JP2001517462A - 胴体の肛門密封 - Google Patents

胴体の肛門密封

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JP2001517462A
JP2001517462A JP2000513472A JP2000513472A JP2001517462A JP 2001517462 A JP2001517462 A JP 2001517462A JP 2000513472 A JP2000513472 A JP 2000513472A JP 2000513472 A JP2000513472 A JP 2000513472A JP 2001517462 A JP2001517462 A JP 2001517462A
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レスリー フィネイ,アンドリュー
グレゴール,デビット
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ミート アンド ライブストック オーストラリア リミテッド
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    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22BSLAUGHTERING
    • A22B5/00Accessories for use during or after slaughtering
    • A22B5/0094Cutting or blocking the rectum of a carcass, e.g. for avoiding fecal contamination

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、屠殺された動物の胴体(10)の肛門を密封する方法および肛門密封材を提供している。肛門密封材は、肛門から挿入して組織(11)を後側に収縮させるプラグ(15)と、プラグに向かって移動して組織を後側に締め付けるクランプ(20)と、クランプをその締め付け位置に保持する保持手段(40)とを含む。プラグ(15)は円錐形であって後端部(17)を有し、締め付けディスク(22)の形のクランプがプラグの後端部の周辺部(18)に押しつけられる。クランプ(15)はプラグの後端部から延出したステム(32)に沿って摺動可能である。保持手段(40)は、クランプをその締め付け位置に保持するために付勢手段(48)またはラッチ(41)を備えることができる。プラグを直腸に挿入する間、アプリケータ工具(60)を肛門密封材に取り付けて、クランプを後退位置からその作動締め付け位置へ移動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、羊、牛、子牛、豚などの屠殺された動物の胴体の肛門の密封に関す
る。
【0001】 屠殺された動物の胴体の肛門の密封のために様々なシステムが周知である。羊
や子牛などの小型動物の場合、プラスチック材料や再生紙などで製造された一体
形内部プラグを供与することが知られている。これらのプラグを肛門から直腸に
挿入する。この形式のシステムの1つの欠点は、直腸の生来の弾性によって、糞
便がこれらの内部プラグを通過するか、それらを押しのけるため、胴体の汚染を
防止するのに効果がない。この形式の従来システムの別の問題点として、プラグ
が詰められた直腸を他の内臓と一緒に取り除くことができるようにするため、屠
殺された動物作業者が肛門を手で掴んで直腸の周囲を切断する必要がある。この
ように掴んで切断する作業は作業者の手を汚す可能性を伴い、また作業者が何ら
かの病気に罹患したり、怪我をする危険性が増大する。
【0002】 特に牛用で、「肛門の袋掛け」と呼ばれる別の周知のシステムでは、プラスチ
ックバッグなどを直腸の端部分に被せることによって肛門を包囲し、弾性リング
などでプラスチックバッグを直腸の周囲に締め付けてプラスチックバッグを所定
位置に保持する。このシステムは手動肛門密封作業に使用されると共に、国際特
許出願第PCT/AU第95/00637号(公報第WO−96/09770号
)に記載されているような機械式または半自動システムにも使用されている。各
胴体の作業の時間が短すぎて袋掛けを完了するための必要なすべての作業は実施
できない場合、肛門の袋掛けは不適切である。このシステムの別の欠点は、精製
脂肪組織にポリエチレンの不都合な混入が生じることである。
【0003】 本発明の目的は、次の処理の前に屠殺された動物の胴体の肛門を効果的に密封
する方法を提供することである。 本発明のさらなる目的は、次の処理の前に屠殺された動物の胴体の肛門を効果
的に密封する肛門密封材を提供することである。
【0004】 さらなる好適な目的は、屠殺された動物作業者の手の糞便による汚染を最小限
に抑えるか、もしくは、防止することができ、病気の罹患の危険性を低減するこ
とができ、また直腸を胴体から切り離す作業を助けることができる肛門密封材を
提供することである。
【0005】 本発明によれば、屠殺された動物の胴体の肛門を密封する方法であって、肛門
括約筋をほぼ無傷の状態で残しながら、肛門のすぐ近くから皮革、皮または毛皮
を取り除く段階と、プラグを屠殺された動物の胴体の肛門から直腸に、括約筋が
プラグの後端部の後側および周囲に沿って収縮する深さまで挿入する段階と、プ
ラグと組み合わされたクランプをプラグの後端部の後側に収縮している括約筋に
係合する締め付け位置へ移動させて括約筋をプラグおよびクランプ間に締め付け
るようにして括約筋を締め付ける段階と、胴体の次の処理の前に肛門を密封する
ようにクランプをその締め付け位置に保持する段階とを含む方法が提供されてい
る。
【0006】 好適な実施形態では、プラグは、プラグの後端部から延出したステムを備えて
おり、クランプは、ステムに沿って摺動可能であってステムに沿って移動して肛
門括約筋をプラグの後端部に押しつける締め付け部材を含む。括約筋の締め付け
を行った後、ステムを胴体に対して尾の方向に引っ張ることによって直腸に張力
を加え、直腸を引っ張った後、直腸の穿刺または穿孔を伴わないで直腸の周囲の
組織を切断して胴体の骨盤腔内の所定深さまでそれを分離する段階を実施する。
直腸の周囲の切断は、直腸に切り込まないで直腸の周囲の組織に切り込むように
選択された直径で先端切断刃を有する円筒形切断装置によって行うことができ、
直腸の周囲の切断は、直腸を相対的に尾方向に切断装置内へ同心状に引き込みな
がら、切断装置を相対的に前進させることによって行われる 肛門を密封して直腸を周囲の組織から切断して胴体から切り離した後、内臓除
去処理中に肛門密封材を取り付けたままの状態の直腸を胴体の骨盤腔から体腔に
引き込んだ後、肛門密封材がまだ密封位置にあって肛門を効果的に密封している
状態で直腸を内臓と一緒に取り除き、次に内臓のさらなる処理の前に肛門密封材
を取り外して回収する。
【0007】 本発明によれば、屠殺された動物の胴体の肛門を密封する肛門密封材であって
、屠殺された動物の胴体の肛門から直腸に挿入して組織を後側に収縮させるプラ
グと、プラグと組み合わされて、プラグの後側に収縮している組織に係合してそ
の組織をプラグとの間に締め付ける締め付け位置までプラグに向かって移動可能
に構成されたクランプと、クランプをその締め付け位置に保持して、胴体の次の
処理前に肛門を密封する保持手段とを備えた肛門密封材も提供されている。
【0008】 次に、添付の図面を特に参照しながら、本発明の可能な、または好適な特徴を
説明する。しかし、図面を参照して説明する特徴は本発明の範囲を制限するもの
と解釈すべきでないことを理解されたい。
【0009】 図面の肛門密封材は屠殺された動物の胴体10の肛門を密封するためのもので
ある。密封材は、胴体10の肛門から直腸に挿入して組織11を後側に収縮させ
るプラグ15を含む。クランプ20がプラグ15と組み合わされており、後退位
置(第1図および第3図)からプラグ15に向かって、プラグの後側に収縮して
いる組織11に係合してその組織11をプラグ11との間に締め付ける締め付け
位置(第2図および第4図)まで移動可能に構成されている。胴体10の次の処
理前に肛門を密封するように、保持手段40がクランプ20を締め付け位置に保
持する。
【0010】 プラグ15はいずれの適当な形状でもよいが、図示の実施形態のプラグは、肛
門から直腸に挿入する際にプラグ15が前進する概略的方向である長手方向軸線
に関して回転対称的である。プラグ15の特に適当な形状はほぼ円錐形であり、
好ましくは直腸の壁を穿刺する恐れのある尖った先端を避けるために丸みを付け
たノーズ16を有している。円錐形プラグ15はさらに後端部17を有する。後
端部17は凹状であり、環状の周辺部分18が後ろ向きに設けられて、後述する
ように主密封領域を形成する。図示のプラグ15は円錐台形のプラスチック成形
品である。
【0011】 肛門の周囲の組織11に係合して組織をプラグ15との間に締め付けるクラン
プ20は、プラグを直腸に挿入した後の使用時にプラグ15の背後の締め付け位
置に配置されている締め付け部材21を有している。締め付け部材21はプラグ
15の後端部17の円周全体に沿って締め付けることができる。プラグ15がほ
ぼ円錐形である図示の実施形態では、締め付け部材21は円錐形プラグ15の後
端部17の直径とほぼ同一の直径を有する締め付けディスク22により形成され
ている。
【0012】 後端部17の凹部に対して隆起した環状周辺部分18をプラグの後端部に設け
ることによって、締め付けディスク22が組織11を環状周辺部分18との間に
効果的に締め付けて、効果的な封止を行う。締め付けディスク22は直径が周辺
部分18よりわずかに大きく、第2図に示されているように後端部17の外側の
周囲にはまる補足的な凹部23を有することができる。
【0013】 特に好適な実施形態のプラグ15およびクランプ20は、クランプ20をその
締め付け位置に案内することができるように協働する雌雄構造部分30、31を
備えている。図示のプラグ15は、プラグの後端部17から後方に延出したステ
ム32などの突起を備え、クランプ20はステム32が挿通する穴33を有して
おり、この構造によって、クランプ20がステム32に沿って摺動してその締め
付け位置を容易かつ正確にとることができる。第1図および第2図において、ク
ランプ20は、前端部の締め付けディスク22と、穴33に挿通されたスリーブ
36と、後述する後ディスク37とを備えたスプール35の形に形成されている
。第3図では、スプール35が締め付けディスク22とスリーブ36とを有して
いる。プラグ15の後端部17から延出したステム32を設ける特別な利点は、
このステム32が肛門から直腸に挿入する時のプラグ15の取り付けまたは保持
と、プラグ15の後方に収縮している組織11の効果的な締め付けを行うための
所望挿入深さでのプラグの保持と、後述するように胴体10から直腸を切断する
間の後続操作とを行う手段を提供していることである。
【0014】 第1図、第2図および第4図において、クランプ20をその締め付け位置に保
持する保持手段40は、クランプ20をその締め付け位置にラッチまたはロック
し、クランプ20がプラグ15から離れる方向の移動による締め付け組織の解放
を防止することができる噛み合いラッチ構造部(positive acting latch arran-
gement)41を有する。図示の噛み合いラッチ41は、突出ステム32に沿った
歯列42と、たとえば後部ディスク37の後側のスプール35の後端部の位置で
クランプ20に設けられた協働する弾性突起43とを有し、クランプディスク2
2がその締め付け位置の方に前進した時に突起43が歯42と噛み合うが、締め
付け位置から離れる逆方向の締め付けディスクの外向き移動を防止する。クラン
プ20は、歯42をステム32の全周ではなくその1側部の1線だけに沿って設
けることによって計画的に離脱させることができ、これによって、締め付け位置
にある時に後退ハンドルとして機能する後ディスク37を掴んでねじることによ
ってスプール35をたとえば90゜回転させると、突起43が歯42から離脱す
るため、締め付けディスク22が突出ステム32に沿って締め付け位置から後退
することができる。たとえば精製作業(rendering operation)で内臓をさらに 処理する前に肛門密封材を内臓から取り除くことができるようにするためにその
ような計画的離脱は望ましい。
【0015】 第2図に示されているように、ステム32にらせんガイド44が設けられてお
り、クランプ20をステムに沿って後退させる時、このらせんガイド44がクラ
ンプに設けられた突起43と協働することによって、クランプ20を回転させて
突起を歯列42と整合させて次の密封に使用する準備をすることができる。突起
43がステム32の周囲に設けられた隆起部分45上に係合して、クランプ15
を後退位置(第1図)に解除可能に保持する。第2図および第4図は、ステム3
2の対向側部の2列の歯42とそれぞれ対応した協働突起43とを設けた実施形
態を示している。
【0016】 第3図においてクランプ20をその締め付け位置に保持する肛門密封材の保持
手段40は付勢手段48を有する。付勢手段48は、ステム32に固定されたカ
ラー50との間に配置されて締め付けディスク22を押しつけることによって締
め付けディスクをその締め付け位置に付勢する圧縮ばね49を有する。第3図の
実施形態において、プラグを肛門から直腸に挿入する段階では締め付けディスク
が最初は後退位置に保持されている。プラグ15の後端部17から離れた後方位
置に締め付けディスク22を手で保持することによって、ばね49の力に逆らっ
て締め付けディスク22を後退位置に保持することができる。プラグが所望位置
にあり、組織11、特に括約筋がプラグ15の後側に収縮した時、締め付けディ
スク22を解放することによってばね49がディスクをステム32に沿って締め
付け位置へ移動させることができる。
【0017】 第1図および第2図の肛門密封材は、アプリケータ工具60(第5図および第
6図)を使用して内装するように構成されており、アプリケータ工具は構造部分
61によって、プラグ15が工具の前方に位置し、ステム32がアプリケータ工
具の前方に突出するように肛門密封材を取り付ける。クランプ20は最初は後退
不作動位置にあり、アプリケータ工具60を操作してプラグ15を肛門から直腸
に挿入することができ、プラグ15が所定位置にあって組織11がプラグの後側
に収縮した時に、クランプ20をその作動締め付け位置へ前進させることができ
る。アプリケータ工具60は作動機構62を含み、この作動機構は使用時に作動
してクランプ20をステム32に沿ってその不作動位置からその作動締め付け位
置へ前進させるか、前進できるようにする。作動機構62は、作動機構62の作
動時にクランプ20をステム32に沿って前進させる空気くい打ち機(air ru-m
)として示されている駆動手段63を含む。作動機構62は、弁66を開いて圧
縮空気を駆動手段63に供給することによってクランプ20を前進させる駆動手
段63の作動を開始するために作業者が使用するトリガ装置65を備えている。
駆動手段63を構成する空気くい打ち機のロッドが前進すると、それはシャトル
機構64を作動させてクランプ20をステム32に沿ってその締め付け位置まで
前進させる。
【0018】 アプリケータ工具60はまた、クランプがその作動締め付け位置に到達した時
に作動して、ほぼ同時に突出ステム32をアプリケータ工具60との作動連結状
態から解放する解除手段67も備えて、それによって肛門密封材を胴体10の肛
門密封位置に残し、アプリケータ工具60に別の肛門密封材を取り付けて、次の
胴体の肛門を密封するために再使用することができる。解除手段67は、内向き
に突出してステム32の端部の構造部分61と協働して肛門密封材をアプリケー
タ工具に取り付けた状態に保持することができる突起75を含む。突起75は、
点77回りに回動するレバー76に設けられて、ばね78によって第6図に示さ
れている肛門密封材保持位置に付勢されている。シャトル機構64がクランプ2
0をその締め付け位置へ前進させた時、レバー76に設けられているカム従動部
80がばね78の作用に逆らって下方に移動することによって、突起75がステ
ム32の構造部分61から解放され、このため肛門密封材がアプリケータ工具6
0から解放される。次に、作業者はトリガ装置65を解放して空気くい打ち機6
3のピストンの後方の空気圧を除去することによって、空気くい打ち機がシャト
ル機構64を戻し、別の肛門密封材を工具に取り付けることができるようにする
【0019】 肛門密封材を取り付けて肛門が密封された場合には、肛門密封材を利用して胴
体10からの直腸の切り離しを容易にすることができる。特に、後方に突出した
ステム32を掴んでそれを胴体10に対して尾の方向に引っ張ると、それによっ
て直腸に加えられる張力は、作業者が直腸を明確に確認し、直腸の穿刺または穿
孔を伴わないで直腸の周囲を切断して胴体の骨盤腔内の所定深さまでそれを分離
するのを助ける。肛門密封材を引っ張ることによって張力を加えることは、直腸
を真っ直ぐにするのにも役立ち、そのため、作業者が直腸の穿孔や胴体の汚染を
伴わないで直腸の周囲を切断するのを助ける。
【0020】 肛門密封材を尾の方向に手で引っ張って直腸の周囲を手で切断する代わりに、
第4図に概略的に示されているように、突出ステム32を保持して尾方向の張力
を加える機械式切断装置70をアプリケータ工具60と組み合わせて設けてもよ
い。機械式切断装置70は、ステム32の軸線と同心状にそれを取り囲む円筒形
の切断部材71を有し、切断装置は、直腸に切り込まないで直腸の周囲の組織に
切り込むように選択された直径を有する先端切断刃72を備えている。この構造
により、直腸を相対的に尾方向に切断部材内へ同心状に引き込みながら、切断部
材71を相対的に前進させて直腸の周囲を切断することができる。引張り力が直
腸を真っ直ぐにして、直腸が円筒形切断部材71内に同心状に入り込むことがで
きるため、このように組織を機械的に切断して直腸を切り離すことが可能になる
【0021】 肛門を密封し、直腸を周囲の組織から切断してそれを胴体10から切り離した
後、胴体の処理を続けることができ、それはたとえば、内臓除去において肛門密
封材を取り付けた直腸を骨盤腔(pelvic canal)から腹腔内へ引き込む段階と、
まだ肛門密封材を取り付けた直腸を内臓と一緒に腹腔から除去する段階と、内臓
に取り付けられた肛門密封材を精製加工に送る段階と、ねじるか、引っ張るなど
の簡単な手の作業で肛門密封材を取り除く段階と、肛門密封材を廃棄するか、洗
浄および殺菌して再利用できるようにする段階とを含む。
【0022】 胴体の内臓除去中に肛門密封材を取り付けたままの状態で直腸を取り除く段階
を含む胴体10の次の処理中に肛門を密封する位置に肛門密封材を保持する別の
方法として、従来技術と同様な直腸袋掛け作業で肛門密封材を使用することも可
能である。国際特許出願第PCT/AU95/00637号(公報第WO−96
/09770号)に記載されている方法と同様なこの方法は、プラスチックバッ
グをプラグ15に被せた後、プラグを肛門から直腸に、組織11、特に括約筋が
プラグ15の後側に収縮するまで挿入する。次に、クランプ20をその締め付け
位置へ前進させて、プラスチックバッグを穿孔することなくプラスチックバッグ
の壁を介して作動することによって組織11を締め付ける。次に、尾方向の張力
を加えることによって直腸を取り除き、直腸の周囲で骨盤腔の所望深さまで切り
込む処理を行うことができ、その後にバッグを外転させて、バッグが除去直腸に
沿って延びてそれを包囲できるようにする。次にバッグを直腸の周囲に緊縛、ク
リップ留めまたはクランプ留めを行う。次に、クランプ20をその締め付け位置
から後退させ、プラグ15を引き抜くことによって肛門密封材を取り除くことが
でき、これによってバッグは直腸の終端部の周囲に緊縛された位置に残って肛門
を包囲するため、直腸の内容物が肛門を経て排出されることによる胴体の汚染を
防止することができる。
【0023】 以上に図示して説明した好適な実施形態に従った本発明は、比較的簡単に迅速
に取り付けることができる効果的な肛門密封材を提供することがわかるであろう
。密封材は肛門を効果的に密封し、手動切断または機械式切断のいずれかによっ
て直腸を胴体から容易に切り離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に従った肛門密封材の側面図で、クランプをプラグから後
退した位置に示した図。
【図2】 クランプをその作動締め付け位置に示す第1図の肛門密封材の側面図。
【図3】 本発明をやはり具現する肛門密封材の変更実施形態を示す図。
【図4】 肛門の周囲の切断の開始に備えてわずかな張力を加えた状態にある胴体に取
り付けられた第1図および第2図の肛門密封材を示す図。
【図5】 本発明に使用可能なアプリケータ工具の斜視図。
【図6】 アプリケータ工具の側部断面図。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月27日(2000.3.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屠殺された動物の胴体(the carcuss of a slaughtered an-
    imal)の肛門を密封する方法であって、 肛門括約筋をほぼ無傷の状態で残しながら、肛門のすぐ近くから皮革、皮また
    は毛皮を取り除く段階と、プラグをと畜の胴体の肛門から直腸に、括約筋が該プ
    ラグの後端部の後側および周囲に沿って収縮する深さまで挿入する段階と、前記
    プラグと組み合わされたクランプを前記プラグの後端部の後側に収縮している括
    約筋に係合する締め付け位置へ移動させて括約筋を前記プラグおよび前記クラン
    プ間に締め付けるようにして括約筋を締め付ける段階と、胴体の次の処理の前に
    肛門を密封するようにクランプをその締め付け位置に保持する段階とを含む方法
  2. 【請求項2】 前記プラグは、前記プラグの後端部から延出したステムを備
    えており、前記クランプは、前記ステムに沿って摺動可能であって前記ステムに
    沿って移動して肛門括約筋を前記プラグの後端部に押しつける締め付け部材を含
    むことを特徴とする請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】 括約筋の締め付けを行った後、前記ステムを胴体に対して尾
    の方向に引っ張ることによって直腸に張力を加え、直腸を引っ張った後、直腸の
    穿刺または穿孔を伴わないで直腸の周囲の組織を切断して胴体の骨盤腔内の所定
    深さまでそれを分離する段階を含むことを特徴とする請求の範囲第2項記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 直腸の周囲の切断は、直腸に切り込まないで直腸の周囲の組
    織に切り込むように選択された直径で先端切断刃を有する円筒形切断装置によっ
    て行われ、直腸の周囲の切断は、直腸を相対的に尾方向に前記切断装置内へ同心
    状に引き込みながら、切断装置を相対的に前進させることによって行われること
    を特徴とする請求の範囲第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】 肛門を密封して直腸を周囲の組織から切断して胴体から切り
    離した後、内臓除去処理中に肛門密封材を取り付けたままの状態の直腸を胴体の
    骨盤腔から体腔に引き込んだ後、肛門密封材がまだ密封位置にあって肛門を効果
    的に密封している状態で直腸を内臓と一緒に取り除き、次に内臓のさらなる処理
    の前に肛門密封材を取り外して回収することを特徴とする請求の範囲第3項また
    は第4項記載の方法。
  6. 【請求項6】 と畜の胴体の肛門を密封する肛門密封材であって、と畜の胴
    体の肛門から直腸に挿入して組織を後側に収縮させるプラグと、該プラグと組み
    合わされて、前記プラグの後側に収縮している組織に係合してその組織をプラグ
    との間に締め付ける締め付け位置まで前記プラグに向かって移動可能に構成され
    たクランプと、胴体の次の処理前に肛門を密封するように前記クランプをその締
    め付け位置に保持する保持手段とを備えた肛門密封材。
  7. 【請求項7】 前記プラグは、肛門から直腸に挿入する際に前記プラグが前
    進する概略的方向である長手方向軸線に関して回転対称的であり、前記プラグは
    後端部を有し、前記プラグの後側に収縮している組織に係合する前記クランプは
    、その締め付け位置にある時に収縮組織を前記プラグの後端部の円周全体に沿っ
    て締め付けることができる締め付け部材を含むことを特徴とする請求の範囲第6
    項記載の肛門密封材。
  8. 【請求項8】 前記締め付け部材は、前記プラグの後端部の直径とほぼ同一
    の直径を有する締め付けディスクの形に形成されていることを特徴とする請求の
    範囲第7項記載の肛門密封材。
  9. 【請求項9】 前記プラグの後端部は、環状周辺部分と、該環状周辺部分の
    半径方向内側に位置する凹状部分とを備えており、前記締め付け部材は収縮組織
    を前記環状周辺部分との間に締め付けるように構成されていることを特徴とする
    請求の範囲第7項または第8項記載の肛門密封材。
  10. 【請求項10】 前記プラグおよび前記クランプは、前記プラグの後側に収
    縮している組織を締め付けるために前記クランプをその締め付け位置に案内する
    ことができるように協働する雌雄構造部分を備えていることを特徴とする請求の
    範囲第6項ないし第9項のいずれか1項記載の肛門密封材。
  11. 【請求項11】 前記プラグはその後端部から延出した突起を備え、前記ク
    ランプは該突起が挿通する穴を備えており、前記クランプは前記突起に沿って摺
    動して前記プラグの後端部の後側のその締め付け位置を正確にとることができる
    ことを特徴とする請求の範囲第10項記載の肛門密封材。
  12. 【請求項12】 前記プラグはその後端部から延出した突起を備えており、
    該突起は、肛門から直腸内に挿入されている間に前記プラグを保持すると共に、
    前記プラグの後側に収縮している組織を効果的に締め付けることができるように
    直腸内への所望の挿入深さに前記プラグを保持する手段を構成していることを特
    徴とする請求の範囲第10項記載の肛門密封材。
  13. 【請求項13】 前記クランプをその締め付け位置に保持する前記保持手段
    は、前記クランプをその締め付け位置に押しつける付勢手段を有することを特徴
    とする請求の範囲第6項ないし第12項のいずれか1項記載の肛門密封材。
  14. 【請求項14】 前記付勢手段は、前記クランプに対して作用して前記クラ
    ンプをその締め付け位置に付勢する圧縮ばねを有することを特徴とする請求の範
    囲第13項記載の肛門密封材。
  15. 【請求項15】 前記保持手段は、前記クランプをその締め付け位置に固定
    して、前記クランプがその締め付け位置から離れる方向に移動することによる締
    め付け組織の解放を防止することができる噛み合いラッチ構造部を有することを
    特徴とする請求の範囲第6項ないし第14項のいずれか1項記載の肛門密封材。
  16. 【請求項16】 前記ラッチ構造部は、前記プラグの後端部から延出した突
    出ステムに沿って設けられた歯列と、クランプに設けられて、前記クランプがそ
    の締め付け位置の方に前進した時に前記歯と噛み合う協働突起とを含み、前記歯
    が前記クランプの締め付け位置から離れる逆方向の移動を防止するようにしたこ
    とを特徴とする請求の範囲第15項記載の肛門密封材。
  17. 【請求項17】 前記歯を前記突出ステムに沿った一線上に設けて、これに
    よって、締め付け位置にある時に前記クランプを前記突出ステム回りに回転させ
    ることによって、突起が歯から側方に離脱し、これによって前記クランプを前記
    突出ステムに沿って締め付け位置から後退させることができることを特徴とする
    請求の範囲第16項記載の肛門密封材。
  18. 【請求項18】 前記ステムにらせんガイドを設けて、前記クランプが前記
    ステムに沿って後退する時、該らせんガイドが前記クランプに設けられた突起と
    協働することによって、前記クランプを回転させて前記突起を前記歯列と整合さ
    せて次の密封に使用する準備をすることができることを特徴とする請求の範囲第
    17項記載の肛門密封材。
  19. 【請求項19】 さらに、使用時の設置を行う関連のアプリケータ工具を備
    えており、該アプリケータ工具によって、前記プラグが該工具の前方に位置し、
    前記プラグの後端部から延出した突出ステムが前記アプリケータ工具と作動連結
    してステムが前記アプリケータ工具の前方に突出し、また前記クランプは後退不
    作動位置にあって、前記アプリケータ工具を操作して前記プラグを肛門から直腸
    に挿入することができるように取付けが行われ、その後、前記クランプはその作
    動締め付け位置へ前進することができることを特徴とする請求の範囲第6項ない
    し第18項のいずれか1項記載の肛門密封材。
  20. 【請求項20】 前記アプリケータ工具は、使用時に作動して前記クランプ
    を前記ステムに沿ってその不作動位置から作動締め付け位置へ前進させるか、前
    進できるようにする作動機構を含むことを特徴とする請求の範囲第19項記載の
    肛門密封材。
  21. 【請求項21】 前記アプリケータ工具は、前記作動機構の作動時に前記ク
    ランプを前記ステムに沿って前進させる駆動手段を含むことを特徴とする請求の
    範囲第20項記載の肛門密封材。
  22. 【請求項22】 前記作動機構は、前記クランプを前進させるために前記駆
    動手段の作動を開始するために作業者が使用するトリガ装置を含むことを特徴と
    する請求の範囲第21項記載の肛門密封材。
  23. 【請求項23】 前記アプリケータ工具は、前記クランプがその作動締め付
    け位置に到達した時に作動して、ほぼ同時に前記突出ステムを前記アプリケータ
    工具との作動連結状態から解放する解除手段を含み、それによって肛門密封材を
    胴体の肛門密封位置に残し、前記アプリケータ工具に別の肛門密封材を取り付け
    て、次の胴体の肛門を密封するために再使用できるようにすることを特徴とする
    請求の範囲第19項ないし第22項のいずれか1項記載の肛門密封材。
  24. 【請求項24】 機械式切断装置が前記アプリケータ工具と組み合わされて
    おり、前記アプリケータ工具によって直腸に尾の方向の張力が加えられている時
    、前記機械式切断装置が作動して直腸の周囲の組織を所望深さまで切断すること
    ができることを特徴とする請求の範囲第19項ないし第23項のいずれか1項記
    載の肛門密封材。
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