JP2001518630A - 磁気遮蔽コンテナ - Google Patents

磁気遮蔽コンテナ

Info

Publication number
JP2001518630A
JP2001518630A JP2000514281A JP2000514281A JP2001518630A JP 2001518630 A JP2001518630 A JP 2001518630A JP 2000514281 A JP2000514281 A JP 2000514281A JP 2000514281 A JP2000514281 A JP 2000514281A JP 2001518630 A JP2001518630 A JP 2001518630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
container
container according
magnetic
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000514281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001518630A5 (ja
Inventor
アイダム、エルケ
エバート、ミヒャエル
グロスマン、ティノ
ハイル、ヴァーナー
オッテン、エアンスト−ヴィルヘルム
ローエ、ダニエラ
ズルカウ、ラインハート
Original Assignee
ハリスピン ポラリズィーテ ガーセ ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ハリスピン ポラリズィーテ ガーセ ゲーエムベーハー filed Critical ハリスピン ポラリズィーテ ガーセ ゲーエムベーハー
Publication of JP2001518630A publication Critical patent/JP2001518630A/ja
Publication of JP2001518630A5 publication Critical patent/JP2001518630A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21FPROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
    • G21F5/00Transportable or portable shielded containers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Magnetic Treatment Devices (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、軸(S)上で並列に対向する位置に配設された磁場均一化磁極片(10.1、10.2)と、前記磁極片の周囲に配設された磁気遮蔽ヨーク(2)とを有し、前記磁極片およびヨークが磁気チャンバ(26)を囲む、磁気遮蔽コンテナ(1)を提供する。前記コンテナはさらに、前記軸を中心として配設され、前記軸から半径方向に離間された磁場源(2.4、2.5)を有し、それによって、前記軸の方向に配向された実質的に均一な磁場BOが前記チャンバ内に存在し、前記磁場BOに対する前記軸を横切る方向の磁場勾配の比が1.5×10-3/cm以下の値である使用可能な容量が前記チャンバ内に存在する。この構造では容量に対する重量の比が非常に低くなるため、本発明によるコンテナは、経済上安価に製造でき、特に分極ガスの搬送に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、例えば、スピン分極ガスの搬送デバイスとして使用可能な磁気遮蔽
コンテナ、およびコンテナ内で有用な貯蔵セルに関する。
【0002】 核スピン分極ガス、特に、質量数3のヘリウム同位元素(3He)または質量 数129のキセノン同位元素(129Xe)等の希ガス、およびフッ素、炭素もし くは燐の同位元素19F、13Cもしくは31Pを含むガスは、基本的な物理学研究に
おいて多くの実験に必要とされる。医学分野では、このような同位元素は、例え
ば肺の核磁気共鳴画像法での使用が特に考えられる。(例えば、WO 97/37239、W
O 95/27438、バチャートら(Bachert et al.)、Mag Res Med 36: 192-196 (199
6)およびエバートら(Ebert et al.)、The Lancet 347: 1297-1299 (1996)を参
照のこと)。このようなスピン分極ガスを核磁気共鳴画像法において使用する場
合、核スピンIの分極度P、または関連する磁気双極子モーメントμIが、磁気 共鳴撮像装置の磁場BTにおいて熱平衡のとき通常成し遂げられるものよりも4 から5桁大きいことを前提条件とする。通常の分極度PBoltzmannは、磁気双極 子エネルギー−μITおよび平均熱エネルギーkTに依存する。
【0003】
【数1】
【0004】 (ここで、k=ボルツマン定数、およびT=絶対温度)。
【0005】 PBoltzmann<<1のとき、PBoltzmannは、μIT/kTに近似する。
【0006】 組織の磁気共鳴画像法で用いられる水素同位元素1Hでは、BT=1.5Tおよ
びT=300KのときPBoltzmannは5×10-6にしか到達しないが、ガス磁気 共鳴画像法ではP≧1×10-2(即ち、1%)が必要である。このように非常に
大きいPが必要とされるのは、主に、組織における水素の濃度と比較してガス原
子の濃度が低いためである。このような分極度を有するガス(通常、過分極ガス
(hyperpolarized gas)と呼ばれる)は、様々な公知の方法、好ましくは光学ポ
ンピングで製造され得る。
【0007】 さらに、ガス磁気共鳴画像法では、例えば呼吸量(0.5から1リットル)の
比較的大量のガスが必要である。
【0008】 高い生成速度(例えば、1時間当たり0.5リットル)であって、かつ特に高
い分極度(例えば、>30%)は、光励起ガスを圧縮することによって成し遂げ
られ得る。このプロセスは、以下の刊行物に記載されている。本明細書ではこれ
らの内容を参考のために援用する。 −エッカートら(Eckert et al.)、物理研究における核器具および方法(Nucle
ar Instruments and Methods in Physics Research)A 320: 53-65 (1992) −ベッカーら(Becker et al.)、中性子研究(J. Neutron Research)5; 1-10
(1996) −サーコーら(Surkau et al.)、物理研究における核器具および方法(Nuclear
Instruments and Methods in Physics Research) A 384: 444-450 (1997) −ネイルら(Neil et al.)、物理書(Physical Letters)A 201: 337-343 (199
5) しかし、過分極ガスは必ずしも同じ場所で製造および使用されるわけではなの
で、例えば上記の方法を用いて製造された分極ガスを、例えば肺の核磁気共鳴撮
像装置で使用するために消費者のところまで搬送しなければならないという問題
が生じる。
【0009】 従来、このようなスピン分極ガスを大量に貯蔵するための充分に均一な保持磁
界を提供する搬送可能な磁気デバイスは得られなかった。さらに、核スピンは、
セル壁上で非常に迅速に減極されるため、分極ガスが必要な分極度を保持して貯
蔵されるのはわずか短期間だけである。
【0010】 本発明が対処する1つの課題は、過分極ガスを充分に大量に貯蔵するための搬
送可能な均一保持磁界を提供することができる磁気デバイスを提供することであ
る。
【0011】 従って、本発明の1つの態様によると、軸上に並列に対向する位置に配設され
た磁場均一化磁極片と、前記磁極片の周囲に配置された磁気遮蔽ヨークとを有し
、前記磁極片およびヨークが磁気チャンバを囲む、磁気遮蔽コンテナであって、
さらに、前記軸の周囲に配置され、前記軸から半径方向に離間された磁場源を備
え、それによって、前記軸の方向に配向された実質的に均一な磁場BOが前記チ ャンバ内に存在し、磁場BOに対する前記軸を横切る方向の磁場勾配の比が1. 5×10-3/cm以下の値である使用可能な容量が前記チャンバ内に存在するコ
ンテナを提供する。
【0012】 このようなコンテナは、軽量で、簡単な構造を有し、製造が安価で経済的に使
用できるように構築され得る。さらに、このコンテナを用いると、搬送される核
は、外部の漂遊磁場においてもできるだけその配向を保持することが可能である
。即ち、ガスの核スピンの脱配向を防止するために、減極緩和時間をできるだけ
長くすることができるのである。
【0013】 スピン分極原子(特に、分極3Heおよび129Xe)を含み、搬送するのに適し
た本発明のコンテナは、磁極片として例えばμ−金属または軟鉄などの磁場を均
一化する透磁率の高い磁気的にやわらかい板が設けられるのが好ましく、充分に
均一な磁場が存在する使用可能な容量と全容量との間で非常に大きな比(例えば
、少なくとも1:30の比)が成し遂げられ得るように構築される。しかし、こ
の比は好ましくは少なくとも1:5、より好ましくは1:3、特に有利なのは1
:2である。1:1.5の比を成し遂げることもできる。ここでは、
【0014】
【数2】
【0015】 の値は、磁場BOの相対的な横勾配Grの使用可能な容量内での均一性条件として
与えられる。この要件は、勾配依存緩和時間T1Gから得られ、勾配依存緩和時間
1Gは、(本発明が関連する、高圧力で)以下のようにGrおよびガス圧力pと 関連している。
【0016】
【数3】
【0017】 (シャーラーら(Scherer et al.)Phys Rev 139: 1398 (1965)を参照のこと。 ) 式(3)によると、Gr<1.3×10-3/cmおよびp=3バールのとき、 勾配依存緩和時間T1G>76hが成し遂げられる。
【0018】 より低い圧力では、T1G=p/Gr 2×(1.8×103cm2bar/h)-1
バーブ(Barbe)、物理ジャーナル(Journal de Physique)35: 699および937 (
1974)を参照のこと。) 分極ガス貯蔵セルを本発明のコンテナに移している間、Grは、概ね、0.0 2×10-3/cm未満になる。このように、3バールでの3Heは30秒当たり 2%の分極を失うだけである。
【0019】 本発明によるコンテナ内では、Grは、好ましくは1.3×10-3/cm以下 、より好ましくは7×10-4/cm以下である。半径8cmのガス貯蔵セルでは
、1.3×10-3/cm以下のGrは、127時間以上のT1Gに対応するのに対 して、半径2cmのガス貯蔵セルでは、7×10-4/cm以下のGrは、350 時間以上のT1Gに対応する。
【0020】 コンテナの内側空間の限界領域における磁場歪曲を補償し、それによって磁場
Oの均一性を向上させるために、コンテナは、コンテナの内側空間の限界領域 の磁場歪曲が最小で、コンテナの内側の磁場の均一性が高くなるように配置され
た磁場源を特徴とする。
【0021】 一旦成し遂げられた核スピンの分極を維持するためには、好ましくは5mT未
満、より好ましくは1mT未満、さらに特定すると0.2から0.9mTの範囲
の磁場強度を示す比較的弱い均一な磁場であればよい。このように弱い磁場では
、分極度の連続的な質制御は、測定器具を援用することで達成でき、それにより
特定の信頼性が確保される。このように、1つの好ましい実施形態では、過分極
ガスによって生成される磁場BOを決定することができるように、磁場センサ( 例えば、フェルスター原理に基づいたセンサ)が本発明のコンテナ内に配設され
る。
【0022】 強磁性材料を用いた均一性の高い磁場の生成は、以前は、テスラ範囲内での高
い磁場強度に重点がおかれていたが、本発明のコンテナの背後にある概念は、例
えば強磁性材料を用いて、広範囲にわたって均一な弱い磁場を最も効率よくかつ
実用的に実現することに意識的に注目している。
【0023】 高度な均一性は、例えば、均一化強磁性素子として、2つの薄い軟鉄板または
より好ましくはμ−金属板を磁極片として用いた場合、弱い磁場の範囲内で成し
遂げることができる。このような磁極片は、透磁率が非常に高く、残留磁気が弱
いため、介在空間内、即ち磁気チャンバ内で非常に均一な磁場を形成する。
【0024】 特に好ましい実施形態では、これらの磁極片の均一化効果は、磁極片とヨーク
との間に磁気抵抗を導入することによって高められ得る。この種の磁気抵抗に好
ましい材料は、例えば、磁極片とヨークとの間にはめ込まれた、例えばプラスチ
ックの板形状の硬直な非磁性層である。このような板、または重量を抑えるため
に、好ましくは例えば多孔性のハニカム構造が磁極片に接着されると、磁極片の
平坦性が保証され、磁極片を平行にし、磁場BOを均一にすることが可能となる 。
【0025】 できるだけ簡単な様式で上記均一性条件を満足し、同時に、大きな貯蔵容量を
提供するためには、本発明のコンテナをポット磁石の形態で設計するのが特に好
ましいことが証明された。この種の磁気装置は、例示する構造形態で、全体の高
さが10cmから30cmで直径30cmから60cmである閉塞されたポット
から実質的になる。コンテナをポット磁石の形態で設計する特定の利点は、この
円筒形構造の高度な対称性にある。この種のポット磁石における磁場源の特に好
ましい配置として2つの可能性が考えられる。 −ポットの中央または反射面の間隙に、例えば市販の永久磁石板の形態で、磁場
源を配置すること。 −ポットの端板の外面に磁場源を配置すること。
【0026】 磁場源をこれら2つの配置(即ち、一方では、中央面に磁場源を配置し、他方
では、ポットの端板の外面に磁場源を配置する)に適切に分割することによって
、ポット磁石内の磁場の境界エラーを補正し、それによって半径方向に広範囲に
わたって均一性条件を満足させることが可能となる。好ましい分割は、磁場源を
ポット磁石の反射面または中央面に配置するときに発生する境界磁場の増加が、
磁場源をポットの端板上に配置するときに発生する境界磁場の低下によって補償
されるようにすることである。
【0027】 所望に応じて、印加磁場BOの均一化を向上させるように本発明のコンテナの ほかの場所に磁場源を配置してもよい。従って、例えば、このような磁場源は、
磁極片に隣接し、磁極片間の途中にある面以外のBOに直交する他の面に配置さ れ得る。
【0028】 特に均一な境界磁場はまた、磁気スクリーン、例えば、軟鉄またはμ−金属リ
ングがポットと磁極片の縁との間にはめ込まれる場合でも成し遂げられるので、
外部の漂遊磁場は部分的に短絡される。磁場源がポット磁石の中央面に配置され
る場合、境界磁場の値は、磁石スクリーンのサイズを適切に決定することによっ
てポット磁石の中央の中心磁場の値まで下げられる。
【0029】 有利なことに、特に、本発明による非円柱(例えば、六角柱)のコンテナの場
合、シム(例えば、磁極片上に配置された角シム)は、磁気チャンバ内で磁場の
均一性を向上させるために用いられ得る。有利なことに、チャンバもまた高度な
アジマス対称を有する。
【0030】 磁場源として、2つの好ましい構造形態を用いることができる。第1の構造形
態では、永久磁石、好ましくは、例えば高さ5mm、直径20mmの市販のタブ
レットを用いることができる。他の構造形態では、これらの永久磁石の代わりに
、適切な寸法の磁場コイルが用いられる。このような磁場コイルは、所望の磁場
が適切に選択された電流によって調整され得るという利点を有する。しかし、第
2の構造形態の欠点は、コンテナが単に貯蔵デバイスとしてではなく、搬送デバ
イスとして用いられる場合、コンテナにはさらなる電流源が備えられなければな
らないことである。
【0031】 コンテナは、1テスラ未満、より好ましくは2テスラ未満の磁場で磁気的に飽
和しない材料(例えば、軟鉄)のヨークを用いて構築されるのが有利である。コ
ンテナの寸法は、好ましくは、(ガス貯蔵セルが配置され得る)使用可能な容量
が少なくとも50mL、より好ましくは100mL、特に好ましくは200mL
から1m3より多く(例えば、20Lまで、より特定的には200から2000 mL)であるのが好ましい。使用される材料は、コンテナの全重量が1kg/L
以下、より好ましくは0.2kg/L以下、特に好ましくは1/30kg/L以
下の磁気チャンバ容量となるようにすることが可能である。コンテナ内に配設す
ることができる(例えば、貯蔵用または搬送用の)ガス貯蔵セルは、少なくとも
50mL、例えば、100mLから1m3、特に100mLから20L、より特 定的には200mLから2Lの内部容量を有するのが好ましい。このセルには、
ガスの導入および除去を可能にする弁を設けてもよい。あるいは、例えば、シー
ル可能な部分および破断可能な部分(シール後のシール可能部分であり得る)を
備えた使い捨てのセルであってもよい。
【0032】 1つの実施形態では、本発明のコンテナは、内部に高容量の均一性の高い遮蔽
磁場を提供する内部空間を有する磁気デバイスの形態をとり、それによって、磁
気デバイスは、磁極片として均一化μ−金属板を特徴とし、磁気デバイスは、均
一な磁場が存在する磁気デバイスの使用可能な容量と、磁気デバイスの全容量と
の間で1:1.5の比が成し遂げられ、均一性条件であるGr ≦1.5×10-3 /cm(Grは、相対的な横磁場勾配である)が使用可能な容量内で満足される ことを特徴とする。
【0033】 他の態様によると、本発明はまた、セル壁に囲まれたガス貯蔵空間に核スピン
分極ガスを含むガス貯蔵セルを提供する。壁はコーティングされていない材料で
形成され、ガス貯蔵空間と接触するその表面には常磁性物質が実質的にない。ガ
スは、例えば、3Heまたは129Xe、特に3Heであり得る。実質的に常磁性の 物質を有さないセル壁を用いることによって、分極3Heは少なくとも20時間 の壁に関連した減極緩和時間T1 wを示すことが可能である。壁に関連した減極緩
和時間は50時間より長いのが特に好ましい。このような長い減極緩和時間は、
常磁性の原子または分子の割合が低い材料をセル壁材料として使用する場合に成
し遂げられ得る。これにより、特に好ましい構造形態では、鉄の濃度が非常に低
い(好ましくは、20ppm未満の)ガラスが用いられ、このガラスはまた、例
えば、アルミナケイ酸塩ガラスのタイプのSupremexガラス(Schott、Mainz、DE によって製造される)といった、ヘリウに対して効率的な拡散バリアを示すよう
にも構成され得る。ヘイルら(Heil et al.)の物理書(Physics Letter)A 201 : 337-343 (1995)に記載されている従来より公知の貯蔵セルと比較すると、壁に
関連した長い減極緩和時間は、壁に複合金属コーティングを施す必要がない本発
明による貯蔵セルを用いて成し遂げられ得る。
【0034】 上記のように、本発明のコンテナは、スピン分極ガス、特に、3Heおよび129 Xeまたは19F、13Cもしくは31Pを含むガス、例えば、分極転移によってスピ
ン分極されたガス用の搬送デバイスの形態をとり得る。貯蔵セルが配置されるコ
ンテナの内側空間の領域内では、磁気デバイスの磁場は、非常に均一なため、式
(3)による横磁場勾配による減極緩和時間T1 gは125時間、特に200時間
、より特定的は300時間、好ましくは500時間、特に好ましくは750時間
より長くなり、貯蔵セルの壁に対する核分極ガスの衝撃のため、壁に関連した減
極緩和時間T1 wは5時間、好ましくは20時間よりも長くなる。
【0035】 より好ましくは、貯蔵セルの容量比に対して内部表面によって正規化されたT 1 w は、少なくとも10h/cmである。
【0036】 しかし、減極損失は、外部漂遊磁場の影響および結果として生じる磁場の不均
一性の影響、または原子と壁との間の衝突により、ガスの搬送中に発生するだけ
でなく、特にガスが搬送コンテナから除去されるときにも発生する。
【0037】 従って、さらに他の態様によると、本発明は、核スピン分極ガスをコンテナ内
のガス貯蔵セルから除去するための方法であって、 (i)軸が外部の実質的に均一な磁場の方向に平行になるように前記コンテナ
を配置し、 (ii)磁極片の1つを含む部分を除去することによって前記コンテナを開口
し、 (iii)前記軸の方向に前記セルを除去することを含む方法を提供する。
【0038】 このような減極損失は、分極ガスの除去がこの方法に従って行われる場合に最
小限に抑えられ得る。
【0039】 この方法によると、例えば、ポット磁石の形態のコンテナは、その軸および内
部の均一な磁場の配列が外部の充分に均一な磁場と平行になるように設置される
。このような設置は、例えば、Helmholzコイルまたは核磁気共鳴撮像装置の漂遊
磁場を用いて成し遂げられ得る。次に、軸方向に均一な磁場に面するポット磁石
の半分が持ち上げられて除去される。次に、残りの半分は、例えば、μ−金属で
形成されている磁極片の磁気等電位面を通してガスセルの領域に充分な磁場均一
性を保証する。分極ガスで満たされた貯蔵セルは、数秒以内で軸方向に磁石から
除去され得る。
【0040】 本発明の実施形態について、本発明を限定しない例により添付の図面を参照し
ながら説明する。
【0041】 図1を参照する。図1は、本発明によるコンテナ1の外部斜視図である。この
場合、コンテナ1は、上部セクション1.1および下部セクション1.2を備え
た2部品の円筒形ポット磁石として設計されている。図1はまた、ポット磁石の
回転対称軸Sおよび外部磁場(例えば、地球の磁場)の磁場線も示す。ポット磁
石の内部に侵入しないが、好ましくは軟鉄材料で形成されたヨーク2のわずかな
磁気抵抗のために内部空間の周りで伝導される外部磁場または漂遊磁場
【0042】
【数4】
【0043】 の経路が特に明確に図示されている。漂遊磁場BS IIは、ヨークの端板に対して 垂直であり、ヨーク2内に配置されたμ−軟鉄磁極片によって均一化されている
【0044】 図2は、図1に示すスピン分極ガス(特に3He、129Xe)用のコンテナの軸
断面図である。この図は、本発明によるコンテナ、および非常に長い壁減極緩和
時間を特徴とする、コンテナ内に配置されたスピン分極ガス用の貯蔵セルを示す
【0045】 ポット磁石1は、磁束を戻し、外部磁場を遮断するための好ましくは軟鉄で形
成された円筒形ヨーク2を備える。円筒形ヨーク2自体は、中央セクション2.
1を形成する2つのヨーク端板を特徴とする。図示する構造形態では、ヨーク端
板2.1は、2つの円形ディスク2.1.1および2.1.2の形状を有する。
ヨークの周縁部には閉塞された囲みシート2.2および2.3が配置され、ヨー
クジャケットを形成している。これらのシートは、図2の左半分および右半分に
示される2つの構造形態で異なっている。囲みシート2.2および2.3は、上
部ディスク2.1.1および下部ディスク2.1.2の両ディスク上に配置され
、ポット磁石の上部セクションおよび下部セクションとなり、左側に示される第
1の構造形態では、磁気デバイスの中央面において接触し、角をなして突出した
周囲フランジ2.2.1を形成している。右側に示される第2の構造形態では、
周囲フランジ2.3.1は、磁場源(例えば、永久磁石)を保持するための開口
部がポット磁石1の中央面4に形成されるように離間されている。磁場源(例え
ば、永久磁石)をポット磁石の上部周囲フランジと下部周囲フランジとの間に配
置することによって生成される磁場線は、参照符号6によって示される。左側に
示される第1の構造形態では、ヨークジャケット2.2の2つの半体の高さは、
ヨーク端板2.1.1と2.1.2との間の距離を上回っている。ジャケットと
端板との間の間隙内の外面2.5に磁場源を配置することが可能である。このよ
うな配置の結果得られる境界領域の磁場線は、参照符号8によって示される。
【0046】 2つの対向する磁極片10.1および10.2によって、ポット磁石の内部に
均一な磁場が得られる。この例では、磁極片は、実質的にμ−金属板を均一化す
るものとして設計されている。μ−金属は、外部漂遊磁場BS IIに対して非常に 高い均一力を備えた材料で、非常に低い残留磁気を特徴とする。
【0047】 この例では、以下の磁気特性を有するVacuumschmelze, P.O. Box 2253,63412
Hanauによって製造されるμ−金属Aが用いられる。 静電保磁力: HC ≦30mA/cm 透 磁 率: μ(4) ≧30,000 最大透磁率: μ(max) ≧70,000 飽和インダクタンス: B2 ≧0.65T (この材料のみが本発明で用いられ得ると解釈してはならない)。スペーサ素
子またはスペーサリング(例えば、全部で3つ(またはそれ以上)のスペーサ1
2(図2はそのうちの1つだけを示す))を設けることによって、磁極片間の距
離および磁極片の平行な配向が磁極片全体にわたって確保され得る。
【0048】 この結果得られるμ−金属で形成された磁極片10.1と10.2との間の均
一な磁場は、図2において参照符号14で示される。図1より理解できるように
、外部磁場から独立した特に均一な磁場は、μ−金属の均一化力によってポット
磁石内で成し遂げられる。一方、限界領域では、磁場源の配置によって異なる磁
場パターン6または8が発生する。ポット磁石1の右側限界領域について図示さ
れるように、磁場源が中央面4のみに配置されている場合、磁束のかなりの部分
は、磁気抵抗が低いためジャケットから逃げ、縁部から作用して磁極片間の磁場
に干渉し、増幅効果を及ぼす。このため、磁場の強度は縁部に向かってかなり増
加し、その結果、2つの磁極片が比較的短い距離だけ離れていても所望の均一性
は得られない。磁石の左側半分について図2に示されるように、永久磁石がポッ
トの端板上の外面に配置されている場合、磁場線8で示されるように、磁極片1
0.1と10.2との間でかなりの磁場の限界低下が観察される。これは、磁極
片までに直に達するジャケットが境界磁場を引きつけ、弱めるためである。
【0049】 磁極片10.1および10.2として用いられるμ−金属板の非常に高い透磁
率のために干渉空間に生成された非常に均一な磁場14は、磁極片10.1とヨ
ーク2.1.1との間、および磁極片10.2とヨーク2.1.2との間に磁気
抵抗16を導入することによってさらに高められ得る。硬直な非磁性板、例えば
、プラスチック板16、または重量を減らすために、好ましくはハニカム構造が
、好ましくはこの目的で用いられる。板16は、磁極片10.1および10.2
に接着され、磁極片10.1および10.2の平坦性を確保することができる。
【0050】 分極ガスを保持するための貯蔵セル20は、磁極片10.1と10.2との間
のポット磁石1の中央セクションに配置されている。コンテナ20は、好ましく
は、鉄を含まないガラスで製造され、例えば20ppm未満の鉄濃度を有し、ヘ
リウムに対して効率的な拡散バリアを形成するようにも設計され得る。この方法
によると、70時間を超える壁に関連する緩和時間が成し遂げられる。貯蔵セル
20は、使用前にポンプで排出され、例えば高真空技術で通常行われているよう
に、残留水層が失われるまで加熱される。この方法は本発明では有利であるが、
決して必要というわけではない。貯蔵セルは、例えば、ガラスの止め栓22でシ
ールされ、ガラスフランジ24を介して分極ガス用の充填ユニットに接続されて
いる。
【0051】 さらに、分極度を決定するために、高周波数コイル30(貯蔵セル20を時変
磁場に曝すために用いることができる)および検出デバイス(例えば、磁場セン
サ)32は、センサおよび貯蔵セルを互いに移動させる手段と共に取り付けられ
得る。しかし、これらのさらなる取り付け具は選択可能であり、本発明による搬
送デバイスに対して決して重要というわけではない。
【0052】 さらに、コンテナは、所望に応じて、ガス貯蔵セルの内容物を冷却するための
冷却手段を備えていてもよい。
【0053】 本発明の決定的な特徴は、非常に大きな容量にわたって均一な磁場がコンテナ
内に形成されるので、使用可能な高容量が磁気デバイスの全容量に対して成し遂
げられ、それによって磁気デバイス内部の均一な磁場は、実質的に外部磁場によ
って干渉されないことである。一方では、使用され得るBO <1mTの低い磁場
強度によって、薄い軟鉄シートを用いた、非常に軽いヨークおよび磁極片の構築
が可能になる。他方では、磁極片は特に低い残留磁気を示すのが望ましいので、
これらの磁極片は、均一性要件(2)を満たすようにμ−金属で形成されるのが
好ましい。
【0054】 分極度を決定することが可能である点は、磁石の内部の均一な保持磁界が1.
0mT未満の磁場強度を有する弱い磁場である場合に有利である。なぜなら、ナ
ノからミクロテスラ範囲にあるガスのスピン分極によって生じる磁場は簡単な検
出デバイス32を用いて充分な精度で測定でき、これに基づいて分極度が決定さ
れるからである。これは、例えば、配送されたガスの質が医療で応用される前に
テストされなければならない場合に有利である。
【0055】 図3は、単独または限界領域内に充分に均一な磁場分布を保証する磁気スクリ
ーンと組み合わせた場合の磁場源の異なる配置によって成し遂げられる限界領域
内の磁場分布を示す。
【0056】 図3aは、永久磁石が間隙2.4内、ならびにポットの端板2.1.1および
2.1.2上の間隙2.5内に設けられている場合の配置を示す。永久磁石2.
4の配置を中央部4の配置と、ポットの端板2.1.1および2.1.2上の配
置とに適切に分割することによって、図示されるように、ポットの端板間の中央
部に永久磁石を配置することによって生じる境界磁場6の強度の増加が、ポット
の端板上に配置された永久磁石の境界磁場8の強度の低下によってうまく補償さ
れる。個々の永久磁石が等しい磁場強度である場合、図面に示されるポットの高
さ−幅の比に対して永久磁石の最適な分布が成し遂げられる。磁石が6:8の比
で分布している場合、1番目の数字は中央面4に配置された磁石の数を示し、2
番目の数字は、ポットの端板上に配置された磁石の数を示す。
【0057】 図3bは、磁気スクリーン40を用いて中央板4に配置された永久磁石を用い
た境界磁場の可能な均一化を示す。この種の磁気スクリーンは、例えば、ポット
と磁極片の縁部との間に導入され、シート2.2および2.3のように磁極片の
周囲に延在する軟鉄リングによって形成されている。このような軟鉄リングは、
外部漂遊磁場を部分的に短絡させ、適切な寸法で形成されると、境界磁場を中央
磁場の値まで減少させる。
【0058】 図3cおよび図3dは、図3aおよび図3bに対応する補償手段を示す。この
例では、ポットの中央面4の領域の中心またはポットの端板の近傍に配置された
磁気コイル50および52が、永久磁石の代わりに磁場源として用いられる。
【0059】 図3cは、中央面に配置された磁場源と、ポットの端板の近傍に配置された磁
場源との間の適切な比によって成し遂げられる補償を示し、図3dは、磁気スク
リーン40を用いた補償を示す。
【0060】 本発明の他の構造形態を図4に示す。重量を減らすために、ヨークジャケット
は、二重壁構造で、非常に薄い囲みシート200.1、200.2および202
.1、202.2で構成されている。囲みシート200.1、200.2および
202.1、202.2は、スペーシングリング207を用いて互いに固定距離
だけ離れて配置されているため、ポット磁石1の内部の二重遮蔽が成し遂げられ
る。これらは、図1に示される単一壁構造形態よりもかなり薄いが、遮蔽リング
により磁束を通さないようにするという同じ能力を示す。囲みシートは、ねじを
切った接続子204または206によってポット磁石の上部または下部μ−金属
板と接続されている。磁極片10.1および10.2は、円形または多角形(例
えば、断面が六角形)であり得るスペーシング素子またはスペーシングリング2
05によって離間されている。均一な磁場は、磁極片間の内部208に実質的に
形成されている。図3aのように、ポット磁石の上部セクションと下部セクショ
ンとの間、およびジャケットと端板との間の間隙2.4に嵌合されている永久磁
石210は、限界領域における均一な磁場のための源として作用する。
【0061】 図5aおよび図5bは、本発明によるポット磁石内またはポット磁石上にある
永久磁石の異なる配置について、ポット磁石の反射面4から半径方向rに1.5
cm上方で測定された相対的な半径勾配
【0062】
【数5】
【0063】 の量の曲線を示す。「a」で示される曲線は、永久磁石が図2の右半分に示され
る中央面4の間隙内のみに配置されている場合に形成される曲線を示し、「b」
で示される曲線は、永久磁石が図2の左側に示されるポットの端板上の外面に配
置されている場合に形成される曲線を示す。「c」で示される曲線は、永久磁石
が外面に配置されているときと、図3aに従って中央面の間隙に配置されている
ときとに分割された場合に生成される半径勾配の曲線を示す。磁石間の比は、曲
線cでは6:8(即ち、6個の磁石が中央に配置され、8個の磁石が端板に配置
されている)である。この場合、磁極片間の間隙は18cmで、磁極片の直径は
40cmであり、点線の帯400で示される均一限界は、Gr=1.5×10-3 (rは約13cm、より好ましくは12cm)を成し遂げる。この限界400は
、ポット磁石の高さ全体にわたって示されるので、6リットルより多い(例えば
、8リットルより多い)使用可能な搬送容量がポット磁石内で提供され、この場
合、Gr ≦1.5×10-3/cmの均一性条件を満足する。
【0064】 図6は、鉄含有量の低いガラスの貯蔵セルにおける3He分極の緩和の測定記 録を示す。貯蔵セルの容量は、350cm3であり、ガス圧力は2.5バールで ある。図6から理解できるように、このようなガラスを用いると70時間より長
い緩和時間が測定され、それによって勾配依存緩和時間は、この測定条件下で無
視され得る。このような鉄含有量の低いガラスからなる容器をポット磁石の均一
な磁場の領域に導入すると、T1 g=750時間の勾配依存緩和時間およびT1 g
70時間の壁関連緩和時間に基づいて、結果として64時間の全緩和時間Tres =(1/T1 g+1/T1 w-1が成し遂げられる。
【0065】 外部磁場(例えば、核磁気共鳴撮像装置の漂遊磁場BTS)の近傍にある本発明
による搬送装置の貯蔵セル20に貯蔵されたガスを除去するための本発明の方法
は、図7aおよび図7bに示される。貯蔵セルが、大幅な減極を伴わずに例えば
医療に応用するため磁気共鳴撮像装置の磁場BTに導入される場合、本発明は、 図7aに示すように、本発明による搬送デバイスが、その磁場BOを外部磁場BT S と平行および同じ方向になるように設置されることを提案する。磁極片10. 1を備えた磁気共鳴撮像装置に面した搬送デバイスの上部は、矢印302で示さ
れる方向に持ち上げられ除去される。これにより、貯蔵セル20は自由にアクセ
スできる。ここではポット磁石の形態で設計されている搬送装置は、図7bにお
いて開口状態で示される。明確に理解できるように、均一化力は、ポット磁石の
上部セクションが存在しないため減少する。それにもかかわらず、残りの下部磁
極片10.2は、結果として得られる磁場Bresの磁場線がこの磁極片上で垂直 に終端することを確実にする。これにより、貯蔵セル20の領域において磁場B res を充分に均一化する、即ち、図面に示すように平行な磁力線を成し遂げるこ とができる。次に、貯蔵セルは、上部セクションが除去されてもまだ非常に均一
な磁場Bresにおいて、対称軸の方向に矢印304に沿って除去され、このわず かな除去時間にガスの目立った減極は起こらない。
【0066】 図8を参照する。図8は、円筒形対称ではなく六角柱対称を有する本発明によ
るコンテナの斜視図である。コンテナ1は、六角柱ヨーク2からなり、分離可能
な上部1.1および下部1.2を有する。磁場源、磁極片等が、例えば、必要に
応じて磁場BOに対する縁部効果を抑制するためのシムを含む上記の変形例につ いて説明したように配設され得る。
【0067】 本発明の方法に従って設計された貯蔵セルに含まれるガスは、核磁気共鳴撮像
装置の強い磁場内で除去された後も目的の適用に対して充分な分極度を有する。
【0068】 従って、本発明は、特に医療分野で使用される場合に要求されるように、長い
距離および期間にわたってスピン分極ガスの貯蔵および搬送を可能にする装置を
提供する。特に、本発明は、経済的な構築、簡単な設計、最大限の使用可能容量
および非常に低い重量を特徴とするので、外部漂遊磁場に対して信頼のおける遮
蔽が提供される。従って、本発明は、例えば医療分野での3Heおよび129Xeの
商業上の利用を実現させる手段を初めて提供するものである。
【0069】 医療における3Heおよび129Xeの将来可能性のある使用に関しては、特に、
分極3Heおよび129Xeをヒトの呼吸器系のすばらしい高解像度の3次元核磁気
共鳴画像法において用いることが注目されている。
【0070】 この応用に関しては、以下の刊行物を参照されたい。本願ではこれらの刊行物
の開示内容全体を援用するものとする。 −バカートら、医療における磁気共鳴(Magnetic Resonance in Medicine)36:
192-196 (1996)、および −エバートら、THE LANCET 347: 1297-1299 (1996)。
【0071】 さらに、広い領域にわたって均一で、コンパクトで、簡単に搬送でき、コスト
が比較的低い磁界を提供し、特に、核スピンの減極につながり得る外部磁場の遮
断に関してすべての要件を満たす軽量構造のコンパクト磁石が提供される。市販
の小さな永久磁石を使用すると、構築および経済上共に非常に決定的な利点が得
られる。
【0072】 さらに、μ−金属は透磁率が非常に高く、残留磁気が低く、この場合、μ−金
属は、磁場の均一化のための非常に薄く、従って軽く、しかも非常に高効率な磁
極片の構築に初めて使用された。
【0073】 低磁束のため、同時にポット形状であり、それに関連して半径方向に伝導が可
能なため、外部干渉磁場を充分に遮断する薄い軟鉄シートでできたヨークの使用
が可能になる。
【0074】 本発明では、これは、全容量に対する均一な磁場の容量の比が非常に好ましく
、非常に軽量な磁石が初めて利用可能になることを意味する。
【0075】 わずかに劣る構造形態では、磁場の質を低下させるが、価格の点でより経済的
な変形を示す磁気軟鉄の磁極片が、μ−金属磁極片の代わりに用いられ得る。ポ
ット磁石内に必要な点で必要な磁束を生成するために、永久磁石の代わりに同じ
機能を果たす磁場コイルを用いることも可能である。
【0076】 最後に、本発明によるポットユニットからスピン分極ガスを除去する方法が記
載される。この方法では、分極度はまた、例えば、核磁気共鳴撮像装置の磁場な
どの外部磁場の存在下でも維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンテナの外部斜視図
【図2】 ポット磁石の形態で、内部に配置されたスピン分極ガス用の貯蔵セ
ルを含む本発明によるコンテナの断面図
【図3】 境界磁場補償のための様々な配置を示す図
【図4】 本発明によるコンテナの他の変形例を示す図
【図5】 磁場源の配置が異なるポット磁石の半径方向Rにおける相対的な半
径勾配Grの値を示す曲線(a)、その曲線(a)を強調するために倍率を変更 した曲線(b)
【図6】 セルの容量を、例えば、350cm3、ガス圧力を2.5バールと した場合の、鉄の含有量が低いガラスでできた貯蔵セル内の3He分極の緩和を 示す図
【図7】 外部磁場に配置された本発明によるコンテナからの貯蔵セルを除去
する様子を示す図
【図8】 非円柱状対称性を有する本発明によるコンテナの他の変形例を示す
【符号の説明】
1 磁気遮蔽コンテナ 2 磁気遮蔽ヨーク 2.1.1、2.1.2 ヨークの端壁 2.2 ヨークの側壁 2.3 ヨークのセクション 2.4 磁場源 2.5 磁場源 10.1 磁極片 10.2 磁極片 12 スペーサ 16 磁気抵抗素子 20 ガス貯蔵セル 26 磁気チャンバ 30 高周波数コイル 32 磁場センサ
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月16日(2000.5.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項20
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項21
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項22
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 高い生成速度(例えば、1時間当たり0.5リットル)であって、かつ特に高
い分極度(例えば、>30%)は、光励起ガスを圧縮することによって成し遂げ
られ得る。このプロセスは、以下の刊行物に記載されている。本明細書ではこれ
らの内容を参考のために援用する。 −エッカートら(Eckert et al.)、物理研究における核器具および方法(Nucle
ar Instruments and Methods in Physics Research)A 320: 53-65 (1992) −ベッカーら(Becker et al.)、中性子研究(J. Neutron Research)5; 1-10
(1996) −サーコーら(Surkau et al.)、物理研究における核器具および方法(Nuclear
Instruments and Methods in Physics Research) A 384: 444-450 (1997) −ヘイルら(Heil et al.)、物理書(Physical Letters)A 201: 337-343 (199
5)
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 コンテナは、1テスラ未満、より好ましくは2テスラ未満の磁場で磁気的に飽
和しない材料(例えば、軟鉄)のヨークを用いて構築されるのが有利である。コ
ンテナの寸法は、好ましくは、(ガス貯蔵セルが配置され得る)使用可能な容量
が少なくとも50m、より好ましくは100m、特に好ましくは200m から1より多く(例えば、20まで、より特定的には200から2000m )であるのが好ましい。使用される材料は、コンテナの全重量が1kg/
下、より好ましくは0.2kg/以下、特に好ましくは1/30kg/以下
の磁気チャンバ容量となるようにすることが可能である。コンテナ内に配設する
ことができる(例えば、貯蔵用または搬送用の)ガス貯蔵セルは、少なくとも5
0m、例えば、100mから1、特に100mから20、より特定的
には200mから2の内部容量を有するのが好ましい。このセルには、ガス
の導入および除去を可能にする弁を設けてもよい。あるいは、例えば、シール可
能な部分および破断可能な部分(シール後のシール可能部分であり得る)を備え
た使い捨てのセルであってもよい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】 図6は、鉄含有量の低いガラスの貯蔵セルにおける3He分極の緩和の測定記 録を示す。貯蔵セルの容量は、350cm3であり、ガス圧力は2.5バールで ある。図6から理解できるように、このようなガラスを用いると70時間より長
い緩和時間が測定され、それによって勾配依存緩和時間は、この測定条件下で無
視され得る。このような鉄含有量の低いガラスからなる容器をポット磁石の均一
な磁場の領域に導入すると、T1 g=750時間の勾配依存緩和時間および1 w
70時間の壁関連緩和時間に基づいて、結果として64時間の全緩和時間Tres =(1/T1 g+1/T1 w-1が成し遂げられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 グロスマン、ティノ ドイツ、デー−55131 マインツ、フライ ハー−フォン−シュタイン−シュトラーセ 28 (72)発明者 ハイル、ヴァーナー フランス、エフ−38760 ヴァルセ−アリ エール エ リゼ、ラ ギローディエール (72)発明者 オッテン、エアンスト−ヴィルヘルム ドイツ、デー−55127 マインツ、カール −オッフ−シュトラーセ 47 (72)発明者 ローエ、ダニエラ ドイツ、デー−56070 コブレンツ、ヨハ ネスシュトラーセ 51 (72)発明者 ズルカウ、ラインハート ドイツ、デー−55128 マインツ、ヴィリ −ヴォルフ シュトラーセ 22 Fターム(参考) 4C096 AB36 AB42 FC14

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸(S)上に並列に対向する位置に配設された磁場均一化磁極
    片(10.1、10.2)と、前記磁極片の周囲に配置された磁気遮蔽ヨーク(
    2)とを有し、前記磁極片およびヨークが磁気チャンバ(26)を囲む磁気遮蔽
    コンテナ(1)であって、前記軸を中心として配設され、前記軸から半径方向に
    離間された磁場源(2.4、2.5)をさらに有し、それによって、前記軸の方
    向に配向された実質的に均一な磁場BOが前記チャンバ内に存在し、前記磁場BO に対する前記軸を横切る方向の磁場勾配の比が1.5×10-3/cm以下の値で
    ある使用可能な容量が前記チャンバ内に存在するコンテナ。
  2. 【請求項2】 前記比が7×10-4/cm以下の値を有する請求項1に記載の
    コンテナ。
  3. 【請求項3】 前記チャンバ(26)の容量に対する前記使用可能な容量の比
    が1:30より大きい請求項1および2のいずれか1項に記載のコンテナ。
  4. 【請求項4】 前記チャンバ(26)の容量に対する前記使用可能な容量の比
    が1:5より大きい請求項1および2のいずれか1項に記載のコンテナ。
  5. 【請求項5】 前記チャンバ(26)の容量に対する前記使用可能な容量の比
    が1:2より大きい請求項1および2のいずれか1項に記載のコンテナ。
  6. 【請求項6】 前記使用可能な容量が少なくも50mLである請求項1から5
    のいずれか1項に記載のコンテナ。
  7. 【請求項7】 前記使用可能な容量が少なくとも100mLである請求項1か
    ら5のいずれか1項に記載のコンテナ。
  8. 【請求項8】 前記使用可能な容量が少なくとも200mLから2000mL
    である請求項1から5のいずれか1項に記載のコンテナ。
  9. 【請求項9】 前記磁極片(10.1、10.2)がμ−金属または軟鉄から
    なる、請求項1から8のいずれか1項に記載のコンテナ。
  10. 【請求項10】 前記ヨーク(2)が、磁場強度が1テスラ未満のとき磁気的
    に飽和にならない材料からなる請求項1から9のいずれか1項に記載のコンテナ
  11. 【請求項11】 前記ヨーク(2)が、磁場強度が2テスラ未満のとき磁気的
    に飽和にならない材料からなる請求項1から9のいずれか1項に記載のコンテナ
  12. 【請求項12】 前記磁場源(2.5)が、前記磁極片(10.1、10.2
    )のそれぞれの周囲に配設されている請求項1から11のいずれか1項に記載の
    コンテナ。
  13. 【請求項13】 前記磁場源が、前記ヨークの側壁(2.2)と端壁(2.1
    .1、2.1.2)との間に配設されている請求項11に記載のコンテナ。
  14. 【請求項14】 前記磁場源(2.4)が、前記磁極片(10.1、10.2
    )の間の面(4)上で前記軸(S)の周囲に配設されている請求項1から11の
    いずれか1つに記載のコンテナ。
  15. 【請求項15】 前記磁場源(2.4)が前記ヨーク(2)の2つのセクショ
    ン(2.3)の間に配設されている請求項14に記載のコンテナ。
  16. 【請求項16】 1つのアレイの磁場源(2.5)が前記磁極片(10.1、
    10.2)のそれぞれの周辺部のまわりに配設され、他のアレイの磁場源(2.
    5)が前記磁極片(10.1、10.2)の間の面(4)上の前記軸(S)を中
    心として配設されている請求項1から11のいずれか1項に記載のコンテナ。
  17. 【請求項17】 前記磁場源の前記アレイ(2.4、2.5)が請求項12お
    よび14に記載されているように配設されている請求項16に記載のコンテナ。
  18. 【請求項18】 前記ヨーク(2)内の前記軸(S)を中心として配設されて
    いる磁気スクリーン(40)をさらに備えた請求項1から17のいずれか1項に
    記載のコンテナ。
  19. 【請求項19】 前記ヨーク(2)内の前記軸(S)を中心として配設されて
    いる少なくとも1つのシムをさらに備えた請求項1から18のいずれか1項に記
    載のコンテナ。
  20. 【請求項20】 前記コンテナ(1)の全重量と、前記磁気チャンバ(26)
    の容量との比が1kg/L以下である請求項1から19のいずれか1項に記載の
    コンテナ。
  21. 【請求項21】 前記コンテナ(1)の全重量と、前記磁気チャンバ(26)
    の容量との比が0.2kg/L以下である請求項1から20のいずれか1項に記
    載のコンテナ。
  22. 【請求項22】 前記コンテナ(1)の全重量と、前記磁気チャンバ(26)
    の容量との比が1/30 kg/L以下である請求項1から21のいずれか1項に
    記載のコンテナ。
  23. 【請求項23】 前記コンテナは、開口可能かつ密封して閉じられる請求項1
    から22のいずれか1項に記載のコンテナ。
  24. 【請求項24】 前記磁極片(10.1、10.2)が円形で、前記ヨーク(
    2)が実質的に円筒形である請求項1から23のいずれか1項に記載のコンテナ
  25. 【請求項25】 前記磁極片(10.1、10.2)が磁気抵抗素子(16)
    で支持されている請求項1から24のいずれか1項に記載のコンテナ。
  26. 【請求項26】 前記素子(16)が硬直な多孔性プラスチックからなる請求
    項25に記載のコンテナ。
  27. 【請求項27】 前記磁気チャンバ(26)内の前記使用可能な容量内に配設
    されたガス貯蔵セル(20)をさらに備えた請求項1から26のいずれか1項に
    記載のコンテナ。
  28. 【請求項28】 前記セルの少なくとも内壁が常磁性物質を実質的に含まない
    材料で形成されている請求項27に記載のコンテナ。
  29. 【請求項29】 前記材料が非常に低い鉄濃度ガラスである請求項28に記載
    のコンテナ。
  30. 【請求項30】 前記ガラスが20ppm未満の鉄濃度を有する請求項29に
    記載のコンテナ。
  31. 【請求項31】 前記セル(20)の壁がコーティングされていない請求項2
    7から30のいずれか1項に記載のコンテナ。
  32. 【請求項32】 前記貯蔵セル(20)の壁が鉄イオン含有量の低いガラスか
    らなり、前記鉄含有量が充分に低く、核スピン分極3Heに対する壁に関連した 減極緩和時間T1 Wと、前記セルの容量対内表面積との比が少なくとも1cm当た
    り10時間である請求項27から31のいずれか1項に記載のコンテナ。
  33. 【請求項33】 前記セル(20)が、ガスの導入および除去を可能にするた
    めの弁(22)を備えている請求項27から32のいずれか1項に記載のコンテ
    ナ。
  34. 【請求項34】 前記セル(20)が核スピン分極ガスを含む請求項27から
    33のいずれか1項に記載のコンテナ。
  35. 【請求項35】前記ガスが3Heもしくは129Xeであるか、または19F、13
    もしくは31Pを含む請求項34に記載のコンテナ。
  36. 【請求項36】 前記セル(20)が少なくとも50mLの内部容量を有する
    請求項27から35のいずれか1項に記載のコンテナ。
  37. 【請求項37】 前記セル(20)が100mLと1m3との間の内部容量を 有する請求項27から35のいずれか1項に記載のコンテナ。
  38. 【請求項38】 前記コンテナは、搬送可能な形態をとる請求項1から37の
    いずれか1項に記載のコンテナ。
  39. 【請求項39】 前記磁気チャンバ(26)内に配設された磁場センサ(32
    )をさらに備える請求項1から38のいずれか1項に記載のコンテナ。
  40. 【請求項40】 前記センサ(32)を前記磁気チャンバ(26)内に配設さ
    れたガス貯蔵セル(20)に対して移動させるための手段をさらに備えた請求項
    39に記載のコンテナ。
  41. 【請求項41】 前記磁気チャンバ(26)内に配設された時変磁場用の源(
    30)をさらに備えた請求項39に記載のコンテナ。
  42. 【請求項42】 前記磁極片(10.1、10.2)を並列に対向する関係で
    維持するように配設されたスペーサ(12、205)をさらに備えた請求項1か
    ら41のいずれか1項に記載のコンテナ。
  43. 【請求項43】 前記コンテナは、二重外郭(200.1、200.2)の構
    造を有し、それによって前記ヨーク(2)に少なくとも部分的に内郭(200.
    2)が設けられている請求項1から42のいずれか1項に記載のコンテナ。
  44. 【請求項44】 前記コンテナは、高容量で均一性が高い遮蔽された磁場を内
    部に提供する内部空間を備えた磁気デバイス(1)の形態をとり、それによって
    前記磁気デバイス(1)が磁極片(10.1、10.2)としての均一化するμ
    −金属板を特徴とし、その場合、1:1.5の比が、均一な磁場が存在する前記
    磁気デバイスの使用可能な容量と、前記磁気デバイスの全容量との間で得られ、
    以下の均一化条件: Gr ≦1.5×10-3/cm が前記使用可能な容量内で満たされ、ここでGrは相対的な横方向の磁場勾配で ある請求項1から43のいずれか1項に記載のコンテナ。
  45. 【請求項45】 セル壁に囲まれるガス貯蔵空間内に核スピン分極ガスを含み
    、前記壁がコーティングされていない材料で形成され、前記ガス貯蔵空間に接触
    している前記壁の表面が実質的に常磁性物質を含まないガス貯蔵セル(20)。
  46. 【請求項46】 前記壁が鉄含有量の低いガラスからなり、前記鉄含有量が充
    分に低く、核スピン分極3Heについての壁に関連した減極緩和時間T1 Wと、前 記セルの容量対内表面積との比が少なくとも1cm当たり10時間である請求項
    45に記載のセル。
  47. 【請求項47】 請求項1から38のいずれか1項に記載のコンテナ内のガス
    貯蔵セル(20)から核スピン分極ガスを除去する方法であって、 (i)前記コンテナを前記軸(S)が外部の実質的に均一な磁場の磁場方向に
    平行となるように配置し、 (ii)前記磁極片(10.1)の1つからなる部分を除去することによって
    前記コンテナを開口し、 (iii)前記セル(20)を前記軸の方向に除去すること を含む方法。
JP2000514281A 1997-09-26 1998-09-24 磁気遮蔽コンテナ Pending JP2001518630A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19742548A DE19742548C2 (de) 1997-09-26 1997-09-26 Magneteinrichtung für Tansport und Aufbewahrung kernspinpolarisierter Gase und Verfahren zur Entnahme dieser Gase
DE19742548.8 1997-09-26
PCT/EP1998/006056 WO1999017304A1 (en) 1997-09-26 1998-09-24 Magnetically shielded container

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001518630A true JP2001518630A (ja) 2001-10-16
JP2001518630A5 JP2001518630A5 (ja) 2006-01-05

Family

ID=7843731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000514281A Pending JP2001518630A (ja) 1997-09-26 1998-09-24 磁気遮蔽コンテナ

Country Status (18)

Country Link
US (2) US7176386B1 (ja)
EP (1) EP1018123B1 (ja)
JP (1) JP2001518630A (ja)
CN (1) CN1134024C (ja)
AT (1) ATE284071T1 (ja)
AU (1) AU747850B2 (ja)
BR (1) BR9813220A (ja)
CA (1) CA2304786A1 (ja)
DE (2) DE19742548C2 (ja)
DK (1) DK1018123T3 (ja)
ES (1) ES2229543T3 (ja)
HU (1) HUP0100216A2 (ja)
IL (1) IL135254A0 (ja)
NO (1) NO20001549L (ja)
NZ (1) NZ504137A (ja)
PL (1) PL339496A1 (ja)
RU (1) RU2189647C2 (ja)
WO (1) WO1999017304A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190043327A (ko) * 2017-10-18 2019-04-26 국방과학연구소 광 신호 처리 장치, 그 방법 및 기록매체에 저장된 컴퓨터 프로그램.

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002518651A (ja) 1998-06-17 2002-06-25 メディ‐フィジクス,インコーポレイテッド 過分極ガス輸送装置及びその輸送方法
US6423387B1 (en) 1998-06-17 2002-07-23 Medi-Physics, Inc. Resilient containers for hyperpolarized gases and associated methods
US6128918A (en) * 1998-07-30 2000-10-10 Medi-Physics, Inc. Containers for hyperpolarized gases and associated methods
US6237363B1 (en) 1998-09-30 2001-05-29 Medi-Physics, Inc. Hyperpolarized noble gas extraction methods masking methods and associated transport containers
US6523356B2 (en) 1998-09-30 2003-02-25 Medi-Physics, Inc. Meted hyperpolarized noble gas dispensing methods and associated devices
US6286319B1 (en) 1998-09-30 2001-09-11 Medi-Physics, Inc. Meted hyperpolarized noble gas dispensing methods and associated devices
US6284222B1 (en) 1998-11-03 2001-09-04 Medi--Physics, Inc. Hyperpolarized helium-3 microbubble gas entrapment methods
WO2000050914A1 (en) * 1999-02-23 2000-08-31 Medi-Physics, Inc. Portable system for monitoring the polarization level of a hyperpolarized gas during transport
GB2353865A (en) * 1999-04-01 2001-03-07 Helispin Polarisierte Gase Gmb MRI apparatus with means for administering hyperpolarised gas
GB9911681D0 (en) * 1999-05-19 1999-07-21 Nycomed Imaging As Process
DE19927788C2 (de) * 1999-06-18 2003-03-06 Forschungszentrum Juelich Gmbh Polarisator für die Polarisation eines Edelgases
US6295834B1 (en) 1999-06-30 2001-10-02 Medi-Physics, Inc. NMR polarization monitoring coils, hyperpolarizers with same, and methods for determining the polarization level of accumulated hyperpolarized noble gases during production
DE19937566C2 (de) * 1999-08-09 2001-06-28 Forschungszentrum Juelich Gmbh Hochdruckpolarisator für Edelgase und Verfahren zum Betreiben des Polarisators
US6648130B1 (en) 1999-08-11 2003-11-18 Medi-Physics, Inc. Hyperpolarized gas transport and storage devices and associated transport and storage methods using permanent magnets
GB9920758D0 (en) 1999-09-03 1999-11-03 Nycomed Amersham Plc Improved container composition for diagnostic agents
DE10000675C2 (de) * 2000-01-11 2001-11-15 Otten Ernst Wilhelm Lineardurchführung, Vorrichtung und Verfahren zur hochproduktiven Erzeugung von hoch kernspinpolarisiertem Helium-3 Gas
KR100794898B1 (ko) * 2000-11-03 2008-01-14 지이 헬스케어 에이에스 분극된 nmr 샘플을 위한 방법 및 장치
DE102006055559B4 (de) * 2006-11-24 2012-03-08 Johannes-Gutenberg-Universität Mainz Verfahren und Vorrichtungen zur weiträumigen Homogenisierung von Magnetfeldern
DE102008020643B3 (de) * 2008-04-24 2009-12-10 Siemens Aktiengesellschaft Anordnung zur Einstellung der Homogenität eines Grundmagnetfelds
CN101569848B (zh) * 2008-04-29 2013-04-24 台湾磁原科技股份有限公司 实时贵重气体偏极化产生器及偏极化贵重气体的传送箱
CN101569847B (zh) * 2008-04-29 2012-12-05 台湾磁原科技股份有限公司 可填充式微型贵重气体偏极化产生器
US8179220B2 (en) * 2008-05-28 2012-05-15 Otto Voegeli Confined field magnet system and method
EP2141092B1 (en) * 2008-07-04 2011-06-01 Siemens Aktiengesellschaft Method and device for replacing a permanent magnet
US8536865B2 (en) * 2009-04-21 2013-09-17 The Regents Of The University Of California Iron-free variable torque motor compatible with magnetic resonance imaging in integrated SPECT and MR imaging
US8552725B2 (en) * 2009-12-07 2013-10-08 Northrop Grumman Guidance & Electronics Company, Inc. Systems and methods for obstructing magnetic flux while shielding a protected volume
WO2014074475A1 (en) * 2012-11-07 2014-05-15 Emmetrope Ophthalmics Llc Magnetic eye shields and methods of treatment and diagnosis using the same
US10889367B2 (en) * 2017-04-24 2021-01-12 Pratt & Whitney Canada Corp. Feedback system for pitch-adjustable blades of aircraft bladed rotor
CN107969064B (zh) * 2017-12-07 2024-08-13 江苏久瑞高能电子有限公司 一种自屏蔽式电子加速器扫描盒
CN111524628A (zh) * 2019-02-03 2020-08-11 西安大医集团股份有限公司 拉杆及导源装置
CN111524630A (zh) * 2019-02-03 2020-08-11 西安大医集团股份有限公司 一种储源装置、导源系统及导源方法
DE102021105566A1 (de) * 2020-03-24 2021-09-30 Honeywell International Inc. Drehgeber
WO2024177821A1 (en) * 2023-02-21 2024-08-29 Polarean, Inc. Transport containers with permanent magnets and associated methods
CN117698814B (zh) * 2024-02-06 2024-04-19 成都德力斯实业有限公司 一种带有屏蔽与密封功能的自动对接转运小车

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2743507A (en) * 1951-06-08 1956-05-01 Clevite Corp Method of making magnetic transducer heads
US2864963A (en) * 1957-06-24 1958-12-16 Knute E Dornstreich Magnetic shield
US3756915A (en) * 1971-01-25 1973-09-04 Maximov L Rnals device for detecting flaws on nuclear reactor inner surfaces and inte
US3800158A (en) * 1971-11-03 1974-03-26 G Grosbard Magnetic shield for charged particles
US4642569A (en) * 1983-12-16 1987-02-10 General Electric Company Shield for decoupling RF and gradient coils in an NMR apparatus
US5187327A (en) * 1989-09-29 1993-02-16 Mitsui Kinzoku Kogyo Kabushiki Kaisha Superconducting magnetic shield
US5043529A (en) * 1990-07-13 1991-08-27 Biomagnetic Technologies, Inc. Construction of shielded rooms using sealants that prevent electromagnetic and magnetic field leakage
FR2683387A1 (fr) * 1991-10-31 1993-05-07 Thomson Tubes Electroniques Gaine de tube intensificateur d'image radiologique.
US5539367A (en) * 1994-05-02 1996-07-23 General Electric Company Superconducting gradient shields in magnetic resonance imaging magnets
FR2744932B1 (fr) * 1996-02-16 1998-04-30 Centre Nat Rech Scient Installation et procede pour la production d'helium-3 polarise en phase vapeur, en particulier pour l'imagerie par rmn
US6128918A (en) * 1998-07-30 2000-10-10 Medi-Physics, Inc. Containers for hyperpolarized gases and associated methods
US6423387B1 (en) * 1998-06-17 2002-07-23 Medi-Physics, Inc. Resilient containers for hyperpolarized gases and associated methods
US6284222B1 (en) * 1998-11-03 2001-09-04 Medi--Physics, Inc. Hyperpolarized helium-3 microbubble gas entrapment methods
US6826828B1 (en) * 2001-08-22 2004-12-07 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Electrostatic discharge-free container comprising a cavity surrounded by surfaces of PMMA-poly covered metal-PMMA
JP2003124679A (ja) * 2001-10-15 2003-04-25 Nikon Corp 磁気シールドルーム、磁気シールド方法及び露光装置
US6864418B2 (en) * 2002-12-18 2005-03-08 Nanoset, Llc Nanomagnetically shielded substrate
US7805981B2 (en) * 2007-02-13 2010-10-05 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Gaseous nuclear symmetric state and quantification thereof

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190043327A (ko) * 2017-10-18 2019-04-26 국방과학연구소 광 신호 처리 장치, 그 방법 및 기록매체에 저장된 컴퓨터 프로그램.
KR101985896B1 (ko) * 2017-10-18 2019-06-04 국방과학연구소 광 신호 처리 장치, 그 방법 및 기록매체에 저장된 컴퓨터 프로그램.

Also Published As

Publication number Publication date
CN1271456A (zh) 2000-10-25
DE69827958D1 (de) 2005-01-05
DE19742548A1 (de) 1999-04-08
AU747850B2 (en) 2002-05-23
NZ504137A (en) 2002-04-26
NO20001549D0 (no) 2000-03-24
DE19742548C2 (de) 1999-10-07
PL339496A1 (en) 2000-12-18
NO20001549L (no) 2000-05-16
BR9813220A (pt) 2000-08-29
US20070145305A1 (en) 2007-06-28
EP1018123B1 (en) 2004-12-01
RU2189647C2 (ru) 2002-09-20
CA2304786A1 (en) 1999-04-08
EP1018123A1 (en) 2000-07-12
WO1999017304A1 (en) 1999-04-08
AU9746198A (en) 1999-04-23
ATE284071T1 (de) 2004-12-15
IL135254A0 (en) 2001-05-20
DK1018123T3 (da) 2005-01-03
US7176386B1 (en) 2007-02-13
ES2229543T3 (es) 2005-04-16
HUP0100216A2 (hu) 2001-06-28
CN1134024C (zh) 2004-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001518630A (ja) 磁気遮蔽コンテナ
US8020694B2 (en) Hyperpolarized gas transport and storage devices and associated transport and storage methods using permanent magnets
US5134374A (en) Magnetic field control apparatus
US4943774A (en) Magnetic field control apparatus
US6333630B1 (en) Magnetic field generating apparatus for magnetic resonance imaging system
EP1058933A4 (en) CONSTRUCTION PROCEDURE OF OPEN MAGNETS AND OPEN MAGNETIC DEVICE FOR MRI / MRI SENSORS
Huang et al. Portable low-cost MRI system based on permanent magnets/magnet arrays
Gentile et al. Demonstration of a compact compressor for application of metastability‐exchange optical pumping of 3He to human lung imaging
EP0714521B1 (en) Method and apparatus for compensation of field distortion in a magnetic structure using spatial filter
GB2354328A (en) Passive shimming method
Petoukhov et al. Compact magnetostatic cavity for polarised 3He neutron spin filter cells
JPH0577033B2 (ja)
Krimmer et al. A highly polarized He3 target for the electron beam at MAMI
GB2353865A (en) MRI apparatus with means for administering hyperpolarised gas
JP3151129B2 (ja) 磁石対向型永久磁石磁気回路とその磁場調整方法
Frerichs et al. Analytic construction of magnetic multipoles from cylindric permanent magnets
JP2005237501A (ja) 磁気回路および磁気回路磁界調整方法
US20240280222A1 (en) Transport containers with permanent magnets and associated methods
Gilbert et al. An asymmetric split-pair superconducting magnet for nuclear polarization experiments
Herman Development and characterization of a continuous-flow optical pumping system
IES80951B2 (en) Variable flux source
Pomeroy Spin-exchange polarized (3) He using optically pumped alkali atoms for magnetic resonance imaging and neutron spin-filters
JPH09289984A (ja) 静磁場発生装置
JPH0555027A (ja) 磁界発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050916

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081121

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081201

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090105

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100316

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100324

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100413

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100803