
ある:
【0046】
【化12】 プロスタグランジンE3(PGE−3)構造は以下の構造式である:
【0047】
【化13】 このようなプロスタグランジンは、Cayman Chemical、Ann
Arbor MIから市販されている。残りのプロスタグランジンは、参考と
して本明細書に援用されているAlex Gringanz、Introduc
tion to Medicinal Chemistry,Wiley−VC
H,Inc.,New York,158−159頁および641−642頁、
1997に記載されている。
【0048】 プロスタグランジンのシクロデキストリン複合体は、安定性と効力を上昇させ
るために用いられ得る。シクロデキストリン複合体は、水性溶液中でα、βまた
はγシクロデキストリンに対して適切な化学量論の比のプロスタグランジンを添
加することによって調製され得、そして次いで、そのまま用いるかまたは凍結乾
燥することによって、混合のための固体抱接物を提供する。これらの複合体は、
参考として本明細書に援用されるYamamuraら、J.Chromatog
r.,331巻,383〜388頁(1985);Hirayamaら,Che
m.Pham.Bull.,32巻、4237〜4240頁(1984);Ue
kamaら、J.Pharm.Sci.73巻、382〜384頁(1984)
;およびYamamuraら、J.Chromatogr.,303巻、165
〜172頁(1984)に記載されている。
【0049】 プロスタグランジンは、単独で投与され得る。または、方法の有効性を増すた
めに、1つ以上の補助薬剤を、患者へ同時投与するか、もしくはそれで患者を前
処置することは有利であり得る。同時投与され得る補助薬剤の例には以下が挙げ
られる: 1.15−ヒドロキシプロスタグランジン脱水素酵素(PGDH)を阻害する
薬剤; 2.カプトプリル、エナラプリル、エナラプリラート、キナプリル、リシノプ
リル、およびラミプリルを含むがこれらに限定されないACEインヒビターは、
本発明の方法の有効性を増強し得、そして炎症応答および線維性応答のような長
期の合併症を減少させ得る; 3.ニトログリセリン、ニ硝酸イソソルビド、硝酸アミル(amyl nit
rate)、モノ硝酸イソソルビド、四硝酸エリトリチルおよびニトロプルシド
ナトリウムを含むがこれらに限定されないニトロ血管拡張薬は、本発明の方法の
有効性を増強し得る; 4.プラゾシン、フェントラミン、フェノキシベンザミン、ジベンザミン、ド
キサゾシン、テラゾシン、トリマゾシン、トラゾリン、コリンタニン(cory
nthanine)、デセルピジン(rauwolscine)およびピペロキ
サンを含むがこれらに限定されないαブロッカーは、本発明の方法の有効性を増
大するため、およびその作用を延長するために特に所望される; 5.ヨヒンビン、ラベタロール、カルベジロールおよびブシンドロールを含む
がこれらに限定されない他のアドレナリンレセプター薬剤もまた、本発明の方法
の活性を増強しそして作用を延長し得る; 6.カフェイン、アミノフィリン、テオフィリン、アムリノン、ミルリノン、
ベスナリノン、ビンポセチン、ペモベンダン(pemobendan)、シロス
タミド、エノキシモン、ペロキシモン(peroximone)、ロリプラム、
R020−1724、ザニプラスト(zaniprast)、ジピリダモールお
よびシルデナフィル(sildenafil)を含むがこれらに限定されないホ
スホジエステラーゼ(PDE)インヒビターはまた、本発明の方法の有効性増強
において、および効果の延長のために効果的であり得る; 7.ピロカルピン、エドロホニウムおよびベタネコール(bethanaco
l)のようなムスカリン性薬剤; 8.アポモルフィンおよびブロモクリプチンのようなドーパミン作用性アゴニ
スト; 9.アセテルガミン、ブラゼルゴリン(bravergoline)、ブロメ
ルグリド、クラネゴロン(clanegollone)、エルゴノビン、酒石酸
エルゴタミン、ペルゴリドを含むエルゴタミン(ergotamine)および
エルゴタミンアナログのような麦角アルカロイド; 10.オピオイド拮抗性の特性を示す、ナロキソン、ナルトレキソン、ナルメ
フェン、ナロルフィン、メチルナルトレキソン、CTOP、ジプレノルフィン、
β−フナルトレキサミン(funaltrexamine)、ナロキソナジン(
naloxonazine)、ノル−ビナルトルフィミン(binaltorp
himine)、ナルトリンドール、BNTXおよび他のアナログのような麻薬
アンタゴニスト;および 11.VIP、カルシトニン、カルシトニン遺伝子関連産物、VIPアナログ
およびコレシストキニンのようなポリペプチド神経伝達物質ならびにCCK8の
ようなそれらすべてのアナログ; 12.アデニル酸シクラーゼを直接刺激するフォルスコリンおよび水溶性アナ
ログのような薬剤;ジブチリル−サイクリックAMP,ジブチリル−サイクリッ
クGMPおよびグアニリンは、サイクリックAMPおよびサイクリックGMPの
量を増加させることによって海綿体組織の弛緩を増強し得る。
【0050】 特に所望される組み合わせは、PGEとαブロッカー、PGEとPGDHイン
ヒビター、およびPGEとPDEインヒビターである。上記リストした単独の化
合物の任意の組み合わせ、または異なる化合物もしくは異なる群の複数の任意の
組み合わせがまた用いられ得る。いくつかの例では、1つ以上の補助薬剤を用い
て前処置することは有利であり得る。例えば、PGDHインヒビターで前処置し
、続いて、PGEで処置することは、本発明の方法の有効性を増強する。
【0051】 用語「15−ヒドロキシプロスタグランジン脱水素酵素インヒビター」とは、
プロスタグランジン分解酵素または15−ヒドロキシプロスタグランジン脱水素
酵素(PGDH)の有意でかつ選択的な阻害を示す任意の化合物を意味する。1
5−ヒドロキシプロスタグランジン脱水素酵素(PGDH)の2つの形態が公知
である;NAD+依存であるI型およびNADP+依存であるII型。I型はII
型より1桁小さいKmで作用し、従って生理学的により重要である。I型PGD
Hは、参考として本明細書に援用されるMakら,Biochimica et
Biophysica Acta,1035巻、190〜196頁(1990
);Ensorら、J.Lipid Mediators Cell Sign
alling,12巻、313〜319(1995);およびBerryら、B
iochemical Pharmacology、32巻、19号、2863
〜2871頁(1983)に記載されている。Berryら、Taiら、Mur
amatsuらおよびMakらは、I型PGDHの酵素活性を決定するためのア
ッセイならびにこの酵素の阻害の程度を決定するための方法を記載した。
【0052】 II型PGDHは、Changら、Biochem.Biophys.Res
.Commun.、99巻、745〜751頁(1981);Jarabakら
、Prostaglandins、18巻、241〜246頁(1979)、お
よび Linら、Biochem.Biophys.Res.Commun.8
1巻、1227〜1234頁(1978)(これらすべては、本明細書中に参考
として援用される)に記載されている。
【0053】 適切な15−ヒドロキシプロスタグランジン脱水素酵素インヒビターの例には
、以下が挙げられるが、これらに限定されない;グリチルリジン酸、甘草、グリ
チルレチン酸、グリチルレチン酸の種々のグリコシド、カルボキセノロン、DH
EA、スピロノラクトン、ソファルコン、インドメタシン、スリンダク、エトド
ラク、オレイン酸、パルミチン酸、スルファサラジン(sulphasalaz
ine)およびそのアナログ、ならびにエタクリン酸、フロセミド、クロロチア
ジド、ヒドロクロロチアジド、パパベリン、シス−スリンダクスルフィド、トラ
ンス−スリンダクスルフィド、シス−スリンダク、トランス−スリンダク、グル
タチオンチオスルフォン酸塩、二価銅陽イオン、二価亜鉛陽イオン、セレン、ナ
ファザトロム(Bay g−6575);15−HETE、13−HODDおよ
びHHTのようなω−6 ヒドロキシル部分を有するリポキシゲナーゼおよびシ
クロオキシゲナーゼ誘導基質;ゴシポール、15(R)−プロスタグランジンE
−1、15(R)−プロスタグランジンE−2、15(R)−15−メチルプロ
スタグランジンE−2。I型かまたはII型のPGDHに結合しそして阻害する
抗体もまた、用いられ得る。
【0054】 グリチルリジン酸はまた、グリチルリジン(glycyrrhizin)、グ
リチルリジン(glycyrrhizinic)酸、およびグリチルレチン酸グ
リコシドとしても公知である。正式な化学名は、20β−カルボキシ−11−オ
キソ−30−ノルーアン(norolean)−12−エン−3β−イル−2−
O−β−D−グルコピラヌロノシル−α−D−グルコピラノシドウロン(glu
copyranosiduronic)酸であり、そしてその構造は以下の構造
式である。
【0055】
【化14】 グリチルリジン酸は、St.Louis,MO.のSigma Chemica
l Companyから市販されている。
【0056】 グリチルレチン酸は、非グリコシル化グリチルリジン酸であり、そしてその構
造は以下の化学式である:
【0057】
【化15】 グリチルレチン酸は、甘草抽出物から得られ得る。
【0058】 カルベノキソロンはまた、3β−ヒドロキシ−11−オキソ−20β−オレア
ン−12−エン−29−オイック酸(oic acid)水素ブタンジオエート
として公知であり、そして以下の構造を有する:
【0059】
【化16】 カルベノキソロンは、本明細書中で参考として援用される米国特許第3,070
,623号に記載されたように合成され得る。
【0060】 甘草(licorice)はまた、甘い根の甘草(sweet root l
iquorice)および甘草(glycyrrhiza)としても公知であり
、そしてMerck Index第10版、引用4368に、「glycyrr
hiza,Licorice,liquorice;甘い根(sweet ro
ot)。Leguminosaw.Habt.南ヨーロッパから中央アジアにか
けて、黄色くそして甘い木を産生する、甘草(Glycyrrhiza gla
bra L.,var.typica Regel&Herder(Spani
sh licorice:スペイン甘草)の、またはG.Glabra L.,
var.glandulifera(Waldst&Kit.)Regel&H
erder(Russian licorice:ロシア甘草)の、またはG.
gの他の変種の乾燥根茎および根。6〜14%のグリチルリジン(グリチルレチ
ン酸のグルコシド)、アスパラギン、砂糖、樹脂からなる。」として記載されて
いる。
【0061】 甘草(licorice)は、乾燥した根茎または根から調製された粗調製物
であり、そしてそのため、多くは同定されていない、多数の化合物を含有する。
市販の乾燥甘草(licorice)根調製物の簡単な水性抽出物は、以下によ
り調製され得る。この乾燥甘草(licorice)根2グラムを10mlの蒸
留水と混合して、室温で十分に混合されるまで撹拌して、そして濾過して粒子状
の物質を除去した。甘草(licorice)のこの簡単な水性抽出物は、PG
DH阻害に有効であり、そして本発明においてそのまま用いられ得る。
【0062】 スピロノラクトンはまた、Aldactone AまたはVerospiro
nとして公知である。スピノロラクトンの正式な化学名は、17−ヒドロキシ−
7−メルカプト−3−オキソ−17α−プレグナ(pregn)−4−エン(e
ne)−21−カルボン酸(carboxylic and)γ−ラクトン、7
−アセテートであり、そしてその構造は以下の構造式である:
【0063】
【化17】 スピロノラクトンは、St.Louis,MO.のSigma Chemica
l Company から市販されている。
【0064】 ソファルコンは正式には、[5−[(3−メチル−2−ブテニル)オキシ]−
2−[3−[4[(3−メチル−2−ブテニル)オキシ]フェニル]−1−オキ
ソ−2−プロペニル]フェノキシ]酢酸として公知であり、そして以下の構造式
を有する:
【0065】
【化18】 ソファルコンは、本明細書において参考として援用される米国特許第4,085
,135号に記載されるように調製され得る。
【0066】 DHEAは、正式には3−ヒドロキシアンドロスト−5−エン−17−オンま
たはデヒドロエピアンドロステロンもしくはプラステロンとして公知である。D
HEAの構造は以下の構造式である:
【0067】
【化19】 DHEAは、本明細書に参考として援用されるH.Hosodaら、J.Org
.Chem.38巻4209頁(1973)に記載のように調製され得る。
【0068】 スルファサラジンはまた、2−ヒドロキシ−5[[4−[(2−ピリジニルア
ミノ)スルホニル]フェニル]アゾ]安息香酸として公知であり、そして以下の
構造を有する。
【0069】
【化20】 Berryら、Biochemical Pharmacology 32巻
、2863〜2871頁(1983)により、多数のスルファサラジンアナログ
が、PGDHのインヒビターであることが見出されている。本発明の組成物にお
いてPGDHインヒビターとして用いられ得るスルファサラジンアナログの例に
は以下が挙げられる:
【0070】
【化21】
【0071】
【化22】
【0072】
【化23】 エトドラクはまた、1,8−ジエチル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ
−[3,4−b]インドール−l−酢酸として公知である。エトドラクは、本明
細書中に参考として援用される米国特許第3,843,681号に記載されると
おりに調製され得る。
【0073】 インドメタシンはまた、1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−
メチル−1H−インドール−3−酢酸として公知である。インドメタシンは本明
細書中に参考として援用される米国特許第3,161,654号に記載されると
おりに調製され得る。
【0074】 スリンダクはまた、5−フルオロ−2−メチル−1−[[4−(メチルスルフ
ィニル)フェニル]メチレン]−1H−インデン−3−酢酸として公知である。
スリンダクは本明細書中に参考として援用される米国特許第3,654,349
号および同第3,647,858号に記載されるとおりに調製され得る。
【0075】 15(R)−プロスタグランジンE−1の構造は:
【0076】
【化24】 15(R)−15−メチルプロスタグランジンE−2の構造は:
【0077】
【化25】 他の型の15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビター
には、脂肪族および芳香族カルボン酸が挙げられる。適切なカルボン酸には特に
、任意の直鎖または分枝、飽和、一不飽和、またはポリ不飽和脂肪族C8−C31 カルボン酸が挙げられる。以下を含むがこれらに限定されない遊離脂肪酸が、本
発明中の坐剤中の成分(b)としての使用に特に好ましい:パルミチン酸、オレ
イン酸、エライジン酸、ステアリン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸
、リノール酸、アラキジン酸、およびアラキドン酸(これら全てはSigma
Chemical Co.,St.Louis,MOから市販されている)。
【0078】 15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビターは、代表
的に、1単位用量あたり、PGDH阻害活性のブタ陰核単位で25〜100、好
ましくは50〜100の量で存在する。ブタ陰核PGDH阻害活性の1単位と一
致するインヒビターの量は、実施例に記載の分光光度法アッセイまたは放射−化
学アッセイのいずれかを使用して決定される。340nmでの特徴的な吸収を示
すインヒビターについて、放射−化学アッセイを使用することが好ましい。
【0079】 第2の実施態様において、本発明は、女性の性的欲求および性的応答を増強す
るために有用である新規の薬学的組成物を提供する。本発明の薬学的組成物は、
(a)プロスタグランジン;(b)薬学的に受容可能なキャリアー;ならびに3
〜7、好ましくは4〜6のpHを有するように特徴付けられる。水性成分が存在
する場合、所望の値までpHを調整するために、十分量の薬学的に受容可能な酸
または塩基、例えばHClまたはNaOHを単に添加すれば良い。非水性成分に
ついては、それぞれの単位用量に、所望のpHを有する薬学的に受容可能なクエ
ン酸塩(例えば、クエン酸ナトリウム)の0.5mlの0.01M水溶液からの
残渣粉末を添加し得る。例えば、0.5mlの0.01Mクエン酸ナトリウム(
pH4.5)を凍結乾燥し、この粉末残渣をポリエチレングリコール(PEG)
MW1450中1単位用量のPEG−2に添加する。この用量と粘膜との接触に
際し、この凍結乾燥クエン酸塩は溶解し、この粘膜流体のpHを約pH4.5に
緩衝化し、これによりPEGペレットが溶解した場合、PEG−2の活性を増大
する。
【0080】 好ましい実施態様において、本発明の組成物はさらに(c)クエン酸塩および
トコフェロールからなる群より選択された抗酸化剤を含有する。プロスタグラン
ジン(特にPGE−2)は、クエン酸塩(例えば、クエン酸ナトリウム、クエン
酸カリウム、またはクエン酸アンモニウム)あるいはトコフェロールを含む組成
物で処方される場合、特に安定である。代表的に、本発明の薬学的化合物は、1
〜2,000μg、好ましくは50〜1,000μgのクエン酸塩、または20
〜2,000μg、好ましくは50〜1,000μgのトコフェロールロール含
む。特に良好な結果は、このプロスタグランジンが、1mMクエン酸ナトリウム
水溶液、または抗酸化剤として1mg/mlのトコフェロールもまた含むリポソ
ーム溶液中に存在する場合に達成されている。
【0081】 本発明の組成物はまた、本発明の方法の状況において、上述の補助薬剤を含み
得る。従って、本発明の組成物は、プロスタグランジンを分解する酵素をブロッ
クする1つ以上の薬剤、1つ以上のACEインヒビター、1つ以上のムスカリン
様薬剤、1つ以上のアドレナリン作用性レセプター薬剤、1つ以上のドーパミン
アゴニスト、1つ以上のアヘン剤アンタゴニスト、1つ以上の硝酸塩またはニト
ロソ化合物、1つ以上のポリペプチド神経伝達物質、および/またはホスホジエ
ステラーゼを阻害する1つ以上の薬剤を含み得る。
【0082】 本発明の薬学的組成物は任意の従来の形態(例えば、液体、固体、またはゲル
)であり得る。適切な液体の例には、クリーム、軟膏、およびリポソームを含む
、滅菌溶液、懸濁液、およびエマルジョンが挙げられる。油ベースまたは親油性
調製物について、他の適切な抗酸化剤にはBHTが挙げられる。水ベースまたは
親水性調製物について、他の適切な抗酸化剤にはアスコルビン酸ならびにそのナ
トリウム塩およびカリウム塩が挙げられる。好ましいPEG坐剤は、気温または
室温で固体であるが、陰核に配置した場合、迅速に溶解/融解するPEGを含む
。良好な結果は、クエン酸ナトリウムを含有する等張水溶液を使用して達成され
ている。
【0083】 適切な固体の例には、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレンオキ
シド、ならびに坐剤またはペレットに作製される脂肪酸エステルを含む他の低融
点ポリマーまたは水溶性ポリマーが挙げられる。適切なゲルの例には、ヒドロキ
シセルロース、水から構成したゲル、プロピレングリコール、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ならびにプロスタグランジンと適合する任意の他のゲルが
挙げられる。リポソーム混合物は、それらが所与量のプロスタグランジンでより
強力な効果を誘導し、このプロスタグランジンを安定化する傾向がある場合、特
に好ましい。プロスタグランジンが添加され得る市販のリポソームは、Abbo
tt Laboratories,North Chicago ILにより販
売されるLiposynIITM10%または20%である。このリポソームは、
所望の効果を最大にするためにプロスタグランジンおよび存在する任意の補助薬
剤に依存して、陰イオンまたは陽イオンリポソームのいずれかとしてとして調製
される。特に好ましいゲルには、H.Willimannら,「Lecithi
n organolgel as matrix for transderm
al transport of drugs」J.Pharm.Sci.第8
1巻(9)、871〜874頁(1992)に従って調製されるレシチンオルガ
ノゲルである。この特定の調製物は、劇的に増大した効力を示す。特に好ましい
親油性溶液の例は、トリアセチン、トリカプリン(tricaprin)、トリ
カプロイン(tricaproin)、および種々のトリグリセリドの混合物で
ある。
【0084】 1つ以上のプロスタグランジンまたは補助薬剤が徐放化方法(すなわち、経時
的な放出)で放出されるゲルを使用し、この組成物の効果をまた延長し得る。例
えば、生組織により十分に寛容され、徐放化方法でプロスタグランジンを放出す
る架橋ポリエチレンオキシド/ウレタンポリマーに、PGEは処方され得る。徐
放性組成物は、D.H.Lewis,Controlled Release
of Pesticides and Pharmaceuticals,Pl
enum Press,New York,1981;およびA.F.Kydo
nieus,Controlled Release Technologie
s:Methods,Theory,and Applications,CR
C Press,Boca Raton,1980に開示され、これらは本明細
書中に参考として援用される。
【0085】 代表的に、本発明の薬学的組成物は有効量のプロスタグランジンが、この組成
物の単一の適用で陰核に送達されるような濃度で、プロスタグランジンを含む。
例えば液体の場合にこの組成物は、有効量のプロスタグランジンが、この液体の
液滴(0.01〜0.30ml)の適用により陰核に送達されるような十分なプ
ロスタグランジンを含む。従って本発明の組成物は、液体の形態の場合、10〜
25,000μg/ml、好ましくは100〜12,000μg/mlのプロス
タグランジンを適切に含む。坐剤の場合に、この坐剤は好ましくは、有効量のプ
ロスタグランジンが陰核に対する単一の坐剤の適用により陰核に送達されるよう
な、十分なプロスタグランジンを含む。本発明による坐剤は、代表的には、0.
01〜0.30ml、好ましくは0.1〜0.2mlの容積を有する。従って、
坐剤の形態である本発明による薬学的組成物は、10〜25,000μg/ml
、好ましくは100〜12,000μg/mlの濃度でプロスタグランジンを適
切に含有する。同様に、この組成物がゲルの形態である場合、このゲルは代表的
には、有効量のプロスタグランジンが陰核へのゲルの単回投与(0.01〜0.
60ml、好ましくは0.05から0.40ml)の適用で、陰核に送達される
ような十分なプロスタグランジンを含有する。従って、本発明のゲルは、10〜
25,000μg/ml、好ましくは、100〜12,000μg/mlの濃度
でプロスタグランジンを適切に含有する。薬物投薬は、代表的に、人により変化
するので、繰り返しの適用を使用し、所望の効果を達成し得る。
【0086】 プロスタグランジンがプロスタグランジンE1、E2、またはE3である場合、 薬学的組成物は、プロスタグランジンE1、E2、またはE3を、1単位用量あた り、1〜5,000μg、好ましくは20〜2,000μgの量で適切に含有す
る。
【0087】 第3の実施態様において、本発明は、女性の性的欲求および性的応答の増強に
有用であるキットを提供する。本発明のキットは、(a)プロスタグランジンま
たはプロスタグランジンを含有する薬学的組成物を含む手段;および(b)プロ
スタグランジンまたはプロスタグランジンを含む薬学的組成物を陰核に投与する
手段を備えるように特徴付けられる。このプロスタグランジンまたはこのプロス
タグランジンを含有する薬学的組成物を含む手段は、バイアル、ビン、小袋、薬
袋、カン、チューブ、アトマイザー、エアロゾルカンなどであり得る。プロスタ
グランジンまたはプロスタグランジンを含有する薬学的組成物を陰核に投与する
手段は、点滴注入器、スワブ、スティック、あるいはアトマイザーまたはエアロ
ゾルカンのノズルまたは排出口であり得る。プロスタグランジンまたはプロスタ
グランジンを含有する薬学的組成物を陰核に投与する手段は、プロスタグランジ
ンまたはプロスタグランジンを含有する薬学的組成物を含有する手段に接続され
ているか、またはその一部であり得る。例えば、この含有する手段は、アトマイ
ザーまたはエアロゾルカンであり得、この投与手段はアトマイザーまたはエアロ
ゾルカンのノズルまたは排出口であり得る。
【0088】 好ましいキットの例には以下が挙げられる: A.1〜100単位用量のプロスタグランジンまたはプロスタグランジンを含
有する薬学的組成物を保有し得る容器、ならびに単位用量として0.01〜0.
6mlの間で投薬し得る点滴注入器を含むキット。この容器は好ましくは、疎水
性化合物を吸着しないことが知れらるガラス、金属、またはプラスチックである
; B.プロスタグランジンまたは薬学的組成物を陰核にスプレーするためのスプ
レーまたはエアロゾル塗布器を備える、1〜100単位用量のプロスタグランジ
ンまたはプロスタグランジンを含有する薬学的組成物を保有し得る容器を含むキ
ット。この容器は好ましくは、疎水性化合物を吸着しないことが知られるガラス
、金属、またはプラスチックである; C.1〜100単位用量のプロスタグランジンを含有する薬学的組成物を保有
するチューブを含むキット。この薬学的組成物は、クリームまたはゲルの形態で
あり、そしてこの組成物の単位用量を投薬し得る塗布器中にある; D.プロスタグランジンを含有する薬学的組成物を含み、ならびにそれぞれ個
々にホイルまたはプラスチックで覆われ、かつプロスタグランジンを空気から保
護するように密封された、1〜100単位用量のペレット、フィルム、または坐
剤を含むキット。このホイルまたはプラスチックは好ましくは、プロスタグラン
ジンにあたる光の劣化作用を除去するために不透明である; E.プロスタグランジンを含有し、かつアンプルまたはバイアル中の不活性ガ
スの下で凍結乾燥または密封された、1〜100単位用量の薬学的組成物を含む
キット。凍結乾燥した組成物は、代表的に他の形態よりもずっと長い有効期間を
示し、かつほぼプロスタグランジンの分解が最小化するような使用期間で再構成
され得る。このキットはまた、適切な希釈液、シリンジおよび針、ならびに/ま
たはアルコールスワブを含み得る; F.プロスタグランジンを含有する1〜100単位用量の薬学的組成物を含む
キット。このキット中の単位用量は、最終のパッケージ用の容器中に射出成形さ
れている。
【0089】 本発明のキットはまた、代表的に、容器手段をパッケージする手段、および投
与手段を備える。このようなパッケージ手段は、ダンボール箱または紙箱、プラ
スチックまたはホイル小袋などの形態を取り得る。本発明のキットはまた、一般
的に、プロスタグランジンまたはプロスタグランジンを含有する薬学的組成物を
陰核に投与する方法を記載する使用説明書を含む。個々の論文での説明に加えて
、この使用説明書は、任意の容器手段、投与手段、またはパッケージ手段に関し
てであり得ることが理解されるべきである。
【0090】 本発明の他の特徴は、本発明の説明に提供される例示的な実施態様の以下の記
述のうちに明らかとなり、かつこれに限定することが意図されない。
【0091】 (実施例) I.処方: (一般的な使用説明書) この組成物は無菌的に調製および貯蔵されるべきである。プロスタグランジン
は、高温で分解される。従って、液体組成物は38〜45°F間で貯蔵するべき
である。液体組成物を凍結および再融解することは、プロスタグランジンを分解
または不活化し得るので、凍結組成物の繰り返しの融解は避けるべきである。こ
の組成物はまた、遮光されるべきである。プロスタグランジンは子供または妊婦
に対し逆効果であり得る。本発明の組成物は子供の手の届かないところに置くべ
きで、かつ妊婦に使用すべきでない。
【0092】 陰核はしばしば、陰核包皮の下に引っ込んでいるかまたは隠れている。従って
、本発明の組成物の投与前に、この陰核包皮は、片手の指で引っ込めるべきで、
そしてこの用量が適用される場合、この陰核包皮は引っ込めておくべきである。
あるいは、プロスタグランジン含有組成物は、陰核を覆う組織(例えば、包皮お
よび陰唇小帯)(図1を参照のこと)に、陰核への適用を達成するために、マッ
サージを伴い適用され得る。
【0093】 (A.水溶性プロスタグランジン、プロスタグランジン塩、およびプロスタ
グランジン複合体) 5mgのPGE−2を、無菌冷却水(10ml,(+/−)1mMクエン酸ナ
トリウム)に添加し、溶解されるまで攪拌し、そしてNaOHまたはHClのい
ずれかを用いて、約5.4のpHまでpH調整する。この得られた組成物を、任
意のキットを使用して施した。キットEについて、水性PGE−2溶液は、ドラ
イアイスまたは液体窒素を使用してバイアル中で迅速に凍結し、強力な減圧(<
0.001トル)を使用して凍結乾燥し、次に無水窒素ガス(他の不活性ガスも
使用され得る)で覆い、セプタムで密封した。この手順は、水溶性である任意の
プロスタグランジンについて使用され得る。これと同じ手順を使用して、プロス
タグランジンの新鮮水溶液は、等張生理食塩水または所望の任意の水溶性化合物
で調製され得る。例えばラクトースは生理食塩水の代わりに使用され得る。PG
E−1は、水中80μg/mlの範囲まで可溶性であり、そして組成物調製のこ
の方法に使用している。PGE−1α−シクロデキストリン複合体およびPGE
−2β−シクロデキストリン複合体は、いずれの遊離プロスタグランジンよりも
水溶性であり、かつ化学的に安定であり、そしてまた本方法に使用し得る。
【0094】 (B.補助薬剤を有する水溶液) プロスタグランジンおよび補助薬剤の水溶液を調製するために、所望の最終濃
度を得るために必要な比率でこれらの成分の水溶液を合わせる得るか、または所
望の水性希釈液をこの純粋な成分に添加し、そして混合し得る。例えば、1mg
のPGE−2を、1mMクエン酸ナトリウムの10ml水溶液に溶解し、次に3
00mgの塩酸パパベリンを添加した。得られた混合物を、全ての成分を溶解す
るまで攪拌した。次に、15mgの塩酸フェントラミンを添加し、この混合物を
全ての成分が溶解するまで攪拌し、得られた溶液のpHを約5.4に調整した。
この溶液は、1mlあたり100μgのPGE−2、30mgのパパベリン、お
よび1.5mgの塩酸フェントラミンを含有し、次に上述のとおり任意の適合キ
ットで使用され得るか、または凍結乾燥し、キットEで使用し得る。あるいは、
1mlの水性PGE−2(1.0mg/ml)、5mlの水性60mg/ml塩
酸パパベリン、1mlの水性塩酸フェントラミン(1.5mg/ml)、ならび
に3mlの水を合わせ、そして混合し同一の溶液を産生し得る。上述の手順Aに
述べたとおり、任意の適合化合物の水溶液を使用し得る。例えば、等張生理食塩
水、1mMクエン酸ナトリウム、または等張ラクトースもまた使用し得る。
【0095】 (C.リポソーム溶液) プロスタグランジンおよび補助薬剤の水性または油ベースの溶液のいずれかを
、例えば以下のリポソーム混合物に添加し得る:最終容積の100ml中、10
gのベニバナ油、10gのダイズ油、1.2gの卵ホスファチド、および2.5
gのグリセリン(残りは水である)。1mg/mlトコフェロールの添加はプロ
スタグランジンを安定化する。2mgのPGE−2、10mgのトコフェロール
、および2mgの塩酸ナロキソンを、10mlのこの調製したリポソーム溶液に
添加し得、そして得られる混合物を、全てのこれらの成分が溶解するまで攪拌す
る。次に得られる溶液のpHを約5.4に調整する。次にこの溶液を上述に列挙
した任意のキットで使用し得るか、あるいは凍結乾燥し、キットEに使用し得る
。あるいは、PGE−2および補助薬剤のリポソーム混合物を、R.C.Mac
Donaldら,Biochem.Biophys.Acta.,第1061巻
、297頁(1991)(本明細書中に参考として援用される)に概要を示した
とおりに調製し得る。
【0096】 リポソーム溶液は、水中の限られた溶解度を有する化合物について、特に好ま
しい。それらはまた、プロスタグランジンの安定性を増加し、灼熱感を減少し、
そして必要なプロスタグランジンの用量を低くする。
【0097】 (D.オルガノゲル調製) オルガノゲルは薬物の経皮性輸送のマトリックスとして優れている(H.Wi
llimannら,J. of Pharmaceutical Scienc
es,第(9)巻、871−874頁(1992))。3.0mgのPGE−2
および3.0mgの塩酸プラゾシンは、1.0mlのイソプロピルミリステート
、および100mgのダイズレシチン(Signa Chemical,St.
Louisからの高純度のもの)に溶解した。次に、40μlの水を攪拌しなが
ら緩やかに添加し、濃い粘性ゲルを産生する。これは上述に列挙した任意の適切
なキットに使用し得る。オルガノゲル中のプロスタグランジンシクロデキストリ
ン複合体の利用は特に好ましい。
【0098】 (E.ペレットおよび坐剤) 特に好ましい実施態様において、本発明は、陰核に直接適用され得る坐剤また
はペレットの形態で存在するものとして特徴付けられ、かつ以下を含む新規な薬
学的組成物を提供する: (a)プロスタグランジン血管拡張薬; (b)15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビター;
および (c)室温で固体であり、陰核に配置した場合、成分(a)および(b)を放
出する基剤物資。
【0099】 プロスタグランジンおよび15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナ
ーゼインヒビターは、上述と同じであり得る。
【0100】 代表的に本発明の組成物は、単位用量あたり1〜5,000μg、好ましくは
20〜2,000μgの量で、プロスタグランジンE1またはプロスタグランジ ンE2を含有する。15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼイン ヒビターは代表的に、単位用量あたり、PGDH阻害活性で、25〜100の量
で、好ましくは50〜100の量で存在する。1単位のPGDH阻害活性と一致
するインヒビターの量は、本明細書中に記載の方法を使用して測定される。
【0101】 15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビターが脂肪酸
(例えば、パルミチン酸、オレイン酸、エライジン酸、ステアリン酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、リノール酸、アラキジン酸およびアラキドン酸
)である場合、この脂肪酸は、約0.1μg〜約20mg、好ましくは約100
μg〜約10mgの量で坐剤中に適切に存在する。
【0102】 15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビターがエトド
ラク、スリンダク、またはインドメタシンである場合、この坐剤は、プラストグ
ランジンの単位用量あたり0.10mg〜20mg、好ましくは0.5mg〜1
0mgの量で15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビタ
ーを適切に含む。
【0103】 成分(c)、基剤またはキャリアー物資は、以下の成分と適合する任意の物質
または物質の混合物から構成され得る:成分(a)プロスタグランジン血管拡張
薬、および成分(b)15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼイ
ンヒビター。そして成分(c)は、陰核と接触した際に、成分(a)および(b
)を放出する。この坐剤が陰核と接触した際に、成分(a)および(b)を放出
する成分(c)としての使用に適切な物質の例には、成分(a)および(b)を
含むか、またはこれらで飽和されるヒドロゲルのような物質が挙げられる。
【0104】 好ましい実施態様において、成分(c)は、成分(a)プロスタグランジン血
管拡張薬、および成分(b)15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナ
ーゼインヒビターと適合する物質または物質の混合物である。そしてこの成分(
c)は約60°〜約100°F、好ましくは約70°〜約90°Fの範囲である
融点を有する最終組成物をもたらす。
【0105】 成分(c)としての使用に適切な物質の特異的な例には、脂肪酸エステル(例
えば、ステアリン酸エチル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸イソプロピル、
ステアリン酸ブチル、および乳酸セチル);脂肪酸エーテル(例えば、laur
eth9);コレステロールエステル(例えば、コレステリルオレエートおよび
コレステリルパルミエート);コレステロールエステル;脂肪酸ジグリセリド;
脂肪酸トリグリセリド;脂肪酸;リン脂質;糖脂質;ならびにスフィンゴリピド
を含むがこれらに限定されない。成分(c)としての使用に特に好ましい化合物
は、ステアリン酸エチルである。
【0106】 成分(c)としての使用に適切な他の物質には、ポリエチレングリコール(P
EG)が挙げられる。PEGは坐剤が、室温で固体または半固体であるが、陰核
上で迅速に融解/溶解するように選択される。良好な結果は、約1450の平均
分子量を有するPEGを使用して達成されている。
【0107】 本実施態様の坐剤は、1つ以上の上述と同じ補助薬剤をさらに含み得る。
【0108】 特に所望される組成物には、αブロッカーおよび/またはPDEインヒビター
が挙げられる。単一の上述に列挙した化合物の任意の組合せ、あるいは異なる化
合物または異なる群の複数の組合せもまた使用され得る。幾つかの場合において
、1つ以上の補助薬剤を用いた前処理は有利であり得る。例えば、PGDHイン
ヒビターを用いた前処理後PGEを用いた処理は本方法の効力を増大する。
【0109】 代表的には、この坐剤は、(a)および(b)の十分な量を含み、その結果単
回の坐剤の投与は所望の結果を提供するに十分である。従って、坐剤は代表的に
は:(a)1〜5,000μg、好ましくは20〜2,000μgのプロスタグ
ランジンE1、または1〜5,000μg、好ましくは20〜2,000μgの プロスタグランジンE2;および(b)25〜100単位、好ましくは50〜1 00単位の15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビター
を含む。
【0110】 特に好ましい実施態様において、本発明の坐剤は、プロスタグランジンE21 mgあたり1〜20mgのオレイン酸を含む(すなわち、1:1〜20:1の重
量比のオレイン酸:プロスタグランジンE2)。別の特に好ましい実施態様にお いて、本発明の坐剤は、1:1〜20:1のパルミチン酸:プロスタグランジン
2の重量比でプロスタグランジンE2およびパルミチン酸を含む。
【0111】 好ましい実施態様において、本発明の坐剤は、pH 3〜7、好ましくはpH
4〜6を有するものとして特徴付けられる。このような坐剤は、pHを所望の
値に調整するために、十分な量の薬学的に受容可能な酸または塩基、例えばHC
lまたはNaOHを、単に添加することによって調製され得る。あるいは、約0
.5マイクロリットルのウシ乳酸を、固形調製物を形成する約30mgの坐剤に
添加し得る。この調製物は、溶解に際して乳酸を放出し、そして陰核のpHを約
3.5〜4.5に低下させる。特に好ましい実施態様において、それぞれの単位
用量に、所望のpHを有する薬学的に受容可能なクエン酸塩(例えば、クエン酸
ナトリウム)の0.01〜0.5mlの0.01M 水性溶液の残渣に粉末を添
加し得る。例えば、0.5mlの0.01M クエン酸ナトリウム(pH 4.
5)を凍結乾燥し、そして粉末化した残渣を、ステアリン酸エチル中のプロスタ
グランジンE2の単位用量に添加する。陰核へのこの用量の投与に際して、凍結 乾燥したクエン酸を溶解し、そして陰核のpHを約pH 4.5に緩衝し、それ
によってステアリン酸エチルペレットが溶解する際にプロスタグランジンE2の 活性を増強させる。
【0112】 代表的には、坐剤は、性交の開始の時間の前に1〜60分間、好ましくは5〜
30分間、陰核に投与される。
【0113】 当然のこととして、プロスタグランジンE1、プロスタグランジンE2、または
プロスタグランジンE3を、15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナ ーゼインヒビターとともに同時に投与する必要はないこともまた、理解される。
むしろ、15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビターは
、第1の坐剤中に予め投与され得、その後第2の坐剤中のプロスタグランジンで
の処置を行う。15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼインヒビ
ターを用いる前処理または同時処理は、プロスタグランジンの投与に伴う灼熱感
を減少させる。さらに、PGDHのブロッキングは、プロスタグランジンの吸収
および有効性を途方もなく増強し、これは顕著に低い用量要求性をもたらす。
【0114】 本発明の坐剤は、当該分野で公知の任意の標準的な方法によって製造され得、
この方法には押出、鋳込、および注入成形が含まれるが、これらに限定されない
。例えば、本発明の坐剤は、無菌条件下で、成分(c)の融点より上の温度で、
適切な相対量の成分(a)(b)および(c)を含むよく混じった混合物を形成
することによって調製され得、次いで、押出し成形、鋳込み成形、および射出成
形によって所望の形状の坐剤を形成する。
【0115】 (D.親油性溶液および懸濁液) 低融点を有するトリグリセリドのような親油性溶液は、プロスタグランジン組
成物のためのキャリアとしていくつかの利点を示す。プロスタグランジンは脂溶
性であり、濃縮溶液を提供して、投与に必要な容量を最小化する。点滴注入器を
使用して、容易に用量を投与し得る。多くのトリグリセリド脂質(例えば、トリ
アセチン、トリカプリン(tricaprin)、およびトリカプロイン(tr
icaproin)など)が、室温における貯蔵を可能にするプロスタグランジ
ンの化学的安定性を顕著に増大させる。これらの溶液はまた、繊細な組織につい
ても十分に許容される。脂溶性でない補助薬剤を、プロスタグランジンの脂溶性
溶液中に懸濁し得る。
【0116】 25mgのPGE−2を、2.5mgのトリアセチンに溶解した。微粉末とし
ての塩酸パパベリン(100mg)を添加し、そして懸濁液を振盪で生成した。
500μgのPEG−2および2mgの塩酸パパベインを含む1滴を、陰核に直
接投与するか、または陰核が見えない場合には周囲の組織に直接投与し得、そし
て所望の効果を引き起こすために陰核の包皮に浸透することを可能にし得る。必
要である場合は、この用量を繰り返し得る。
【0117】 (II.PGDH活性) A.ブタ陰核の調製:性成熟した動物からの新鮮な雌ブタ外性器を、地方の屠
殺場から入手する。切除した外性器を、水道水で洗浄し、次いで通常の生理食塩
水ですぐに洗浄する。次いで、必要な場合には陰核の包皮を引込むことによって
陰核を露出させ、そして陰核の遊離の末端に相当する陰核亀頭を、鋭い切開によ
り外性器の残りの部分から分離した。陰核亀頭の長さ(mm)および重量(mg
)を測定し、そして記録した。陰核亀頭の全体を、1mM EDTAを含む、4
容量の氷冷した100mM リン酸カリウム緩衝液(pH 7.5)を用いてホ
モジナイズした。15,000gで15分間の遠心分離の後、生じる上清画分を
、陰核粘膜の酵素供給源として使用した。
【0118】 B.15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ(PGDH)活性
測定:分光学的分析 基質として、プロスタグランジンE1を、上記のように調製したブタ陰核酵素 とともにインキュベートする。反応混合液を、ブタ陰核調製物の調製のために上
記で使用した同じ緩衝液の総容量2.0mlに含める。
【0119】 プロスタグランジンE1(50μM)およびNAD(300μM)を基質とし て使用する。反応を、プロスタグランジンE1の添加によって開始する。インキ ュベーションを37℃において行い、そして0.5mLの2NaOHの添加によ
って反応を終結させる。プロスタグランジンの酸化を、340nmでのNAD+
の還元を分光光度計でモニタリングすることによってアッセイした。反応時間を
、プロスタグランジンの最初の量が50〜80%まで酸化されるように調整した
【0120】 放射化学測定:Dupont de Nemoursからの(5,6,8,1
1,12,14,15(n)−3H)−プロスタグランジンE2(比活性、171
Ci、mmol)を代表的な基質として使用する以外は、分光学的分析で列挙さ
れたものと同じ反応条件を使用した。他の任意のトリチウム化したプロスタグラ
ンジン基質をこのアッセイで使用し得る。反応を終結させるために、メタノール
沈殿(75%容量/容量)を行う;次いで、水を添加してメタノールを10容量
%に希釈する。固相(soluble phase)抽出を、オクタデシル18
−Cシリカカートリッジを用いて行う(J.T.Baker,Deventer
,Holland)。乾燥した抽出物を、酢酸エチル/酢酸/イソオクタン/水
(11:2:5:10)の有機相を使用して、20×20、60Aシリカプレー
ト上で展開した。オーセンティックなプロスタグランジンE2、15−ケト−プ ロスタグランジンE2、および13、14−ジヒドロ−15−ケト−プロスタグ ランジンE2は、別々のレーンで同様に移動した。ホスホモリブデンスプレーを 用いる、化合物の位置決めの後に、シリカをかきとり、そしてそれぞれのプロス
タグランジンE2および15−ケト−プロスタグランジンE2のそれぞれの量を
、放射能の計測によって決定した。1mUを、37℃、pH 7.5で1分間あ
たり1ナノモルのプロスタグランジンE2を酸化する酵素の量として定義した。 次いで、ブタ陰核の1mmあたりのmU PGDHの数は、mUの総数を、酵素
を調製するために使用した陰核のmmで割ることにより計算する。
【0121】 (III.PGDHインヒビター活性の測定) 本発明の状況において、PGDH阻害活性の1単位は、以下に記載するアッセ
イの1つを使用して、存在するプロスタグランジンの1%の量の酸化を妨害する
インヒビターの量として定義される。PGDHは、上記のようなブタ陰核のPG
DH、または下記のようなヒト胎盤PGDHであり得る。ブタ陰核PGDHの場
合、その酵素活性および阻害パーセントは、好ましくはすぐ下に示すように測定
される。ヒト胎盤PGDHの場合、その酵素活性および活性パーセントは、好ま
しくは、Anggard,E.およびSamuelsson,B.(1966)
Ark.Kem.25,293−340に記載されるように測定される。
【0122】 分光測定:上記に列挙されたPGDH活性についての分光測定的な分析系を用
いて、プロスタグランジンE1の添加の前に、問題のインヒビターを反応混合液 に添加する。反応の終結に際して、分解されたプロスタグランジンE1の量を計 算し、そしてインヒビターなしの反応と比較する。阻害パーセントをB/A×1
00で定義し、ここで、 A=インヒビターなしで酸化されるプロスタグランジンのナノモル数。 B=インヒビターありで酸化されるプロスタグランジンのナノモル数。 例えば、A=50ナノモルで、インヒビターCありでB=25ナノモルならば、
インヒビターCはこのアッセイにおいて25/50×100、すなわち50%阻
害を与える。
【0123】 放射化学測定:PGDH活性放射化学の決定において、上記で列挙した添加し
たインヒビターありまたはなしで、阻害のアッセイを行った。所定のインヒビタ
ーを、分析されるプロスタグランジンE1の添加の直前に反応混合液に添加し、
列挙されるように分析を行う。インヒビター活性の分光測定的分析について上記
に列挙されたように、酸化されたプロスタグランジンの量を計算し、そして解釈
した。
【0124】 (IV.ヒト胎盤のPGDH活性) 胎盤は、I型およびII型の両方を大量に含む、PGDHの最も豊富な供給源
の1つである。従って、胎盤PGDHは、PGDH酵素インヒビター活性を決定
するために、そして本発明の単位用量に組み込まれるプロスタグランジンおよび
PGDHインヒビターの相対量の決定において使用される酵素の供給源として容
易に利用され得る。
【0125】 通常の膣送達を有する健常な母体由来の胎盤を、送達直後に氷上に置いた。送
達から1時間以内に、胎盤の一部(約1/2)を得、そして氷冷(1〜5℃)ホ
モジネート緩衝液(10mM リン酸カリウム(pH 7.4)、20% グリ
セロール、1mM EDTA、1mM ジチオスレイトール、および1リットル
あたり100単位のヘパリンを含有する)のアリコートで、すべての可視的な血
液および粘膜が除去されるまで反復してリンスした;次いで、メンブレンを切り
分け、そして組織を小片に切り分けた。胎盤は、極度に血管が豊富であるので、
緩衝液でリンスすることを実用上多いヘモグロビンを除去するために反復した。
約50回の洗浄を行った。次いで、その組織を秤量し(188.4g)、そして
5容量の氷冷緩衝液を用いて市販のブレンダー中で高速で2分間ホモジナイズし
た。目の粗い綿布を通してろ過した後、そのホモジネートを約800gで15分
間遠心分離し、上清をガラスファイバーフィルター(保持>2.3ミクロン−S
igma Chemical Company−製品番号F−6269)および
最終的に0.22ミクロンのポリエーテルスルホンメンブレンフィルター(Co
rning Costar Corporation,Cambridge,M
A)を通して連続的にろ過して、粗胎盤ホモジネートを産生した。このホモジネ
ートは文献(すでに引用したMakおよびEnsor)において報告されている
手順に従ってさらに精製されるか、または精製され得るような使用のために有用
である。あるいは、ブレンダーからホモジネートをとり、そしてそれを100,
000gで60分間、0〜4℃で超遠心分離し、そして粗ホモジネートとして上
清を使用し得る。
【0126】 PGDH活性を、AnggardおよびSamuelsson(Anggar
d,E.およびSamuelsson,B.(1966)Ark.Kem.25
,293−340を参照のこと)に従ってアッセイした。しかし、任意の本明細
書中にすでに列挙した2つの方法を含む、他の適合性のあるPGDH活性測定方
法が、受容可能である。粗胎盤ホモジネートのアリコート(100〜200μl
)を、200μM PGE2、50mM リン酸カリウム(pH 7.4)、2
.5mM NADを含む総量1ml中で、37℃、45分間でアッセイし、そし
て氷上で反応混合物を冷却し、次いで1.3mlの1N NaOHを添加し、そ
して得られた発色団の500nmにおける吸光度を1分間、SPECTRONI
C 20 GENESYS分光光度計(Spectronic Instrum
ents,Rochester,NY)で読み取った。ホモジネートなしのブラ ンクを使用した。タンパク質濃度を、改変したLowry法(カタログ番号#P
5656,Sigma Chemical.St.Louis,MO)を使用し
て決定した。その吸光度を直接的に使用し得るか、または酵素の比活性を計算し
得る。得られるPGDH活性の代表的な値は、ホモジネートについて4.85〜
6.25pmolの15−ケトプロスタグランジンE2/分/mlの範囲であっ
た。
【0127】 インヒビター活性を、試験される化学物質をアッセイ緩衝液に溶解すること、
およびPGE2の添加による上記に列挙したアッセイの開始の前に15分間ホモ
ジネートをインヒビターとプレ−インキュベーションすることによって決定し得
る。図2は、得られたデータの例を示す。脂肪酸はあまり水溶性ではないので、
それらを95%エタノールに溶解し、そして約25μlのアリコートに添加する
。この量のアルコールの存在は、酵素活性に影響を与えない。いくつかの脂肪酸
のナトリウム塩は、NaOHの添加によって沈殿する。この可視的な沈殿物を、
正確な結果を確実にするために、吸光度の測定の前に0.22μmのフィルター
を通すろ過によって除去するべきである。
【0128】 精緻な酵素系は、多くのアッセイ間の変動性を示し得ることに留意すべきであ
る。さらに、異なる人から得られたヒト酵素を利用するインヒビター研究と比較
した場合、とくに高度に精製されていない酵素の供給源を用いた場合に、同じ結
果を正確には得られない。しかし、粗ホモジネートの結果は、より密接に内部環
境(PGDH IおよびPGDH IIの両方が存在する)に近づくのが当然で
あるべきであることから、本発明の実際の用量は、高度に精製されたPGDHを
利用するインヒビター研究ではなく、現実の患者への投与において直面する。い
くつかの異なる胎盤由来のプールされた酵素標品を使用することは、この状況に
接近する1つの有利な方法である。これらのインヒビターアッセイは、ヒトの試
験について連続的な必要性を大幅に低減させる単位用量あたりに必要とされるイ
ンヒビターの該算量を生成するべきである。次の例は、用量の組み合わせのヒト
のスクリーニングの、非常に単純化された方法を列挙する。この用量の組み合わ
せは、最適な用量の組み合わせに到達するために必要な試験の数を減少させるた
めのこの方法において、有益に使用され得る。
【0129】 一般的に、このアッセイにおいて50%より多い阻害をもたらすインヒビター
の量を1単位用量に組み込むことが所望される。従って、パルミチン酸の単位用
量は、PGDHの50%より多い阻害を有するために使用されるPGE2の約2
倍以上のモル量を有するべきである。単位用量は、約2倍以上のオレイン酸対P
GE2比のモル比を有するべきである。この方法を使用して、適切な溶媒中でこ
のアッセイにおいて試験されるインヒビターを単に置き換えることによって、お
よび選択した溶媒が酵素を阻害していないことを確認することをチェックするこ
とによって、単位用量あたりに必要とされるインヒビターの概算量を決定し得る
。異なるプロスタグランジンが使用されるこれらの場合において、それらは上記
のアッセイにおけるPGE2の代用とするべきである。
【0130】 (V.陰核動脈血流を利用するインヒビター用量の滴定) 1単位用量において使用されるインヒビターの最適量を決定するための別の方
法は、坐剤形態における単位用量あたりの種々の量のインヒビターを構成するこ
とである。次いで、これらの変化させたインヒビターの用量を患者に投与し得、
そして超音波技術を使用して、陰核動脈中で産生される最大血流のピークを測定
し得る。この技術を用いて、いかなるインヒビターの適切用量をも容易に推定し
得る。
【0131】 本発明の1単位用量中に必要とされるインヒビターの適切な用量を決定するこ
れらの方法は、最終産物において考慮される唯一の因子である。例えば、PGE
−2/ステアリン酸エチル/のいくつかの混合物、および20:1オレイン酸は
、室温では固体ではない。PGE−2/ステアリン酸エチル/のいくつかの混合
物、および20:1パルミチン酸は、通常の体温では陰核上で融解しない。
【0132】 (V.実施例) (実施例1) A.リポソーム溶液中に20μgのプロスタグランジンE2、150μgの塩 酸フェントラミン、および3mgの塩酸パパベリンを含む水性溶液を2滴、点滴
注入器を用いて、性機能障害の病歴を有さない41歳の女性の陰核に直接適用し
た。1分間以内に、被験者は生殖器における心地よい刺痛を報告した。次の2〜
3分間では、陰核および被験者の全身における一般的な性的な感覚の増大が注目
された。さらに、陰核は充血し、そして本発明の組成物の投与以外のいかなる刺
激でも得られない、同じ時間枠における膣液の分泌が注目された。被験者は、性
交の際に複数回のオルガズムを報告し、これは彼女にとって異常なかつ増加した
応答を示した。
【0133】 B.同じ41歳の女性に、2滴の125μgのPGE−2および125μgの
フェントラミンを含む水性溶液を彼女の陰核に適用し、これはパートAに示した
ものと同様の応答を伴った。
【0134】 C.同じ女性に、3滴の125μgのPGE−2を含む水性生理食塩水溶液を
彼女の陰核に適用し、そしてパートAに示したものと同様であるが強度が減少し
た応答を報告した。
【0135】 この実施例はプロスタグランジンの使用の有効性、補助薬剤を同時投与するこ
との相加的な効果、およびリポソーム混合物と関連する活性の増加を例示する。
【0136】 (実施例2) 50μgのプロスタグランジンE2、および150μgの塩酸フェントラミン を含む2滴の水性溶液を、点滴注入器を用いて、性機能障害の病歴を有さない3
2歳の女性の陰核に直接適用した。1分間以内に、被験者は彼女の陰核における
扇情的なぞくぞくする性的感覚を報告した。次の数分間では、被験者が通常の性
的興奮を伴って経験する感覚と最も類似するものと確認した感覚の増大とともに
、陰核の充血が続いて起こった。その興奮は、その組成物の適用後約15分間に
わたってピークを迎えた。被験者は、10が最も高い(1)〜(10)のスケー
ルの内の(8)が彼女の応答の強度であると評価した。観察可能な陰核の拡大お
よび性的興奮の感覚は、組成物の適用の1時間後には消失した。最初の用量の1
時間半後、投薬の反復は、最初の投薬と同じ応答を与えた。
【0137】 (実施例3) 1.4mgの分子量1450のポリエチレングリコール(PEG)中に分散さ
せた、70μgのプロスタグランジンE2、70μgの塩酸フェントラミンを含 むペレットを、性機能障害の病歴を有さない41歳の女性の陰核に直接適用した
。この結果は実施例1に観察される結果に類似した。
【0138】 (実施例4) 1.4mgの分子量1450の(PEG)中に分散させた、70μgのプロス
タグランジンE2を含むペレットを、性機能障害の病歴を有さない41歳の女性 の陰核に直接適用した。この結果は実施例1に観察される結果と類似した。
【0139】 (実施例5) 150μgのPGE−2を含む、3滴のリポソーム溶液を、性的応答性の減少
の病歴を有する37歳の女性の陰核に直接適用した。被験者は彼女の生殖器にお
いて激しい性的感覚を報告し、そして生殖器の膣液分泌および性的受容性を増加
した。性交の際に、彼女はオルガズムを有し、その滴下物が、性的な欲求および
応答性を非常に増大させたと彼女は感じたことを彼女は報告した。
【0140】 (実施例6) 性的応答性および無オルガスム症の減少の病歴を有する41歳の女性は、性交
の前に、ペロキセチン(peroxetine)の次に50mgの塩酸ナルトレ
キソンを服用し、次いでリポソーム溶液中に300μgのPEG−2を含むリポ
ソーム混合液の2滴を、彼女の陰核に配置した。彼女は、1分間以内に彼女の陰
核における刺痛的な性的感覚、および彼女の全身にわたる感覚の広がりを述べた
。彼女は、顕著に全身性の性的な受容性の感覚に気付き、そして、続く性交に際
して、彼女の生涯で最高の性的経験を有した。
【0141】 (実施例7) ある43歳の女性は、特に楽しいような性的な関係を見出したことがないと述
べ、これは覚醒機能の一次欠乏の存在を示す。これは、子宮摘出後の外科的な閉
経の後にさらに悪化し、そして膣液分泌の困難さもまた、注目された。ステアリ
ン酸エチル基剤中に125μgのPGE−2および125mgのオレイン酸を含
む坐剤の適用は、膣液分泌の顕著な増大、および性的応答性の若干の増大をもた
らした。ステアリン酸エチル中に500μgのPGE−2、2.5mgのオレイ
ン酸、および2.5mgの塩酸パパベリンを含む坐剤の引き続く後日の適用は、
顕著に増大した膣液分泌、高度な所定の刺激についての性的な応答性、より迅速
な全体の性的応答、および彼女がこれまでに経験した最も強烈なオルガズムをも
たらした。ただ一人のパートナーを持つこの既婚の女性は、この坐剤を用いると
きの彼女の夫との経験は、疑う余地なく彼女の生涯でもっとも満足の行く経験で
あったと報告する。この実施例は高用量のプロスタグランジンがより大きい応答
をもたらすことを例示し、さらなる補助薬剤が本方法の有効性を増大させ、そし
て一次的および二次的な女性の性的機能障害が本方法によって処置され得ること
を例示する。
【0142】 本発明の多くの変更および改変が、上記に与えられる技術を考慮して明らかに
可能である。従って本発明は、本明細書中に具体的に記載される以外は、添付の
請求の範囲内で実施され得ることが理解される。
【0143】 添付の図面とともに考慮するとき、以下の詳細な説明からより良好に理解され
るように、本発明の種々の他の目的、特徴、および付随する利点は、より十分に
明らかである。ここで参照文字は、いくつかの図面をとおして同じ部分または対
応する部分を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、ヒト女性の生殖器を示す。
【図2】 図2は、パルミチン酸(黒菱形)およびオレイン酸(黒三角)についてのPG
DH阻害アッセイの結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 A61P 43/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C076 AA12 AA19 BB21 BB30 CC29 DD23 DD43 DD59 EE23 4C086 AA01 AA02 DA02 DA03 MA02 MA05 MA17 MA24 MA56 NA14 ZA81 ZC12

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)プロスタグランジン;および (b)薬学的に受容可能なキャリア; を含む薬学的組成物であって、 ここで、該薬学的組成物は、(a)pH3〜7を有する水性組成物;および(b
    )クエン酸塩が0.01モル濃度であるに十分な水に溶解するとき、水溶液をp
    H3〜7にする薬学的に受容可能なクエン酸緩衝液をさらに含む非水性組成物か
    らなる群より選択される、 薬学的組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の薬学的組成物であって、前記プロスタグラ
    ンジンが、以下からなる群:プロスタグランジンE−1;プロスタグランジンE
    −2;プロスタグランジンE−3;プロスタグランジンA−1;プロスタグラン
    ジンB−1;プロスタグランジンD−2;プロスタグランジンE−M;プロスタ
    グランジンF−M;プロスタグランジンH−2;プロスタグランジンI−2;1
    9−ヒドロキシ−プロスタグランジンA−1;19−ヒドロキシ−プロスタグラ
    ンジンB−1;プロスタグランジンA−2;プロスタグランジンB−2;19−
    ヒドロキシ−プロスタグランジンA−2;19−ヒドロキシ−プロスタグランジ
    ンB−2;プロスタグランジンB−3;16,16−ジメチル−Δ2−プロスタ グランジンE−1メチルエステル;15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−
    メチル−プロスタグランジンE−1メチルエステル;16,16−ジメチル−プ
    ロスタグランジンE−2;11−デオキシ−15−メチルプロスタグランジンE
    −1;16−メチル−18,18,19,19−テトラヒドロカルバサイクリン
    ;(16RS)−15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−プロスタ
    グランジンE−1メチルエステル;(+)−4,5−ジデヒドロ−16−フェノ
    キシ−α−tetranor−プロスタグランジンE−2メチルエステル;11
    −デオキシ−11a、16、16−トリメチル−プロスタグランジンE−2;(
    +)−11a,16a,b−ジヒドロキシ−1,9−ジオキソ−1−(ヒドロキ
    シメチル)−16−メチル−trans−プロステン;9−クロロ−16,16
    ,−ジメチル−プロスタグランジンE−2;アルボプロスチル;イロプロスト;
    CL 115,347;16,16−ジメチル−PGE−2;15(S)−15
    −メチル−PGE−2;9−デオキシ−9−メチレン−16,16−ジメチル−
    PGE−2(カリウム塩);カルバプロスタサイクリン;プロスタグランジンD 2 ;19(R)−ヒドロキシ−PGE−2;13,14−ジヒドロ−PGE−1 ;11β−PGE−2;19(R)−ヒドロキシ−PGE−1;および11−デ
    オキシ−16,16−ジメチル−PGE−2より選択される、薬学的組成物。
  3. 【請求項3】 前記プロスタグランジンが、プロスタグランジンE−1、プ
    ロスタグランジンE−2、プロスタグランジンE−3、プロスタグランジンF−
    2α、プロスタグランジンD−2、プロスタグランジンF−1α、および15−
    メチル−プロスタグランジンF−2αからなる群より選択される、請求項1に記
    載の薬学的組成物。
  4. 【請求項4】 前記プロスタグランジンが、1〜5,000μgの量で存在
    する、請求項1に記載の薬学的組成物。
  5. 【請求項5】 前記プロスタグランジンが、20〜2,000μgの量で存
    在する、請求項1に記載の薬学的組成物。
  6. 【請求項6】 前記プロスタグランジンが、PGE−1、PGE−2、また
    はPGE−3である、請求項1に記載の薬学的組成物。
  7. 【請求項7】 (c)クエン酸塩およびトコフェロールからなる群より選択
    される抗酸化剤、をさらに含む、請求項1に記載の薬学的組成物。
  8. 【請求項8】 水性混合物の形態であって、かつ前記抗酸化剤がクエン酸ナ
    トリウムである、請求項7に記載の薬学的組成物。
  9. 【請求項9】 リポソーム溶液の形態にあって、前記抗酸化剤がトコフェロ
    ールである、請求項7に記載の薬学的組成物。
  10. 【請求項10】 以下からなる群:15−ヒドロキシプロスタグランジンデ
    ヒドロゲナーゼを阻害する薬剤、ACEインヒビター、ニトロ系血管拡張剤、α
    遮断薬、ヨヒンビン、ラベタロール、カルベディロール、ブシンドロール、ホス
    ホジエステラーゼインヒビター、ムスカリン剤、ドパミン作動性アゴニスト、麦
    角アルカロイド類、アヘン剤アンタゴニスト、およびポリペプチド神経伝達物質
    、より選択される少なくとも1つの補助薬剤(coagent)をさらに含む、
    請求項1に記載の薬学的組成物。
  11. 【請求項11】 (a)プロスタグランジンまたはプロスタグランジンを含む薬学的組成物を含
    有するための手段;および (b)プロスタグランジンまたはプロスタグランジンを含む薬学的組成物を陰
    核に投与するための手段、 を備えるキットであって、 ここで該含有するための手段は、プロスタグランジンまたはプロスタグランジン
    を含む薬学的組成物を含む、 キット。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のキットであって、前記プロスタグラン
    ジンが、以下からなる群:プロスタグランジンE−1;プロスタグランジンE−
    2;プロスタグランジンE−3;プロスタグランジンA−1;プロスタグランジ
    ンB−1;プロスタグランジンD−2;プロスタグランジンE−M;プロスタグ
    ランジンF−M;プロスタグランジンH−2;プロスタグランジンI−2;19
    −ヒドロキシ−プロスタグランジンA−1;19−ヒドロキシ−プロスタグラン
    ジンB−1;プロスタグランジンA−2;プロスタグランジンB−2;19−ヒ
    ドロキシ−プロスタグランジンA−2;19−ヒドロキシ−プロスタグランジン
    B−2;プロスタグランジンB−3;16,16−ジメチル−Δ2−プロスタグ ランジンE−1メチルエステル;15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メ
    チル−プロスタグランジンE−1メチルエステル;16,16−ジメチル−プロ
    スタグランジンE−2;11−デオキシ−15−メチルプロスタグランジンE−
    1;16−メチル−18,18,19,19−テトラヒドロカルバサイクリン;
    (16RS)−15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−プロスタグ
    ランジンE−1メチルエステル;(+)−4,5−ジデヒドロ−16−フェノキ
    シ−α−tetranor−プロスタグランジンE−2メチルエステル;11−
    デオキシ−11a、16、16−トリメチル−プロスタグランジンE−2;(+
    )−11a,16a,b−ジヒドロキシ−1,9−ジオキソ−1−(ヒドロキシ
    メチル)−16−メチル−trans−プロステン;9−クロロ−16,16,
    −ジメチル−プロスタグランジンE−2;アルボプロスチル;イロプロスト;C
    L 115,347;16,16−ジメチル−PGE−2;15(S)−15−
    メチル−PGE−2;9−デオキシ−9−メチレン−16,16−ジメチル−P
    GE−2(カリウム塩);カルバプロスタサイクリン;プロスタグランジンD2 ;19(R)−ヒドロキシ−PGE−2;13,14−ジヒドロ−PGE−1;
    11β−PGE−2;19(R)−ヒドロキシ−PGE−1;および11−デオ
    キシ−16,16−ジメチル−PGE−2より選択される、キット。
  13. 【請求項13】 前記プロスタグランジンが、プロスタグランジンE−1、
    プロスタグランジンE−2、プロスタグランジンE−3、プロスタグランジンF
    −2α、プロスタグランジンD−2、プロスタグランジンF−1α、および15
    −メチル−プロスタグランジンF−2αからなる群より選択される、請求項11
    に記載のキット。
  14. 【請求項14】 前記プロスタグランジンが、PGE−1、PGE−2、ま
    たはPGE−3である、請求項11に記載のキット。
  15. 【請求項15】 前記プロスタグランジンまたはプロスタグランジンを含む
    薬学的組成物を陰核に投与する手段が、1〜5,000μgの量で、前記陰核に
    該プロスタグランジンを送達し得る、請求項11に記載のキット。
  16. 【請求項16】 前記プロスタグランジンまたはプロスタグランジンを含む
    薬学的組成物を陰核に投与する手段が、20〜2,000μgの量で、前記陰核
    に該プロスタグランジンを送達し得る、請求項11に記載のキット。
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