JP2001519430A - 抗精神病置換ピペリジン誘導体 - Google Patents

抗精神病置換ピペリジン誘導体

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JP2001519430A JP2000515896A JP2000515896A JP2001519430A JP 2001519430 A JP2001519430 A JP 2001519430A JP 2000515896 A JP2000515896 A JP 2000515896A JP 2000515896 A JP2000515896 A JP 2000515896A JP 2001519430 A JP2001519430 A JP 2001519430A
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ヤープ,デイビツド・ロバート
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)の新規置換ピペリジン誘導体、これらの調製方法、これらを含む医薬品製剤、及び医学的治療、特に精神障害の治療におけるこれらの使用に関する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、あるいくつかの新規置換ピペリジン誘導体、これらの調製方法、こ
れらを含む医薬品製剤、及び医学的治療、特に精神障害の治療におけるこれらの
使用に関する。
【0002】 米国特許第2,739,968号は、抗ヒスタミン、抗痙攣、抗アセチルコリ
ン、及び鎮痛活性を有する置換ピペリジン誘導体について記載している。米国特
許第4,666,905号及び第4,540,780号は、抗嘔吐作用、抗ヒス
タミン、肺抗痙攣剤として有用なジフェニルメチレン誘導体について記載してい
る。
【0003】 効果的な抗精神病(神経弛緩)剤には、三環式フェノチアジン、チオキサンテ
ン、及びジベンゼピン、並びにベンズアミド及びブチロフェノンが含まれる。こ
れらの化合物は、ドーパミンD2受容体を遮断し、ドーパミン伝達を不活性化す
る。この結果としてこれらの化合物は、ヒトに特徴的な神経性の副作用を誘発す
る。例えば錐体外路系の副作用、例えばジストニア及びジスキネジアである(R
.J.Baldessarini、1996年、「Goodman及びGilm
anの治療の薬理学的基礎(Goodman and Gilman’s Th
e Pharmacological Basis of Therapeut
ics)」、第9版、J.G.Hardmanら著)。動物試験において、この
ような副作用は、これ自体カタレプシーとして現われる。従ってこれらの衰弱的
副作用を有していない一連の抗精神病薬を提供することは有利であろう。
【0004】 本発明は、強力な抗精神病活性を有するが、最小限のカタレプシー作用しか示
さないか、又はまったく示さず、従って治療用量範囲において錐体外路系副作用
を誘発しないであろうような、いくつかの置換ピペリジン誘導体を提供する。
【0005】 従って1つの側面によれば、本発明は、式(I):
【0006】
【化4】 ここにおいて、Rは、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ナフチル(ここに
おいて、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、又はナフチル部分は、任意にハロゲ
ン、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC 2〜6 アルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されてい
てもよい)、置換チエニル、又は置換フラニル(ここにおいてチエニル又はフラ
ニル部分は、ハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6 アルコキシ、及びC2〜6アルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基に
よって置換されている)であり; Rは、置換フェニル又は置換チエニル(ここにおいてフェニル又はチエニル
部分は、C1〜6アルキル及びハロゲンから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基
によって置換されている)であり; Rは、−(CHXCONR又は−(CHNRCOR (ここにおいてRは、水素又はC1〜6アルキルであり、Rは、水素、C 〜6 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C6〜12アリール、C6〜12アリ
ールC1〜6アルキル、又はC3〜9ヘテロ環基(ここにおいてアルキル、アリ
ール、又はヘテロ環部分は、任意に、ハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜6
クロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケニルから選ばれる1つ
又はそれ以上の置換基によって置換されていてもよい)であるか、あるいはR 及びRは、これらが結合している窒素元素と共に、(任意にハロゲン、C1〜 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アル
ケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されている)4〜1
0員のヘテロ環式基を形成し、Rは、水素又はC1〜6アルキルであり、R は、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルキルC1〜6アルキル、C 〜12 アリール、C6〜12アリールC1〜6アルキル、又はC3〜9ヘテロ環
基(ここにおいてアルキル、アリール、ヘテロ環部分は、任意にハロゲン、C 〜6 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6
ルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されていてもよい
)であり、Xは、1つの結合、C6〜12アリール、又は5又は6員ヘテロアリ
ール(ここにおいてアリール又はヘテロアリール部分は、任意にハロゲン、C 〜6 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6
ルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されている))で
あり; mは、1、2、3、又は4の整数である; の化合物、又はこれの製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物を提供する。
【0007】 ここで用いられているアルキルという用語は、直鎖又は分枝鎖アルキル基を意
味する。このようなアルキル基には、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロ
ピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネ
オペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、及びネオヘキシルが含まれる。この
ようなアルキル基は、好ましくはC1〜4アルキルである。シクルアルキルとは
、シクロプロピル及びシクロペンチルも含まれる。
【0008】 アルケニル基とは、E又はZ形態にあるか又はこれらの混合物であってもよく
、かつこれらが少なくとも3つの炭素原子を含む時、分枝状であってもよい基が
含まれる。このようなアルケニル基は、好ましくはC2〜4アルケニルである。
特別なアルケニル基の例には、ビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニル、イ
ソブテニル、ペンテニル、イソペンテニル、ヘキセニル、イソヘキセニル、及び
ネオヘキセニルが含まれる。
【0009】 ハロゲンという用語には、クロロ、ブロモ、フルオロ、及びヨードが含まれる
【0010】 1つの基又は基の一部としてここで用いられているアリールという用語は、C 6〜12 アリール芳香族基を意味しており、1つ又は2つのC芳香族環を含む
。このような基の例には、フェニル、ナフチル、及びビフェニル、特にフェニル
が含まれる。
【0011】 ここで用いられているC3〜9ヘテロ環基という用語は、芳香族、飽和、及び
一部飽和C3〜9ヘテロ環基を意味する。これは、酸素、硫黄、及び窒素から選
ばれる1つ又はそれ以上の(例えば1〜3個の)ヘテロ原子を含む、1つ又は2
つのC3〜5芳香族、飽和、又は一部飽和環を含んでいる。このような芳香族基
の例には、チエニル、ピリジル、ピリル、チアゾリル、フラニル、キノリル、及
びイソキノリルが含まれる。飽和基の例には、ピペリジニル、ピロリジニル、及
びアゼチジニルが含まれる。
【0012】 5又は6員ヘテロアリールという用語は、酸素、硫黄、及び窒素から選ばれる
1つ又はそれ以上の(例えば1〜3個、好ましくは1個の)ヘテロ原子を含む5
又は6員芳香族環を意味する。例えば、チエニル、ピリジル、ピリル、チアゾリ
ル、及びフラニルである。
【0013】 4〜10員ヘテロ環式環という用語は、酸素、硫黄、及び窒素から選ばれる1
つ又はそれ以上の(例えば1〜3個、好ましくは1個の)ヘテロ原子を含む、芳
香族、飽和、又は一部飽和4、5、6、7、8、9、及び10員環を意味する。
このような芳香族基の例には、チエニル、ピリジル、ピリル、チアゾリル、フラ
ニル、キノリル、及びイソキノリルが含まれる。不飽和基の例には、ピペリジニ
ル、ピロリジニル、及びアゼチジニルが含まれる。
【0014】 ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ナフチル、置換チエニル、及び置換フラニ
ル部分には、2−及び3−ベンゾチエニル、2−及び3−ベンゾフラニル、2−
及び3−ナフチル、置換−2−チエニル、置換−3−チエニル、置換−2−フラ
ニル、及び置換−3−フラニル基が含まれる。ベンゾチエニル、ベンゾフラニル
、ナフチル、チエニル、及びフラニル環置換基は、有効な位置のどこにあっても
よい。環置換基の特定例には、フルオロ、クロロ、及びメトキシが含まれる。
【0015】 本発明はさらに、式(I)の化合物、又はこれらの製薬的に許容しうる塩又は
溶媒和物を含んでいる。ここにおいて、 (i)Rは、ベンゾチエニル又は置換−チエニル(ここにおいてチエニル部
分置換基は、C1〜6アルキル、例えばメチル及びエチルである)であり; (ii)Rは、置換フェニル(ここにおいてフェニル部分置換基は、ハロゲ
ン、例えばフルオロである)であり; (iii)Rは、−(CHXCONR(ここにおいてR及び
は、これらが結合している窒素元素と共に、4、5、又は6員ヘテロ環基、
例えばピペリジン、ピロリジン、及びアゼチジンを形成し、Xは、1つの結合又
はCアリール例えばフェニルであり、mは1、2、3、又は4の整数、特に1
又は4である)であり; (iv)Rは、−(CHNRCOR(ここにおいて、Rは水素
であり、RはC3〜6シクロアルキル、例えばシクロプロピル、C3〜6シク
ロアルキルC1〜6アルキル例えばシクロペンチルメチル、任意に1つ又はそれ
以上のC1〜6アルキル基によって置換されているCアリール、例えば任意に
メチルによって置換されているフェニルであり、mは、1、2、3、又は4の整
数、特に2、3、又は4である)であり; (v)R、R、及びRは、前記の項目(i)〜(iv)に記載されてい
る通りである。
【0016】 前記式(I)の化合物のその他の例には、実施例2及び3に記載されている化
合物が含まれる。
【0017】 本発明による好ましい化合物には、式(I)(ここにおいて、XはC6〜12 アリール又は5又は6員ヘテロアリール(ここにおいて、アリール又はヘテロア
リール部分は、任意にハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、
1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の
置換基によって置換されている)である)の化合物、又はこれらの製薬的に許容
しうる塩又は溶媒和物が含まれる。
【0018】 本発明による特に好ましい化合物は次のとおりである: 1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピペリジン(1:
1)エタンジカルボキシレート; 1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピロリジン二塩酸
塩; 1−[4−[4−[(3−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピペリジン塩酸塩
; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピペリジン; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピロリジン塩酸塩; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(ベンゾチエン−2−イル)メ
チレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピペリジンマレエート; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(ベンゾチエン−2−イル)メ
チレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピロリジンマレエート; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−エチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピペリジンフマレート
; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−エチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピロリジンビス塩酸塩
; 4,4−ジメチル−1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチ
ルチエン−2−イル)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ア
ゼチジンマレエート; 及びこれらの製薬的に許容しうる塩及び溶媒和物である。
【0019】 治療に使用するためには、式(I)の化合物の塩は、その対イオンが製薬的に
許容しうるようなものである。しかしながら製薬的に許容しうるものでない酸の
塩にも用途がある。例えば製薬的に許容しうる化合物の調製又は精製においてで
ある。すべての塩は、製薬的に許容しうるものであってもそうでなくても、本発
明の範囲内に含まれる。
【0020】 製薬的に許容しうる酸付加塩の例には、鉱酸、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ
化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸、及び硫酸、ならびに有機酸、例えば酒石
酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、マレイン酸、マロン
酸、フマル酸、安息香酸、アスコルビン酸、プロピオン酸、グリコール酸、グル
コン酸、コハク酸、及びメタンスルホン酸、及びアリールスルホン酸、例えばベ
ンゼン又はp−トルエンスルホン酸から誘導されたものが含まれる。
【0021】 本発明による好ましい塩には、塩酸、マレイン酸、コハク酸、及びフマル酸付
加塩が含まれる。
【0022】 本発明による溶媒和物は水和物を含む。
【0023】 本発明のもう1つの側面において、治療への使用、より詳しくは精神障害、例
えば精神分裂病、躁病、活動亢進、物質濫用、嘔吐、及び精神分裂病形態の障害
の治療又は予防に使用するための式(I)の化合物、及びこれらの製薬的に許容
しうる塩及び溶媒和物が提供される。
【0024】 本発明はさらに、前記障害のどれかを含む精神障害を患っているか、あるいは
患いやすい動物、例えばヒトを含む哺乳類の治療方法であって、式(I)の化合
物又はこれの製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物の有効量を投与することを含む
方法を含んでいる。
【0025】 さらにもう1つの側面において、本発明は、前記障害のどれかの治療又は予防
のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はこれの製薬的に許容しうる
塩又は溶媒和物の使用を提供する。
【0026】 治療効果を得るために必要とされる式(I)の化合物又はこれの製薬的に許容
しうる塩又は溶媒和物の量は、ここでは活性成分とも呼ばれるが、これは当然な
がら、特定の化合物、投与経路、受容者の年齢及び状態、及び治療される特定の
障害又は病気によって様々であろう。
【0027】 前記障害のどれかに適した一日の用量は、1日あたり受容者(例えばヒト)の
体重1キログラムあたり0.001〜25mg、好ましくは1日あたり体重1キ
ログラムあたり0.1〜10mg、最も好ましくは1日あたり体重1キログラム
あたり0.25〜5mgの範囲にあるであろう。この所望の用量は、その日のう
ちに適切な間隔で投与される1、2、3、4、5、又はそれ以上のサブ用量(s
ub−doses)として提供されてもよい。
【0028】 活性成分は単独で投与されることも可能であるが、これを医薬品製剤として提
供することも好ましい。従って本発明はさらに、式(I)の化合物又はこれの製
薬的に許容しうる塩又は溶媒和物を、これの製薬的に許容しうる担体及び任意に
その他の治療薬と共に含む医薬品製剤を提供する。この担体は、この製剤のその
他の成分と適合しうるものであり、かつこれの受容者に対して有害でないという
意味において「許容しうる」ものでなければならない。
【0029】 製剤は、経口、直腸、経鼻、局所(経皮(transdermal)、頬内、
及び舌下を含む)、膣、又は非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、及び硝子体
内(intravitreal)を含む)投与に適したものを含んでいる。これ
らの製剤は、Gennaroらの「レミントンの製薬化学(Remington
’s Pharmaceutical Sciences)」(第18版、Ma
ck Publishing company、1990年、特に第8部「製薬
調製物及びこれらの製造(Pharmaceutical Preparati
ons and their Manufacture)」参照)に記載されて
いるもののような方法を用いて、製薬技術でよく知られているあらゆる方法によ
って調製することができる。このような方法は、活性成分を、1つ又はそれ以上
の補助成分を構成する担体と組合わせる工程を含んでいる。このような補助成分
には、この技術で通常の成分、例えば充填剤、結合剤、希釈剤、崩壊剤、潤滑剤
、着色料、風味料、及び湿潤剤が含まれる。
【0030】 経口投与に適した製剤は、離散単位、例えば各々予め決定されている量の活性
成分を含むピル、タブレット、又はカプセルとして;粉末又は顆粒として;溶液
又は懸濁液として提供されてもよい。活性成分はまた、大きい丸薬(bolus
)又はペーストとして提供されてもよく、あるいはリポソーム内に含まれていて
もよい。
【0031】 直腸投与のための製剤は、座薬又は浣腸剤として提供されてもよい。
【0032】 腸管外投与のために適切な製剤には、水性及び非水性滅菌注射が含まれる。こ
れらの製剤は、単位用量、又は多用量容器、例えば密閉ガラスビン及びアンプル
として提供されてもよく、使用前に滅菌液体担体例えば水の添加しか必要でない
フリーズドライ(凍結乾燥)状態で貯蔵することができる。
【0033】 鼻からの吸入による投与に適した製剤は、計量供給された(metered)
用量の加圧エーロゾル、噴霧器、又は吸入器によって発生させることができる細
かいダスト又はミストを含んでいる。
【0034】 本発明はさらに、式(I)の化合物の調製のための下記方法を含んでいる。
【0035】 式(I)の化合物は、一般に有機化学の技術において知られている様々な方法
によって生成することができる。出発材料は知られており、化学源から容易に入
手しうるものであるか、あるいはまたこれら自体、通常の技術によって生成する
ことができる。例えばこれらの化合物は、次の文献に記載された方法を用いて合
成されてもよい。すなわち、「ヘテロ環式化合物の化学(The Chemis
try of Heterocyclic Compounds)」、第44巻
、「チオフェン及びその誘導体(Thiophene and its der
ivatives)」、第1〜5部、S.Gronowitz版、J.Wile
y and Sons、及びA.R.Katritsky及びC.W.Rees
の「包括的ヘテロ環式化学(Comprehensive Heterocyc
lic Chemistry)」、第4部、C.W.Bird and G.H
.Cheesman版、Pergamon Pressである。
【0036】 例えば式(I)の化合物は、米国特許第4,540,780号に開示されてい
る方法と類似した方法によって調製することができる。
【0037】 次の記載において、記号R、R、R、R、R、R、R、X、及
びmは、他に記載がなければ、式(I)においてこれらに与えられた意味を有す
る。
【0038】 式(I)の化合物は、式(II):
【0039】
【化5】 の化合物と、式R−L(ここにおいてLは適切な脱離基、例えばハロゲン、例
えばクロロ、ブロモ、又はヨード、又はメタンスルホニル(メシル)、又はトル
エンスルホニル(トシル)である)の化合物とを反応させることによって調製す
ることができる。この反応は、溶媒、例えばトルエン又はエタノールの存在下に
、60〜110℃の範囲の温度において好都合に実施することができる。
【0040】 典型的には、式(II)の化合物と、薬剤、例えば1−(3−ハロメチルベン
ゾイル)ピペリジン、1−(3−ハロ−メチルベンゾイル)ピロリジン、(4−
ハロ−1−オキソブチル)ピペリジン(ここにおいてハロは、クロロ、ブロモ、
又はヨードを含む)、又は対応するメシル又はトシル誘導体、例えば(4−メシ
ルオキシ−1−オキソ−ブチル)ピペリジンとを、トルエン又はエタノール中で
、酸性スカベンジャー、例えばトリエチルアミン又は炭酸カリウムの存在下に、
好都合には室温で、又はより高温で環流に至るまで反応させる。
【0041】 あるいはまた、式(I)の化合物は、式(III):
【0042】
【化6】 のアミンからアシル化によって調製することもできる。例えば式(III)の化
合物と、式RCOClの適切な酸塩化物とを反応させることによって調製する
【0043】 式(III)のアミン(ここにおいてRはアルキル基である)は、化学文献
で知られている方法を用いて、ヨウ化エチルでの、式(III)(ここにおいて
は水素である)の対応する化合物のアルキル化によって調製してもよく、あ
るいはアシル化の前に蟻酸塩の熱分解によって、あるいは還元アルキル化方法を
用いてメチル化してもよい。
【0044】 必要であれば、又は所望であれば、前記プロセスの1つに続き、下記のその他
の工程のいずれか1つ又はそれ以上をどんな順序で実施してもよい: (i)式(I)の化合物の製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物を、式(I)の
化合物に転換すること; (ii)式(I)の化合物の製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物を、式(I)
のもう1つの製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物に転換すること; (iii)式(I)の化合物を、式(I)の化合物の製薬的に許容しうる塩又
は溶媒和物に転換すること。
【0045】 式(II)の化合物は、好都合には式(IV)の化合物の脱水によって調製す
ることができる:
【0046】
【化7】 ここにおいてRは、水素又は窒素保護基、例えばトリチルである。脱水は典
型的には、鉱酸、例えば塩酸を用いて、あるいはオキシ塩化リンを用いて実施さ
れる。この反応は好都合には、アルコールの脱水のための標準条件を用いて実施
してもよい。例えば適切な溶媒、例えばピリジンの存在下に80〜120℃の温
度でオキシ塩化リンを用いて実施する。
【0047】 当業者によく知られているか、あるいは化学文献から容易に入手しうるその他
の方法も脱水に用いることができる。これには、硫酸、4−メチルベンゼンスル
ホン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸
、塩化チオニル、又はマーチンスルフラン(Martin sulphuran
e)脱水剤を用いること、必要であれば適切な溶媒を用いることも含まれる。
【0048】 上記式(IV)(ここにおいてRは、窒素保護基、例えばトリチルである)
の化合物は、当業者によく知られているか、あるいは化学文献から容易に入手し
うる方法を用いて、同時にあるいは逐次脱水及び脱保護して、式(II)の化合
物を形成することもできる。
【0049】 式(IV)の化合物は、式(V):
【0050】
【化8】 (ここにおいてRは、水素又は窒素保護基である)の化合物を、適切な有機金
属試薬、例えばグリニャール試薬、又はR−L(ここにおいてLは適切なハロ
ゲン、例えばブロモ又はクロロである)から誘導されたリチウム試薬、又は活性
化アリール水素原子から誘導されたリチオム試薬(lithio reagen
t)で処理することによって調製することができる。例えば式(IV)の化合物
(ここにおいてRはハロ原子で置換されているフェニル基である)は、適切に
は式(V)の化合物を、標準反応条件を用いて、適切なハロ置換フェニルマグネ
シウムハロゲン化物で処理することによって調製することができる。
【0051】 式(IV)の化合物はまた、式(VI):
【0052】
【化9】 (ここにおいてRは、水素又は窒素保護基である)の化合物を、適切な有機金
属試薬、例えばグリニャール試薬、又はR−L(ここにおいてLは適切なハロ
ゲン、例えばブロモ又はクロロである)から誘導されたリチウム試薬、又は活性
化アリール水素原子から誘導されたリチオ試薬で処理することによって調製する
こともできる。この反応は典型的には、無極性非プロトン性溶媒、例えばエーテ
ル又はテトラヒドロフランの存在下に−60〜67℃の範囲の温度で実施される
【0053】 式(V)の化合物は、化学文献において知られている方法によって調製するこ
とができる。例えばRが4−クロロ又は2,3−ジクロロ−チエニルである化
合物を、例えば実施例1に記載されているように、適切に置換されたハロベンゾ
イルチオフェンの塩素化によって調製することができる。これらの化合物は、商
品として入手しうるものであるか、あるいはこの技術で知られている方法を用い
て、例えばチオフェン又はRで表わされている他の基のフリーデルクラフツベ
ンゾイル化によって調製される。
【0054】 式(V)及び(VI)の化合物は、例えば適切なグリニャール試薬をエチルN
−メチル又はN−トリチルイスニコチネートに添加することによって調製するこ
とができる。後者の化合物は商品として入手可能であるか、あるいはこの技術で
知られている方法を用いて、商品として入手可能な化合物から調製することがで
きる。
【0055】 あるいはまた、式(VI)(ここにおいてRは、アシル又は水素であり、R は4−フルオロ−フェニルである)の化合物は、“J.Med.Chem.”
、1970年、第13巻、1に記載されている方法によって調製することができ
る。式(V)(ここにおいてRはトリチルである)の化合物は、式(V)(こ
こにおいてRは水素である)の化合物から、下記実施例4に記載されている方
法を用いて、例えば臭化トリチルとの反応によって調製することができる。上記
式R−Lの化合物は、例えば適切な塩化カルボニルと適切なアミンとを、当業
者に知られている方法を用いて反応させて調製することができる。
【0056】 上記式(III)の化合物は、式(II)の化合物と、適切なハロアルキルフ
タルイミドとを反応させ、ついでこの技術で知られている方法を用いて中間体N
−アルキルフタルイミドをヒドラジンで処理することによって調製することがで
きる。
【0057】 あるいはまた、式(III)(ここにおいてmは2であり、Rは水素である
)の化合物は、例えば炭酸カリウム及びアセトニトリル又はDMFの存在下に式
(II)の化合物をブロモアセトニトリルで処理して調製することができる。こ
の中間体は、その後ニトリルのアミンへの還元に適した試薬を用いて還元される
。適切な還元剤には、水素化物、例えばリチウムアルミニウム水素化物が含まれ
る。
【0058】 本発明による塩は、式(I)の化合物を、適切な塩基、例えばアルカリ金属、
アルカリ土類金属、又は水酸化アンモニウム、あるいは適切な有機又は無機酸、
例えば塩酸、フマル酸、又はマレイン酸で処理することによって調製することが
できる。
【0059】 本発明はさらに、ここに記載されているあらゆる新規な中間体、及び特に式(
II)の化合物を含んでいる。
【0060】 下記実施例は、例証を目的としているだけであり、本発明の範囲を限定する意
図はない。
【0061】 実施例1 4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル)メチレン] ピペリジン塩酸塩 ジクロロメタン(690ml)中の4−(1−アセチルピペリジニル)塩化カ
ルボニル(50g)の攪拌溶液に、窒素雰囲気下、−25℃で、粉末塩化アルミ
ニウム(71g)を逐次的に(sequentially)添加し、ついでジク
ロロメタン(300ml)中の2−ブロモ−3−メチルチオフェン(50g)溶
液を17分間かけて添加した。30分後、水(240ml)を、反応温度を約+
20℃まで上昇させつつこの反応物に一滴ずつ添加した。さらに30分間攪拌後
、無機成分をディカライト(dicalite)パッドを通す濾過によって除去
した。これらの層を分離させ、有機層を水で二度洗浄し、(NaSO)乾燥
し、減圧下蒸発させた。粗生成物(73g)をクロマトグラフィーで精製すると
、2−(5−ブロモ−4−メチルチエニル)−4−(1−アセチルピペリジン)
メタノン(62.2g)が生じた。融点:105〜108.5℃(分解(dec
omp))。
【0062】 脱酸素化メタノール(340ml)(窒素流中2時間メタノールを沸騰させる
ことによって調製されたもの)中の亜鉛ダスト(22g)、ヨウ化ナトリウム(
11g)、トリフェニルホスフィン(16.5g)、及び塩化ニッケル六水和物
(2.56g)の懸濁液を、窒素雰囲気中60℃で15分間攪拌した。この混合
物に、脱酸素化メタノール(150ml)中の前記ブロモ化合物(62.2g)
の溶液を添加し、反応物を環流下窒素雰囲気中で22時間沸騰させた。反応物を
冷却し、無機成分を、ディカライトパッドを通す濾過によって除去した。濾過物
を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に溶解した。この溶液を、希釈鉱酸で、つ
いで水で洗浄して中和し、(NaSO)乾燥し、減圧下乾燥に到るまで蒸発
させた。粗生成物(61.3g)をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、ジ
クロロメタン/エーテルから結晶化させると、2つの生成物(2 crops)
として2−(4−メチルチエニル)−4−(1−アセチルピペリジン)メタノン
(41.2g)が生じた。融点:120〜125℃。5N水性塩酸(140ml
)中のこのメタノン(41.2g)の溶液を環流下16時間沸騰させ、ついで減
圧下蒸発させ、残りの水をトルエンで共沸させた。この残渣をジエチルエーテル
と共に磨砕(trituration)すると粗生成物(38.8g)が生じ、
これを濾過によって単離した。メタノールとジエチルエーテルとの混合物からの
再結晶化によって、2つの生成物(2 crops)としての2−(4−メチル
チエニル)−4−ピペリジンメタノン塩酸塩(29.5g)が生じた。融点21
7.5〜218.5℃(200℃以上で結晶形態に変化)。
【0063】 前記塩酸塩(28g)の水中溶液を塩基性化し、ジクロロメタン(240ml
)及びトリエチルアミン(48ml)中のこれ(24.1g)の溶液を、0℃で
窒素雰囲気下攪拌した。塩化トリフェニルメチル(33.7g)を、反応温度を
0±2℃に維持するような速度でいくつかの部分に分けて添加した。30分後こ
の混合物を注意深く水(240ml)で希釈し、ジクロロメタン中に抽出した。
抽出物を洗浄し、(NaSO)乾燥し、減圧下蒸発させ、一部ジクロロメタ
ンをヘプタンに代え、結晶化させた。これらの結晶を濾過し、ヘプタンとジクロ
ロメタンとの4:1混合物で洗浄すると、2−(4−メチルチエニル)−4−(
1−トリフェニルメチルピペリジン)−メタノン(46.9g)が生じた。融点
:219〜221℃(分解)。
【0064】 ブロモエタン(1.5ml)を、ヨウ素結晶を含む乾燥ジエチルエーテル(1
00ml)中のマグネシウムターニング(turnings)(6.4g)の攪
拌懸濁液に添加した。
【0065】 乾燥ジエチルエーテル(170ml)中の4−ブロモフルオロベンゼン(29
ml)溶液を注意深く添加している間中ずっと、発熱反応を32〜36℃に維持
した。結果として生じたこの混合物を、環流下30分間静かに沸騰させ、ついで
0℃まで冷却した。温度を0〜5℃に維持しながら、この混合物に、15分かけ
て乾燥ジエチルエーテル(280ml)中の前記メタノン(23.5g)溶液を
一滴ずつ添加した。ついでこの反応物を30分かけて室温まで温め、この生成物
を酢酸エチルで抽出した。この抽出物を水で洗浄し、(NaSO)乾燥し、
減圧下蒸発させると、ガム(32.4g)が生じた。これを酢酸(261ml)
と水(130ml)との混合物中に溶解し、この溶液を環流下18時間沸騰させ
た。水(130ml)を添加し、反応物を<5℃まで冷却した。固体物質(トリ
フェニルメチルアルコール)を濾去し、濾過物を減圧下低容積まで蒸発させた。
残渣を濃縮水酸化アンモニウム溶液で塩基性化し、生成物を酢酸エチル中に抽出
した。抽出物を、水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、(NaSO)乾燥し、
減圧下乾燥に至るまで蒸発させると、ガム様残渣(15.0g)を生じた。メタ
ノール中の塩化水素溶液を、ジエチルエーテル中のこの物質の溶液に添加し、こ
の溶液を結晶化させると、4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン −2−イル)メチレン]ピペリジン塩酸塩 (9.0g)が生じた。融点191〜
206℃(分解)。
【0066】 実施例2 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピペリジン(2a) 3−クロロメチルベンゾイル塩化物(1.45ml)をトリエチルアミン(2
ml)中のピペリジン(1ml)溶液に添加し、この混合物を窒素下5℃で45
分間攪拌した。水を添加し、この生成物をジクロロメタンで抽出し、抽出物を水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させると1(3−クロロメチルベンゾ
イル)ピペリジン(2.32g)が油として生じた。
【0067】 トルエン中のこのベンゾイルピペリジン(2.3g)、前記4−[(4−フル
オロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル)メチレン]ピペリジン(3g)
、及びトリエチルアミン(3ml)の溶液を、環流下5時間沸騰させた。冷却混
合物に水を添加し、これらの層を分離し、トルエン層を分離し、ブラインで洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。結果として生じた油(5.6g)を
、ジクロロメタン中に溶解し、シリカクロマトグラフィーを実施した。漸増(i
ncreasing)量のメタノールを含むジクロロメタン/水酸化アンモニウ
ム(1%)での溶離によって、いくつかのフラクションが生じ、これらを蒸発さ
せると掲題化合物(4.36g)を生じた。エーテル中のこの化合物の溶液を、
塩化水素のエーテル溶液で処理した。沈殿物を回収して乾燥させると、塩酸塩(
3.6g)が生じた:融点118〜142℃。
【0068】 次の化合物を、適切なクロロアルキル酸塩化物を用いて同様な方法で調製した
2b :1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−
イル)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピロリジン塩酸塩
、融点118〜127℃2c :1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−エチルチエン−2−
イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピペリジン二
塩酸塩、m/e、4542d :1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−エチルチエン−2−
イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピロリジンビ
ス塩酸塩、融点167.4℃2e :1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(ベンゾチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピペリジン二塩酸
塩、融点、117〜121℃2f :1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(ベンゾチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]ピロリジンマレエー
ト、m/e、4622q :1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(ベンゾチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イルメチルベンゾイル]ピペリジンマレエート、
融点、179〜183℃2h :1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(ベンゾチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]−ベンゾイル]ピロリジンマレエー
ト、融点、157〜163℃2i :1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−エチルチエン−2−
イル)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピペリジンフマレ
ート、融点173.4℃2j :1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−エチルチエン−2−
イル)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピロリジン二塩酸
塩、融点167.4℃2k :4,4−ジメチル−1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−
メチルチエン−2−イル)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル
]アゼチジンマレエート、融点173.7℃2l :1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−
イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピペリジン(
1:1)エタンジカルボキシレート、融点172〜174℃2m :1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−
イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピロリジン二
塩酸塩、融点144〜146℃2n :1−[4−[4−[(3−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−
イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピペリジン塩
酸塩、融点148〜154℃
【0069】 実施例3 N−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル )メチレン]−ピペリジン−1−イルブチル]ベンズアミドオキサレート3a ) トルエン(20ml)中の4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエ
ン−2−イル)メチレン]ピペリジン(2g)、4−ブロモブチルフタルイミド
(1.76g)、及びトリエチルアミン(2ml)の溶液を、環流下4時間沸騰
させた。溶液を冷却し、水で希釈し、トルエン層を分離して蒸発させると、黒い
油(3g)としてフタルイミドが生じた。これをオキサレート塩として精製した
。エタノール(20ml)中の前記フタルイミド(1.88g)及びヒドラジン
水和物(0.37ml)の溶液を、環流下2時間沸騰させた。エタノールを減圧
下蒸発により除去し、水と炭酸ナトリウムとを添加した。この生成物を、ジクロ
ロメタンで抽出し、抽出物を水で洗浄し、乾燥し、蒸発させると、油として1−
(4−アミノブチル)−4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−
2−イル)メチレン]ピペリジンを生じた(1.16g)。
【0070】 塩化ベンゾイルを、トリエチルアミン(1ml)を含むジクロロメタン中の前
記アミンの溶液に添加し、この溶液を室温で2時間攪拌した。水とさらなるジク
ロロメタンをこの溶液に添加し、これらの層を分離し、ジクロロメタン層を乾燥
して蒸発させると、黒いガム(1.56g)が生じた。この物質にシリカクロマ
トグラフィーを実施し、漸増量のメタノールを含むジクロロメタンで溶離し、オ
キサレート塩に転換した。これをメタノール/エーテルから結晶化させると掲題
化合物が生じた。融点95〜98℃。
【0071】 次の化合物を、同様な方法で調製した:3b :N−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−
イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]−プロピル]ベンズアミド塩酸塩、融
点95〜97℃3c :4−メチル−N−[2−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチル
チエン−2−イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]エチル]ベンズアミドオ
キサレート、融点189〜191℃3d :4−メチル−N−[2−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチル
チエン−2−イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]エチル]−N−メチルベ
ンズアミド、融点114〜116℃3e :N−[2−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−
イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]−エチル]シクロプロピルカルボキサ
ミドオキサレート、融点98〜101℃3f :N−[2−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−
イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]−エチル]シクロペンチルカルボキサ
ミドオキサレート、融点145〜148℃
【0072】 実施例4 マウスにおけるアポモルヒネクライミングテスト ドーパミン受容体拮抗薬が、ドーパミン作動薬例えばアポモルヒネによって引
起こされたネズミにおける挙動作用を阻害する能力は、ヒトにおけるこれらの薬
剤の抗精神病薬効率を予測するための十分に確立された基準である(例えばW.
C.Bowman及びM.J.Rand、「薬理学テキストブック(Textb
ook of Pharmacology)」、第2版、1980年、15、6
参照)。この点に関して特に関連のあるテストは、アポモルヒネクライミングテ
スト(ACT)である。これは、ドーパミン拮抗薬が、アポモルヒネの皮下又は
経口投与によって誘発された、マウスにおけるクライミング挙動を阻害する能力
を測定するものである。全身的及び経口投与後のこのテストにおける活性は、抗
精神病活性、すなわち抗精神分裂病活性を予測させるもの(predictor
)として広く用いられている(例えばJ.T.Strupczewskiら、“
J.Med.Chem.”、1995年、第38巻、1119参照)。塩酸アポ
モルヒネで処理されたマウスは、ワイヤメッシュシリンダーの壁に沿って、立つ
か登るかして垂直位置を取る傾向がある。このクライミング挙動は、ドーパミン
受容体のアポモルヒネ仲介刺激によって顕在化されたと考えられる。多くの薬剤
はクライミング挙動に影響を与えるが、ドーパミン拮抗薬は一般に、マウスにお
ける自発的運動行動及び/又は運動性協調(motor coodinatio
n)を妨害しない用量においてこの挙動を阻害する。このクライミング挙動を調
節する化合物は、抗精神病薬活性を有することがある。
【0073】 様々な処理をマウスに対して無作為に振り分ける。各実験は、1+n処理群か
ら成り、1は、アポモルヒネとビヒクルとを皮下的に投与された12匹のマウス
からなる対照群であるか、あるいはアポモルヒネを皮下的に投与され、ビヒクル
を経口的に投与された12匹のマウスからなる対照群であり;nは、アポモルヒ
ネとテスト化合物とを皮下的に投与された12匹のマウスの(通常4つの)化合
物グループであるか、あるいはアポモルヒネを皮下的に投与され、テスト化合物
を経口的に投与された12匹のマウスの化合物グループである。
【0074】 実験は、各々20匹のマウスの3つの試験として実施する。これらのマウスに
マークを付け、体重を測り、テスト化合物又はビヒクルを皮下投与し、マウスを
1ケージあたり5匹ずつ、17×11×13cmの小さいマクロロン(Macr
olon)ケージに入れるか、あるいはテスト化合物又はビヒクルを経口投与し
、マウスを1ケージあたり5匹ずつ、29×11×13cmのマクロロンケージ
に入れる。30分後、0.75mg/kgの塩酸アポモルヒネを、ビヒクル又は
テスト化合物で皮下処理されたマウスに皮下投与するか、あるいは0.75mg
/kgの塩酸アポモルヒネを、ビヒクル又はテスト化合物で経口処理されたマウ
スに皮下投与し、マウスをワイヤメッシュシリンダー(直径12cm、高さ14
cm)に個別に入れる。
【0075】 アポモルヒネでの処理後10分の時点で、各マウスのクライミング挙動を観察
し、次のグレードに従って評点として表わす: 4本の足を床に付けている 評点0 1本又は2本の足が壁をつかんでいる 評点1 3本又は4本の足が壁をつかんでいる 評点2 アポモルヒネでの処理後20分の時点で、クライミング挙動を観察し、再び採
点する。各処理群についてマウス1匹あたりの平均点を決定する。対照群の評点
は少なくとも1.0であるべきである。そうでない場合、この試験は無効にする
。1グループあたりの最終結果を、対照群に対するパーセントとして表わす。
【0076】 本テスト化合物についてのこのテストの結果を、表1に示す(テスト化合物の
皮下投与)。
【0077】 表1化合物番号 活性(ACT)(ED50)mg/kg 皮下(s.c.) 化合物2l 0.3 化合物2m 0.14 化合物2n 0.34 2l=1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2
−イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピペリジン
(1:1)エタンジカルボキシレート; 2m=1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2
−イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピロリジン
二塩酸塩; 2n=1−[4−[4−[(3−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2
−イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピペリジン
塩酸塩。
【0078】 実施例5 ラットにおけるカタレプシー 雄のウイスター(Wistar)ラット(100〜125g、英国オラック社
(Olac))を、カタレプシー実験に用いた。カタレプシーを、既に記載され
ているように評価した(Broekkampら、“Naunyn−Schmie
deberg’s Arch.Pharmacol.”、第338巻、191、
1988年)。要約すれば、ラットを6つの別々の観察実験としてテストした。
これらのテストでは、動物に異常な姿勢を取らせ、強制された姿勢を10秒間維
持させることについて1点プラスとして採点した。これらの強制された姿勢は次
のものである。すなわち、グリッドに垂直にしがみつくこと、前足に対して高い
支持体を用いて直立させること、後足を延ばすこと、仰向けにすること、口の中
に舌押し器を入れること、及びワイヤメッシュシリンダーに入れて回転させるこ
とである。
【0079】 理論的には最大6点の評点に達しうる。カタレプシーは、薬剤投与後60分及
び120分の時点で評価された。このデータを2ウエイANOVARで評価し、
ついでNewman Kools post hocテストで評価し、ED50 値を計算した(表II)。
【0080】 表II化合物番号 カタレプシー(CATR)(ED50)mg/kg 2m >7mg/kg 2n >17mg/kg
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年4月6日(2000.4.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 ここにおいて、Rは、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ナフチル(ここに
おいて、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、又はナフチル部分は、任意にハロゲ
ン、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC 2〜6 アルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されてい
てもよい)、置換チエニル、又は置換フラニル(ここにおいてチエニル又はフラ
ニル部分は、ハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6 アルコキシ、及びC2〜6アルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基に
よって置換されている)であり; Rは、置換フェニル又は置換チエニル(ここにおいてフェニル又はチエニル
部分は、C1〜6アルキル及びハロゲンから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基
によって置換されている)であり; Rは、−(CHXCONR又は−(CHNRCOR (ここにおいて、Rは、水素又はC1〜6アルキルであり、Rは、水素、C 1〜6 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C6〜12アリール、C6〜12
リールC1〜6アルキル、又はC3〜9ヘテロ環式基(ここにおいてアルキル、
アリール、又はヘテロ環部分は、任意に、ハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜 シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケニルから選ばれる
1つ又はそれ以上の置換基によって置換されていてもよい)であるか、又はR 及びRは、これらが結合している窒素元素と共に、ハロゲン、C1〜6アルキ
ル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケニルか
ら選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されている4〜10員のヘテ
ロ環基を形成する)であり、Rは、水素又はC1〜6アルキルであり、R
、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルキルC1〜6アルキル、C6〜 12 アリール、C6〜12アリールC1〜6アルキル、又はC3〜9ヘテロ環基
(ここにおいてアルキル、アリールヘテロ環部分は、任意にハロゲン、C1〜6 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケ
ニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されていてもよい)で
あり、Xは、1つの結合、C6〜12アリール、又は5又は6員ヘテロアリール
(ここにおいてアリール又はヘテロアリール部分は、任意にハロゲン、C1〜6 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケ
ニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されている))であり
; mは、1、2、3、又は4の整数である; の化合物、又はこれの製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物。
【化2】 (ここにおいてR及びRは請求項1に記載されている通りである)の化合物
と、式R−L(ここにおいてLは適切な脱離基である)の化合物とを反応させ
ること、 (B)式(III):
【化3】 (ここにおいてR、R、及びRは、請求項1に記載されている通りである
)の化合物と適切なアシル化剤とを反応させ、その後又はこれと同時に、下記の
任意転換のうちの1つ又はそれ以上を実施すること: (i)式(I)の化合物の製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物を、式(I)の
化合物に転換すること; (ii)式(I)の化合物の製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物を、式(I)
の他の製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物に転換すること; (iii)式(I)の化合物を、式(I)の化合物の製薬的に許容しうる塩又
は溶媒和物に転換すること、 を含む、請求項1〜7のうちのいずれかに記載の式(I)の化合物の調製方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【化4】 ここにおいて、Rは、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ナフチル(ここに
おいて、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、又はナフチル部分は、任意にハロゲ
ン、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC 2〜6 アルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されてい
てもよい)、置換チエニル、又は置換フラニル(ここにおいてチエニル又はフラ
ニル部分は、ハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6 アルコキシ、及びC2〜6アルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基に
よって置換されている)であり; Rは、置換フェニル又は置換チエニル(ここにおいてフェニル又はチエニル
部分は、C1〜6アルキル及びハロゲンから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基
によって置換されている)であり; Rは、−(CHXCONR又は−(CHNRCOR (ここにおいてRは、水素又はC1〜6アルキルであり、Rは、水素、C 〜6 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C6〜12アリール、C6〜12アリ
ールC1〜6アルキル、又はC3〜9ヘテロ環基(ここにおいてアルキル、アリ
ール、又はヘテロ環部分は、任意に、ハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜6
クロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケニルから選ばれる1つ
又はそれ以上の置換基によって置換されていてもよい)であるか、あるいはR 及びRは、これらが結合している窒素元素と共に、(任意にハロゲン、C1〜 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アル
ケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されている)4〜1
0員のヘテロ環式基を形成し、Rは、水素又はC1〜6アルキルであり、R は、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルキルC1〜6アルキル、C 〜12 アリール、C6〜12アリールC1〜6アルキル、又はC3〜9ヘテロ環
基(ここにおいてアルキル、アリール、ヘテロ環部分は、任意にハロゲン、C 〜6 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6
ルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されていてもよい
)であり、Xは、1つの結合、C6〜12アリール、又は5又は6員ヘテロアリ
ール(ここにおいてアリール又はヘテロアリール部分は、任意にハロゲン、C 〜6 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6
ルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されている))で
あり; mは、1、2、3、又は4の整数である; の化合物、又はこれの製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 ここで用いられているアルキルという用語は、直鎖又は分枝鎖アルキル基を意
味する。このようなアルキル基には、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロ
ピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネ
オペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、及びネオヘキシルが含まれる。この
ようなアルキル基は、好ましくはC1〜4アルキルである。シクルアルキルとは
、シクロプロピル及びシクロペンチルも含まれる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 アルケニル基とは、E又はZ形態にあるか又はこれらの混合物であってもよく
、かつこれらが少なくとも3つの炭素原子を含む時、分枝鎖であってもよい基が
含まれる。このようなアルケニル基は、好ましくはC2〜4アルケニルである。
特別なアルケニル基の例には、ビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニル、イ
ソブテニル、ペンテニル、イソペンテニル、ヘキセニル、イソヘキセニル、及び
ネオヘキセニルが含まれる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 ハロゲンという用語には、クロロ、ブロモ、フルオロ、及びヨードが含まれる
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 1つの基又は基の一部としてここで用いられているアリールという用語は、C 6〜12 アリール芳香族基を意味しており、1つ又は2つのC芳香族環を含む
。このような基の例には、フェニル、ナフチル、及びビフェニル、特にフェニル
が含まれる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 ここで用いられているC3〜9ヘテロ環基という用語は、芳香族、飽和、及び
一部飽和C3〜9ヘテロ環基を意味する。これは、酸素、硫黄、及び窒素から選
ばれる1つ又はそれ以上の(例えば1〜3個の)ヘテロ原子を含む、1つ又は2
つのC3〜5芳香族、飽和、又は一部飽和環を含んでいる。このような芳香族基
の例には、チエニル、ピリジル、ピリル、チアゾリル、フラニル、キノリル、及
びイソキノリルが含まれる。飽和基の例には、ピペリジニル、ピロリジニル、及
びアゼチジニルが含まれる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 5又は6員ヘテロアリールという用語は、酸素、硫黄、及び窒素から選ばれる
1つ又はそれ以上の(例えば1〜3個、好ましくは1個の)ヘテロ原子を含む5
又は6員芳香族環を意味する。例えば、チエニル、ピリジル、ピリル、チアゾリ
ル、及びフラニルである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 前記式(I)の化合物のその他の例には、実施例2及び3に記載されている化
合物が含まれる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 本発明による好ましい化合物には、式(I)(ここにおいて、XはC6〜12 アリール又は5又は6員ヘテロアリール(ここにおいて、アリール又はヘテロア
リール部分は、任意にハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、
1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の
置換基によって置換されている)である)の化合物、又はこれらの製薬的に許容
しうる塩又は溶媒和物が含まれる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 本発明による特に好ましい化合物は次のとおりである: 1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピペリジン(1:
1)エタンジカルボキシレート; 1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピロリジン二塩酸
塩; 1−[4−[4−[(3−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピペリジン塩酸塩
; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピペリジン; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピロリジン塩酸塩; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(ベンゾチエン−2−イル)メ
チレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピペリジンマレエート; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(ベンゾチエン−2−イル)メ
チレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピロリジンマレエート; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−エチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピペリジンフマレート
; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−エチルチエン−2−イル
)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピロリジンビス塩酸塩
; 4,4−ジメチル−1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチ
ルチエン−2−イル)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ア
ゼチジンマレエート; 及びこれらの製薬的に許容しうる塩及び溶媒和物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 409/14 C07D 409/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AU,BA,BB,BG,BR,CA,CN, CU,CZ,EE,GE,HU,ID,IL,IS,J P,KP,KR,LC,LK,LR,LT,LV,MG ,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU, SG,SI,SK,SL,TR,TT,UA,US,U Z,VN,YU Fターム(参考) 4C054 AA01 CC03 CC04 DD01 EE01 FF04 FF11 4C063 AA01 BB06 CC92 CC94 DD10 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC21 GA04 GA07 MA02 MA03 MA05 NA14 ZA18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 ここにおいて、Rは、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ナフチル(ここに
    おいて、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、又はナフチル部分は、任意にハロゲ
    ン、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC 2〜6 アルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されてい
    てもよい)、置換チエニル、又は置換フラニル(ここにおいてチエニル又はフラ
    ニル部分は、ハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6 アルコキシ、及びC2〜6アルケニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基に
    よって置換されている)であり; Rは、置換フェニル又は置換チエニル(ここにおいてフェニル又はチエニル
    部分は、C1〜6アルキル及びハロゲンから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基
    によって置換されている)であり; Rは、−(CHXCONR又は−(CHNRCOR (ここにおいて、Rは、水素又はC1〜6アルキルであり、Rは、水素、C 1〜6 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C6〜12アリール、C6〜12
    リールC1〜6アルキル、又はC3〜9ヘテロ環式基(ここにおいてアルキル、
    アリール、又はヘテロ環部分は、任意に、ハロゲン、C1〜6アルキル、C3〜 シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケニルから選ばれる
    1つ又はそれ以上の置換基によって置換されていてもよい)であるか、又はR 及びRは、これらが結合している窒素元素と共に、ハロゲン、C1〜6アルキ
    ル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケニルか
    ら選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されている4〜10員のヘテ
    ロ環基を形成する)であり、Rは、水素又はC1〜6アルキルであり、R
    、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルキルC1〜6アルキル、C6〜 12 アリール、C6〜12アリールC1〜6アルキル、又はC3〜9ヘテロ環基
    (ここにおいてアルキル、アリールヘテロ環部分は、任意にハロゲン、C1〜6 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケ
    ニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されていてもよい)で
    あり、Xは、1つの結合、C6〜12アリール、又は5又は6員ヘテロアリール
    (ここにおいてアリール又はヘテロアリール部分は、任意にハロゲン、C1〜6 アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケ
    ニルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されている))であり
    ; mは、1、2、3、又は4の整数である; の化合物、又はこれの製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物。
  2. 【請求項2】 Rが、ベンゾチエニル又は置換チエニル(ここにおいてチ
    エニル部分置換基がC1〜6アルキルである)である、請求項1に記載の化合物
    、又はこれの製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物。
  3. 【請求項3】 Rが、置換フェニル(ここにおいてフェニル部分置換基が
    ハロゲンである)である、請求項1に記載の化合物、又はこれの製薬的に許容し
    うる塩又は溶媒和物。
  4. 【請求項4】 Rは、−(CHXCONRであり、ここにお
    いてR及びRは、これらが結合している窒素元素と共に、4、5、又は6員
    のヘテロ環基を形成し、Xは1つの結合又はCアリールであり、mは、1、2
    、3、又は4の整数であるか、あるいはRは、−(CHNRCOR であり、ここにおいてRは水素であり、Rは、C3〜6シクロアルキル、C 3〜6 シクロアルキルC1〜6アルキル、任意に1つ又はそれ以上のC1〜6
    ルキル基によって置換されているCアリールであり、mは、1、2、3、又は
    4の整数である、請求項1に記載の化合物、又はこれの製薬的に許容しうる塩又
    は溶媒和物。
  5. 【請求項5】 Rは、ベンゾチエニル又は置換チエニル(ここにおいてチ
    エニル部分置換基は、C1〜6アルキルである)であり;Rは、置換フェニル
    (ここにおいてフェニル部分置換基はハロゲンである)であり;Rは、−(C
    XCONRであり、ここにおいてR及びRは、これらが結合
    している窒素元素と共に、4、5、又は6員のヘテロ環基を形成し、Xは1つの
    結合又は又はCアリールであり、mは、1、2、3、又は4の整数であるか、
    あるいはRは、−(CHNRCORであり、ここにおいてRは水
    素であり、Rは、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルキルC1〜6 アルキル、任意に1つ又はそれ以上のC1〜6アルキル基によって置換されてい
    るCアリールであり、mは、1、2、3、又は4の整数である、請求項1に記
    載の化合物、又はこれの製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物。
  6. 【請求項6】 Xが、C6〜12アリール又は5又は6員ヘテロアリール(
    ここにおいてアリール又はヘテロアリール部分は、任意にハロゲン、C1〜6
    ルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、及びC2〜6アルケニ
    ルから選ばれる1つ又はそれ以上の置換基によって置換されていてもよい)であ
    る、請求項1に記載の化合物、又はこれの製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物。
  7. 【請求項7】 1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチル
    チエン−2−イル)メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−
    ピペリジン(1:1)エタンジカルボキシレート; 1−[4−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
    )メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピロリジン二塩酸
    塩; 1−[4−[4−[(3−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
    )メチレン]ピペリジン−1−イル]−1−オキソブチル]−ピペリジン塩酸塩
    ; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
    )メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピペリジン; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチルチエン−2−イル
    )メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピロリジン塩酸塩; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(ベンゾチエン−2−イル)メ
    チレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピペリジンマレエート; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(ベンゾチエン−2−イル)メ
    チレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピロリジンマレエート; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−エチルチエン−2−イル
    )メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピペリジンフマレート
    ; 1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−エチルチエン−2−イル
    )メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ピロリジン二塩酸塩; 4,4−ジメチル−1−[3−[4−[(4−フルオロフェニル)(4−メチ
    ルチエン−2−イル)メチレン]ピペリジン−1−イルメチル]ベンゾイル]ア
    ゼチジンマレエート; から選ばれる請求項1〜5のうちのいずれかに記載の化合物、及びこれの製薬
    的に許容しうる塩及び溶媒和物。
  8. 【請求項8】 治療における使用のための請求項1〜5のうちのいずれかに
    記載の、式(I)の化合物、又はこれの製薬的に許容しうる塩及び溶媒和物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のうちのいずれかに記載の式(I)の化合物、
    又はこれの製薬的に許容しうる塩及び溶媒和物を、これの製薬的に許容しうる担
    体と共に含んでいる医薬品製剤。
  10. 【請求項10】 (A)式(II): 【化2】 (ここにおいてR及びRは請求項1に記載されている通りである)の化合物
    と、式R−L(ここにおいてLは適切な脱離基である)の化合物とを反応させ
    ること、 (B)式(III): 【化3】 (ここにおいてR、R、及びRは、請求項1に記載されている通りである
    )の化合物と適切なアシル化剤とを反応させ、その後又はこれと同時に、下記の
    任意転換のうちの1つ又はそれ以上を実施すること: (i)式(I)の化合物の製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物を、式(I)の
    化合物に転換すること; (ii)式(I)の化合物の製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物を、式(I)
    の他の製薬的に許容しうる塩又は溶媒和物に転換すること; (iii)式(I)の化合物を、式(I)の化合物の製薬的に許容しうる塩又
    は溶媒和物に転換すること、 を含む、請求項1〜7のうちのいずれかに記載の式(I)の化合物の調製方法
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