JP2001515259A - 操作軸を備えた低圧電力用開閉器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 低電圧電力用開閉器は、接点装置（１９）、接点装置（１９）を操作するための駆動装置（２０）および駆動装置（２０）から接点装置（１９）に伝達するために働く操作軸（２）を備えている。操作軸（２）のための軸受け装置は、少なくとも１つの軸受け片（１）を有し、該片は接点装置（１９）を収容する接点ユニット（４）と結合している。この結果、電力用開閉器の他の接点ユニットと無関係に試験可能な単位が形成される。多極の電力用開閉器の場合、全ての接点装置ないし接点ユニットのために共通の操作軸（２）が利用され、この軸は主軸受け片（１）のほぼ中央でかつ補助軸受け片（８，９）内の端部近傍に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、接点装置と、接点装置を操作するための駆動装置と、駆動装置の駆動
力を接点装置に伝達するための操作軸と、操作軸を収容する軸受け装置とを備え
た低圧電力用開閉器に関する。

【０００２】 低圧電力用開閉器は、種々の部分責務に適合した複数の接点ユニットからなって
おり、これらユニットは電力用開閉器の製造時に互いに結合される。この場合最
大の接点ユニットないし単位は開閉極、即ち固定および可動開閉接点からなる接
点系と、その支持絶縁体と、これら複数の開閉極に共通の駆動装置と結合するた
めの構成部品とからなっている。この場合、駆動装置により与えられた運動経過
は場所を固定して配置された操作軸を介して、存在する全ての接点系に伝達され
る。従来、操作軸は構造的に駆動装置の構成部品として取り扱われてきた。

【０００３】 その一つの例は、ドイツ特許第4416088号明細書に示されている。この明細書は 駆動力を伝達のための、公知の構成を持ったレバー装置を示す。この装置は、互
いに平行な支持板と、これらに固定された分離部分とを備え、この部分により支
持板の間隔が局部的に、柔軟に結合したレバーの案内のために好適な間隔まで減
少されている。レバーのジョイントボルトは、制限部品の表面に沿って滑りなが
ら案内される。

【０００４】 ドイツ特許第4416090号明細書は、平行な壁により形成された支持体を持つ、多 極の電気的開閉器の操作軸のための軸受け装置を開示している。この装置は半分
の部分だけを覆った軸受けを開示している。ドイツ特許出願公開第4227352号明 細書に、開閉室から形成された接点ユニットに共通の操作軸が示されており、こ
の軸は軸断片から、接点ユニットに応じて組み立てられている。接点ユニットは
、接点ユニットの最大の幅に応じて寸法を定められた支持体上に乗せられている
。開閉接点の操作のための力伝達システムの他の例は、ドイツ特許第2835879号 明細書およびドイツ特許出願公開第2726489号明細書に述べられている。これら の全てに述べられた構成方法は、個々の接点ユニットの製造について全く実証し
ていないが、これらは、機能試験が開閉器を完全に組み立てた後で初めて可能で
あると言う欠点を持つ。

【０００５】 このことは、機械的な観点において、完全に組み立てを終えた開閉器が存在する
ことを意味する。その段階で故障が確認されたとして、どの接点ユニットに故障
が発生しているのかを即座に知ることはできない。さらに、既に最終的に組み立
てられた接点ユニットを、故障した接点ユニットの交換のために再度分解しなけ
ればならない。

【０００６】 従って本発明の課題は、試験を簡単化しそして故障の除去のための所要時間を短
縮することにある。特に、駆動装置によりもたらされる経過が、所望の接触力を
もって、接点装置の順序に応じた閉成を引き起こすかどうか試験すべきである。

【０００７】 この課題は、本発明によれば、操作軸のための軸受け装置が、接点装置を収容す
る接点ユニットと結合された少なくとも１つの軸受け片を備えることにより解決
される。

【０００８】 接点ユニット“開閉極”はかくして完全に機能を果たすことができそしてこれに
伴ない、開閉器を完全に組み立てる前に簡単な方法で試験することができる。他
方において、駆動装置それ自体の試験の可能性については、決して欠点は生じな
い。

【０００９】 本発明の好適な実施の形態によれば、少なくとも３つの軸受け片の利用による、
接点ユニット“開閉極”への操作軸の集積が行われる。これら３つの軸受け片の
内、中央の、即ち中間の主軸受け片は、それ自身公知の付加的な要素、特に保持
力を保つためのバネ、端部ストッパ、衝突ストッパおよび残留エネルギーを消滅
させるための要素を備える。この中間の主軸受け片は接点ユニットの壁と、嵌め
合いおよび摩擦要素の組み合わせにより結合するのが有利である。これは、接点
ユニットの壁内の、対応する収容ポケットと結合する２個あるいはそれ以上の差
込み脚とするのが有利であり、そして中間の主軸受けを接点ユニットの壁に対し
ならびに駆動装置に対し方向付ける内ネジを持った中央タップと結合している。
その端部の近傍において、操作軸は２個の補助軸受け片により支持され、この軸
受け片は同様のないし類似の方法で固定されているが、上記の付加的な作用は全
くあるいは部分的にしか果たさない。操作軸の製造ならびに組み立ては、操作軸
を２つの対称的な部分片に分割することにより簡単化することができる。部分片
の同期した駆動は、操作軸の両部分片に取り付けたレバーを貫通している結合ボ
ルトにより実現される。操作軸を分割したことに伴なう利点は、両部分片が各２
個の軸受けで支持されることにより生じる。軸受けの様式は従って静的に定まり
そしてこれに伴い遊びなしに実行可能である。万一の位置ずれは、結合による摩
擦の状況に影響を及ぼさずに補償される。

【００１０】 主軸受け片は保持バネのための支持台を備え、この台は好ましくは主軸受け片と
一体に形成される。保持バネは軸受け装置の組み立て前に既に、主軸受け片に取
り付けられる。保持バネは、かくして場所を取ることなく取り付けられ、そして
有利には死点ないし過死点の様式で、操作軸レバーを加勢する。これは、スイッ
チ駆動装置の主エネルギー蓄積機への反作用を低減する。

【００１１】 以下本発明を図に示す好適な実施例について詳細に説明する。

【００１２】 図1及び図２には、操作軸２を備えた中央、即ち中間主軸受け片１が示されてい る。この中央主軸受け片１は、接点ユニット４の壁３と、２つの差込み脚５によ
り、接点ユニット４の壁３内の相応する収容ポケット６および内ネジを持った中
心タップ７と関連して結合されている。前記中心タップ７は、中間主軸受け片１
を接点ユニット４ならびに図1に概略のみを示す駆動装置２０に向けている。図 ３に示すように、操作軸２はその両端近傍で、同様に支持脚１０および１１を用
いて固定された、２つの補助軸受け片８および９により支持されている。

【００１３】 図3に詳細に示すように、操作軸２は2個の対称的な部分片２ａ，２ｂとして形成
されており、これら片は側方にレバー１３および１４を備えており、かつ接続ボ
ルト１２で相互に結合されており、このボルトは操作軸２の両部分片２ａ，２ｂ
上に設けたレバー１３および１４を貫通している。主軸受け片１は、保持バネ１
６のための支持台１５を備え、この台は主軸受け片１と一体に成形されている。
レバー１３および１４に、結合ボルト１２を用いて、旋回可能な懸け爪１７が取
り付けられており、この爪は開成時引っ掛け要素１８の裏側に引っ掛かりそして
接点装置１９の衝突を防止する。

【００１４】 上記の操作軸２の構造は、特に多極の電力用開閉器に適している。この開閉器の
場合、図１および２に示すように、接点ユニット４は相並べて配置され、操作軸
２によって一緒に操作される。単極の接点ユニットの代わりに、連結した３、４
あるいはより多極の接点ユニットを備えることもできる。

【００１５】 本発明の効果は、駆動部、操作軸および開閉極の共同動作の試験を、スイッチの
最終的な組み立ての前に行えることである。故障が確認されたときに、故障した
接点ユニットを交換するために、既に最終的に組み立てられた接点ユニットを再
度分離する必要がない。故障の除去のための消費時間は、これに伴なって大幅に
低下する。このことは、特に多極の電力用開閉器において有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 構成ユニット“開閉極”内の操作軸の配置を、接点装置が閉じた状態 において側面図で示す。

【図２】 接点が開いた状態における、図1に従った装置を概略的に示す。

【図３】 図1に従った装置の正面図を示す。

【符号の説明】

１ 軸受け片 ２ 操作軸 ３ 壁 ４ 接点ユニット ５ 支持脚 ６ 収容ポケット ７ 中央タップ ８ 補助軸受け ９ 補助軸受け 10支持脚 11支持脚 12結合ボルト 13レバー 14レバー 15支持台 16戻しバネ 17引っ掛け爪 18引っ掛け要素 19 接点装置 20 駆動装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リーベトルート、マルク ドイツ連邦共和国 デー‐13465 ベルリ ン ルドルフィンガーヴェーク 64アー Ｆターム(参考） 5G028 AA07 5G030 FE08 FE23 XX13

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】接点装置（１９）と、接点装置（１９）を操作するための駆動
   装置（２０）と、駆動装置（２０）の駆動力を接点装置（１９）に伝達するため
   の操作軸（２）と、操作軸（２）を収容する軸受け装置とを備えたものにおいて
   、 操作軸（２）のための軸受け装置が、接点装置（１９）を収容する接点ユニット
   （４）と結合された少なくとも１つの軸受け片（１）を備えることを特徴とする
   低圧電力用開閉器。
2. 【請求項２】軸受け装置が接点ユニット（４）の壁（３）と嵌め合いおよび
   摩擦結合した少なくとも３つの軸受け片を含み、これら軸受け片の内１つは中心
   に配置された、それ自身公知の付加要素（１６，１７，１８）を持つ主軸受け片
   （１）であり、２つの軸受け片は主軸受け片（１）の付加的要素を１個もまたは
   全部は含まず、操作軸（２）の端部近傍に配置されていることを特徴とする請求
   項１記載の低圧電力用開閉器。
3. 【請求項３】主軸受け片（１）が、接点ユニット（４）の壁（３）内におい
   て相応する収容ポケット（６）と結合するための、２個もしくはそれ以上の差込
   み脚（５）および主軸受け片（１）の位置決めのための中央タップ（７）を備え
   ることを特徴とする請求項２記載の低圧電力用開閉器。
4. 【請求項４】補助軸受け片（８，９）が、接点ユニット（４）の壁（３）内
   の相応する収容ポケット（６）との結合のために１個あるいはそれ以上の差込み
   脚（１０，１１）を、そして補助軸受け片（８，９）の位置決めのために中央タ
   ップ（７）を備えることを特徴とする請求項２記載の低圧電力用開閉器。
5. 【請求項５】中央タップ（７）が内ネジを備えることを特徴とする請求項２
   ないし４のいずれかに１つに記載の低圧電力用開閉器。
6. 【請求項６】前記の公知の付加的要素（１６，１７，１８）が端部ストッパ
   、衝突防止器（１７，１８）、残留エネルギーを消滅させるための装置および復
   帰バネ（１６）であることを特徴とする請求項２記載の低圧電力用開閉器。
7. 【請求項７】中央に配置される主軸受け片（１）が、死点または過死点の様
   式で動作する補助バネ（１６）のための支持台（１５）を備えることを特徴とす
   る請求項２ないし６のいずれか１つに記載の低圧電力用開閉器。
8. 【請求項８】支持台（１５）が主軸受け片（１）と一体に形成されているこ
   とを特徴とする請求項７記載の低圧電力用開閉器。
9. 【請求項９】駆動軸（２）が２つの部分（２ａ，２ｂ）からなり、これら部
   分はその結合側にレバー（１３，１４）を備えることを特徴とする請求項１ない
   し８のいずれか１つに記載の低圧電力用開閉器。
10. 【請求項１０】駆動軸（２）の部分（２ａ，２ｂ）が対称に形成されている
    ことを特徴とする請求項９記載の低圧電力用開閉器。
11. 【請求項１１】駆動軸（２）の部分（２ａ，２ｂ）が同期した操作を確保す
    るために相互に結合されていることを特徴とする請求項９または１０記載の低圧
    電力用開閉器。
12. 【請求項１２】駆動軸（２）の部分（２ａ，２ｂ）の結合のために結合ボル
    トが設けられ、該ボルトは駆動軸（２）の部分（２ａ，２ｂ）に存在するレバー
    （１３，１４）を貫通していることを特徴とする請求項９記載の低圧電力用開閉
    器。