JP2001518283A - ブドウ球菌株の同定のための遺伝子配列、診断及び/又は定量法及び装置 - Google Patents

ブドウ球菌株の同定のための遺伝子配列、診断及び/又は定量法及び装置

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JP2001518283A JP2000513862A JP2000513862A JP2001518283A JP 2001518283 A JP2001518283 A JP 2001518283A JP 2000513862 A JP2000513862 A JP 2000513862A JP 2000513862 A JP2000513862 A JP 2000513862A JP 2001518283 A JP2001518283 A JP 2001518283A
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ジャン−リュク ガラ,
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ユニヴェルシテ カトリク ド ルヴァン
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Abstract

(57)【要約】 本発明はブドウ球菌属の細菌の特異的同定のためのオリゴヌクレオチドであって、そのヌクレオチド配列が図の「コンセンサス」femAヌクレオチド配列(CNS)又はその相補的鎖から得られる15〜350塩基対、好ましくは15〜45塩基対を有するオリゴヌクレオチドに関する。本発明は前記オリゴヌクレオチドを用いた様々な型のブドウ球菌属の細菌の株の同定方法及び診断装置にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の属する分野 本発明は様々なタイプのブドウ球菌株の同定のための新規遺伝子配列、前記配
列を用いた診断及び/又は定量法及び装置並びに前記遺伝子配列の治療上の側面
に関する。
【0002】発明の背景 多耐性細菌(ヴァンコマイシンの如き抗生物質に対してさえも耐性のある細菌
)による疾病感染の確率の増加は世界中の関心の的である。メチシリン耐性であ
りかつコアグラーゼ(coagulase)陰性であるブドウ球菌属の細菌(MR−CNS )及びスタフィロコックス・アウレウス(Staphylococcus aureus)(MRSA) はβ−ラクタム系抗生物質すべてに対して高レベルの交差耐性を示す(Ryffel等
(1990)、Refsahl等 (1992))。それらはmecA遺伝子によってコードされている付
加的な低親和性ペニシリン結合タンパク質PBP2a(PBP2′)を持つ。me
cA決定基はすべての多耐性ブドウ球菌属の細菌において見出されており(Chackb
art等 (1989)、Suzuki等 (1992)、Vannuffel等 (1995))、様々な種において高 度に保存されている(Ryffel等 (1990))。
【0003】 トランスポゾン不活性化がβ−ラクタム耐性のレベルを減少させるいくつかの
他の染色体部位がエス・アウレウス(S. aureus)(SA)において同定されてい る(Hiramatsu (1992)、Berger-Baechi等 (1992)、de Lancastre等 (1994))。 PBP2aの量以外のこれらの調節遺伝子の好適な機能発揮は最小阻害濃度値及
びブドウ球菌属の細菌の単離物の耐性の均一な発現を決定する(Ryffel等 (1994
)、de Lancastre等 (1994))。
【0004】 エス・アウレウスにおいて最初に同定されたfemA-femBオペロンはメチシリン 耐性に必須の遺伝因子の一つである(Berger-Baechi等 (1989))。それはSAペ
プチドグリカンの特異的ペンタグリシン側鎖の形成に関与している(Stranden等
(1997))。他の調節遺伝子とは異なり、femAはMRSAの臨床上の単離物中で 強い保存時間を維持することが示されており、このことは細胞壁代謝及びメチシ
リン耐性におけるその重要な役割を確認させる(Hurlimann-Dalel等 (1992))。
mecAとは対照的にfemA-femBは耐性SA株のゲノム中及び感受性SA株のゲノム 中の両方に存在する(Unal等 (1992)、Vannuffel等 (1995))。
【0005】 ブドウ球菌属の細菌の同定はエス・アウレウスについての迅速スクリーニング
試験にしばしば限定され、エス・アウレウスではない単離物はコアグラーゼ陰性
のブドウ球菌属の細菌として単純に報告される。実際にはこれらの細菌単離物は
様々の種及び多くの異なる株のものを含む(Kleeman等 (1993))。これらの細菌
の獲得及び伝播に関する疫学的情報はほとんどない。この潜在的理由は種を同定
して臨床上の適時な情報を提供する容易かつ正確な方法がないためである。
【0006】 SA中のfemAを検出するために設計されたいくつかの分子アッセイはコアグラ
ーゼ陰性のブドウ球菌属の細菌中の相同配列を増幅することに失敗している(Ki
zaki等 (1994)、Vannuffel等 (1995))。それにもかかわらず、低厳密異種ハイ ブリダイゼーション分析(low-stringency heterologous hybridisation analysi
s)はかかる構造的に関連した遺伝子がエス・エピデルミディス(S. epidermidis
)(SE)中に存在することを示唆する(Unal等 (1992))。
【0007】 これらのデータに続いてエス・エピデルミディス中のfemA及びfemBオープンリ
ーディングフレームの完全な同定及び配列分析が行われた(Alborn等 (1996)) 。それ故、これらの遺伝子が種内及び種間で関連していること及び遺伝子構造が
保存されていることは祖先生物におけるこれらの遺伝子の一つが遺伝子重複を起
こしたこと及びすべてのブドウ球菌属の細菌においてfemAが系統発生的に保存さ
れている可能性があることと矛盾しない(Alborn等 (1996))。
【0008】 エス・エピデルミディスのfemA遺伝子の完全な遺伝子配列、femA遺伝子によっ
てコードされるタンパク質(FemA)及びFemAタンパク質をコードする遺伝子を含
むベクター及び微生物は米国特許5587307に記載されている。
【0009】発明の目的 本発明はブドウ球菌株のfemA様決定基を通した様々なタイプのブドウ球菌株の
同定及び/又は定量の改良のための新規遺伝子配列、方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。これらは迅速なスクリーニングによってこれらの菌株の疫学的
研究を可能にする。
【0010】 本発明の別の目的は既知の又は未知のブドウ球菌属の細菌又は他のグラム陽性
細菌株中に存在するかもしれない同様の遺伝子配列を同定することである。
【0011】 本発明の最後の目的は所望の治療上の適用のため、ブドウ球菌属の細菌のfemA
タンパク質をコードする新規配列、それらのfemAタンパク質、前記ヌクレオチド
配列を含むベクター、および前記ベクターによって形質転換された細胞を提供す
ることである。
【0012】発明の概要 本発明者はスタフィロコックス・ホミニス(Staphylococcus hominis)、スタフ
ィロコックス・サプロフィティクス(Staphylococcus saprophyticus)及びスタフ
ィロコックス・ハエモリティクス(Staphylococcus haemolyticus)の新規株から 新規DNA及びアミノ酸配列を同定した。前記新規ヌクレオチド配列は以前記述
されているブドウ球菌属の細菌(エス・アウレウス、エス・エピデルミディス及
びエス・サプロフィティクス(S. saprophyticus))からのfemA遺伝子とこれら
の新規配列とのアラインメントを可能とする。2以上の、好ましくは4以上の配
列のアラインメントによって本発明者は様々なブドウ球菌属の細菌の分子的遺伝
子型分類に有用なコンセンサスfemA配列を初めて同定した(つまり、以前はブド
ウ球菌株のfemA配列はほんのわずかしか知られていなかったのでコンセンサスfe
mA配列の同定は不可能であった)。
【0013】 かくして本発明の第一の側面は添付の図3に示されるような「コンセンサス(c
onsensus)」ヌクレオチド配列に関する。前記「コンセンサス」ヌクレオチド配 列を用いて本発明者は既知の又は未知のブドウ球菌属の細菌に特異的な様々なfe
mA配列の遺伝子増幅、同定及び/又は定量に用いることができるオリゴヌクレオ
チド(プライマー又はプローブの如き)を提供することができた。
【0014】 femA配列はペプチドグリカンのグリシン含有架橋の生合成に関与していること
が知られており、ペプチドグリカン構造は様々なブドウ球菌属の細菌の間で、及
びたぶん他のグラム陽性細菌の間でも良く保存されていることが知られている。
【0015】 従って他のブドウ球菌属の細菌及びおそらく他のグラム陽性細菌を分子的に遺
伝子型分類するために、新規「コンセンサス」femA配列、及び図3に示されてい
る配列のアラインメントから推定される前記新規オリゴヌクレオチドを用いるこ
とも可能である。femA配列はfemB配列に類似していることも知られている。従っ
てこれらのオリゴヌクレオチドは様々なブドウ球菌属の細菌および他のグラム陽
性細菌のfemB遺伝子を分子的に遺伝子型分類するためにも用いることができるで
あろう。
【0016】 本発明の他の側面は以下の株から単離された新規femAヌクレオチド配列の可能
な治療上の利用に関する:図6−13に示された遺伝子配列、それらの相補的鎖
及びそれらの機能的変異体と85%以上、好ましくは90%以上又は100%の
相同性を示すヌクレオチド又はアミノ酸配列を持つエス・ホミニス(S. hominis)
、エス・サプロフィティクス(S. saprophyticus)、エス・ハエモリティクス(S.
haemolyticus)、エス・ルグドゥネンシス(S. lugdunensis)、エス・キシロスス(
S. xylosus)、エス・キャピティス(S. capitis)、エス・シレイフェリ(S. schle
iferi)及びエス・スキウリ(S. sciuri)。前記アミノ酸配列の機能的変異体は主 要アミノ酸配列に一以上の改変を含み、完全及び野生型femA分子の活性を保持し
ているペプチドである。ペプチドの変異体は上記配列とは異なるヌクレオチド配
列によって、それらの遺伝子コードの縮重によって、又は前記配列又はそれらの
相補的鎖に好ましくはSambrook等、§§9.47−9.51 in Molecular Clon
ing:A Laboratoy Manual, Cold Spring Harbor, Laboratory Press, Cold Spri
ng Harbor, New York (1989)に記述されているような厳密条件下でハイブリダイ
ズする配列によって得られる。
【0017】 本発明の更なる側面は、所望により細胞中で活性の一以上の調節配列又はマー
カー(抗生物質に対する耐性、酵素コード配列...)に結合された前記ヌクレ
オチド配列及びそられの相補的鎖又は対応するRNA配列を含む組み換えベクタ
ー(即ち、異なる遺伝的環境中に移送するため及びファージミド、ウイルス、プ
ラスミド、陽イオン性小胞、リポソーム等の如き宿主細胞中で発現させるために
本発明の配列が挿入されていてもよい構築物)に関する。
【0018】 同様に本発明による核酸配列はBrown等によって記述されているような当業者 には周知の合成方法によって(“Method of Enzymology”,Acad. Press, New-Y
ork, No. 68 pp. 109-151 (1979))、又は応用バイオシステムモデル380A又
は380B DNA合成機の如き従来のDNA合成装置によって得ることができ
る。
【0019】 本発明の他の側面は前記ベクターによって形質転換された組み換え宿主(原核
)細胞及び所望によりBSAの如き担体分子に結合され、前記細胞によって得ら
れる前記核酸配列によってコードされる精製(所望により組み換えられた)タン
パク質又はペプチドに関する。前記組み換えタンパク質又はペプチドは遺伝子工
学によって得られるか又は合成によって得られ(米国特許5587307参照。
この文献は参考文献としてここに組み入れる)、Nachman等(Regul. Pept. Vol.
57, pp. 359-370 (1995))によって記述されているようなそれらの安定性(プ ロテアーゼによる加水分解に対する耐性など)を増大させる残基を含んでいても
よい。
【0020】 イー・コリ(E. coli)宿主細胞中での発現のために好ましいベクターはイー ・コリプラスミドpET-11A由来であり、これはNovagen Inc.から入手することが できる(カタログNo.69436−A)。上述のベクターで用いた形質転換法
は米国特許5587307に記述されている。
【0021】 本発明の更なる側面は前記タンパク質、ペプチド又は核酸分子に対して指向さ
れた阻害剤((抗生物質の添加によって)抗生物質耐性細菌を所望により処理す
るために用いられる)に関する。有利には前記阻害剤は抗体、好ましくはモノク
ローナル抗体又はリボザイムの如きアンチセンスヌクレオチド分子であり、これ
らは前記femAヌクレオチド配列の発現を阻害するためにベクター内に存在するこ
とができる。
【0022】 本発明の最後の側面はヒトを含む動物におけるブドウ球菌属の細菌の感染に対
する医薬組成物、好ましくはワクチンに関し、前記組成物は医薬的に許容可能な
担体および前記核酸分子、ベクター、前記ベクターによって形質転換された組み
換え宿主細胞、阻害剤(前記タンパク質、ペプチド又は核酸分子に対して指向さ
れた)及びそれらの混合物からなる群から選択される十分な量の活性化合物を含
む。
【0023】 本発明の他の側面は図3のコンセンサス配列又はその相補的鎖から得られた1
5〜350塩基対、好ましくは17〜250塩基対を有する(DNA)配列であ
るオリゴヌクレオチド(プライマー又はプローブの如き)に関する。好ましくは
前記オリゴヌクレオチドは15〜45塩基対、より好ましくは17〜25塩基対
を有するプライマーである。
【0024】 本発明の第一実施態様によれば、前記オリゴヌクレオチドは15〜45塩基対
を有しかつ図3において同定される「コンセンサス」femAヌクレオチド配列(C
NS)(のフラグメント)と60%以上、有利には70%以上、好ましくは80
%以上、より特別には90%以上の相同性を示すプライマーである。
【0025】 従って本発明によるオリゴヌクレオチドは新規配列又はエス・アウレウス、エ
ス・エピデルミディス又はエス・シムランス(S. simulans)の既知の配列の好ま しいフラグメントであるが、完全な野生型の既知のfemAヌクレオチド配列ではな
い。
【0026】 好ましくは本発明によるオリゴヌクレオチドは以下のヌクレオチド配列からな
る群から選択される:
【外3】
【外4】
【0027】 前記プライマーは以下「普遍的プライマー(universal primer(s))」と称され る。
【0028】 本発明の更なる側面は15〜350塩基対、好ましくは17〜250塩基対を
有する上述のようなプライマー又はプローブ、又は15〜45塩基対、より好ま
しくは17〜25塩基対を有するプライマー(これは以下「特異的プライマー(s
pecific primer(s))」と称される)であって図3において同定される「コンセン
サス」femAヌクレオチド配列(CNS)(のフラグメント)および他のブドウ球
菌株に対して特異的な他のfemAヌクレオチド配列(のフラグメント)と50%以
下、有利には40%以下、好ましくは30%以下、より特別には20%以下の相
同性を示すヌクレオチド配列を持つオリゴヌクレオチドに関する。
【0029】 有利には前記「特異的プライマー」は以下のヌクレオチド配列からなる群から
選択される:
【外5】
【0030】 本発明によるオリゴヌクレオチドはそれら自身の間のクロスハイブリダイゼー
ションを回避するためにそれらの物理化学的特性に応じて選択される。前記プラ
イマーは相互に対して相補的ではなく、同様のGC塩基含有率を持つ。
【0031】 前記オリゴヌクレオチドは一以上のブドウ球菌属の細菌及びたぶん他のグラム
陽性細菌の同定及び/又は定量において用いられる。
【0032】 従って本発明の他の側面は一以上の抗生物質に対して耐性を持っていることが
できるブドウ球菌属の細菌の同定及び/又は定量法に関し、前記方法は抗生物質
、特にβ−ラクタム系抗生物質に対する耐性の同定法と所望により組み合わせる
ことができる(例えばVannuffel等 (1998)によって記載されているようなmecA遺
伝子の変異体の同定法を通して)。
【0033】 細菌、好ましくはブドウ球菌属の細菌の検出、同定及び/又は定量法は以下の
工程を含む: − サンプル(好ましくは、血液、血清、透析液又は脳脊髄液の如き患者から
又は他の細菌増殖培地から得られた生体サンプル)中に存在する前記細菌からヌ
クレオチド配列を得、 − 所望により前記ヌクレオチド配列をあり得る汚染から精製し、 − 所望により本発明による一以上の普遍的オリゴヌクレオチド(普遍的プラ
イマー)を用いて前記ヌクレオチド配列を既知の遺伝子増幅法によって増幅し、
そして − (所望により増幅された)ヌクレオチド配列の長さの比較測定によって、
又は 前記細菌に対して特異的である本発明による一以上の特異的オリゴヌクレオチ
ド(特異的プローブ又はプライマー)(前記オリゴヌクレオチドは好ましくは固
体支持体上に固定されている)を用いた(所望により増幅された)ヌクレオチド
配列の逆ハイブリダイゼーション(reverse hybridisation)によって、 特異的グラム陽性細菌、好ましくは特異的ブドウ球菌属の細菌を同定する。
【0034】 所望により増幅されたヌクレオチド配列の長さの比較測定は電気泳動ゲル上で
のそれらの移動度の分析(既知の分子量マーカーと比較することによる)によっ
て行うことができる。
【0035】 好ましくは遺伝子増幅法はPCR(米国特許4965188)、LCR(Land
gren等、Sciences, 241, pp. 1077-1080 (1988)),NASBA(Kievits 等、J
. Virol. Methods, 35, pp. 273-286 (1991))、CPR(特許WO 95/14
106)又はICRからなる群から選択される。
【0036】 所望により増幅されたヌクレオチド配列の特異的検出は当業者によって既知の
特異的ゲル電気泳動法、インシトゥハイブリダイゼーション、固体支持体上での
、溶液中での、ドットブロット上でのハイブリダイゼーション、ノーザンブロッ
ト又はサザンブロットハイブリダイセーション等によって行うことができる。
【0037】 有利には細菌に対して特異的なプローブは国際特許出願WO 98/1125
3(これは参考文献としてここに組み入れる)に記述されている方法に従って固
体支持体上に固定される。
【0038】 前記特異的オリゴヌクレオチド(プローブ又は「延長された」プライマー)は
50〜350塩基対、好ましくは120〜250塩基対の長さを持ち、カルボジ
イミド反応によって固体支持体のアミン官能基への末端5′リン酸の結合によっ
て固体支持体に固定される(ここに参考文献として組み入れるWO 98/11
253において記載されるように)。
【0039】 固体支持体はセルロース又はナイロンフィルター、96ウェルマイクロタイタ
ープレートの如きプラスチック支持体、マイクロビーズ、好ましくは磁気マイク
ロビーズ又はヌクレオチド配列の固定に好適ないかなる他の支持体からなる群か
ら選択されることができる。
【0040】 本発明による方法は抗生物質、特にβ−ラクタム系抗生物質に対するあり得る
耐性の別の特異的検出工程と有利には組み合わせることができる(例えばVannuf
fel等 (1998)によって記載されているようなmecA遺伝子の変異体の上述の方法に
よる同定を通して)。
【0041】 本発明は、本発明によるオリゴヌクレオチド及び所望により上述の方法のいず
れか一つを通した前記細菌の(所望により増幅された)ヌクレオチド配列の同定
に必要なすべての媒体を含む、ブドウ球菌属の細菌又は他のグラム陽性細菌の同
定及び/又は定量のための診断及び/又は定量装置又はキットにも関する。
【0042】 有利には本発明による方法及び装置は「内部又は外部標準配列(internal or e
xternal standard sequence)」(好ましくは参考文献としてここに組み入れる特
許出願WO 98/11253において記述されているもの)の使用によって前
記ブドウ球菌株の同定に適合される。
【0043】 従って本発明の第一実施態様によれば、ブドウ球菌属の細菌例えばスタフィロ
コックス・アウレウスからの核酸配列はエス・アウレウスに対して特異的な「普
遍的プライマー」によって及び「特異的プライマー」によって増幅される。エス
・アウレウスの同定はアガロース電気泳動ゲル上で得られ(そこでは増幅された
ヌクレオチド配列はエス・エピデルミディスの如き他のブドウ球菌属の細菌の増
幅されたヌクレオチド配列よりも小さい)、比較分子量マーカーの使用によって
同定される。
【0044】 本発明の他の実施態様によれば、ブドウ球菌属の細菌(例えばエス・アウレウス
)は前記細菌に対して特異的であり、フィルターの如き固体支持体上に固定され
ているプローブを用いて増幅されたヌクレオチド配列の逆ハイブリダイゼーショ
ンによって同定される。
【0045】 本発明は以下の非限定的実施例において以下の図を参照して詳細に説明される
であろう。
【0046】図面の簡単な説明 図1はPCR増幅によって得られるエス・ホミニス、エス・サプロフィティク
ス及びエス・ハエモリティクスからのfemA遺伝子の五つの部分的に重複するフラ
グメントを示す。
【0047】 図2はエス・ホミニス、エス・サプロフィティクス、エス・アウレウス、エス
・エピデルミディス及びエス・ハエモリティクスからのfemA遺伝子のヌクレオチ
ド配列のアラインメントを示す。
【0048】 図3は本発明によるコンセンサス配列を示す。
【0049】 図4は逆ハイブリダイゼーションによるブドウ球菌の様々な株間の特異的診断
の結果を示す。
【0050】 図5は普遍的条件下でのCNS種の増幅を示す。
【0051】 図6〜13は株エス・ホミニス、エス・サプロフィティクス、エス・ハエモリ
ティクス、エス・ルグドゥネンシス、エス・キシロスス、エス・キャプティス、
エス・シレイフェリ及びエス・スキウリの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【0052】
【実施例】実施例 1:配列決定方法 エス・ホミニス、エス・サプロフィティクスからのfemA遺伝子のフラグメント
は低厳密アニーリング条件でPCR増幅によって得られた。増幅に用いられたプ
ライマーは潜在的に保存された領域とぴったりと適合しており、エス・アウレウ
ス、エス・サプロフィティクス及びエス・エピデルミディスのfemAヌクレオチド
配列間の配列相同性に従って設計されていた。エス・ホミニス、エス・サプロフ
ィティクスの両種について、五つの部分的に重複するフラグメントが合成され、
これはfemA遺伝子全体の配列決定を可能とした(図1)。
【0053】実施例 2:コンセンサス配列の同定 エス・ホミニス及びエス・サプロフィティクスからのfemA遺伝子並びにエス・
アウレウスから現在までに配列決定されているfemA遺伝子(GenBank アセッショ
ン番号M23918)、エス・エピデルミディスから現在までに配列決定されて
いるfemA遺伝子(GenBank アセッション番号U23713)及びエス・ハエモリ
ティクスから現在までに配列決定されているfemA遺伝子のヌクレオチド配列のア
ラインメントは図3に示されている。このアラインメントは遺伝子構造が可変領
域によって分断されている高度保存領域を示す「コンセンサス」femAヌクレオチ
ド配列(CNS)を提案することを可能とした。これに基づいて種間の系統発生
上の変異をブドウ球菌属の細菌の種特異的同定のための遺伝子型分類法を案出す
るのに利用することができた。それ故、前記「コンセンサス」配列はブドウ球菌
属の細菌の感染の特異的診断のための強力な分子ツールである。
【0054】実施例 3:他のブドウ球菌属の細菌のfemA遺伝子の配列決定 前記コンセンサス配列は重複しているPCR生成物の製造を自由アニーリング
条件下で可能とする普遍的プライマーを設計するのに利用することができ、前記
重複PCR生成物の配列決定によりfemA配列全体が同定されるであろう。
【0055】実施例 4:逆ハイブリダイゼーションによるエス・アウレウス、エス・エピデ ルミディス、エス・ホミニス及びエス・サプロフィティクスの間の特異的診断 本発明者は臨床上最も関連のあるブドウ球菌属の細菌及びそれらのmecAの状態
の迅速かつ結合した同定のための逆ハイブリダイゼーションアッセイを計画した
。コンセンサス配列の保存ドメインにおいて選択された二つのセットのプライマ
ー(bioU1-bioU3及びfem1-fem3bio)が合成された(これらは286及びbio-220
bpのフラグメントをそれぞれ増幅する)。femAアンプリコンの種特異性は保存領
域間の遺伝的変異性によって保証されていた。femAプローブはナイロンストリッ
プ上に固定された。ハイブリダイゼーションは関心のある株からのビオチン化さ
れたfemA PCRフラグメントを用いて行われた。この方法はATCC株(エス
・アウレウス、エス・エピデルミディス、エス・ホミニス及びエス・サプロフィ
ティクス)を用いてまず評価された(図4)。特異性は標準的方法によって同定
された。精度は種の同定について100%であった。
【0056】実施例 5:ブドウ球菌属の細菌の間の特異的診断 このアッセイは以下の必要条件が満たされるならばブドウ球菌属のいかなる細
菌の同定をも可能にする: − プライマーfem1、fem2及びfem3bioがブドウ球菌属に普遍的であること; − いかなるCNS種間にも特異的ハイブリダイゼーションを助成するのに十
分な幅広い系統発生上の変異があること。
【0057】 第一の必要条件はエス・ハエモリティクス、エス・キャピティス、エス・コー
ニイ(S. cohnii)、エス・キシロスス、エス・シムランス、エス・ルグドゥネン シス、エス・シレイフェリ及びエス・ワルネリ(S. warneri)株については満たさ
れる(図5)。
【0058】実施例 6:特異的ブドウ球菌属細菌による感染の分子的診断のためのfemA及び mecA遺伝子決定基の多重増幅 四つの隣接集中治療室で治療されている合計48人の患者が研究対象とされた
。気管内吸引液(ETA)が患者から集められ、Vannuffel等 (1995)によって記
述されている方法に従って多重PCR分析に供された。臨床上の標本は2%(w
/v)SDSを含有する5mlのTE緩衝液(20mM TRIS HCl、p
H8.0、10mM EDTA)中に均質混合された。
【0059】 前記均質混合物(1.5ml)は次に7500gで5分間遠心分離された。細
胞ペレットはTE緩衝液で一回洗浄され、1%(v/v)Triton X−100及
び50μgのリソスタフィン(Sigma)の存在下で溶解され、37℃で15分間イ ンキュベートされた。溶解は100μgのプロテイナーゼK(Boehringer)を添 加することによって完了された。溶解物は55℃でもう5分間、そして95℃で
5分間インキュベートされ、4000gで5分間遠心分離された。
【0060】 細菌DNAを精製するため、200μlの上澄みは次にMacherey-Nagel Nucle
ospin C+T(登録商標)カラム上で濾過され、200μlの滅菌HOで溶 出された。二つの異なる量のDNA懸濁液(2μl及び200μl)はmecAのた
めにはプライマー 5′-TGGCTATCGTGTCACAATCG-3′及び 5′-CTGGAACTTGTTGAGCAG
AG-3′を用いて、及びfemAのためには上述のプライマーを用いて多重PCR増幅
に供され、異なるフラグメントを生じた。
【0061】 femA及びmecAのシグナルは感受性のエス・アウレウスに接触した標本(n=1
0)、及びメチシリン耐性でコアグラーゼ陰性のブドウ球菌属の細菌に接触した
標本(n=6)それぞれで見出された。他方、ETAグラム陰性細菌(n=5)
並びにMS−CNS(n=6)から、及び正常な咽頭細菌相を含む五つのETA
からはシグナルは得られなかった。
【0062】 ETA中のブドウ球菌属細菌を検出するためのこの多重PCR法はサンプルの
採取日中に6時間以下の時間で完了された。これは従来の同定及び感受性試験に
必要な時間(48から72時間)と比較すると有利である。
【0063】実施例 7:他のfemA遺伝子の増幅、クローニング及び配列決定 femA遺伝子の増幅のため、コンセンサス配列の保存されている部分から二つの
プライマーが選択された。
【0064】 これらのプライマーはfemS1、femS2及びfemAS1(アンチセンスプライマー)で
ある。エス・ホミンス、エス・サプロフィティクス、エス・ハエモリティクス、
エス・ルグドゥネンシス、エス・シレイフェリ、エス・スキウリ、エス・キシロ
スス、エス・シムランス、エス・キャピティス、エス・ガリナルム(S. gallinar
um)、エス・コーニイ及びエス・ワルネリの株からのDNAは前記プライマーか ら増幅され、増幅フラグメントはベクターpCR−XLTOPO(登録商標)中
でクローニングされ、エレクトロポレーションによってイー・コリ細胞TOP1
0(TOPO XL PCR Cloning Kit(登録商標)、Invitrogen, Carlsbad, CA)中に導
入された。
【0065】 株エス・ルグドゥネンシス、エス・シレイフェリ、エス・スキウリ、エス・キ
シロスス及びエス・キャピティスの増幅されたフラグメントは以下のプライマー
を用いてABI 277 DNA配列決定機(登録商標)(PE Applied Bios
ystems, Foster City, CA)上でTaq Dye Deoxy Terminator Cycle(登録商標) 配列決定によって配列決定された:
【外6】
【0066】
【参考文献】
【図面の簡単な説明】
【図1】 PCR増幅によって得られるエス・ホミニス、エス・サプロフィティクス及び
エス・ハエモリティクスからのfemA遺伝子の五つの部分的に重複するフラグメン
トを示す。
【図2a】 エス・ホミニス、エス・サプロフィティクス、エス・アウレウス、エス・エピ
デルミディス及びエス・ハエモリティクスからのfemA遺伝子のヌクレオチド配列
のアラインメントを示す。
【図2b】 エス・ホミニス、エス・サプロフィティクス、エス・アウレウス、エス・エピ
デルミディス及びエス・ハエモリティクスからのfemA遺伝子のヌクレオチド配列
のアラインメントを示す。
【図3】 本発明によるコンセンサス配列を示す。
【図4】 逆ハイブリダイゼーションによるブドウ球菌の様々な株間の特異的診断の結果
を示す。
【図5】 普遍的条件下でのCNS種の増幅を示す。
【図6a】 株エス・ハエモリティクスの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図6b】 株エス・ハエモリティクスの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図7a】 株エス・ルグドゥネンシスの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図7b】 株エス・ルグドゥネンシスの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図8a】 株エス・キシロススの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図8b】 株エス・キシロススの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図9a】 株エス・キャプティスの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図9b】 株エス・キャプティスの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図10a】 株エス・シレイフェリの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図10b】 株エス・シレイフェリの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図11a】 株エス・スキウリの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図11b】 株エス・スキウリの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図12】 株エス・ホミニスの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【図13】 株エス・サプロフィティクスの完全femA野生型遺伝子配列を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月23日(2000.3.23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【外1】
【外2】
【外3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バニュフェル, パスカル ベルギー, ベ−7133 ブヴリヌ, リュ ド ラ バス エジプト, 138 (72)発明者 ガラ, ジャン−リュク ベルギー, ベ−5380 フェルネルモン, リュ グラン シュマン コミュナル 6 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA13 CA01 CA09 CA11 CA20 DA05 EA01 EA02 EA03 EA04 GA11 HA11 HA12 HA14 HA19 4B063 QA01 QA13 QA18 QA19 QQ03 QQ06 QQ15 QQ42 QR31 QR33 QR55 QR59 QR62 QR80 QR83 QR84 QS02 QS16 QS24 QS25 QS34 QS38 QS39

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブドウ球菌属の細菌の特異的同定のためのオリゴヌクレオチ
    ドであって、そのヌクレオチド配列が15〜45塩基対、好ましくは15〜25
    塩基対を有し、かつ図3の「コンセンサス」femAヌクレオチド配列(CNS)と
    60%以上の相同性を示すオリゴヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 ブドウ球菌属の細菌の特異的同定のための請求項1記載のオ
    リゴヌクレオチドであって、そのヌクレオチド配列が15〜45塩基対、好まし
    くは17〜25塩基対を有し、かつ図3の「コンセンサス」femAヌクレオチド配
    列(CNS)と70%以上の相同性を示すオリゴヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 ブドウ球菌属の細菌の特異的同定のための請求項1又は2記
    載のオリゴヌクレオチドであって、そのヌクレオチド配列が15〜45塩基対、
    好ましくは17〜25塩基対を有し、かつ図3の「コンセンサス」femAヌクレオ
    チド配列(CNS)と80%以上の相同性を示すオリゴヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 ブドウ球菌属の細菌の特異的同定のための請求項1〜3のい
    ずれか一つに記載のオリゴヌクレオチドであって、そのヌクレオチド配列が15
    〜45塩基対、好ましくは17〜25塩基対を有し、かつ図3の「コンセンサス
    」femAヌクレオチド配列(CNS)と90%以上の相同性を示すオリゴヌクレオ
    チド。
  5. 【請求項5】 以下のヌクレオチド配列からなる群から選択される、請求項
    1〜4のいずれか一つに記載のオリゴヌクレオチド: 【外1】
  6. 【請求項6】 ブドウ球菌属の細菌の特異的同定のためのオリゴヌクレオチ
    ドであって、そのヌクレオチド配列が15〜350塩基対、好ましくは17〜2
    50塩基対を有し、かつ図3の「コンセンサス」femAヌクレオチド配列(CNS
    )と50%以下の相同性を示すオリゴヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 ブドウ球菌属の細菌の特異的同定のための請求項6記載のオ
    リゴヌクレオチドであって、そのヌクレオチド配列が15〜350塩基対、好ま
    しくは17〜250塩基対を有し、かつ図3の「コンセンサス」femAヌクレオチ
    ド配列(CNS)と40%以下の相同性を示すオリゴヌクレオチド。
  8. 【請求項8】 ブドウ球菌属の細菌の特異的同定のための請求項6又は7記
    載のオリゴヌクレオチドであって、そのヌクレオチド配列が15〜350塩基対
    、好ましくは17〜250塩基対を有し、かつ図3の「コンセンサス」femAヌク
    レオチド配列(CNS)と30%以下の相同性を示すオリゴヌクレオチド。
  9. 【請求項9】 ブドウ球菌属の細菌の特異的同定のための請求項6〜8のい
    ずれか一つに記載のオリゴヌクレオチドであって、そのヌクレオチド配列が15
    〜350塩基対、好ましくは17〜250塩基対を有し、かつ図3の「コンセン
    サス」femAヌクレオチド配列(CNS)と20%以下の相同性を示すオリゴヌク
    レオチド。
  10. 【請求項10】 ヌクレオチド配列が15〜45塩基対、好ましくは17〜
    25塩基対を有するプライマーである請求項6記載のオリゴヌクレオチド。
  11. 【請求項11】 以下のヌクレオチド配列からなる群から選択される、請求
    項10記載のオリゴヌクレオチド: 【外2】
  12. 【請求項12】 以下の工程を含む、抗生物質に対して耐性を示すことがで
    きるブドウ球菌属の細菌であってサンプル中に存在するブドウ球菌属の細菌の同
    定及び/又は定量方法: − サンプル中に存在するブドウ球菌属の細菌からヌクレオチド配列を得、 − 請求項1〜8記載の一以上のオリゴヌクレオチドを用いて前記ヌクレオチ
    ド配列を増幅させ、そして − 前記ブドウ球菌属の細菌に対して特異的でありかつ固体支持体上に固定さ
    れている請求項9〜11記載の一以上のオリゴヌクレオチドを用いた前記増幅さ
    れたヌクレオチド配列の逆ハイブリダイゼーションによって、又は 増幅されたヌクレオチド配列の長さの比較測定によって、 前記特異的ブドウ球菌属の細菌を同定し、及び所望により定量する。
  13. 【請求項13】 以下のものを含む、ブドウ球菌属の細菌を同定するための
    診断装置: 請求項1〜11のいずれか一つに記載のオリゴヌクレオチド、及び所望により 以下のものから成る群から選択されるいずれか一つの方法を通した前記ブドウ
    球菌属の細菌の増幅配列の同定に必要な全ての媒体: インシトゥハイブリダイゼーション、固体支持体上のハイブリダイゼーション
    溶液中のハイブリダイゼーション、ドットブロット上のハイブリダイゼーション
    、ノーザンブロット、サザンブロット、同位体又は非同位体標識を用いたプロー
    ブハイブリダイゼーション、遺伝子増幅又はそれらの組合せ。
  14. 【請求項14】 添付した図6〜13中に示されているヌクレオチド又はア
    ミノ酸配列からなる群から選択されるヌクレオチド又はアミノ酸配列と90%以
    上の相同性を示すfemA遺伝子配列。
  15. 【請求項15】 図6のヌクレオチド配列である請求項14記載の遺伝子配
    列。
  16. 【請求項16】 図6のアミノ酸配列である請求項14記載の遺伝子配列。
  17. 【請求項17】 図7のヌクレオチド配列である請求項14記載の遺伝子配
    列。
  18. 【請求項18】 図7のアミノ酸配列である請求項14記載の遺伝子配列。
  19. 【請求項19】 図8のヌクレオチド配列である請求項14記載の遺伝子配
    列。
  20. 【請求項20】 図8のアミノ酸配列である請求項14記載の遺伝子配列。
  21. 【請求項21】 図9のヌクレオチド配列である請求項14記載の遺伝子配
    列。
  22. 【請求項22】 図9のアミノ酸配列である請求項14記載の遺伝子配列。
  23. 【請求項23】 図10のヌクレオチド配列である請求項14記載の遺伝子
    配列。
  24. 【請求項24】 図10のアミノ酸配列である請求項14記載の遺伝子配列
  25. 【請求項25】 図11のヌクレオチド配列である請求項14記載の遺伝子
    配列。
  26. 【請求項26】 図11のアミノ酸配列である請求項14記載の遺伝子配列
  27. 【請求項27】 図12のヌクレオチド配列である請求項14記載の遺伝子
    配列。
  28. 【請求項28】 図12のアミノ酸配列である請求項14記載の遺伝子配列
  29. 【請求項29】 図13のヌクレオチド配列である請求項14記載の遺伝子
    配列。
  30. 【請求項30】 図13のアミノ酸配列である請求項14記載の遺伝子配列
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